JPH1023280A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH1023280A
JPH1023280A JP8171173A JP17117396A JPH1023280A JP H1023280 A JPH1023280 A JP H1023280A JP 8171173 A JP8171173 A JP 8171173A JP 17117396 A JP17117396 A JP 17117396A JP H1023280 A JPH1023280 A JP H1023280A
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JP
Japan
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toner image
color
halftone generation
image
toner
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8171173A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Arai
和彦 新井
Masahiko Kubo
昌彦 久保
Masanori Kobayashi
政憲 小林
Nobuyuki Kato
信之 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH1023280A publication Critical patent/JPH1023280A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高光沢を有し、かつ、画像劣化の少ない高画質
のカラー画像を得ることのできるカラー画像形成装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】トナー像保持体50と、中間調を表現する
2値画像データを生成する中間調生成制御部40と、ト
ナー像保持体50上に複数色トナーによるトナー像を形
成するトナー像形成手段と、トナー像保持体50上のト
ナー像を記録媒体上7に、転写すると共に定着する転写
定着手段(2,3)とを備えたカラー画像形成装置にお
いて、記録媒体7の表面あらさが十点平均あらさ15μ
m以下であって、中間調生成制御部40が、各色トナー
による各単色トナー像の画素が、単色トナー像毎に、ト
ナー像保持体50上の相互にずれた位置に形成されるよ
う、各色毎に異なる中間調生成処理方法を採用して、各
単色トナー像を形成するための各2値画像データを生成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のカ
ラープリンタやカラー複写機などのカラー画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル電子写真方式のカラー
画像形成装置が広く用いられるようになりつつある。デ
ィジタル電子写真方式のカラー画像形成装置では、文
字、図形などの画像情報に基づいて、オン/オフの2値
データから成る2値画像データを生成し、その2値画像
データに応じた露光光を感光体に照射することにより感
光体上に静電潜像が形成される。2値画像データにより
中間調画像を表現する方法として、網点構造や万線構造
を用いた面積変調法がよく知られている。この面積変調
法は、アルゴリズムも比較的簡易であり、低コストで実
現することができるため、ディジタル電子写真方式のカ
ラー画像形成装置に広く採用されている。
【0003】しかし、このディジタル電子写真方式のカ
ラー画像形成装置にはまだ未解決の問題がある。例え
ば、感光体上に静電潜像を形成し、それを乾式トナーで
現像して感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を
静電転写方式により記録媒体上に転写し、定着するとい
う一般的な画像形成装置を用いて画像形成を行う場合
に、画像に濃度ムラを生じたり、あるいは、転写部にお
けるトナー飛散により解像力が低下したり、ドット再現
性が低下したりすることがある。これらの原因は、主
に、感光体上のトナー像を記録媒体上に静電的に移行さ
せる静電転写プロセスに起因する。すなわち、静電転写
方式では、トナー転写効率は、トナー像に印加される電
界(以下Etという)の強さの増加に応じて上昇する
が、電界の強さがある一定値に達すると、トナー転写効
率はピークに達し、それ以上電界の強さを高めようとし
ても、いわゆるパッシェン放電が生じてEtが低下し、
トナー転写効率は低下する。しかも、このトナー転写効
率のピーク値は100%には達せず、最大でも約95%
どまりである。
【0004】このように、トナー転写効率はEtに依存
するため、記録媒体上のトナー層厚の変動や記録媒体の
表面の凹凸及び電気物性のムラなどに応じてEtが変動
し、それに伴ってトナー転写効率が変動し画像ムラが発
生する。この現象は、感光体上に形成されるトナー像が
単色でかつトナー層厚が薄い場合にも、また、感光体上
にそれぞれ独立に形成された単色のトナー像が記録媒体
上に重ね転写される場合にも同じように発生する。カラ
ー画像形成の場合、複数色のトナー像が重ね転写された
部分のトナー転写効率と単色のトナー像が転写された部
分のトナー転写効率の差を静電的に補正することは可能
であるが、記録媒体の表面の凹凸、電気物性ムラに起因
するトナー転写効率の変動を補正することは困難であ
る。このように、静電転写方式では、感光体上に形成さ
れたトナー像を、記録媒体上に均一にかつ効率よく転写
することは難しい。
【0005】ところで、感光体上に形成された複数色の
単色トナー像を、一旦、表面に凹凸がなく、かつ電気物
性の管理された中間転写体上に重ね転写し、重ね転写さ
れたトナー像を記録媒体上に静電転写する方式の画像形
成装置も知られている。この方式の画像形成装置におい
ては、中間転写体上に形成されるトナー像は、中間転写
体の表面凹凸に起因する画像ムラは発生しない。しかし
ながら、中間転写体上に形成されるトナー像は、多いと
ころでは4層、少ないところではトナー像なしという複
雑な多層構造となっており、このように層厚の不均一な
トナー像が形成された中間転写体表面に一定の電界を印
加することは難しい。従って、中間転写体上に色重ねさ
れたトナー像がすべて記録媒体に静電転写されるわけで
はなく、トナー像の一部は中間転写体上に残留する。そ
の残留量は、中間転写体上に当初形成されたトナー像の
層厚により異なるので、記録媒体上に得られるカラー画
像の色バランスが崩れ、所望のカラー画像を再現するこ
とは困難である。また、記録媒体の表面の凹凸のため
に、記録媒体と中間転写体が完全に密着せず、両者の間
にギャップが生じて転写電界が乱れたり、トナー同士の
クーロン反発力によるトナー飛散を招いたりして画像品
質の劣化を招くこともある。
【0006】このような問題に対して、特開平2−10
8072号公報には、中間転写体上に、複数色の単色ト
ナー像を静電的に重ね転写し、中間転写体上に転写され
たトナー像を溶融した後、中間転写体に記録媒体を重ね
て加圧することにより、中間転写体上の溶融トナー像を
記録媒体に転写定着してカラーコピーを得る、いわゆる
転写定着同時方式の画像形成装置が開示されている。こ
の転写定着同時方式においても、中間転写体から記録媒
体へのトナー像の転写は非静電的に行われるので、前述
の静電転写方式におけるような画像劣化は生じにくい。
【0007】この転写定着同時方式を用いた画像形成装
置の他の例として、特開平5−19642号公報には、
トナー像が形成された中間転写体に記録媒体を重ねて加
熱加圧し、その後、中間転写体と記録媒体を平滑な支持
面上で冷却しトナー像の凝集力がトナー像と中間転写体
との接着力より大きくなるまで冷却を続けることにより
中間転写体から記録媒体へのトナー像の移行を完全に行
わしめ、その後、記録媒体を中間媒体から剥離する方法
