JP2000063369A - アミノトリアジン誘導体の低級アルキル化法 - Google Patents

アミノトリアジン誘導体の低級アルキル化法

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JP2000063369A
JP2000063369A JP10235252A JP23525298A JP2000063369A JP 2000063369 A JP2000063369 A JP 2000063369A JP 10235252 A JP10235252 A JP 10235252A JP 23525298 A JP23525298 A JP 23525298A JP 2000063369 A JP2000063369 A JP 2000063369A
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Sumio Shinoda
純雄 篠田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、1,3,5−トリアジンの
環炭素原子上のアミノ基又はモノ置換アミノ基に低級ア
ルコールを用いて置換基を導入し、種々の農薬、医薬、
染料、塗料などのファインケミカル中間体として、また
種々の樹脂材料、難燃性材料としても広く用いることの
できる有用な化合物群である低級アルキル置換アミノト
リアジン誘導体を高収率で容易に製造することができる
1,3,5−トリアジン誘導体のアミノ基の低級アルキ
ル化方法の提供にある。 【解決手段】 少なくとも1つ以上のアミノ基又はモノ
置換アミノ基を環炭素原子上に有する1,3,5−トリ
アジン誘導体と低級アルコールとをミクロポーラス担体
に担持されたVIII族金属触媒の存在下に加熱して反応さ
せ、該少なくとも1つ以上のアミノ基又はモノ置換アミ
ノ基に低級アルキル基を導入することを特徴とする1,
3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル化法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つ以
上のアミノ基又はモノ置換アミノ基を環炭素原子上に有
する1,3,5−トリアジン誘導体を低級アルコールと
ミクロポーラス担体担持のVIII族金属触媒存在下に反応
させ、該少なくとも1つ以上のアミノ基又はモノ置換ア
ミノ基に低級アルキル基を導入することを特徴とする
1,3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル化法に関
するものである。
【0002】本発明のトリアジン環炭素原子上のアミノ
基の修飾方法により得られる低級アルキル置換アミノト
リアジン誘導体は農薬、医薬、染料、塗料などの種々の
ファインケミカル中間体として、また種々の樹脂材料と
くにアミノプラスト形成体成分として、難燃性材料とし
ても広く用いられている有用な化合物群である。
【0003】
【従来の技術】置換アミノトリアジン類の合成法として
は従来種々の合成法が知られており、例えば、一般式
(III)
【0004】
【化4】 (式中、X4及びX5はジエチルアミノ基、X6はエチル
アミノ基を、又はX4及びX5はアミノ基、X6はエチル
アミノ基又はジエチルアミノ基を表す。)の化合物は、
2−クロロ−1,3,5−トリアジン誘導体とエチルア
ミンの反応による合成法が報告されている〔ジャーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(J.Amer.C
hem.Soc)、73巻、2984頁、1951年〕。一般式
(III)(式中、X4、X5及びX6はエチルアミノ基を表
す。)の化合物は、2,4,6−トリメチルチオ−1,
3,5−トリアジンとエチルアミンの反応による合成法
が報告されている〔ヘミシェ・ベリヒテ(Chem Ber.)、
18巻、2755頁、1885年〕。一般式(III)
(式中、X4はアミノ基、X5はアミノ基又はオクチルア
ミノ基を、X6はオクチルアミノ基を表す。)の化合物
は、2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン
とオクチルアミン塩酸塩の反応による合成法が報告され
ている〔米国特許第2,228,161号明細書、19
41年〕。
【0005】一般式(III)(式中、X4はフェニル基、
5及びX6はブチルアミノ基を表す。)の化合物は、2
−フェニル−4,6−ジアミノ1,3,5−トリアジン
とブチルアミンの反応による合成法が報告されている
〔米国特許第2,385,766号明細書、1945
年〕。
【0006】特に近年では、水酸基を有する置換基を導
入した化合物群の開発が活発であり、例えば下記式(I
V)
【0007】
【化5】 で表される化合物が抗癌活性を有する化合物が記載され
ている〔米国特許第5,534,625号明細書、19
96年〕。また下記式(V)
【0008】
【化6】 で表される化合物がアミノプラスト変性材として有用と
報告されている〔米国特許第4,668,785号明細
書、1987年〕。
