JPH10230143A - スパイラル型膜エレメントを用いた処理システムおよび処理方法 - Google Patents

スパイラル型膜エレメントを用いた処理システムおよび処理方法

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JPH10230143A
JPH10230143A JP3518797A JP3518797A JPH10230143A JP H10230143 A JPH10230143 A JP H10230143A JP 3518797 A JP3518797 A JP 3518797A JP 3518797 A JP3518797 A JP 3518797A JP H10230143 A JPH10230143 A JP H10230143A
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JP
Japan
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membrane element
outer peripheral
membrane
envelope
reverse osmosis
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JP3518797A
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English (en)
Inventor
Hajime Hisada
肇 久田
Yuji Nishida
祐二 西田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高負荷運転が可能でシステムコストを低減可
能な処理システムおよび処理方法を提供することであ
る。 【解決手段】 前処理システム100にスパイラル型膜
エレメント1を用い、逆浸透膜分離システム110に複
合逆浸透膜を有する逆浸透膜スパイラル型膜エレメント
101を用いる。スパイラル型膜エレメント1は、集水
管の外周面に独立または連続した複数の封筒状膜を巻回
するとともに、封筒状膜の間に原水スペーサを挿入し、
外周面を外周部流路材で被覆することにより構成され
る。逆浸透膜スパイラル型膜エレメント101の複合逆
浸透膜は、NaCl濃度500ppmの水溶液を供給液
として操作圧力7.5kgf/cm2 で運転した場合に
25℃で透過流束0.8m3 /m2 ・日以上およびNa
Cl除去率99%以上となる性能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆浸透膜スパイラ
ル型膜エレメントを用いた処理システムおよび処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】超純水等の製造に逆浸透膜(RO膜)分
離システムが用いられている。図9は逆浸透膜スパイラ
ル型膜エレメントを用いた従来の水処理システムの一例
を示す図である。図9の水処理システムは、凝集・沈殿
・濾過法と5〜10μmの保安フィルタ220を用いた
前処理システム200および逆浸透膜スパイラル型膜エ
レメント201を用いた逆浸透膜分離システム210か
らなる。
【0003】一般に河川水等の原水300は、凝集・沈
殿・砂濾過法により処理された後、その処理水はポンプ
305により、配管301を通じて保安フィルタ220
に供給され、保安フィルタ220の透過水が前処理水3
02として逆浸透膜スパイラル型膜エレメント201に
供給される。逆浸透膜スパイラル型膜エレメント201
は、前処理水302を処理水(透過水)303および濃
縮水304に分離する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の水処理システム
において、逆浸透膜スパイラル型膜エレメント201の
濃縮水量を減少させるかあるいは供給水量を増加させる
ことにより通常の2〜3倍の透過水量が得られるような
高負荷運転を行うことができれば、膜エレメントの本数
を減らしてシステムコストを低減することができる。
【0005】しかしながら、図9の従来の水処理システ
ムで逆浸透膜スパイラル型膜エレメント201を高負荷
運転すると、スケールの発生等により時間の経過ととも
に透過流束が低下するという問題が生じる。そのため、
図9の水処理システムでは、逆浸透膜スパイラル型膜エ
レメント201の本数を減らして高負荷運転することに
より、システムコストを低減することは困難であった。
【0006】本発明の目的は、高負荷運転が可能でシス
テムコストを低減可能な処理システムおよび処理方法を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る処理システムは、有孔中空管の外周面に独立
または連続した複数の封筒状膜を原液流路材を介して巻
回してなる第1の膜エレメントが前段に設けられ、有孔
中空管の外周面に10kgf/cm2 よりも低い操作圧
力で運転可能な封筒状の複合逆浸透膜を原液流路材とと
