JPH10237650A - Wc基超硬合金およびその製造方法 - Google Patents

Wc基超硬合金およびその製造方法

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JPH10237650A
JPH10237650A JP9039134A JP3913497A JPH10237650A JP H10237650 A JPH10237650 A JP H10237650A JP 9039134 A JP9039134 A JP 9039134A JP 3913497 A JP3913497 A JP 3913497A JP H10237650 A JPH10237650 A JP H10237650A
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JP
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group
metals
layer
cemented carbide
nitrogen
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JP9039134A
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English (en)
Inventor
Keiichi Tsuda
圭一 津田
Akihiko Ikegaya
明彦 池ケ谷
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削用工具材料としてコーティング工具の代
用に最適なWC基超硬合金及びその製造方法に関するも
のである。 【解決手段】 WとTiを必須成分としMo,V,N
b,Ta,Zr及び,Hfの少なくとも1種とN(窒
素)とC(炭素)とを含有してなる炭化物、窒化物、炭
窒化物の硬質相を75〜95重量%と残部が鉄族金属を
主成分とする結合相と不可避的不純物で構成される焼結
合金において、該焼結合金中のWの含有量がWCに換算
して60〜90重量%、Tiの含有量がTiN,又はT
iNとTiCに換算して3〜30重量%、Mo,V,N
b,Ta,Zr及びHfの合計含有量がMo2 C,V
C,NbC,TaC,ZrC,HfCに換算し0.5〜
10重量%であり、表面に5〜15μm厚みの炭窒化物
層が存在し、該層は合金に含有される硬質相金属成分の
すべてとNとCからなる相互固溶体であり、かつ表面粗
さがRaで1.5μm以下であることを特徴とするWC
基超硬合金。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば旋削工具、
フライス工具、ドリル、エンドミルなどの切削用工具、
又は金型、鍛造用パンチなど耐摩耗用工具として適して
いる。中でも切削用工具材料としてコーティング工具の
代用に最適なWC基超硬合金及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、切削工具は超硬合金工具とサーメ
ット工具の2種類あったが、超硬工具は靱性に優れるが
耐摩耗性に劣り、サーメット工具は耐摩耗性には優れる
が靱性に劣るという一長一短があった。そこで超硬合金
にTiC,TiCN,Al2 3 などのセラミックスを
被覆し、靱性と耐摩耗性を両立させたコーティング工具
の登場により切削工具の性能は飛躍的に向上した。例え
ば、WC基超硬合金の表面にTiC及び/又はTiN及
びAl2 3 を被覆してなり、基体表面部にCoリッチ
層を内層とする窒化層を形成した表面被覆超硬合金(特
開昭61−110771号公報)、CVD法によりTi
C、Al23 などの被覆層を被覆してなり、被覆層直
下に0.5〜5μmの炭窒化物層が存在しその直下に結
合相富化領域が5〜100μmの厚さで存在する被覆超
硬合金(特開平5−171442号公報)等が提案され
ている。しかしながら超硬合金にこれらセラミックスを
被覆するには化学蒸着法(CVD)も物理蒸着法(PV
D)という工程が必要となり、製造コストが高くなるの
が欠点である。又、CVDやPVDで被覆されたセラミ
ックス膜は超硬合金との密着度が十分であるとは言え
ず、コーティング工具の寿命はセラミックス膜の剥離が
原因であるという問題がある。このようなコーティング
工具の密着度の問題に対し種々改善提案がなされてお
り、代表的なものに特開平7−126833公報や特開
平7−188901公報がある。しかしながらこれらの
提案は製造コストの低減には結びついていない。
【0003】「粉体および粉末冶金」、29(198
2)、159において林らは超硬合金表面部に硬質層を
