JPH1023363A - 映像撮影装置 - Google Patents

映像撮影装置

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JPH1023363A
JPH1023363A JP8178791A JP17879196A JPH1023363A JP H1023363 A JPH1023363 A JP H1023363A JP 8178791 A JP8178791 A JP 8178791A JP 17879196 A JP17879196 A JP 17879196A JP H1023363 A JPH1023363 A JP H1023363A
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JP
Japan
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camera
film
video
video camera
capturing
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Application number
JP8178791A
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English (en)
Inventor
Naoki Kamaya
直樹 釜谷
Yoshiki Shirochi
義樹 城地
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム式カメラとビデオカメラの両方を容
易に携帯し、且つ、両方の同時撮影が容易である。 【解決手段】 ビデオカメラ1にヒンジ部21を介して
フィルム式カメラ2を回転自在に取り付け、図にて実線
で示す撮影位置と図にて仮想線で示す収納位置との間で
変位し、フィルム式カメラ2の撮影位置では、前記ビデ
オカメラ1の前記撮像レンズ3と前記フィルム式カメラ
2の前記撮像レンズ15とが同一の方向を向き、且つ、
それぞれの光軸C1,C2が概略平行に配置されると共に
ビデオカメラ1のビューファインダ部6とフィルム式カ
メラ2のビューファインダ部19の位置が概略水平に並
ぶよう配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラにフ
ィルム式カメラが組み込まれた映像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からあるフィルム式カメラは、静止
画撮影であり、ビデオカメラなどと比較して解像度がは
るかに高く、例えば広角で映像を撮影した場合、あとで
一部を拡大して見ても、十分な情報を持つものである。
【0003】一方、従来からあるビデオカメラ、または
VTR一体型ビデオカメラに於ては、音声付きの動画を
撮影するには便利なものであった。
【0004】そこで、フィルム式カメラで広角で全体の
映像を撮り、VTR一体型ビデオカメラで細部を詳しく
撮影しようとすれば、図10のように両方を持参するこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示すように、フィルム式カメラ100とVTR一体型
ビデオカメラ101の両方を持参することは、いかにも
大変であり、またかっこうの悪いものである。
【0006】また、撮影したい事象の起こるとき、すな
わちシャッターチャンスは、フィルム式カメラにしても
VTR一体型ビデオカメラにしても同じ一瞬であるに対
し、構えてファインダを覗いて画角を合わせ撮影できる
のは、結局のところ、どちらか一方であり、せっかく両
方を持参しても、両方同時の撮影は、はなはだ困難であ
る。
【0007】更にまた、例えばVTR一体型ビデオカメ
ラの操作に夢中になり、フィルム式カメラをどこかに当
ててシャッターを押してしまったり、誤操作する危険性
があった。うまく、フィルム式カメラとVTR一体型ビ
デオカメラで同時撮影できたとして、そしてフィルム式
カメラには時刻を写し込み、これをVTR一体型ビデオ
カメラのタイムコードと合わせて、写真とビデオを使っ
て番組を編集したり、またはスポーツなどの解析をしよ
うとすることがある。ところが実際には、フィルム式カ
メラに内蔵されている時計とVTR一体型ビデオカメラ
内蔵の時計とは進んだり遅れたりして時刻のずれがあ
