JPH10239433A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

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JPH10239433A
JPH10239433A JP5689397A JP5689397A JPH10239433A JP H10239433 A JPH10239433 A JP H10239433A JP 5689397 A JP5689397 A JP 5689397A JP 5689397 A JP5689397 A JP 5689397A JP H10239433 A JPH10239433 A JP H10239433A
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JP
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image
light receiving
distance
distance measuring
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JP5689397A
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English (en)
Inventor
Daisuke Itao
大助 板尾
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近距離に存在する反射光量の大きな物体の像
が横に広がって認識されるため、遠距離に存在する物体
が陰に隠れて認識できなくなる問題を解決する。 【解決手段】 広がり判定部34によって像の幅が広が
って見えている対象物が存在するか否か判定する。像の
幅が広がって見えている対象物が存在している場合に
は、発光パワー調整回路30によって投光部の発光パワ
ーを調整し、像の幅が広がって見えないように調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は距離測定装置に関す
る。特に、レーザーパルスを検知エリアに走査して対象
物までの距離を計測する距離測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】対象物の距離と方向を検出し、例えば前
方車両との車間距離を計測する車載用の測距センサとし
て、レーザー測距装置が用いられている。
【0003】図1は従来のレーザー測距装置1の構成を
示す概略ブロック図である。このレーザー測距装置1
は、半導体レーザー素子(LD)2、半導体レーザー素
子2を駆動する半導体レーザー素子駆動回路(LD駆動
回路)3、半導体レーザー素子2から出射されたレーザ
ーパルスPを検知領域に向けて走査する光走査部(スキ
ャナ)4からなる投光部と、信号処理部5とを備えてい
る。半導体レーザー素子駆動回路3は、信号処理部5か
ら一定周期毎に出力される発光タイミング信号aと同期
して半導体レーザー素子2をパルス発光させる。光走査
部4は、例えば、サーボモータで回転するポリゴンミラ
ーや圧電振動子で回転振動するミラー付きの振動板など
で構成されており、半導体レーザー素子2から出射され
たレーザーパルスPは、光走査部4で反射され、所定の
検知領域を走査される。
【0004】ここで、レーザー測距装置1における投光
動作を図2により具体的に説明する。半導体レーザー素
子2は、半導体レーザー素子駆動回路3により50μse
c毎にパルス発光させられている。一方、光走査部4
は、200mradの測定レンジにわたって100msecの周
期でレーザーパルスPを一方の向きに片掃引する。レー
ザーパルスPは25μsec毎に発光しているので、この
1走査の100msecの間に半導体レーザー素子2は20
00回発光し、2000パルスの距離測定が実行され
る。この1走査内における2000パルスのうち、20
1〜1800番までの1600パルスは距離計測に使用
され、端点エリア(1〜200番パルスおよび1801
〜2000番パルス)では距離計測は行なわれない。距
離計測に使用される1600パルス(201〜1800
番パルス)は20パルス毎の80領域に分割される。
【0005】走査方向検出部6は、端点エリアのレーザ
ーパルスPを基準として、光走査部4によるレーザーパ
