JPH10234678A - 体温計および体温計の交換プローブ - Google Patents

体温計および体温計の交換プローブ

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JPH10234678A
JPH10234678A JP9045518A JP4551897A JPH10234678A JP H10234678 A JPH10234678 A JP H10234678A JP 9045518 A JP9045518 A JP 9045518A JP 4551897 A JP4551897 A JP 4551897A JP H10234678 A JPH10234678 A JP H10234678A
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JP
Japan
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subject
thermometer
probe
temperature
infrared sensor
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Withdrawn
Application number
JP9045518A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsuji
賢司 辻
Makoto Kamiya
誠 神谷
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検温者の個体差にかかわらず被検温者の体
温を正確に、しかも外気温に影響されずに再現性よく測
定することができる体温計を提供する。 【解決手段】 被検温者が大人か幼児であるかに応じて
操作部22がスライド移動されて赤外線センサ20が導
光管11の後端面11bから近接されたり、離隔された
りして赤外線センサ20の受光角が調整される。具体的
には、被検温者が大人の場合、受光角は比較的広く、逆
に幼児の場合には比較的狭く変更される。このため、常
に適切な受光角で鼓膜およびその周辺から放射される赤
外線のみを赤外線センサ20の受光部21で受光し、そ
の赤外線量から温度が求められ、その温度を被検温者の
体温として体温表示部上に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検温者の外耳道
にプローブを挿入し、鼓膜、あるいは鼓膜を含むその周
辺領域から放射される赤外線を赤外線センサで検出し、
被検温者の体温を測定する体温計に関する。
【0002】
【従来の技術】被検温者の体温を非接触で測定する体温
計として、プローブを被検温者の外耳道内に挿入し、鼓
膜、あるいは鼓膜を含むその周辺から放射され、当該プ
ローブを介して導光される赤外線を赤外線センサで検出
し、その検出値に基づいて被検温者の体温を求める体温
計が従来より知られている(特開昭61−117422
号公報など)。ここで、測定対象領域を鼓膜、あるいは
鼓膜を含むその周辺に絞っている理由は、外耳道内で
は、図17に示すように、鼓膜の温度が最も高く、鼓膜
から耳外方向に離れるにしたがって、外気温度(T01、
T02、T03)の影響をより強く受けて外耳道各部におけ
る温度が低下するという温度分布を有しているためであ
り、鼓膜から離れた領域から放射される赤外線を受光す
ると、本来的な体温(鼓膜温度)Ttyよりも低い体温値
を示すこととなるからである。したがって、このような
体温計によって被検温者の体温を測定する場合、鼓膜、
あるいは鼓膜を含むその周辺から放射される赤外線のみ
を赤外線センサによって受光することが安定して正確に
体温測定する上で重要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外耳道
の形状、鼓膜の面積などは被検温者によって大きく異な
っており、かかる体温計では鼓膜、あるいは鼓膜を含む
その周辺領域を常に赤外線センサの受光視野に捉えるこ
とは困難である。特に、被検温者が大人である場合と、
幼児である場合には、外耳道の形状等の差異が顕著であ
り、大きな問題となっている。例えば、大人用に設計し
たプローブを幼児の外耳道に挿入しようした場合、図1
8に示すように、幼児の外耳道EAMは大人に比べて小
さいため、プローブ10が外耳道EAMの奥に入らず、
プローブ10の先端部は入り口部分に止まったままにな
る。そのため、赤外線センサ20は、図17の符号Rで
示すように鼓膜およびその周辺のみならず、外耳道EA
Mの入り口付近から放射された赤外線も受光することと
なり、当該体温計によって幼児の体温測定を行うと、外
気温の影響を受けた情報(外耳道EAMの入り口近傍か
ら放射された赤外線)を含むこととなり、鼓膜温度Tty
よりも低い体温を測定結果として出力してしまう。ま
た、外気温の影響を強く受けることから、外気温の変動
によって測定結果も変動してしまい、再現性に劣るとい
う問題もあった。
【0004】この発明は、上記のような問題に鑑みてな
されたものであり、被検温者の個体差にかかわらず被検
温者の体温を正確に、しかも外気温に影響されずに再現
性よく測定することができる体温計を提供することを第
1の目的とする。
【0005】また、この発明は、上記体温計に適した交
換プローブを提供することを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、体温
計本体に取り付けられたプローブを被検温者の外耳道に
