JPH10232089A - カセット搬送式熱処理装置 - Google Patents

カセット搬送式熱処理装置

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JPH10232089A
JPH10232089A JP5092697A JP5092697A JPH10232089A JP H10232089 A JPH10232089 A JP H10232089A JP 5092697 A JP5092697 A JP 5092697A JP 5092697 A JP5092697 A JP 5092697A JP H10232089 A JPH10232089 A JP H10232089A
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cassette
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Tsutomu Hirata
勉 平田
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Tabai Espec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理装置を小型化して処理能力を大きくす
る。 【解決手段】 熱処理室12内に紙面に直角方向(Y方
向)に例えば上3個と下4個入れられたカセット11を
それぞれ異なった位置で上下固定及び移動台2〜5並び
に支持ピン9−1、9−2の何れかで支持し、移動台を
Y方向に移動させる移動機構6、上下動機構7、支持ピ
ンをZ方向及びX方向に動かす昇降機構8及び支持位置
切換機構9を設ける。 【効果】 諸機構を作動させカセットを支持替えしつつ
循環させ、1つのカセットをワークWが順次スリット位
置で停止するように上昇させ、外部ロボット等でワーク
を入替えることにより、連続的に熱処理できる。平面ス
ペースが小さくなる。外部にカセット循環スペースが不
要になる。2段層流が可能になり、ダクトスペースも小
さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を支持できる
支持体を熱処理室内で移動させると共に送風機で加熱気
体を循環させて前記物品を熱処理する熱処理装置に関
し、特に、各種電気・電子装置、その部品、各種材料等
の被処理物を順次熱雰囲気に曝して所望の熱処理を加え
た後、順次排出する形式の熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカセット搬送式熱処理装置は、例
えば図11に示す如く、熱処理室12の内部とその外部
200とのそれぞれにチェーン等の搬送機構201a、
201bを設けると共に、両搬送機構間の移載機構20
2を設け、これらの間でカセット11を循環させつつ、
その中に積載・支持されたガラス基板等のワークWを熱
処理できる構造になっている。カセットへのワークの出
し入れは、カセットを熱処理室の外部の出入口に停止さ
せ、出入口に配設されたロボット203で行う。
【0003】しかしながら、このような装置では、熱処
理室の外部にカセットの循環戻し系を設けるので、熱処
理室内にある有効なカセットスペースの2倍以上の平面
的スペースが必要になる。その結果、装置が大型化する
と共に、熱処理装置の設置される工場等において広い床
面積を占有することになる。又、カセットを熱処理室内
のみで循環させられないため、熱処理室の両側にカセッ
トを出し入れするための大きな開口及びこれを開閉する
シャッター204が設けられる。その結果、装置の構成
が複雑化する。又、開口にシャッターを設けても、カセ
ット通過時にはこれが大きく開いた状態になるので、外
気の侵入による内部温度の低下や温度分布の乱れの発生
が避けられない。更に、この装置では搬送機構201a
が熱処理室12内に出入りするので、その防塵対策も必
要になる。
【0004】一方、このような熱処理装置では、熱処理
のための風を水平層流で流すことが望ましいが、熱処理
室内ではカセットが1段・1列搬送になっているため、
カセット1個当たりの循環風量が多くなると共に、風を
戻すだけのためのリターンダクトを必要とし、熱処理室
が大型化すると共に熱負荷が増大し、設置スペースも一
層大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、小型で処理能力が大きく且つ設
置スペースが小さく、温度低下や温度分布の乱れが少な
く、効率の良い空気流れを形成できる熱処理装置を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、物品を支持できる支持
体を熱処理室内で移動させると共に送風手段で加熱気体
を循環させて前記物品を熱処理する熱処理装置におい
て、前記支持体の移動方向の一方側に設けられた物品出
入用開口と、前記支持体を前記移動方向にほぼ直角であ
る上下方向に2段にそれぞれ複数個支持できる上下の固
定支持部材及び上下の移動支持部材と、前記移動支持部
材を前記移動方向に前記支持体1個分移動可能にする移
動手段と、前記移動支持部材を上下方向にそれぞれ前記
固定支持部材の支持位置を通過して往復移動可能にする
上下移動手段と、前記一方側及びその反対の他方側でそ