ルスPの走査方向(光出射方向)を検出しており、走査
方向検出部6によって検出されたレーザーパルスPの走
査方向は走査方向情報bとして信号処理部5に伝えられ
る。
【0006】レーザー測距装置1は、さらに、フォトダ
イオード(PD)のような受光素子7と受光回路8から
なる受光部を備えている。半導体レーザー素子2から出
射され光走査部4により走査されたレーザーパルスP
は、前方に向けて投射され、対象物で反射された後、レ
ーザー測距装置1に向けて戻ってきて受光素子7で受光
される。受光素子7から出力される受光信号cは受光回
路8で増幅されて出力される。
【0007】信号処理部5は、受光回路8から出力され
た受光信号cを所定のしきい値Vthと比較し、受光信号
cがしきい値以上であると、受光部がレーザーパルスP
を受光したと判断し、投光タイミングから受光タイミン
グまでの遅延時間τに基づいて対象物までの距離を算出
する。すなわち、対象物までの距離をL、光速をcとす
ると、遅延時間はτ=2L/cであるから、遅延時間τ
より対象物までの距離Lが求められる。ついで、信号処
理部5は、20パルス分(1領域分)の測距結果を平均
して測距データを求め、方向データ(走査方向情報b)
と共に出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(問題点)しかしながら、従来のレーザー測距装置で
は、反射光量の大きな物体が近距離に存在していると、
その近距離の物体は実際の大きさ以上に横に広がった像
として認識され、近距離に存在している反射光量の大き
な物体の大きさを誤判定するという問題があった。そし
て、このように近距離に存在している反射光量の大きな
物体の像が横に広がって実際よりも大きく認識される
と、その物体の像の向うに存在している遠距離の物体を
認識することができず、測距不能になるという問題があ
った。
【0009】例えば、図3に示すように、車両9のバン
パー下部などに取り付けられた車載用のレーザー測距装
置1で説明すると、車両9の前方を走行している前方車
両10のリフレクタ11で反射したレーザーパルスPを
受光することによって前方車両10までの距離を計測
し、その計測データに基づいて定車間追従走行している
とき、道路12の側部の路側リフレクタやデリニエー
タ、メタリック看板等の反射光量の大きな物体13が近
距離で視野内に入ることがある。この場合、理想的なレ
ーザー測距装置であれば、図4(a)に示すように、前
方の遠距離に前方車両10のリフレクタ11が認識さ
れ、道路12の側部の近距離に路側リフレクタ等の物体
13が認識される。
【0010】しかし、実際には、図4(b)に示すよう
に、近距離に存在している路側リフレクタ等の物体13
の像が道路12の内側へも広がって道路12を塞ぐ状態
になり、その向うの遠距離に存在している筈の前方車両
10を認識できなくなってしまっていた。このため、車
両9が路側リフレクタ等の物体13を通過するまでの
間、定車間追従走行が不可能になったり、路側リフレク
タ等の物体13の配置から道路12のカーブを推定でき
なくなったりすることがあり、危険であった。
【0011】(現象の解明)そこで、本発明の発明者ら
は、このような現象の発生する理由を探求した結果、以
下に説明するような知見に達した。レーザーパルスPを
使用したレーザー測距装置1において、投光部から出射
されるレーザーパルスPは、図5(a)に示すように水
平方向(光走査方向)に対して光学的にコリメートさ
れ、水平方向においては通常1mrad以下の広がり角θ、
垂直方向においては通常50mradの広がり角となるよう
水平方向に絞られる。しかし、この微小な広がり角θ
は、図5(b)に示すように、発光強度がそのピーク値
に対して1/e又は1/e2(eは自然対数の底)とな
る点での角度であって、その外側の領域にも、発光強度
は小さいが、レーザーパルスPは広がっている。
【0012】このため、図6に示すように、距離L2
ある物体14に中心方向を向けてレーザーパルスPを投
射している瞬間を考えると、その中心方向から外れた方
向に位置している物体15にもレーザーパルスPの発光
強度の小さな領域が投射される。このとき、レーザーパ
ルスPの中心方向に位置している物体14に投射されて
いるレーザーパルスPの領域が図7の斜線領域A1で、
中心から外れた方向に位置している物体15に投射され
ているレーザーパルスPの領域が図7の斜線領域A2で