が開示されている。この方法は、上記のようにトナー像
の冷却を十分に行うことにより、トナーの転写効率を向
上させて、色バランスが良好で、かつ高光沢を有する高
画質の画像を得るというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の転写定
着同時方式にも次のような問題がある。すなわち、この
転写定着同時方式を、画像情報をディジタルデータとし
て取り扱い、網点(ドット)構造や万線構造を用いた面
積変調法によって中間調画像を形成するディジタル方式
のカラー画像形成装置に適用した場合、画像の高濃度領
域では、前述のような、トナー画像の乱れやトナー同士
のクーロン反発力に起因すると見られる画像劣化は抑制
できるものの、色重ねされた中濃度領域では、ディジタ
ル処理されたトナー画像の網点構造や万線構造が乱れや
すく、前述の静電転写方式と比較して画像劣化はほとん
ど改善されないか、場合によっては画像が劣化すること
もある。この現象は、色重ねされた中濃度領域では、転
写定着時に、記録媒体上のトナーが溶融状態において不
規則に流動し、その結果、隣接する網点(ドット)どう
し又は万線どうしが不規則につながって、画像に濃淡を
生じることに起因する。
【0009】図14は、転写定着同時方式において、中
濃度領域のトナーの溶融時の不規則流動により画像が劣
化する様子を示す図である。図14(a)は、トナー像
保持体上に網点構造により形成された中濃度領域のトナ
ー像9を示したものであり、複数のトナー像9は規則的
に配列された網点状に整然と並んでいる。
【0010】図14(b)は、転写定着工程における、
トナー像保持体1と記録媒体7とが加熱加圧手段により
挟圧され密着状態で加熱された状態における溶融トナー
像8を示したものである。ぞれぞれ弾性を有するトナー
像保持体及び記録媒体は、トナー像の存在の有無により
部分的に変形し、図示したような、波状の凹凸面の状態
でトナー像を挟圧する。トナー像は、このような状態で
加熱され溶融する。
【0011】図14(c)は、トナー像保持体1及び記
録媒体7が加熱加圧手段による加熱加圧から解放され、
冷却し始めた状態におけるトナー像9を示したものであ
る。加熱加圧手段による加熱加圧状態から解放されるこ
とにより、変形していたトナー像保持体1及び記録媒体
7の表面は元の平坦な状態に戻り、トナー像保持体1と
記録媒体7との間のトナー像7の存在しない部分に微小
な空隙Gが生じる。この空隙Gは、トナー像7の存在の
有無によるもの以外に記録媒体1表面の凹凸などによっ
ても生じる。ところで、トナーの温度は加熱加圧から解
放されても即座には下がらないため、解放された後、暫
くの間は溶融トナー像8は溶融したままである。そのた
め、トナーは空隙G内を不規則に流動し、その結果、溶
融トナー像8の一部は隣接する網点(ドット)又は万線
とつながる。
【0012】図14(d)は、中濃度領域において、溶
融トナー像8が空隙G内を流動した結果、隣接する網点
(ドット)どうしがつながった場所とつながらなかった
場所とが不規則に存在することにより画像に濃淡が生じ
た様子が示されている。このような現象が現れる中濃度
領域と比べ、ハイライト領域においては、網点(ドッ
ト)が小さく間隔が離れているため網点(ドット)のつ
ながりは発生せず、また、高濃度領域においては当初か
ら網点(ドット)はつながっており、トナーの不規則な
流動による画像劣化は顕在化しない。しかし、中濃度領
域は中間調を表現する上で最も重要な領域であり、この
中濃度領域において画像劣化が起きると画像全体の画質
は著しく劣化する。
【0013】本発明は、上記の事情に鑑み、高光沢を有
し、かつ、画像劣化の少ない高画質のカラー画像を得る
ことのできるディジタル方式のカラー画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する第
1の本発明のカラー画像形成装置は、表面にトナー像が
保持されるトナー像保持体と、所定の中間調生成処理方
法に従い、中間調を2値データで表現する2値画像デー
タを生成する中間調生成制御部と、上記トナー像保持体
上に、2値画像データに基づく、複数色トナーによるト
ナー像を形成するトナー像形成手段と、トナー像が形成
されたトナー像保持体に所定の記録媒体を重ね合わせ
て、加熱すると共に加圧することにより、トナー像保持
体上のトナー像を記録媒体上に、転写すると共に定着す
る転写定着手段とを備えたカラー画像形成装置におい
て、上記記録媒体の表面あらさが十点平均あらさ15μ
m以下であって、上記中間調生成制御部が、各色トナー
による各単色トナー像の画素が各単色トナー像毎に上記
トナー像保持体上の相互にずれた位置に形成されるよう
各色毎に異なる中間調生成処理方法を採用して、各単色
トナー像を形成するための各2値画像データを生成する
ものであることを特徴とする。
【0015】ここで、上記中間調生成制御部が、再現濃
度に応じてドット面積または万線幅を変化させる中間調
生成処理方法であって、かつ、ドットの配列もしくは万
線の位相もしくはスクリーン角度が各色毎に異なる位相
もしくはスクリーン角度に設定された中間調生成処理方
法を採用して、各単色トナー像を形成するための各2値
画像データを生成するものであってもよく、また、上記
中間調生成制御部が、上記トナー像保持体表面が多数に
分割されて成る各単位領域内のドットの密度を変化させ
ることによりドットの密度に応じた再現濃度を表現する
中間調生成処理方法であって、かつ、同一の濃度を表現
する場合の各単位領域内のドットの配置パターンが各色
毎に異なる中間調生成処理方法を採用して、各単色トナ
ー像を形成するための各2値画像データを生成するもの
であってもよい。
【0016】また、上記の目的を達成する第2の本発明
のカラー画像形成装置は、表面にトナー像が保持される
トナー像保持体と、所定の中間調生成処理方法に従い、
中間調を2値データで表現する2値画像データを生成す
る中間調生成制御部と、上記トナー像保持体上に、2値
画像データに基づく、複数色トナーによるトナー像を形
成するトナー像形成手段と、トナー像が形成されたトナ
ー像保持体に所定の記録媒体を重ね合わせて、加熱する
と共に加圧することにより、トナー像保持体上のトナー
像を記録媒体上に、転写すると共に定着する転写定着手
段とを備えたカラー画像形成装置において、上記記録媒
体の表面あらさが十点平均あらさ20μm以上であっ
て、上記中間調生成制御部が、各色トナーによる各単色
トナー像の画素が全ての単色トナー像に跨って上記トナ
ー像保持体上の同一の位置に形成されるよう全ての色に
対して同一の中間調生成処理方法を採用して、各単色ト
ナー像を形成するための各2値画像データを生成するも
のであることを特徴とする。
【0017】ここで、上記中間調生成制御部が、再現濃
度に応じてドット面積または万線幅を変化させる中間調
生成処理方法であって、かつ、ドットの配列もしくは万
線の位相もしくはスクリーン角度が全ての色に対して同
一の位相もしくは同一のスクリーン角度に設定された中
間調生成処理方法を採用して、各単色トナー像を形成す
るための各2値画像データを生成するものであってもよ
く、また、上記中間調生成制御部が、上記トナー像保持
体表面が多数に分割されて成る各単位領域内のドットの
密度を変化させることによりドットの密度に応じた再現
濃度を表現する中間調生成処理方法であって、かつ、同
一の濃度を表現する場合の各単位領域内のドットの配置
パターンが全ての色に対して同一である中間調生成処理
方法を採用して、各単色トナー像を形成するための各2
値画像データを生成するものであってもよい。
【0018】また、上記の目的を達成する第3の本発明
のカラー画像形成装置は、表面にトナー像が保持される
トナー像保持体と、所定の中間調生成処理方法に従い、
中間調を2値データで表現する2値画像データを生成す
る中間調生成制御部と、上記トナー像保持体上に、2値
画像データに基づく、複数色トナーによるトナー像を形
成するトナー像形成手段と、トナー像が形成されたトナ