【0009】式(V)のヒドロキシエチル基の置換基を
有するN−置換トリアジン誘導体は、メラミンとエタノ
ールアミンとのアミン交換反応が報告されている〔米国
特許第4,668,785号明細書、1987年〕。同
じようにメラミンとイソプロパノールアミンとの交換反
応も報告されている〔米国特許第4,618,676号
明細書、1986年〕。
【0010】ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサエティ(J.Amer.Chem.Soc)、73巻、2984
頁、1954年の合成法は多くの場合当量以上の縮合剤
を必要とする上、工業上しばしば問題となる塩類等の副
生成物を生じる。また、ヘミッシェ・ベリヒテ(Chem B
er.)、18巻、2755頁、1885年の合成法は工業
上しばしば問題となる硫黄化合物等の副生成物を生じ
る。米国特許第2,228,161号明細書及び米国特
許第2,385,766号明細書の合成法は反応に高温
を要する上、前者は塩化アンモニウムを副生する。また
いずれの場合も、工業的には安価とは言えない置換アミ
ン類を用いて脱離基との置換反応を行なうという共通点
を有し、これがN−置換トリアジン類を安価に供給でき
ない一つの理由となっている。特に低級アルキル基を有
するN−置換トリアジン類は該反応に用いるアルキルア
ミンの沸点も極めて低いために過剰の反応試剤や高温・
高圧の反応系の使用が必要となり、更に問題が大きいも
のである。特に低級アルキル基を有するN−置換トリア
ジン類の場合は該反応に用いるアルキルアミンの沸点も
極めて低いために生じる前記問題に加え、平衡組成が原
料側に偏りやすいという問題も有している。
【0011】また、米国特許第4、668、785号明
細書及び米国特許第4、618、676号明細書などに
記載のアミン交換の方法は、酸触媒を用いて高温で反応
を行なうため、ヒドロキシエチル基等を導入するには極
めて優れた方法である。しかし低級アルキル基を有する
N-置換トリアジン類合成をこの様な平衡反応系で合成す
る場合は、反応に用いるアルキルアミンの沸点も極めて
低いために過剰の反応試剤や高温・高圧の反応系の使用
が必要となり更に問題が大きいものである。よって、更
に汎用性が高く工業的に優れた低級アルキル置換アミノ
トリアジン誘導体の合成方法の開発が望まれているのが
現状である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点を解決すべく鋭意努力検討した結果、少なくとも1
つ以上のアミノ基又はモノ置換アミノ基を環炭素原子上
に有する1,3,5−トリアジン誘導体と安価な低級ア
ルコールをミクロポーラス担体担持のVIII族金属触媒存
在下に反応させて1,3,5−トリアジン誘導体のアミ
ノ基に低級アルキル基を導入し、しかも水のみを副生物
とする本発明を完成するに至った。
【0013】また、本反応で得られる低級アルキル置換
アミノトリアジン誘導体はアミノトリアジン類が本来有
している分子間の水素結合による多分子の会合を著しく
阻害するために、各種溶媒、特に水に対する溶解性が向
上し、また同時に融点も降下するために、他の有機化合
物との相溶性も向上する。また蒸留等の通常の分離・移
動操作も可能な化合物群となる。
【0014】本発明の目的は、1,3,5−トリアジン
の環炭素原子上のアミノ基又はモノ置換アミノ基に低級
アルコールを用いて低級アルキル基を導入し、種々の農
薬、医薬、染料、塗料などのファインケミカル中間体と
して、また種々の樹脂材料、難燃性材料としても広く用
いることのできる有用な化合物群である低級アルキル置
換アミノトリアジン誘導体を高収率で容易に製造するこ
とができる1,3,5−トリアジン誘導体のアミノ基の
低級アルキル化法の提供にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、少な
くとも1つ以上のアミノ基又はモノ置換アミノ基を環炭
素原子上に有する1,3,5−トリアジン誘導体を低級
アルコールとミクロポーラス担体担持のVIII族金属触媒
存在下に反応させ、該少なくとも1つ以上のアミノ基又
はモノ置換アミノ基に低級アルキル基を導入することを
特徴とする1,3,5−トリアジン誘導体のアミノ基の
低級アルキル化法に関する。
【0016】本発明のアミノ基又はモノ置換アミノ基を
アルキル化するとは、該アミノ基をモノ又はジ置換アミ
ノ基に、又は該モノ置換アミノ基を更に修飾されたジ置
換アミノ基に変換することをいう。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、更に本発明を詳細に説明す
る。本発明の原料である、少なくとも1つ以上のアミノ
基又はモノ置換アミノ基を有する1,3,5−トリアジ
ン誘導体が一般式(I)で表される1,3,5−トリア
ジン誘導体である。
【0018】
【化7】 {式中、X1、X2及びX3のうち少なくとも1つは独立
してNHR基(式中Rは水素原子、C1-6のアルキル基
又はC2-6のアルコキシアルキル基を表す)を表し、上
記のNHR基でない場合のX1、X2及びX3はそれぞれ
独立してNR2基(式中Rは前期と同じ意味を表わ
