JP2003181248A - 分離膜モジュール及びモジュールアセンブリ - Google Patents
分離膜モジュール及びモジュールアセンブリInfo
- Publication number
- JP2003181248A JP2003181248A JP2001386207A JP2001386207A JP2003181248A JP 2003181248 A JP2003181248 A JP 2003181248A JP 2001386207 A JP2001386207 A JP 2001386207A JP 2001386207 A JP2001386207 A JP 2001386207A JP 2003181248 A JP2003181248 A JP 2003181248A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- separation membrane
- header
- passage
- filtrate
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
が効率的に実施でき、長期にわたって濾過能力の低下が
少ない全量濾過用のコンパクトな分離膜モジュールの提
供。 【解決手段】 (a)端部が開口した状態でポッティン
グ材により固定された分離膜を有する分離膜エレメント
と、(b)内部に分離膜エレメントを収容するハウジン
グと、(c)内部に濾液室、該濾液室を貫く流路を形成
する濾液通路、排気室および該排気室を貫く流路を形成
する気体通路が配設され、ハウジングの上方端部に装着
する第一のヘッダと、(d)内部に原液室および該原液
室を貫く流路を形成する原液通路が配設されたハウジン
グの下方端部に装着する第二のヘッダとを有してなる分
離膜モジュール。
Description
井戸水・水道水等の上水の浄化、生活排水・産業排水等
の下排水の浄化、製薬工業・電子工業・食品工業等の工
業プロセス等に用いられる分離膜モジュール及びモジュ
ールアセンブリに関する。
分離性能に優れ、コンパクトな装置構成で大量かつ連続
的な処理ができることから、様々な用途で行われてい
る。
ル、限外濾過モジュール、逆浸透モジュールなどがあ
り、分離対象物質にあわせて適宜選定され使用されてい
る。例えば精密濾過モジュールは、10μm以下、特に
1μm以下の微粒子や微生物を効率よく除去することが
できる。
つ取り扱いを容易にするため、中空糸膜を円筒状やスク
リーン状に形成した中空糸膜モジュール、平膜をプリー
ツ状に折り返して円筒状に形成したプリーツ型モジュー
ル、あるいは平膜を平行に配置した平型モジュール等の
各種形態で用いられている。
ールを原水中に浸漬した状態で吸引し濾過を行う浸漬方
式、ポンプ等の加圧手段により原水を分離膜モジュール
に供給し濾過を行う加圧方式等がある。なかでも加圧方
式は、濾過差圧を高くとることができるため、高濾過流
束での運転が可能であり、原水水質が比較的良好な場合
に好ましく用いられる。例えば、近年、浄水場における
処理において、従来の塩素消毒では殺菌できない原虫の
問題が発生し、砂濾過後の水の処理に加圧方式が用いら
れている。
模な処理施設では、多数の分離膜モジュールが使用され
る。その場合、分離膜モジュールを複数設置したり、一
つの缶体の内部に多数本の分離膜モジュールを収容した
マルチ缶体等が用いられる。
置する場合には、各分離膜モジュールの接続のために多
くの配管類が必要となり、スペースやコストが増加する
問題があった。また、モジュール数の増加は施工時の取
り扱い性の問題もあった。一方、マルチ缶体の場合、ス
ペースの増加は抑えられるが、多数本の分離膜モジュー
ルを収容するにはその分大きな缶体を必要とし、コスト
の増加につながる問題があった。このため、浄水施設の
大型化に対応するため、コンパクトで大膜面積、且つ低
コストな分離膜モジュールが求められていた。
07579号には、ヘッダによりフィルタを連結する中
空繊維フィルタ・カートリッジ及びヘッドが開示されて
いる。この中空繊維フィルタでは、ケーシングの両端部
に移送ヘッダが装着され、一方の移送ヘッダには、供給
原料通路及び濾液通路が形成され、他方の移送ヘッダに
は、処理された供給原料通路が形成されている。この中
空繊維フィルタを各移送ヘッド部分で直列に連結するこ
とにより、配管点数を増やすことなく膜面積を増加させ
ることが可能となる。
空繊維フィルタは、中空繊維フィルタの一方の端部側よ
り供給原料を供給し、他方の端部側から処理された供給
原料を取り出す、いわゆるクロスフロー濾過用のフィル
