JPH10233650A - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路

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JPH10233650A
JPH10233650A JP9037684A JP3768497A JPH10233650A JP H10233650 A JPH10233650 A JP H10233650A JP 9037684 A JP9037684 A JP 9037684A JP 3768497 A JP3768497 A JP 3768497A JP H10233650 A JPH10233650 A JP H10233650A
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JP
Japan
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multiplier
filter circuit
filter
product
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JP9037684A
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Satoshi Sugawa
聡 須川
Shiro Hosoya
史郎 細谷
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0223Computation saving measures; Accelerating measures
    • H03H17/0238Measures concerning the arithmetic used
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations
    • G06F17/15Correlation function computation including computation of convolution operations

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ回路の回路規模を縮小するために、
遅延素子及び加算器の個数を削減する。 【解決手段】 第1 bit plane の出力たる加算器101
の出力は、遅延素子22,30,乗算器1000を介して
加算器106に入力される。一方、入力データXは遅延
素子10を介して乗算器C2 1乃至C0 1に入力され、各乗
数に対応する部分積が求められる。加算器102には、
乗数C2 1に対応する部分積が遅延素子23を介して入力
されるとともに、乗数C1 1に対応する部分積が入力され
る。加算器102の出力は遅延素子23を介して加算器1
3に入力され、一方、乗数C0 1に対応する部分積も加
算器103に入力される。加算器106には、第2 bit p
laneの出力たる加算器103の出力が遅延素子25を介し
て入力され、第1 bit planeの出力たる加算器101
出力との加算結果を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗算器及び加算
器を用いて積和演算を行う演算単位が縦続に接続され
た、有限長インパルス応答型のフィルタ回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ディジタルフィルタは、音声、通信、画
像信号などのディジタル信号を処理する際に用いられる
半導体集積回路の代表的なものであり、ディジタル信号
処理技術の発展に伴い、通信分野や民生分野においてア
ナログフィルタに取って代わって多く用いられるように
なってきた。
【0003】ディジタルフィルタを用いてディジタル信
号処理を行うにあたっては、特性の異なる複数のフィル
タ回路を用いてディジタル信号処理回路を構成する場合
がある。図16は、このように構成されたディジタル信
号処理回路の一例を示すブロック図である。処理すべき
信号(入力データX)は、フィルタ回路F1乃至FL
(L:2以上の整数)にそれぞれ入力され、各フィルタ
回路F1乃至FLの特性に基づいて入力データXを処理
した結果が、出力データY1乃至YLとして各フィルタ回
路から出力される。出力データY1乃至YLはセレクタに
入力され、このうち所望の出力データをフィルタ選択信
号によって選択することにより、セレクタの出力として
ディジタル信号処理回路の出力データyを得る。
【0004】次に、フィルタ回路の構成について述べ
る。一般的に、フィルタ回路のそれぞれは、固有のフィ
ルタ係数Ci(i:0以上の整数)を有する数種類のフ
ィルタを用いて構成される。ここで、フィルタ係数Ci
は1ビットの係数要素の並びとして表されるが、本明細
書においては、フィルタ係数Ciの最下位ビット(LS
B)から(j+1)ビット目の係数要素をCi j(j:0
以上の整数)と表記する。例えば、フィルタ係数Ci
LSBはCi 0と、LSBから2ビット目の係数要素はC
i 1と表される。また、この表記によると、フィルタ係数
のビット長は(m+1)ビット(m:jの最大値)と表
される。
【0005】また、具体的にフィルタ回路は、複数の乗
算器と加算器とを組み合わせることによって得られる積
和演算単位( bit plane )を縦続に接続することによ
り構成される。このとき、各フィルタ係数のそれぞれの
係数要素は、個々の乗算器の乗数に対応する。
【0006】図17は、複数の積和演算単位が縦続に接
続された有限長インパルス応答(finite impulse respo
nse : FIR)型フィルタ回路の代表的な例として、Tobia
s GNollらによる Bit Plane Structure を示すブロック
図である("A 40 MHz programmable semisystolic tran
sversal filter",ISSCC Dig. Tech. Papers, pp.180-19
1,Feb.1987)。ここでは、それぞれ3ビットの係数要素
を有する3個のフィルタ係数C0,C1,C2を用いた例
を示した。なお、上述のCi jの表記を用いると、各フィ
ルタ係数は、C0{C0 2,C0 1,C0 0}、C1{C1 2,C
1 1,C1 0}、C2{C2 2,C2 1,C2 0}と表される。以
下、係数要素を入力データXに乗算する乗算器について
も係数要素を以て示す。
【0007】図17から分かるように、 Bit Plane Str
ucture は、同種類のフィルタ係数を有する乗算器につ
いては、入力データXが同数の遅延素子を介してフィル
タ回路から出力されるように設計されており、また、フ
ィルタ係数の種類が異なる乗算器同士の間では、iが大
きくなるに従って出力に至るまでに入力データXが介す
る遅延素子の個数も増加している。
【0008】例えば、乗算器C0 0を介して出力に至る経
路を考えると、入力データXは、遅延素子22,23,2
4,25,26,27,28の7個の遅延素子を介して出力
に至っており、乗算器C0 1を介して出力に至る経路を考
えても、遅延素子10,11,12,25,26,27,28
の同じく7個の遅延素子を介して出力に至っている。一
方、乗算器C1 0を介して出力に至る経路を考えると、入
力データXは、遅延素子21,22,23,24,25
6,27,28の8個の遅延素子を介して出力に至って
