JPH10235277A - 粘着テープ巻回積層体の側面処理方法 - Google Patents

粘着テープ巻回積層体の側面処理方法

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JPH10235277A
JPH10235277A JP5863397A JP5863397A JPH10235277A JP H10235277 A JPH10235277 A JP H10235277A JP 5863397 A JP5863397 A JP 5863397A JP 5863397 A JP5863397 A JP 5863397A JP H10235277 A JPH10235277 A JP H10235277A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着テープ巻回積層体の粘着性側面部を非粘
着性塗膜で被覆する方法を提供する。 【解決手段】 粘着テープ巻回積層体の側面に塗膜形成
性樹脂液を塗布し、硬化させて塗膜を形成する粘着テー
プ巻回積層体の側面処理方法において、樹脂液排出機構
を有する支持板に支持された樹脂液吸収体からなる樹脂
液吸収保持体に樹脂液を吸収保持させる段階、該吸収体
面に粘着テープ巻回積層体の側面を押し付けて該吸収体
中の樹脂液を樹脂液吸収保持体外へ排出しつつ樹脂液を
塗布する段階、ついで該巻回積層体を該吸収体面から引
き離して該樹脂液塗布層を硬化せしめる段階を含むこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着テープ巻回積
層体の側面部の処理方法に関する。特に、本発明は、片
面粘着テープや両面粘着テープを巻芯、特に中空の巻芯
に巻き取ることによって製造されている粘着テープ巻回
積層体の粘着性側面部を非粘着性塗膜で被覆することか
らなる粘着テープ巻回積層体の側面部の処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】片面テープや両面テープを巻き芯に巻き
取って製造されている粘着テープ巻回積層体は、その側
面部が切り揃えられていて粘着剤層の側面が露出してい
ることから、複数の巻回積層体の側面同士を重ね合わせ
包装して製品とすると、それらの側面同士が接着し、こ
れを無理に引き剥がすとき、粘着剤層から粘着剤が巻回
積層体側面に引き出されたり、基材が織布である場合に
は、織布がほつれて同様に巻回積層体側面に引き出され
るなどの問題があり、商品価値を損なうことがある。そ
れ故、複数の巻回積層体を重ね合わせ包装して製品とす
る場合には、各巻回積層体間に巻回積層体の側面形状に
概ね合致した合紙を介在させることが行われている。し
かし、巻回積層体毎にその側面形状に合わせて合紙を挿
入して重ね合わせて包装することは非常に手間がかかる
作業である。
【0003】巻回積層体間に合紙を介在させる作業に代
えて、巻回積層体側面部に、たとえばシリコン系の処理
液を塗布し、硬化させて剥離性塗膜を形成することによ
り、重ね合わせ包装しても巻回積層体の側面同士が接着
することがない包装方法も行われており、この剥離性塗
膜形成方法によれば、合紙を介在させる方法に比べてそ
の作業性を格段に改善することが可能である。しかし、
粘着テープの巻回積層体の側面部は凹凸条に変形するも
のもあり、完全は平滑面ではないため、このような粗面
を満遍なく剥離性塗膜で被覆するためには、ロールコー
ティング法のような平滑面に塗液を坦持させてから巻回
積層体側面に転写する方式では、塗液をある程度厚く塗
布することが必要であり、高価な塗液の使用量が多くな
るし、また、通常の手仕上げ法であるスプレー法やハケ
塗り方法では、製品間でばらつきのないように塗液をコ
ンスタントに塗布することが困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プラスチッ
クフィルム、紙、布等を基材とする粘着テープ巻回積層
体の粘着性側面部に剥離性塗膜の薄い層を形成するため
に、該側面部へ塗液の制御された量をコンスタントに塗
布することのできる効率的な塗布方法を提供することを
目的とするものである。特に本発明は、粘着テープ巻回
積層体の粘着性側面部に剥離性塗膜の薄い層を形成する