挿入した状態で当該プローブ中に設けられた導光管を介
して導光される赤外線を赤外線センサで検出し、前記被
検温者の体温を測定する体温計であって、上記第1の目
的を達成するため、前記赤外線センサによって受光可能
な赤外線の受光角を、前記被検温者に応じて変更可能に
構成されている。
【0007】この発明では、被検温者に応じて赤外線セ
ンサの受光角が最適な値に変更され、被検温者の鼓膜、
あるいは鼓膜を含むその周辺から放射される赤外線のみ
を赤外線センサが確実に検出する。
【0008】請求項2の発明は、前記赤外線センサを前
記導光管に対して相対的に接離自在に設け、前記被検温
者に応じて前記赤外線センサと前記導光管との間隔を変
更して前記受光角を変更可能としている。
【0009】この発明では、被検温者に応じて赤外線セ
ンサと導光管とが相対的に近接したり、あるいは離れた
りして、両者の間隔が調整される。これによって、赤外
線センサの受光角が被検温者に応じた最適な値に変更さ
れ、被検温者の鼓膜、あるいは鼓膜を含むその周辺から
放射される赤外線のみを赤外線センサが確実に検出す
る。
【0010】請求項3の発明は、前記プローブの先端部
から前記赤外線センサまでの赤外線の伝播経路上で移動
自在に設けられた光学素子をさらに備え、前記被検温者
に応じて当該光学素子を移動させることで、前記受光角
を変更可能としている。
【0011】この発明では、光学素子が移動することで
赤外線センサの受光角が被検温者に応じた最適な値に変
更され、被検温者の鼓膜、あるいは鼓膜を含むその周辺
から放射される赤外線のみを赤外線センサが確実に検出
する。
【0012】請求項4の発明は、プローブが前記体温計
本体に対して着脱交換自在となっており、前記被検温者
に対応するプローブを前記体温計本体に交換装着するこ
とで前記受光角を変更可能となっている。
【0013】この発明では、被検温者に対応するプロー
ブが体温計本体に交換装着されると、赤外線センサの受
光角は当該プローブに応じた値、つまり被検温者に応じ
た最適な値に変更され、被検温者の鼓膜、あるいは鼓膜
を含むその周辺から放射される赤外線のみを赤外線セン
サが確実に検出する。
【0014】請求項5の発明は、前記プローブの交換に
よって前記被検温者に応じて前記赤外線センサと前記導
光管との間隔が調整され、前記被検温者に対応する受光
角が設定されるように構成されている。
【0015】この発明では、プローブの交換によって赤
外線センサと導光管との間隔が被検温者に応じて調整さ
れる。これによって、赤外線センサの受光角が被検温者
に応じた最適な値となり、被検温者の鼓膜、あるいは鼓
膜を含むその周辺から放射される赤外線のみを赤外線セ
ンサが確実に検出する。
【0016】請求項6の発明は、前記被検温者に応じて
前記プローブ中に設けられた前記導光管の径が調整さ
れ、前記プローブの交換によって前記被検温者に対応す
る受光角が設定されるように構成している。
【0017】この発明では、プローブの交換によってプ
ローブ中の導光管の径が被検温者に応じて調整される。
これによって、赤外線センサの受光角が被検温者に応じ
た最適な値となり、被検温者の鼓膜、あるいは鼓膜を含
むその周辺から放射される赤外線のみを赤外線センサが
確実に検出する。
【0018】請求項7の発明は、前記赤外線センサによ
って検出された赤外線量に基づき前記被検温者の体温を
演算する演算手段をさらに備えている。
【0019】この発明では、受光角が調整された状態で
赤外線センサが鼓膜、あるいは鼓膜を含むその周辺から
放射される赤外線を受光検出し、その検出量から被検温
者の体温を求める。
【0020】請求項8の発明は、前記赤外線センサと前
記導光管との相対的な位置関係に基づき前記被検温者に
関する被検温者情報を検出する被検温者情報検出手段
と、前記被検温者情報検出手段によって検出された被検
温者情報と、前記赤外線センサによって検出された赤外
線量とに基づき、前記被検温者の体温を演算する演算手
段を備えている。
【0021】この発明では、被検温者情報検出手段によ
って被検温者に関する被検温者情報が検出され、当該被
検温者情報と、赤外線センサによって検出された赤外線
量とに基づき被検温者の体温が演算される。すなわち、
被検温者に応じて受光角を変更することで赤外線センサ
による受光量が増減するが、体温の演算の際に被検温者
情報を加味することで受光角の変更に伴う受光量の増減
を補正している。
【0022】請求項9の発明は、前記光学素子の位置に
基づき前記被検温者に関する被検温者情報を検出する被
検温者情報検出手段と、前記被検温者情報検出手段によ
って検出された被検温者情報と、前記赤外線センサによ
って検出された赤外線量とに基づき、前記被検温者の体
温を演算する演算手段を備えている。
【0023】この発明では、光学素子の位置に基づき被
検温者に関する被検温者情報を検出している点で先の請
求項8と異なるが、被検温者情報に基づき受光角の変更
に伴う受光量の増減を補正して被検温者の体温が求めら
れる。
【0024】請求項10の発明は、前記体温計本体に交
換装着されたプローブに基づき前記被検温者に関する被
検温者情報を検出する被検温者情報検出手段と、前記被
検温者情報検出手段によって検出された被検温者情報
と、前記赤外線センサによって検出された赤外線量とに
基づき、前記被検温者の体温を演算する演算手段を備え
ている。
【0025】この発明では、被検温者に応じてプローブ
の交換装着が行われると、そのプローブに基づき被検温
者に関する被検温者情報が検出され、当該被検温者情報
と、赤外線センサによって検出された赤外線量とに基づ
き、被検温者の体温が演算される。すなわち、プローブ
