JPH10235546A - ワイヤソー - Google Patents

ワイヤソー

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JPH10235546A
JPH10235546A JP7766997A JP7766997A JPH10235546A JP H10235546 A JPH10235546 A JP H10235546A JP 7766997 A JP7766997 A JP 7766997A JP 7766997 A JP7766997 A JP 7766997A JP H10235546 A JPH10235546 A JP H10235546A
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JP
Japan
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slurry
wire
pipe
wire saw
supply
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Application number
JP7766997A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kataoka
淳 片岡
Noboru Katsumata
昇 勝俣
Kensho Kuroda
健正 黒田
Toyohisa Wada
豊尚 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
Application filed by Nippei Toyama Corp filed Critical Nippei Toyama Corp
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Publication of JPH10235546A publication Critical patent/JPH10235546A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/007Use, recovery or regeneration of abrasive mediums

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤソーにおいて、スラリに含まれる遊離
砥粒が水または油から分離して、スラリ供給機構の配管
路内に滞留するのを抑制し、配管詰まりが発生するおそ
れを防止する。 【解決手段】 複数の加工用ローラ間にワイヤ15を所
定ピッチで巻回する。ワイヤ15を走行させながら、ス
ラリ供給機構34により、ワイヤ15上にスラリを供給
するとともに、ワイヤ15に対しワーク21を接触させ
て、そのワーク21を切削加工する。スラリ供給機構3
4には、スラリ中の遊離砥粒が配管路37,42に滞留
するのを防止するための各スラリ滞留防止装置44a〜
44fを設ける。各スラリ滞留防止装置44a〜44f
は、配管路37,42及び分岐路60中で横方向に延び
る配管部分を、スラリの下流側に向かって下降傾斜する
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤを用いて、
半導体材料、磁性材料、セラミック等の硬脆材料よりな
るワークを切削加工するためのワイヤソーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種のワイヤソーにおいては、複数の
加工用ローラが所定間隔おきに配設され、それらのロー
ラの外周には複数の環状溝が所定ピッチで形成されてい
る。また、各加工用ローラ間において、環状溝には1本
のワイヤが順に巻回されている。そして、ワイヤが走行
されながら、そのワイヤ上に遊離砥粒を含む水性または
油性のスラリが供給され、この状態でワイヤに対しワー
クが押し付け接触されて、そのワークがスライス状に切
削加工される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のワイ
ヤソーにおいては、ワイヤ上にスラリを供給するスラリ
供給機構の配管路中に、水平方向へ延びる配管部分が設
けられている。このため、スラリに含まれる遊離砥粒が
水又は油から分離して、水平方向へ延びる配管部分等に
滞留しやすかった。特に、遊離砥粒を水に分散させてな
る水性のスラリを使用している場合には、水の粘性が低
くて遊離砥粒の保持力が小さいため、遊離砥粒が一層滞
留しやすかった。
【0004】そして、ワイヤソーの運転が停止されて、
スラリの供給が停止されたときに、水平配管部分等に滞
留した遊離砥粒が固まって、配管詰まりを発生するとい
う問題があった。特に、ワイヤソーを長期間停止させた
場合に、この配管詰まりが発生しやすかった。そして、
このように配管詰まりが発生した場合には、配管路の接
続を外して、配管詰まり部分を清掃したりする必要があ