ことができる塗液の機械的な塗布方法を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、樹脂液を吸収保持
している、たとえばスポンジのような樹脂液吸収体を有
する樹脂液吸収保持体面に粘着テープ巻回積層体側面部
を押し付けて該保持体中の樹脂液を塗布すると同時に、
該保持体中の過剰の含浸樹脂液を該保持体から排出して
やることが、比較的に粗い巻回積層体側面部へ塗液を満
遍なく、薄い層として塗布するための有効な手段である
ことを見出し、本発明に到達した。
【0006】第1の本発明は、粘着テープ巻回積層体の
側面に塗膜形成性樹脂液を塗布し、硬化させて塗膜を形
成する粘着テープ巻回積層体の側面処理方法において、
樹脂液排出機構を有する支持板に支持された樹脂液吸収
体からなる樹脂液保持体に樹脂液を吸収保持させる段
階、該吸収体面に粘着テープ巻回積層体の側面を押し付
けて該吸収体中の樹脂液を樹脂液保持体外へ排出しつつ
樹脂液を塗布する段階、ついで該巻回積層体を該吸収体
面から引き離して該樹脂液塗布層を硬化せしめる段階を
含むことを特徴とする、粘着テープ巻回積層体の側面処
理方法に存する。
【0007】第2の本発明は、前記樹脂液吸収保持体と
して、粘着テープ巻回積層体の側面を押し付けて樹脂液
を塗布する段階において、前記吸収体が粘着テープ巻回
積層体の側面によって押圧されて収縮する際に絞り出さ
れる樹脂液の一部を、前記樹脂液保持体の支持板背面側
に排出する複数の貫通孔及び/又は該支持板の吸収体取
り付け面に沿って該支持板側面側に排出する複数の条溝
を有する支持板に吸収体を取り付け支持した構造を有す
る樹脂液吸収保持体を使用することを特徴とする前記第
1の本発明の粘着テープ巻回積層体の側面処理方法に存
する。
【0008】第3の本発明は、前記樹脂液吸収保持体と
して、その吸収体部分がスポンジ体、フェルト体、織布
及び不織布から選ばれる樹脂液吸収保持可能な材料で形
成されているものを使用することを特徴とする前記第1
又は第2の本発明の粘着テープ巻回積層体の側面処理方
法に存する。
【0009】第4の本発明は、前記樹脂液保持体に樹脂
液を吸収保持させる段階、前記粘着テープ巻回積層体の
側面に前記吸収体中の樹脂液を塗布する段階、前記巻回
積層体を前記吸収体面から引き離す段階、及び前記巻回
積層体側面の樹脂液塗布層を硬化せしめる段階は、貯槽
中の樹脂液と樹脂液塗布箇所とを上下に往復動する前記
樹脂液保持体と、該樹脂液塗保持体の動作に連動して該
樹脂液塗布箇所に搬入、搬出される粘着テープ巻回積層
体とを該樹脂液塗布箇所で押圧接触させることによって
行われることを特徴とする前記第1〜第3のいずれかの
本発明の粘着テープ巻回積層体の側面処理方法に存す
る。
【0010】第5の本発明は、前記樹脂液保持体に樹脂
液を吸収保持させる段階、前記粘着テープ巻回積層体の
側面に前記吸収体中の樹脂液を塗布する段階、前記巻回
積層体を前記吸収体面から引き離す段階、及び前記巻回
積層体側面の樹脂液塗布層を硬化せしめる段階からなる
塗布方法は、貯槽中の樹脂液に一部浸漬した状態で回転
するロール体からなる前記樹脂液保持体と、該樹脂液保
持体に対向配置されている押さえローラーの間に前記粘
着テープ巻回積層体を搬入し、搬出することによって行
われることを特徴とする前記第1〜第3のいずれかの本
発明の粘着テープ巻回積層体の側面処理方法に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の方法において、その側面
部に剥離性塗膜が形成される粘着テープ巻回積層体は、
基材がプラスチック、紙又は布からなる所定長さの片面
粘着テープ又は両面粘着テープを中空芯に巻き取り、そ
の側面部を切り揃えて製造されている粘着テープの巻き
取り体である。
【0012】本発明において、剥離性塗膜を形成するた
めの塗液に使用される樹脂は、粘着剤層に対する剥離層
として働く層を形成できる硬化性樹脂である。そのよう
な樹脂としては、特に制限はないが、通常シリコン樹脂
が使用される。
【0013】本発明において、粘着テープ巻回積層体の
側面部に樹脂液を塗布するために使用される樹脂液吸収
保持体は、樹脂液を吸収保持することができる吸収体
と、該吸収体を支持している樹脂液排出機構を有する支
持体とから構成されている。吸収体は、剥離性塗膜を形