の交換によって赤外線センサの受光角が変更され、受光
量が増減するが、上記のようにして検出された被検温者
情報を体温演算の際に加味することで受光角の変更に伴
う受光量の増減を補正している。
【0026】請求項11の発明は、請求項1記載の体温
計に着脱交換自在に構成され、その内部に設けられた導
光管を介して赤外線を赤外線センサに導光する交換プロ
ーブであって、上記第2の目的を達成するため、当該交
換プローブが前記体温計本体に装着されると、前記赤外
線センサによって受光可能な受光角が当該交換プローブ
ごとに予め設定された受光角に切り換えられるように構
成されている。
【0027】この発明では、被検温者に対応した交換プ
ローブが体温計本体に装着されると、赤外線センサの受
光角が当該被検温者に応じた値となり、赤外線センサが
鼓膜、あるいは鼓膜を含むその周辺から放射される赤外
線を受光する。
【0028】請求項12の発明は、前記交換プローブの
交換によって前記被検温者に応じて前記赤外線センサと
前記導光管との間隔が調整され、前記被検温者に対応す
る受光角が設定されるように構成されている。
【0029】この発明では、交換プローブの交換装着に
よって赤外線センサと導光管との間隔が被検温者に応じ
て調整される。これによって、赤外線センサの受光角が
被検温者に応じた最適な値となり、被検温者の鼓膜、あ
るいは鼓膜を含むその周辺から放射される赤外線のみを
赤外線センサが確実に検出する。
【0030】請求項13の発明は、前記交換プローブの
交換によって前記導光管の径が調整され、前記被検温者
に対応する受光角が設定されるように構成されている。
【0031】この発明では、交換プローブの交換装着に
よってプローブ中の導光管の径が被検温者に応じて調整
される。これによって、赤外線センサの受光角が被検温
者に応じた最適な値となり、被検温者の鼓膜、あるいは
鼓膜を含むその周辺から放射される赤外線のみを赤外線
センサが確実に検出する。
【0032】請求項14の発明は、前記交換プローブが
前記体温計本体に装着されると、当該交換プローブに対
応する被検温者情報が前記体温計本体側に読み出される
ように構成されている。
【0033】この発明では、交換プローブが体温計本体
に交換装着されると、自動的に交換プローブに対応する
被検温者情報が体温計本体側に読み出されて自動制御が
可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる体温計
の一の実施の形態を示す斜視図である。この体温計で
は、体温計本体1の正面上方位置からプローブ10が正
面側に突設されている。このプローブ10は被検温者の
外耳道に挿入可能な形状に仕上げられており、その内部
では、図2に示すように、プローブ10の先端側に導光
管11が、また導光管11の後端面11bに受光部21
が対向するように赤外線センサ20がそれぞれ配設され
ている。この導光管11の内部は金メッキ処理などによ
って鏡面に仕上げられており、角度θで先端面11aに
入射した光(ここでは赤外線)を鏡面内部で全反射しな
がら入射角θとほぼ同一角度θ′で後端面11bから出
射するように構成されている(図3)。このため、当該
後端面11bと、赤外線センサ20の受光部21との間
隔を調整することで、被検温者の鼓膜および/または外
耳道から放射される赤外線を受光することができる角度
範囲、つまりプローブ10の受光角(2θ)を適切に設
定することができる。
【0035】また、この赤外線センサ20は、図2に示
すように、センサブロック20Bによって支持されてお
り、当該センサブロック20Bからプローブ10外に伸
びる操作部22をプローブ10表面に沿ってスライド移
動させると、導光管11に対して接離する。このスライ
ド移動によって、導光管11の後端面11bと受光部2
1との間隔が変化して赤外線センサ20の受光角を変更
する。具体的には、操作部22を同図の左側(幼児側)
に移動させると、同図に示すように、赤外線センサ20
全体が導光管11の後端面11bから離れ、この後端面
11bから赤外線センサ20の受光部21までの距離は
間隔D2となり、後述するように受光角は(2θ2)とな
る。逆に、操作部22を同図の右側(大人側)に移動さ
せると、赤外線センサ20は全体的に距離(D2−D1)
だけ導光管11の後端面11b側に近接し、この後端面
11bから赤外線センサ20の受光部21までの距離は
間隔D2となり、後述するように受光角は(2θ1)とな
る。
【0036】また、上記赤外線センサ20が幼児側に位
置し、幼児を被検温者としているのか、大人側に位置
し、大人を被検温者としているのかという被検温者情報
を検出するための検出スイッチ60がプローブ10内に
固設されている。このため、同図に示すように、赤外線
センサ20を幼児側に位置決めすると、検出スイッチ6
0がON状態となる一方、赤外線センサ20を大人側に
位置決めすると、検出スイッチ60はOFF状態とな
り、検出スイッチ60からの信号に基づき赤外線センサ
20が幼児側・大人側のうちどちらに位置しているかを
検出することで、被検温者が幼児であるのか大人である
のかを判別可能となっている。
【0037】なお、この実施の形態では、赤外線センサ
20および検出スイッチ60をプローブ10内に配設し
ているが、赤外線センサ20および検出スイッチ60の
配設位置はこれに限定されるものではなく、任意であ
り、例えば体温計本体1内に配設してもよい。
【0038】図4は図1に示す体温計の電気的構成を示
すブロック図であり、図1および図4を参照しながら体
温計の電気的構成について説明する。この体温計の赤外
