JPH10231291A - 1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法 - Google Patents

1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法

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JPH10231291A
JPH10231291A JP8346882A JP34688296A JPH10231291A JP H10231291 A JPH10231291 A JP H10231291A JP 8346882 A JP8346882 A JP 8346882A JP 34688296 A JP34688296 A JP 34688296A JP H10231291 A JPH10231291 A JP H10231291A
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alkyl
phenyl
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Norio Tanaka
規生 田中
Yasuo Fukue
靖夫 福江
Kenichi Mizusawa
水沢  賢一
Makoto Ishikawa
誠 石川
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Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、1,3,5−トリアジンの
環炭素原子上のアミノ基またはモノ置換アミノ基をアル
コールを用いて置換基を導入し、種々の農薬、医薬、染
料、塗料等のファインケミカル中間体として、また種々
の樹脂材料、難燃性材料としても広く用いることのでき
る有用な化合物群である置換−1,3,5−トリアジン
誘導体を高収率で容易に製造することが出来る1,3,
5−トリアジン誘導体の修飾方法の提供にある。 【解決手段】 少なくとも1つ以上のアミノ基またはモ
ノ置換アミノ基を環炭素原子上に有する1,3,5−ト
リアジン誘導体(メラミン、グアナミン等)とアルコー
ルとを金属触媒(Pd−C触媒等)、および水素の存在
下に加熱して反応させ、該少なくとも1つ以上のアミノ
基またはモノ置換アミノ基にアルキル基又はアルケニル
基を導入することを特徴とする1,3,5−トリアジン
誘導体の修飾方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の第一発明は、少なく
とも1つ以上のアミノ基又はモノ置換アミノ基を環炭素
原子上に有する1,3,5−トリアジン誘導体をアルコ
ールと金属触媒及び水素存在下に反応させ、該少なくと
も1つ以上のアミノ基又はモノ置換アミノ基にアルキル
基又はアルケニル基を導入することを特徴とする1,
3,5−トリアジン誘導体の修飾方法に関するものであ
る。そして、本発明の第二発明は、少なくとも1つ以上
のアミノ基又はモノ置換アミノ基を環炭素原子上に有す
る1,3,5−トリアジン誘導体を二価アルコールと金
属触媒及び水素の存在下に反応させ、該少なくとも1つ
以上のアミノ基又はモノ置換アミノ基に水酸基を有する
アルキル基を導入することを特徴とする1,3,5−ト
リアジン誘導体の修飾方法に関するものである。
【0002】本発明のトリアジン環炭素原子上のアミノ
基の修飾方法により得られる置換−1,3,5−トリア
ジン誘導体は農薬、医薬、染料、塗料等の種々のファイ
ンケミカル中間体として、また種々の樹脂材料とくにア
ミノプラスト形成体成分として、難燃性材料としても広
く用いられている有用な化合物群である。
【0003】
【従来の技術】置換トリアジン類の合成法としては従来
種々の合成法が知られており、例えば、一般式(III)
【0004】
【化11】
【0005】(式中、X4 及びX5 はジエチルアミノ
基、X6 はエチルアミノ基を、又はX4、X5 はアミノ
基、X6 はエチルアミノ基又はジエチルアミノ基を表
す。)の化合物は、2−クロロ−1,3,5−トリアジ
ン誘導体とエチルアミンの反応による合成法が報告され
ている〔ジャーナル・オブ・アメリカ・ケミカル・ソサ
エティ(J.Amer.Chem.Soc)、73巻、2984頁、19
51年〕。一般式(III) (式中、X4 、X5 及びX6
エチルアミノ基を表す。)の化合物は、2,4,6−ト
リメチルチオ−1,3,5−トリアジンとエチルアミン
の反応による合成法が報告されている〔ヘミシェ・ベリ
ヒテ(Chem Ber.)、18巻、2755頁、1885
年〕。一般式(III) (式中、X4 はアミノ基、X5 はア
ミノ基又はオクチルアミノ基を、X6 はオクチルアミノ
基を表す。)の化合物は、2,4,6−トリアミノ−
1,3,5−トリアジンとオクチルアミン塩酸塩の反応
による合成法が報告されている〔米国特許2,228,
161号、1941年〕。
【0006】一般式(III) (式中、X4 はフェニル基、
5 及びX6 はブチルアミノ基を表す。)の化合物は、
2−フェニル−4,6−ジアミノ1,3,5−トリアジ
ンとブチルアミンの反応による合成法が報告されている
〔米国特許2,385,766号、1945年〕。特に
近年では、水酸基を有する置換基を導入した化合物群の
開発が活発であり、例えば下記式(VI)
【0007】
【化12】
【0008】で表される化合物が抗癌活性を有する化合
物が記載されている〔米国特許5,534,625号、
1996年〕。また下記式(VII)
【0009】
【化13】
【0010】で表される化合物がアミノプラスト変性材
として有用と報告されている〔米国特許4,668,7
85号、1987年〕。これら化合物の合成法として
は、従来種々の合成法が検討されており、例えば、式
(VI)の化合物等は、原料となるN−置換トリアジン誘
導体とホルマリンの付加反応が報告されている〔米国特
許5,534,625号、1996年〕。
【0011】また式(VII)のヒドロキシエチル基の置
換基を有するN−置換トリアジン誘導体は、メラミンと
エタノールアミンとのアミン交換反応が報告されている
〔米国特許4,668,785号、1987年〕。同じ
ようにメラミンとイソプロパノールアミンとの交換反応
も報告されている〔米国特許4,618,676号、1
986年〕。
【0012】また本発明者らによるメラミンに代表され
る1,3,5−トリアジン誘導体をを原料として、アル
コールを用いてN−置換トリアジン誘導体を得る方法
〔WO95/03287(対応:特開平8−27128
号)〕、アルデヒド及びケトン類を用いてN−置換トリ
アジン誘導体を得る方法〔WO95/30662(対
応:特開平8−193071号)〕及びオレフィンを用
いてN−置換トリアジン誘導体を得る方法〔特開平8−
27125号〕等の新規な種々のN−置換トリアジン誘
導体を触媒的に得る合成方法も開発されてきている。
【0013】ジャーナル・オブ・アメリカ・ケミカル・
ソサエティ(J.Amer.Chem.Soc)、73巻、2984頁、
1954年の合成法は多くの場合当量以上の縮合剤を必
要とする上、工業上しばしば問題となる塩類等の副生成
物を生じる。また、ヘミッシェ・ベリヒテ(Chem Be
r.)、18巻、2755頁、1885年の合成法は工業
上しばしば問題となる硫黄化合物等の副生成物を生じ
る。米国特許2,228,161号及び米国特許2,3
85,766号の合成法は反応に高温を要する上、前者
は塩化アンモニウムを副生する。またいずれの場合も、
工業的には安価とは言えない置換アミン類を用いて脱離
基との置換反応を行なうという共通点を有し、これがN
−置換トリアジン類を安価に供給できない一つの理由と
なっている。
【0014】米国特許5,534,625号記載の方法
は、従来より知られているホルマリンの付加反応である
が、反応自体が平衡反応であり、生成物は平衡組成で得
られるため、目的とする化合物の収率は必ずしも高くな
い。また、米国特許4、668、785号及び米国特許
4、618、676号等に記載の方法は、酸触媒を用い
て高温で反応を行なうものの、ヒドロキシエチル基等を
導入するには極めて優れた方法である。しかし種々の置
換基を導入するには原料上の制約があり、工業的に安価
に供給できる化合物の種類が限定される。
【0015】この種の置換基を最も安価に導入するに
は、工業的にはオキシラン誘導体又はエチレングリコー
ル誘導体(オリゴエチレングリコールを含む)を原料と
して用いることが望ましいことは容易に想像できる。し
かし例えばエチレンオキシドとメラミンとの反応では、
メラミンとの付加反応後の、エチレンオキシドの開環付
加反応を制御できず、ポリエチレングリコール鎖が導入
されてしまうとの報告がある〔ジャーナル・オブ・アプ
ライド・ポリマー・サイエンス(J.Appl.Polym.So
c.)、58巻、559頁、1995年〕。現状では満足
のゆく合成法が知られていない。
【0016】また本発明者らによる触媒的なN−置換ト
リアジン誘導体の合成方法は、工業的には安価で優れた
製造方法ではある。しかし前記方法のなかで生成物の種
類、量、副反応の制御等から、最も汎用性が高く優れた
方法と考えられるアルデヒド、ケトン等を用いる方法に
おいても、酸化性、可燃性の高い原料を用いること、酸
化度の高い原料と還元条件を組合せるためプロセス的に
理想的なものとはいえない。また水酸基を有する置換基
の導入に関しては、工業的に安価なエチレングリコール
誘導体(オリゴエチレングリコール等)を用いることの
できるアルコールによる修飾反応が適当と考えられるも
のの、前記記載のアルコールを用いてN−置換トリアジ
ン誘導体を得る方法〔WO95/03287(対応:特
開平8−27128号)〕では、二価アルコールを用い
た反応は、選択率、収率等必ずしも満足のゆくものでは
ない。よって、更に汎用性が高く工業的に優れたN−置
換トリアジン誘導体の合成方法の開発が望まれているの
が現状である。
【0017】一方、N−置換メラミン誘導体は、医薬、
農薬の中間体として、またその反応性、溶剤溶解性、耐
熱性等の優れた性格から塗料、接着剤、成形材料、難燃
性材料等の樹脂関連分野での利用が図られている有用な
化合物群である。例えば塩化シアヌールから合成した種
々の2,4,6−置換メラミンの誘導体を、熱可塑性ポ
リマーの難燃剤としている〔特開平3−215564
号〕具体的記載例の一部を以下に示す。
【0018】
【化14】
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点を解決すべく鋭意努力検討した結果、本発明の第一
発明として、工業的に安価な種々のアルコールと、トリ
アジン核上のアミノ基又はモノ置換アミノ基とを、金属
触媒及び水素の存在下に反応させて、該アミノ基又はモ
ノ置換アミノ基上にアルキル基またはアルケニル基を高
収率で導入し、しかも水のみを副生物とする発明を完成
するに至った。同じく、本発明の第二発明として、工業
的に安価な種々のエチレングリコール誘導体(オリゴエ
チレングリコール等)と、トリアジン核上のアミノ基又
はモノ置換アミノ基とを、金属触媒及び水素の存在下に
反応させて、該アミノ基又はモノ置換アミノ基上に末端
水酸基を有するアルキル基を導入し、しかも水のみを副
生物とする発明を完成するに至った。
【0020】また、本反応で得られる置換−1,3,5
−トリアジン誘導体はアミノトリアジン類が本来有して
いる分子間の水素結合による多分子の会合を著しく阻害
するために、各種溶媒に対する溶解性が向上し、また同
時に融点も降下するために、他の有機化合物との相溶性
も向上する。また蒸留等の通常の分離・移動操作も可能
な化合物群となる。例えば、メラミンを例にとると、反
応後、未反応メラミンは反応に使用した溶媒中でその殆
どが結晶として析出し、ロ過等の手段で分離される。一
方、生成物はその殆ど全てが溶媒中に溶解しているため
に、溶媒抽出、蒸留等の通常の分離、精製が可能とな
る。
【0021】本発明の目的は、1,3,5−トリアジン
の環炭素原子上のアミノ基又はモノ置換アミノ基にアル
コールを用いて置換基を導入し、種々の農薬、医薬、染
料、塗料等のファインケミカル中間体として、また種々
の樹脂材料、難燃性材料としても広く用いることのでき
る有用な化合物群である置換−1,3,5−トリアジン
誘導体を高収率で容易に製造することが出来る1,3,
5−トリアジン誘導体の修飾方法の提供にある。
【0022】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の第一発
明は、少なくとも1つ以上のアミノ基又はモノ置換アミ
ノ基を環炭素原子上に有する1,3,5− トリアジン
誘導体をアルコールと金属触媒及び水素存在下に反応さ
せ、該少なくとも1つ以上のアミノ基又はモノ置換アミ
ノ基にアルキル基又はアルケニル基を導入することを特
徴とする1,3,5− トリアジン誘導体の修飾方法に
関する。そして、本発明の第二発明は、少なくとも1つ
以上のアミノ基又はモノ置換アミノ基を環炭素原子上に
有する1,3,5− トリアジン誘導体を二価アルコー
ルと金属触媒及び水素存在下に反応させ、該少なくとも
1つ以上のアミノ基又はモノ置換アミノ基に水酸基を有
するアルキル基を導入することを特徴とする1,3,5
− トリアジン誘導体の修飾方法に関する。
【0023】本発明のアミノ基又はモノ置換アミノ基を
修飾するとは、該アミノ基をモノ又はジ置換アミノ基
に、又は該モノ置換アミノ基を更に修飾されたジ置換ア
ミノ基に変換することをいう。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、更に本発明の第一発明を詳
細に説明する。第一発明の原料である、少なくとも1つ
以上のアミノ基又はモノ置換アミノ基を有する1,3,
5−トリアジン誘導体が一般式(I)で表される1,
3,5−トリアジン誘導体である。
【0025】
【化15】
【0026】〔式中、X1、X2及びX3のうち少なくと
も1つは独立してNHR1基{式中、R 1は水素原子、C
1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C
1-6のアルコキシ基、C1-6のハロアルコキシ基、C2-7
のアルコキシカルボニル基、C2- 7のアシルオキシ基及
びフェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、C1-6
アルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる
群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
任意に置換されても良い)からなる群から選ばれた異種
又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されてい
ても良い。)、C2-20のアルケニル基(該アルケニル基
は、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基、C1 -6のハロ
アルコキシ基、C2-7のアルコキシカルボニル基、C2-7
のアシルオキシ基及びフェニル基(該フェニル基はハロ
ゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアル
コキシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以
上の置換基により任意に置換されていても良い。)から
なる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基に
より任意に置換されていても良い。)又はフェニル基
(該フェニル基は、水酸基、ハロゲン原子、C1-6のア
ルコキシ基、C1-6のハロアルコキシ基、C2-7のアルコ
キシカルボニル基、C2-7のアシルオキシ基及びフェニ
ル基(該フェニル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル
基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選
ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
換されていても良い。)からなる群から選ばれた異種又
は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
も良い。)を表す。}を表し、上記のNHR1基でない
場合のX1、X2及びX3はそれぞれ独立してNR23
{R2、R3はそれぞれ独立してC1-20のアルキル基(該
アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基、
1-6のハロアルコキシ基、C2-7のアルコキシカルボニ
ル基、C2-7のアシルオキシ基及びフェニル基(該フェ
ニル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及
びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又
は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
も良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個
以上の置換基により任意に置換されていても良い。)、
2-20のアルケニル基(該アルケニル基は、ハロゲン原
子、C 1-6のアルコキシ基、C1-6のハロアルコキシ基、
2-7のアルコキシカルボニル基、C2-7のアシルオキシ
基及びフェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、C1
-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基から
なる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基に
より任意に置換されていても良い。)からなる群から選
ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
換されていても良い。)又はフェニル基(該フェニル基
は、水酸基、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基、C
1-6のハロアルコキシ基、C2-7のアルコキシカルボニル
基、C2-7のアシルオキシ基及びフェニル基(該フェニ
ル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及び
1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は
同種の1個以上の置換基により任意に置換されていても
良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以
上の置換基により任意に置換されていても良い。)を表
し、またR2、R3が一緒になって、所望によりアルキレ
ン鎖が1又は2個のC 1-8のアルキル基により置換され
ている−(CH22-7−、−CH2CH2−NH−CH2
CH2−、−CH2CH2−N(C1-8のアルキル)−CH
2CH2−又はCH2CH2−O−CH2CH2−を形成して
いても良い。}、C1-20のアルキル基{該アルキル基は
ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基、カルボキシル
基、C2-7のアルコキシカルボニル基、C2-10のアシル
オキシ基及びアリール基(該アリール基はハロゲン原
子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ
基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
換基により任意に置換されていても良い。)からなる群
から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
意に置換されていても良い。}、C2-20のアルケニル基
{該アルケニル基はハロゲン原子、C1-6のアルコキシ
基、カルボキシル基、C2-7のアルコキシカルボニル
基、C2-10のアシルオキシ基及びアリール基(該アリー
ル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及び
1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は
同種の1個以上の置換基により任意に置換されていても
良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以
上の置換基により任意に置換されていても良い。}、フ
ェニル基{該フェニル基はC1-6のアルキル基、ハロゲ
ン原子、水酸基、C1 -6のアルコキシ基、C2-10のアシ
ルオキシ基、カルボキシル基、C2-7のアルコキシカル
ボニル基及びアリール基(該アリール基はハロゲン原
子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ
基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
換基により任意に置換されていても良い。)からなる群
から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
意に置換されていても良い。}、ハロゲン原子、C1-10
のアルコキシ基{該アルコキシ基はハロゲン原子、C
1-6のアルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシル
基、C2-7のアルコキシカルボニル基、C2 -10のアシル
オキシ基及びアリール基(該アリール基はハロゲン原
子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ
基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
換基により任意に置換されていても良い。)からなる群
から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
意に置換されていても良い。}、又はC1-10のアルキル
チオ基{該アルキルチオ基はハロゲン原子、水酸基、C
1-6のアルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシル
基、C2-7のアルコキシカルボニル基、C2-10のアシル
オキシ基及びアリール基(該アリール基はハロゲン原
子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ
基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
換基により任意に置換されていても良い。)からなる群
から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
意に置換されていても良い。}を表す。〕。
【0027】上記の一般式(I)において好適に使用さ
れる1,3,5−トリアジン誘導体は、一般式(I)の
1,3,5−トリアジン誘導体においてNHR1基のR1
基が、水素原子、C1-20のアルキル基{該アルキル基
は、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基及びフェニル
基(該フェニル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル
基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選
ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
換されていても良い。)からなる群から選ばれた異種又
は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
も良い。}、C2-20のアルケニル基{該アルケニル基
は、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基、C1 -6のハロ
アルコキシ基及びフェニル基(該フェニル基はハロゲン
原子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキ
シ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の
置換基により任意に置換されていても良い。)からなる
群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
任意に置換されていても良い。}又はフェニル基(該フ
ェニル基は、水酸基、ハロゲン原子、C1-6のアルコキ
シ基及びフェニル基からなる群から選ばれた異種又は同
種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。)のいずれかであり、上記のNHR1基でない場合
のX1、X2及びX3はそれぞれ独立してNR23
〔R2、R3はそれぞれ独立してC1-20のアルキル基{該
アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基及
びフェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、C1 -6
アルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる
群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
任意に置換されていても良い。)からなる群から選ばれ
た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
れていても良い。}、C2-20のアルケニル基{該アルケ
ニル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基及びフ
ェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、C1-6のアル
キル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群か
ら選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意
に置換されていても良い。)からなる群から選ばれた異
種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されて
いても良い。}又はフェニル基(該フェニル基は、水酸
基、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基及びフェニル
基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
換基により任意に置換されていても良い。)を表し、又
はR2、R3が一緒になって、所望によりアルキレン鎖が
1又は2個のC1-8のアルキル基により置換されている
−(CH23-6−、−CH2CH2−NH−CH2CH
2−、−CH2CH2−N(C1-8のアルキル)−CH2
2−又は−CH2CH2−O−CH2CH2−を形成して
いても良い。〕、C1-20のアルキル基{該アルキル基は
ハロゲン原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基及びアリ
ール基(該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアルキ
ル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から
選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に
置換されていても良い。)からなる群から選ばれた異種
又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されてい
ても良い。}、フェニル基(該フェニル基はC1-6のア
ルキル基、ハロゲン原子、水酸基及びC1-6のアルコキ
シ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の
置換基により任意に置換されていても良い。)、ハロゲ
ン原子、又はC1-10のアルコキシ基{該アルコキシ基は
ハロゲン原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基及びアリ
ール基(該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアルキ
ル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から
選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に
置換されていても良い。)からなる群から選ばれた異種
又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されてい
ても良い。}のいずれかである1,3,5−トリアジン
誘導体である。
【0028】更に原料の入手、工業的価格等を含めて好
適に使用される一般式(I)の1,3,5−トリアジン
誘導体は、一般式(I)の1,3,5−トリアジン誘導
体においてNHR1基のR1基が、水素原子、C1-20のア
ルキル基(該アルキル基は、水酸基、C1-6のアルコキ
シ基及びフェニル基からなる群から選ばれた異種又は同
種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。)のいずれかであり、上記のNHR1基でない場合
のX1、X2及びX3はそれぞれ独立してNR23
{R2、R3はそれぞれ独立してC1-20のアルキル基(該
アルキル基は、水酸基、C1-6のアルコキシ基及びフェ
ニル基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上
の置換基により任意に置換されていても良い。)又はフ
ェニル基を表し、又はR2、R3が一緒になって、所望に
よりアルキレン鎖が1又は2個のC1-8のアルキル基に
より置換されている−(CH24-5−、−CH2CH2
NH−CH2CH2−、−CH2CH2−N(C1-8のアル
キル)−CH2CH2−又は−CH2CH2−O−CH2
2−を形成していても良い。}、C1-20のアルキル
基、フェニル基、C1-10のアルコキシ基のいずれかであ
る1,3,5−トリアジン誘導体である。
【0029】上記のように、本反応には、反応に直接関
与しない置換基を有する1,3,5−トリアジン誘導体
を全て供することが可能であるが、工業的に容易に入手
可能な原料として各種メラミン誘導体及び各種グアナミ
ン誘導体(これらは主に熱硬化性樹脂の主剤又は改質
剤、焼付塗料用架橋剤として入手可能であり、また合成
方法は、s-triazines and derivatives. The Chemistry
of Heterocyclic Compounds. E. M. Smolin and L. Ra
poport. Interscience Publishers Inc., New York. 1
959. に詳しい)を挙げることができる。
【0030】また第一発明に用いることができるアルコ
ールとしては、一般式(II)
【0031】
【化16】
【0032】〔式中、R4は、C1-20のアルキル基{該
アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6のアルコ
キシ基、C1-6のハロアルコキシ基、C2-7のアルコキシ
カルボニル基、C2-7のアシルオキシ基及びフェニル基
(該フェニル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、
水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれ
た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
れていても良い。)からなる群から選ばれた異種又は同
種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。}、又はC2-20のアルケニル基{該アルケニル基
は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基、C
1-6のハロアルコキシ基、C2-7のアルコキシカルボニル
基、C2-7のアシルオキシ基及びフェニル基(該フェニ
ル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及び
1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は
同種の1個以上の置換基により任意に置換されていても
良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以
上の置換基により任意に置換されていても良い。}を表
す。〕で表されるアルコールが挙げられる。
【0033】その中で、一般性、反応性等を考慮して好
適に使用できるアルコールは、一般式(II)のアルコー
ルのR4が、C1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハ
ロゲン原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基及びフェニ
ル基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の
置換基により任意に置換されていても良い。)、又はC
2-20のアルケニル基(該アルケニル基は、ハロゲン原
子、水酸基、C1-6のアルコキシ基及びフェニル基から
なる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基に
より任意に置換されていても良い。)であるアルコール
である。
【0034】更に、原料としての入手のしやすさ、価格
等を考慮すると、より好適に使用できるアルコールは、
一般式(II)のアルコールのR4が、C1-20のアルキル
基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6
アルコキシ基及びフェニル基からなる群から選ばれた異
種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されて
いても良い。)であるアルコールである。
【0035】この中で、工業的に入手容易なものとして
例を挙げると、メタノール、エタノール、n-プロパノー
ル、イソプロパノール、n-ブタノール、sec-ブタノー
ル、iso-ブタノール、tert-ブタノール、1−ペンタノ
ール、イソアミルアルコール、ネオペンチルアルコー
ル、n-ヘキサノール、2−エチルブタノール、メチルア
ミルアルコール、シクロヘキサノール、n-オクタノー
ル、2−エチルヘキサノール、シクロヘキシルメタノー
ル、n-ノナノール、n-デカノール、n-ドデカノール、n-
ヘキサデカノール、n-オクタデカノール、エチレンクロ
ルヒドリン、エチレンブロムヒドリン、プロピレンクロ
ルヒドリン、プロピレンブロムヒドリン、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロ
ソルブ、メトキシプロピレングリコール、エトキシプロ
ピレングリコール、ブトキシプロピレングリコール、3
−メトキシ−1−ブタノール、グリコール酸メチルエス
テル、グリコール酸エチルエステル、グリコール酸-ter
t-ブチルエステル、グリコール酸シクロヘキシルエステ
ル、2−アセトキシエチルアルコール、2−プロパノイ
ルオキシエチルアルコール、2−ベンゾイルオキシエチ
ルアルコール、2−メチルベンジルアルコール、3−メ
チルベンジルアルコール、4−メチルベンジルアルコー
ル、4−エチルベンジルアルコール、4−プロピルベン
ジルアルコール、4−ブチルベンジルアルコール、4−
イソブチルベンジルアルコール、4−クロルベンジルア
ルコール、4−ブロムベンジルアルコール、4−ヒドロ
キシベンジルアルコール、4−メトキシベンジルアルコ
ール、4−エトキシベンジルアルコール、4−ブトキシ
ベンジルアルコール、1−フェネチルアルコール、2−
フェネチルアルコール、アリルアルコール、メタリルア
ルコール、クロチルアルコール、シンナミルアルコー
ル、4−メチルシンナミルアルコール、4−クロルシン
ナミルアルコール及び2,4−ジメチルシンナミルアル
コール等が挙げられる。
【0036】上記アルコールの使用量は、目的によって
あらゆる範囲で可能であるが、一般的には原料の1,
3,5−トリアジン誘導体に対して0.01から500
倍モル、実用上は、0.1から50倍モルの範囲が反応
及び操作性の点から有効であり、過剰量のアルコールを
用いる場合は反応溶媒を兼ねて操作を行なうことが可能
である。
【0037】本反応で用いられる金属触媒としては、ク
ロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ニオ
ブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
タンタル、イリジウム及び白金からなる群から選ばれた
1種又は2種以上の金属を含有する触媒が好ましく、そ
の中でクロム、マンガン、鉄、ニッケル、銅、ニオブ、
モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、タン
タル及びイリジウムからなる群から選ばれた1種又は2
種以上の金属を含有する触媒がより好ましい。
【0038】特に、反応に対する活性や工業的経済性等
を考慮するとクロム、マンガン、鉄、ニッケル、銅、モ
リブデン、ルテニウム、パラジウム及びタンタルからな
る群から選ばれた1種又は2種以上の金属を含有する触
媒が更に好ましい。本反応においては、不均一系で実施
することが好ましいために、通常は上記金属触媒を固体
触媒として供することが望ましく、実施にあたっては、
流動床、固定床いずれの様式で用いても好ましい結果が
得られる。
【0039】金属触媒は、上記金属の単体、酸化物、水
酸化物又は塩類等いずれの様式でも良い。また金属種も
1種又は2種以上を用いることが可能であり、2種以上
の金属を用いる場合は、合金、金属間化合物、各種金属
化合物の混合等様々な形態での多元系触媒として用いる
ことができる。更に上記金属種に加えて、触媒の高活性
化、安定化、劣化・不活化防止のために、他の微量金属
成分を添加することも可能である。
【0040】また金属触媒を担持触媒として用いること
も実用上望ましく、その場合は担体としてシリカ、アル
ミナ、アルミノシリケート、シリカ−アルミナ、ゼオラ
イト、ケイソウ土、粘土鉱物等の定形又は無定形の珪
素、アルミニウム等の酸化物類、炭酸カルシウム、炭酸
バリウム、硫酸バリウム等の無機塩類又は活性炭等が工
業的にも一般的で望ましい。
【0041】以下更に具体的に触媒を例示すると、酸化
クロム、酸化マンガン、シリカ担持酸化マンガン、ラネ
ー鉄、酸化第一鉄、酸化第二鉄、シリカ担持酸化第二
鉄、ラネーコバルト、酸化コバルト、ラネーニッケル、
酸化ニッケル、シリカ担持ニッケル、アルミナ担持ニッ
ケル、活性炭担持ニッケル、塩化ニッケル、酸化銅、酸
化ニオブ、酸化モリブデン、シリカ担持酸化モリブデ
ン、シリカ担持ルテニウム、アルミナ担持ルテニウム、
活性炭担持ルテニウム、酸化ルテニウム、ルテニウムブ
ラック、シリカ担持パラジウム、アルミナ担持パラジウ
ム、活性炭担持パラジウム、硫酸バリウム担持パラジウ
ム、ゼオライト担持パラジウム、シリカ−アルミナ担持
パラジウム、塩化パラジウム、酸化パラジウム、酸化タ
ンタル、シリカ担持ロジウム、アルミナ担持ロジウム、
活性炭担持ロジウム、塩化ロジウム、酸化ロジウム、シ
リカ担持イリジウム、アルミナ担持イリジウム、活性炭
担持イリジウム、塩化イリジウム、酸化イリジウム、シ
リカ担持白金、アルミナ担持白金、活性炭担持白金、塩
化白金、酸化白金(アダムス触媒)、白金ブラック、銅
−クロム系触媒及び銅−ニッケル系触媒等が挙げられ
る。
【0042】以上述べた触媒はそれぞれ単独でも複数組
み合わせた多元系触媒として使用しても良い。金属触媒
の使用量としては、一般式(I)のトリアジン誘導体に
対して通常0.00001〜20モル%の範囲、好まし
くは0.0001〜10モル%の範囲が良い。
【0043】上記触媒に必要に応じ、添加物加えて反応
することも好ましい場合がある。添加物としては例え
ば、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、ト
リブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリス
(パラトリル)ホスフィン、トリス(2,6−ジメチル
フェニル)ホスフィン、ジフェニルホスフィノベンゼン
−3−スルホン酸ナトリウム、ビス(3−スルホナ−ト
フェニル)ホスフィノベンゼンナトリウム塩、1,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス
(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)ブタン、トリス(3−スルホナ−
トフェニル)ホスフィンナトリウム塩等の単座及び多座
の3級ホスフィン類、トリエチルホスファイト、トリブ
チルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス
(2,6−ジメチルフェニル)ホスファイト等の亜リン
酸エステル類、トリフェニルメチルホスホニウムヨージ
ド、トリフェニルメチルホスホニウムブロミド、トリフ
ェニルメチルホスホニウムクロライド、トリフェニルア
リルホスホニウムヨージド、トリフェニルアリルホスホ
ニウムブロミド、トリフェニルアリルホスホニウムクロ
ライド、テトラフェニルホスホニウムヨージド、テトラ
フェニルホスホニウムブロミド、テトラフェニルホスホ
ニウムクロライド等のホスホニウム塩類、リン酸トリフ
ェニル、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸
トリアリル等のリン酸エステル類、シクロオクタジエ
ン、シクロペンタジエン等の不飽和炭化水素類、ベンゾ
ニトリル、アセトニトリル等のニトリル類、アセチルア
セトン及びジベンジリデンアセトン等のケトン類等が挙
げられる。
【0044】添加物の使用量としては、金属触媒に対し
て、通常0.01〜10000モル%の範囲、好ましく
は1〜5000モル%の範囲が良い。本反応を実施する
場合の反応温度は、通常100℃〜500℃で可能であ
るが、反応速度、生産性、実用性等を考慮すると好まし
くは150〜400℃が良い。
【0045】反応時間は、一般式(I)のトリアジン誘
導体の反応性にもよるが通常0.1〜100時間、好ま
しくは1〜20時間に設定可能なように反応条件を選択
することが望ましい。本反応は無溶媒でも進行するが、
操作性等の面から必要に応じて溶媒を使用することもで
きる。
【0046】溶媒としては、反応に不活性なものであれ
ば特に制限はないが、例えばテトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、
ジエトキシメタン、ジエトキシエタン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、1、4−ジオキサン
等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシ
チレン、クメン、クロルベンゼン、o-ジクロルベンゼ
ン、m-ジクロルベンゼン、p-ジクロルベンゼン、テトラ
ヒドロナフタリン等の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン
等の脂肪族炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニト
リル等のニトリル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、プロピオン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸
エチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリ
ドン等のアミド類、1,3−ジメチルイミダゾリジノ
ン、N,N,N',N'−テトラメチル尿素等の尿素類、
及び水が挙げられる。これらが単独又は組合せて使用で
きる。また過剰量の一般式(II)で表されるアルコール
を溶媒として用いても良い。
【0047】本反応の特徴は、水素を反応系に存在させ
て還元雰囲気下で行うことである。本発明者は、反応系
に水素を共存させることにより、水素が存在しない場合
の原料のアルコール等の脱水素反応に伴う副生成物が大
量に生成する傾向そして生成物の物質収支が著しく悪く
なる傾向をなくすことができることを見出した。そして
本発明の水素共存反応により、アルキル化反応を1,
3,5−トリアジン環の炭素原子上のアミノ基又はモノ
置換アミノ基の窒素原子の修飾のみに優先的に進行させ
ることができ、原料のトリアジン誘導体の反応率と回収
率を大幅に上げることが可能になった。
【0048】反応系に水素を存在させる手段としては、
様々な方法が選択できるが、一般的には金属触媒を予め
水素雰囲気下で処理するか、反応そのものを水素ガス又
は水素を含有するガス雰囲気下で行なう方法が簡便な方
法として望ましい。水素ガス又は水素を含有するガスを
用いる場合、その水素分圧としては0.01〜500kg
/cm2、工業的には0.1〜200kg/cm2の圧力が実用上
好ましい。また水素含有ガスの場合、希釈ガスとしては
反応に直接関与しないものであれば種々のガスを用いる
ことができ、例えば窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活
性ガスが一般的には使用されるが、一酸化炭素、二酸化
炭素、アンモニアガス、空気等も生成物及び触媒等の安
定化等の目的を含めて使用可能である。
【0049】これら混合ガスを用いる場合、反応に必要
な水素分圧があれば問題はなく、その全圧力としては
0.1〜500kg/cm2、好ましくは0.5〜300kg/c
m2の圧力の範囲で反応することが望ましい。また本反応
を高温で実施する場合には、使用するアルコール、溶媒
等の自生圧が生じるが、これらを含めて反応系の全圧力
を300kg/cm2以内に設定する方が実用的操作面から望
ましい。
【0050】反応終了後の処理方法としては、未反応の
トリアジン類を晶析、濾過等の手段で除いた後に、必要
に応じて溶媒を蒸留等で除去するか、水−有機溶媒の2
相系として生成物を抽出したのちに、反応生成物を再結
晶、蒸留、クロマトグラフィー分離、塩の生成等により
容易に高純度化、精製、単離することができる。また金
属触媒は、濾過等により分離、回収し、必要に応じて再
使用が可能である。
【0051】本反応においては、反応しうるアミノ基又
は置換アミノ基の数、その反応性、また反応の進行に伴
って逐次的に高次に修飾された化合物を与えるため、一
般的には数種類の生成物が混合物として得られ、その組
成は反応条件等により制御することもある程度可能であ
る。置換1,3,5−トリアジン誘導体の使用場面によ
っては、第一発明の製造方法による生成物を混合物とし
てそのまま供試することも可能であるが、必要に応じて
は上記一般的な後処理方法により、より高純度又は純粋
なものとして分離・分割して使用することも可能であ
る。
【0052】以上のような第一発明の1,3,5−トリ
アジン環の該環炭素原子上のアミノ基の修飾方法により
得られる置換−1,3,5−トリアジン誘導体は、一般
式(III)で表される1,3,5−トリアジン誘導体であ
る。
【0053】
【化17】
【0054】〔式中、X4、X5及びX6のうち少なくと
も1つは独立してNR56基{R5、R 6はそれぞれ独立
して水素原子、C1-20のアルキル基(該アルキル基は、
ハロゲン原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基、C1-6
ハロアルコキシ基、C2-7のアルコキシカルボニル基、
2-7のアシルオキシ基及びフェニル基(該フェニル基
はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6
のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の
1個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上
の置換基により任意に置換されていても良い。)、C
2-20のアルケニル基(該アルケニル基は、ハロゲン原
子、水酸基、C1-6のアルコキシ基、C1-6のハロアルコ
キシ基、C2-7のアルコキシカルボニル基、C2-7のアシ
ルオキシ基及びフェニル基(該フェニル基はハロゲン原
子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ
基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
換基により任意に置換されていても良い。)からなる群
から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
意に置換されていても良い。)を表し、またR5、R6
一緒になって、所望によりアルキレン鎖が1又は2個の
1-8のアルキル基により置換されている−(CH2
2-7−、−CH2CH2−NH−CH2CH2−、−CH2
2−N(C1-8のアルキル)−CH2CH2−又はCH2
CH2−O−CH2CH2−を形成していても良い。}、
1-20のアルキル基{該アルキル基はハロゲン原子、C
1-6のアルコキシ基、カルボキシル基、C2-7のアルコキ
シカルボニル基、C2-10のアシルオキシ基及びアリール
基(該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル
基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選
ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
換されていても良い。)からなる群から選ばれた異種又
は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
も良い。}、C2-20のアルケニル基{該アルケニル基は
ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基、カルボキシル
