JPH10233069A - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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- JPH10233069A JPH10233069A JP3591297A JP3591297A JPH10233069A JP H10233069 A JPH10233069 A JP H10233069A JP 3591297 A JP3591297 A JP 3591297A JP 3591297 A JP3591297 A JP 3591297A JP H10233069 A JPH10233069 A JP H10233069A
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- Japan
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- carriage
- head
- magnetic
- permanent magnet
- disk
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】装置の小型化及び薄型化、大容量高記録密度
化、情報処理速度の高速化、低消費電力化、低価格化、
高信頼度化に適した磁気ディスク装置のリトラクト機構
を提供する。 【解決手段】磁気ディスクと、これを保持し回転させる
ためのスピンドルモータと、磁気ディスクに情報を記録
再生するためのヘッド16と、ヘッドを固定し任意の回
転軸を中心に揺動させてヘッドを磁気ディスク面上の半
径方向に移動位置決めするためのキャリッジ3、ボイス
コイルモータ及びコイル9と、キャリッジの移動角度を
制限するためのストッパと、これらを保持し、外気から
遮断するためのベース7及びカバー8を有するHDAに
おいて、磁性部材をキャリッジのベース及びカバー内面
に対向する面に設け、永久磁石を磁性部材に対向するベ
ース及びカバー内面に設ける。
化、情報処理速度の高速化、低消費電力化、低価格化、
高信頼度化に適した磁気ディスク装置のリトラクト機構
を提供する。 【解決手段】磁気ディスクと、これを保持し回転させる
ためのスピンドルモータと、磁気ディスクに情報を記録
再生するためのヘッド16と、ヘッドを固定し任意の回
転軸を中心に揺動させてヘッドを磁気ディスク面上の半
径方向に移動位置決めするためのキャリッジ3、ボイス
コイルモータ及びコイル9と、キャリッジの移動角度を
制限するためのストッパと、これらを保持し、外気から
遮断するためのベース7及びカバー8を有するHDAに
おいて、磁性部材をキャリッジのベース及びカバー内面
に対向する面に設け、永久磁石を磁性部材に対向するベ
ース及びカバー内面に設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの記
憶装置の一つである磁気ディスク装置に係り、特に装置
の小型化及び薄型化、大容量高記録密度化、情報処理速
度の高速化、低消費電力化、高信頼度化、低価格化に好
適な磁気ディスク装置のリトラクト機構に関する。
憶装置の一つである磁気ディスク装置に係り、特に装置
の小型化及び薄型化、大容量高記録密度化、情報処理速
度の高速化、低消費電力化、高信頼度化、低価格化に好
適な磁気ディスク装置のリトラクト機構に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置とは、ディスクを回転
させて、その上にヘッドを浮上させ、情報の記録及び再
生を行う装置である。このディスクの回転が停止する時
は、ディスク上に記録した情報がヘッドとディスクの接
触により破壊される障害を防止するために、ディスク上
に定められた情報を記録していない領域(CSS ZO
NEと称す)にヘッドを移動させて、その領域内にヘッ
ドを接触させて停止する必要がある。通常は、ディスク
が再び回転する時のヘッドとディスクの摩擦が、ディス
クを回転させる為のスピンドルモータの起動トルクに対
して有利なディスクの最も内周側にCSS ZONEを
設けている。これによって、ヘッドを固定しているキャ
リッジはディスクが回転停止する時に、ヘッドが最内周
に移動停止する様にしており、この機構をリトラクト機
構と言っている。
させて、その上にヘッドを浮上させ、情報の記録及び再
生を行う装置である。このディスクの回転が停止する時
は、ディスク上に記録した情報がヘッドとディスクの接
触により破壊される障害を防止するために、ディスク上
に定められた情報を記録していない領域(CSS ZO
NEと称す)にヘッドを移動させて、その領域内にヘッ
ドを接触させて停止する必要がある。通常は、ディスク
が再び回転する時のヘッドとディスクの摩擦が、ディス
クを回転させる為のスピンドルモータの起動トルクに対
して有利なディスクの最も内周側にCSS ZONEを
設けている。これによって、ヘッドを固定しているキャ
リッジはディスクが回転停止する時に、ヘッドが最内周
に移動停止する様にしており、この機構をリトラクト機
構と言っている。
【0003】従来から、この様な磁気ディスク装置のリ
トラクト機構としては、特開昭61−271678(以
下第一の従来例という。)及びキャリッジにフック部を
設け、スプリングにてキャリッジを内周に移動させるも
の(以下第二の従来例という。)の例がある。
トラクト機構としては、特開昭61−271678(以
下第一の従来例という。)及びキャリッジにフック部を
設け、スプリングにてキャリッジを内周に移動させるも
の(以下第二の従来例という。)の例がある。
【0004】この第一の従来例によれば、キャリッジを
回転させる為の、回転軸の上下に配置したキャリッジ・
ベアリング間に、永久磁石と鉄片を設け、相互の吸引力
によってリトラクト動作をさせるものである。しかし乍
ら、この方式は、キャリッシ・ベアリング間の狭い空間
を利用している為に、永久磁石と鉄片との間隔も常時非
常に近接していることから、通常の動作時にキャリッジ
が移動している間も常時リトラクトの吸引力が作用する
