JPH10233225A - 燃料電池発電装置 - Google Patents

燃料電池発電装置

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Publication number
JPH10233225A
JPH10233225A JP9031831A JP3183197A JPH10233225A JP H10233225 A JPH10233225 A JP H10233225A JP 9031831 A JP9031831 A JP 9031831A JP 3183197 A JP3183197 A JP 3183197A JP H10233225 A JPH10233225 A JP H10233225A
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JP
Japan
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fuel cell
power
hydrogen
reducing agent
main body
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Application number
JP9031831A
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English (en)
Inventor
Masato Watanabe
政人 渡邉
Naoki Kanie
尚樹 蟹江
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料電池発電に必要な還元剤の生成時に余剰電
力を使用し、電力の平準化を図り、また炭酸ガスの発生
を防ぐことで、環境性に優れた燃料電池発電装置を提供
する。 【解決手段】補助設備1は、商用電力を用いて燃料電池
本体7の発電反応に必要な還元剤4を生成する還元剤生
成装置11と、この生成された還元剤4を貯蔵する還元
剤貯蔵装置12とを有し、夜間の商用電力を用いて還元
剤4を生成および貯蔵し、昼間のピーク負荷時に燃料電
池本体7に還元剤4を供給して発電を行うように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、夜間の商用電力を
用いて還元剤である水素を貯蔵し、昼間のピーク負荷時
に貯蔵した還元剤で発電を行い、電力の平準化を図った
燃料電池発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料電池発電装置は、直流電力
を発生する燃料電池本体と、この燃料電池本体が発電を
行うのに必要な酸化剤,還元剤,冷却水などを生成およ
び調整し、これらを前記燃料電池本体に供給する燃料電
池発電必要物生成調整設備と、前記燃料電池本体から発
生する直流電力を交流電力に変換する逆変換装置と、こ
の逆変換装置から発生する交流電力を交流系統や単独負
荷に供給するためのスイッチ群とから構成される。前記
燃料電池発電必要物生成調整設備に供給される燃料電池
発電必要物のうち還元剤は、天然ガスなどの炭化水素を
触媒反応にて分解して生成される。
【0003】このような従来の燃料電池発電装置の構成
の一例を図7に基づいて説明する。図7に示すように、
燃料電池発電必要物生成調整設備1には、還元剤の原料
となる炭化水素2と蒸気3が導入され、触媒反応により
還元剤4と炭酸ガス5に分離される。この燃料電池発電
必要物生成調整設備1により生成された還元剤4と空気
中の酸化剤6は、燃料電池本体7に導入され直流電力を
発生させる。この燃料電池本体7により発生した直流電
力は、逆変換装置8によって交流電力に変換され、この
交流電力がスイッチ9を介して交流系統10に供給され
る。この場合、スイッチ9をオンすることにより、逆変
換装置8と交流系統10とが電気的に接続される。
【0004】また、燃料電池本体7で消費されなかった
還元剤4は、燃料電池発電必要物生成調整設備1に戻さ
れ、この燃料電池発電必要物生成調整設備1での触媒反
応の熱源として燃焼に使用される。
【0005】このようにして発電した電力を交流系統1
0に供給することにより、電力需要のピーク解消に貢献
することが期待される。また、エネルギー変換過程で炭