もに巻回してなる第2の膜エレメントが後段に設けら
れ、第1の膜エレメントの外周部側および両端部側から
原液が供給され、有孔中空管の少なくとも一方の開口端
から透過液が導出され、導出された透過液が第2の膜エ
レメントに供給されるものである。
【0008】本発明に係る処理システムにおいては、前
段の第1の膜エレメントの外周面および両端面が外装材
で被覆されずに開放状態にされているため、原液を膜エ
レメントの外周部側および両端部側から供給し、全量濾
過を行うことができる。これにより、第1の膜エレメン
トにより原液が前処理され、前処理された原液が第2の
膜エレメントに供給される。
【0009】また、後段の第2の膜エレメントが10k
gf/cm2 よりも低い操作圧力で運転可能な封筒状の
複合逆浸透膜を有するので、低い操作圧力で高い透過流
束が得られる。
【0010】これらの結果、第2の膜エレメントを高負
荷運転した場合に長期間にわたって高い透過流束を維持
することが可能となる。したがって、第2の膜エレメン
トの本数を減らしてシステムコストを低減することがで
きる。
【0011】また、原液が第1の膜エレメントの外周部
側および両端部側から供給されるので、汚染物質が膜エ
レメントの外周部および両端部で捕捉される。したがっ
て、例えば透過水等による逆流洗浄で汚染物質を均一に
除去することが可能となる。その結果、長期間にわたっ
て前処理水の水質を維持することができる。
【0012】また、上記の第1の膜エレメントの構造に
よれば、全量濾過により膜エレメントと圧力容器との間
の空隙部にデッドスペースが形成されないので、膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部において流体の滞留が
生じない、したがって、有機物を含有する流体の前処理
を行った場合でも、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分
解による悪臭の発生、分離膜の分解等の問題が起こら
ず、高い信頼性が得られる。
【0013】さらに、第1の膜エレメントの外周部側お
よび両端部から原液が供給され、膜エレメントに全方向
から圧力が加わり、軸方向に変位を起こさせるような圧
力が加わらないので、有孔中空管に巻回された封筒状膜
が竹の子状に変形することがない。それにより、パッキ
ンホルダが不要となり、外装材も不要であるので、第1
の膜エレメントの部品コストおよび製造コストが低減さ
れる。また、全量濾過が行われるので、原液を供給する
ポンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得
られる。これらの結果、前処理のコストが低減される。
【0014】第2の発明に係る処理システムは、有孔中
空管の外周面に独立または連続した複数の封筒状膜を原
液流路材を介して巻回し、かつ一端部を封止してなる第
1の膜エレメントが前段に設けられ、有孔中空管の外周
面に10kgf/cm2 よりも低い操作圧力で運転可能
な封筒状の複合逆浸透膜を原液流路材とともに巻回して
なる第2の膜エレメントが後段に設けられ、第1の膜エ
レメントの外周部側および両端部側から原液が供給さ
れ、有孔中空管の少なくとも一方の開口端から透過液が
導出され、導出された透過液が第2の膜エレメントに供
給されるものである。
【0015】本発明に係る処理システムにおいては、前
段の第1の膜エレメントの外周面および一端面が外装材
で被覆されずに開放状態にされているため、原液を膜エ
レメントの外周部側および一端部側から供給し、全量濾
過を行うことができる。これにより、第1の膜エレメン
トにより原液が前処理され、前処理された原液が第2の
膜エレメントに供給される。
【0016】また、後段の第2の膜エレメントが10k
gf/cm2 よりも低い操作圧力で運転可能な封筒状の
複合逆浸透膜を有するので、低い操作圧力で高い透過流
束が得られる。
【0017】これらの結果、第2の膜エレメントを高負
荷運転した場合に長期間にわたって高い透過流束を維持
することが可能となる。したがって、第2の膜エレメン
トの本数を減らしてシステムコストを低減することがで
きる。
【0018】また、原液が第1の膜エレメントの外周部
側および一端部側から供給されるので、汚染物質が膜エ
レメントの外周部および一端部で捕捉される。したがっ
て、例えば透過水等による逆流洗浄で汚染物質を均一に
除去することが可能となる。その結果、長期間にわたっ
て前処理水の水質を維持することができる。
【0019】特に、第1の膜エレメントでは、封止され
た端部側に原液を供給するスペースが不要となるので、
膜エレメントを収納する圧力容器を小型化することがで
きる。また、圧力容器の原液入口の側に膜エレメントの
封止された端部を配置することにより、原液導入時に原
液の動圧により膜エレメントの端面に汚れが付着するこ
とを防止することができる。
【0020】また、上記の第1の膜エレメントの構造に
おいても、全量濾過により膜エレメントと圧力容器との
間の空隙部にデッドスペースが形成されないので、微生
