JP2002527935A - データ通信用方法とシステム - Google Patents

データ通信用方法とシステム

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JP2002527935A
JP2002527935A JP2000575248A JP2000575248A JP2002527935A JP 2002527935 A JP2002527935 A JP 2002527935A JP 2000575248 A JP2000575248 A JP 2000575248A JP 2000575248 A JP2000575248 A JP 2000575248A JP 2002527935 A JP2002527935 A JP 2002527935A
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ジャン クランダー,
クリストファー カンルジュング,
アンデルス スヴェンソン,
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テレフォンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
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    • H04W80/06Transport layer protocols, e.g. TCP [Transport Control Protocol] over wireless

Abstract

(57)【要約】 本発明は、パケットスイッチネットワーク(325)及び少なくとも1つのアクセスリンク(310,345)を介してデータパケットを通信する方法とシステムに関するものである。バッファネットワーク(320,335)が、送信元のホストから見れば、送信したデータパケットの最終受信者として機能する。バッファネットワーク(320,335)は、送信元のホストにステータスメッセージを送り返し、データパケットが喪失したか又は間違って受信されたときには、この変質がどこで発生したか、例えば、パケットスイッチネットワークであるかあるいはアクセスリンクであるか等を示す。送信元のホストは変換されるステータスメッセージを定期的に確認し、データパケットがパケットスイッチネットワーク(325)で喪失又は変質した場合にのみデータフローアルゴリズムを起動する。本発明はこのような手段によって、データパケットが比較的エラーの多いアクセスリンクで喪失したときに、エラーの無いパケットスイッチネットワークで遅延スタート混雑回避アルゴリズムが起動されることを回避する。このことによって、システム全体の効率が顕著に改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は全般的にはコンピュータ相互間のデータ通信に関するものである。よ
り具体的には、本発明は,実質的にエラーが無く滞在時間の短いサブネットワー
クと、比較的エラーが多く滞在時間の長いアクセスリンクとの両方を含むネット
ワークを介して有効にデータ通信を行う問題に関するものである。
【0002】
【先行技術】
TCP(送信制御プロトコル)は、インターネット上でデータ送信を行う際に
現在最も一般に使用されている搬送レイヤプロトコルである。当該プロトコルは
送信品質が高く、遅延の小さい優先的な接続に対して最適化されたものである。
しかし、TCPは、エラーが多く、遅延が大きく及び/または滞在時間が長いリ
ンク上でデータの送信に関しては効率が良くない。無線リンクはこのような最適
でないリンクの典型的な例である。移動無線通信は無線リンクを前提とする。し
たがって、少なくとも一方が移動性を有する2つのコンピュータは、TCPは無
線通信が通常提供できるものよりもはるかに品質の良いリンクを前提としている
ので、通常のTCP接続では効率的な通信を行うことができない。したがって、
ほとんどの場合に無線通信の品質が不十分なために、接続特性が大幅に劣化する
ことになる。このことは、無線リンクが大きな潜在時間を有する高速リンクの場
合には顕著である。
【0003】 送信者から受信者のホストにデータパケットが安全に送信されるためには、プ
ロトコルは、受信側のホストが送信ホストに受信されたデータパケットの状態を
表す情報を返送することを規定している。単純な積極的確認プロトコルによれば
、各データパケットの受信確認を待って次のデータパケットを送信する。送信ホ
ストは受信確認を待つことになるので、この種のプロトコルはネットワークバン
ド幅のかなりの部分を浪費することになる。比較的効率の良いプロトコルとして
、いわゆるスライディングウインドウプロトコルが有る。
【0004】 図1は、スライディングウインドウプロトコルによって、送信ホストは、受信
ホストからのフィードバック情報Ack1−Ack3を受信する前に、複数のデ
ータパケットDP1−DP3を送信することができる。図1では、送信ホストが
左側で受信ホストが右側に記載されている。時間の流れは上下方向に、下に行く
ほど時間が経過するように表現されている。この例では、混雑ウインドウは3つ
のデータパケットに相当するサイズWを有する。このことは、受信ホストから最
初の状態メッセージAck1が到着する前に、3つのデータパケットDP1−D
P3が送信ホストから送信されることを意味する。メッセージAck1が到着す
ると、混雑ウインドウはデータパケットの上をスライドして、4番目のデータパ
ケットDP4が送信される。
【0005】 データパケットが確実に受信側に到着するように、それぞれのデータパケット
には再送信タイマーが設けられている。再送信タイマーはデータパケットが送信
ホストを出たときにスタートする。再送信タイマーの時間がなくなると、送信ホ
ストはそのデータパケットを再送信する。プロトコルは、受信ホストが、データ
パケットを受信したが正しくないものであるときには負の受信確認を送信するこ
とを定めている。このような負の受信確認が送信ホストに到着したときは、もち
ろんデータパケットの再送信が行われる。したがって、データパケットは、負の
受信確認メッセージが受信されたときか、再送信時間が経過したときの早く発生
したときに再送信される。
【0006】 この手順はメッセージの全てのデータパケットについて、送信ホストが、メッ
セージの全てのデータパケットについて受信確認メッセージを受信するまで行わ
れる。混雑ウインドウの大きさWは、受信確認が行われる前に、送信ホストと受
信ホストの間のネットワークに送り出されるデータパケットの数に対応する。
【0007】 混雑ウインドウを次第に大きくしていけば、ネットワークにおける待ち時間を
完全に排除することも可能である。定常な状態では、送信ホストはネットワーク
が伝送することのできる速さと同じ速さでデータパケットを送信することができ
る。したがって、適切に調製されたスライディングウインドウプロトコルによれ
ば、ネットワークは常にデータパケットが一杯の状態であり、(ストップアンド
ウエイトプロトコルとも呼ばれる)単純な積極受信確認プロトコルに比較して極
めて高いスループットを実現することができる。