化水素2の燃焼反応を伴わないので、硫黄酸化物,窒素
酸化物がほとんど発生せず、クリーンなエネルギー源と
しても期待されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように構成された従来の燃料電池発電装置は、電力系統
に依存しないため、余剰電力を消費することは不可能で
あり、電力の平準化に完全に寄与し得ない。
【0007】また、上記構成において、還元剤4を生成
する過程で副産物として生成される炭酸ガス5は、燃料
電池本体7で消費されることなく、大気中に放出されて
いたので、環境に悪影響を与えるという問題点があっ
た。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、燃料電池発電に必要な還元剤の生成時に余剰電
力を使用して電力の平準化を図り、また炭酸ガスの発生
を防ぐことで、有害物質を排出せずに環境性に優れた燃
料電池発電装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、空気極に酸化剤、燃料極
に還元剤を供給して発電を行う燃料電池本体と、この燃
料電池本体が発電を行うのに必要な補助設備とを備えた
燃料電池発電装置において、前記補助設備は、商用電力
を用いて前記燃料電池本体の発電反応に必要な還元剤を
生成する還元剤生成装置と、この生成された還元剤を貯
蔵する還元剤貯蔵装置とを有し、夜間の商用電力を用い
て還元剤を生成および貯蔵し、昼間のピーク負荷時に前
記燃料電池本体に前記還元剤を供給して発電を行うよう
に構成したことを特徴とする。
【0010】請求項2は、空気極に酸化剤、燃料極に還
元剤を供給して発電を行う燃料電池本体と、この燃料電
池本体が発電を行うのに必要な補助設備とを備えた燃料
電池発電装置において、前記補助設備は、商用電力を直
流電力に変換する整流器と、この変換された直流電力に
より水の電気分解を行い前記燃料電池本体の発電反応に
必要な水素を発生させる電気分解装置と、前記水素を貯
蔵する水素貯蔵装置とを有し、夜間の商用電力を用いて
水素を生成および貯蔵し、昼間のピーク負荷時に前記燃
料電池本体に前記水素を供給して発電を行うように構成
したことを特徴とする。
【0011】請求項3は、請求項2記載の燃料電池発電
装置において、水素貯蔵装置として水素貯蔵合金が用い
られ、この水素貯蔵合金から発生させる水素量が燃料電
池本体から発生する熱により制御されることを特徴とす
る。
【0012】請求項4は、請求項2記載の燃料電池発電
装置において、水素貯蔵装置として水素貯蔵合金が用い
られ、この水素貯蔵合金から水素を発生させる時の吸熱
反応で生成される冷水を空調機に導くことを特徴とす
る。
【0013】請求項5は、空気極に酸化剤、燃料極に還
元剤を供給して発電を行う燃料電池本体と、この燃料電
池本体が発電を行うのに必要な補助設備と、前記燃料電
池本体から発生する直流電力を交流電力に変換する逆変
換装置とを備えた燃料電池発電装置において、前記補助
設備は、水の電気分解を行い水素を発生させる電気分解
装置と、前記水素を貯蔵する水素貯蔵装置とを有する一
方、前記逆変換装置を前記燃料電池本体から切り離し、
前記電気分解装置に接続する切替装置を設け、前記逆変
換装置を逆方向に整流器として用いて夜間の商用電力を
直流電力に変換し、その直流電力を用いて前記電気分解
装置で水素を生成し、この水素を前記水素貯蔵装置に貯
蔵し、昼間のピーク負荷時に前記燃料電池本体に前記水
素を供給して発電を行うように構成したことを特徴とす
る。
【0014】請求項6は、空気極に酸化剤、燃料極に還
元剤を供給して発電を行う燃料電池本体と、この燃料電
池本体が発電を行うのに必要な補助設備と、前記燃料電
池本体から発生する直流電力を交流電力に変換する逆変
換装置とを備えた燃料電池発電装置において、前記補助
設備は水素を貯蔵する水素貯蔵装置を有し、前記逆変換
装置を逆方向に整流器として用いて夜間の商用電力を直
流電力に変換し、その直流電力を用いて前記燃料電池本
体の電極で水素を生成し、この水素を前記水素貯蔵装置
に貯蔵し、昼間のピーク負荷時に前記燃料電池本体に前
記水素を供給して発電を行うように構成したことを特徴
とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】(第1実施形態)図1は本発明に係る燃料