物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発生、分
離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が得られ
る。
【0021】さらに、第1の膜エレメントの全方向から
圧力が加わり、軸方向に変位を起こさせるような圧力が
加わらないので、有孔中空管に巻回された封筒状膜が竹
の子状に変形することがない。それにより、パッキンホ
ルダが不要となり、外装材も不要であるので、第1の膜
エレメントの部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。これらの結果、前処理のコストが低減される。
【0022】第3の発明に係る処理システムは、有孔中
空管の外周面に独立または連続した複数の封筒状膜を原
液流路材を介して巻回し、かつ両端部を封止してなる第
1の膜エレメントが前段に設けられ、有孔中空管の外周
面に10kgf/cm2 よりも低い操作圧力で運転可能
な封筒状の複合逆浸透膜を原液流路材とともに巻回して
なる第2の膜エレメントが後段に設けられ、第1の膜エ
レメントの外周部側から原液が供給され、有孔中空管の
少なくとも一方の開口端から透過液が導出され、導出さ
れた透過液が第2の膜エレメントに供給されるものであ
る。
【0023】本発明に係る処理システムにおいては、前
段の第1の膜エレメントの外周面が外装材で被覆されず
に開放状態にされているため、原液を膜エレメントの外
周部側から供給し、全量濾過を行うことができる。これ
により、第1の膜エレメントにより原液が前処理され、
前処理された原液が第2の膜エレメントに供給される。
【0024】また、後段の第2の膜エレメントが10k
gf/cm2 よりも低い操作圧力で運転可能な封筒状の
複合逆浸透膜を有するので、低い操作圧力で高い透過流
束が得られる。
【0025】これらの結果、第2の膜エレメントを高負
荷運転した場合に長期間にわたって高い透過流束を維持
することが可能となる。したがって、第2の膜エレメン
トの本数を減らしてシステムコストを低減することがで
きる。
【0026】また、原液が第1の膜エレメントの外周部
側から供給されるので、汚染物質が膜エレメントの外周
部で捕捉される。したがって、例えば透過水等による逆
流洗浄で汚染物質を均一に除去することが可能となる。
その結果、長期間にわたって前処理水の水質を維持する
ことができる。
【0027】特に、第1の膜エレメントでは、封止され
た両端部側に原液を供給するスペースが不要となるの
で、膜エレメントを収納する圧力容器を小型化すること
ができる。また、圧力容器の原液入口の側に膜エレメン
トの封止された両端部の一方を配置することにより、原
液導入時に原液の動圧により膜エレメントの端面に汚れ
が付着することを防止することができる。
【0028】また、上記の第1の膜エレメントの構造に
おいても、全量濾過により膜エレメントと圧力容器との
間の空隙部にデッドスペースが形成されないので、微生
物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発生、分
離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が得られ
る。
【0029】さらに、第1の膜エレメントの全方向から
圧力が加わり、軸方向に変位を起こさせるような圧力が
加わらないので、有孔中空管に巻回された封筒状膜が竹
の子状に変形することがない。それにより、パッキンホ
ルダが不要となり、外装材も不要であるので、第1の膜
エレメントの部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。これらの結果、前処理のコストが低減される。
【0030】特に、第1、第2または第3の発明に係る
処理システムにおいて、複合逆浸透膜が、2つ以上の反
応性のアミノ基を有する化合物と2つ以上の反応性の酸
ハライド基を有する多官能性酸ハロゲン化合物とからな
る負荷電性架橋ポリアミド系スキン層を微多孔性支持体
で支持し、そのポリアミド系スキン層の表面を正荷電性
基を有する有機重合体の架橋層で被覆してなり、ポリア
ミド系スキン層の比表面積が3以上であることが好まし
い。
【0031】この場合、第2の膜エレメントでは、Na
Cl濃度500ppmの水溶液を供給液として操作圧力
7.5kgf/cm2 で運転した場合に25℃で透過流
束が0.8m3 /m2 ・日以上となり、NaCl除去率
が99%となる性能が得られる。
【0032】それにより、第2の膜エレメントを10k
gf/cm2 よりも低い操作圧力で運転した場合でも、
十分な透過流束が得られる。したがって、第2の膜エレ
メントの本数を減らして高負荷運転を行っても長期間に
わたって高い透過流束が維持される。
【0033】また、第1、第2または第3の発明に係る
処理システムにおいて、複合逆浸透膜が、NaCl濃度
500ppmの水溶液を供給液として操作圧力7.5k
gf/cm2 で運転した場合に25℃で透過流束が0.
