JPH10230420A - 電池用搬送治具 - Google Patents

電池用搬送治具

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JPH10230420A
JPH10230420A JP3405397A JP3405397A JPH10230420A JP H10230420 A JPH10230420 A JP H10230420A JP 3405397 A JP3405397 A JP 3405397A JP 3405397 A JP3405397 A JP 3405397A JP H10230420 A JPH10230420 A JP H10230420A
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JP
Japan
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battery
jig
transport
transfer
transfer jig
Prior art date
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Pending
Application number
JP3405397A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nishida
弘幸 西田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、静電気の発生を確実に阻止する
ことが可能であり、しかも保守管理を容易にする。 【解決手段】搬送治具10は、電池缶32を載置して電
池製造工程に沿って搬送されるとともに、この搬送治具
10の外周部に搬送コンベア12のガイド14に摺接支
持される一対の平行な平面16a、16bが設けられる
一方、配置孔20の底部側に連通する孔部24a〜24
dには、電池缶回転防止用永久磁石26a〜26dが装
着される。搬送治具10は、導電性を有する樹脂系材料
で構成されており、具体的には、高分子量ポリエチレン
にカーボンを混在して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の組立時に、
有底筒形状の電池缶を位置決め保持して搬送するための
電池用搬送治具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、リチウム電池は、それぞれ集電
用リードを設けた正極板と負極板がセパレータを介して
巻回された極板群を、有底筒形状を有する電池缶内に挿
入して構成されている。
【0003】上記のリチウム電池を製造する際には、通
常、正極板と負極板をセパレータを介して巻回した極板
群が形成された後、この極板群が有底円筒形電池缶内に
挿入される。次いで、電池缶の開口近傍に環状溝部が形
成されるとともに、負極リードが電池缶内底部にスポッ
ト溶接された後、電解液が注入される。さらに、封口部
品が電池缶に挿入されて封口かしめ処理が施されてい
る。
【0004】この場合、上記のリチウム電池の製造工程
では、特に水分による影響を可及的に回避する必要があ
る。このため、リチウム電池の製造作業は、通常、一定
のドライ条件下に維持された作業場内で行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電池缶は、
極板群が挿入された後、環状溝部の形成工程、負極の溶
接工程、電解液の注入工程およびかしめ工程等に搬送ラ
インに沿って順次搬送されている。このため、通常、電
池缶は、搬送用治具に保持されて各工程に自動的に搬送
され、各処理装置との間で該電池缶の受け渡しが行われ
るとともに、所望の処理が施されている。
【0006】搬送用治具は、電池缶を保持し、必要に応
じて前記電池缶の位置決めをする機能を有するものであ
り、取り扱い性や重量および電池缶の損傷の防止等の観
点から、一般的には樹脂系材料で構成されている。
【0007】しかしながら、リチウム電池の製造作業
は、上記のように、一定のドライ条件下に維持された作
業場内で行われているため、特に樹脂系材料で構成され
た搬送用治具に相当に大きな静電気が帯電してしまい、
防爆上の問題が発生し易い。しかも、リチウム電池自体
への影響の他、例えば、製造工程に配置された各種の検
査設備等が静電気による弊害を受け易いという問題が指
摘されている。
【0008】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、簡単な構成で、静電気の発生を確実に阻止するこ
とが可能であり、しかも保守管理が容易な電池用搬送治
具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明では、電池缶を載置して電池製造工程に沿
って搬送される搬送治具が、この電池缶を挿入するため
の孔部を有するとともに、導電性を有する樹脂系材料で
構成される。従って、搬送治具に静電気が帯電すること
がなく、静電気の影響を有効に回避して高精度かつ円滑
な電池製造作業が遂行される。ここで、搬送治具が、接
地された金属製ガイドに摺接しながら電池製造工程に沿
って移動する。これにより、搬送治具に静電気が帯電す
ることを一層確実に阻止することができる。