タである。クロスフロー濾過方式は、中空繊維の表面に
原液の流れを与えながら濾過を行うことにより、表面に
閉塞物質が堆積しにくく、高濾過流束が得られる利点が
あるが、全量濾過方式と比べ大容量の原水ポンプが必要
になり、また動力費がかさむ問題があった。
原料通路が形成された移送ヘッダにおいて、この通路を
封鎖して使用する方法も例示されている。このようにし
て使用するといわゆる全量濾過方式となるが、一般に全
量濾過方式においては、例えば一定時間毎に逆通液によ
る逆洗が行われ逆洗終了時にフィルタ一次側の原水が排
出される。その際、逆洗の効果を十分に得るには、フィ
ルタ一次側の原水をフィルタ外部に完全に排出する必要
がある。しかしながら、前述の発明のフィルタを用い
て、例えばフィルタ下部に位置する処理された供給原料
通路を、バルブ操作により開閉し全量濾過を行った場
合、処理された供給原料通路が中空繊維フィルタの下部
と同じ高さに配置されているため、原水の排出が完全に
行われず中空繊維フィルタの下部を十分に洗浄できない
問題があった。また、フィルタを複数本連結した場合に
は排出がより困難になり、その傾向はより顕著であっ
た。
たもので、全量濾過用の分離膜モジュールを連結し大型
化した場合でも、逆洗の効果が十分に得られる分離膜モ
ジュール及びモジュールアセンブリを提供することを目
的とする。
ングの内部に分離膜エレメントを収容してなる分離膜モ
ジュールであって、(a)少なくとも一方の端部が開口
した状態でポッティング材により固定された分離膜を有
する分離膜エレメントと、(b)その内部に分離膜エレ
メントを収容するハウジングと、(c)ハウジングの上
方の端部に装着するヘッダであって、その内部に、濾液
室、該濾液室を貫く流路を形成する濾液通路、排気室お
よび該排気室を貫く流路を形成する気体通路が配設され
た第一のヘッダと、(d)ハウジングの下方の端部に装
着するヘッダであって、その内部に、原液室および該原
液室を貫く流路を形成する原液通路が配設された第二の
ヘッダと、を有してなることを特徴とする分離膜モジュ
ールである。
膜であることが好ましく、また、濾液通路出入口、気体
通路出入口および原液通路出入口が、隣接して配置され
る同型の分離膜モジュールの濾液通路出入口、気体通路
出入口および原液通路出入口に、それぞれ配管なしに接
続可能に構成されてなることが好ましい。
複数個連結されてなるモジュールアセンブリであって、
各分離膜モジュールが第一のヘッダ及び第二のヘッダ部
分において隣接する分離膜モジュールと連結されてなる
ことを特徴とするモジュールアセンブリである。
及びモジュールアセンブリの実施の形態を図面により詳
細に説明する。
を示す模式図である。本発明の分離膜モジュールAは、
基本的には第一のヘッダ1、第二のヘッダ2、分離膜エ
レメント3およびハウジング4から構成される。
を示す模式分解図である。以下、図2を用いて本発明の
分離膜モジュールについて説明する。
濾液室に連通し濾液室を貫いて流れる流路を形成する濾
液通路6、排気室7、および排気室に連通し排気室を貫
いて流れる流路を形成する気体通路8を備えている。ま
た、必要に応じて分離膜エレメント3を固定するための
ネジ溝9がその内部に設けられる。第一のヘッダ1は角
柱形であり、その上部に円柱形の濾液室5が形成され、
この濾液室の対向する側面に濾液通路6の連通口が配さ
れている。また、濾液室の下方には円柱形の排気室7が
形成され、この排気室の対向する側面に気体通路8の連
通口が配されている。なお、図2の例においては、濾液
通路と気体通路が互いに平行となるように配置されてい
るが、ねじれ交差するように配置してもよい。第一のヘ
ッダの材質には特に制限はなく、例えばポリオレフィ
ン、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリ塩化ビニル、フッ素系樹脂、ABS樹脂、ステ
ンレスのような金属等が使用できる。
膜12がU字状に折り返され、ポッティング材13によ
って中空糸膜12が開口した状態でハウジングリング1
1の内部に固定されている。
く、精密濾過膜、限外濾過膜、逆浸透膜等を分離対象物
質にあわせて適宜選定し使用することができる。また、
分離膜の形態にも特に制限はなく、平膜や中空糸膜等を
必要に応じて適宜使用することができるが、一定容積中
に充填できる膜面積を多くできることから中空糸膜が好
ましく用いられる。
外径0.2〜5mm、膜厚0.01〜2mm、平均孔径
0.01〜5μm、空孔率20〜90%の中空糸膜を用
いることが好ましい。外径が0.2mmよりも小さい