り、目安程度にしか使えなかった。
【0008】そこで、本発明は、フィルム式カメラとビ
デオカメラの両方を容易に携帯でき、且つ、両方の同時
撮影も容易である映像撮影装置を提供することを課題と
する。また、ビデオカメラの操作中にはフィルム式カメ
ラを誤操作しない映像撮影装置を提供することを課題と
する。さらに、ビデオカメラの撮影記録時間とフィルム
式カメラの撮影記録時間との記録データに誤差が生じな
い映像撮影装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の映像撮影装置は、撮像レンズを通って導かれ
る被写体からの光情報を電気信号に変換し、これを連続
的な映像信号として取り込むことが可能なビデオカメラ
と、撮像レンズを通って導かれる被写体からの光情報を
光学的にフィルムに感光して静止映像を取り込むことが
可能なフィルム式カメラとを有し、前記ビデオカメラに
前記フィルム式カメラを取り付け、前記フィルム式カメ
ラを前記ビデオカメラの一面に重ね合うよう配置し折り
畳まれた収納位置と、前記ビデオカメラの一面から離れ
撮影可能な撮影位置との間で変位できるよう構成し、前
記フィルム式カメラの撮影位置では、前記ビデオカメラ
の前記撮像レンズと前記フィルム式カメラの前記撮像レ
ンズとが同一の方向を向き、且つ、それぞれの光軸を概
略平行に配置したものである。また、撮像レンズを通っ
て導かれる被写体からの光情報を電気信号に変換し、こ
れを連続的な映像信号として取り込むことが可能なビデ
オカメラと、撮像レンズを通って導かれる被写体からの
光情報を光学的にフィルムに感光して静止映像を取り込
むことが可能なフィルム式カメラとを有し、前記ビデオ
カメラに前記フィルム式カメラを取り付け、前記フィル
ム式カメラを前記ビデオカメラの一面に重ね合うよう配
置し折り畳まれた収納位置と、前記ビデオカメラの一面
から離れ撮影可能な撮影位置との間で変位できるよう構
成し、前記フィルム式カメラの撮影位置では、前記ビデ
オカメラのビューファインダ部と前記フィルム式カメラ
のビューファインダ部の位置が概略水平に並ぶよう配置
したものである。
【0010】従って、非撮影時にはフィルム式カメラを
ビデオカメラに折り畳み可能なので、携帯が容易であ
り、フィルム式カメラを撮影位置とすれば、ビデオカメ
ラとフィルム式カメラの各撮像レンズが同一方向で、概
略水平となり共通の被写体をほぼ同時にとらえることが
でき、又、ビデオカメラとフィルム式カメラの各ビュー
ファインダ部が概略水平に並ぶために2つの画角をほぼ
同時に見ることができ、両方の同時撮影が容易である。
【0011】また、前記フィルム式カメラの収納位置で
は、前記フィルム式カメラのシャッターボタンを直接手
で触れられない位置に配置したものである。
【0012】従って、ビデオカメラのみの撮影中にはフ
ィルム式カメラを収納位置に位置させておけば、シャッ
ターボタンを誤って操作することがない。
【0013】さらに、撮像レンズを通って導かれる被写
体からの光情報を電気信号に変換し、これを連続的な映
像信号として取り込むことが可能なビデオカメラと、撮
像レンズを通って導かれる被写体からの光情報を光学的
にフィルムに感光して静止映像を取り込むことが可能な
フィルム式カメラとを有し、前記ビデオカメラと前記フ
ィルム式カメラとには、映像情報と共に時刻情報をそれ
ぞれの記録媒体に記録できるよう構成し、前記ビデオカ
メラと前記フィルム式カメラのいずれか一方に共通の時
刻情報発生回路を設け、この時刻情報発生回路からの時
刻情報を前記ビデオカメラと前記フィルム式カメラの前
記各記録媒体にそれぞれ記録したものである。
【0014】従って、ビデオカメラとフィルム式カメラ
の両方の撮影記録時間データが共通の時刻情報発生回路
からの時刻情報により得られるため、両方に時刻を記録
したとき相対的な誤差がない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0016】図1〜図5には、第1の実施形態が示され
ている。図1〜図3において、映像撮影装置は、ビデオ
カメラ1とフィルム式カメラ2とから構成されている。
ビデオカメラ1は、この実施形態ではビデオテープレコ
ーダ(以下、「VTR」という。)一体型であり、撮像
レンズ3を通って導かれる被写体からの光情報を固体撮
像素子30(図4に示す。)で電気信号に変換し、これ
を連続的な映像信号として取り込むと共にこの連続的な
