JPH10239426A - 物標変位検出装置 - Google Patents

物標変位検出装置

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JPH10239426A
JPH10239426A JP5860397A JP5860397A JPH10239426A JP H10239426 A JPH10239426 A JP H10239426A JP 5860397 A JP5860397 A JP 5860397A JP 5860397 A JP5860397 A JP 5860397A JP H10239426 A JPH10239426 A JP H10239426A
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Ikuo Arai
郁男 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導体線路上の2点で捕えた信号を直接検波、
増幅して、物標の変位に応じた変化をベクトルの位相変
化として取り出し、この変化を直接利用して感知信号に
変える。 【構成】 物標の変位を検出するため、マイクロ波ドッ
プラーセンサ1を構成する高誘電体を使用したアンテナ
3の基板の裏側に検出部を設け、導体線路4上の(1/
8)波長離れた2点から信号を取り出し、ダイオード1
2、12′によって検波し、平滑回路を構成する抵抗1
3、13′とコンデンサ14、14′で不要な直流成分
等を除去し、物標の変位に応じて変化する信号をベクト
ルの位相変化として捕え、増幅したあと直接感知信号に
変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電波の反射を利用して
物体の変位量を非接触で検出する物標変位検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波帯における生体の反射・吸収
・透過特性をそれぞれ利用した生体計測が行われてい
る。なかでも、生体は反射計数が0.7以上の良い反射
体となることから、マイクロ波ドップラーセンサを用
い、体表反射を利用した変位計測が多く行われており、
身体各部の動きや呼吸による体表変位を検出している。
【0003】このような変位計測は非接触で、着衣(動
物では体毛)のまま、また、新生児のように保育器内に
あるという特殊な状況下でも検出できるなど、超音波な
どの他の手段に比べマイクロ波を用いる利点は多い。
【0004】ところで、これらのマイクロ波による検出
原理のほとんどは、マイクロ波ドップラーセンサを用い
た位相干渉法が使用されているが、検出感度が物標の距
離によって鋭敏に変化してしまうことから、90゜位相
が異なる2つの位相干渉信号を作り、これらの信号をコ
ンピュータを使用して変位量を計測する方法が提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロ波ドッ
プラーセンサを用いた物標変位検出装置にあっては、上
記の2つの位相干渉信号を使用してマイクロ波の反射信
号をベクトルとしてとらえ、そのベクトルが物標の変位
によって描く円弧の動きまたは、ベクトルの位相変化を
コンピュータで計算する方法で物標の変位を計測してい
るが、この物標が心拍等の場合動体の一部であるため、
この動体が大きく移動した場合には上記ベクトルが大き
く乱れるので計算が複雑となり、計算の回復が遅れるの
でしばらくの間計算不能に陥るという不都合があった。
【0006】このため、従来は、その解決策として前記
2つの位相干渉信号から差分信号積算法や位相差検出法
等を用いているが、この方法ではそれぞれに異なった欠
点を持っていることから2つの方法を組み合わせること
によって双方の長所を併せ持った変位計測法を採用し改
善を計っている。このためには、コンピュータを使用し
た計算手段によって物標の変位量を求める必要があり、
どうしても装置全体が複雑にならざるを得ないという問
題があった。
【0007】本発明は、マイクロ波ドップラーセンサに
使用するマイクロ波アンテナの周辺に設けた信号検出回
路の出力をそのまま利用し、計算手段を使用せず、ベク
トル信号の位相変化を直接感知信号に変換することで検
出の目的を達成している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の物標変位検出装置においては、高誘電体を
使用したマイクロ波用アンテナの裏側に検出部用のプリ
ント基板を設け、このプリント基板にアンテナ駆動用の
マイクロ波発振器を含む検出回路を収納するようにし