と、中空糸膜内部を流れる水の通水抵抗が大きくなりや
すく、5mmを超えると耐圧性の低下やモジュール化し
た際のコンパクトさを失う傾向がある。また、平均孔径
が0.01μmよりも小さいと濾過流束が不足しやす
く、5μmよりも大きいと分離性能が不足する傾向があ
る。また、空孔率が20%よりも小さいと濾過流束が不
足しやすく、90%よりも大きいと耐圧性能が不足する
傾向がある。
限はなく、ポリオレフィン、ポリスルフォン、ポリビニ
ルアルコール、セルロース、ポリアクリロニトリル、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリフッ化ビニリデン等を挙げることができる。また、
水の濾過に疎水性の中空糸膜を用いる場合には、親水化
処理して用いることが好ましい。
分離膜を内部にポッティング材を介して固定することが
できれば、その構造、材質に特に制限はない。図2の例
においては、ハウジングリング11は円筒状でその外周
にネジ溝9が形成され、下部に襟部14が設けられてい
る。第一のヘッダにもネジ溝を設けることにより、分離
膜エレメント3を第一のヘッダ1に固定することが可能
となり、この場合、襟部14は、分離膜エレメント装着
時の掴み部分として利用できる。なお、分離膜エレメン
ト3の固定は、ネジ溝9を用いずに行うことも可能であ
り、ネジ溝9は必要に応じ設ければよい。また、襟部1
4についても同様である。ハウジングリングの材質とし
ては、例えば第一のヘッダで例示したもの等を使用する
ことができる。
は、十分な接着強度を有し、各用途で求められる要求性
能を満たすものを適宜選定することができる。例えばウ
レタン系、エポキシ系、シリコン系、不飽和ポリエステ
ル系等のポッティング材を挙げることができる。ポッテ
ィングの方法としては、遠心力を利用する方法や、中空
糸膜束を静置した状態でポッティング材をポッティング
部に流し込む方法等、各種の方法を使用することができ
る。
みで固定された構造の分離膜エレメントを例示したが、
本発明に用いられる分離膜エレメントは、一方の端部に
濾過水が集水される構造であればよく、片端部のみ開口
した中空糸膜が両端部で固定されている構造や、平行に
集束された中空糸膜が両端部で開口して固定され、一端
で得た濾過水を他端へ導く集水管を備えるような構造で
あってもよい。なお、分離膜エレメントの分離膜開口端
部を有する面は、第一のヘッダと一体化された際には、
濾液室に臨むように配置される。
ッダ1、2やハウジング4と一体構造になっておらず、
これらから着脱自在に構成されている。したがって、寿
命等で分離膜の交換が必要な場合には分離膜エレメント
3のみを交換することが可能であり、交換部材の減少に
よりコストを抑えることが可能となる。但し、本発明の
分離膜モジュールは、分離膜エレメントがヘッダやハウ
ジングと一体構造であってもよい。
ント3が収容でき、第一のヘッダ1及び第二のヘッダ2
に装着できれば、その構造、材質等に特に制限はない。
図2においては、ハウジング4は円筒形であり、その一
方の端部付近に排気口15を備えており、また排気口1
5の下部及びハウジング4の下端付近にシール部材1
0’を有する。ハウジング4の内部の空気は、排気口1
5を通り、第一のヘッダ1内の排気室7に移動し、気体
通路8から分離膜モジュールの外部に排出される。な
お、図2においては、ハウジング4本体に排気口15を
設けたが、例えば、ハウジング4の端部に排気室7に通
じる排気口を有する部材を別途設けてもよく、その場
合、ハウジング4に排気口4を設ける必要はない。ハウ
ジング4に用いられる材質に特に制限はなく、例えば第
一のヘッダで例示したもの等を使用することができる。
6、該原液室に連通し該ヘッダーを貫く流路を形成する
原液通路17を備えている。第二のヘッダ2は角柱形で
あり、その下部に円柱形の原液室16が形成され、原液
室はその対向する両側面に原液通路17の連通口が配さ
れている。第二のヘッダの材質についても特に制限はな
く、第一のヘッダで例示したもの等を使用することがで
きる。
にして組み立てられる。まず、分離膜エレメント3の襟
部14にシール部材10を装着し、分離膜エレメント3
を第一のヘッダ1のネジ溝9部分に螺合する。これによ
って、濾液室と排気室とがポッティング材を介して気密
に隔離される。次いで、分離膜エレメント3を内部に収
容するようにハウジング4を第一のヘッダ1に取り付
け、更にハウジングの他端に第二のヘッダ2を取り付け
ることにより、分離膜モジュールが組み立てられる。
は以下のようにして行われる。原液は、第二のヘッダ2
