JPH10230203A - 機能膜付き陰極線管の製造装置および製造方法 - Google Patents

機能膜付き陰極線管の製造装置および製造方法

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JPH10230203A
JPH10230203A JP3489397A JP3489397A JPH10230203A JP H10230203 A JPH10230203 A JP H10230203A JP 3489397 A JP3489397 A JP 3489397A JP 3489397 A JP3489397 A JP 3489397A JP H10230203 A JPH10230203 A JP H10230203A
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JP
Japan
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coating liquid
flow rate
face plate
ray tube
cathode ray
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JP3489397A
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English (en)
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Eiji Koyae
英治 小八重
Naohisa Yada
尚久 矢田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗液回路中の空気の泡をなくすると共に、塗
液注入時におけるフェイスプレート部の外表面での空気
の泡の発生も防止し、均一でムラのない高品位な機能膜
(例えば、反射防止膜)を形成する製造装置および製造
方法を得る。 【解決手段】 スピンコート法によって反射防止膜をフ
ェイスプレート部3の外表面に形成する装置において、
塗液をフェイスプレート部3の外表面に注入する塗液注
入ノズル21と、塗液注入ノズル21の前段に配設さ
れ、塗液を注入する場合にのみ第1の塗液回路41から
の塗液を塗液注入ノズル21側と第2の塗液回路42側
に分流する塗液分岐回路50と、塗液を注入しない場合
に塗液タンク17と塗液分岐回路50との間を第1の所
定の流速に設定して塗液を常時循環させる第1の塗液流
速制御手段と、塗液を注入する場合に注入される塗液の
流速を第2の所定の流速に設定する第2の塗液流速制御
手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管のフェ
イスプレート部の外表面に反射防止、帯電防止、光選択
吸収等の機能を有する機能膜を形成した機能膜付き陰極
線管の製造装置およびこの装置を用いた製造方法に関
し、更に詳しくはフェイスプレート部の外表面に形成す
る機能膜の塗布方法およびその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】機能膜付き陰極線管の一例として、例え
ば反射防止膜を陰極線管のフェイスプレート部の外表面
に形成された陰極線管について述べる。一般に、陰極線
管のフェイスプレート部の外表面は鏡面仕上げが施され
ており、周囲の明るい物体(例えば照明や窓等)が映り
込み、画面を見づらくさせる。このような陰極線管のフ
ェイスプレート部の外表面への周囲の明るい物体の映り
込みを防ぐために、陰極線管のフェイスプレート部の外
表面に反射防止膜を形成して周囲の明るい物体の映り込
みを減衰させるようにした機能膜付き陰極線管が以前か
ら使用されている。図6は、鏡面仕上げのままの陰極線
管と反射防止処理を施した極線管のフェイスプレート部
の外表面における外光反射率を比較したグラフである。
図に示すように、フェイスプレート部の外表面に反射防
止膜が形成された機能膜付き陰極線管は鏡面仕上げのま
まの陰極線管に対してその外光反射率は大幅に改善され
ている。
【0003】図7は、鏡面仕上げのままの陰極線管の動
作時の画面への周囲の照明が映り込んだ状態を説明する
ための図である。図において、1は鏡面仕上げのままの
陰極線管、3はフェイスプレート部、4はファンネル
部、5は高圧ボタン、6はネック部で電子銃(図示を省
略)を内蔵している。また、7は偏向ヨーク、8は金属
製の防爆バンド、9は金属製の防爆バンド8のラグ部、
11は陰極線管が動作している状態での実際の画像、1
2Aは周囲の照明(例えば、室内の蛍光灯)が画面に映
り込んだ状態を示している。
【0004】図に示すように、鏡面仕上げのままの陰極
線管1においては動作中の陰極線管のフェイスプレート
部3には実際の画像11と重なるようにして周囲の照明
12Aが映り込み、画面を非常に見づらくさせている。