【0008】 現在使用されているTCPはインターネット上でデータパケットを送信する際
に4つの異なるアルゴリズムを採用する。スロースタートと称する第1のアルゴ
リズムによれば、混雑ウインドウは上述のように次第に拡大する。スロースター
トは新しい接続が確立されたときや、再送信タイマーが(混雑時間の後に)パケ
ットの喪失を発見したときに適用される。混雑ウインドウは、当初データパケッ
ト1つ分に設定されている。混雑ウインドウは、第1の受信確認メッセージを受
信すると2データパケット分に拡大される。送信ホストはさらに2つのデータパ
ケットを送信してこれに対応する受信確認メッセージを待つ。これらが到着する
と、それぞれの混雑ウインドウを1つ分大きくして、受信確認を受ける前に4つ
のパケットを送信できるようにし、この手順を次第に続ける。スロースタートと
いう名称は、理想的な状態では、送信レートは指数関数的に上昇していくので、
場合によっては不適当である。
【0009】 ネットワークの容量制限によって指数関数的な上昇が制限される場合を除けば
、受信ホストの、いわゆるアドバタイズドウインドと称するウインドウの制限が
最大送信レートを制限する。この制限に到達すると、混雑ウインドウをそれ以上
拡大することはできない。混雑ウインドウの拡大が早すぎて混雑を生じることが
ないように、TCPはさらに別の制約を設けている。通常はアラウドウインドウ
と称する、この目的のために設けられた第3のウインドウである。アラウドウイ
ンドウの大きさは以下の表現で示される。 アラウドウインドウ = min(アドバタイズドウインドウ、混雑ウイ
ンドウ)
【0010】 この場合には、混雑ウインドウは以下に記載する方針に従って設定される。定
常状態では、混雑の無い接続において、混雑ウインドウとアドバタイズドウイン
ドウの大きさは同じである。混雑ウインドウは、パケットが喪失したときに半分
の大きさになる(最小の大きさは1データパケット相当の大きさである)。アラ
ウドウインドウに残存するデータパケットに関して、再送信時間が指数関数的に
短くされる。
【0011】 アドバタイズドウインドウがパケットレートをネットワークが維持できるレベ
ルに制限しなければ、アドバタイズドウインドウはウインドウサイズよりも大き
く、つまりネットワークで使用可能な全容量と同じになり、混雑ウインドウはパ
ケットが混雑のために喪失されるまで拡大する。混雑ウインドウは、次にネット
ワークの全負荷を減少させるために急激に小さくなる。その後、混雑ウインドウ
は再度、データパケットの喪失が発生するまで拡大していく。この場合、安定状
態に到達することは無い。
【0012】 混雑回避はTCPに含まれる第2のアルゴリズムであり、スロースタートの後
に適用される。2つのホストの間に新しい接続が確立されると常に、混雑ウイン
ドウは、(i)定常状態に到達するか、(ii)データパケットを喪失するまで拡
大される。通信を確立しているホストは2つの内の一方の方法でデータパケット
の喪失が知らされる。再送信タイマーが時間切れになるか、高速再送信と称する
第3のアルゴリズムが起動されることである。このアルゴリズムは、データパケ
ット喪失検出に適用される別の方法として後に説明する。
【0013】 データパケットの喪失が再送信タイマーの時間切れによって発見されると、混
雑ウインドウは即座にデータパケット1つの大きさに縮小される。混雑ウインド
ウは次にスロースタートアルゴリズムにしたがって、前に再送信タイマーが時間
切れになったときの半分の大きさにまで拡大される。次に、混雑回避アルゴリズ
ムが起動される。混雑回避の間、混雑ウインドウはウインドウ中の全てのパケッ
トの受信確認が行われた場合のみ、データパケット1つ分拡大される。
【0014】 データパケットの喪失が高速再送信アルゴリズムによって発見されると、混雑
ウインドウは即座にデータパケットが喪失される前の半分の大きさにまで縮小さ
れる。混雑回避アルゴリズムは起動されて上述のように適用される。
【0015】 高速再送信アルゴリズムを例を示して説明する。送信ホストが受信ホストに対
して10個のデータパケットを送信すると仮定する。このデータパケットは全て
正しく到着する。この結果、受信ホストは送信ホストに対して10番目のパケッ
トの積極的な受信確認メッセージを返送する。このメッセージは送信ホストに対
して、10個のデータパケットが全て正しく到着したことを示す。送信ホストは
次に、11番目のデータパケットを送信する。しかしそのデータパケットがネッ
トワークのどこかで喪失したとする。後に、送信ホストは12番目のデータパケ
ットを送信する。積極的な受信確認メッセージは累積的なので、受信ホストはデ
ータパケット12に関する積極的な受信確認メッセージを返送することができな
い。その代わり、10番目のデータパケットに関する積極的な受信確認メッセー
ジが送信される。送信ホストは13番目のデータパケットを送信する。このデー
タパケットも受信ホストに正しく到着する。返事として、受信ホストはデータパ
ケット10に対する受信確認メッセージを再度送信する。送信ホストがこのよう
にして10番目のパケットに関する第3の積極的受信確認メッセージを受信する
と、11番目のデータパケットが喪失したことが理解される。このデータパケッ
トがしたがって再送信され、これが受信ホストに正しく受信されれば13番目の
データパケットの受信確認メッセージが送信される。高速再送信アルゴリズム全
般に関する詳細は、W. Stevensによる「TCPスロースタート、混雑回避、高速
再送信及び高速回復アルゴリズム(TCP Slow Start, Congestion Avoidance, Fas
t Retransmit, and Fast Recovery Algorithms)」インターネットRFC2001
、ネットワークワーキンググループ、NOAO、1997年1月に記載されてい
る。
【0016】 まとめると、上述の3つのアルゴリズム、スロースタート混雑ウインドウを指
数関数的に拡大する。混雑回避は、混雑ウインドウを線形に拡大する。高速再送
信はデータパケットの喪失を検出するアルゴリズムである。
【0017】 前方受信確認(FACK)は、TCPに含まれる第4の制御メカニズムである、
混雑回避と高速再送信アルゴリズムの改良版に相当する。FACKによれば、ネ
ットワーク内のデータパケットはより正確に制御される。FACKはバースト性
が低く、大きな喪失がある場合にも回復が容易である。FACKに関する詳細は
、M. Mathis他による「前方受信確認:TCP混雑制御の調整(Forward Acknowle
dgement: Refining TCP Congestion Control)」、ACMシグコム梗概集、米国ス
タンフォード、1996年8月に記載されている。
【0018】 H. Balakrishnan他は、スヌープと称するTCPにおける第5のメカニズムを
、「無線ネットワークにおけるTCP/IP性能の改善(Improving TCP/IP Perf
ormance over Wireless Networks)」、ACMモビコム95公害集、1995年
11月に発表している。スヌープはTCPの特性を無線ネットワークとの関係で
改良したものである。プロトコルはネットワークレイヤソフトウエアの主として
基地局に関する部分を変更して、エンドトゥーエンドのTCPを変更しない。プ
