JPH10232103A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH10232103A
JPH10232103A JP3590597A JP3590597A JPH10232103A JP H10232103 A JPH10232103 A JP H10232103A JP 3590597 A JP3590597 A JP 3590597A JP 3590597 A JP3590597 A JP 3590597A JP H10232103 A JPH10232103 A JP H10232103A
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JP
Japan
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rod
phase
signal
core
insertion hole
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Pending
Application number
JP3590597A
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English (en)
Inventor
Wataru Ichikawa
渉 市川
Ikuo Koide
育夫 小出
Hideyuki Ideto
英幸 出戸
Fujiki Yokoi
藤樹 横井
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SG KK
Original Assignee
SG KK
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動部の位置検出に利用されるロッドに余分
な長さを必要としなくなって全体の小形化を実現できる
と共に、当該ロッドの機械的強度を低下させることなく
その内部に組込むことが可能になる位置検出装置を提供
する。 【解決手段】 ピストン22のロッド23に設けた挿入
孔25の内周部にリング状の磁性体26を配置ピッチP
で配置し、その挿入孔25内に挿入され基端側がシリン
ダ21に固定されるスリーブ28内の先端側にコア29
を配置して、そのコア29の外周に一次コイル31〜3
4を配置ピッチPs=P×(1−90/360)で配置
すると共に二次コイル35を備え、一次コイル31〜3
4側に位相差が90度である2つの基準信号を与えるこ
とにより、ロッド23の軸方向変位を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動方向へ伸びる
ロッドを備え、静止部に対して変位する可動部の位置を
検出するための位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この様な位置検出装置としては、例え
ば、実公平2−26002号公報に開示されているシリ
ンダ位置検出装置がある。これは、図5に示すように、
シリンダ1の一端部にコイルアセンブリ2が配設されて
おり、そのコイルアセンブリ2の中心部には貫通孔3が
設けられている。その貫通孔3は、シリンダ1内部にお
いて油圧などにより軸方向に往復移動するピストン4の
ロッド5が、スライド自在に貫通するようになってい
る。
【0003】コイルアセンブリ2の筒状のケーシング6
の外周部と貫通孔3を形成している内周部との間には、
軸方向に対して所定の間隔を以て巻装された一次コイル
7,8,9及び10並びにこれらの一次コイル7〜10
に対応して巻装された二次コイル11,12,13及び
14が夫々収納されている。
【0004】ロッド5は、一端がシリンダ内のピストン
4に取付けられた円柱形の心棒5aと、この心棒5aの
周囲に軸方向に交互に嵌着された複数の環状磁性リング
5b及び複数の環状スペーサ5cと、これらの最外周に
嵌着された円筒状のスリーブ5dとから構成されてい
る。尚、スペーサ5c及びスリーブ5dは、非磁性の材
料からなるものである。
【0005】斯様に構成されたシリンダ位置検出装置
は、一次コイル7,8,9及び10に夫々例えばsin
相,−sin相,cos相及び−cos相に対応する励
磁信号を与えることによって、ピストン4が往復移動、
即ち、ロッド5が軸方向に対して直線的に変位した場
合、その変位に応じた位相量φを含む検出信号が直列に
接続された二次コイル11,12,13及び14の側に
現れるようになっている。そして、その検出信号に基づ
いた信号処理を行うことによって位相量φを算出し、以
て、ピストン4またはそのロッド5の軸方向変位を検出
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯様な
構成では、一次コイル7〜10及び二次コイル11〜1
4を内蔵する関係上、軸方向寸法が大きくならざるを得
ないコイルアセンブリ2を、シリンダ1の一端部に突出
状態で設けているため、その分だけ、ロッド5の長さが
ピストン4の最大ストローク長以上に余分に必要となっ