す)、C1-6のアルキル基、C1-6のアルコキシ基又はフ
ェニル基を表す}。
【0019】上記の一般式(I)において好適に使用さ
れる1,3,5−トリアジン誘導体は、一般式(I)の
1,3,5−トリアジン誘導体においてNHR基のRが
水素原子、C1-4のアルキル基又はC2-4のアルコキシア
ルキル基を表し、上記のNHR基でない場合のX1、X2
及びX3がそれぞれ独立してC2-8のジアルキルアミノ
基、C1-4のアルキル基、C1-4のアルコキシ基又はフェ
ニル基で表される1,3,5−トリアジン誘導体であ
る。
【0020】更に好ましく使用される1,3,5−トリ
アジン誘導体は、一般式(I)の1,3,5−トリアジ
ン誘導体においてNHR基のRが水素原子、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、メトキシメチ
ル基又はエトキシメチル基を表し、上記のNHR基でな
い場合のX1、X2及びX3がそれぞれ独立してジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、メチル基、エチル基、メ
トキシ基又はフェニル基で表される1,3,5−トリア
ジン誘導体である。
【0021】上記のように、本反応には、反応に直接関
与しない置換基を有する1,3,5−トリアジン誘導体
を全て供することが可能であるが、工業的に容易に入手
可能な原料として各種メラミン誘導体及び各種グアナミ
ン誘導体(これらは主に熱硬化性樹脂の主剤又は改質
剤、焼付塗料用架橋剤として入手可能であり、また合成
方法は、S-triazines and derivatives. The Chemistry
of Heterocyclic Compounds. E. M. Smolin and L. Ra
poport. Interscience Publishers Inc., New York. 1
959. に詳しい)を挙げることができる。
【0022】そして、本発明に用いることができるアル
コールとしては、一般式(II)
【0023】
【化8】 〔式中、R4は、C1-3のアルキル基を表す。〕で表され
るアルコールが使用される。
【0024】更に好適に使用される低級アルコールは、
メタノール又はエタノールであり、本反応の主旨より最
も好適に使用されるアルコールはメタノールである。
【0025】上記低級アルコールの使用量は、目的によ
ってあらゆる範囲で可能であるが、一般的には原料の
1,3,5−トリアジン誘導体に対して0.01から5
00倍モル、実用上は、0.1から50倍モルの範囲が
反応及び操作性の点から有効であり、過剰量のアルコー
ルを用いる場合は反応溶媒を兼ねて操作を行なうことが
可能である。
【0026】本反応で用いられる金属触媒としては、
鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、イリジウム及び白金からなる群から選ばれた1
種又は2種以上の金属を含有する触媒が好ましく、その
中でコバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウムおよび
パラジウムから選ばれた1種又は2種以上の金属を含有
するを含有する触媒が更に好ましい。特にルテニウム、
ロジウムおよびパラジウムから選ばれた金属を含有する
触媒が好ましい。
【0027】金属触媒の使用量としては、回分反応形式
の場合、一般式(I)のトリアジン誘導体に対して通常
0.00001〜20モル%の範囲、好ましくは0.0
001〜10モル%の範囲が良い。一方、連続式反応形
式の場合は、高い生産性が得られる反応方式のために、
触媒使用量は特に上記範囲内に限定されるものではな
い。
【0028】本発明はミクロポーラスな担体に担持され
た金属触媒を用いることに特徴がある。
【0029】ミクロポーラスな担体を用いる効果として
は、その細孔径を選ぶことにより、基質に対する過剰な
アルキル化を制御することができること、アルキル化の
過程でしばしば観察される基質の重合を極度に抑制でき
ることなどが挙げられる。これらは、特に低級アルコー
ルを用いる触媒的アルキル化の場合にしばしば問題とな
っていたもので、本発明の反応系を用いることで、これ
らの問題を解決することができる。
【0030】反応に用いることができるミクロポーラス
の担体としては一般にメタロシリケート、メタロホスフ
ェートと称される一群の担体である。その中でもアルミ
ノシリケート、アルミノホスフェート、シリコアルミノ
ホスフェートなどが、担体としての性質や汎用性から好
ましい。
【0031】本発明の低級アルキル化においてはミクロ
ポーラス担体の細孔径が5〜10オングストロームの範囲
を有するものを用いることが好ましく、具体的にはフォ
ージャサイト、SAPO−37、β−ゼオライト、モル
デナイト、T−ゼオライト、L−ゼオライト、ZSM−
5、ZSM−12、ALPO−5、SAPO−5などが
良好に使用される。
【0032】中でもフォージャサイト、SAPO−3
7、β-ゼオライト、モルデナイト、L−ゼオライト、
ZSM−12、ALPO−5、SAPO−5から選択さ