映像信号をVTR部34(図4に示す。)にて記録でき
るよう構成されている。
【0017】このビデオカメラ1の前面には前記撮像レ
ンズ3へ光を取り込む光入射口4が開口していると共に
マイク5が取り付けられている。又、ビデオカメラ1の
上部には中に小型液晶表示板(図4に示す。)が内蔵さ
れている電子式のビューファインダ部6が設けられ、こ
のビューファインダ部6には前記固体撮像素子30(図
4に示す。)より取り込まれた映像が映し出される。こ
のビューファインダ部6の覗き窓6aはビデオカメラ1
の後面に開口している。ビデオカメラ1の後面側にはス
タートストップボタン7とバッテリ8が設けられ、又、
ビデオカメラ1の右側面にはグリップベルト9が設けら
れている。さらに、ビデオカメラ1の左側面には電源ス
イッチ10が設けられていると共に前記フィルム式カメ
ラ2を収納するための凹部11が形成されている。
【0018】前記フィルム式カメラ2は、撮像レンズ1
5を通って導かれる被写体からの光情報を光学的にフィ
ルム49(図4に示す。)に感光して静止映像を取り込
むことができるもので、この実施形態ではいわゆるアド
バンスフォトシステム(以下、「APS」という。)に
対応するシステムになっている。このAPSシステムで
は、周知の通り、通常のフィルムと同様映像を感光して
記録する領域の他にデータを磁気記録する磁気記録用コ
ーティング領域を持つフィルムを使用し、この磁気記録
用コーティング領域にデータを書き込める磁気情報記録
手段を有する。尚、各種データを光学的手段で書き込む
ものもある。
【0019】このフィルム式カメラ2の前面には前記撮
像レンズ15に光を取り込む光入射口16が開口してい
ると共にフラッシュ17が設けられている。フィルム式
カメラ2の上面にはシャッターボタン18と共に光学式
のビューファインダ部19が設けられ、フィルム式カメ
ラ2の下面にはフィルムドロップイン用の蓋20が設け
られている。APSシステムではフィルム装着に際して
パトローネを単にドロップインするだけであとは自動的
にローディングされる。
【0020】このフィルム式カメラ2は前記ビデオカメ
ラ1に対してヒンジ部21を介して回転自在に取り付け
られており、フィルム式カメラ2はビデオカメラ1の凹
部11内に入りビデオカメラ1の一面に重ね合うよう配
置され折り畳まれた、図1の仮想線及び図2の実線にて
示す収納位置と、ビデオカメラ1の一面から離れ撮影可
能な、図1の実線で示す撮影位置との間で回転される。
フィルム式カメラ2は収納位置のみならず撮影位置にお
いても一定の位置決め力が作用するように構成され、撮
影位置では一定以上の回転力を加えない限りその位置を
保持するよう構成されている。尚、収納位置及び撮影位
置では位置ロックがかかるよう構成し、そのロックを解
除しない限りフィルム式カメラ2の回転ができないよう
に構成しても良い。
【0021】フィルム式カメラ2の撮影位置において
は、ビデオカメラ1の撮像レンズ3とフィルム式カメラ
2の撮像レンズ15とが同一方向を向き、且つ、それぞ
れの光軸C1,C2が概略平行に配置するよう構成されて
いる。従って、どちらか一方を被写体に向ければ、他方
も被写体の方向に向くため、同時撮影が容易である。
【0022】また、フィルム式カメラ2の撮影位置にお
いては、図2に示す如く、ビデオカメラ1のビューファ
インダ部6とフィルム式カメラ2のビューファインダ部
19との位置が概略水平に並んで水平面に対し概略同じ
高さであり、且つ、その双方の光軸C3,C4の間隔Dが
概略人間の眼幅の距離(約60〜65ミリメートル)に
なるよう構成されている。即ち、ビデオカメラ1のビュ
ーファインダ部6とフィルム式カメラ2のビューファイ
ンダ部19が同じ高さにあるため、双方のビューファイ
ンダ部6,19を交互に覗くのに便利であり、又、ビデ
オカメラ1のビューファインダ部6を右眼で、フィルム
式カメラ2のビューファインダ部19を左眼で共に覗く
ことにより両方の撮影する映像を同時に確認でき、同時
撮影が容易である。
【0023】一方、フィルム式カメラ2の電源スイッチ
22は、ビデオカメラ1の凹部11内に配置され、フィ
ルム式カメラ2が収納位置に配置されたときには電源ス
イッチ22を自動的にオフするよう構成されている。
又、フィルム式カメラ2が収納位置に配置されたときに
はそのシャッターボタン18がビデオカメラ1の遮へい
部23で隠され、シャッターボタン18が直接手で触れ
