JPH1023897A - ボルナ病ウイルスのタンパク質p57又は9.5のアミノ酸配列に相当するポリペプチド、これをコ−ドする核酸フラグメント並びに診断および免疫処置を目的とするこれらの用途 - Google Patents

ボルナ病ウイルスのタンパク質p57又は9.5のアミノ酸配列に相当するポリペプチド、これをコ−ドする核酸フラグメント並びに診断および免疫処置を目的とするこれらの用途

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JPH1023897A
JPH1023897A JP9054225A JP5422597A JPH1023897A JP H1023897 A JPH1023897 A JP H1023897A JP 9054225 A JP9054225 A JP 9054225A JP 5422597 A JP5422597 A JP 5422597A JP H1023897 A JPH1023897 A JP H1023897A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BDV(ボルナ病ウイルス)感染の診断及び
ワクチンの製造に役立つポリペプチドを提供する。 【解決手段】 本発明は、それぞれボルナ病ウイルスに
よってコ−ドされる、タンパク質p57またはp9.5
のアミノ酸配列に相当するポリペプチドに係るのであ
る。前記ポリペプチド及び単離されたDNAとRNAフ
ラグメントは、試験キット及びワクチン接種に用いるこ
とが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルナ病ウイルス
により起こるウイルス性感染症の診断およびワクチン接
種に関する。
【0002】
【従来の技術】ボルナ病ウイルス(BDV)は、運動と
行動の障害に到る免疫媒介症状を惹起する神経向性ウイ
ルスである。当初は、この疾病はドイツ東南部の小さな
町であるボルナにおいてウマの自然疾患として記述され
たものである。ボルナ病(BD)は、深刻な行動異常、
炎症性の細胞浸潤および大脳辺縁系ニュ−ロンにおける
疾患特異的抗原の蓄積とを特徴とする中枢神経系の伝染
性疾患である。ボルナ病の病因因子であるボルナ病ウイ
ルス(BDV)による自然感染症はこれまでに主として
ウマおよびヒツジにおいて確認されている。しかしなが
ら、この疾患は、齧歯類や人間以外の霊長類を含む広範
な動物種にも実験的には感染させてることができるので
あって、その臨床症状や病理学的症状も異なる。細菌の
疫病学的デ−タに基づくと、ボルナ病は無症状の態様で
さらに汎く伝播する可能性があることが示唆される。ボ
ルナ病ウイルスは、ヒトの中枢神経疾患に関与している
可能性があるのである。従って、信頼性の高い診断シス
テムおよび有効なワクチン接種を活用出来ることは重要
である。
【0003】ボルナ病ウイルスは未だに完全にその特異
性決定は行われてはいないのであるが、クビットら[Cu
bitt et al.、 J. Viro. 68, p.1382-1396 (1994)]およ
びブリ−ゼら(Brise et al.、Proc. Natl. Acad. Sci.,
USA、 vol. 91、 p.4362-4366(May 1994)]によって細胞
適応ボルナ病ウイルス(BDV)株のゲノムは既にクロ
−ニングされ且つ配列決定もされている。
【0004】BDVは、相補的3’および5’末端を有
するセグメント化されていないネガティブセンス8.9
kbRNA−ゲノムを含んでいる。副サブゲノムRN
Aは、ウイルスゲノムに対して既にマップ化されている
が、その内の幾つかは、RNAスプライシングによって
転写後の修飾を受けていることが見出されている。現在
までに知られている特徴によれば、BDVはモノネガウ
イルス科(Mononegavirales)に属する動物ウイルスの新
規グル−プのプロトタイプであることが明らかである。
【0005】BVDは、厳密に神経向性であり、感染部
位から軸索内輸送により伝播する。このウイルスは、イ
ンビトロでは種々の動物種の胚脳細胞の中で増殖する。
このような脳細胞を例えばMDCK又はベロ細胞等の種
々の永久細胞株とともに培養すると、永続感染が生起す
る。感染力は、主として細胞性であるので、このウイル
スは非細胞変性であり細胞間接触により拡り、伝染して
いく。細胞内ウイルス性抗原は、感染細胞の細胞核と原
形質に認めることができる。形態学的には、ビリオン
は、電子密度の高い内部構造を有する、60乃至90n
mの厚さの外被に覆われた球状粒子である。
【0006】細胞内におけるBDV増殖は、分子量が1
8(gp18)、24(p24)および38/40(p
38またはp40)キロダルトンである少なくとも三種
類のウイルス特異的抗原の存在に関連している。抗ボル
ナ病ウイルス抗体特異的タンパク質によって検出する酵
素結合イムノソルベント検定法については、ブリ−ゼら
[Briese et al.、Journal of Clinical Microbiology 、
33、 p.348-351 (February 1995)]によって記載されて
いるが、ブリ−ゼが記載したこのELISA試験は、前
記タンパク質p38/40、p23およびgp18を使
用するのであるが、これらのタンパク質はインビトロで
もまたインビボでも感染細胞の核および原形質において
認められる。ブリ−ゼのELISA検定法に使用される
遺伝子組み換え型タンパク質は、BDVに永続感染した
MDCK細胞から作製した実験室的細胞適応BDV株を
使用することによって調製した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】公知のELISA試験