てくる。このため、全体が大形化してしまうという問題
があった。
【0007】本発明は上記事情を鑑みてなされたもので
あり、その目的は、可動部の位置検出に利用されるロッ
ドに余分な長さを必要としなくなって全体の小形化を実
現できると共に、当該ロッドの機械的強度を低下させる
ことなくその内部に組込むことが可能になる位置検出装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の位置検出装置は、移動方向へ伸びる
ロッドを備えた可動部の位置を検出するためのものにお
いて、前記ロッドにその軸方向へ指向した状態で形成さ
れた挿入孔の内周部に、互いの間に所定距離を存した状
態で所定ピッチPで交互に配置される複数個の磁性体
と、前記挿入孔内に挿入されると共に基端部が静止部に
固定されるスリーブと、このスリーブ内の先端側に配置
される棒状のコアと、180度及び360度を除く所定
の位相差Pd度を有する基準交流信号によって個別に励
磁され、前記コアの外周に前記軸方向について所定の距
離P×{n±(Pd/360)}(nは0または任意の
自然数)だけ互いに離隔されて巻装される少なくとも2
個の一次コイルと、前記コアの外周に前記一次コイルに
対応して設けられ、前記ロッドの前記軸方向変位に応じ
て生じるリラクタンスの変化によって位相シフトした検
出信号を出力する二次コイルとを具備したことを特徴と
する。
【0009】斯様に構成すれば、ロッドの内部に当該ロ
ッドの軸方向変位を検出する機構を設けることができる
ので、従来とは異なり、検出機構を設けるためにロッド
に余分な長さを必要とせず、全体の小形化を実現するこ
とができる。また、磁性体を挿入孔の内周部に配置し、
その挿入孔内に挿入されるスリーブ内の先端側にコアを
配置して、そのコアの外周に一次コイル及び二次コイル
を備えたことにより、磁性体の機械的強度を高めるため
に当該磁性体の厚さ寸法を大にする必要がなく、ロッド
に設ける挿入孔の径を大きくする必要がないので、ロッ
ドの機械的強度を充分維持することができる。
【0010】請求項2記載の位置検出装置は、移動方向
へ伸びるロッドを備えた可動部の位置を検出するための
ものにおいて、前記ロッドにその軸方向へ指向した状態
で形成された挿入孔の内周部に、互いの間に所定距離を
存した状態で所定ピッチPで交互に配置される複数個の
磁性体と、前記挿入孔内に挿入されると共に基端部が静
止部に固定されるスリーブと、このスリーブ内の先端側
に配置される棒状のコアと、このコアの外周に巻装さ
れ、基準交流信号によって励磁される一次コイルと、前
記コアの外周に前記一次コイルに対応して、前記軸方向
について所定の距離P×(n±0.25)(nは0また
は任意の自然数)だけ互いに離隔されて巻装され、前記
ロッドの前記軸方向変位に応じて生じるリラクタンスの
変化に基づいて変調された検出信号を出力する少なくと
も2個の二次コイルとを具備したことを特徴とする。
【0011】斯様に構成すれば、レゾルバと同様の検出
原理に基づいて、一次コイル側に与えられた基準交流信
号がロッドの軸方向変位量に応じた位相量に基づいて振
幅変調されて二次コイル側に検出信号として出力され
る。従って、その検出信号からロッドの軸方向変位を検
出することができ、所謂リニアレゾルバとして使用する
ことができる。
【0012】請求項3記載の位置検出装置は、移動方向
へ伸びるロッドを備えた可動部の位置を検出するための
ものにおいて、前記ロッドにその軸方向へ指向した状態
で形成された挿入孔の内周部に、互いの間に所定距離を
存した状態で所定ピッチPで交互に配置される複数個の
磁性体と、前記挿入孔内に挿入されると共に基端部が静
止部に固定されるスリーブと、このスリーブ内の先端側
に配置される棒状のコアと、このコアの外周に巻装さ
れ、基準交流信号によって励磁される一次コイルと、前
記コアの外周に前記一次コイルに対応して、前記軸方向
について所定の距離P×(n±1/3)(nは0または
任意の自然数)だけ互いに離隔されて巻装され、前記ロ
ッドの前記軸方向変位に応じて生じるリラクタンスの変
化に基づいて変調された検出信号を出力する少なくとも
1組の三相二次コイルとを具備したことを特徴とする。
【0013】斯様に構成すれば、シンクロと同様の検出
原理に基づいて、三相の二次コイル側の検出信号からロ
ッドの軸方向変位を検出することができ、リニアシンク
ロとして使用することができる。
【0014】以上の場合において、請求項4に記載した
ように、前記静止部をシリンダとして、前記可動部を前
記シリンダ内に配置されたピストンとすることができる
ものであり、斯様に構成すれば、シリンダを大形化する
ことなく、ピストンロッドの変位量を検出することが可
能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をシリンダ位置検出
装置に適用した場合の第1実施例について、図1乃至図
3を参照して説明する。図1は、装置全体の軸方向断面
を示すものである。シリンダ(静止部)21は、中空円
筒状のシリンダ本体21aの両端部に端板21b及び2