って、その作業が非常に面倒であった。また、熱交換器
内を通る配管部分に滞留した遊離砥粒が固まって、配管
詰まりを発生すると、熱交換器の分解等の余分な作業が
加わって、配管詰まり部分の清掃がさらに面倒なものと
なっていた。
【0005】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、スラリに含まれる遊離砥粒が水または油か
ら分離して、スラリ供給機構の配管路内に滞留するのを
抑制することができ、配管詰まりが発生するおそれを防
止することができるワイヤソーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明においては、複数の加工用
ローラ間にワイヤを所定ピッチで巻回し、そのワイヤを
走行させながら、ワイヤ上に遊離砥粒を含むスラリを供
給するとともに、ワイヤに対しワークを接触させて、切
削加工を行うようにしたワイヤソーにおいて、前記ワイ
ヤ上にスラリを供給するスラリ供給機構には、スラリ中
の遊離砥粒が配管路に滞留するのを防止するためのスラ
リ滞留防止手段を設けたものである。
【0007】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明において、前記スラリ滞留防止手段は、
配管路中で横方向に延びる配管部分を、スラリの下流側
に向かって下降傾斜するように構成したものである。
【0008】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または請求項2に記載の発明において、前記スラリ滞
留防止手段は、各配管を上流側に対面する横向きまたは
上向きの段差面が形成されないように接続した構成であ
る。
【0009】請求項4に記載の発明においては、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記配
管路中で縦方向に延びる配管部分に熱交換器を縦方向に
指向させて設けた。
【0010】請求項5に記載の発明においては、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記配
管路中に下端を開放した分岐路を接続し、その分岐路は
上方へ立上がるとともに、下方へ反転し、その立上がり
部を短くして、同部にバルブを接続した。
【0011】請求項6に記載の発明においては、請求項
1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記ス
ラリ滞留防止手段は、スラリの供給停止時に、配管路内
へ洗浄水を供給するための洗浄水供給装置により構成し
たものである。
【0012】請求項7に記載の発明においては、請求項
6に記載の発明において、洗浄水供給装置は、エアを混
入させてバブル洗浄を行うものである。従って、請求項
1に記載の発明によれば、ワイヤが走行されながら、ワ
イヤ上にスラリが供給されるとともに、そのワイヤに対
しワークが接触されて、ワークがスライス状に切削加工
される。このワークの切削加工時には、スラリ供給機構
において、スラリ滞留防止手段により、スラリに含まれ
る遊離砥粒が配管路内に滞留するのが抑制される。この
ため、ワイヤソーの運転が停止されて、スラリの供給が
停止されたときに、配管路内に滞留した遊離砥粒が固ま
って、配管詰まりを発生するおそれはない。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、スラリ供給機構の配管路
中で横方向に延びる配管部分が、スラリの下流側に向か
って下降傾斜するように構成されている。このため、ス
ラリに含まれる遊離砥粒が、横方向に延びる配管部分内
に滞留することなく、その下降傾斜に沿って下流側へス
ムーズに流される。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明の作用に加えて、スラリ滞
留防止手段の配管接続部分には、上流側へ向かう横向
き、上向きの段差面が形成されない。このため、配管接
続部分に滞留した遊離砥粒が固まって、配管詰まりを発
生するおそれはない。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、配
管詰まり部分の清掃作業の特に面倒な熱交換器内の配管
路部分において、スラリは縦方向に流通される。このた
め、熱交換器内の配管路部分に遊離砥粒が滞留するおそ
れは、ほとんどない。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、分
岐路の立上がり部の長さが短く、そこにバルブが接続さ
れている。このため、万一、バルブを全閉にしたままの
状態で、ワイヤソーを停止したとしても、分岐路におけ
るスラリの滞留量はごく僅かである。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、ワ
イヤソーの運転が停止されて、スラリの供給が停止され