の欠点は、いくつかのBDVタンパク質しか使用でき
ず、従ってボルナ病ウイルスの感染が全て信頼性よく検
出出来る訳ではない、ということである。
【0008】本発明の完成過程において、タンパク質p
57およびp9.5にそれぞれ相当するポリペプチド
が、BDV感染の診断を一層改善して行え、またワクチ
ンの製造に有利に使用することができることを見出した
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の態様】本
発明は従って、ボルナ病ウイルスによってコ−ドされか
つ図1-3または図4図に於いてそれぞれ示すアミノ酸配
列のうちの少なくとも10個の連続したアミノ酸配列を
有するタンパク質p57またはp9.5のアミノ酸配列
に相当するポリペプチドに係るのである。
【0010】従来技術に基づけば、タンパク質p9.5
またはp57が現実に存在するのか否かまたはBDVの
自然感染では産生されない単なる仮説上のタンパク質で
あるのか否かについては明らかにされたことはなかっ
た。ブリ−ゼらもまたカビットら(Cubitt et al.)もp
57またはp9.5の発現を確認しておらずまたこれら
のタンパク質の単離したものを提供していない。本発明
の過程において、タンパク質p9.5は現実に産生され
ていることおよびこの糖化されていないタンパク質が感
染したMDCK細胞の核内に存在していることを見出し
たのである。タンパク質p57が,糖化されたタンパク
質であって、感染細胞の原形質内のみならずその細胞膜
にも存在し、それぞれのウイルス特異的細胞受容体に結
合することによってBDVの屈性を決定している可能性
が高いBVD特異的主要表面タンパク質であることは明
かである。このタンパク質p57はまた、感染細胞と他
の非感染細胞との融合を惹起する融合タンパク質として
機能する可能性もある。このような融合こそが、ウイル
スの細胞間での感染拡大を可能ならしめるのである。従
って、このタンパク質は、治療という観点から極めて重
要となるのであるが、その理由は、融合活性を有するこ
のような表面タンパク質を標的とした体液性または細胞
媒介免疫応答を効果的なワクチンの調製に利用できるか
らである。タンパク質p57は、このタンパク質を活性
型に転換するズブチリシンまたはフリンプロテア−ゼな
どのプロテア−ゼによって翻訳後に修飾される可能性が
ある。
【0011】本発明に従ったポリペプチドにはまたもう
一つ別の利点がある。本明の配列はボルナ病ウイルスの
実地での単離物(ウマから)から得たものであるので、
実験室株を永久培養することによって惹起される修飾は
一切生起しなかったのである。従って本願により請求さ
れるポリペプチドp57およびp9.5の配列は、従来
技術において記載された相当する配列とは異なるもので
ある。
【0012】タンパク質p9.5は、永続的にBDV感
染したMDCK細胞の核に存在し、従ってこのウイルス
の核酸に関連している可能性がある。それゆえ、本タン
パク質は、タンパク質p5.9を選択的に固相に結合さ
せることによってゲノムウイルスRNAを調製するため
に有利に使用することが出来る。このことは、タンパク
質p9.5を標的とする特異的抗体を用いたアフィニテ
ィ−クロマトグラフィ−を用いて実現することが出来
る。
【0013】本発明の一つの好ましい実施態様において
は、本ポリペプチドは、形成される抗体の標的となる主
要エピト−プまたは複数の主要エピト−プから構成され
る。従って、このポリペプチドは好ましくは、長さがそ
れぞれ図1−3または図4に示したアミノ酸配列のうち
少なくとも25個の連続したアミノ酸であり、更に好ま
しくは50個の連続したアミノ酸を有してなる。
【0014】一方、本発明に従ったポリペプチドは好ま
しくは、上限として図1−3または図4に示すアミノ酸
配列のうちの高々80個までのアミノ酸を有する。
【0015】本発明はまた、試料中のボルナ病ウイルス
を標的とした抗体を決定する試験キットであって、本発
明に従ったポリペプチドの少なくとも一つ及び当該ポリ
ペプチドと決定するべき抗体とによって形成される複合
体を検出するための標識とを含有して成る試験キットに
係る。
【0016】本試験キットは一般的言えば、少なくとも
一つのエピト−プと前記エピト−プを標的とする抗体と
から成る、当該ポリペプチドによって形成される複合体
を検出する機構に基づく。かかる試験キットとしては種
々の型式のものがあるが、ELISA試験は、実験室で
容易に取り扱えるため最も一般的に汎く用いられる試験
の一つである。一つの好ましい実施態様において、かか
るポリペプチドはミクロタイタ−プレ−トのウエルに結
合される。試験する試料は、好ましくは試験を受ける個
人の血清試料であるが、これをかかるウエルの中に入
れ、一定時間経過後これを除去する。その後、このウエ
ルを洗浄し、該ポリペプチドに特異的に結合する抗体
は、ウエルに未だ残留している抗体に特異的に結合する
もう一つ別の抗体を添加することによって可視化するこ
とができる。前記した第二の抗体は、通常は標識には共
有結合し、テストウエルの内部で形成された複合体の検
出を行うことが出来るのである。かかる標識は、好まし
くは例えばセイヨウワサビペルオキシダ−ゼなどの発色
反応を接触・触媒する酵素から選択すればよい。
【0017】本発明の好ましい実施態様においては、か
かる試験キットは、ELISAを実施するための成分、
ウエスタンブロット、RIA又はドットブロット試験と
から構成されて成る。
【0018】ボルナ病ウイルスによる感染を決定するた
めの本発明に係る方法は、以下の二つの工程から構成さ
れる:即ち、 a)測定するべき試料を本発明に従ったポリペプチドの