8m3 /m2 ・日以上となり、NaCl除去率が99%
となる性能を有することが好ましい。
【0034】これにより、第2の膜エレメントの本数を
減らして高負荷運転を行っても長期間にわたって高い透
過流束が維持される。
【0035】第4の発明に係る処理方法は、有孔中空管
の外周面に独立または連続した複数の封筒状膜を原液流
路材を介して巻回してなる第1の膜エレメントを前段に
設け、有孔中空管の外周面に10kgf/cm2 よりも
低い操作圧力で運転可能な封筒状の複合逆浸透膜を原液
流路材とともに巻回してなる第2の膜エレメントを後段
に設け、第1の膜エレメントの少なくとも外周部側から
原液を供給し、有孔中空管の少なくとも一方の開口端か
ら透過液を取り出し、取り出された透過液を第2の膜エ
レメントに供給するものである。
【0036】本発明に係る処理方法においては、前段の
第1の膜エレメントの少なくとも外周面が外装材で被覆
されずに開放状態にされているため、原液を膜エレメン
トの少なくとも外周部側から供給し、全量濾過を行うこ
とができる。これにより、第1の膜エレメントにより原
液が前処理され、前処理された原液が第2の膜エレメン
トに供給される。
【0037】また、後段の第2の膜エレメントが10k
gf/cm2 よりも低い操作圧力で運転可能な封筒状の
複合逆浸透膜を有するので、低い操作圧力で高い透過流
束が得られる。
【0038】これらの結果、第2の膜エレメントを高負
荷運転した場合に長期間にわたって高い透過流束を維持
することが可能となる。したがって、第2の膜エレメン
トの本数を減らしてシステムコストを低減することがで
きる。
【0039】また、原液が第1の膜エレメントの少なく
とも外周部側から供給されるので、汚染物質が膜エレメ
ントの少なくとも外周部で捕捉される。したがって、例
えば透過水等による逆流洗浄で汚染物質を均一に除去す
ることが可能となる。その結果、長期間にわたって前処
理水の水質を維持することができる。
【0040】また、上述のような濾過形態のために第1
の膜エレメントの外周部にデッドスペースが形成されな
いので、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪
臭の発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼
性が得られる。
【0041】さらに、第1の膜エレメントに全方向から
圧力が加わるので、膜エレメントの変形の問題が生じ
ず、パッキンホルダおよび外装材が不要となるので、第
1の膜エレメントの部品コストおよび製造コストが低減
される。また、全量濾過が行われるので、原液を供給す
るポンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が
得られる。これらの結果、前処理のコストが低減され
る。
【0042】特に、第4の発明に係る処理方法におい
て、複合逆浸透膜が、2つ以上の反応性のアミノ基を有
する化合物と2つ以上の反応性の酸ハライド基を有する
多官能性酸ハロゲン化合物とからなる負荷電性架橋ポリ
アミド系スキン層を微多孔性支持体で支持し、そのポリ
アミド系スキン層の表面を正荷電性基を有する有機重合
体の架橋層で被覆してなり、ポリアミド系スキン層の比
表面積が3以上であることが好ましい。
【0043】この場合、第2の膜エレメントでは、Na
Cl濃度500ppmの水溶液を供給液として操作圧力
7.5kgf/cm2 で運転した場合に25℃で透過流
束が0.8m3 /m2 ・日以上となり、NaCl除去率
が99%となる性能が得られる。
【0044】それにより、第2の膜エレメントを10k
gf/cm2 よりも低い操作圧力で運転した場合でも、
十分な透過流束が得られる。したがって、第2の膜エレ
メントの本数を減らして高負荷運転を行っても長期間に
わたって高い透過流束が維持される。
【0045】また、第4の発明に係る処理方法におい
て、複合逆浸透膜が、NaCl濃度500ppmの水溶
液を供給液として操作圧力7.5kgf/cm2 で運転
した場合に25℃で透過流束が0.8m3 /m2 ・日以
上となり、NaCl除去率が99%となる性能を有する
ことが好ましい。
【0046】これにより、第2の膜エレメントの本数を
減らして高負荷運転を行っても長期間にわたって高い透
過流束が維持される。
【0047】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例における
水処理システムを示す図である。
【0048】図1の水処理システムは、スパイラル型膜
エレメント1を用いた前処理システム100および逆浸
透膜スパイラル型膜エレメント101を用いた逆浸透膜
分離システム110からなる。
【0049】河川水等の原水120は、凝集・沈殿・砂
濾過法により処理された後、その処理水はポンプ125
により、配管121を通じてスパイラル型膜エレメント
1に供給される。スパイラル型膜エレメント1は、全量
濾過により透過水122を導出する。スパイラル型膜エ
