JPH10235520A - 形彫り放電加工用の電極および形彫り放電加工機 - Google Patents
形彫り放電加工用の電極および形彫り放電加工機Info
- Publication number
- JPH10235520A JPH10235520A JP4349497A JP4349497A JPH10235520A JP H10235520 A JPH10235520 A JP H10235520A JP 4349497 A JP4349497 A JP 4349497A JP 4349497 A JP4349497 A JP 4349497A JP H10235520 A JPH10235520 A JP H10235520A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- electric discharge
- machining
- cooling medium
- inlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 形状精度および作業能率を向上させることが
できる形彫り放電加工用の電極および形彫り放電加工機
を提供すること。 【解決手段】電極２１の加工に関与しない位置に入口２
２と出口２３とを設け、入口２２と出口２３を内部通路
２４で接続する。加工時、冷却媒体３０を入口２２から
供給して電極２１を冷却し、温まった冷却媒体３０を出
口２３から外部に排出する。また、形彫り放電加工機の
クイル２６に入口２２と出口２３に係合する穴２７、２
８を設ける。
できる形彫り放電加工用の電極および形彫り放電加工機
を提供すること。 【解決手段】電極２１の加工に関与しない位置に入口２
２と出口２３とを設け、入口２２と出口２３を内部通路
２４で接続する。加工時、冷却媒体３０を入口２２から
供給して電極２１を冷却し、温まった冷却媒体３０を出
口２３から外部に排出する。また、形彫り放電加工機の
クイル２６に入口２２と出口２３に係合する穴２７、２
８を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電により電極の
形状を被加工物に転写する形彫り放電加工における電極
および形彫り放電加工機に関する。
形状を被加工物に転写する形彫り放電加工における電極
および形彫り放電加工機に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来の形彫り放電加工機の要部正
面図である。１は電極で、水平方向の断面が加工しよう
とする穴の水平方向の断面と相似形のやや小さい寸法に
加工されている。２はクイルで、先端に配置されたチャ
ック３より電極１を保持し、図示しない送り機構によ
り、図の上下方向（Ｚ方向）に移動自在である。４はテ
ーブルで、被加工物５を載置している。６は加工槽で、
内部にテーブル４を保持し、図示しない送り機構によ
り、図の左右および紙面と垂直の方向（ＸＹ方向）に移
動自在である。７は加工液で、液面が被加工物５の上面
よりも上方になるようにして加工槽６に満たされてい
る。８は噴流ノズルで、図示しないホルダに支持され、
温度および圧力を制御された加工液７を先端８ａから噴
射する。９は数値制御装置で、予め入力されるプログラ
ムに従って、クイル２のＺ方向、加工槽６のＸＹ方向の
移動および加工条件の制御を行う。
面図である。１は電極で、水平方向の断面が加工しよう
とする穴の水平方向の断面と相似形のやや小さい寸法に
加工されている。２はクイルで、先端に配置されたチャ
ック３より電極１を保持し、図示しない送り機構によ
り、図の上下方向（Ｚ方向）に移動自在である。４はテ
ーブルで、被加工物５を載置している。６は加工槽で、
内部にテーブル４を保持し、図示しない送り機構によ
り、図の左右および紙面と垂直の方向（ＸＹ方向）に移
動自在である。７は加工液で、液面が被加工物５の上面
よりも上方になるようにして加工槽６に満たされてい
る。８は噴流ノズルで、図示しないホルダに支持され、
温度および圧力を制御された加工液７を先端８ａから噴
射する。９は数値制御装置で、予め入力されるプログラ
ムに従って、クイル２のＺ方向、加工槽６のＸＹ方向の
移動および加工条件の制御を行う。
【０００３】次に、上記従来の形彫り放電加工機の動作
を説明する。先ず、クイル２に電極１を保持させ、加工
槽６をＸＹ方向に移動させて被加工物５を電極１に位置
決めする。次に、電極１と被加工物５との間に電圧を印
加して両者の間に放電を発生させ、発生した放電エネル
ギにより被加工物５を除去する。そして、加工の進行に
合わせて電極１を被加工物５に送り込む。
を説明する。先ず、クイル２に電極１を保持させ、加工