ー像保持体に所定の記録媒体を重ね合わせて、加熱する
と共に加圧することにより、トナー像保持体上のトナー
像を記録媒体上に、転写すると共に定着する転写定着手
段とを備えたカラー画像形成装置において、上記中間調
生成制御部が、各色トナーによる各単色トナー像の画素
が各単色トナー像毎に上記トナー像保持体上の相互にず
れた位置に形成されるよう各色毎に異なる中間調生成処
理方法を採用して、各単色トナー像を形成するための各
2値画像データを生成する第1の中間調生成モードと、
各色トナーによる各単色トナー像の画素が全ての単色ト
ナー像に跨って上記トナー像保持体上の同一の位置に形
成されるよう全ての色に対して同一の中間調生成処理方
法を採用して、各単色トナー像を形成するための各2値
画像データを生成する第2の中間調生成モードとを有
し、記録媒体の表面あらさに応じて上記第1の中間調生
成モード又は上記第2の中間調生成モードのいずれかを
選択するモード選択手段を備えたことを特徴とする。こ
こで、上記モード選択手段が、上記第1の中間調生成モ
ード又は上記第2の中間調生成モードのいずれかを選択
する際の判定基準となる閾値を、十点平均あらさ15μ
m以上20μm以下の範囲内のいずれかの値に設定して
成るものであることが好ましい。
【0019】ここで、上記中間調生成制御部が、再現濃
度に応じてドット面積または万線幅を変化させる中間調
生成処理方法であって、かつ、上記第1の中間調生成モ
ードもしくは上記第2の中間調生成モードに応じて、そ
れぞれ、各色トナーによる各単色トナー像の画素が各単
色トナー像毎に上記トナー像保持体上の相互にずれた位
置に形成されるよう各色毎に異なる中間調生成処理方法
を採用して、もしくは各色トナーによる各単色トナー像
の画素が全ての単色トナー像に跨って上記トナー像保持
体上の同一の位置に形成されるよう全ての色に対して同
一の中間調生成処理方法を採用して、各単色トナー像を
形成するための各2値画像データを生成するものであっ
てもよく、また、上記中間調生成制御部が、上記トナー
像保持体表面が多数に分割されて成る各単位領域内のド
ットの密度を変化させることによりドットの密度に応じ
た再現濃度を表現する中間調生成処理方法であって、か
つ、上記第1の中間調生成モードもしくは上記第2の中
間調生成モードに応じて、それぞれ、各色トナーによる
各単色トナー像の画素が各単色トナー像毎に上記トナー
像保持体上の相互にずれた位置に形成されるよう各色毎
に異なる中間調生成処理方法を採用して、もしくは、各
色トナーによる各単色トナー像の画素が全ての単色トナ
ー像に跨って上記トナー像保持体上の同一の位置に形成
されるよう全ての色に対して同一の中間調生成処理方法
を採用して、各単色トナー像を形成するための各2値画
像データを生成するものであってもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の各実施形態に共通に用いら
れる画像形成装置の構成例を示す概要図であり、図2
は、本発明の各実施形態に共通に用いられる画像形成装
置の他の構成例を示す概要図である。
【0021】図1には、本発明の第1、第2、及び第3
のカラー画像形成装置を中間転写方式のディジタルカラ
ー複写機に適用した場合の主要構成要素が示されてい
る。すなわち、加熱加圧ロール2、加熱加圧ロール2及
びローラ5a,5bに張架された無端ベルト状の中間転
写体50、中間転写体50の周辺に配備された、感光体
1a,1b,1c,1d、帯電器10a,10b,10
c,10d、現像器11,12,13,14、一次転写
器15a,15b,15c,15d、加熱加圧ロール
3、トレイ6、冷却ファン4、光走査部20、画像読取
部30、中間調生成制御部40などが備えられている。
中間調生成制御部40は、CPU、演算装置、メモリな
どより成り、周知のマイクロコンピュータとしての機能
を有している。なお、中間転写体50は本発明にいうト
ナー像保持体に相当する。また、光走査部20、感光体
1a,1b,1c,1d、現像器11,12,13,1
4、及び画像読取部30により、本発明にいうトナー像
形成手段が構成される。加熱加圧ロール2と加熱加圧ロ
ール3とは互いに対向して配置されており、加熱加圧ロ
ール2,3などにより本発明にいう転写定着手段が構成
される。
【0022】なお、中間転写体50には、ベース層と表
面層とから成る2層構造が採用される。ベース層として
は、例えば、カーボンブラックを添加した厚さ70μm
のポリイミドフィルムが用いられる。ベース層の体積抵
抗率はカーボンブラックの添加量を変化させることによ
り調整される。なお、ベース層として上記のポリイミド
のほかにも、例えば、厚さ10〜300μmの高耐熱性
のフィルム、例えば、ポリエステル、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケ
トン、ポリサルフォン、ポリイミドアミド、ポリアミド
などのポリマーフィルムを用いることもできる。また、
表面層としては、厚さ50μmのシリコン共重合体が用
いられる。シリコン共重合体は、その表面が常温ではト
ナーに対して粘着性を有しているが、溶融したトナーと
は離れやすい特性を有しているため、表面層の材質とし
て最適である。なお、表面層として上記のシリコン共重
合体のほかにも、厚さ1〜100μmの、離型性の高い
樹脂層、例えば、テトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリテトラフルオ
ロエチレンなどを用いることもできる。
【0023】また、トナーとしては、イエロー、マゼン
タ、シアンなどの色素を含有した熱可塑性のバインダで
構成された周知の材料を用いることができる。また、加
熱加圧ロール2,3としては、金属ロール、または、金
属ロールにシリコンゴムなどの耐熱弾性層を有したもの
を用いることができる。加熱加圧ロール2,3の内部に
はランプなどの熱源が配置されており、加熱加圧ロール
2,3を加熱する。加熱加圧ロール2,3の加熱温度
は、加熱加圧部におけるトナーがトナーの軟化温度以上
の温度、好ましくはトナーの溶融温度以上の温度に加熱
されるよう120〜240℃程度に設定する。また、圧
力は3〜20kg/cm2程度に設定する。
【0024】次に、図1に示すカラー複写機の動作につ
いて説明する。画像読取部30は原稿の画像情報をアナ
ログデータとして読み取り、それを中間調生成制御部4
0に送る。中間調生成制御部40はそのアナログデータ
に基づき後述する中間調生成処理方法に従い、中間調を
2値データで表現する2値画像データを生成する。この
2値画像データは光走査装置20に送られる。一方、帯
電器10aによってイエロー用の感光体1aの表面が一
様に帯電され、次に、上記の2値画像データのうちのイ
エロー画像に相当するデータにより、光走査装置20に
備えられた光ビーム発光器21から発光される光ビーム
のオン/オフが制御され、感光体1a上によりイエロー
の静電潜像が形成される。次に、感光体1a上に形成さ
れたイエローの静電潜像は現像器11により現像されて
感光体1a上にイエローのトナー像が形成される。感光
体1a上に形成されたイエローのトナー像は一次転写器
15aにより中間転写体50上に転写される。同様に、
マゼンタ用、シアン用、及び黒用の感光体1b,1c,
1d上にマゼンタ、シアン、及び黒のトナー像が形成さ
れ、これら各トナー像が、一次転写器15b,15c,
15dにより前述のイエローのトナー像の上に順次重ね
て転写され、中間転写体50上にフルカラートナー像が
形成される。
【0025】中間転写体50上に形成されたフルカラー
トナー像が中間転写体50と共に搬送されて、加熱加圧
ロール2,3により構成された転写定着手段の転写定着
位置Pに到達するタイミングに合わせて、図示しない給
紙装置によりトレイ6内の記録媒体7が転写定着位置P
に供給される。加熱加圧ロール2,3は中間転写体50
及び記録媒体7を重ね合わせた状態で加熱すると共に加
圧する。これによりトナー像は軟化、溶融する。加熱加