1cを取付けた構造となっており、内部に可動部たるピ
ストン22が配置される。そのピストン22は、軸方向
に伸びてシリンダ21の端板21b(図1中左端のも
の)を貫通するロッド23を一体に有している。また、
ピストン22の外周部はOリング24を介してシリンダ
本体21aの内壁に接するようになっている。
【0016】ピストン22及びロッド23には、その中
心軸部にピストン22の底面(ロッド23の反対側の端
面)側から軸方向へ指向した状態で形成された有底円筒
状の挿入孔25が同心状に設けられている。この挿入孔
25の軸方向長さは、ピストン22の底面がシリンダ2
1の端板21cに当接した状態で、その先端(底部)が
シリンダ21の他方の端板21bよりシリンダ21の外
へ突出した位置に設定されている。
【0017】挿入孔25の内周部には、例えば鉄をリン
グ状に形成してなる磁性体26及び例えば真鍮を同様に
リング状に形成してなる非磁性体のスペーサ27が夫々
複数個交互に嵌込まれている。磁性体26及びスペーサ
27の軸方向寸法は夫々同一のP/2(Pは、例えば数
10mm程度)に設定されており、従って、磁性体26
の配置ピッチはPとなっている(図2参照)。
【0018】また、シリンダ21の端板21cには、ピ
ストン22の挿入孔25よりも径小なる挿入孔21dが
設けられている。そして、シリンダ21の外部から、そ
れらの挿入孔21d及び25に対して、例えばステンレ
スなどの非磁性材からなるスリーブ28が挿入されてい
る。このスリーブ28の外径は挿入孔21dの径に等し
く、その長さは、ピストン22の底面がシリンダ21の
端板21cに当接した状態で、先端が挿入孔25の底部
に達する程度に設定されている。
【0019】尚、スリーブ28の基端部側には、径大な
取付け用基部28aが形成されており、この取付け用基
部28aを端板21cに当接させることによって、当該
スリーブ28の軸方向の位置決めを行っている。また、
具体的には図示しないが、スリーブ28は、上記取付け
用基部28aを静止部であるシリンダ21の端板21c
に対して例えばねじ止めすることにより固定される構成
となっている。
【0020】図1におけるスリーブ28の先端部分を拡
大した図2にも示すように、スリーブ28内の先端側に
は、鉄などの磁性材からなり、スリーブ28の内径より
も径小である円柱棒状のコア29が配置されている。コ
ア29は、その中心がロッド23の中心に一致するよう
にして、両端部が保持材30a,30bによってスリー
ブ28内に保持されている。尚、一方の保持材30a
は、スリーブ28の先端を閉鎖するためのキャップを兼
用している。
【0021】コア29の外周には、4相の一次コイル3
1,32,33及び34(夫々A相,B相,C相及びD
相とする)が、図中左方から右方にかけて順に巻装され
ている。尚、これらの一次コイル31〜34のコイル長
は各々Psであり、夫々の配置ピッチもPsとなってい
る。
【0022】この配置ピッチPsは、磁性体26の配置
ピッチPに対して、Ps=0.75Pとなるように設定
されている。また、これらの一次コイル31〜34の外
周には、それらの全域に渡るようにして二次コイル35
が巻装されており、一次コイル31〜34及び二次コイ
ル35とシリンダ21の外部に存在する後述の検出回路
36とは、スリーブ28内を渡る配線37によって接続
されている。
【0023】次に、以上のように構成されている位置検
出装置の検出原理について、図3をも参照して説明す
る。図3は、一次コイル31〜34及び二次コイル35
の結線状態と検出回路36の電気的構成を示す機能ブロ
ック図である。一次コイル31(A相)と33(C相)
とは互いに逆相で励磁されるように直列で結線され、一
次コイル32(B相)と34(D相)とについても、同
様の関係となるように結線されている。尚、図3におい
ては、一次コイル31〜34の配置は、図示の関係上3
1(A相),33(C相),32(B相),34(D
相)の順となっているが、実際の配置順は図1及び図2
に示す通りである。
【0024】そして、直列結線された一次コイル31
(A相)及び33(C相)の一次側端子38に正弦信号
sinωtを印加し、直列結線された一次コイル32
(B相)及び34(D相)の一次側端子39に余弦信号
cosωtを印加する。すると、一次コイル33(C
相)には−sinωtが、一次コイル34(D相)には
−cosωtが現れてA相→B相→C相→D相の各信号
間の位相差は夫々90度となり、二次コイル35の二次
側端子40には、A相,B相,C相及びD相の各信号が
加算されたものが出力される。
【0025】ここで、一次コイル31〜34の配置ピッ
チ(所定の距離)Psは、磁性体26の配置ピッチPに
対してA相,B相,C相及びD相の励磁信号の位相差9
0(Pd)度に応じた割合で設定されている。即ち、 Ps=P(1−90/360)=0.75P …(1) となっている。従って、ロッド23が軸方向に変位する
と、その内周部にある磁性体26が変位することにより
各相A〜Dにおける磁気回路のリラクタンスが変化する
