JPH10230119A - バグフィルタおよびその製造方法 - Google Patents

バグフィルタおよびその製造方法

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JPH10230119A
JPH10230119A JP9334850A JP33485097A JPH10230119A JP H10230119 A JPH10230119 A JP H10230119A JP 9334850 A JP9334850 A JP 9334850A JP 33485097 A JP33485097 A JP 33485097A JP H10230119 A JPH10230119 A JP H10230119A
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JP
Japan
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catalyst
filter cloth
filter
fiber
bag filter
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JP9334850A
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English (en)
Inventor
Katsuyasu Yamazaki
勝康 山崎
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ABB KK
Original Assignee
ABB KK
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒を払い落とされ難く強固にろ布の繊維に
着けると共に、煤塵による触媒の汚れを防止して、長期
間安定して使用することのできる触媒を着けたバグフィ
ルタおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 バグフィルタのろ布は、四フッ化エチレ
ン樹脂連続多孔質膜部10、繊維部11、基布部12、
および触媒13から構成される。四フッ化エチレン樹脂
連続多孔質膜部10は、ろ布の煤塵側の表面に薄い膜と
して付着される。繊維部11の繊維は繊維径の同じもの
又は異なるものが用いられる。煤塵を含むガス14は、
ろ布を通過した後、清浄ガス15となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみや産業廃
棄物や石炭などが燃焼した時に排出される排ガスの中に
含まれる煤塵や窒素酸化物やダイオキシン類を除去する
ためのバグフィルタおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ごみの焼却炉から排出される
排ガス中の煤塵と窒素酸化物を同時に除去する排ガス処
理装置として、図2に示すようなものがある。本図にお
いて、焼却炉1から排出される排ガスは、冷却塔2にて
一定温度に冷却された後、アンモニアタンク3よりノズ
ル4を経由してアンモニアが噴霧される。その後、排ガ
スは、ダクト5を経由してバグフィルタ6に入り、その
中に設置されているろ布7を通過する際に煤塵が除去さ
れると共に、アンモニアと窒素酸化物の反応が触媒によ
り進行して窒素酸化物が分解される。ろ布7により煤塵
と窒素酸化物が除去された排ガスは、バグフィルタ6か
ら送り出された後、誘引送風機8を経て煙突9から大気
中に排出される。
【0003】上記ろ布7には触媒が付着しており、触媒
として、バナジウム、チタン、或いは白金などが使用さ
れる。ダイオキシンについても、これらの触媒により分
解されることが知られており、ろ布に触媒を着けること
によりダイオキシンの分解も可能となる。
【0004】触媒をろ布に着ける方法として、ろ布に液
状の触媒を浸漬させ、その後、乾燥させる方法が知られ
ている。しかし、この従来方法では、繊維間の微細な空
間まで液状の触媒が入らず、その結果、触媒が繊維の表
面全体に着かないだけでなく、ろ布上での触媒の固着強
度にも問題点があった。
【0005】一方、ろ布上に堆積した煤塵を払い落とす
ために、圧縮空気をろ布の清浄側より適時吹き付ける
が、この圧縮空気による煤塵の払い落とし時に、ろ布に
着けておいた触媒まで払い落とされてしまう問題点があ
った。また、ろ布内部に侵入した煤塵が触媒を汚し、触
媒性能を劣化させる等の問題点もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、触媒を払い落とされ難く強固にろ布の繊維
に着けると共に、煤塵による触媒の汚れを防止して、長
期間安定して使用することのできる触媒を着けたバグフ
ィルタおよびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のバグフィルタ
は、排ガス中の煤塵の除去とともに窒素酸化物やダイオ
