JPH1023017A - 通信システム、通信端末及び通信方法 - Google Patents

通信システム、通信端末及び通信方法

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JPH1023017A
JPH1023017A JP8170199A JP17019996A JPH1023017A JP H1023017 A JPH1023017 A JP H1023017A JP 8170199 A JP8170199 A JP 8170199A JP 17019996 A JP17019996 A JP 17019996A JP H1023017 A JPH1023017 A JP H1023017A
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Noriyasu Kato
紀康 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ACK等の送達確認が送信される回数を減ら
す一方で送達確認に起因するデータ転送の待ち状態を回
避すること。 【解決手段】 送信側では、一塊として送信することが
可能なデータの量()に応じた量のデータを複数回に
分けて、例えばパケットとして送信する(…)。受信
側では、一塊として送信されるデータの量を予測し
()、複数回に渡り受信したデータの総量()がこ
の予測量()を越えたとき、送達確認を送信側に返送
する()。そして、送信側では、一塊として送信する
ことが可能なデータの量()を、受信側から送られる
送達確認に応じて増減している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば端末間でパ
ケット通信を行う通信システムに係り、特に音声や画
像、データの通信を行うマルチメディアをサポートする
パケット通信などに好適な通信システム、通信端末及び
通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどの端末間で通信を行う
時に用いるトランスポート層プロトコルとしてTCP
(Transmission Control Protocol)がある。TCPでは
データを受信した端末がデータを送信した端末に対して
送達確認、たとえばACKの応答を返すことにより誤り
制御を行う。
【0003】イーサネットで接続される端末間で、デー
タをアプリケーションにダウンロードした時のTCPの
シーケンスを図10に示す。
【0004】ワークステーション(WS1)がワークス
テーション(WS2)とTCPの接続を行い、データを
ダウンロードし、その応答をワークステーション(WS
1)がワークステーション(WS2)に返している。
【0005】図10では、ウィンドウサイズを8760バイ
ト、コンジェスチョンウィンドウを4380バイトとした時
からの変化を表している。イーサネットでは、一回で送
信できる最大パケット長は1500バイトであり、通常TC
P/IΡ(Internet Protocol)のオーバーヘッド40バイ
トを引いた1460バイトが一回の送信で送ることのできる
データ量となる。「ウィンドウサイズ」とは、受信側に
おいて受信可能なデータ量であり、「コンジェスチョン
ウィンドウ」とは、送信側において送達確認を受信する
までに送信できるデータ量である。また、一回の送信で
送ることのできる最大データ量(上記の例でいうと1460
バイト)を「最大セグメントサイズ」と呼ぶ。従って、
ワークステーションWS2は、ワークステーションWS
1に送信するデータをTCP層で1460バイトに分割し、
1パケット中のデータを1460バイトとしてワークステー
ションWS1に送信することになる。
【0006】TCPでは、フロー制御としてスライディ
ングウィンドウによる制御を行っている。「スライディ
ングウィンドウによる制御」とは、送信側は受信側から
示されたウィンドウサイズから、送信の度にデータ分を
減らしていき、ウィンドウサイズがなくなった場合には
送信を止めることをいう。
【0007】ウィンドウサイズの初期値は受信側から提
示されるウィンドウサイズを用いる。これは受信側から
の送達確認とともに送信され、送信側はこの送達確認を
受信するたびに、ウィンドウサイズを更新する。
【0008】また、送信側は前述したウィンドウサイズ
と同じように送信するたびにコンジェスチョンウィンド
ウを減らしていき、ウィンドウサイズかコンジェスチョ
ンウィンドウのいずれかがなくなった場合には、それ以
上の送信をストップする。
【0009】コンジェスチョンウィンドウの初期値は、
コネクションが確立して最初の送受信が行われる時の最
大セグメントサイズの値(上記の例でいうと1460バイ