の原液通路17から原液室16に入り、ハウジング4の
内部に流入する。ハウジング4の内部の空気は、ハウジ
ング4に設けられた排気口15を通して第一のヘッダ1
の排気室7に入り、気体通路8から分離膜モジュールの
外部に排出される。原液は、中空糸膜12の外部から内
部に向かって透過し、原液中の汚濁物質等は中空糸膜1
2の外表面に捕捉される。汚濁物質等が除去された濾液
は、中空糸膜12の中空部を通りポッティング部13の
中空糸膜開口部から第一のヘッダ1の濾液室5に流入す
る。次いで、濾液は濾液通路6を通り分離膜モジュール
の外部に取り出される。
気体通路8が開状態とされ、濾液室5内の濾液(洗浄
液)が分離膜エレメント3に逆通液される。洗浄液は中
空糸膜12の内部から外部に向かって透過し、中空糸膜
外表面の汚濁物質等が剥離除去される。次いで、下部に
位置する第二のヘッダ2の原液通路17が開状態とさ
れ、中空糸膜一次側の原水および洗浄液の混合液は、剥
離除去された汚濁物質等と共に分離膜エレメントの外部
に排出される。その際、気体通路8からハウジング4の
内部に空気が供給されるので、排出は速やかに行われ
る。本発明の分離膜モジュールにおいては、中空糸膜一
次側の原水および洗浄液排出時の通路となる原液通路1
7が分離膜エレメント3の下部に配置されていることか
ら、原水および洗浄液の排出が完全に行われ、逆洗の効
果を十分に得ることができる。なお、逆洗の方法として
は、中空糸膜一次側の原水を排出した後に洗浄液を逆通
水することも可能である。この場合も、洗浄液の排出路
となる原液通路17が分離膜エレメント3の下部に配置
されていることから、排出を完全に行うことができる。
また、スクラビングにより逆洗を行う場合には、原液通
路17をスクラビングエアーの通路として用いることも
できる。
である。第一のヘッダ1は角柱状であり、その側面に濾
液通路6、気体通路8、ロッド穴18を備えている。ロ
ッド穴18は、分離膜モジュールを複数個連結してモジ
ュールアセンブリを形成する際に、ロッドを通し連結す
るために用いられる。なお、分離膜モジュールの連結に
は必ずしもロッドを用いる必要はなく、分離膜モジュー
ル間を液密、気密に保持できればその連結方法は限定さ
れない。
である。第二のヘッダ2も角柱状であり、その側面に原
液通路17、ロッド穴18を備えている。ロッド穴18
も、モジュールアセンブリを形成する際に、ロッドを通
し連結するために用いられる。なお、第一のヘッダ1と
同様に、分離膜モジュールの連結に必ずしもロッドを用
いる必要はなく、分離膜モジュール間を液密、気密に保
持できればよい。
一例を示す模式図である。モジュールアセンブリBは、
各分離膜モジュールが、第一のヘッダ1及び第二のヘッ
ダ2部分において複数個連結されている。第一のヘッダ
1部分には、ロッド22が2本通され、各ロッドの両端
部にはナット23が装着され連結固定されている。ま
た、第二のヘッダ2部分についても同様に、ロッド22
及びナット23により連結固定されている。この各ヘッ
ダ同士の連結により、濾液通路出入口、気体通路出入口
および原液通路出入口が、隣接する分離膜モジュールの
濾液通路出入口、気体通路出入口および原液通路出入口
にそれぞれ接続される。各ヘッダの濾液通路6、気体通
路8および原液通路17の間には、シール部材10’’
が装着されている。このようなヘッダ同士を接続可能な
構造にすることにより、特別な配管部材を用いることな
く分離膜モジュールを液密及び気密に連結することが可
能となる。なお、本例においては、分離膜モジュールの
連結により、濾液通路、気体通路および原液通路のいず
れも直線的な通路が形成されているが、必ずしも直線的
通路である必要はなく、蛇行通路やジグザグ通路であっ
てもよい。
いて濾過を行う方法について説明する。濾過を行う場
合、最も右側に位置する分離膜モジュールの第一のヘッ
ダ1の濾液通路6に封止栓19が装着され、気体通路8
には気体抜き弁20が取り付けられる。また、最も右側
に位置する第二のヘッダ2の原液通路17にはドレイン
弁21が装着される。さらに、最も左側に位置する分離
膜モジュールの第一のヘッダ1の気体通路に封止栓19
が装着される。
20が開いた状態で原液の供給が開始される。原液は、
左側の分離膜モジュールの第二のヘッダ2の原液通路1
7に供給され、その一部が原液室16からハウジング4
内に流入する。残る原液は右側の原液通路から、中央の
分離膜モジュールに流入し同様にその一部がハウジング
4内に流入する。残る原液は右側の分離膜モジュールに
流入し全量がハウジング4内に流入する。このようにし