あるとすると、中心方向に位置している物体14に投射
されているレーザーパルスPの光照射量と中心から外れ
た方向に位置している物体15に投射されているレーザ
ーパルスPの光照射量とは、それぞれの斜線領域A1,
A2の面積に比例しており、中心から外れた方向の物体
15に投射されている光照射量は、中心方向の物体14
に投射されている光照射量に比較して微少である。
【0013】ところが、レーザーパルスPの中心方向か
ら外れた位置で微少なレーザーパルスを照射されている
物体15が、レーザーパルスPの中心方向に存在してい
る物体14に比較して近距離L1(<L2)に位置してお
り、しかも、その物体15の反射率が高くて物体15か
らの反射光量が大きい場合には、図8に示すように、近
距離L1の物体15で反射したレーザーパルスPによる
受光信号c1がしきい値Vthを越える場合がある。その
場合には、近距離L1にある物体15による受光信号c1
は、レーザーパルスPの発光タイミングからτ=2L1
/cだけ遅延して受信されるので、レーザーパルスPの
発光タイミングからτ=2L2/cだけ遅延して受信さ
れる遠距離L2の物体14による受光信号c2よりも先に
受信回路8で受信される。信号処理部5は、受光信号c
1,c2を所定のしきい値Vthと比較し、しきい値Vth以
上の受光信号c1又はc2を検出すると対象物で反射した
レーザーパルスPによる受光信号であると判断し、発光
タイミングからその受光タイミングまでの遅延時間τに
基づいて対象物までの距離を求めるので、図8のような
場合には、レーザーパルスPの中心方向が距離L2にあ
る物体14を向いているにも拘らず、信号処理部5は遅
延時間τ=2L1/cに基づいて距離L1に対象物が存在
していると判断する。
【0014】この結果、図9(a)に示すように、1走
査分のレーザーパルスPが投光された場合を考えると、
近距離L1に反射光量の大きな物体15が存在すると、
その物体15の像は図9(c)のハッチングを施した領
域に相当する幅Wrであるにも拘らず、レーザーパルス
Pの中心方向から外れた領域からの反射光によって図9
(c)に示すような幅Wpであると認識され、当該物体
15の幅が横に広がったように認識されることになる。
一方、遠距離L2にある物体14は、図9(b)に示す
ように、広がった物体15の像に隠れて見えなくなり、
認識されないという現象が生じる。
【0015】なお、上記のような現象を防止するには、
レーザーパルスPの中心から外れた領域の光が、近距離
に位置する反射率の大きな物体15で反射されても受光
強度がしきい値Vthを越えないよう、レーザーパルスP
の発光強度を小さくすればよいが、投光部における発光
強度を小さくすると、遠距離にある物体14からの反射
レーザーパルスPもしきい値Vth以下の受光強度とな
り、レーザー測距装置の測距距離が短くなってしまう。
【0016】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、近距離に反
射光量の大きな対象物が存在している場合でも、その近
距離に存在している対象物の大きさを正確に認識するこ
とができるようにすることにある。
【0017】
【発明の開示】請求項1に記載の距離測定装置は、投光
部から検知領域に向けて光ビームを投光及び走査し、受
光部により対象物で反射した光ビームを受光し、光ビー
ムの投光から対象物で反射した光ビームの受光までの遅
延時間に基づいて対象物までの距離を求める距離測定装
置において、検出した対象物の像に、所定以上の領域の
広がりが存在しているか否かを判断する手段を有してい
ることを特徴としている。
【0018】請求項1に記載の距離測定装置にあって
は、検出した対象物の像に、所定以上の領域の広がりが
存在しているか否かを判断する手段を有しているから、
対象物の像が広がって見えている正常でないデータをキ
ャンセルしたり、補正したりすることができ、誤った測
定データによって誤った判断をする危険を防止すること
ができる。
【0019】請求項2に記載の実施態様は、請求項1記
載の距離測定装置において、前記対象物の像の広がりを
判断する手段は、同一対象物に関する受光信号データの
うち受光信号強度の低いデータの割合に基づいて像が不
当に広がっているか否かを判別するものであることを特
徴としている。
【0020】対象物の像が不当に広がって見えるのは、
光ビームの周囲に広がっている微弱な発光強度の領域か