圧された中間転写体50及び記録媒体7は、密着したま
ま搬送され、冷却ファン4により冷却される。その結
果、溶融していたトナー像は凝集固化し強い接着力で記
録媒体7に定着される。その後、中間転写体50及び記
録媒体7は曲率の小さいロール5aの部位に搬送され、
記録媒体7はそれ自体の腰の強さによって中間転写体5
0から剥離される。
【0026】次に、本発明の各実施形態に共通な画像形
成装置の他の構成例について説明する。図2には、本発
明の第1、第2、及び第3のカラー画像形成装置を図1
に示したカラー複写機と異なる方式のカラー複写機に適
用した場合の主要構成要素が示されている。図2に示す
カラー複写機は、中間転写体を用いることなく、感光体
上に静電潜像を形成し、感光体上で現像を行って感光体
上にトナー像を形成する方式のカラー複写機である。以
下に、図1に示したカラー複写機との相違点について図
1及び図2を参照しながら説明する。
【0027】図2に示すカラー複写機には、図1に示し
たカラー複写機に備えられていた中間転写体50、感光
体1a,1b,1c,1d、帯電器10a,10b,1
0c,10d、及び一次転写器15a,15b,15
c,15dは備えられておらず、代わりに、無端ベルト
状の感光体1、ローラ5c、帯電器10が備えられてい
る。なお、図2においては、感光体1が本発明にいうト
ナー像保持体に相当し、光走査部20、感光体1、帯電
器10、現像器11,12,13,14、及び画像読取
部30により、本発明にいうトナー像形成手段が構成さ
れる。その他は図1に示したカラー複写機の場合と同様
である。
【0028】次に、図2に示すカラー複写機の動作につ
いて説明する。画像読取部30は原稿の画像情報をアナ
ログデータとして読み取り、それを中間調生成制御部4
0に送る。中間調生成制御部40はそのアナログデータ
に基づいて後述する中間調生成処理方法に従い、中間調
を2値データで表現する2値画像データを生成する。こ
の2値画像データは光走査装置20に送られる。一方、
帯電器10によって感光体1の表面が一様に帯電され、
次に、上記の2値画像データのうちのイエロー画像に相
当するデータにより、光走査装置20に備えられた光ビ
ーム発光器21から発光される光ビームのオン/オフが
制御され、感光体1上にイエローの静電潜像が形成され
る。感光体1上に形成されたイエローの静電潜像はイエ
ロー用の現像器11により現像されてイエローのトナー
像が形成される。なお、現像器11,12,13,14
は、それぞれイエロー用、マゼンタ用、シアン用、及び
黒用の現像器であり、それぞれイエロー、マゼンタ、シ
アン、及び黒のトナーが入っている。感光体1上にイエ
ローのトナー像が形成された後、感光体1が矢印A方向
に搬送されイエローのトナー像が1回転して帯電器10
の位置に達した時点で、帯電器10による感光体1の帯
電が行われ、続いて、イエロートナー像の上にマゼンタ
の露光が行われ、続いて、マゼンタの現像が行われる。
さらに、シアン及び黒についての帯電、露光、現像の各
工程が繰り返されて、感光体1上にフルカラートナー像
が形成される。
【0029】感光体1上に形成されたフルカラートナー
像が感光体1と共に搬送されて、加熱加圧ロール2,3
により構成された転写定着手段により記録媒体7と共に
加熱加圧される以降の工程は図1に示したカラー複写機
におけると同様である。なお、感光体1としては、耐熱
性を有する各種の感光体(Se、a−Si、a−Si
C、CdSなど)を用いることができる。
【0030】中間調生成制御部40の機能及びその他の
構成要素の機能は、図1に示したカラー複写機における
のと同様である。従って、図2に示すカラー複写機にお
いても、図1に示したカラー複写機と同様、さまざまな
記録媒体を用いても、高光沢を有し、かつ、画像劣化の
少ない高画質のカラー画像を得ることができる。また、
図2に示すカラー複写機には中間転写体が用いられない
ため、装置全体を小型化することができる。
【0031】ところで、本発明の第1のカラー画像形成
装置には、表面あらさが十点平均あらさ15μm以下の
記録媒体7が使用される。本発明の第1のカラー画像形
成装置における中間調生成制御部40は、各色トナーに
よる各単色トナー像の画素が、単色トナー像毎に、トナ
ー像保持体上の相互にずれた位置に形成されるよう、各
色毎に異なる中間調生成処理方法を採用して、各単色ト
ナー像を形成するための各2値画像データを生成する第
1の中間調生成モードによって2値画像データを生成す
るよう構成されている。
【0032】また、本発明の第2のカラー画像形成装置
には、表面あらさが十点平均あらさ20μm以上の記録
媒体7が使用される。本発明の第1のカラー画像形成装
置における中間調生成制御部40は、各色トナーによる
各単色トナー像の画素が、全ての単色トナー像に跨っ
て、トナー像保持体上の相互にずれた位置に形成される
よう、各色毎に異なる中間調生成処理方法を採用して、
各単色トナー像を形成するための各2値画像データを生
成する第2の中間調生成モードによって2値画像データ
を生成するよう構成されている。
【0033】また、本発明の第3のカラー画像形成装置
では、中間調生成制御部40が、上記の第1の中間調生
成モードと上記の第2の中間調生成モードとを有してお
り、さらに、中間調生成制御部40の内部に、記録媒体
7の表面あらさに応じて上記第1の中間調生成モード又
は上記第2の中間調生成モードのいずれかを選択するモ
ード選択手段41が備えられている。モード選択手段4
1は、操作パネルなどから入力される情報に基づき、第
1の中間調生成モード又は第2の中間調生成モードのい
ずれかを選択する。中間調生成制御部40は、モード選
択手段41によって選択されたモードに従い2値画像デ
ータを生成する。
【0034】第1の中間調生成モードにおける中間調生
成処理方法は、次の2通りの方法に分類される。すなわ
ち、 A1法:再現濃度に応じてドット面積または万線幅を変
化させる中間調生成処理方法であって、かつ、ドットの
配列もしくは万線の位相もしくはスクリーン角度が各色
毎に異なる位相もしくはスクリーン角度に設定された中
間調生成処理方法を採用して、各単色トナー像を形成す
るための各2値画像データを生成する方法、及び、 A2法:トナー像保持体表面が多数に分割されて成る各
単位領域内のドットの密度を変化させることによりドッ
トの密度に応じた再現濃度を表現する中間調生成処理方
法であって、かつ、同一の濃度を表現する場合の各単位
領域内のドットの配置パターンが各色毎に異なる中間調
生成処理方法を採用して、各単色トナー像を形成するた
めの各2値画像データを生成する方法である。
【0035】また、第2の中間調生成モードにおける中
間調生成処理方法も、次の2通りの方法に分類される。
すなわち、 B1法:再現濃度に応じてドット面積または万線幅を変
化させる中間調生成処理方法であって、かつ、ドットの
配列もしくは万線の位相もしくはスクリーン角度が全て
の色に対して同一の位相もしくはスクリーン角度に設定
された中間調生成処理方法を採用して、各単色トナー像
を形成するための各2値画像データを生成する方法、及
び、 B2法:トナー像保持体表面が多数に分割されて成る各
単位領域内のドットの密度を変化させることによりドッ
トの密度に応じた再現濃度を表現する中間調生成処理方
法であって、かつ、同一の濃度を表現する場合の各単位
領域内のドットの配置パターンが全ての色に対して同一
である中間調生成処理方法を採用して、各単色トナー像
を形成するための各2値画像データを生成する方法であ
る。
【0036】ところで、転写定着同時方式による画像形
成装置の転写定着工程において、溶融状態のトナーが不
規則に流動することが中濃度領域における画像劣化の主
な原因であることについては、すでに図14を参照して
説明した通りであるが、このトナーの不規則流動による
画像劣化と、記録媒体の表面あらさとの間には強い相関
関係がある。すなわち、表面に繊維の凹凸のある再生紙
やざら紙などのように表面あらさの大きい記録媒体の場