成することができる樹脂液に対して安定で、多量の樹脂
液を吸収させることができ、押圧収縮させることによっ
て吸収樹脂液を排出させることができる吸収能力と弾性
を具えた材料によって形成されている。吸収体として
は、外力によって収縮したのち、外力を除けば直ちに元
の状態に復帰できる十分な弾性を有するものであれば特
に制限はない。この目的のためには、樹脂液に対して不
活性な材料で形成されているスポンジ体、織布、不織布
などが使用可能であり、通常、発泡ウレタン製のスポン
ジ体が特に好適である。
【0014】上記樹脂液吸収保持体に使用できる吸収体
用の支持体は、吸収体に外力を付加してスポンジ体内に
吸収保持されている樹脂液を絞りだした際に、該樹脂液
を外部に排出乃至逃すことができる機構を備えており、
かつ吸収体に外力が付加されても該吸収体の支持面を平
面に維持できる強度を有するものである。そのような支
持体の例としては、金属製、プラスチック製、木製等の
板状体、中空ロール体であって、板又はロールの全面に
均一に分布する貫通孔を形成したもの、吸収体支持面全
面に端部から端部に至る複数の平行線状又は直角に交差
する複数の平行線状の溝、又は中央部から支持体の各端
部に至る放射線状の溝を形成したものなどが使用可能で
ある。また、吸収体の支持体として十分な強度を有する
網状体を使用することもできる。
【0015】樹脂液吸収保持体による粘着テープ巻回積
層体の側面部への樹脂液の塗布方法の一つは、該板状の
保持体を樹脂液貯層中の樹脂液中に浸漬して吸収体に樹
脂液を吸収させ、ついで該保持体を塗布位置に移動さ
せ、該塗布位置に搬入されてくる粘着テープ巻回積層体
の側面部へ該保持体の吸収体面を押しつけ、吸収体中に
ほぼ飽和状態に吸収保持されている樹脂液の一部を搾出
し、保持体支持体側から保持体外へ排出しながら塗布
し、ついで粘着テープ巻回積層体の側面部から該保持体
を引き離し、再度前記樹脂液貯層中の樹脂液中に浸漬し
て吸収体に樹脂液を飽和状態に吸収させるために移動さ
せるという操作を繰り返すことによって行われる。
【0016】樹脂液吸収保持体による粘着テープ巻回積
層体の側面部への樹脂液の塗布方法の別の方法は、ロー
ル状の保持体を樹脂液貯層中の樹脂液中に一部浸漬する
ように回転させ、該ロール状保持体に押さえロールを回
転可能に対向配置し、該両ロール体間に粘着テープ巻回
積層体の一方の側面部が該保持体に、反対の側面が押え
ロールにそれぞれ接するように次々に搬入し、通過させ
て吸収体から樹脂液を塗布し、その後に硬化させること
によって行われる。
【0017】塗布される樹脂液は、0.5〜1000
c.p.という広い粘度範囲のものが使用可能である。
また、樹脂液の塗布量は、通常10g/m2 〜1000
g/m2 という広い範囲で変えることができる。樹脂液
の塗布量は、粘着テープ巻回積層体の側面部と樹脂液吸
収体との接触時間、接触深さ、吸収体の厚さ、樹脂液の
粘度等を適宜組み合わせて調節される。粘着テープ巻回
積層体の側面部への樹脂液の塗布、硬化は該積層体の両
側面及び片面のみのいずれかに行われる。
【0018】
【実施例】以下に、添付の図面に示されている装置を参
照して本発明の処理方法の具体例を説明するが、本発明
は該図面の装置を使用する処理方法に限定されるもので
はない。図1は、金属板或いはプラスチック板等を使用
した全面に樹脂液が出入りすることができる数多くの孔
を設けた支持板(3)にポリウレタン製のスポンジ体
(2)を載置固定した樹脂液含浸保持体(1)を、図示
しない支え装置で保持して貯槽中(5)の樹脂液(6)
と、塗布位置に搬入される粘着テープ巻回積層体(4)
との間を往復させ、塗布位置にある粘着テープ巻回積層
体(4)の側面に樹脂液を吸収保持している吸収体面を
押し付けて樹脂液を塗布する方法を説明する工程図であ
る。
【0019】先ず、貯槽(5)の上部に位置する塗布位
置にある保持体(1)は、(a)の状態で貯槽(5)中
の樹脂液(6)中に下降してスポンジ体(2)に樹脂液
をほぼ飽和状態になるように吸収させたのち、図(b)
の塗布位置に上昇する。樹脂液吸収保持体(1)が該位
置に停止すると、図(c)に示されるように、図示しな
い支持装置に支持された粘着テープ巻回積層体(4)
が、その側面部を該樹脂液吸収保持体(1)のスポンジ
体(2)上面に相対するように下降し、さらに(d)の