たとき、スラリ滞留防止手段としての洗浄水供給装置に
より、配管路内に洗浄水が供給されるとともに、配管路
内のスラリが排出される。このため、スラリの供給停止
時に、配管路内の遊離砥粒が固まることはない。
【0018】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の作用に加えて、洗浄水による配管部分の
洗浄に際して、洗浄水内にエアが混入されるため、洗浄
がバブル洗浄になり、その洗浄が効果的に行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明を具体化した第1の実
施形態について、図面を用いて説明する。
【0020】図1及び図2に示すように、切断機構11
は装置基台12上に装設されている。この切断機構11
は平行に延びる加工用駆動ローラ13及び加工用被動ロ
ーラ14を備え、それらの外周には環状溝13a,14
aが所定ピッチで形成されている。なお、図面において
は理解を容易にするために、環状溝13a,14aの数
を実際よりも少なく描いてある。
【0021】1本の線材よりなるワイヤ15は前記加工
用ローラ13,14の各環状溝13a,14aに連続的
に巻回されている。ワイヤ走行用モータ16は装置基台
12上に配設され、このモータ16により加工用駆動ロ
ーラ13が直接回転されると、ワイヤ15を介して加工
用被動ローラ14が回転される。そして、これらの加工
用ローラ13,14の回転によって、ワイヤ15が所定
の走行速度で走行される。このワイヤ15の走行は、一
定量前進(例えば10m)及び一定量後退(例えば9
m)を繰り返し、全体として歩進的に前進するように行
われる。
【0022】ワーク支持機構19は前記切断機構11の
上方に位置するように、装置基台12上に立設されたコ
ラム20に上下動可能に支持され、その下部には硬脆材
料よりなるワーク21が着脱自在にセットされる。ワー
ク昇降用モータ22はコラム20上に配設され、このモ
ータ22により図示しないボールスクリュー等を介して
ワーク支持機構19が上下動される。スラリ供給機構3
4は切断機構11の上方に対向配置され、加工用ローラ
13,14と平行に延び、ワーク21の前後両側に位置
する複数のスラリ供給パイプ35を備えている。
【0023】そして、このワイヤソーの運転時には、ワ
イヤ15が切断機構11の加工用ローラ13,14間で
走行されながら、ワーク支持機構19が切断機構11に
向かって下降される。このとき、スラリ供給機構34の
スラリ供給パイプ35からワイヤ15上へ、遊離砥粒を
含む水性または油性のスラリが供給されるとともに、そ
のワイヤ15に対しワーク21が押し付け接触され、ラ
ッピング作用によってワーク21がスライス状に切削加
工される。
【0024】リール機構23は前記装置基台12上に装
設され、ワイヤ15を繰り出すための繰出しリール24
と、ワイヤ15を巻き取るための巻取りリール25とを
備えている。回転方向及び回転速度を変更可能なサーボ
モータよりなる一対のリール回転用モータ26,27は
装置基台12に配設され、それらのモータ軸には図示し
ない伝達機構を介してリール24,25が連結されてい
る。
【0025】トラバース機構28は前記リール機構23
に隣接して装置基台12上に装設され、繰出しリール2
4からのワイヤ15の繰出し及び巻取りリール25への
ワイヤ15の巻取りを、上下にトラバースしながら案内
する。そして、前記リール機構23の両リール24,2
5の回転により、繰出しリール24から切断機構11へ
ワイヤ15が繰り出されるとともに、加工後のワイヤ1
5が巻取りリール25に巻き取られる。
【0026】張力付与機構29及びガイド機構30は、
前記リール機構23と切断機構11との間に配設されて
いる。そして、切断機構11の加工用ローラ13,14
間に巻回されたワイヤ15の両端が、ガイド機構30の
各ガイドローラ31を介して張力付与機構29に掛装さ
れている。この状態で、張力付与機構29により、加工
用ローラ13,14間のワイヤ15に所定の張力が付与
される。
【0027】張力低減機構32は前記リール機構23と
張力付与機構29との間に配設され、一対の回転ローラ
33を備えている。そして、これらの回転ローラ33に
はワイヤ15が掛装され、両回転ローラ33が回転され
ることによって、張力付与機構29からリール機構23
の各リール24,25側へ波及するワイヤ15の張力が
低減される。
【0028】次に、前記スラリ供給機構34について詳
細に説明する。図3に示すように、スラリ貯溜タンク3
6は内部に遊離砥粒を含む水性または油性のスラリを貯
溜してなり、このスラリ貯溜タンク36とスラリ供給パ
イプ35との間には、配管路としての供給配管路37が
接続されている。供給ポンプ38は供給配管路37中に
配設され、スラリ貯溜タンク36内のスラリが、この供
給ポンプ38の作動により、供給配管路37を介してス
ラリ供給パイプ35からワイヤ15上に供給される。
【0029】熱交換器39は、供給ポンプ38の下流側