図8は、このような弊害をなくする対策としてフェイス
プレート部3の外表面に反射防止膜を形成した機能膜付
き陰極線管の動作時の画面への周囲の照明が映り込んだ
状態を説明するための図である。図において、2は反射
防止機能を有した膜の形成された機能膜付き陰極線管、
10はフェイスプレース部3の外表面に形成された機能
膜(反射防止膜)、11は陰極線管が動作している状態
での実際の画像、12Bの破線は周囲の照明(例えば、
室内の蛍光灯)が画面に映り込んだ状態を示している。
【0005】図に示すように、反射防止機能を有した機
能膜付き陰極線管2を使用した場合には周囲の照明の映
り込み12Bは鏡面仕上げのままの陰極線管1を用いた
場合の周囲の照明の映り込み12Aに比べて大幅に軽減
される。図9は、機能膜付き陰極線管2の外光反射の変
化を模式化したもので、フェイスプレート部3の外表面
への入射光に対して反射防止膜10による干渉により反
射光は大幅に減衰しているのがわかる。このように、フ
ェイスプレート部3に反射防止処理を施すことにより、
周囲の照明の画面への映り込み12Bは大幅に減衰す
る。このような反射防止機能を有した機能膜付き陰極線
管2のフェイスプレート部3の外表面に塗布して形成さ
れる反射防止膜10は、一般にはシリカ系のベース材料
に弗化マグネシウム等の低屈折率剤を分散混合した反射
防止剤の塗液を塗布して形成されることが多い。
【0006】図10は、フェイスプレート部の外表面に
機能膜形成用の塗液を塗布するための従来の機能膜付き
陰極線管の製造装置の構成を示す図である。図におい
て、3はフェイスプレート部、4はファンネル部、9は
防爆バンド8のラグ部、13はスピンコーティング機、
14は陰極線管の受け台、15は陰極線管を固定する支
柱、16は振り切られた塗液を受けるサルベージ用筒、
17はスピンコーティング機13に供給される機能膜形
成用の塗液を貯留する塗液タンク、18は塗液用フィル
ター、19は塗液用ポンプ、20は塗液の流速調整機、
21は塗液注入ノズル、22はフェイスプレート部3の
表面に注入される塗液、40は配管で構成される塗液回
路である。
【0007】図10に示したような従来の製造装置を用
いて、いわゆるスピンコート法により、例えばシリカ系
の機能膜形成用の塗液を用いて反射防止膜10を形成す
る場合について説明する。まず、Si(シリコン)アル
コキシドのアルコール溶液を塗液タンク17に用意し、
塗液用タンク17と塗液注入ノズル21とを塗液回路4
0で連結する。塗液回路40の途中には液送用として塗
液用ポンプ19と、ゴミ・カス除去用としての塗液用フ
ィルター18と、塗液流速を調整するための流速調整機
20を備えている。陰極線管はフェイスプレート部3の
外表面を上向きにしてスピンコーティング機13にセッ
トする。この際、陰極線管の金属製の防爆バンド8のラ
グ部9をスピンコーティング機13の一部である陰極線
管を固定するための支柱15に取付ける。また、陰極線
管はスピンコーティング機13の一部である陰極線管の
受け台14により回転中も安定して支持されている。
【0008】陰極線管のフェイスプレート部3の外表面
を上向きにしてスピンコーティング機13にセットする
と、始めに塗液の注入のためにスピンコーティング機1
3を低速(50〜100rpm)で回転させながら、そ
の間に塗液注入ノズル21から塗液22を一定時間
(0.5〜5秒間)の間フェイスプレート部3の外表面
に注入する。図示しないがスピンコーティング機13の
回転開始から任意の時間後に塗液用ポンプ19は動き始
め、一定時間(例えば1秒間)塗液がフェイスプレート
部3の外表面に注入されたら塗液用ポンプ19は停止
し、注入は終了する。すなわち、塗液用ポンプ19は注
入時のみ動作する。次に、塗液の注入が終了したら、陰
極線管を高速(100〜180rpm)で一定時間(5
〜60秒間)回転させる。この時、サルベージ用筒16
により振り切られた塗液を受ける。このようにして陰極
線管を高速で回転してフェイスプレート部3の外表面上
に注入された塗液を平滑に塗布して乾燥したのち、80
℃〜200℃の温度で焼付け処理する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の機
能膜付き陰極線管の製造装置あるいは製造方法によれ
ば、塗液タンク17への塗液の供給時あるいは塗液回路
40中の塗液用フィルター18の交換、洗浄時に塗液中
に空気の泡が混入することは避けられず、図11に示す
ように塗液回路40の中に微小な空気の泡が発生する。
塗液回路40の中にこのような空気の泡が多数発生する
と、反射防止膜等の機能膜を形成するために塗液注入ノ
ズル21より塗液をフェイスプレート部3の外表面に注
入した場合、図12に示すようにフェイスプレート部3
の外表面に形成される機能膜(例えば、反射防止膜)に
微小な空気の泡が混入するので、均質な機能膜形成の妨