ト)に設定される。次に、正常な送達確認が受信側から
送信された時には最大セグメントサイズに最大セグメン
トサイズを足した値(上記の例でいうと2920バイト)を
初期値として、以降の送信を行う。以降、初期値を保持
しておき正常な送達確認が受信された場合は最大セグメ
ントサイズを初期値に足して新たな初期値とする等の処
理を行う。
【0010】図10において、まず、ワークステーショ
ンWS2はウィンドウサイズとコンジェスチョンウィン
ドウのうち数の少ない方(図10の例でいうと、コンジ
ェスチョンウィンドウ)の値を見て、送信したいパケッ
トに対して十分な量が確保されているかを判断する。十
分な量が確保されていると判断した場合は送信を行い、
そうでない場合は送信を行わず、ワークステーションW
S1からの送達確認によってウィンドウが確保されるま
で待つ。
【0011】図10において、送信可能であって送信を
行うものとすると、ワークステーションWS2は、まず
1460バイトのデータをワークステーションWS1に送る
(図10)と共に、ウィンドウサイズを8760から1460
を引いて、7300バイト、コンジェスチョンウィンドウを
4380から1460引いて2920とする。このようにワークステ
ーションWS2は、データを送信するたびに、送信可能
バイト数を減らしていく(図10)。そして、ワーク
ステーションWS1は正しいデータを受信したことを確
認して、それらのデータに対する送達確認とウィンドウ
サイズを応答として返す(図10)。ワークステーシ
ョンWS2は、ワークステーションWS1から応答を受
信すると、応答に含まれているウィンドウサイズ(受信
可能バイト数)によりワークステーションWS2のウィ
ンドウサイズ(送信可能バイト数)と、コンジェスチョ
ンウィンドウを前述した初期値の設定方法によって更新
する。図10では、受信側から提示されるウィンドウサ
イズが8760バイトであるので初期値にリセットされ、コ
ンジェスチョンウィンドウは正常な送達確認が送信され
る場合に相当するので最大セグメントサイズ分を足し
て、4380から5840になる。 図10に示すように、複数
のパケットによって伝送されたデータに対して一つの応
答を返すことにより、パケット毎に応答を返す方法より
もワークステーションWS1からワークステーションW
S2への伝送路を有効に利用することができる。
【0012】ところで、送達確認送信の仕組みとして
は、受信側のΤCΡでは受信したパケットのうちでアプ
リケーションに渡された量を計算し、その値が予め定め
られた一定値(例えば上記の例でいうと2920)以上にな
った場合に送達確認を送信している。この予め定められ
た一定値は最大セグメントサイズのパケットが数個分に
相当する比較的小さな値であるため、送信側から連続し
てパケットが送信される場合には受信側で数個分のパケ
ットを受信処理した後にすぐに送達確認が送信されるの
で時間のロスが生じない。
【0013】しかしながら、ワークステーションWS1
において上記の一定値を越えてパケットを連続して受信
する場合には、頻繁に送達確認を送信することになる。
例えば、上記の一定値がパケット2個分に相当し、連続
して送信するパケットが10個の場合には、5回送達確
認を送信することになる。このため、ワークステーショ
ンWS1からワークステーションWS2への妨げとな
る。
【0014】一方、送信側からのパケットの送信頻度が
少ない場合などで、受信側のTCPでアプリケーション
に渡されるパケットの量が前述した一定値を越えないま
ま長い時間が経過する場合にもパケットの受信側から送
達確認が送信されるようにするため、図11に示すよう
に最初にパケットを受信した際にタイマーを起動し(図
11)、そのタイマーがタイムアウトする(図11
)ことで送達確認が送信される(図11)ようにな
っている。
【0015】しかしながら、この場合、例えば図11
で示すように時間的に空きが生じてしまい、データが伝
送されない無駄な時間が生じ、結果的にデータ転送に時
間を要するという問題があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、AC
K等の送達確認が送信される回数を減らし、伝送路の有
効利用を図ることができる通信システム、通信端末及び
通信方法を提供することにある。
【0017】本発明の目的は、送達確認に起因するデー
タ転送の待ち状態を回避し、結果的にデータ転送を迅速
に行うことができる通信システム、通信端末及び通信方
法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
通信システムは、送受信端末間で一塊のデータを複数回
に分けて送受信する通信システムであって、送信端末
が、一塊として送信することが可能なデータの量を、受