槽６をＸＹ方向に移動させて被加工物５を電極１に位置
決めする。次に、電極１と被加工物５との間に電圧を印
加して両者の間に放電を発生させ、発生した放電エネル
ギにより被加工物５を除去する。そして、加工の進行に
合わせて電極１を被加工物５に送り込む。
【０００４】ところで、放電により除去された被加工物
５（以下、スラッジという。）が電極１と被加工物５と
の間（以下、加工間隙という。）に堆積すると加工が不
安定になる。そこで、電極１を所定の周期で上下（ポン
ピング動作という。）させることにより加工液７を加工
間隙に出入りさせ、発生したスラッジを加工穴１０の外
部に排出する。
５（以下、スラッジという。）が電極１と被加工物５と
の間（以下、加工間隙という。）に堆積すると加工が不
安定になる。そこで、電極１を所定の周期で上下（ポン
ピング動作という。）させることにより加工液７を加工
間隙に出入りさせ、発生したスラッジを加工穴１０の外
部に排出する。
【０００５】また、加工に伴って発生する熱により電極
１が熱変形すると、加工穴１０の形状精度が低下する。
そこで、噴流ノズル８により温度を制御した加工液７を
電極１の一方の側から加工穴１０に噴き付けて、電極１
の表面を冷却していた。
１が熱変形すると、加工穴１０の形状精度が低下する。
そこで、噴流ノズル８により温度を制御した加工液７を
電極１の一方の側から加工穴１０に噴き付けて、電極１
の表面を冷却していた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】例えば、平面図が図４
である加工穴１０を加工する場合、噴流ノズル８をＡ側
に配置すると、Ｂ側すなわち、噴射された加工液７が排
出される側のエッジ１１が丸くなったり、電極１と被加
工物５との間隔Ｇが加工液７を噴射するＡ側の間隔ｇよ
りも広くなり、形状精度が低下する。このため、形状精
度を向上させようとするときには、噴流ノズル８を使用
せず、上記ポンピング動作だけを行なう。この場合、加
工電流を大きくすると、電極１が温度上昇して熱変形す
るから、電極１の温度上昇を抑えるためには加工電流を
小さくしなければならず、加工速度が低下して、作業能
率を向上させることができなかった。
である加工穴１０を加工する場合、噴流ノズル８をＡ側
に配置すると、Ｂ側すなわち、噴射された加工液７が排
出される側のエッジ１１が丸くなったり、電極１と被加
工物５との間隔Ｇが加工液７を噴射するＡ側の間隔ｇよ
りも広くなり、形状精度が低下する。このため、形状精
度を向上させようとするときには、噴流ノズル８を使用
せず、上記ポンピング動作だけを行なう。この場合、加
工電流を大きくすると、電極１が温度上昇して熱変形す
るから、電極１の温度上昇を抑えるためには加工電流を
小さくしなければならず、加工速度が低下して、作業能
率を向上させることができなかった。
【０００７】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、形状精度および作業能率を向上させること
ができる形彫り放電加工用の電極および形彫り放電加工
機を提供するにある。
題を解決し、形状精度および作業能率を向上させること
ができる形彫り放電加工用の電極および形彫り放電加工
機を提供するにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項１の発明は、冷却媒体の入口と、前記入口に
接続する内部通路と、前記内部通路に接続する出口とを
備え、前記入口と前記出口を加工に関与しない位置に設
けたことを特徴とする。
め、請求項１の発明は、冷却媒体の入口と、前記入口に
接続する内部通路と、前記内部通路に接続する出口とを
備え、前記入口と前記出口を加工に関与しない位置に設
けたことを特徴とする。
【０００９】また、請求項２の発明は、放電により電極
の形状を被加工物に転写する形彫り放電加工機におい
て、冷却媒体を電極の内部に供給する供給口と、供給し
た冷却媒体の戻り口とをクイルに設けたことを特徴とす
る。
の形状を被加工物に転写する形彫り放電加工機におい
て、冷却媒体を電極の内部に供給する供給口と、供給し
た冷却媒体の戻り口とをクイルに設けたことを特徴とす
る。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図１は、本発明に係る形彫り放電
加工機の要部正面図で、図２と同じものまたは同一機能
のものは、同一の符号を付してある。２１は電極で、端
部にパイプ状の供給口２２と戻り口２３が配置され、内
部には空洞状の内部通路２４が形成されている。２５は
プラグで、供給口２２、戻り口２３を気密的に保持し、
外周は電極２１の内周にロー付けされている。２６はク
イルで、先端内部には供給口２２と戻り口２３に係合す