形成させる技術を開示するとともにCVD、PVD法に
よる被覆超硬合金に対する新しい手法を示唆するもので
あると言及している。確かに本手法は焼結技術のみで合
金表面部に硬質層を形成させるため製造コスト的に非常
にメリットがある。しかし切削工具として実用化に至っ
ていないのは耐摩耗性を維持するだけの硬質層厚み(5
〜15μm)を形成させると硬質層の凹凸が激しくな
り、切削時に硬質層を構成している硬質粒子の脱落が生
じ、結果的に耐摩耗性の悪化を招くためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な問題点を解決したもので、具体的にはWC基超硬合金
の最表面に焼結技術によって表面粗さがRaで1.5μ
m以下の所定の厚みを持った平滑な炭窒化物層を存在さ
せ、コーティング工具並の耐摩耗性と耐欠損性を維持し
つつコーティング工具以上の密着度と製造コストの低減
を実現させるWC基超硬合金及びその製造方法を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、コーティ
ング工具の諸特性の改善、特に密着度および製造コスト
の改善について種々検討した結果、次の知見を得た。第
1に製造コストを低減させるためには、合金の焼結中に
コーティング皮膜に相当する炭窒化物硬質層を析出生成
させる必要があり、かつ析出生成された炭窒化物硬質層
は該層直下のWC基超硬合金との密着性に非常に優れる
こと、第2に出発原料、特にWCの粒度を細かくすれば
析出生成する硬質層の凹凸の低減が可能となり平滑な硬
質層を得ることが可能となること。この第1、第2の知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は以下の各項によって特
定される。 (1)WとTiを必須成分としMo,V,Nb,Ta,Z
r及びHfの少なくとも1種とN(窒素)とC(炭素)
とを含有してなる炭化物、窒化物、炭窒化物の硬質相を
75〜95重量%、好ましくは85〜95重量%と残部
が鉄族金属を主成分とする結合相と不可避的不純物で構
成される焼結合金において、該焼結合金中のWの含有量
がWCに換算して60〜90重量%、好ましくは60〜
80重量%、Tiの含有量がTiN,又はTiNとTi
Cに換算して3〜30重量%、好ましくは10〜20重
量%、Mo,V,Nb,Ta,Zr及びHfの合計含有
量がMo2 C,VC,NbC,TaC,ZrC及びHf
Cに換算し0.5〜10重量%、好ましくは3〜8重量
%であり、表面に5〜15μm厚み、好ましくは8〜1
5μmの厚みの炭窒化物層が存在し、該層は合金に含有
される硬質相金属成分のすべてとNとCからなる相互固
溶体であり、かつ表面粗さがRaで1.5μm以下、好
ましくは0.5μm以下であることを特徴とするWC基
超硬合金。 (2)炭窒化物層の硬さが1800以上、好ましくは20
00以上であることを特徴とする上記(1) に記載のWC
基超硬合金。 (3)炭素と窒素の含有量が重量比で炭素/(炭素+窒
素)が0.6〜0.95、好ましくは0.7〜0.9で
あることを特徴とする上記(2) に記載のWC基超硬合
金。
【0007】(4)WとTiを必須成分としMo,V,N
b,Ta,Zr及びHfの少なくとも1種とN(窒素)
とC(炭素)とを含有してなる炭化物、窒化物、炭窒化
物の硬質相を75〜95重量%、好ましくは85〜95
重量%と残部が鉄族金属を主成分とする結合相と不可避
的不純物で構成される焼結合金において、該焼結合金中
のWの含有量がWCに換算して60〜90重量%、好ま
しくは60〜80重量%、Tiの含有量がTiN,又は
TiNとTiCに換算して3〜30重量%、好ましくは
10〜20重量%、Mo,V,Nb,Ta,Zr及びH
fの合計含有量がMo2 C,VC,NbC,TaC,Z
rC及びHfCに換算し0.5〜10重量%、好ましく
は3〜8重量%であり、表面に5〜15μm厚み、好ま
しくは8〜15μmの厚みの炭窒化物層が存在し、該層
は合金に含有される硬質相金属成分のすべてとNとCか
らなる相互固溶体であり、当該層直下に5〜50μm厚
み、好ましくは15〜20μmの厚みのWCと金属結合
相のみで構成される層(脱β層)が存在し、かつ表面粗
さがRaで1.5μm以下、好ましくは0.5μm以下
であることを特徴とするWC基超硬合金。 (5)炭窒化物層の硬さが1800以上、好ましくは20
00以上であることを特徴とする上記(4) に記載のWC
基超硬合金。 (6)炭素と窒素の含有量が重量比で炭素/(炭素+窒
素)が0.6〜0.95、好ましくは0.7〜0.9で
あることを特徴とする上記(5) に記載のWC基超硬合
金。
【0008】(7)粒度0.5μm以下、好ましくは0.