が、そのリラクタンス変化の位相は各相毎に90度ずつ
ずれることになる。
【0026】また、上述のように、磁性体26を一定の
配置ピッチPで配置することにより、一次コイル31〜
34の磁気回路に生じるリラクタンスの逆数パーミアン
ス変化は、近似的に三角関数状となる。例えば、ロッド
23の軸方向変位量Lに応じた位相量をφとすると、そ
のパーミアンス変化の関数は、A相がP+Pcos
φ,B相がP+Psinφ,C相がP−Pco
sφ及びD相がP−Psinφなる略式で示すこと
ができる。ここで、Pはロッド23の軸方向変位に対
して変化しないパーミアンス分を示し、Pはロッド2
3の軸方向変位に対して変化するパーミアンス分を示
す。
【0027】すると、二次コイル35の二次側端子40
a,40b間に出力される検出信号Yは、(2)式のよ
うになる。 Y= sinωt(P+P)cosφ −sinωt(P−P)cosφ +cosωt(P+P)sinφ −cosωt(P−P)sinφ =2Psinωtcosφ+2Pcosωtsinφ =2Psin(ωt+φ) …(2)
【0028】ここで、(2)式の係数“2P”を、諸
種の条件に応じて定まる係数Kで置き換えて(3)式の
ように表す。 Y=Ksin(ωt+φ) …(3) 従って、この検出信号Yにおける基準信号(一次側の励
磁信号)sinωtまたはcosωtからの位相ずれφ
を測定することにより、ロッド23の軸方向変位量Lを
検出することができる。
【0029】但し、位相ずれφが全角たる2πであると
きは、軸方向変位量Lは磁性体26の配置ピッチPに相
当するので、上記方式によれば、距離Pの範囲内で軸方
向変位量Lの絶対位置を検出することができる。
【0030】次に、位相量φを検出するための検出回路
の構成について、図3を参照して説明する。検出回路3
6は、基準信号sinωt及びcosωtを発生させる
発振部36a及び位相量φを検出する検出部36bで構
成されている。
【0031】クロック発振器41から出力されるクロッ
クパルス信号CPは、カウンタ42に与えられるように
なっており、カウンタ42は、例えば、立上がりエッジ
において入力されるクロックパルス数をカウントするよ
うになっている。カウンタ42は、モジュロM(Mは任
意の自然数)のフリーランカウンタ(即ち、カウント値
が0〜M−1)であり、そのカウント値は、パラレルの
データバスを介してレジスタ43に出力されるようにな
っている。
【0032】また、カウンタ43の上記データバスの内
M/4分周出力となるバスラインは、ポジティブエッジ
トリガでトグル動作するDフリップフロップ44のクロ
ック入力端子Cに接続されており、Dフリップフロップ
44には、クロックパルス信号CPをM/4分周したパ
ルス信号Pcが与えられるようになっている。
【0033】Dフリップフロップ44のQ出力端子及び
Q*出力端子は、同様にトグル動作するDフリップフロ
ップ45及び46のクロック入力端子Cに夫々接続され
ており、Dフリップフロップ45及び46には、正相パ
ルス信号Pa及び逆相パルス信号Pbが夫々与えられる
ようになっている。
【0034】Dフリップフロップ45の出力端子Qは、
ローパスフィルタ47及び増幅器48を介して一次コイ
ル31の一次側端子38に接続されている。また、Dフ
リップフロップ46の出力端子Qは、ローパスフィルタ
49及び増幅器50を介して一次コイル32の一次側端
子39に接続されている。
【0035】即ち、パルス信号Pcは、Dフリップフロ
ップ44及び45(46)を介して更に4分周されるこ
とにより、Dフリップフロップ45(46)から出力さ
れるパルス信号は、クロックパルス信号CPをM分周し
たものとなっている。また、正相及び逆相パルス信号P
a及びPbの立上がりエッジの位相差は90度であるか
ら、Dフリップフロップ45及び46から出力されるパ
ルス信号の位相差も90度である。
【0036】そして、Dフリップフロップ45及び46
から出力されるパルス信号は、夫々ローパスフィルタ4
7及び49において高調波成分がフィルタリングされる
ことによりその基本周波数のみが出力されて、増幅器4
8から出力される信号をsinωtとすると、増幅器5
0から出力される信号はcosωtとなる。而して、こ
れらの信号sinωt及びcosωtは、クロックパル
ス信号CPをM分周したものであるから、カウンタ42
の上記信号の周期または位相角に対する分解能はMとな
っている。
【0037】一方、二次コイル35の二次側端子40
は、増幅器51を介してコンパレータ52の入力端子に
接続され、コンパレータ52からは、検出信号Yの正,
負極性に応じた矩形波信号が出力されて、立上がり検出
回路53に与えられるようになっている。立上がり検出
回路53は、与えられた矩形波信号の立上がりエッジを
検出してパルス信号Tsを出力し、そのパルス信号Ts
はレジスタ43のロード信号入力端子に与えられるよう
になっている。
【0038】次に、本実施例の作用について説明する。
発振部36aからは、クロックパルス信号CPをM分周
した信号に基づく基準信号sinωt及びcosωtが