れぞれ前記支持体1個を支持できる一方側及び他方側の
単体支持部材と、前記支持体に支持された物品が前記物
品出入用開口に対向する位置で停止するように前記一方
側の単体支持部材を停止させつつ前記2段間で上昇又は
下降可能にする一方側昇降手段と、前記他方側の単体支
持部材を前記2段間で前記一方側昇降手段とは反対の方
向に昇降可能にする他方側昇降手段と、前記単体支持部
材を支持位置と退避位置との間で切り換え可能にする切
換手段と、を有することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、上記に加えて、前記支
持体は前記物品を複数段に積載でき、前記一方側昇降手
段は前記支持体に支持された各段の物品が順次前記物品
出入用開口に対向する位置で停止するように前記一方側
の単体支持部材を停止させつつ上昇又は下降可能にする
ことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の発明の特徴
に加えて、前記移動方向及び前記上下方向にほぼ直角な
方向である横方向の一方側及び他方側の両側において前
記上下方向に形成された送風路と、前記一方側の送風路
における上方部分又は下方部分の何れかに設けられ前記
一方側から他方側に前記横方向に前記加熱気体が流れる
ように整流する第1整流手段と、前記他方側の送風路に
おける上方部分又は下方部分の何れかであって前記第1
整流手段とは反対の部分に設けられ前記他方側から前記
一方側に前記横方向に前記加熱気体が流れるように整流
する第2整流手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明を適用した
熱処理装置の全体的構成の一例を示す。まずこれらの図
によって装置全体の概要を説明する。熱処理装置は、物
品としてのLCDガラス基板から成るワークWを支持で
きる支持体としてのカセット11を熱処理室12内で移
動させると共に、送風手段としての送風機13で加熱気
体である熱風を循環させてカセット内のワークWを熱処
理する装置である。
【0010】この熱処理装置は、カセットの移動装置部
分として、カセット11の移動方向であるほぼ水平なY
方向の一方側である図2における右端側(以下「正面
側」という)に設けられた物品出入用開口としてのスリ
ット1、カセット11をY方向にほぼ直角な上下方向で
あるZ方向の2段にそれぞれ複数個支持できる上下の固
定支持部材としての上固定台2及び下固定台3、上下の
移動支持部材としての上移動台4及び下移動台5、移動
台4、5をY方向にカセット1個分移動可能にする移動
手段としての移動機構6、移動台4、5をZ方向にそれ
ぞれ上下固定台2、3の支持位置を通過して往復移動可
能にする上下移動手段としての上下動機構7、正面側及
びその反対側(以下「背面側」という)でそれぞれカセ
ット1個を支持できる一方側及び他方側の単体支持部材
としての正面側及び背面側支持ピン10−1及び10−
2、これらを上下段の間で昇降可能にする一方側及び他
方側昇降手段としての正面側及び背面側昇降機構8−1
及び8−2、支持ピン10−1及び10−2をカセット
支持位置と退避位置との間で切り換え可能にする切換手
段としての正面側及び背面側切換機構9−1及び9−
2、等を有する。
【0011】カセット11は、図2では11−1〜8ま
で上下2段にそれぞれ4個づつ示されている。なお、後
述するが、実際にはこれより1個少ない7個が熱処理室
12内に入れられる。又、1〜7の番号は、熱処理が終
了して内部に積載されたワークWがスリット1から取り
出されることになるカセットの順位を示す。カセットは
全て同じもので、詳細を図示しないが枠組み構造になっ
ていて、ワークWを平行に複数段として例えば10段程
度積載できる。そして、昇降機構8−1は、カセット内
の各段のワークWが順次スリット1に対向する位置で停
止するように、下段の正面側のカセット11−1を停止
と上昇とを繰り返しつつ上昇させことができる。昇降機
構8−2は、上段の背面側のカセット11−5を途中で
停止させることなく上段から下段に下降させることがで
きる。
【0012】熱処理室12内には、YZ方向にほぼ直角
な横方向であるX方向の一方側及び他方側の両側におい
てZ方向に形成された送風路14、その一方側送風路1
4−1における本例では上方部分に設けられ一方側から
他方側にX方向に熱風が流れるように整流する第1整流
手段としての高性能フィルタ15、他方側送風路14−
2における本例では下方部分に設けられ他方側から一方
側にX方向に熱風が流れるように整流する第2整流手段
としての層流器16、ヒータ17等が配設されている。
一方側送風路14−1の下部は、送風機13及びヒータ
17の配設された空調室になっている。
【0013】符号13aは送風機用モータ、18は扉、
19は断熱壁である。熱処理室12の下方には、これと
分離された機械室20が形成されていて、移動・昇降等
の諸機構はこの中に配設されている。スリット1は、図
示しないが適当にエアーシールされ、ワーク出し入れ時
の外気の進入が防止される。
【0014】熱処理装置としては、以上の他に、図示し
ない制御装置等、通常必要になる諸機器や装備品が設け
られる。制御装置は、上記のヒータや送風機の制御と共
に、カセット移動装置部分の諸機構が後述するように作