信端末から送られる送達確認に応じて増減し、受信端末
が、前記送信端末より送信される一塊のデータの量を予
測し、複数回に渡り受信したデータの総量が前記予測し
た量を越えたときに送達確認を返送することを特徴とす
る。
【0019】請求項2記載の本発明の通信端末は、複数
回に分けて送信される一塊のデータの量を予測する予測
手段と、この予測手段による予測量に関する情報を記憶
する予測量記憶手段と、複数回に渡り受信したデータの
総量に関する情報を記憶する受信総量記憶手段と、上記
の受信総量が予測量を越えたとき、送達確認をデータ送
信側に返送する手段とを具備する。
【0020】請求項3記載の本発明の通信方法は、送信
側で、一塊として送信することが可能なデータの量に応
じた量のデータを複数回に分けて送信し、受信側で、一
塊として送信されるデータの量を予測し、複数回に渡り
受信したデータの総量がこの予測量を越えたとき、送達
確認を送信側に返送し、送信側で、前記一塊として送信
することが可能なデータの量を、受信側から送られる送
達確認に応じて増減することを特徴とする。
【0021】ここで、一塊のデータを複数回に分けて送
受信するとは、例えば一塊のデータをパケットにより送
受信することをいう。しかし、例えばATMセルのよう
に他の形態でデータを送受信できればそれも含む。
【0022】上記のデータの総量が予測量を「越えた」
には、データの総量が予測量と等しくなった場合も含ま
れる。
【0023】送信端末より送信される一塊のデータの量
を予測する手段としては、 (1)予測量が受信データの総量を越えて送達確認を送
信した場合に予測量を増やすこと。
【0024】(2)タイムアウトにより送達確認を送信
した場合には予測量を減らすこと。
【0025】(3)重複したデータ、例えば重複したパ
ケットを受信した場合に予測量を更新、例えば最大セグ
メントサイズにすること。
【0026】(4)重複した送達確認を送信した場合に
予測量を更新、例えば最大セグメントサイズにするこ
と。
【0027】等がある。しかし、これ以外の他の予測手
段を用いてももちろん構わない。また、これらの予測手
段を2以上組み合わせてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の原理を説明するた
めの図である。
【0029】送信側では、一塊として送信することが可
能なデータの量()に応じた量のデータを複数回に分
けて、例えばパケットとして送信する(…)。
【0030】受信側では、一塊として送信されるデータ
の量を予測し()、複数回に渡り受信したデータの総
量()がこの予測量()を越えたとき、送達確認を
送信側に返送する()。
【0031】そして、送信側では、一塊として送信する
ことが可能なデータの量()を、受信側から送られる
送達確認に応じて増減している。
【0032】従って、本発明では、一塊として送信され
るデータの送信終了にほぼ合致するタイミングで送達確
認が送信側に返送されることになる。つまり必要にして
十分な数の送達確認が送信されることになる。よって、
本発明では、ACK等の送達確認が送信される回数を減
らし、伝送路の有効利用を図ることができ、その一方で
送達確認に起因するデータ転送の待ち状態を回避し、結
果的にデータ転送を迅速に行うことができるようにな
る。
【0033】
【実施例】図2は一実施例に係る通信システムの構成図
である。
【0034】図2に示すように、このシステムでは、ワ
ークステーションWS1とワークステーションWS2と
が通信路3を介して接続されている。ワークステーショ
ンWS1とワークステーションWS2は、パケット通信
端末装置4を有し、TCP(Transmission Control Pro
tocol)に従ってデータの送受を行う。
【0035】図3はパケット通信端末装置4の構成を示
す図である。
【0036】図3に示すように、パケット通信端末装置
4は、通信路3を介して相手側の端末から送られるパケ
ットを受信する受信手段5、通信路3を介して相手側の
端末に向けてパケットを送信する送信手段6、装置全体
を統括的に制御する制御手段7、複数回に渡り受信した
データの総量を記憶する受信データ量保持手段8、予測
量としての送達確認しきい値(予測値)を記憶する送達
確認しきい値保持手段9及びタイマー10を備える。
【0037】図4及び図5はパケット通信端末装置4の
送信側の動作及び受信側の動作を示すフローチャートで
ある。
【0038】まず、送信側の動作を説明する。
【0039】送信側では、受信側との間でコネクション
が確立した後、送信可能であるかどうかを判断する(ス
テップ401)。そして、送信可能な場合には、パケッ
トを送信する(ステップ402)。その際、そのパケッ