45μm以下のWCとTiを必須的に含み4a族金属及
び5a族金属から選ばれる金属の炭化物、窒化物及び炭
窒化物及び6a族金属の炭化物(Wを除く)からなる群
から選ばれる少なくとも一種又は粒度0.5μm以下、
好ましくは0.45μm以下のWCとTiを必須的に含
み4a族金属及び5a族金属から選ばれる金属の炭化
物、窒化物及び炭窒化物及び6a族金属の炭化物(Wを
除く)からなる群から選ばれる少なくとも二種の相互固
溶体とからなる物質と鉄族金属を出発原料とし配合後、
混合、成形、焼結及び冷却工程を経て上記 (1)のWC基
超硬合金とする製造方法であって、該焼結工程が100
0℃から液相出現温度以上である最終焼結温度まで、好
ましくは1300〜1500℃、1〜5Torr、好ま
しくは2〜4Torrの一定圧力の窒素ガス雰囲気下と
し、最終焼結温度にて100〜500Torr、好まし
くは200〜400Torrの一定圧力の窒素ガス雰囲
気下で1〜3時間好ましくは1.5〜2時間保持し、該
窒素雰囲気で冷却速度6℃/min以上、好ましくは7
〜8℃/minで冷却することを特徴とするWC基超硬
合金の製造方法。
【0009】(8)粒度0.5μm以下、好ましくは0.
45μm以下のWCとTiを必須的に含み4a族金属及
び5a族金属から選ばれる金属の炭化物、窒化物及び炭
窒化物及び6a族金属の炭化物(Wを除く)からなる群
から選ばれる少なくとも一種又は粒度0.5μm以下、
好ましくは0.45μm以下のWCとTiを必須的に含
み4a族金属及び5a族金属から選ばれる金属の炭化
物、窒化物及び炭窒化物及び6a族金属の炭化物(Wを
除く)からなる群から選ばれる少なくとも二種の相互固
溶体とからなる物質と鉄族金属を出発原料とし配合後、
混合、成形、焼結及び冷却工程を経て上記 (4)のWC基
超硬合金とする製造方法であって、該焼結工程が100
0℃から液相出現温度以上である最終焼結温度まで、好
ましくは1300〜1500℃、10-5Torr以上1
Torr以下、好ましくは10-4〜10-3Torrの一
定圧力の窒素ガス雰囲気下とし、最終焼結温度にて10
0〜500Torr、好ましくは200〜400Tor
rの一定圧力の窒素ガス雰囲気下で1〜3時間、好まし
くは1.5〜2時間保持し、該窒素雰囲気で冷却速度6
℃/min以上、好ましくは7〜8℃/minで冷却す
ることを特徴とするWC基超硬合金の製造方法。
【0010】上記各項の発明により奏せられる先行技術
に対する有利な効果を要約すると次のとおりとなる。 (1) 所定の厚み、粗さを両立させた炭窒化物硬質層を析
出生成させることで切削工具、耐摩工具としての実用化
が可能となった。 (2) 炭窒化物硬質層の硬さを1800以上にすることで
コーティング工具並の耐摩耗性と耐欠損性を実現でき
た。 (3) 炭素と窒素の含有量を最適化することで耐熱亀裂性
が改善される。 (4) 炭窒化物硬質層直下に脱β層(エース層)を付与す
ることで重切削も可能となる。 (5) 炭窒化物硬質層の硬さを1800以上にすることで
コーティング工具並の耐摩耗性と耐欠損性を実現でき、
重切削が可能となる。 (6) 炭素と窒素の含有量を最適化することで耐熱亀裂性
が改善され、重切削が可能となる。 (7) CVD、PVDの被覆工程を必要とせず焼結だけで
コーティング並の軽切削が可能である。 (8) CVD、PVDの被覆工程を必要とせず焼結だけで
コーティング並の重切削が可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における硬質相は、炭窒化
物を必須成分として含み炭化物及び窒化物の少なくとも
一種を必要に応じて含有してなるものをいう。例えばW
C,TiC,TiCN,Mo2 C,MC,MN,MCN
(但しMはV,Nb,Ta,Zr,Hf)を挙げること
ができる。また(Ti,M)C,(Ti,M)N,(T
i,M)CN,(Ti,Mo)C,(Ti,Mo)CN
や(Ti,W,M)C,(Ti,W,M)N,(Ti,
W,M)CN,(Ti,W,Mo)C,(Ti,W,M
o)CNなどの相互固溶体を形成する炭化物、窒化物、