動してカセット内のワークを熱処理できるように、それ
らの駆動部分の制御を行う。
【0015】熱処理装置の正面側には、本例では、ワー
ク搬出/搬入兼用のロボット100が配設されている。
ロボット100は、ワークWを出し入れできるようにス
リット1のレベルでY方向にそれぞれ独立に往復動可能
な上下ツインアームから成る取出ハンド101及び投入
ハンド102を備え、Z方向へのアームの昇降と中心軸
103を中心として支柱104が回転可能な4軸ロボッ
トである。図4〜6は、上下の固定及び移動台2〜5の
構造と移動台4、5の移動機構及び上下動機構の一例を
示す。
【0016】上下固定台2及び3は、図示のカセット1
1−1〜8のうち、それぞれ、上の中央部分のカセット
11−6、7及び下の全カセット11−1〜4を支持で
きるようにY方向に延設されていて、それぞれ、機械室
20内に適当に固定支持された固定ベース21に立設さ
れた支持棒22及び23によって支持されている。
【0017】上下移動台4及び5は、それぞれカセット
3個分を支持できるようにY方向に延設されていて、そ
れぞれ支持棒41及び51で支持されている。図4では
それぞれ上下のカセット11−5〜7及び11−2〜4
を支持できる位置にある。上下移動台4、5のX方向に
おけるカセット支持位置は、上下固定台2、3の支持位
置の外側であってカセットの端から内側に入った位置に
ある。この位置は、図5で仮に両側で異なった上下方向
位置を示しているように(実際には両側が同じ動きをす
る)、上下移動台4、5がそれぞれ上下固定台2、3の
支持レベルを通過し、支持位置と退避位置との間で上下
動するときに、固定台2、3と干渉しない位置になって
いる。
【0018】移動機構6と上下動機構7とは相互に関連
した機構として形成されている。移動機構6は、固定ベ
ース21に取り付けられた横LMガイド61、これに固
定ベース21とは反対側に取り付けられてY方向に案内
されつつ支持される枠体62、固定ベース21に回転自
在に支持されY方向に延設されたボールネジ63(図4
ではその中心線のみ図示)、これを図4の矢印で示す正
逆何れの方向にも回転させることができるモータ64及
びそのトルク伝達機構64a、枠体62に固定されボー
ルネジ63と螺合してその回転によって進退するナット
65、上下動機構7を介して枠体62に上下動可能に取
り付けられた前記支持棒41、51、等によって構成さ
れている。
【0019】上下動機構7は、一方側及び他方側がそれ
ぞれ枠体62及び支持棒41、51に取り付けられ枠体
に対する支持棒の上下動を案内する縦LMガイド71、
72、これらの支持棒側のものに取り付けられたピン7
1a、72a、これらと嵌合する長穴を備えたリンク7
3、これを図4の矢印で示すように正逆両方向に一定角
度回転させることができるパワーシリンダ又はエアシリ
ンダ74、リンク75及び76(図4ではその中心のみ
を一点鎖線で示す)、並びにX方向の両端まで延設され
リンク73の中心に固定結合された軸77(図5ではリ
ンク73の図示を省略している)、等によって構成され
ている。
【0020】なお、移動機構6及び上下動機構7は熱処
理室12の下の機械室20内に配設されていて、支持軸
41、51は、機械室20から熱処理室12内に、その
底部断熱壁19の一部分を切り欠いて形成された開口2
4を貫通して延設されている。この開口24は、熱処理
室12のクリーン度を維持するために、支持軸41、5
1と共に動くように形成されたシールベルト25によっ
て閉鎖されている。
【0021】以上のような移動機構及び上下動機構によ
れば、移動台4、5を次のように作動させることができ
る。モータ64を駆動すると、その回転によってボール
ネジ63が回転し、ナット65を介して枠体62がY方
向に推力を付与され、横LMガイド61に案内されてそ
の方向に移動し、上下動機構7を介して支持棒41及び
51がY方向に移動し、移動台4、5がその方向に移動
する。これにより、移動台4、5は、図4の実線で示す
背面側位置と、その一部分のみを二点鎖線で示している
正面側位置との間で、モータ64の正逆回転によってカ
セット1個分往復移動できる。
【0022】パワーシリンダ74を駆動すると、リンク
75、76を介して軸77が一定角度回転し、これによ
ってリンク73が図4の矢印で示すように一定角度回転
し、支持棒41と51とが互いに反対方向に上下動し、
移動台4、5が上下動する。これにより、移動台4、5
は、図5のX方向の両側のものでに異なった上下方向位
置を示しているように、固定台2、3の支持面より下が
った退避位置と固定台2、3に支持されたカセットを持
ち上げて支持替えする支持位置との間で、パワーシリン
ダ74の正逆動作によって上下動できる。この場合、図
示の如く、リンク73の回転よって上下移動台4、5は
互いに反対方向に連動する。
【0023】モータ64及びパワーシリンダ74の駆動
を制御し、移動機構6及び上下動機構7の上記の動作を
使用目的に合うように組み合わせると、上下移動台4、
5を、例えば図5(b)及び(c)に示すように、それ
ぞれ点P及びQを始点として、順次、下降−前進−上昇
−後退及び上昇−前進−下降−後退させ、矢印方向に長
方形ループ状に動かすことができる。装置の使用方法に
よっては、この反対向きの動きをさせることもできる。