レメント1により得られた透過水122は、前処理水と
して逆浸透膜スパイラル型膜エレメント101に供給さ
れる。
【0050】逆浸透膜スパイラル型膜エレメント101
は、供給された前処理水を処理水(透過水)123およ
び濃縮水124に分離する。
【0051】図2は図1の前処理システム100に用い
られるスパイラル型膜エレメント1の一部切欠き斜視図
である。また、図3は図2のスパイラル型膜エレメント
1の封筒状膜の一例を示す横断面図であり、図4は図2
のスパイラル型膜エレメント1の封筒状膜の他の例を示
す横断面図である。
【0052】図2に示すスパイラル型膜エレメント1
は、有孔中空管からなる集水管2の外周面にそれぞれ独
立した複数の封筒状膜3または連続した複数の封筒状膜
3を巻回することにより構成されるスパイラル状膜要素
1aを含む。封筒状膜3の間には、封筒状膜3どうしが
密着して膜面積が狭くなることを防止するため、および
原水の流路を形成するために原水スペーサ(原液流路
材)4が挿入されている。また、スパイラル状膜要素1
aの外周面は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリス
チレン等のプラスチック、金属、ゴムまたは繊維等によ
り形成されるネットからなる外周部流路材5で覆われて
いる。
【0053】図3および図4に示すように、封筒状膜3
は、透過水スペーサ(透過液流路材)6の両面に2枚の
分離膜7を重ね合わせて3辺を接着することにより形成
され、その封筒状膜3の開口部が集水管2の外周面に取
り付けられている。分離膜7としては、10kgf/c
2 以下で運転される低圧逆浸透膜、限外濾過膜、精密
濾過膜等が用いられる。
【0054】図3の例では、複数の封筒状膜3がそれぞ
れ独立した分離膜7により形成される。図4の例では、
複数の封筒状膜3が連続した分離膜7を折り畳むことに
より形成される。
【0055】原水スペーサ4の厚みが0.5mmよりも
大きいと、原水中の汚染物質を膜エレメント1の少なく
とも外周部で捕捉しにくくなる。一方、原水スペーサ4
の厚みが0.1mmよりも小さいと、封筒状膜3どうし
が接触しやすくなり、膜面積が小さくなる。したがっ
て、原水スペーサ4の厚みは0.1mm以上0.5mm
以下であることが好ましい。
【0056】また、外周部流路材5の厚みが30mmよ
りも大きいと、膜エレメント1を収納する圧力容器に対
する膜エレメント1の容積効率が小さくなる。一方、外
周部流路材5の厚みが0.6mmよりも小さいと、透過
水の逆流洗浄時に膜エレメント1の少なくとも外周部に
付着した汚染物質を系外に排出しにくくなる。したがっ
て、外周部流路材5の厚みは0.6mm以上30mm以
下であることが好ましい。
【0057】図5は図2のスパイラル型膜エレメント1
の運転方法の一例を示す断面図である。図5に示すよう
に、圧力容器(耐圧容器)10は、筒形ケース11およ
び1対の端板12a,12bにより構成される。一方の
端板12aには原水入口13が形成され、他方の端板1
2bには原水出口15が形成されている。また、他方の
端板12bの中央部には透過水出口14が設けられてい
る。
【0058】スパイラル型膜エレメント1が筒型ケース
11内に収納され、筒状ケース11の両方の開口端がそ
れぞれ端板12a,12bで封止される。集水管2の一
方の端部は端板12bの透過水出口14に嵌合され、他
方の端部にはエンドキャップ16が装着される。端板1
2bの原水出口15には、配管17およびバルブ18が
接続される。
【0059】スパイラル型膜エレメント1の運転時に
は、原水51を圧力容器10の原水入口13から圧力容
器10の内部に導入する。原水51は、スパイラル型膜
エレメント1の少なくとも外周部側から原水スペーサ4
に沿って封筒状膜3間に浸入する。図5の例では、原水
51がスパイラル型膜エレメント1の外周部側および両
端部側から封筒状膜3間に浸入する。分離膜7を透過し
た透過水が透過水スペーサ6に沿って集水管2の内部に
流れ込む。それにより、圧力容器10の透過水出口14
から透過水52が取り出される。このようにして、全量
濾過が行われる。
【0060】この場合、濁質物質等の汚染物質は膜エレ
メント1の少なくとも外周部(図5の例では外周部およ
び両端部)で捕捉されるほど原水スペーサ4の厚さが薄
いため、膜エレメント1の少なくとも外周部に汚染物質
によるケーク層が形成される。膜エレメント1の少なく
とも外周部ではケーク層によるケーク濾過が行われ、膜
エレメント1の内部では分離膜7による膜濾過が行われ
る。
【0061】なお、バルブ18を開いて原水出口15か
ら一部原水を取り出してもよい。この場合、膜エレメン
ト1の外周部で原水の流れを形成することができる。そ
れにより、原水中の汚染物質の沈降を抑制しつつ汚染物
質の一部を圧力容器10の外部に排出することができ
る。
【0062】一定時間濾過を行った後、透過側から透過
水による逆流洗浄を行う。逆流洗浄時は、集水管2から
逆濾過された透過水が原水スペーサ4に沿って少なくと
も外周部に向かって流れる。それにより、膜エレメント
