JPH10238791A - 温水式暖房装置の試運転方法及び試運転装置 - Google Patents

温水式暖房装置の試運転方法及び試運転装置

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JPH10238791A
JPH10238791A JP4521897A JP4521897A JPH10238791A JP H10238791 A JPH10238791 A JP H10238791A JP 4521897 A JP4521897 A JP 4521897A JP 4521897 A JP4521897 A JP 4521897A JP H10238791 A JPH10238791 A JP H10238791A
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佳幹 可児
Shigeaki Yasui
繁明 安井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温風暖房機と床暖房器を有する暖房装置にお
いて、試運転時に床暖房器の暖房作用の立上がりを早く
する。 【解決手段】 温風暖房機Aには高温の一次温水が使用
されるが、床暖房器Fa,Fbは、使用後の温水を含む
低温の二次温水で加熱され、床面への伝熱も遅れるか
ら、試運転時には、制御装置6によって一次温水の温度
を上昇させたり、床暖房器Fa,Fbに至る二次温水の
通路を早期に強制解放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス給湯器のバー
ナで加熱した高温の温水を一次温水として温風暖房機で
使用し、該温風暖房機からバーナへ還流する温水に高温
の一次温水を必要量混合してやや低温の二次温水を作
り、これを床暖房に使用するようにした温水式の暖房装
置を、試運転するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室内に温風を送る温風暖房機と、床暖房
器として作用する温水マットを備えた温水式の暖房装置
としては、例えば特開平8−270961号公報に示さ
れるものがある。この種の装置では、バーナで80℃程
度に加熱された高温の温水を一次温水として温風暖房機
に導き、該温風暖房機を出てバーナへ戻る温水に適量の
高温の一次温水を加えて60℃程度の二次温水に調整
し、該二次温水を温水マットに分流させたのち、一次温
水の戻り湯と共にバーナに戻すようになっている。
【0003】そして、通常運転時に温水マットに温水が
供給される運転条件は、通常、温風暖房機が暖房作用を
始めた後であること、一次温水の温度が所定温度以上で
あることなどであり、これに加えて床面に熱が伝達され
るまでに時間がかかるので、床暖房の立上がりは遅くな
る。このため温水式暖房装置を新設又は修理したとき、
工事の不備の有無を調べるために試運転をしても、温水
マットに二次温水が回って暖房作用をしていることが判
るまでには長時間を要し、極めて非能率である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、試運転が短
時間でできるようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段のうち、第1の手段は、請求項1に記載したとお
り、温水装置で加熱した高温の温水を一次温水として温
風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、前記復路の
温水中に往路の一次温水をバイパスさせてやや低温の二
次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循環させるも
ので、温風暖房機と床暖房器を同時運転、又は床暖房器
を単独運転するものにおいて、試運転時に、一次温水を
通常運転時の上限温度以上の温度に加熱することによっ
て、二次温水を通常運転時の温度以上に昇温させ、これ
により床暖房器の温度上昇を早めて、その暖房作用の立
ち上がりを早期に検知可能にすることを特徴とする温水
式暖房装置の試運転方法である。
【0006】また第2の手段は、請求項2に記載したと
おり、温水装置で加熱した高温の温水を一次温水として
温風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、前記復路
の温水中に往路の一次温水をバイパスさせてやや低温の
二次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循環させる
もので、温風暖房機と床暖房器を同時運転、又は床暖房