げとなり膜厚ムラの原因となり、陰極線管の品位を損な
うことになる。
【0010】また、機能膜形成用の塗液のフェイスプレ
ート部3の外表面への注入速度(即ち、塗液注入ノズル
21より注入される塗液22の流速)をあまり大きくす
ると、やはり空気の泡が発生することもある。このよう
な問題を発生させないために、塗液を供給する塗液タン
ク17を大型にし、更に、塗液用フィルター18を並列
に設けて予備を作っても、塗液回路40中の微小な空気
の泡は容易には抜けきらず、また、装置の大型化やコス
トアップは免れない。更に、フェイスプレート部3の外
表面への塗液の注入時の塗液の流速をあまり遅くする
と、拡がり不良(フェイスプレート部3の外表面へ注入
された塗液が速やかに拡がらず、形成される反射防止膜
10の膜厚が不均一になること)が発生するという問題
点もある。このような問題は、反射防止膜の形成に限ら
れるものではなく、帯電防止や光選択吸収等の機能を有
する機能膜の形成に共通するものである。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、塗液回路中に空気の泡が発生し
ても適切な流速で塗液を移動させて塗液タンクに戻すこ
とによりフェイスプレート部の外表面に注入される塗液
中の空気の泡を少なくする共に、塗液注入時の塗液の流
速を適切に設定することによりフェイスプレート部の外
表面での空気の泡の発生も防止することにより、均一で
ムラのない機能膜を有した機能膜付き陰極線管の製造装
置および製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る機能膜付
き陰極線管の製造装置は、陰極線管のフェイスプレート
部の外表面に機能膜形成用の塗液を注入し、スピンコー
ト法によって反射防止膜を形成する機能膜付き陰極線管
の製造装置において、塗液を貯留する塗液タンクと、ス
ピンコート時に塗液をフェイスプレート部の外表面に注
入する塗液注入ノズルと、塗液注入ノズルの前段に配設
され、塗液注入ノズルから塗液をフェイスプレート部の
外表面に注入する場合は塗液タンクから第1の塗液回路
を経由して送り込まれてくる塗液を塗液注入ノズル側に
流し、フェイスプレート部の外表面に注入しない場合は
塗液タンクに戻すための第2の塗液回路側に流す塗液分
岐回路と、塗液注入ノズルから塗液をフェイスプレート
部の外表面に注入しない場合は塗液タンクと塗液分岐回
路との間を第1の所定の流速に設定して塗液を常時循環
させる第1の塗液流速制御手段と、塗液注入ノズルより
塗液をフェイスプレート部の外表面に注入する場合は塗
液注入ノズル側へ流される塗液の流速を第2の所定の流
速に設定する第2の塗液流速制御手段とを備えたもので
ある。
【0013】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造装置は、第1の所定の流速を65〜120ml/
秒としたものである。
【0014】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造装置は、第2の所定の流速を20〜60ml/秒
としたものである。
【0015】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造装置は、第2の所定の流速を20〜60ml/秒
の範囲でステップ状に増加させたものである。
【0016】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造装置は、第2の所定の流速を20〜60ml/秒
の範囲で塗液注入時間の経過に応じて順次増加させたも
のである。
【0017】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造装置は、第1の所定の流速を65〜120ml/
秒とし、第2の所定の流速を20〜60ml/秒の範囲
でステップ状に増加させたものである。
【0018】さらに、この発明に係る機能膜付き陰極線
管の製造方法は、陰極線管のフェイスプレート部の外表
面に塗液注入ノズルから機能膜形成用の塗液を注入し、
スピンコート法によって反射防止膜を形成する機能膜付
き陰極線管の製造方法において、塗液注入ノズルから塗
液を前記フェイスプレート部の外表面に注入しない場合
には、塗液を第1の所定の流速で常時循環させるもので
ある。
【0019】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造方法は、第1の所定の流速を65〜120ml/
秒とするものである。
【0020】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造方法は、第2所定の流速を20〜60ml/秒と
するものである。
【0021】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造方法は、第1の所定の流速を65〜120ml/