合は画像劣化は比較的少ないが、表面がコーティング処
理された、いわゆるコート紙などのように表面あらさの
小さい記録媒体の場合は中濃度領域での画像劣化が著し
い。これは、表面あらさが大きい記録媒体の場合は、記
録媒体表面の繊維の凹凸により溶融トナーの流動が抑え
られるが、表面あらさの小さい記録媒体の場合は、記録
媒体表面の平滑性が溶融状態のトナーの流動を容易にす
るためである。
【0037】また、中間調生成制御部が、第1の中間調
生成モードで中間調生成処理を行うか、第2の中間調生
成モードで中間調生成処理を行うかによって、中濃度領
域における溶融トナーの不規則流動による画像劣化の顕
在化の度合いが変化する。すなわち、溶融トナーが流れ
やすいコート紙のような、表面あらさの小さい記録媒体
を用いて画像形成を行う場合、第1の中間調生成モード
で中間調生成処理を行うと画像劣化が顕在化しにくい
が、第2の中間調生成モードで中間調生成処理を行うと
画像劣化が顕在化しやすい。
【0038】次に、図1に示したカラー複写機あるいは
図2に示したカラー複写機を用いてカラー画像形成を行
う場合の中間調生成処理方法について説明する。図3
は、再現濃度に応じてドット面積を変化させる万線スク
リーン方式の説明図である。図3には、スクリーン角度
45度の万線60aに沿って、図面上方から図面下方に
向かってドット面積の大きさの順に並んだ多数のドット
60が示されている。このように、ドット面積を変化さ
せることにより中間調画像の濃淡が再現される。この方
式は上述のA1法及びB1法に採用される方式の一つで
ある。
【0039】図4は、本発明の第1の実施形態の説明図
である。図4には、スクリーン角度45度の万線60a
に沿って記録媒体7上に形成された第1色目のトナー像
9aの上に、スクリーン角度75度の万線60bに沿っ
て第2色目のトナー像9bが形成された様子を示す平面
図とそのA−A断面図とが示されている。この第1の実
施形態では、前述の第1の中間調生成モードのうちのA
1法に属する中間調生成処理方法が採用される。すなわ
ち、図4に示すように、第1色目のトナー像9aと第2
色目のトナー像9bとは相互にずれた位置に形成されて
いる。そのため、トナー像間の空隙が少なくなって、溶
融トナーの不規則な流動が抑制され、画像劣化が軽減さ
れる。この溶融トナーの流動性は、記録媒体の表面あら
さにより異なり、コート紙のように表面あらさが小さい
記録媒体の場合、高い流動性を示し、再生紙のように表
面あらさが大きい記録媒体の場合、低い流動性を示す。
従って、この第1の実施形態に示す中間調生成処理方法
は、表面あらさが小さい記録媒体を用いて画像形成を行
う場合の画像劣化の防止に対して有効である。なお、図
4には、各ドット間にある程度の隙間がある、中濃度領
域に相当する画像が示されており、この場合の画像濃度
は、ドット面積を変化させることにより定まる。
【0040】なお、図4に示した万線構造は、2色のト
ナー像9a,9bについての例であるが、4色のフルカ
ラー画像の場合の万線構造の一例としては、イエロー
(Y)データに対してスクリーン角度30度、位相0
度、マゼンタ(M)データに対してスクリーン角度45
度、位相0度、シアン(C)データに対してスクリーン
角度75度、位相0度、黒(BK)データに対してスク
リーン角度15度、位相0度というようにそれぞれ設定
する。あるいは、他の例としては、イエロー(Y)デー
タに対してスクリーン角度45度、位相90度、マゼン
タ(M)データに対してスクリーン角度45度、位相0
度、シアン(C)データに対してスクリーン角度45
度、位相180度、黒(BK)データに対してスクリー
ン角度45度、位相−90度(270度)となるようそ
れぞれ設定する。
【0041】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図5は、本発明の第2の実施形態の説明図であ
る。図5には、スクリーン角度が共に45度であり、第
1色目のトナー像9a及び第2色目のトナー像9bが位
相差180度で重ねられた様子を示す平面図とそのA−
A断面図とが示されている。この第2の実施形態も、前
述のA1法に属する中間調生成処理方法であり、図4に
示した第1の実施形態におけると同様、各色トナーによ
る各単色トナー像の画素が単色トナー像毎に相互にずれ
た位置に形成されており、第1の実施形態におけると同
様の理由で、表面あらさが小さい記録媒体を用いて画像
形成を行う場合の画像劣化の防止に対して有効である。
【0042】なお、この第2の実施形態では、各色毎の
位相のみが変更され、スクリーン角度は固定されたまま
なのでデータ処理回路を簡易化することができる。次
に、本発明の第3の実施形態について説明する。図6
は、本発明の第3の実施形態の説明図である。図6に
は、スクリーン角度45度の第1色目のトナー像9a上
にスクリーン角度45度の第2色目のトナー像9bが同
位相で重ねられた様子を示す平面図とそのA−A断面図
とが示されている。この中間調生成処理方法は、前述の
第2の中間調生成モードのうちのB1法に属する。この
方法では、各色トナーによる各単色トナー像の画素が全
ての単色トナー像に跨って同一の位置に形成されるた
め、トナー像間に大きな空隙が形成され、各トナー像は
溶融状態において流れ易くなり、特に、コート紙のよう
な、表面あらさの小さい記録媒体を用いて画像形成を行
う場合、画像は劣化する。しかし、再生紙、ざら紙など
のように、表面に繊維の凹凸のある、表面あらさの大き
い記録媒体を用いて画像形成を行う場合、第1の中間調
生成モードによって中間調生成処理を行うと、画像のハ
イライト領域(低濃度領域)において、記録媒体の繊維
の凹凸が目に触れやすく、画像劣化となって現れやす
い。すなわち、各色トナーによる各単色トナー像の画素
が、単色トナー像毎に、トナー像保持体上の相互にずれ
た位置に形成されるよう、各色毎に異なる中間調生成処
理方法を採用した第1の中間調生成モードでは、第2の
中間調生成モードに比べてハイライト領域における記録
媒体上のトナーが少ないため、記録媒体の繊維を覆い隠
すことができない。
【0043】なお、図6は2色の場合の万線構造の一例
を示したものであるが、4色のフルカラーの場合も、画
像データの色情報に関係なく、例えば、スクリーン角度
を45度、位相を0度となるように設定する。図7は、
表面あらさの大きい記録媒体を用いた場合の、ハイライ
ト領域における記録媒体の繊維の凹凸による画像への影
響を示す図である。
【0044】図7(a)は、第1の中間調生成モードに
より、2種類のトナーによる各単色トナー像9a,9b
が記録媒体7上の相互にずれた位置に形成された場合
の、ハイライト領域(低濃度領域)における記録媒体7
上のトナーの断面構造を表わしたものである。図7
(a)に示すように、ハイライト領域では記録媒体上の
トナーが少ないため、記録媒体繊維の凸部7aをトナー
像9a,9bで覆い隠すことができない。そのため、着
色部の地の中に白色の記録媒体繊維の凸部7aが浮き出
ることになり、繊維構造が目立つ不自然な画像となる。
【0045】図7(b)は、第2の中間調生成モードに
より、2種類のトナーによる各単色トナー像9a,9b
が記録媒体7上の同一の位置に形成された場合の、ハイ
ライト領域(低濃度領域)における記録媒体上のトナー
の断面構造を表わしたものである。図7(b)に示すよ
うに、記録媒体繊維の凸部7aはトナー像9a,9bに
よって覆い隠され、不自然な画像となることが防止され
る。
【0046】以上説明したように、コート紙のような、
表面あらさの小さい記録媒体を用いて画像形成を行う場
合、第2の中間調生成モードによって中間調生成処理を
行うと、中濃度領域における画像劣化が発生しやすくな
るが、第1の中間調生成モードによって中間調生成処理
を行うことにより、中濃度領域における画像劣化の発生
を防止することができる。
【0047】そこで、本発明の第1の画像形成装置で
は、表面あらさが十点平均あらさ15μm以下の記録媒