て、高感度で小型なマイクロ波ドップラーセンサを形成
している。
【0009】また、前記マイクロ波用アンテナを励振さ
せるための前記マイクロ波発振器の出力信号をアンテナ
に誘導する導体線路上の任意の(1/8)波長離れた2
点から受信信号を取り出して検波し、平滑して高域瀘波
器によって直流成分を遮断した後、それぞれの受信信号
を個別に増幅してマイクロ波用ドップラーセンサの出力
にしている。
【0010】前記のマイクロ波ドップラーセンサの2つ
の出力は、物標の変位によりその大きさがそれぞれ変化
するが、それらの変化量は互いに相補的であって、一方
の出力の変化が小さい場合でも他方の出力の変化が大き
く、必ずどちらか一方または両方に変化量の感度があ
る。また、前記マイクロ波用ドップラーセンサの2つの
出力信号の振幅変化を直接音や光またはメータ等の感知
信号に変換して目的を達成している。
【0011】
【作用】上記のように構成された物標変位検出装置によ
れば、マイクロ波用ドップラーセンサを小型、軽量にで
きるばかりか高感度を維持することができるため、対象
物標が小さいものであっても容易に近づけることが可能
であるばかりか、必要に応じて目標物体に密着させて検
出することもできる。逆に、高感度であるため遠く離れ
て測定しても容易に検出が可能である。
【0012】また、前記マイクロ波用ドップラーセンサ
の出力信号が低周波であるから、ケーブルによる延長も
容易であり、前記マイクロ波ドップラーセンサと検出表
示装置を遠く離して設置することも可能である。
【0013】しかも、コンピュータや複雑な装置を使用
せずに視覚や聴覚によって感知する信号に簡単に変換す
ることが可能であるため、装置全体を小型、軽量にする
ことが容易である。
【0014】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図5は、本発明のマイクロ波ドップラーセンサ部の鳥瞰
図を示しており、高誘電率のアンテナプリント基板22
の上にアンテナ3を設け、その裏側に検出部プリント基
板23が背面同志を合わせるようにして設けている。ま
た、3層プリント基板において中央の層を共通の接地基
板として使用し、一方の層をアンテナ用とし、他方の層
に検出部用の回路を設けても同様の結果が得られる。従
って、アンテナの部分と検出部の部分の2枚の基板を一
体としてマイクロ波ドップラーセンサ1を構成するよう
にしている。
【0015】そして、前記アンテナ3のほぼ中心部に励
振用の給電部21があって、ここから前記アンテナプリ
ント基板22を貫通して裏側の前記検出部プリント基板
23の導体線路4を使用してマイクロ波発振器2に接続
している。
【0016】図2において、点線で囲った部分が前記マ
イクロ波ドップラーセンサ1で、この中には、マイクロ
波発振器2とマイクロ波用の前記アンテナ3が収納され
ていて、前記マイクロ波発振器2と前記アンテナ3を結
ぶ導体線路4上の(1/8)波長((1/4)波長の整
数倍を加えてもよい)離れた任意の2点P1、P2から検
波増幅器5、5'を通して信号を取り出している。従っ
て、この取り出した2つの信号の間には常にπ/2の位
相差があることが判る。
【0017】マイクロ波による変位物体計測の一般的な
環境は、図2に示すように計測対象となる動く反射体
(以下、物標と呼ぶ)8とそれ以外の静止反射体(以
下、固定物と呼ぶ)10として表すことができる。
【0018】前記マイクロ波ドップラーセンサ1内の前
記マイクロ波発振器2から出たマイクロ波の送信信号は
導体線路4によって前記アンテナ3に導かれ、ここから
マイクロ波の送信信号すなわち、照射信号7として放射
される。
【0019】この前記マイクロ波の照射信号7は、変位
する物標8と固定物10によって反射され、それぞれの
合成波である反射信号9となって前記アンテナ3により
捕えられ受信信号となる。
【0020】ここで、前記送信信号と前記受信信号が合
成されることによって、導体線路4の上には定在波が発
生し、この定在波の振幅が検出信号の対象となる。この
導体線路4上の任意の(1/8)波長離れた2点からこ
の信号を取り出し、検波増幅器5、5′を通してそれぞ
れの出力信号6、6′を得るようにする。いま、これに
関し、図2をもとに数式を使用して検出原理の概要を説
明する。
【0021】計測対象とする物体にマイクロ波を照射し
た場合、前記アンテナ3からの照射信号7、をEtと
し、前記アンテナ3からrm離れた物標8およびrs離れ
た固定物10の双方からの反射信号9をEs(固定物1
0からの反射信号)+Em(物標8からの反射信号)と
して、前記アンテナ3によって受信し、ここに発生した
