JP3165683B2 - 羽毛布団の製造方法 - Google Patents

羽毛布団の製造方法

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日出幸 高井
祐二 川口
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有限会社タカイ
ソアーベ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は羽毛布団の製造方法
に関するものである。特に、充填された羽毛が移動しな
いように布団内部を分画する架橋布構造体を有する羽毛
布団であって、架橋布構造体を接着剤で接合する羽毛布
団の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、羽毛布団においては、羽毛同
士の結合及び摩擦が少なく、布団中に充填された羽毛が
布団袋の中で移動し易いので、羽毛は布団の中で偏在し
易い。そこで、羽毛布団では、羽毛の位置ずれを防止す
るために布団の内部を幾つかの小部分に分画する必要が
ある。しかも、この分画を通常の布団綿のように単に布
団表地と布団裏地の間を仕付け糸で止めるだけでは羽毛
の移動を到底防止できないので、この分画を布団表地か
ら布団裏地に連結される長尺形状の布面で行う必要があ
る。その分画のために、従来より布団表地と布団裏地の
間に長手方向の長さ30mm以上の架橋布構造体が使用さ
れている。なお、本発明の詳細な説明では、布団表地は
常に上面に位置して、布団裏地を常に下面に位置した状
態で本発明の羽毛布団製造方法を説明する。従って、例
えば垂直面とは、布団表地及び布団裏地の面に直行する
面である。さて、羽毛布団の分画に用いる架橋布構造体
は最初は、布団表地及び布団裏地に糸によって縫い付け
られていたが、糸目が布団布地の表面に見えるのは体裁
が悪く消費者に嫌われる欠点、並びに布の糸目の孔から
ダニが入って繁殖する欠点及び羽毛の微細片が糸目の孔
から抜け出るなどの欠点があった。この欠点を解消する
ために、架橋布構造体を上下の面にそれぞれ接着剤で接
着して糸目が布団布地の表面に出ないようにした布団が
開示された(特開昭62−87186号公報)。ところ
が、この方法による架橋布構造体の構造は、図9に示す
ような断面構造であるため、連結布1にかかる張力によ
って接合面端部eから力学的に剥がれ易い欠点がある。
実際に、図9の接合面端部eの位置には、梃子の原理で
架橋布構造体に掛かる張力の数倍以上の剥離力が集中す
るので、連結布1が布団裏地から簡単に剥離する。次
に、この欠点を改善するために、特開平5−42029
号公報(特公平6−49015号公報)の架橋布構造体
が提案された。この架橋布構造体の構造は、図8(a)
に示すように、布団表地及び布団裏地に接着剤層で接合
した接着用布nの中央部に、連結布1を糸目kによって
縫い付けた架橋構造である。すなわち、この架橋構造
は、直接的に架橋用の布を布団地に接着剤で取り付けな
いで一旦別の接着用布nのみを接着剤層で取り付け、こ
の接着用布nの中央に間接的に連結布1の端を縫い付け
たものである。これは、接着用布nの中央に連結布1が
取り付けられているので、連結布1にかかる張力が接着
用布nの中央取り付け部の両側に均等にかかるので、張
力が1点に集中しないので接着用布nは剥がれないよう
に改善されている。しかしながら、この連結布の場合
は、図8(a)、(b)、(c)を見れば分かるよう
に、連結布にかかる張力は、図8の糸目kに対して垂直
方向に引っ張るようにかかる。このように、糸目に対し
て垂直にかかる張力があると、糸目は非常にほつれ易
い。この傾向は、糸目が通常行われる環縫い糸目である
場合は特に顕著である。図8の構造の架橋布構造体は、
使用当初は丈夫であるが、長期の使用中に、例えば1年
程度の使用後に糸目kがほつれて連結布1が接着用布n
から外れる欠点がある。その結果、羽毛布団の羽毛が偏
在する欠陥が現れる。また、図8の架橋構造の場合は、
接着用布nに連結布を取り付けた糸目が、布団表地又は
布団裏地側から透けて見えて体裁が悪いという消費者か
らの苦情も多く、消費者ニーズからも解決策が望まれて
いる。すなわち、図9の強度の欠点を改善した図8の架
橋布構造体は、糸目を隠すという図8の本来の改善目的
を半分放棄したものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明製造方法は、従
来の羽毛布団における糸目が見える欠点及び架橋布構造
体が接着面が剥がれたり糸目がほどけて外れる欠点をと
もに解消した羽毛布団を効率的に製造することを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、本発明に用いる架橋布構造体を一枚の連
結布の上下縁に各2枚の接着布を、該接着布の幅の連結
布の上下縁が中間に位置するように重合して、連結布の
上下縁を内部に含む3重布積層構造部と接着布のみから
なる2重布積層構造部を形成して、3重布積層構造部を
縫製することによって、連結布と接着布をしっかりと固
