JPH10233053A - ディスク判別装置およびディスク判別方法 - Google Patents

ディスク判別装置およびディスク判別方法

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JPH10233053A
JPH10233053A JP9036266A JP3626697A JPH10233053A JP H10233053 A JPH10233053 A JP H10233053A JP 9036266 A JP9036266 A JP 9036266A JP 3626697 A JP3626697 A JP 3626697A JP H10233053 A JPH10233053 A JP H10233053A
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light
recording surface
disc
disk
discriminating
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JP9036266A
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Mitsuhiro Togashi
光宏 富樫
Hiroshi Okada
博史 岡田
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の種類のディスクが装填されるディスク
装置において、装填されたディスクの種別を迅速に且つ
簡単に識別するのは困難であった。 【解決手段】 ディスクDがターンテーブル上に装填さ
れたときに、光照射手段3から検知光を照射し、記録面
からの反射光を受光手段4で受光する。ディスク表面D
aから記録面までの距離はディスクにより相違するた
め、反射光との光束の範囲の違いを減算手段5から
得れば、保護層の厚さの違いによるディスクの種別を判
断できる。また加算手段6からの出力により、記録面の
光の反射率の違いも判断でき、よって多数種類のディス
クの識別が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVDなど
の異なる種別のディスクが装填されるディスク装置にお
いて、いずれの種類のディスクが装填されたのかを判別
することのできるディスク判別装置およびディスク判別
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、異なる種類のディスクが装填
可能なディスク装置が開発されている。この場合に、装
置本体にディスクが装填されたときに、どの種類のディ
スクであるかを判別することが必要である。しかし、C
D(Compact Disk)とDVD(Digital Versatile Dis
k)およびCD−Rなどは、ディスクの直径が共に12
cmで、クランプのための中心穴の径も同一である。し
たがって、ディスクの形状および寸法のみではディスク
の種別を判断することができない。そこで、従来のディ
スク装置において、装填されたディスクの種別を判断す
る方法として、ディスクが装填されたときに、このディ
スクを回転駆動し、光ヘッドによりディスクに記録され
た信号を読み取り、その読み取り信号の転送速度や信号
の構成を判定し、これにより種別を認識することが行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ディスク装置
に装填されたディスクを駆動し、光ヘッドにより信号を
読み取ってからディスクの種別を判断する方式では、デ
ィスクを装填した直後に直ちに種別を判断できず、判別
の完了までに長い時間が必要になる。また前記方法の場
合、例えばCDとDVDの2種類のディスクの判別のみ
を行なう場合には、制御回路で2種類の信号の区別がで
きればよいが、さらに多種類のディスクが装填されるデ
ィスク装置の場合、制御回路で複数種類の信号の識別を
行なう必要が生じ、制御回路での識別方法が非常に複雑
になる。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ディスクに記録された信号を読み取らなくても、
ディスクを判別できるようにして、ディスクの判別を短
時間に行なえるようにしたディスク判別装置および判別
方法を提供することを目的としている。
【0005】また本発明は、3種類以上の多種類のディ
スクが装填されるディスク装置の場合にも、それぞれの
ディスクの種類を確実に判別できるようにしたディスク
判別装置およびディスク判別方法を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク判別装
置は、表面から記録面までの厚さが相違する異なる種類
のディスクが装填されるディスク装置に設けられるディ