基、C2-7のアルコキシカルボニル基、C2-10のアシル
オキシ基及びアリール基(該アリール基はハロゲン原
子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ
基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
換基により任意に置換されていても良い。)からなる群
から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
意に置換されていても良い。}、フェニル基{該フェニ
ル基はC1-6のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、C1
-6のアルコキシ基、アリールオキシ基、C2-10のアシル
オキシ基、カルボキシル基、C2-7のアルコキシカルボ
ニル基及びアリール基(該アリール基はハロゲン原子、
1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基か
らなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基
により任意に置換されていても良い。)からなる群から
選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に
置換されていても良い。}、ハロゲン原子、C1-10のア
ルコキシ基{該アルコキシ基はハロゲン原子、C1-6
アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシル基、C
2-7のアルコキシカルボニル基、C2 -10のアシルオキシ
基、C2-12のジアルキルアミノ基及びアリール基(該ア
リール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基
及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種
又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されてい
ても良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1
個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。}、又はC1-10のアルキルチオ基{該アルキルチオ
基はハロゲン原子、水酸基、C 1-6のアルコキシ基、ア
リールオキシ基、カルボキシル基、C2-7のアルコキシ
カルボニル基、C2-10のアシルオキシ基及びアリール基
(該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、
水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれ
た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
れていても良い。)からなる群から選ばれた異種又は同
種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。}を表す。〕。
【0055】この中で、一般性を考慮した場合の好まし
い化合物としては、一般式(III)の置換1,3,5−
トリアジン誘導体においてX4、X5及びX6のNR56
基のR5、R6がそれぞれ独立して水素原子、C1-20のア
ルキル基{該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C
1-6のアルコキシ基及びフェニル基(該フェニル基はハ
ロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のア
ルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個
以上の置換基により任意に置換されていても良い。)か
らなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基
により任意に置換されていても良い。}、又はC2-20
アルケニル基{該アルケニル基は、ハロゲン原子、水酸
基、C1- 6のアルコキシ基及びフェニル基(該フェニル
基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC
1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は同
種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上
の置換基により任意に置換されていても良い。}を表
し、又はR5、R6が一緒になって、所望によりアルキレ
ン鎖が1又は2個のC1- 8のアルキル基により置換され
ている−(CH23-6−、−CH2CH2−NH−CH2
CH2−、−CH2CH2−N(C1-8のアルキル)−CH
2CH2−又は−CH2CH2−O−CH2CH2−を形成し
ていても良く、上記のNR56でない場合のX4、X5
びX6が、それぞれ独立してC1-20のアルキル基{該ア
ルキル基はハロゲン原子、水酸基、C1-6のアルコキシ
基及びアリール基(該アリール基はハロゲン原子、C
1-6のアルキル基、水酸基及びC1 -6のアルコキシ基から
なる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基に
より任意に置換されていても良い。)からなる群から選
ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
換されていても良い。}、フェニル基(該フェニル基は
1-6のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基及びC1-6
アルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1
個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。)、ハロゲン原子、又はC1-10のアルコキシ基{該
アルコキシ基はハロゲン原子、水酸基、C1-6のアルコ
キシ基及びアリール基(該アリール基はハロゲン原子、
1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基か
らなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基
により任意に置換されていても良い。)からなる群から
選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に
置換されていても良い。}のいずれかである置換1,
3,5−トリアジン誘導体が挙げられる。
【0056】更に工業的、実用的効果を考慮した好まし
い1,3,5−トリアジン誘導体としては、一般式(II
I)の置換1,3,5−トリアジン誘導体においてX4
5及びX6のNR56基のR5、R6がそれぞれ独立して
水素原子、C1-20のアルキル基(該アルキル基は、水酸
基、C1-6のアルコキシ基及びフェニル基からなる群か
ら選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意
に置換されていても良い。)、又はR5、R6が一緒にな
って、所望によりアルキレン鎖が1又は2個のC1-8
アルキル基により置換されている−(CH24-5−、−
CH2CH2−NH−CH2CH2−、−CH2CH2−N
(C1-8のアルキル)−CH2CH2−又は−CH2CH2
−O−CH2CH2−を形成していても良く、上記のNR
56基でない場合のX4、X5及びX6が、それぞれ独立
してC1-20のアルキル基、フェニル基、C1-10のアルコ
キシ基のいずれかである置換1,3,5−トリアジン誘
導体が挙げられる。
【0057】以上述べたように、第一発明において、原
料の1,3,5−トリアジン誘導体、アルコールとして
は種々の化合物が使用可能であり、第一発明の方法によ
る生成物は、原料の1,3,5−トリアジン誘導体、ア
ルコールの組合せにより種々の置換基を有する1,3,
5−トリアジン誘導体が得られる。前述のように、原料
の入手の点から、原料の1,3,5−誘導体としてはメ
ラミン、各種メラミン誘導体、各種グアナミン誘導体
が、またアルコールとしては各種石油化学製品由来のア
ルコール類が代表的なものとして挙げられ、これらの組
合せにより代表的な生成物が得られる。また、例えば、
メラミンを第一発明の方法で修飾した置換メラミン誘導
体も、その環炭素原子上に一部−NH−基を有していれ
ば、第一発明の原料1,3,5−トリアジン誘導体とし
て用いることができる。
【0058】本反応に適用可能な原料の範囲を、これら
原料の価格、入手の容易さから限定するものではない
が、以下に本反応における原料、生成物の置換基の具体
例を示すことにより、本反応の範囲を更に明確にする。
式中、原料の一般式(I)のX1 、X2 及びX3 、また
生成物の一般式(III)のX4 、X5 及びX6 で示され
る置換基のうちNHR1、NR23及びNR5 6として
は、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソ
プロピルアミノ基、n-ブチルアミノ基、i-ブチルアミノ
基、sec-ブチルアミノ基、tert-ブチルアミノ基、シク
ロヘキシルアミノ基、シクロヘキシルメチルアミノ基、
n-オクチルアミノ基、n-デシルアミノ基、n-ヘキサデシ
ルアミノ基、n-オクタデシルアミノ基、2−エチル−1
−ヘキシルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,
N−ジエチルアミノ基、N,N−ジイソプロピルアミノ
基、N,N−ジ-n-ブチルアミノ基、N,N−ジ-i-ブチ
ルアミノ基、N,N−ジ-sec-ブチルアミノ基、N−メ
チル−N−tert-ブチルアミノ基、N−メチル−N−シ
クロヘキシルアミノ基、4−メチルシクロヘキシルアミ
ノ基、N,N−ジシクロヘキシルアミノ基、N,N−ジ
-n-オクチルアミノ基、N,N−ジシクロヘキシルメチ
ルアミノ基、N,N−ビス(2−エチル−1−ヘキシ
ル)アミノ基、クロルエチルアミノ基、3−クロルプロ
ピルアミノ基、ヒドロキシエチルアミノ基、1−ヒドロ
キシ−2−プロピルアミノ基、2−ヒドロキシ−1−プ
ロピルアミノ基、4−ヒドロキシブチルアミノ基、5−
ヒドロキシペンチルアミノ基、N,N−ビス(ヒドロキ
シエチル)アミノ基、トリフルオロエチルアミノ基、2
−トリフルオロプロピルアミノ基、2−エトキシエチル
アミノ基、3−メトキシプロピルアミノ基、2−ペンチ
ルオキシエチルアミノ基、3−シクロヘキシルオキシプ
ロピルアミノ基、2−クロルエトキシエチルアミノ基、
5−モノフルオロペンチルオキシペンチルアミノ基、2
−メトキシカルボニルエチルアミノ基、2−エトキシカ
ルボニルエチルアミノ基、tert-ブトキシカルボニルエ
チルアミノ基、2−シクロヘキシルオキシカルボニルエ
チルアミノ基、アセトキシメチルアミノ基、3−アセト
キプロピルメチルアミノ基、シクロヘキサノイルオキシ
エチルアミノ基、2−ベンゾイルオキシプロピルアミノ
基、o-トリルアミノ基、m-トリルアミノ基、p-トリルア
ミノ基、ベンジルアミノ基、ジベンジルアミノ基、N−
ベンジル−N’−メチルアミノ基、2−フェニルエチル
アミノ基、3−(4−クロルフェニル)−プロピルアミ
ノ基、2−(4−シクロヘキシルフェニル)−エチルア
ミノ基、2−(3−フルオロフェニル)−ペンチルアミ
ノ基、4−メトキシベンジルアミノ基、2−クロル−4
−フルオロベンジルアミノ基、3,5−ジメチルベンジ
ルアミノ基、4−シクロペンチルオキシベンジルアミノ
基、2−(2−クロル−4−フルオロ−5−イソプロピ
ルフェニル)−プロピルアミノ基、4−ヒドロキシベン
ジルアミノ基、4−ヒドロキシフェニルエチルアミノ
基、アリルアミノ基、メタリルアミノ基、クロチルアミ
ノ基、3−シクロペンテニルアミノ基、3−シクロヘキ
セニルアミノ基、3−(6−トリフルオロメチル)−シ
クロヘキセニルアミノ基、ジアリルアミノ基、ジメタリ
ルアミノ基、3−(1−メトキシ)−アリル基、クロル
メトキシエチルアミノ基、エトキシカルボニルアリルア
ミノ基、シンナミルアミノ基、4−クロルシンナミルア
ミノ基、N−(4−メチルシンナミル)−N−メチルア
ミノ基及び4−メトキシシンナミルアミノ基等が挙げら
れる。
【0059】またNR23基のR2、R3が結合し、或い
はNR56基のR5、R6が結合した置換基の具体例とし
ては、アジリジノ基、アゼチジノ基、ピロリジノ基、ピ
ロリル基、ピペリジノ基、ジヒドロピロリル基、ジヒド
ロピリジル基及びモルホリノ基等が挙げられる。その他
のX1、X2、X3、X4、X5及びX6の置換基のうち、置
換していても良い炭素数1〜20のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、
i-ブチル基、sec-ブチル基、n-アミル基、i-アミル基、
ヘキシル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル
基、ヘプチル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、ノ
ニル基、デシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、
トリフルオロメチル基、3−クロルプロピル基、2 −ト
リフルオロメチルエチル基、ヒドロキシメチル基、2−
ヒドロキシエチル基、メトキシメチル基、メトキシエチ
ル基、エトキシメチル基、シクロヘキシルメトキシエチ
ル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキシプロピ
ル基、メトキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニ
ルエチル基、tert-ブトキシカルボニルメチル基、シク
ロヘキシルオキシカルボニルエチル基、アセチルオキシ
メチル基、ベンゾイルオキシメチル基、3−(tert-ブチ
ルカルボニルオキシ)−プロピル基、ベンジル基、4-メ
チルベンジル基、4−メトキシベンジル基、2−クロル
−4−フルオロベンジル基、3,5−ジメチルベンジル
基及び4−シクロペンチルオキシベンジル基等が挙げら
れる。
【0060】置換していても良い炭素数2〜20のアル
ケニル基としては、ビニル基、イソプロペニル基、1−
ブテニル基、3−ヘキセニル基、アリル基、メタリル
基、クロチル基、2−クロルアリル基、メトキシビニル
基、エトキシビニル基、シクロヘキシルビニル基、4−
フェニル−2−ブテニル基、2−カルボキシルビニル
基、エトキシカルボニルビニル基、tert-ブトキシカル
ボニルビニル基、アセチルオキシビニル基、シクロヘキ
サノイルオキシビニル基、シンナミル基、4−クロルシ
ンナミル基、3,5−ジメトキシシンナミル基、2,
4,6−トリメチルシンナミル基、スチリル基、2,4
−ジクロルスチリル基、6−ドデセンー1−イル基及び
1,2−ジフェニルビニル基等が挙げられる。
【0061】置換していても良いフェニル基としては、
フェニル基、p-トルイル基、m-トルイル基、o-トルイル
基、3,5−ジメチルフェニル基、4−シクロヘキシル
フェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、2−
メチル−4−イソプロピルフェニル基、2−クロルフェ
ニル基、2,4−ジクロルフェニル基、2−フルオロ−
4−クロルフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル
基、4−シクロペンチルオキシフェニル基、m-フェノキ
シフェニル基、4−(2−ナフチルオキシ)−フェニル
基、3−アセトキシフェニル基、3−ベンゾイルオキシ
フェニル基、4−カルボキシフェニル基、4−メトキシ
カルボニルフェニル基、3−シクロヘキシルオキシカル
ボニルフェニル基、4−アセチルオキシフェニル基、3
−シクロヘキシルカルボニルオキシフェニル基、4−ビ
フェニル基、4−(2−ナフチル)−フェニル基、4−
(4−クロルフェニル)−フェニル基及び4−(5−
(1−メチル−3−クロルピラゾロ)−イル)−フェニ
ル基等が挙げられる。
【0062】ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。置換してい
ても良い炭素数1〜10のアルコキシ基としては、メト
キシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、i-プロピル
オキシ基、n-ブチルオキシ基、i-ブチルオキシ基、sec-
ブチルオキシ基、tert-ブチルオキシ基、n-アミルオキ
シ基、i-アミルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘ
キシルオキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、ヘプ
チルオキシ基、オクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオ
キシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ヘキサデシ
ルオキシ基、オクタデシルオキシ基、トリフルオルメチ
ルオキシ基、3−クロルプロピルオキシ基、2−トリフ
ルオルメチルエチルオキシ基、メトキシメトキシ基、メ
トキシエトキシ基、エトキシメトキシ基、シクロヘキシ
ルメトキシエトキシ基、2−カルボキシエトキシ基、3
−カルボキシプロポキシ基、メトキシカルボニルメトキ
シ基、メトキシカルボニルエトキシ基、tert-ブトキシ
カルボニルメトキシ基、シクロヘキシルオキシカルボニ
ルエトキシ基、アセチルオキシメチルオキシ基、ベンゾ
イルオキシメチルオキシ基、3−(tert-ブチルカルボニ
ルオキシ)−プロピルオキシ基、ベンジルオキシ基、4-
メチルベンジルオキシ基、4−メトキシベンジルオキシ
基、2−クロル−4−フルオロベンジルオキシ基、3,
5−ジメチルベンジルオキシ基及び4−シクロペンチル
オキシベンジルオキシ基等が挙げられる。
【0063】置換していても良い炭素数1〜10のアル
キルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n-
プロピルチオ基、i-プロピルチオ基、n-ブチルチオ基、
i-ブチルチオ基、sec-ブチルチオ基、tert-ブチルチオ
基、n-アミルチオ基、i-アミルチオ基、ヘキシルチオ
基、シクロヘキシルチオ基、シクロヘキシルメチルチオ
基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基、2-エチルヘキシ
ルチオ基、ノニルチオ基、デシルチオ基、ヘキサデシル
チオ基、オクタデシルチオ基、トリフルオルメチルチオ
基、3−クロルプロピルチオ基、2 −トリフルオルメチ
ルエチルチオ基、メトキシメチルチオ基、メトキシエチ
ルチオ基、エトキシメチルチオ基、シクロヘキシルメト
キシエチルチオ基、2−カルボキシエチルチオ基、3−
カルボキシプロピルチオ基、メトキシカルボニルメチル
チオ基、メトキシカルボニルエチルチオ基、tert-ブト
キシカルボニルメチルチオ基、シクロヘキシルオキシカ
ルボニルエチルチオ基、アセチルオキシメチルチオ基、
ベンゾイルオキシメチルチオ基、3−(tert-ブチルカル
ボニルオキシ)−プロピルチオ基、ベンジルチオ基、4-
メチルベンジルチオ基、4−メトキシベンジルチオ基、
2−クロル−4−フルオロベンジルチオ基、3,5−ジ
メチルベンジルチオ基及び4−シクロペンチルオキシベ
ンジルチオ基等が挙げられる。
【0064】これら置換基の例は極く代表的な一例であ
って、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
次に本発明の第二発明について更に詳細に説明する。第
二発明の原料である、少なくとも1つ以上のアミノ基又
はモノ置換アミノ基を有する1,3,5−トリアジン誘
導体が一般式(I)で表される1,3,5−トリアジン
誘導体である。
【0065】
【化18】
【0066】〔式中、X1、X2及びX3のうち少なくと
も一つは独立してNHR1基{式中、R 1は水素原子、C
1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C
1-6のアルコキシ基、C2-6のジアルキルアミノ基、C
2-7のアルコキシカルボニル基及びフェニル基からなる
群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
任意に置換されていても良い。)又はフェニル基(該フ
ェニル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルキル基、C1-6
のアルコキシ基及びC1-6のハロアルコキシ基からなる
群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
任意に置換されていても良い。)を表す。}を表し、上
記のNHR1基でない場合のX1、X2及びX3はそれぞれ
独立してNR23基{R2、R3はそれぞれ独立してC
1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C
1-6のアルコキシ基、C2-6のジアルキルアミノ基、C
2-7のアルコキシカルボニル基及びフェニル基からなる
群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
任意に置換されていても良い。)又はフェニル基(該フ
ェニル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルキル基、C1-6
のアルコキシ基及びC1-6のハロアルコキシ基からなる
群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
任意に置換されていても良い。)を表し、又はR2、R3
が結合して、炭素原子、酸素原子及び窒素原子から任意
に選ばれた原子を有した3〜6員環の環状構造を形成し
ていても良い。}を表す。〕。
【0067】上記の一般式(I)において好適に使用さ
れる一般式(I)の1,3,5−トリアジン誘導体は、
一般式(I)の1,3,5−トリアジン誘導体において
NHR1基のR1基が、水素原子、C1-20のアルキル基
(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ
基及びフェニル基からなる群から選ばれた異種又は同種
の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。)又はフェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原
子、C1-6のアルキル基及びC1-6のハロアルコキシ基か
らなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基
により任意に置換されていても良い。)のいずれかであ
り、上記のNHR1基でない場合のX1、X2及びX3はそ
れぞれ独立してNR23基{R2、R3はそれぞれ独立し
てC1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原
子、C1-6のアルコキシ基及びフェニル基からなる群か
ら選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意
に置換されていても良い。)又はフェニル基(該フェニ
ル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルキル基及びC1-6
ハロアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は同種
の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。)を表し、又はR2、R3が結合して、炭素原子、酸
素原子及び窒素原子から任意に選ばれた原子を有した3
〜6員環の環状構造を形成していても良い。}である。
【0068】更により好適に使用される一般式(I)の
1,3,5−トリアジン誘導体は、一般式(I)の1,
3,5−トリアジン誘導体においてNHR1基のR1
が、水素原子、C1-20のアルキル基又はフェニル基のい
ずれかであり、上記のNHR1基でない場合のX1、X2
及びX3はそれぞれ独立してNR23基(R2、R3はそ
れぞれ独立してC1-20のアルキル基又はフェニル基を表
し、又はR2、R3が結合して、炭素原子及び窒素原子か
ら任意に選ばれた原子を有した3〜6員環の環状構造を
形成していても良い。)である。
【0069】更に原料の入手、工業的価格等を含めて最
も好適に使用される一般式(I)の1,3,5−トリア
ジン誘導体は、メラミンである。上記のように、本反応
には、反応に直接関与しない置換基を有する1,3,5
−トリアジン誘導体を全て供することが可能であるが、
工業的に容易に入手可能な原料として各種メラミン誘導
体及び各種グアナミン誘導体(これらは主に熱硬化性樹
脂の主剤又は改質剤、焼付塗料用架橋剤として入手可能
であり、また合成方法は、s-triazines and derivative
s. The Chemistry of Heterocyclic Compounds. E. M.