秒とし、第2所定の流速を20〜60ml/秒の範囲で
ステップ状に増加させるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の一実施の形態を図面に
基づいて説明する。尚、図において従来と同一符号は従
来のものと同一あるいは相当をのもの表す。図1は、こ
の発明の一実施の形態による機能膜付き陰極線管の製造
装置の構成を示す図である。図において、3はフェイス
プレート部、4はファンネル部、9は金属製の防爆バン
ドのラグ部、13はスピンコーティング機、14は陰極
線管の受け台、15は陰極線管を固定する支柱、16は
振り切られた塗液を受けるサルベージ用筒、17は塗液
タンク、18は塗液用フィルター、19は塗液用ポン
プ、21は塗液注入ノズル、22はフェイスプレート部
3の表面に注入される塗液である。
【0023】また、50は塗液注入ノズル21の手前に
配設された塗液分岐回路、60は塗液分岐回路50へ送
り込まれる塗液の流速および塗液分岐回路50から塗液
タンク17へ戻る塗液の流速のそれぞれを調整すること
が可能な流速調整機、70は塗液用ポンプ19のポンプ
揚力を調整するポンプ揚力調整機である。また、41は
塗液を塗液タンク17から塗液分岐回路50に送り込む
ための行きの塗液回路、42は塗液を塗液分岐回路50
から塗液タンク17へ戻すための戻りの塗液回路であ
る。図1に示した実施の形態1による機能膜付き陰極線
管の製造装置は、基本的には図10に示した従来例の装
置と同様に、いわゆるスピンコート法によってフェイス
プレート部3の外表面に機能膜形成用の塗液の膜を形成
するものであり、陰極線管をフェイスプレート部3の外
表面を上向きにしてスピンコーティング機13にセッテ
ィングする工程、陰極線管を低速回転させながらフェイ
スプレート部3の外表面に塗液を注入する工程ならびに
陰極線管を高速回転させて塗膜の均一化をおこなう工程
は従来の方法とほぼ同一であるため説明は省略する。
【0024】実施の形態1による発明が従来例と相異す
る第1の点は、フェイスプレート部3の外表面に塗液を
注入する工程において、フェイスプレート部3の外表面
に塗液注入ノズル21から機能膜形成用としての塗液を
注入しない時でも塗液回路中の塗液を常に所定の流速で
循環し続けることができるように、塗液分岐回路50へ
の行きの塗液回路(第1の塗液回路とも称す)41を流
れる塗液の流速と塗液分岐回路50から塗液タンク17
への戻りの塗液回路42(第2の塗液回路とも称す)を
流れる塗液の流速を同時にそれぞれ調整することのでき
る流速調整機60と、塗液注入ノズル21の手前に塗液
用ポンプ19により塗液タンク17から流速調整機60
を経由して行きの塗液回路41側から送り込まれて来る
塗液を塗液注入ノズル21側と塗液用タンク17への戻
りの塗液回路42側に分岐する塗液分岐回路50とを設
けたことにある。さらに、塗液注入のタイミングスケジ
ュールに連動して塗液用ポンプ19の揚力をコントロー
ルし、塗液の流速を可変することのできるポンプ揚力調
整機70も配設されている。尚、流速調整機60にはポ
ンプ揚力調整機70のポンプ揚力が一定の場合でも塗液
注入ノズル21への行きの塗液回路41中の塗液の流速
と塗液用タンク17への戻りの塗液回路42中の塗液の
流速を調整することができるように、各々に例えばニー
ドル弁を備えている。
【0025】また、図2は塗液が塗液注入ノズル21側
へ流れ込むのを阻止しているときの塗液分岐回路50の
様子を示すものであり、図において51は注入ノズル2
1側への塗液の流入を制御するための移動可能な塗液制
御弁である。通常(フェイスプレート部3の外表面に塗
液注入ノズル21から塗液を注入しないとき)はこのよ
うに行きの塗液回路41と戻りの塗液回路42はつなが
っており、また塗液制御弁51により塗液注入ノズル2
1側は閉じられている。このような構成の装置を用いる
ことにより、フェイスプレート部3の外表面に塗液注入
ノズル21から機能膜形成用としての塗液を注入しない
時には、塗液回路(即ち、行きの塗液回路41および戻
りの塗液回路42)中の塗液を流速調整機60によっ
て、常に所定の流速(例えば、65〜120ml/秒)
で元の塗液タンク17へ循環し続けることができる。
【0026】即ち、塗液注入ノズルから塗液をフェイス
プレート部の外表面に注入しない場合には、塗液タンク
と塗液分岐回路との間を第1の所定の流速(例えば、6
5〜120ml/秒)に調整・設定して、塗液を常時循
環させる第1の塗液流速制御手段を備えている。このよ
うに、フェイスプレート部3の外表面に塗液を注入しな
い時でも、塗液回路中を常に所定の速度で塗液を循環し
続けることにより、図11に示したような塗液回路40
の細い配管中の管壁に滞留しがちな微小な空気の泡を広
い塗液タンク17に速く移動させ、脱泡させることが容
