JPH10237813A - 人工芝生およびその製造方法 - Google Patents

人工芝生およびその製造方法

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JPH10237813A
JPH10237813A JP4253297A JP4253297A JPH10237813A JP H10237813 A JPH10237813 A JP H10237813A JP 4253297 A JP4253297 A JP 4253297A JP 4253297 A JP4253297 A JP 4253297A JP H10237813 A JPH10237813 A JP H10237813A
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JP
Japan
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synthetic resin
resin base
base cloth
side edge
underpad
Prior art date
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Pending
Application number
JP4253297A
Other languages
English (en)
Inventor
Matsuki Koga
末喜 古閑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接する一対の人工芝生を接続する際、合成樹
脂製基布からアンダーパッドを簡単に剥離する。 【解決手段】人工芝生1の合成樹脂製基布11の少なく
とも一側端縁部に対するアンダーパッド13の融着力を
加熱温度を調整することにより中央部に比較して低下さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工芝生およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、人工芝生製グラウンドは、アス
ファルトやコンクリートなどの下地層に人工芝生を敷設
したもので、多くの屋内外施設に採用されている。ここ
で、人工芝生は、ポリエステルやポリプロピレンなどの
合成樹脂製基布にナイロンやポリプロピレンなどの合成
樹脂製パイル糸を設定長さになるように植設して芝葉を
形成するとともに、合成樹脂製基布の裏面にクッション
層としてのアンダーパッドを熱融着して形成されてい
る。すなわち、図7に示すように、人工芝生1の合成樹
脂製基布11の裏面およびアンダーパッド13の貼り合
わせ面をそれぞれヒーターH,Hによって加熱し、転圧
ロールR,Rを介して一体に融着させるものである。こ
の場合、製造設備上の制約から一定幅以上の人工芝生を
製造することはできない。したがって、広大な人工芝生
製グラウンドを形成する場合は、一定幅の人工芝生を設
定数枚幅方向に順に敷設する必要がある。
【0003】この際、グラウンド面に人工芝生を単に敷
設しただけでは負荷が作用すると人工芝生が移動するた
め、複数枚の人工芝生を接続して大きな幅の本体人工芝
生を形成し、この本体人工芝生によってグラウンド面を
覆うようにしている。例えば、実公昭59−31763
号公報に記載されるように、面ファスナーを介して隣接
する一対の人工芝生を接続したり、実公平1−4456
2号公報に記載されるように、溶着フィルムを熱溶着さ
せて接合布によって隣接する一対の人工芝生を接続した
り、実開昭60−96403号公報の従来技術欄に記載
されるように、隣接する一対の人工芝生の側端縁を縫製
して接続するようにしている。
【0004】いずれにしても、複数枚の人工芝生を現場
に運び込んで接続しなければならないが、その際、人工
芝生のアンダーパッドの側端縁部を一定幅にわたって剥
離した後、合成樹脂製基布の裏面に面ファスナーを取り
付けたり、合成樹脂製基布の側端縁を縫製する必要があ
る。すなわち、アンダーパッドの強度は合成樹脂製基布
の強度に比較して相対的に低く、合成樹脂製基布を接続
することによって接続強度を確保しなければならない。
【0005】しかしながら、アンダーパッドは、合成樹
脂製基布に熱融着されていることから合成樹脂製基布か
らの剥離が困難であり、このため、合成樹脂製基布の側
端縁部にマスキングテープを接着し、合成樹脂製基布の
側端縁部にアンダーパッドが熱融着しないようにして人
工芝生のアンダーパッドの側端縁部を簡単に剥離できる
ようにすることが提案されている(例えば、特公平6−
69738号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テープ
を介在して合成樹脂製基布の側端縁部にアンダーパッド
を融着させないようにしたものでは、マスキングテープ
が無駄になるとともに、コストがかさむという問題があ
る。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、隣接する一対の人工芝生を接続する際、コ