状態、すなわち該粘着テープ巻回積層体(4)が該スポ
ンジ体中にその側面部の一部が埋没する程度にまで押し
付けられる。
【0020】この状態でスポンジ体(2)に飽和状態に
吸収保持されている樹脂液の一部は粘着テープ巻回積層
体の側面に塗布されるが、この際、(d)に示されるよ
うにスポンジ体(2)中に飽和状態に吸収保持されてい
る樹脂液はスポンジ体の収縮に応じて絞り出され、支持
板(3)の孔(7)から排出されて貯槽(5)内に戻さ
れる。ついで、(e)及び(f)に示されるように、粘
着テープ巻回積層体(4)は上昇してスポンジ体から離
れ、任意の移動装置によって該塗布位置から移動され
て、塗布樹脂液が硬化される。樹脂液吸収保持体(1)
は貯槽(5)中の樹脂液(6)中に下降してつぎの塗布
に備えた樹脂液の吸収が行われる。このような一連の塗
布操作が終了すると、引き続く粘着テープ巻回積層体が
該塗布位置に運ばれ、前記と同様の工程によって樹脂液
の塗布が行われる。
【0021】前記の工程のうち、図(e)の状態に塗布
済粘着テープ巻回積層体(4)が上昇すると、図(d)
の状態では巻回積層体の側面部のみならず、そのテープ
面や巻き芯内部にまで付着した状態となっている余分な
樹脂液の殆どは、樹脂液の大半を放出して樹脂液吸収性
を回復しているスポンジ体に逆に吸い取られることとな
り、その結果、(f)でスポンジ体から離れる巻回積層
体(4)には液垂れが生じるような過剰の樹脂液の付着
はなくなるし、また、前記スポンジ体と接触した巻回積
層体部分の全て、すなわちテープ背面の一部から側面部
を経て巻き芯内部の一部にまで連続した樹脂液の薄い塗
布層が形成されることとなる。
【0022】上記の各工程にしたがって粘着体巻回積層
体の側面には薄い樹脂液の塗布層が形成され、引き続く
塗布層の硬化によって該側面部には薄い樹脂被覆層が形
成される。そして、この被覆層は、巻回積層体の側面部
のみならず、粘着テープ巻回積層体のテープ背面端縁部
及び巻き芯内部に至る連続被覆層となるため、巻回積層
体の粘着剤露出部は完全に被覆されることとなる。しか
も、この被覆層は極めて薄い層であり、その強度も小さ
いことから、巻回積層体から粘着テープを巻き出す際
に、簡単に引き裂かれるし、また、必要ならば合紙の場
合と同様に、使用時に巻回積層体側面部から剥離除去す
ることもできる。
【0023】上記実施例において、巻回積層体1個毎に
樹脂液吸収保持体(1)を上下動させる代わりに、スポ
ンジ内の保持樹脂液の保持量が十分である限り、樹脂液
吸収保持体(1)の上下動作を複数個の巻回積層体への
樹脂液塗布を行った後に行うようにすることもできる。
また、図(d)の工程における巻回積層体のスポンジ体
への押し付け量も必要に応じて調節することは自由であ
る。
【0024】また、上記の実施例の塗布方法に代えて、
貯槽中の樹脂液中に一部浸漬した状態で回転するロール
体からなる前記樹脂液吸収保持体と、該樹脂液吸収保持
体に適当な間隔で対向配置されて回転する押さえローラ
ーの間に前記粘着テープ巻回積層体を搬入し、搬出する
ことによって粘着テープ巻回積層体側面への樹脂液の塗
布をおこなうこともできる。このようなロール状の樹脂
液吸収保持体による塗布方法によると、樹脂液塗布位置
に粘着テープ巻回積層体を停止させることがないため、
高速で連続的に塗布位置に搬入、搬出される粘着テープ
巻回積層体側面への樹脂液の塗布が可能であるという利
点がある。
【0025】この回転する上記両ロール間の間隔は、搬
入、搬出される粘着テープ巻回積層体の厚さよりも小さ
い間隔であることが必要である。この距離が粘着テープ
巻回積層体の厚さよりも大きいと、押さえロールの配置
意義がなくなるし、ほぼ飽和状態で樹脂液を吸収保持し
ている樹脂液吸収保持体の吸収体からの樹脂液塗布量が
多くなり、該塗布位置を離れた粘着テープ巻回積層体の
側面には液垂れが生じる程の量の樹脂が塗布されること
となるし、仮に液垂れが生じなくても形成された樹脂皮
膜が厚くなり、経済的でない。
【0026】
【発明の効果】以上に説明した本発明の粘着テープ巻回
積層体の側面部の処理方法によれば、煩雑な手作業によ
ることなく機械的作業によって薄くて、違和感のない被
膜によって粘着テープ巻回積層体の粘着性側面部を被覆
することができることから、作業効率が向上するし、複
数の粘着テープ巻回積層体を重ね合わせて包装して製品