【0010】さらに、搬送治具は、高分子量ポリエチレ
ンにカーボンを混在して構成されている。このため、金
属製の電池缶が搬送治具に対して着脱される際に、この
電池缶に損傷が惹起されることがなく、しかも前記搬送
治具の取り扱い作業性が向上する。
【0011】また、搬送治具は、電池缶を保持するため
の磁石を備えるとともに、その外周部に搬送ガイド用の
平行面が少なくとも一対設けられている。これにより、
電池缶の回転を確実に阻止することができ、しかも前記
搬送治具自体の回転も阻止することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
電池用搬送治具10の斜視説明図であり、図2は、前記
搬送治具10の縦断面図である。
【0013】搬送治具10は、略円柱状を有しており、
その外周部に搬送コンベア12の接地された金属(例え
ば、SUS)製ガイド14に摺接支持される一対の平行
な平面16a、16bが設けられるとともに、必要に応
じて周方向に溝部18が形成される。搬送治具10の軸
方向には、電池缶用配置孔20が形成され、この配置孔
20の底部側にスポット溶接用挿通孔22が連通する。
【0014】搬送治具10には、外周側からそれぞれ9
0°ずつ離間して配置孔20の底部側に連通する孔部2
4a〜24dが形成され、この孔部24a〜24dに電
池缶回転防止用永久磁石26a〜26dが装着される。
なお、搬送治具10は、永久磁石26a〜26dに代替
して、配置孔20の底部に挿通孔22と同軸的にリング
状永久磁石を配置してもよい。
【0015】搬送治具10は、導電性を有する樹脂系材
料で構成されており、具体的には、高分子量ポリエチレ
ンにカーボンを混在させて形成される。
【0016】搬送治具10により電池製造工程に沿って
搬送される電池30は、図3に示すように、有底円筒形
状を有する電池缶32と、この電池缶32内に電解液3
3と共に封入される極板群34とを備える。
【0017】極板群34は、正極板36と負極板38を
セパレータ40を介して巻回して構成されており、この
正極板36の端部に正極リード42が設けられる一方、
この負極板38の端部に負極リード44が設けられる。
【0018】正極リード42は、極板群34の巻回中心
部側から電池缶32の開口32a側に延在するととも
に、封口部品46に溶接されている。この封口部品46
は、ガスケット48を介して電池缶32の開口32a側
の端部に固定されている。負極リード44は、極板群3
4の外周側から電池缶32の内底部32b側に延在して
この内底部32bに溶接されている。
【0019】電池缶32には、開口32aの近傍に位置
して環状溝部50が形成されている。この電池缶32内
には、極板群34に対して下部絶縁板52と上部絶縁板
54とが配設されている。
【0020】図4は、搬送治具10が配置される搬送コ
ンベア12を設けた電池製造ライン60の概略構成説明
図であり、図5は、前記電池製造ライン60による電池
30の製造工程の説明図である。
【0021】電池製造ライン60は、極板群34を電池
缶32に挿入する缶挿入装置62と、下部絶縁板52を
この電池缶32内に挿入するとともに、負極リード44
を前記電池缶32の内底部32bに溶接する缶底溶接装
置64と、該電池缶32の開口32aの近傍に環状溝部
50を形成するビーディング装置66と、前記電池缶3
2内に電解液33を注入する電解液注入装置68と、正
極リード42に封口部品46を溶着する封口部品装着装
置70と、電池缶32の開口32a側の端部に封口かし
め処理を施すかしめ装置72と、これらを一体的に連結
して矢印A方向に指向する搬送ラインを構成するための
搬送コンベア12とを備える。この電池製造ライン60
が設けられている作業場内は、所定のドライ条件下に調
整されている。
【0022】このように構成される電池30を製造する
工程について、以下に説明する。
【0023】先ず、電池缶32が搬送治具10の配置孔
20に装填されると、この電池缶32の底部側が、前記
搬送治具10に装着された永久磁石26a〜26dの磁
力により保持される。これにより、電池缶32は、搬送
治具10内に回転不能に保持される。
【0024】次いで、缶挿入装置62において、極板群
34が下部絶縁板52を介装して電池缶32内に挿入さ
れた後、この電池缶32が搬送コンベア12を介して缶
底溶接装置64に搬送される。缶底溶接装置64では、
電池缶32内に上部絶縁板54が配設されるとともに、
負極リード44が前記電池缶32の内底部32bに溶接
される(図5中、(a)〜(c)参照)。電池缶32
は、ビーディング装置66に移送され、この電池缶32
の開口32aの近傍に環状溝部50が形成された後、電
解液注入装置68に移送される。
【0025】電解液注入装置68では、所定数の電池缶
32が搬送コンベア12の搬送治具10から取り出さ
れ、前記電池缶32に電解液33の注入と減圧処理とが
所定の回数だけ行われる(図5中、(d)参照)。そし
て、注液終了後の電池缶32は、搬送コンベア12上の
搬送治具10に載置され、封口部品装着装置70側に移
送される。封口部品装着装置70に送られた電池缶32
は、正極リード42に封口部品46が溶接され、この封
口部品46が前記電池缶32の環状溝部50を構成する
内壁部に支持されて配置される(図5中、(e)〜