為、通常の動作時のキャリッジ移動力を、このリトラク
ト力以上にする必要があり、キャリッジを移動させるた
めのコイルに強い電流が必要となるという問題があっ
た。又、起動時にコイルに強い電流を供給して永久磁石
と鉄片を引き離すことから、離れた瞬間にその衝撃によ
ってヘッドが磁気ディスクに損傷を与え兼ねないという
問題があった。
回転させる為の、回転軸の上下に配置したキャリッジ・
ベアリング間に、永久磁石と鉄片を設け、相互の吸引力
によってリトラクト動作をさせるものである。しかし乍
ら、この方式は、キャリッシ・ベアリング間の狭い空間
を利用している為に、永久磁石と鉄片との間隔も常時非
常に近接していることから、通常の動作時にキャリッジ
が移動している間も常時リトラクトの吸引力が作用する
為、通常の動作時のキャリッジ移動力を、このリトラク
ト力以上にする必要があり、キャリッジを移動させるた
めのコイルに強い電流が必要となるという問題があっ
た。又、起動時にコイルに強い電流を供給して永久磁石
と鉄片を引き離すことから、離れた瞬間にその衝撃によ
ってヘッドが磁気ディスクに損傷を与え兼ねないという
問題があった。
【0005】更に、第二の従来例によれば、リトラクト
力をスプリングによって行うものであるが、キャリッジ
の移動によって、スプリングが振動することからヘッド
をディスク面上の目的位置に位置決めする際に、その振
動が悪影響となって位置決め時間を遅らせることにな
り、装置の処理速度の高速化に不利となる問題点があっ
た。
力をスプリングによって行うものであるが、キャリッジ
の移動によって、スプリングが振動することからヘッド
をディスク面上の目的位置に位置決めする際に、その振
動が悪影響となって位置決め時間を遅らせることにな
り、装置の処理速度の高速化に不利となる問題点があっ
た。
【0006】また、磁気ディスクが回転しているとき、
キャリッジの回転方向に加わる外力は、(1)ディスクの
回転による風の力、(2)ヘッドの信号及びコイルに駆動
電流を伝えるためのFPCの反力、(3)キャリッジを回
転させる為のベアリングの回転負荷があり、これらを合
計すると通常ヘッドはディスク上の中周付近で釣り合う
様になる。
キャリッジの回転方向に加わる外力は、(1)ディスクの
回転による風の力、(2)ヘッドの信号及びコイルに駆動
電流を伝えるためのFPCの反力、(3)キャリッジを回
転させる為のベアリングの回転負荷があり、これらを合
計すると通常ヘッドはディスク上の中周付近で釣り合う
様になる。
【0007】また、磁気ディスク装置はヘッドが目的の
位置に移動する際の電流制御として、上記外力を起動時
に自動的に測定して、ヘッドの移動に対して適切な電流
を加える様にする機能がある(以下、外力補正機能とい
う。)。
位置に移動する際の電流制御として、上記外力を起動時
に自動的に測定して、ヘッドの移動に対して適切な電流
を加える様にする機能がある(以下、外力補正機能とい
う。)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来例の問題点を改善し、装置の小型化及び薄型化、大
容量高記録密度化、情報処理速度の高速化、低消費電力
化、高信頼度化、及び低価格化等に好適な磁気ディスク
装置のリトラクト機構を提供することにある。
従来例の問題点を改善し、装置の小型化及び薄型化、大
容量高記録密度化、情報処理速度の高速化、低消費電力
化、高信頼度化、及び低価格化等に好適な磁気ディスク
装置のリトラクト機構を提供することにある。
【0009】より詳細には、まず本発明は、磁性部材を
キャリッジのベース内面に対向する面に設け、永久磁石
を該磁性部材に対向するベース内面に設けることによ
り、永久磁石と鉄片の距離を第一の従来例より遠ざけ
て、永久磁石と鉄片が吸引する範囲をキャリッジが移動
する範囲でリトラクト機構によるリトラクト力が必要な
範囲にのみ作用させて、通常動作におけるキャリツジの
移動力を発生させるコイルに架ける電流を必要最小限に
設定することを可能とするリトラクト機構を有する磁気
ディスク装置を提供するものである。 また、本発明
は、永久磁石と鉄片は最も近接した状態でも隙間を持っ
ており、第一の従来例の様に永久磁石と鉄片を引き離す
為に、起動時に強い電流をコイルに架けることなく、ヘ
ツドをCSSZONEより離脱させることを可能とする
リトラクト機構を、又、低消費電力化とCSS ZON
Eからヘッドを離脱する時の第一の従来例に有るような
ヘッドの衝撃によるディスク面上の損傷の問題を回避す
ることが出来るリトラクト機構を、又、第二の従来例の
様にバネを使用しない為、振動による問題は無いことか
ら、信頼性確保と情報処理速度の高速化を維持すること
が出来るリトラクト機構を有する磁気ディスク装置を提
供するものである。
キャリッジのベース内面に対向する面に設け、永久磁石
を該磁性部材に対向するベース内面に設けることによ
り、永久磁石と鉄片の距離を第一の従来例より遠ざけ
て、永久磁石と鉄片が吸引する範囲をキャリッジが移動
する範囲でリトラクト機構によるリトラクト力が必要な
範囲にのみ作用させて、通常動作におけるキャリツジの
移動力を発生させるコイルに架ける電流を必要最小限に
設定することを可能とするリトラクト機構を有する磁気
ディスク装置を提供するものである。 また、本発明
は、永久磁石と鉄片は最も近接した状態でも隙間を持っ
ており、第一の従来例の様に永久磁石と鉄片を引き離す
為に、起動時に強い電流をコイルに架けることなく、ヘ
ツドをCSSZONEより離脱させることを可能とする
リトラクト機構を、又、低消費電力化とCSS ZON
Eからヘッドを離脱する時の第一の従来例に有るような
ヘッドの衝撃によるディスク面上の損傷の問題を回避す
ることが出来るリトラクト機構を、又、第二の従来例の
様にバネを使用しない為、振動による問題は無いことか
ら、信頼性確保と情報処理速度の高速化を維持すること
が出来るリトラクト機構を有する磁気ディスク装置を提
供するものである。
【0010】さらに、本発明は、キャリッジに設けられ
た磁性部材をボイスコイルモータの最も磁束密度の高い