器を単独運転するものにおいて、一次温水の温度を通常
運転時の温度以上に設定出来る試運転用の調節装置を設
けたことを特徴とする温水式暖房機の試運転装置であ
る。
【0007】第3の手段は、請求項3に記載したとお
り、温水装置で加熱した高温の温水を一次温水として温
風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、前記復路の
温水中に往路の一次温水をバイパスさせてやや低温の二
次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循環させるも
ので、暖房作用の立ち上がり時間が温風暖房機より床暖
房器が長い温水暖房装置で温風暖房機と床暖房器を同時
運転をするものにおいて、試運転時に、一次温水を通常
運転時の上限温度以上の温度に加熱することによって、
二次温水を通常御運転時の温度以上に昇温させ、これに
より床暖房器の温度上昇を早めて、その暖房作用の立ち
上がりを早期に検知可能にすることを特徴とする温水式
暖房装置の試運転方法である。
【0008】第4の手段は、請求項4に記載したとお
り、温水装置で加熱した高温の温水を一次温水として温
風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、前記復路の
温水中に往路の一次温水をバイパスさせてやや低温の二
次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循環させるも
ので、暖房作用の立ち上がり時間が温風暖房機より床暖
房器が長い温水式暖房機で温風暖房機と床暖房器を同時
運転するものにおいて、一次温水の温度を通常運転時の
温度以上に設定出来る試運転用の調節装置を設けたこと
を特徴とする温水式暖房機の試運転装置である。
【0009】前記請求項1〜4の手段によれば、それぞ
れ、試運転時に一次温水の温度を通常運転時より高くす
ることにより二次温水を高温にして床暖房作用の立上が
りを早めることができる。
【0010】また第5の手段は、請求項5に記載したと
おり、温水装置で加熱した高温の温水を一次温水として
温風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、前記復路
の温水中に往路の一次温水をバイパスさせてやや低温の
二次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循環させる
ものであって、暖房作用の立ち上がり時間が温風暖房機
より床暖房器が長い温水式暖房装置で温風暖房機と床暖
房器を同時運転し、且つ通常運転の始動時に温風暖房機
の始動から一定時間経過した後に二次温水通路の開閉弁
を開くものにおいて、試運転時に、二次温水の通路を開
閉する弁の開弁時期を通常運転の開弁時期より強制的に
早めて床暖房器の温度上昇を早め、その暖房作用の立ち
上がりを早期に検知可能にすることを特徴とする温水式
暖房装置の試運転方法である。
【0011】第6の手段は、請求項6に記載したとお
り、温水装置で加熱した高温の温水を一次温水として温
風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、前記復路の
温水中に往路の一次温水をバイパスさせてやや低温の二
次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循環させるも
のであって、暖房作用の立ち上がり時間が温風暖房機よ
り床暖房器が長い温水式温風暖房機で温風暖房機と床暖
房器を同時運転し、且つ通常運転の始動時に温風暖房機
の始動から一定時間経過した後に二次温水通路の開閉弁
を開くものにおいて、二次温水の通路を開閉する弁に、
通常運転時の開弁時期より早期に開閉する、試運転用の
強制開弁手段を設けたことを特徴とする温水式暖房装置
の試運転装置である。
【0012】前記請求項5,6の手段によれば、それぞ
れ、試運転時に二次温水を早期から流通させて床暖房作
用の立上がりを早めることができる。
【0013】そして、第7の手段は、請求項7に記載し
たとおり、請求項1又は3において、試運転時に、一次
温水の温度を通常運転時の温度以上に加熱して運転し、
一定時間経過後に運転停止又は通常運転に切換えること
を特徴とする温水式暖房装置の試運転方法である。
【0014】第8の手段は、請求項8に記載したとお
り、請求項2又は4において、試運転時に、一次温水の
温度を通常運転時の温度以上に加熱して運転し、一定時
間経過後に運転停止又は通常運転に切換える手段を設け
たことを特徴とする温水暖房装置の試運転装置である。
【0015】前記請求項7,8の手段によれば、それぞ