少なくとも一つに接触させ、かくしてかかるポリペプチ
ドを、以前のボルナ病ウイルスによる感染によって生成
した抗体に結合させること。及び b)前記ポリペプチドが試験するべき試料に含まれる特
異的抗に結合したことを決定すること。
【0019】本発明はまた別の局面において、本発明に
従ったポリペプチドをコ−ドする、単離されたDNAフ
ラグメントであって、その長さが240塩基対以下であ
り、更に好ましくは150塩基対以下であるような前記
DNAフラグメントに関する。本発明のまた別の局面
は、本発明に従ったポリペプチドをコ−ドする、単離さ
れたRNAフラグメントであって、その長さが240塩
基対以下であるような前記RNAフラグメントに関す
る。
【0020】本発明の好ましい実施態様においては、該
DNA及びRNAフラグメントは、それぞれ図7,図8
および図9に示す配列に少なくとも一部相当するか又は
かかる配列に補完的である配列を有する。
【0021】本発明に従ったポリペプチドは、ワクチン
の製造に使用することが出来る。ワクチン接種のために
タンパク質、ペプチド及びポリペプチドを使用すること
は、長年広く知られたことであり、またワクチンを製造
する技術も当該技術分野に通暁した人にはよく知られて
いることである。
【0022】しかしながら、本発明の核酸フラグメント
について実施することが出来るワクチン接種のために
は、もう一つ別の方法がある。最近発見されたことであ
るが、プラスミドDNAを特殊な挿入機構を一切伴うこ
となくインビボにおいて骨格筋細胞に取込み、染色体外
の、非複製性の円状形態で長期間生存させることが出来
るのである。即ち、異物遺伝子を一時的に骨格筋内にお
いて発現させることが出来るのである。また、本発明の
DNAまたはRNAフラグメントを免疫するのにそのま
ま使用出来る伝染性の自殺ウイルス粒子内に封入するこ
とも可能である。更には、単離されたかかるDNA及び
RNAフラグメントをそれぞれ免疫するべきヒトまたは
動物の骨格筋内に注入することもやはり可能である。単
離したDNAフラグメントは更に、かかるDNAフラグ
メントを免疫するべき個体に導入する態様に依存して、
当該DNAフラグメントの転写及び発現を行わせるのに
必要な配列を包含して成るものである。かかる核酸がベ
クタ−中に導入された場合、当該核酸フラグメントは、
適当なウイルスベクタ−又は遺伝子組み換えプラスミド
と結合されることになろう。
【0023】本発明に係わるDNAフラグメント又はR
NAフラグメントは従って、核酸免疫を行うために使用
することが出来るのである。
【0024】
【実施例】本発明を、添付した図面によって更に詳しく
説明する。 実施例1 p57及びp47/c BDV−遺伝子のクロ−ニング
と発現:p57BDV−タンパク質 p57/c;bp 2685-bp
3747,カビットら(Cubitt et al.), (1994) J.Virol/6
8, 7669-7675, Briese et al.(1994) p57 bp x-347〕
のオ−プンリ−ディングフレ−ムの全領域及びそのC−
タ−ミナル領域をBDVに感染させたラットから単離し
たRNAから下記するプライマを用いて増幅した:C−
タ−ミナル領域:3’−プライマ−(アンチセンセス)
GTAGAATTC TTATTCCTGCCACCG
GCCGAGGCGTC(Seq.−ID 6)p57
ORFの全領域:5’プライマ−(センス):GAT
GGATCC ATGTACTGCAGTTTCGCG
GACTGTAG(Seq.−ID 7)5’−プライ
マ−:
【0025】RNAを、酸グアニジウム イソチオシア
ネ−トフェノ−ル−クロロフォルム標準法を用いてBD
Vに感染させたラットの脳から単離し、2ugのRNA
をRT反応に使用した。RT反応及びPCRの条件は、
リヒトらによって記載されたものである〔Richit et a
l.、Med. Microbio. Immunol. 182(1993)pp.293-304〕。
【0026】増幅生成物は、アガロ−スゲルから精製
し、制限部位を制限酵素BamHI及びEcoRIを用
いて〔プロメガ(Promega)社,Madison,USA〕解裂させた
後プラスミドベクタ−pGEX−2T〔ファルマシア(P
harmacia)社,No.27−4801−01)にクロ−
ンした。このウイルス遺伝子をtacプロモ−タで制御
されたSchistosoma japonicumのグルタチオンS−トラ
ンスフェラ−ゼ(GST)に融合させた。発現プラスミ
ドは、コンピテントセルであるE.coliSureTM
−cellに形質転換させ、遺伝子組み換えプラスミド
を制限解析及びDNA塩基配列決定法を用いて解析し
た。フラグメントp57cのアミノ酸配列は、塩基配列
決定したDNAフラグメントから推定したが、これを図
5,図6に示す。
【0027】実施例2 p57及びp57/cBDV−タンパク質のE.col
iにおける発現と精製:pGEX−p57/cを含む
E.coliの100mlを0.1mgのアンピシリン
添加LB−培地〔セルバ(Serva)社、Heiderberg、ドイ
ツ〕中で一晩増殖させた。この一晩増殖培養した培養液
をアンピシリン添加LB−培地1リットルに稀釈し、対
数増殖期まで2ないし4時間増殖させた。GTS−p5
7/cとGST−p57との融合タンパク質の発現は、
IPTG〔0.1mM;プロメガ(Promega)社、Heidelb
erg、ドイツ〕を用いて4時間誘導させた。バクテリア
を遠心分離する(5900 g、10分、4°C)こと
によってペレット化し、PBS中に再分散させた。細胞
を氷上で音波破砕処理することによって溶解させ、細胞