化する工程を自動化することをも可能とするものであ
る。また、樹脂液の均一な厚さでの塗布ができるのみな
らず、塗布液の無駄も生じないことから、経済的にも優
れた粘着テープ巻回積層体の側面部処理方法を提供でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法を説明する概略工程図。
【符号の説明】
1:樹脂液吸収保持体、2:吸収体、3:支持板、4:
粘着テープ巻回積層体、5:貯槽、6:樹脂液、7:貫
通孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着テープ巻回積層体の側面に塗膜形成
    性樹脂液を塗布し、硬化させて塗膜を形成する粘着テー
    プ巻回積層体の側面処理方法において、樹脂液排出機構
    を有する支持板に支持された樹脂液吸収体からなる樹脂
    液保持体に樹脂液を吸収保持させる段階、該吸収体面に
    粘着テープ巻回積層体の側面を押し付けて該吸収体中の
    樹脂液を樹脂液保持体外へ排出しつつ樹脂液を塗布する
    段階、ついで該巻回積層体を該吸収体面から引き離して
    該樹脂液塗布層を硬化せしめる段階を含むことを特徴と
    する、粘着テープ巻回積層体の側面処理方法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂液吸収保持体として、粘着テー
    プ巻回積層体の側面を押し付けて樹脂液を塗布する段階
    において、前記吸収体が粘着テープ巻回積層体の側面に
    よって押圧されて収縮する際に絞り出される樹脂液の一
    部を、前記樹脂液保持体の支持板背面側に排出する複数
    の貫通孔及び/又は該支持板の吸収体取り付け面に沿っ
    て該支持板側面側に排出する複数の条溝を有する支持板
    に吸収体を取り付け支持した構造を有する樹脂液吸収保
    持体を使用することを特徴とする請求項1記載の粘着テ
    ープ巻回積層体の側面処理方法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂液吸収保持体として、その吸収
    体部分がスポンジ体、フェルト体、織布及び不織布から
    選ばれる樹脂液吸収保持可能な材料で形成されているも
    のを使用することを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の粘着テープ巻回積層体の側面処理方法。
  4. 【請求項4】 前記樹脂液保持体に樹脂液を吸収保持さ
    せる段階、前記粘着テープ巻回積層体の側面に前記吸収
    体中の樹脂液を塗布する段階、前記巻回積層体を前記吸
    収体面から引き離す段階、及び前記巻回積層体側面の樹
    脂液塗布層を硬化せしめる段階は、貯槽中の樹脂液と樹
    脂液塗布箇所とを上下に往復動する前記樹脂液保持体
    と、該樹脂液塗保持体の動作に連動して該樹脂液塗布箇
    所に搬入、搬出される粘着テープ巻回積層体とを該樹脂
    液塗布箇所で押圧接触させることによって行われること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載
    の粘着テープ巻回積層体の側面処理方法。
  5. 【請求項5】 前記樹脂液保持体に樹脂液を吸収保持さ
    せる段階、前記粘着テープ巻回積層体の側面に前記吸収
    体中の樹脂液を塗布する段階、前記巻回積層体を前記吸
    収体面から引き離す段階、及び前記巻回積層体側面の樹
    脂液塗布層を硬化せしめる段階は、貯槽中の樹脂液に一
    部浸漬した状態で回転するロール体からなる前記樹脂液
    保持体と、該樹脂液保持体に対向配置されている押さえ
    ローラーの間に前記粘着テープ巻回積層体を搬入し、搬
    出することによって行われることを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれか1項に記載の粘着テープ巻回積層
    体の側面処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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