れ、一定時間後に試運転が自動的に停止する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1において1はガス給湯器で、
そのバーナによって80℃程度に加熱した温水を一次温
水として、往路f1から温風暖房機すなわちエアコンA
に供給し、該エアコンAで熱交換して温度が低下した温
水を復路b1からガス給湯器1に戻し、この温水を40
〜60℃程度に昇温させて二次温水とし、往路f2、セ
パレータS、往路f3,f4を経て二つの温水マットF
a,Fbに供給し、ここを通過した水を前記復路b1に
合流させる。
【0017】図中Bは追焚きできる浴槽で、該浴槽Bに
は別個の給湯器から湯が供給されるが、該湯が冷えたと
きは、その冷えた湯が復路b2からガス給湯器1内に設
けた熱交換器に導かれ、高温の一次温水と液−液の熱交
換をして追焚き作用を受け、往路f5から浴槽Bに供給
される。
【0018】なお、Dは温水マットFa,Fbが設けら
れている室温を検知するための室温センサである。
【0019】図2を参照して、ガス給湯機1内にはバー
ナ10を熱源とする熱交換器11が設けられており、ポ
ンプ2によって循環される温水がバーナ10により熱交
換器11を介して加熱され一次温水となって管路12か
ら上記往路f1に供給される。復路b1を通って帰って
きた復水は一旦シスターン3に入った後、上記ポンプ2
に吸引される。ところで、該ポンプ2から吐出される復
水は管路13を通って上記熱交換器11に還流するが、
復水の一部は二次温水として管路14に分流され往路f
2を通ってセパレータSに到達する。なお、一次温水の
温度は管路12に設けられた温度センサ5Hで検知さ
れ、二次温水の温度は管路14に設けられた温度センサ
5Lで検知され、両温度センサ5H・5Lの検知信号は
電線L1,L2によって制御装置6に送られる。
【0020】上記セパレータS内には往路f3・f4に
対応して熱動式の開閉弁Va・Vbが設けられており、
ガス給湯機1内に設けられた制御装置6からの制御信号
により往路f3・f4の入口を個々に開閉し温水マット
Fa・Fbへの二次温水の供給を通断させることができ
る。この開閉弁Va・Vbは内部にワックスペレットと
該ワックスペレットを加熱するヒータとを備え、ワック
スペレット内に摺動自在のピストンにより封入したワッ
クスをヒータで加熱して膨張させることによりピストン
を摺動させ、ピストンに一体のワックスペレットのロッ
ドで弁杆を押して開弁させるものであり、前記ヒータを
加熱するための電流は制御装置6から回路L3,L4を
介して制御される。開閉弁Va,Vbは、通常運転時に
はエアコンAが運転を開始されてから一定時間経過後開
弁するように制御されるが、作業能率の点から開閉弁V
a,Vbを急速に開弁することが望まれる試運転時に
は、ヒータを加熱する電流値を増大して開弁時期を早め
るように、制御装置の設定を変更する。また、温水マッ
トFa・Fbからでてくる還流水は復路b1を通ってシ
スターン3に戻る。
【0021】ところで、上記往路f1と該復路b1との
間はバイパスBPで連通されており、エアコンA内の比
例制御弁Vを閉弁してエアコンAの作動を停止し床暖房
を単独で運転する場合には、一次温水はバイパスBPを
通って直接シスターン3に流れ、その一部を二次温水と
して温水マットFa・Fbに流し床暖房の単独運転がで
きるようにした。通常運転時にエアコンAから放出され
る熱量は、例えば3,000〜900kcal/hであ
り、温水マットFa,Fbから放出される熱量は、1,
000kcal/hである。
【0022】シスターン3には高水位を検知するための
電極31と低水位を検知するための電極32とが設けら
れており、シスターンの水量が少なくなって水面が電極
32の下端から離れると電極31の先端に水面が接する
まで水道水が給水管33を通って給水され、また、例え
シスターン3内の水面が電極31の下端位置を超えオー
バーフローしても排水管34を通って余剰の水または温
水が排出される。
【0023】また、浴槽Bに対する追焚き手段として上
記管路12の途中から一次温水の一部を液−液式の熱交
換器4に分岐するように配管されており、該熱交換器4
の一次温水の入口部分には熱動式の開閉弁Vcが設けら
れいる。該開閉弁Vcは上記浴槽B内の湯を追焚きする
場合だけ上記制御装置から制御信号をうけ開弁される。
該熱交換器4にはポンプ40により浴槽B内の湯が循環
されるが、湯張りや足し湯を行なう際には別途図外の給
湯器から管路41を介して湯が供給され、熱交換器4及
び往路f5や復路b2を通って浴槽B内に供給される。
なお、42は常閉の開閉弁であり、管路41を介して湯