断片を遠心分離(9800g、10分、4°C)するこ
とによってペレット化させた。このように音波破砕処理
した融合タンパク質の上澄液をグルタチオンのアフィニ
ティ−マトリックス(グルタチオンセファロ−ス4B;
ファルマシア(Pharmacia)社、No. 27−457
0−01)に加えた。このGST−p57/cとGST
−p57との融合タンパク質のグルタチオンセファロ−
ス4Bを用いた精製は、メ−カ−のプロトコ−ルに従っ
て行った。溶出された融合タンパク質は、1xPBSに
対して4°Cにて24時間透析した。発現生成物は、S
DS−PAGE及びイムノブロット分析法で解析した。
【0028】ウイルスに特異的なGTS−p57/cと
GST−p57との融合タンパク質のpGEX−p.5
7/c又はpGEX−p57クロ−ンによる発現は、I
PTGによる処理を行ったか又は行わなかったE.co
liの溶解物を使用してイムノブロッティングで解析し
た。対照として、遺伝子組み換えしていないpGEX−
2Tプラスミドで形質転換したE.coliの溶解産物
を用いた。次に、溶出した融合タンパク質の品質をBV
D−特異的であるラットとウサギの抗血清を用いてウエ
スタンブロット解析にて解析した。かくして精製したG
ST−p57/cとGST−p57とは、ラットとウサ
ギから得たウイルス特異的抗血清によって分子量が約6
5又は80キダルトンである明瞭なバンドとして容易に
検出され、一方融合タンパク質の26キロダルトンは、
GSTタンパク質を表し、またほぼ40キロダルトン又
は57キロダルトンは、p57 BDVD−タンパク質
のC−端末部又はp57 BDV−タンパク質の全領域
を表わす。
【0029】実施例3 抗血清及びモノクロ−ナル抗体の製造:GST−p57
/c融合タンパク質の多価、単一特異的抗血清を,コン
プリ−トアジュバント(CFA)中1mgのGST−p
57/c融合タンパク質を皮下注入して免疫処理したウ
サギから得た。4週間後及び8週間後に、このウサギに
同量の抗原でブ−スタ−免疫を付与し、最後の免疫処理
操作後1週間飼育した。この血清は、BDV感染させた
MDCK細胞及び未感染MDCK細胞における間接蛍光
抗体法並びに融合タンパク質を用いたウエスタンブロッ
ト解析法でその反応性を試験した。
【0030】モノクロ−ナル抗体は、既に報告された方
法(Koehler & Milstein、1975)を用いて調製した。紕臓
細胞をCFA中100ugのGST−p57で三回免疫
したBalb/cマウスから得た;この動物は、殺害時
には強度の抗体反応を示した。ハイブリド−マの上澄み
液は、永続感染させたMDCK細胞による間接蛍光抗体
法(IFA)によりBDV特異抗体について試験を行っ
た。更には、ELISA及びウエスタンブロット解析法
を実施した。ハイブリド−マ細胞は、光学顕微鏡下で個
別細胞を選別することによって二度クロ−ンニングさせ
た。
【0031】多価で、単一特異的な抗GST−p57/
c融合タンパク質抗血清は、上記した如くにしてGST
−p57/c融合タンパク質を皮下注射して免疫したウ
サギから得た。この抗血清を、アセトン(−20°Cに
て60分)又は室温で30分間4%パラホムアルデヒド
(PFA)中に固定化処理したBDVに永続感染させた
MDCK細胞に適用した。この単一特異的抗血清は、感
染させたMDCK細胞の細胞質全体に散布された状態で
存在するアセトン固定化細胞内のウイルス特異的タンパ
ク質を認識した。表面抗原のために染色処理するためこ
れらの細胞をPFAで固定化した場合、強度の染色がB
DVに感染させたMDCK細胞の表面において認められ
た。更には、実験的にBDVに感染させたラットの脳部
分を前記単一特異的及びモノクロ−ナル抗p57/c抗
血清と共に培養した。ウイルス抗原は主として、ラット
の中枢神経系において感染ニュ−ロンの細胞質全体にわ
たって検出された。
【0032】実施例4 ELISA:BDVに感染させたラットから得た抗体産
生性ハイブリド−マ及び血清のスクリ−ニングは、遺伝
子組み換えGST−p57/cタンパク質及び対照タン
パク質としてGSTを用いて実施した。
【0033】96ウエルのマイクロタイタ−プレ−ト
(グライナ−(Greiner)社、ドイツ)を、50ulの緩
衝液(1000mlH2 O中に1.59gNa2
3 、2.93gNaHCO3 及び0.20gNaN)
中ウエル1個当り31及び125ngの遺伝子組み換え
GSTp57/c又はGSTタンパク質で4°Cにおい
て一晩コ−トした。プレ−トは、室温において洗浄用緩
衝液(PBS中0.5%Tween−20)で三回洗浄
し、次いでブロッキング緩衝液(0.5%Tween−
20を含むPBS中0.5%ゼラチン、1%PBSA、
0.1%チメロサ−ル)と共に1時間培養した。このマ
イクロタイタ−プレ−トを三回洗浄緩衝液で洗浄し、血
清の二倍稀釈液をブロッキング緩衝液で作製した。この
血清を1:20ないし1:10、240までに稀釈した
液のそれぞれの50ulを各ウエルに加え、室温で1時
間培養した。プレ−トを三回洗浄用緩衝液で洗浄し、ビ
オチン接合したラット抗血清又は抗マウスIgG及びi
Gmをブロッキング緩衝液で1:10,000に稀釈し
た液を各ウエルに加え、室温で1時間培養した。三回洗
浄した後、プレ−トをストレプタビジン(streptavidi
n、アメルシャム(Amersham)社、Braunschweig)に接
合したセイヨウワサビペルオキシダ−ゼをブロッキング
緩衝液で1:10、000に稀釈した液と共に培養し
た。このプレ−トを三回洗浄した後で、200ugの基
質溶液を各ウエルに加えたが、この基質溶液は、50m
lのH2 2 中において0.5M Na2 PO4 、0.