易になる。表1にその結果を示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示すように、塗液回路(即ち、行き
の塗液回路41および戻りの塗液回路42)中の塗液の
流速が20〜60ml/秒では若干の泡が残存していた
が、流速を65〜120ml/秒に設定した場合は塗液
中の空気の泡はほとんど認められなかった。即ち、フェ
イスプレート部3の外表面に塗液注入ノズル21から機
能膜形成用の塗液を注入しない時は、流速調整機60に
よって塗液回路中の塗液の流速を65〜120ml/秒
に設定して常に循環させることにより、塗液ノズル21
からフェイスプレート部3の外表面に注入される塗液中
の空気の泡は大幅に減少し、ムラのない均一な反射防止
膜10をフェイスプレート部3の外表面に形成すること
ができる。
【0029】また、実施の形態1による発明が従来例と
相違する第2の点は、塗液ノズル21から陰極線管のフ
ェイスプレート部3の外表面に機能膜形成用としての塗
液を注入する時には、塗液がフェイスプレート部3の外
表面に勢いよくぶつかり図12に示すように空気の泡が
発生したり、あるいは塗液の拡がり不良が発生しないよ
うに、塗液回路を循環中の塗液を分岐構造をした塗液分
岐回路50によって、塗液注入ノズル21側へ流す時の
流速を所定の流速(例えば、20〜60ml/秒)に減
じて分流するようにしたことである。図3は、塗液注入
ノズル21側が開放している時の塗液分岐回路50の様
子を示す図である。図に示すように塗液が陰極線管のフ
ェイスプレート部3の外表面に注入される時は、塗液分
岐回路50の塗液制御弁51の位置が移動し、塗液分岐
回路50は塗液注入ノズル21側へも開放される。この
時、陰極線管のフェイスプレート部3の外表面へ注入さ
れる塗液の流速が20〜60ml/秒になるように塗液
分岐回路50への行きの塗液回路41と戻りの塗液回路
42の塗液の流速のバランスを塗液分岐回路50の塗液
制御弁51により調整し、一度調整が終わると塗液制御
弁51の開放度合いは固定する。
【0030】表2は、塗液注入ノズル21からフェイス
プレート部3の外表面に注入される塗液の流速とフェイ
スプレート部3の外表面での空気の泡の発生状況と塗液
の拡がりの状況を確認した結果を示すものである。表2
に示すように、塗液注入ノズル21からフェイスプレー
ト部3の外表面に注入される塗液の流速が20〜60m
l/秒の時には、空気の泡も拡がり不良も発生しない
が、塗液の流速をこれよりも速い65〜120ml/秒
にすると拡がり不良は発生しないが空気の泡が発生し、
塗液の流速を遅くして5〜15ml/秒にすると泡立ち
は起こりにくいが拡がり性が極端に悪くなることが判っ
た。
【0031】
【表2】
【0032】また、実施の形態1による発明が従来例と
相違する第3の点は、塗液のフェイスプレート部3の外
表面への注入に必要な時間の内、注入開始から1/2ま
での時間と残りの時間とで、塗液注入ノズル21から注
入される塗液22の流速を変化するようにしたことであ
る。図4は、実施の形態1におけるフェイスプレート部
3の外表面に注入される塗液の流速の変化を示す図であ
る。図に示すように塗液のフェイスプレート部3の外表
面への注入時に、注入に必要な時間の内、注入開始から
1/2までの時間(T1)の流速を20〜30ml/秒
として、ゆるやかに泡立つことなく注入し、残りの1/
2の時間(T2)は、40〜60ml/秒の流速で早く
塗液を外側に拡げるように注入することにより、少ない
液量でも拡がり不良が発生しないことが判った。この理
由は、陰極線管のフェイスプレート部3の外表面と塗液
注入ノズル21から注入された塗液22とが接触した瞬
間にたまたま発生することのある微小な空気の泡でも、
その後の早い流速の注入の塗液により空気の泡をフェイ
スプレート部3の周辺部より外側に押し流し、振り切る
ことができるからである。このことにより、液量が少な
くても均一でムラのない反射防止膜10にできる。その
実験結果を示したものが表3である。
【0033】
【表3】
【0034】また、これらの塗液の流速の制御は、塗液
注入のタイミングスケジュールに連動して塗液用ポンプ
19の揚力をコントロールし、塗液の流速を可変するこ
とのできるポンプ揚力調整機70にて行なわれる。塗液
用ポンプ19の揚力のコントロールは、エアー式ポンプ
ではエアー圧を強、中、弱の3段階切替えで行い、電動
式ポンプの場合は電圧を強、中、弱の3段階切替えにし
て行う。例えば、塗液注入ノズル21より塗液をフェイ
スプレート部3の外表面に注入せず塗液を塗液回路(行
きの塗液回路41および戻りの塗液回路42)中を循環
させている状態では、“強”(65〜120ml/秒)
の流速とし、注入開始から注入に必要な時間の1/2ま
での時間(T1)は注入される塗液の流速を“弱”(2
0〜30ml/秒)にし、注入の残りの時間(T2)は
注入される塗液の流速を“中”(40〜60ml/秒)
にする。注入が終了すれば再び塗液を塗液回路中を循環