を浴槽B内に供給する際に開弁され、該開閉弁42を通
過した湯は逆止弁43及び流量計44を通って浴槽B内
に供給される。また45は水流スイッチであり、ポンプ
40の作動による復路b2からの湯が実際に熱交換器4
に流入されていることを検知し、必ず浴槽B内に湯があ
る状態でのみポンプ40を作動させポンプ40の空運転
による破損や騒音を防止するものである。
【0024】上記構成により、冬場のように、エアコン
Aによる温風暖房運転の内の強暖房と温水マットFa・
Fbによる床暖房とを同時に行なう場合には熱交換器1
1内での沸騰防止や強暖房による温風温度の確保を優先
して、温度センサ5Hからの検知信号に基づいて一次温
水の温度が例えば80℃になるようにバーナ10の燃焼
量を制御し、エアコンAの温風温度を強暖房時の所定温
度に保つようにする。温水マットFa・Fbが設置され
ている部屋の室温は室温センサDにより検知され、該室
温が任意に設定される所定温度まで上昇すると足下の温
度が高いと感じるようになり、このため温水マットFa
・Fbの二次温水の循環量を減少させ床暖房による暖房
量を減らす必要が生じる。そのためには開閉弁Va・V
bへの通電電流値を、開閉弁Va・Vbを完全に閉鎖す
る電流値より小さくし、開閉弁Va・Vbを完全に閉鎖
させずに開度を絞って温水マットFa・Fbへの二次温
水循環量を減少させればよい。但し、上記実施例のよう
に開閉弁Va・Vbが熱動式の場合には電磁比例弁のよ
うに開度を正確にコントロールしづらいので、周期的に
開閉し、単位時間あたりの二次温水循環量が減少するよ
うに制御してもよい。
【0025】次に、例えば除湿運転のように弱暖房をす
る場合には、エアコンAの冷房機能と温風暖房機能(弱
暖房)とを同時に作動させ、室内空気を一旦冷却して空
気中の水分を結露させ除去した後、一次温水により温め
て乾燥空気として室内に吹き出させる。また床暖房を同
時に行う場合には上述のように温水マットFa・Fbに
二次温水を循環させる。このように弱暖房時に床暖房を
併用する場合は、温度センサ5Lにより検知される二次
温水の温度を基に、該二次温水の温度が例えば60℃に
なるように上記バーナ10の燃焼量を制御し床暖房によ
る効果が十分に発揮されるようにする。なお、このよう
に二次温水温を60℃になるように制御すると一次温水
温は強暖房時の温度である80℃に近い温度になるが、
エアコンA内の比例制御弁の開度が自動的に狭められ一
次温水の循環量が弱暖房に適するように減少される。す
ると、バイパスBPを通ってシスターン3に流れる一次
温水の量が増え二次温水の温度が上昇しようとするがバ
ーナの燃焼量が減少されて弱暖房と床暖房とが行なわれ
る状態で安定する。
【0026】また、室温センサDにより検知される室温
が所定温度になると足下の温度が高いと感じるようにな
るため床暖房による暖房量を減少させる必要が生じる。
従って、上記強暖房と床暖房とを同時に行う場合と同様
に開閉弁Va・Vbの開度を絞り、あるいは開閉弁Va
・Vbを周期的に開閉する。ところで、弱暖房と床暖房
とを同時に行う場合は温度センサ5Lが検知する二次温
水の温度に基づいてバーナ10の燃焼量を制御している
ので、二次温水は常に循環されていることが望ましい。
従って室温が所定温度以上になり開閉弁Va・Vbを周
期的に開閉する場合には開閉弁Va・Vbの開閉周期を
ずらして開閉弁Va・Vbの少なくとも一方が常に開弁
するように制御することが望ましい。また、開閉弁Va
・Vbの双方が同時に閉弁する場合や温水マットが1つ
しか設けられていない場合には開閉周期内に二次温水が
循環されない期間が生じる。その場合には二次温水の循
環が再開されるまで暫定的に温度センサ5Hが検知する
一次温水の温度を基にバーナ10の燃焼量を制御し、開
閉弁Va・Vbの少なくとも一方が開弁し二次温水の循
環が再開されると再び温度センサ5Lが検知する二次温
水の温度を基にバーナ10の燃焼量を制御するようにす
ればよい。
【0027】この装置を新設、増設又は修理したときは
試運転をしなければならないが、温水マットFa,Fb
の暖房作用の立上がりは遅いため、通常運転モードで運
転しては試運転に長時間を要す。
【0028】この不都合を改善するために、本発明にお
いては、暖房装置の制御装置6に試運転モードを組込
み、温風暖房機に暖房作用をさせながら、床暖房器に早
期に暖房作用を生じ゛させて、暖房装置全体の試運転を
能率的に行なえるようにした。
【0029】その手段の一つは、前記のとおり、一次温
水の温度を通常運転モードの80℃以上の例えば85℃
に昇温させ、該一次温水が分流して調整される二次温水
の温度を、一次温水の昇温量に伴って例えば80℃程度