部分に吸引させる力と、別に設けた永久磁石によって吸
引させる力を併用して合成力としてのリトラクト力を構
成することにより、この永久磁石の磁力を低く設定し、
安価な永久磁石の使用を可能とすることにより低価格化
を図ることの出来るリトラクト機構を有する磁気ディス
ク装置を提供するものである。
た磁性部材をボイスコイルモータの最も磁束密度の高い
部分に吸引させる力と、別に設けた永久磁石によって吸
引させる力を併用して合成力としてのリトラクト力を構
成することにより、この永久磁石の磁力を低く設定し、
安価な永久磁石の使用を可能とすることにより低価格化
を図ることの出来るリトラクト機構を有する磁気ディス
ク装置を提供するものである。
【0011】さらに、本発明は、磁性部材の位置をヘッ
ドが最内周位置にある時にボイスコイルモータの永久磁
石によって、キャリッジが内周方向に移動する力が最も
大きくなる位置に配置することにより、ヘツドをCSS
ZONEに確実に移動することの出来るリトラクト機
構を有する磁気ディスク装置を提供するものである。
ドが最内周位置にある時にボイスコイルモータの永久磁
石によって、キャリッジが内周方向に移動する力が最も
大きくなる位置に配置することにより、ヘツドをCSS
ZONEに確実に移動することの出来るリトラクト機
構を有する磁気ディスク装置を提供するものである。
【0012】さらに、本発明は、永久磁石とベース或は
永久磁石とカバーの間に磁束の漏洩を促す部材を設ける
ことにより、磁性部材がキャリッジ回転中心の円弧上に
移動しても、吸引力が働くことの出来るリトラクト機構
を有する磁気ディスク装置を提供するものである。
永久磁石とカバーの間に磁束の漏洩を促す部材を設ける
ことにより、磁性部材がキャリッジ回転中心の円弧上に
移動しても、吸引力が働くことの出来るリトラクト機構
を有する磁気ディスク装置を提供するものである。
【0013】さらに、本発明は、永久磁石とベース或は
永久磁石とカバーの間に磁束の漏洩を促す部材を設ける
ことにより、磁性部材及び磁性部材或はそのどちらか一
方を位置決め可能な溝に設けることにより、組立時の作
業性を向上させることの出来るリトラクト機構を有する
磁気ディスク装置を提供するものである。
永久磁石とカバーの間に磁束の漏洩を促す部材を設ける
ことにより、磁性部材及び磁性部材或はそのどちらか一
方を位置決め可能な溝に設けることにより、組立時の作
業性を向上させることの出来るリトラクト機構を有する
磁気ディスク装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク装
置のリトラクト機構は、磁気ディスク装置の通常動作時
及び起動時の低消費電力化を達成する為に、リトラクト
力が作用しなくてもよい範囲は、リトラクト機構として
力を発生させなくてもよいので、リトラクト力が作用し
て欲しい範囲のみ吸引力が発生する様に、キャリッジ回
転中心から半径方向に距離を持った位置のキャリッジ側
に磁性部材を設けて、これに対向する位置のベース内面
に永久磁石を設ける構成で、相互の吸引力によりキャリ
ッジを移動させる手段を備えている。
置のリトラクト機構は、磁気ディスク装置の通常動作時
及び起動時の低消費電力化を達成する為に、リトラクト
力が作用しなくてもよい範囲は、リトラクト機構として
力を発生させなくてもよいので、リトラクト力が作用し
て欲しい範囲のみ吸引力が発生する様に、キャリッジ回
転中心から半径方向に距離を持った位置のキャリッジ側
に磁性部材を設けて、これに対向する位置のベース内面
に永久磁石を設ける構成で、相互の吸引力によりキャリ
ッジを移動させる手段を備えている。
【0015】さらに、本発明の磁気ディスク装置のリト
ラクト機構は、永久磁石の磁力と必要なリトラクト力か
ら、キャリッジ回転中心から磁性部材或は永久磁石迄の
距離を決める手段を備えている。
ラクト機構は、永久磁石の磁力と必要なリトラクト力か
ら、キャリッジ回転中心から磁性部材或は永久磁石迄の
距離を決める手段を備えている。
【0016】さらに、本発明の磁気ディスク装置のリト
ラクト機構は、前記との構成を変えることにより、即
ち、ベースとキャリッジ間でリトラクト機構を構成して
いたものを、キャリッジとカバー間にてリトラクト動作
を行えるようにした手段を備えている。
ラクト機構は、前記との構成を変えることにより、即
ち、ベースとキャリッジ間でリトラクト機構を構成して
いたものを、キャリッジとカバー間にてリトラクト動作
を行えるようにした手段を備えている。
【0017】さらに、本発明の磁気ディスク装置のリト
ラクト機構は、永久磁石を安価なものとし、装置の低価
格化を図る為に、リトラクト力としてキャリッジに固定
された磁性部材がボイスコイルモータの永久磁石によっ
て吸引される力を併用し合成力とする手段を備えてい
る。
ラクト機構は、永久磁石を安価なものとし、装置の低価
格化を図る為に、リトラクト力としてキャリッジに固定
された磁性部材がボイスコイルモータの永久磁石によっ
て吸引される力を併用し合成力とする手段を備えてい
る。
【0018】さらに、本発明の磁気ディスク装置のリト
ラクト機構は、通常リトラクト力が作用しなければ磁気
ディスク回転中は、ヘッドはディスクの中央付近で釣り
合っているので、リトラクト力は中周よりやや外周から
最内周にかけて次第に力を増し、最内周で内集方向に回
転する力が最も大きくなるように永久磁石と磁性部材の
位置を決めることでリトラクト動作を確実にする手段を
備えている。
ラクト機構は、通常リトラクト力が作用しなければ磁気
ディスク回転中は、ヘッドはディスクの中央付近で釣り
合っているので、リトラクト力は中周よりやや外周から
最内周にかけて次第に力を増し、最内周で内集方向に回
転する力が最も大きくなるように永久磁石と磁性部材の
位置を決めることでリトラクト動作を確実にする手段を
備えている。
【0019】さらに、本発明の磁気ディスク装置のリト
ラクト機構は、リトラクト力を発生させる永久磁石の漏
洩磁束を促し、と磁性部材がキャリツジ回転中心の円弧
上に移動しても吸引力が働く様に、永久磁石とベース或
はカバーの間に、キャリッジに対向する永久磁石面の表