Smolin and L. Rapoport. Interscience Publishers I
nc., New York. 1959. に詳しい)を挙げることができ
る。
【0070】また第二発明に用いることができるアルコ
ールとしては、一般式(IV)
【0071】
【化19】
【0072】〔式中、R9、R10、R11及びR12はそれ
ぞれ独立して水素原子又はC1-10アルキル基(該アルキ
ル基は、ハロゲン原子及びフェニル基からなる群から選
ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
換されていても良い。)を表し、nは1〜10の整数を
表す。〕で表される二価アルコールである。その中で、
一般性、反応性等を考慮して好適に使用できる二価アル
コールは、一般式(IV)のアルコールのR9、R10、R
11及びR12がそれぞれ独立して水素原子又はC1-5アル
キル基(該アルキル基は、ハロゲン原子及びフェニル基
からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換
基により任意に置換されていても良い。)を表し、nが
1〜5の整数を表す二価アルコールである。
【0073】更に好適である二価アルコールは、一般式
(IV)のアルコールのR9、R10、R11及びR12がそれ
ぞれ独立して水素原子又はメチル基を表し、nが1〜5
の整数を表す二価アルコールである。特に原料としての
入手のしやすさ、価格等を考慮するとより好適に使用で
きるアルコールは、一般式(IV)のアルコールのR9
10、R11及びR12が水素原子を表し、nが2〜5の整
数を表す二価アルコールである。
【0074】この中で、工業的に入手容易なものとして
例を挙げると、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール等が挙げられる。また、特
に純粋な原料を必要としない場合は、これらの混合物と
しての、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コールの低分子量分布の混合物(重合度10以下のもの
の混合物)を用いることも可能である。
【0075】上記二価アルコールの使用量は、目的によ
ってあらゆる範囲で可能であるが、一般的には原料のメ
ラミン誘導体に対して0.01から500倍モル、実用
上は、0.1から50倍モルの範囲が反応及び操作性の
点から有効であり、過剰量の二価アルコール類を用いる
場合は反応溶媒を兼ねて操作を行なうことが可能であ
る。
【0076】本反応で用いられる金属触媒としては、ク
ロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ニオ
ブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
タンタル、イリジウム及び白金からなる群から選ばれた
1種又は2種以上の金属を含有する触媒が好ましく、そ
の中でクロム、マンガン、鉄、ニッケル、銅、ニオブ、
モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、タン
タル及びイリジウムからなる群から選ばれた1種又は2
種以上の金属を含有する触媒がより好ましい。
【0077】特に、反応に対する活性や工業的経済性等
を考慮するとクロム、マンガン、鉄、ニッケル、銅、ニ
オブ、モリブデン、ルテニウム、パラジウム及びタンタ
ルからなる群から選ばれた1種又は2種以上の金属を含
有する触媒が更に好ましい。本反応においては、不均一
系で実施することが好ましいために、通常は上記金属触
媒を固体触媒として供することが望ましく、実施にあた
っては、流動床、固定床いずれの様式で用いても好まし
い結果が得られる。
【0078】金属触媒は、上記金属の単体、酸化物、水
酸化物又は塩類等いずれの様式でも良い。また金属種も
1種又は2種以上を用いることが可能であり、2種以上
の金属を用いる場合は、合金、金属間化合物、各種金属
化合物の混合等様々な形態での多元系触媒として用いる
ことができる。更に上記金属種に加えて、触媒の高活性
化、安定化、劣化・不活化防止のために、他の微量金属
成分を添加することも可能である。
【0079】また金属触媒を担持触媒として用いること
も実用上望ましく、その場合は担体としてシリカ、アル
ミナ、アルミノシリケート、シリカ−アルミナ、ゼオラ
イト、ケイソウ土、粘土鉱物等の定形又は無定形の珪
素、アルミニウム等の酸化物類、炭酸カルシウム、炭酸
バリウム、硫酸バリウム等の無機塩類又は活性炭等が工
業的にも一般的で望ましい。
【0080】以下更に具体的に触媒を例示すると、酸化
クロム、酸化マンガン、シリカ担持酸化マンガン、ラネ
ー鉄、酸化第一鉄、酸化第二鉄、シリカ担持酸化第二
鉄、ラネーコバルト、酸化コバルト、ラネーニッケル、
酸化ニッケル、シリカ担持ニッケル、アルミナ担持ニッ
ケル、活性炭担持ニッケル、塩化ニッケル、酸化銅、酸
化ニオブ、酸化モリブデン、シリカ担持酸化モリブデ
ン、シリカ担持ルテニウム、アルミナ担持ルテニウム、
活性炭担持ルテニウム、酸化ルテニウム、ルテニウムブ
ラック、シリカ担持パラジウム、アルミナ担持パラジウ
ム、活性炭担持パラジウム、硫酸バリウム担持パラジウ
ム、ゼオライト担持パラジウム、シリカ−アルミナ担持
パラジウム、塩化パラジウム、酸化パラジウム、酸化タ
ンタル、シリカ担持ロジウム、アルミナ担持ロジウム、
活性炭担持ロジウム、塩化ロジウム、酸化ロジウム、シ
リカ担持イリジウム、アルミナ担持イリジウム、活性炭
担持イリジウム、塩化イリジウム、酸化イリジウム、シ
リカ担持白金、アルミナ担持白金、活性炭担持白金、塩
化白金、酸化白金(アダムス触媒)、白金ブラック、銅
−クロム系触媒、銅−ニッケル系触媒等が挙げられる。
【0081】以上述べた触媒はそれぞれ単独でも複数組
み合わせた多元系触媒として使用しても良い。金属触媒
の使用量としては、一般式(I)のメラミン誘導体に対
して通常0.00001〜20モル%の範囲、好ましく
は0.0001〜10モル%の範囲が良い。
【0082】上記触媒に必要に応じ、添加物加えて反応
することも好ましい場合がある。添加物としては例え
ば、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、ト
リブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリス
(パラトリル)ホスフィン、トリス(2,6−ジメチル
フェニル)ホスフィン、ジフェニルホスフィノベンゼン
−3−スルホン酸ナトリウム、ビス(3−スルホナ−ト
フェニル)ホスフィノベンゼンナトリウム塩、1,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス
(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)ブタン、トリス(3−スルホナ−
トフェニル)ホスフィンナトリウム塩等の単座及び多座
の3級ホスフィン類、トリエチルホスファイト、トリブ
チルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス
(2,6−ジメチルフェニル)ホスファイト等の亜リン
酸エステル類、トリフェニルメチルホスホニウムヨージ
ド、トリフェニルメチルホスホニウムブロミド、トリフ
ェニルメチルホスホニウムクロライド、トリフェニルア
リルホスホニウムヨージド、トリフェニルアリルホスホ
ニウムブロミド、トリフェニルアリルホスホニウムクロ
ライド、テトラフェニルホスホニウムヨージド、テトラ
フェニルホスホニウムブロミド、テトラフェニルホスホ
ニウムクロライド等のホスホニウム塩類、リン酸トリフ
ェニル、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸
トリアリル等のリン酸エステル類、シクロオクタジエ
ン、シクロペンタジエン等の不飽和炭化水素類、ベンゾ
ニトリル、アセトニトリル等のニトリル類、アセチルア
セトン、ジベンジリデンアセトン等のケトン類等が挙げ
られる。
【0083】添加物の使用量としては、金属触媒に対し
て、通常0.01〜10000モル%の範囲、好ましく
は1〜5000モル%の範囲が良い。本反応を実施する
場合の反応温度は、通常100℃〜500℃で可能であ
るが、用いる二価アルコールの沸点、反応性、反応速
度、生産性、実用性等を考慮すると好ましくは150〜
400℃が良い。
【0084】反応時間は、一般式(I)のメラミン誘導
体の反応性にもよるが通常0.1〜100時間、好まし
くは1〜20時間に設定可能なように反応条件を選択す
ることが望ましい。本反応は無溶媒でも進行するが、操
作性等の面から必要に応じて溶媒を使用することもでき
る。
【0085】溶媒としては、反応に不活性なものであれ
ば特に制限はないが、例えばテトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、
ジエトキシメタン、ジエトキシエタン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、1、4−ジオキサン
等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシ
チレン、クメン、クロルベンゼン、o-ジクロルベンゼ
ン、m-ジクロルベンゼン、p-ジクロルベンゼン、テトラ
ヒドロナフタリン等の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン
等の脂肪族炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニト
リル等のニトリル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、プロピオン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸
エチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリ
ドン等のアミド類、1,3−ジメチルイミダゾリジノ
ン、N,N,N',N'−テトラメチル尿素等の尿素類、
及び水が挙げられる。これらが単独又は組合せて使用で
きる。
【0086】また過剰量の一般式(IV)で表される二価
アルコールを溶媒として用いても良い。本反応の特徴
は、水素を反応系に存在させて還元雰囲気下で行うこと
である。本発明者は、反応系に水素を共存させることに
より、水素が存在しない場合の原料の二価アルコール等
の脱水素反応に伴う副生成物が大量に生成する傾向そし
て生成物の物質収支が著しく悪くなる傾向をなくすこと
ができることを見出した。そして本発明の水素共存反応
により、アルキル化反応を1,3,5−トリアジン環の
炭素原子上のアミノ基又はモノ置換アミノ基の窒素原子
の修飾のみに優先的に進行させることができ、原料のト
リアジン誘導体の反応率と回収率を大幅に上げることが
可能になった。
【0087】反応系に水素を存在させる手段としては、
反応そのものを水素ガス又は水素を含有するガス雰囲気
下で行なう方法が簡便な方法として望ましい。水素ガス
又は水素を含有するガスを用いる場合、その水素分圧と
しては0.01〜500kg/cm2、工業的には0.1〜2
00kg/cm2の圧力が実用上好ましい。また水素含有ガス
の場合、希釈ガスとしては反応に直接関与しないもので
あれば種々のガスを用いることができ、例えば窒素、ア
ルゴン、ヘリウム等の不活性ガスが一般的には使用され
るが、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモニアガス、空気
等も生成物及び触媒等の安定化等の目的を含めて使用可
能である。これら混合ガスを用いる場合、反応に必要な
水素分圧があれば問題はなく、その全圧力としては0.
1〜500kg/cm2、好ましくは0.5〜300kg/cm2
圧力の範囲で反応することが望ましい。
【0088】また本反応を高温で実施する場合には、使
用する二価アルコール類、溶媒等の自生圧が生じるが、
これらを含めて反応系の全圧力を300kg/cm2以内に設
定する方が装置面、実用的操作面から望ましい。反応終
了後の処理方法としては、必要に応じて溶媒を蒸留等で
除去し、この段階で未反応のトリアジン類を晶析、濾過
等で除去するか、有機溶媒−水等の組合せにより適宜生
成物を抽出、分離し、更に必要に応じて反応生成物を再
結晶、蒸留、クロマトグラフィー分離、塩の生成等によ
り容易に高純度化、精製、単離することができる。また
金属触媒は、濾過等により分離、回収し、必要に応じて
再使用が可能である。
【0089】本反応においては、反応しうるアミノ基又
は置換アミノ基の数、その反応性、また反応の進行に伴
って逐次的に高次に修飾された化合物を与えるため、一
般的には数種類の生成物が混合物として得られ、その組
成は反応条件等により制御することもある程度可能であ
る。置換1,3,5−トリアジン誘導体の使用場面によ
っては、第二発明の製造方法による生成物を混合物とし
てそのまま供試することも可能であるし、必要に応じて
は上記一般的な後処理方法により、より高純度又は純粋
なものとして分離・分割して使用することも可能であ
る。
【0090】以上のような第二発明の1,3,5−トリ
アジン環の該環炭素原子上のアミノ基の修飾方法により
得られる置換−1,3,5−トリアジン誘導体は、一般
式(III)で表される1,3,5−トリアジン誘導体であ
る。
【0091】
【化20】
【0092】〔式中、X4、X5及びX6のうち少なくと
も1つは独立してNR56基{式中、R5、R6のうち少
なくとも1つ以上は、下記一般式(V)
【0093】
【化21】
【0094】(式中、R13、R14、R15及びR16はそれ
ぞれ独立して水素原子又はC1-10アルキル基(該アルキ
ル基は、ハロゲン原子及びフェニル基からなる群から選
ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
換されていても良い。)を表し、nは1〜10の整数を
表す。)で表される置換基であり、R5、R6のうちいず
れかが一般式(V)で表されない場合は、水素原子、C
1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C
1-6のアルコキシ基、C2-6のジアルキルアミノ基、C
2-7のアルコキシカルボニル基及びフェニル基からなる
群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
任意に置換されていても良い。)又はフェニル基(該フ
ェニル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルキル基、C1-6
のアルコキシ基及びC1-6のハロアルコキシ基からなる
群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
任意に置換されていても良い。)を表す。}のいずれか
で表され、上記のNR56基でない場合のX4、X5及び
6はそれぞれ独立してNR78基{R7、R8はそれぞ
れ独立して水素原子、C1-20のアルキル基(該アルキル
基は、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ基、C2-6のジ
アルキルアミノ基、C2-7のアルコキシカルボニル基及
びフェニル基からなる群から選ばれた異種又は同種の1
個以上の置換基により任意に置換されていても良い。)
又はフェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、C
1-6のアルキル基、C1-6のアルコキシ基及びC 1-6のハ
ロアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の
1個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。)を表し、又はR7、R8が一緒になって、炭素原
子、酸素原子及び窒素原子からなる3〜6員環の環状構
造を形成していても良い。}を表す。〕。
【0095】この中で、一般性を考慮した場合の好まし
い化合物としては、一般式(III)の置換1,3,5−ト
リアジン誘導体においてNR56基のR5、R6のうち少
なくとも1つ以上が下記一般式(V)
【0096】
【化22】
【0097】(式中、R13、R14、R15及びR16はそれ
ぞれ独立して水素原子又はC1-5アルキル基(該アルキ
ル基は、ハロゲン原子及びフェニル基からなる群から選
ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
換されていても良い。)を表し、nは1〜5の整数を表
す。)で表される置換基であり、R5、R6のうちいずれ
かが一般式(V)で表されない場合は、水素原子、C
1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C
1-6のアルコキシ基及びフェニル基からなる群から選ば
れた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換
されていても良い。)又はフェニル基(該フェニル基
は、ハロゲン原子、C1-6のアルキル基及びC1 -6のハロ
アルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1
個以上の置換基により任意に置換されていても良い。)
のいずれかで表され、上記のNR56基でない場合のX
4、X5及びX6はそれぞれ独立してNR78基{R7、R
8はそれぞれ独立して水素原子、C1-20のアルキル基
(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルコキシ
基及びフェニル基からなる群から選ばれた異種又は同種
の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
い。)又はフェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原
子、C1-6のアルキル基及びC1-6のハロアルコキシ基か
らなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基
により任意に置換されていても良い。)を表し、又はR
7、R8が一緒になって、炭素原子、酸素原子及び窒素原
子からなる3〜6員環の環状構造を形成していても良
い。}を表す置換1,3,5−トリアジン誘導体が挙げ
られる。
【0098】更により好ましい1,3,5−トリアジン
誘導体としては、一般式(III)の置換1,3,5−トリ
アジン誘導体においてNR56基のR5、R6のうち少な
くとも1つ以上が下記一般式(V)
【0099】
【化23】
【0100】(式中、R13、R14、R15及びR16はそれ
ぞれ独立して水素原子又はメチルを表し、nは1〜5の
整数を表す。)で表される置換基であり、R5、R6のう
ちいずれかが一般式(V)で表されない場合は、水素原
子、C1-20のアルキル基又はフェニル基のいずれかかで
表され、上記のNR56基でない場合のX4、X5及びX
6はそれぞれ独立してNR78基(R7、R8はそれぞれ
独立して水素原子、C1-20のアルキル基又はフェニル基
を表し、又はR7、R8が結合して、炭素原子及び窒素原
子から任意に選ばれた原子を有した3〜6員環の環状構
造を形成していても良い。}を表す置換1,3,5−ト
リアジン誘導体が挙げられる。
【0101】更に工業的、実用的効果を考慮した最も好
ましい1,3,5−トリアジン誘導体としては、一般式
(III)の置換1,3,5−トリアジン誘導体においてN
56基のR5、R6のうち少なくとも1つ以上が下記一
般式(V)
【0102】
【化24】
【0103】(式中、R13、R14、R15及びR16は水素
原子であり、nが2〜5の整数を表す。)で表される置
換基であり、R5、R6のうちいずれかが一般式(V)で
表されない場合は、水素原子で表され、上記のNR56
基でない場合のX4、X5及びX6はNR78基(R7、R
8は水素原子を表す。)を表す置換1,3,5−トリア
ジン誘導体が挙げられる。
【0104】以上述べたように、第二発明において、原
料の1,3,5−トリアジン誘導体、二価アルコールと
しては種々の化合物が使用可能であり、本発明の方法に
よる生成物は、原料の1,3,5−トリアジン誘導体、
二価アルコールの組合せにより種々の置換基を有する
1,3,5−トリアジン誘導体が得られる。前述のよう
に、原料の入手の点から、原料の1,3,5−としては
メラミン、各種メラミン誘導体、各種グアナミン誘導体
が、また二価アルコールとしては各種石油化学製品由来
のエチレングリコール、プロピレングリコール等のジオ
ール類及びこれらのオリゴマー類が代表的なものとして
挙げられ、これらの組合せにより代表的な生成物が得ら
れる。
【0105】本反応に適用可能な原料の範囲を、これら
原料の価格、入手の容易さから限定するものではない
が、以下に本反応における原料、生成物の置換基の具体
例を示すことにより、本反応の範囲を更に明確にする。
式中、原料の一般式(I)のX1 、X2 及びX3 、また
生成物の一般式(III)のX4 、X5 及びX6 で示され
る置換基のうちNHR1、NR23、NR56及びNR7
8で表される置換基上のR1、R2、R3、R5、R6、R
7及びR8としては、水素原子以外のものとして、置換し
ていても良い炭素数1〜20のアルキル基としては、メ
チル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチ
ル基、sec-ブチル基、n-アミル基、i-アミル基、ヘキシ
ル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ヘ
プチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル
基、デシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、トリ
フルオロメチル基、3−クロルプロピル基、2,2,2
−トリフルオロエチル基、メトキシメチル基、メトキシ
エチル基、エトキシメチル基、シクロヘキシルメトキシ
エチル基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチ
ルアミノ基、N,N−ジイソプロピルアミノ基、メトキ
シカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、
tert-ブトキシカルボニルメチル基、シクロヘキシルオ
キシカルボニルエチル基、ベンジル基、1−フェネチル
基、2−フェネチル基等が挙げられる。
【0106】置換されていても良いフェニル基としては
フェニル基、2−クロルフェニル基、4−クロルフェニ
ル基、2−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル
基、2,4−ジクロルフェニル基、2−フルオロ−4−
クロルフェニル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオ
ロフェニル基、p-トルイル基、m-トルイル基、o-トルイ
ル基、3,5−ジメチルフェニル基、4−シクロヘキシ
ルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、2
−メチル−4−イソプロピルフェニル基、3,5−ジメ
トキシフェニル基、4−シクロペンチルオキシフェニル
基、2−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフル
オロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニ
ル基等が挙げられる。
【0107】また同一窒素原子上の2つの置換基が結合
して、炭素原子、酸素原子及び窒素原子から任意に選ば
れた原子を有した3〜6員環からなる環状構造を形成し
ている置換基としては、アジリジノ基、アゼチジノ基、
ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基等が挙げら
れる。また反応後に導入される水酸基を有する置換基の
例としては、ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロ
ピル基、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル基、5−
ヒドロキシ−3−オキサペンチル基、5−ヒドロキシ−
3−オキサ−2,5−ジメチルペンチル基、8−ヒドロ
キシ−3,6−ジオキサオクチル基、11−ヒドロキシ
−3,6,9−トリオキサウンデシル基等種々の置換基
が挙げられる。
【0108】これら置換基の例は極く代表的な一例であ
って、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0109】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お本実施例は、全ての例において、参考例に示すように
あらかじめ生成物を標品として別途合成し(合成法はJ.
Am. Chem. Soc., 73巻、2984頁、(1951
年)、特開平3−215564号、及び米国特許4,8
86,882号に準じて行なった。)、純品として単離
したものと、内部標準物質とにより検量線を作成し、反
応生成物中の各生成物量を高速液体クロマトグラフィー
による内標定量法により正確に求めた。
【0110】用いた高速液体クロマトグラフィーの分析
条件は以下に示す通りである。 (メラミン等の原料トリアジン及び修飾後のアミノトリ
アジンの一部の定量方法) 溶離液;CH3CN/H2O=1/1(v/v) 検出方法;UV 240 nm カラム;GLサイエンス社製 Inertsil Ph 150 mm x
4.6 mmφ 流量;1.0 ml/min 分析温度;40℃ 内部標準物質;フタール酸ジ−n−ブチルエステル (生成物及び原料の一部の定量方法) 検出方法;UV 230 nm カラム;GLサイエンス社製 Inertsil C8 150 mm x
4.6 mmφ 流量;1.0 ml/min 分析温度;35℃ 内部標準物質;フタール酸ジ(2−エチルヘキシル)エ
ステル 実施例に原料又は生成物として用いられる1,3,5−
トリアジン誘導体は以下の参考例に準じて合成した。そ
の他、メラミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン
等は、市販品試薬をそのまま用いた。またアルコール、
金属触媒も市販品をそのまま使用した。 参考例1 (2,4−ジアミノ−6−クロル−1,3,5−トリア
ジンの合成)塩化シアヌール184.5g(1.0モ
ル)をアセトニトリル800mLに室温にて溶解後、0
℃に冷却した溶液に、激しく攪拌しながら28%アンモ
ニア水溶液303.7g(5.0モル)を反応温度を1
0℃以下を保つように、2時間で滴下した。滴下終了
後、冷却を停止し室温で1時間攪拌した後に、徐々に加
温して45℃として更に4時間反応させた。冷却後、生
成物をロ別し、更に大量の水にて洗浄した。ロ過物を、
真空下、50℃で6時間乾燥することで、表記の化合物
を115g(収率79%)得た。 参考例2 (2,4−ジアミノ−6−ブチルアミノ−1,3,5−
トリアジンの合成)参考例1で合成した2,4−ジアミ
ノ−6−クロル−1,3,5−トリアジン14.5g
(0.1モル)、水100mL及びブチルアミン29.
2g(0.4モル)の混合溶液を、攪拌しながら加温し
て、最終的に還流温度にて6時間反応させた。反応液を
冷却後、生成物をロ別し、更に大量の水で充分に洗浄
し、次にトルエンで洗浄した。ロ過物を、真空下、70
℃で6時間乾燥することで、表記の化合物を17.5g
(収率96%)得た。融点;167℃ 参考例3 (2,4−ジアミノ−6−エチルアミノ−1,3,5−
トリアジンの合成)参考例1で合成した2,4−ジアミ
ノ−6−クロル−1,3,5−トリアジン14.5g
(0.1モル)、エチルアミン水溶液(70%)12.