スク判別装置において、前記記録面に対して斜めの方向
から検知光を照射する光照射手段と、記録面から反射さ
れた反射光を受光する2つの受光領域と、前記2つの受
光領域により受光された反射光の光量の差を求める手段
と、前記差に基づいてディスクを判別する判別手段と、
が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】この発明では、斜めに照射される検知光が
記録面で反射されたときの反射光の戻り領域の違いによ
り、ディスクの判別が可能である。上記の2つの受光領
域は、所定の受光面積を有するホトダイオードなどの2
つの受光素子を隣接して設けてもよいし、または2分割
のホトダイオードを用いてもよい。あるいはCCDなど
のように光を点で検知する部分が多数設けられた受光手
段を用い、この受光手段により反射光を検知できる領域
を2つ形成してもよい。これらの変形例は、以下の発明
においても適用可能である。
【0008】また本発明のディスク判別装置は、記録面
での光の反射率が相違する異なる種類のディスクが装填
されるディスク装置に設けられるディスク判別装置にお
いて、前記記録面に対して検知光を照射する光照射手段
と、前記記録面からの反射光を受光する受光手段と、こ
の受光手段により受光された反射光の光量に基づいてデ
ィスクを判別する判別手段と、が設けられていることを
特徴とするものである。
【0009】この発明では、所定の波長に対して記録面
の反射率が相違するディスクの識別が可能である。
【0010】あるいは本発明は、表面から記録面までの
厚さが相違するディスクおよび記録面での光の反射率が
相違するディスクの複数種類のディスクが装填されるデ
ィスク装置に設けられるディスク判別装置において、前
記記録面に対して斜めの方向から検知光を照射する光照
射手段と、記録面から反射された反射光を受光する2つ
の受光領域と、前記2つの受光領域により受光された反
射光の光量の差を求める手段と、前記2つの受光領域に
より受光された反射光の光量の和を求める手段と、前記
差に基づいてディスクの表面から記録面までの厚さの相
違による種別を判別し且つ前記和に基づいて記録面での
光の反射率の相違による種別を判別する判別手段と、が
設けられていることを特徴とするものである。
【0011】この発明では、2つの受光領域での反射光
の受光光量に基づいて、ディスクの保護層の厚さの違い
と、所定の波長の光の記録面での反射率の違いの双方を
検知して、ディスクの判別が行なわれる。前記の2通り
の判別を行なうことにより、例えば2種類のディスクを
判別するときに、その判別精度を高くできるのみなら
ず、多種のディスクを特定するための判別も可能にな
る。
【0012】前記において、前記光照射手段からは、異
なる波長の光が個別に照射され、前記判別手段では受光
された反射光の光量と前記検知光の波長とに基づいてデ
ィスクの記録面での光の反射率の相違による種別が判別
されるものが好ましい。
【0013】この場合に、受光手段が1個または1組設
けられ、光照射手段として、異なる波長の光が個別に発
せられる光源が同じ発光位置に2個隣接して設けられ、
この2個の光源から異なる時間に個別に光が発せられる
ように切換えられてもよいし、または、ある波長の光源
と受光手段を1組とし、他の波長の光源と受光手段とを
1組として、光照射手段と受光手段とを、使用する波長
ごとに個別の組となるように設けることも可能である。
【0014】あるいは、前記光照射手段からは、異なる
波長の光を含む検知光が照射され、前記受光手段の前方
に記録面からの反射光を異なる波長に分離する波長分離
手段が設けられ、前記受光手段は異なる波長の反射光を
個別に受光する別々の受光領域を有し、判別手段では、
前記それぞれの受光領域での受光光量とその受光領域に
与えられる光の波長とに基づいてディスクの記録面での
光の反射率の相違による種別が判別されるものとなる。
【0015】さらに、記録面での光の反射率に基づいて
ディスクを判別するものでは、ディスクが装填されてい
ないときに、光照射手段から照射された検知光を受光領
域に向けて反射するモニター用の反射面が設けられてい
ることが好ましい。
【0016】このモニター用の反射面が設けられるもの
では、例えば電源がONになったときに、モニター用の
反射面からの反射光の受光光量が検知され、判別手段で
はこの受光光量を基準として、実際にディスクが装填さ
れたときの反射光の光量が判断される。したがって、長
期間使用して発光光量が低下するような光源、あるいは
常に光量が変動するような光源が使用されたものでも、
記録面での反射率の相違を常に確実に判別できる。
【0017】また、本発明のディスク判別方法は、前記
ディスク判別装置を用いたディスク判別方法において、
最初に2つの受光領域により受光された反射光の光量の