ロトコルの基本的な考え方は、データパケットを基地局でキャッシュし、無線リ
ンクを通じて一部領域における再送信を行うものである。TCPを無線接続に適
合するための他の試みは、S. Biaz他による「複数の受信確認を使用した無線ネ
ットワーク上のTCP(TCP Over Wireless Networks Using Multiple Acknowled
gements)テキサスA&M大学、技術報告97−001,1997年1月に記載さ
れている。無線リンクにおいて困難であれば、基地局に到達したデータパケット
の部分的な受信確認を返送することによってネットワーク上の不必要な再送信を
回避している。基地局は、部分的な受信確認によって再送信タイマーの時間切れ
発生を遅らせ、無線リンク上で責任をもって再送信を行う。
【0019】 スロースタート、混雑回避、高速再送信と高速回復アルゴリズムは最近のTC
Pのほとんど全てに備えられている。FACKとスヌープアルゴリズムが使用さ
れている例はあまり多くは無い。
【0020】 ヨーロッパ特許出願第0695053号は移動局を有する無線データ通信の非
対称プロトコルを開示する。当該プロトコルによれば、移動局は問い合わせがあ
ったときかデータブロックの全てのデータパケットが正しく受信されたときにの
み受信確認メッセージ又は再送信要求を送信する。このプロトコルでは、基地局
が無線リンクのチャネル情報と受信されて送信されたデータパケットの情報を記
憶する。基地局はさらに、複数のデータパケットに関する受信確認を1つの受信
確認コードに集約して移動局の電力消費量を低減する。
【0021】 一般的に無線接続の場合には伝送路遅延が優先接続の場合に比較して大きくな
る。伝送遅延が大きくなる結果、無線通信の場合の送信レート増加率は従来の送
信プロトコルによれば優先接続に比較してはるかに遅くなる。このことはバンド
幅と遅延の積が比較的大きい無線接続の場合に特に顕著である。従来技術に属す
るプロトコルは常に接続されているネットワークが許容する限り接続のスループ
ットを拡大することを求める。さらに、特定の接続においては、可能な送信レー
トの増加は、接続の伝送路遅延に反比例している。したがって、伝送路遅延が短
いほど、レートの増大率は大きくなる。無線接続の特徴であるバンド幅と遅延の
積が大きく、伝送路遅延が大きい接続が問題になる。
【0022】
【発明の要約】
本発明は、全体的にはホストコンピュータ相互間のデータ通信に関係し、より
具体的には、上述の問題に関するものである。本発明に基づく上述の問題の解決
方法を以下に述べる。
【0023】 既に述べたように、送信ホストと受信ホストを収容するネットワークに関して
、データパケットのランダムな喪失が多く、バンド幅と遅延の積が大きいときが
問題になる。
【0024】 したがって、本発明の目的の1つは上述の問題を解消することである。
【0025】 特に、バンド幅と遅延の積が大きく、データの無作為な喪失が多いアクセスリ
ングに接続されたネットワークの効率を上昇させることが本発明の目的の1つで
ある。
【0026】 本発明の他の目的は、実質的にはエラーが多くないネットワークに収容された
、比較的エラーの多いアクセスリンクでデータパケット損失の影響を最小限にす
ることが本発明の目的の1つである。
【0027】 本発明のさらに別の目的は、データ通信システムのエラーが比較的少ないリン
クの効率を高めて、システム全体としてより多くのデータ送信を可能にすること
が目的である。
【0028】 少なくとも1つの無線アクセスリンクを介してパケットスイッチネットワーク
上をデータパケットを送受信する提案にかかる方法は、以下に記載する仮定とス
テップを含む。パケットスイッチネットワークはデータパケットの継ぎ目の無い
配信が可能であるとする。送受信ホストで使用されるプロトコルは信頼性の高い
スライディングウインドウ転送プロトコルで、必要であればいつでもデータパケ
ットが送信ホストから受信ホストに再送信される。通信ホストはさらに、パケッ
トスイッチネットワークが混雑しないようにする手段を有する。受信ホストは、
送信ホストに受信データパケットの状態を示す状態メッセージを作成する。状態
メッセージに応答して、送信ホストは適切なデータフロー制御手段を取る。バッ
ファネットワークが無線アクセスリンクとパケットスイッチネットワークの両方
に接続されている。データパケットの通信時に、バッファネットワークは以下の
ステップを実行する。第1に、送信ホストからデータパケットを受信する。第2
に、送信ホストに対して、バッファネットワークがどのデータパケットを正しく
受信したかを、またデータパケットが喪失しているかエラーを含んでいる場合に
は、データパケットの喪失又はエラーがアクセスリンクで起きたかパケットスイ
ッチネットワークで発生したかを、明示的又は暗示的に連絡する。第3に、正し
く受信したデータパケットを格納する。第4に、格納したデータパケットを受信
ホストに送信する。最終的に、バッファネットワークは、格納したデータパケッ
トを受信ホストに対して必要なときはいつでもローカルに送信する。代表的な場
合には、この種の再送信は、再送信時間の経過の後又は受信ホストから明示的な
又は暗示的な喪失の知らせがあった場合に行われる。
【0029】 本発明に基づく2つのホスト間のデータパケット通信は、請求項1に記載の特
長によって特徴付けられる。
【0030】 ここに提案するシステムは、バッファネットワークであって、無線アクセスリ
ンクとパケットスイッチネットワークと接続して直接又は間接的に送信ホストと
受信ホストを結びつけるものである。送信ホストと受信ホストは、喪失又はエラ
ーを含む受信データパケットが送信ホストから受信ホストに再送信される信頼性
の高いウインドウ通信プロトコルに従って作動しているものと仮定される。パケ
ットスイッチネットワークはさらにデータパケットの継ぎ目の無い配信が可能で
あると仮定される。バッファネットワークは、データパケットを受信するための
受信手段を有する。この手段は、(i)特定のデータパケットに関して再送信が
必要であるか否かと、(ii)パケットスイッチネットワークでデータパケット
が喪失したかあるいはエラーを含んでいたかを表示する第1の状態メッセージを
作成して送信ホストに返送する。バッファネットワークはさらに、正しく受信し
たデータパケットを格納する手段と、格納されたデータパケットを取り出して受
信ホストにそれを送信する手段とを有する。さらに、バッファネットワークは受
信手段から第1の状態メッセージを受信して受信ホストから第2の状態メッセー
ジを受信する処理手段を具備する。処理手段は、第1と第2の状態メッセージに
基づいて第3の状態メッセージを作成して、第3のメッセージを送信ホストに送
る。格納されたデータパケットは、必要であればいつでも受信ホストに対して再
送信される。代表的な場合は、このような再送信は、送信タイマーの時間切れ又
は喪失が明示的又は暗示的に知らされたときに行われる。
【0031】 本発明に基づくこのシステムは請求項9に記載した技術的特長によって特徴付
けられる。
【0032】 本発明はこのように、混雑以外の理由によってエラーの少ないネットワークに
接続された比較的エラーの多いアクセスリンクによってデータパケットが喪失し