らの反射光ビームによるものであるから、この微弱な反
射光ビームによる受光信号強度の低いデータがどの程度
の割合になっているかを判断することにより、対象物の
像が不当に広がっているか否かを判別することができ
る。
【0021】請求項3に記載の実施態様は、請求項1記
載の距離測定装置において、前記投光部から出射される
光ビームの発光パワーを調整することができるパワー調
整手段を備え、検出した対象物の像に、所定以上の領域
の広がりが存在していると判断した場合には、この像の
広がりが小さくなるように前記パワー調整手段によって
投光部の発光パワーを調整することを特徴としている。
【0022】また、請求項4に記載の実施態様は、請求
項1記載の距離測定装置において、前記受光部の受光感
度を調整することができる感度調整手段を備え、検出し
た対象物の像に、所定以上の領域の広がりが存在してい
ると判断した場合には、この像の広がりが小さくなるよ
うに前記感度調整手段によって受光部の受光感度を調整
することを特徴としている。
【0023】また、請求項5に記載の実施態様は、請求
項1記載の距離測定装置において、前記受光部で受光し
た光ビームの受光強度と所定のしきい値とを比較してし
きい値以上の受光強度の光を受光したときに対象物で反
射した光ビームを受光したと判断し、光ビームの投光か
ら受光までの遅延時間と光ビームの走査方向に基づいて
対象物までの距離と方向を求める前記信号処理手段と、
前記しきい値を調整することができるしきい値調整手段
とを備え、検出した対象物の像に、所定以上の領域の広
がりが存在していると判断した場合には、この像の広が
りが小さくなるように前記しきい値調整手段によって信
号処理手段のしきい値を調整することを特徴としてい
る。
【0024】請求項3,4又は5は対象物の像が広がっ
て見えている場合の補正方法であって、対象物の像が広
がって見えていると判断された場合には、光ビームの発
光強度や受光感度を大きくしたり、信号処理手段のしき
い値を小さくしたりすることにより、像の幅が広がって
見えている微弱な受光信号の信号強度がしきい値以下と
なるように調整することができ、これによって対象物の
像が広がって見えないようにすることができる。従っ
て、広がった像の向うで見えなくなっていた対象物も認
識できるようになり、近距離の対象物も遠距離の対象物
も測定可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図10は本発明の一実施形態による
レーザー測距装置21の構成を示すブロック図である。
このレーザー測距装置21は、半導体レーザー素子駆動
回路23によって半導体レーザー素子22を駆動してパ
ルス発光させ、半導体レーザー素子22から出射された
レーザーパルスPを光走査部24によって検知領域に向
けて走査する投光部を備えている。半導体レーザー素子
駆動回路23は、信号処理部25から一定周期毎に出力
される発光タイミング信号aと同期して半導体レーザー
素子22をパルス発光させている。なお、投光部から検
知領域に投光されるレーザーパルスPの投光の仕方は、
図2で説明したとおりである。
【0026】走査方向検出部26は、端点エリアのレー
ザーパルスPを基準として、光走査部24によるレーザ
ーパルスPの走査方向を検出しており、走査方向検出部
26によって検出されたレーザーパルスPの走査方向は
走査方向情報bとして信号処理部25に伝えられる。
【0027】レーザー測距装置21は、さらに、フォト
ダイオード(PD)のような受光素子27と受光回路2
8からなる受光部を備えている。半導体レーザー素子2
2から出射され光走査部24により走査されたレーザー
パルスPは、前方に向けて投射され、対象物で反射され
た後、レーザー測距装置21に向けて戻ってきて受光素
子27で受光される。受光素子27から出力される受光
信号cは受光回路28で増幅されて出力される。
【0028】信号処理部25は、制御部29、発光パワ
ー調整回路30、受光レベル検出回路31、距離演算部
32、測距データグループ化処理部33及び広がり判定
部34によって構成されている。制御部29は、半導体
レーザー素子駆動回路23及び距離演算部32へ発光タ
イミング信号aを出力して半導体レーザー素子22を一
定の発光周期で発光させると共に、距離演算部32に発
光部の発光タイミングを伝える。
【0029】受光レベル検出回路31は、受光回路28
から送出された受光信号cを受け取るとその受光信号強
