JPH10236662A - 連続式アンローダおよびその運転方法 - Google Patents

連続式アンローダおよびその運転方法

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JPH10236662A
JPH10236662A JP5829497A JP5829497A JPH10236662A JP H10236662 A JPH10236662 A JP H10236662A JP 5829497 A JP5829497 A JP 5829497A JP 5829497 A JP5829497 A JP 5829497A JP H10236662 A JPH10236662 A JP H10236662A
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JP
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swing arm
swing
actuator
scraping
bucket
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JP5829497A
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English (en)
Inventor
Shinji Hara
伸治 原
Hidekazu Harada
秀和 原田
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掻取部分を柔軟に追随させ、損傷を防止す
る。 【解決手段】 垂直エレベータ22の下方には、スイン
グアーム30とテンションロッド22とが設けられ、チ
ルトシリンダ40を介して平行リンク機構38が形成さ
れている。スイングアーム30には、当該スイングアー
ム30を回動可能にするスイングシリンダ42を接続
し、スイングシリンダ42には、駆動回路58とは別に
比例電磁弁68を構成要素とする自重軽減回路60を接
続する。このように構成された連続式アンローダ20で
は、自重軽減回路60を作動させると、バケット52は
スイングシリンダ42の推力により自重が減少された状
態で船底54に追従していくので、当該船底54から上
下動による加速度を受けてもバケット52には過大な反
力が加わることはない。このためバケット52および船
底54が損傷するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ばら物の掻き取り
を行う連続式アンローダおよびその運転方法に係り、特
に船舶の動揺に対して掻取部分を柔軟に追随させ、底ざ
らえ作業を行う連続式アンローダおよびその運転方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶などに積載されるばら物(鉱
物等)をかき取り、陸揚げするには、連続式アンローダ
が用いられる。この連続式アンローダには、周回状にス
プロケットが複数設けられているとともに、当該スプロ
ケットの周りには無端チェーンが張られている。当該無
端チェーンには等間隔にバケットが周回配置されてお
り、スプロケットを回転駆動させることで無端チェーン
をスプロケットに沿って移動可能にしている。そして無
端チェーン上に配置されたバケット列の下の部分でばら
物をかき取り、上方に持ち上げ、上部で反転排出して、
後続のコンベヤにばら物を受け渡すことで陸揚げを行っ
ている。しかし、船舶においては波風等の影響を受け当
該船舶が動揺することがあり、この動揺が船底部の底ざ
らえ作業時に発生すると作業効率が悪化したり、最悪の
場合、上昇する船底とバケットとが衝突しアンローダ本
体および船舶が損傷するおそれがあった。
【0003】このような問題を解決するため、以下の構
成を持つアンローダが知られている。図7は、底ざらえ
時に水平掘削バケット列をカテナリ状にたるませて荷役
を行う連続式アンローダの側面図を示す。同図に示すア
ンローダ1では、図示しない垂直エレベータ下部に昇降
可能にL字状の掻取フレーム2が設けられている。底ざ
らえ時は、昇降装置によってL字の掻取フレームを下降
させて、当該掻取フレーム2の下側に、バケットライン
3をカテナリ状にたるませることで、船底4に発生する
上下動を吸収している。
【0004】また図8は、別の連続式アンローダの側面
図を示す。同図に示すようにこのアンローダ5は、図示
しない垂直エレベータの下部に昇降可能な昇降フレーム
6と、当該昇降フレーム6に対しL字状に配置された掻