【0024】なお以上では、1種類のリンク73で支持
棒41及び51を連動させるようにしているので、機構
及びその駆動制御を簡素化することができる。しかし、
それぞれの支持棒を別個に上下動させる機構を採用する
ことも可能である。又、移動機構6と上下動機構7と
は、前者をベースとして、これに後者を組み込む方式に
しているが、装置の使用方法により、上下動を同時期に
行ない横移動を異なった時期に行うような場合には、固
定ベース21に対してまず上下動機構で枠体を上下動さ
せるようにして、これに横移動機構を組み込むような装
置にすることもできる。更に、必要があれば、X方向移
動も組み込んだ三次元移動できる機構にすることも可能
である。
【0025】又、以上では移動機構6にボールネジ機構
を用い、上下動機構7にパワーシリンダとリンク機構を
用いているが、これらに代えて、ラックとピニオン機
構、シリンダ・ロッド直動機構、ワイヤー捲回巻取り機
構等、種々の直線移動機構を用いることができる。
【0026】図7〜9は、支持ピンの切換及び昇降機構
の一例を示す。その中の図9は主として切換機構を示
す。図1〜3に示す正面側及び背面側のそれぞれ支持ピ
ン10−1と10−2、昇降機構8−1と8−2、切換
機構9−1と9−2は同じ構造のものであるから、図7
〜9では、これらをそれぞれ支持ピン10、昇降機構
8、切換機構9として説明する。又、これらが取り扱う
カセットはカセット11とする。なお図7では、昇降状
態を表すために、X方向の両側で支持ピン10及び昇降
機構8を上下段に異なった位置に表示しているが、後述
するL型部材82は両側に共通のもので、実際には両側
の支持ピン10は同じ位置で1つのカセット11を支持
する。
【0027】昇降機構8と切換機構9とは相互に関連し
た機構として形成されている。昇降機構8は、機械室2
0内に適当に固定された縦固定ベース26に取り付けら
れた縦LMガイド81、これに縦固定ベース26とは反
対側に取り付けられて矢印Zで示す上下方向に案内され
るL型部材82、縦固定ベース26に回転自在に支持さ
れ上下方向に延設されたボールネジ83、これを正逆両
方向に回転させることができるモータ84及びそのトル
ク伝達機構84a、L型部材82に固定されボールネジ
83と螺合してその回転によって進退するナット85
(図8(a))、L型部材82に固定された支持筒8
6、これに固定されたケーシング87、これに装着され
支持ピン10を進退自在に支持する軸受88(図9)、
等によって構成されている。
【0028】切換機構9は、L部材82内に取り付けら
れたパワーシリンダ又はエアシリンダ91、中間リンク
92、下中央リンク93、これからX方向の両側まで延
設された下中間リンク94、これに結合された下両側リ
ンク95、これに固定され支持筒86内を貫通する軸9
6、これに固定された上中央リンク97、これからY方
向の両側まで延設された上中間リンク98、これに結合
され支持ピン10の突起10aを嵌め込んだ長穴を備え
た上両側リンク99、等によって構成されている。な
お、一部分のリンクは一点鎖線の中心線のみで表示され
ている。熱処理室12内に配設されるケーシング87
は、室内を清浄に維持するためにステンレス鋼等ででき
たベローズ88aでシールされる。
【0029】以上のような昇降機構及び切換機構によれ
ば、支持ピン10を次のように作動させることができ
る。モータ84を駆動すると、その回転によってボール
ネジ83が回転し、ナット85を介してL型部材82が
矢印Zで示す上下方向に推力を付与され、縦LMガイド
81に案内されてその方向に移動し、支持筒86、ケー
シング87及び軸受88を介して支持ピン10を上下方
向に昇降させることができる。
【0030】パワーシリンダ91を駆動すると、順次リ
ンク92〜95を介して軸96が一定角度回転し、これ
によって順次リンク97、99が図9の矢印で示すよう
に一定角度回転し、支持ピン10をカセット11支持位
置とこれから退避した退避位置との間でX方向に進退さ
せることができる。
【0031】モータ84及びパワーシリンダ91の駆動
を制御し、移動機構6及び上下動機構7の上記の動作を
使用目的に合うように組み合わせると、例えば図9
(b)に示すように、図2に示す正面側の支持ピン10
−1を、R位置を始点として順次、カセット内に支持さ
れたワークWのピッチと同じピッチで上昇及び停止を繰
り返しつつ上昇、カセットを支持しない退避位置への後
退、下降、支持位置への前進、という四角形状ループ動
作を行わせることができる。又、同図(c)に示すよう
に、図2に示す支持ピン10−2を、S位置を始点とし
て順次、下降−退避−上昇−前進という同様の動作を行
わせることができる。なお、装置の使用方法によって
は、上記の反対方向の動き等をさせることもできる。
又、(b)と(c)との異なった動作は、機構を同じに
して、駆動制御の方法を変えることによって行われる。
【0032】なお以上では、駆動源であるパワーシリン
ダ91を機械室20内に配置し、熱処理室12内の支持
ピン10の切換動作をリンク機構を介して行うようにし
ているので、駆動装置が高温部分から隔離され、その耐
久性や信頼性が良くなる。但し、ケーシング87内にエ
アシリンダやソレノイドを設け、支持ピン10を直接進
退動作させる等、他の各種切換機構を用いることも可能