出力されて、一次コイル31〜34が励磁される。そし
て、ピストン22が油圧などによって軸方向にLだけ変
位すると、その変位量Lに応じた位相ずれφを含む検出
信号Y=Ksin(ωt+φ)が、上記原理に基づいて
二次コイル35の側に出力される。
【0039】すると、検出部36bにおいては、検出信
号Yの極性が負から正に移行する場合のゼロクロス点に
応じたタイミングが、立上がり検出回路53により捕ら
えられ、パルス信号Tsが出力される。そして、そのパ
ルス信号Tsが出力されるタイミングで、レジスタ43
はカウンタ42のカウント値Dφをロードする。
【0040】即ち、レジスタ43にロードされるカウン
ト値Dφは、検出信号Yに含まれている位相ずれφを示
すデジタル値であり、位相量φは、 φ=2π×(Dφ/M)[rad] …(4) で求められ、軸方向変位量Lは、 L=(φ/2π)×P[mm] …(5) となる。
【0041】以上のように本実施例によれば、ピストン
22のロッド23の内部に、そのロッド23の軸方向変
位を検出する機構を設けたので、従来とは異なり、検出
機構を設けるためにロッド23に余分な長さを必要とせ
ず、ピストン22及びシリンダ21を含む全体を小形化
することができる。
【0042】また、リング状の磁性体26を挿入孔25
の内周部に配置し、その挿入孔25内に挿入されるスリ
ーブ28内の先端側にコア29を配置して、そのコア2
9の外周に一次コイル31〜34及び二次コイル35を
備えたことにより、磁性体26の機械的強度を高めるた
めに当該磁性体26(及びスペーサ27)の厚さ寸法を
大にする必要がなく、ロッド23に設ける挿入孔25の
径を大きくする必要がないので、ロッド23の機械的強
度を充分維持することができる。即ち、本実施例の位置
検出装置は、シリンダ21内に配置されるピストン22
のような静止部と可動部とからなるものにおいて、軸方
向変位を検出するのに好適するものである。
【0043】更に、本実施例によれば、ピストン22及
びロッド23に挿入孔25を設けるだけで位置検出装置
を容易に組込むことができるので、シリンダ及びピスト
ンのサイズや構造等を特に限定することなく、多様な種
類のものに組込むことが可能である。
【0044】図4は本発明の第2実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実
施例は、ロッド23内部の軸方向変位を検出する構成自
体は実質的に第1実施例と同様であるが、検出方式が異
なるものである。
【0045】即ち、コア29の外周に巻装される各コイ
ルは、第1実施例における一次コイル31,32,33
及び34に対応するものが二次コイル31′(A相),
32′(B相),33′(C相)及び34′(D相)と
なっており、同じく第1実施例における二次コイル35
に対応するものが一次コイル35′となって、第1実施
例とは一次/二次の関係が逆転している。そして、一次
コイル35′の一次側端子40′には、信号源54から
出力される基準交流信号sinωtが与えられるように
なっている。
【0046】ここで、第2実施例における軸方向変位量
Lの検出原理について説明する。ロッド23が軸方向に
変位すると、第1実施例と同様に、その内周部の磁性体
26が変位して、各相A〜Dにおける磁気回路のリラク
タンスが90度ずつずれた位相で変化する。そして、ロ
ッド23の軸方向変位量Lに応じた位相量をφとした場
合のパーミアンス変化の関数は、A相がP+Pco
sφ,B相がP+Psinφ,C相がP−P
osφ及びD相がP−Psinφなる略式で示され
る。
【0047】すると、一次コイル35′に基準交流信号
sinωtが与えられている状態で、二次コイル31′
と33′との間、即ち、二次側端子38′とアースとの
間に出力される検出信号Ys、及び二次コイル32′と
34′との間、即ち、二次側端子39′とアースとの間
に出力される検出信号Ycは、(6)及び(7)式のよ
うになる。 Ys= sinωt(P+Pcosφ) −sinωt(P−Pcosφ) =2Psinωtcosφ …(6) Yc= sinωt(P+Psinφ) −sinωt(P−Psinφ) =2Psinωtsinφ …(7)
【0048】ここで、(6),(7)式の係数“2
”を、諸種の条件に応じて定まる係数Kで置き換え
て(8),(9)式のように表す。 Ys=Ksinωtcosφ …(8) Yc=Ksinωtsinφ …(9) 従って、検出信号Ys及びYcは、基準交流信号sin
ωtを、cosφ及びsinφによって振幅変調した信
号となる。即ち、上記検出原理は、レゾルバの検出方式
に等しいものとなっている。
【0049】再び、図4を参照して、二次側端子38′
及び39′は、サイン/コサインマルチプライヤ(以
下、マルチプライヤと称す)55の入力端子に接続され
ており、検出信号Ys及びYcが与えられるようになっ
ていると共に、アップダウンカウンタ(以下、カウンタ
と称す)56からカウント値Dθのデータが与えられる
ようになっている。そして、マルチプライヤ55は、検
出信号Ysにcosθを乗じた信号Ysp及び検出信号