体を用いて画像形成を行う場合、第1の中間調生成モー
ドにより2値画像データを生成するものとしている。ま
た、再生紙のような、表面あらさの大きい記録媒体を用
いて画像形成を行う場合、第1の中間調生成モードによ
って中間調生成処理を行うと、中濃度領域における画像
劣化が発生しやすくなるが、第2の中間調生成モードに
よって中間調生成処理を行うことにより、中濃度領域に
おける画像劣化の発生を防止することができる。
【0048】そこで、本発明の第2の画像形成装置で
は、表面あらさが十点平均あらさ20μm以上の記録媒
体を用いて画像形成を行う場合、第2の中間調生成モー
ドにより2値画像データを生成するものとしている。以
下に、本発明の第1の画像形成装置において表面あらさ
の閾値を十点平均あらさ15μm以下と定めた理由、及
び本発明の第2の画像形成装置において表面あらさの閾
値を十点平均あらさ20μm以上と定めた理由について
説明する。
【0049】図8は、中間調生成モードと記録媒体の表
面あらさと各濃度領域における画像劣化との関係を示す
グラフである。図8(a)は、第1の中間調生成モード
により中間調生成処理を行った時のグラフであり、具体
的には、図3に示した万線スクリーン構造、すなわち、
スクリーン角度75度の第1色目のトナー像9aの上に
スクリーン角度45度の第2色目のトナー像9bが重ね
て形成された場合の画像形成結果を示している。一方、
図8(b)は、第2の中間調生成モードにより中間調生
成処理を行った時のグラフであり、具体的には、図6に
示した万線スクリーン構造、すなわち、スクリーン角度
45度の第1色目のトナー像9a上にスクリーン角度4
5度の第2色目のトナー像9bが重ねて形成された場合
の画像形成結果を示している。
【0050】図8(a)、図8(b)とも、高濃度領
域、中濃度領域、ハイライト領域(低濃度領域)とし
て、それぞれ、濃度1.5、濃度1.0、濃度0.5の
3段階の濃度を持つマゼンタ色及びシアン色によるブル
ー色パッチを形成し、各パッチ上の画質の劣化の程度に
ついて評価を行った。記録媒体の表面あらさは、市販の
接触式3次元表面あらさ計を用いて測定し十点平均あら
さSRzにより表示した。記録媒体は、市販の、Jコー
ト(SRz5μm)、ニューエイジ紙(印刷用マットコ
ート紙の1種、SRz10μm)、EC紙(SRz15
μm)、J紙(SRz20μm)、R紙(SRz25μ
m)、及び試作したざら紙(SRz30μm)の6種類
である。
【0051】図8(a)に示すように、第1の中間調生
成モードによれば、十点平均あらさ15μm以下の記録
媒体を用いた場合、高濃度領域からハイライト領域まで
の全領域で画像劣化が抑制され、高画質のカラー画像を
得ることができる。また、図8(b)に示すように、第
2の中間調生成モードによれば、十点平均あらさ20μ
m以上の記録媒体を用いた場合、高濃度領域からハイラ
イト領域までの全領域で画像劣化が抑制され、高画質の
カラー画像を得ることができる。
【0052】次に、本発明の第3のカラー画像形成装置
における中間調生成制御部40の動作について説明す
る。図9は、中間調生成制御部による中間調生成の処理
手順を示す流れ図である。図9に示すように、操作パネ
ルなどから記録媒体に関する情報が中間調生成制御部4
0(図1,2参照)に入力される(ステップS1)と、
モード選択手段41(図1,2参照)は、入力された情
報に基づきパラメータ紙種が”1”又は”2”のいずれ
に属するかを判定する。すなわち、記録媒体の種類がざ
ら紙などのような表面あらさの大きい記録媒体であった
場合は、パラメータ紙種を”1”に設定し、記録媒体の
種類がコート紙などのような表面あらさの小さい記録媒
体であった場合は、パラメータ紙種を”2”に設定する
(ステップS1)。なお、上記のパラメータ紙種の判定
の基準となる閾値は、十点平均あらさ15μm以上20
μm以下の範囲内のいずれかの値に設定される。
【0053】次に、パラメータ紙種が”1”に設定され
ている場合は中間調生成モードModeを”1”に設定
し、パラメータ紙種が”2”に設定されている場合は中
間調生成モードModeを”2”に設定する(ステップ
S2)。次に、ステップS3に進み、ホストコンピュー
タなどから送信されてきた8ビットの階調情報を持つ画
像データが入力される。
【0054】次に、ステップS4において、中間調生成
モードが”1”に設定されている場合は、スクリーン種
類は”0”に設定され、その後ステップS5に進む。ス
テップS4において、中間調生成モードが”2”に設定
されている場合は、入力された画像データの色情報が
Y,M,C,BKのいずれかであるかにより色情報に応
じたスクリーン種類に設定され、その後ステップS5に
進む。すなわち、色情報がYである場合はスクリーン種
類は”1”に、色情報がMである場合はスクリーン種類
は”2”に、色情報がCである場合はスクリーン種類
は”3”に、色情報がBKである場合はスクリーン種類
は”4”に設定される。
【0055】次に、ステップS5において、スクリーン
種類に応じて中間調生成処理方法が選択される。すなわ
ち、スクリーン種類が”0”に設定されている場合は、
スクリーン角度45度、位相0度に、スクリーン種類
が”1”に設定されている場合は、スクリーン角度30
度、位相0度に、スクリーン種類が”2”に設定されて
いる場合は、スクリーン角度45度、位相0度に、スク
リーン種類が”3”に設定されている場合は、スクリー
ン角度75度、位相0度に、スクリーン種類が”4”に
設定されている場合は、スクリーン角度15度、位相0
度に設定される。次に、上記のように設定されたスクリ
ーン角度及び位相に従い、ステップS3で入力された画
像データを2値画像データに変換する。
【0056】次に、ステップS6において、その2値画
像データを光走査装置20内の光ビーム発光器21に出
力する(ステップS6)。以上のように、記録媒体の表
面あらさが前述の閾値以下の場合は中間調生成モード
は”1”に設定され、スクリーン角度と位相との組み合
わせを各色毎に異ならせることにより、各色トナーによ
る各単色トナー像の画素が、単色トナー像毎に、トナー
像保持体上の相互にずれた位置に形成されるよう、各色
毎に異なる中間調生成処理方法が採用される。また、記
録媒体の表面あらさが前述の閾値以上の場合は中間調生
成モードは”2”に設定され、画像データの色情報に関
係なく、スクリーン角度、及び位相を全ての色に対して
同一とすることにより、各色トナーによる各単色トナー
像の画素が、全ての単色トナー像に跨って、トナー像保
持体上の同一の位置に形成されるよう、全ての色に対し
て同一の中間調生成処理方法が採用される。
【0057】次に、前述の、A2法及びB2法に属する
中間調生成処理方法の実施形態について説明する。A2
法及びB2法に属する中間調生成処理方法においては、
トナー像保持体表面が多数に分割されて成る各単位領域
内のドットの密度を変化させることによりドットの密度
に応じた再現濃度が表現される。
【0058】図10は、ドットの密度に応じた再現濃度
を表現する中間調生成処理方法の説明図である。図10
には、縦、横それぞれ4区画から成る単位領域70内の
ドット60の密度が図面上方から図面下方に向かって増
加する順に並べられた多数の単位領域70が示されてい
る。このように、単位領域内70のドット60の密度を
変化させることにより中間調画像の濃淡が再現される。
このようにして再現濃度を表現する中間調生成処理方法
であって、かつ、同一の濃度を表現する場合の各単位領
域70内のドット60の配置パターンを各色毎に異なる
中間調生成処理方法を採用することにより、各色トナー
による各単色トナー像の画素を、単色トナー像毎に相互
にずれた位置に形成させることができる。
【0059】図11は、単位領域内のドットの配置パタ
ーンの例を示す図である。図11(a)には、縦、横そ
れぞれ4区画から成る単位領域70内に1から16まで
の番号をふったドット配置パターンが示されている。こ
の番号の順にドットを配置していくことにより図10に