定在波の中から物標の変位情報となる信号を取り出し、
これをベクトルEmの位相変化として検出する過程を数
式で表すと以下のようなる。
【0022】発生した定在波の、まず、P1点における
合成電圧は、照射信号7と反射信号9が合成されたもの
であり、
【数1】として表される。
【数1】 E1=Et+Es+Em
【0023】ここで各信号を次のようにおく。
【0024】
【数2】 Et=etexp(jωt) Es=esexp{j(ωt-2βrs-θ)} Em=emexp{j(ωt-2βrm-θ)}
【0025】ただし、ωはマイクロ波の角周波数、βは
2π/λ、rs、rm はそれぞれ固定物10および物標8
までの距離、θは任意位相、et、es、em は各信号の
振幅である。従って、
【数1】は、
【0026】
【数3】 E1=[et+esexp{-j(2βrs+θ)} +emexp{-j(2βrm+θ)}]exp(jωt)
【0027】となるが、一般の環境ではes、em《et
であるからE1の振幅e1を一次近似式で表せば、
【0028】
【数4】 e1=et+escos(2βrs+θ)+emcos(2βrm+θ)
【0029】が得られ、これはP1点における直線検波
の出力電圧に等しい。同様にして、P1から(1/8)
波長離れたP2点の検波出力e2を求めれば
【数5】のようになり、
【数4】よりも90゜位相の異なる信号が得られる。
【0030】
【数5】 e2=et+essin(2βrs+θ)+emsin(2βrm+θ)
【0031】
【数4】と
【数5】は反射信号9を直交成分に分解したものであ
り、これらをまとめてベクトル図で表すと図3のように
示すことができる。
【0032】ここで、ベクトルOは
【数4】と
【数5】の第1項と第2項による照射信号7と固定物1
0からの反射信号Et+Esを表しており、これは固定成
分(直流)いわゆるオフセットであるため測定には不要
の信号である。一方、第3項の物標8からの反射信号E
mのベクトルは図3のSで示すように反射信号Et+Es
のベクトルOを中心に円弧を描くようになり、Sは物標
8までの距離rmが(1/2)波長変位するごとに1回
転することになる。
【0033】このとき、ベクトルSの振幅変化は無視で
き、位相のみが変化すると考えて良い。従って、物標の
変位を知るためには、ベクトルSの円周上の移動距離を
測定するか、ベクトルSの位相角の変化を測定すればよ
いことが判る。
【0034】しかし、直接観測できるのは、Eであるか
らこの観測値の中からベクトルSの動きを測定するため
には、不要成分であるオフセットベクトルOを除去しな
くてはならない。
【0035】図1は、前記マイクロ波ドップラーセンサ
の検出部と本発明の物標変位検出装置全体構成のを示し
たもので、点線で囲った検出部11の前記マイクロ波発
振器2と前記アンテナ3を結んでいる前記導体線路4の
上の(1/8)波長離れた任意の点P1とP2から取り出
した2つの信号は、検波用のダイオード12と12′に
よってそれぞれ検波される。
【0036】前記それぞれ検波された信号は抵抗13、
13′とコンデンサ14、14′によって構成される平
滑回路の出力である。図2において、アンテナ3と物標
8の間の平均距離をrmoとし、物標8が周期的にm(t)
だけ微小変位するとすれば、
【0037】
【数6】 rm=rmo+m(t) とおける。このm(t)が検出したい信号である。ここ
で、
【数6】を
【数4】に代入し、m(t)=0の周りでテイラー展開し
て一次近似で示せば、
【0038】
【数7】 e1≒et+escos(2βrs+θ)+emcos(2βrmo+θ) −2βemm(t)sin(2βrmo+θ)
【0039】となり、さらに、これを高域瀘波器15に
よって直流成分を除去すれば、
【0040】
【数8】
【0041】が得られる。同様にP2から取り出した高
域瀘波器15′の出力は、
【0042】
【数9】
【0043】となり、
【数8】
【数9】は更に、増幅回路16と16′に加えられ必要
な振幅にして出力信号6、6′を得ている。前記出力信
号6、6′はこのあと目的に合わせた信号変換装置17
を通し感知装置18によって検出される。
【0044】ここで、前記出力信号6と6′との合成ベ
クトルを図によって示すと図4のようになるが、図3で
示した目標とする物標8の変位の状況を表しているm1
とm2は、この場合原点を中心として変化するようにな
り、前記物標8の変位が少なければ前記m1とm2の移動
幅は小さく、また、変位が大きくなればその移動幅はそ
の分だけ大きくなる。
【0045】
【数8】と
【数9】は、上記のm1とm2間を移動するベクトルの直