Ycにsinθを乗じた信号Ycpを減算器57に出力
するようになっている。
【0050】減算器57は、入力信号の差(Ysp−Y
cp=Ksinωtsin(φ−θ))をとって出力
し、その出力信号は、増幅器58を介してエラー検出回
路59に与えられるようになっている。
【0051】エラー検出回路59には、信号源54から
出力される基準交流信号sinωtと同じものが検波用
の信号として与えられている。そして、エラー検出回路
59は、増幅器57から与えられた信号を検波すると共
に、その信号に含まれている位相差(φ−θ)に応じた
アップ/ダウン信号を、VCO60を介してカウンタ5
6に出力するようになっている。
【0052】即ち、エラー検出回路59は、位相差(φ
−θ)が正であればその差に応じたレベルのアップ信号
を出力し、位相差(φ−θ)が負であればその差に応じ
たレベルのダウン信号を出力する。そして、VCO60
は、与えられたアップ/ダウン信号のレベルに基づいた
周波数のアップ/ダウンのクロックパルス信号をカウン
タ56に出力する。そして、カウンタ56は、カウント
データDθをデジタル値で出力するようになっている。
以上が検出回路61を構成している。
【0053】次に、第2実施例の作用について説明す
る。上述した検出原理により、ロッド23が変位量Lで
軸方向に変位すると、その変位量Lに応じた位相量φに
基づいて一次コイル35′と二次コイル31′〜34′
との間に生じるリラクタンスの変化によって、検出信号
Ys及びYcが(8)及び(9)式で示したように出力
される。
【0054】そして、これらの検出信号Ys及びYc
は、マルチプライヤ55によって夫々cosθ及びsi
nθが乗じられて出力信号Ysp及びYcpとなり、減
算器57で両者の差が演算された結果がエラー検出回路
59に与えられる。エラー検出回路59は、位相差(φ
−θ)の正/負及びその差に応じたレベルのアップ/ダ
ウン信号を出力し、VCO60は、与えられたアップ/
ダウン信号のレベルに応じた周波数のクロックパルス信
号をカウンタ56に出力する。
【0055】カウンタ56は、上記クロックパルス信号
によるカウント値Dθを出力して、マルチプライヤ55
に与える。即ち、以上のフィードバック系においては、
位相量φに対してθを等しくすることにより、位相差
(φ−θ)が常に零となるような制御が行われるもので
あり、カウント値Dθが位相量φに応じた出力結果とし
て得られる。従って、第1実施例の(4)及び(5)式
と同様にして、ロッド23の軸方向変位量Lが得られ
る。
【0056】以上のように第2実施例によれば、一次コ
イル35′に基準交流信号sinωtを与え、ロッド2
3の軸方向変位量Lに応じた位相量φにより二次コイル
31′〜34′側に生じるリラクタンスの変化に基づい
て、レゾルバと同様の検出原理によって軸方向変位量L
を検出することができ、所謂リニアレゾルバとして使用
することができる。
【0057】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。シリンダ21及びピストン22に適
用するものに限らず、静止部と、ロッドを有してその軸
方向に変位する可動部とを備えたものであれば適用が可
能である。各一次コイル31〜34のコイル長は配置ピ
ッチPsより小さくしても良い。一次コイル31〜34
をコア29に巻装する順番は、一次コイル31(A相)
と32(B相)との配置ピッチ及び一次コイル33(C
相)と34(D相)との配置ピッチをPsとすれば、3
1(A相),33(C相),32(B相),34(D
相)の順で巻装しても良い。
【0058】一次コイル31〜34及び二次コイル35
の結線方式は図3に示すものに限らない。実公平1−2
5286号公報や実公平2−26002号公報に開示さ
れているように、例えば、A相及びC相の一次コイル,
B相及びD相の一次コイルを夫々同相の基準信号sin
ωt,cosωtが与えられるように結線し、二次コイ
ルのA相及びC相に対応する組,B相及びD相に対応す
る組を夫々逆相となるように結線した上で両組を直列に
結線しても良い。また、この場合、一次コイルをsin
相とcos相との2つにして両者の配置ピッチをPsと
して、各一次コイルの両隣りに、A相及びC相に対応す
る二次コイルとB相及びD相に対応する二次コイルとを
巻装しても良い。尚、以上は第2実施例における二次コ
イル31′〜34′及び一次コイル35′についても同
様である。配置ピッチPsは、Ps=0.75Pに限ら
ずPs=1.25Pに設定しても良い。また、Ps=P
(n±0.25)のnの値を“0”または“2”以上に
設定しても良い(但し、Ps>0)。
【0059】第1実施例において、一次コイルに与える
2つの基準信号の位相差Pdは90度に限らず適宜(但
し、180度及び360度を除く)変更して良く、その
位相差Pd度に応じて、配置ピッチPsをPs=P(n
±Pd/360)に設定すれば良い。第1実施例におけ
る位相量φの検出回路は、デジタル値Dφとして得るも
のに限らず、積分回路を用いて基準信号sinωtと検