差に基づいてディスクの表面から記録面までの厚さの相
違による種別を判別し、その後に2つの受光領域により
受光された反射光の光量の和に基づいて記録面での光の
反射率の相違による種別を判別し、その結果、複数種類
のディスクのいずれであるかを判別することを特徴とす
るものである。
【0018】また、逆に、先に反射光の光量の和により
記録面の反射率の違いを判別し、その後に、反射光の光
量の差により記録面を覆う保護膜の厚さの相違を判別し
てもよい。また、前記判別を異なる波長により行うこと
が好ましい。この方法では、複数種類のディスクの識別
が可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明のディスク判別装置
の第1の実施の形態を示す説明図である。このディスク
判別装置1は、異なるディスクが装填されるディスク装
置に装備されるものであり、例えばディスクが装填され
るターンテーブルの側方で且つ光ヘッドの移動領域の邪
魔にならない箇所、または光ヘッドに搭載される。図1
では、ディスク装置のターンテーブル上にクランプされ
たディスクを符号Dで示している。Daは、ディスクの
表面である。このディスクDが例えばCD,CD−R,
CD−Eの場合、記録面R1とディスク表面Daとの間
に位置する保護層の厚さは1.2mmである。またディ
スクDが、DVD,DVD−R,DVD−RAMの場
合、記録面R2とディスク表面Daとの間に位置する保
護層の厚さは0.6mmである。いずれのディスクであ
っても、ディスク表面Daはターンテーブル上の同じ面
に支持されるため、ディスク装置内では、記録面R1と
記録面R2の高さ位置が相違する。
【0020】また、このディスク判別装置1では、装填
されるディスクDの上方に位置するモニター用の反射面
2が設けられている。このモニター用の反射面2は、鏡
板を設置し、あるいはディスクDの装填領域の上方に位
置する装置本体の機構部品や筐体の天井面などに、金属
フィルムを貼着することなどにより構成できる。ディス
ク装置のターンテーブル上に装填されたディスクDに対
向する位置、およびディスクDが装填されていないとき
に前記モニター用の反射面2に対向する位置には、光照
射手段3が設けられている。この光照射手段3には、光
源3aと、この光源3aから照射される検知光の光束を
絞る絞り手段3bが設けられている。
【0021】図1では、前記光源3aが1個のものとし
て図示されているが、このディスク判別装置1では、光
源3aが、異なる波長の光を発する2つの光源により構
成される。一方の光源から発せられる光の波長は、78
0nmまたはその近傍、他方の光源から発せられる光の
波長は、650nmまたはその近傍であり、両光源は異
なる時間に発光するように切換え制御される。また、前
記絞り手段3bに開口している透過孔3cは、例えば所
定の開口幅で紙面に直交する方向に前記開口幅よりも長
く延びるスリット、または正方形、円形の穴である。前
記光照射手段3からディスクDの表面に対しては、検知
光が斜めの角度にて照射される。
【0022】前記光照射手段3から照射されて、前記デ
ィスクDの記録面R1または記録面R2あるいはモニタ
ー用の反射面2から反射された反射光が当たる位置に
は、受光手段4が設けられている。この受光手段4は、
反射光の傾斜方向に向けて分割された2つの受光領域4
aと4bを有している。受光手段4が接続される電気回
路構成としては、一方の受光領域4aから得られる光電
変換出力と、他方の受光領域4bから得られる光電変換
出力との差を求める減算手段5と、両受光領域4aと4
bから得られる光電変換出力を加算する加算手段6とが
設けられている。また減算手段5と加算手段6の出力が
入力される判別手段7が設けられている。前記減算手段
5は差動増幅器、加算手段6は和動増幅器などである。
また判別手段は、マイクロコンピュータなどで構成さ
れ、前記減算手段5からの出力と加算手段6からの出力
とが、A/D変換(アナログ/ディジタル)変換されて
前記マイクロコンピュータなどで比較処理される。
【0023】図1に示すディスク判別装置1の動作を説
明する。受光手段4により受光する光束のうち、符号
で示しているのは、保護層の厚さが1.2mmのディス
クの記録面R1からの反射光束であり、は、保護層の
厚さが0.6mmのディスクの記録面R2からの反射光
束である。またディスクDが装填されておらず、モニタ
ー用の反射面2から反射された反射光束を符号で示し
ている。
【0024】このディスク判別装置1では、保護層の厚
さの相違(1.2mmと0.6mm)の判別が可能であ
る。これと合わせて、記録面R1またはR2での光の反
射率の違いを判別可能であり、さらに、記録面R1また
はR2での、780nmまたはその近傍の波長の光に対
する反射率の違いと、650nmまたはその近傍の波長