おり、乗算器C0 0を介して出力に至る場合よりも1個だ
け遅延素子の個数が増加している。即ち、図17に示す
Bit Plane Structure においては、入力データXは、
係数要素C0 jに対して7個、C1 jに対して8個、C2 j
対して9個の遅延素子を介して出力に至ることとなる。
なお、遅延素子10乃至28はいずれも同じ性能を有する
ことが前提とされる。
【0009】以下、図17に示した回路の動作を説明す
る。まず第0 bit plane においては、フィルタ回路の
処理すべき入力データXが乗算器C2 0乃至C0 0にそれぞ
れ入力され、各乗数に対応する部分積が求められる。加
算器100には、遅延素子20を介して乗数C2 0に対応す
る部分積が入力されるとともに、乗数C1 0に対応する部
分積が入力される。加算器100の出力は遅延素子21
介して加算器101に入力され、一方、乗数C0 0に対応
する部分積も加算器101に入力される。そして加算器
101の出力として第0 bit plane の出力を得る。
【0010】第0 bit plane の出力たる加算器101
出力は、いずれの bit plane にも属さない遅延素子22
を介して、やはりいずれの bit plane にも属さない乗
算器1000に入力される。乗算器1000は乗数1/2
を有し、自身の入力データに1/2を乗じて、即ち自身
の入力データを1ビット右にシフトしてLSBを切り捨
てたものを出力する。
【0011】一方、入力データXは、いずれの bit pla
ne にも属さない遅延素子10乃至12を介して、第1 bi
t plane の乗算器C2 1乃至C0 1にそれぞれ入力され、各
乗数に対応する部分積が求められる。加算器102
は、乗数C2 1に対応する部分積と乗算器1000の出力
とが入力される。加算器102の出力は遅延素子23を介
して加算器103に入力され、一方、乗数C1 1に対応す
る部分積も加算器103に入力される。加算器104
は、遅延素子24を介して加算器103の出力が入力され
るとともに、乗数C0 1に対応する部分積も入力され、第
1 bit plane の出力たるその加算結果を出力する。
【0012】以下、第2 bit plane においても同様の
動作が行われ、加算器107の出力としてフィルタ回路
の出力データYを得る。
【0013】なお、図17に示す従来の Bit Plane Str
ucture においては、iの最大値をnとして、(m+
1)(n+1)−1=8個の加算器と(m+1)(n+
1)+m(n+1)=15個の遅延素子が必要であるこ
とが分かる。但し、遅延素子12,15,22,25,28
については、遅延素子の性能に応じて所望の遅延時間を
得るために任意的に挿入されたものであり、これらの遅
延素子は省略することができる。これを考慮すると、本
質的には(m+1)n+mn=10個の遅延素子で構成
することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図17に示すように、
フィルタ回路を構成するにあたっては、フィルタ係数の
種類数と係数要素の数とに応じて多数の遅延素子、加算
器、乗算器が必要となり、フィルタ回路の回路規模が増
大する。これは1チップあたりの面積を増大させ、製造
コストをおし上げるという問題があった。
【0015】そしてこの問題は、図16に示されたよう
な複数のフィルタ回路を用いて構成されるディジタル信
号処理回路において特に顕著となる。
【0016】本発明はこのような問題を解決するために
成されたものであり、遅延素子及び加算器の個数を削減
することにより、フィルタ回路の回路規模を縮小するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に係るフィルタ回路は、最下位桁から順にCi 0乃至Ci m
(0≦i≦n、0≦j≦m:i,j,n,mはいずれも
整数)で表され、いずれもR進数である(n+1)個の
フィルタ係数Ciを有するフィルタ回路において、フィ
ルタ回路は、1/Rを乗ずる乗算器を介した、第0乃至
第mの積和演算単位の縦続接続により構成され、第jの
積和演算単位は、フィルタ回路の処理すべき入力データ
とC0 j乃至Cn jとの乗算をそれぞれ行う第0から第nの
乗算器と、第nから第0の乗算器の出力をこの順に逐次
遅延しながら累加を行うためのn個の遅延素子及び加算
器とを有し、加算器のうちの最終段の出力が第jの積和
演算単位の出力として得られ、第(j−1)の積和演算
単位の出力は、所定の係数が乗じられて、第jの積和演
算単位の第tの乗算器(0≦t≦(n−1))のいずれ
か一つに伴って累加の対象となることを特徴とするもの
である。
【0018】また、この発明のうち請求項2に係るフィ
ルタ回路は、最下位桁から順にCi 0乃至Ci m(0≦i≦
n、0≦j≦m:i,j,n,mはいずれも整数)で表
され、いずれもR進数である(n+1)個のフィルタ係
数Ciを有するフィルタ回路において、フィルタ回路
は、1/Rを乗ずる乗算器を介した、第0乃至第mの積
和演算単位の縦続接続により構成され、第jの積和演算
単位は、自身へ入力されるデータとC0 j乃至Cn jとの乗
算をそれぞれ行う第0から第nの乗算器と、第0から第
nの乗算器の出力をこの順に累加するためのn個の加算
器とを有し、第0乃至第mの積和演算単位における第0
の乗算器には、入力データがそれぞれ入力され、第0乃
至第mの積和演算単位における第hの乗算器(1≦h≦
n)には、入力データがh個の遅延素子を介してそれぞ
れ入力されることを特徴とするものである。
【0019】また、この発明のうち請求項3に係るフィ
ルタ回路は、2進数のフィルタ係数Ci を最下位ビット
から順に構成し、いずれもが「0」及び「1」のいずれ
か一方を採る係数要素Ci j(0≦i≦n、0≦j≦m:
i,j,n,mはいずれも整数)と、入力データX0
逐次遅延して得られる被遅延入力データXi とを用い、
iに関する総和ΣCi jij+k (kは整数)として求
められる部分積Pj のjに関する総和を採って、iに関
する総和ΣCii を求めて出力するフィルタ回路であ
って、異なるjについての部分積Pj のそれぞれにおい
て、共通して複数の係数要素Cq jが「1」を採る場合に
(qは0以上n以下の整数であって複数の値を採る)、
被遅延入力データXq のqに関する総和として中間変数
を求める共通項演算部と、中間変数を用いて部分積Pj
を求める第jの積和演算単位と、第(s−1)の積和演
算単位の出力を1/2を乗じて第tの積和演算単位へ入
力する第sの乗算器(1≦s≦m)とを備えることを特
徴とするものである。
【0020】また、この発明のうち請求項4に係るフィ
ルタ回路は請求項3記載のフィルタ回路であって、フィ
ルタ係数Ci がそれぞれのiに関して複数設定され、フ
ィルタ選択信号によって択一的に選択されることによ
り、複数のフィルタ特性を呈し、異なるフィルタ特性に
応じて異なる中間変数を求めるために被遅延入力データ
i をフィルタ選択信号によって選択的に共通項演算部
へ入力する第1セレクタと、異なるフィルタ特性に応じ
て異なる部分積Pj を求めるために第jの積和演算単位
へ共通項演算部の出力及び前記被遅延入力データXi
フィルタ選択信号によって選択的に出力する第2セレク
タとを更に備えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、本実施の形態1に係るフィルタ
回路の構成を示すブロック図である。ここでは、m=
2、n=2の条件下で図示した。以下、図1に示す回路