面積よりも大きい磁性部材を永久磁石に密着固定した形
で設ける手段を備えている。
ラクト機構は、リトラクト力を発生させる永久磁石の漏
洩磁束を促し、と磁性部材がキャリツジ回転中心の円弧
上に移動しても吸引力が働く様に、永久磁石とベース或
はカバーの間に、キャリッジに対向する永久磁石面の表
面積よりも大きい磁性部材を永久磁石に密着固定した形
で設ける手段を備えている。
【0020】さらに、本発明の磁気ディスク装置のリト
ラクト機構は、永久磁石と磁性部材の組立性を良くする
為に、ベース或はカバー、キャリッジに位置決め溝を設
けて側面に当てて固定する手段を備えている。
ラクト機構は、永久磁石と磁性部材の組立性を良くする
為に、ベース或はカバー、キャリッジに位置決め溝を設
けて側面に当てて固定する手段を備えている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、装置の小型化及び薄型化、
大容量高記録密度化、情報処理速度の高速化、低消費電
力化、高信頼度化、低価格化に適した本発明の磁気ディ
スク装置のリトラクト機構の実施例を図1から図5を用
いて説明する。尚、図1は本発明の一実施例を示した断
面図である。図2は本発明の一実施例のカバーの開放状
態の上面図を示したものである。図3は本発明の一実施
例を示した部分説明図である。図4は本発明の一実施例
を示した部分斜視図である。図5は本発明の実施例で通
常動作時の吸引力とキャリッジ移動方向に働く力の関係
を説明する為のグラフである。
大容量高記録密度化、情報処理速度の高速化、低消費電
力化、高信頼度化、低価格化に適した本発明の磁気ディ
スク装置のリトラクト機構の実施例を図1から図5を用
いて説明する。尚、図1は本発明の一実施例を示した断
面図である。図2は本発明の一実施例のカバーの開放状
態の上面図を示したものである。図3は本発明の一実施
例を示した部分説明図である。図4は本発明の一実施例
を示した部分斜視図である。図5は本発明の実施例で通
常動作時の吸引力とキャリッジ移動方向に働く力の関係
を説明する為のグラフである。
【0022】まず最初に本発明の磁気ディスク装置全体
の基本構造を以下に説明する。
の基本構造を以下に説明する。
【0023】アルミニウムまたは硝子を基板材料とし、
その表面に磁性膜を形成した磁気的に情報を保持するデ
ィスク5(図1)は、スピンドルモ−タ6により回転駆
動させる。スピンドルモータ6は、ステンレスを素材と
するモータシャフト6fと、この上下に圧入したモータ
ベアリング6bを介して精度良く回転するアルミニウム
を素材とするハブ6aがあり、ハブ6aは、軸方向にス
プリング(図示せず)で予圧が架けられている。モータ
シャフト6fのモータベアリング6b間に固定されたモ
ータコイル6cとそれに対向するハブ6a内面に永久磁
石のモータ磁石6dを固定し、モータコイル6cに通電
することによってハブ6aを回転させる。
その表面に磁性膜を形成した磁気的に情報を保持するデ
ィスク5(図1)は、スピンドルモ−タ6により回転駆
動させる。スピンドルモータ6は、ステンレスを素材と
するモータシャフト6fと、この上下に圧入したモータ
ベアリング6bを介して精度良く回転するアルミニウム
を素材とするハブ6aがあり、ハブ6aは、軸方向にス
プリング(図示せず)で予圧が架けられている。モータ
シャフト6fのモータベアリング6b間に固定されたモ
ータコイル6cとそれに対向するハブ6a内面に永久磁
石のモータ磁石6dを固定し、モータコイル6cに通電
することによってハブ6aを回転させる。
【0024】ハブ6aにディスク5を挿入し、アルミニ
ウムまたはステンレスまたは鉄を素材とし、リング形状
となっているクランプリング4を用いてディスク5をハ
ブ6aに締結する。クランプリング4の締結方法はハブ
6aに焼きばめして締結する。あるいは、ハブ6aの上
面にネジを用いて締結しても良い。回転駆動しているデ
ィスク5の表面上に、0.1μm以下の一定な空隙を保
ちながら浮上させて、磁気的に情報を書き込み或いは読
み出す為の電気信号と磁界との間を電磁変換する電磁コ
イルを備えたフェライトまたは金属薄膜による形成を主
流としたアルティック等の材料でつくられたヘッド16
と、これをディスク5の面上に正確に位置決めするため
のアルミニウムまたはマグネシウムを素材としたキャリ
ッジ3があり、これらは絶縁皮膜のあるアルミニウム線
または銅線にて巻き線状態としたコイル9と永久磁石の
マグネット2aとこれを支持し磁気回路を形成するため
のヨーク2bにより構成されるボイスコイルモータ2に
より駆動位置決めされる。ヨーク2bの一方は、コイル
9に対してS極になっているマグネット2aとコイル9
に対してN極になっているマグネット2aの2種類を備
えている。
ウムまたはステンレスまたは鉄を素材とし、リング形状
となっているクランプリング4を用いてディスク5をハ
ブ6aに締結する。クランプリング4の締結方法はハブ
6aに焼きばめして締結する。あるいは、ハブ6aの上
面にネジを用いて締結しても良い。回転駆動しているデ
ィスク5の表面上に、0.1μm以下の一定な空隙を保
ちながら浮上させて、磁気的に情報を書き込み或いは読
み出す為の電気信号と磁界との間を電磁変換する電磁コ
イルを備えたフェライトまたは金属薄膜による形成を主
流としたアルティック等の材料でつくられたヘッド16
と、これをディスク5の面上に正確に位置決めするため
のアルミニウムまたはマグネシウムを素材としたキャリ
ッジ3があり、これらは絶縁皮膜のあるアルミニウム線
または銅線にて巻き線状態としたコイル9と永久磁石の
マグネット2aとこれを支持し磁気回路を形成するため
のヨーク2bにより構成されるボイスコイルモータ2に
より駆動位置決めされる。ヨーク2bの一方は、コイル
9に対してS極になっているマグネット2aとコイル9
に対してN極になっているマグネット2aの2種類を備
えている。
【0025】これらはディスク5面上に情報を書き込み
或いは読み出すためにヘッド16が移動する時の、コイ
ル9移動角度の中心から左右方向にコイル9が移動する
円弧に沿ってそれぞれ固定されている。もう一方のヨー