れた担体を用いることが好ましい。
【0033】触媒調製においては、上記担体に使用する
金属をイオン交換法等により導入したのち、還元焼成す
ることで細孔内に還元金属微粒子を有する触媒を容易に
得ることができる。
【0034】担体への金属への担持量は自由に設定する
ことができるが、一般的には担体に対して0.001〜
20重量%、好ましくは0.01〜10重量%の担持量
が良い。
【0035】上記触媒に対して必要に応じ、添加物を加
えて反応することも好ましい場合がある。 これら添加
物は使用する担体表面部分に存在する金属触媒に配位又
は被毒し、担体表面での反応を抑制し細孔内部での反応
をより優先させるため、反応生成物の選択性において効
果が得られる場合が多いため、より本発明の主旨にあっ
た反応を実施することができる場合がある。
【0036】添加物としては例えば、トリブチルホスフ
ィン、トリフェニルホスフィン、トリス(パラトリル)
ホスフィン、トリス(2,6−ジメチルフェニル)ホス
フィン、ジフェニルホスフィノベンゼン−3−スルホン
酸ナトリウム、ビス(3−スルホナ−トフェニル)ホス
フィノベンゼンナトリウム塩、1,2−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホス
フィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ブタン、トリス(3−スルホナ−トフェニル)ホス
フィンナトリウム塩などの単座及び多座の3級ホスフィ
ン類、トリブチルホスファイト、トリフェニルホスファ
イト、トリス(2,6−ジメチルフェニル)ホスファイ
トなどの亜リン酸エステル類、トリフェニルメチルホス
ホニウムヨージド、トリフェニルメチルホスホニウムブ
ロミド、トリフェニルメチルホスホニウムクロライド、
トリフェニルアリルホスホニウムヨージド、トリフェニ
ルアリルホスホニウムブロミド、トリフェニルアリルホ
スホニウムクロライド、テトラフェニルホスホニウムヨ
ージド、テトラフェニルホスホニウムブロミド、テトラ
フェニルホスホニウムクロライドなどのホスホニウム塩
類、リン酸トリフェニル、リン酸トリブチルなどのリン
酸エステル類、シクロオクタジエン、シクロペンタジエ
ンなどの不飽和炭化水素類、ジベンジリデンアセトン等
のケトン類、テトラブチルスズ、テトラペンチルスズ、
テトラシクロヘキシルスズ、メチルトリフェニルスズ、
テトラフェニルスズなどの有機スズ類などが挙げられ
る。
【0037】添加物の使用量としては、金属触媒に対し
て、通常0.01〜10000モル%の範囲、好ましく
は1〜5000モル%の範囲が良い。
【0038】本反応を実施する場合の反応温度は、通常
100℃〜500℃で可能であるが、反応速度、生産
性、実用性などを考慮すると好ましくは150〜400
℃が良い。
【0039】反応時間は、一般式(I)のトリアジン誘
導体の反応性にもよるが通常0.1〜100時間、好ま
しくは1〜20時間に設定可能なように反応条件を選択
することが望ましい。
【0040】本反応は無溶媒でも進行するが、操作性等
の面から必要に応じて溶媒を使用することもできる。
【0041】溶媒としては、反応に不活性なものであれ
ば特に制限はないが、例えばテトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、
ジエトキシメタン、ジエトキシエタン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、1、4−ジオキサン
などのエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メ
シチレン、クメン、クロルベンゼン、o−ジクロルベン
ゼン、m−ジクロルベンゼン、p−ジクロルベンゼン、
テトラヒドロナフタリンなどの芳香族炭化水素類、ペン
タン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、デカンなどの脂肪族炭化水素類、アセトニトリル、
プロピオニトリルなどのニトリル類、酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、安息香酸メ
チル、安息香酸エチルなどのエステル類、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N
−メチルピロリドンなどのアミド類、1,3−ジメチル
イミダゾリジノン、N,N,N',N'−テトラメチル尿
素などの尿素類、及び水が挙げられる。これらが単独又
は組合せて使用できる。また過剰量の一般式(II)で表
されるアルコールを溶媒として用いても良い。
【0042】本反応を実施する場合、反応系の雰囲気と
しては特に限定はなく、通常、窒素、アルゴンのような
不活性ガス雰囲気下で行なうが、用いる金属触媒によっ
ては水素、一酸化炭素のようなガス雰囲気下で行なった
方が好ましい場合もある。
【0043】反応系雰囲気ガスの圧力としては常圧から
20MPaの範囲が、特に常圧から10MPaの範囲で
行なうことが好ましい。
【0044】実際の反応においては、加熱により雰囲気
ガスおよび溶媒の自生圧の和が反応系内圧力となるが、