て、原液は各分離膜モジュールに供給される。
ウジング4内部を上昇し、ハウジング4内部の空気は、
排気口15を通して第一のヘッダ1の排気室7に入る。
各分離膜モジュールの排気室7は気体通路8により連通
しており、空気は右側の分離膜モジュールに装着されて
いる気体抜き弁20に向かって移動し外部へ排出され
る。空気の排出が終了した時点で気体抜き弁20を閉じ
る。
中空糸膜12の外部から内部に向かって透過し、原液中
の汚濁物質等は中空糸膜12の外表面に捕捉される。汚
濁物質等が除去された濾液は、中空糸膜12の中空部を
通り第一のヘッダ1の濾液室5に流入する。各分離膜モ
ジュールの濾液室5は濾液通路6により連通しており、
濾液は左側の分離膜モジュールに向かって移動し外部へ
取り出される。
により分離膜の表面が閉塞し、濾過流量の減少や濾過差
圧の上昇がおこる。その場合、逆通液やスクラビング洗
浄等の逆洗が行われる。ここでは、原水の排出後に逆通
液する場合について説明する。各分離膜モジュールの一
次側は、第一のヘッダ1の気体通路8及び第二のヘッダ
2の原液通路17により各々連通している。気体抜き弁
20が開いた状態でドレイン弁21を開けると、気体抜
き弁20から空気が入り、全ての分離膜モジュールの中
空糸膜一次側の原水がドレイン弁21より排出される。
次いで、左側の分離膜モジュールの第一のヘッダ1の濾
液通路6から加圧エアー等により加圧すると、各分離膜
モジュールの濾液室5内の濾液が各分離膜エレメント3
に逆通液される。各分離膜モジュールの洗浄排水は、第
二のヘッダ2内の原液通路17内を右側の分離膜モジュ
ールに向かって移動し、ドレイン弁21より排出され
る。
は、中空糸膜一次側の原水排出時の通路となる原液通路
17が分離膜エレメント3の下部に配置されていること
から、排出が完全に行われ、逆洗の効果を十分に得るこ
とができる。また、スクラビング洗浄を行う場合には、
気体抜き弁20が開けられ、原液通路を利用しスクラビ
ングエアーが供給される。スクラビング終了後ドレイン
弁21が開けられ、排出終了後にドレイン弁21が閉じ
られる。
原液が供給されハウジング4内の空気が排出された後に
濾過が再開される。
列的に連結する例を示したが、連結する本数は必要に応
じ選定することができ、例えば2〜20本を例示するこ
とができる。連結する本数が20本を超える場合は、原
液や濾液の通水抵抗が大きくなったり、排出が効率よく
行われなくなる場合がある。また、分離膜モジュールを
さらに多数組み付ける方法として、分離膜モジュールを
複数連結したモジュールアセンブリをさらに複数並列に
配置することもできるし、あるいは分離膜モジュールを
二次元的に連結することもできる。
るが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
EX410TS(三菱レイヨン(株)製、平均孔径0.
1μm、内径270μm、外径410μm)を用いて、
図1に示すような構造の中空糸膜モジュールを作製した
(膜面積20m 2)。なお、分離膜モジュールのサイズ
は、W240×D240×H1000であった。このよ
うにして作製した中空糸膜モジュールを3本連結し、図
5に示すような構造のモジュールアセンブリを作製した
(膜面積60m2)。なお、モジュールアセンブリのサ
イズは、W740×D240×H1000であった。
として1ヶ月間の濾過試験を実施した。試験は、濾過流
束3(m3/m2/d)で濾過を行い、1時間に1回、濾
過水を逆通水(水量:濾過水量の3%)する条件で、濾
過と逆洗を繰り返し実施した。逆洗は、まず、原水供給
停止後に気体抜き弁及びドレイン弁を開け、分離膜の一
次側の原水を分離膜モジュールから排出し(所要時間4
0秒)、次いで、逆通水ポンプにより濾過水を逆通水
し、洗浄排水を分離膜モジュールから排出した(所要時
間40秒)。逆洗終了後、ドレイン弁を閉じ原水供給を
再開し、分離膜一次側の空気排出終了後に気体抜き弁を
閉じ、濾過を再開した(所要時間30秒)。濾過試験の
結果、試験開始時の初期差圧は10kPa(20℃)で
あったのに対し、1ヶ月運転後の濾過差圧は15kPa
(20℃)であった。
ブリを使用した場合には、逆洗が効率的に実施できるの
で、1ヶ月運転後も差圧の上昇は小さかった。
及びモジュールアセンブリによれば、全量濾過用の分離
膜モジュールを連結して大型化した場合でも、逆洗が効
率的に実施でき、長期にわたって分離膜モジュールの濾
過能力の低下が少ない。
である。
解図である。
式図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ハウジングの内部に分離膜エレメントを