1Mクエン酸、20mgフェニルジアミン及び20ml
の3%H2 2 を含んで成るものであった。これらのプ
レ−トを室温で5ないし10分間培養し、反応を各ウエ
ルに50ulの硫酸を添加することによって停止させ
た。492nmにおける吸光度を各ウエルについてマイ
クロプレ−トリダ−を用いて測定した。一次抗血清を含
まないネガティブコントロ−ルウエルをいて補正を行っ
た。各血清のELISAタイタ−は、光学密度として
0.2を生じる終点稀釈比であると定義した。回復期及
びコントロ−ルのラット血清を用いて行ったこの試験の
結果を図10に示す。
【0034】この遺伝子組み換え型BDV p57/c
タンパク質に対する特異的且つ高感度のELISAを確
立するために、最適抗原濃度を、下記する抗原濃度に対
する陽性及び陰性のラット血清のチェッカ−ボ−ド滴定
を行って決定した:即ち、31、62、125、250
ng/ウエル。最も直線的な応答を与える最適濃度は、
31ng/ウエルであった。遺伝子組み換え型P57/
cBDVタンパク質に対するELISAシステムの感度
は、実験的に感染させたラットから感染(p.i.)後
40、50及び60日目に得た、IFA(タイタ−は、
1:2280から1:5120までの範囲)及びウエス
タンブロット解析によって反応性を有することが判明し
ている血清を用いて決定した。これらの方法によって陽
性であると判明した血清は全て、遺伝子組み換え型p5
7/cタンパク質を用いたELISAシステムにおいて
も陽性であった。特異性は、5匹の非感染ラットから得
た血清及び遺伝子組み換え型GSTタンパク質を用いて
試験した。ELISA試験は何れも、遺伝子組み換え型
p57/cタンパク質に対する抗体を検出するのに極め
て特異性が高いことが判明した:稀釈比が1:80にお
いて、非感染ラットの血清は、OD範囲が0.026か
ら0.051までであり、またBDV感染ラット血清は
0.363から0.566までであった。非特異的バッ
クグラウンドは、稀釈比が1:40以上の場合全く認め
られなかった。
【0035】実施例5 p9.5BDV−遺伝子のクロ−ニング及び発現:p
9.5BDVタンパク質のオ−プンリ−ディングフレ−
ムをB8クロ−ンのcDNA〔バンデウ−デ(VandeWou
de)ら、(1990) Science 250,p.1278-1281〕及びBDV
の野性型単離株(ウマ)から下記するプライマ−を用い
て増幅させた: 3’プライマ−(アンチセンス):GCGGAATTC
TCATCATTCGATAGCTGCTCCC(S
eq.−ID8) 5’プライマ−(センス):ATAGGATCC AT
GAGTTCCGACCTCGGC(Seq.−ID
9)
【0036】PCR反応の条件は、実施例1において記
載した通りである。増幅生成物は、アガロ−セゲルから
精製し、制限酵素BamHi及びEcoRI〔プロメガ
(Promega)社、マジソン、アメリカ〕を用いて制限部
位を解裂させた後プラスミドベクタ−pGEX−2T
〔ファルマシア(Pharmacia)社、フライブルク、ドイ
ツ;No. 27−4801−01)にクロ−ニングし
た。ウイルス遺伝子をtacプロモ−タ−によって制御
されるSchistosoma japonicumのグルタチオン−S−ト
ランスフェラ−ゼ(GST)に融合させた。この発現プ
ラスミドをコンピ−テントセルであるE.coli S
ure TM−cellに形質転換させた。組み換えプラ
スミドは、制限解析法びDNA−塩基配列決定法を用い
て解析した。この野性型単離株から得たクロ−ニング処
理フラグメント(pGEX−−p9.5)のDNA塩基
配列を図9に示す。
【0037】実施例6 E.coliにおけるp9.5BDV−タンパク質の発
現及び精製:pGEX−p9.5含有E.coliの1
00mlを0.1mg/mlのアンピシリン添加LB−
培地〔セルバ(Serva)社、ハイデルベルク、ドイツ〕
において一夜培養した。この一夜培養した培養物をアン
ピシリン添加LB−培地の1リットルに稀釈し、2ない
し4時間対数成育期にまで増殖させた。GST−p9.