トが以前に送信したパケットであるときには(ステップ
403)、一度に送信できる量を最大セグメントサイズ
とする(ステップ404)。以下、このような送信動作
を繰り返す。
【0040】「最大セグメントサイズ」とは、すでに述
べたように一回の送信で送ることのできる最大データ量
(本例でいうと1460バイト)である。
【0041】その後、送達確認(以下、ACKと呼
ぶ。)を受信することになる(ステップ405、40
6)。そして、ACKを受信すると、一度に送信できる
量すなわち一塊として送信することが可能なデータの量
を決められた式で増やす(ステップ407)。しかし、
同じACKを3回連続受信したときには(ステップ40
8)、一度に送信できる量すなわち一塊として送信する
ことが可能なデータの量を半分にする(ステップ40
9)。
【0042】次に、受信側の動作を説明する。
【0043】すなわち、受信側では、パケットを受信す
ると(ステップ501)、まず以前きたパケットと同じ
かどうかを判断する(ステップ502)。同じパケット
であるときには、予測値を最大セグメントサイズにする
(ステップ503)。次に、順序の異なったパケットで
あるかどうかを判断する(ステップ504)。
【0044】順序の異なったパケットを受信したときに
は、受信側が期待したパケットを要求するACKを送信
する(ステップ505)。例えば、1番目のパケットを
受信して次に3番目のパケットを受信したときには、2
番目のパケットを要求するACKを送信する。そして、
同一のACKを3回連続して送信したときには(ステッ
プ506)、予測値を現在の半分にする(ステップ50
7)。例えば、2番目のパケットを要求するACKを3
回連続して送信したときには、予測値を半分にする。
【0045】一方、順番どおりのパケットを受信してい
るときには、まずタイマーをセットし(ステップ50
8)、受信データ量を受信データ量保持手段8内の値に
加える(ステップ509)。そして、受信データ量保持
手段8内の値が予測値を越えたかどうかを判断する(ス
テップ510)。予測値を越えていない場合には、パケ
ットの受信を上記の動作に従って繰り返すが、予測値を
越えた場合には、予測値を最大セグメント分増やして
(ステップ511)タイマーをリセットする(ステップ
512)と共に、受信データ量保持手段8内の値を0に
して(ステップ513)ACKを送信する(ステップ5
14)。ただし、ステップ508からステップ513の
間にタイマーがきれてタイムアウトしたときには(ステ
ップ515)、予測値を現在の0.8倍とした後(ステ
ップ516)、受信データ量保持手段8内の値を0にし
て(ステップ513)ACKを送信する(ステップ51
4)。
【0046】次に、各種の事例につき説明する。
【0047】事例1 図6ではコンジェスチョンウィンドウが5840バイト、ウ
ィンドウサイズが 11680バイトである。なお、両方のう
ち最小の値をとって、これをカレントウィンドウと呼
ぶ。ワークステーションWS2は、ワークステーション
WS1に1460バイトづつデータを送信し、それをワーク
ステーションWS1が受信するものとする。 ワークス
テーションWS2はワークステーションWS1からの応
答がなくても送信できるバイト数であるウィンドウサイ
ズを、送信したバイト数づつ減らしていく。
【0048】パケットを受信手段5を通して受信したワ
ークステーションWS1の制御手段7は、そのパケット
のデータの長さを計算し、受信データ量保持手段8に保
持されている値に今受信したパケットのデータ長の値を
加え、受信データ量保持手段8に格納する(ステップ5
09)。
【0049】制御手段7は、データパケットを受信した
のでタイマー10をセットしておく(ステップ508)
とともに、送達確認しきい値保持手段9に予め保持して
ある、送信側が一度に送信できる値を予測した量である
送達確認しきい値(Α)と受信データ量保持手段8にあ
る、1度に受信したデータ量(B)とを比較する(ステ
ップ510)。図6では送達確認しきい値を2960バイト
としている。従ってΑ>Bであるので、制御手段7は送
達確認は送信しない判断を下す。
【0050】送信側では、カレントウィンドウにまだ余
裕があるので(ステップ401)、さらに1460バイトの
データを送信する(ステップ402)。先と同じように
ウィンドウサイズ、コンジェスチョンウィンドウサイズ
を1460減らし、それぞれ2920バイト、8760バイトとな
る。
【0051】ここで、受信側であるワークステーション
WS1の制御手段7は、受信データ量保持手段8にある
受信データ量(B)が2920バイトとなり、送達確認しき
い値保持手段9にある送達確認しきい値(Α)と比べ
(ステップ509)、Α<=Bの式を満たすので、送達