1の少なくとも外周部に捕捉された汚染物質が容易に剥
離する。このとき、原水入口13から原水を供給しつつ
バルブ18を開放すると、剥離した汚染物質が系外に排
出される。その結果、透過流束が逆流洗浄前と比較して
格段に回復する。
【0063】図1の前処理システム100のスパイラル
型膜エレメント1では、全量濾過により原水121の前
処理が行われる。したがって、逆浸透膜分離システム1
10の逆浸透膜スパイラル型膜エレメント101には前
処理された原水(前処理水)が供給される。
【0064】また、上記のスパイラル型膜エレメント1
においては、前述のような濾過形態により膜エレメント
1と圧力容器10との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解
による悪臭の発生、分離膜の分解等の問題が発生せず、
高い信頼性が得られる。これにより、逆浸透膜分離シス
テム110に供給する前処理水の水質を長期間にわたっ
て維持することが可能となる。
【0065】また、膜エレメント1に全方向から圧力が
加わるので、膜エレメント1の変形の問題が生じず、パ
ッキンホルダおよび外装材が不要となる。それにより、
部品コストおよび製造コストが低減される。また、全量
濾過により高回収率で運転が行われるので、原水を供給
するポンプに大きなものを用いる必要がない。この結
果、前処理システム100のコストが低減される。
【0066】図6は図1の前処理システム100に用い
られるスパイラル型膜エレメントの他の例を示す正面図
である。図6では、外周部流路材の図示が省略されてい
る。
【0067】図6(a)のスパイラル型膜エレメント1
においては、スパイラル状膜要素1aの両端部が樹脂層
19で封止されている。図6(b)のスパイラル型膜エ
レメント1においては、スパイラル状膜要素1aの一端
部が樹脂層19で封止されている。
【0068】図6(a),(b)のスパイラル型膜エレ
メント1では、製造時の作業工程が増加するが、膜エレ
メント1の両端部または一端部に原水を供給するスペー
スが不要となる。したがって、圧力容器を小型化するこ
とができ、圧力容器内に膜エレメント1を収納してなる
スパイラル型膜モジュールを小型化することができる。
【0069】また、膜エレメント1の樹脂層19で封止
された端部を圧力容器の原水入口の側に配置することに
より、原水導入時に原水の動圧により膜エレメント1の
端面に汚れが付着することを防止することができる。
【0070】図7は図1の逆浸透膜分離システム110
に用いられる逆浸透膜スパイラル型膜エレメント101
の一部切欠き斜視図である。
【0071】図7に示す逆浸透膜スパイラル型膜エレメ
ント101は、透過水スペーサ25の両面に逆浸透膜2
6を重ね合わせて3辺を接着することにより封筒状膜
(袋状膜)23を形成し、その封筒状膜23の開口部を
有孔中空管からなる集水管22に取り付け、ネット状
(網状)の原水スペーサ(原液流路材)24とともに集
水管22の外周面にスパイラル状に巻回することにより
構成される。
【0072】図7に示すように、原水51は逆浸透膜ス
パイラル型膜エレメント101の一方の端面側から供給
される。この原水51は原水スペーサ24に沿って流
れ、逆浸透膜スパイラル型膜エレメント101の他方の
端面側から濃縮水53として排出される。このように、
原水スペーサ24により原水流路が形成される。原水5
1が原水スペーサ24に沿って流れる過程で逆浸透膜2
6を透過した透過水52が透過水スペーサ25に沿って
集水管22の内部に流れ込み、集水管22の端部から排
出される。
【0073】封筒状膜23を構成する逆浸透膜26とし
ては、2つ以上の反応性のアミノ基を有する化合物と2
つ以上の反応性の酸ハライド基を有する多官能性酸ハロ
ゲン化合物とからなる負荷電性架橋ポリアミド系スキン
層およびこれを支持する微多孔性支持体からなり、ポリ
アミド系スキン層の比表面積が3以上で、かつポリアミ
ド系スキン層の表面を正荷電性基を有する有機重合体の
架橋層で被覆してなる複合逆浸透膜を用いる。
【0074】複合逆浸透膜の表面におけるポリアミド系
スキン層の比表面積は次式で定義される。
【0075】スキン層の比表面積=(スキン層の表面
積)/(微多孔性支持体の表面積) ここで、スキン層の表面積は、微多孔性支持体と接触し
ている面と反対側の面、すなわち、供給液と接触する側
の面の表面積である。また、微多孔性支持体の表面積
は、スキン層と接触している面の表面積である。
【0076】これらの表面積および比表面積は、一般に
表面粗さを求める手法を用いて求めることができ、例え
ば、表面積測定装置、比表面積測定装置、走査型電子顕
微鏡(SEMまたはFE−SEM)、透過型電子顕微鏡
(TEM)等を用いて測定することができる。なお、表
面積および比表面積の測定手法はこれらに限定されるも
のではない。
【0077】逆浸透膜スパイラル型膜エレメント101
において用いられる逆浸透膜26は、NaCl濃度50
0ppmの水溶液を供給液として操作圧力7.5kgf