において、縦方向に延びる供給配管路37を取り巻くよ
うに縦方向を指向して配設されている。そして、スラリ
が、供給配管路37中を熱交換器39内の下部から上部
に向かって通過することにより冷却される。
【0030】流量計40は供給配管路37中において、
熱交換器39の下流側に配設され、この流量計40によ
り供給配管路37内を流れるスラリの流量が測定され
る。頂点37aは、スラリ供給機構34中において、最
も高いところに位置する。このため、頂点37aがいわ
ば分水嶺になっている。この供給配管路37は、複数の
接続管47,48,49,50によって構成される。
【0031】分岐路60は、供給ポンプ38の下流側に
おける供給配管路37、すなわち接続管47と48との
間に供給ポンプ38と近接して接続され、接続端側には
立上がり部60aが形成され、同部60aから下方へ反
転してスラリ貯留タンク36まで鉛直方向に延びてい
る。この分岐路60aの他端は、スラリ貯留タンク36
内に向かって開放されている。立上がり部60aには、
流量調整バルブ38aが接続されている。この分岐路6
0は、T型エルボ45tと接続管61によって構成され
る。
【0032】スラリ回収タンク41は前記切断機構11
におけるワイヤ15の下方に配設され、このスラリ回収
タンク41とスラリ貯溜タンク36との間には、配管路
としての回収配管路42が接続されている。回収ポンプ
43は回収配管路42中に配設され、ワイヤ15上から
スラリ回収タンク41内に落下したスラリが、この回収
ポンプ43の作動により、回収配管路42を介してスラ
リ貯溜タンク36に戻される。
【0033】スラリ滞留防止手段としての第1〜第5ス
ラリ滞留防止装置44a〜44eは、それぞれスラリ供
給機構34中のスラリ貯溜タンク36と供給ポンプ38
との間、その供給ポンプ38と熱交換器39との間、分
岐路60の立上がり部60aと鉛直方向に延びる接続管
61との間、熱交換器39と流量計40との間、流量計
40とスラリ供給パイプ35との間に配設されている。
また、スラリ滞留防止手段としての第6スラリ滞留防止
装置44fは、回収配管路42中の回収ポンプ43とス
ラリ貯溜タンク36との間に配設されている。
【0034】図4に示すように、第1スラリ滞留防止装
置44aは、接続管47を折り曲げることにより形成さ
れ、上流側に向かって下降傾斜する直線管部47aと曲
管部47bと鉛直方向に延びる直線管部47cとにより
構成されている。
【0035】図5に示すように、第2スラリ滞留防止装
置44bは、供給配管路37を構成する一対の接続管4
7,48と両接続管47,48間に突き合わせ溶接によ
って接続されたT型エルボ45tと接続管48の直線管
部48aと曲管部48bとより構成されている。T型エ
ルボ45tの分岐部には、分岐路60の立上がり部60
aとなる接続管61の直線管部61aが突き合わせ溶接
にて接続されている。そして、接続管47,48及びT
型エルボ45tは、上流側に向かって下降傾斜してい
る。
【0036】図6に示すように、第3スラリ滞留防止装
置44cは、接続管61を折り曲げることにより形成さ
れ、立上がり部60aとなる直線管部61aと曲管部6
1b,61dと、両曲管部61b,61d間に接続され
た下流側に向かって下降傾斜する直線管部61cと、曲
管部61dに接続された直線管部61eとにより構成さ
れている。
【0037】図7に示すように、第4スラリ滞留防止装
置44dは、接続管49を折り曲げることにより形成さ
れ、上流側の直線管部49aと、曲管部49b,49d
と、両曲管部49b,49d間に接続された下流側に向
かって下降傾斜する直線管部49cと、下流側の直線管
部49eとにより構成されている。
【0038】図8に示すように、第5スラリ滞留防止装
置44eは、接続管50を折り曲げることにより形成さ
れ、曲管部50aと、曲管部50aに接続された下流側
に向かって下降傾斜する直線管部50bとにより構成さ
れている。
【0039】図9に示すように、第6スラリ滞留防止装
置44fは、回収配管路42を構成する接続管63を折
り曲げることにより形成され、一対の曲管部63a,6
3cと、両曲管部63a,63cの間に接続された下流
側に向かって下降傾斜する直線管部63bと、曲管部6
3cより下流端の直線管部63dとにより構成されてい
る。
【0040】次に、前記のように構成されたワイヤソー
の動作を説明する。さて、このワイヤソーにおいては、
ワイヤ15がリール機構23の繰出しリール24から繰
り出され、切断機構11の加工用ローラ13,14間に
おいて歩進的に走行された後、巻取りリール25に巻き
取られる。そして、スラリ供給機構34のスラリ供給パ
イプ35から、加工用ローラ13,14間のワイヤ15
上に、遊離砥粒を含むスラリが供給されながら、ワーク
支持機構19の下降により、ワイヤ15に対してワーク
21が押し付け接触される。これにより、ワーク21が
スライス状に切削加工される。
【0041】供給ポンプ38から供給されるスラリは、
分岐部で分岐されて流量調整バルブ38aと熱交換器3