電池発電装置の第1実施形態を示す構成図である。な
お、図7に示す従来例と同一または対応する部分には同
一の符号を付して説明する。
【0017】第1実施形態は、図1に示すように空気極
に酸化剤、燃料極に還元剤を供給して発電を行う燃料電
池本体7を有する一方、この燃料電池本体7が発電を行
うのに必要な補助設備としての燃料電池発電必要物生成
調整設備1は、交流系統10からの商用電力を利用して
燃料電池本体7の発電反応に必要な還元剤4を生成する
還元剤生成装置11と、この還元剤生成装置11により
生成された還元剤4を貯蔵する還元剤貯蔵装置12とか
ら構成され、この還元剤貯蔵装置12に貯蔵された還元
剤4を昼間のピーク電力時に燃料電池本体7に供給でき
るようにしている。また、還元剤生成装置11は、スイ
ッチ9aを介して交流系統10に接続されている。
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0019】夜間にスイッチ9aをオンし、交流系統1
0から夜間の交流電力を還元剤生成装置11に通電し、
この還元剤生成装置11で還元剤4を生成した後、還元
剤貯蔵装置12に貯蔵する。そして、貯蔵された還元剤
4は、昼間のピーク電力時に空気中の酸化剤6とともに
燃料電池本体7に供給して直流電力を発生させる。
【0020】この燃料電池本体7により発生した直流電
力は、逆変換装置8によって交流電力に変換され、この
交流電力がスイッチ9を介して交流系統10に供給され
る。したがって、還元剤貯蔵装置12に貯蔵された還元
剤4は、昼間のピーク電力時に燃料電池本体7に供給さ
れ、燃料電池本体7により発電した電力が交流系統10
に逆流される。
【0021】このように本実施形態によれば、深夜の余
剰電力を用いて還元剤生成装置11によって還元剤4を
生成し、この生成された還元剤4を還元剤貯蔵装置12
に貯蔵し、昼間のピーク電力時に、その貯蔵した還元剤
4を燃料電池本体7に供給することによって発電を行
い、交流系統10に逆流させることにより、電力の平準
化を図ることができる。
【0022】(第2実施形態)図2は本発明に係る燃料
電池発電装置の第2実施形態を示す構成図である。な
お、前記第1実施形態と同一または対応する部分には同
一の符号を付して説明する。以下の各実施形態も同様で
ある。
【0023】第2実施形態では、図2に示すように第1
実施形態において補助設備としての燃料電池発電必要物
生成調整設備1内の還元剤生成装置11が、交流電力を
直流電力に変換する整流器13と、この整流器13で変
換された直流電力によって水の電気分解を行い燃料電池
本体7の発電反応に必要な水素を発生させる電気分解装
置としての電解槽14とから構成されている。また、第
2実施形態では、還元剤貯蔵装置として水素貯蔵装置1
2aが用いられている。
【0024】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0025】夜間にスイッチ9aをオンし、交流系統1
0から夜間の交流電力を還元剤生成装置11の整流器1
3に通電し、この整流器13で交流電力が直流電力に変
換され、この変換された直流電力で電解槽14内の水を
電気分解して水素を発生させる。この発生した水素は水
素貯蔵装置12aに貯蔵され、この貯蔵された水素は、
昼間のピーク電力時に空気中の酸化剤6とともに燃料電
池本体7に供給されて、直流電力を発生させる。
【0026】この燃料電池本体7により発生した直流電
力は、逆変換装置8によって交流電力に変換され、この
交流電力がスイッチ9を介して交流系統10に供給され
る。したがって、水素貯蔵装置12aに貯蔵された水素
は、昼間のピーク電力時に燃料電池本体7に供給され、
燃料電池本体7により発電した電力が交流系統10に逆
流される。
【0027】このように本実施形態によれば、深夜の余
剰電力を用いて還元剤生成装置11内の電解槽14によ
って還元剤4である水素を生成し、この生成された水素
を水素貯蔵装置12aに貯蔵し、この貯蔵した水素を昼
間のピーク電力時に燃料電池本体7に供給することによ
って発電を行い、交流系統10に逆流させることによ
り、電力の平準化を図ることができる。
【0028】また、本実施形態によれば、水の電気分解
によって還元剤4である水素を発生させることにより、