確認を送信手段6を通して、ワークステーションWS2
に向けて送信する(ステップ514)。その際、制御手
段7はタイマー10をオフにし(ステップ512)、さ
らに受信データ量保持手段8に格納されている値を0に
する。
【0052】これにより、タイマー10のタイムアウト
まで送達確認の送信を避けることができるため、スルー
プットの向上を図ることが可能となる。
【0053】なお、受信したデータはアプリケーション
が読み込むことになるが、ΤCPにおいては、前回の送
達確認が送信されてから後にアプリケーションが読み込
んだデータの量(B)が、前述した送信側が一度に送信
できる値を予測した量である送達確認しきい値(Α)と
比べ、Α<=Bの式を満たすかどうかを判断材料として
送達確認を送信することでも同様の効果を得ることがで
きる。
【0054】ここで、以上の事例では、ワークステーシ
ョンWS1では、正常状態による送達確認であり、受信
データ量の変化による送達確認であるので、送達確認し
きい値(Α)の値を最大セグメントサイズ分増やし、43
80バイトとし、送達確認しきい値保持手段9に保持させ
る。
【0055】一方、送達確認を受信したワークステーシ
ョンWS2は送達確認に含まれているウィンドウ通知に
従ってウィンドウを更新するとともに、正常な送達確認
であるためコンジェスチョンウィンドウの初期値をを最
大セグメントサイズ分増やして7300バイトにする。
【0056】これによって、送信側で一度に送信できる
値であるコンジェスチョンウィンドウの初期値の増加に
伴って、受信側での予測値である送達確認しきい値も増
やすことができる。この結果、送達確認を無駄に送信す
ることが防げ、伝送路の有効利用ができる。
【0057】事例2 図7において、ワークステーションWS2は、ウィンド
ウサイズが4380バイト、コンジェスチョンウィンドウが
2920バイトであることから(ステップ401)、連続し
て2920バイト分のパケットを送信する(ステップ40
2)。
【0058】2920バイト分のパケットを受信した(ステ
ップ501)ワークステーションWS1は、送達確認し
きい値(Α)が8760バイトであるので、その時点で送達
確認を送信することはできず、タイマー切れを待って
(ステップ515)送信する(ステップ514)。そし
てタイマーによる送達確認であるので、制御手段7は送
達確認しきい値保持手段9にある送達確認しきい値
(Α)の値を 0.8倍する(ステップ516)。また、制
御手段7は受信データ量保持手段8に格納されている値
を0にする(ステップ513)。
【0059】これによって、送信側で一度に送信できる
値であるコンジェスチョンウィンドウの初期値より、受
信側での予測値である送達確認しきい値が大きいことを
検出して、その予測値を小さくすることができる。この
結果、タイマーのタイムアウトまで送達確認の送信を待
つことを避けることができ、スループットの向上を図る
ことが可能となる。
【0060】なお、ここで述べた事例では、送達確認し
きい値(Α)を 0.8倍したが、その値は1より小さけれ
ばよく、またこの様に1より小さい値との積を計算する
方法の他にも、例えば送達確認しきい値からある値を減
ずる方法でも同様な効果を得ることができる。
【0061】事例3 図8に示すように、送信側であるワークステーションW
S2が、あるPというパケットを送信し、ある一定の間
にPに対する送達確認がワークステーションWS1から
送信されてこない場合、ワークステーションWS2はタ
イムアウトを起こし、パケットPを再送する(ステップ
402)。その際、ワークステーションWS2は、コン
ジェスチョンウィンドウを最大パケットサイズと同じに
する(ステップ403、404)。
【0062】受信側であるワークステーションWS1
は、最初に送信されてきたパケットPに対する送達確認
を送信する。その後、ワークステーションWS2はパケ
ットPに続くパケットを期待しているので、さらにパケ
ットPが送信されてきた場合は(ステップ502)、制
御手段7はパケットPが再送されたものと判断し、パケ
ットPに対する送達確認を再び送信するとともに送達確
認しきい値保持手段9にある送達確認しきい値(Α)を
最大セグメントサイズにする(ステップ503)。 こ
れによって、送信側で一度に送信できる値であるコンジ
ェスチョンウィンドウの初期値の減少に伴って、受信側
での予測値である送達確認しきい値も減らすことができ
る。この結果、タイマーのタイムアウトまで送達確認の
送信を待つことを避けることができ、スループットの向
上を図ることが可能となる。
【0063】事例4 図9に示すように、送信側であるワークステーションW
S2が、一度の送信で連続して5つのパケットを送信可
能であり、また送信したとする。そしてネットワーク中