9とに流れ込む。流量調整バルブ38aに流れ込んだス
ラリは、流量調整バルブ38aの開閉量に応じてスラリ
貯留タンク36に戻される。また、熱交換器39に流れ
込んだスラリは、熱交換器39にて冷却されてワイヤ1
5に供給される。換言すれば、流量調整バルブ38aの
開閉量によってワイヤ15に供給されるスラリの供給量
を調整することができる。
【0042】ワーク21の切削加工が終了した場合に
は、供給ポンプ38が停止されるとともに、流量調整バ
ルブ38aが開放される。従って、頂点37aより下流
側のスラリは、スラリ供給パイプ35を経てスラリ回収
タンク41に回収される。回収ポンプ43の稼働は所定
時間遅れて停止されるため、スラリ回収タンク41に回
収されたスラリは、回収配管路42を経てスラリ貯留タ
ンク36に戻される。一方、頂点37aとスラリ供給ポ
ンプ38との間の供給配管路37中のスラリは、分岐路
60を経てスラリ貯留タンク36に戻される。
【0043】なお、スラリ貯留タンク36内のスラリ
は、スラリ貯留タンク36内に設けられた攪拌装置(図
示略)により定期的に攪拌されるため、遊離砥粒が分離
して固化することはない。
【0044】そして、ワイヤソーの停止時においては、
スラリ供給機構34の供給配管路37、分岐路60及び
回収配管路42に配設された第1〜第6スラリ滞留防止
装置44a〜44fにより、スラリに含まれる遊離砥粒
がそれらの配管路37,42内に滞留するのが抑制され
る。すなわち、頂点37aより上流側の供給配管路37
における各スラリ滞留防止装置44a,44bにおいて
は、各接続管47,48,61の横方向に延びる直線管
部47a,48a,61cが上流側に向かって下降傾斜
し、頂点37aより下流側の各スラリ滞留防止装置44
c〜44fにおいては、各接続管49,50,63の横
方向に延びる直線管部49c,50b,63bが下流側
に向かって下降傾斜するように構成されている。このた
め、スラリに含まれる遊離砥粒が水または油から分離し
て、横方向に延びる接続管47,48,61,49,5
0,63内に滞留することはない。よって、ワイヤソー
の運転停止時に、供給ポンプ38及び回収ポンプ43の
停止により、スラリの供給及び回収動作が止まったと
き、各配管路37,42及び分岐路60内に滞留してい
る遊離砥粒が固まって、配管詰まりを発生するおそれは
ない。
【0045】さらに、流量調整バルブ38aの上流側に
接続されている分岐路60の立上がり部60aの長さが
短い。このため、万一ワイヤソーの運転停止時に流量調
整バルブ38aを全開にすることを忘れてもスラリは、
立上がり部60aとスラリ滞留防止装置44bの分岐部
に位置するT型エルボ45tとの間にのみ滞留するだけ
で、そのスラリの滞留量はごく僅かである。よって、そ
の部分の遊離砥粒が固まっても、運転再開に伴うスラリ
の圧力により遊離砥粒の固まりを容易に除去することが
できる。従って、配管詰まりを発生するおそれはない。
【0046】この第1の実施形態においては、次のよう
な効果を得ることができる。 ・ この第1の実施形態のワイヤソーにおいては、スラ
リ供給機構34にスラリ滞留防止装置44a〜44fが
設けられている。そのため、この各スラリ滞留防止装置
44a〜44fにより、スラリに含まれる遊離砥粒が、
スラリ供給機構34の配管路37,42及び分岐路60
内に滞留するのを抑制することができる。従って、ワイ
ヤソーの運転が停止されて、スラリの供給が停止された
ときに、たとえ、その運転停止が長期間にわたっても、
配管路37,42及び分岐路60内に滞留した遊離砥粒
が固まって、配管詰まりが発生するおそれを防止するこ
とができる。
【0047】・ この第1の実施形態のワイヤソーにお
いては、流量調整バルブ38aの上流側に接続されてい
る上方長さが短く、滞留量はごく僅かである。そのた
め、万一ワイヤソーの運転停止時に流量調整バルブ38
aを全開にすることを忘れても、配管詰まりを発生する
おそれはない。
【0048】・ この第1の実施形態のワイヤソーにお
いては、各スラリ滞留防止装置44a〜44fが、配管
路37,42及び分岐路60中で横方向に延びる各直線
管部47a,48a,49c,50b,63b,61c
を、スラリの下流側に向かって下降傾斜させることによ
り構成されている。このため、スラリの滞留を防止する
ための専用部品は不要であり、各スラリ滞留防止装置4
4a〜44fの構成が簡単であるとともに、スラリに含
まれる遊離砥粒を、横方向に延びる接続管47,48,
49,50,63,61内に滞留することなく、その下
降傾斜に沿って下流側へスムーズに流動させることがで
きる。
【0049】・ この第1の実施形態のワイヤソーにお
いては、熱交換器39が縦方向に延びる供給配管路37
を取り巻くように縦方向を指向するように配設されてい
る。そして、スラリが、その供給配管路37内を下部か
ら上部に向かって通過することにより冷却される。この
ため、熱交換器39にスラリを抜くためのドレーンコッ
ク等を付設しなくても、運転停止時にスラリに含まれる