この圧力を0.05〜20MPaの範囲になるようにす
ることが好ましい。
【0045】本発明の低級アルキル化法により得られる
置換1,3,5−トリアジン誘導体は一般式(III)で
表される置換1,3,5−トリアジン誘導体である。
【0046】
【化9】 {式中、X4、X5及びX6のうち少なくとも1つは独立
してNRR1基(式中Rは水素原子、C1-6のアルキル基
又はC2-6のアルコキシアルキル基を表わし、R1はC
1-3のアルキル基表す)を表し、上記のNRR1基でない
場合のX4、X5及びX6はそれぞれ独立してNR2基(式
中Rは前記と同じ意味を表わす)、C1-6のアルキル
基、C1-6のアルコキシ基又はフェニル基を表す}。
【0047】そして好適に得ることができる誘導体は一
般式(III)の置換1,3,5−トリアジン誘導体にお
いてX4、X5及びX6のうちのNRR1基のRが水素原
子、C 1-4のアルキル基又はC2-4のアルコキシアルキル
基を表し、R1はメチル基又はエチル基を表わし、上記
のNRR1基でない場合のX4、X5及びX6はそれぞれ独
立してC2-8のジアルキルアミノ基、C1-4のアルキル
基、C1-4のアルコキシ基又はフェニル基を表す1,
3,5−トリアジン誘導体である。
【0048】特に好適なものとしては一般式(III)の
置換1,3,5−トリアジン誘導体においてX4、X5
びX6のうちのNRR1基のRが水素原子、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、メトキシメチル
基又はエトキシメチル基を表し、R1がメチル基を表わ
し、上記のNHR基でない場合のX1、X2及びX3はそ
れぞれ独立してジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
メチル基、エチル基、メトキシ基又はフェニル基を表す
1,3,5−トリアジン誘導体である。
【0049】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0050】なお本実施例は、全ての例において、参考
例に示すようにあらかじめ生成物を標品として別途合成
し(例えばメラミン誘導体の場合は合成法はJ. Am. Che
m. Soc., 73巻、2984頁、(1951年)、特開
平3−215564号公報、及び米国特許第4,88
6,882号明細書に準じて行なった。)、純品として
単離したものと、内部標準物質とにより検量線を作成
し、反応生成物中の各生成物量を高速液体クロマトグラ
フィーによる内標定量法により正確に求めた。
【0051】用いた高速液体クロマトグラフィーの分析
条件は以下に示す通りである。
【0052】 溶離液;CH3CN/H2O=1/1(v/v) 検出方法;UV 240nm カラム;GLサイエンス社製Inertsil Ph
150mm×4.6mmφ 流量;1.0mL/min 分析温度;40℃ 内部標準物質;フタール酸ジエチルエステル 実施例に原料又は生成物として用いられる1,3,5−
トリアジン誘導体は以下の参考例に準じて合成した。 参考例1 (2,4−ジアミノ−6−クロル−1,3,5−トリア
ジンの合成)塩化シアヌール184.5g(1.0モ
ル)をアセトニトリル800mLに室温にて溶解後、0
℃に冷却した溶液に、激しく撹拌しながら28%アンモ
ニア水溶液303.7g(5.0モル)を反応温度を1
0℃以下を保つように、2時間で滴下した。滴下終了
後、冷却を停止し室温で1時間撹拌した後に、徐々に加
温して45℃として更に4時間反応させた。冷却後、生
成物を濾別し、更に大量の水にて洗浄した。濾過物を、
真空下、50℃で6時間乾燥することで、表記の化合物
を115g(収率79%)得た。 参考例2 (2,4−ジアミノ−6−メチルアミノ−1,3,5−
トリアジンの合成)参考例1で合成した2,4−ジアミ
ノ−6−クロル−1,3,5−トリアジン14.5g
(0.1モル)、メチルアミン40%水溶液31.1g
(0.4モル)の混合溶液を、撹拌しながら加温して、
最終的に還流温度にて6時間反応させた。反応液を冷却
後、生成物を濾別し、冷水で洗浄し、濾過物を、真空
下、70℃で6時間乾燥することで、表記の化合物を
9.1g(収率65%)得た。 融点;269℃ 参考例3 (2,4,6−トリス(メチルアミノ)−1,3,5−
トリアジンの合成)塩化シアヌール18.5g(0.1
モル)をアセトニトリル150mLに溶解し、0℃に冷
却した溶液を撹拌しながら、メチルアミン40%水溶液
15.5g(0.2モル)を反応温度が5℃を越えない
ように1時間で滴下した。更に撹拌を続けながら、炭酸
水素カリウム20.0g(0.2モル)の水100mL
溶液を同温にて滴下した。その後、反応温度を徐々に上
げて45℃で8時間撹拌を続けた。高速液体クロマトグ
ラフィーで2,4−ビス(メチルアミノ)−6−クロル
−1,3,5−トリアジンへの転化が完了したことを確
認後、冷却し生成物を濾別した。濾過ケーキを水で充分
に洗浄した後に、この2,4−ビス(メチルアミノ)−
6−クロル−1,3,5−トリアジンを水100mLに
懸濁させ、メチルアミン40%水溶液31.1g(0.