ストを上昇させることなく合成樹脂製基布からアンダー
パッドを簡単に剥離することのできる人工芝生を提供す
るものである。
【0008】また、本発明は、合成樹脂製基布からアン
ダーパッドを簡単に剥離することができる人工芝生をコ
ストを上昇させることなく簡単に製造することのできる
人工芝生の製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の人工芝生は、合
成樹脂製基布に合成樹脂製パイル糸を設定長さになるよ
うに植設して芝葉を形成するとともに、合成樹脂製基布
の裏面にアンダーパッドを熱融着してなる人工芝生にお
いて、合成樹脂製基布の少なくとも一側端縁部に対する
アンダーパッドの融着力をその中央部に比較して低下さ
せたことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の人工芝生の製造方法は、合
成樹脂製パイル糸を設定長さになるように芝葉が植設さ
れた合成樹脂製基布の裏面およびアンダーパッドの貼り
合わせ面をそれぞれヒーターを介して設定温度に加熱し
た後、転圧ロールを介して合成樹脂製基布とアンダーパ
ッドを熱融着する人工芝生の製造方法において、合成樹
脂製基布の少なくとも一側端縁部とヒーターとの間およ
びアンダーパッドの貼り合わせ面の少なくとも一側端縁
部とヒーターとの間にそれぞれ遮蔽板を配置し、合成樹
脂製基布の少なくとも一側端縁部の加熱温度およびアン
ダーパッドの貼り合わせ面の少なくとも一側端縁部の加
熱温度を中央部の加熱温度よりも低下させることを特徴
とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本発明の人工芝生を
幅方向に複数枚接続して設定幅に形成された本体人工芝
生10が示されている。この本体人工芝生10を構成す
る各人工芝生1は、ポリエステルやポリプロピレンなど
の合成樹脂製基布11にナイロンやポリプロピレンなど
の合成樹脂製パイル糸を設定長さになるように植設して
芝葉12を形成するとともに、合成樹脂製基布11の裏
面にクッション層としてのアンダーパッド13を熱融着
して構成されている。
【0012】この場合、図2に示すように、合成樹脂製
基布11の裏面およびアンダーパッド13の貼り合わせ
面をヒーターH,Hによって加熱する際、合成樹脂製基
布11の裏面側側端縁部およびアンダーパッド13の貼
り合わせ面側側端縁部とヒーターH,Hとの間にそれぞ
れ遮蔽板P,Pが配置されており、このため、ヒーター
Hによる合成樹脂製基布11の裏面側側端縁部およびア
ンダーパッド13の貼り合わせ面側側端縁部に供給する
熱量をそれらの中央部に比較して低減させるようにして
いる。この結果、合成樹脂製基布11の裏面側側端縁部
およびアンダーパッド13の貼り合わせ面側側端縁部に
対する加熱温度を低下させて合成樹脂製基布11とアン
ダーパッド13との融着力を中央部に比較して弱めるこ
とができ、アンダーパッド13の側端縁部を合成樹脂製
基布11から簡単に剥離することができる。この場合、
設備コストの上昇を最小限に抑えることができる他、品
質が一定となって融着力のバラツキが生じることがな
く、さらに、マスキングテープが不要となり、全体とし
てコストが上昇することもないものである。
【0013】次に、このような人工芝生1を複数枚用意
し、それらの側端縁を縫製して接続することにより、設
定幅の本体人工芝生10を形成する場合を説明する。ま
ず、各人工芝生1のアンダーパッド13の側端縁部を一
定幅にわたって剥離した後(図3参照)、そのアンダー
パッド13が剥離された各人工芝生1の合成樹脂製基布
11の裏面側側端縁部に接着剤を塗布して補強テープT
を接着し(図4参照)、次いで、隣接する一対の人工芝
生1,1の合成樹脂製基布11,11の側端縁を補強テ
ープTを通して縫製した後(図5参照)、隣接する一対
の人工芝生1,1の合成樹脂製基布11,11のアンダ
ーパッド13が剥離された裏面側側端縁部に接着材を塗
布してアンダーパッド131を接着する(図6参照)。
【0014】このように、各人工芝生1の合成樹脂製基
布11の裏面側側端縁部に補強テープTが接着剤を介し
て接着され、この補強テープTを通して隣接する人工芝
生1,1の合成樹脂製基布11,11の側端縁が縫製糸
Sによって縫製されていることから、補強テープT自身
が縫製糸Sを支持することができるとともに、硬化した
接着剤が合成樹脂製基布11の側端縁部の織り組織を補
強することができ、大きな接続強度を確保することが可
能となる。したがって、人工芝生1,1の縫製接続部分
に負荷が作用しても、その負荷を確実に支持することが
可能となり、人工芝生1の合成樹脂製基布11の側端縁
部の織り組織を乱して接続部に隙間を発生させることを
確実に防止することができる。
【0015】ここで、接着剤は、競技時の違和感、本体
人工芝生10の巻き取り時の曲げ作用あるいは縫製の作
業性を考慮すると、ウレタン系接着剤やゴム系接着剤な
どの可撓性接着剤が望ましい。
【0016】具体的には、ポリエステル織布製基布に高
さ14mmのナイロン製芝葉を植設するとともに、基布