る穴２７、２８が設けてある。そして、穴２７、２８は
それぞれ図示しない冷却媒体供給装置の供給口と戻り口
に接続されている。２９はＯリング、３０は冷却媒体で
ある。
に基づいて説明する。図１は、本発明に係る形彫り放電
加工機の要部正面図で、図２と同じものまたは同一機能
のものは、同一の符号を付してある。２１は電極で、端
部にパイプ状の供給口２２と戻り口２３が配置され、内
部には空洞状の内部通路２４が形成されている。２５は
プラグで、供給口２２、戻り口２３を気密的に保持し、
外周は電極２１の内周にロー付けされている。２６はク
イルで、先端内部には供給口２２と戻り口２３に係合す
る穴２７、２８が設けてある。そして、穴２７、２８は
それぞれ図示しない冷却媒体供給装置の供給口と戻り口
に接続されている。２９はＯリング、３０は冷却媒体で
ある。
【００１１】次に、本実施の形態の動作を説明する。供
給口２２、戻り口２３を穴２７、２８に係合させ、チャ
ック３により電極２１を保持する。加工時、図示しない
冷却媒体供給装置を動作させ、冷却媒体３０を供給口２
２に供給すると、冷却媒体３０は先ず電極２１の底面部
２１ａを冷却し、内部通路２４に沿って上昇しながら側
面２１ｂを冷却し、戻り口２３を通って図示しない冷却
媒体供給装置に戻る。
給口２２、戻り口２３を穴２７、２８に係合させ、チャ
ック３により電極２１を保持する。加工時、図示しない
冷却媒体供給装置を動作させ、冷却媒体３０を供給口２
２に供給すると、冷却媒体３０は先ず電極２１の底面部
２１ａを冷却し、内部通路２４に沿って上昇しながら側
面２１ｂを冷却し、戻り口２３を通って図示しない冷却
媒体供給装置に戻る。
【００１２】本実施の形態では、供給口２２の先端を加
工により最も温度が上昇する底面部２１ａに近付けたか
ら、電極２１を効果的に冷却することができる。また、
供給口２２と戻り口２３をプラグ２５に軸方向に並列に
配置したから、電極２１を自動交換することも容易であ
る。
工により最も温度が上昇する底面部２１ａに近付けたか
ら、電極２１を効果的に冷却することができる。また、
供給口２２と戻り口２３をプラグ２５に軸方向に並列に
配置したから、電極２１を自動交換することも容易であ
る。
【００１３】なお、内部通路２４を空洞状に形成する代
わりに、底面部２１ａおよび側面２１ｂに沿わせて形成
すれば、さらに効果的である。また、供給口２２と戻り
口２３は例えば図２に示すように、加工に関与しない任
意の位置に配置することができる。また、冷却媒体供給
装置への接続も、クイルの内部を通さず、ホース等によ
り接続しても良い。さらに、冷却媒体３０としては、加
工液６を用いても良いし、空気等加工液７以外のものに
であっても良い。
わりに、底面部２１ａおよび側面２１ｂに沿わせて形成
すれば、さらに効果的である。また、供給口２２と戻り
口２３は例えば図２に示すように、加工に関与しない任
意の位置に配置することができる。また、冷却媒体供給
装置への接続も、クイルの内部を通さず、ホース等によ
り接続しても良い。さらに、冷却媒体３０としては、加
工液６を用いても良いし、空気等加工液７以外のものに
であっても良い。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
冷却媒体を電極内部で循環させることにより、電極の温
度上昇を抑止するから、加工電流が大きい場合であって
も、電極はほとんど熱変形しない。したがって、形状精
度および作業能率を向上させることができる。
冷却媒体を電極内部で循環させることにより、電極の温
度上昇を抑止するから、加工電流が大きい場合であって
も、電極はほとんど熱変形しない。したがって、形状精
度および作業能率を向上させることができる。
【図１】本発明の一実施の形態に係る形彫り放電加工機
の要部正面図。
の要部正面図。
【図２】電極の変形例。
【図３】従来の形彫り放電加工機の要部正面図。
【図４】加工穴の平面図。
５ 被加工物 ２１ 電極 ２２ 供給口 ２３ 戻り口 ２４ 内部通路 ２６ クイル ３０ 冷却媒体
Claims (2)
- 【請求項１】冷却媒体の入口と、前記入口に接続する内
部通路と、前記内部通路に接続する出口とを備え、前記
入口と前記出口を加工に関与しない位置に設けたことを
特徴とする形彫り放電加工用の電極。 - 【請求項２】放電により電極の形状を被加工物に転写す
る形彫り放電加工機において、冷却媒体を電極の内部に
供給する供給口と、供給した冷却媒体の戻り口とをクイ