炭窒化物も含む。これら硬質相の他に本発明を構成して
いる結合相は、具体的にはCo,Ni,Feを主成分と
し、他に硬質相を構成している元素を固溶して形成され
ている。本発明における硬質相は95重量%を越えると
相対的に結合相が5%未満となり耐欠損性の低下が著し
くなるのと、逆に75重量%未満になると結合相量が相
対的に25%以上となり、合金そのものの硬度が低下し
耐塑性変形性の著しい低下を招く。よって硬質相は合金
全体の75〜95重量%と定めた。
【0012】本発明のWC基超硬合金におけるW量は合
金中に含まれているWをすべてWCに換算し60〜90
重量%からなるものである。WCは弾性率が70000
kg/mm2 であり、他の硬質相、例えばTiCの弾性
率が32000kg/mm2に比べ非常に高い。この弾
性率の大きさは耐欠損性に寄与する。種々の実験結果よ
りWC量が60重量%未満であると耐欠損性が著しく低
下することがわかった。逆に90重量%を越えると他の
硬質相、特にTi成分で構成される硬質相量が相対的に
減ることから合金表面部に析出生成される炭窒化物硬質
層の耐摩耗性が劣化してしまう。
【0013】またTi含有量は合金中に含まれているN
量すべてをTiNになるものと換算し、残ったTiはT
iCになるものと換算し、この換算量がTiN、又はT
iNとTiCで3〜30重量%からなるものである。上
記換算でTi量が3重量%未満となると合金表面部に析
出生成される炭窒化物硬質層の耐摩耗性が劣化し、30
重量%越えると相対的にWC量が減ることで耐欠損性が
大幅に低下する。更にMo,V,Nb,Ta,Zr及び
Hfの合計含有量がMo2 C,VC,NbC,TaC,
ZrC及びHfCに換算して0.5〜10重量%と規定
しているのは、0.5重量%未満となると耐塑性変形性
が劣化し、10重量%を越えると相対的にWC成分、T
i成分で構成される硬質相が減り耐欠損性や耐摩耗性の
低下を招く。Mo,V,Nb,Ta,Zr及びHfの少
なくとも1種類が規定量入っていれば良好な耐塑性変形
性が保たれる。
【0014】本発明における焼結合金の最表面には5〜
15μmの炭窒化物硬質層が存在し、該層は合金に含有
される硬質相金属成分のすべてとNとCからなる相互固
溶体で構成されており、これにより従来のCVD膜、P
VD膜と区別することができる。該層の厚みが5μm未
満であると耐摩耗性が劣化し、15μmを越えると耐摩
耗性は良好であるが脆くなり耐欠損性が著しく低下す
る。又該層は液相焼結中に高窒素雰囲気にすることで合
金中の硬質相金属成分とCの一部が液相焼結中に表面部
へ拡散移動し窒素ガスと反応し析出生成する。よって該
層はおのずと合金に含有される硬質相金属成分のすべて
とNとCからなる相互固溶体となる。又、該層の表面粗
さが1.5μmを越えると切削時に該層の硬質粒子の脱
落が激しくなり、耐摩耗性の劣化や切屑の擦過によって
起こるクレーター摩耗の進行が著しくなる。
【0015】本発明で最も重要な点は該層の厚みと表面
粗さを両立させたことにある。つまりWC基超硬合金の
表面に炭窒化物硬質層を形成させる技術は「粉体および
粉末冶金」、29(1982)、159や特開平5−1
71442号公報に開示されている。しかし「粉体およ
び粉末冶金」、29(1982)、159では5μm厚
み以上で平滑な炭窒化物硬質層は得られておらず、また
特開平5−171442号公報でも5μm厚みを越える
と炭窒化物層の表面粒度が荒くなると明記している。本
発明者らは混合前のWC原料の粒度に関して種々検討し
た結果、WC粒度が0.5μm以下のものを出発原料と
して用い、混合、成形し1000℃から液相出現温度以
上である最終焼結温度まで1〜5Torrの一定圧力の
窒素ガス雰囲気下とし、最終焼結温度にて100〜50
0Torrの一定圧力の窒素ガス雰囲気下で1〜3時間
保持し、該窒素雰囲気で冷却速度6℃/min以上で冷
却する条件で焼結すれば厚みが5〜15μmかつ表面粗
さがRaで1.5μm以下の平滑な炭窒化物硬質層が得
られることを見いだした。
【0016】WC原料粒度が0.5μmを越えると結果