8g(0.2モル)、水20mL及び1,4−ジオキサ
ン50mLの混合溶液を、攪拌しながら加温して、還流
温度にて4時間反応させた。その後、水酸化ナトリウム
4.0g(0.1モル)の水15mL溶液を還流状態を
保ったまま、1時間かけて滴下した。反応液を冷却後、
減圧にて溶媒及び過剰のエチルアミンを留去し、メタノ
ール及びアセトニトリル各30mLを加えて、不要の塩
をロ別した。濾液から溶媒を留去して得られた残渣にメ
タノール5mL、アセトン40mLを加えて析出した結
晶を濾取し、アセトン10mLで洗浄後、乾燥すること
により、表記の化合物を11.5g(収率75%)得
た。融点;171℃ 参考例4 (2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシルアミノ−1,
3,5−トリアジンの合成)参考例1で合成した2,4
−ジアミノ−6−クロル−1,3,5−トリアジン1
4.5g(0.1モル)、水140mL及びシクロヘキ
シルアミン29.2g(0.3モル)の混合溶液を、攪
拌しながら加温して、還流温度にて1時間反応させた。
更に水酸化ナトリウム12gの水40mL溶液を1時間
かけて滴下し、1時間熟成した。得られた反応混合物に
トルエン200mLを加え、その後に室温に冷却した。
得られた結晶を濾取し、トルエン100mL、続いて水
100mLで順次洗浄後、減圧下に乾燥することで、表
記化合物を17.9g(収率86%)得た。融点;15
1℃ 参考例5 (2,4−ジアミノ−6−ピペリジノ−1,3,5−ト
リアジンの合成)参考例2に準じて合成した。得量1
8.4g(収率95%)得た。融点;210℃ 参考例6 (2,4−ジアミノ−6−ドデシルアミノ−1,3,5
−トリアジンの合成)参考例2に準じて合成した。得量
27.3g(収率94%)得た。融点;110℃ 参考例7 (2,4−ジアミノ−6−オクタデシルアミノ−1,
3,5−トリアジンの合成)参考例1で合成した2,4
−ジアミノ−6−クロル−1,3,5−トリアジン1
4.5g(0.1モル)、水60mL、1,4−ジオキ
サン60mL及びオクタデシルアミン26.9g(0.
1モル)の混合溶液を、攪拌しながら加温して還流温度
にて3時間反応させた。更に水酸化ナトリウム4.0g
(0.1モル)の水20mL溶液を1時間で滴下し、続
けて2時間反応させた。反応液を冷却後、溶媒を減圧下
に留去し、水100mL及びトルエン100mLを加え
て、生成物を有機層に抽出し、有機層を水で充分に洗浄
したのち、得られた有機層から溶媒を留去することで、
表記の化合物を34.4g(収率91%)得た。融点;
91℃ 参考例8 (2−アミノ−4,6−ビス(シクロヘキシルアミノ)
−1,3,5−トリアジンの合成)塩化シアヌール1
8.5g(0.1モル)及びアセトニトリル50mLの
混合物にシクロヘキシルアミン9.9g(0.1モ
ル)、トリエチルアミン10.1g(0.1モル)及び
水35mLの混合溶液を、反応温度が5℃を越えないよ
うに2時間かけて滴下した。その後、温度を5℃以下に
保ちながら2時間攪拌を続けた。続けて28%アンモニ
ア水溶液70mLを同温で滴下し、更に5℃で1時間、
20℃で1時間、50℃で2時間攪拌を行なった。その
後、シクロヘキシルアミン54.5g(0.55モル)
を反応温度60℃で滴下し、70℃で3時間攪拌を行な
った。得られた反応溶液に水180gを滴下し、攪拌を
続けながら10℃まで冷却し、析出した結晶を濾取後、
水80mLで5回洗浄後、減圧下に乾燥することにより
表記の化合物を16.5g(収率57%)得た。融点;
153℃ 参考例9 (2−アミノ−4,6−ビス(ノルマルブチルアミノ)
−1,3,5−トリアジンの合成)塩化シアヌール1
8.5g(0.1モル)及びアセトニトリル150mL
の混合物にノルマルブチルアミン7.3g(0.1モ
ル)の水20mLの混合溶液を、反応温度が5℃を越え
ないように2時間かけて滴下した。その後、温度を5℃
以下に保ちながら炭酸水素カリウム10.0g(0.1
モル)の水40mL溶液を1時間で滴下し、更に2時間
攪拌を続けた。続けて28%アンモニア水溶液15.2
g(0.25モル)を同温で滴下し、徐々に昇温して5
0℃で4時間攪拌を行なった。得られたスラリー溶液よ
り結晶を濾取し、水で充分に洗浄後、乾燥することで中
間体の2−アミノ−4−ノルマルブチルアミノ−6−ク
ロル−1,3,5−トリアジンを得た。得られた結晶全
量を水100mLに懸濁し、ノルマルブチルアミン8.
1g(0.11モル)を加え、還流温度で2時間反応さ
せた。その後、水酸化ナトリウム4.0g(0.1モ
ル)の水20mL溶液を1時間かけて滴下し、その後2
時間還流下反応させた。反応液を冷却し、トルエン10
0mLを加えて生成物を抽出後、水80mLで5回洗浄
を行ない、得られた有機層から溶媒を減圧下に留去する
ことにより表記の化合物を27.0g(収率92%)得
た。融点;73℃ 参考例10 (2,4,6−トリス(ブチルアミノ)−1,3,5−
トリアジンの合成)塩化シアヌール18.5g(0.1
モル)をアセトニトリル150mLに溶解し、0℃に冷
却した溶液を攪拌しながら、ブチルアミン14.6g
(0.2モル)の水20mL溶液を反応温度が5℃を越
えないように1時間で滴下した。更に攪拌を続けなが
ら、炭酸水素カリウム20.0g(0.2モル)の水1
00mL溶液を同温にて滴下した。その後、反応温度を
徐々に上げて45℃で8時間攪拌を続けた。高速液体ク
ロマトグラフィーで2,4−ビス(ブチルアミノ)−6
−クロル−1,3,5−トリアジンへの転化が完了した
ことを確認後、冷却し生成物をロ別した。ロ過ケーキを
大量の水で充分に洗浄した後に、この2,4−ビス(ブ
チルアミノ)−6−クロル−1,3,5−トリアジンを
水100mLに懸濁させ、ブチルアミン29.2g
(0.4モル)を添加し、更に加熱還流下で6時間反応
させた。冷却後、トルエン200mLを加えて激しく攪
拌した後に、水層を分離した。更にトルエン層を水15
0mLで3回洗浄したのちに、有機層からトルエンを加
熱減圧下に留去することにより、表記化合物を28.2
g(収率96%)得た。性状;油状物。 参考例11 (2,4,6−トリス(シクロヘキシルアミノ)−1,
3,5−トリアジンの合成)塩化シアヌール18.5g
(0.1モル)を1,4−ジオキサン350mLに溶解
し、50℃に加温した溶液を攪拌しながら、シクロヘキ
シルアミン59.4g(0.6モル)を反応温度が50
℃に保ちながら1時間で滴下した。更に攪拌を続けなが
ら昇温して、反応温度85℃で再びシクロヘキシルアミ
ン59.4g(0.6モル)を滴下した。その後、反応
温度を上げて還流させながら6時間反応を続けた後に、
同温で水250mLを滴下し、攪拌を続けながら室温に
冷却した。析出した結晶を濾取し、水150mLで4回
洗浄を行ない、減圧下に乾燥することで、表記の化合物
を34.0g(収率91%)得た。融点;225℃ 参考例12 (2,4,6−トリス(エチルアミノ)−1,3,5−
トリアジンの合成)参考例10に準じて合成を行ない表
記の化合物20.0g(収率95%)を得た。融点;7
4℃ 参考例13 (2,4,6−トリス(2−エチルヘキシルアミノ)−
1,3,5−トリアジンの合成)参考例10に準じて合
成を行ない表記の化合物41.6g(収率90%)を得
た。性状;ペースト状。 参考例14 (2,4−ジアミノ−6−(2−エチルヘキシルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンの合成)参考例2に準じ
て、2−エチルヘキシルアミン12.9g(0.1モ
ル)を用いて全く同様に合成した。得量18.6g(収
率78%)。融点;81℃ 参考例15 (1.2,4−ジアミノ−6−(5−ヒドロキシ−3−
オキサペンチルアミノ)−1,3,5−トリアジンの合
成)2,4−ジアミノ−6−クロル−1,3,5−トリ
アジン14.5g(0.1モル)、2−(2’−アミノ
エトキシ)エタノール11.6g(0.11モル)を水
60mLに加え、懸濁状態のまま攪拌しながら加熱して
100℃まで昇温した。2時間反応を続けたのち、水酸
化ナトリウム4.0g(0.1モル)の20mL水溶液
を、反応温度を保持したまま1時間かけて滴下し、更に
3時間同温で反応を続けた。得られた均一の反応液を、
徐々に冷却し、室温で一晩放置した。析出した結晶を濾
取し、少量の水で洗浄後、更に水で再結晶をすること
で、目的の2,4−ジアミノ−6−(5−ヒドロキシ−
3−オキサペンチルアミノ)−1,3,5−トリアジン
を結晶として13.5g得た。収率62%。 参考例16 (2−アミノ−4,6−ビス(5−ヒドロキシ−3−オ
キサペンチルアミノ)−1,3,5−トリアジンの合
成)塩化シアヌール18.5g(0.1モル)をアセト
ニトリル100mLに加え、0℃に冷却した。攪拌しな
がら、2−(2’−アミノエトキシ)エタノール10.
5g(0.1モル)を、反応温度が5℃を越えないよう
に1時間かけて滴下し、更に5℃以下で2時間攪拌し
た。続いて炭酸水素カリウム10.0g(0.1モル)
の水70mL溶液を同温で2時間かけて滴下後、冷却を
止め、室温(25℃)になるまで攪拌を続けた。その
後、28%アンモニア水24.3g(0.4モル)を室
温で徐々に加え、加温して40〜45℃で4時間攪拌、
反応させた。反応液を減圧下、50℃以下で約半量にな
るまで濃縮して得られた混合物に、2−(2’−アミノ
エトキシ)エタノール10.5g(0.1モル)を加
え、加熱して100℃まで昇温した。2時間反応を続け
たのち、水酸化ナトリウム4.0g(0.1モル)の2
0mL水溶液を、反応温度を保持したまま1時間かけて
滴下し、更に3時間同温で反応を続けた。得られた均一
の反応液を減圧にて濃縮乾固後、エタノール100mL
を加え、不溶物を濾別した。濾液を濃縮乾固後、イソプ
ロピルアルコール100mLを加え、同様の操作を行な
った。得られた粘調混合物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:酢酸エチル/エタノール=1/
1)にて精製分離することで、目的の2−アミノ−4,
6−ビス(5−ヒドロキシ−3−オキサペンチルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンを粘調物として、25.
7g得た。収率85%。 実施例1 (メラミンとエタノールとの反応)内容量70mLのス
テンレス製のオートクレーブに、メラミン(2,4,6
−トリアミノ−1,3,5−トリアジン)1.26g
(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50%含水品)
25mg及びエタノール30mLを仕込み、反応系内を
充分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm2
を室温で導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度21
0℃で2時間反応を行なった後に冷却し、内容物につい
て定量分析を行なった。その結果、原料のメラミンの転
化率は11.0%であり、生成物として2,4−ジアミ
ノ−6−エチルアミノ−1,3,5−トリアジンが9.
1%、2−アミノ−4,6−ビス(エチルアミノ)−
1,3,5−トリアジンが1.2%の収率で各々得られ
ていた。 実施例2 (メラミンとエタノールとの反応)前記実施例1におい
て、反応温度を240℃、反応時間を1.5時間とした
以外は全く同様の反応と後処理を行なった結果、原料の
メラミンの転化率は25.1%であり、生成物として
2,4−ジアミノ−6−エチルアミノ−1,3,5−ト
リアジンが22.0%、2−アミノ−4,6−ビス(エ
チルアミノ)−1,3,5−トリアジンが2.2%、
2,4,6−トリス(エチルアミノ)−1,3,5−ト
リアジンが0.5%の収率で各々得られていた。 実施例3 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50%含水品)
25mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系内を
充分に窒素置換したのちに、水素ガス40kg/cm 2
を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度240℃で
2時間反応を行なった後に冷却し、内容物について定量
分析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化率は
13.3%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6
−ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが11.2
%、2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,
3,5−トリアジンが1.5%の収率で各々得られてい
た。 実施例4 (メラミンと1−ブタノールの反応)前記実施例3にお
いて、水素ガス圧力を10kg/cm2とした以外は全
く同様の反応と後処理を行なった結果、原料のメラミン
の転化率は16.3%であり、生成物として2,4−ジ
アミノ−6−ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが
13.1%、2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンが1.9%の収率で各々
得られていた。 実施例5 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50%含水品)
25mg及びブタノール30mLを仕込み、反応器内を
充分に窒素置換し、続いて水素ガス10kg/cm2
5回ガス置換を行ない、その後脱圧して水素残圧を5k
g/cm2にした。その後、攪拌しながら昇温して反応
温度240℃で3時間反応を行なった後に冷却し、内容
物について定量分析を行なった。その結果、原料のメラ
ミンの転化率は43.1%であり、生成物として2,4
−ジアミノ−6−ブチルアミノ−1,3,5−トリアジ
ンが36.8%、2−アミノ−4,6−ビス(ブチルア
ミノ)−1,3,5−トリアジンが5.0%、2,4,
6−トリス(ブチルアミノ)−1,3,5−トリアジン
が0.8%の収率で各々得られていた。原料転化率に対
する生成物の回収率は98.8%であった。 実施例6 (メラミンと1−ブタノールの反応)前記実施例4にお
いて、反応温度を260℃とした以外は全く同様の反応
と後処理を行なった結果、原料のメラミンの転化率は6
8.9%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−
ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが44.5%、
2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,
5−トリアジンが19.2%、2,4,6−トリス(ブ
チルアミノ)−1,3,5−トリアジンが3.3%の収
率で各々得られていた。 実施例7 (メラミンと1−ブタノールの反応)前記実施例6にお
いて、反応時間を5時間とした以外は全く同様の反応と
後処理を行なった結果、原料のメラミンの転化率は9
7.8%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−
ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが22.5%、
2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,
5−トリアジンが47.6%、2,4,6−トリス(ブ
チルアミノ)−1,3,5−トリアジンが25.0%、
2,4−ビス(ブチルアミノ)−6−ジブチルアミノ−
1,3,5−トリアジンが1.3%の収率で各々得られ
ていた。 実施例8 (メラミンと1−ブタノールの反応)前記実施例4にお
いて、反応温度を280℃とした以外は全く同様の反応
と後処理を行なった結果、原料のメラミンの転化率は9
4.9%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−
ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが32.5%、
2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,
5−トリアジンが45.2%、2,4,6−トリス(ブ
チルアミノ)−1,3,5−トリアジンが14.3%、
2,4−ビス(ブチルアミノ)−6−ジブチルアミノ−
1,3,5−トリアジンが1.2%の収率で各々得られ
ていた。 実施例9 (メラミンとシクロヘキサノールの反応)内容量70m
Lのステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.2
6g(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50%含水
品)25mg及びシクロヘキサノール30mLを仕込
み、反応器内を充分に窒素置換し、続いて水素ガス10
kg/cm2で5回ガス置換を行なった。反応器内に水
素を10kg/cm2残し、攪拌しながら昇温して反応
温度260℃で2時間反応を行なった後に冷却し、内容
物について定量分析を行なった。その結果、原料のメラ
ミンの転化率は15.5%であり、生成物として2,4
−ジアミノ−6−シクロヘキシルアミノ−1,3,5−
トリアジンが13.7%、2−アミノ−4,6−ビス
(シクロヘキシルアミノ)−1,3,5−トリアジンが
1.6%の収率で各々得られていた。 実施例10 (メラミンとシクロヘキサノールの反応)内容量70m
Lのステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.2
6g(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50%含水
品)25mg及びシクロヘキサノール30mLを仕込
み、反応器内を充分に窒素置換し、続いて水素ガス10
kg/cm2で5回ガス置換を行なった。反応器内に水
素を10kg/cm2残し、攪拌しながら昇温して反応
温度280℃で5時間反応を行なった後に冷却し、内容
物について定量分析を行なった。その結果、原料のメラ
ミンの転化率は67.6%であり、生成物として2,4
−ジアミノ−6−シクロヘキシルアミノ−1,3,5−
トリアジンが48.3%、2−アミノ−4,6−ビス
(シクロヘキシルアミノ)−1,3,5−トリアジンが
14.1%、2,4,6−トリス(シクロヘキシルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンが4.5%の収率で各々
得られていた。 実施例11 (メラミンと2−エチルヘキサノールの反応)内容量7
0mLのステンレス製のオートクレーブに、メラミン
1.26g(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50
%含水品)25mg及び2−エチルヘキサノール30m
Lを仕込み、反応器内を充分に窒素置換し、続いて水素
ガス10kg/cm2で5回ガス置換を行なった。反応
器内に水素を残したまま、攪拌しながら昇温して反応温
度240℃で2時間反応を行なった後に冷却し、内容物
について定量分析を行なった。その結果、原料のメラミ
ンの転化率は5.3%であり、生成物として2,4−ジ
アミノ−6−(2−エチルヘキシルアミノ)−1,3,
5−トリアジンが4.9%、2−アミノ−4,6−ビス
(2−エチルヘキシルアミノ)−1,3,5−トリアジ
ンが0.2%の収率で各々得られていた。 実施例12 (メラミンと2−エチルヘキサノールの反応)内容量7
0mLのステンレス製のオートクレーブに、メラミン
1.26g(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50
%含水品)25mg及び2−エチルヘキサノール30m
Lを仕込み、反応器内を充分に窒素置換し、続いて水素
ガス10kg/cm2で5回ガス置換を行なった。反応
器内に水素を残したまま、攪拌しながら昇温して反応温
度280℃で6時間反応を行なった後に冷却し、内容物
について定量分析を行なった。その結果、原料のメラミ
ンの転化率は55.3%であり、生成物として2,4−
ジアミノ−6−(2−エチルヘキシルアミノ)−1,
3,5−トリアジンが36.2%、2−アミノ−4,6
−ビス(2−エチルヘキシルアミノ)−1,3,5−ト
リアジンが16.1%,2,4,6−トリス(シクロヘ
キシルアミノ)−1,3,5−トリアジンが2.1%の
収率で各々得られていた。 実施例13 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、活性炭担持5%Ru触媒12.5m
g及びブタノール30mLを仕込み、反応系内を充分に
窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm2を導入
した。攪拌しながら昇温し、反応温度240℃で2時間
反応を行なった後に冷却し、内容物について定量分析を
行なった。その結果、原料のメラミンの転化率は14.
2%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−ブチ
ルアミノ−1,3,5−トリアジンが8.2%、2−ア
ミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,5−ト
リアジンが1.6%の収率で各々得られていた。 実施例14 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、活性炭担持5%Pd−5%Cu触媒
25.0mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系
内を充分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/c
2を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度240
℃で3時間反応を行なった後に冷却し、内容物について
定量分析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化
率は18.6%であり、生成物として2,4−ジアミノ
−6−ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが14.