の動作を説明する。まず第0 bit plane においては、
フィルタ回路の処理すべき入力データXが乗算器C2 0
至C0 0にそれぞれ入力され、各乗数に対応する部分積が
求められる。加算器100には、遅延素子20を介して乗
数C2 0に対応する部分積が入力されるとともに、乗数C
1 0に対応する部分積が入力され、加算器100の出力は
遅延素子21を介して加算器101に入力される。一方、
乗数C0 0に対応する部分積も加算器101に入力され、
加算器101の出力として第0 bit plane の出力を得
る。
【0022】第0 bit plane の出力たる加算器101
出力は、いずれの bit plane にも属さない遅延素子
2,30を介して、やはりいずれの bit plane にも属
さない乗算器1000に入力される。乗算器1000は乗
数1/2を有し、自身の入力データに1/2を乗じて、
即ち自身の入力データを1ビット右にシフトしてLSB
を切り捨てたものを出力する。
【0023】一方、入力データXは、いずれの bit pla
ne にも属さない遅延素子10を介して、第1 bit plane
において乗算器C2 1乃至C0 1にそれぞれ入力され、各
乗数に対応する部分積が求められる。加算器102
は、乗数C2 1に対応する部分積が遅延素子23を介して
入力されるとともに、乗数C1 1に対応する部分積が入力
される。加算器102の出力は遅延素子24を介して加算
器103に入力され、一方、乗数C0 1に対応する部分積
も加算器103に入力される。そして加算器103の出力
として第1 bit plane の出力を得る。
【0024】加算器106には、第1 bit plane の出力
たる加算器103の出力が、いずれの bit plane にも属
さない遅延素子25を介して入力されるとともに、乗算
器1000の出力も入力され、その加算結果を出力す
る。
【0025】以下、第2 bit plane においても同様の
動作が行われ、加算器107の出力としてフィルタ回路
の出力Yを得る。
【0026】このように本実施の形態1に係るフィルタ
回路は、(n−1)以下のiに対して、乗算器C
i+1 jと、乗算器Ci+1 jに対応する部分積及び乗算器Ci j
に対応する部分積を加算する加算器100乃至105との
間に遅延素子20,21,23,24,26,27を挿入する
ことにより、フィルタ係数の相違に対応して入力データ
Xを逐次遅延している点で、図17に示す従来の Bit P
lane Structure と共通する。
【0027】しかし、本実施の形態1に係るフィルタ回
路は、以下の点で従来の Bit PlaneStructure と相違す
る。即ち、従来の Bit Plane Structure においては、
第sbit plane (0≦s≦(m−1))の出力を第(s
+1) bit plane における係数要素Cn s+1に対応する
部分積と加算していたのに対し、本実施の形態1に係る
フィルタ回路においては、第s bit plane の出力を第
(s+1) bit planeの出力と加算している。その結
果、第s bit plane の出力は、第(s+1) bit plan
e においてなされる係数要素Cn s+1乃至C0 s+1と入力デ
ータXとの乗算の結果を逐次遅延するための遅延素子の
いずれも介さない。例えば、第1 bit plane の出力
は、第2 bit plane においてなされる係数要素C2 2
至C0 2と入力データXとの乗算の結果を逐次遅延するた
めの遅延素子26乃至28のいずれも介さない。
【0028】従って、従来の Bit Plane Structure に
おいては、例えば、第0 bit planeの出力たる加算器1
1の出力が第1 bit plane において遅延素子23乃至
5を介していたため、これに対応して入力データXを
遅延するために、第0及び第1bit plane 間に(n+
1)=3個の遅延素子10乃至12を挿入する必要があっ
たのに対し、本実施の形態1に係るフィルタ回路におい
ては、例えば、第0 bitplane の出力たる加算器101
の出力が遅延素子23乃至25のいずれも介さないため、
第0及び第1 bit plane 間にこれに対応する遅延素子
を挿入する必要はない。
【0029】即ち、本実施の形態1に係るフィルタ回路
においては、加算器については従来の Bit Plane Struc
ture と同様に(m+1)(n+1)−1=8個必要と
するが、遅延素子については(m+1)(n+1)+
(2m+1)=14個で足り、従来の Bit Plane Struc
ture においてはm=2、n=2の条件下で15個必要
であったことに鑑みれば、遅延素子の個数を削減するこ
とができる。
【0030】また、本実施の形態1に係るフィルタ回路
においては、入力データXは、乗算器Ci jで処理を受け
る前後において(4+i)個の遅延素子を介して出力に
至っている。即ち、従来の Bit Plane Structure と同
様に、同一のフィルタ係数を構成する係数要素に対応す
る乗算器については、入力データXが同数の遅延素子を
介してフィルタ回路から出力され、また、異なるフィル
タ係数を構成する係数要素に対応する乗算器同士の間で
は、iが大きくなるに従って出力に至るまでに入力デー
タXが介する遅延素子の個数も増加していることが分か
る。なお、遅延素子10乃至32はいずれも同じ性能を有
することが前提とされる。
【0031】従って、以下の数1を満たす条件下におい
ては、従来の Bit Plane Structureと同じ特性を有する
フィルタ回路を、従来よりも少ない遅延素子で構成する
ことができるため、回路規模を縮小することができる。
【0032】
【数1】
【0033】なお、遅延素子10,11,22,25
8,30,31,32については、遅延素子の性能に応じ
て所望の遅延時間を得るために任意的に挿入されたもの
であり、これらの遅延素子は省略することができる。こ
れを考慮すると、実質的には(m+1)n=6個の遅延
素子で構成することができる。
【0034】また、本実施の形態1においては、第s b
it plane の出力を第(s+1) bit plane の出力と加
算する場合について述べたが、図2に示すように、第s
bitplane の出力を第(s+1) bit plane における
乗数Ct s+1(1≦t≦(n−1))に対応する部分積と
加算する場合であっても、入力データXを遅延するため
に各 bit plane 間に挿入しなければならない遅延素子
の個数を(n−t)個削減することができ、回路規模を
縮小することができる。
【0035】なお、図2に示すフィルタ回路と従来の B
it Plane Structure とを比較すると、入力データXを
遅延するための遅延素子として各 bit plane 間にとも
に3個の遅延素子が挿入されているように見えるが、図
2に示す回路における遅延素子12,15はそれぞれ遅延
素子30,31に対応して設けられたものであり、従来の
Bit Plane Structure における遅延素子12,15とは
本質を異にする。
【0036】実施の形態2.図4〜図6は、本実施の形
態2に係るフィルタ回路の構成を示すブロック図であ
り、これらの図は図3に示された接続関係に基づいて、
一点鎖線で示される仮想線において連続する。ここで
は、m=4、n=6の条件下で図示した。以下、この回
路の動作を説明する。各 bit plane の乗算器C0 jには
入力データXが入力され、それぞれの乗数に対応する部