的に表面粗さがRaで1.5μmを越える凹凸の激しい
炭窒化物硬質層となる。理由として次のことが考えられ
る。炭窒化物硬質層は前述のように析出生成によって得
られる。合金中で体積的に大部分をしめるWCの粒度が
粗いと析出サイトが限定され不均一に炭窒化物が成長
し、厚くなると表面粗さが悪化する。しかしWC粒度が
細かいと析出サイトが均一になり厚くなっても平滑な炭
窒化物硬質層が生成する。ただし焼結後のWC粒度は液
相焼結中に粒成長するため必ずしも0.5μm以下では
ない。WC以外の出発原料の粒度は本発明に本質的な影
響を与えない。尚、表面粗さはJIS(B0610)に
定める中心線平均粗さ(Ra)を採用している。測定方
法は触針法を採用し、測定長さは0.8mmとした。
【0017】本発明のWC基超硬合金は切削工具として
使う際、低切り込みの軽切削用と高切り込みや断続切削
などの重切削用に炭窒化物硬質層直下の合金構造を用途
別に変えることが望ましい。炭窒化物硬質層直下の合金
構造を変えることは焼結条件、特に昇温時の雰囲気を操
作することで可能である。まず軽切削用のWC基超硬合
金の製造方法であるが、1000℃から液相出現温度ま
で窒素ガス圧が1〜5Torrと限定している。1To
rr未満であると炭窒化物硬質層直下にWCと結合相だ
けで構成される領域(脱β相領域)が生じる。脱β層領
域があると重切削条件では耐欠損性に優れた効果を生む
が、切り込みが浅い軽切削条件になると表面部のみに応
力が集中し、硬度の低い脱β相領域が存在することで耐
塑性変形性が著しく劣るので好ましくない。また5To
rrを越えると合金内部にポアが発生し、このポアを起
点に欠損しやすくなるため好ましくない。最終焼結温度
は液相出現温度の直上が好ましい。液相出現温度は合金
の炭素量により多少変化するが、1350℃〜1500
℃程度である。この最終焼結温度で窒素雰囲気100〜
500Torrと限定しているのは、100Torr未
満であると炭窒化物硬質層が析出生成せず、析出生成し
たとしても十分な厚みが得られないからである。又50
0Torrを越えるとたとえ粒度0.5μm以下の微細
なWCを原料に用いても表面粗さがRaで1.5μmを
越えてしまうからである。
【0018】最終焼結温度にて規定の窒素雰囲気にして
いても保持時間が1時間未満だと炭窒化物硬質層の厚み
が5μm以下のものしか得られなく、3時間以上保持す
ると合金全体のWCが粒成長により粗大化し、それによ
り硬度が低下し耐塑性変形性が著しく劣化するという問
題が生じる。冷却工程は最終焼結温度の窒素雰囲気を維
持したまま、冷却速度6℃/min以上の速さで冷却す
る必要がある。もし最終焼結温度の窒素雰囲気よりも低
い窒素分圧で冷却すると炭窒化物硬質層から脱窒が生
じ、せっかく得られていた硬質層厚みが減少してしま
う。又加窒雰囲気で冷却すると表面粗さがRa1.5μ
mを越えてしまう。さらに冷却速度が6℃/min未満
の場合、メカニズムは不明であるが炭窒化物硬質層直上
に金属結合相のシミダシが発生する。このシミダシがあ
ると切削時に被削材と反応を起こしやすくなり溶着欠損
や被削材の仕上げ面粗さに影響を与えるため好ましくな
い。こうして得られた軽切削用のWC基超硬合金は最表
面に炭窒化物硬質相、その直下にWとTiとMo,V,
Nb,Ta,Zr及びHfの中の少なくとも1種とN
(窒素)とC(炭素)とを含有してなる炭化物、窒化
物、炭窒化物の硬質相と金属結合相から成る組成を持つ
合金で構成される。
【0019】次に重切削用のWC基超硬合金の製造方法
についてであるが、軽切削用WC基超硬合金と違うのは
焼結条件、その中で1000℃から液相出現温度以上で
ある最終焼結温度間の雰囲気である。この間を真空雰囲
気とすると炭窒化物硬質層直下にWCと金属結合相だけ
で構成される脱β層が生成される。真空度は10-5To
rr以上1Torr以下が好ましい。つまりこの真空度
は脱β層の厚みを制御する因子であり、この脱β層の厚
みは5μmから50μmが好ましい。5μm未満となる
と重切削に対する耐欠損性が十分でなく、50μmを越
えると耐塑性変形性が著しく低下してしまうからであ