の光に対する反射率の違いを判別することが可能であ
る。以下の表1には、ディスクの種別と、保護層の厚さ
との関係を示し、さらにディスクの種別と、記録面R1
または記録面R2での光の反射率を、波長780nmと
波長650nmの双方の場合について示している。
【0025】
【表1】
【0026】前記保護膜の厚さが1.2mmのディスク
が装填され、前記光照射手段3からいずれか一方の波長
の検知光が照射されると、ディスク表面Daから1.2
mm上に位置する記録面R1にて光が反射され、この反
射光が受光領域4aおよび4bの双方により受光され
る。また保護層の厚さが0.6mmのディスクが装填さ
れ、前記光照射手段3から1.2mmのときと同じ波長
の検知光が照射されると、ディスク表面Daから0.6
mm上方に位置する記録面R2にて光が反射され、その
反射光が受光領域4aと受光領域4bの双方により受
光される。保護層の厚さの違い、すなわちディスク表面
Daから記録面R1またはR2までの高さ寸法の違いに
より、前記反射光と反射光とでは、光束が受光手段
4に当たる範囲が相違する。よって、反射光と反射光
とでは、受光領域4aでの受光光量と受光領域4bで
の受光光量の比が相違する。
【0027】したがって、減算手段5により受光領域4
aの受光量と受光領域4bの受光量との差を求めれば、
判別手段7では、ディスク表面Daから記録面までの高
さが1.2mmであるか、0.6mmであるか判別でき
る。例えば、判別手段7において、記録面の位置が1.
2mmのときの受光領域4aと受光領域4bでの受光光
量の差と、0.6mmのときの受光領域4aと受光領域
4bでの受光光量の差と、の中間の値をしきい値として
設定しておき、このしきい値と減算手段5から得られる
出力とを比較することにより、保護層の厚さの違いによ
るディスクの判別が可能である。
【0028】また、いずれのディスクDも装填されてい
ないときには、光照射手段3からの検知光は、モニター
用の記録面2により反射されて受光手段4により受光さ
れる。このときの反射光の光束の範囲は、前記反射光
よりも図示右側に位置するため、受光領域4aの受光光
量と、受光領域4bの受光光量との差は、前記反射光
のときよりも大きくなる。よって反射光のときの受光
光量の差と、反射光のときの受光光量の差を他のしき
い値で判別することにより、ディスクが装填されている
か否かの判断も可能である。またモニター用の反射面2
を設けなければ、ディスクDが装填されていないとき
に、受光手段4での受光光量が大幅に低下するため、こ
れによっても、ディスクDが装填されたか否かの判別が
可能である。
【0029】また、図1では減算手段5が設けられてい
るが、この減算手段5を設けず、受光領域4aからの光
電変換出力と、受光領域4bからの光電変換出力を判別
手段7に直接に入力させ、その両受光領域4aと4bの
受光光量の差を直接に求め、その後に前記しきい値と比
較することが可能である。あるいは判別手段7におい
て、受光領域4aからの光電変換出力と受光領域4bか
らの光電変換出力との比を求め、この比に基づいて保護
層の厚さの違いを検出することも可能であるが、本発明
では、受光出力の比を求めることも、実質的に受光光量
の差を求めることに含まれるものとする。
【0030】減算手段5からの出力から、保護層の厚さ
が1.2mmであるか、0.6mmであるかを判別でき
る。よって表1に示される、CD,CD−R,CD−
E,と、DVD,DVD−R,DVD−RAM,との違
いを検出可能である。またPDも、保護層の厚さがCD
などと近似しているため、PDの判別も可能である。ま
た、表1に示すように、例えばCDとCD−Eとでは、
保護層の厚さが同じ1.2mmであるが、記録面R1の
反射率は互いに大きく相違している。CDの記録面の反
射率は70%よりも大きいことが規格で決められている
のに対し、CD−Eの記録面の反射率は15から25%
であることが規格で決められている。
【0031】そこで、減算手段5からの出力により記録
面R1の位置が1.2mmであると判別された後に、い
ずれか一方の波長の光源から光を照射し、加算手段6か
らの出力を監視すると、装填されたのがCDの場合に
は、加算手段6から得られる受光光量の和が大きく、C
D−Eの場合には、受光光量の和が小さくなる。したが
って、判別手段7に両ディスクからの反射光の受光光量
の中間のしきい値を設定しておき、加算手段6から得ら
れる受光光量と前記しきい値とを比較することにより、
装填されたディスクがCDであるか、CD−Eである判
別が可能である。これは、保護層の厚さが0.6mmで
あるDVDとDVD−RAMとの判別においても同様に
行なうことができる。減算手段5からの出力により、保
護層の厚さが0.6mmであると判断された後に、いず
れか一方の波長の光を与えると、その反射率はDVD
と、DVD−RAMとで大きく相違する。よって判別手