ルに設けたことを特徴とする形彫り放電加工機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4349497A JPH10235520A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 形彫り放電加工用の電極および形彫り放電加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4349497A JPH10235520A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 形彫り放電加工用の電極および形彫り放電加工機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10235520A true JPH10235520A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12665277
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4349497A Withdrawn JPH10235520A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 形彫り放電加工用の電極および形彫り放電加工機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10235520A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008073783A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Yamanaka Gookin:Kk | 放電加工用電極及びその製法 |
| CN103008805A (zh) * | 2012-12-14 | 2013-04-03 | 南京航空航天大学 | 冷电极不对称散热电火花加工方法 |
| CN109909565A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-06-21 | 南京航空航天大学 | 冻结保护套料电解加工阴极装置及加工方法 |
| CN109909566A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-06-21 | 南京航空航天大学 | 低温环境套料电解加工阴极系统及方法 |
| CN112916970A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-06-08 | 铜陵元一精工机械有限公司 | 一种工具电极强迫冷却电火花成形加工装置及其使用方法 |
-
1997
- 1997-02-27 JP JP4349497A patent/JPH10235520A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008073783A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Yamanaka Gookin:Kk | 放電加工用電極及びその製法 |
| CN103008805A (zh) * | 2012-12-14 | 2013-04-03 | 南京航空航天大学 | 冷电极不对称散热电火花加工方法 |
| CN109909565A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-06-21 | 南京航空航天大学 | 冻结保护套料电解加工阴极装置及加工方法 |
| CN109909566A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-06-21 | 南京航空航天大学 | 低温环境套料电解加工阴极系统及方法 |
| CN109909565B (zh) * | 2019-03-18 | 2020-04-24 | 南京航空航天大学 | 冻结保护套料电解加工阴极装置及加工方法 |
| CN109909566B (zh) * | 2019-03-18 | 2020-04-24 | 南京航空航天大学 | 低温环境套料电解加工阴极系统及方法 |
| CN112916970A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-06-08 | 铜陵元一精工机械有限公司 | 一种工具电极强迫冷却电火花成形加工装置及其使用方法 |
| CN112916970B (zh) * | 2021-03-30 | 2023-08-22 | 铜陵元一精工机械有限公司 | 一种工具电极强迫冷却电火花成形加工装置及其使用方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040511 |