たときに、混雑制御アルゴリズムが起動されることを抑制する。このことによっ
て当然、実質的にエラーの生じないネットワーク自体の効率を高めるだけでなく
、実質的にエラーの無いリンクと比較的エラーの多いアクセスリンクの両方を含
むシステムの効率を向上させるものである。
【0033】 好ましい実施例と添付の図面を参照しながら本発明についてより詳細に記述す
る。
【0034】
【好ましい実施態様の詳細な説明】
図2に示すシーケンスは本発明の方法の概念を示すものである。送信ホストは
図の左側に、受信ホストは右側に示す。送信ホストとバッファネットワークIW
Uは第1のレグAで、バッファつきの設備と受信ホストの接続部分は第2のレグ
Bで示す。時間の経過は上下方向に、下へ行くほど時間が経過しているように表
現した。
【0035】 番号nまでのデータパケットDPnは受信ホストに正しく受信されたと仮定す
る。受信ホストは、この事実をバッファネットワークIWUに対して積極的な受
信確認メッセージAcknを送り返す。バッファネットワークは積極的な受信確
認メッセージAcknを受信する。この例では、m番目のデータパケットDPm
は、すぐ後にバッファネットワークIWUに到着する。バッファネットワークI
WUは次に送信ホストに第1の状態情報メッセージS(A、B)を送信して
、受信ホストがn番目までのデータパケットDPnを全て正しく受信した、つま
り、レグAでもレグBでもn個のデータパケットのいずれにもエラーや喪失が発
生しなかったことを知らせる。バッファネットワークIWUはさらに、これと同
時又はデータパケットDPmを受領した後の別の時刻に、第2の状態情報メッセ
ージAckmを送り返して、送信ホストに、m番目までの全てのデータパケット
DPmが全て正しくバッファネットワークIWUに到着したことを知らせる。第
1と第2のデータパケット状態情報メッセージS(A,B);AckmはS
ACKのような選択的受信確認アルゴリズムに基づいているのが望ましい。この
アルゴリズムの詳細な説明は、M. Mathis他による「TCP選択的受信確認オプ
ション(TCP Selective Acknowledgement Options)」、インターネットRFC 2
018、ネットワークワーキンググループ、1996年10月に開示されている
【0036】 データパケットがエラーを含んだりあるいはデータパケットがレグAまたはレ
グBのいずれかで喪失した場合には、バッファネットワークIWUはこの事実を
知らせるデータパケット状態情報メッセージを送信ホストにフィードバックする
。バッファネットワークIWUは、第1のレグAでのデータパケットの情報喪失
に対して、データパケットを送信した送信ホストに状態情報メッセージS(A、
B)=[1、−]を送信して送信エラーがレグAで発生したことを知らせる。第
2のレグBでデータパケットが喪失したか変質した場合には、バッファネットワ
ークIWUは少なくともデータパケット状態情報メッセージS(A,B)=[0
,1]を送信して、レグBでの送信エラーを知らせる。バッファネットワークI
WUは積極的な受信確認メッセージAck+を送信してバッファネットワークI
WUが正しくデータパケットを受信したことを連絡した後であっても良い。
【0037】 本発明にかかるシステムのブロック図を図3に示す。第1の移動ホスト305
はここでは第1のアクセスリンク310を介して第1の基地局315に接続を確
立している。アクセスリンク310はセルラーシステムの1つ以上の無線リンク
からなるのが典型的である。しかし、この接続方法は、特定のアプリケーション
に適宜、自由設定することができる。アクセスリンク310は例えば、衛星リン
ク、光ケーブルリンク、超音波リンク又はハイドロフォニックリンクであっても
良い。第1の基地局315はさらに、一般に、技術及び/又は経済的な観点から
適宜選択されて、IWU(インターワーキングユニット)と称する第1のバッフ
ァネットワーク320に接続されているか、これと並列になっている(図3参照
)。第1のバッファネットワーク320はさらにパケットスイッチネットワーク
325を接続している。パケットスイッチネットワーク325はベストエフォー
トベースで接続の無いデータパケット送信を提供するものと仮定する。これは簡
単に言えば、技術的に伝送可能な全てのデータパケットが可能な限り速く伝送さ
れることを意味する。インターネットは多くのネットワークが、継ぎ目の無い、
ベストエフォートデータ配信を行うよく知られた例である。ベストエフォートデ
ータ配信のさらに詳細な情報と定義とはインターネットRFC1504に記載さ
れている。
【0038】 さらに、少なくとも1つの固定ホスト330、少なくとも1つの第2のバッフ
ァネットワーク335と第3の基地局365がパケットスイッチネットワーク3
25に接続されている。第2のバッファネットワーク335は第2の基地局34
0と第2の移動ホスト350を第2のアクセスリンク345を介して、上述の第
1のバッファネットワーク320に関して説明したのと同じ方式で接続する第3
のリンク360を介して第3の移動ホスト355を通信する第3の基地局365
は、パケットスイッチネットワーク325に対して直接接続されるか、バッファ
ネットワークとは異なるユニットを経由して接続されている。
【0039】 上述のシステムは、ホスト305,330,350と355の間で両方向に信
頼性の高いスライディングウインドウ通信プロトコルに従いデータパケットの授
受を行うことができる。したがって、送信ホストは305,330,350;3
55の内のいずれであっても良く、受信ホストは305,330,350;35
5のホストの内の上記以外の1つ以上である。好ましくは、送信ホストと受信ホ
ストが使用する、信頼性の高いスライディングウインドウ通信プロトコルは、(
インターネットRFC793に規定された)TCP型のプロトコル又は標準文書
ISO8073に規定されたタイプのプロトコルである。もちろん、本発明は、
上記以外の型のスライディングウインドウ通信プロトコルに対しても適用できる
【0040】 送信ホスト310,330,350;355はデータパケットが送信されるた
びに、バッファネットワークユニット320;335から、特定の状態メッセー
ジによってデータパケットの状態を報告される。状態メッセージ(例えば、TC
P受信確認である)は送信ホストに最も近いバッファネットワークユニット、例
えば、バッファネットワークユニット320又は335、が作成する。したがっ
て、第1の移動ユニット305がデータパケットを送信すると、第1のバッファ
ネットワークユニット320が状態情報を作成する。固定ホスト330が移動ホ
スト305又は350の内の1つにデータパケットを送信すると、第1のバッフ
ァネットワークユニット320又は第2のユニット335が、305と350の
内のどちらのホストが受信ホストかに従って状態情報を作成する。しかし、固定
ホスト330は第3の移動ホスト355にデータパケットを送信しなければなら
ないときは、この種の状態方法は作成されない。ホスト350がデータパケット
を送信するときは、バッファネットワークユニット335が状態情報を作成する
。移動ホスト355がデータパケットを送信すると、受信ホストが320や33