炭化水素の触媒反応による炭酸ガスの発生を回避するこ
とができる。
【0029】(第3実施形態)図3は本発明に係る燃料
電池発電装置の第3実施形態を示す構成図である。第3
実施形態では、図3に示すように第2実施形態において
水素を貯蔵する水素貯蔵装置として水素貯蔵合金15が
用いられている。この水素貯蔵合金15としては、Ti
−Fe,La−Ni,Mg−Ni合金などが挙げられ、
水素貯蔵合金15および燃料電池本体7には水素脱離用
の冷却水ライン15aが設けられており、水素貯蔵合金
15に貯蔵された水素は、燃料電池本体7の排熱により
脱離され、水素貯蔵合金15から発生させる水素量が燃
料電池本体7から発生する熱により制御される。
【0030】このように本実施形態によれば、深夜の余
剰電力を用いて還元剤生成装置11内の電解槽14によ
って還元剤4である水素を生成し、この生成された水素
を水素貯蔵合金15に貯蔵し、この貯蔵した水素を昼間
のピーク電力時に燃料電池本体7に供給することによっ
て発電を行い、交流系統10に逆流させることにより、
電力の平準化を図ることができる。
【0031】また、本実施形態によれば、水の電気分解
によって還元剤4である水素を発生させることにより、
炭化水素の触媒反応による炭酸ガスの発生を回避するこ
とができる。
【0032】(第4実施形態)図4は本発明に係る燃料
電池発電装置の第4実施形態を示す構成図である。第4
実施形態では、図4に示すように第3実施形態において
水素貯蔵合金15からの水素脱離用の冷却水ライン15
aに空調機16が設けられている。
【0033】水素貯蔵合金15に貯蔵した水素を脱離す
るのに水が使用され、その脱離過程で水が冷却される。
この冷却された水を空調機16に供給することで、冷房
に使用される。
【0034】このように本実施形態によれば、深夜の余
剰電力を用いて還元剤生成装置11内の電解槽14によ
って還元剤4である水素を生成し、この生成された水素
を水素貯蔵合金15に貯蔵し、この貯蔵した水素を昼間
のピーク電力時に燃料電池本体7に供給することによっ
て発電を行い、交流系統10に逆流させることにより、
電力の平準化を図ることができる。
【0035】また、本実施形態によれば、水の電気分解
によって還元剤4である水素を発生させることにより、
炭化水素の触媒反応による炭酸ガスの発生を回避するこ
とができる。
【0036】さらに、本実施形態によれば、水素の貯蔵
に水素貯蔵合金15を使用することにより、水素の脱離
時に吸熱反応が起こるので、冷水を生成することができ
る。この冷水を空調機16に導くことにより、エネルギ
ーの有効利用を図ることができる。
【0037】(第5実施形態)図5は本発明に係る燃料
電池発電装置の第5実施形態を示す構成図である。第5
実施形態では、図5に示すように前記第4実施形態にお
いて、整流器13が削除されるとともに、燃料電池本体
7と逆変換装置8との間に切替装置17が設けられ、こ
の切替装置17により燃料電池本体7側と電解槽14側
とが切り替え可能に構成されている。
【0038】すなわち、第5実施形態は、補助設備とし
ての燃料電池発電必要物生成調整設備1が、水の電気分
解を行い水素を発生させる電解槽14と、この電解槽1
4で発生した水素を貯蔵する水素貯蔵装置としての水素
貯蔵合金15とを有する一方、逆変換装置8を燃料電池
本体7から切り離し、電解槽14に接続する切替装置1
7を設け、逆変換装置8を逆方向に整流器として用いる
ことにより、夜間の商用電力を直流電力に変換し、その
直流電力を用いて電解槽14により水素を生成し、この
生成した水素を水素貯蔵合金15に貯蔵し、昼間のピー
ク負荷時に燃料電池本体7に水素を供給して発電を行う
ように構成したものである。
【0039】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0040】深夜に切替装置17を電解槽14側に切り
替え、逆変換装置8に交流電力を逆流させ、この逆変換
装置8により整流した直流電力を電解槽14に供給し、
この電解層14で水の電気分解を行い水素を発生させ、
この電解層14で発生した水素を水素貯蔵合金15に貯
蔵する。
【0041】次いで、昼間に切替装置17を燃料電池本
体7側に切り替えるとともに、水素貯蔵合金15に貯蔵
された水素を空気中の酸化剤6とともに燃料電池本体7