られない位置に配置される。即ち、電源スイッチ22が
オフとなる構成と、シャッターボタン18が隠れる構成
とによって、2重にフィルム式カメラ2の収納位置では
シャッターボタン18が誤って操作されないようになっ
ている。
【0024】また、ヒンジ部21はフィルム式カメラ2
を図1に示す如く水平方向に回転可能とするのみなら
ず、図3に示す如く垂直方向にも回転可能とする。従っ
て、ビデオカメラ1とフィルム式カメラ2とを別々の方
向に向け、異なった被写体を同時に撮影することも可能
である。
【0025】図4には映像撮影装置の回路ブロック図が
示されている。図4において、ビデオカメラ1の固体撮
像素子30から出力された映像信号はアンプ31を経て
映像信号処理回路32に供給され、ここでホワイトバラ
ンス等の処理がなされる。映像信号処理回路32から出
力された映像信号は映像信号記録再生回路33に供給さ
れ、ここで記録用に適した信号に変換されてVTR部3
4に出力される。VTR部34では上記映像信号をテー
プカセット35に記録する。映像信号記録再生回路33
は液晶駆動回路36にも映像信号を供給し、この液晶駆
動回路36によってビューファインダ部6の小型液晶表
示板37に固体撮像素子30の映像が映し出される。
【0026】時刻情報発生回路38はビデオカメラ1内
に唯一設けられ、バックアップ用電池39からの電力を
唯一供給可能に構成されている。時刻情報発生回路38
からの時刻情報(例えば、年月日,曜日,時分秒)は映
像信号記録再生回路33に供給され、映像信号の記録時
にデータコードとしてテープカセット35に記録され
る。具体的には、例えば映像信号の垂直ブランキング期
間にデータとして書き込まれる。又、時刻情報発生回路
38からの映像信号はフィルム式カメラ2の下記する書
き込み回路にも供給されている。
【0027】ビデオカメラ1のコントロール回路40に
はスタートストップボタン7等からの指令信号が入力さ
れ、コントロール回路40は上記した映像信号処理回路
32等を制御する。又、ビデオカメラ1の電源回路41
にはバッテリ8からの電源が供給され、電源回路41は
ビデオカメラ1の各回路に電源を供給すると共にこの電
源が下記するようにフィルム式カメラ2にも供給されて
いる。上記バッテリ8は比較的容量の大きなリチャージ
ャブル式のもので構成されている。
【0028】一方、フィルム式カメラ2のコントロール
回路42にはシャッターボタン18等からの指令信号が
入力され、コントロール回路42はカメラ機構駆動回路
43,書き込み回路44等を制御する。カメラ機構駆動
回路43はコントロール回路42の制御に基づきシャッ
ター45,フィルム巻き取り用モータ46,フラッシュ
用回路47を駆動する。書き込み回路44には上記した
ように時刻情報発生回路38からの時刻情報が供給さ
れ、書き込み回路44は写真撮影時に時刻情報を書き込
みヘッド48によりフィルム49に書き込む。
【0029】又、フィルム式カメラ2の電源回路50に
は電源切換スイッチ51を介してフィルム式カメラ用電
池52の電源と上記ビデオカメラ1のバッテリ8の電源
とが選択的に供給されるよう構成されている。フィルム
式カメラ用電池52は小型で高価な一時電池として構成
されている。上記電源切換スイッチ51はコントロール
回路42によって切換制御され、コントロール回路42
はビデオカメラ1のバッテリ8が十分にあるときにはバ
ッテリ8側に切り替え、ビデオカメラ1のバッテリ8が
なくなったときにフィルム式カメラ用電池52側に切り
替えるよう制御する。
【0030】次に、上記構成の作用を説明する。図5に
撮影時の様子が示され、撮影者はビデオカメラ1を右手
で支え、フィルム式カメラ2に左手を添えることで回転
方向を固定することにより、映像撮影装置の全体をきわ
めて安定して保持することができる。そして、双方のビ
ューファインダ部6,19は上記したように概略水平
で、眼幅だけ離れているので、図5に示す如く、右眼で
ビデオカメラ1のビューファインダ部6を、左眼でフィ
ルム式カメラ2のビューファインダ部19を覗いて、両
方の撮影する映像を同時に確認することができる。又、
ビデオカメラ1のスタートストップボタン7を右手親指
で操作し、フィルム式カメラ2のシャッターボタン18
を左手人差し指で操作できる。従って、ビデオ撮影と写
真撮影を同時にかつ別個に容易に行うことができる。
【0031】尚、ここでは2つのビューファインダ部