線センサ20はアンプ30に接続されており、赤外線セ
ンサ20から出力されるアナログ信号がアンプ30で増
幅された後、制御部40に入力される。この制御部40
は、例えば1つの半導体基板にCPU、ROM、RAM
などを一体的に作り込んだワンチップマイコンなどによ
り構成されており、A/D変換部41および体温演算部
42を備えている。
【0039】この制御部40では、アンプ30から出力
されたアナログ信号がA/D変換部41によってディジ
タル信号に変換された後、図示を省略するI/O部を介
して体温演算部42に与えられる。また、この体温演算
部42には、図1に示すように体温計本体1の側面部に
設けられた測定スイッチ50、および上記した検出スイ
ッチ60がI/O部を介して接続されており、測定スイ
ッチ50および検出スイッチ60のそれぞれのON/O
FF動作に関連したスイッチ信号が与えられる。また、
この体温演算部42は、図示を省略するメモリに記憶さ
れているプログラムにしたがって測定スイッチ50が押
動された後、検出スイッチ60からのスイッチ信号と、
赤外線センサ20からの出力信号とに基づき被検温者の
体温を求め、体温表示部70上に表示する。
【0040】次に、上記のように構成された体温計の動
作について図5を参照しつつ説明する。図5は、図1の
体温計の動作を示すフローチャートである。まず、検温
者は、被検温者が幼児であるのか大人であるかを判断
し、必要に応じて操作部22を適切な位置にスライドさ
せる。そして、被検温者の外耳道内にプローブ10を挿
入した後、測定スイッチ50を押動すると、体温測定が
開始され、以下のようにして自動的に体温測定が実行さ
れる。なお、被検温者が自分自身で直接測定する場合に
は、被検温者が自分の外耳道にプローブ10を挿入し、
測定スイッチ50を押動することで体温測定を開始する
ことができる。
【0041】ステップS1で測定スイッチ50が押動さ
れたと判断すると、赤外線センサ20の受光視野から放
射される赤外線量が測定され(ステップS2)、その検
出量に応じた信号がアンプ30およびA/D変換部41
を介して体温演算部42に入力される。また、この体温
演算部42には、検出スイッチ60からのスイッチ信号
が入力されており、この信号に基づき体温計が幼児用に
設定されているのか、大人用に設定されているのかを判
定する(ステップS3)。
【0042】このステップS3で「大人用」と判定した
場合、つまり、図6に示すように、プローブ10の先端
部は被検温者(大人)の外耳道EAMの略中央部まで入
り込み、比較的広い受光角(2θ1)で鼓膜TYおよび
その周辺から放射される赤外線が赤外線センサ20の受
光部21で受光可能となっている。この場合、大人用の
受光角(2θ1)で受光したときに用いる演算式、 温度=f1(赤外線量) にステップS2で測定された赤外線量を代入し、赤外線
量に対応する温度を求める(ステップS4)。
【0043】一方、ステップS3で「幼児用」と判定し
た場合、つまり、図7に示すように、プローブ10は外
耳道EAMの奥に入らず、プローブ10の先端部は入り
口部分に止まったままになっているが、大人用に比べ赤
外線センサ20は導光管11から離れた位置に位置決め
されており、比較的狭い受光角(2θ2)で鼓膜TYお
よびその周辺から放射される赤外線のみが赤外線センサ
20の受光部21で受光可能となっている。この場合、
幼児用の受光角(2θ2)で受光したときに用いる演算
式、 温度=f2(赤外線量) にステップS2で測定された赤外線量を代入し、赤外線
量に対応する温度を求める(ステップS5)。
【0044】このようにして、被検温者が大人か幼児で
あるかに応じて適切な受光角で鼓膜TYおよびその周辺
から放射される赤外線のみを赤外線センサ20の受光部
21で受光し、その赤外線量から温度が求められる(ス
テップS4、5)と、その温度を被検温者の体温として
体温表示部70上に表示し(ステップS6)、一連の体
温測定を終了する。
【0045】以上のように、この実施の形態では、同一
のプローブ10を幼児の外耳道に挿入した場合と、大人
の外耳道EAMに挿入した場合とでは、プローブ10の
先端部の到達位置が相違するが、被検温者に応じて受光
角を変更し、常に鼓膜TYおよびその周辺から放射され
る赤外線のみが赤外線センサ20の受光部21で導光さ
れるように構成しているので、被検温者の体温を正確に
求めることができる。しかも、このように受光角を変更
すると、受光角が狭くなるにしたがって受光部21で受
光される赤外線量も減少するが、それぞれ受光角の変更
に対応してそれぞれ異なる演算式f1、f2に基づき温
度(体温)を演算し、その演算結果を体温表示部70に
表示しているため、検温者側では表示されている体温値
をそのまま被検温者の体温して捉えることができる。
【0046】図8は、この発明にかかる体温計の他の実
施の形態を示す部分断面図である。この体温計が先に説
明した実施の形態と相違する点は、赤外線センサ20の
移動機構であり、その他の構成は同一である。したがっ
て、以下においては、相違点を中心に説明し、同一構成
については同一符号を付して説明を省略する。
【0047】この体温計では、赤外線センサ20が図示
を省略するガイド部材に沿って導光管11に対して接離
自在に構成されている。また、赤外線センサ20を支持
するセンサブロック20Bの底部からブラケット部材2
3が突設され、赤外線センサ20の移動方向Xに平行に
伸びるボールねじ81に螺合されている。このボールね
じ81の一方端側には、ギア82が取り付けられてお
り、ギア83を介して正逆回転可能なパルスモータMか
らの駆動力が伝達されるように構成されている。したが
