JPH10236561A - Ｄｍ用パッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ＣＤ−ＲＯＭ等のＤＭ用バッケージとして、被
包装物のビジュアル効果があり、開封率が高く、製造費
や封入費用等が低く、廃棄物問題がなく且つ中身入替え
等の不正防止機能を備えたＣＤ等のＤＭ用パッケージの
提供にある。 【解決手段】ＣＤ３０等を水平に収容でき、少なくとも
２点で固定する形状の凹部１２を底部１２ａを残して台
紙１０に穿設し、該凹部１２と台紙表面１０ｄを透明プ
ラスチックフィルム２０で覆い接着し、該透明プラスチ
ックフィルム２０に前記凹部の周辺１２ｂに沿って僅か
外側にフィルム切れ目２０ｃを施し、前記フィルム切れ
目２０ｃの外側の一部に該フィルム切れ目２０ｃと連設
して円形状のつまみ部２２の切れ目２２ａを施し、その
切れ目２２ａに沿って僅か外側から内側に向かって前記
台紙表面１０ｄに非接着部１６を設けてなるＣＤ等のＤ
Ｍ用パッケージとしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はダイレクトメイル
（以下ＤＭと略す）用パッケージに関するものであり、
特にコンパクトディスク（以下ＣＤと略す）、フロッピ
ーディスク（以下ＦＤと略す）、ディジタルビデオディ
スク（以下ＤＶＤと略す）等の紙製ＤＭ用パッケージに
関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、商品などの宣伝のため、ダイレク
トメール（ＤＭ）用としてのカタログ等印刷物などに代
わりＣＤ−ＲＯＭ（ｒｅａｄ ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒ
ｙ）やＣＤＶ（ｖｉｄｅｏ）等が多く採用されるように
なってている。このように従来は、ＣＤ等をＤＭとして
郵送する場合は、ＤＭ用プラスチック製のケースに納め
て郵送する方法かＣＤ等を台紙にセットし封筒に入れて
郵送する方法をとるのが一般的であった。

【０００３】しかしながら、上記いずれの方法において
も、被包装物である中身が見えず、ディスク等のビジュ
アル効果がなく、そのまま廃棄するという所謂ＤＭの開
封率の低下となっていた。また上記ＤＭ用プラスチック
ケースでは、製造におけるコスト高とＤＭ用のラベル貼
り等の手間などのコスト問題のほかプラスチック廃棄物
問題があった。また、ＣＤ等を台紙にセットし封筒に入
れて郵送する方法では、封筒の作製費用やセット・封入
費用が余分にかかる問題と受け取る顧客が封筒を開封
し、ＣＤ等を取り出すという手間等からＤＭの開封率の
低下をより大きくするという問題があった。さらにま
た、前記両事例での封止では、郵送途中や郵便受けの中
等で中身を入替えられると言う危険性もあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、ＣＤ−ＲＯＭ等のＤＭ用パッケージとして、被
包装物のビジュアル効果があり、ＤＭとしての開封率が
高く、製造コストや封入コスト等が低く、廃棄物問題が
なく且つ中身入替え等の不正防止機能を備えたＣＤ等の
ＤＭ用パッケージの提供にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項１の発明では、板状の被
包装物であるＣＤ（３０）等を水平に収容できる所望の
凹部（１２）を凹部底部（１２ａ）を残して台紙（１
０）に穿設し、該凹部（１２）と台紙表面（１０ｄ）を
透明プラスチックフィルム（２０）で覆い接着し、該透
明プラスチックフィルム（２０）に前記凹部（１２）の
周辺（１２ｂ）に沿って僅か外側にフィルム切れ目（２
０ｃ）を施してなることを特徴とするＣＤ等のＤＭ用パ
ッケージとしたものである。

【０００６】また、請求項２の発明では、前記板状の被
包装物であるＣＤ（３０）等を水平に収容できる所望の
凹部（１２）は、少なくとも２箇所の点でＣＤ（３０）
等を固定する形状でなるＣＤ等のＤＭ用パッケージとし
たものである。

【０００７】また、請求項３の発明では、前記フィルム
切れ目（２０ｃ）の外側の一部に該フィルム切れ目（２
０ｃ）と連設して円形状のつまみ部（２２）の切れ目
（２２ａ）を施し、その切れ目（２２ａ）に沿って僅か
外側から内側に向かって前記台紙表面（１０ｄ）に非接
着部（１６）を設けてなるＣＤ（３０）等のＤＭ用パッ
ケージとしたものである。