取フレーム8とが設けられている。ここで前記掻取フレ
ーム8には、テンションシリンダ7が設けられており、
当該テンションシリンダ7を作動させることによって掻
取フレーム8を伸縮可能にしている。こうしたアンロー
ダ5では船底4に上下動が発生すると、昇降フレーム6
を上下に動作させるとともに、掻取フレーム8をテンシ
ョンシリンダ7によって伸縮動作させる。そしてバケッ
トライン9の張力を一定に保ちつつ、船底4からバケッ
トライン9に加わる反力を軽減させ、船底の上下動を吸
収している。
【0005】また上述した2通りの方式以外にも、垂直
エレベータの下部にスイングアームを設け、その先端に
は掻取フレームをリンク結合するとともに、スイングア
ームを吊り下げるためのワイヤ牽引機構を設けたものも
提案されている。この方式では、船底部の底ざらえ作業
を行う際、ワイヤをたるませ、可動部の自重を船底にあ
ずけることで、船底の上下動を吸収するようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したアン
ローダ1では、カテナリ部におけるバケットライン3の
張力が小さく、またバケットの姿勢を一定に保つガイド
も設けられていない。このためばら物を掻き取る際のバ
ケットの姿勢が不安定となり、十分な掻取性能が得られ
ないといった問題点があった。
【0007】また、アンローダ5では、バケットライン
9の張力を保てることからバケットの姿勢が安定し、掻
取性能を確保することができる。しかし昇降フレーム6
およびテンションシリンダ7を含んだ掻取フレーム8を
上下に移動させなくてはならず、このため可動部質量が
大きくなっていた。よって船底4から加速度を受けると
慣性によってバケットには大きな反力が加わる。さらに
昇降フレームが上下する際、掻取フレームが伸張するこ
とから、この伸張による抵抗も加わりさらに反力が大き
くなる。このためこの反力に耐えるためにはバケットに
掻取作業に必要とする以上の高い強度を持たせる必要が
あった。垂直エレベータの下部には昇降フレーム6を上
下移動させるための昇降用ガイドを設けなければなら
ず、ガイド部分の構成が複雑になるという問題もある。
【0008】スイングアームをワイヤ牽引機構で吊り下
げた方式では、ワイヤを頻繁に交換する必要がある。さ
らに同方式では、バケットを船底にあずけるため、反力
は自重で決まってしまい制御することができない。この
ため船底に大きな上下動が発生すると、過度な反力がバ
ケットに作用してしまうという問題点があった。またワ
イヤに適度な張力を持たせ、バケットに加わる過度な反
力を吸収する方法も考えられるが、ワイヤ牽引機構が複
雑になるという問題が新たに発生する。
【0009】本発明は上記従来の問題点に着目し、船体
動揺時に追従して動くアンローダの可動部重量を小さく
することで船舶の動揺に対して掻取部分を柔軟に追随さ
せ、底ざらえ作業を行う連続式アンローダを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る連続式アンローダは、アクチュエータ
により回動可能とされたスイングアームに掻取フレーム
を取付け、前記掻取フレーム、スイングアームの周囲を
周回する無端チェーンに複数のバケットを取付けてなる
連続式アンローダにおいて、前記アクチュエータにスイ
ング自重の軽減回路を接続したものである。この場合に
おいて、前記自重軽減回路は前記アクチュエータのスイ
ングアーム回動位置を検出することにより回転モーメン
トに応じたアクチュエータ推力を可変にする制御手段を
設けて構成し、あるいはスイング自重に対する軽減推力
をあらかじめ設定した値として前記アクチュエータの推
力を発生させる推力設定手段を備えた構成とすることが
できる。
【0011】また、本発明に係る連続式アンローダの運
転方法は、アクチュエータにより回動可能とされたスイ
ングアームに掻取フレームを取付け、前記掻取フレー
ム、スイングアームの周囲を周回する無端チェーンに複
数のバケットを取付けて掻取作業をなす連続式アンロー
ダの運転方法において、アクチュエータの駆動系統を作
動させスイングアームの操作により掻取フレームを掻取
作業位置に配置させた後、前記アクチュエータにスイン
グ自重を軽減させる推力を発生させ、前記掻取フレーム
に加わる反力を軽減させつつ掻取作業をなすようにし
た。
【0012】自重軽減回路はアクチュエータにスイング
自重を軽減させる推力を発生させるもので、掻取作業時
に掻取フレームが持上がらず、かつ総自重より小さい自
重が船体側に作用するような値に設定すればよい。これ
は例えばスイング自重の50%以上であって、総自重よ
りは少なく設定することが望ましい。もちろん、掻取作
業に伴ってバケットが自重増大作用をなすので、この増
加する回転モーメントを見込んで設定すればよい。
【0013】自重軽減量の最適値は掻取作業位置が決定
することにより、スイング自重が一義的に定まるため、
ある固定値に設定すればよいが、船体の動揺により掻取
フレームが強制的に上下動すると、スイングアームの角
度が変化し回転モーメントも変化する。この変動が小さ
ければアンローダや船体側への影響を無視することがで
きるが、無視できないような場合や正確に制御したい場
合には、スイングアームの角度位置を検出して回転モー
メントの変動に応じた自重軽減値を設定するようにすれ
ばよい。これはアクチュエータを液圧シリンダにより構
成してそのストロークを検出することにより対処でき、
あるいはスイングアームの回転角度を直接検出すること
によっても可能である。
【0014】
【作用】上記構成によれば、底ざらえ時には駆動系統に
てアクチュエータを作動させ、バケットがばら物層の表
面部近傍になる位置に掻取フレームを位置決めし、保持
する。そして今度は自重軽減回路を作動させる。自重軽
減回路を作動させることによりアクチュエータに推力が
発生し、スイングアームを介して掻取フレームを上方に
引き上げる力が発生する。掻取フレームを上方へ引き上
げようとする推力により、掻取作業時に船底に加わる重
量は、バケットにかかる総重量に相当する力から掻取フ
レームを引き上げる力を差し引いた反力だけが加わる。
よって船底等に上下動が生じても、バケットはアクチュ
エータの推力により総重量が減少された状態で船底等に
追従していくので、当該船底等から上下動による加速度
を受けてもバケットには過大な反力が加わることはな
い。このためアンローダ本体および船舶等が損傷するの
を防止することができる。
【0015】掻取フレームの上下動をスイングアームを
中心とした回動動作にて行おうとすると、モーメントが
変動しバケットの位置(高さ)によってバケットに加わ
る反力が変化する。通常はスイング自重の持ち上げ力を
一定にしても影響はすくないが、正確にコントロールし
ようとする場合には、アクチュエータのストロークに応
じて自重軽減回路に作用する圧力を調整しアクチュエー
タの推力を可変にすればよく、これによりバケットに加
わる反力を当該掻取フレームの可動範囲内において略均
等にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る連続式アン
ローダの具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明
する。図1は、本発明に係る連続式アンローダの構成お
よび同アンローダに用いられる油圧回路を示す構造説明
図であり、図2は連続式アンローダを用い船舶に積載さ
れたばら物を陸揚げする状態を示した全体構成図であ
り、図3は図2における連続式アンローダの拡大斜視図
であり、図4は水平フレームの構造を示す断面図であ
る。
【0017】これらの図に示すように、荷揚げを行う埠
頭10には、当該埠頭10をレール11に沿って自在に
移動可能とする走行体12が設けられている。そして当
該走行体12の上部には、旋回可能なブーム14が設け
られており、またブーム14の先端側には、チェーンバ
ケットが設けられ、これは船舶16に積載された鉱石等
からなるばら物18をかき取る掘削部分20と、当該掘
削部分20にてかき取られたばら物18を上方へと搬送
し排出する垂直エレベータ部分22とによって構成され
ている。
【0018】エレベータコラム24において、開口部2
6を有する面と隣合う構成面24A、24Bには、スイ
ングアーム30の片側端部とテンションロッド32の片
側端部とが別個のヒンジピン28によってそれぞれ回動
可能に取り付けられる。そしてスイングアーム30とテ
ンションロッド32における他端部側を連結するように
タイロッド36がヒンジピン28を介して回動可能に取
り付けられ、スイングアーム30とテンションロッド3
2とタイロッド36と構成面24A、24Bとで、当該
構成面24A、24Bを固定部分とした平行リンク機構
38を形成している。
【0019】そして平行リンク機構38の内側で構成面
24A、24Bにおけるテンションロッド32の取付部
近傍には、伸張を可能にするアクチュエータとなるスイ
ングシリンダ42が設けられており、当該スイングシリ
ンダ42のシリンダロッド44先端は、スイングアーム
30の中腹部分にリンク結合されている。ここでスイン
グシリンダ42には、シリンダロッド44を伸縮可能に
する駆動回路58と自重軽減回路60とが接続されてい
る。駆動系統となる駆動回路58は、リザーバタンク6
2と、液圧を発生させる油圧ポンプ64と、スイングシ
リンダ42の液圧導入口を切り替えることでシリンダロ
ッド44を伸縮させ水平フレームを昇降させる切換弁6
6とで構成される。
【0020】一方、自重軽減回路60は、駆動回路58
をバイパスして設けられており、油圧ポンプ64にて発
生した液圧を比例電磁弁68と、切換弁70とを介して
スイングシリンダ42におけるロッド側の液圧導入口7
2に導入可能なように構成されている。ここで比例電磁
弁68は、リリーフ弁を兼ねた減圧弁で、図示しない制
御装置からの電気指令信号に応じて二次側の圧力を可変
に制御する構造となっている。そして比例電磁弁68に
与えられる指令信号は、スイングシリンダ42のストロ
ーク検出装置によって検出されたスイングシリンダ42
の伸び量との相関に基づいて、あらかじめ制御装置内部
に設定、記憶された指令値が与えられる。
【0021】また切換弁70を作動させると、シリンダ
ロッド44側には比例電磁弁68によって減圧制御され
た油圧が作用する。このことより船底の上昇によってス
イングシリンダ42が縮む側に作動すると、液圧導入口
72側には減圧された油が流れ込み、また反対に船底が
下降するとシリンダロッド44側の油は制御された圧力
にて比例電磁弁68からタンク78へと逃がされる。
【0022】スイングシリンダ42におけるヘッド側の
液圧導入口74には切換弁76を介してリザーバタンク
62が接続されている。このため自重軽減回路60の作
動時には切換弁76は開いているのでシリンダヘッド側
の油は、シリンダロッド44の動きに応じてリザーバタ
ンク62と液圧導入口74との間で油が自由に流入、流
出する。
【0023】タイロッド36とスイングアーム30との
リンク結合部には、掻取フレームとなる水平フレーム3
4も回動可能に結合されているとともに、タイロッド3
6とテンションロッド32とのリンク結合部には、チル
トシリンダ40を介して水平フレーム34が回動可能に
結合されている。なお図面では省略しているが、このチ
ルトシリンダ40にもスイングシリンダ42と全く同一
の油圧回路が接続され、底ざらえ時にはスイングシリン
ダ42と同時に切換操作が行われている。
【0024】ここで水平フレーム34の長手方向両端に
は、スプロケット46が配置されており、エレベータコ
ラム24内部に設けられた図示しないスプロケットとの
間で後述する無端チェーンを保持するとともに、水平フ
レーム34にはガイド81が設けられ、バケット52に
取付けたガイドローラ80が噛み合うことによって無端
チェーンを当該ガイドに沿って周回案内可能にしてい
る。また上述した3つのスプロケット間の距離の総和
は、スイングシリンダ42を作動させ、水平フレーム3
4を上下動させた前後でもほぼ等しくなるようにスイン
グアーム30の長さ、各結合点の位置および3つのスプ
ロケットの位置が設定される。
【0025】ここで水平フレーム34はスプロケット4
6Aを付設した外筒34Aと、その内側をスライドする
スプロケット46Bを付設した内筒34Bとによって構
成され、図示しないシリンダによって、伸張方向に一定
の荷重が加えられており、チェーンの伸びやスイングア
ーム30作動時の僅かな長さ変化に対して、チェーンに
一定の張力を与えている。また無端チェーン48には、
複数のバケット52がピン結合にて取り付けられ、無端
チェーンの周回移動に伴いバケット52にてばら物18
をかき取り可能にしている。
【0026】このように構成された連続式アンローダ2
0を、底ざらえ作業に適用した場合を説明する。図5
は、連続式アンローダが船底に残ったばら物を収集する
状態を示した作業説明図である。同図に示すように船舶
16においては、ばら物18の陸揚げが殆どなされ船底
54に少量のばら物18が残留した状態となっている。
【0027】船倉にバラ物が相当量残っている状態で
は、切換弁70と切換弁76は閉位置にあり、切換弁6
6を操作することによってスイングシリンダ42を伸縮
させて水平フレーム34の位置を動かし、任意の位置で
切換弁66を閉状態として掻き取り作業を行う。船底が
近づいてくると、図示しないスイッチを入れると、切換
弁70と切換弁76のソレノイドに通電されて両弁は開
状態に切り換わり、同時に比例電磁弁68にあらかじめ
設定された指令電流が流されて自重軽減回路60が作動
する。比例電磁弁68は指令信号に応じて減圧作用を行
い、減圧制御された液圧を液圧導入口72に導入する。
【0028】減圧された液圧が液圧導入口72に導入さ
れることで、スイングシリンダ42にはシリンダロッド
44を引き込もうとする推力が発生する。ここでスイン