って、パルスモータMを駆動させることで赤外線センサ
20を移動方向Xにおいて任意の位置に位置決めするこ
とができる。このように、先の実施の形態では、幼児側
と大人側の2つのポジションにのみ赤外線センサ20を
位置決め可能となっていたのに対し、この実施の形態で
はパルスモータMを制御することで被検温者の年齢など
に応じて赤外線センサ20の位置を調整して受光角を連
続的に変更可能となっている。
【0048】図9は、図8の体温計の電気的構成を示す
ブロック図である。この体温計では、同図に示すよう
に、検出スイッチの代わりに、年齢設定スイッチ84が
設けられており、当該スイッチ84からのスイッチ信号
が制御部40のモータ駆動制御部43に与えられてい
る。そして、このモータ駆動制御部43では、スイッチ
信号に基づきモータ制御信号をモータドライバ回路85
に与えてパルスモータMを駆動し、年齢設定スイッチ8
4によって設定された年齢に応じて赤外線センサ20を
位置決めする。また、赤外線センサ20の位置決めが完
了すると、その旨および設定された年齢に関する情報、
つまり被検温者情報がモータ駆動制御部43から体温演
算部42に出力される。なお、その他の電気的構成は先
の実施の形態と同一である。
【0049】次に、上記のように構成された体温計の動
作について図10を参照しながら説明する。この実施の
形態にかかる体温計では、まず検温者が年齢設定スイッ
チ84を操作して被検温者の年齢を設定する(ステップ
S11)。すると、年齢設定スイッチ84から出力され
るスイッチ信号に基づきモータ駆動制御部43がパルス
モータMを制御して(ステップS12)、赤外線センサ
20を被検温者の年齢に応じて位置決めし、赤外線セン
サ20の受光角が被検温者に応じて適切に設定されて体
温測定が可能な状態となる。
【0050】そして、被検温者の外耳道内にプローブ1
0を挿入した後、測定スイッチ50を押動すると、体温
測定が開始され、以下のようにして自動的に体温測定が
実行される。なお、被検温者が自分自身で直接測定する
場合には、被検温者が上記年齢設定を行い、さらに自分
の外耳道にプローブ10を挿入し、測定スイッチ50を
押動することで体温測定を開始することができる。
【0051】ステップS13で測定スイッチ50が押動
されたと判断すると、赤外線センサ20の受光視野から
放射される赤外線量が測定され(ステップS14)、そ
の検出量に応じた信号がアンプ30およびA/D変換部
41を介して体温演算部42に入力される。また、この
体温演算部42には、モータ駆動制御部43からの被検
温者情報が与えられている。そこで、ステップS15で
被検温者情報から受光角を求め、ステップS14で測定
された赤外線量とともに、演算式、 温度=f3(赤外線量、受光角) に代入し、赤外線量に対応する温度を求める。
【0052】そして、こうして求まった温度を被検温者
の体温として体温表示部70上に表示し(ステップS1
6)、一連の体温測定を終了する。
【0053】以上のように、この実施の形態では、被検
温者の年齢に応じて赤外線センサ20を移動位置決めし
て受光角を変更しているため、先に説明した実施の形態
と同様に、常に鼓膜TYおよびその周辺から放射される
赤外線のみを赤外線センサ20の受光部21に導光する
ことができ、被検温者の体温を正確に求めることができ
る。しかも、先に説明した実施の形態に比べ、より細か
く受光角を調整することができるため、測定精度をさら
に向上させることができる。
【0054】なお、上記実施の形態はいずれも、赤外線
センサ20を移動させて導光管11の後端面11bから
赤外線センサ20の受光部21までの間隔を変更させて
いるが、導光管11のみを移動させたり、あるいは赤外
線センサ20および導光管11の両方を移動させて上記
間隔を調整するようにしてもよく、要は赤外線センサ2
0と導光管11とを相対的に接離移動させて上記間隔を
調整することで赤外線センサ20の受光角を変更するよ
うにしてもよい。
【0055】また、赤外線センサ20および導光管11
を相対的に接離移動させる代わりに、図11や図12に
示すように、レンズ91やアパーチャ板92などの光学
素子を赤外線の伝播経路に沿って移動させて受光角を変
更するようにしてもよい。ここでは、レンズ91を赤外
線センサ20と導光管11との間で移動させ(図1
1)、またアパーチャ板92を同じく赤外線センサ20
と導光管11との間で移動させている(図12)が、こ
れらの光学素子を赤外線の伝播経路上に位置させたり、
当該伝播経路から退避させることで受光角を変更するよ
うにしてもよい。さらに、光学素子の位置は、上記のよ
うに赤外線センサ20と導光管11との間に限定される
ものではなく、導光管11の先端面11a側で移動可能
に構成してもよい。
【0056】図13および図14は、この発明にかかる
体温計の別の実施の形態を示す部分断面図である。この
体温計は、プローブ10A,10Bが交換プローブとし
て体温計本体1に対して着脱自在に構成されている点で
上記において説明した体温計(図1、図8)と相違して
いるが、その他の基本的構成は同一であるため、以下に
おいては当該相違点を中心に説明し、同一構成について
は同一符号を付して説明を省略する。
【0057】この実施の形態にかかる体温計では、体温
計本体1側に赤外線センサ20がセンサブロック20B
で支持固定されており、プローブ10A、10Bを選択
的に装着交換することで赤外線センサ20の受光角を変
更可能となっている。すなわち、図13に示すプローブ
10Aは大人用の交換プローブであり、大人用プローブ
10Aを体温計本体1に装着すると、導光管11の後端