示したように画像の濃淡を再現することができる。図1
1(a)、図11(b)、図11(c)、及び図11
(d)には、それぞれ互いに異なるドット配置パターン
が示されている。
【0060】ここで、第1の中間調生成モードによる中
間調生成処理を行う場合は、例えば、黒(BK)データ
に対しては図11(a)に示したドット配置パターン、
イエロー(Y)データに対しては図11(b)に示した
ドット配置パターン、マゼンタ(M)データに対しては
図11(c)に示したドット配置パターン、シアン
(C)データに対しては図11(d)に示したドット配
置パターンというように各色毎にドット配置パターンを
異ならせることにより各色トナーによる各単色トナー像
の画素を、単色トナー像毎に相互にずれた位置に形成さ
せることができる。以下に、2色の場合の実施形態につ
いて説明する。
【0061】図12は、本発明の第4の実施形態の説明
図である。図12には、前述のA2法、すなわち、ドッ
トの密度に応じた再現濃度を表現する中間調生成処理方
法のうちの第1の中間調生成モードにより作成された画
像の平面図とそのA−A断面図とが示されている。図1
2に示すように、第2色目のドット配置パターンを第1
色目のドット配置パターンと異ならせることにより第1
色目のトナー像9aとずれた位置に第2色目のトナー像
9bが形成されている。
【0062】また、第2の中間調生成モードによる中間
調生成処理を行う場合は、画像データの色情報に関係な
く、例えば図11(a)に示したドット配置パターンを
全ての色に対して用いることにより各色トナーによる各
単色トナー像の画素を、全ての単色トナー像に跨って同
一の位置に形成させることができる。以下に、2色の場
合の実施形態について説明する。
【0063】図13は、本発明の第5の実施形態の説明
図である。図13には、前述のB2法、すなわち、ドッ
トの密度に応じた再現濃度を表現する中間調生成処理方
法のうちの第2の中間調生成モードにより作成された画
像の平面図とそのA−A断面図とが示されている。図1
3に示すように、第1色目、第2色目ともに同一のドッ
ト配置パターンとすることにより第1色目のトナー像9
aの上に第2色目のトナー像9bが重なって形成されて
いる。
【0064】以上説明したように、ドットの密度に応じ
た再現濃度を表現する中間調生成処理方法を採用した場
合も、記録媒体の表面あらさに応じた中間調生成モード
を選択することにより、高光沢を有し、かつ、ハイライ
ト領域から高濃度領域までの全領域において画像劣化の
少ない高画質のカラー画像を得ることができる。また、
本実施形態によれば、ドット構造の顕在化が低減され滑
らかな画像を得ることができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラー画
像形成装置によれば、記録媒体の表面あらさに適した中
間調生成処理方法により中間調生成が行われるため、表
面あらさの小さい記録媒体が用いられる場合は、転写定
着時の溶融トナーの不規則な流動による画質劣化が防止
され、また、表面あらさの大きい記録媒体が用いられる
場合は、画像の着色部の中に記録媒体の繊維構造が浮き
出ることによる画質劣化が防止される。従って、さまざ
まな記録媒体を用いても、高光沢を有し、かつ、ハイラ
イト領域から高濃度領域までの全領域において画像劣化
の少ない高画質のカラー画像を得ることのできるディジ
タル方式のカラー画像形成装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に共通に用いられる画像形
成装置の構成例を示す概要図である。
【図2】本発明の各実施形態に共通に用いられる画像形
成装置の他の構成例を示す概要図である。
【図3】再現濃度に応じてドット面積を変化させる万線
スクリーン方式の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の説明図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の説明図である。
【図7】表面あらさの大きい記録媒体を用いた場合の、
ハイライト領域における記録媒体の繊維の凹凸による画
像への影響を示す図である。
【図8】中間調生成モードと記録媒体の表面あらさと各
濃度領域における画像劣化との関係を示すグラフであ
る。
【図9】中間調生成制御部による中間調生成の処理手順
を示す流れ図である。
【図10】ドットの密度に応じた再現濃度を表現する中
間調生成処理方法の説明図である。
【図11】単位領域内のドットの配置パターンの例を示
す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態の説明図である。
【図13】本発明の第5の実施形態の説明図である。
【図14】転写定着同時方式において、中濃度領域のト
ナーの溶融時の不規則流動により画像が劣化する様子を
示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d 感光体 2,3 加熱加圧ロール 7 記録媒体 8 溶融トナー像 9,9a,9b トナー像 10,10a,10b,10c,10d 帯電器 11,12,13,14 現像器 15a,15b,15c,15d 一次転写器 20 光走査部 30 画像読取部 40 中間調生成制御部 41 モード選択手段 50 中間転写体 60 ドット 60a,60b 万線 70 単位領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 信之 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナー像が保持されるトナー像保
    持体と、所定の中間調生成処理方法に従い、中間調を2
    値データで表現する2値画像データを生成する中間調生
    成制御部と、前記トナー像保持体上に、該2値画像デー
    タに基づく、複数色トナーによるトナー像を形成するト
    ナー像形成手段と、トナー像が形成されたトナー像保持
    体に所定の記録媒体を重ね合わせて、加熱すると共に加
    圧することにより、該トナー像保持体上のトナー像を該
    記録媒体上に、転写すると共に定着する転写定着手段と
    を備えたカラー画像形成装置において、 前記記録媒体の表面あらさが十点平均あらさ15μm以
    下であって、 前記中間調生成制御部が、各色トナーによる各単色トナ
    ー像の画素が各単色トナー像毎に、前記トナー像保持体
    上の相互にずれた位置に形成されるよう各色毎に異なる
    中間調生成処理方法を採用して、各単色トナー像を形成
    するための各2値画像データを生成するものであること
    を特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間調生成制御部が、再現濃度に応
    じてドット面積または万線幅を変化させる中間調生成処
    理方法であって、かつ、該ドットの配列もしくは万線の
    位相もしくはスクリーン角度が各色毎に異なる位相もし
    くはスクリーン角度に設定された中間調生成処理方法を
    採用して、各単色トナー像を形成するための各2値画像
    データを生成するものであることを特徴とする請求項1
    記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間調生成制御部が、前記トナー像
    保持体表面が多数に分割されて成る各単位領域内のドッ
    トの密度を変化させることにより該ドットの密度に応じ
    た再現濃度を表現する中間調生成処理方法であって、か
    つ、同一の濃度を表現する場合の各単位領域内のドット
    の配置パターンが各色毎に異なる中間調生成処理方法を
    採用して、各単色トナー像を形成するための各2値画像
    データを生成するものであることを特徴とする請求項1