に上昇させることである。
【0030】また他の手段は、一次温水の温度を通常運
転の温度とし、二次温水を温水マットFa,Fbに流す
時期を通常運転モードより早めることであり、この場合
の試運転モードでは、前記のとおり二次温水の開閉弁V
a,Vbの開弁用のヒータに加える電流値を増大して開
弁の0N・OFF制御をして供給熱量を増大させる。
【0031】図3は、試運転時に温水マットFa,Fb
に供給する二次温水の温度を通常運転時より上昇させる
請求項1〜4の場合における制御手段のフローを示し、
温水マットに通常運転時の温度の二次温水が供給され、
このとき温風暖房機には80℃の温水が供給されている
が、制御装置6を試運転モードにして、ステップ1で試
運転モードが検知されれば、ステップ2で一次温水の温
度を上昇させて二次温水の温度を80℃程度に上昇さ
せ、これにより温水マットの昇温を早める。
【0032】図4は、温水マットFa,Fbに供給する
二次温水の通路に設けた開閉弁をON・OFFして温水
マットFa,Fbを温度制御し、試運転時に前記開閉弁
を強制開放して昇温を早めるようにした請求項5,6の
場合のフローを示し、制御装置を試運転モードにすると
ステップS2で前記開閉弁が強制開放され、温水マット
が早期昇温する。
【0033】図5は、請求項7,8のフローを示すもの
で、請求項1〜4の試運転モードに時限手段を付加した
ものである。ステップ1で試運転モードが検知されれ
ば、ステップS2で温水マットに対する高熱量供給がな
され、ステップS3で1時間経過したことが検知されれ
ば、ステップ4で通常運転に戻り、又は熱量の供給が自
動停止される。この状態を警告音などの表示手段で作業
員に知らせる手段を設ければ、床暖房温度を測定して工
事の適否を知ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜4の手段によれば、一次温水の温度を定常運転時の
温度以上にするという簡単な手段で床暖房器の暖房作用
の立上がりを早め得るから、費用の増大を殆ど伴うこと
なく試運転の作業能率を高めることができる。
【0035】また、請求項5及び6の手段によれば、一
次温水に加える熱量が一定であってよいから、給湯器の
熱量が小さくても床暖房の暖房作用の立上がりを早めて
試運転の作業能率を高めることができる。
【0036】そして、請求項7及び8の手段によれば、
試運転を必要以上の長時間に亘って行なうことが防止で
きるから、ガスの浪費を防止し作業性を向上できる利点
があり、また床暖房器に供給する高温の二次温水の供給
時間を安全時間内に限定できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 給湯器と周辺機器との接続状態を示す図
【図2】 給湯器内の配管状態を示す図
【図3】 温水マットに高温の温水を供給する試運転モ
ードのフローチャート
【図4】 温水マットに早期に温水を供給する試運転モ
ードのフローチャート
【図5】 時限手段を有する試運転モードのフローチャ
ート
【符号の説明】
1 ガス給湯器 2 ポンプ 3 シスターン 4 (液−液式の)熱交換器 5H (一次温水側の)温度センサ 5L (二次温水側の)温度センサ 6 制御装置 A エアコン B 浴槽 D 室温センサ Fa,Fb 温水マット(床暖房器) S セパレータ Va,Vb 開閉弁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水装置で加熱した高温の温水を一次温
    水として温風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、
    前記復路の温水中に往路の一次温水をバイパスさせてや
    や低温の二次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循
    環させるもので、温風暖房機と床暖房器を同時運転、又
    は床暖房器を単独運転するものにおいて、試運転時に、
    一次温水を通常運転時の上限温度以上の温度に加熱する
    ことによって、二次温水を通常運転時の温度以上に昇温
    させ、これにより床暖房器の温度上昇を早めて、その暖
    房作用の立ち上がりを早期に検知可能にすることを特徴
    とする温水式暖房装置の試運転方法。
  2. 【請求項2】 温水装置で加熱した高温の温水を一次温
    水として温風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、
    前記復路の温水中に往路の一次温水をバイパスさせてや