定するとともに、接着布の2重布積層構造部を連結布の
上下縁に沿って直線的な接着布接合糸目によって縫製し
て、ここに縫製された2枚の接着布を接着布接合糸目の
位置から観音開きに開放して連結布の上下縁に糊代平面
を形成して、この糊代平面と布団表地及び裏地の間を感
熱接着剤シートによって融着固定して羽毛布団の分画構
造を達成して、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、次の各項の製造方法を提供するものである。 (1)幅10〜100mm、長手方向の長さ30mm以上の
長方形の連結布の長手方向の上縁に沿って、2枚のテー
プ状接着布を連結布の上縁の表裏に対称的に重合し、か
つ、前記連結布の上縁が2枚のテープ状接着布の内部に
隠れるように重合することによって、1対の接着布の下
縁側に連結布上縁が中間に介在する3重布積層構造部を
形成して、さらに、接着布の上縁側には、連結布が介在
しない2枚のテープ状接着布のみからなる2重布積層構
造部を形成して、該3重布積層構造部を少なくとも1本
の糸目による縫製によって固定し、さらに、前記2重布
積層構造部を連結布の上縁に平行な接着布接合糸目によ
る縫製によって固定し、他方、連結布の長手方向の下縁
に沿って、2枚のテープ状接着布を連結布の下縁の表裏
に対称的に重合し、かつ、前記連結布の下縁が2枚のテ
ープ状接着布の内部に隠れるように重合することによっ
て、1対の接着布の上縁側に連結布下縁が中間に介在す
る3重布積層構造部を形成して、さらに、接着布の下縁
側には、連結布が介在しない2枚のテープ状接着布のみ
からなる2重布積層構造部を形成して、該3重布積層構
造部を少なくとも1本以上の糸目による縫製によって固
定し、さらに、前記2重布積層構造部を連結布の下縁に
平行な接着布接合糸目による縫製によって固定して、連
結布の上下縁に4枚のテープ状接着布を固定した架橋布
構造体を形成し、ここに形成された架橋布構造体の上下
の接着布接合糸目の位置で接着布を左右に観音開きに開
放してT字型糊代平面を形成し、該糊代平面を開いた形
状を維持したまま折り畳んだ状態の架橋布構造体の該糊
代平面に感熱接着剤シートを重合して、これを布団表地
及び布団裏地の間の所定の位置に設置して、布団地の外
側から両面同時に若しくは片面毎に熱ロール又は加熱板
による熱圧着によって、布団表地と布団裏地と前記架橋
布構造体の上下の糊代面をそれぞれ溶着し、該熱圧着操
作の前若しくは後で布団表地と布団裏地の周縁を少なく
とも1個の充填口部分を残して接合し、布団表地と裏地
の間に形成された各分画部に充填口から羽毛を充填した
のち、充填口を接合することを特徴とする羽毛布団の製
造方法。 (2)架橋布構造体を布団表地及び布団裏地の間の所定
の位置に設置するまえに、糊代平面に感熱接着剤シート
を低温加熱により仮固定して置くことを特徴とする第
(1)項記載の羽毛布団の製造方法。 (3)布団表地と裏地の接合が表地又は裏地の周縁を折
り返したものを重ねた上を2列以上のミシン目列によっ
て接合されたものであることを特徴とする第(1)又は
(2)項記載の羽毛布団の製造方法。 (4)架橋布構造体の所定の位置が、布団布地の一辺よ
り少し短い架橋布構造体3〜7本を該辺に対して平行線
上に間隔を空けて配置して、まず布団布地平面を平行分
画し、次いで、この平行線上の架橋布構造体の間に、平
行線の間隔より少し短い架橋布構造体を配置することを
特徴とする第(1)、(2)又は(3)項記載の羽毛布団の製
造方法。 (5)布団表地及び布団裏地が通気性2.9cc/cm2/秒
以下の木綿布地であることを特徴とする第(1)、(2)、
(3)又は(4)項記載の羽毛布団の製造方法。 (6)幅8〜80mm、長手方向の長さ30mm以上の長方
形の上部連結布の長手方向の上縁に沿って、2枚のテー
プ状接着布を連結布の上縁の表裏に対称的に重合し、か
つ、前記連結布の上縁が2枚のテープ状接着布の内部に
隠れるように重合することによって、1対の接着布の下
縁側に連結布上縁が中間に介在する3重布積層構造部を
形成して、さらに、接着布の上縁側には、連結布が介在
しない2枚のテープ状接着布のみからなる2重布積層構
造部を形成して、該3重布積層構造部を少なくとも1本
の糸目による縫製によって固定し、さらに、前記2重布
積層構造部を連結布の上縁に平行な接着布接合糸目によ
る縫製によって固定して上部架橋布構造を形成し、別
に、下部連結布の長手方向の下縁に沿って、2枚のテー
プ状接着布を連結布の下縁の表裏に対称的に重合し、か
つ、前記連結布の下縁が2枚のテープ状接着布の内部に
隠れるように重合することによって、1対の接着布の上
縁側に連結布下縁が中間に介在する3重布積層構造部を
形成して、さらに、接着布の下縁側には、連結布が介在
しない2枚のテープ状接着布のみからなる2重布積層構
造部を形成して、該3重布積層構造部を少なくとも1本
以上の糸目による縫製によって固定し、さらに、前記2
重布積層構造部を連結布の下縁に平行な接着布接合糸目
による縫製によって固定して下部架橋布構造を形成し、
前記上部架橋布構造を接着布接合糸目の位置で接着布を
左右に観音開きに開放してT字型糊代平面を形成し、該