5融合タンパク質の発現は4時間IPTG〔0.1m
g;プロメガ(Promega)社、ハイデルベルク、ドイ
ツ〕を用いて誘導した。バクテリアを遠心分離する(5
900g、10分、4°C)ことによってペレット化
し、PBS中に再分散させた。細胞を氷上で音波破砕処
理することによって溶解させ、細胞断片を遠心分離(9
800g、10分、4°C)することによってペレット
化させた。このように音波破砕処理した融合タンパク質
の上澄液をグルタチオンを含むアフィニティ−マトリッ
クス(グルタチオンセファロ−ス4B;ファルマシア
社、No.27−4570−01)に加えた。このGS
T−p9.5融合タンパク質のグルタチオンセファロ−
ス4Bを用いた精製は、メ−カ−のプロトコ−ルに従っ
て行った。溶出された融合タンパク質は、1xPBSに
対して4°Cにて24時間透析した。発現生成物は、S
DS−PAGE及びイムノブロット分析法で解析した。
【0038】ウイルスに特異的なGST−p9.5融合
タンパク質の遺伝子組み換えpGEX−p9.5クロ−
ンによる発現は、IPTGによる処理を行ったか又は行
わなかったE.coliの溶解物を使用してイムノブロ
ッティングで解析した。対照として、非遺伝子組み換え
pGEX−2Tプラスミドで形質転換したE.coli
の溶解物を用いた。次に、溶出した融合タンパク質の品
質をBDV−特異的であるラットとウサギの抗血清を用
いてウエスタンブロット解析法にて解析した。かくして
精製したGST−p9.5は、ラットとウサギから得た
ウイルス特異的抗血清によって分子量が約35である明
瞭なバンドとして容易に検出された;融合タンパク質の
26キロダルトンは、GSTタンパク質を表し、またほ
ぼ9キロダルトンは、p9.5 BDV−タンパク質を
表わす。
【0039】実施例7 SDS−PAGE、SDS−PAGE−Tricin及
びウエスタンブロット解析:精製した 遺伝子組み換え
型GST−p9.5とGSTタンパク質、BDV非感染
とBDV感染OligoTL細胞の溶解物並びにBDV
非感染とBDV感染ラットの脳ホモジネ−トの10ml
をLaemmli試料緩衝液(Laemmli、1970)中に分散
させ、2時間100°Cに加熱し、12%ポリアクリル
アミドを含有するゲル上におけるドデシル硫酸ナトリウ
ム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS−PA
GE)によって分離させた。かくして分離したタンパク
質を電気ブロッティングによってニトロセルロ−ス膜上
に転写した。ウサギ及びラットから得たポリクロ−ナル
抗血清と単一特異的ウサギ抗GST−p9.5抗血清
を、0.5%のTween−80と5%のBSAとを含
有するPBSに1:100の比率で稀釈した。ニトロセ
ルロ−スの断片をそれぞれの稀釈抗血清と共に4°Cに
おいて一夜培養した。これらの断片を PBS/0.5
%Tween−20(洗浄用緩衝液)で三回洗浄した
後、ビオチンでマ−クした抗種抗体〔アメルシャム(Am
ersham)社、ブラウンシュバイク、ドイツ〕と共に希釈
比1:1、000にて培養した。洗浄用緩衝液で三回洗
浄した後、これらのニトロセルロ−ス断片を、洗浄用緩
衝液に1:2、000の比で希釈したストレプタビジン
ン接合ホ−スラディッシュペルオキシダ−ゼ〔アメルシ
ャム(Amersham)社、ブラウンシュバイク、ドイツ〕と
共に培養した。最後に、コレラ断片をPBS中にて三回
洗浄し、次いで0.5mg/mlの4−クロロ−1−ナ
フト−ル、20%(v/v)メタノ−ル及び0.4ml
/mlのH2 2 からなる溶液中で染色した。
【0040】Tricin−SDS−PAGEを用いて
アフィニティ−精製したタンパク質を分離した;Tri
cinは、小型のタンパク質の分離を可能ならしめるも
のである。要約すれば、12%アクリルアミドゲルを上
記したようにして作製した。陽極緩衝液は、0.2MT
ris(pH8.9)から成り、また陰極緩衝液は、
0.1MTris(pH8.25)、0.1MTric
in及び0.1%SDSから成るものであった〔シェ−
ガ−及びヤ−ゴウ(Schaegger & Jagow)、1987〕。Tr
icin−SDS−PAGEゲルによる分離タンパク質
は、更に上記したと同じくイムノブロッティング法によ
って解析した。
【0041】実施例8 抗血清の製造:GST−p9.5融合タンパク質に対す
る多価、単一特異的抗血清を,コンプリ−トアジュバン
ト(CFA)中1mgのGST−p9.5融合タンパク
質を皮下注入して免疫処理したウサギから得た。4週間
後及び8週間後に、このウサギに同量の抗原でブ−スタ
−免疫を付与し、最後の免疫処理操作後1週間飼育し
た。この血清は、BDV感染させたMDCK細胞及び未
感染MDCK細胞における間接蛍光抗体法並びにウエス
タンブロット解析法でその反応性を試験した。
【0042】この抗血清を、−20°Cにて60分間ア
セトン中てに固定化処理したBVD永続感染させたMD
CK細胞に適用した。この単一特異的抗血清は、感染細
胞の核に主として局在するウイルス特異的タンパク質を
認識した。この染色パタ−ンは、p38 BDV−タン
パク質に特異的であるモノクロ−ナル又は単一特異的抗
体との反応に類似している。FITC及びTRITC−
標識化二次抗体を用いた二重蛍光抗体法を行ったとこ
ろ、このp9.5 BDV−タンパク質は、BDVの推
定核タンパク質であるp38 BDV−タンパク質と共
に感染細胞の核内において局在化していることが明らか
となった。更には、実験的にBDVに感染させたラット
の脳部分を単一特異的抗−GST−p9.5ウサギ抗血
清と共に培養した。ウイルス抗原は、ラットの中枢神経
系において感染ニュ−ロンの核及び細胞質全体において
検出された。
【0043】実施例9 抗体媒介アフィニティ−クロマトグラフィ−:この方法
は、ハ−スら〔Haas et al.,J. Gen.Virol.67(1986),p.