度と所定のしきい値Vthを比較し、受光信号cが対象物
で反射したレーザーパルスPによるものか否か判定す
る。しきい値Vthから最大レベルVmaxまでの受光信号
強度は、図11に示すように、数レベル例えば6レベル
LV1〜LV6に分割されており、受光レベル検出回路
31は、しきい値Vth以上であると判断した受光信号c
の受光レベルを当該6レベルLV1〜LV6のいずれか
に分類する。このとき受光レベル検出回路31は、片掃
引後に80領域の各領域毎に受光信号強度の平均値を求
め、各領域毎に受光レベルを定める。
【0030】距離演算部32は、制御部29から発光タ
イミング信号aを受け取っており、受光レベル検出回路
31でしきい値Vth以上の受光信号cが検出されると、
発光から受光までの遅延時間τに基づいて対象物までの
距離を算出する。このとき距離演算部32は、走査方向
検出部26から走査方向情報bを受け取っているので、
対象物の距離及び方向が求められる。距離演算部32で
も、片掃引後に80領域の各領域毎に対象物の距離を平
均して測距データとする。
【0031】測距データグループ化処理部33は、80
領域の各データに対して同一対象物と思われる測距デー
タをグループ化し、データ群を作成する。ここで、測距
データのグループ化とは、図12(a)(b)に示すよ
うに、距離演算部32で求められた80領域の個々の測
距データα1,α2,…の中で隣接する領域の測距データ
どうしが接近しているものを集め、同一対象物毎にグル
ープ化された測距データβ1(=α1〜α3),β2(=α
4〜α8),α3(=α9,α10,…)として処理するもの
である。同一対象物毎にグループ化された各測距データ
は、対象物までの距離、領域幅、各受光レベルLV1〜
LV6の領域数をまとめてデータ群が作成される。図1
3に示すものは3つのデータ群を例示するものであっ
て、それぞれ、(群No.;領域幅;受光レベルLV6の
領域数、受光レベルLV5の領域数、受光レベルLV4
の領域数、受光レベルLV3の領域数、受光レベルLV
2の領域数、受光レベルLV1の領域数)を表わしてい
る。
【0032】広がり判定部34は、測距データグループ
化処理部33で作成されたデータ群のうち領域幅(対象
物の幅)が広いデータ群に対して、像が不当に広がって
いないかチェックする。広がり判定部34は、最大の受
光レベルLV6が存在することを確認した後、低い受光
レベルLV1又はLV2が全体の領域のうち半分以上あ
るかどうかを確認する。低い受光レベルLV1又はLV
2が半分以上あった場合には、当該領域が不当に広がっ
ていると判断し、そうでない場合には、不当に広がって
いないと判断する。
【0033】図14は、広がり判定部34における、判
定方法を具体的に示したフロー図である。このフロー図
に従えば、測距データグループ化処理部33によりデー
タ群が作成されると(S41)、広がり判定部34は、
領域幅が5以上のデータ群が存在しているか否か検索す
る(S42)。領域幅が5以上のデータ群が存在してい
ない場合には、領域が不当に広がっていないと判断する
(S46)。これに対し、領域幅が5以上のデータ群が
存在している場合には、当該データ群を抽出し、そのデ
ータ群に対して受光レベルLV6が存在しているか否か
を調べる(S43)。受光レベルLV6の領域数が0で
あれば、領域が不当に広がっていないと判断する(S4
6)。また、受光レベルLV6の領域数が存在すれば、
ついで、低い受光レベルLV1又はLV2が半分以上か
否か判定する(S44)。低い受光レベルLV1又はL
V2が半分より少なければ、領域が不当に広がっていな
いと判断する(S46)。これに対し、低い受光レベル
LV1又はLV2が半分以上であれば、領域が不当に広
がっていると判断する(S45)。すなわち、データ群
の領域幅が5以上で、そのデータ群に受光レベルLV6
が存在し、かつ、低い受光レベルLV1又はLV2が半
分以上あれば、そのデータ群は領域が不当に広がってい
ると、判断される。
【0034】こうして、広がり判定部34が、データ群
の領域が不当に広がっている、すなわち対象物の像が不
当に広がっていると判断した場合には、広がり判定部3
4は発光パワー調整回路30へ制御信号dを出力する。
【0035】発光パワー調整回路30は、広がり判定部
34から出力されたフィードバック信号dに応じて、半
導体レーザー素子22から投光されるレーザーパルスP
の発光パワーを調整する。このとき、データ群の低い受