させている状態の“強”(65〜120ml/秒)の流
速になるように塗液用ポンプ19の揚力をコントロール
する。
【0035】このように、実施の形態1による装置は、
塗液注入ノズルより塗液をフェイスプレート部3の外表
面に注入する場合に、フェイスプレート部の外表面に注
入される塗液の流速を第2の所定の流速(例えば、20
〜60ml/秒の一定の流速あるいは20〜60ml/
秒の範囲で注入時間の経過に応じてステップ状に変化す
る流速等)に設定することのできる第2の塗液流速制御
手段も備えている。
【0036】以上のように、この発明の実施の形態1に
よれば、塗液注入ノズル21の手前に塗液タンク17か
ら行きの塗液回路41を経由して流入してくる塗液の一
部を塗液注入ノズル21側へ分流し、残りの塗液を戻り
の塗液回路42を経由して塗液タンク17へ戻すための
塗液分岐回路50と各塗液回路の塗液の流速を調整する
流速調整機60と塗液注入のタイミングスケジュールに
連動して塗液用ポンプ19の揚力をコントロールし、注
入される塗液の流速を可変することのできるポンプ揚力
調整機70を備えたことにより、スピンコート法により
機能膜形成用の膜をフェイスプレート部3の外表面に形
成する際に、塗液注入ノズルより塗液をフェイスプレー
ト部の外表面に注入しないときは塗液を常に65〜12
0ml/秒の流速で循環させて空気の泡がどこで発生し
ても塗液回路の配管内壁等にくっついたり、滞留するこ
とがなく泡抜けしやすい塗液タンク17に戻し、速やか
な脱泡が可能となる。
【0037】また、塗液注入ノズルより塗液をフェイス
プレート部の外表面に注入するときには、塗液分岐回路
50によって注入される塗液の流速を20〜60ml/
秒に分流することで陰極線管フェイスプレート部3の外
表面への注入時に泡立つことを防ぐことができる。更
に、所定の注入時間の始めから1/2までの間を20〜
30ml/秒の流速で注入し、残りの1/2の時間は4
0〜60ml/秒の流速で注入することにより、仮に陰
極線管のフェイスプレート部3の外表面で泡立ちが起き
たとしても、注入工程の後半での流速が早く流量の多い
塗液の流れによって発生した空気の泡は陰極線管フェイ
スプレート部3の外表面の外に押し流されてしまい、ム
ラのない均一な反射防止膜を得ることができる。
【0038】実施の形態2.実施の形態1では、陰極線
管のフェイスプレート部3の外表面に塗液を注入する際
に、注入開始から1/2までの時間と残りの時間とで注
入される塗液流速を変えた場合について説明したが、図
5に示すように必要な注入時間の始めから終りまでの
間、徐々に流速を早くしたような場合も、前記した実施
の形態1の場合と同様の効果を奏することが確認され
た。
【0039】また、実施の形態1では、反射を防止する
ための塗液の材料としてSi(シリコン)アルコキシド
のアルコール溶液を使用したものについて説明したが、
陰極線管のフェイスプレート部にスピンコーティング法
で塗布する有機物質や無機物質を主剤とする塗液であれ
ば、その他の溶剤系や水系の全ての塗液に適用すること
ができる。また、反射防止以外の帯電防止や光選択吸収
等の他の機能膜の形成にも適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る機能膜付
き陰極線管の製造装置によれば、塗液注入ノズルから機
能膜形成用の塗液をフェイスプレート部の外表面に注入
しない場合は塗液タンクと塗液分岐回路との間を第1の
所定の流速に設定して塗液を常時循環させる第1の塗液
流速制御手段により塗液回路中に発生する空気の泡を常
に速やかに塗液タンクに戻し、脱泡させることができ、
また、塗液注入ノズルより塗液をフェイスプレート部の
外表面に注入する場合は、塗液注入ノズル側へ流される
塗液の流速を第2の所定の流速に設定する第2の塗液流
速制御手段により注入される塗液の流速を最適に設定
し、フェイスプレート部の外表面で空気の泡の発生およ
び拡がり不良を抑制することができるので、均一でムラ
のない機能膜を形成することのできる機能膜付き陰極線
管の製造装置を提供できるという効果がある。
【0041】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造装置によれば、塗液回路循環中の塗液の流速であ
る第1の所定の流速を65〜120ml/秒としたの
で、塗液回路中の空気の泡を確実に無くすことができる
という効果がある。
【0042】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造装置によれば、塗液がフェイスプレート部の外表
面に注入される時の流速である第2の所定の流速を20
〜60ml/秒としたので、フェイスプレート部の外表
面での空気の泡の発生および拡がり不良を確実に防止で
きるという効果がある。
【0043】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造装置によれば、塗液がフェイスプレート部の外表