遊離砥粒が、熱交換器39の内部に滞留するおそれを防
止することもできる。
【0050】つまり、ワイヤソーの運転を停止すれば、
最も高いところに位置する配管路37の頂点37aが、
いわば分水嶺になってスラリ供給機構34内の残留スラ
リが流れ落ちて、スラリの滞留が防止される。
【0051】(第2の実施形態)次に、本発明を具体化
した第2の実施形態について、図10を用いて説明す
る。なお、以下の各実施形態において、前記第1の実施
形態と同様の部材については同一の符号を付してその詳
細な説明を省略するとともに、第1の実施形態と同様な
作用、効果についても説明を省略する。
【0052】この第2の実施形態においては、供給配管
路37に、スラリ滞留防止手段としてのスラリ滞留防止
装置44(44a〜44f)を構成する洗浄水供給装置
51が接続されている。また、回収配管路42に、洗浄
水回収装置52が接続されている。
【0053】前記洗浄水供給装置51は、第1切換バル
ブ53、洗浄水貯留タンク54、洗浄水供給管55及び
エア混合バルブ56とから構成されている。すなわち、
第1切換バルブ53は供給配管路37において供給ポン
プ38の下流側に配設されている。洗浄水貯溜タンク5
4は洗浄水供給管55を介して第1切換バルブ53に接
続され、洗浄水供給管55の途中にはエジェクタ効果を
利用したエア混合バルブ56が配設されている。
【0054】そして、スラリの供給が停止された後、第
1切換バルブ53が開放されて、供給ポンプ38が再起
動されることにより、洗浄水貯溜タンク54内の洗浄水
が、洗浄水供給管55を介して供給配管路37内に供給
される。このとき、エア混合バルブ56から洗浄水供給
管55内の洗浄水にエアが取り込まれ、洗浄水がバブル
状態にされて供給配管路37内に供給される。
【0055】前記洗浄水回収装置52は、第2切換バル
ブ57、洗浄水回収タンク58及び洗浄水回収管59か
ら構成されている。すなわち、第2切換バルブ57は、
前記回収配管路42において回収ポンプ43の下流側に
配設されている。洗浄水回収タンク58は、洗浄水回収
管59を介して第2切換バルブ57に接続されている。
【0056】そして、スラリの供給が停止された後、前
記第1切換バルブ53が開放されて、供給ポンプ38が
再起動されるとき、この第2切換バルブ57が開放され
て、回収ポンプ43が再起動される。これにより、洗浄
水貯溜タンク54から供給配管路37内に供給される洗
浄水が、スラリ回収タンク41、回収配管路42及び洗
浄水回収管59を介して、洗浄水回収タンク58に回収
される。
【0057】この第2の実施形態においては、前記第1
の実施形態の効果に加えて、次のような効果を得ること
ができる。 ・ この第2の実施形態において、ワイヤソーの運転が
停止されて、スラリ供給機構34によるスラリの供給が
停止されたときには、洗浄水供給装置51により供給配
管路37及び回収配管路42内に洗浄水が供給されて、
それらの配管路37,42内のスラリが洗浄水と入れ替
えられる。このため、配管路37,42内にスラリが残
留して、そのスラリに含まれる遊離砥粒が固まることは
なく、配管詰まりが発生するおそれを確実に防止するこ
とができる。
【0058】・ この第2の実施形態においては、エア
混合バルブ56から洗浄水供給管55内の洗浄水にエア
が取り込まれて、洗浄水がバブル状態で供給配管路37
内へ供給される。このため、洗浄水による配管路37,
42の洗浄がバブル洗浄になって洗浄効果を高めること
ができて、配管路37,42内にスラリが残留するのを
一層確実に防止することができる。
【0059】・ この第2の実施形態においては、回収
配管路42に、洗浄液回収装置52が接続されている。
このため、配管路37,42中に供給された洗浄水を、
スラリ貯溜タンク36に放出することなく、洗浄水回収
タンク58に回収することができる。このため、回収ス
ラリ中に洗浄水が混入するのが抑制されて、容易に回収
スラリを再利用することができる。
【0060】(第3の実施形態)次に、本発明を具体化
した第3の実施形態について、図11を用いて説明す
る。 この第3の実施形態においては、第4スラリ滞留
防止装置44dにおける接続管49を各直線管部49
a,49c,49eと各曲管部49b,49dとを別部
材として構成し、曲管部49b,49dにエルボ45
a,45bを用いて、互いに嵌め合せにより接続したも
のである。
【0061】エルボ45a,45bの両端部には、段差
45as,45bsが形成されている。この段差45a
s,45bsの段差量は、直線管部49a,49c,4
9eの肉厚と同じである。そして、エルボ45a,45
bの両端部に直線管部49a,49c,49eを接続す
ると、エルボ45a,45bと直線管部49a,49
c,49eとの接続部分の内径には、段差が形成され
ず、それらの内周面は連続している。このため、スラリ
に含まれる遊離砥粒が水または油から分離して、エルボ
45a,45bと直線管部49a,49c,49eとの
接続部分に滞留することはない。