光レベルLV1又はLV2のうちもっとも領域数の多い
受光レベルLV1又はLV2の領域数が消えるように
(しきい値Vthより小さくなるように)制御信号dが出
力される。
【0036】例えば、しきい値Vthが1ボルト、最大レ
ベルVmaxが4ボルトで、その間が6レベルに分割され
ているとすると、各受光レベルLV1〜LV6の幅はそ
れぞれ0.5ボルトであるから、図15(c)に示すよ
うに近距離の物体の像が広がって見えており、その最も
領域数の多い受光レベルがLV2であるとすれば、この
受光レベルLV2の領域の受光信号cは2ボルトよりも
小さいから、発光パワー調整回路30によってレーザー
パルスPの発光パワーを図15(a)から図15(d)
のように1/2倍にすれば、遠距離の物体からの受光信
号と近距離の物体からの受光信号はそれぞれ図15
(b)(c)から図15(e)(f)のように変化し、
広がって見えていた領域では、図15(f)に示すよう
に受光信号強度がしきい値Vthよりも小さくなって認識
されなくなり、近距離の物体の幅が正常な幅で認識さ
れ、図15(e)のように遠距離の物体も認識されるよ
うになる。同様に、最も領域数の多い受光レベルがLV
1である場合には、発光パワーを1/1.5倍となるよ
うにすればよい。なお、像の幅が広がって見えていた対
象物が視野外へ出た場合には、発光パワーは元の値(デ
フォールト値)に戻される。
【0037】また、図示しないが、広がり判定部34に
よる発光パワー調整回路30の制御方法としては、低い
受光レベルLV1,LV2の領域数が半分、あるいは一
定割合以下となるように、発光パワー調整回路30によ
って発光パワーをフィードバック制御するようにしても
よい。
【0038】しかし、幅が広がって見えていた像を補正
するように発光パワーを調整した結果、他のデータ群ま
でもがしきい値Vth以下となって見えなくなっては意味
がない。そのため、広がり判定部34では、図16のフ
ロー図に示すように、他のデータ群の受光レベルの最大
値が、調整に使うための受光レベルLV1又はLV2よ
りも大きいことを確認した後、発光パワーの調整を行な
っている。すなわち、あるデータ群の領域が不当に広が
っていると判断された場合には(S51)、低い受光レ
ベルのうち領域数が多いのがLV2かLV1か判定し
(S52)、LV2であれば、他のデータ群の最大受光
レベルがLV2よりも大きいか、つまりLV3以上か否
か調べ(S53)、他のデータ群の最大受光レベルがL
V3以上であれば、上記のように発光パワーを1/2倍
する(S54)。これに対し、他のデータ群の最大受光
レベルがLV3よりも小さいが、LV2以上であれば
(S55)、発光パワーの調整比をやや小さくして1/
1.5倍とする(S56)。あるいは、これに対し、他
のデータ群の最大受光レベルがLV2よりも小さけれ
ば、発光パワーは調整しない(S57)。このようにす
れば、発光パワーを調整した後に、他のデータ群が無く
なることを避けることができる。
【0039】また、領域が不当に広がっているデータ群
の低いレベルのうち領域数がLV1である場合には、他
のデータ群の最大受光レベルがLV1よりも大きいか、
つまりLV2以上か否か調べ(S55)、他のデータ群
の最大受光レベルがLV2以上であれば、上記のように
発光パワーを1/1.5倍する(S56)。これに対
し、他のデータ群の最大受光レベルがLV2よりも小さ
ければ、発光パワーは調整しない(S57)。このよう
にすれば、発光パワーを調整した後に、他のデータ群が
無くなることを避けることができる。
【0040】このレーザー測距装置21によれば、上記
のようにして、広がって見えていた物体15の幅が補正
されると共に広がって見えていた物体15の像に隠れて
認識されなかった物体14も認識されるようになり、遠
距離の物体14も近距離の物体15も確実に認識される
ようになる。
【0041】(第2の実施形態)図17は本発明の別な
実施形態によるレーザー測距装置61の構成を示すブロ
ック図である。このレーザー測距装置にあっては、第1
の実施形態の発光パワー調整回路30に代えて、受光回
路28における受光感度(ゲイン)を調整するための受
光ゲイン調整回路62を備えている。
【0042】しかして、広がり判定部34によって図1
8(a)(b)(c)のように領域が広がっているデー
タ群が存在していると判断された場合には、図18
(d)(e)(f)に示すように、領域数の多い受光レ