出信号Y=Ksin(ωt+φ)との所定位相角におけ
る時間差分(例えば0度)を求めることにより、アナロ
グ量として得るように構成しても良い。第2実施例にお
いても同様である。ロッド23が時間経過に伴って移動
する場合には、その速度及び加速度を検出信号Yに基づ
いて求めることも可能である。即ち、ロッド23が時間
tの関数で変位すれば、それに伴って生じる位相量φの
変化も時間tの関数φ(t)となり、検出信号Yは、Y
=Ksin(ωt+φ(t))と表される。従って、特
願昭55−147425号,特願昭56−750号また
は特願昭56−1073号などの明細書において開示さ
れている方式を用いて、上記検出信号Yに基づき軸方向
変位の速度及び加速度を検出することができる。
【0060】磁性体26の形状は必ずしもリング状であ
る必要はなく、リングの一部分若しくは複数か所を欠い
た形状でも良い。スペーサ27は、磁性体26を配置ピ
ッチPsで固定できれば、真鍮などを用いずとも空気な
どでも良い。磁性体26と非磁性体27との軸方向寸法
は必ずしも等しくする必要はなく、両者の軸方向寸法の
比率は、実際の設計において検出系に生じる誤差などに
応じて最適な検出信号Yが得られるように適宜変更すれ
ば良い。配置ピッチPを超える軸方向変位量を検出した
い場合は、ピッチPを1単位として検出する手段を併設
して、ロッド23における個々の磁性体26の絶対番地
を求め、その絶対番地と位相ずれφに基づく軸方向変位
Lとを組み合わせて検出すれば良い。
【0061】また、レジスタ43から出力されるデジタ
ル値Dφを参照して、ロッド23の軸方向変位に伴って
変化するデジタル値Dφが“0”と“M−1”との間で
移行する状態を捕らえることにより、配置ピッチPを超
える範囲の変位量を検出しても良い。挿入孔25の形状
は円筒状に限ることなく、ロッド23の軸方向を指向す
るような形状であれば良い。同様に、コア29の形状も
円筒状に限る必要はない。C相及びD相に対応する一次
コイル32及び34は、検出信号Yの精度を高めたい場
合などに必要に応じて設ければ良く、それ以外の場合は
省略することも可能である。第2実施例における二次コ
イル32′及び34′についても同様である。一次コイ
ルの相数は4相若しくは2相に限ることなく、より大き
な相数にしても良い。第2実施例における二次コイルに
ついても同様である。
【0062】第2実施例の検出回路61に代えて、以下
のような検出回路を構成しても良い。即ち、検出信号Y
s及びYcを復調してcosφ及びsinφ成分のみを
得た後A/D変換してから、マイクロコンピュータなど
からなる制御回路に取込んでtan−1(sinφ/c
osφ)を演算することによって位相量φを得ることも
できる。また、これらに限らず、位相量φをアナログ値
として直接得るようにしても良い。第2実施例におい
て、二次コイルを磁性体26の配置ピッチPに対して、
位相差120度に対応する配置ピッチPs=P×(n±
1/3)(nは0または任意の自然数)で配置された少
なくとも一組の三相の二次コイルを設けても良い。斯様
に構成した場合の位相量φの検出方式は、シンクロと同
様の検出原理になり、リニアシンクロとして使用するこ
とができる。
【0063】この場合、例えば、第2実施例と同様に検
出回路61を用いて検出を行うには、三相の二次コイル
とマルチプライヤ55との間にスコットトランスを介し
て三相→二相変換を行えば良い。また、上記のように制
御回路によりtan−1(sinφ/cosφ)を演算
したり、三相出力から位相量φをアナログ値として直接
得るようにしても良い。コア29に対して、一次コイル
31〜34(二次コイル31′〜34′)と二次コイル
35(一次コイル35′)とを巻装する順序を逆にして
も良い。
【0064】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載の位置検出装置によ
れば、ロッドの内部に当該ロッドの軸方向変位を検出す
る機構を設けたので、従来とは異なり、検出機構を設け
るためにロッドに余分な長さを必要とせず、可動部及び
静止部を含む全体を小形化することができる。また、磁
性体を挿入孔の内周部に配置し、その挿入孔内に挿入さ
れるスリーブ内の先端側にコアを配置して、そのコアの
外周に一次コイル及び二次コイルを備えたことにより、
磁性体の機械的強度を高めるために当該磁性体の厚さ寸
法を大にする必要がなく、ロッドに設ける挿入孔の径を
大きくする必要がないので、ロッドの機械的強度を充分
維持することができる。
【0065】請求項2記載の位置検出装置によれば、レ
ゾルバと同様の検出原理に基づいて、一次コイル側に与
えられた基準交流信号が、ロッドの軸方向変位量に応じ
た位相量に基づいて振幅変調されて二次コイル側に検出
信号として出力されるので、その検出信号からロッドの
軸方向変位を検出することができ、所謂リニアレゾルバ
として使用することができる。
【0066】請求項3記載の位置検出装置によれば、シ
ンクロと同様の検出原理に基づいて、三相の二次コイル
側の検出信号からロッドの軸方向変位を検出することが