4モル)を添加し、更に加熱還流下で6時間反応させ
た。冷却後、析出した結晶を濾過し、水で充分に洗浄
後、乾燥することで表記化合物13.1g(収率78
%)を得た。 融点:133℃ 参考例4 参考例3と同様に、2−アミノ−4,6−ビス(メチル
アミノ)−1,3,5−トリアジンを合成した。 融点:291℃ 触媒調整例1 モルデナイト(Na型、SiO2/Al23=18)3.
0gを2.0mMの[Ru(NH36]Cl3水溶液
1.37Lに加え、室温で24時間かけてイオン交換し
た(イオン交換率74.6%)。これを濾過した後、イ
オン交換水で洗浄した(硝酸銀水溶液により塩化銀の白
濁が検出されなくなるまで)。室温で5時間真空乾燥し
た後、0.4℃/minで250℃まで昇温し、250
℃で30分間保持することにより還元処理を行い(配位
NH3が還元剤となって微粒金属Ruが生成)、Ru/
モルデナイト触媒を得た。ICP分析の結果、Ru担持
量は3.95重量%であった。 実施例1 (メラミンとメタノールの反応)メラミン10mg、メ
タノール20mLおよびRu/モルデナイト触媒0.5
0g(担持量3.95重量%)をステンレス製オートク
レーブに仕込み、系内を常圧の水素で置換した後に、昇
温し反応温度170℃で48時間反応させた。反応後に
内容物を定量分析した結果、原料のメラミンの転化率は
14.6%であり、生成物として、2,4−ジアミノ−
6−メチルアミノ−1,3,5−トリアジンが10.2
%、2−アミノ−4,6−ビス(メチルアミノ)−1,
3,5−トリアジンが4.3%、2,4,6−トリス
(メチルアミノ)−1,3,5−トリアジンが0.1%
の収率で各々得られていた。 実施例2 (メラミンとメタノールの反応)メラミン10mg、メ
タノール20mLおよびRu/モルデナイト触媒0.5
0g(担持量3.95重量%)をステンレス製オートク
レーブに仕込み、系内を常圧のアルゴンで置換した後
に、昇温し反応温度200℃で48時間反応させた。反
応後に内容物を定量分析した結果、原料のメラミンの転
化率は71.6%であり、生成物として、2,4−ジア
ミノ−6−メチルアミノ−1,3,5−トリアジンが3
7.7%、2−アミノ−4,6−ビス(メチルアミノ)
−1,3,5−トリアジンが28.7%、2,4,6−
トリス(メチルアミノ)−1,3,5−トリアジンが
5.2%の収率で各々得られていた。 実施例3 (メラミンとメタノールの反応)実施例1と同様に原料
および触媒を仕込み、反応温度180℃で48時間反応
させた。反応後に内容物を定量分析した結果、原料のメ
ラミンの転化率は100%であり、生成物として、2,
4−ジアミノ−6−メチルアミノ−1,3,5−トリア
ジンが54.8%、2−アミノ−4,6−ビス(メチル
アミノ)−1,3,5−トリアジンが37.2%、2,
4,6−トリス(メチルアミノ)−1,3,5−トリア
ジンが8.0%の収率で各々得られていた。 実施例4 (メラミンとメタノールの反応)実施例1と同様に原料
および触媒を仕込み、反応温度200℃で24時間反応
させた。反応後に内容物を定量分析した結果、原料のメ
ラミンの転化率は100%であり、生成物として、2,
4−ジアミノ−6−メチルアミノ−1,3,5−トリア
ジンが40.6%、2−アミノ−4,6−ビス(メチル
アミノ)−1,3,5−トリアジンが43.4%、2,
4,6−トリス(メチルアミノ)−1,3,5−トリア
ジンが16.0%の収率で各々得られていた。 実施例5 (メラミンとメタノールの反応)実施例1と同様に原料
および触媒を仕込み、反応温度200℃で48時間反応
させた。反応後に内容物を定量分析した結果、原料のメ
ラミンの転化率は100%であり、生成物として、2,
4−ジアミノ−6−メチルアミノ−1,3,5−トリア
ジンが27.9%、2−アミノ−4,6−ビス(メチル
アミノ)−1,3,5−トリアジンが47.3%、2,
4,6−トリス(メチルアミノ)−1,3,5−トリア
ジンが24.8%の収率で各々得られていた。 比較例1 (メラミンとメタノールの反応)メラミン10mg、メ
タノール20mLおよび活性炭担持Ru触媒0.50g
(担持量4重量%)をステンレス製オートクレーブに仕
込み、系内を常圧の水素で置換した後に、昇温し、反応
温度180℃で24時間反応させた。反応後に内容物を
定量分析した結果、原料のメラミンの転化率は83.1
%であったが、生成物として、2,4−ジアミノ−6−
メチルアミノ−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−
4,6−ビス(メチルアミノ)−1,3,5−トリアジ
ンはほとんど検出されず2,4,6−トリス(メチルア
ミノ)−1,3,5−トリアジンが0.2%の低収率で
得られたのみであった。
【0053】
【発明の効果】本発明の方法に従えば、一般式(I)の
アミノトリアジン誘導体と一般式(II)のアルコールか
ら比較的穏和な反応条件、簡便な反応操作により、しか
も水のみを副生成物として、種々の、塗料、接着剤、樹
脂材料、難燃性材料として広く用いられる有用な化合物
群である低級アルキル置換アミノトリアジン誘導体を良
好な収率で容易に製造することができる。
【0054】本発明で得られる生成物の種々の修飾され
た低級アルキル置換アミノトリアジン誘導体は、一般に
混合物として得られるが、これら生成物は一般的な有機
化合物の分離方法により高純度又は純粋な形で分離し、
上述の各種用途に供することができる。
【0055】また、使用分野(特に樹脂用の改質添加物
の場合など)によっては、反応混合物を特に分離するこ