収容してなる分離膜モジュールであって、(a)少なく
とも一方の端部が開口した状態でポッティング材により
固定された分離膜を有する分離膜エレメントと、(b)
その内部に分離膜エレメントを収容するハウジングと、
(c)ハウジングの上方の端部に装着するヘッダであっ
て、その内部に、濾液室、該濾液室を貫く流路を形成す
る濾液通路、排気室および該排気室を貫く流路を形成す
る気体通路が配設された第一のヘッダと、(d)ハウジ
ングの下方の端部に装着するヘッダであって、その内部
に、原液室および該原液室を貫く流路を形成する原液通
路が配設された第二のヘッダと、を有してなることを特
徴とする分離膜モジュール。 - 【請求項2】 分離膜が中空糸膜であることを特徴とす
る請求項1記載の分離膜モジュール。 - 【請求項3】 濾液通路出入口、気体通路出入口および
原液通路出入口が、隣接して配置される同型の分離膜モ
ジュールの濾液通路出入口、気体通路出入口および原液
通路出入口に、それぞれ配管なしに接続可能に構成され
てなる請求項1または2記載の分離膜モジュール。 - 【請求項4】 請求項3記載の分離膜モジュールが複数
個連結されてなるモジュールアセンブリであって、各分
離膜モジュールが第一のヘッダ及び第二のヘッダ部分に
おいて隣接する分離膜モジュールと連結されてなること
を特徴とするモジュールアセンブリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001386207A JP3897591B2 (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | 分離膜モジュール及びモジュールアセンブリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001386207A JP3897591B2 (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | 分離膜モジュール及びモジュールアセンブリ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003181248A true JP2003181248A (ja) | 2003-07-02 |
JP3897591B2 JP3897591B2 (ja) | 2007-03-28 |
Family
ID=27595421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001386207A Expired - Fee Related JP3897591B2 (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | 分離膜モジュール及びモジュールアセンブリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3897591B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005042132A1 (en) * | 2003-10-31 | 2005-05-12 | Nanoentech Co., Ltd. | Fine filtering apparatus using flexible fiber filter module |
JP2010029824A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Daicen Membrane Systems Ltd | 濾過処理方法 |
JP2013127319A (ja) * | 2009-10-30 | 2013-06-27 | Emd Millipore Corp | 流体移送装置及びシステム |
WO2013100461A1 (en) * | 2011-12-27 | 2013-07-04 | Kolon Industries, Inc. | Header for filtration membrane and filtration membrane module comprising the same |
JPWO2013001914A1 (ja) * | 2011-06-29 | 2015-02-23 | 東レ株式会社 | 分離膜モジュールの洗浄方法 |
US9028779B2 (en) | 2008-12-18 | 2015-05-12 | Emd Millipore Corporation | Device for the transfer of a medium |