糊代平面に感熱接着剤シートを重合して布団地表地の内
面の所定の位置に熱圧着によって上部架橋布構造を融着
固定し、別に前記下部架橋布構造を接着布接合糸目の位
置で接着布を左右に観音開きに開放してT字型糊代平面
を形成し、該糊代平面に感熱接着剤シートを重合して布
団地裏地の内面の所定の位置に熱圧着によって下部架橋
布構造を融着固定し、次いで、互いに対向する上部架橋
布構造と下部架橋布構造の縁の縫い代部を重合して、縫
い代部を縫製固定して、次いで、布団表地と布団裏地の
周縁を少なくとも1個の充填口部分を残して接合し、布
団表地と裏地の間に形成された各分画部に充填口から羽
毛を充填したのち、充填口を接合することを特徴とする
羽毛布団の製造方法。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明製造方法に用いる架橋布構
造体は、幅10〜100mm、長手方向の長さ30mm以上
の長方形の連結布の上下縁に、それぞれ1対のテープ状
の接着布、合計4枚のテープ状接着布を固定した構造で
あって、連結布の上下縁に沿って、上下それぞれの1対
のテープ状接着布が、直接密接して縫製されている。本
発明の架橋布構造体の連結布は、幅10〜100mm、好
ましくは15〜60mm、長さ30mm以上、好ましくは5
0〜2200mmである。本発明の架橋布構造体の接着布
は、幅の中間線で区切って、一方の側は糊代面となり、
他方の側は、連結布との縫い代面となる。そして、所望
によって中央部には糊代面及び縫い代面のいずれにも属
さない面を設けることができる。すなわち、このどちら
にも属さない幅は、0〜5mm程度の幅にすることができ
る。糊代面は、2枚の接着布が接着布接合糸目の位置か
ら観音開きして形成されるものであり、接着布接合糸目
の位置から接着布の側縁までの面積が糊代面となる。接
着布の糊代面の幅は1〜15mm、好ましくは3〜8mmで
ある。従って、2枚の接着布が接着布接合糸目の位置か
ら観音開きして形成する接合糊代平面の幅は、その倍の
幅の2〜30mm、好ましくは6〜16mmとなる。また、
接着布を連結布に固定するための縫い代面の幅は、3重
布積層構造部の幅と同一であり、連結布の幅の半分以下
であれば特に制限はないが、連結布との縫い代としての
幅として、3mm以上、望ましくは5mm以上の幅があれば
十分であり、縫製強度がある限りなるべく短い寸法が望
ましい。2枚の接着布は、この縫い代部分で連結布の両
面に、少なくとも1本以上のミシン糸目、望ましくは2
本以上のミシン糸目による縫製によって、固定されてい
る。2本糸目の場合は、連結布の端縁近くの糸目と接着
布の端縁近くの糸目にするのが望ましい。
【0006】本発明に用いる布団表地及び裏地の布は、
JIS−L−1096A法による通気性2.9cc/cm2
秒以下、好ましくは2.7cc/cm2/秒以下の目の細かい
ものが微細羽毛が抜け出さない点及びダニが発生しない
点で望ましい。本発明製造方法は、次の工程よりなる。
まず、連結布の長手方向の上縁に沿って、2枚のテープ
状接着布4、4’を連結布の上縁の表裏に対称的に重合
する。このとき、連結布の上縁が2枚のテープ状接着布
4、4’の内部に隠れるように重合することによって、
図1に示すように、1対の接着布4、4’の下縁側に連
結布1の上縁2が中間に介在する3重布積層構造部を形
成して、さらに、接着布の上縁側には、連結布が介在し
ない2枚のテープ状接着布4、4’のみからなる2重布
積層構造部を形成することができる。そして、ここに形
成された3重布積層構造部を少なくとも1本の糸目、例
えば図1の2本の縫い代糸目(b、c)による縫製によ
って固定し、さらに、前記2重布積層構造部を連結布の
上縁に平行な線上に沿った接着布接合糸目aによる縫製
によって密着固定する。同様の構造を連結布の下縁3に
も形成して、連結布1の上下縁に4枚のテープ状接着布
4、4'、5、5'を固定した図1の架橋布構造体を形成
し、ここに形成された架橋布構造体の上下の接着布接合
糸目aの位置で接着布を左右に観音開きに開放して接合
糊代平面Sを図2のように形成する。次いで、該糊代平
面Sを開いた形状を維持したまま折り畳んだ状態の架橋
布構造体の該糊代平面Sに感熱接着剤シートを重合し
て、これを布団表地及び布団裏地の間の所定の位置に設
置して、布団地の外側から両面同時に若しくは片面毎に
熱ロール又は加熱板による熱圧着によって、布団表地と
布団裏地と前記架橋布構造体の上下の糊代面をそれぞれ
溶着固定する。
【0007】該熱圧着操作の前若しくは後で布団表地と
布団裏地の周縁を少なくとも1個の充填口部分を残して
接合し、布団表地と裏地の間に形成された各分画部に充
填口から羽毛を充填したのち、充填口を接合する。ここ
に用いる感熱接着剤シートは加熱によって溶融する樹脂
シートを使用する。この樹脂シートの樹脂は、融点11
0℃以上好ましくは150℃以上の融点の樹脂を使用す
る。この温度より低融点樹脂のホットメルトでは羽毛布
団製品を熱処理又はアイロン処理したときに溶着が弛ん
で外れるので好ましくない。本発明製造方法の感熱接着
剤シートは、布団表地と裏地の間に設置して熱圧着する