分積が求められる。また、各 bit planeの乗算器C1 j
は遅延素子10,11によって遅延された入力データXが
入力され、それぞれの乗数に対応する部分積が求められ
る。以下同様に、各 bit planeの乗算器C2 jには遅延素
子10乃至13によって遅延された入力データXが、各 b
it plane の乗算器C3 jには遅延素子10乃至15によっ
て遅延された入力データXが、各 bit plane の乗算器
4 jには遅延素子10乃至17によって遅延された入力デ
ータXが、各 bit plane の乗算器C5 jには遅延素子10
乃至19によって遅延された入力データXが、各 bit pl
ane の乗算器C6 jには遅延素子10乃至111によって遅
延された入力データXが、それぞれ入力され、各々の乗
数に対応する部分積が求められる。
【0037】各々の乗数に対応する部分積は、実施の形
態1の場合と同様に、加算器100乃至1029によって
各 bit plane ごとに累加され、加算器105,1011
1017,1023,1029の出力として各 bit plane の
出力を得る。第0 bit planeの出力たる加算器105
出力は、いずれの bit plane にも属さない遅延素子
6,30と、やはりいずれの bit plane にも属さな
い、乗数1/2を有する乗算器1000とを介して、加
算器1030に入力される。また、第1 bit plane の出
力たる加算器1011の出力は、いずれの bit plane に
も属さない遅延素子213,40を介して、加算器1030
に入力される。加算器1030の出力は、いずれのbit pl
ane にも属さない遅延素子31と、やはりいずれの bit
plane にも属さない、乗数1/2を有する乗算器100
1とを介して、加算器1031に入力される。また、第2
bit plane の出力たる加算器1017の出力は、いずれの
bit plane にも属さない遅延素子220,41,42を介
して、加算器1031に入力される。加算器1031の出力
は、いずれの bit plane にも属さない遅延素子32と、
やはりいずれの bit plane にも属さない、乗数1/2
を有する乗算器1002とを介して、加算器1032に入
力される。また、第3 bit plane の出力たる加算器1
23の出力は、いずれの bit plane にも属さない遅延
素子227,43乃至45を介して、加算器1032に入力さ
れる。加算器1032の出力は、いずれの bit plane に
も属さない遅延素子34と、やはりいずれの bit plane
にも属さない、乗数1/2を有する乗算器1003とを
介して、加算器1033に入力される。また、第4 bit p
lane の出力たる加算器1029の出力は、いずれの bit
plane にも属さない遅延素子234,46乃至49を介し
て、加算器1033に入力される。そして、加算器1033
の出力としてフィルタ回路の出力データYを得る。
【0038】このように本実施の形態2に係るフィルタ
回路は、第s bit plane の出力を第(s+1) bit pl
ane の出力と加算している点で、実施の形態1に係るフ
ィルタ回路と共通する。しかし、各 bit plane におい
て、iが小さい乗数に対応する部分積から順に部分積が
累加される点において、iが大きい乗数に対応する部分
積から順に部分積が累加される実施の形態1に係るフィ
ルタ回路と相違するほか、以下のような相違点がある。
【0039】まず第1の相違点は、実施の形態1に係る
フィルタ回路においては、(n−1)以下のiについ
て、乗算器Ci+1 jと、乗算器Ci+1 jに対応する部分積及
び乗算器Ci jに対応する部分積を加算する加算器100
乃至105との間に、遅延素子20,21,23,24
6,27を挿入することにより、フィルタ係数の相違に
対応して入力データXを逐次遅延していたのに対し、本
実施の形態2に係るフィルタ回路においては、入力デー
タXが各乗算器に入力されるまでに遅延素子10,12
4,16,18,110を挿入することにより、フィルタ
係数の相違に対応して入力データXを逐次遅延している
点である。
【0040】特に図4〜図6に示すように、乗算器C0 j
から加算器105+6jへ至るまでの経路に遅延素子27j
至27j+5を挿入している場合は、フィルタ係数の相違に
対応して入力データXを逐次遅延するために、2個を1
組とする遅延素子がn組、即ち2n個の遅延素子
(10,11),(12,13),(14,15),(16
7),(18,19),(110,111)が挿入されてい
る点において実施の形態1に係るフィルタ回路と相違す
る。
【0041】次に第2の相違点は、実施の形態1に係る
フィルタ回路においては、各 bit plane の出力を得る
加算器(例えば103)と、その段の出力と前段の bit
planeの出力とを加算する加算器(例えば106)との間
には、1個の遅延素子(例えば25)のみが挿入されて
いたのに対し、本実施の形態2に係るフィルタ回路にお
いては、それに加えて、第j bit plane についてj個
の遅延素子40,(41,42),(43,44,45),
(46,47,48,49)が挿入されている点である。
【0042】以上のように、本実施の形態2に係るフィ
ルタ回路を用いると、加算器については従来の Bit Pla
ne Structure と同様に(m+1)(n+1)−1=3
4個必要とするが、遅延素子については(m+1)(n
+1)+2n+(1/2)m(m+1)+(m+1)=
62個で足り、従来の Bit Plane Structure において
はm=4、n=6の条件下で63個の遅延素子が必要で
あったことに鑑みれば、遅延素子の個数を削減すること
ができる。
【0043】また、本実施の形態2に係るフィルタ回路
においては、入力データXは、乗算器Ci jで処理を受け
る前後において(12+i)個の遅延素子を介して出力
に至っている。即ち、従来の Bit Plane Structure と
同様に、同一のフィルタ係数をを構成する係数要素に対
応する乗算器については、入力データXが同数の遅延素
子を介してフィルタ回路から出力され、また、異なるフ
ィルタ係数を構成する係数要素に対応する乗算器同士の
間では、iが大きくなるに従って出力に至るまでに入力
データXが介する遅延素子の個数も増加していることが
分かる。
【0044】従って、以下の数2を満たす条件下におい
ては、従来の Bit Plane Structureと同じ特性を有する
フィルタ回路を、従来よりも少ない遅延素子で構成する
ことができるため、回路規模を縮小することができる。
【0045】
【数2】
【0046】なお、本実施の形態2においては第s bit
plane の出力を第(s+1) bitplane の出力と加算
する場合について述べたが、これに限らず、第s bit p
laneの出力を第(s+1) bit plane における乗数Ct
s+1に対応する部分積と加算する場合であっても、入力
データXを遅延するための遅延素子の個数を削減するこ
とができ、回路規模を縮小することができる。
【0047】なお、遅延素子11,13,15,17
9,111,20乃至234,30乃至35、40乃至49につ
いては、遅延素子の性能に応じて所望の遅延時間を得る
ために任意的に挿入されたものであり、これらの遅延素
子は省略することができる。これを考慮すると、実質的
にはn=6個の遅延素子で構成することができる。
【0048】実施の形態3.図7は、本実施の形態3に