【0062】この第3の実施形態においては、前記第1
の実施形態の効果に加えて、次のような効果を得ること
ができる。 ・ この第3の実施形態のワイヤソーにおいては、スラ
リ滞留防止装置を構成する接続管を複数の配管部材で形
成しても、スラリに含まれる遊離砥粒を、その接続部分
に滞留させることなく、その下降傾斜に沿ってより一層
スムーズに流動させることができる。
【0063】(第4の実施形態)次に、本発明を具体化
した第4の実施形態について、図12を用いて説明す
る。 この第4の実施形態においては、第4スラリ滞留
防止装置44dにおける配管路49を、各直線管部49
a,49c,49eと各曲管部49b,49dとを別部
材として構成し、曲管部49b,49dにエルボ45
c,45dを用いて互いに嵌め合せにより接続したもの
である。
【0064】この第4の実施形態においては、エルボ4
5c,45dの内周には段差を形成せず、これに内嵌す
る各直線管部49a,49c,49eの端部の内周に
は、エルボ45c,45dの内周面に向かって広がる傾
斜面49ak,49ck,49ekが形成されている。
従って、エルボ45c,45dと各直線管部49a,4
9c,49eとの内径の接続部分には、段差が形成され
ない。
【0065】故に、この第4の実施形態においても、前
記第3の実施形態の効果と同様な効果を得ることができ
る。また、前記第2〜第4の実施形態においては、第4
スラリ滞留防止装置44dについて例示したが、第1〜
第3スラリ滞留防止装置44a〜44c,第5及び第6
スラリ滞留防止装置44e,44fにおいても、同様に
上流側に対面する横向き、上向きの段差面が形成されな
いように構成されている。従って、第1〜第3スラリ滞
留防止装置44a〜44c,第5及び第6スラリ滞留防
止装置44e,44fにおいてもスラリの滞留を防止す
ることができる。
【0066】なお、前記各実施形態を次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・ 前記第2の実施形態のスラリ供給機構34におい
て、スラリ滞留防止手段としての洗浄水供給装置52に
代えてエア供給装置を設け、スラリの供給停止時に、こ
のエア供給装置により、配管路37,42内に圧縮エア
を供給して、スラリを押し出すことにより洗浄が行われ
るように構成すること。
【0067】・ 前記第2の実施形態において、エア吸
入を省略して、洗浄水のみで洗浄を行うように構成する
こと。さらに、前記各実施形態から把握される技術的思
想について、以下に記載する。
【0068】・ 前記配管路に、その配管路中に供給さ
れた洗浄水を回収するための洗浄水回収装置を接続した
請求項6または請求項7に記載のワイヤソー。このよう
に構成した場合、回収スラリ中に洗浄水が混入するのが
抑制されて、容易に回収スラリを再利用することができ
る。
【0069】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、スラリ供給機構にスラリ滞留防止手段が設け
られている。このため、スラリに含まれる遊離砥粒が水
または油から分離して、スラリ供給機構の配管路内に滞
留するのを抑制することができ、配管詰まりが発生する
おそれを防止することができる。
【0070】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、スラリ滞留防止手段が、
配管路中で横方向に延びる配管部分を、スラリの下流側
に向かって下降傾斜させることにより構成されている。
このため、スラリ滞留防止手段の構成が簡単であるとと
もに、スラリに含まれる遊離砥粒を、横方向に延びる配
管部分内に滞留することなく、その下降傾斜に沿って下
流側へスムーズに流動させることができる。
【0071】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明の効果に加えて、特に配管
接続部分に滞留した遊離砥粒が固まって、配管詰まりを
発生するおそれを防止することができる。
【0072】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、配
管路中で縦方向に延びる配管部分に、熱交換器が縦方向
を指向して設けられている。このため、配管路中で特に
配管詰まり部分の清掃作業の面倒な熱交換器内の配管部
分に、遊離砥粒の滞留をするおそれはなく、同部分にお
ける配管詰まりが発生するおそれを防止することができ
る。
【0073】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、万
一、流量調整手段の開閉を全閉にしたままの状態で、ワ
イヤソーを停止したとしても、流量調整手段の上流側の
配管路に滞留するスラリ量は少量である。このため、流
量調整手段の上流側の配管路に遊離砥粒が固まって、配
管詰まりを発生するおそれを防止することができる。
【0074】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ス