る。尚、この脱β層の厚みは真空度によって制御でき高
真空であればあるほど厚みが増加することがわかってい
る。最終焼結温度における焼結条件や冷却条件は軽切削
用WC基超硬合金と全く同じである。こうして得られた
重切削用のWC基超硬合金は最表面に炭窒化物硬質相、
その直下にWCと金属結合相だけで成る脱β層、さらに
その直下にWとTiとMo,V,Nb,Ta,Zr及び
Hfの中の少なくとも1種とN(窒素)とC(炭素)と
を含有してなる炭化物、窒化物、炭窒化物の硬質相と金
属結合相から成る組成を持つ合金で構成される。
【0020】軽切削用WC基超硬合金、重切削用WC基
超硬合金ともに最表面の炭窒化物硬質層の硬さが180
0以上あることが望ましい。コーティング工具の皮膜が
剥離しないような切削条件では硬度が1800未満であ
ると耐摩耗性がコーティング工具並に発揮することがで
きないからである。この炭窒化物硬質層の硬度は試料を
7°に研磨し、マイクロビッカースにて荷重500g、
10点硬度測定し平均値で算出した。さらに本発明にお
けるWC基超硬合金中に含有する窒素は、主に硬質相に
固溶して室温から高温での強度の向上に効果があり、機
械的な耐欠損性、耐熱衝撃性の問題から重量比で炭素/
(炭素+窒素)=0.6〜0.95でなることが好まし
いことである。本発明のWC基超硬合金は最表面に存在
する炭窒化物硬質層がコーティング工具並の耐摩耗性を
発揮し、直下の合金が耐欠損性を維持する。また析出生
成により得た該層は直下の合金との密着度がCVDやP
VDによって得られたコーティング膜より高いため、耐
剥離性に優れている。従来問題であった炭窒化物硬質層
の表面粗さと厚みの両立は微粒WCを原料として使用
し、特定焼結条件を採用することで可能としている。
又、昇温中の雰囲気コントロールで軽切削用、重切削用
の2種類のWC超硬合金を得ることが可能である。いず
れの合金もコーティング工具に対しCVD、PVDを必
要としない為、大幅な製造コスト低減が実現できる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 (実施例1)市販の出発物質を表1に示す重量比率で配
合した後、湿式ボールミルによる混合粉砕を行った。
尚、本発明品1〜6と比較品1〜8は粒径0.4μmの
WCを比較品9は粒径1.0μmのWC原料を使用し
た。(但しC/(C+N)については焼結中にC値、N
値が変動するため焼結合金の分析値を示した。またその
他の組成成分は焼結後も変化が見られなかったので焼結
合金の組成成分は省略した。)それぞれの試料を乾燥
後、CNMG120408形状にプレス成形(プレス圧
1t/cm2 )した。これらの成形圧粉体を炉を設置
し、炉内を真空にし7℃/minの昇温速度で1000
℃に加熱後、炉内を3Torrの窒素雰囲気とし、14
50℃まで加熱、1450℃で150Torrの窒素雰
囲気に切り替え、90分間保持した。冷却工程として1
50Torrの窒素雰囲気を維持したまま1000℃ま
で7℃/minで冷却し、以降は室温まで放冷し、切削
用チップを作成した。
【0022】
【表1】
【0023】このようにして得た焼結合金の炭窒化物硬
質層の厚み、硬度、表面粗さを測定した。結果を表2に
示す。尚、本発明品1〜6と比較品1〜9の最表面の炭
窒化物硬質層を薄膜X線で定性分析した結果、結晶構造
がNaCl型構造の相互固溶体単相であった。又、いず
れの試料も相互固溶体の成分はEPMAで分析した結
果、配合組成の硬質相金属成分と炭素と窒素で構成され
ていた。さらにいずれの試料も炭窒化物硬質層直下は配
合硬質相金属成分の炭化物、窒化物、炭窒化物と金属結
合組成であった。表2に示した本発明品1〜6と比較品
1〜9およびWC−7%Co超硬合金に膜厚5μmのT
iCを被覆したコーティングチップの耐摩耗性試験と耐
欠損性試験を行った。
【0024】耐摩耗試験は、被削材SCM435、切削
速度:250m/min、切り込み:1.5mm、送り
0.30mm/rev.、で30分間湿式連続旋削を行
った時の平均逃げ面摩耗量で評価した。耐欠損性試験は