6,19を概略水平で、間隔を眼幅としたが、この片方
の条件だけに当てはまるように構成しても良い。即ち、
2つのビューファインダ部6,19が概略水平な位置に
あれば、眼を水平に左右に振るだけでファインダ部を切
り替えて見ることができ、すばやく撮影できるという効
果がある。また、2つのビューファインダ部6,19が
水平でなくても、眼幅だけ離れていれば、首を少し傾け
れば、両方のファインダ部6,19が同時に見られるこ
とになる。
【0032】また、映像撮影装置は、単一の時刻情報発
生回路38のみを有し、この同一の時刻情報発生回路3
8からの時刻情報によって、ビデオカメラ1とフィルム
式カメラ2の記録時に時刻情報が書き込まれるので、両
者の記録について相対的な時間的な誤差はない。
【0033】それゆえ、写真とビデオを使って番組を編
集したり、またはスポーツなど解析したり、野生生物の
活動を記録したりするとき、正確に時間軸を合わせなが
ら、2つの視点からの記録を使うことができるので、相
乗的に記録の価値が増すことになる。
【0034】上記の実施形態では、写真もビデオも画像
には事項情報を入れず、データとして処理したが、もち
ろんいままでの通常の「日付入り写真」で周知のシステ
ムで、フィルム上に時刻情報を焼き付けて入れるように
しても良い。また、ビデオも同様に、録画時に時刻情報
を文字にして画像合成し、ビデオ画面の映像に直接記録
するようにしてもよい。
【0035】さらに、上記したように、この映像撮影装
置は、主に比較的容量の大きなリチャージャブルのバッ
テリ8と、小型で高価な一時電池のカメラ用電池52を
持っている。そして、リチャージャブルのバッテリ8が
使えるときはビデオカメラ1もフィルム式カメラ2もこ
れを使い、この電気がなくなった時点で電源切替スイッ
チ51により切り替え、ビデオカメラ1には電源を供給
せず、フィルム式カメラ2にのみ電源を供給する仕組み
になっている。
【0036】このようにしたので、リチャージャブルの
バッテリ8が使えるうちは、フィルム式カメラ2の電源
も供給するのでカメラ用電池52が長持ちし、リチャー
ジャブルのバッテリ8の電池が切れたときにはフィルム
式カメラ2だけは働き使えることになり、大変使い勝手
の良いものとなった。
【0037】図6にはこの発明の第2の実施形態が示さ
れている。図6において、この第2の実施形態ではヒン
ジ部60がコネクタ構造を有していて、フィルム式カメ
ラ2はここから図6(A)のように取り外すことがで
き、フィルム式カメラ2の代わりに、図6(B)のよう
に同様の形状をなしている液晶モニター装置61を装着
することができるようになっている。画像モニター装置
である液晶モニター装置61にはビデオカメラ1から映
像信号や電源が供給されるから、図6(C)のようにい
わゆる液晶付きビデオカメラとしても使用できる。
【0038】上記のように、第2の実施形態では、フィ
ルム式カメラ2と液晶モニター装置61を選択してビデ
オカメラ1に取り付けて使用できるようにしたので、撮
影の目的によって選択可能であり、または撮影時にはフ
ィルム式カメラ2を装着して使用し、移動時や宿に到着
した時点で液晶モニター装置61にかえて、撮影したも
のを見るとか、撮影の楽しみ方の可能性を広げることが
できる。
【0039】尚、他の構成は前記第1の実施形態と略同
一であるため、図面に同一符号を付してその説明を省略
する。
【0040】図7〜図9には本発明の第3の実施形態が
示されている。図7及び図8において、映像撮影装置は
ビデオカメラ70とこのビデオカメラ70にヒンジ部7
1を介して回転自在に支持されたフィルム式カメラ72
とから構成されている。フィルム式カメラ72は前記第
1の実施形態と異なり、ビデオカメラ70の前面に重ね
合うよう配置し折り畳まれた、図8に示す収納位置と、
ビデオカメラ70の前面から離れ撮影可能である、図7
に示す撮影位置との間で回転変位する。フィルム式カメ
ラ72のフラッシュ部73はビデオカメラ70側に設け
られており、フィルム式カメラ72の撮像レンズ74よ
り離すことによって、よりきれいな写真撮影ができるよ
うになっている。又、フィルム式カメラ72のシャッタ
ーボタン75は収納位置ではビデオカメラ70の遮へい
部76に隠れ、且つ、フィルム式カメラ72の電源スイ
ッチ77は収納位置では自動的にオフするよう構成され
ている。
【0041】また、図9に示すように、ビデオカメラ7
0のビューファインダ部78の下方には液晶モニター7