である。又、昇降機構や切換機構としては、移動機構や
上下動機構と同様に、ラックとピニオン機構等の他の直
線移動機構を用いることができる。又、支持ピン10の
先端部をネジ込みや嵌め込み型にして、何種類か突出長
さの異なった先端部を装着できるようにしてもよい。こ
のようにすれば、サイズの異なったカセットを支持でき
ることになる。
【0033】図10は、以上のような諸機構を用いてカ
セット11を循環移動させる方法の一例を示す。なお、
本図では、熱処理室内に7個入れられるカセット11を
〜で示し、以下の説明ではこの記号を用いて「カセ
ット」を省略する。
【0034】(a)は、例えば初期状態として、〜
が下段において順次正面側から背面側に向かって配列さ
れ、〜が上段において背面側から正面側に向かって
配列された状態を示す。この番号は、カセットに固有の
番号であり、(b)以下においてその位置が移動しても
変更されないものとする。(a)の状態では、既述の如
く熱処理が完了してカセット内のワークWが取り出され
る順番と同じ番号になっている。上下移動台4、5は共
に背面側位置にあるが、上移動台4はカセット支持位置
にあって〜を支持し、下移動台5は下固定台3の支
持面より下の退避位置にある。従って、〜は下固定
台3で支持されている。正面側及び背面側の支持ピン1
0−1及び10−2は、それぞれ下固定台3の下のレベ
ル及び上固定台2のレベルにあり、共に前進したカセッ
ト支持位置になっている。
【0035】(b)では、正面側昇降機構8−1が作動
し、正面側支持ピン10−1が上昇して熱処理の完了し
たワークを積載したを下固定台3から受け取り、矢印
で示す如く1ピッチづつ上昇−停止を繰り返した後、上
固定台2の支持レベルまでこれを上昇させる。停止時に
は、内に多段に支持されたワークは、最上段のものか
ら最下段のものまで順次スリット1に対向する位置にな
り、図2、3に示すロボット100により、それぞれの
位置でワークの取り出しと新ワークの積み込みが行われ
る。その結果、は上段の正面側に上がり、熱処理順位
が最後である7番目のカセットになる。従って、他のカ
セットの熱処理順位は1つづつ繰り上がる。
【0036】(c)では、上下動機構7及び横移動機構
6がこの順に作動し、図において細い実線の矢印で示す
如く、上移動台4は、上固定台2の位置を通過して下降
し、支持していた〜を背面側支持ピン10−2及び
上固定台2に受け渡した後、カセット1個分即ちY方向
に1ピッチ背面側から正面側に横移動する。これらの動
作と連動して、下移動台5は、下固定台3の位置を通過
して上昇し、これに支持された〜を受け取った後、
上移動台4と同様に1ピッチ背面側から正面側に横移動
する。なお、上移動台4は支持位置にある背面側支持ピ
ン10−2の位置を通過するが、図1、図3に示す如
く、両者は互いに干渉しないようにX方向においてずれ
た位置になっている。
【0037】(d)では、背面側の昇降及び切換機構8
−2及び9−2が作動し、背面側支持ピン10−2は、
図において細い実線の矢印で示す如く、下降−支持ピン
退避−上昇−支持ピン前進から成るループ動作をして、
を上段から下降させて下固定台3上に移載した後、上
段で再びカセットを支持できるように元の位置まで復帰
する。なお、支持ピン10−2の動作のうち、元の位置
に復帰する動作は、この時以後(f)までの間の適当な
時期に行われてもよい。
【0038】(e)では、再び上下動機構7及び横移動
機構6がこの順に作動し、上移動台4は、上固定台2の
位置を通過して上昇し、これに支持された、及び
をそれぞれ上固定台2及び正面側支持ピン10−1から
受け取った後1ピッチ正面側から背面側に横移動する。
同時に、下移動台5は、これに支持された〜を下固
定台3に移載した後、1ピッチ正面側から背面側に横移
動する。このときにも、上移動台4と正面側支持ピン1
0−1とが干渉しないことは勿論である。
【0039】(f)では、が背面側に移動して自由に
なった正面側支持ピン10−1が、細い実線の矢印で示
す如く、支持位置から退避して下固定台3の下の位置ま
で下降し、支持位置へ復帰する動作を行ない、(a)の
初期状態に戻る。但し、カセットは、上下段間において
反時計回りに1個分循環移動している。なお、支持ピン
10−1を退避させて下降させるのは、固定台3上の
との干渉を回避するためである。
【0040】以上の如く、本発明の装置では、諸機構を
必要最小限の部品で構成し、(a)〜(f)に例示する
ような簡明な繰り返し動作によって全てのカセットを円
滑に循環移動させ、熱処理済みのワークを順次出し入れ
可能な位置にすることができる。従って、諸機構やそれ
らの動作の信頼性が高く、熱処理装置の高信頼性が確保
される。なお、図10では上下段の間でカセットを反時
計方向に循環させる例を示したが、全く同じ構造の諸機
構を用いて、動作制御のタイミングを変えるだけで、例
えば上下段の間でカセットを時計方向に循環させるな
ど、他の適当なカセット移動方法を用いることができ
る。時計方向の循環では、熱処理順位1のカセットが上
段正面側の位置になり、上段から下段に1ピッチづつ下
降−停止を繰り返し、この間にワークの出し入れをする
ことになる。
【0041】又、複数のカセットとして7個のカセット
を用いた本例の熱処理装置では、熱処理室内に7個分の
平面スペースが必要になる図11の従来の熱処理装置に