/cm2 で運転した場合に25℃における透過流束が
0.8m3 /m2 ・日以上となり、NaCl除去率が9
9%以上となる基本性能を有する。これにより、逆浸透
膜26では、従来の逆浸透膜に比べて、同じNaCl除
去率を保持しながら操作圧力が半分以下となる。すなわ
ち、逆浸透膜26を従来の逆浸透膜と同様の操作圧力で
運転した場合には、2倍以上の透過流束が得られる。
【0078】逆浸透膜26の製造方法の一例を以下に示
す。なお、微多孔性支持体としては、ポリスルホン系限
外濾過膜を用いる。
【0079】3.0重量%のm−フェニレンジアミン、
0.15重量%のラウリル硫酸ナトリウム、3.0重量
%のトリエチルアミン、6.0重量%のカンファースル
ホン酸および5重量%のイソプロピルアルコールを含有
した水溶液を、多孔性ポリスルホン支持膜に数秒間接触
させて、余分の溶液を除去して支持膜上に前記溶液の層
を形成する。
【0080】次いで、この支持膜の表面に、0.20重
量%のトリメシン酸クロライドおよび0.05重量%の
イソプロピルアルコールを含むIP1016(出光化学
株式会社製イソパラフィン系炭化水素油)溶液を接触さ
せ、その後120℃の熱風乾燥機の中で3分間保持し
て、支持膜上に重合体薄膜を形成させ、複合逆浸透膜を
得る。
【0081】図8は図1の実施例および比較例の水処理
システムにおける透過流束の経時変化を示す図である。
比較例の水処理システムは、図1の水処理システムにお
いて前処理システム100の代わりに図9の前処理シス
テム200を用いたものである。
【0082】図8において、L1は、実施例の水処理シ
ステムにおいて逆浸透膜スパイラル型膜エレメント10
1を通常の3倍の透過水量が得られるように高負荷運転
した場合の透過流束を示し、L2は、比較例の水処理シ
ステムにおいて逆浸透膜スパイラル型膜エレメント10
1を通常の3倍の透過水量が得られるように高負荷運転
した場合の透過流束を示す。また、L3は、実施例の水
処理システムにおいて逆浸透膜スパイラル型膜エレメン
ト101を通常運転した場合の透過流束を示し、L4
は、比較例の水処理システムにおいて逆浸透膜スパイラ
ル型膜エレメント101を通常運転した場合の透過流束
を示す。図8においては、通常運転時の透過流束を1と
している。
【0083】図8からわかるように、実施例の水処理シ
ステムでは、逆浸透膜スパイラル型膜エレメント101
を高負荷運転しても、長期間にわたって高い透過流束を
維持することができる。したがって、逆浸透膜スパイラ
ル型膜エレメント101の本数を減らして高負荷運転を
行うことにより、水処理システムのコストを低減するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における水処理システムを示
す図である。
【図2】図1の前処理システムに用いられるスパイラル
型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
【図3】図2のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の
一例を示す横断面図である。
【図4】図2のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の
他の例を示す横断面図である。
【図5】図2のスパイラル型膜エレメントの運転方法の
一例を示す断面図である。
【図6】図1の前処理システムに用いられるスパイラル
型膜エレメントの他の例を示す正面図である。
【図7】図1の逆浸透膜分離システムに用いられる逆浸
透膜スパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図であ
る。
【図8】実施例および比較例の水処理システムにおける
逆浸透膜スパイラル型膜エレメントの透過流束の経時変
化を示す図である。
【図9】従来の水処理システムの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 スパイラル型膜エレメント 1a スパイラル状膜要素 2 集水管 3 封筒状膜 4 原水スペーサ 5 外周部流路材 6 透過水スペーサ 7 分離膜 10 圧力容器 13 原水入口 14 透過水出口 100 前処理システム 101 逆浸透膜エレメント 110 逆浸透膜分離システム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜を原液流路材を介して巻回してなる第
    1の膜エレメントが前段に設けられ、有孔中空管の外周
    面に10kgf/cm2 よりも低い操作圧力で運転可能
    な封筒状の複合逆浸透膜を原液流路材とともに巻回して
    なる第2の膜エレメントが後段に設けられ、前記第1の
    膜エレメントの外周部側および両端部側から原液が供給
    され、前記有孔中空管の少なくとも一方の開口端から透
    過液が導出され、導出された透過液が前記第2の膜エレ
    メントに供給されることを特徴とする処理システム。