5のようなバッファネットワークユニットを経由してパケットスイッチネットワ
ーク325に接続されているときのみ状態情報が作成される。データパケット状
態情報は、送信ホストに対して、選択受信確認アルゴリズム(SACK)又はい
わゆるTP4アルゴリズムにしたがって送信される。TP4アルゴリズムのより
詳細な説明は標準仕様書ISO8073に記載されている。
【0041】 本発明をさらに詳細に説明するために、4種類の異なるデータ通信の例を図4
aから4dに示した。
【0042】 図4aに示した最初のデータ通信の例では、固定ホストFHが送信ホストであ
り、第2の移動ホストMH2が受信ホストである。したがって、データパケット
DPは固定ホストFHからパケットスイッチネットワークを通って第2のバッフ
ァネットワークIWU2に送られる。この部分の接続をレグBと呼ぶことにする
。第2のバッファネットワークIWU2は、次にデータパケットDPを第2の移
動ホストMH2に、第2の基地局と第2のアクセスリンクを経由して送信する。
接続のこの部分を、第2レグCと称する。
【0043】 ここでは、第2のバッファネットワークIWU2はパケットスイッチネットワ
ークから見ればデータパケットDPの最終的な受信者である。これは、データパ
ケットDPが第2のバッファネットワークIWU2に正しく到着すると、これは
固定局FHから再送信されることは無いことを意味する。第2のバッファネット
ワークIWU2は状態メッセージS(B,C)=[0、−]を返して、このこと
を固定ホストFHに知らせる。
【0044】 もし、データパケットDPが第2の基地局と第2の起動ホストMH2の間の第
2のアクセスリンクで喪失すると、データパケットDPは、データパケットDP
が第2の移動ホストMH2によって正しく受信されるまで、第2のバッファネッ
トワークIWU2から再送信される。このようなデータパケットの喪失は固定ホ
ストFHに対して、第2のバッファネットワークIWU2からの状態メッセージ
S(B,C)=[0,1]によって知らされる。
【0045】 固定ホストFHを出たあとで、しかし第2のバッファネットワークIWU2に
到達する前に、喪失又は変質したデータパケットDPは固定ホストFHから再送
信される。もし第2のバッファネットワークIWU2がデータパケットの喪失又
は変質を記録していれば、これが固定ホストFHに対して状態メッセージS(B
、C)=[1、−]によって連絡を送る。
【0046】 本発明によれば、状態メッセージS(B、C)の第1の部分がここでは第1の
レグBに対応し、パケットスイッチネットワークでデータパケットDPが喪失又
は変質したことを示す。状態メッセージS(B、C)の第2の部分は、ここでは
レグCに対応し、第2のアクセスリンクでデータパケットDPが喪失又は変質し
たことを示す。パケットスイッチネットワークで喪失や変質が起きたときは、固
定ホストFHからのデータパケットレートは少なくともデータフロー制御アルゴ
リズムを介して低減されるが、この状況で無ければ低減は行われない。
【0047】 図4bに示す第2のデータ通信の例では、第1の移動ホストMH1が送信ホス
トで、固定ホストFHが受信ホストである。したがって、データパケットDPは
第1の移動ホストMH1を出て、第1のアクセスリンクと第1の基地局を経由し
て第1のバッファネットワークIWU1に到達する。第1のバッファネットワー
クIWU1は、データパケットDPを固定ホストFHに、第2のレグBに相当す
るパケットスイッチネットワークを通じて送信する。
【0048】 第1の移動ホストMH1と第1のバッファネットワークIWU1の間のアクセ
スリンクの品質が時として低下すると、データパケットDPが変質したり喪失し
たりする。このような変質又は喪失したパケットDPは、当然第1の移動ホスト
MH1から第1のバッファネットワークIWU1に対して再送信されなければな
らない。しかし、データパケットDPがいったん第1のバッファネットワークI
WU1に到達すると、第1の移動ホストMH1から再送信する必要は無い。
【0049】 しかし、第1のバッファネットワークIWU1もまた固定ホストFHに対して
データパケットDPを再送信しなければならない場合がある。これは、例えば、
パケットスイッチネットワークの混雑によって再送信タイマーが時間切れになっ
た場合である。
【0050】 各データパケットDPに関する状態メッセージS(A、B)は第1のバッファ
ネットワークIWU1によって作成され、第1の移動ホストMH1に送り返され
る。状態メッセージS(A、B)の第1の部分は、ここでは、第2のレグBに対
応し、データパケットDPがパケットスイッチネットワークで喪失又は変質した
か否かを示し、状態メッセージS(A、B)の第2の部分は、ここでは第1のレ
グAに対応し、データパケットDPが第1のアクセスリンクで喪失又は変質した
か否かを示す。喪失や変質がパケットスイッチネットワークで発生した場合には
、第1の移動ホストMH1からのデータパケットレートを、少なくとも1つのデ
ータフロー制御アルゴリズムによって減少させる。第1のアクセスリンクでのデ
ータパケットDPの喪失又は変質は、このような形で第1の移動ホストからのデ
ータパケットレートに反映させることはしない。
【0051】 図4cに示した第3のデータ通信例では、第1の移動ホストMH1が送信ホス
トで、第2の移動ホストMH2が受信ホストである。ここでは第1の移動ホスト
MH1が第1のアクセスリンク上をデータパケットを、第1の基地局を経由して
第1のバッファネットワークIWU1に送り出す。接続のこの部分を第1のレグ
Aと称する。第1のバッファネットワークIWU1は次にデータパケットDPを
パケットスイッチネットワークを介して第2のバッファネットワークIWU2に
送り出す。接続のこの部分を第2のレグBと称する。最後に、第2のバッファネ
ットワークIWU2がデータパケットDPを第2の移動ホストMH2に、第2の
基地局と第2のアクセスリンクを経由して送る。この最後の部分は第3のレグC
である。
【0052】 この場合、データパケットDPは、必要であれば、レグA、B、Cのどのレグ
上で再送信されても良い。データパケットDPは、第1の移動ホストMH1から
第1のバッファネットワークIWU1に、第1のバッファネットワークIWU1
から第2のバッファネットワークIWU2に、あるいは、第2のバッファネット
ワークIWU2から第2の移動ホストMH2に再送信することができる。データ
パケットDPの喪失と変質の原因にかかわらず、データパケットの再送信は常に
、データパケットが喪失又は変質したレグA、B、C上で行われる。
【0053】 それぞれ対応するデータパケットDPの状態をあらわす状態メッセージS(A
,B);S(B,C)が、第1と第2のバッファネットワークIWU1とIWU
2で作成される。状態メッセージS(A,B);S(B,C)はレグA、B、C
の内のどのレグでデータパケットDPの喪失又は変質が発生したかを示す。状態
メッセージS(A,B);S(B,C)がデータパケットDPがパケットスイッ
チネットワークで喪失又は変質したことを示していれば、少なくとも1つのデー
タフロー制御アルゴリズムがスタートする。第1の移動ホストMH1からのデー
タパケットレートは、上記のアルゴリズムが起動された結果、低減される。上記