US9150825B2 (en) | 2008-12-18 | 2015-10-06 | Emd Millipore Corporation | Device for the transfer of a medium |
JP6003646B2 (ja) * | 2011-04-25 | 2016-10-05 | 東レ株式会社 | 膜モジュールの洗浄方法 |
US9482351B2 (en) | 2002-04-26 | 2016-11-01 | Emd Millipore Corporation | Disposable, sterile fluid transfer device |
US10247312B2 (en) | 2007-11-16 | 2019-04-02 | Emd Millipore Corporation | Fluid transfer device |
-
2001
- 2001-12-19 JP JP2001386207A patent/JP3897591B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9482351B2 (en) | 2002-04-26 | 2016-11-01 | Emd Millipore Corporation | Disposable, sterile fluid transfer device |
WO2005042132A1 (en) * | 2003-10-31 | 2005-05-12 | Nanoentech Co., Ltd. | Fine filtering apparatus using flexible fiber filter module |
US10247312B2 (en) | 2007-11-16 | 2019-04-02 | Emd Millipore Corporation | Fluid transfer device |
JP2010029824A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Daicen Membrane Systems Ltd | 濾過処理方法 |
US9296983B2 (en) | 2008-12-18 | 2016-03-29 | Emd Millipore Corporation | Device for the transfer of a medium |
US9028779B2 (en) | 2008-12-18 | 2015-05-12 | Emd Millipore Corporation | Device for the transfer of a medium |
US9120585B2 (en) | 2008-12-18 | 2015-09-01 | Emd Millipore Corporation | Device for the transfer of a medium |
US9150825B2 (en) | 2008-12-18 | 2015-10-06 | Emd Millipore Corporation | Device for the transfer of a medium |
US9279100B2 (en) | 2008-12-18 | 2016-03-08 | Emd Millipore Corporation | Device for the transfer of a medium |
US8915264B2 (en) | 2009-10-30 | 2014-12-23 | Emd Millipore Corporation | Fluid transfer device and system |
US8919365B2 (en) | 2009-10-30 | 2014-12-30 | Emd Millipore Corporation | Fluid transfer device and system |
JP2013127319A (ja) * | 2009-10-30 | 2013-06-27 | Emd Millipore Corp | 流体移送装置及びシステム |
JP6003646B2 (ja) * | 2011-04-25 | 2016-10-05 | 東レ株式会社 | 膜モジュールの洗浄方法 |
JPWO2013001914A1 (ja) * | 2011-06-29 | 2015-02-23 | 東レ株式会社 | 分離膜モジュールの洗浄方法 |