【０００８】また、請求項４の発明では、前記台紙（１
０）の台紙裏面（１０ｅ）に、郵便番号表示部（１０
ｍ）と切手等を貼る部分（１０ｎ）を設けてなるＣＤ
（３０）等のＤＭ用パッケージとしたものである。

【０００９】さらにまた、請求項５の発明では、被包装
物であるＣＤ（３０）等の蓋となる透明プラスチックフ
ィルム（２０）上に光透過性のあるインキで印刷してな
るＣＤ等のＤＭ用パッケージとしたものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本発明のＤＭ用パッケージは図１に示すように、板
状の被包装物であるＣＤ（３０）等を水平に収容できる
所望の凹部（１２）を凹部底部（１２ａ）を残して台紙
（１０）に穿設し、該凹部（１２）と台紙表面（１０
ｄ）を透明プラスチックフィルム（２０）で覆い接着
し、該透明プラスチックフィルム（２０）に前記凹部
（１２）の周辺（１２ｂ）に沿って僅か外側にフィルム
切れ目（２０ｃ）を施してなるＣＤ等のＤＭ用パッケー
ジとしたものである。

【００１１】上述において、台紙（１０）に凹部底部
（１２ａ）を残して凹部（１２）を穿設するとしてある
が実際の穿設方法等は、より合理的な作り方をするもの
で、例えば、図３に示すように、ＣＤ等の直径の２倍以
上の横幅をもつ板紙（１４）の片面に所望の印刷を施し
（図示せず）、もう一方の面に（必要に応じて印刷もで
きる）ポリ塩化ビニール樹脂（４０）をラミネートし、
その板紙（１４）の半分側にＣＤ等を水平に収容できる
所望の面積の凹部（１２）を打ち抜き、続いて前記ポリ
塩化ビニール樹脂（４０）面と反対側に接着剤（５０）
を塗布し、その接着剤（５０）面に接着剤（５０）を介
して透明プラスチックフィルム（２０）を貼り合わせ
る。

【００１２】続いて、前記透明プラスチックフィルム
（２０）に前記凹部（１２）の周辺（１２ｂ）に沿って
外側に僅かな幅（Ｗ）（通常５ｍｍ〜１５ｍｍ）にフィ
ルム切れ目（２０ｃ）を施し、同時に前記板紙（１４）
の横幅方向の中間に縦直線に透明プラスチックフィルム
（２０）面〜ポリ塩化ビニール樹脂（４０）面近くまで
板紙切れ目（１０ｃ）を施し、ＣＤ等を凹部（１２）に
セットしたのち、凹部（１２）を施した板紙（１４）と
は別の半分側を板紙切れ目（１０ｃ）を介してＰ方向に
折り曲げ、両半分側のポリ塩化ビニール樹脂（４０）同
士を合わせたのち、図２に示すように、台紙（１０）の
縁（１０ｆ）を超音波ウエルダー等でポリ塩化ビニール
樹脂（４０）同士を融着することによって所望のＤＭ用
パッケージが完成するものである。このようにほぼ紙製
で、合理的な作り方で製作できるので、製造コストに優
位なものである。

【００１３】ここで使用する透明プラスチックフィルム
（２０）としては、厚さ２０〜４０μｍのポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リスチレンなどが使用できるものである。

【００１４】また、板紙（１４）として、坪量４００〜
６００ｇ／ｍ² のコートボール、ノーコートボール、チ
ップボール、コートアイボリー、ノーコートアイボリ
ー、コートマニラ、コートカード、ノーコートカード、
アートポストなどが使用できるものである。

【００１５】このようにして作製されたＣＤ等のＤＭ用
パッケージは、図２に示すように、被包装物であるＣＤ
（３０）等がそれを覆っている透明プラスチックフィル
ム（２０）を通して見えるものであり、特にＣＤは虹色
に光ることから開封率をより高くするものである。

【００１６】また、図２に示すように、台紙（１０）の
凹部（１２）と台紙表面（１０ｄ）を透明プラスチック
フィルム（２０）で覆い接着し、ＣＤ等の蓋の役割を果
たす透明プラスチックフィルム（２０）に前記凹部（１
２）の周辺（１２ｂ）に沿って外側に僅かな幅（Ｗ）を
もったフィルム切れ目（２０ｃ）を施しすことによっ
て、そのフィルム切れ目（２０ｃ）から内側に剥離（ピ
ール）し、開封することができるものである。この剥離
の際、接着剤での層間剥離とはならず印刷された板紙
（１４）の表面層での層間剥離（紙むけ）となるため、
一旦開封すると再接着等が不可能となり、郵送途中や郵
便受け等で中身の入替えなどの不正防止となるものであ
る。

【００１７】また、請求項２の発明では、前記板状の被
包装物であるＣＤ（３０）等を水平に収容できる所望の
凹部（１２）は、少なくとも２箇所の点でＣＤ（３０）
等を固定する形状でなることを特徴とするものであっ
て、図２での凹部（１２）は円と成っているが、所望に
より２箇所の点でＣＤ（３０）等を固定するものであれ
ば、所望によってハート型や楕円や菱形などデザイン的
効果を考慮した形の凹部（１２）とすることができるも
のである。

【００１８】このように、凹部（１２）にデザイン的効
果を付与するとともに、ＣＤ等を少なくとも２点でしっ
かり固定してあるパッケージなので、郵送中等において
パッケージ中で動くことが無く、ＣＤ等の傷発生の防止
となるものである。

【００１９】また、請求項３の発明では、図２に示すよ
うに、フィルム切れ目（２０ｃ）の外側の一部にそのフ
ィルム切れ目（２０ｃ）と連設して円形状のつまみ部
（２２）の切れ目（２２ａ）を施し、その切れ目（２２
ａ）に沿って僅か外側から内側に向かって台紙（１０）
の表面（１０ｄ）に非接着部（１６）を設けることによ
って、つまみ部（２２）に指で押圧し、つまんで、より
開封（ピール）し易くしたものである。

【００２０】ここで僅か外側とは１ｍｍ〜５ｍｍが好ま
しく、非接着部（１６）は、この部分に接着剤（５０）
を施さないか、もしくはシリコーン樹脂等非接着性樹脂
をスクリーン印刷等で部分塗布することによって得られ
るものである。

【００２１】また、請求項４の発明では、図４に示すよ
うに、台紙（１０）の台紙裏面（１０ｅ）に、郵便番号
表示部（１０ｍ）と切手等を貼る部分（１０ｎ）を設け
てなるＣＤ（３０）等のＤＭ用パッケージ（１）とした
ものであって、台紙（１０）の裏面（１０ｅ）が郵送用
として宛名書きや下部の余白部分に広告等の印刷もでき
るようにしたものである。よって別途に郵送用としての
シールラベル等が必要のないものである。

【００２２】さらにまた、請求項５の発明は、被包装物
であるＣＤ（３０）等の蓋となる透明プラスチックフィ
ルム（２０）上に光透過性のあるインキで印刷しするこ
とによって、特にＣＤの表面が虹色に光ることから、そ
の変化する虹色と光透過性のある絵柄等が一体となって
よりサイケデリックなデザイン効果が得られるものであ
る。

【００２３】本発明のＤＭ用パッケージは、上記事例の
ＣＤ−Ｒ０Ｍ、ＣＤＶ用の他、ＦＤ、ＤＶＤなどのディ
スク類にも適用できるものである。

【００２４】

【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、板状の被包装物であるＣＤ
等を水平に収容できる所望の凹部を底部を残して穿設
し、該凹部を覆う透明プラスチックフィルムの蓋を施し
てなるＣＤ等のＤＭ用パッケージとしたので、製造コス
トに優位で、郵送に封筒など不要のため、封筒代や封入
費用の削減にもなる効果がある。

【００２５】また、被包装物であるＣＤ等がそれを覆っ
ている透明プラスチックフィルム（２０）を通して見え
るものであり、特にＣＤは虹色に光ることからＤＭとし
ての開封率をより高くするものである。

【００２６】また全体がほぼ紙製なので使用後の廃棄物
処理に優位で、リサイクル材料（再生紙の原料）でもあ
り、環境調和型製品である。

【００２７】また、このパッケージはＤＭとして使用
後、ＣＤ等の保存用として再使用できる効果がある。

【００２８】また、凹部（１２）の形状は、少なくとも
２箇所の点でＣＤ（３０）等を固定する形状とするの
で、所望によって円の他ハート型や楕円や菱形などデザ
イン的効果をを付与するとともに、郵送中等においてＣ
Ｄ等がパッケージ中で動くことが無く、ＣＤ等の傷発生
の防止となるものである。