段7において、加算手段6からの出力をしきい値と比較
することにより、装填されたのがDVDであるか、DV
D−RAMであるかの判別が可能である。
【0032】次に、表1に示すように、CDとCD−R
とでは、波長780nmの光に対する記録面R1の反射
率が70%(CD)または65%(CD−R)よりも大
きくなっており、互いに近似しているが、波長650n
mの波長の光に関しては、記録面R1の反射率が大きく
相違している。波長650nmの光に関しては、CDが
70%よりも大きく、CD−Rは規格上の反射率が10
%である。よって、光源から波長650nmまたはその
近傍の波長の光を照射し、加算手段6から得られる受光
光量を監視すれば、CDであるかCD−Rであるかの判
別が可能である。
【0033】これはDVDとDVD−Rにおいても同じ
である。波長650nmの光に関しては、DVDとDV
D−Rとで記録面R2での光の反射率が近似している。
しかし波長780nmの光に関する記録面R2の反射率
は、DVDとDVD−Rとで大きく相違している。DV
Dは70%よりも大きく、DVD−Rでは20%よりも
小さい、と規格されている。よって、650nmまたは
その近傍の波長の光を光源から与え、加算手段6からの
出力を判別手段7で判別することによりDVDであるか
DVD−Rであるかの判別が可能である。
【0034】また、記録面での反射率の違いにより、デ
ィスクを判別する場合、光源3aからの光の光量が常に
安定していることが好ましいが、実際には、電源の電圧
変動や、長期間使用することによる光源の劣化などによ
り、光源3aから検知光の光量が変動することがある。
この場合に、図1に示すようにモニター用の反射面2を
設けることにより対処できる。ディスクが装填されてい
ないときにに、光源3aから光を照射し、モニター用の
反射面2からの反射光を受光手段4に与え、加算手段6
からの出力によりその光量を検出しておく、ディスクが
装填されたときの加算手段6からの出力を、前記モニタ
ー用の反射面2からの反射光量を基準として判別するこ
とにより、光源3aからの光の光量が変動しても、ディ
スクの記録面の反射率の違いを判別することが可能であ
る。
【0035】図2および図3は本発明の他の実施の形態
によるディスク判別装置を示している。図2に示すディ
スク判別装置1aでは、光照射手段13が、異なる波長
の検知光を発する2つの光源13aと、この光源からの
光を平行光束にするコリメートレンズ13bとから構成
されている。光源13aからの光は、ディスクDの記録
面R1またはR2あるいはモニター用の反射面2で反射
されて、受光手段4で受光される。図2では、各面から
の反射光を、図1と同様に、、で示している。ま
た、受光手段4の手前に反射光またはまたはを集
光させる集光レンズを設けてもよい。
【0036】図3に示すディスク判別装置1bでは、光
照射手段23に設けられた光源23aが、例えば白色光
源であり、780nm近傍の波長と、680nm近傍の
波長を含んだ光が発せられる。受光手段14は、図4
(B)にて平面図に示すように、4つの受光領域14
a,14b,14c,14dに分かれている。また、受
光手段14の上には波長分離手段としての波長フィルタ
ー8が設けられている。
【0037】図4(A)に示すように、この波長フィル
ター8は、前記受光手段14のうちの受光領域14aと
14bを覆う部分が、波長650nmまたはその近傍の
光を透過させるバンドパスフィルター8aで、14cと
14dを覆う部分が、波長780nmまたはその近傍の
光を透過させるバンドパスフィルター8bである。よっ
て、受光手段14では、反射光,,のうちの65
0nmまたはその近傍の波長の光を受光する領域(14
a,14b)と、780nmまたはその近傍の波長の光
を受光する領域(14c,14d)とに分かれている。
そして、650nmまたはその近傍の波長の光を受光す
る領域が、さらに2つの受光領域14a,14bに分か
れ、両受光領域での受光光量の差を求める減算手段5a
と和を求める加算手段6aが設けられている。また、7
80nmまたはその近傍の光を受光する領域が、2つの
受光領域14cと14dとに分割されており、それぞれ
の受光領域14c,14dの受光光量の差を求める減算
手段5bと、和を求める加算手段6bが設けられてい
る。
【0038】次に、図1ないし図4に示したディスク判
別装置を用いて、装填されたディスクが多種類の中のい
ずれであるかを判別するディスク判別方法を図5に示す
フローチャートに基づいて説明する。まず(イ)におい
て電源が投入されると、光照射手段3(または、13あ
るいは23)から検知光が照射される。(ロ)におい
て、判別手段7では、減算手段5(または5aあるいは
5b)からの出力に基づいてディスクDの保護層の厚さ
が判別される。この場合、ディスク表面Daよりも0.