ク2bには上記マグネット2a位置とコイル9をはさん
で対象な位置にマグネット2aが固定されており、マグ
ネット2aの極性は、コイル9を介在させて対向するマ
グネット2aの極性と逆になっている。これによってマ
グネット2aの間の同一方向に巻き線されたコイル9に
電力量と電流方向を制御しながら電流を加えることによ
りキャリッジ3を駆動位置決めする。
或いは読み出すためにヘッド16が移動する時の、コイ
ル9移動角度の中心から左右方向にコイル9が移動する
円弧に沿ってそれぞれ固定されている。もう一方のヨー
ク2bには上記マグネット2a位置とコイル9をはさん
で対象な位置にマグネット2aが固定されており、マグ
ネット2aの極性は、コイル9を介在させて対向するマ
グネット2aの極性と逆になっている。これによってマ
グネット2aの間の同一方向に巻き線されたコイル9に
電力量と電流方向を制御しながら電流を加えることによ
りキャリッジ3を駆動位置決めする。
【0026】また、実装上ボイスコイルモータ2のカウ
ンタヨーク2cを外した状態で、キャリッジ3のコイル
9部をボイスコイルモータ2のマグネット2a間に挿入
し、その後カウンタヨーク2cをヨーク2b同士を連結
するように接触させてネジにてヨーク2bに締結する。
ヘッド16の読み書き時の信号は、ヘッド16に設けら
れた電磁コイルの細線によってキャリッジ3のヘッド1
6を支持しているヘッドアーム3aを通り(図示せ
ず)、FPC(フレキシブルプリント基板)14(図
2)によってヘッド16の読み書き時の信号を制御する
リードライト制御基板12に伝達され、リードライト制
御基板12の下面に位置するアルミニウムまたはステン
レスまたは鉄を素材としたベース7に接着することによ
り設けられた密閉型コネクタ10によってHDA外に伝
達されている。
ンタヨーク2cを外した状態で、キャリッジ3のコイル
9部をボイスコイルモータ2のマグネット2a間に挿入
し、その後カウンタヨーク2cをヨーク2b同士を連結
するように接触させてネジにてヨーク2bに締結する。
ヘッド16の読み書き時の信号は、ヘッド16に設けら
れた電磁コイルの細線によってキャリッジ3のヘッド1
6を支持しているヘッドアーム3aを通り(図示せ
ず)、FPC(フレキシブルプリント基板)14(図
2)によってヘッド16の読み書き時の信号を制御する
リードライト制御基板12に伝達され、リードライト制
御基板12の下面に位置するアルミニウムまたはステン
レスまたは鉄を素材としたベース7に接着することによ
り設けられた密閉型コネクタ10によってHDA外に伝
達されている。
【0027】密閉型コネクタ10とはHDA内外間の電
気信号を中継するもので、信号を伝達するための複数か
らなるピンとそれを保持するためのモールド成型部分と
の密閉が完全になっているものである。コイル9の電流
についてもFPC14を通って密閉型コネクタ10に伝
達されている。上記密閉型コネクタ10はHDA外に設
けられた装置を制御するための回路基板11に伝達され
ている。また、スピンドルモ−タ6の駆動電流はモータ
シャフト6fの下方から回路基板11にケーブルとコネ
クタにて伝達されている(図示せず)。異常時にコイル
9に規定以上の電流が流れキャリッジ3が暴走し、ヘッ
ド16によって磁気ディスク5を損傷したり、あるい
は、ヘッド16がディスク5面上から脱落することを防
止するためのストッパ19が設けられている。
気信号を中継するもので、信号を伝達するための複数か
らなるピンとそれを保持するためのモールド成型部分と
の密閉が完全になっているものである。コイル9の電流
についてもFPC14を通って密閉型コネクタ10に伝
達されている。上記密閉型コネクタ10はHDA外に設
けられた装置を制御するための回路基板11に伝達され
ている。また、スピンドルモ−タ6の駆動電流はモータ
シャフト6fの下方から回路基板11にケーブルとコネ
クタにて伝達されている(図示せず)。異常時にコイル
9に規定以上の電流が流れキャリッジ3が暴走し、ヘッ
ド16によって磁気ディスク5を損傷したり、あるい
は、ヘッド16がディスク5面上から脱落することを防
止するためのストッパ19が設けられている。
【0028】また、ヘッド16がディスク5上の位置を
検知するための情報を、製造時にディスク5上に装置の
ヘッド16で記録する作業があり、コイル9に0.1A
程度の電流を流して、キャリッジ3をストッパ19に押
し付けた状態から情報を記録し始めるので、その位置決
めの役割も持っている。モ−タシャフト6fとキャリッ
ジ3の回転中心軸、ボイスコイルモータ2はベ−ス7に
固定し、アルミニウムまたはステンレスまたは鉄を素材
としたカバー8をネジにてベ−ス7、モータシャフト6
f、キャリッジ3の回転中心軸、ボイスコイルモータ2
に固定する。カバー8に設けられたネジの穴付近は、ネ
ジ頭が締結後にカバー8の上面から飛び出ないように凹
んでいる。HDA内を外気から密閉するためにベ−ス7
とカバー8の合わせ面上に湿気を透さない程度の厚みを
もったアルミニウム泊を素材としその片面に接着剤を施
した密閉シール17を貼り付ける(図1)。
検知するための情報を、製造時にディスク5上に装置の
ヘッド16で記録する作業があり、コイル9に0.1A
程度の電流を流して、キャリッジ3をストッパ19に押
し付けた状態から情報を記録し始めるので、その位置決
めの役割も持っている。モ−タシャフト6fとキャリッ
ジ3の回転中心軸、ボイスコイルモータ2はベ−ス7に
固定し、アルミニウムまたはステンレスまたは鉄を素材
としたカバー8をネジにてベ−ス7、モータシャフト6
f、キャリッジ3の回転中心軸、ボイスコイルモータ2
に固定する。カバー8に設けられたネジの穴付近は、ネ
ジ頭が締結後にカバー8の上面から飛び出ないように凹
んでいる。HDA内を外気から密閉するためにベ−ス7
とカバー8の合わせ面上に湿気を透さない程度の厚みを
もったアルミニウム泊を素材としその片面に接着剤を施
した密閉シール17を貼り付ける(図1)。
【0029】上記にて構成されるHDAは、ヘッド16
とディスク5の間の情報の書き込み或いは読みだす動作
状態において、その信号を正確に処理するために、この