係るフィルタ回路の構成を示すブロック図である。ここ
では、m=2、n=3の条件下で図示した。以下、この
回路の動作を説明する。各 bit plane の乗算器C0 j
は入力データXが入力され、それぞれの乗数に対応する
部分積が求められる。以下同様に、各 bit plane の乗
算器C1 jには遅延素子10によって遅延された入力デー
タXが、各 bit plane の乗算器C2 jには遅延素子10
1によって遅延された入力データXが、各 bit plane
の乗算器C3 jには遅延素子10乃至12によって遅延され
た入力データXが入力され、それぞれの乗数に対応する
部分積が求められる。
【0049】各 bit plane においては、各乗数に対応
する部分積の加算を実行するために木構造の加算器群が
用いられる。例えば第0 bit plane においては、乗数
0 0に対応する部分積と乗数C1 0に対応する部分積との
加算が加算器100によって実行されるとともに、乗数
2 0に対応する部分積と乗数C3 0に対応する部分積との
加算が加算器101によって実行される。次に、遅延素
子20を介した加算器100の出力と遅延素子21を介し
た加算器101の出力との加算が加算器106によって実
行され、加算器106の出力として第0 bit plane の出
力を得る。第1,第2 bit plane においても同様の動
作が行われ、加算器107の出力として第1bit plane
の出力を、加算器108の出力として第2 bit plane の
出力を、それぞれ得る。
【0050】第0 bit plane の出力たる加算器106
出力は、いずれの bit plane にも属さない遅延素子30
と、やはりいずれの bit plane にも属さない、乗数1
/2を有する乗算器1000とを介して、加算器109
入力される。また、第1 bitplane の出力たる加算器1
7の出力は、いずれの bit plane にも属さない遅延素
子40を介して、加算器109に入力される。また、加算
器109の出力は、いずれの bit plane にも属さない遅
延素子31と、やはりいずれの bit planeにも属さな
い、乗数1/2を有する乗算器1001とを介して、加
算器1010に入力される。また、第2 bit plane の出
力たる加算器108の出力は、いずれのbit plane にも
属さない遅延素子41,42を介して、加算器1010に入
力される。そして加算器1010の出力としてフィルタ回
路の出力データYを得る。
【0051】このように本実施の形態3に係るフィルタ
回路は、フィルタ係数の相違に対応して入力データXを
逐次遅延するために、入力データXが各乗算器に入力さ
れるまでの間に遅延素子10,11,12を挿入している
点で、実施の形態2に係るフィルタ回路と共通する。即
ち、入力データXが各乗算器に入力されるまでにフィル
タ係数の相違に対応した入力データXの遅延がすでに完
了されている点において、実施の形態2に係るフィルタ
回路と共通する。
【0052】しかし、上述のごとく、各乗数に対応する
部分積の加算を実行するために木構造の加算器群が用い
られる点において実施の形態2に係るフィルタ回路と相
違する。即ち、本実施の形態3に係るフィルタ回路にお
いては、各乗数に対応する部分積が求められた後、所望
の遅延時間を得るために任意的に遅延素子を挿入するに
あたって、木構造の加算器群を用いることにより複数の
乗算器に対して一つの遅延素子をまとめて機能させる点
で、実施の形態2に係るフィルタ回路と相違する。これ
により、フィルタ回路に挿入する遅延素子の個数をさら
に削減することができる。
【0053】以上のように、本実施の形態3に係るフィ
ルタ回路を用いると、加算器については従来の Bit Pla
ne Structure と同様に(m+1)(n+1)−1=1
1個必要とするが、遅延素子については(m+1)(n
−1)+n+(1/2)m(m+1)+(m+1)=1
5個で足り、従来の Bit Plane Structure においては
m=2、n=3の条件下で20個必要であったことに鑑
みれば、遅延素子の個数を削減することができる。
【0054】また、本実施の形態3に係るフィルタ回路
においては、入力データXは、乗算器Ci jで処理を受け
る前後において(4+i)個の遅延素子を介して出力に
至っている。即ち、従来の Bit Plane Structure と同
様に、同一のフィルタ係数を構成する係数要素に対応す
る乗算器については、入力データXが同数の遅延素子を
介してフィルタ回路から出力され、また、異なるフィル
タ係数を構成する係数要素に対応する乗算器同士の間で
は、iが大きくなるに従って出力に至るまでに入力デー
タXが介する遅延素子の個数も増加していることが分か
る。なお、遅延素子10乃至42はいずれも同じ特性を有
することが前提とされる。
【0055】従って、以下の数3を満たす条件下におい
ては、従来の Bit Plane Structureと同じ特性を有する
フィルタ回路を、従来よりも少ない遅延素子で構成する
ことができるため、回路規模を縮小することができる。
【0056】
【数3】
【0057】なお、遅延素子20乃至25,30乃至32
0乃至42は、遅延素子の性能に応じて所望の遅延時間
を得るために任意的に挿入されたものであり、これらの
遅延素子は省略することができる。これを考慮すると、
実質的にはn=3個の遅延素子で構成することができ
る。
【0058】実施の形態4.図9及び図10は、本実施
の形態4に係るフィルタ回路の構成を示すブロック図で
あり、これらの図は図8に示された接続関係に基づい
て、一点鎖線で示される仮想線において連続する。ここ
では、m=4、n=3の条件下で図示した。以下、この
回路の動作を説明する。第0 bit plane の乗算器C0 0
には入力データXが入力され、乗数C0 0に対応する部分
積が求められる。また、第1 bit planeの乗算器C0 1
は入力データXが遅延素子10を介して入力され、乗数
0 1に対応する部分積が求められる。以下同様に、第2
bit plane の乗算器C0 2には入力データXが遅延素子
0,11を介して入力され、第3 bit plane の乗算器
0 3には入力データXが遅延素子10乃至12を介して入
力され、第4 bit plane の乗算器C0 4には入力データ
Xが遅延素子10乃至13を介して入力され、各乗数に対
応する部分積がそれぞれ求められる。
【0059】次に、第0 bit plane の乗算器C1 0には
入力データXが遅延素子10,11によって2個分遅延さ
れて入力されるが、第1 bit plane 以降においては、
入力データXが遅延素子10乃至1j+1によって(2+
j)個分遅延されて乗算器C1 jに入力される。以下同様
に、2以上のiについて、第0 bit plane の乗算器Ci
0には入力データXが遅延素子10乃至12i-1によって2
i個分遅延されて入力されるが、第1 bit plane 以降
においては、入力データXが遅延素子10乃至12i+j-1
によって逐次(2i+j)個分遅延されて各乗算器に入
力され、各乗数に対応する部分積が求められる。
【0060】以降、実施の形態1の場合と同様の動作に
従って積和演算が行われ、加算器1018の出力としてフ
ィルタ回路の出力データYを得る。
【0061】このように、本実施の形態4に係るフィル
タ回路を用いると、加算器については従来の Bit Plane
Structure と同様に(m+1)(n+1)−1=19