以外のレグつまりレグAまたはレグCにおけるデータパケットDPの喪失又は変
質によっては、第1の移動ホストMH1からのデータ送信レートの低減を生じな
い。
【0054】 第4のデータ通信の例を、図4dを参照して説明する。ここでは、第1の移動
ホストMH1が送信ホストであり、第3の移動ホストMH3が受信ホストである
。第1の移動ホストMH1は、第1のアクセスリンク上で、第1の基地局を経由
して第1のバッファネットワークIWU1にデータパケットを送信する。接続の
この部分を第1のレグAと称する。第1のバッファネットワークIWU1はデー
タパケットDPをパケットスイッチネットワークを経由して第3の移動ホストM
H3に、第3の基地局と第3のアクセスリンク経由で送信する。接続のこの部分
を第2のレグBと称する。
【0055】 喪失又は変質したデータパケットDPの再送信はここでは第1のレグAでも第
2のレグBでも行うことができる。各通信されたデータパケットDPの状態を示
す状態メッセージS(A,B)は第1のバッファネットワークIWU1で作成さ
れて第1の移動ホストMH1に返送される。状態メッセージS(A,B)は、第
1のアクセスリンクつまりレグAで特定のデータパケットDPが喪失又は変形し
たか、あるいは第1のバッファネットワークIWU1と第3の移動ホストMH3
との間のどこかつまりレグBで喪失又は変形したかを示す。レグにおいてデータ
パケットDPが喪失又は変質した場合にだけデータ制御アルゴリズムがスタート
して第1の移動ホストMH1からのデータパケットレートを低減する。このよう
なデータパケットの喪失や変質は多くの場合第3の基地局と第3の移動ホストM
H3との間の第3のアクセスリンクの劣悪な品質に起因することが多いが、この
事実を確認することはできないので、データフロー制御アルゴリズムが起動され
る。
【0056】 通信のケースに限らず、バッファネットワークがそのインターフェースを通じ
て一定時間にわたって他のインターフェースから送り出すことができる量以上の
データを受信すると、あふれたデータパケットはバッファネットワークによって
廃棄される。バッファネットワークは次に状態メッセージS(X、Y)を送信ホ
ストに返送して、パケットスイッチネットワーク内であふれたデータパケットが
廃棄されたことを知らせる。これが少なくとも1つのデータフロー制御アルゴリ
ズムを起動して、これが送信ホストに対してデータパケットレートを低減するよ
うに指示する。このレートは従ってバッファネットワークの制限となったインタ
ーフェースの送信容量と整合するようになるまで次第に低減される。
【0057】 図5は、データパケットが送信ホストから受信ホストにバッファネットワーク
を介して送信されるときの、バッファネットワークで実施される本発明に基づく
方法を示す。図は特定のデータパケットDP又は特定のデータパケットDPsの
グループがバッファネットワークを通過する際に発生する事象の可能性を図示し
たものである。信頼性の有るスライディングウインドウ通信プロトコルが送信ホ
ストと受信ホストの間のネットワークに多くのデータパケットが混雑することを
可能にしているので、バッファネットワークユニットはどの時刻においても、以
下に示すステップを同時にかつ平行して実行していることに注意する必要がある
。処理はしたがって、データパケットDPs毎に異なるステップで実施されてい
ることになる。
【0058】 第1のステップ500で、バッファネットワークは、送信ホストから1つ以上
のパケットDP(s)を受け取る。次のステップ505でデータパケットDPが
正しいか否かを確認する。正しければ、処理はステップ520に進む。しかし、
正しく受信されなかったデータパケットDPについてはステップ510で再送信
要求が出される。データパケットDPが正しく受信されなかったことを示す状態
メッセージS(X、−)が、次のステップ515で送信ホストに返送される。処
理は次にステップ505に移り、再送信されたデータパケットDPが正しく届い
たか否かを確認する。
【0059】 実際には、状態メッセージS(X、−)を再送信要求と解釈して、ステップ5
10と515を、結合された1つのステップとして実行するのが最も効率が良い
。ステップ510と515はもちろん、逆の順序や同時に実行することも可能で
ある。これらの相対的な順序は結果には無関係である。
【0060】 バッファネットワークがステップ500と505で順序の崩れたデータパケッ
トを受信して、先のデータパケットDPが喪失したと考えられる場合は、喪失し
たと考えられるデータパケットの再送信がステップ510と515で行われる。
【0061】 ステップ520では、バッファネットワークの出力インターフェースが十分な
バンド幅BWを有しているか、つまりデータパケットDPをそれが入力インター
フェースに到着するのと同じ速さで処理することができるか否かを確認する。バ
ンド幅BWが不十分なときは、1つ以上のデータパケットDPがステップ525
で廃棄される。処理は次にステップ510に進み、廃棄されたデータパケットの
再送信が要求される。反対に、ステップ520で出力インターフェースが十分な
バンド幅BWを有していることがわかれば、処理はステップ530に進む。
【0062】 ステップ530では、データパケットDPを正しく受信したことを示す状態メ
ッセージS(X、−)が送信ホストに返送される。送信ホストとバッファネット
ワークの間にパケットスイッチネットワークが存在すれば、送信結果に関する状
態メッセージS(X、−)は通常バッファネットワークから送信ホストに対して
返送される。しかし、送信ホストとバッファネットワークの間にパケットスイッ
チネットワークが存在しなければ(例えばその代わりにアクセスリンクが存在す
る)、ステップ530は何も実行しない。ステップ530は送信ホストからのデ
ータフローを制御しなければならない送信ホストに対して情報を提供するが、そ
の情報はデータパケットDPがデータパケットスイッチネットワーク上を送信さ
れる場合にのみ送る必要がある。
【0063】 次のステップ535では、正しく受信されたデータパケットDPがバッファネ
ットワークに格納される。次のステップ540でデータパケットDPを受信ホス
トに送信する。ステップ545では、送信したデータパケットDPに関する状態
メッセージが受信ホストから返送されたか否かを確認する。状態メッセージが再
送信タイマーが時間切れになる前にバッファネットワークに到達していれば、ス
テップ555で状態メッセージがデータパケットDPの正確な受信を示すか不正
確な受信を示すかを確認する。ステップ550では、再送信タイマーが時間切れ
になったかを確認し、まだ時間切れになっていなければ、処理はステップ545
に戻る。
【0064】 しかし、再送信タイマーが時間切れになるまでに状態メッセージが受信されな
いか、ステップ555で1つ以上のデータパケットDPが不正確に受信されたこ
とがわかれば、問題のデータパケットDPがステップ560で再送信される。次
のステップ565は状態メッセージS(X,Y)を送信ホストに返送して、デー
タパケットDPの再送信が必要なことを伝える。バッファネットワークと受信ホ
ストとの間にパケットスイッチネットワークが存在すれば、状態メッセージS(
X、Y)で起動するフロー制御アルゴリズムは送信ホストにデータフローを低減