までの間に移動しないように仮着するのが望ましい。仮
着の方法は、熱圧着操作までの間糊代面に保持される方
法であれば特に制限はなくどのような方法でも使用する
ことができる。例えば、感熱接着剤樹脂シートを低温で
架橋布構造体の糊代面に仮融着させる方法、感熱接着剤
を溶解した溶液を糊代面の布に塗布して溶剤を乾燥する
方法、感熱接着剤樹脂シートを感圧接着剤で接着する方
法、感熱接着剤樹脂製の布又は感熱接着剤を滲み込ませ
た布を糊代面に縫製又は接着する方法などを使用するこ
とができる。これらの中で、感熱接着剤樹脂シートを低
温で架橋布構造体の糊代面に仮融着させる方法が製造操
作上最も望ましい。本発明製造方法では、架橋布構造体
の該糊代面を水平に左右に開いた形状を維持したまま連
結布部分を折り畳んだ状態の架橋布構造体を布団表地及
び布団裏地の間の所定の位置に設置して上下両面から両
面同時に若しくは片面毎に順次に熱ロール若しくは加熱
板によって熱圧着して感熱接着剤シートを溶融して、該
感熱接着剤シートによって布団表地と布団裏地と前記架
橋布構造体の上下の糊代面をそれぞれ溶着接合する。こ
の熱圧着操作は、前記のように形成した架橋布構造体を
布団表地と裏地の間の所定の位置に挟んだ状態で、2個
の熱ロール間を通して行うか、加熱板によるプレスで上
下同時若しくは下面の糊代毎に順次施工することができ
る。
【0008】この熱圧着操作の前若しくは後で、布団表
地と布団裏地の周縁を充填口を残して接合する必要があ
る。この接合は布団表地と裏地の周縁を重合して、重合
周縁を平均間隔5mm以下、好ましくは3mm以下の間隔の
2列以上のミシン目によって縫製するのが望ましい。こ
のような狭い間隔の2列以上の細かいミシン目によっ
て、羽毛布団周縁の接合強度が増加するとともに、羽毛
の微細片が周縁から抜け出すのを完全に防止することが
できる。また、ダニの侵入を防止する効果もある。本発
明のこのミシン目は、布団の表地と裏地を強く固定して
いるので、ミシン目の孔には直接内部の羽毛は接触しな
い。また、布団布地周縁のミシン目による接合に際し
て、布団表地又は裏地の周縁の少なくとも片方を折り返
して、この折り返し縁の上に前記2列のミシン目を施工
するのが望ましい。折り返し構造としては、両周縁を内
側に折り返して布団周縁の拡大断面図である図5(a)
に示すような両方の布の周縁を内側に折り返して重合し
て形成された4重布構造の周縁を2列のミシン目Rによ
って縫製する方法又は図5(b)のように、一方を他方
の周縁を越して二度折りして、4重布構造の周縁にして
2列のミシン目Rを同様に施工する方法などが望まし
い。最後に、布団表地と裏地の間に形成された各分画部
に周縁の充填口から羽毛を均等に充填したのち、充填口
を他の周縁と同様に接合することによって、本発明の羽
毛布団を製造することができる。
【0009】以下に、図面により本発明をさらに詳細に
説明する。図1及び図2は、本発明の架橋布構造体を示
す基本斜視図である。図3は、羽毛布団の平面図(図
4)に示すd−d断面での本発明の架橋布構造体を示す
断面図である。図1及び図2は、架橋布構造体の積層状
態を1枚の布を1本の線で示した本発明架橋布構造体の
全体形状を示す斜視図である。図3は、その積層状態を
詳細に示す断面図であり、図2の全体形状の断面積層構
造を示す。図1においては、細長い長方形の本発明架橋
布構造体の斜視図が示されている。すなわち、連結布1
の上縁の両面に接着布4、4’を配置して、下縁の両面
に接着布5、5’を配置した状態が示されている。連結
布の上縁2は、接着布4、4’の内面に埋没するように
積層されていて、連結布の下縁3は、接着布5、5’の
内面に埋没するように積層されている。図1の連結布
は、上縁2より上方及び下縁3より下方の接着布の2重
布積層構造部を、それぞれ接着布接合糸目aで縫製し、
連結布の上下縁を内部に含む3重布積層構造部を縫い代
糸目b及びcで縫製したものである。縫い代糸目b及び
cには、布団表地と裏地にかかる張力が糸目に掛かる。
しかし、中央の連結布を左右の接着布が対称的に両側か
ら支えるので、縫い代糸目b及びcがほどける可能性は
低い。3重布積層構造部の固定用の糸目は、2本以上の
縫製が望ましい。その糸目の位置は、連結布の上下縁近
くと接着布の端縁近くが強度的及び布団製造工程の便宜
上から望ましい。本発明製造方法に用いるときは、架橋
布構造体は、該糊代面を水平に左右に開いた図2の形状
にして、使用する。図2の形状の断面図である図3の連
結布1の上縁2には、テープ状接着布4及び4’が積層
されている。テープ状接着布4及び4’は、連結布の上
縁2の左右から積層されて3重布積層構造部になってい
る。この3重布積層構造部は縫い代糸目b及びcによっ
て固定されている。さらに、連結布1の上縁2の上方で
接着布接合糸目aによって、テープ状接着布4及びテー
プ状接着布4’が固定されている。
【0010】接着布接合糸目aは、連結布の上縁2に沿
って、接着布4及び接着布4’のみを縫製によって固定
する。連結布の上縁2は、この接着布接合糸目aの線上
又は下方に位置している。その結果、接着布接合糸目a