7%、2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−
1,3,5−トリアジンが3.2%の収率で各々得られ
ていた。 実施例15 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、活性炭担持2%Pt触媒25.0m
g及びブタノール30mLを仕込み、反応系内を充分に
窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm2を導入
した。攪拌しながら昇温し、反応温度240℃で1時間
反応を行なった後に冷却し、内容物について定量分析を
行なった。その結果、原料のメラミンの転化率は5.8
%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−ブチル
アミノ−1,3,5−トリアジンが4.1%、2−アミ
ノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,5−トリ
アジンが1.1%の収率で各々得られていた。 実施例16 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、銅−クロマイト触媒(日産ガードラ
ー触媒株式会社製、銅36重量%、クロム32重量%)
25.0mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系
内を充分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/c
2を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度240
℃で1時間反応を行なった後に冷却し、内容物について
定量分析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化
率は3.4%であり、生成物として2,4−ジアミノ−
6−ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが3.0%
の収率で、また2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンが痕跡量各々得られてい
た。 実施例17 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、ラネーニッケル触媒(ニッケル含量
41重量%、鉄含量0.5重量%品、川研ファインケミ
カル株式会社製)25.0mg及びブタノール30mL
を仕込み、反応系内を充分に窒素置換したのちに、水素
ガス10kg/cm2を導入した。攪拌しながら昇温
し、反応温度240℃で1時間反応を行なった後に冷却
し、内容物について定量分析を行なった。その結果、原
料のメラミンの転化率は6.1%であり、生成物として
2,4−ジアミノ−6−ブチルアミノ−1,3,5−ト
リアジンが5.5%の収率で、2−アミノ−4,6−ビ
ス(ブチルアミノ)−1,3,5−トリアジンが痕跡量
で各々得られていた。 実施例18 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、ラネーコバルト触媒(コバルト含量
50重量%、川研ファインケミカル株式会社製)25.
0mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系内を充
分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm2
導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度240℃で1
時間反応を行なった後に冷却し、内容物について定量分
析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化率は
5.4%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−
ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが4.7%の収
率で得られていた。 実施例19 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、ラネーニッケル触媒(ニッケル含量
41重量%、鉄含量0.5重量%品、川研ファインケミ
カル株式会社製)12.5mg、ラネー銅触媒(銅含量
50重量%、川研ファインケミカル株式会社製)及びブ
タノール30mLを仕込み、反応系内を充分に窒素置換
したのちに、水素ガス10kg/cm2を導入した。攪
拌しながら昇温し、反応温度240℃で1時間反応を行
なった後に冷却し、内容物について定量分析を行なっ
た。その結果、原料のメラミンの転化率は7.8%であ
り、生成物として2,4−ジアミノ−6−ブチルアミノ
−1,3,5−トリアジンが5.5%、2−アミノ−
4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,5−トリアジ
ンが1.6%の収率で各々得られていた。 実施例20 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、アルミナ担持5%Pd触媒25.0
mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系内を充分
に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm2を導
入した。攪拌しながら昇温し、反応温度260℃で3時
間反応を行なった後に冷却し、内容物について定量分析
を行なった。その結果、原料のメラミンの転化率は7
1.7%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−
ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが41.6%、
2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,
5−トリアジンが25.3%,2,4,6−トリス(ブ
チルアミノ)−1,3,5−トリアジンが3.4%の収
率で各々得られていた。 実施例21 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、Y型ゼオライト担持2%Pd触媒5
0.0mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系内
を充分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm
2を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度260℃
で6時間反応を行なった後に冷却し、内容物について定
量分析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化率
は51.8%であり、生成物として2,4−ジアミノ−
6−ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが42.1
%、2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,
3,5−トリアジンが7.7%,2,4,6−トリス
(ブチルアミノ)−1,3,5−トリアジンが1.5%
の収率で各々得られていた。 実施例22 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、炭酸カルシウム担持5%Pd触媒2
5.0mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系内
を充分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm
2を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度260℃
で5時間反応を行なった後に冷却し、内容物について定
量分析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化率
は66.9%であり、生成物として2,4−ジアミノ−
6−ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが44.5
%、2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,
3,5−トリアジンが16.4%,2,4,6−トリス
(ブチルアミノ)−1,3,5−トリアジンが4.1%
の収率で各々得られていた。 実施例23 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、メラミン1.26g
(0.01モル)、シリカ担持Ni/NiO触媒25.
0mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系内を充
分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm2
導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度260℃で3
時間反応を行なった後に冷却し、内容物について定量分
析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化率は6
5.7%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−
ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが40.6%、
2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,
5−トリアジンが19.3%,2,4,6−トリス(ブ
チルアミノ)−1,3,5−トリアジンが4.6%の収
率で各々得られていた。 実施例24 (2,4−ジアミノ−6−エチルアミノ−1,3,5−
トリアジンとエタノールの反応)内容量70mLのステ
ンレス製のオートクレーブに、2,4−ジアミノ−6−
エチルアミノ−1,3,5−トリアジン1.54g
(0.01モル)、活性炭担持5%Pd触媒25mg及
びエタノール30mLを仕込み、反応系内を充分に窒素
置換したのちに、水素ガス置換を圧力10kg/cm2
にて5回行なった。水素圧を残したまま攪拌しながら昇
温し、反応温度260℃で4時間反応を行なった後に冷
却し、内容物について定量分析を行なった。その結果、
原料の2,4−ジアミノ−6−エチルアミノ−1,3,
5−トリアジンの転化率は81.4%であり、生成物と
して2−アミノ−4,6−ビス(エチルアミノ)−1,
3,5−トリアジンが50.8%、2,4,6−トリス
(エチルアミノ)−1,3,5−トリアジンが18.7
%、2−ジエチルアミノ−4,6−ビス(エチルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンが8.8%、2,4−ビ
ス(ジエチルアミノ)−6−エチルアミノ−1,3,5
−トリアジンが2.2%の収率で各々得られていた。 実施例25 (2,4−ジアミノ−6−ブチルアミノ−1,3,5−
トリアジンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、2,4−ジアミノ−
6−ブチルアミノ−1,3,5−トリアジン1.82g
(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50%含水品)
25mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系内を
充分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm2
を導入した。水素圧を残したまま攪拌しながら昇温し、
反応温度260℃で2時間反応を行なった後に冷却し、
内容物について定量分析を行なった。その結果、原料の
2,4−ジアミノ−6−ブチルアミノ−1,3,5−ト
リアジンの転化率は78.5%であり、生成物として2
−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,5
−トリアジンが51.2%、2,4,6−トリス(ブチ
ルアミノ)−1,3,5−トリアジンが23.8%、2
−ジブチルアミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−
1,3,5−トリアジンが2.9%の収率で各々得られ
ていた。 実施例26 (2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,
3,5−トリアジンと1−ブタノールの反応)内容量7
0mLのステンレス製のオートクレーブに、2−アミノ
−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,5−トリア
ジン2.38g(0.01モル)、5%Pd−C触媒
(50%含水品)25mg及びブタノール30mLを仕
込み、反応系内を充分に窒素置換したのちに、水素ガス
7kg/cm2を導入した。攪拌しながら昇温し、反応
温度260℃で2時間反応を行なった後に冷却し、内容
物について定量分析を行なった。その結果、原料の2−
アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−1,3,5−
トリアジンの転化率は47.1%であり、生成物として
2,4,6−トリス(ブチルアミノ)−1,3,5−ト
リアジンが41.2%、2,4−ビス(ブチルアミノ)
−6−ジブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが3.
2%、2−ブチルアミノ−4,6−ビス(ジブチルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンが2.2%の収率で得ら
れていた。 実施例27 (2,4,6−トリス(ブチルアミノ)−1,3,5−
トリアジンと1−ブタノールの反応)内容量70mLの
ステンレス製のオートクレーブに、2,4,6−トリス
(ブチルアミノ)−1,3,5−トリアジン2.94g
(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50%含水品)
25mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系内を
充分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm2
を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度260℃で
3時間反応を行なった後に冷却し、内容物について定量
分析を行なった。その結果、原料の2,4,6−トリス
(ブチルアミノ)−1,3,5−トリアジンの転化率は
15.8%であり、生成物として2,4−ビス(ブチル
アミノ)−6−ジブチルアミノ−1,3,5−トリアジ
ンが10.7%、2−ブチルアミノ−4,6−ビス(ジ
ブチルアミノ)−1,3,5−トリアジンが3.7
%、,2,4,6−トリス(ジブチルアミノ)−1,
3,5−トリアジンが0.7%の収率で各々得られてい
た。 実施例28 (2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシルアミノ−1,
3,5−トリアジンとシクロヘキサノールの反応)内容
量70mLのステンレス製のオートクレーブに、2,4
−ジアミノ−6−シクロヘキシルアミノ−1,3,5−
トリアジン2.08g(0.01モル)、5%Pd−C
触媒(50%含水品)25mg及びシクロヘキサノール
30mLを仕込み、反応系内を充分に窒素置換したのち
に、水素ガス10kg/cm2を導入した。攪拌しなが
ら昇温し、反応温度270℃で4時間反応を行なった後
に冷却し、内容物について定量分析を行なった。その結
果、原料の2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシルアミ
ノ−1,3,5−トリアジンの転化率は28.3%であ
り、生成物として2−アミノ−4,6−ビス(シクロヘ
キシルアミノ)−1,3,5−トリアジンが23.1
%、2,4,6−トリス(シクロヘキシルアミノ)−
1,3,5−トリアジンが4.9%の収率で各々得られ
ていた。 実施例29 (2,4−ジアミノ−6−ドデシルアミノ−1,3,5
−トリアジンと1−ブタノールの反応)内容量70mL
のステンレス製のオートクレーブに、2,4−ジアミノ
−6−ドデシルアミノ−1,3,5−トリアジン2.9
4g(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50%含水
品)25mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系
内を充分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/c
2を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度260
℃で4時間反応を行なった後に冷却し、内容物について
定量分析を行なった。その結果、原料の2,4−ジアミ
ノ−6−ドデシルアミノ−1,3,5−トリアジンの転
化率は65.2%であり、生成物として2−アミノ−4
−ブチルアミノ−6−ドデシルアミノ−1,3,5−ト
リアジンが45.1%、2,4−ビス(ブチルアミノ)
−6−ドデシルアミノ−1,3,5−トリアジンが1
7.7%、2−ブチルアミノ−4−ジブチルアミノ−6
−ドデシルアミノ−1,3,5−トリアジンが1.3%
の収率で各々得られていた。 実施例30 (2,4−ジアミノ−6−オクタデシルアミノ−1,
3,5−トリアジンと1−ブタノールの反応)内容量7
0mLのステンレス製のオートクレーブに、2,4−ジ
アミノ−6−オクタデシルアミノ−1,3,5−トリア
ジン3.78g(0.01モル)、5%Pd−C触媒
(50%含水品)25mg及びブタノール30mLを仕
込み、反応系内を充分に窒素置換したのちに、水素ガス
10kg/cm2を導入した。攪拌しながら昇温し、反
応温度260℃で4時間反応を行なった後に冷却し、内
容物について定量分析を行なった。その結果、原料の
2,4−ジアミノ−6−ドデシルアミノ−1,3,5−
トリアジンの転化率は61.6%であり、生成物として
2−アミノ−4−ブチルアミノ−6−オクタデシルアミ
ノ−1,3,5−トリアジンが41.4%、2,4−ビ
ス(ブチルアミノ)−6−オクタデシルアミノ−1,
3,5−トリアジンが17.5%の収率で、2−ブチル
アミノ−4−ジブチルアミノ−6−オクタデシルアミノ
−1,3,5−トリアジンが痕跡量で各々得られてい
た。 実施例31 (2,4−ジアミノ−6−ピペリジノ−1,3,5−ト
リアジンと1−ブタノールの反応)内容量70mLのス
テンレス製のオートクレーブに、2,4−ジアミノ−6
−ピペリジノ−1,3,5−トリアジン1.94g
(0.01モル)、5%Pd−C触媒(50%含水品)
25mg及びブタノール30mLを仕込み、反応系内を
充分に窒素置換したのちに、水素ガス10kg/cm2
を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度260℃で
5時間反応を行なった後に冷却し、内容物について定量
分析を行なった。その結果、原料の2,4−ジアミノ−
6−ピペリジノ−1,3,5−トリアジンの転化率は7
6.8%であり、生成物として2−アミノ−4−ブチル
アミノ−6−ピペリジノ−1,3,5−トリアジンが5
2.7%、2,4−ビス(ブチルアミノ)−6−ピペリ
ジノ−1,3,5−トリアジンが22.6%の収率で、
2−ブチルアミノ−4−ジブチルアミノ−6−ピペリジ
ノ−1,3,5−トリアジンが痕跡量で各々得られてい
た。 実施例32 (ベンゾグアナミンと1−ブタノールの反応)内容量7
0mLのステンレス製のオートクレーブに、ベンゾグア
ナミン(2,4−ジアミノ−6−フェニル−1,3,5
−トリアジン)1.87g(0.01モル)、5%Pd
−C触媒(50%含水品)25mg及びブタノール30
mLを仕込み、反応系内を充分に窒素置換したのちに、
水素ガス10kg/cm2を導入した。攪拌しながら昇
温し、反応温度240℃で2時間反応を行なった後に冷
却し、内容物について定量分析を行なった。その結果、
原料のベンゾグアナミンの転化率は36.7%であり、
生成物として2−アミノ−4−ブチルアミノ−6−フェ
ニル−1,3,5−トリアジンが29.7%、2,4−
ビス(ブチルアミノ)−6−フェニル−1,3,5−ト
リアジンが6.5%の収率で各々得られていた。 実施例33 (アセトグアナミンとエタノールの反応)内容量70m
Lのステンレス製のオートクレーブに、アセトグアナミ
ン(2,4−ジアミノ−6−メチル−1,3,5−トリ
アジン)1.25g(0.01モル)、5%Pd−C触
媒(50%含水品)25mg及びエタノール30mLを
仕込み、反応系内を充分に窒素置換したのちに、水素ガ
ス10kg/cm2を導入した。攪拌しながら昇温し、
反応温度240℃で3時間反応を行なった後に冷却し、
内容物について定量分析を行なった。その結果、原料の
アセトグアナミンの転化率は47.2%であり、生成物
として2−アミノ−4−エチルアミノ−6−メチル−
1,3,5−トリアジンが33.4%、2,4−ビス
(エチルアミノ)−6−メチル−1,3,5−トリアジ
ンが12.2%の収率で各々得られていた。 実施例34 (アセトグアナミンと1−ブタノールの反応)内容量7
0mLのステンレス製のオートクレーブに、アセトグア
ナミン(2,4−ジアミノ−6−メチル−1,3,5−
トリアジン)1.25g(0.01モル)、5%Pd−
C触媒(50%含水品)25mg及びブタノール30m
Lを仕込み、反応系内を充分に窒素置換したのちに、水
素ガス10kg/cm2を導入した。攪拌しながら昇温
し、反応温度240℃で3時間反応を行なった後に冷却
し、内容物について定量分析を行なった。その結果、原
料のアセトグアナミンの転化率は30.5%であり、生
成物として2−アミノ−4−ブチルアミノ−6−メチル
−1,3,5−トリアジンが17.9%、2,4−ビス
(ブチルアミノ)−6−メチル−1,3,5−トリアジ
ンが11.4%の収率で各々得られていた。 実施例35 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量200mL
のステンレス製のオートクレーブに、メラミン4.05
g(0.032モル)、シリカ担持酸化第二鉄触媒(F
23含量50重量%)80mg及びブタノール100
mLを仕込み、反応系内を充分に窒素置換したのちに、
水素ガス40kg/cm2を導入した。攪拌しながら昇
温し、反応温度280℃で6時間反応を行なった後に冷
却し、内容物について定量分析を行なった。その結果、
原料のメラミンの転化率は10.5%であり、生成物と
して2,4−ジアミノ−6−ブチルアミノ−1,3,5
−トリアジンが8.0%の収率で得られていた。 実施例36 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量200mL
のステンレス製のオートクレーブに、メラミン4.05
g(0.032モル)、シリカ担持酸化マンガン触媒
(MnO2 含量50重量%)80mg及びブタノール1
00mLを仕込み、反応系内を充分に窒素置換したのち
に、水素ガス1kg/cm2を導入した。攪拌しながら
昇温し、反応温度280℃で6時間反応を行なった後に
冷却し、内容物について定量分析を行なった。その結
果、原料のメラミンの転化率は9.2%であり、生成物
として2,4−ジアミノ−6−ブチルアミノ−1,3,
5−トリアジンが7.3%の収率で得られていた。 実施例37 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量200mL
のステンレス製のオートクレーブに、メラミン4.05
g(0.032モル)、シリカ担持酸化モリブデン触媒
(MoO3 含量50重量%)80mg及びブタノール1
00mLを仕込み、反応系内を充分に窒素置換したのち
に、水素ガス40kg/cm2を導入した。攪拌しなが
ら昇温し、反応温度280℃で6時間反応を行なった後
に冷却し、内容物について定量分析を行なった。その結
果、原料のメラミンの転化率は7.5%であり、生成物
として2,4−ジアミノ−6−ブチルアミノ−1,3,
5−トリアジンが7.0%の収率で得られていた。 実施例38 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量200mL
のステンレス製のオートクレーブに、メラミン4.05
g(0.032モル)、酸化クロム触媒(CrO3)8
0mg及びブタノール100mLを仕込み、反応系内を
充分に窒素置換したのちに、水素ガス40kg/cm 2
を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度280℃で
6時間反応を行なった後に冷却し、内容物について定量
分析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化率は
4.3%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−
ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが4.1%の収
率で得られていた。 実施例39 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量200mL
のステンレス製のオートクレーブに、メラミン4.05
g(0.032モル)、酸化タンタル触媒(Ta25
80mg及びブタノール100mLを仕込み、反応系内
を充分に窒素置換したのちに、水素ガス1kg/cm 2
を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度280℃で
6時間反応を行なった後に冷却し、内容物について定量
分析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化率は
2.3%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−
ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが1.6%の収
率で得られていた。 実施例40 (メラミンと1−ブタノールの反応)内容量200mL
のステンレス製のオートクレーブに、メラミン4.05
g(0.032モル)、酸化ニオブ触媒(Nb25)8
0mg及びブタノール100mLを仕込み、反応系内を
充分に窒素置換したのちに、水素ガス40kg/cm 2
を導入した。攪拌しながら昇温し、反応温度280℃で
6時間反応を行なった後に冷却し、内容物について定量
分析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化率は
9.6%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6−
ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが9.6%の収
率で得られていた。 比較例1 (メラミンと1−ブタノールの反応(実施例5との比
較))内容量70mLのステンレス製のオートクレーブ
に、メラミン(2,4,6−トリアミノ−1,3,5−
トリアジン)1.26g(0.01モル)、5%Pd−
C触媒(50%含水品)25mg及びブタノール30m
Lを仕込み、反応器内を充分に窒素置換したのち、反応
器内を常圧に戻し、攪拌しながら昇温して反応温度24
0℃で3時間反応を行なった。冷却後、内容物について
定量分析を行なった。その結果、原料のメラミンの転化
率は41.2%であり、生成物として2,4−ジアミノ
−6−ブチルアミノ−1,3,5−トリアジンが22.