    や低温の二次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循
    環させるもので、温風暖房機と床暖房器を同時運転、又
    は床暖房器を単独運転するものにおいて、一次温水の温
    度を通常運転時の温度以上に設定出来る試運転用の調節
    装置を設けたことを特徴とする温水式暖房機の試運転装
    置。
  3. 【請求項3】 温水装置で加熱した高温の温水を一次温
    水として温風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、
    前記復路の温水中に往路の一次温水をバイパスさせてや
    や低温の二次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循
    環させるもので、暖房作用の立ち上がり時間が温風暖房
    機より床暖房器が長い温水暖房装置で温風暖房機と床暖
    房器を同時運転をするものにおいて、試運転時に、一次
    温水を通常運転時の上限温度以上の温度に加熱すること
    によって、二次温水を通常運転時の温度以上に昇温さ
    せ、これにより床暖房器の温度上昇を早めて、その暖房
    作用の立ち上がりを早期に検知可能にすることを特徴と
    する温水式暖房装置の試運転方法。
  4. 【請求項4】 温水装置で加熱した高温の温水を一次温
    水として温風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、
    前記復路の温水中に往路の一次温水をバイパスさせてや
    や低温の二次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循
    環させるもので、暖房作用の立ち上がり時間が温風暖房
    機より床暖房器が長い温水式暖房機で温風暖房機と床暖
    房器を同時運転するものにおいて、一次温水の温度を通
    常運転時の温度以上に設定出来る試運転用の調節装置を
    設けたことを特徴とする温水式暖房機の試運転装置。
  5. 【請求項5】 温水装置で加熱した高温の温水を一次温
    水として温風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、
    前記復路の温水中に往路の一次温水をバイパスさせてや
    や低温の二次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循
    環させるものであって、暖房作用の立ち上がり時間が温
    風暖房機より床暖房器が長い温水式暖房装置で温風暖房
    機と床暖房器を同時運転し、且つ通常運転の始動時に温
    風暖房機の始動から一定時間経過した後に二次温水通路
    の開閉弁を開くものにおいて、試運転時に、二次温水の
    通路を開閉する弁の開弁時期を通常運転の開弁時期より
    強制的に早めて床暖房器の温度上昇を早め、その暖房作
    用の立ち上がりを早期に検知可能にすることを特徴とす
    る温水式暖房装置の試運転方法。
  6. 【請求項6】 温水装置で加熱した高温の温水を一次温
    水として温風暖房機に往路及び復路を介して循環させ、
    前記復路の温水中に往路の一次温水をバイパスさせてや
    や低温の二次温水を調整し、該二次温水を床暖房器に循
    環させるものであって、暖房作用の立ち上がり時間が温
    風暖房機より床暖房器が長い温水式温風暖房機で温風暖
    房機と床暖房器を同時運転し、且つ通常運転の始動時に
    温風暖房機の始動から一定時間経過した後に二次温水通
    路の開閉弁を開くものにおいて、二次温水の通路を開閉
    する弁に、通常運転時の開弁時期より早期に開閉する、
    試運転用の強制開弁手段を設けたことを特徴とする温水
    式暖房装置の試運転装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は3において、試運転時に、
    一次温水の温度を通常運転時の温度以上に加熱して運転
    し、一定時間経過後に運転停止又は通常運転に切換える
    ことを特徴とする温水式暖房装置の試運転方法。
  8. 【請求項8】 請求項2又は4において、試運転時に、
    一次温水の温度を通常運転時の温度以上に加熱して運転
    し、一定時間経過後に運転停止又は通常運転に切換える
    手段を設けたことを特徴とする温水暖房装置の試運転装
    置。
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