は、連結布の上縁に掛からない。従って、一対のテープ
状接着布4、4’を糸目線上で直接に固定している。テ
ープ状接着布4、4’と連結布の固定は、3重布積層構
造部の面積で、縫い代糸目b及びcによって、固定され
ている。その結果、接着布接合糸目aの位置から左右の
テープ状接着布4及び4’を観音開きに開くと、接着布
接合糸目aを中央線として、その左右に接着布の接合糊
代面部N及びN’からなる接合糊代平面S(N+N’)
が形成される。図3の連結布1の下縁3にもテープ状接
着布5及び5’が上縁と同様に固定されて、下縁の糊代
平面S(M+M’)が形成される。糊代平面の幅は、狭
過ぎると接着力が低下するが、広すぎると接着面の硬度
があるため羽毛布団地の外側からの手触りが悪くなる。
前述の通り、接合糊代平面の幅は、2〜30mmの範囲で
選択される。架橋布構造体の長手方向の長さは、30mm
以上であり、好ましくは50〜2200mmで布団の分画
の態様によって、適宜選択される。図3の架橋布構造体
の中央部分には1重布構造帯があり、その上下には3重
布積層構造部があり、その3重布積層構造部は縫い代糸
目b及びcで固定され、その上方の2重布積層構造部に
接着布接合糸目aが設けられ、接着布接合糸目aから水
平に伸びた接着布糊代面部N及びN’からなる上縁接合
糊代平面S及び同様に下縁には、下方の接着布接合糸目
aから水平に伸びた接着布糊代面M及びM’からなる下
縁接合糊代平面Sが形成されている。本発明架橋布構造
体は、この上下の糊代面部N、N’及びM、M’に感熱
接着剤を塗布又は積層して、当該接着剤によって、上下
の布団表地と布団裏地の内面と接合して、架橋布構造体
を架橋させて布団内部を架橋布構造体によって分画す
る。
【0011】図3の架橋布構造体は、上下の糊代平面と
感熱接着剤を介して、上下の布団表地と布団裏地を連結
することができる。この場合、上下の布団表地と布団裏
地にかかる張力は、架橋布構造体の連結布1にかかる。
そして、この張力は連結布1の上下縁を挟んで固定され
ている2重の接着布4、4’及び接着布5、5’に伝達
される。縫い代糸目b及びcに掛かる張力は糸目に対し
て垂直方向であり、糸目がほぐれるように作用しない。
この張力は、結局、上下の接着布接合糸目aに掛かり、
接着布接合糸目aに面する布団表地又は裏地に掛かる。
そして、構造上の最も弱い部分は、接着布接合糸目a部
分とこれに面する布団地面との間の感熱接着剤による接
着部分である。もし、この接着布接合糸目aが無い場合
は、一方の接着布が引っ張られたときに、その接着布と
布団地の面との間に、剥がし張力が梃子の原理で作用し
て接着布と布団地の間から剥離が開始し易い。ところ
が、接着布接合糸目aで1対の接着布が密着していると
きは、一方の接着布に張力が掛かると、布団地も接着布
接合糸目aとともに、接着布に密接に追従するので布団
地と接着布の間に張力は作用しない。このため、接着布
接合糸目aに掛かる張力は、糊代平面全体に分散して架
橋布構造体の架橋強度は非常に大きいものになる。ま
た、図8の従来技術では、連結布1にかかる張力は接着
用布nと布団表地との接合面にかかる前に、連結布と接
着用布を縫製している糸目kに垂直にかかる。そのため
に糸目kがほつれて架橋布構造体が外れる恐れがある
が、本発明の糸目は架橋布構造体を構成する3枚の布を
縫製しているので、一体的に移動する3重布積層構造部
の糸目には、前記布団の布団表地と布団裏地の間の張力
が垂直にかからない。従って、本発明の糸目は、特開平
5−42029号公報(特公平6−49015号公報)
の架橋布構造体(図8)の構造のようにほつれることは
ない。また、糸目は2重布積層構造部を縫い付けてい
て、布団表地及び布団裏地に面していないので、図8の
ように、布団表地及び布団裏地の上から糸目が透けて見
える欠点も改善されている。
【0012】本発明の羽毛布団の分画の際の架橋布構造
体の位置は、従来の羽毛布団で行われた分画方法と同様
の位置を適宜採用することができる。例えば、図4
(a)又は(b)に示す位置に分画することができる。
特に、(b)の分画の方法は、長尺分画pと短尺分画r
によって行う方法である。この方法では、本発明に用い
る架橋布構造体を羽毛布団の一方の辺の長さより2〜1
0cm程度短い長尺分画pに架橋布構造体数本を布団のほ
ぼ全長にわたって平行線上に使用することができるので
効率的である。この長尺分画pに設置した3〜7本の架
橋布構造体によって、羽毛布団を30〜50cm程度の一
定間隔の平行線で細長い区分に分画し、その平行線の間
をほぼ垂直の短尺分画r上に架橋布構造体によって、図
4(b)のように長尺分画pと間隔を空けて交差しない
ように分画することができる。図4(b)の短尺分画r
の先端と長尺分画pとの間に間隙を空けることは羽毛を
布団の全域に均等に充填させるために必要であるが、そ
の間隔は2〜8cm、好ましくは3〜5cmにすることがで
きる。2cm未満では羽毛を充填する操作が困難になり、
8cmより長くすると使用中に羽毛が移動して布団中で偏
在する恐れがある。この分画のために、本発明架橋布構
造体を布団表地と布団裏地の間に接合する操作は、例え