較べて、4個分の平面スペースになり、これを半分近く
まで縮小することができる。更に、熱処理室の外部で
は、従来の熱処理装置で必要になる熱処理室の出入口部
のカセットスペースと、内部のカセットラインに並設さ
れる外部の循環戻しラインのスペースとが不要になる。
従って、装置全体として極めての大幅な小型化と設置ス
ペースの節約を図ることができる。
【0042】一方、本発明の熱処理装置は、ゴンドラが
1個設けられる通常のゴンドラ昇降式熱処理装置に較べ
ても、ワークの集積率を大幅に向上させることができ
る。即ち、通常のゴンドラ式装置では、ゴンドラ1個に
対して上下方向にこれに相当するゴンドラ昇降用のデッ
ドスペースを必要とし、熱処理室の有効利用率が約1/
2になるが、本例のような7個のカセットを用いる装置
では、デッドスペースが1/7、従って熱処理室の有効
利用率が6/7になり、ワークの集積率が極めて高くな
る。その結果、装置の大幅な小型化と設置スペースの節
約を図ることができる。又、本発明の装置では、ゴンド
ラ式装置のようにワーク受け自体を昇降させず、カセッ
トを昇降させるので、ワーク受け寸法の異なるカセット
を自由に選択することにより、ワークの寸法変更に対す
る対応が容易になる。
【0043】更に、従来の装置のように熱処理室の内外
間でカセットを出し入れすることなく、スリットを介し
てワークのみを出し入れするので、スリット部分に適当
なエアーシール等を設けることにより、ワーク出し入れ
時の外気の侵入を防止することができる。又、カセット
の熱容量に基づく低温負荷の持込みもなくなる。その結
果、内部の温度低下や温度分布の乱れが発生せず、温度
分布性能の向上と共に消費電力の低減が図られる。そし
て、シャッター機構が不要になり、装置の構造も簡素化
される。
【0044】そして更に、機械室20と熱処理室12と
の間では、昇降軸86が出入りするだけで、図1の装置
のようにカセット搬送系201の全体が出入りしないの
で、その貫通部のシールが極めて容易且つ確実になり、
熱処理室内のクリーン度が向上する。
【0045】熱処理装置では、以上のようにカセットが
連続的に移動しワークが出し入れされるが、この間、送
風機13及びヒータ17が運転され、熱風が図1の矢印
で示す如く循環する。即ち、送風機13を出た熱風は、
抵抗の大きい高性能フィルタ15を通過する際に平行流
になり、上段のカセット11に段積み支持されたワーク
Wに熱風を流して均一な温度でこれを熱処理し、他方側
ダクト14−2に入り、層流器16によって再び平行層
流になり、上段と同様に下段カセット内のワークWを均
一温度で熱処理し、ヒータ17で温度制御されて再び送
風機13から送り出され、円滑な循環流れを形成する。
【0046】この装置によれば、上段を流れた風が折り
返して下段を流れるので、風戻し用の独立のダクトが不
要になり、図11のような従来のカセット式熱処理装置
較べて、熱処理室内のダクトスペースを減少させること
ができる。又、風が2カセット分、従って2ワーク分直
列に流れるので、図11のものや通常のゴンドラ式の熱
処理装置に較べて、送風量をほぼ半減させることができ
る。その結果、送風機の容量や高性能フィルタの台数を
半減させることができる。又、送風機の電力消費も少な
くなる。
【0047】熱処理装置の外部では、図2及び3に示す
ワーク搬入/搬出用ロボット100及びワーク搬入/搬
出ライン110/111により、熱処理済みのワークが
取り出されて搬出ラインで送られると共に、新たなワー
クが搬入ラインから供給される。このとき、本例のロボ
ット100は次のように作動する。
【0048】カセット11−1内の何れかの段のワーク
Wが熱処理完了後スリット1に対向する位置に来てカセ
ット11−1が停止すると、ワーク取り出し位置になっ
ている取出ハンド101がスリット1から熱処理室12
及びカセット内に進入し、カセット内のその段のワーク
を取り上げて外に取り出し、既に新たなワークが載せら
れている投入ハンド102をスリットレベルまで上昇さ
せ、これを熱処理室内に進入させて新ワークをカセット
の同じ段に載せて外に退避し、一定距離下降し、取出ハ
ンド101上の熱処理済みワークをワーク搬出ライン1
11によって後工程に引き渡し、中心軸103を中心と
して時計方向に90°回転し、ワーク搬入ライン110
によって前工程から投入ハンド102上にワークを受け
取り、反時計方向に90°回転し、取出ハンドがワーク
取り出し位置になって初期状態に復帰する。
【0049】一方熱処理室内では、既述の如くワークの
入替え完了後カセットが1ピッチ上昇し、次の段のワー
クの出し入れの可能な状態になる。このような工程が繰
り返され、更にカセット自体が熱処理室内で循環するこ
とにより、ワークが連続的に熱処理される。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、熱処理装置
は、熱処理されるべき物品を支持する支持体と、熱処理
室の一方側に設けられた物品出入用開口と、上下固定支
持部材と、上下移動支持部材と、移動、上下動、昇降及
び切換手段と、を有するので、例えば次のように物品を
熱処理することができる。
【0051】例えば熱処理室を上下段にそれぞれ4個の
支持体を収容できる大きさにし、複数個として例えば最