6%、2−アミノ−4,6−ビス(ブチルアミノ)−
1,3,5−トリアジンが4.1%の収率で各々得られ
ており、原料転化率に対する生成物としての回収率(物
質収支)が64.8%と、水素存在下での回収率(実施
例5で98.8%)に比較して著しく低下していた。 比較例2 (メラミンと1−ブタノールの反応(実施例3との比
較))内容量70mLのステンレス製のオートクレーブ
に、メラミン(2,4,6−トリアミノ−1,3,5−
トリアジン)1.26g(0.01モル)を触媒を添加
せずに単独でブタノール30mLとともに仕込み、反応
器内を充分に窒素置換したのち、水素ガスを40kg/
cm2で導入した。攪拌しながら昇温して反応温度24
0℃で2時間反応を行なった後に冷却し、内容物につい
て定量分析を行なった。その結果、原料のメラミンの回
収率は99.2%であり、反応による修飾生成物は全く
得られていなかった。 実施例41 (メラミンとジエチレングリコールとの反応)内容量1
00mLのステンレス製オートクレーブに、メラミン
1.26g(10ミリモル)、5%Pd−C触媒(50
%含水品)25.2mg、及びジエチレングリコール3
0mLを仕込み、系内を窒素ガスで充分に置換した後
に、水素ガスを常温で10kg/cm2になるように圧
入した。その後、攪拌しながら昇温し、温度260℃に
達したのち、同温度で更に2時間反応を行なった。冷却
後、反応液を取り出し、前記分析条件で反応生成物の定
量分析を行なった結果、原料のメラミンの反応転化率は
36.6%であり、2,4−ジアミノ−6−(5−ヒド
ロキシ−3−オキサペンチルアミノ)−1,3,5−ト
リアジンが23.5%、2−アミノ−4,6−ビス(5
−ヒドロキシ−3−オキサペンチルアミノ)−1,3,
5−トリアジンが2.0%、2,4,6−トリス(5−
ヒドロキシ−3−オキサペンチルアミノ)−1,3,5
−トリアジンが1.0%の収率で各々生成していること
が確認された。 実施例42 (メラミンとジエチレングリコールとの反応)実施例4
1に準じて、触媒量を4倍量とし、反応時間を1時間と
した以外は、全く同様に行なった。同様に反応生成物の
定量分析を行なった結果、原料のメラミンの反応転化率
は20.5%であり、2,4−ジアミノ−6−(5−ヒ
ドロキシ−3−オキサペンチルアミノ)−1,3,5−
トリアジンが16.5%、2−アミノ−4,6−ビス
(5−ヒドロキシ−3−オキサペンチルアミノ)−1,
3,5−トリアジンが1.0%の収率で各々生成してい
ることが確認された。 実施例43 (メラミンとジエチレングリコールとの反応)実施例4
1に準じて、反応初期の水素圧を40kg/cm2とし
た以外は、全く同様に反応操作を行なった。同様に反応
生成物の定量分析を行なった結果、原料のメラミンの反
応転化率は24.0%であり、2,4−ジアミノ−6−
(5−ヒドロキシ−3−オキサペンチルアミノ)−1,
3,5−トリアジンが18.5%、2−アミノ−4,6
−ビス(5−ヒドロキシ−3−オキサペンチルアミノ)
−1,3,5−トリアジンが1.0%、2,4,6−ト
リス(5−ヒドロキシ−3−オキサペンチルアミノ)−
1,3,5−トリアジンが0.6%の収率で各々生成し
ていることが確認された。 実施例44 (メラミンとジエチレングリコールとの反応)実施例4
1に準じて、反応に用いる触媒をシリカ担持のNi/N
iO系触媒とした以外は、全く同様に反応操作を行なっ
た。同様に反応生成物の定量分析を行なった結果、原料
のメラミンの反応転化率は23.3%であり、2,4−
ジアミノ−6−(5−ヒドロキシ−3−オキサペンチル
アミノ)−1,3,5−トリアジンが13.2%、2−
アミノ−4,6−ビス(5−ヒドロキシ−3−オキサペ
ンチルアミノ)−1,3,5−トリアジンが1.0%、
2,4,6−トリス(5−ヒドロキシ−3−オキサペン
チルアミノ)−1,3,5−トリアジンが0.6%の収
率で各々生成していることが確認された。 実施例45 (メラミンとジエチレングリコールとの反応)実施例4
1に準じて、反応に用いる触媒を5%Ru−Cとした以
外は、全く同様に反応操作を行なった。同様に反応生成
物の定量分析を行なった結果、原料のメラミンの反応転
化率は18.1%であり、2,4−ジアミノ−6−(5
−ヒドロキシ−3−オキサペンチルアミノ)−1,3,
5−トリアジンが11.4%、2−アミノ−4,6−ビ
ス(5−ヒドロキシ−3−オキサペンチルアミノ)−
1,3,5−トリアジンが1.0%、2,4,6−トリ
ス(5−ヒドロキシ−3−オキサペンチルアミノ)−
1,3,5−トリアジンが0.2%の収率で各々生成し
ていることが確認された。 実施例46 (メラミンとトリエチレングリコールとの反応)内容量
100mLのステンレス製オートクレーブに、メラミン
1.26g(10ミリモル)、5%Pd−C触媒(50
%含水品)25.2mg、及びトリエチレングリコール
30mLを仕込み、系内を窒素ガスで充分に置換した後
に、水素ガスを常温で10kg/cm2になるように圧
入した。その後、攪拌しながら昇温し、温度260℃に
達したのち、同温度で更に2時間反応を行なった。冷却
後、反応液を取り出し、前記分析条件で反応生成物の定
量分析を行なった結果、原料のメラミンの反応転化率は
13.2%であり、生成物として2,4−ジアミノ−6
−(9−ヒドロキシ−3,6−ジオキサオクチルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンが8.5%の収率で生成
していることが確認された。 実施例47 (メラミンとテトラエチレングリコールとの反応)内容
量100mLのステンレス製オートクレーブに、メラミ
ン1.26g(10ミリモル)、5%Pd−C触媒(5
0%含水品)25.2mg、及びテトラエチレングリコ
ール30mLを仕込み、系内を窒素ガスで充分に置換し
た後に、水素ガスを常温で10kg/cm2になるよう
に圧入した。その後、攪拌しながら昇温し、温度260
℃に達したのち、同温度で更に2時間反応を行なった。
冷却後、反応液を取り出し、前記分析条件で反応生成物
の定量分析を行なった結果、原料のメラミンの反応転化
率は14.6%であり、2,4−ジアミノ−6−(11
−ヒドロキシ−3,6,9−トリオキサウンデシルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンが10.5%の収率で生
成していることが確認された。 実施例48 (メラミンと2,3−ブタンジオールとの反応)内容量
100mLのステンレス製オートクレーブに、メラミン
1.26g(10ミリモル)、5%Pd−C触媒(50
%含水品)25.2mg、及び2,3−ブタンジオール
30mLを仕込み、系内を窒素ガスで充分に置換した後
に、水素ガスを常温で10kg/cm2になるように圧
入した。その後、攪拌しながら昇温し、温度260℃に
達したのち、同温度で更に2時間反応を行なった。冷却
後、反応液を取り出し、前記分析条件で反応生成物の定
量分析を行なった結果、原料のメラミンの反応転化率は
27.4%であり、2,4−ジアミノ−6−(3−ヒド
ロキシ−2,3−ジメチルエチルアミノ)−1,3,5
−トリアジンが14.6%、2−ジアミノ−4,6−ビ
ス(3−ヒドロキシ−2,3−ジメチルエチルアミノ)
−1,3,5−トリアジンが2.3%、2,4,6−ト
リス(3−ヒドロキシ−2,3−ジメチルエチルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンが1.4%の収率で生成
していることが確認された。
【0111】
【発明の効果】本発明の第一発明に従えば、一般式
(I)のアミノトリアジン類と一般式(II)のアルコー
ルから比較的穏和な反応条件、簡便な反応操作により、
しかも水のみを副生成物として、種々の農薬、医薬、染
料等の種々のファインケミカル中間体として、また種々
の、塗料、接着剤、樹脂材料、難燃性材料としても広く
用いられる有用な化合物群である置換−1,3,5−ト
リアジン誘導体を良好な収率で容易に製造することがで
きる。同じく本発明の第二発明に従えば、一般式(I)
のアミノトリアジン類と一般式(IV)の二価アルコール
から比較的穏和な反応条件、簡便な反応操作により、し
かも水のみを副生成物として、種々の農薬、医薬、染料
等の種々のファインケミカル中間体として、また種々
の、塗料、接着剤、樹脂材料、難燃性材料としても広く
用いられる有用な化合物群である置換−1,3,5−ト
リアジン誘導体を良好な収率で容易に製造することがで
きる。
【0112】本発明で得られる生成物の種々の修飾され
た置換−1,3,5−トリアジン誘導体は、一般に混合
物として得られるが、これら生成物は一般の有機化合物
の分離方法により高純度又は純粋な形で分離し、上述の
各種用途に供することができる。また、使用分野(特に
樹脂用の難燃剤、可塑剤としての改質添加物の場合等)
によっては、反応混合物を特に分離することなく使用す
ることが出来る。
【0113】更に本反応によって得られる置換トリアジ
ン類は、従来その合成が比較的困難又は高価であった化
合物が多く、物性的にも、水や種々の有機溶媒類に対す
る溶解性や、高温での安定性、融点、沸点、塩基性等の
点で興味深い化合物が多く、その用途は従来以上に広が
るものと考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/847 B01J 23/88 X 23/889 25/00 X 23/86 25/02 X 23/88 C07D 251/18 25/00 C07B 61/00 300 25/02 B01J 23/74 321X C07D 251/18 23/84 301X // C07B 61/00 300 311X (72)発明者 石川 誠 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つ以上のアミノ基又はモノ
    置換アミノ基を環炭素原子上に有する1,3,5−トリ
    アジン誘導体とアルコールとを金属触媒及び水素の存在
    下に加熱して反応させ、該少なくとも1つ以上のアミノ
    基又はモノ置換アミノ基にアルキル基又はアルケニル基
    を導入することを特徴とする1,3,5− トリアジン
    誘導体の修飾方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つ以上のアミノ基又はモノ
    置換アミノ基を有する1,3,5− トリアジン誘導体
    が一般式(I)で表される1,3,5− トリアジン誘
    導体である請求項1記載の1,3,5− トリアジン誘
    導体の修飾方法; 【化1】 〔式中、X1、X2及びX3のうち少なくとも1つは独立
    してNHR1基{式中、R 1は水素原子、C1-20のアルキ
    ル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルコ
    キシ基、C1-6のハロアルコキシ基、C2-7のアルコキシ
    カルボニル基、C2- 7のアシルオキシ基及びフェニル基
    (該フェニル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、
    水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれ
    た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
    れても良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の
    1個以上の置換基により任意に置換されていても良
    い。)、C2- 20のアルケニル基(該アルケニル基は、ハ
    ロゲン原子、C1-6のアルコキシ基、C1-6のハロアルコ
    キシ基、C2-7のアルコキシカルボニル基及びC2-7のア
    シルオキシ基及びフェニル基(該フェニル基はハロゲン
    原子、C1-6のアルキル基及び水酸基及びC1-6のアルコ
    キシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上
    の置換基により任意に置換されていても良い。)からな
    る群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基によ
    り任意に置換されていても良い。)又はフェニル基(該
    フェニル基は、水酸基、ハロゲン原子、C1-6のアルコ
    キシ基、C1-6のハロアルコキシ基、C2-7のアルコキシ
    カルボニル基、C2-7のアシルオキシ基及びフェニル基
    (該フェニル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、
    水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれ
    た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
    れていても良い。)からなる群から選ばれた異種又は同
    種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
    い。)を表す。}を表し、 上記のNHR1基でない場合のX1、X2及びX3はそれぞ
    れ独立してNR23基{R2、R3はそれぞれ独立してC
    1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C
    1-6のアルコキシ基、C1-6のハロアルコキシ基、C2-7
    のアルコキシカルボニル基、C2-7のアシルオキシ基及
    びフェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、C1-6
    アルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる
    群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
    任意に置換されていても良い。)からなる群から選ばれ
    た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
    れていても良い。)、C2-20のアルケニル基(該アルケ
    ニル基は、ハロゲン原子、C 1-6のアルコキシ基、C1-6
    のハロアルコキシ基、C2-7のアルコキシカルボニル
    基、C2-7のアシルオキシ基及びフェニル基(該フェニ
    ル基はハロゲン原子、C1 -6のアルキル基、水酸基及び
    1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は
    同種の1個以上の置換基により任意に置換されていても
    良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以
    上の置換基により任意に置換されていても良い。)又は
    フェニル基(該フェニル基は、水酸基、ハロゲン原子、
    1-6のアルコキシ基、C1-6のハロアルコキシ基、C
    2-7のアルコキシカルボニル基、C2-7のアシルオキシ基
    及びフェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、C1-6
    のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からな
    る群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基によ
    り任意に置換されていても良い。)からなる群から選ば
    れた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換
    されていても良い。)を表し、またR2、R3が一緒にな
    って、所望によりアルキレン鎖が1又は2個のC 1-8
    アルキル基により置換されている−(CH22-7−、−
    CH2CH2−NH−CH2CH2−、−CH2CH2−N
    (C1-8のアルキル)−CH2CH2−又はCH2CH2
    O−CH2CH2−を形成していても良い。}、 C1-20のアルキル基{該アルキル基はハロゲン原子、C
    1-6のアルコキシ基、カルボキシル基、C2-7のアルコキ
    シカルボニル基、C2-10のアシルオキシ基及びアリール
    基(該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル
    基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選
    ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
    換されていても良い。)からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。}、 C2-20のアルケニル基{該アルケニル基はハロゲン原
    子、C1-6のアルコキシ基、カルボキシル基、C2-7のア
    ルコキシカルボニル基、C2-10のアシルオキシ基及びア
    リール基(該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアル
    キル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群か
    ら選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意
    に置換されていても良い。)からなる群から選ばれた異
    種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されて
    いても良い。}、 フェニル基{該フェニル基はC1-6のアルキル基、ハロ
    ゲン原子、水酸基、C1 -6のアルコキシ基、C2-10のア
    シルオキシ基、カルボキシル基、C2-7のアルコキシカ
    ルボニル基及びアリール基(該アリール基はハロゲン原
    子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ
    基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
    換基により任意に置換されていても良い。)からなる群
    から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
    意に置換されていても良い。}、 ハロゲン原子、 C1-10のアルコキシ基{該アルコキシ基はハロゲン原
    子、C1-6のアルコキシ基、アリールオキシ基、カルボ
    キシル基、C2-7のアルコキシカルボニル基、C2 -10
    アシルオキシ基及びアリール基(該アリール基はハロゲ
    ン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコ
    キシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上
    の置換基により任意に置換されていても良い。)からな
    る群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基によ
    り任意に置換されていても良い。}、 又はC1-10のアルキルチオ基{該アルキルチオ基はハロ
    ゲン原子、水酸基、C 1-6のアルコキシ基、アリールオ
    キシ基、カルボキシル基、C2-7のアルコキシカルボニ
    ル基、C2-10のアシルオキシ基及びアリール基(該アリ
    ール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及
    びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個
    以上の置換基により任意に置換されていても良い。}を
    表す。〕。
  3. 【請求項3】 一般式(I)の1,3,5−トリアジン
    誘導体においてNHR1基のR1基が、水素原子、C1-20
    のアルキル基{該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6
    のアルコキシ基及びフェニル基(該フェニル基はハロゲ
    ン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコ
    キシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上
    の置換基により任意に置換されていても良い。)からな
    る群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基によ
    り任意に置換されていても良い。}、C2-20のアルケニ
    ル基{該アルケニル基は、ハロゲン原子、C1-6のアル
    コキシ基、C1-6のハロアルコキシ基及びフェニル基
    (該フェニル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、
    水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれ
    た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
    れていても良い。)からなる群から選ばれた異種又は同
    種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
    い。}又はフェニル基(該フェニル基は、水酸基、ハロ
    ゲン原子、C1- 6のアルコキシ基及びフェニル基からな
    る群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基によ
    り任意に置換されていても良い。)のいずれかであり、 上記のNHR1基でない場合のX1、X2及びX3はそれぞ
    れ独立してNR23基〔R2、R3はそれぞれ独立してC
    1-20のアルキル基{該アルキル基は、ハロゲン原子、C
    1-6のアルコキシ基及びフェニル基(該フェニル基はハ
    ロゲン原子、C1 -6のアルキル基、水酸基及びC1-6のア
    ルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個
    以上の置換基により任意に置換されていても良い。)か
    らなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基
    により任意に置換されていても良い。}、C2-20のアル
    ケニル基{該アルケニル基は、ハロゲン原子、C1-6
    アルコキシ基及びフェニル基(該フェニル基はハロゲン
    原子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキ
    シ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の
    置換基により任意に置換されていても良い。)からなる
    群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
    任意に置換されていても良い。}又はフェニル基(該フ
    ェニル基は、水酸基、ハロゲン原子、C1-6のアルコキ
    シ基及びフェニル基からなる群から選ばれた異種又は同
    種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
    い。)を表し、 又はR2、R3が一緒になって、所望によりアルキレン鎖
    が1又は2個のC1-8のアルキル基により置換されてい
    る−(CH23-6−、−CH2CH2−NH−CH2CH2
    −、−CH2CH2−N(C1-8のアルキル)−CH2CH
    2−又は−CH2CH2−O−CH2CH2−を形成してい
    ても良い。〕、 C1-20のアルキル基{該アルキル基はハロゲン原子、水
    酸基、C1-6のアルコキシ基及びアリール基(該アリー
    ル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及び
    1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は
    同種の1個以上の置換基により任意に置換されていても
    良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以
    上の置換基により任意に置換されていても良い。}、 フェニル基(該フェニル基はC1-6のアルキル基、ハロ
    ゲン原子、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群
    から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
    意に置換されていても良い。)、 ハロゲン原子、 又はC1-10のアルコキシ基{該アルコキシ基はハロゲン
    原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基及びアリール基
    (該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、
    水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれ
    た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
    れていても良い。)からなる群から選ばれた異種又は同
    種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
    い。}のいずれかである請求項2記載の1,3,5−ト
    リアジン誘導体の修飾方法。
  4. 【請求項4】 一般式(I)の1,3,5−トリアジン
    誘導体においてNHR1基のR1基が、水素原子、C1-20
    のアルキル基(該アルキル基は、水酸基、C 1-6のアル
    コキシ基及びフェニル基からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。)のいずれかであり、 上記のNHR1基でない場合のX1、X2及びX3はそれぞ
    れ独立してNR23基{R2、R3はそれぞれ独立してC
    1-20のアルキル基(該アルキル基は、水酸基、C1-6
    アルコキシ基及びフェニル基からなる群から選ばれた異
    種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されて
    いても良い。)又はフェニル基を表し、 又はR2、R3が一緒になって、所望によりアルキレン鎖
    が1又は2個のC1-8のアルキル基により置換されてい
    る−(CH24-5−、−CH2CH2−NH−CH2CH2
    −、−CH2CH2−N(C1-8のアルキル)−CH2CH
    2−又は−CH2CH2−O−CH2CH2−を形成してい
    ても良い。}、 C1-20のアルキル基、フェニル基、C1-10のアルコキシ
    基のいずれかである請求項3記載の1,3,5−トリア
    ジン誘導体の修飾方法。
  5. 【請求項5】 反応に用いるアルコールが一般式(II) 【化2】 〔式中、R4は、C1-20のアルキル基{該アルキル基
    は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基、C
    1-6のハロアルコキシ基、C2-7のアルコキシカルボニル
    基、C2-7のアシルオキシ基及びフェニル基(該フェニ
    ル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及び
    1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は
    同種の1個以上の置換基により任意に置換されていても
    良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以
    上の置換基により任意に置換されていても良い。}、又
    はC2-20のアルケニル基{該アルケニル基は、ハロゲン
    原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基、C1-6のハロアル
    コキシ基、C2-7のアルコキシカルボニル基、C2-7のア
    シルオキシ基及びフェニル基(該フェニル基はハロゲン
    原子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキ
    シ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の
    置換基により任意に置換されていても良い。)からなる
    群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
    任意に置換されていても良い。}を表す。〕で表される
    アルコールである請求項1ないし4のいずれかに記載の
    1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法。
  6. 【請求項6】 一般式(II)のアルコールのR4が、C
    1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水
    酸基、C1-6のアルコキシ基及びフェニル基からなる群
    から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
    意に置換されていても良い。)、又はC2-20のアルケニ
    ル基(該アルケニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C
    1-6のアルコキシ基及びフェニル基からなる群から選ば
    れた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換
    されていても良い。)であるアルコールである請求項5
    記載の1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法。