9が取り付けられている。尚、図7〜図9において、8
0はフィルム式カメラ72のビューファインダ部,81
はフィルムドロップイン用の蓋であり、82はビデオカ
メラ70の撮像レンズ,83はスタートストップボタ
ン,84はマイク,85はグリップベルトである。
【0042】図7に示すように、第1の実施形態と同様
に、フィルム式カメラ72の撮影位置においては、ビデ
オカメラ70の撮像レンズ82とフィルム式カメラ72
の撮像レンズ74とが同一方向を向き、且つ、それぞれ
の光軸C1,C2が概略平行に配置されるよう構成されて
いる。
【0043】また、図9に示すように、第1の実施形態
と同様に、フィルム式カメラ72の撮影位置において
は、ビデオカメラ70のビューファインダ部78とフィ
ルム式カメラ72のビューファインダ部80との位置が
概略水平に並んで水平面に対し概略同じ高さであり、且
つ、その双方の光軸C3,C4の間隔Dが概略人間の眼幅
の距離(約60〜65ミリメートル)によるよう構成さ
れている。
【0044】尚、上記第1〜第3の実施形態において
は、ビデオカメラ1,70をVTR一体型のものとして
構成したが、映像記録手段がハードディスクドライブ装
置や半導体メモリ装置等であっても良く、又、映像記録
手段が一体ではないものでも良い。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、撮
像レンズを通って導かれる被写体からの光情報を電気信
号に変換し、これを連続的な映像信号として取り込むこ
とが可能なビデオカメラと、撮像レンズを通って導かれ
る被写体からの光情報を光学的にフィルムに感光して静
止映像を取り込むことが可能なフィルム式カメラとを有
し、前記ビデオカメラに前記フィルム式カメラを取り付
け、前記フィルム式カメラを前記ビデオカメラの一面に
重ね合うよう配置し折り畳まれた収納位置と、前記ビデ
オカメラの一面から離れ撮影可能な撮影位置との間で変
位できるよう構成し、前記フィルム式カメラの撮影位置
では、前記ビデオカメラの前記撮像レンズと前記フィル
ム式カメラの前記撮像レンズとが同一の方向を向き、且
つ、それぞれの光軸を概略平行に配置したので、フィル
ム式カメラとビデオカメラの両方を容易に携帯でき、且
つ、両方の同時撮影も容易になるという効果がある。
【0046】また、本発明によれば、撮像レンズを通っ
て導かれる被写体からの光情報を電気信号に変換し、こ
れを連続的な映像信号として取り込むことが可能なビデ
オカメラと、撮像レンズを通って導かれる被写体からの
光情報を光学的にフィルムに感光して静止映像を取り込
むことが可能なフィルム式カメラとを有し、前記ビデオ
カメラに前記フィルム式カメラを取り付け、前記フィル
ム式カメラを前記ビデオカメラの一面に重ね合うよう配
置し折り畳まれた収納位置と、前記ビデオカメラの一面
から離れ撮影可能な撮影位置との間で変位できるよう構
成し、前記フィルム式カメラの撮影位置では、前記ビデ
オカメラのビューファインダ部と前記フィルム式カメラ
のビューファインダ部の位置が概略水平に並ぶよう配置
したので、フィルム式カメラとビデオカメラの両方を容
易に携帯でき、且つ、両方の同時撮影も容易になるとい
う効果がある。
【0047】さらに、前記フィルム式カメラの収納位置
では、前記フィルム式カメラのシャッターボタンを直接
手で触れられない位置に配置したので、ビデオカメラの
みの撮影中にフィルム式カメラのシャッターボタンを誤
って操作することがないという効果がある。
【0048】さらにまた、撮像レンズを通って導かれる
被写体からの光情報を電気信号に変換し、これを連続的
な映像信号として取り込むことが可能なビデオカメラ
と、撮像レンズを通って導かれる被写体からの光情報を
光学的にフィルムに感光して静止映像を取り込むことが
可能なフィルム式カメラとを有し、前記ビデオカメラと
前記フィルム式カメラとには、映像情報と共に時刻情報
をそれぞれの記録媒体に記録できるよう構成し、前記ビ
デオカメラと前記フィルム式カメラのいずれか一方に共
通の時刻情報発生回路を設け、この時刻情報発生回路か
らの時刻情報を前記ビデオカメラと前記フィルム式カメ
ラの前記各記録媒体にそれぞれ記録したので、フィルム
式カメラとビデオカメラの両方に時刻を記録したとき相
対的な誤差がないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム式カメラが撮影位置にある映像撮影装