9mm上に記録面がある場合の減算出力に相当する値が
しきい値とされ、このしきい値と減算手段からの出力と
が比較される。図5では(ロ)よりも右側のフローが保
護層の厚さが0.6mmと判断された場合を示し、左側
のフローが保護層の厚さが1.2mmと判断された場合
を示す。
【0039】次に(ハ)では、780nmまたはその近
傍の波長の光に対する記録面R2のの反射率が判別され
る。図1においては、光照射手段3での発光光源が、波
長780nmまたはその近傍のものに切換えられ、加算
手段6から得られる受光光量の大きさが判断される。図
3と図4に示すものでは、バンドパスフィルター8bを
透過した光を検知する受光領域14cと14dの出力の
和が加算手段6bから得られ、判別手段7ではその大き
さが判断される。このとき記録面R2の反射率が50%
に相当する値をしきい値とし、加算手段からの出力がこ
のしきい値と比較される。
【0040】(ハ)での判別により、780nmまたは
その近傍の波長の光に対する反射率が50%より大であ
ると判断されたものはDVDである。(ハ)の判別によ
り、780nmまたはその近傍の波長の光に対する反射
率が50%よりも小であるとされたものでは、さらに
(ニ)において、650nmまたはその近傍の波長の光
に対する記録面R2の反射率が判別される。これは図1
において光源3aを切換え、または図3と図4におい
て、加算手段6aから得られる受光領域14aと14b
の加算値を検出することにより行われる。650nmま
たはその近傍の波長の光に対する反射率が50%の場合
をしきい値とし、記録面R2の反射率が50%よりも大
の場合、DVD−Rと判別され、反射率が50%よりも
小さいときにDVD−RAMであると判断される。
【0041】一方、前記(ロ)の判別において、保護層
の厚さが1.2mmと判断されたときには、(ホ)にお
いて780nmまたはその近傍の波長の検知光が記録面
R1に与えられ、図1に示す加算手段6または図4
(B)に示す加算手段6bから記録面R1からの反射光
量が検出される。その結果、反射率が50%よりも小さ
いことが検知されたときには、装填されたディスクがC
D−EまたはPDであると判別される。(ホ)において
780nmまたはその近傍の波長の光に対する記録面R
1の反射率が50%よりも大きいと判別されたときに
は、ディスクの記録面R1に650nmまたはその近傍
の波長の検知光が与えられる。そしてこの検知光に対す
る記録面R1の反射率が50%よりも小さいときにはC
D−Rと判別され、反射率が50%よりも大きいときに
はCDであると判別される。
【0042】このように、図1、図2および図3に示す
ディスク判別装置では、ディスクの保護層の厚さの相違
と、780nmまたはその近傍の波長の光に対する記録
面の反射率の大小、および650nmまたはその近傍の
波長の光に対する記録面の反射率の大小を判別可能であ
るため、図5に示すように多種類のディスクの判別が可
能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明では、ディスクの記
録面に光を照射し、その反射光を検知することによりデ
ィスクの種別を判断しているため、光ヘッドでディスク
に記録された信号を実際に読み取らなくても、ディスク
装填直後に直ちにディスクを判別できる。
【0044】また、ディスクの保護層の厚さと、記録面
での反射率の違いの双方によりディスクを判別している
ため、多種類のディスク判別が可能である。
【0045】特に異なる波長の光に対する記録面の反射
率の違いを検知することにより、さらに多種類のディス
クの識別が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク判別装置の第1の実施の形態
を示す説明図、
【図2】図1に示すディスク判別装置の変形例を示す説
明図、
【図3】本発明のディスク判別装置の第2の実施の形態
を示す説明図、
【図4】(A)は波長フィルターの平面図、(B)は検
出手段の平面図、
【図5】本発明のディスク判別方法のフローチャート、
【符号の説明】