に供給することにより発電を行い、交流系統10に逆流
させる。
【0042】このように本実施形態によれば、深夜の余
剰電力を用いて電解槽14によって還元剤4である水素
を生成し、この生成された水素を水素貯蔵合金15に貯
蔵し、この貯蔵した水素を昼間のピーク電力時に燃料電
池本体7に供給することによって発電を行い、交流系統
10に逆流させることにより、電力の平準化を図ること
ができる。
【0043】また、本実施形態によれば、水の電気分解
によって還元剤4である水素を発生させることにより、
炭化水素の触媒反応による炭酸ガスの発生を回避するこ
とができる。
【0044】さらに、本実施形態によれば、水素の貯蔵
に水素貯蔵合金15を使用することにより、水素の脱離
時に吸熱反応が起こるので、冷水を生成することができ
る。この冷水を空調機16に導くことにより、エネルギ
ーの有効利用を図ることができる。そして、逆変換装置
8を交流電力から直流電力に変換する整流器として利用
することで、整流器を不要にすることができる。
【0045】(第6実施形態)図6は本発明に係る燃料
電池発電装置の第6実施形態を示す構成図である。第6
実施形態では、図6に示すように、前記第1実施形態に
おいて交流系統10からの商用電力を直流電力に変換さ
せる整流器として逆変換装置8を用いるとともに、直流
電力で電気分解を行う電極に燃料電池本体7を用いる。
【0046】すなわち、第6実施形態は、補助設備とし
ての燃料電池発電必要物生成調整設備1が水素を貯蔵す
る水素貯蔵合金15を有し、逆変換装置8を逆方向に整
流器として用いることにより、夜間の商用電力を直流電
力に変換し、その直流電力を用いて燃料電池本体7の電
極により水素を生成し、この生成した水素を水素貯蔵合
金15に貯蔵し、昼間のピーク負荷時に燃料電池本体7
に水素を供給して発電を行うように構成したものであ
る。
【0047】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0048】深夜、スイッチ9をオンし、逆変換装置8
に交流電力を逆流させ、この逆変換装置8により整流し
た直流電力を燃料電池本体7に直接印加し、燃料電池本
体7の電極で通水した水の電気分解を行って水素を生成
し、この生成した水素を水素貯蔵合金15に貯蔵する。
【0049】昼間のピーク電力時には、水素貯蔵合金1
5に貯蔵された水素を燃料電池本体7に供給することに
より発電を行い、交流系統10に逆流させる。
【0050】このように本実施形態によれば、深夜の余
剰電力を用いて逆変換装置8に交流電力を逆流させ、こ
の逆変換装置8により整流した直流電力を燃料電池本体
7に直接印加し、燃料電池本体7の電極で水素を生成
し、この生成した水素を水素貯蔵合金15に貯蔵し、こ
の貯蔵した水素を昼間のピーク電力時に燃料電池本体7
に供給することによって発電を行い、交流系統10に逆
流させることにより、電力の平準化を図ることができ
る。
【0051】また、本実施形態によれば、水の電気分解
によって還元剤4である水素を発生させることにより、
炭化水素の触媒反応による炭酸ガスの発生を回避するこ
とができる。
【0052】さらに、本実施形態によれば、水素の貯蔵
に水素貯蔵合金15を使用することにより、水素の脱離
時に吸熱反応が起こるので、冷水を生成することができ
る。この冷水を空調機16に導くことにより、エネルギ
ーの有効利用を図ることができる。
【0053】そして、本実施形態によれば、逆変換装置
8により整流した直流電力を燃料電池本体7に直接印加
し、燃料電池本体7の電極で水素を生成することによ
り、還元剤生成装置または電解槽が不要になり、装置の
簡素化を図ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、補助設備は、商用電力を用いて燃料電池本体
の発電反応に必要な還元剤を生成する還元剤生成装置
と、この生成された還元剤を貯蔵する還元剤貯蔵装置と
を有し、夜間の商用電力を用いて還元剤を生成および貯
蔵し、昼間のピーク負荷時に燃料電池本体に還元剤を供
給して発電を行うように構成したことにより、電力の平
準化を図ることができる。
【0055】請求項2によれば、補助設備は、商用電力
を直流電力に変換する整流器と、この変換された直流電
力により水の電気分解を行い燃料電池本体の発電反応に
必要な水素を発生させる電気分解装置と、水素を貯蔵す