(f)参照)。
【0026】封口処理後の電池缶32は、搬送コンベア
12を介してかしめ装置72に搬送される。このかしめ
装置72では、電池缶32の開口32a側の端部に封口
かしめ処理が施され、製品としての電池30が得られる
(図5中、(g)、(h)参照)。
【0027】この場合、本実施形態では、搬送コンベア
12上に設けられて電池缶32を保持する搬送治具10
が、導電性を有する樹脂系材料で構成されている。具体
的には、高分子量ポリエチレンにカーボンを混在させて
形成されている。従って、電池製造ライン60が設けら
れている作業場内が、所定のドライ条件下に調整されて
いても、搬送治具10に静電気が帯電することを阻止す
ることができる。
【0028】その際、搬送コンベア12では、搬送治具
10が常時摺接しているガイド14を接地された金属で
構成している。これにより、搬送治具10は、確実に接
地状態を維持することができ、電池缶32を介して放電
することがなく、防爆上、静電気の帯電を確実に阻止す
ることが可能になる。しかも、製造される電池30の性
能が低下することや、各種検査設備が静電気の影響を受
けることを有効に回避し、高精度かつ円滑な電池製造作
業が遂行されるという効果が得られる。
【0029】さらに、搬送治具10は、高分子量ポリエ
チレンで構成されている。このため、金属製の電池缶3
2が搬送治具10に対して着脱される際に、この電池缶
32に損傷が惹起されることがなく、しかも前記搬送治
具10の取り扱い作業性が有効に向上し得るという利点
がある。
【0030】また、この実施形態では、搬送治具10
が、平面16a、16bを搬送コンベア12のガイド1
4に摺接支持されて搬送されるとともに、電池缶32
が、配置孔20に対して永久磁石26a〜26dの磁力
により回転不能に保持される。従って、電池缶32は、
常時、所定の方向に保持されて、図4および図5に示す
各工程に順次搬送されるため、前記電池缶32に環状溝
部50を形成する作業、前記電池缶32内に電解液33
を注液する作業、正極リード42を折り込む作業、およ
び検査工程等が円滑かつ容易に遂行される。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る電池用搬送治具では、電池
缶を載置して電池製造工程に沿って搬送される搬送治具
が、この電池缶を挿入するための孔部を有するととも
に、導電性を有する樹脂系材料で構成される。従って、
搬送治具に静電気が帯電することがなく、静電気の影響
を有効に回避して高精度かつ円滑な電池製造作業が遂行
される。しかも、電池缶が搬送治具に対して着脱される
際、この電池缶が損傷することを確実に阻止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る搬送治具の斜視説明図
である。
【図2】前記搬送治具の縦断面図である。
【図3】前記搬送治具を用いて製造される電池の内部概
略構成図である。
【図4】前記搬送治具が使用される電池製造ラインの概
略構成説明図である。
【図5】前記電池製造ラインによる電池の製造工程の説
明図である。
【符号の説明】
10…搬送冶具 12…搬送コン
ベア 14…ガイド 26a〜26d
…永久磁石 30…電池 32…電池缶 34…極板群 60…電池製造
ライン 64…缶底溶接装置 66…ビーディ
ング装置 68…電解液注入装置 70…封口部品
装着装置 72…かしめ装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電池缶を載置して電池製造工程に沿って搬
    送される搬送治具であって、 電池を構成する有底筒形状の電池缶を挿入する孔部が設
    けられるとともに、 前記電池缶の負極を接地するために、導電性を有する樹
    脂系材料で構成されることを特徴とする電池用搬送治
    具。
  2. 【請求項2】請求項1記載の搬送治具において、前記樹
    脂系材料として高分子量ポリエチレンにカーボンが混在
    されていることを特徴とする電池用搬送治具。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の搬送治具におい
    て、前記搬送治具は、搬送ラインに沿って配設される接
    地された金属製ガイドに摺接しながら搬送されることを
    特徴とする電池用搬送治具。
  4. 【請求項4】請求項1記載の搬送治具において、前記孔
    部内に前記電池缶を保持するための磁石を備えるととも
    に、 外周部には、搬送ガイド用の平行面が少なくとも一対設
    けられることを特徴とする電池用搬送治具。
JP3405397A 1997-02-18 1997-02-18 電池用搬送治具 Pending JPH10230420A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008103097A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 偏平形電池用搬送治具
CN107611333A (zh) * 2017-09-29 2018-01-19 广东科捷龙机器人有限公司 注液塞旋盖热封一体机

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