個必要とするが、遅延素子については(m+1)(n+
1)+(m+2n)+(m+1)=35個で足り、従来
の Bit Plane Structure においてはm=4、n=3の
条件下で36個必要であったことに鑑みれば、遅延素子
の個数を削減することができる。
【0062】また、本実施の形態4に係るフィルタ回路
においては、入力データXは、乗算器Ci jで処理を受け
る前後において(9+i)個の遅延素子を介して出力に
至っている。即ち、従来の Bit Plane Structure と同
様に、同一のフィルタ係数を構成する係数要素に対応す
る乗算器については、入力データXが同数の遅延素子を
介してフィルタ回路から出力され、また、異なるフィル
タ係数を構成する係数要素に対応する乗算器同士の間で
は、iが大きくなるに従って出力に至るまでに入力デー
タXが介する遅延素子の個数も増加している。なお、遅
延素子10乃至34はいずれも同じ性能を有することが前
提とされる。
【0063】従って、以下の数4を満たす条件下におい
ては、従来の Bit Plane Structureと同じ特性を有する
フィルタ回路を、従来よりも少ない遅延素子で構成する
ことができるため、回路規模を縮小することができる。
【0064】
【数4】
【0065】なお、遅延素子23,27,211,215,2
19は、遅延素子の性能に応じて所望の遅延時間を得るた
めに任意的に挿入されたものであり、これらの遅延素子
は省略することができる。
【0066】また、本実施の形態4に係るフィルタ回路
は、実施の形態1に係るフィルタ回路と同様の考えに基
づき、各 bit plane において、乗算器C0 jと加算器1
2+3jとの間に遅延素子24j乃至22+4jをそれぞれ挿入
することにより、フィルタ係数の相違に対応して入力デ
ータXを逐次遅延するものである。従って、遅延素子1
0乃至19及び遅延素子30乃至34を省略することもで
き、これを考慮すると、実質的には(m+1)n=15
個の遅延素子でフィルタ回路を構成することができる。
【0067】なお、本実施の形態4においては第s bit
plane の出力を第(s+1) bitplane の出力と加算
する場合について述べたが、これに限らず、第s bit p
laneの出力を第(s+1) bit plane における乗数Ct
s+1(1≦t≦(n−1))に対応する部分積と加算す
る場合であっても、入力データXを遅延するための遅延
素子の個数を削減することができ、回路規模を縮小する
ことができる。
【0068】実施の形態5.まず、以下の数5で表され
るフィルタ処理について考える。
【0069】
【数5】
【0070】数5は、以下の数6のように変形すること
ができる。
【0071】
【数6】
【0072】数6中には、(X1+X3)及び(X0+X2
+X4)という項が重複して現れている。このとき、数
式中に重複して現れる項(共通項)を中間変数に置く
と、数6は以下の数7のように変形することができる。
なお、ここでは、A=X1+X3、B=X0+X2+X4
した。
【0073】
【数7】
【0074】数6に従ってYを求める場合と共通項を中
間変数に置いてからYを求める場合とを比較すると、数
6に従う場合は16回の加算を行う必要があるのに対
し、中間変数を置く場合は13回(中間変数を求める際
に3回、数7に従ってYを求める際に10回)の加算を
行えば足りる。即ち、共通項を中間変数に置くことによ
って、計算過程(具体的には加算過程)を省略すること
ができる。
【0075】本実施の形態5は、このように共通項を中
間変数に置くことにより加算過程を省略するという概念
を、一般の固定係数ディジタルフィルタに適用し、加算
器の個数を削減するものである。
【0076】図11は、本実施の形態5に係るフィルタ
回路の構成を示すブロック図である。まず、入力データ
Xは遅延素子10乃至1k(k:自然数)によって逐次遅
延され、共通項演算部及び第0乃至第m部分積加算部に
入力される。共通項演算部は複数の加算器によって構成
され、第0乃至第m部分積加算部における積和演算に先
立ち、共通項の加算を実行する。中間変数に相当する共
通項演算部の出力は第0乃至第m部分積加算部に入力さ
れ、各部分積加算部では、遅延素子10乃至1kによって
逐次遅延された入力データXと共通項演算部の出力とに
基づいて積和演算が実行される。各部分積加算部の出力
は、乗数1/2を有する乗算器を介して累加され、フィ
ルタ回路の出力データYを得る。
【0077】なお、図11においては、逐次遅延された
入力データXを各部分積加算部に入力するための配線を
(k+1)組と記載したが、これは最大(k+1)組と
いう意味であり、例えば数7で表される伝達関数を例に
とると、中間変数を置いた結果、数7中にはX3の項が
現れないため、フィルタ回路を構成する際にもX3を各
部分積加算部に入力する必要はなく、配線も不要であ
る。
【0078】また、共通項演算部の出力を各部分積加算
部に入力するための配線についても同様のことがいえ、
フィルタ回路の特性に応じて不要な配線も生じ得る。
【0079】例えば、数7に則して図11を書き直すと
図12のようになり、中間変数Aに相当する共通項演算
部の出力は第2及び第4部分積加算部に入力され、中間
変数Bに相当する共通項演算部の出力は第1及び第3部
分積加算部に入力されていることが分かる。また、図1
2によると、13個の加算器でフィルタ回路が構成され
ていることが分かる。なお、伝達関数の係数に応じてフ
ィルタ係数が固定されるため、逐次遅延された入力デー
タ及び共通項演算部の出力のいずれを各部分積加算部に
おける加算器に入力すべきかは予め決定することができ
る。従って、図12においては各部分積演算部における
加算器への入力部分に乗数が1/2以外の乗算器を図示
したが、これは係数が「0」の乗算器との対比において
係数が「1」の乗算器を確認的に図示したものであり、
実際上は、これらの乗算器は省略することができる。
【0080】従来の Bit Plane Structure において、
フィルタ係数が固定されている場合には、伝達関数の係
数が「0」で表されるビットに対応する乗算器と、その
乗算器の出力を一方の入力とする加算器とを予め取り除
くことができる。しかし、この場合でも伝達関数の係数
が「1」で表されるすべてのビットの数をSとすると、
(S−1)個の加算器を用いてフィルタ回路を構成しな
ければならない。
【0081】これに対し、図11に示す本実施の形態5
に係るフィルタ回路によると、(S−1−D)個の加算
器でフィルタ回路を構成することができる。ここで、D
は以下の数8で表され、数8においてTは共通項の数、
aは各共通項の重複度(1≦a≦T)、Taは各共通項
の項数をそれぞれ表す。
【0082】
【数8】
【0083】従って、従来の Bit Plane Structure と
同じ特性を有するフィルタ回路を、従来よりも少ない加
算器で構成することができるため、加算器の個数を削減
することにより、フィルタ回路の回路規模を縮小するこ
とができる。
【0084】実施の形態6.まず、以下の数9で表され
るフィルタ処理について考える。
【0085】
【数9】
【0086】数9は、以下の数10のように変形するこ
とができる。
【0087】
【数10】
【0088】数10中には、(X0+X3)及び(X0
4+X5)という項が共通項として現れているが、数1
0と数6とを比較すると、X0乃至X5の係数の相違、ひ
いてはフィルタ特性の相違に伴って、共通項が異なった
ものとなることが分かる。
【0089】また、P=(X0+X3),Q=(X0+X4