置の斜視図(第1の実施形態)。
【図2】フィルム式カメラが収納位置にある映像撮影装
置の斜視図(第1の実施形態)。
【図3】フィルム式カメラが撮影位置にある映像撮影装
置の後面側の斜視図(第1の実施形態)。
【図4】映像撮影装置の回路ブロック図(第1の実施形
態)。
【図5】使用状態を示す斜視図(第1の実施形態)。
【図6】(A)はフィルム式カメラを外した状態を示す
斜視図、(B)は液晶モニターを取り付ける状態を示す
斜視図、(C)は液晶モニター装着時の状態を示す斜視
図(第2の実施形態)。
【図7】フィルム式カメラが撮影位置にある映像撮影装
置の斜視図(第3の実施形態)。
【図8】フィルム式カメラが収納位置にある映像撮影装
置の斜視図(第3の実施形態)。
【図9】フィルム式カメラが撮影位置にある映像撮影装
置の後面側の斜視図(第3の実施形態)。
【図10】ビデオカメラとフィルム式カメラの両方を携
帯する状態を示す図(従来例)。
【符号の説明】
1,70…ビデオカメラ、2,72…フィルム式カメ
ラ、3,15,74,82…撮像レンズ、6,19,7
8,80…ビューファインダ部、8…バッテリ(電
源)、17,73…フラッシュ部、18…シャッターボ
タン、38…時刻情報発生回路、49…フィルム、52
…フィルム式カメラ用電池(電源)、61…液晶モニタ
ー装置(画像モニター装置)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/225

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像レンズを通って導かれる被写体から
    の光情報を電気信号に変換し、これを連続的な映像信号
    として取り込むことが可能なビデオカメラと、撮像レン
    ズを通って導かれる被写体からの光情報を光学的にフィ
    ルムに感光して静止映像を取り込むことが可能なフィル
    ム式カメラとを有し、 前記ビデオカメラに前記フィルム式カメラを取り付け、
    前記フィルム式カメラを前記ビデオカメラの一面に重ね
    合うよう配置し折り畳まれた収納位置と、前記ビデオカ
    メラの一面から離れ撮影可能な撮影位置との間で変位で
    きるよう構成し、 前記フィルム式カメラの撮影位置では、前記ビデオカメ
    ラの前記撮像レンズと前記フィルム式カメラの前記撮像
    レンズとが同一の方向を向き、且つ、それぞれの光軸を
    概略平行に配置したことを特徴とする映像撮影装置。
  2. 【請求項2】 撮像レンズを通って導かれる被写体から
    の光情報を電気信号に変換し、これを連続的な映像信号
    として取り込むことが可能なビデオカメラと、撮像レン
    ズを通って導かれる被写体からの光情報を光学的にフィ
    ルムに感光して静止映像を取り込むことが可能なフィル
    ム式カメラとを有し、 前記ビデオカメラに前記フィルム式カメラを取り付け、
    前記フィルム式カメラを前記ビデオカメラの一面に重ね
    合うよう配置し折り畳まれた収納位置と、前記ビデオカ
    メラの一面から離れ撮影可能な撮影位置との間で変位で
    きるよう構成し、 前記フィルム式カメラの撮影位置では、前記ビデオカメ
    ラのビューファインダ部と前記フィルム式カメラのビュ
    ーファインダ部の位置が概略水平に並ぶよう配置したこ
    とを特徴とする映像撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルム式カメラの撮影位置では、
    前記ビデオカメラのビューファインダ部と前記フィルム
    式カメラのビューファインダ部の位置が概略水平に並ぶ
    よう配置したことを特徴とする請求項1に記載の映像撮
    影装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルム式カメラの撮影位置では、
    前記ビデオカメラのビューファインダ部と前記フィルム
    式カメラのビューファインダ部との間隔を、概略人間の
    眼幅の距離に設定したことを特徴とする請求項2に記載
    の映像撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルム式カメラの撮影位置では、
    前記ビデオカメラのビューファインダ部と前記フィルム