ラリ滞留防止手段が、スラリの供給停止時に、配管路内
へ洗浄水を供給するための洗浄水供給装置により構成さ
れている。このため、スラリの供給停止時には、洗浄水
供給装置により、配管路内のスラリが洗浄水と入れ替え
られ、配管路内で遊離砥粒が固まって、配管詰まりが発
生するおそれを確実に防止することができる。
【0075】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の効果に加えて、洗浄水による配管部分の
洗浄に際して、洗浄水内にエアが混入されるため、洗浄
がバブル洗浄になり、その洗浄が効果的に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態を示すワイヤソーの正面図。
【図2】 そのワイヤソーの平面図。
【図3】 そのワイヤソーのスラリ供給機構を示す配管
図。
【図4】 スラリ滞留防止装置における配管路を示す部
分断面図。
【図5】 スラリ滞留防止装置における配管路を示す部
分断面図。
【図6】 スラリ滞留防止装置における配管路を示す部
分断面図。
【図7】 スラリ滞留防止装置における配管路を示す部
分断面図。
【図8】 スラリ滞留防止装置における配管路を示す部
分断面図。
【図9】 スラリ滞留防止装置における配管路を示す部
分断面図。
【図10】 第2の実施形態のスラリ供給機構を示す配
管図。
【図11】 第3の実施形態のスラリ滞留防止装置にお
ける配管路を示す部分断面図。
【図12】 第4の実施形態のスラリ滞留防止装置にお
ける配管路を示す部分断面図。
【符号の説明】
11…切断機構、13…加工用駆動ローラ、14…加工
用被動ローラ、13a,14a…環状溝、15…ワイ
ヤ、19…ワーク支持機構、21…ワーク、23…リー
ル機構、34…スラリ供給機構、35…スラリ供給パイ
プ、36…スラリ貯溜タンク、37…配管路としての供
給配管路、37a…頂点、38…供給ポンプ、38a…
流量調整手段としての流量調整バルブ、39…熱交換
器、41…スラリ回収タンク、42…配管路としての回
収配管路、43…回収ポンプ、44(44a〜44g)
…スラリ滞留防止手段としてのスラリ滞留防止装置、4
5a,45b,45c,45d…エルボ、45as,4
5bs…段差、45t…T型エルボ、47,48,4
9,50,61,63…配管部分としての接続管、49
ak,49ck,49ek…傾斜面、51…スラリ滞留
防止手段としてのスラリ滞留防止装置を構成する洗浄水
供給装置、53…第1切換バルブ、54…洗浄水貯溜タ
ンク、56…エア混合バルブ、57…第2切換バルブ、
58…洗浄水回収タンク、60…配管路としての分岐
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 豊尚 神奈川県横須賀市神明町1番地 株式会社 日平トヤマ技術センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加工用ローラ間にワイヤを所定ピ
    ッチで巻回し、そのワイヤを走行させながら、ワイヤ上
    に遊離砥粒を含むスラリを供給するとともに、ワイヤに
    対しワークを接触させて、切削加工を行うようにしたワ
    イヤソーにおいて、 前記ワイヤ上にスラリを供給するスラリ供給機構には、
    スラリ中の遊離砥粒が配管路に滞留するのを防止するた
    めのスラリ滞留防止手段を設けたワイヤソー。
  2. 【請求項2】 前記スラリ滞留防止手段は、配管路中で
    横方向に延びる配管部分を、スラリの下流側に向かって
    下降傾斜するように構成したものである請求項1に記載
    のワイヤソー。
  3. 【請求項3】 前記スラリ滞留防止手段は、各配管を上
    流側に対面する横向きまたは上向きの段差面が形成され
    ないように接続した構成である請求項1または請求項2
    に記載のワイヤソー。
  4. 【請求項4】 前記配管路中で縦方向に延びる配管部分
    に熱交換器を縦方向に指向させて設けた請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載のワイヤソー。
  5. 【請求項5】 前記配管路中に下端を開放した分岐路を
    接続し、その分岐路は上方へ立上がるとともに、下方へ
    反転し、その立上がり部を短くして、同部にバルブを接
    続した請求項1〜請求項4のいずれかに記載のワイヤソ
    ー。
  6. 【請求項6】 前記スラリ滞留防止手段は、スラリの供
    給停止時に、配管路内へ洗浄水を供給するための洗浄水
    供給装置により構成したものである請求項1〜請求項5
    のいずれかに記載のワイヤソー。
  7. 【請求項7】 洗浄水供給装置は、エアを混入させてバ
    ブル洗浄を行うものである請求項6に記載のワイヤソ
    ー。
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