交成分を表しており、両方が同時に0になることはな
く、必ずどちらか一方または両方が変化している。例え
ば、ベクトルがe1′軸上で変化しているときは、
【数7】のsin項が0となって変化を読みとれないが、
一方のe2′のcos項は1となっており最も大きく変化し
ていることになる。従って、
【数8】と
【数9】の両方の変化分をそのまま音や光またはメータ
等に変えることによって、常に、前記物標の変位を感知
できるようにすることもできるし、必要に応じてディス
プレイ等を使用して前記物標の変位状況を表示して観測
することもできる。
【0046】信号変換装置17は、感知装置18を聴覚
に頼るか、視覚に頼るか場合によっては触覚に頼るか、
その内容によって電圧・周波数変換装置、振幅変調装置
や単なる増幅装置その他を選択して使用するようにな
る。
【0047】図6は、出力信号6、6′を電圧・周波数
変換器31によって電圧の変化を周波数の変化に変える
ようにしている。すなわち、物標8が変位していないと
きの平均周波数をf0とした場合、物標8の変化に伴い
±△fだけ周波数が変化するようにする。
【0048】例えば、f0を1kHzとすると、前記物
標8が静止している場合には、増幅器32、32′によ
って増幅された1kHzの周波数は、スピーカ33、3
3′を通して音声として聞かれる。ここで、物標8が変
位するとその変位量と変位方向によって1kHzの音声
が前記物標8の変位分△fだけ高低に変化することにな
り、物標8の変位状況をを確認することができる。
【0049】図7は、出力信号6、6′を振幅変調器に
加え搬送波を変調するようにしたもので、この方式では
搬送周波数f0の振幅が物標8の変位によって変化する
ようにしたものである。
【0050】例えば、搬送周波数に低周波発振器34の
周波数1kHzを使用し、これを出力信号6、6′によ
って振幅変調したとすると、物標8に変位がない場合は
増幅器32、32′で増幅されたこの1kHzがスピー
カ33、33′からある一定の強度の音声として聞かれ
る。しかし、物標8が変位するとその変位量と変位方向
に応じて音声の強度が変化し前記物標8の変位状況を知
らせる。
【0051】図8は、図6と同様に出力信号6、6′を
電圧・周波数変換器37、37′によって電圧の変化を
周波数の変化に変えるようにしている。すなわち、物標
8が変位していないときの周波数をf0とした場合、物
標8の変化に伴い±△fだけ周波数が変化することにな
る。
【0052】従って、前記物標8が静止している時の周
波数f0を2Hzとした場合、増幅器32、32′によ
って増幅され前記平均周波数2Hzの周期で発光ダイオ
ード38、38′を点滅することになる。ここで、物標
8が変位するとその変位量と変位方向によって前記周波
数2Hzが△fだけ変化することになり、これに応じて
光の点滅周期が変化するため物標8の変位状況を確認す
ることができる。
【0053】図9は、出力信号6、6′を目視によって
確認するもので、CRT39の偏向板に対し出力信号6
はX軸偏向板40へ、出力信号6′はY軸偏向板へそれ
ぞれ接続することによって、CRT39には図4に示し
た図形を得ることができる。CRTの代わりに、液晶や
プラズマディスプレイ等を使用しても全く同様の効果が
得られることは勿論である。
【0054】すなわち、物標8が静止しているときは中
央一点に留まっているが、前記物標8が変位すると、そ
の変位量と変位方向に従って中心点から移動する。例え
ば、前記物標8の測定状況が図3と同じ状況にあれば、
図3および図4のm1、m2と同じような波形が現れる。
【0055】図10は、出力信号6、出力信号6′をそ
れぞれe1振幅メータ43、e2振幅メータ43′に加え
て物標8の変位を監視するもので、この場合は前記物標
8が静止しているときそれぞれのメータのe1用指針4
4およびe2用指針44′の位置を中央にしておけば、
前記物標8の変位に応じて前記e1用指針44およびe2
用指針44′は左右に振れ変位の状況を確認しようとす
るもので、前記物標8の微小な変位の監視に有効であ
る。
【0056】図11は、図6から図10までのように物
標8の変位をその瞬間を確認するのと異なり、前記物標
8の変位状況を記録に残そうとするもので、この場合
も、前記出力信号6、6′の適切な大きさの電圧をレコ
ーダ45に接続することによって実現することができ
る。
【0057】ここで、出力信号6はe1記録用針46
に、出力信号6′はe2記録用針46′に接続すること
によって、記録紙47に前記物標8の変位状況を連続的
に記録することができる。前記物標8が静止していると