空間に介在物が進入して磁路を妨げてはならないことか
ら、常に清浄に保たなければならないので、内部フィル
タ13(図2)を設けディスク5の回転により発生する
HDA内部の空気循環系によって内部塵埃の捕獲を行な
うようにしている。また、HDA内部の湿度制御やガス
の吸着をするために空調剤15を搭載して、HDA内の
湿度を常に一定の範囲内に設定すると共に、ヘッド16
とディスク5間の接触耐力に悪影響のあるガスを吸着さ
せて装置の信頼性を向上させている。大容量形の磁気デ
ィスク装置は、記憶容量を得るために複数のディスク5
を搭載しており、このディスク5の面に対しそれぞれヘ
ッド16が存在するため、ディスク5とディスク5の間
にディスクスペ−サ18(図1)を設け、ヘッド16と
ヘッド16の間隔はキャリッジ3のヘッド16取付け面
を精度良く仕上げることにより間隔を一定に保つように
している。
とディスク5の間の情報の書き込み或いは読みだす動作
状態において、その信号を正確に処理するために、この
空間に介在物が進入して磁路を妨げてはならないことか
ら、常に清浄に保たなければならないので、内部フィル
タ13(図2)を設けディスク5の回転により発生する
HDA内部の空気循環系によって内部塵埃の捕獲を行な
うようにしている。また、HDA内部の湿度制御やガス
の吸着をするために空調剤15を搭載して、HDA内の
湿度を常に一定の範囲内に設定すると共に、ヘッド16
とディスク5間の接触耐力に悪影響のあるガスを吸着さ
せて装置の信頼性を向上させている。大容量形の磁気デ
ィスク装置は、記憶容量を得るために複数のディスク5
を搭載しており、このディスク5の面に対しそれぞれヘ
ッド16が存在するため、ディスク5とディスク5の間
にディスクスペ−サ18(図1)を設け、ヘッド16と
ヘッド16の間隔はキャリッジ3のヘッド16取付け面
を精度良く仕上げることにより間隔を一定に保つように
している。
【0030】図1に示すように、キャリッジ3のベース
7の内面側にプレート1cを設ける。材質は磁性材と
し、鉄の場合は錆の発生を防止する為に鍍金を施す必要
がある。実施例では高さ方向の容積を確保するために、
キャリッジ3の面に溝を設け、この溝内にプレート1c
を接着し設けている。このプレート1cと対向するベー
ス7面に永久磁石のリトラクトマグネット1aを設け
る。これも実施例では高さ方向の容積を確保するため
に、ベース7の内面に溝を設ける。また、リトラクトマ
グネット1aとベース7との間に、リトラクトマグネッ
ト1aの磁界を漏洩させる為に、リトラクトマグネット
1aのキャリッジ3に対向する面積よりも大きい磁性材
料のバックヨーク1bも鉄を使用する場合は、鍍金する
必要がある。
7の内面側にプレート1cを設ける。材質は磁性材と
し、鉄の場合は錆の発生を防止する為に鍍金を施す必要
がある。実施例では高さ方向の容積を確保するために、
キャリッジ3の面に溝を設け、この溝内にプレート1c
を接着し設けている。このプレート1cと対向するベー
ス7面に永久磁石のリトラクトマグネット1aを設け
る。これも実施例では高さ方向の容積を確保するため
に、ベース7の内面に溝を設ける。また、リトラクトマ
グネット1aとベース7との間に、リトラクトマグネッ
ト1aの磁界を漏洩させる為に、リトラクトマグネット
1aのキャリッジ3に対向する面積よりも大きい磁性材
料のバックヨーク1bも鉄を使用する場合は、鍍金する
必要がある。
【0031】リトラクト機構の動作条件の一つとして
は、ヘッド16が装置の停止時にディスク5面上に接触
する以前に必ずディスク5面上の最内周位置に設けられ
たCSS ZONEに位置決めされていなければならな
い。しかし、図5によれば、ヘッド16が外周から中周
付近迄はリトラクト機構が無くてもヘッド16は常に内
周方向に移動する様になっている為(言い換えれば、後
述の(1)、(2)及び(3)の総和がプラス方向になっている
為)、リトラクト機構によって力を発生させるには、中
周よりやや外周から最内周に架けて、次第に力を増し最
内周で内周方向に移動する力が最も大きくなる様に、リ
トラクトマグネット1aとプレート1cの位置を決め、
吸引力は(1)ディスク5の回転による風の力、(2)FPC
14の反力、及び(3)キャリッジ3を移動させる為のキ
ャリッジベアリング(図示せず)の負荷の合計よりも大
きくなる程度であれば良い。
は、ヘッド16が装置の停止時にディスク5面上に接触
する以前に必ずディスク5面上の最内周位置に設けられ
たCSS ZONEに位置決めされていなければならな
い。しかし、図5によれば、ヘッド16が外周から中周
付近迄はリトラクト機構が無くてもヘッド16は常に内
周方向に移動する様になっている為(言い換えれば、後
述の(1)、(2)及び(3)の総和がプラス方向になっている
為)、リトラクト機構によって力を発生させるには、中
周よりやや外周から最内周に架けて、次第に力を増し最
内周で内周方向に移動する力が最も大きくなる様に、リ
トラクトマグネット1aとプレート1cの位置を決め、
吸引力は(1)ディスク5の回転による風の力、(2)FPC
14の反力、及び(3)キャリッジ3を移動させる為のキ
ャリッジベアリング(図示せず)の負荷の合計よりも大
きくなる程度であれば良い。
【0032】図5は装置が通常の動作時にキャリッジ3
が回転する方向に受ける力の内訳とプレート1cとベー
ス7に固定されたリトラクトマグネット1aの吸引力と
最終的にキャリッジ3の移動方向に働く力を示したグラ
フである。横軸に磁気ディスク5上におけるヘッド16
の位置を示し、縦軸に内周方向にキャリッジ3が回転す
る力をプラスとした回転力(トルク)を示している。
(1)はディスク5の回転によって受ける力、(2)はFPC
14の反力によって受ける力、(3)はキャリッジ3のベ
アリング(図示せず)によって発生する負荷であり、こ
れらの力と(4)で示すプレート1cとベース7に固定さ
れたリトラクトマグネット1aの吸引力との総和(5)が
少なくとも0を超えていなければならない。
が回転する方向に受ける力の内訳とプレート1cとベー
ス7に固定されたリトラクトマグネット1aの吸引力と