る水素貯蔵装置とを有し、夜間の商用電力を用いて水素
を生成および貯蔵し、昼間のピーク負荷時に燃料電池本
体に水素を供給して発電を行うように構成したことによ
り、請求項1と同様の効果が得られるとともに、水素の
生成に炭化水素の触媒反応を行わず、水の電気分解を用
いることにより、炭酸ガスの発生を防ぐことができ、環
境性に優れた燃料電池発電装置を提供することができ
る。
【0056】請求項3によれば、請求項2記載の燃料電
池発電装置において、水素貯蔵装置として水素貯蔵合金
が用いられ、この水素貯蔵合金から発生させる水素量が
燃料電池本体から発生する熱により制御されることによ
り、請求項2と同様の効果が得られる。
【0057】請求項4によれば、請求項2記載の燃料電
池発電装置において、水素貯蔵装置として水素貯蔵合金
が用いられ、この水素貯蔵合金から水素を発生させる時
の吸熱反応で生成される冷水を空調機に導くことによ
り、請求項2と同様の効果が得られるとともに、冷房に
使用することができ、エネルギーの有効利用を図ること
ができる。
【0058】請求項5によれば、補助設備は、水の電気
分解を行い水素を発生させる電気分解装置と、水素を貯
蔵する水素貯蔵装置とを有する一方、逆変換装置を燃料
電池本体から切り離し、電気分解装置に接続する切替装
置を設け、逆変換装置を逆方向に整流器として用いて夜
間の商用電力を直流電力に変換し、その直流電力を用い
て電気分解装置で水素を生成し、この水素を水素貯蔵装
置に貯蔵し、昼間のピーク負荷時に燃料電池本体に水素
を供給して発電を行うように構成したことにより、請求
項4と同様の効果が得られるとともに、逆変換装置を交
流電力から直流電力に変換する整流器として利用するこ
とで、整流器を不要にすることができる。
【0059】請求項6によれば、補助設備は水素を貯蔵
する水素貯蔵装置を有し、逆変換装置を逆方向に整流器
として用いて夜間の商用電力を直流電力に変換し、その
直流電力を用いて燃料電池本体の電極で水素を生成し、
この水素を水素貯蔵装置に貯蔵し、昼間のピーク負荷時
に燃料電池本体に水素を供給して発電を行うように構成
したことにより、請求項5と同様の効果が得られるとと
もに、燃料電池本体に直流電力を加えることにより、燃
料電池本体の電極を水の電気分解にも用いることがで
き、還元剤生成装置または電解槽が不要になり、装置の
簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池発電装置の第1実施形態を示
す構成図。
【図2】本発明の燃料電池発電装置の第2実施形態を示
す構成図。
【図3】本発明の燃料電池発電装置の第3実施形態を示
す構成図。
【図4】本発明の燃料電池発電装置の第4実施形態を示
す構成図。
【図5】本発明の燃料電池発電装置の第5実施形態を示
す構成図。
【図6】本発明の燃料電池発電装置の第6実施形態を示
す構成図。
【図7】従来の燃料電池発電装置の一例を示す構成図。
【符号の説明】
1 燃料電池発電必要物生成調整装置(補助設備) 2 炭化水素 3 蒸気 4 還元剤 5 炭酸ガス 6 酸化剤 7 燃料電池本体 8 逆変換装置 9 スイッチ 9a スイッチ 10 交流系統 11 還元剤生成装置 12 還元剤貯蔵装置 12a 水素貯蔵装置 13 整流器 14 電解槽 15 水素貯蔵合金(水素貯蔵装置) 15a 冷却水ライン 16 空調機 17 切替装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気極に酸化剤、燃料極に還元剤を供給
    して発電を行う燃料電池本体と、この燃料電池本体が発
    電を行うのに必要な補助設備とを備えた燃料電池発電装
    置において、前記補助設備は、商用電力を用いて前記燃
    料電池本体の発電反応に必要な還元剤を生成する還元剤
    生成装置と、この生成された還元剤を貯蔵する還元剤貯
    蔵装置とを有し、夜間の商用電力を用いて還元剤を生成
    および貯蔵し、昼間のピーク負荷時に前記燃料電池本体
    に前記還元剤を供給して発電を行うように構成したこと
    を特徴とする燃料電池発電装置。
  2. 【請求項2】 空気極に酸化剤、燃料極に還元剤を供給
    して発電を行う燃料電池本体と、この燃料電池本体が発
    電を行うのに必要な補助設備とを備えた燃料電池発電装