となく使用することができる。
【0056】更に本反応によって容易に得られる低級ア
ルキル置換アミノトリアジン誘導体は、従来その合成が
比較的困難又は高価であった化合物が多く、物性的に
も、水や種々の有機溶媒類に対する溶解性や、高温での
安定性、融点、沸点、塩基性などの点で興味深い化合物
が多く、その用途は従来以上に広がるものと考えられ
る。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つ以上のアミノ基又はモノ
    置換アミノ基を環炭素原子上に有する1,3,5−トリ
    アジン誘導体と低級アルコールとをミクロポーラス担体
    に担持されたVIII族金属触媒の存在下に加熱して反応さ
    せ、該少なくとも1つ以上のアミノ基又はモノ置換アミ
    ノ基に低級アルキル基を導入することを特徴とする1,
    3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル化法。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つ以上のアミノ基又はモノ
    置換アミノ基を有する1,3,5−トリアジン誘導体が
    一般式(I)で表される1,3,5−トリアジン誘導体
    である請求項1記載の1,3,5−トリアジン誘導体の
    低級アルキル化法; 【化1】 {式中、X1、X2及びX3のうち少なくとも1つは独立
    してNHR基(式中Rは水素原子、C1-6のアルキル基
    又はC2-6のアルコキシアルキル基を表す)を表し、上
    記のNHR基でない場合のX1、X2及びX3はそれぞれ
    独立してNR2基(式中Rは前期と同じ意味を表わ
    す)、C1-6のアルキル基、C1-6のアルコキシ基又はフ
    ェニル基を表す}。
  3. 【請求項3】 一般式(I)の1,3,5−トリアジン
    誘導体において、X 1、X2及びX3のうちのNHR基の
    Rが水素原子、C1-4のアルキル基又はC2-4のアルコキ
    シアルキル基を表し、上記のNHR基でない場合の
    1、X2及びX3はそれぞれ独立してC2-8のジアルキル
    アミノ基、C1-4のアルキル基、C1-4のアルコキシ基又
    はフェニル基を表す請求項2記載の1,3,5−トリア
    ジン誘導体の低級アルキル化法。
  4. 【請求項4】 一般式(I)の1,3,5−トリアジン
    誘導体において、X 1、X2及びX3のうちのNHR基の
    Rが水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
    プロピル基、メトキシメチル基又はエトキシメチル基を
    表し、上記のNHR基でない場合のX1、X2及びX3
    それぞれ独立してジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
    基、メチル基、エチル基、メトキシ基又はフェニル基を
    表す請求項3記載の1,3,5−トリアジン誘導体の低
    級アルキル化法。
  5. 【請求項5】 一般式(I)の1,3,5−トリアジン
    誘導体がメラミンである請求項4記載の1,3,5−ト
    リアジン誘導体の低級アルキル化法。
  6. 【請求項6】 反応に用いる低級アルコールが一般式
    (II) 【化2】 〔式中、R4は、C1-3のアルキル基を表す。〕で表され
    るアルコールである請求項1ないし4のいずれかに記載
    の1,3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル化法。
  7. 【請求項7】 一般式(II)の低級アルコールが、メタ
    ノール又はエタノールである請求項6記載の1,3,5
    −トリアジン誘導体の低級アルキル化法。
  8. 【請求項8】 一般式(II)の低級アルコールがメタノ
    ールである請求項7記載の1,3,5−トリアジン誘導
    体の低級アルキル化法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の修飾方法により得られ
    る置換1,3,5−トリアジン誘導体が一般式(III)
    で表される置換1,3,5−トリアジン誘導体である
    1,3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル化法; 【化3】 {式中、X4、X5及びX6のうち少なくとも1つは独立
    してNRR1基(式中Rは水素原子、C1-6のアルキル基
    又はC2-6のアルコキシアルキル基を表わし、R1はC
    1-3のアルキル基表す)を表し、上記のNRR1基でない
    場合のX4、X5及びX6はそれぞれ独立してNR2基(式
    中Rは前記と同じ意味を表わす)、C1-6のアルキル
    基、C1-6のアルコキシ基又はフェニル基を表す}。
  10. 【請求項10】 一般式(III)の置換1,3,5−ト
    リアジン誘導体において、X4、X5及びX6のうちのN
    RR1基のRが水素原子、C1-4のアルキル基又はC2-4
    のアルコキシアルキル基を表し、R1はメチル基又はエ
    チル基を表わし、上記のNRR1基でない場合のX4、X
    5及びX6はそれぞれ独立してC2-8のジアルキルアミノ
    基、C1-4のアルキル基、C1-4のアルコキシ基又はフェ