最終的にキャリッジ3の移動方向に働く力を示したグラ
フである。横軸に磁気ディスク5上におけるヘッド16
の位置を示し、縦軸に内周方向にキャリッジ3が回転す
る力をプラスとした回転力(トルク)を示している。
(1)はディスク5の回転によって受ける力、(2)はFPC
14の反力によって受ける力、(3)はキャリッジ3のベ
アリング(図示せず)によって発生する負荷であり、こ
れらの力と(4)で示すプレート1cとベース7に固定さ
れたリトラクトマグネット1aの吸引力との総和(5)が
少なくとも0を超えていなければならない。
【0033】但し、この力が大きすぎると、ボイスコイ
ルモータ2の大型化やコイル9の電流を大きくして、通
常のヘッド16の移動動作に必要な力を強化し、吸引力
が通常のヘッド16の移動動作に影響しないようにする
必要が生じる。これは、低価格化や省電力化に問題とな
るので、吸引力はプレート1cとベース7に固定された
リトラクトマグネット1aの位置誤差を考慮してもでき
るだけ小さいほうが良い。 実施例ではリトラクトマグ
ネット1aの位置がマグネット2aの近傍であるため、
リトラクトマグネット1aの極性によってもプレート1
cとリトラクトマグネット1aの吸引力が異なるため注
意が必要である。
ルモータ2の大型化やコイル9の電流を大きくして、通
常のヘッド16の移動動作に必要な力を強化し、吸引力
が通常のヘッド16の移動動作に影響しないようにする
必要が生じる。これは、低価格化や省電力化に問題とな
るので、吸引力はプレート1cとベース7に固定された
リトラクトマグネット1aの位置誤差を考慮してもでき
るだけ小さいほうが良い。 実施例ではリトラクトマグ
ネット1aの位置がマグネット2aの近傍であるため、
リトラクトマグネット1aの極性によってもプレート1
cとリトラクトマグネット1aの吸引力が異なるため注
意が必要である。
【0034】本実施例によれば、実装時はバックヨーク
1bを図4に示すような形状とすることでバックヨーク
1bの基準角部の方向を、誤らずにベース7の溝部の基
準隅部に押し当てて固定することができる。尚、該溝部
はベース7及びキャリッジ3に設けて、バックヨーク1
bやプレート1c等の磁性部材及びリトラクトマグネッ
ト1a等の永久磁石あるいは、そのどちらか一方を前記
位置決め可能な該溝部に設けてもよい。又、これまでの
プレート1cとリトラクトマグネット1aは、キャリッ
ジ3とベース7間に実装した状態を説明したが、相互の
取り付け精度に問題がなければキャリッジ3とカバー8
間に実装してもよい。
1bを図4に示すような形状とすることでバックヨーク
1bの基準角部の方向を、誤らずにベース7の溝部の基
準隅部に押し当てて固定することができる。尚、該溝部
はベース7及びキャリッジ3に設けて、バックヨーク1
bやプレート1c等の磁性部材及びリトラクトマグネッ
ト1a等の永久磁石あるいは、そのどちらか一方を前記
位置決め可能な該溝部に設けてもよい。又、これまでの
プレート1cとリトラクトマグネット1aは、キャリッ
ジ3とベース7間に実装した状態を説明したが、相互の
取り付け精度に問題がなければキャリッジ3とカバー8
間に実装してもよい。
【0035】更に、本発明の実施例によれば、リトラク
ト力はヘッド16が中周付近から内周に架けて作用すれ
ばよいので、プレート1cをキャリッジ3に設ける位置
をヘッド16が最内周にある時に最もボイスコイルモー
タ2のマグネット2aの磁束密度の高い部分(図3のB
の位置)より少し離れた、最もマグネット2aにプレー
ト1cが吸引される位置にプレート1cを設けている。
磁束密度の高い部分にプレート1cが重なった状態で
は、吸引力は“0”であり、それより少し離れた所が最
も吸引力が大きい。その位置に対して、ヘッド16が最
内周にある時に最もプレート1cが吸引される位置にリ
トラクトマグネット1aを設けることによって、リトラ
クトマグネット1aの磁力を低く設定できるため、安価
な永久磁石が使用することが出来る。
ト力はヘッド16が中周付近から内周に架けて作用すれ
ばよいので、プレート1cをキャリッジ3に設ける位置
をヘッド16が最内周にある時に最もボイスコイルモー
タ2のマグネット2aの磁束密度の高い部分(図3のB
の位置)より少し離れた、最もマグネット2aにプレー
ト1cが吸引される位置にプレート1cを設けている。
磁束密度の高い部分にプレート1cが重なった状態で
は、吸引力は“0”であり、それより少し離れた所が最
も吸引力が大きい。その位置に対して、ヘッド16が最
内周にある時に最もプレート1cが吸引される位置にリ
トラクトマグネット1aを設けることによって、リトラ
クトマグネット1aの磁力を低く設定できるため、安価
な永久磁石が使用することが出来る。
【0036】更に、本発明の実施例によれば、リトラク
トマグネット1aの漏洩磁束のみでは、プレート1cを
引き寄せる範囲が狭い場合は、バックヨーク1bを設け
ることにより漏洩磁束を促して、引き寄せる効果を高め
ることが出来る。尚、ボイスコイルモータ2は、磁気回
路が閉ループになっていて漏洩し難い構成としているの
で、リトラクトマグネット1aの磁力(大きさ)自体は
ボイスコイルモータ2に殆ど影響されることは無い。
トマグネット1aの漏洩磁束のみでは、プレート1cを
引き寄せる範囲が狭い場合は、バックヨーク1bを設け
ることにより漏洩磁束を促して、引き寄せる効果を高め
ることが出来る。尚、ボイスコイルモータ2は、磁気回
路が閉ループになっていて漏洩し難い構成としているの
で、リトラクトマグネット1aの磁力(大きさ)自体は
ボイスコイルモータ2に殆ど影響されることは無い。
【0037】従って本実施例によれば、前記従来の問題
点を解決し、課題を克服することにより装置の小型化及
び薄型化、大容量高記録密度化、情報処理速度の高速
化、低消費電力化、低価格化に好適な磁気ディスク装置
のリトラクト機構が提供できる。
点を解決し、課題を克服することにより装置の小型化及
び薄型化、大容量高記録密度化、情報処理速度の高速
化、低消費電力化、低価格化に好適な磁気ディスク装置
のリトラクト機構が提供できる。
【0038】