させるが、さもなければ、送信ホストからのデータフローは影響を受けない。
【0065】 本発明の別の実施例に拠れば、ステップ560と565は逆の順序か並列的に
実行される。これらの相対的な順序は当該ステップの効果には無関係である。
【0066】 ステップ565のあと、処理はステップ545に戻り、再送信されたデータパ
ケットDPの状態メッセージが受信されたか否かを確認する。データパケットが
正しいことを示す状態報告がバッファネットワークに届くとすぐに、このデータ
パケットDPに対する処理はステップ545からステップ555を経由して最終
ステップ570に進む。この最後のステップ570は状態メッセージS(X、Y
)を送信ホストに返送して、データパケットを受信ホストが正確に受信したこと
を示す。
【0067】 図6は本発明の全体構成を示す図面である。固定されていても移動局であって
も良い送信ホストがここでは第1の汎用インターフェース600で表現されてい
る。固定局又は移動局いずれであっても良い受信ホストは、第2の汎用インター
フェース650で表されている。バッファネットワークIWUは第1と第2のイ
ンターフェース600,650と接続されている。
【0068】 バッファネットワークIWUは第1のインターフェース600からデータパケ
ットDPを受信するための手段610と、データパケットを格納するための格納
手段620、第2のインターフェース650を介してデータパケットDPを送信
する送信手段630、状態メッセージS(X,Y)を作成して図5に示した方法
に従ってバッファネットワークIWU全体の作動を制御する処理ユニット640
とを具備する。
【0069】 受信手段610はデータパケットDPを受信することとは別に、データパケッ
トDPが正しく受信されたか否かを決定して、受信したデータパケットDPの状
態に応じて、第1の状態メッセージS(X、−)を作成する。さらに、受信手段
610は処理手段640からの支持に従ってデータパケットを廃棄しなければな
らない場合がある。これは、インターフェース600のバンド幅/容量がインタ
ーフェース650の容量を上回っているときにおきる。その種の喪失が発生した
ことを示す第1の状態メッセージS(X、−)が、データパケットを廃棄した後
で、受信手段610によって作成される。
【0070】 この第1の状態メッセージS(X、−)は送信ホストに返送される。第1の状
態メッセージS(X、−)はさらに処理手段640に送信される。さらに、手段
610は必要なときはいつでもデータパケットDPの再送信要求を作成する。既
に述べたように、状態メッセージS(X、−)はそれ自体送信ホストに対する再
送信要求と解釈されうることは当然である。手段610で正しく受信されたデー
タパケットDPは、格納手段620に転送されて一時的に格納される。
【0071】 送信手段630は格納手段620からデータパケットDPを取り出し、インタ
ーフェース650を経由して受信ホストに送信する。送信されたデータパケット
DPに対して、受信ホストは、受信ホストの位置におけるデータパケットDPの
状態を示す正又は負の受信確認メッセージAck+−を第2の状態メッセージを
返送する。処理手段640は第2の状態メッセージAck+−を受信して、第1
の状態メッセージS(X、−)と第2の状態メッセージAck+−から決定され
る、第3と組み合わせた状態メッセージS(X、Y)を作成する。第3の状態メ
ッセージS(X,Y)は、バッファネットワークの前後において、所定のデータ
パケット又はデータパケットのグループが、対応する通信レグ上を正しく送信さ
れたかに関する全体的な状態を示すものである。第3の状態メッセージS(X、
Y)は、処理手段からインターフェース600を介して送信ホストに返送される
【0072】 格納手段620に一時的に格納されていた特定のデータパケットDPは、デー
タパケットが受信ホストによって正しく受信されたことを示すデータパケットの
ための第2の状態メッセージAck+が受信されれば即座に消去することができ
る。データパケットDPはもちろんもっと後の適当なときに消去しても良い。
【0073】 以上本発明について説明したが、上述の発明は多くの変形が可能であることは
容易に理解されるはずである。これらの変形も本発明とは異なるものと解釈すべ
きではなく、添付の請求項は当業者に自明なこれら全ての変形例を含むものと解
釈しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 上述のスライディングウインドウプロトコルを使用した既知の方
法を示すものである。
【図2】 本発明に基づく基本的な方法のシーケンスを示すものである。
【図3】 本発明に基づくシステムのブロック図である。
【図4】 データパケット通信を行い状態情報を作成する本発明の方法の実
施例を示す図である。
【図5】 バッファネットワークが実施する本発明にかかる方法の実施例を
示すフロー図である。
【図6】 本発明に基づくシステムのブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZA,ZW (72)発明者 スヴェンソン, アンデルス スウェーデン国 エス−416 72 イエテ ボリ, エル.ムンケベックスガタン 7 ディー Fターム(参考) 5K030 GA03 HA08 HB12 HC01 HC09 JL01 JT09 LA02 LB11 LC03 5K034 AA02 DD03 EE03 EE11 FF11 FF13 HH01 HH11 KK28 MM03 MM16 NN26 【要約の続き】 ム全体の効率が顕著に改善される。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのアクセスリンク(310)と少なくとも1
    つのパケットスイッチネットワーク(325)を介して第1のホスト(305)
    と第2のホスト(330)との間でデータパケット通信を行う方法であって、 バッファネットワーク(320)がアクセスリンク(310)とパケットスイ
    ッチネットワーク(325)の両方と接続され、 パケットスイッチネットワーク(325)がデータパケット(DP)の連続配
    信を提供し、 第1のホスト(305)と第2のホスト(330)は信頼性の高いスライディ
    ングウインドウ通信プロトコルでデータパケット(DP)通信を行い、 受信ホスト(650)が受信したデータパケット(DP)の状態を表すデ
    ータパケット状態情報(Ack+−)をフィードバックし、 喪失又は変質して受信されたデータパケット(DP)は送信ホスト(60
    0)から再送信され、 バッファネットワーク(IWU)に収容された送信ホスト(600)からデー
    タパケット(DP)を受信し(500)、 送信ホスト(600)に受信したデータパケット(DP)の状態を連絡し(5
    20,525)、 正しく受信されたデータパケット(DP)をバッファネットワーク(IWU)
    中に格納し(530)、 格納されたデータパケット(DP)のそれぞれをバッファネットワーク(IW
    U)から受信ホスト(650)に送信し(535)、 受信ホスト(650)に到達する前にデータパケット(DP)が喪失するか、