面11bと受光部21との間隔が間隔D1となり、赤外
線センサ20の受光角は比較的広い角度(2θ1)とな
る。そして、プローブ10Aを被検温者(大人)の外耳
道EAMに挿入すると、その先端部は被検温者の外耳道
EAMの略中央部まで入り込み、比較的広い受光角(2
θ1)で鼓膜TYおよびその周辺から放射される赤外線
が赤外線センサ20の受光部21で受光可能となる。
【0058】一方、図14に示すプローブ10Bは幼児
用の交換プローブであり、幼児用プローブ10Bを体温
計本体1に装着すると、導光管11の後端面11bと受
光部21との間隔が間隔D2となり、赤外線センサ20
の受光角は大人用プローブ10Aを装着した場合に比べ
て狭い角度(2θ2)となる。そして、プローブ10B
を被検温者(幼児)の外耳道EAMに挿入しようとして
も、外耳道EAMの奥に入らず、プローブ10の先端部
は入り口部分に止まったままになっているが、大人用に
比べ間隔D2は長くなっており、比較的狭い受光角(2
θ2)で鼓膜TYおよびその周辺から放射される赤外線
のみが赤外線センサ20の受光部21で受光可能となっ
ている。
【0059】図15は体温計本体1のプローブ装着位置
を正面から見た図である。同図に示すように、体温計本
体1側には、プローブ10A,10Bの幅広つば部10
2(図13、14)に対応して幅広切欠部2が設けら
れ、またプローブ10A、10Bのつば部103、10
4(図13、14)に対応して切欠部3、4が設けられ
るとともに、プローブ10Bのつば部105(図14)
に対応して切欠部5が設けられている。なお、体温計本
体1のプローブ装着位置では、切欠部2〜5を除いて、
プローブ10A,10Bを挟み込んで抜け止め可能とな
っている。したがって、プローブ10Aの幅広つば部1
02に付された黒丸印と、体温計本体1において幅広切
欠部2の近傍に付された黒丸印とを合わせながら、プロ
ーブ10Aを体温計本体1側に挿入した後、プローブ1
0Aを図15において時計側に一定角度だけ回転させる
と、プローブ10Aが体温計本体1にロック支持されて
装着される。この実施の形態では、体温計本体1側に当
たり面(図示省略)が設けらており、所定角度以上回転
できないように構成されている。
【0060】また、プローブ10Aを取外す場合には、
図15において反時計回りに回転させて両黒丸印を相互
に合わせた後、プローブ10Aを引抜くことで体温計本
体1から取外すことができる。なお、プローブ10Bの
装着および取外し手順については、プローブ10Aと同
一である。
【0061】さらに、この実施の形態では、体温計本体
1側に検出スイッチ61が固定的に設けられており、幼
児用プローブ10Bを体温計本体1に装着すると、幼児
用プローブ10Bに固有的に形成されたつば部105が
検出スイッチ61をON状態に切り換える。したがっ
て、検出スイッチ61のON/OFF状態を検出するこ
とで体温計本体1に大人用プローブ10Aが装着されて
いるのか、幼児用プローブ10Bが装着されているのか
を検出可能となっている。
【0062】次に、上記のように構成された体温計の動
作について説明する。まず、検温者は、被検温者が幼児
であるのか大人であるかを判断し、大人である場合には
大人用プローブ10Aを体温計本体1に装着する一方、
幼児である場合には幼児用プローブ10Bを体温計本体
1に装着する。そして、被検温者の外耳道内にプローブ
を挿入した後、測定スイッチ50を押動すると、体温測
定が開始され、図1の体温計と同様の動作フロー(図
5)で自動的に体温測定が実行される。
【0063】すなわち、測定スイッチ50が押動された
と判断する(ステップS1)と、赤外線センサ20の受
光視野から放射される赤外線量が測定される(ステップ
S2)。そして、検出スイッチ61からのスイッチ信号
に基づき体温計本体1が大人用プローブ10Aが装着さ
れているか、幼児用プローブ10Bが装着されているか
を判定し(ステップS3)、「大人用」と判定した場合
には大人用の受光角(2θ1)で受光したときに用いる
演算式、 温度=f1(赤外線量) にステップS2で測定された赤外線量を代入し、赤外線
量に対応する温度を求める(ステップS4)。一方、ス
テップS3で「幼児用」と判定した場合には、幼児用の
受光角(2θ2)で受光したときに用いる演算式、 温度=f2(赤外線量) にステップS2で測定された赤外線量を代入し、赤外線
量に対応する温度を求める(ステップS5)。そして、
こうして求められた温度を被検温者の体温として体温表
示部70上に表示し(ステップS6)、一連の体温測定
を終了する。
【0064】以上のように、この実施の形態では、被検
温者に応じてプローブ10A,10Bを装着交換するこ
とで赤外線センサ20の受光角を変更し、常に鼓膜TY
およびその周辺から放射される赤外線のみが赤外線セン
サ20の受光部21で導光されるように構成しているの
で、被検温者の体温を正確に求めることができる。しか
も、このように受光角を変更すると、受光角の変更に伴
って受光部21で受光される赤外線量も増減変動する
が、それぞれ受光角の変更に対応してそれぞれ異なる演
算式f1、f2に基づき温度(体温)を演算し、その演
算結果を体温表示部70に表示しているため、検温者側
では表示されている体温値をそのまま被検温者の体温し
て捉えることができる。
【0065】なお、ここでは、幼児用プローブ10Bの
外径を変更することなく、大人用プローブ10Aと同一
径のものを用いているが、図16に示すように、幼児用
として外径の小さいプローブ10Cを用いることがで
き、図14の幼児用プローブ10Bに比べて外耳道EA