SCM435(4本溝付)、切削速度:100m/mi
n、切り込み1.5mm、送り:0.20mm/re
v.で欠損に至るまで湿式断続旋削を行い、欠損に至る
までの時間で評価した。ただし最高切削時間は300秒
とした。得られた結果を表3に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】(実施例2)実施例1の表1に示す本発明
品1に示した配合組成成分のものを表4に示すような焼
結条件で焼結した。こうして得た本発明品7〜16およ
び比較品9〜18に関して炭窒化物硬質層の厚み、硬
度、又炭窒化物硬質層直下の脱β層の厚みを測定し表5
に記載した。又表5には焼結合金のC/(C+N)の結
果も併せて示す。次に実施例1と同じ切削条件で耐摩耗
性と耐欠損性を評価した。結果を表6に示す。
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】(実施例3)さらに本発明品7、14と比
較品12とコーティングチップのみに関して軽切削条件
での耐摩耗試験として被削材SCM435、切削速度:
250m/min、切り込み:0.5mm、送り:0.
10mm/rev.、で60分間湿式連続旋削を行った
時の平均逃げ面摩耗量で評価した。軽切削条件の耐欠損
性試験はSCM435(4本溝付)、切削速度:100
m/min、切り込み0.5mm、送り:0.15mm
/rev.で欠損に至るまで湿式断続旋削を行い、欠損
に至るまでの時間で評価した。ただし最高切削時間は3
00秒とした。結果を表7に示す。又これらのサンプル
に関して重切削条件での耐摩耗試験として被削材SCM
435、切削速度:250m/min、切り込み:3.
5mm、送り:0.36mm/rev.、で15分間湿
式連続旋削を行った時の平均逃げ面摩耗量で評価した。
重切削条件の耐欠損性試験はSCM435(4本溝
付)、切削速度:100m/min、切り込み3.5m
m/rev.で欠損に至るまで湿式断続旋削を行い、欠
損に至るまでの時間で評価した。ただし最高切削時間は
300秒とした。結果を表8に示す。
【0032】
【表7】
【0033】
【表8】
【0034】
【発明の効果】以上、本発明のWC基超硬合金は表面部
の炭窒化物硬質層でもって耐摩耗性を高める効果を引き
出し、しかもその厚み、粗さを調整し耐欠損性や硬質相
脱落による耐摩耗性低下を防ぎ、コーティングチップ並
の耐摩耗性と耐欠損性を両立させることが可能な上、該
層は析出によって得られたものである故、コーティング
チップの弱点である膜剥離現象が生じないという結果を
引き出したものである。また該層は焼結技術によって得
られるもの故、CVDやPVDでセラミックスを被覆し
たコーティングチップに対し製造コスト的にも低減が図
れる利点を持つものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B23B 27/14 B23B 27/14 B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 WとTiを必須成分としMo,V,N
    b,Ta,Zr及びHfの少なくとも1種とN(窒素)
    とC(炭素)とを含有してなる炭化物、窒化物、炭窒化
    物の硬質相を75〜95重量%と残部が鉄族金属を主成
    分とする結合相と不可避的不純物で構成される焼結合金
    において、 該焼結合金中のWの含有量がWCに換算して60〜90
    重量%、Tiの含有量がTiN,又はTiNとTiCに
    換算して3〜30重量%、Mo,V,Nb,Ta,Zr
    及びHfの合計含有量がMo2 C,VC,NbC,Ta
    C,ZrC及びHfCに換算し0.5〜10重量%であ
    り、 表面に5〜15μm厚みの炭窒化物層が存在し、該層は
    合金に含有される硬質相金属成分のすべてとNとCから
    なる相互固溶体であり、かつ表面粗さがRaで1.5μ
    m以下であることを特徴とするWC基超硬合金。