キシンを除去する触媒をろ布の繊維に着けたバグフィル
タにおいて、ろ布の煤塵側の表面に四フッ化エチレン樹
脂連続多孔質の薄い膜を備えたことを特徴とし、上記ろ
布が、繊維径の異なる繊維を混ぜ合わせて成形されるこ
とも特徴とする。
【0008】また、本発明のバグフィルタの製造方法
は、排ガス中の煤塵の除去とともに窒素酸化物やダイオ
キシンを除去する触媒をろ布の繊維に着けたバグフィル
タの製造方法において、液状の触媒に繊維を浸漬させた
後、乾燥をすることにより、繊維に触媒を着け、その
後、ろ布に成形し、ろ布の煤塵側の表面に四フッ化エチ
レン樹脂連続多孔質の薄い膜を付着せしめることを特徴
とし、さらには繊維径の異なる繊維を混ぜ合わせた後、
ろ布に成形することも特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のバグフィルタに
用いるろ布の一部を拡大した断面図であって、四フッ化
エチレン樹脂連続多孔質膜部10、繊維部11、基布部
12、および触媒13から構成されている。該四フッ化
エチレン樹脂連続多孔質膜部10は、ろ布の煤塵側の表
面に薄い膜として付着されている。繊維部11の繊維
は、通常、繊維径の同じものが用いられている。
【0010】上記四フッ化エチレン樹脂連続多孔質膜部
10は、代表的なもので、膜厚が約20μmmでしかも
平均細孔径が約3μmであり、代表的なろ布の細孔径で
ある10〜15μmに比較して非常に小さな孔が空いて
いる。
【0011】本発明のバグフィルタに用いるろ布は、以
上のように構成されているので、煤塵を含むガス14
は、該ろ布を通過した後、清浄ガス15となる。この
際、触媒や煤塵は、上記四フッ化エチレン樹脂連続多孔
質膜部10を殆ど通過できない。従って、触媒の脱落は
防止されると共に、煤塵による触媒の汚れが防止され
る。また、膜の強度も十分に保たれている。
【0012】次に、本発明のバグフィルタの製造方法と
しては、繊維をろ布に成形する前の状態で、該繊維一本
一本を液状の触媒に浸漬させ、その後、乾燥させてから
ろ布に成形する。
【0013】さらに、触媒をろ布に多く着けるためは、
一定空間に占める繊維の表面積を増加させる必要があ
る。そのために、繊維径の異なる繊維を混ぜたのち成形
し、繊維の表面積を増加させる。上記繊維は同材質ある
いは異材質の組合わせのいずれでも可能で、好ましく
は、1:1.5から1:10の繊維径比のものが使用さ
れ、また、例えば四フッ化エチレン樹脂(PTFE)と
グラスファイバの材質の組合わせの場合、90:10か
ら70:30の混合比(重量%)が使用される。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、触媒のろ布の繊維への
固着強度が上がり、四フッ化エチレン樹脂連続多孔質の
薄い膜が触媒の脱落を防止し、また、触媒の汚れを防止
するため、長期安定した触媒性能が維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のろ布の一部を拡大した断面図である。
【図2】従来の都市ごみの焼却炉からの排ガスの処理フ
ロー図である。
【符号の説明】
1 焼却炉 2 冷却塔 3 アンモニアタンク 4 ノズル 5 ダクト 6 バグフィルタ 7 ろ布 8 送風機 9 煙突 10 四フッ化エチレン樹脂連続多孔質膜部 11 繊維部 12 基布部 13 触媒 14 煤塵を含むガス 15 清浄ガス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排ガス中の煤塵の除去とともに窒素酸化物
    やダイオキシンを除去する触媒をろ布の繊維に着けたバ
    グフィルタにおいて、ろ布の煤塵側の表面に四フッ化エ
    チレン樹脂連続多孔質の薄い膜を備えたことを特徴とす
    るバグフィルタ。
  2. 【請求項2】上記ろ布が、繊維径の異なる繊維を混ぜ合
    わせて成形されたものであることを特徴とする請求項1
    記載のバグフィルタ。
  3. 【請求項3】排ガス中の煤塵の除去とともに窒素酸化物
    やダイオキシンを除去する触媒をろ布の繊維に着けたバ
    グフィルタの製造方法において、繊維に触媒を着けてろ
    布に成形し、ろ布の煤塵側の表面に四フッ化エチレン樹
    脂連続多孔質の薄い膜を付着せしめることを特徴とする
    バグフィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】液状の触媒に繊維を浸漬させた後、乾燥を
    することにより、繊維に触媒を着けることを特徴とする
    請求項3記載のバグフィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】繊維径の異なる繊維を混ぜ合わせた後、ろ
    布に成形することを特徴とする請求項3または4記載の
    バグフィルタの製造方法。
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