きは一本の線となるが、前記物標8の変位量と変位方向
に従ってそれぞれe1記録用針46、e2記録用針46′
は変動し記録する。この図のe1振幅記録48は出力信
号6、e2振幅記録48′は出力信号6′をそれぞれ記
録した結果の例を示している。
【0058】図6から図11まで多くの実施例を示した
が、これらはそれぞれ単独に使用することが可能である
が、また、それぞれを必要に応じて組み合わせて使用す
ることも可能である。また、表示器としてスペクトラム
アナライザ等を用いて、呼吸や心拍動の周波数成分また
は周期を表示することも可能である。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0060】マイクロ波ドップラーセンサ部が小型、軽
量なだけでなく出力信号が低周波であることから、前記
マイクロ波ドップラーセンサ部を検出装置から容易に引
き離して使用することを可能にしている。また、本発明
によれば、コンピュータ等を使用した複雑な計算過程を
必要としないため、装置を安価にすることが可能であ
る。
【0061】前記マイクロ波ドップラーセンサ部が小
型、軽量であるばかりか高感度であるため、ベッドサイ
ドに接地したり、哺乳器の中の新生児心拍動や呼吸のよ
うな小さな変位の検出等に使用することも可能である。
【0062】前記物標の変位をベクトルの位相変化とし
て捕えているため、確実に変位を捕えることができる。
さらに、前記出力信号を直接音や光に変えて、感知可能
な信号に変換することが容易であり、また、場合によっ
ては前記出力信号の変化をレコーダで記録したりディス
プレイに表示し、観測、監視することも容易である。
【0063】また、高感度であるため、部屋等の隅に前
記マイクロ波ドップラーセンサを配置することによっ
て、人を含むマイクロ波反射物体の動きや変位を簡単に
検出することが可能である。
【0064】また、前記マイクロ波ドップラーセンサを
がれきの隙間に挿入することによって、震災等によって
崩壊した建物の下になった人物の発見、救出にも役だて
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロ波ドップラーセンサ内の検出部回路と
本発明の物標変位検出装置全体の構成を示す。
【図2】物標変位の検出課程の動作内容および原理説明
図である。
【図3】物標変位を検出するために取り出した出力信号
を説明するベクトル図である。
【図4】物標変位を検出した最終出力信号のベクトル説
明図である。
【図5】マイクロ波ドップラーセンサの鳥瞰図である。
【図6】出力回路の聴感による実施例。
【図7】出力回路の聴感による実施例。
【図8】出力回路の視感による実施例。
【図9】出力回路の視感による実施例。
【図10】出力回路の視感による実施例。
【図11】出力回路の視感による実施例。
【符号の説明】
2 マイクロ波発振器 4 導体線路 5、5′ 検波増幅器 8 物標 10 固定物 11 検出部 15、15′ 高域瀘波器 16、16′、32、32′ 増幅器 17 信号変換装置 18 感知装置 21 給電部 31、31′、37、37′ 電圧・周波数変換器 34 低周波発振器 35、35′ 振幅変調器 40 X軸偏向板 41 Y軸偏向板 42 物標変位映像 46 E1記録用針 46′E2記録用針 47 記録紙 48 E1記録 48′E2記録

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高誘電体を使用したアンテナを設ける手
    段と、前記アンテナの裏側にプリント基板を設ける手段
    と、前記プリント基板上にマイクロ波発振器を設け、そ
    の出力信号を導体線路を通して前記アンテナを励振させ
    て電波として送信信号を放射する手段と、前記送信信号
    が物標に当たって反射してきた電波を前記アンテナで受
    け、前記導体線路上に発生する定在波の大きさを任意の
    (1/8)波長離れた2点からそれぞれ検波、平滑およ
    び増幅する手段と、前記増幅した信号を音または光に変
    換して感知するように構成した物標変位検出装置。
  2. 【請求項2】 物標の変位状況をメータやレコーダで表
    示したり、CRT等のディスプレイ等を使用して文字お
    よび図形として表現し、検出するように構成した前記請
    求項1記載の物標変位検出装置。
JP5860397A 1997-02-27 1997-02-27 物標変位検出装置 Pending JPH10239426A (ja)

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