ベルがLV1かLV2かに応じて受光回路28の受光感
度が小さくなるように受光ゲイン調整回路62によって
受光回路28の受光感度を調整し、領域の広がりを補正
している。
【0043】このような方法によっても、広がって見え
ている部分の像を補正し、近距離の反射光量の大きな物
体なども正常な幅に見えるように補正することができ、
遠距離の物体も近距離の物体も確実に認識して測距する
ことができる。
【0044】(第3の実施形態)図19は本発明のさら
に別な実施形態によるレーザー測距装置63の構成を示
すブロック図である。このレーザー測距装置63にあっ
ては、第1の実施形態の発光パワー調整回路30に代え
て、受光レベル検出回路31におけるしきい値Vthを調
整するためのしきい値調整回路64を備えている。
【0045】しかして、広がり判定部34によって図2
0(a)(b)(c)のように領域が広がっているデー
タ群が存在していると判断された場合には、領域数の多
い受光レベルがLV1かLV2かに応じて受光レベル検
出回路31のしきい値Vthが大きくなるように(例え
ば、しきい値Vthが受光レベルLV1やLV2よりも大
きくなるように)しきい値調整回路64によって受光レ
ベル検出回路31のしきい値Vthを調整し、領域の広が
りを補正している。
【0046】このような方法によっても、広がって見え
ている部分の像を補正し、近距離の反射光量の大きな物
体なども正常な幅に見えるように補正することができ、
遠距離の物体も近距離の物体も確実に認識して測距する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレーザー測距装置の構成を示す概略ブロ
ック図である。
【図2】投光部からのレーザーパルスの投光動作を説明
する図である。
【図3】前方車両に対して定車間追従走行している車両
を示す図である。
【図4】(a)は理想的なレーザー測距装置により認識
される前方車両のリフレクタと路側デリニエータ等の像
を示す図、(b)は従来例のレーザー測距装置により認
識される前方車両のリフレクタと路側デリニエータ等の
像を示す図である。
【図5】投光部から投射されるレーザーパルスのビーム
断面と発光強度の分布を示す図である。
【図6】遠距離にある物体にレーザーパルスを投射して
いるときに、近距離の物体にもレーザーパルスの一部が
照射されている様子を示す図である。
【図7】レーザーパルスのうち、遠距離の物体に照射さ
れている領域と近距離の物体に照射されている領域とを
示す図である。
【図8】信号処理部においてレーザーパルスの遅延時間
が検出される様子を示す図である。
【図9】(a)は1走査分のレーザーパルスを示す図、
(b)は遠距離にある物体で反射したレーザパルスによ
る受光信号とその物体の像を示す図、(c)は近距離に
ある物体で反射したレーザパルスによる受光信号とその
物体の像を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態によるレーザー測距装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】受光信号の強度を6つのレベルLV1〜LV
6に分割するようすを説明する図である。
【図12】測距データをグループ化するようすを説明す
る図である。
【図13】グループ化された測距データのデータ群の例
を示す図である。
【図14】広がり判定部において領域が広がっているか
否かを判定するためのアルゴリズムを示す図である。
【図15】(a)は1走査分のレーザーパルスを示す
図、(b)は遠距離にある物体の受光信号とその物体の
像を示す図、(c)は近距離にある物体の受光信号とそ
の物体の像を示す図、(d)は発光パワー調整後におけ
る1走査分のレーザーパルスを示す図、(e)は発光パ
ワー調整後における遠距離にある物体の受光信号とその
物体の像を示す図、(f)は発光パワー調整後における
近距離にある物体の受光信号とその物体の像を示す図で
ある。
【図16】広がり判定部における発光パワ調整回路の制
御のためのアルゴリズムを示す図である。
【図17】本発明の別な実施形態によるレーザー測距装
置の構成を示すブロック図である。
【図18】(a)は1走査分のレーザーパルスを示す
図、(b)は遠距離にある物体の受光信号とその物体の
像を示す図、(c)は近距離にある物体の受光信号とそ
の物体の像を示す図、(d)は受光感度調整後における