初に上段に他方側から3個、下段に4個の支持体をそれ
ぞれ上移動支持部材及び下固定支持部材で支持し、一方
側単体支持部材を下段の下固定支持部材の下の位置に
し、これを切換手段で支持位置にしておく。この初期状
態を第1段階とする。
【0052】次の第2段階では、一方側昇降手段を作動
させ、支持体に支持された物品が物品出入用開口に対向
する位置で停止しつつ上昇するように一方側単体支持部
材を上昇させることにより、停止時に熱処理の完了した
物品を例えばロボットハンド等の外部装置によって取り
出し、新たに熱処理する物品を投入して支持体に支持さ
せることができる。これにより、支持体内に複数の物品
があるときには、それらを連続的に出し入れすることが
できる。第2段階が終了すると、支持体は上段に4個、
下段に3個になる。
【0053】第3段階では、予め第1段階のときに他方
側の切換手段及び昇降手段で他方側単体支持部材を上固
定支持部材のレベルで支持位置にしておくことにより、
上下移動手段及び移動手段をこの順に作動させ、上移動
支持部材を上固定支持部材の支持レベルを通過して下降
させた後一方側に移動させることにより、その上の3個
の支持体を他方側単体支持部材及び上固定支持部材に移
載すると共に、他方側支持部材の位置から一方側の方向
に退避する。同様に、下移動支持部材を上昇−移動させ
ることにより、3個の支持体をその上に移載すると共に
一方側に移動させ、これらの中の物品の熱処理順位を繰
り上げることができる。
【0054】第4段階では、他方側昇降手段及び切換手
段をこの順に作動させ、他方側単体支持部材を下固定支
持部材の下まで下降させ、支持していた支持体を下固定
支持部材上に移載した後、同じ位置まで上昇させて初期
位置に復帰させることができる。これにより、支持体は
上段に3個、下段に4個になる。
【0055】第5段階では、上下動機構及び移動機構を
この順に作動させ、上3個の支持体を上移動支持部材上
に移載して他方側に移動させ、第1段階に復帰させると
共に、下3個を下固定支持部材上に移載して他方側に移
動させ、これも第1段階に復帰させることができる。
【0056】第6段階では、一方側切換手段及び昇降手
段をこの順に作動させ、一方側単体支持部材に退避−下
降−支持位置へ前進の動作をさせ、これを第1段階に復
帰させることができる。これにより、全ての支持体が1
個分移動し、熱処理順位が繰り上がる。そして、再び第
1段階以後の動作をさせることにより、順番に支持体を
循環させ、全体の物品を連続的に熱処理装置から出し入
れしつつ熱処理することができる。
【0057】このような熱処理装置によれば、諸部材や
諸機構が簡明で、円滑な循環動作が得られ、高信頼性が
確保される。又、支持部材を上下方向に2段に設けるの
で、従来の1段のカセット搬送式熱処理装置に較べて、
熱処理室内の平面スペースを半分近くに縮小することが
できる。又、従来の熱処理装置のように熱処理室の外部
に必要になる内部の面積以上の面積が全く不要になるの
で、装置全体が格段に小型化され設置スペースの節約が
図られる。
【0058】更に、従来のゴンドラ式の熱処理装置に較
べても、デッドスペースとなる物品出し入れのための支
持体の昇降用スペースの全体に対する比率が極めて小さ
くなるので、熱処理室の有効利用率を大幅に向上させ、
ワークの集積率を極めて高くすることができる。
【0059】更に、支持体自体を熱処理室に出し入れす
る必要がないので、物品出し入れ時の外気の侵入を防止
することができる。又、支持体自体の熱容量に基づく低
温負荷の持込みもなくなる。その結果、内部の温度低下
や温度分布の乱れが発生せず、温度分布性能の向上と共
に消費電力の低減が図られる。そして、支持体出し入れ
用のシャッター機構が不要になり、この点でも構造の簡
素化が図られる。
【0060】そして更に、従来の装置のように支持体搬
送系の全体が熱処理室内に出入りすることがなく、支持
体を支持する移動支持部材は熱処理室の中でのみ移動す
るので、熱処理室内のクリーン度を向上させることがで
きる。
【0061】請求項2の発明によれば、支持体が複数の
物品を積載できるので、上記の連続熱処理を一層効果的
に行うことができ、上記の種々の作用効果が一層顕著に
発揮される。
【0062】請求項3の発明によれば、2段の支持体の
両側端に送風路を構成し、第1及び第2整流手段を設け
ることにより、例えば一方側の送風路の上段側に設けた
抵抗の大きいフィルタ等の第1整流手段を介して他方側
の送風路に横方向に加熱気体を流し、上段の支持体内の
物品を平行層流で熱処理し、他方側の送風路の下段側に
設けた層流器等から成る第2整流手段を介して一方側の
送風路に横方向に加熱気体を流し、下段の支持体内の物
品を平行層流で熱処理することができる。
【0063】このような熱処理装置では、上段を流れた
加熱気体が折り返して下段を流れるので、加熱気体戻し
用の独立の送風路が不要になり、従来のカセット式熱処
理装置較べて熱処理室を更に小型化することができる。
又、加熱気体が2個の支持体内の物品に直列に流れるの
で、従来の装置に較べて送風量がほぼ半減する。その結
果、送風機の容量や高性能フィルタの台数を半減させる
ことができ、送風機の電力消費も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した熱処理装置の全体構成の一例