グシリンダ42に発生する推力は、スイングアーム30
を介して水平フレーム34を上方へ引き上げる方向に働
く。この時の引き上げ力は、水平フレーム34、その下
のバケット52、及びスイングアーム30等の各自重に
よってスイングアーム30のヒンジピン28回りに働く
下向きのモーメントより僅か小さい上向きモーメント
(実際には下向きモーメントの60〜80%程度)を発
生するようあらかじめ設定しておく。従って、バケット
52が船底54から僅か上方にある位置で自重軽減回路
60のスイッチを入れるとスイングアーム30は下向き
に回動を始め、水平フレーム34下のバケット52が船
底54に接した状態で停止する。バケット52に加わる
船底54からの反力は、バケット52自身、水平フレー
ム34、及びスイングアーム30等の各自重相当分か
ら、スイングシリンダ42による上向き荷重相当分を差
し引いた僅かなものとなる。このため、反力の大きさに
よってバケット52や水平フレーム34、あるいは船底
54が損傷するのを防止することができる。
【0029】ここで波風の影響を受け船底54が上昇す
ると、スイングアーム30はヒンジピン28を中心とし
て回動し水平フレーム34も上昇するが、このスイング
アーム30の回動に伴ってシリンダロッド44がスイン
グシリンダ42に押し込まれる。そしてこの押し込み動
作によって液圧導入口74から液圧が排出され、切換弁
76を通過してリザーバタンク62へと戻される。
【0030】一方、液圧導入口72側では、シリンダロ
ッド44の押し込み量に伴って、液圧が液圧導入口72
へ連続して導入される。ここで水平フレーム34の上下
動はスイングアーム30端部を中心とした回動動作にて
おこなわれているため、当該スイングアーム30の角度
によって可動部の重心位置が変化しモーメントの大きさ
が変動する。又、スイングシリンダ42もその伸び量に
よってヒンジピン28まわりのモーメントが変化するの
で、スイングシリンダ42の推力が一定であると、バケ
ット52に加わる反力も変動する。しかしシリンダロッ
ド44の突出位置に応じてスイングアーム30の角度変
化に応じて、比例電磁弁68は減圧度合いを調整してい
るので、船底54から加わる反力を当該水平フレーム3
4の可動範囲内において略均等にすることができる。
【0031】尚、スイングシリンダ42の伸縮量に対応
した比例電磁弁68の制御圧力の変化の度合いは、常に
船底側からの反力が一定となるよう制御するのが望まし
いが、バケット52の強度上支障の無い範囲で自重軽減
値を一定にしてもよい。これは、底浚え作業を行う時の
スイングアーム30の位置範囲をあらかじめ制限してお
き、この範囲でバケット52に発生する反力が最適にな
るよう比例電磁弁68の減圧値を固定値に設定すること
で実現できる。この場合には、前述したシリンダ42の
ストロークに応じて比例電磁弁68の指令値を変化させ
る制御回路は不要となり、より簡易な構造とすることが
できる。
【0032】また波風の影響を受け船底54が下降する
と、水平フレーム34も船底54に伴って下降するが、
この場合はシリンダロッド44がスイングシリンダ42
より引き出される形態となる。そしてこの引き出し動作
によって液圧導入口74側が負圧となり、切換弁76を
通過してリザーバタンク62から油が液圧導入口74へ
と導入される。
【0033】一方液圧導入口72側では、シリンダロッ
ド44の引き出し動作によって、液圧が液圧導入口72
から排出される。そして液圧導入口72から排出された
液圧は、比例電磁弁68のリリーフ機構によってタンク
78へと排出される。また水平フレームの両端に設けら
れた一対のスプロケット46と、エレベータコラム24
内部に設けられたスプロケットとの周回方向の距離の総
和は、水平フレーム34を上下動させた前後でもほぼ等
しくなる様、掻取部の寸法を決めているので、水平フレ
ーム34における内筒34Bの伸縮量は極く僅かであ
る。
【0034】図6は、傾動が発生した船舶に連続式アン
ローダが追随する様子を示した状態説明図である。チル
トシリンダ40にはスイングシリンダ42と全く同様の
油圧回路が構成されており、底ざらえ時にはスイングシ
リンダ42と同時に自重軽減回路を作動させ、チルトシ
リンダ40のロッド側に極小となる推力を発生させてお
く。
【0035】船舶16に傾動が発生した場合には、船底
上のバケット列には偏った荷重が作用しようとするが、
チルトシリンダ40はロッド側に僅かな推力を発生して
いるのみで、これ以上の外力が作用すると自由に伸縮す
る。従って掻取フレームはヒンジピン79を中心に回動
し、バケット列が船底の傾きに沿った姿勢を維持する。