面に注入される時の流速である第2の所定の流速を20
〜60ml/秒の範囲でステップ状に増加させて、注入
工程の後半で一気に塗液をフェイスプレート部の外表面
で拡げるため、空気の泡が発生してもフェイスプレート
部の外側に押し出して振り切ることができ、より均一で
ムラのない機能膜を形成することができるという効果が
ある。
【0044】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造装置によれば、塗液がフェイスプレート部の外表
面に注入される時の流速である第2の所定の流速を20
〜60ml/秒の範囲で塗液注入時間の経過に応じて順
次増加させるので、空気の泡が発生してもフェイスプレ
ート部の外側に押し出して振り切ることができ、より均
一でムラのない機能膜を形成することができるという効
果がある。
【0045】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造装置によれば、第1の所定の流速を65〜120
ml/秒とし、第2の所定の流速を20〜60ml/秒
の範囲でステップ状に増加させるので、フェイスプレー
ト部の外表面に塗液を注入しない時には塗液回路中の空
気の泡を確実に無くすことができると共に、フェイスプ
レート部の外表面に塗液を注入する時には空気の泡が発
生してもフェイスプレート部の外側に押し出して振り切
ることができ、より均一でムラのない機能膜を形成する
ことができるという効果がある。
【0046】さらに、この発明に係る機能膜付き陰極線
管の製造方法によれば、陰極線管のフェイスプレート部
の外表面に塗液注入ノズルから機能膜形成用の塗液を注
入し、スピンコート法によって機能膜を形成する機能膜
付き陰極線管の製造方法において、塗液注入ノズルから
塗液を前記フェイスプレート部の外表面に注入しない場
合には、塗液を第1の所定の流速で常時循環させるの
で、塗液回路中の空気の泡を無くすことができ、均一で
ムラのない反射防止膜を形成することのできる機能膜付
き陰極線管の製造方法を提供できるという効果がある。
【0047】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造方法によれば、第1の所定の流速を65〜120
ml/秒とするので、塗液回路中の空気の泡を確実に無
くすことができるという効果がある。
【0048】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造方法は、第2の所定の流速を20〜60ml/秒
とするので、フェイスプレート部の外表面での空気の泡
の発生および拡がり不良を確実に防止できるという効果
がある。
【0049】また、この発明に係る機能膜付き陰極線管
の製造方法は、第1の所定の流速を65〜120ml/
秒とし、第2の所定の流速を20〜60ml/秒の範囲
でステップ状に増加させるので、フェイスプレート部の
外表面に塗液を注入しない時には塗液回路中の空気の泡
を確実に無くすことができると共に、フェイスプレート
部の外表面に塗液を注入する時には空気の泡が発生して
もフェイスプレート部の外側に押し出して振り切ること
ができ、より均一でムラのない機能膜を形成することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による機能膜付き陰
極線管の製造装置の概略構成を示す図である。
【図2】 塗液注入ノズル側が閉じた時の様子を示す塗
液分岐回路の断面図である。
【図3】 塗液注入ノズル側が開放した時の様子を示す
塗液分岐回路の断面図である。
【図4】 実施の形態1における塗液注入時の塗液の流
速の変化の様子を示す図である。
【図5】 実施の形態2における塗液注入時の塗液の流
速に変化の様子を示す図である。
【図6】 鏡面仕上げのままの陰極線管と反射防止機能
を有した機能膜付き陰極線管のフェイスプレート部の外
光反射率の比較をした図である。
【図7】 鏡面仕上げのままの陰極線管の動作時の画面
と周囲照明の映り込みの様子を説明する図である。
【図8】 反射防止機能を有した機能膜付き陰極線管の
動作時の画面と周囲照明の映り込みの様子を説明する図
である。
【図9】 反射防止機能を有した機能膜付き陰極線管の
フェイスプレート部での外光反射の変化を模式化した説
明図である。
【図10】 従来の機能膜付き陰極線管の製造装置の概
略構成を示す図である。
【図11】 従来の製造装置において塗液回路中に混入
した泡の状態を説明するための図である。
【図12】 従来の製造装置において塗液の注入開始直
後のフェイスプレート部外表面での塗液の状態を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 鏡面仕上げのままの陰極線管 2 機能膜付き陰