235-241〕によって発表されたものである。要約すれ
ば、セファロ−スCL−6Bをフォログルシノ−ル(ph
oroglucinol)及びエピクロロヒドリンで処理し、臭化
シアンをアセトニトリルに溶かした溶液で活性化させ、
次いで単一特異的ウサギの抗−GST−p9.5血清の
ガンマグロブリンフラクションと4°Cにおいて一夜接
合させた。タンパク質は、充填した活性化セファロ−ス
10mlにつきほぼ300mg使用した。かくして抗体
でコ−ト処理したセファロ−スを充填したカラムをPB
Sで平衡化させた。組織又は細胞の抽出物を適用した
後、カラムをPBS/1M NaClで充分に洗浄し、
最後にTris/NaCl緩衝液(TN)のみで洗浄し
た。免疫吸着剤上に残留する物質をPBS/1M Na
ClO4 で溶出させ、溶出液は、ウルトラフリ−MC
10kd−フィルタ−〔ミリポア−(Millipore)社、
ドイツ〕を用いて4°Cにて遠心分離透析で濃縮した。
【0044】BDV感染細胞からp9.5BDV−タン
パク質を精製するために、BDV−感染OligoTL
細胞をPBSで洗浄し、次いで培養皿の底からかきとっ
た。この細胞分散液をPBSで洗浄し、次いで再分散さ
せ、10秒間三回音波破砕処理した。この細胞ホモジネ
−トを遠心分離(5000 g、10分、4°C)し、
得られた上澄液を抗−p9.5抗体を充填したカラムに
適用した。カラムを上記したように洗浄し、次いで溶出
させた。同様にして、BDV感染ラットの脳をTN−緩
衝液中でホモジネ−ト処理した10%ホモジネ−トを、
1%TritonX−100および0.5%デオキシコ
−ル酸塩を添加してから室温において1時間攪拌した。
このホモジネ−トをベックマン45 Tiロ−タにおい
て30,000r.p.m.で2時間遠心分離した。上
澄液を上記したようにアフィニティ−カラムに適用し、
処理した。
【0045】二種類の抗体源を用いた抗体媒介アフィニ
ティ−精製法を行ったところ、分子量がほぼ9.5kd
であるウイルス特異的タンパク質が明瞭に単離された;
この9.5 BDV−タンパク質は、DIGグリコン
(DIG glycon)検出キットを用いて分析したが、糖側鎖
は含んでいない。
【0046】実施例10 ELISA:BDVに感染させたラットから得た抗体産
生性ハイブリド−マ及び血清のスクリ−ニングは、遺伝
子組み換えGST−p57/cタンパク質及び対照タン
パク質としてGSTを用いて実施した。
【0047】96ウエルのマイクロタイタ−プレ−ト
(グライナ−(Greiner)社、ドイツ)を、50ulの
緩衝液(1000mlH2 O中に1.59gNa2 CO
3 、2.93gNaHCO3 及び0.20gNaN3
中ウエル1個当り31及び125ngの遺伝子組み換え
GSTp57/c又はGSTタンパク質で4°Cにおい
て一晩コ−トした。プレ−トは、洗浄用緩衝液(PBS
中0.5%Tween−20)で三回洗浄し、次いでブ
ロッキング緩衝液(0.5%Tween−20を含むP
BS中0.5%ゼラチン、1%BSA、0.1%チメロ
サ−ル)と共に室温において1時間培養した。このマイ
クロタイタ−プレ−トを三回洗浄用緩衝液で洗浄し、血
清の二倍稀釈液をブロッキング緩衝液で作製した。この
血清を1:20ないし1:10、240までに稀釈した
液のそれぞれの50ulを各ウエルに加え、室温で1時
間培養した。プレ−トを三回洗浄用緩衝液で洗浄し、ビ
オチン接合したラット抗血清又は抗マウスIgG及びI
gMをブロッキング緩衝液で1:10,000に稀釈し
た液を各ウエルに加え、室温で1時間培養した。三回洗
浄した後、プレ−トをストレプタビジン(streptavidi
n、アメルシャム(Amersham)社、Braunschweig)に接
合したセイヨウワサビペルオキシダ−ゼをブロッキング
緩衝液で1:10,000に稀釈した液と共に培養し
た。このプレ−トを三回洗浄した後で、200ulの基
質溶液を各ウエルに加えたが、この基質溶液は、50m
lのH2 O中において0.5MNa2 PO4 、0.1M
クエン酸、20mgフェニルジアミン及び20ml30
%H2 2 を含んで成るものであった。これらのプレ−
トを室温で5ないし10分間培養し、反応を各ウエルに
50ulの硫酸を添加することによって停止させた。4
92nmにおける吸光度を各ウエルについてマイクロプ
レ−トリダ−を用いて測定した。一次抗血清を含まない
ネガティブコントロ−ルウエルをいて補正を行った。各
血清に対するELISAタイタ−は、光学密度として
0.2を生じる終点稀釈比であると定義した。回復期及
びコントロ−ルのラット血清を用いて行ったこの試験の
結果を図11に示す。
【0048】この遺伝子組み換え型BDV p9.5タ
ンパク質に対する特異的且つ高感度のELISAを確立
するために、最適抗原濃度を、下記する抗原濃度に対す
る陽性及び陰性ラット血清についてチェッカ−ボ−ド滴
定を行って決定した:即ち、31、62、125、25
0ng/ウエル。最も直線的な応答を与える最適濃度
は、31ng/ウエルであった。遺伝子組み換え型p
9.5 BDV−タンパク質に対するELISAシステ
ムの感度は、実験的に感染させたラットから感染(p.