でき、リニアシンクロとして使用することができる。
【0067】請求項4記載の位置検出装置によれば、静
止部をシリンダとして、可動部を前記シリンダ内に配置
されたピストンとしたので、シリンダを大形化すること
なく、ピストンロッドの変位量を検出することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の軸方向断面図
【図2】図1における要部の拡大図
【図3】検出回路の電気的構成を示す機能ブロック図
【図4】本発明の第2実施例を示す図3相当図
【図5】従来のシリンダ位置検出装置を示す図1相当図
【符号の説明】
21はシリンダ(静止部)、22はピストン(可動
部)、23はロッド、25は挿入孔、26は磁性体、2
8はスリーブ、29はコア、31,32,33及び34
は一次コイル、31′,32′,33′及び34′は二
次コイル、35は二次コイル、35′は一次コイルを示
す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動方向へ伸びるロッドを備えた可動部
    の位置を検出するための位置検出装置において、 前記ロッドにその軸方向へ指向した状態で形成された挿
    入孔の内周部に、互いの間に所定距離を存した状態で所
    定ピッチPで交互に配置される複数個の磁性体と、 前記挿入孔内に挿入されると共に基端部が静止部に固定
    されるスリーブと、 このスリーブ内の先端側に配置される棒状のコアと、 180度及び360度を除く所定の位相差Pd度を有す
    る基準交流信号によって個別に励磁され、前記コアの外
    周に前記軸方向について所定の距離P×{n±(Pd/
    360)}(nは0または任意の自然数)だけ互いに離
    隔されて巻装される少なくとも2個の一次コイルと、 前記コアの外周に前記一次コイルに対応して設けられ、
    前記ロッドの前記軸方向変位に応じて生じるリラクタン
    スの変化によって位相シフトした検出信号を出力する二
    次コイルとを具備したことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 移動方向へ伸びるロッドを備えた可動部
    の位置を検出するための位置検出装置において、 前記ロッドにその軸方向へ指向した状態で形成された挿
    入孔の内周部に、互いの間に所定距離を存した状態で所
    定ピッチPで交互に配置される複数個の磁性体と、 前記挿入孔内に挿入されると共に基端部が静止部に固定
    されるスリーブと、 このスリーブ内の先端側に配置される棒状のコアと、 このコアの外周に巻装され、基準交流信号によって励磁
    される一次コイルと、 前記コアの外周に前記一次コイルに対応して、前記軸方
    向について所定の距離P×(n±0.25)(nは0ま
    たは任意の自然数)だけ互いに離隔されて巻装され、前
    記ロッドの前記軸方向変位に応じて生じるリラクタンス
    の変化に基づいて変調された検出信号を出力する少なく
    とも2個の二次コイルとを具備したことを特徴とする位
    置検出装置。
  3. 【請求項3】 移動方向へ伸びるロッドを備えた可動部
    の位置を検出するための位置検出装置において、 前記ロッドにその軸方向へ指向した状態で形成された挿
    入孔の内周部に、互いの間に所定距離を存した状態で所
    定ピッチPで交互に配置される複数個の磁性体と、 前記挿入孔内に挿入されると共に基端部が静止部に固定
    されるスリーブと、 このスリーブ内の先端側に配置される棒状のコアと、 このコアの外周に巻装され、基準交流信号によって励磁
    される一次コイルと、 前記コアの外周に前記一次コイルに対応して、前記軸方
    向について所定の距離P×(n±1/3)(nは0また
    は任意の自然数)だけ互いに離隔されて巻装され、前記
    ロッドの前記軸方向変位に応じて生じるリラクタンスの
    変化に基づいて変調された検出信号を出力する少なくと
    も1組の三相二次コイルとを具備したことを特徴とする
    位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記静止部はシリンダであり、 前記可動部は前記シリンダ内に配置されたピストンであ
    ることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の位
    置検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204348A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Panasonic Electric Works Co Ltd ポジションセンサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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