ば、本発明架橋布構造体を図6(a)又は(b)のよう
に接合糊代平面Sを左右に開いた状態を維持しながら上
下糊代面の間連結布部分を折り畳んで形成した積層構造
の架橋布構造体の上下の糊代面に溶剤に溶解した感熱接
着剤溶液を塗布したり、感熱接着剤シートを感圧接着剤
等で仮固定したものを、布団表地と布団裏地の間の所定
の位置に設置して、布団表地と布団裏地の外側から加熱
ローラ又は加熱プレス等で熱圧着して架橋布構造体の糊
代面と布団表地及び裏地との感熱接着剤による溶着を完
成させることができる。糊代面に感熱接着剤シートを仮
固定する方法としては、感熱接着剤テープを糊付けする
方法又は感熱接着剤を十分に滲み込ませた布を縫製によ
って糊代面に取り付ける方法若しくは熱可塑性樹脂糸で
製造した織物若しくは編み物を糊代面に縫製によって取
り付ける方法及び糊代平面の上に感熱接着剤製のシート
を重合して低温で半溶融状態で仮固定する方法等によっ
て実施することができる。特に、熱圧着プレスの前に移
動し易い問題を回避するために、架橋布構造体を低温の
加熱で仮固定してから他方の布団布地をかぶせて熱プレ
スにかけるのが作業性の点で望ましい。
【0013】本発明における熱プレス操作における架橋
布構造体の折り畳み形状としては、例えば図6に示す形
状が考えられる。図6(a)は、主として連結布からな
る中央架橋部を稲妻型に折り畳んだ形状であり、さら
に、図6(b)の形状に連結布をそのまま伸長した状態
で熱圧着することができる。この場合布団表地と布団裏
地の位置をあらかじめずらした位置に合わせることによ
って布団表地と布団裏地がずれないようにして、羽毛布
団製品の架橋布構造体が傾斜するのを防止することがで
きる。しかし、本発明製造方法において製品の羽毛布団
の架橋布構造体が多少傾斜しても分画の効果及び布団の
性能に殆ど影響しない。本発明製造方法において、布団
内部の分画のための架橋構造形成操作中に、接着剤が感
熱接着剤であるので、分画の位置合わせを行う操作を常
温で行うときに、接着剤が布団表地又は布団裏地の誤っ
た位置に粘着しないので、接合糊代平面Sと布団表地又
は接合糊代平面Sと布団裏地との正確な位置に接着でき
る。本発明に用いる感熱接着剤は、例えば、熱によって
融解する熱可塑性樹脂、熱によって硬化する熱硬化性樹
脂などの層を糊代面に塗布又は樹脂テープを貼着してこ
れを熱圧着させることができるものであれば特に制限な
く使用できる。好ましくは、ポリエステル樹脂、ナイロ
ン、ポリウレタン樹脂の層又はこれらの樹脂をテープ状
にしたもの又はこれらを布に滲み込ませた布テープを使
用するのが望ましい。このようにして架橋布構造体で布
団表地及び布団裏地の間を分画した布団内部の各分画部
分に均等に羽毛を充填することによって本発明の羽毛布
団を製造することができる。
【0014】本発明は、図3に類似する態様として、図
7の架橋布構造体を有する羽毛布団を提供するものであ
る。図7の架橋布構造体は、図3の連結布の中間で、一
旦切断したものを、縫い代Lで重ねて、糸目eで縫製連
結した構造である。図7の架橋布構造体は、図3の架橋
布構造体よりも羽毛布団の製造が著しく簡単になる。図
7の連結布の上部連結布1aは、縫い代Lを除外した幅
は、図3の連結布1の幅のちょうど半分になる。図7の
上部連結布及び下部連結布の幅は、8〜80mm、好まし
くは12〜48mmとなる。図7の連結布構造体を用いた
羽毛布団の製造方法は、図3の連結布の上半分と下半分
を別々に製造して、ここに製造された上部架橋布構造と
下部架橋布構造を布団地の表地と裏地に別々に融着固定
してから、中央線上で上部架橋布構造と下部架橋布構造
を縫い代で連結するものである。この上部連結布1aの
上縁を、図3の上縁と同じように、同一の2枚のテープ
状接着布の内部に隠れるように重合することによって、
1対の接着布の下縁側に連結布上縁が中間に介在する3
重布積層構造部を形成して、さらに、接着布の上縁側に
は、連結布が介在しない2枚のテープ状接着布のみから
なる2重布積層構造部を形成して、該3重布積層構造部
を少なくとも1本の糸目による縫製によって固定してさ
らに、前記2重布積層構造部を連結布の上縁に平行な接
着布接合糸目による縫製によって固定した図3の架橋布
構造の上半分、すなわち、上部架橋布構造Aを形成し
て、下部連結布1bの下縁に、同じく図3の下縁の構造
を有する下部架橋布構造Bを上部架橋布構造とは別々に
製造する。ここで得られた所定の長さの上部架橋布構造
Aを、糊代平面を、感熱接着剤シートを介して布団表地
の所定の位置、例えば図4(b)の区分線に設置して、
これを熱融着して固定する。そして、一方の下部架橋布
構造Bも布団裏地の裏面に表地の上部架橋布構造Aの対
向する位置に感熱接着剤層によって固定する。かくし
て、例えば図4の(b)の区分線上に、団地表地及び裏
地の内面には、上部架橋布構造A及び下部架橋布構造B
をそれぞれ融着固定することができる。この操作は、布
団表地及び裏地への架橋布構造の融着固定を別々に施工
することができ、図3の架橋布構造体の場合のように、
表地と裏地への架橋布構造の固定を同時に行う困難性が
なく、融着固定操作が著しく簡単に施工でき、正確に融