+X5)と置くと、数10は以下の数11のように変形
することができる。
【0090】
【数11】
【0091】以上を踏まえて、以下、本実施の形態6に
ついて述べる。上記実施の形態5で示した技術を、図1
6に示したようなディジタル信号処理回路を構成する各
フィルタ回路に適用すると、各フィルタ回路中の加算器
の個数をそれぞれ削減することができる。しかし、図1
6に示したディジタル信号処理回路では、フィルタ回路
F1乃至FLが別個独立に構成されているため、これに
上記実施の形態5で示した技術を適用しようとしても、
上述のごとくフィルタ特性の相違に伴って共通項が異な
ったものとなるため、各フィルタ回路ごとに共通項演算
部を設ける必要がある。
【0092】本実施の形態6は、一つの共通項演算部の
みでこれを実現することにより、さらに加算器の個数を
削減してディジタル信号処理回路の回路規模を縮小する
ものである。
【0093】図13は、本実施の形態6に係るディジタ
ル信号処理回路の構成を示すブロック図である。入力デ
ータXは遅延素子10乃至1kによって逐次遅延されて、
第1セレクタ群に入力される。また、第1セレクタ群に
はフィルタ選択信号も入力される。即ち、フィルタ回路
1乃至Lのうち、いずれのフィルタ回路を選択するかに
よって共通項が異なるものとなるため、第1セレクタ群
に入力されるフィルタ選択信号によって、フィルタ回路
の特性に応じた共通項演算部への入力を決定する。
【0094】共通項演算部では、実施の形態5と同様に
共通項の加算が行われ、共通項演算部の出力が第2セレ
クタ群に入力される。また、入力データXも遅延素子1
0乃至1kによって逐次遅延されて第2セレクタ群に入力
される。第2セレクタ群にはフィルタ選択信号も入力さ
れ、共通項演算部の出力及び逐次遅延された入力データ
Xのうち、選択するフィルタ回路に応じて各 bit plane
への入力を決定する。以下、実施の形態1乃至4と同
様に、各 bit plane において積和演算が行われ、ディ
ジタル信号処理回路の出力データyを得る。
【0095】例えば、数7に則して図13を書き直すと
図14のようになり、数11に則して図13を書き直す
と図15のようになる。図14における共通項加算部
は、加算器101a,102a,103aによって構成されて
いる。また、図15における共通項加算部は、加算器1
1b,102b,103bによって構成されている。即ち、
図14と図15とを比較すると、共通項演算部はともに
3つの加算器によって構成されている点で共通する。
【0096】しかし、図14と図15とでは、加算器1
1a乃至103a及び加算器101b乃至103bにそれぞれ
入力される入力データが異なる。即ち、加算器101a
はX1とX3が入力されているのに対し、加算器101b
はX0とX3が入力されており、また、加算器102aには
0とX2が入力されているのに対し、加算器102bには
0とX4が入力されている。さらに、加算器103aには
加算器102aの出力たる(X0+X2)とX4とが入力さ
れているのに対し、加算器103bには加算器102bの出
力たる(X0+X4)とX5とが入力されている。
【0097】このように、たとえ共通項演算部を構成す
る加算器の個数が同じであっても、フィルタ係数の相違
に応じて、各加算器に入力する入力データは異なったも
のとなる。従って、本実施の形態6では入力データXが
共通項演算部へ入力される前に、フィルタ選択信号に応
じて各加算器への入力を選択する第1セレクタ群を設け
た。
【0098】また、本実施の形態6においては、共通項
演算部の出力及び適宜遅延された入力データXは、第2
セレクタ群を介して各部分積加算部に入力されている。
これは、実施の形態5で述べたように、選択するフィル
タ係数の相違に応じて各部分積加算部に入力すべきデー
タも異なったものとなるため、第2セレクタ群を介する
ことによりフィルタ選択信号によって選択される任意の
フィルタ回路の特性に応じて、各積和演算単位への入力
を決定するものである。
【0099】図16に示したようなディジタル信号処理
回路において、フィルタ係数が固定されている場合に
は、伝達関数の係数が「0」で表されるビットに対応す
る乗算器と、その乗算器の出力を一方の入力とする加算
器とを予め取り除くことができる。しかし、この場合で
もフィルタ回路Fz(1≦z≦L)において伝達関数の
係数が「1」で表されるすべてのビットの数をSzとす
ると、(Sz−1)個の加算器を用いてフィルタ回路F
zを構成しなければならない。従って、ディジタル信号
処理回路全体としては、K個の加算器が必要である。こ
こで、Kは以下の数12で表される。
【0100】
【数12】
【0101】これに対し、図13に示す本実施の形態6
に係るディジタル信号処理回路によると、フィルタ回路
F1乃至FLにおけるmax(Sz−1−Dz)個の加算
器でディジタル信号処理回路を構成することができる。
ここで、Dzは以下の数13で表され、また、数13に
おいて、TW,Zは共通項の数(1≦w≦TZ)、DW,Z
各共通項の重複度、NZは各フィルタ回路についての共
通項の数をそれぞれ表す。
【0102】
【数13】
【0103】従って、従来の Bit Plane Structure と
同じ特性を有するディジタル信号処理回路を、従来より
も少ない加算器で構成することができるため、加算器の
個数を削減することにより、ディジタル信号処理回路の
回路規模を縮小することができる。
【0104】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るものによ
れば、第(j−1)の積和演算単位の出力は、第jの積
和演算単位における第nの乗算器の出力と加算されるの
ではなく、第tの乗算器の出力のいずれか一つに伴って
累加の対象となる。
【0105】従って、各積和演算単位の出力がフィルタ
回路の出力に至るまでに介する遅延素子の個数が1〜n
個減少するため、フィルタ回路の回路規模を減少するこ
とができる。
【0106】また、この発明のうち請求項2に係るもの
によれば、第hの乗算器にはフィルタ回路への入力デー
タがh個の遅延素子を介してそれぞれ入力され、これに
より、第(h−1)の乗算器へ入力されるデータに対し
て第hの乗算器へ入力されるデータを逐次遅延すること
ができる。
【0107】従って、請求項1に係る発明のように、
(n+1)個の乗算器の出力を逐次遅延しながら累加を
行う場合にはmn個の遅延素子が必要であったことと比
較すると、本請求項2に係る発明においてはn個の遅延
素子でこれを実現することができるため、フィルタ回路
の回路規模をさらに減少することができる。
【0108】また、この発明のうち請求項3に係るもの
によれば、異なるjについての部分積Pj を求める際に
共通して用いられる中間変数を予め求めておくので、各
積和演算単位において積和演算を実行する際に、重複す
る加算を回避することができる。従って、各積和演算単
位を構成する際に必要となる加算器の個数を削減するこ
とができる。
【0109】また、この発明のうち請求項4に係るもの
によれば、ディジタル信号処理回路への入力データは演
算部を介して第0乃至第mの積和演算単位に入力される
ため、請求項3に係る発明と同様に各積和演算単位を構
成する際に必要となる加算器の個数を削減することがで
きる。
【0110】しかも、入力データを逐次遅延するための
遅延素子と演算部との間に第1セレクタを備えるため、
複数のフィルタ特性のうちフィルタ選択信号によって選
択される任意のフィルタ回路の特性に応じて、共通項演