    記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 表面にトナー像が保持されるトナー像保
    持体と、所定の中間調生成処理方法に従い、中間調を2
    値データで表現する2値画像データを生成する中間調生
    成制御部と、前記トナー像保持体上に、該2値画像デー
    タに基づく、複数色トナーによるトナー像を形成するト
    ナー像形成手段と、トナー像が形成されたトナー像保持
    体に所定の記録媒体を重ね合わせて、加熱すると共に加
    圧することにより、該トナー像保持体上のトナー像を該
    記録媒体上に、転写すると共に定着する転写定着手段と
    を備えたカラー画像形成装置において、 前記記録媒体の表面あらさが十点平均あらさ20μm以
    上であって、 前記中間調生成制御部が、各色トナーによる各単色トナ
    ー像の画素が全ての単色トナー像に跨って前記トナー像
    保持体上の同一の位置に形成されるよう全ての色に対し
    て同一の中間調生成処理方法を採用して、各単色トナー
    像を形成するための各2値画像データを生成するもので
    あることを特徴とするカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記中間調生成制御部が、再現濃度に応
    じてドット面積または万線幅を変化させる中間調生成処
    理方法であって、かつ、該ドットの配列もしくは万線の
    位相もしくはスクリーン角度が全ての色に対して同一の
    位相もしくは同一のスクリーン角度に設定された中間調
    生成処理方法を採用して、各単色トナー像を形成するた
    めの各2値画像データを生成するものであることを特徴
    とする請求項4記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記中間調生成制御部が、前記トナー像
    保持体表面が多数に分割されて成る各単位領域内のドッ
    トの密度を変化させることにより該ドットの密度に応じ
    た再現濃度を表現する中間調生成処理方法であって、か
    つ、同一の濃度を表現する場合の各単位領域内のドット
    の配置パターンが全ての色に対して同一である中間調生
    成処理方法を採用して、各単色トナー像を形成するため
    の各2値画像データを生成するものであることを特徴と
    する請求項4記載のカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 表面にトナー像が保持されるトナー像保
    持体と、所定の中間調生成処理方法に従い、中間調を2
    値データで表現する2値画像データを生成する中間調生
    成制御部と、前記トナー像保持体上に、該2値画像デー
    タに基づく、複数色トナーによるトナー像を形成するト
    ナー像形成手段と、トナー像が形成されたトナー像保持
    体に所定の記録媒体を重ね合わせて、加熱すると共に加
    圧することにより、該トナー像保持体上のトナー像を該
    記録媒体上に、転写すると共に定着する転写定着手段と
    を備えたカラー画像形成装置において、 前記中間調生成制御部が、各色トナーによる各単色トナ
    ー像の画素が各単色トナー像毎に前記トナー像保持体上
    の相互にずれた位置に形成されるよう各色毎に異なる中
    間調生成処理方法を採用して、各単色トナー像を形成す
    るための各2値画像データを生成する第1の中間調生成
    モードと、各色トナーによる各単色トナー像の画素が全
    ての単色トナー像に跨って前記トナー像保持体上の同一
    の位置に形成されるよう全ての色に対して同一の中間調
    生成処理方法を採用して、各単色トナー像を形成するた
    めの各2値画像データを生成する第2の中間調生成モー
    ドとを有し、 記録媒体の表面あらさに応じて前記第1の中間調生成モ
    ード又は前記第2の中間調生成モードのいずれかを選択
    するモード選択手段を備えたことを特徴とするカラー画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記モード選択手段が、前記第1の中間
    調生成モード又は前記第2の中間調生成モードのいずれ
    かを選択する際の判定基準となる閾値を、十点平均あら
    さ15μm以上20μm以下の範囲内のいずれかの値に
    設定して成るものであることを特徴とする請求項7記載
    のカラー画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記中間調生成制御部が、再現濃度に応
    じてドット面積または万線幅を変化させる中間調生成処
    理方法であって、かつ、前記第1の中間調生成モードも
    しくは前記第2の中間調生成モードに応じて、それぞ
    れ、各色トナーによる各単色トナー像の画素が各単色ト
    ナー像毎に前記トナー像保持体上の相互にずれた位置に
    形成されるよう各色毎に異なる中間調生成処理方法を採
    用して、もしくは各色トナーによる各単色トナー像の画
    素が全ての単色トナー像に跨って前記トナー像保持体上
    の同一の位置に形成されるよう全ての色に対して同一の
    中間調生成処理方法を採用して、各単色トナー像を形成
    するための各2値画像データを生成するものであること
    を特徴とする請求項7記載のカラー画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記中間調生成制御部が、前記トナー
    像保持体表面が多数に分割されて成る各単位領域内のド
    ットの密度を変化させることにより該ドットの密度に応
    じた再現濃度を表現する中間調生成処理方法であって、
    かつ、前記第1の中間調生成モードもしくは前記第2の
    中間調生成モードに応じて、それぞれ、各色トナーによ
    る各単色トナー像の画素が各単色トナー像毎に前記トナ
    ー像保持体上の相互にずれた位置に形成されるよう各色
    毎に異なる中間調生成処理方法を採用して、もしくは各
    色トナーによる各単色トナー像の画素が全ての単色トナ
    ー像に跨って前記トナー像保持体上の同一の位置に形成
    されるよう全ての色に対して同一の中間調生成処理方法
    を採用して、各単色トナー像を形成するための各2値画
    像データを生成するものであることを特徴とする請求項
    7記載のカラー画像形成装置。
JP8171173A 1996-07-01 1996-07-01 カラー画像形成装置 Withdrawn JPH1023280A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009128775A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2010085602A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US8897660B2 (en) 2011-12-16 2014-11-25 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus and method

Cited By (3)

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JP2010085602A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US8897660B2 (en) 2011-12-16 2014-11-25 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus and method

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