i.)後40、50及び60日目に得た、IFA(タイ
タ−は、1:2280から1:5120までの範囲)及
びウエスタンブロット解析によって反応性を有すること
が判明している血清を用いて決定した。これらの方法に
よって陽性であると判明した血清は全て、遺伝子組み換
え型p9.5タンパク質を用いたELISAシステムに
おいても陽性であった。特異性は、5匹の非感染ラット
から得た血清及び遺伝子組み換え型GSTタンパク質を
用いて試験した。ELISA試験は何れも、遺伝子組み
換え型p57/cBDV−タンパク質に対する抗体を検
出するのに極めて特異性が高いことが判明した:稀釈比
が1:80において、非感染ラットの血清は、OD範囲
が0.026から0.051までであり、またBDV感
染ラット血清は0.363から0.566までであっ
た。非特異的バックグラウンドは、稀釈比が1:40以
上の場合全く認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】タンパク質p57のアミノ酸配列を示す(Se
q.− ID 1)。
【図2】図1の続き。
【図3】図2の続き。
【図4】タンパク質9.5のアミノ酸配列を示す(Se
q.−ID 2)。
【図5】タンパク質p57のC−タ−ミナルに対応する
ポリペプチドのアミノ酸配列を示す(Seq.−ID
3)。
【図6】図5の続き。
【図7】タンパク質p57のDNA配列を示す(Se
q.−ID 4)。
【図8】図7の続き。
【図9】タンパク質9.5のDNA配列を示す(Se
q.−ID 5)。
【図10】実施例4において記載したELISA試験に
よって得られた結果を示す。
【図11】実施例10において記載したELISA試験
によって得られた結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/569 A61K 37/02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルナ病ウイルスによってコ−ドされ,
    図1−3または図4においてそれぞれ示すアミノ酸配列
    のうちの少なくとも10個の連続したアミノ酸配列を有
    するタンパク質p57またはp9.5のアミノ酸配列に
    相当するポリペプチド。
  2. 【請求項2】 該タンパク質p57またはp9.5がそ
    れぞれ、ボルナ病ウイルスの野性型単離株によってコ−
    ドされることを特徴とする、請求項1において記載され
    たポリペプチド。
  3. 【請求項3】 該ポリペプチドが、図1−3または図4
    にそれぞれ示したアミノ酸配列のうちの少なくとも25
    個の連続したアミノ酸の配列を有することを特徴とす
    る、請求項1又は2において記載されたポリペプチド。
  4. 【請求項4】 該ポリペプチドが、図1−3または図4
    にそれぞれ示したアミノ酸配列のうちの少なくとも50
    個の連続したアミノ酸の配列を有することを特徴とす
    る、請求項1乃至3のうちの何れか一項において記載さ
    れたポリペプチド。
  5. 【請求項5】 該ポリペプチドが、図1−3または図4
    にそれぞれ示したアミノ酸配列のうちの高々80個の連
    続したアミノ酸の配列を有することを特徴とする、請求
    項1乃至4のうちの何れか一項において記載されたポリ
    ペプチド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5に記載されたポリペプチ
    ドの少なくとも一種及び該ポリペプチドと測定するべき
    抗体とによって形成される複合体を検出する標識とから
    構成される、試料中のボルナ病ウイルスを標的とする抗
    体を測定する試験キット。
  7. 【請求項7】 該標識が、測定さるべき抗体に特異的に
    結合する抗体に連結されていることを特徴とする、請求
    項6に記載された試験キット。
  8. 【請求項8】 該試験キット画、ELISA、ウエスタ
    ンブロット、RIA又はドットブロット試験を実施すた
    めのキットであることを特徴とする、請求項6に記載さ
    れた試験キット。
  9. 【請求項9】 該標識が、発色終点を生じる反応を接触
    ・触媒する酵素であることを特徴とする、請求項7に記
    載された試験キット。
  10. 【請求項10】 下記する二つの工程から成る,ボルナ
    病ウイルスによる感染を決定する方法: a)測定するべき試料を請求項1乃至5において記載さ
    れたポリペプチドの少なくとも一つに接触させ、以前の
    ボルナ病ウイルスによる感染によって生成した抗体に該
    ポリペプチドを結合させること。 b)試験するべき試料に含まれる特異的抗に当ポリペプ
    チドが結合したことを決定すること。
  11. 【請求項11】 単離されたDNAフラグメントにおい
    て、当該DNAが請求項1乃至5において記載されたポ
    リペプチドをコ−ドするものであるが、該DNAフラグ
    メントは高々240塩基対を含有して成るもであること
    を特徴とする、前記単離DNAフラグメント。
  12. 【請求項12】 該DNAフラグメントが高々150塩
    基対を含有して成ることを特徴とする、請求項7に記載
    された単離DNAフラグメント。
  13. 【請求項13】 該DNA配列が、それぞれ図7,図8
    又は図9において示す配列の一部分に相当することを特
    徴とする、請求項11又は12に記載された単離DNA
    フラグメント。
  14. 【請求項14】 単離されたRNAフラグメントにおい
    て、当該RNAが請求項1乃至5において記載されたポ
    リペプチドをコ−ドするものであるが、但し該DNAフ
    ラグメントは高々240塩基対を含有して成るものであ
    ることを特徴とする、前記単離RNAフラグメント。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至5において記載されたポ
    リペプチドをワクチンを製造するために使用する用途。
  16. 【請求項16】 請求項11乃至13において記載され
    たDNAフラグメントを核酸免疫処理のために使用する
    用途。
  17. 【請求項17】 請求項14において記載されたRNA
    フラグメントを核酸免疫処理のために使用する用途。
JP9054225A 1996-02-21 1997-02-21 ボルナ病ウイルスのタンパク質p57又は9.5のアミノ酸配列に相当するポリペプチド、これをコ−ドする核酸フラグメント並びに診断および免疫処置を目的とするこれらの用途 Pending JPH1023897A (ja)

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