【００２９】また、透明プラスチックフィルムのフィル
ム切れ目とその周辺の一部につまみ部を施し、その切れ
目に沿って僅か外側から内側に向かって台紙表面に非接
着部を設けることによって、より開封（ピール）し易く
したので、ＤＭを受け取った顧客にとって、封筒から出
す等の手間もなく容易に開封（ピール）てきるため、Ｄ
Ｍとしてのより開封率向上の効果がある。

【００３０】さらにまた、一担開封すると再接着が不可
能となるため、郵送途中や郵便受け等で中身の入替えな
どの不正防止の効果がある。

【００３１】さらにまた、台紙裏面に、郵便番号表示部
と切手等を貼る部分を設け、郵送用として宛名書きもで
きるようにしたので、別途にシールラベル等の必要性の
ない効果がある。

【００３２】さらにまた、蓋となる透明プラスチックフ
ィルム上に光透過性のあるインキで印刷することによっ
て、特にＣＤの表面が虹色に光ることから、その変化す
る虹色と光透過性のある絵柄等が一体となってよりサイ
ケデリックなデザイン効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を側断面で表した説明図
である。

【図２】本発明の一実施の形態を表した斜視図である。

【図３】本発明の実際の製作一事例を説明する側断面図
である。

【図４】本発明の一実施の形態を示す台紙裏面を表した
斜視図である。

【符号の説明】

１‥‥ＤＭ用パッケージ １０‥‥台紙 １０ｃ‥‥台紙切れ目 １０ｄ‥‥台紙表面 １０ｅ‥‥台紙裏面 １０ｆ‥‥縁 １０ｍ‥‥切手等を貼る部分 １０ｎ‥‥郵便番号表示部 １２‥‥凹部 １２ａ‥‥凹部底部 １２ｂ‥‥凹部周辺 １４‥‥板紙 １６‥‥非接着部 ２０‥‥透明プラスチックフィルム ２０ｃ‥‥フィルムの切れ目 ２２‥‥つまみ部 ２２ａ‥‥つまみ部の切れ目 ３０‥‥ＣＤ ４０‥‥ポリ塩化ビニール樹脂 ５０‥‥接着剤 Ｗ‥‥凹部周辺とフィルム切れ目との幅

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】板状の被包装物であるＣＤ（３０）等を水
   平に収容できる所望の凹部（１２）を凹部底部（１２
   ａ）を残して台紙（１０）に穿設し、該凹部（１２）と
   台紙表面（１０ｄ）を透明プラスチックフィルム（２
   ０）で覆い接着し、該透明プラスチックフィルム（２
   ０）に前記凹部（１２）の周辺（１２ｂ）に沿って僅か
   外側にフィルム切れ目（２０ｃ）を施してなることを特
   徴とするＣＤ等のＤＭ用パッケージ。
2. 【請求項２】前記板状の被包装物であるＣＤ（３０）等
   を水平に収容できる所望の凹部（１２）は、少なくとも
   ２箇所の点でＣＤ（３０）等を固定する形状でなる請求
   項１記載のＣＤ等のＤＭ用パッケージ。
3. 【請求項３】前記フィルム切れ目（２０ｃ）の外側の一
   部に該フィルム切れ目（２０ｃ）と連設して円形状のつ
   まみ部（２２）の切れ目（２２ａ）を施し、該切れ目
   （２２ａ）に沿って僅か外側から内側に向かって前記台
   紙表面（１０ｄ）に非接着部（１６）を設けてなる請求
   項１または２記載のＣＤ等のＤＭ用パッケージ。
4. 【請求項４】前記台紙（１０）の台紙裏面（１０ｅ）
   に、郵便番号表示部（１０ｍ）と切手等を貼る部分（１
   ０ｎ）を設けてなる請求項１、２または３記載のＣＤ等
   のＤＭ用パッケージ。
5. 【請求項５】前記被包装物であるＣＤ（３０）等の蓋と
   なる透明プラスチックフィルム（２０）上に光透過性の
   あるインキで印刷してなる請求項１、２、３または４記
   載のＣＤ等のＤＭ用パッケージ。