    受信ホスト(650)がエラーを含むデータパケットを受信したときは、バッフ
    ァネットワーク(IWU)から受信ホスト(650)に格納されたデータパケッ
    ト(DP)の再送信を行い、 当該方法はさらに、 喪失又は変質したデータパケット(DP)毎に、データパケットの喪失又は変
    質がアクセスリンク(310)で発生したかパケットスイッチネットワーク(3
    25)で発生したかを示す、状態メッセージ(S(X,Y))を送信ホスト(6
    00)に返送(560、565)することを含む方法。
  2. 【請求項2】 送信ホスト(600)において状態メッセージ(S(X,Y
    ))を確認し、 データパケット(DP)がパケットスイッチネットワーク(325)で喪失又
    は変質した場合にのみ送信ホスト(600)において混雑制御動作を実施する請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 送信ホスト(600)は固定ホスト(330)であり、 受信ホスト(650)は移動ホスト(305)であり、 信頼性の高いスライディングウインドウプロトコルはTCP型のものであり、 バッファネットワーク(320)は送信ホスト(600)からデータパケット
    (DP)を受信し、 選択的受信確認アルゴリズムにしたがって、バッファネットワーク(320)
    で正しく受信されたデータパケット(DP)がどれであるかを送信ホスト(60
    0)に連絡し、 正しく受信したデータパケット(DP)を受信ホスト(650)に対してロー
    カル再送信アルゴリズムに従って送信することを特徴とする請求項1又は2に記
    載された方法。
  4. 【請求項4】 送信ホスト(600)は固定ホスト(330)であり、 受信ホスト(650)は移動ホスト(305)であり、 信頼性の高いスライディングウインドウプロトコルはISO 8073型であ
    り、 バッファネットワーク(320)は、 送信ホスト(600)からパケットスイッチネットワーク(325)を介
    してデータパケット(DP)を受信し、 送信ホスト(600)に対して、TP4アルゴリズムにしたがって、バッ
    ファネットワーク(320)によって正しく受信されたデータパケット(DP)
    を連絡し、 正しく受信したデータパケット(DP)を受信ホスト(650)に対して
    ローカル再送信アルゴリズムに従って送信する請求項1又は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 送信ホスト(600)は移動ホスト(305)であり、 受信ホスト(650)は固定ホスト(330)であり、 バッファネットワーク(320)は、 送信ホスト(600)からデータパケット(DP)を受信し、 送信ホスト(600)に対して、バッファネットワーク(320)が正し
    く受信したデータパケット(DP)について連絡し、 正しく受信したデータパケット(DP)を選択的受信確認アルゴリズムに
    よって受信ホスト(540)に送信する請求項1又は2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 送信ホスト(600)は移動ホスト(305)であり、 受信ホスト(650)は移動ホスト(350)であり、 第1のバッファネットワーク(320)は、 送信ホスト(600)からデータパケット(DP)を受信し、 送信ホスト(600)に正しく受信したデータパケット(DP)を連絡し
    、 正しく受信したデータパケット(DP)をパケットスイッチネットワーク
    (325)に送信し、 第2のバッファネットワーク(335)は、 パケットスイッチネットワーク(325)からデータパケット(DP)を
    受信し、 受信したデータパケット(DP)を受信ホスト(650)にローカル再送信アル
    ゴリズムに従って送信する請求項1又は2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 状態メッセージ(S(X,Y))を受けたバッファネットワ
    ーク(IWU)は、 少なくとも1つのアクセスリンク(310)でデータパケット(DP)が送信
    されている第1のレートを推定し、 少なくとも1つのパケットスイッチネットワーク(325)でデータパケット
    (DP)が送信されている第2のレートを推定し、 第1のレートが第2のレートよりも大きければあふれたデータパケット(DP
    )を破棄する請求項1ないし6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 状態メッセージ(S(X,Y))を受信した送信ホスト(60
    0)は、 少なくとも1つのパケットスイッチネットワーク(325)に混雑しているデー
    タパケット(DP)の数を推定する請求項1ないし7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 信頼性の高いスライディングウインドウ通信プロトコルで第
    1のホストと第2のホストとの間でデータパケット通信を行うためのシステムで
    あって、 受信ホスト(650)が受信したデータパケット(DP)の状態を示す状態情報を
    作成し、 喪失又は変質したデータパケット(DP)は送信ホスト(600)から再送信さ
    れ、 システムは、 第1のホストが接続された少なくとも1つのアクセスリンクと、 第2のホストが接続された、パケット(DP)の継ぎ目の無い配信を提供する少
    なくとも1つのパケットスイッチネットワークと、 アクセスリンクとパケットスイッチネットワークの両方に接続された少なくと
    も1つのバッファネットワーク(IWU)とを有し、当該バッファネットワーク(
    IWU)が、 受信又は喪失したデータパケット(DP)が再送信されなければならないか否か
    を示す第1の状態メッセージ(S(X,−))を作成し、該第1の状態メッセー
    ジ(S(X,−))を送信ホスト(600)に返送するデータパケット(DP)受信
    手段と、 手段(610)が正しく受信したデータパケット(DP)を格納する手段(620)
    と、 手段(620)から格納されたデータパケットを取り出して当該データパケット
    (DP)を受信ホスト(650)に送信する手段(630)と、 受信ホスト(650)から第2の状態メッセージ(Ack+−)を受信する手段(
    610)から第1の状態メッセージ(S(X,−))を受信し、第1のメッセージ(
    S(X,−))と第2のメッセージ(Ack+−)に基づいて第3の状態メッセー
    ジ(S(X,Y))を作成し、当該第3の状態メッセージ(S(X,Y))を送信ホス
    ト(600)に送信する処理手段(640)を具備することを特徴とするシステム。
  10. 【請求項10】 第3の状態メッセージ(S(X,Y))は、特定のデータパ
    ケット(DP)がアクセスリンク又はパケットスイッチネットワークのどちらで喪
    失又は変質したかを示すものである請求項9に記載のシステム。
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