    ニル基を表す請求項9記載の1,3,5−トリアジン誘
    導体の低級アルキル化法。
  11. 【請求項11】 一般式(III)の置換1,3,5−ト
    リアジン誘導体において、X4、X5及びX6のうちのN
    RR1基のRが水素原子、メチル基、エチル基、プロピ
    ル基、イソプロピル基、メトキシメチル基又はエトキシ
    メチル基を表し、R1がメチル基を表わし、上記のNH
    R基でない場合のX4、X5及びX6はそれぞれ独立して
    ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチル基、エチ
    ル基、メトキシ基又はフェニル基を表す請求項10記載
    の1,3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル化法。
  12. 【請求項12】 反応に用いるVIII族金属触媒が鉄、コ
    バルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウ
    ム、イリジウム及び白金からなる群から選ばれた1種又
    は2種以上の金属を含有するミクロポーラス担体に担持
    された触媒である請求項1ないし11のいずれかに記載
    の1,3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル化法。
  13. 【請求項13】 反応に用いるVIII族金属触媒が、コバ
    ルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウムおよびパラジウ
    ムからなる群から選ばれた1種又は2種以上の金属を含
    有するミクロポーラス担体に担持された触媒である請求
    項12に記載の1,3,5−トリアジン誘導体の低級ア
    ルキル化法。
  14. 【請求項14】 反応に用いるVIII族金属触媒が、ルテ
    ニウム、ロジウムおよびパラジウムからなる群から選ば
    れた1種又は2種以上の金属を含有するミクロポーラス
    担体に担持された触媒である請求項13に記載の1,
    3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル化法。
  15. 【請求項15】 反応に用いるミクロポーラスの担体が
    メタロシリケート、メタロホスフェートから選ばれる担
    体である請求項1ないし14に記載の1,3,5−トリ
    アジン誘導体の低級アルキル化法。
  16. 【請求項16】 反応に用いるミクロポーラスの担体が
    アルミノシリケート、アルミノホスフェート、シリコア
    ルミノホスフェートから選ばれる担体である請求項15
    記載の1,3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル化
    法。
  17. 【請求項17】 反応に用いるミクロポーラスの担体が
    細孔径5〜10オングストロームを有する担体から選ばれ
    た担体である請求項1ないし16記載の1,3,5−ト
    リアジン誘導体の低級アルキル化法。
  18. 【請求項18】 反応に用いるミクロポーラスの担体が
    フォージャサイト、SAPO−37、β−ゼオライト、
    モルデナイト、T−ゼオライト、L−ゼオライト、ZS
    M−5、ZSM−12、ALPO−5、SAPO−5か
    ら選ばれる担体である請求項17記載の1,3,5−ト
    リアジン誘導体の低級アルキル化法。
  19. 【請求項19】 反応に用いるミクロポーラスの担体が
    フォージャサイト、SAPO−37、β−ゼオライト、
    モルデナイト、L−ゼオライト、ZSM−12、ALP
    O−5、SAPO−5から選ばれる担体である請求項1
    8記載の1,3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル
    化法。
  20. 【請求項20】 反応に用いるミクロポーラスの担体が
    モルデナイトである請求項19記載の1,3,5−トリ
    アジン誘導体の低級アルキル化法。
  21. 【請求項21】 反応温度が100℃ないし500℃で
    あることを特徴とする請求項1ないし20のいずれかに
    記載の1,3,5−トリアジン誘導体の低級アルキル化
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102008016964A1 (de) 2008-03-31 2009-10-01 Ami Agrolinz Melamine International Gmbh Verfahren zur Herstellung einer Verbindung mit mindestens einer zumindest einfach substituierten Aminogruppe
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EP2360149A1 (de) 2009-12-30 2011-08-24 Johannes Kepler Universität Linz Verfahren zur Herstellung von Alkylmelaminen

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