Mのより奥までプローブ10Cを挿入することができ、
より確実に被検温者の鼓膜およびその周辺から放射され
る赤外線を赤外線センサ20で受光することができ、測
定精度を向上させることができる。また、プローブ10
Cの先端部をより鼓膜TYに近づけることができるた
め、赤外線センサ20の受光角(2θ3)も図14の幼
児用プローブ10Bよりも大きく設定することができ、
赤外線センサ20によって測定される赤外線量も増加
し、より安定した体温測定が可能となる。
【0066】なお、交換プローブを用いる上記実施の形
態では、大人用と幼児用の2種類のプローブを用意し、
これらを選択的に体温計本体1に装着するタイプについ
て説明したが、交換プローブの種類は2種類に限定され
るものではなく、3種類以上準備し、選択的利用するよ
うにしてもよいことはいうまでもない。
【0067】また、交換プローブを用いる場合、各プロ
ーブごとに導光管11の径を変更することによって赤外
線センサ20の受光角を変更することが可能である。
【0068】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、被検温者に応じて赤外線センサの受光角を変更する
ように構成しているため、被検温者の個体差にかかわら
ず被検温者の鼓膜、あるいは鼓膜を含むその周辺から放
射される赤外線のみを赤外線センサで受光することがで
き、被検温者の体温を正確に、しかも外気温に影響され
ずに再現性よく測定することができる。
【0069】赤外線センサの受光角を変更する具体的手
段として、請求項2の発明では、被検温者に応じて赤外
線センサと導光管とを相対的に近接させたり、あるいは
離したりして、両者の間隔を調整可能に構成している。
また、請求項3の発明では、プローブの先端部から赤外
線センサまでの赤外線の伝播経路上で移動自在に設けら
れた光学素子を設け、当該光学素子を移動させることで
受光角を変更可能としている。また、請求項4の発明で
は、プローブを体温計本体に対して着脱交換自在に構成
し、被検温者に対応するプローブを体温計本体に交換装
着することで受光角を変更可能としている。より具体的
には、プローブの交換によって赤外線センサと導光管と
の間隔を被検温者に応じて調整することで赤外線センサ
の受光角を調整し(請求項5)、あるいはプローブの交
換によってプローブ中の導光管の径を被検温者に応じて
調整することで赤外線センサの受光角を調整することが
できる(請求項6)。
【0070】また、請求項7の発明によれば、受光角が
調整された状態で赤外線センサが鼓膜、あるいは鼓膜を
含むその周辺から放射される赤外線を受光検出し、その
検出量から被検温者の体温を求めるように構成されてお
り、被検温者の体温を正確に求めることができる。
【0071】また、請求項8ないし10の発明によれ
ば、被検温者情報検出手段によって検出された被検温者
情報と、赤外線センサによって検出された赤外線量とに
基づき、被検温者の体温を演算する演算手段が設けられ
ているため、被検温者の個体差にかかわらず、被検温者
の体温を自動的に計測することができる。
【0072】また、請求項11の発明によれば、請求項
1記載の体温計に適した交換プローブが得られる。すな
わち、この交換プローブを体温計本体に装着すると、赤
外線センサによって受光可能な受光角を当該交換プロー
ブごとに予め設定された受光角に切り換えることができ
る。具体的には、交換プローブの交換装着によって赤外
線センサと導光管との間隔を被検温者に応じて調整して
赤外線センサの受光角を変更したり(請求項12)、あ
るいは交換プローブの交換装着によってプローブ中の導
光管の径を被検温者に応じて調整して赤外線センサの受
光角を変更することができる(請求項13)。
【0073】さらに、請求項14の発明によれば、交換
プローブが体温計本体に交換装着されると、自動的に交
換プローブに対応する被検温者情報が体温計本体側に読
み出されるように構成されているので、被検温者の個体
差にかかわらず、被検温者の体温を自動的に計測するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる体温計の一の実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】図1の体温計に設けられたプローブ部分の断面
図である。
【図3】導光管内での赤外線の伝播の様子を模式的に示
した図である。
【図4】図1に示す体温計の電気的構成を示すブロック
図である。
【図5】図1の体温計の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】図1の体温計の動作を説明するための説明図で
ある。
【図7】図1の体温計の動作を説明するための説明図で
ある。
【図8】この発明にかかる体温計の他の実施の形態を示
す部分断面図である。
【図9】図8の体温計の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図10】図8の体温計の動作を示すフローチャートで
ある。
【図11】赤外線センサの受光角を変更するための他の
手段を示す図である。
【図12】赤外線センサの受光角を変更するための別の
手段を示す図である。
【図13】この発明にかかる体温計の別の実施の形態を
示す部分断面図である。
【図14】この発明にかかる体温計の別の実施の形態を
示す部分断面図である。
【図15】体温計本体のプローブ装着位置を正面から見
た図である。
【図16】この発明にかかる体温計のさらに別の実施の
形態を示す部分断面図である。
【図17】鼓膜および外耳道の温度分布を示すグラフで
ある。