を示す幅方向の縦断面図である。
【図2】上記装置の長さ方向の縦断面図である。
【図3】上記装置の横断面図である。
【図4】上記装置の移動及び上下動機構部分の正面図で
ある。
【図5】(a)は上記移動及び上下動機構部分の側面図
で、(b)及び(c)は両機構による上下移動台の動き
を示す説明図である。
【図6】上記移動及び上下動機構部分の平面図である。
【図7】上記装置の昇降及び切換機構部分の側面図であ
る。
【図8】(a)及び(b)は上記昇降及び切換機構部分
の正面図及び平面図である。
【図9】(a)は上記切換機構部分を示し図7のL−L
線断面図で、(b)及び(c)は昇降機構及び切換機構
による支持ピンの動きを示す説明図である。
【図10】(a)乃至(f)はカセットの循環流れの一
例を示す説明図である。
【図11】(a)及び(b)は従来のカセット搬送式熱
処理装置の平面図及び側面図である。
【符号の説明】
1 スリット(物品出入用開口) 2 上固定台(上固定支持部材) 3 下固定台(下固定支持部材) 4 上移動台(上移動支持部材) 5 下移動台(下移動支持部材) 6 移動機構(移動手段) 7 上下動機構(上下移動手段) 8 昇降機構(昇降手段) 8-1 、8-2 正面側、背面側昇降機構(一方側、
他方側昇降手段) 9 切換機構(切換手段) 9-1 、9-2 正面側、背面側切換機構(切換手
段) 10 支持ピン(単体支持部材) 10-1、10-2 正面側、背面側支持ピン(一方側、
他方側単体支持部材) 11 カセット(支持体) 12 熱処理室 14 送風路 14-1、14-2 一方側、他方側送風路 15 高性能フィルタ(第1整流手段) 16 層流器(第2整流手段) W ワーク(物品) X 横方向 Y 移動方向 Z 上下方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を支持できる支持体を熱処理室内で
    移動させると共に送風手段で加熱気体を循環させて前記
    物品を熱処理する熱処理装置において、 前記支持体の移動方向の一方側に設けられた物品出入用
    開口と、前記支持体を前記移動方向にほぼ直角である上
    下方向に2段にそれぞれ複数個支持できる上下の固定支
    持部材及び上下の移動支持部材と、前記移動支持部材を
    前記移動方向に前記支持体1個分移動可能にする移動手
    段と、前記移動支持部材を上下方向にそれぞれ前記固定
    支持部材の支持位置を通過して往復移動可能にする上下
    移動手段と、前記一方側及びその反対の他方側でそれぞ
    れ前記支持体1個を支持できる一方側及び他方側の単体
    支持部材と、前記支持体に支持された物品が前記物品出
    入用開口に対向する位置で停止するように前記一方側の
    単体支持部材を停止させつつ前記2段間で上昇又は下降
    可能にする一方側昇降手段と、前記他方側の単体支持部
    材を前記2段間で前記一方側昇降手段とは反対の方向に
    昇降可能にする他方側昇降手段と、前記単体支持部材を
    支持位置と退避位置との間で切り換え可能にする切換手
    段と、を有することを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記支持体は前記物品を複数段に積載で
    き、前記一方側昇降手段は前記支持体に支持された各段
    の物品が順次前記物品出入用開口に対向する位置で停止
    するように前記一方側の単体支持部材を停止させつつ上
    昇又は下降可能にすることを特徴とする請求項1に記載
    の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記移動方向及び前記上下方向にほぼ直
    角な方向である横方向の一方側及び他方側の両側におい
    て前記上下方向に形成された送風路と、前記一方側の送
    風路における上方部分又は下方部分の何れかに設けられ
    前記一方側から他方側に前記横方向に前記加熱気体が流
    れるように整流する第1整流手段と、前記他方側の送風
    路における上方部分又は下方部分の何れかであって前記
    第1整流手段とは反対の部分に設けられ前記他方側から
    前記一方側に前記横方向に前記加熱気体が流れるように
    整流する第2整流手段と、を有することを特徴とする請
    求項1に記載の熱処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007526978A (ja) * 2004-03-05 2007-09-20 コーニング インコーポレイテッド 閉鎖型カセットおよびガラスシートの熱処理方法
WO2008120887A3 (en) * 2007-03-30 2008-11-13 Lg Electronics Inc Defrosting apparatus of refrigerator
JP2011504573A (ja) * 2007-11-26 2011-02-10 ユミコア アクチェンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 製品の熱処理のためのトンネル炉

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