【発明の効果】本発明により、装置の小型化及び薄型
化、大容量高記録密度化、情報処理速度の高速化、低消
費電力化、低価格化、高信頼度化に適したリトラクト機
構を有する磁気ディスク装置を提供することができる。
化、大容量高記録密度化、情報処理速度の高速化、低消
費電力化、低価格化、高信頼度化に適したリトラクト機
構を有する磁気ディスク装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例を示した断面図である。
【図2】本発明の一実施例のカバ−開放状態の上面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の一実施例を示した部分説明図である。
【図4】本発明の一実施例を示した部分斜視図である。
【図5】通常動作時の吸引力と移動方向に働く力の関係
を説明する為のグラフである。
を説明する為のグラフである。
1a:リトラクトマグネット、 1b:バックヨーク、 1c:プレート、 2:ボイスコイルモータ、 2a:マグネット、 2b:ヨーク、 2c:カウンタヨーク、 3:キャリッジ、 3a:ヘッドアーム、 4:クランプリング、 5:ディスク、 6:スピンドルモータ、 6a:ハブ、 6b:モータベアリング、 6c:モータコイル、 6d:モータ磁石、 6f:モータシャフト、 7:ベース、 8:カバー、 9:コイル、 10:密閉型コネクタ、 11:回路基板、 12:リードライト制御基板、 13:内部フィルタ、 14:FPC、 15:空調剤、 16:ヘッド、 17:密閉シール、 18:ディスクスペーサ、 19:ストッパ。
Claims (6)
- 【請求項1】情報を記録する円板状の記録媒体(以下デ
ィスクという。)と、これを保持し回転させるためのス
ピンドルモータと、ディスクに情報を記録再生するため
の変換器(以下ヘッドという。)と、ヘッドを固定し任
意の回転軸を中心に揺動させてヘッドをディスク面上の
半径方向に移動位置決めするためのキャリッジ、ボイス
コイルモータ及びコイルと、キャリッジの移動角度を制
限するためのストッパと、これらを保持し、且つ、これ
らを外気から遮断するためのベース及びカバーで構成さ
れたヘッドディスク組立体(以下、HDAという。)
と、各部位を制御するための回路基板とを、備えた磁気
ディスク装置において、磁性部材をキャリッジのベース
内面に対向する面に設け、永久磁石を該磁性部材に対向
するベース内面に設けた構成のリトラクト機構を有する
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項2】ディスクと、これを保持し回転させるため
のスピンドルモータと、ディスクに情報を記録再生する
ためのヘッドと、ヘッドを固定し任意の回転軸を中心に
揺動させてヘッドをディスク面上の半径方向に移動位置
決めするためのキャリッジ、ボイスコイルモータ及びコ
イルと、キャリッジの移動角度を制限するためのストッ
パと、これらを保持し、且つ、これらを外気から遮断す
るためのベース及びカバーで構成されたHDAと、各部
位を制御するための回路基板とを、備えた磁気ディスク
装置において、磁性部材をキャリッジのカバー内面に対
向する面に設け、永久磁石を該磁性部材に対向するカバ
ー内面に設けた構成のリトラクト機構を有することを特
徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項3】キャリッジに設けられた磁性部材をボイス
コイルモータの最も磁束密度が高い部分に吸引させる力
と、別に設けた請求項1或は請求項2に記載の該永久磁
石によって吸引する力との合成力によりキャリッジを内
周方向に回転するように構成したリトラクト機構を有す
ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁気デ
ィスク装置。 - 【請求項4】磁性部材の位置を、ヘッドが最内周位置に
ある時ボイスコイルモータの永久磁石によってキャリッ
ジが内周方向に回転する力が、最も大きくなる位置に配
置した構成のリトラクト機構を有することを特徴とする
請求項1又は請求項2又は請求項3記載の磁気ディスク
装置。 - 【請求項5】永久磁石とベースあるいは該永久磁石とカ
バーの間に磁束の漏洩を促す部材を設けた構成のリトラ
クト機構を有することを特徴とする請求項1又は請求項
2又は請求項3又は請求項4記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項6】永久磁石及び磁性部材あるいはそのどちら
か一方を位置決め可能な溝に設けた構成のリトラクト機
構を有することを特徴とする請求項1又は請求項2又は
請求項3又は請求項4又は請求項5記載の磁気ディスク
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3591297A JPH10233069A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3591297A JPH10233069A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 磁気ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10233069A true JPH10233069A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12455250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3591297A Pending JPH10233069A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10233069A (ja) |
-
1997
- 1997-02-20 JP JP3591297A patent/JPH10233069A/ja active Pending
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