着できる。次に、表地及び裏地の互いに対向する上部架
橋布構造A及び下部架橋布構造Bを、縫い代Lを重ね
て、縫製固定する。このとき、例えば一番端の対向する
上部架橋布構造Aと下部架橋布構造Bを縫製固定してか
ら、順次、隣の上部架橋布構造A及び下部架橋布構造B
を縫製固定する方法で次々と縫製を施工することができ
る。また、真ん中から順次端に向かって、上部架橋布構
造Aと下部架橋布構造Bの縫い代を縫製することができ
る。このように、全上部架橋布構造Aと全下部架橋布構
造Bの縫製によって、羽毛布団の表地と裏地の区分構造
が形成される。次いで、布団表地と裏地の周縁を例えば
図5の縫製によって、周縁を固定して、羽毛を充填して
羽毛布団を製造することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明製造方法によって製造された羽毛
布団は、架橋布構造体の構造上において、1対の接着布
の糊代面を観音開きに開いた糊代平面があり、この糊代
平面で接着布接合糸目が密着しいるので、架橋布構造体
に掛かる張力は糊代平面に分散するので、糊代部の接着
が剥がれることはない。さらに、本発明製造方法によっ
て製造された羽毛布団は、糸目にかかる張力で糸目がほ
どけて架橋布構造体が外れる欠点もない。また、感熱接
着剤を使用しているので、布団に架橋布構造体を取り付
ける製造工程が容易になっている。さらに、本発明製造
方法で製造された羽毛布団は糸目が布団表地又は布団裏
地から透けて見える欠点も改善されている。さらに、本
発明製造方法において、布団表地又は布団裏地の周縁を
折り返したものを重ねた上をミシン目によって接合され
た布団周縁の接合を狭い間隔の2列以上のミシン目を施
工することによって、微細羽毛の脱落及びダニの侵入を
防止できる効果がある。本発明は、製造工程が簡単で、
丈夫で衛生的な羽毛布団の製造方法を提供するものであ
り、産業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明製造方法に用いる架橋布構造体
の斜視図である。
【図2】図2は、本発明製造方法に用いる架橋布構造体
の形状の斜視図である。
【図3】図3は、本発明製造方法の羽毛布団の区分に用
いる架橋布構造体の構造を示す断面図である。
【図4】図4は、本発明製造方法の羽毛布団の分画位置
を示す一部平面図である。
【図5】図5は、本発明製造方法の羽毛布団周縁の拡大
断面図である。
【図6】図6は、本発明製造方法の架橋布構造体を布団
地に熱圧着する前の形状の斜視図である。
【図7】図7は、他の態様の本発明製造方法の羽毛布団
の区分に用いる架橋布構造体の構造を示す断面図であ
る。
【図8】図8は、従来技術の架橋布構造体の取り付け状
態を示す断面図である。
【図9】図9は、従来技術の架橋布構造体の取り付け状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 連結布 1a 上部連結布 1b 下部連結布 2 連結布の上縁 3 連結布の下縁 4、4' 接着布 5、5' 接着布 a 接着布接合糸目 b、c、e 縫い代糸目 N、N'、M、M' 糊代面部 S 接合糊代平面(N+N'及びM+M') L 縫い代 A 上部架橋布構造 B 下部架橋布構造
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−191737(JP,A) 実開 平7−165(JP,U) 登録実用新案3051176(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47G 9/00 - 9/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幅10〜100mm、長手方向の長さ30mm
    以上の長方形の連結布の長手方向の上縁に沿って、2枚
    のテープ状接着布を連結布の上縁の表裏に対称的に重合
    し、かつ、前記連結布の上縁が2枚のテープ状接着布の
    内部に隠れるように重合することによって、1対の接着
    布の下縁側に連結布上縁が中間に介在する3重布積層構
    造部を形成して、さらに、接着布の上縁側には、連結布
    が介在しない2枚のテープ状接着布のみからなる2重布
    積層構造部を形成して、該3重布積層構造部を少なくと
    も1本の糸目による縫製によって固定し、さらに、前記
    2重布積層構造部を連結布の上縁に平行な接着布接合糸
    目による縫製によって固定し、他方、連結布の長手方向
    の下縁に沿って、2枚のテープ状接着布を連結布の下縁
    の表裏に対称的に重合し、かつ、前記連結布の下縁が2
    枚のテープ状接着布の内部に隠れるように重合すること
    によって、1対の接着布の上縁側に連結布下縁が中間に
    介在する3重布積層構造部を形成して、さらに、接着布
    の下縁側には、連結布が介在しない2枚のテープ状接着
    布のみからなる2重布積層構造部を形成して、該3重布
    積層構造部を少なくとも1本以上の糸目による縫製によ