その結果、水平フレーム34下側における複数のバケッ
ト52で船底54からの反力を均等に受けることができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
クチュエータにより回動可能とされたスイングアームに
掻取フレームを取付け、前記掻取フレーム、スイングア
ームの周囲を周回する無端チェーンに複数のバケットを
取付けてなる連続式アンローダにおいて、前記アクチュ
エータにスイング自重の軽減回路を接続した構成とした
ので、船舶等に上下動が発生してもアンローダ本体およ
び船舶が損傷するのを防止することができる。また前記
自重軽減回路は、軽減値を固定値として設定することで
も極めて効果的に作用するが、前記アクチュエータのス
トロークに応じて推力を可変にすれば、回動動作による
スイングアームまわりに発生するモーメントの変動を抑
えることができ、もってバケットに加わる反力を当該掻
取フレームの可動範囲内において略均等にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続式アンローダの構成および同
アンローダに用いられる油圧回路をを示す構造説明図で
ある。
【図2】連続式アンローダを用い船舶に積載されたばら
物を陸揚げする状態を示した全体構成図である。
【図3】図2における連続式アンローダの拡大斜視図で
ある。
【図4】水平フレームの構造を示す断面図である。
【図5】連続式アンローダが船底に残ったばら物を収集
する状態を示した作業説明図である。
【図6】傾動が発生した船舶に連続式アンローダが追随
する様子を示した状態説明図である。
【図7】連続式アンローダの側面図を示す。
【図8】連続式アンローダの側面図を示す。
【符号の説明】
10 埠頭 11 レール 12 走行体 14 ブーム 16 船舶 18 ばら物 20 連続式アンローダ掻取部 22 垂直エレベータ部 24 エレベータコラム 24A 構成面 24B 構成面 26 開口部 28 ヒンジピン 30 スイングアーム 32 テンションロッド 34 水平フレーム 34A 外筒 34B 内筒 36 タイロッド 38 平行リンク機構 40 チルトシリンダ 42 スイングシリンダ 44 シリンダロッド 46A スプロケット 46B スプロケット 48 無端チェーン 52 バケット 54 船底 56 突き上げ 58 駆動回路 60 自重軽減回路 62 リザーバタンク 64 油圧ポンプ 66 切換弁 68 比例電磁弁 70 切換弁 72 液圧導入口 74 液圧導入口 76 切換弁 78 タンク 79 ヒンジピン 80 ガイドローラ 81 ガイドレール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータにより回動可能とされた
    スイングアームに掻取フレームを取付け、前記掻取フレ
    ーム、スイングアームの周囲を周回する無端チェーンに
    複数のバケットを取付けてなる連続式アンローダにおい
    て、前記アクチュエータにスイング自重の軽減回路を接
    続したことを特徴とする連続式アンローダ。
  2. 【請求項2】 前記自重軽減回路は前記アクチュエータ
    のスイングアーム回動位置を検出することにより回転モ
    ーメントに応じたアクチュエータ推力を可変にする制御
    手段を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の連
    続式アンローダ。
  3. 【請求項3】 前記自重軽減回路はスイング自重に対す
    る軽減推力をあらかじめ設定した値として前記アクチュ
    エータの推力を発生させる推力設定手段を備えてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の連続式アンローダ。
  4. 【請求項4】 アクチュエータにより回動可能とされた
    スイングアームに掻取フレームを取付け、前記掻取フレ
    ーム、スイングアームの周囲を周回する無端チェーンに
    複数のバケットを取付けて掻取作業をなす連続式アンロ
    ーダの運転方法において、アクチュエータの駆動系統を
    作動させスイングアームの操作により掻取フレームを掻
    取作業位置に配置させた後、前記アクチュエータにスイ
    ング自重を軽減させる推力を発生させ、前記掻取フレー
    ムに加わる反力を軽減させつつ掻取作業をなすことを特
    徴とする連続式アンローダの運転方法。
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