の裏面に厚さ10mm、発泡倍率10〜15倍のポリエ
チレンフォーム製アンダーパッドを熱融着して人工芝生
を形成した。この際、基布の裏面にSBRコーティング
を施すとともに、アンダーパッドの貼り合わせ面にプラ
イマーとしてSBS樹脂コーティングを施し、これらの
基布の裏面およびアンダーパッドの貼り合わせ面をヒー
ターにより90〜120℃に加熱し、毎分2mのライン
速度で転圧ロールを介して熱融着した。ここで、基布の
裏面側側端縁部およびアンダーパッドの貼り合わせ面側
側端縁部は、遮蔽板によって加熱温度が70〜90℃に
抑えられている。この結果、合成樹脂製基布の側端縁部
におけるアンダーパッドの熱融着は微融着となり、簡単
に界面剥離するものである。一方、合成樹脂製基布の中
央部におけるアンダーパッドの熱融着は、材料破壊を伴
う強固なものとなっている。
【0017】なお、前述した実施形態においては、隣接
する一対の人工芝生1,1の合成樹脂製基布11,11
の側端縁を補強テープを通して縫製することにより、隣
接する一対の人工芝生1,1を接続する場合について説
明したが、面ファスナーによって隣接する一対の人工芝
生1,1を接続する場合において、アンダーパッド13
を剥離する際にも適用することができる。
【0018】また、人工芝生1の合成樹脂製基布11の
左右両側端縁部についてアンダーパッドの融着力を中央
部に比較して減少させる実施形態を例示したが、一方の
側端縁部のみについて融着力を減少させるようにしても
よい。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の人工芝生によれ
ば、合成樹脂製基布の少なくとも一側端縁部に対するア
ンダーパッドの融着力を中央部に比較して低下させたこ
とにより、合成樹脂製基布の一側端縁部からアンダーパ
ッドを簡単に剥離することができる。
【0020】また、本発明の人工芝生の製造方法によれ
ば、合成樹脂製基布の少なくとも一側端縁部とヒーター
との間およびアンダーパッドの貼り合わせ面の少なくと
も一側端縁部とヒーターとの間にそれぞれ遮蔽板を配置
し、合成樹脂製基布の少なくとも一側端縁部の加熱温度
およびアンダーパッドの貼り合わせ面の少なくとも一側
端縁部の加熱温度を中央部の加熱温度よりも低下させた
ことにより、合成樹脂製基布の一側端縁部からアンダー
パッドを簡単に剥離することができる人工芝生をコスト
を上昇させることなく簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工芝生を複数枚接続して形成された
本体人工芝生を示す説明図である。
【図2】本発明の人工芝生の合成樹脂製基布とアンダー
パッドを熱融着する工程を一部省略して示す説明図であ
る。
【図3】本発明の人工芝生の接続方法を説明する施工図
である。
【図4】本発明の人工芝生の接続方法を説明する施工図
である。
【図5】本発明の人工芝生の接続方法を説明する施工図
である。
【図6】本発明の人工芝生の接続方法を説明する施工図
である。
【図7】従来の人工芝生の合成樹脂製基布とアンダーパ
ッドを熱融着する工程を一部省略して示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 本体人工芝生 1 人工芝生 11 合成樹脂製基布 12 芝葉 13,131 アンダーパッド T 補強テープ S 縫製糸 H ヒーター R 転圧ロール P 遮蔽板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製基布に合成樹脂製パイル糸を
    設定長さになるように植設して芝葉を形成するととも
    に、合成樹脂製基布の裏面にアンダーパッドを熱融着し
    てなる人工芝生において、合成樹脂製基布の少なくとも
    一側端縁部に対するアンダーパッドの融着力をその中央
    部に比較して低下させたことを特徴とする人工芝生。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製パイル糸を設定長さになるよ
    うに芝葉が植設された合成樹脂製基布の裏面およびアン
    ダーパッドの貼り合わせ面をそれぞれヒーターを介して
    設定温度に加熱した後、転圧ロールを介して合成樹脂製
    基布とアンダーパッドを熱融着する人工芝生の製造方法
    において、合成樹脂製基布の少なくとも一側端縁部とヒ
    ーターとの間およびアンダーパッドの貼り合わせ面の少
    なくとも一側端縁部とヒーターとの間にそれぞれ遮蔽板
    を配置し、合成樹脂製基布の少なくとも一側端縁部の加
    熱温度およびアンダーパッドの貼り合わせ面の少なくと
    も一側端縁部の加熱温度を中央部の加熱温度よりも低下
    させることを特徴とする人工芝生の製造方法。
JP4253297A 1997-02-26 1997-02-26 人工芝生およびその製造方法 Pending JPH10237813A (ja)

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