の何らかの障害で2番目のパケットが失われた場合、ワ
ークステーションWS1は、1番目のパケットを受信
後、送信側が3番目に送信したパケットを受信すること
になる。ワークステーションWS1は順番の異なったパ
ケットを受信したため(ステップ504)、その失われ
たパケットを期待する送達確認をワークステーションW
S2に送信する(ステップ505)。同じことをワーク
ステーションWS2が4番目、5番目に送信したパケッ
トを受信したときに行う。3つの同じパケットを期待す
る送達確認(重複送達確認)を送信したので(ステップ
506)、制御手段7は送達確認しきい値保持手段9に
ある送達確認しきい値(Α)を半分にする(ステップ5
07)。
【0064】重複送達確認を3つ受信したワークステー
ションWS2は(ステップ408)、送達確認に含まれ
ているウィンドウ通知に従ってウィンドウを更新すると
ともに、重複送達確認を3つ受信した時の対応としてコ
ンジェスチョンウィンドウを例えば半分にする(ステッ
プ409)。
【0065】これによって、送信側で一度に送信できる
値であるコンジェスチョンウィンドウの初期値の減少に
伴って、受信側での予測値である送達確認しきい値も減
らすことができる。この結果、タイマーのタイムアウト
まで送達確認の送信を待つことを避けることができ、ス
ループットの向上を図ることが可能となる。
【0066】以上の例により、受信側では、送信側のカ
レントウィンドウを予測できるので、タイムアウトによ
る送信や、送達確認しきい値(Α)がカレントウィンド
ウより極端に低いことから起こる不必要な送達確認を避
けることが可能となる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一塊として送信されるデータの送信終了にほぼ合致する
タイミングで送達確認が送信側に返送されることになる
ので、ACK等の送達確認が送信される回数を減らし、
伝送路の有効利用を図ることができ、その一方で送達確
認に起因するデータ転送の待ち状態を回避し、結果的に
データ転送を迅速に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施例に係る通信システムの構成図
である。
【図3】図2のパケット通信端末装置4の構成を示す図
である。
【図4】パケット通信端末装置4の送信側の動作及び受
信側の動作を示すフローチャートである(分図その
1)。
【図5】パケット通信端末装置4の送信側の動作及び受
信側の動作を示すフローチャートである(分図その
2)。
【図6】本発明に係る事例1を説明するための図であ
る。
【図7】本発明に係る事例2を説明するための図であ
る。
【図8】本発明に係る事例3を説明するための図であ
る。
【図9】本発明に係る事例4を説明するための図であ
る。
【図10】従来のTCΡにおける一例を示す図である。
【図11】従来のTCΡにおける一例を示す図である。
【符号の説明】 一塊として送信することが可能なデータの量 パケット 予測量 複数回に渡り受信したデータの総量 送達確認

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信端末間で一塊のデータを複数回に
    分けて送受信する通信システムであって、 送信端末が、一塊として送信することが可能なデータの
    量を、受信端末から送られる送達確認に応じて増減し、 受信端末が、前記送信端末より送信される一塊のデータ
    の量を予測し、複数回に渡り受信したデータの総量が前
    記予測した量を越えたときに送達確認を返送することを
    特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 複数回に分けて送信される一塊のデータ
    の量を予測する予測手段と、 この予測手段による予測量に関する情報を記憶する予測
    量記憶手段と、 複数回に渡り受信したデータの総量に関する情報を記憶
    する受信総量記憶手段と、 上記の受信総量が予測量を越えたとき、送達確認をデー
    タ送信側に返送する手段とを具備することを特徴とする
    通信端末。
  3. 【請求項3】 送信側で、一塊として送信することが可
    能なデータの量に応じた量のデータを複数回に分けて送
    信し、 受信側で、一塊として送信されるデータの量を予測し、
    複数回に渡り受信したデータの総量がこの予測量を越え
    たとき、送達確認を送信側に返送し、 送信側で、前記一塊として送信することが可能なデータ
    の量を、受信側から送られる送達確認に応じて増減する
    ことを特徴とする通信方法。
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