算部への入力を決定することができる。
【0111】さらに、共通項演算部の出力及び逐次遅延
された入力データは一旦第2セレクタに入力されるた
め、フィルタ選択信号によって選択される任意のフィル
タ回路の特性に応じて、各積和演算単位への入力を決定
することができる。
【0112】即ち、第1及び第2セレクタを設けること
により、複数のフィルタ特性に対して一つの共通項演算
部でフィルタ回路を構成することができるため、複数の
フィルタ回路のそれぞれについて共通項演算部を設ける
場合と比較すると、明らかに回路規模を縮小することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るフィルタ回路の
構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るフィルタ回路の
構成を示すブロック図である。
【図3】 図4から図6の接続関係を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係るフィルタ回路の
構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態2に係るフィルタ回路の
構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係るフィルタ回路の
構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態3に係るフィルタ回路の
構成を示すブロック図である。
【図8】 図9及び図10の接続関係を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態4に係るフィルタ回路の
構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態4に係るフィルタ回路
の構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態5に係るフィルタ回路
の構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態5に係るフィルタ回路
の構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の実施の形態6に係るディジタル信
号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図14】 本発明の実施の形態6に係るディジタル信
号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図15】 本発明の実施の形態6に係るディジタル信
号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図16】 従来のディジタル信号処理回路の一例を示
すブロック図である。
【図17】 従来のフィルタ回路の例として、 Bit Pla
ne Structure を示すブロック図である。
【符号の説明】
0 0〜C6 4,1000〜1003 乗算器、10〜111
k,20〜234,30〜34,40〜49 遅延素子、10
0〜1033,101a〜103a,101b〜103b加算器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最下位桁から順にCi 0乃至Ci m(0≦i
    ≦n、0≦j≦m:i,j,n,mはいずれも整数)で
    表され、いずれもR進数である(n+1)個のフィルタ
    係数Ciを有するフィルタ回路において、 前記フィルタ回路は、1/Rを乗ずる乗算器を介した、
    第0乃至第mの積和演算単位の縦続接続により構成さ
    れ、 前記第jの積和演算単位は、 前記フィルタ回路の処理すべき入力データとC0 j乃至C
    n jとの乗算をそれぞれ行う第0から第nの乗算器と、 前記第nから第0の乗算器の出力をこの順に逐次遅延し
    ながら累加を行うためのn個の遅延素子及び加算器とを
    有し、 前記加算器のうちの最終段の出力が前記第jの積和演算
    単位の出力として得られ、 前記第(j−1)の積和演算単位の出力は、所定の係数
    が乗じられて、前記第jの積和演算単位の前記第tの乗
    算器(0≦t≦(n−1))のいずれか一つに伴って前
    記累加の対象となるフィルタ回路。
  2. 【請求項2】 最下位桁から順にCi 0乃至Ci m(0≦i
    ≦n、0≦j≦m:i,j,n,mはいずれも整数)で
    表され、いずれもR進数である(n+1)個のフィルタ
    係数Ciを有するフィルタ回路において、 前記フィルタ回路は、1/Rを乗ずる乗算器を介した、
    第0乃至第mの積和演算単位の縦続接続により構成さ
    れ、 前記第jの積和演算単位は、 自身へ入力されるデータとC0 j乃至Cn jとの乗算をそれ
    ぞれ行う第0から第nの乗算器と、 前記第0から第nの乗算器の出力をこの順に累加するた
    めのn個の加算器とを有し、 前記第0乃至第mの積和演算単位における第0の乗算器
    には、前記入力データがそれぞれ入力され、 前記第0乃至第mの積和演算単位における第hの乗算器
    (1≦h≦n)には、前記入力データがh個の遅延素子
    を介してそれぞれ入力されるフィルタ回路。
  3. 【請求項3】 2進数のフィルタ係数Ci を最下位ビッ
    トから順に構成し、いずれもが「0」及び「1」のいず
    れか一方を採る係数要素Ci j(0≦i≦n、0≦j≦
    m:i,j,n,mはいずれも整数)と、入力データX
    0 を逐次遅延して得られる被遅延入力データXi とを用
    い、iに関する総和ΣCi jij+k (kは整数)とし
    て求められる部分積Pj のjに関する総和を採って、i
    に関する総和ΣCii を求めて出力するフィルタ回路
    であって、 異なるjについての前記部分積Pj のそれぞれにおい
    て、共通して複数の前記係数要素Cq jが「1」を採る場
    合に(qは0以上n以下の整数であって複数の値を採
    る)、前記被遅延入力データXq のqに関する総和とし
    て中間変数を求める共通項演算部と、 前記中間変数を用いて前記部分積Pj を求める第jの積
    和演算単位と、 第(s−1)の前記積和演算単位の出力を1/2を乗じ
    て前記第tの積和演算単位へ入力する第sの乗算器(1
    ≦s≦m)とを備えるフィルタ回路。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ係数Ci がそれぞれのiに
    関して複数設定され、フィルタ選択信号によって択一的
    に選択されることにより、複数のフィルタ特性を呈する
    請求項3記載の前記フィルタ回路であって、 異なる前記フィルタ特性に応じて異なる前記中間変数を
    求めるために前記被遅延入力データXi を前記フィルタ
    選択信号によって選択的に前記共通項演算部へ入力する
    第1セレクタと、 異なる前記フィルタ特性に応じて異なる前記部分積Pj
    を求めるために前記第jの積和演算単位へ前記共通項演
    算部の出力及び前記被遅延入力データXi を前記フィル
    タ選択信号によって選択的に出力する第2セレクタとを
    更に備えるフィルタ回路。
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