  7. 【請求項7】 一般式(II)のアルコールのR4が、C
    1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水
    酸基、C1-6のアルコキシ基及びフェニル基からなる群
    から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
    意に置換されていても良い。)であるアルコールである
    請求項6記載の1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の修飾方法により得られ
    る置換1,3,5−トリアジン誘導体が一般式(III)
    で表される置換1,3,5−トリアジン誘導体である
    1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法; 【化3】 〔式中、X4、X5及びX6のうち少なくとも1つは独立
    してNR56基{R5、R 6はそれぞれ独立して水素原子
    (但し、X4、X5及びX6のR5、R6がすべて水素原子
    である場合は除く。)C1-20のアルキル基(該アルキル
    基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基、
    1-6のハロアルコキシ基、C2-7のアルコキシカルボニ
    ル基、C2-7のアシルオキシ基及びフェニル基(該フェ
    ニル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及
    びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個
    以上の置換基により任意に置換されていても良い。)、
    2-20のアルケニル基(該アルケニル基は、ハロゲン原
    子、水酸基、C1-6のアルコキシ基、C1-6のハロアルコ
    キシ基、C2-7のアルコキシカルボニル基、C2-7のアシ
    ルオキシ基及びフェニル基(該フェニル基はハロゲン原
    子、C1-6のアルキル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ
    基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
    換基により任意に置換されていても良い。)からなる群
    から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
    意に置換されていても良い。)を表し、またR5、R6
    一緒になって、所望によりアルキレン鎖が1又は2個の
    1-8のアルキル基により置換されている−(CH2
    2-7−、−CH2CH2−NH−CH2CH2−、−CH2
    2−N(C1-8のアルキル)−CH2CH2−又はCH2
    CH2−O−CH2CH2−を形成していても良い。}、 C1-20のアルキル基{該アルキル基はハロゲン原子、C
    1-6のアルコキシ基、カルボキシル基、C2-7のアルコキ
    シカルボニル基、C2-10のアシルオキシ基及びアリール
    基(該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル
    基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選
    ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
    換されていても良い。)からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。}、 C2-20のアルケニル基{該アルケニル基はハロゲン原
    子、C1-6のアルコキシ基、カルボキシル基、C2-7のア
    ルコキシカルボニル基、C2-10のアシルオキシ基及びア
    リール基(該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアル
    キル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群か
    ら選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意
    に置換されていても良い。)からなる群から選ばれた異
    種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されて
    いても良い。}、 フェニル基{該フェニル基はC1-6のアルキル基、ハロ
    ゲン原子、水酸基、C1 -6のアルコキシ基、アリールオ
    キシ基、C2-10のアシルオキシ基、カルボキシル基、C
    2-7のアルコキシカルボニル基及びアリール基(該アリ
    ール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及
    びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個
    以上の置換基により任意に置換されていても良い。}、 ハロゲン原子、 C1-10のアルコキシ基{該アルコキシ基はハロゲン原
    子、C1-6のアルコキシ基、アリールオキシ基、カルボ
    キシル基、C2-7のアルコキシカルボニル基、C2 -10
    アシルオキシ基、C2-12のジアルキルアミノ基及びアリ
    ール基(該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアルキ
    ル基、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から
    選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に
    置換されていても良い。)からなる群から選ばれた異種
    又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されてい
    ても良い。}、 又はC1-10のアルキルチオ基{該アルキルチオ基はハロ
    ゲン原子、水酸基、C 1-6のアルコキシ基、アリールオ
    キシ基、カルボキシル基、C2-7のアルコキシカルボニ
    ル基、C2-10のアシルオキシ基及びアリール基(該アリ
    ール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、水酸基及
    びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。)からなる群から選ばれた異種又は同種の1個
    以上の置換基により任意に置換されていても良い。}を
    表す。〕。
  9. 【請求項9】 一般式(III)の置換1,3,5−トリ
    アジン誘導体においてX4、X5及びX6のNR56基の
    5、R6がそれぞれ独立して水素原子(但し、X4、X5
    及びX6のR5、R6がすべて水素原子である場合は除
    く。)、C1-20のアルキル基{該アルキル基は、ハロゲ
    ン原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基及びフェニル基
    (該フェニル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、
    水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれ
    た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
    れていても良い。)からなる群から選ばれた異種又は同
    種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
    い。}、 又はC2-20のアルケニル基{該アルケニル基は、ハロゲ
    ン原子、水酸基、C1- 6のアルコキシ基及びフェニル基
    (該フェニル基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、
    水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれ
    た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
    れていても良い。)からなる群から選ばれた異種又は同
    種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
    い。}を表し、又はR5、R6が一緒になって、所望によ
    りアルキレン鎖が1又は2個のC1- 8のアルキル基によ
    り置換されている−(CH23-6−、−CH2CH2−N
    H−CH2CH2−、−CH2CH2−N(C1-8のアルキ
    ル)−CH2CH2−又は−CH2CH2−O−CH2CH2
    −を形成していても良く、 上記のNR56でない場合のX4、X5及びX6が、それ
    ぞれ独立してC1-20のアルキル基{該アルキル基はハロ
    ゲン原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基及びアリール
    基(該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル
    基、水酸基及びC1 -6のアルコキシ基からなる群から選
    ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置
    換されていても良い。)からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。}、 フェニル基(該フェニル基はC1-6のアルキル基、ハロ
    ゲン原子、水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群
    から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任
    意に置換されていても良い。)、 ハロゲン原子、 又はC1-10のアルコキシ基{該アルコキシ基はハロゲン
    原子、水酸基、C1-6のアルコキシ基及びアリール基
    (該アリール基はハロゲン原子、C1-6のアルキル基、
    水酸基及びC1-6のアルコキシ基からなる群から選ばれ
    た異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換さ
    れていても良い。)からなる群から選ばれた異種又は同
    種の1個以上の置換基により任意に置換されていても良
    い。}のいずれかである置換1,3,5−トリアジン誘
    導体である請求項8記載の1,3,5−トリアジン誘導
    体の修飾方法。
  10. 【請求項10】 一般式(III)の置換1,3,5−ト
    リアジン誘導体においてX4、X5及びX6のNR56
    のR5、R6がそれぞれ独立して水素原子(但し、X4
    5及びX6のR5、R6がすべて水素原子である場合は除
    く。)、C1-2 0のアルキル基(該アルキル基は、水酸
    基、C1-6のアルコキシ基及びフェニル基からなる群か
    ら選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により任意
    に置換されていても良い。)、又はR5、R6が一緒にな
    って、所望によりアルキレン鎖が1又は2個のC1-8
    アルキル基により置換されている−(CH24-5−、−
    CH2CH2−NH−CH2CH2−、−CH2CH2−N
    (C1-8のアルキル)−CH2CH2−又は−CH2CH2
    −O−CH2CH2−を形成していても良く、 上記のNR56基でない場合のX4、X5及びX6が、そ
    れぞれ独立してC1-20のアルキル基、フェニル基、C
    1-10のアルコキシ基のいずれかである置換1,3,5−
    トリアジン誘導体である請求項9記載の1,3,5−ト
    リアジン誘導体の修飾方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つ以上のアミノ基又はモ
    ノ置換アミノ基を環炭素原子上に有する1,3,5−ト
    リアジン誘導体と二価アルコールとを金属触媒及び水素
    の存在下に加熱して反応させ、該少なくとも1つ以上の
    アミノ基又はモノ置換アミノ基に水酸基を有するアルキ
    ル基を導入することを特徴とする1,3,5−トリアジ
    ン誘導体の修飾方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つ以上のアミノ基又はモ
    ノ置換アミノ基を環炭素原子上に有する1,3,5−ト
    リアジン誘導体が一般式(I)で表される1,3,5−
    トリアジン誘導体である請求項11記載の修飾方法; 【化4】 〔式中、X1、X2及びX3のうち少なくとも一つは独立
    してNHR1基{式中、R 1は水素原子、C1-20のアルキ
    ル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルコ
    キシ基、C2-6のジアルキルアミノ基、C2-7のアルコキ
    シカルボニル基及びフェニル基からなる群から選ばれた
    異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換され
    ていても良い。)又はフェニル基(該フェニル基は、ハ
    ロゲン原子、C1-6のアルキル基、C1-6のアルコキシ基
    及びC1-6のハロアルコキシ基からなる群から選ばれた
    異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換され
    ていても良い。)を表す。}を表し、 上記のNHR1基でない場合のX1、X2及びX3はそれぞ
    れ独立してNR23基{R2、R3はそれぞれ独立してC
    1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C
    1-6のアルコキシ基、C2-6のジアルキルアミノ基、C
    2-7のアルコキシカルボニル基及びフェニル基からなる
    群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
    任意に置換されていても良い。)又はフェニル基(該フ
    ェニル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルキル基、C1-6
    のアルコキシ基及びC1-6のハロアルコキシ基からなる
    群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基により
    任意に置換されていても良い。)を表し、又はR2、R3
    が結合して、炭素原子、酸素原子及び窒素原子から任意
    に選ばれた原子を有した3〜6員環の環状構造を形成し
    ていても良い。}を表す。〕。
  13. 【請求項13】 一般式(I)の1,3,5−トリアジ
    ン誘導体においてNHR1基のR1基が、水素原子、C
    1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C
    1-6のアルコキシ基及びフェニル基からなる群から選ば
    れた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換
    されていても良い。)又はフェニル基(該フェニル基
    は、ハロゲン原子、C1-6のアルキル基及びC1-6のハロ
    アルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1
    個以上の置換基により任意に置換されていても良い。)
    のいずれかであり、 上記のNHR1基でない場合のX1、X2及びX3はそれぞ
    れ独立してNR23基{R2、R3はそれぞれ独立してC
    1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C
    1-6のアルコキシ基及びフェニル基からなる群から選ば
    れた異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換
    されていても良い。)又はフェニル基(該フェニル基
    は、ハロゲン原子、C1-6のアルキル基及びC1-6のハロ
    アルコキシ基からなる群から選ばれた異種又は同種の1
    個以上の置換基により任意に置換されていても良い。)
    を表し、又はR2、R3が結合して、炭素原子、酸素原子
    及び窒素原子から任意に選ばれた原子を有した3〜6員
    環の環状構造を形成していても良い。}である請求項1
    2記載の1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法。
  14. 【請求項14】 一般式(I)の1,3,5−トリアジ
    ン誘導体においてNHR1基のR1基が、水素原子、C
    1-20のアルキル基又はフェニル基のいずれかであり、 上記のNHR1基でない場合のX1、X2及びX3はそれぞ
    れ独立してNR23基(R2、R3はそれぞれ独立してC
    1-20のアルキル基又はフェニル基を表し、又はR2、R3
    が結合して、炭素原子及び窒素原子から任意に選ばれた
    原子を有した3〜6員環の環状構造を形成していても良
    い。)である請求項13記載の1,3,5−トリアジン
    誘導体の修飾方法。
  15. 【請求項15】 一般式(I)の1,3,5−トリアジ
    ン誘導体がメラミンである請求項14記載の1,3,5
    −トリアジン誘導体の修飾方法。
  16. 【請求項16】 反応に用いるアルコールが一般式(I
    V) 【化5】 〔式中、R9、R10、R11及びR12はそれぞれ独立して
    水素原子又はC1-10アルキル基(該アルキル基は、ハロ
    ゲン原子及びフェニル基からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。)を表し、nは1〜10の整数を表す。〕で表
    される二価アルコールである請求項11ないし15のい
    ずれかに記載の1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方
    法。
  17. 【請求項17】 一般式(IV)のアルコールのR9、R
    10、R11及びR12がそれぞれ独立して水素原子又はC
    1-5アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子及びフ
    ェニル基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以
    上の置換基により任意に置換されていても良い。)を表
    し、nが1〜5の整数を表す二価アルコールである請求
    項16記載の1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方
    法。
  18. 【請求項18】 一般式(IV)のアルコールのR9、R
    10、R11及びR12がそれぞれ独立して水素原子又はメチ
    ル基を表し、nが1〜5の整数を表す二価アルコールで
    ある請求項17記載の1,3,5−トリアジン誘導体の
    修飾方法。
  19. 【請求項19】 一般式(IV)のアルコールのR9、R
    10、R11及びR12が水素原子を表し、nが2〜5の整数
    を表す二価アルコールである請求項18記載の1,3,
    5−トリアジン誘導体の修飾方法。
  20. 【請求項20】 請求項11に記載の修飾方法により得
    られる置換1,3,5−トリアジン誘導体が一般式(II
    I)で表される置換1,3,5−トリアジン誘導体であ
    る1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法; 【化6】 〔式中、X4、X5及びX6のうち少なくとも1つは独立
    してNR56基{式中、R5、R6のうち少なくとも1つ
    以上は、下記一般式(V) 【化7】 (式中、R13、R14、R15及びR16はそれぞれ独立して
    水素原子又はC1-10アルキル基(該アルキル基は、ハロ
    ゲン原子及びフェニル基からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。)を表し、nは1〜10の整数を表す。)で表
    される置換基であり、R5、R6のうちいずれかが一般式
    (V)で表されない場合は、水素原子、C1-20のアルキ
    ル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルコ
    キシ基、C2-6のジアルキルアミノ基、C2-7のアルコキ
    シカルボニル基及びフェニル基からなる群から選ばれた
    異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換され
    ていても良い。)又はフェニル基(該フェニル基は、ハ
    ロゲン原子、C1-6のアルキル基、C1-6のアルコキシ基
    及びC1-6のハロアルコキシ基からなる群から選ばれた
    異種又は同種の1個以上の置換基により任意に置換され
    ていても良い。)を表す。}のいずれかで表され、 上記のNR56基でない場合のX4、X5及びX6はそれ
    ぞれ独立してNR78基{R7、R8はそれぞれ独立して
    水素原子、C1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロ
    ゲン原子、C1-6のアルコキシ基、C2-6のジアルキルア
    ミノ基、C2-7のアルコキシカルボニル基及びフェニル
    基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
    換基により任意に置換されていても良い。)又はフェニ
    ル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルキ
    ル基、C1-6のアルコキシ基及びC 1-6のハロアルコキシ
    基からなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置
    換基により任意に置換されていても良い。)を表し、又
    はR7、R8が一緒になって、炭素原子、酸素原子及び窒
    素原子からなる3〜6員環の環状構造を形成していても
    良い。}を表す。〕。
  21. 【請求項21】 一般式(III)の置換1,3,5−トリ
    アジン誘導体においてNR56基のR5、R6のうち少な
    くとも1つ以上が下記一般式(V) 【化8】 (式中、R13、R14、R15及びR16はそれぞれ独立して
    水素原子又はC1-5アルキル基(該アルキル基は、ハロ
    ゲン原子及びフェニル基からなる群から選ばれた異種又
    は同種の1個以上の置換基により任意に置換されていて
    も良い。)を表し、nは1〜5の整数を表す。)で表さ
    れる置換基であり、R5、R6のうちいずれかが一般式
    (V)で表されない場合は、水素原子、C1-20のアルキ
    ル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルコ
    キシ基及びフェニル基からなる群から選ばれた異種又は
    同種の1個以上の置換基により任意に置換されていても
    良い。)又はフェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原
    子、C1-6のアルキル基及びC1 -6のハロアルコキシ基か
    らなる群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基
    により任意に置換されていても良い。)のいずれかで表
    され、 上記のNR56基でない場合のX4、X5及びX6はそれ
    ぞれ独立してNR78基{R7、R8はそれぞれ独立して
    水素原子、C1-20のアルキル基(該アルキル基は、ハロ
    ゲン原子、C1-6のアルコキシ基及びフェニル基からな
    る群から選ばれた異種又は同種の1個以上の置換基によ
    り任意に置換されていても良い。)又はフェニル基(該
    フェニル基は、ハロゲン原子、C1-6のアルキル基及び
    1-6のハロアルコキシ基からなる群から選ばれた異種
    又は同種の1個以上の置換基により任意に置換されてい
    ても良い。)を表し、又はR7、R8が一緒になって、炭
    素原子、酸素原子及び窒素原子からなる3〜6員環の環
    状構造を形成していても良い。}を表す置換1,3,5
    −トリアジン誘導体である請求項20記載の1,3,5
    −トリアジン誘導体の修飾方法。
  22. 【請求項22】 一般式(III)の置換1,3,5−トリ
    アジン誘導体においてNR56基のR5、R6のうち少な
    くとも1つ以上が下記一般式(V) 【化9】 (式中、R13、R14、R15及びR16はそれぞれ独立して
    水素原子又はメチルを表し、nは1〜5の整数を表
    す。)で表される置換基であり、R5、R6のうちいずれ
    かが一般式(V)で表されない場合は、水素原子、C
    1-20のアルキル基又はフェニル基のいずれかかで表さ
    れ、 上記のNR56基でない場合のX4、X5及びX6はそれ
    ぞれ独立してNR78基(R7、R8はそれぞれ独立して
    水素原子、C1-20のアルキル基又はフェニル基を表し、
    又はR7、R8が結合して、炭素原子及び窒素原子から任
    意に選ばれた原子を有した3〜6員環の環状構造を形成
    していても良い。}を表す置換1,3,5−トリアジン
    誘導体である請求項21記載の1,3,5−トリアジン
    誘導体の修飾方法。
  23. 【請求項23】 一般式(III)の置換1,3,5−トリ
    アジン誘導体においてNR56基のR5、R6のうち少な
    くとも1つ以上が下記一般式(V) 【化10】 (式中、R13、R14、R15及びR16は水素原子であり、
    nが2〜5の整数を表す。)で表される置換基であり、
    5、R6のうちいずれかが一般式(V)で表されない場
    合は、水素原子で表され、 上記のNR56基でない場合のX4、X5及びX6はNR7
    8基(R7、R8は水素原子を表す。)を表す置換1,
    3,5−トリアジン誘導体である請求項22記載の1,
    3,5−トリアジン誘導体の修飾方法。
  24. 【請求項24】 反応に用いる金属触媒がクロム、マン
    ガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ニオブ、モリブデ
    ン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、タンタル、イ
    リジウム及び白金からなる群から選ばれた1種又は2種
    以上の金属を含有する触媒である請求項1ないし4又は
    11ないし15のいずれかに記載の1,3,5−トリア
    ジン誘導体の修飾方法。
  25. 【請求項25】 反応に用いる金属触媒がクロム、マン
    ガン、鉄、ニッケル、銅、ニオブ、モリブデン、ルテニ
    ウム、ロジウム、パラジウム、タンタル及びイリジウム
    からなる群から選ばれた1種又は2種以上の金属を含有
    する触媒である請求項24記載の1,3,5−トリアジ
    ン誘導体の修飾方法。
  26. 【請求項26】 反応に用いる金属触媒がクロム、マン
    ガン、鉄、ニッケル、銅、ニオブ、モリブデン、ルテニ
    ウム、パラジウム及びタンタルからなる群から選ばれた
    1種又は2種以上の金属を含有する触媒である請求項2
    5記載の1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法。
  27. 【請求項27】 反応に用いる金属触媒が固体触媒であ
    る請求項24ないし26記載の1,3,5−トリアジン
    誘導体の修飾方法。
  28. 【請求項28】 反応に用いる金属触媒が単体金属、酸
    化物、水酸化物又は塩類から選ばれた金属触媒である請
    求項24ないし26記載の1,3,5−トリアジン誘導
    体の修飾方法。
  29. 【請求項29】 反応に用いる金属触媒が担持触媒であ
    る請求項27記載の1,3,5−トリアジン誘導体の修
    飾方法。
  30. 【請求項30】 担持触媒の担体がシリカ、アルミナ、
    アルミノシリケート、シリカ−アルミナ、ゼオライト、
    ケイソウ土、粘土鉱物、活性炭又は無機塩である請求項
    29記載の1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法。
  31. 【請求項31】 製造において、反応系に存在させる水
    素が水素ガス又は水素含有ガスであることを特徴とする
    請求項1ないし4又は11ないし15のいずれかに記載
    の1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法。
  32. 【請求項32】 製造において、反応系に存在させる水
    素が金属触媒を前処理する水素であることを特徴とする
    請求項1ないし4又は11ないし15のいずれかに記載
    記載の1,3,5−トリアジン誘導体の修飾方法。
  33. 【請求項33】 反応温度が100℃ないし500℃で
    あることを特徴とする請求項1ないし4又は11ないし
    15のいずれかに記載の1,3,5−トリアジン誘導体
    の修飾方法。
  34. 【請求項34】 反応温度が150℃ないし400℃で
    あることを特徴とする請求項1ないし4又は11ないし
    15のいずれかに記載の1,3,5−トリアジン誘導体
    の修飾方法。
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