    式カメラのビューファインダ部との間隔を、概略人間の
    眼幅の距離に設定したことを特徴とする請求項3に記載
    の映像撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルム式カメラの収納位置では、
    前記フィルム式カメラの電源がオフになるよう構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルム式カメラの収納位置では、
    前記フィルム式カメラのシャッターボタンを直接手で触
    れられない位置に配置したことを特徴とする請求項1に
    記載の映像撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルム式カメラを前記ビデオカメ
    ラに対して着脱自在に構成したことを特徴とする請求項
    1に記載の映像撮影装置。
  9. 【請求項9】 前記フィルム式カメラの代わりに、画像
    モニター装置を前記ビデオカメラに着脱自在に構成した
    ことを特徴とする請求項8に記載の映像撮影装置。
  10. 【請求項10】 撮像レンズを通って導かれる被写体か
    らの光情報を電気信号に変換し、これを連続的な映像信
    号として取り込むことが可能なビデオカメラと、撮像レ
    ンズを通って導かれる被写体からの光情報を光学的にフ
    ィルムに感光して静止映像を取り込むことが可能なフィ
    ルム式カメラとを有し、 前記ビデオカメラと前記フィルム式カメラとには、映像
    情報と共に時刻情報をそれぞれの記録媒体に記録できる
    よう構成し、 前記ビデオカメラと前記フィルム式カメラのいずれか一
    方に共通の時刻情報発生回路を設け、この時刻情報発生
    回路からの時刻情報を前記ビデオカメラと前記フィルム
    式カメラの前記各記録媒体にそれぞれ記録したことを特
    徴とする映像撮影装置。
  11. 【請求項11】 前記フィルム式カメラは、映像を感光
    して記録する領域の他にデータを磁気記録する磁気記録
    用コーティング領域を持つフィルムを使用し、この磁気
    記録用コーティング領域にデータを書き込める磁気情報
    記録手段を有し、この磁気情報記録手段で時刻情報を記
    録したことを特徴とする請求項10に記載の映像撮影装
    置。
  12. 【請求項12】 撮像レンズを通って導かれる被写体か
    らの光情報を電気信号に変換し、これを連続的な映像信
    号として取り込むことが可能なビデオカメラと、撮像レ
    ンズを通って導かれる被写体からの光情報を光学的にフ
    ィルムに感光して静止映像を取り込むことが可能なフィ
    ルム式カメラとを有し、 前記ビデオカメラと前記フィルム式カメラとには合わせ
    て少なくとも2つの電源を設け、 第1の電源は前記ビデオカメラと前記フィルム式カメラ
    の両方に電力を供給し、第2の電源は前記フィルム式カ
    メラのみに電力を供給可能に構成したことを特徴とする
    映像撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の電源が電力供給できない状
    況になったとき、自動的に前記第2の電源が電力供給す
    るよう構成したことを特徴とする請求項12に記載の映
    像撮影装置。
  14. 【請求項14】 撮像レンズを通って導かれる被写体か
    らの光情報を電気信号に変換し、これを連続的な映像信
    号として取り込むことが可能なビデオカメラと、撮像レ
    ンズを通って導かれる被写体からの光情報を光学的にフ
    ィルムに感光して静止映像を取り込むことが可能なフィ
    ルム式カメラとを有し、 このフィルム式カメラに用いるフラッシュ部を前記ビデ
    オカメラ側に設けたことを特徴とする映像撮影装置。
  15. 【請求項15】 前記フィルム式カメラに用いるフラッ
    シュ部を前記ビデオカメラ側に設けたことを特徴とする
    請求項2に記載の映像撮影装置。
  16. 【請求項16】 前記フィルム式カメラに用いるフラッ
    シュ部を前記ビデオカメラ側に設けたことを特徴とする
    請求項3に記載の映像撮影装置。
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