    って固定し、さらに、前記2重布積層構造部を連結布の
    下縁に平行な接着布接合糸目による縫製によって固定し
    て、連結布の上下縁に4枚のテープ状接着布を固定した
    架橋布構造体を形成し、ここに形成された架橋布構造体
    の上下の接着布接合糸目の位置で接着布を左右に観音開
    きに開放してT字型糊代平面を形成し、該糊代平面を開
    いた形状を維持したまま折り畳んだ状態の架橋布構造体
    の該糊代平面に感熱接着剤シートを重合して、これを布
    団表地及び布団裏地の間の所定の位置に設置して、布団
    地の外側から両面同時に若しくは片面毎に熱ロール又は
    加熱板による熱圧着によって、布団表地と布団裏地と前
    記架橋布構造体の上下の糊代面をそれぞれ溶着し、該熱
    圧着操作の前若しくは後で布団表地と布団裏地の周縁を
    少なくとも1個の充填口部分を残して接合し、布団表地
    と裏地の間に形成された各分画部に充填口から羽毛を充
    填したのち、充填口を接合することを特徴とする羽毛布
    団の製造方法。
  2. 【請求項2】架橋布構造体を布団表地及び布団裏地の間
    の所定の位置に設置するまえに、糊代平面に感熱接着剤
    シートを低温加熱により仮固定して置くことを特徴とす
    る請求項1記載の羽毛布団の製造方法。
  3. 【請求項3】布団表地と裏地の接合が表地又は裏地の周
    縁を折り返したものを重ねた上を2列以上のミシン目列
    によって接合されたものであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の羽毛布団の製造方法。
  4. 【請求項4】架橋布構造体の所定の位置が、布団布地の
    一辺より少し短い架橋布構造体3〜7本を該辺に対して
    平行線上に間隔を空けて配置して、まず布団布地平面を
    平行分画し、次いで、この平行線上の架橋布構造体の間
    に、平行線の間隔より少し短い架橋布構造体を配置する
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の羽毛布団の
    製造方法。
  5. 【請求項5】布団表地及び布団裏地が通気性2.9cc/c
    m2/秒以下の木綿布地であることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の羽毛布団の製造方法。
  6. 【請求項6】幅8〜80mm、長手方向の長さ30mm以上
    の長方形の上部連結布の長手方向の上縁に沿って、2枚
    のテープ状接着布を連結布の上縁の表裏に対称的に重合
    し、かつ、前記連結布の上縁が2枚のテープ状接着布の
    内部に隠れるように重合することによって、1対の接着
    布の下縁側に連結布上縁が中間に介在する3重布積層構
    造部を形成して、さらに、接着布の上縁側には、連結布
    が介在しない2枚のテープ状接着布のみからなる2重布
    積層構造部を形成して、該3重布積層構造部を少なくと
    も1本の糸目による縫製によって固定し、さらに、前記
    2重布積層構造部を連結布の上縁に平行な接着布接合糸
    目による縫製によって固定して上部架橋布構造を形成
    し、別に、下部連結布の長手方向の下縁に沿って、2枚
    のテープ状接着布を連結布の下縁の表裏に対称的に重合
    し、かつ、前記連結布の下縁が2枚のテープ状接着布の
    内部に隠れるように重合することによって、1対の接着
    布の上縁側に連結布下縁が中間に介在する3重布積層構
    造部を形成して、さらに、接着布の下縁側には、連結布
    が介在しない2枚のテープ状接着布のみからなる2重布
    積層構造部を形成して、該3重布積層構造部を少なくと
    も1本以上の糸目による縫製によって固定し、さらに、
    前記2重布積層構造部を連結布の下縁に平行な接着布接
    合糸目による縫製によって固定して下部架橋布構造を形
    成し、前記上部架橋布構造を接着布接合糸目の位置で接
    着布を左右に観音開きに開放してT字型糊代平面を形成
    し、該糊代平面に感熱接着剤シートを重合して布団地表
    地の内面の所定の位置に熱圧着によって上部架橋布構造
    を融着固定し、別に前記下部架橋布構造を接着布接合糸
    目の位置で接着布を左右に観音開きに開放してT字型糊
    代平面を形成し、該糊代平面に感熱接着剤シートを重合
    して布団地裏地の内面の所定の位置に熱圧着によって下
    部架橋布構造を融着固定し、次いで、互いに対向する上
    部架橋布構造と下部架橋布構造の縁の縫い代部を重合し
    て、縫い代部を縫製固定して、次いで、布団表地と布団
    裏地の周縁を少なくとも1個の充填口部分を残して接合
    し、布団表地と裏地の間に形成された各分画部に充填口
    から羽毛を充填したのち、充填口を接合することを特徴
    とする羽毛布団の製造方法。
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