  2. 【請求項2】 炭窒化物層の硬さが1800以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載のWC基超硬合金。
  3. 【請求項3】 炭素と窒素の含有量が重量比で炭素/
    (炭素+窒素)が0.6〜0.95であることを特徴と
    する請求項2に記載のWC基超硬合金。
  4. 【請求項4】 WとTiを必須成分としMo,V,N
    b,Ta,Zr及びHfの少なくとも1種とN(窒素)
    とC(炭素)とを含有してなる炭化物、窒化物、炭窒化
    物の硬質相を75〜95重量%と残部が鉄族金属を主成
    分とする結合相と不可避的不純物で構成される焼結合金
    において、 該焼結合金中のWの含有量がWCに換算して60〜90
    重量%、Tiの含有量がTiN、又はTiNとTiCに
    換算して3〜30重量%、Mo,V,Nb,Ta,Zr
    及びHfの合計含有量がMo2 C,VC,NbC,Ta
    C,ZrC及びHfCに換算して0.5〜10重量%で
    あり、 最外層に5〜15μm厚みの炭窒化物層が存在し、該層
    は合金に含有される硬質相金属成分のすべてとNとCか
    らなる相互固溶体であり、当該層直下に5〜50μm厚
    みのWCと金属結合相のみで構成される層(脱β層)が
    存在し、かつ最外層の表面粗さがRaで1.5μm以下
    であることを特徴とするWC基超硬合金。
  5. 【請求項5】 炭窒化物層の硬さが1800以上である
    ことを特徴とする請求項4に記載のWC基超硬合金。
  6. 【請求項6】 炭素と窒素の含有量が重量比で炭素/
    (炭素+窒素)0.6〜0.95であることを特徴とす
    る請求項5に記載のWC基超硬合金。
  7. 【請求項7】 粒度0.5μm以下のWCとTiを必須
    的に含み4a族金属及び5a族金属から選ばれる金属の
    炭化物、窒化物及び炭窒化物及び6a族金属の炭化物
    (Wを除く)からなる群から選ばれる少なくとも一種又
    は粒度0.5μm以下のWCとTiを必須的に含み4a
    族金属及び5a族金属から選ばれる金属の炭化物、窒化
    物及び炭窒化物及び6a族金属の炭化物(Wを除く)か
    らなる群から選ばれる少なくとも二種の相互固溶体とか
    らなる物質と鉄族金属を出発原料とし配合後、混合、成
    形、焼結及び冷却工程を経て請求項1のWC基超硬合金
    とする製造方法であって、 該焼結工程が1000℃から液相出現温度以上である最
    終焼結温度まで1〜5Torrの一定圧力の窒素ガス雰
    囲気下とし、最終焼結温度にて100〜500Torr
    の一定圧力の窒素ガス雰囲気下で1〜3時間保持、該窒
    素雰囲気で冷却速度6℃/min以上で冷却することを
    特徴とするWC基超硬合金の製造方法。
  8. 【請求項8】 粒度0.5μm以下のWCとTiを必須
    的に含み4a族金属及び5a族金属から選ばれる金属の
    炭化物、窒化物及び炭窒化物及び6a族金属の炭化物
    (Wを除く)からなる群から選ばれる少なくとも一種又
    は粒度0.5μm以下のWCとTiを必須的に含み4a
    族金属及び5a族金属から選ばれる金属の炭化物、窒化
    物及び炭窒化物及び6a族金属の炭化物(Wを除く)か
    らなる群から選ばれる少なくとも二種の相互固溶体とか
    らなる物質と鉄族金属を出発原料とし配合後、混合、成
    形、焼結及び冷却工程を経て請求項4のWC基超硬合金
    とする製造方法であって、 該焼結工程が1000℃から液相出現温度以上である最
    終焼結温度まで10-5Torr以上1Torr以下の真
    空とし、最終焼結温度にて100〜500Torrの一
    定圧力の窒素ガス雰囲気下で1〜3時間保持、該窒素雰
    囲気で冷却速度6℃/min以上で冷却することを特徴
    とするWC基超硬合金の製造方法。
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