【図18】従来の体温計によって幼児の体温を測定した
場合の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
10 プローブ 10A 大人用プローブ(交換プローブ) 10B、10C 幼児用プローブ(交換プローブ) 11 導光管 20 赤外線センサ 21 受光部 30 アンプ 44 体温演算部 45 判定部 60 報知音発生部 70 体温表示部 80 体温変化表示部 91 レンズ(光学素子) 92 アパーチャ板(光学素子) Tm 最高温度(鼓膜温度) Tty 鼓膜温度

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体温計本体に取り付けられたプローブを
    被検温者の外耳道に挿入した状態で当該プローブ中に設
    けられた導光管を介して導光される赤外線を赤外線セン
    サで検出し、前記被検温者の体温を測定する体温計にお
    いて、 前記赤外線センサによって受光可能な赤外線の受光角
    を、前記被検温者に応じて変更可能に構成されたことを
    特徴とする体温計。
  2. 【請求項2】 前記赤外線センサが前記導光管に対して
    相対的に接離自在に設けられ、前記被検温者に応じて前
    記赤外線センサと前記導光管との間隔を変更して前記受
    光角を変更可能な請求項1記載の体温計。
  3. 【請求項3】 前記プローブの先端部から前記赤外線セ
    ンサまでの赤外線の伝播経路上で移動自在に設けられた
    光学素子をさらに備え、 前記被検温者に応じて当該光学素子を移動させること
    で、前記受光角を変更可能な請求項1記載の体温計。
  4. 【請求項4】 プローブが前記体温計本体に対して着脱
    交換自在となっており、前記被検温者に対応するプロー
    ブを前記体温計本体に交換装着することで前記受光角を
    変更可能な請求項1記載の体温計。
  5. 【請求項5】 前記プローブの交換によって前記被検温
    者に応じて前記赤外線センサと前記導光管との間隔が調
    整され、前記被検温者に対応する受光角が設定される請
    求項4記載の体温計。
  6. 【請求項6】 前記被検温者に応じて前記プローブ中に
    設けられた前記導光管の径が調整され、前記プローブの
    交換によって前記被検温者に対応する受光角が設定され
    る請求項4記載の体温計。
  7. 【請求項7】 前記赤外線センサによって検出された赤
    外線量に基づき前記被検温者の体温を演算する演算手段
    を備えた請求項1ないし6のいずれかに記載の体温計。
  8. 【請求項8】 前記赤外線センサと前記導光管との相対
    的な位置関係に基づき前記被検温者に関する被検温者情
    報を検出する被検温者情報検出手段と、 前記被検温者情報検出手段によって検出された被検温者
    情報と、前記赤外線センサによって検出された赤外線量
    とに基づき、前記被検温者の体温を演算する演算手段を
    備えた請求項1または2記載の体温計。
  9. 【請求項9】 前記光学素子の位置に基づき前記被検温
    者に関する被検温者情報を検出する被検温者情報検出手
    段と、 前記被検温者情報検出手段によって検出された被検温者
    情報と、前記赤外線センサによって検出された赤外線量
    とに基づき、前記被検温者の体温を演算する演算手段を
    備えた請求項3記載の体温計。
  10. 【請求項10】 前記体温計本体に交換装着されたプロ
    ーブに基づき前記被検温者に関する被検温者情報を検出
    する被検温者情報検出手段と、 前記被検温者情報検出手段によって検出された被検温者
    情報と、前記赤外線センサによって検出された赤外線量
    とに基づき、前記被検温者の体温を演算する演算手段を
    備えた請求項1、4、5または6記載の体温計。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の体温計に着脱交換自在
    に構成され、その内部に設けられた導光管を介して赤外
    線を赤外線センサに導光する交換プローブであって、 当該交換プローブが前記体温計本体に装着されると、前
    記赤外線センサによって受光可能な受光角が当該交換プ
    ローブごとに予め設定された受光角に切り換えられるこ
    とを特徴とする体温計の交換プローブ。
  12. 【請求項12】 前記交換プローブの交換によって前記
    被検温者に応じて前記赤外線センサと前記導光管との間
    隔が調整され、前記被検温者に対応する受光角が設定さ
    れる請求項11記載の体温計の交換プローブ。
  13. 【請求項13】 前記交換プローブの交換によって前記
    導光管の径が調整され、前記被検温者に対応する受光角
    が設定される請求項11記載の体温計。
  14. 【請求項14】 前記交換プローブが前記体温計本体に
    装着されると、当該交換プローブに対応する被検温者情
    報が前記体温計本体側に読み出されるように構成された
    請求項11ないし13のいずれかに記載の体温計の交換
    プローブ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006132221A1 (ja) * 2005-06-07 2006-12-14 Omron Healthcare Co., Ltd. 生体情報計測センサ
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