  2. 【請求項2】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜を原液流路材を介して巻回し、かつ一
    端部を封止してなる第1の膜エレメントが前段に設けら
    れ、有孔中空管の外周面に10kgf/cm2 よりも低
    い操作圧力で運転可能な封筒状の複合逆浸透膜を原液流
    路材とともに巻回してなる第2の膜エレメントが後段に
    設けられ、前記第1の膜エレメントの外周部側および他
    端部側から原液が供給され、前記有孔中空管の少なくと
    も一方の開口端から透過液が導出され、導出された透過
    液が前記第2の膜エレメントに供給されることを特徴と
    する処理システム。
  3. 【請求項3】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜を原液流路材を介して巻回し、かつ両
    端部を封止してなる第1の膜エレメントが前段に設けら
    れ、有孔中空管の外周面に10kgf/cm2 よりも低
    い操作圧力で運転可能な封筒状の複合逆浸透膜を原液流
    路材とともに巻回してなる第2の膜エレメントが後段に
    設けられ、前記第1の膜エレメントの外周部側から原液
    が供給され、前記有孔中空管の少なくも一方の開口端か
    ら透過液が導出され、導出された透過液が前記第2の膜
    エレメントに供給されることを特徴とする処理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記複合逆浸透膜は、2つ以上の反応性
    のアミノ基を有する化合物と2つ以上の反応性の酸ハラ
    イド基を有する多官能性酸ハロゲン化合物とからなる負
    荷電性架橋ポリアミド系スキン層を微多孔性支持体で支
    持し、前記ポリアミド系スキン層の表面を正荷電性基を
    有する有機重合体の架橋層で被覆してなり、前記ポリア
    ミド系スキン層の比表面積が3以上であることを特徴と
    する請求項1、2または3記載の処理システム。
  5. 【請求項5】 前記複合逆浸透膜は、NaCl濃度50
    0ppmの水溶液を供給液として操作圧力7.5kgf
    /cm2 で運転した場合に25℃で透過流束が0.8m
    3 /m2 ・日以上およびNaCl除去率が99%以上と
    なる性能を有することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の処理システム。
  6. 【請求項6】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜を原液流路材を介して巻回してなる第
    1の膜エレメントを前段に設け、有孔中空管の外周面に
    10kgf/cm2 よりも低い操作圧力で運転可能な封
    筒状の複合逆浸透膜を原液流路材とともに巻回してなる
    第2の膜エレメントを後段に設け、前記第1の膜エレメ
    ントの少なくとも外周部側から原液を供給し、前記有孔
    中空管の少なくとも一方の開口端から透過液を取り出
    し、取り出された透過液を前記第2の膜エレメントに供
    給することを特徴とする処理方法。
  7. 【請求項7】 前記複合逆浸透膜は、2つ以上の反応性
    のアミノ基を有する化合物と2つ以上の反応性の酸ハラ
    イド基を有する多官能性酸ハロゲン化合物とからなる負
    荷電性架橋ポリアミド系スキン層を微多孔性支持体で支
    持し、前記ポリアミド系スキン層の表面を正荷電性基を
    有する有機重合体の架橋層で被覆してなり、前記ポリア
    ミド系スキン層の比表面積が3以上であることを特徴と
    する請求項6記載の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記複合逆浸透膜は、NaCl濃度50
    0ppmの水溶液を供給液として操作圧力7.5kgf
    /cm2 で運転した場合に25℃で透過流束が0.8m
    3 /m2 ・日以上およびNaCl除去率が99%以上と
    なる性能を有することを特徴とする請求項6また7記載
    の処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355242B1 (ko) * 1999-11-01 2002-10-09 (주)로텍 멀티 여과부리프가 구비된 나권형 역삼투 모듈
WO2014129399A1 (ja) * 2013-02-20 2014-08-28 栗田工業株式会社 多段逆浸透膜装置及びその運転方法
JP2018079451A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 オルガノ株式会社 逆浸透膜処理システムおよび逆浸透膜処理方法

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