極線管 3 フェイスプレート部 4 ファンネル部 5 高圧ボタン 6 ネック部 7 偏向ヨーク 8 防爆バンド 9 防爆バンドのラグ部 10 機能膜(反射
防止膜) 11 陰極線管が動作している状態での画像 12A、12B 画面に映り込んだ周囲の照明(蛍光
灯) 13 スピンコーティング機 14 陰極線管の
受け台 15 陰極線管を固定する支柱 16 サルベージ
用筒 17 塗液タンク 18 塗液用フィ
ルター 19 塗液用ポンプ 20 流速調整機 21 塗液用注入ノズル 22 注入される
塗液 40 塗液回路 41 行きの塗液回路(第1の塗液回路) 42 戻りの塗液回路(第2の塗液回路) 50 塗液分岐回路 51 塗液制御弁 60 流速調整機 70 ポンプ揚力
調整機

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管のフェイスプレート部の外表面
    に機能膜形成用の塗液を注入し、スピンコート法によっ
    て機能膜を形成する機能膜付き陰極線管の製造装置にお
    いて、 前記塗液を貯留する塗液タンクと、 スピンコート時に前記塗液を前記フェイスプレート部の
    外表面に注入する塗液注入ノズルと、 前記塗液注入ノズルの前段に配設され、前記塗液注入ノ
    ズルから前記塗液を前記フェイスプレート部の外表面に
    注入する場合は前記塗液タンクから第1の塗液回路を経
    由して送り込まれてくる前記塗液を前記塗液注入ノズル
    側に流し、前記フェイスプレート部の外表面に注入しな
    い場合は前記塗液タンクに戻すための第2の塗液回路側
    に流す塗液分岐回路と、 前記塗液注入ノズルから前記塗液を前記フェイスプレー
    ト部の外表面に注入しない場合は前記塗液タンクと前記
    塗液分岐回路との間を第1の所定の流速に設定して前記
    塗液を常時循環させる第1の塗液流速制御手段と、 前記塗液注入ノズルより前記塗液を前記フェイスプレー
    ト部の外表面に注入する場合は前記塗液注入ノズル側へ
    流される塗液の流速を第2の所定の流速に設定する第2
    の塗液流速制御手段とを備えたことを特徴とする機能膜
    付き陰極線管の製造装置。
  2. 【請求項2】 第1の所定の流速を65〜120ml/
    秒としたことを特徴とする請求項1に記載の機能膜付き
    陰極線管の製造装置。
  3. 【請求項3】 第2の所定の流速を20〜60ml/秒
    としたことを特徴とする請求項1に記載の機能膜付き陰
    極線管の製造装置。
  4. 【請求項4】 第2の所定の流速を20〜60ml/秒
    の範囲でステップ状に増加することを特徴とする請求項
    3に記載の機能膜付き陰極線管の製造装置。
  5. 【請求項5】 第2の所定の流速を20〜60ml/秒
    の範囲で塗液注入時間の経過に応じて順次増加させるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の機能膜付き陰極線管の
    製造装置。
  6. 【請求項6】 第1の所定の流速を65〜120ml/
    秒とし、第2の所定の流速を20〜60ml/秒の範囲
    でステップ状に増加させることを特徴とする請求項1に
    記載の機能膜付き陰極線管の製造装置。
  7. 【請求項7】 陰極線管のフェイスプレート部の外表面
    に塗液注入ノズルから機能膜形成用の塗液を注入し、ス
    ピンコート法によって反射防止膜を形成する機能膜付き
    陰極線管の製造方法において、 前記塗液注入ノズルから前記塗液を前記フェイスプレー
    ト部の外表面に注入しない場合は、前記塗液を第1の所
    定の流速で常時循環させ、 前記塗液注入ノズルから前記塗液を前記フェイスプレー
    ト部の外表面に注入する場合は、注入される塗液の流速
    を第2の所定の流速とすることを特徴とする機能膜付き
    陰極線管の製造方法。
  8. 【請求項8】 第1の所定の流速を65〜120ml/
    秒とすることを特徴とする請求項7記載の機能膜付き陰
    極線管の製造方法。
  9. 【請求項9】 第2の所定の流速を20〜60ml/秒
    とすることを特徴とする請求項7記載の機能膜付き陰極
    線管の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1の所定の流速を65〜120ml
    /秒とし、第2の所定の流速を20〜60ml/秒の範
    囲でステップ状に増加させることを特徴とする請求項7
    記載の機能膜付き陰極線管の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102343715A (zh) * 2010-07-30 2012-02-08 兄弟工业株式会社 液体喷射设备

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