1走査分のレーザーパルスを示す図、(e)は受光感度
調整後における遠距離にある物体の受光信号とその物体
の像を示す図、(f)は受光感度調整後における近距離
にある物体の受光信号とその物体の像を示す図である。
【図19】本発明のさらに別な実施形態によるレーザー
測距装置の構成を示すブロック図である。
【図20】(a)は1走査分のレーザーパルスを示す
図、(b)は遠距離にある物体の受光信号とその物体の
像を示す図、(c)は近距離にある物体の受光信号とそ
の物体の像を示す図、(d)はしきい値調整後における
1走査分のレーザーパルスを示す図、(e)はしきい値
調整後における遠距離にある物体の受光信号とその物体
の像を示す図、(f)はしきい値調整後における近距離
にある物体の受光信号とその物体の像を示す図である。
【符号の説明】
22 半導体レーザー素子 24 光走査部 25 信号処理部 26 走査方向検出部 27 受光素子 28 受光回路 29 制御部 30 発光パワー調整回路 31 受光レベル検出回路 32 距離演算部 34 広がり判定部 62 受光ゲイン調整回路 64 しきい値調整回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光部から検知領域に向けて光ビームを
    投光及び走査し、受光部により対象物で反射した光ビー
    ムを受光し、光ビームの投光から対象物で反射した光ビ
    ームの受光までの遅延時間に基づいて対象物までの距離
    を求める距離測定装置において、 検出した対象物の像に、所定以上の領域の広がりが存在
    しているか否かを判断する手段を有していることを特徴
    とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 前記対象物の像の広がりを判断する手段
    は、同一対象物に関する受光信号データのうち受光信号
    強度の低いデータの割合に基づいて像が不当に広がって
    いるか否かを判別するものであることを特徴とする、請
    求項1に記載の距離測定装置。
  3. 【請求項3】 前記投光部から出射される光ビームの発
    光パワーを調整することができるパワー調整手段を備
    え、 検出した対象物の像に、所定以上の領域の広がりが存在
    していると判断した場合には、この像の広がりが小さく
    なるように前記パワー調整手段によって投光部の発光パ
    ワーを調整することを特徴とする、請求項1に記載の距
    離測定装置。
  4. 【請求項4】 前記受光部の受光感度を調整することが
    できる感度調整手段を備え、 検出した対象物の像に、所定以上の領域の広がりが存在
    していると判断した場合には、この像の広がりが小さく
    なるように前記感度調整手段によって受光部の受光感度
    を調整することを特徴とする、請求項1に記載の距離測
    定装置。
  5. 【請求項5】 前記受光部で受光した光ビームの受光
    強度と所定のしきい値とを比較してしきい値以上の受光
    強度の光を受光したときに対象物で反射した光ビームを
    受光したと判断し、光ビームの投光から受光までの遅延
    時間と光ビームの走査方向に基づいて対象物までの距離
    と方向を求める前記信号処理手段と、 前記しきい値を調整することができるしきい値調整手段
    とを備え、 検出した対象物の像に、所定以上の領域の広がりが存在
    していると判断した場合には、この像の広がりが小さく
    なるように前記しきい値調整手段によって信号処理手段
    のしきい値を調整することを特徴とする、請求項1に記
    載の距離測定装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194617A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 物体検出方法及び装置
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JP2021510417A (ja) * 2018-01-10 2021-04-22 ベロダイン ライダー ユーエスエー,インコーポレイテッド 階層化されたパワー制御によるlidarベースの距離測定

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