    置において、前記補助設備は、商用電力を直流電力に変
    換する整流器と、この変換された直流電力により水の電
    気分解を行い前記燃料電池本体の発電反応に必要な水素
    を発生させる電気分解装置と、前記水素を貯蔵する水素
    貯蔵装置とを有し、夜間の商用電力を用いて水素を生成
    および貯蔵し、昼間のピーク負荷時に前記燃料電池本体
    に前記水素を供給して発電を行うように構成したことを
    特徴とする燃料電池発電装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の燃料電池発電装置におい
    て、水素貯蔵装置として水素貯蔵合金が用いられ、この
    水素貯蔵合金から発生させる水素量が燃料電池本体から
    発生する熱により制御されることを特徴とする燃料電池
    発電装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の燃料電池発電装置におい
    て、水素貯蔵装置として水素貯蔵合金が用いられ、この
    水素貯蔵合金から水素を発生させる時の吸熱反応で生成
    される冷水を空調機に導くことを特徴とする燃料電池発
    電装置。
  5. 【請求項5】 空気極に酸化剤、燃料極に還元剤を供給
    して発電を行う燃料電池本体と、この燃料電池本体が発
    電を行うのに必要な補助設備と、前記燃料電池本体から
    発生する直流電力を交流電力に変換する逆変換装置とを
    備えた燃料電池発電装置において、前記補助設備は、水
    の電気分解を行い水素を発生させる電気分解装置と、前
    記水素を貯蔵する水素貯蔵装置とを有する一方、前記逆
    変換装置を前記燃料電池本体から切り離し、前記電気分
    解装置に接続する切替装置を設け、前記逆変換装置を逆
    方向に整流器として用いて夜間の商用電力を直流電力に
    変換し、その直流電力を用いて前記電気分解装置で水素
    を生成し、この水素を前記水素貯蔵装置に貯蔵し、昼間
    のピーク負荷時に前記燃料電池本体に前記水素を供給し
    て発電を行うように構成したことを特徴とする燃料電池
    発電装置。
  6. 【請求項6】 空気極に酸化剤、燃料極に還元剤を供給
    して発電を行う燃料電池本体と、この燃料電池本体が発
    電を行うのに必要な補助設備と、前記燃料電池本体から
    発生する直流電力を交流電力に変換する逆変換装置とを
    備えた燃料電池発電装置において、前記補助設備は水素
    を貯蔵する水素貯蔵装置を有し、前記逆変換装置を逆方
    向に整流器として用いて夜間の商用電力を直流電力に変
    換し、その直流電力を用いて前記燃料電池本体の電極で
    水素を生成し、この水素を前記水素貯蔵装置に貯蔵し、
    昼間のピーク負荷時に前記燃料電池本体に前記水素を供
    給して発電を行うように構成したことを特徴とする燃料
    電池発電装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001069752A1 (fr) * 2000-03-17 2001-09-20 Tongrae Cho Systeme de fourniture d'energie thermique/electrique avec unite de stockage d'energie
JP2002095167A (ja) * 2000-09-14 2002-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 余剰電力貯蔵供給装置
JP2017511956A (ja) * 2014-01-31 2017-04-27 フュエルセル エナジー, インコーポレイテッドFuelcell Energy, Inc. 水素製造のための改質装置・電解装置・精製装置(rep)組立体、同組立体を組み込むシステムおよび水素製造方法
JP2022189815A (ja) * 2021-06-11 2022-12-22 ミツビシ パワー アメリカズ インコーポレイテッド Co2捕捉を伴うハイブリッド発電プラント

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