1,1a,1b ディスク判別装置 2 反射面 3,13,23 光照射手段 4 受光手段 4a,4b,14a,14b,14c,14d 受光領
域 5,5a,5b 減算手段 6,6a,6b 加算手段 7 判別手段 D ディスク Da ディスク表面 R1,R2 記録面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面から記録面までの厚さが相違する異
    なる種類のディスクが装填されるディスク装置に設けら
    れるディスク判別装置において、前記記録面に対して斜
    めの方向から検知光を照射する光照射手段と、記録面か
    ら反射された反射光を受光する2つの受光領域と、前記
    2つの受光領域により受光された反射光の光量の差を求
    める手段と、前記差に基づいてディスクを判別する判別
    手段と、が設けられていることを特徴とするディスク判
    別装置。
  2. 【請求項2】 記録面での光の反射率が相違する異なる
    種類のディスクが装填されるディスク装置に設けられる
    ディスク判別装置において、前記記録面に対して検知光
    を照射する光照射手段と、前記記録面からの反射光を受
    光する受光手段と、この受光手段により受光された反射
    光の光量に基づいてディスクを判別する判別手段と、が
    設けられていることを特徴とするディスク判別装置。
  3. 【請求項3】 表面から記録面までの厚さが相違するデ
    ィスク、および記録面での光の反射率が相違するディス
    クの複数種類のディスク、が装填されるディスク装置に
    設けられるディスク判別装置において、前記記録面に対
    して斜めの方向から検知光を照射する光照射手段と、記
    録面から反射された反射光を受光する2つの受光領域
    と、前記2つの受光領域により受光された反射光の光量
    の差を求める手段と、前記2つの受光領域により受光さ
    れた反射光の光量の和を求める手段と、前記差に基づい
    てディスクの表面から記録面までの厚さの相違による種
    別を判別し且つ前記和に基づいて記録面での光の反射率
    の相違による種別を判別する判別手段と、が設けられて
    いることを特徴とするディスク判別装置。
  4. 【請求項4】 前記光照射手段からは、異なる波長の光
    が個別に照射され、前記判別手段では受光された反射光
    の光量と前記検知光の波長とに基づいてディスクの記録
    面での光の反射率の相違による種別が判別される請求項
    2または3記載のディスク判別装置。
  5. 【請求項5】 前記光照射手段からは、異なる波長の光
    を含む検知光が照射され、前記受光手段の手前に記録面
    からの反射光を異なる波長に分離する波長分離手段が設
    けられ、前記受光手段は異なる波長の反射光を個別に受
    光する別々の受光領域を有し、判別手段では、前記それ
    ぞれの受光領域での受光光量とその受光領域に与えられ
    る光の波長とに基づいてディスクの記録面での光の反射
    率の相違による種別が判別される請求項2または3記載
    のディスク判別装置。
  6. 【請求項6】 ディスクが装填されていないときに、光
    照射手段から照射された検知光を受光領域に向けて反射
    するモニター用の反射面が設けられている請求項2ない
    し5のいずれかに記載のディスク判別装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載のディスク判別装置を用い
    たディスク判別方法において、最初に2つの受光領域に
    より受光された反射光の光量の差に基づいてディスクの
    表面から記録面までの厚さの相違による種別を判別し、
    その後に2つの受光領域により受光された反射光の光量
    の和に基づいて記録面での光の反射率の相違による種別
    を判別し、その結果、複数種類のディスクのいずれであ
    るかを判別することを特徴とするディスク判別方法。
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