CN103826730A (zh) * | 2011-12-27 | 2014-05-28 | 可隆工业株式会社 | 用于过滤膜的集流管和包括该集流管的过滤膜组件 |
WO2013100461A1 (en) * | 2011-12-27 | 2013-07-04 | Kolon Industries, Inc. | Header for filtration membrane and filtration membrane module comprising the same |
US9987595B2 (en) | 2011-12-27 | 2018-06-05 | Kolon Industries, Inc. | Header for filtration membrane and filtration membrane module comprising the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3897591B2 (ja) | 2007-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4445862B2 (ja) | 中空糸膜モジュール、中空糸膜モジュールユニット及びこれを用いた膜濾過装置と、その運転方法 | |
US6190557B1 (en) | Spiral wound type membrane element, running method and washing method thereof | |
JP2001269546A (ja) | ラック式濾過装置 | |
US8753509B2 (en) | Advanced filtration device for water and wastewater treatment | |
US20070131604A1 (en) | Filter unit with deaerating mechanism | |
JP3091015B2 (ja) | 膜分離装置 | |
US7422690B2 (en) | Filtering system | |
JP3897591B2 (ja) | 分離膜モジュール及びモジュールアセンブリ | |
KR101402399B1 (ko) | 가압식 막모듈 정수장치의 하부집수 조립체 | |
KR101402528B1 (ko) | 고유량 가압식 막모듈 정수장치 | |
JP2016068046A (ja) | 縦置き型外圧型中空糸膜モジュールおよびその運転方法 | |
JPH10230145A (ja) | スパイラル型膜エレメント | |
JP2008183561A (ja) | 膜分離装置及び膜分離方法 | |
KR101557544B1 (ko) | 중공사막 모듈 | |
JP2004524140A5 (ja) | ||
JP4454922B2 (ja) | 中空糸型分離膜を用いた濾過装置の制御方法 | |
JP2012030194A (ja) | 中空糸膜モジュール、中空糸膜モジュール濾過装置および海水淡水化前処理濾過装置 | |
JP2015123436A (ja) | 水処理方法 | |
JPH11137974A (ja) | スパイラル型膜エレメント | |
JP2014188469A (ja) | ろ過方法、ならびに、ろ過装置およびこれを備えた水処理システム | |
JP2013252478A (ja) | 油分含有排水の処理方法及び処理装置 | |
KR20130076179A (ko) | 고유량 가압식 막모듈 정수장치 | |
JPH10230144A (ja) | スパイラル型膜エレメントの洗浄方法および運転方法 | |
WO2023112977A1 (ja) | 膜エレメント | |
JPH10165780A (ja) | スパイラル型膜エレメントおよびその運転方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041220 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061106 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20061106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061219 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140105 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |