JPH10229726A - 藺草等の茎稈収穫機 - Google Patents

藺草等の茎稈収穫機

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JPH10229726A
JPH10229726A JP5420897A JP5420897A JPH10229726A JP H10229726 A JPH10229726 A JP H10229726A JP 5420897 A JP5420897 A JP 5420897A JP 5420897 A JP5420897 A JP 5420897A JP H10229726 A JPH10229726 A JP H10229726A
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JP
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rush
stem
conveying
culm
cut
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Application number
JP5420897A
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English (en)
Inventor
Yasuo Moriyasu
康夫 森安
Seiji Teramoto
省二 寺元
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選り結束性能の低下を伴うことなく機体巾の
増大を抑制して多条刈りの収穫機を実現できるようにす
る。 【解決手段】 刈り取り装置12で刈り取った藺草等を
茎先挟持搬送装置10により挟持して機体後方へ吊り下
げ搬送しながらその株元側部分を機体左右向きへ横倒し
姿勢として選り及び結束処理を行うようにした茎稈収穫
機において、前記茎先挟持搬送装置10の挟持搬送経路
の全体又は一部を、機体前後方向に対し平面視斜状とな
され且つ藺草を前記選りや結束処理を行う側から漸次遠
ざかるように搬送する構成とした斜状搬送部39とな
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈り取り装置で刈
り取った藺草等を茎先挟持搬送装置により挟持して機体
後方へ吊り下げ搬送しながらその株元側部分を機体左右
向きへ横倒し姿勢として選り及び結束処理を行うように
した藺草等の茎稈収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】植立藺草を刈り取り装置で刈り取り上記
のように処理する構成とした藺草収穫機の茎先挟持搬送
装置は、一般に、刈り取り藺草の茎先を挟持して機体の
真後ろへ吊持搬送するように構成してある(例えば実公
平7−11556号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の収穫機
において、その刈り取り装置で複数条列の植立藺草を同
時に刈り取る場合、茎先挟持搬送装置の搬送始端は一般
に刈り取られる複数条列の中央に位置され、また茎先挟
持搬送装置の搬送経路の選り及び結束処理側の機体巾は
藺草条列及び藺草長から特定される一定寸法を確保する
ことが要求される。
【0004】即ち、同時に刈り取る藺草条列数を1条増
加させると、茎先挟持搬送装置の搬送経路を境として左
右各側へ10cmづつ拡大する必要があり、結局、機体
の全巾は条列間寸法(凡そ20cm程度)だけ大きくし
なければならないのであり、この結果、機体が大型化し
て製造コストが増大化するのみならず、その取扱いが困
難となる等の問題がある。本発明はこのような問題に対
処しようとするもので、即ち、機体巾の増大を抑えつつ
多条刈りに対応できるようにした藺草等の茎稈収穫機を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、刈り取り装置で刈り取った茎稈を茎先
挟持搬送装置により挟持して機体後方へ吊り下げ搬送し
ながらその株元側部分を機体左右向きへ横倒し姿勢とし
て選り及び結束処理を行うようにした茎稈収穫機におい
て、前記茎先挟持搬送装置の挟持搬送経路の全体又は一
部を、機体前後方向に対し平面視斜状となされ且つ藺草
を前記選りや結束処理を行う側から漸次遠ざかるように
搬送する斜状搬送部となすのである。
【0006】この発明によれば、茎先挟持搬送装置が刈
り取り藺草等の茎先を選り及び結束処理個所から離れる
ように後方へ搬送するため、たとえ茎先挟持搬送装置の
搬送始端を多条(例えば3条)刈りに適するように刈り
取り部の中央寄り配置としてあっても、刈り取り藺草等
を機体真後ろへ搬送する従来構成の場合に較べると、刈
り取り、選り及び結束処理に要する機体巾は小さくても
足りるものとなる。
【0007】上記藺草収穫機が刈り取り茎稈を株揃え切
断した後に結束処理する構成であるときは、前記茎先挟
持搬送装置の斜状搬送部を、この挟持搬送装置で挟持搬
送される刈り取り茎稈が株揃え切断領域に達する前にそ
の挟持搬送を終了する構成とする。これによれば、藺草
等はその株揃え切断中に機体真後ろへ搬送されて株端の
揃った状態で結束されるようになる。
【0008】また、斜状搬送部の搬送始端の機体左右方
向の位置は同時に刈り取られる複数の茎稈条列の概ね中
央点に合致させる。このようにすると、同時に刈り取ら
れる複数条列の植立藺草等が刈り取られる時のその茎稈
傾斜のバラツキが最小となり、刈り取り藺草等の株端が
揃う傾向となる。
【0009】さらに、茎先挟持搬送装置の斜状搬送部の
後端部は機体の左右向きへ位置調整変更可能となすのが
よいのであり、このようにすれば刈り取り藺草等の茎先
とその選り及び結束処理個所との相対距離が任意に調整
され、刈り取り藺草等は選り及び結束処理に最適な配置
状態となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図4を参照して、本発明に
係る藺草収穫機の実施例を説明する。図1及び図2に示
すように、この藺草収穫機はクローラ走行装置1の上部
に機台2を搭載し、この機台2の前部にシリンダ装置3
により上下作動される刈り取り部4を設け、上面には垂
直面交差式昇降リンク装置5を介して積載台6を上下作
動可能に設け、右側部には操縦部7を設けてなる。
【0011】上記刈り取り部4について説明すると、次
の通りである。即ち、最前部に分草板8a及び回転作動
する分草体8b等からなる分草装置8を設け、これに続
いて三つの引き起こし部9a、9b、9cからなる引き
起こし装置9、無端状の一対のゴム質搬送ベルト10
a、10bを備えた茎先挟持搬送装置10、及び茎先載
置搬送装置11をこの順に設け、また茎先挟持搬送装置
10の搬送始端の下方にレシプロ式刈り取り装置12を
設け、この刈り取り装置12の上方に下部係止搬送装置
13a及び上部係止搬送装置13bを設けて構成してい
る。
【0012】ここに、分草装置8は各藺草w条列に対応
させて3つ並設し、機体左側のものから右側へ順に前方
への張り出し長さを短くなし、引き起こし部9a、9
b、9cは斜め上方へ並列されたタインtを連続的に上
昇移動させるものとなし、各搬送ベルト10a、10b
は前後配置に複数配設された案内車14に掛け回され案
内されて移動するものとなし、茎先載置搬送装置11は
前記案内車14の一つと同心に設けた案内車と後方の案
内車15aとに無端状のゴム質搬送ベルト15bを掛け
回したものとなし、刈り取り装置12は前縁を左右向き
に対し傾斜させ且つ機体右側の端部を機体左側の端部廻
りへ前後移動操作可能となし、上下部の係止搬送装置1
3a、13bは図3に示すような係止爪16aを具備し
た無端状のゴム質搬送ベルト16で係止搬送するものと
なす。
【0013】茎先挟持搬送装置10の右側には後方へ向
けてやや上り傾斜となされた概ね水平状の搬送デッキ1
7が設けてあり、この搬送デッキ17の前縁は下方へ延
長し、この延長部を横向きの縦案内面17aとなしてあ
る。
【0014】縦案内面17aの前方には前後一対の無端
状搬送ベルト18a、18bを備えた株元挟持搬送選り
装置18が設けてあり、またこの装置18の後方には持
ち上げ搬送装置19、左右向きとなされた係止爪選り装
置20、切断排出装置21、結束装置22、株揃え板装
置23がこの順に設けてある。24は搬送デッキ17の
上面に位置した藺草wの株元に後方向き搬送力を付与す
る後方搬送装置であり、25は刈り取り部4の一定高さ
位置に固定した束受け棒部材である。
【0015】ここに、株元挟持搬送選り装置18は機体
左側の端部に係止爪掻き込み装置18cを備えたものと
なし、持ち上げ搬送装置19は図3に示すように縦案内
面17aから前方へ係止爪19aを突出させてこれを上
方へ移動させる作動を繰り返すものとなし、係止爪選り
装置20は図3及び図4に示すように係止爪26aを列
設された二つの無端状のゴム質ベルト26、26を、左
右に対設された案内車27a、27b及び中間案内車2
7cに並列状に掛け回し、その下側作用部26bが右向
きf1へ移動されるものとなし、切断排出装置21は図
3及び図4に示すように右側の案内車27aと同芯で一
体回転されるシリンダ形切刃体21aとこれの下方に位
置して切刃体21aの受け刃として作用する凹み付掻き
込みロータ21bを設け、切刃体21aを機体前面視右
廻りへ回転させ、凹み付掻き込みロータ21bを機体前
面視左廻りへ回転させるものとなし、結束装置22は搬
送デッキ17の上方に位置した上側要部22aと、搬送
デッキ17の下方に位置した図示しない下側要部で藺草
wを結束するものとなし、株揃え板装置23はこの位置
に達した藺草束w1の株端を適当力で叩く図3に示すよ
うな株揃え板23aを備えたものとなす。
【0016】下部係止搬送装置13aの機体右側の端部
と株元挟持搬送選り装置18の機体左側の端部の間に
は、前者装置13aで搬送された刈り取り藺草wを後者
装置18に送り込むための縦軸回転羽根28及び図示し
ない案内板が設けてある。18Aは株元挟持搬送選り装
置18の選り作用を補助するための送風装置で、省略す
ることも差し支えない。
【0017】このように構成した刈り取り部4の作用を
説明すると、クローラ走行装置1の作動による機体の進
行中、3つの分草装置8が植立藺草wの条列間の絡みを
各藺草条列毎に異なるタイミングで藺草を傷付けること
なく円滑に解していき、続いて各引き起こし部9a、9
b、9cがタインtにより3条の植立藺草wを順次に引
き起こし、このように引き起こされた藺草wの茎先を、
図示しない茎先掻き込み装置が茎先挟持搬送装置10の
搬送始端に掻き込み、一方では刈り取り装置12が植立
藺草wの株元を各藺草条列毎に異なるタイミングで切断
し、この後はこの刈り取り藺草wの茎先を先挟持搬送装
置10が挟持して後方へ吊り下げ搬送するものとなる。
【0018】この吊り下げ搬送の過程で、上下部の係止
搬送装置13a、13bが刈り取り藺草wの株元側部分
を右側へ係止搬送する。また刈り取り装置12は機体右
側の植立藺草wから機体左側のものへ順にこれを刈り取
るのであり、このことが、搬送上手側の藺草wから順に
搬送可能となすと共に、刈り取った藺草wを薄層状に分
散して搬送できるようになし、これにより藺草wは偏在
して一度に纏まって搬送されることを防止されるものと
なる。また機体右側の最外方の藺草w条列aはその茎先
が茎先挟持搬送装置10の搬送始端に挟持される直前に
刈り取られ、この状態下で回転羽根28がこの藺草wを
一旦、機体左向きへ搬送して他の刈り取り藺草wと合流
させ、この後は株元挟持搬送選り装置18側へ移動させ
る。従って、茎先挟持搬送装置10の挟持位置からの遠
近差がある複数の条列の藺草wであっても刈り取られた
後のその株端は揃う傾向となる。
【0019】続いて、株元挟持搬送選り装置18が刈り
取り藺草wの株元側部分を右側へ搬送しつつ選り作用を
付与し、徐々に機体右方向へ向け横倒し姿勢とする。こ
のように横倒し姿勢となされて一定高さに達した株元側
部分は、持ち上げ搬送装置19がその係止爪19aで搬
送デッキ17上面に持ち上げ、係止爪選り装置20に供
給する。そして係止爪選り装置20は係止爪26aを藺
草w群の中に突き刺して稈長方向へ移動させ茎先挟持搬
送装置10に挟持されていない屑藺をその株元側へ掻き
出す。
【0020】この選り処理を受けている間、係止爪選り
装置20には後続の藺草w群が供給されるため、選り処
理を受けた藺草w群の株元側部分は切断排出装置21の
位置に押し移動される。そして切断排出装置21はここ
に達した藺草w群のうち選り処理で引き出された屑藺を
切刃体21aと凹み付掻き込みロータ21bで引き抜き
つつ、適当長さに寸断し地上に落下させる。
【0021】こうして藺草w群の選り排出処理が終了す
ると、後方搬送装置24がこの藺草w群を結束装置22
に送り、結束装置22はこれを損傷させないように比較
的緩く結束し、結束後はその束w1を放出アームで束保
持領域R1(図1参照)に蹴り出すことを一定タイミン
グで繰り返す。この蹴り出しに関連して株揃え板装置2
3が作動し、束保持領域R1上の藺草束w1の株端を叩
き揃えるものとなる。
【0022】次に刈り取り部4から送り出される藺草束
w1を積載する積載処理構成を説明すると、次の通りで
ある。即ち、図1及び図2に示すように、機台2の前寄
り位置に設けた垂直搬送部29aとこれの上部から後方
へ張り出させた水平搬送部29bとを備えた藺草束積載
装置29が設けてある。
【0023】ここに垂直搬送部29aは、その本体部を
機台2上に起立させ、左右各側に駆動チェーンを上下向
きに張設し、これら駆動チェーン間に支持棒30を架設
し、これの適当間隔位置に束受け部材31を固定し、適
当タイミングで上下作動するようになしてある。
【0024】そして水平搬送部29bは、案内車を介し
て搬送ベルト32を前後向きに張設し、このベルト32
の走行移動により藺草束w1を前端部32aから後方へ
搬送して後端32bから落下させ、また後端32bの位
置を水平面交差式伸縮リンク装置33の伸縮作動により
後方或いは前方へ移動させ、この移動に関連して搬送ベ
ルト32の水平搬送部の長さが変化するようになしてあ
る。積載台6上には手押し荷車34が降ろし操作可能に
固定されている。
【0025】上記した積載処理構成の作用を説明する
と、積載台6は収穫開始時は垂直面交差式昇降リンク装
置5が伸張作動されていて、最高位置に上昇した状態と
なり、一方、垂直搬送部29aの束受け部材31は仮想
線位置kで待機し、また水平搬送部29bは例えばその
後端32bが最後方位置に達した状態となる。
【0026】この状態の下で刈り取り部4から束保持領
域R1に藺草束w1が放出されて株揃え板装置23が作
動すると、これに関連して垂直搬送部29aが作動して
その束受け部材31で束保持領域R1の藺草束w1を掬
い上げ、そのまま上方へ搬送して水平搬送部29bの前
端部32aに搬送し、このように搬送した後は束受け部
材31が仮想線kの位置に戻されて待機する。
【0027】この垂直搬送部29aの作動に関連して水
平搬送部29bが作動し、搬送ベルト32の前端部32
aに位置された藺草束w1を搬送ベルト32の移動で後
方へ搬送し、後端32bから手押し荷車34の荷台34
a上に落下させる。
【0028】そして次の藺草束w1が束保持領域R1に
放出されて株揃え板装置23が前述同様に作動すると、
上記積載処理動作が繰り返されるのであり、この際、水
平搬送部29bの後端は一束分だけ前方移動され、この
状態で藺草束w1が前記荷台34a上に落下される。
【0029】このような作動が、刈り取り部4から放出
された各藺草束w1について一定回数行われると前記荷
台34a上の前後長さ範囲全体に藺草束w1が一層状に
積載され、この積載状態となったことに関連して積載台
6が藺草束w1の1層高さ分だけ下降し、以後は2層目
に藺草束w1の積載が上記に準じて行われる。これによ
り、前記荷台34a上には藺草束w1が落下による損傷
を伴うことなく整然と多段状に積載されるものとなる。
【0030】次に操縦部7の構成について説明すると、
最前部に操縦スタンド35を起立させ、その後方に操縦
席36を設けると共に、その上方には日除け覆い7Aを
設け、操縦者が座乗して操縦できるようにしてある。
【0031】なお、eは操縦席36の下方に設けた原動
機で、各作動部に動力を供給するものとなしてあり、ま
た37は空気流発生装置で、噴出ノズル37aから圧縮
空気を噴射して垂直搬送部29aで搬送される藺草束w
1と束保持領域R1にある藺草束w1の茎稈の絡みを解
すものとなしてある。
【0032】本発明に係る藺草収穫機の全体構成は上記
の通りであるが、次にその要部である茎先挟持搬送装置
10について詳細に説明する。
【0033】即ち、茎先挟持搬送装置10は一対の無端
状搬送ベルト10a、10bの対向部を圧接させて茎先
の挟持搬送経路を形成している。この挟持搬送経路は、
図3に示すように機体前後方向に対し水平方向へ一定角
度θ傾けた状態の平面視斜状となされ、刈り取り藺草w
を選りや結束処理を行う側から漸次遠ざかるように搬送
するものとした斜状搬送部39となしてある。この際、
斜状搬送部39の搬送始端p1は同時に刈り取られる複
数の藺草w条列の中央に合致させ、また搬送終端部p2
は機体左右向きへ位置調整変更可能となす。
【0034】上記のように構成した要部構成の作用を説
明すると、斜状搬送部39はその搬送始端p1により、
3条列の植立藺草wの茎先を刈り取り装置12によるそ
の刈り取り処理の直前若しくは直後に挟持するのであ
り、このとき前記搬送始端p1は中央条の位置にあるか
ら、その左右外方の条列の藺草wは正面視対称状に傾斜
して切断される。従って、刈り取られた3条列の藺草w
の株端は可及的にバラツキの少ない状態となされる。
【0035】この刈り取り後、斜状搬送部39で搬送さ
れた藺草wはこれが搬送終端p2に達した時は機体左右
向きの横倒し姿勢となされ、しかもその株端は斜状搬送
部39による機体左右方向搬送長さι1だけ機体左方向
へ移動され、結束処理に適した状態となる。
【0036】この搬送終端p2に達した搬送藺草wの株
元側部分は結束領域の直前に達しており、以後は後続の
搬送藺草wに押されて結束領域に移動される。このよう
に移動された藺草wは従来と同様にその株元部の最適位
置を結束されるものとなる。
【0037】この際、刈り取り藺草wの性状等が異なる
ため、藺草wが結束領域の直前に達した時に、その株端
が結束処理のための最適位置に合致しないことが生じ得
るが、このようなときは斜状搬送部39の搬送終端p2
を機体左右方向へ位置調整変更して、株端が結束処理の
ための最適位置に合致するようにする。
【0038】ところで、本実施例に示す3条刈りの収穫
機の機体巾Lが、従来構成の2条刈りの収穫機のそれと
比較してどのような関係となるか説明する。藺草wの条
間は20cmであるとすると、実施例機の斜状搬送部3
9の搬送始端p1個所の機体左側部分の巾ι2は従来機
のその部分の巾よりも10cm大きくなる。また実施例
機の斜状搬送部39の搬送終端p2個所の機体右側部分
の巾ι3は、茎先挟持搬送装置10の高さが従来機と同
じであれば最適な結束処理の行える株端位置は最右側の
藺草w条列aの刈り取り時の傾斜を考慮すると、従来機
の場合より凡そ10cmだけ機体右側となるため、従来
機のその寸法よりも凡そ10cm長くなることになる。
しかして、結束性能などの処理性能を従来機とほぼ同様
となし得る実施例機の刈り取り部4の全巾Lは、斜状搬
送部39の搬送始端p1個所の機体左側部分の巾ι2に
斜状搬送部39の搬送終端p2個所の機体右側部分の巾
(従来機の該当個所寸法より凡そ10cm長い)ι3を
加えた長さから、斜状搬送部39が機体左側へ搬送する
長さι1を減じた寸法となすべきである。
【0039】従って、実施例機の刈り取り部4の全巾L
は、斜状搬送部39が機体左側へ搬送する長さι1が2
0cmとすれば、従来機の刈り取り部の全巾と同一とな
り、前記長さι1を20cm以上或いは以下とすれば、
その差分だけ、従来機の刈り取り部の全巾より短く或い
は長くなるのである。
【0040】上記実施例は次のように変形することがで
きる。即ち、3つの分草装置8は上記実施例とは逆に、
それの機体前方への張り出し長さを機体右側のものから
順に短くする。これによっても同様な効用が得られる。
【0041】また茎先挟持搬送装置10の挟持搬送経路
の一部のみを斜状搬送部39となす。即ち、具体的には
例えば茎先挟持搬送経路10の機体前方側を斜状搬送部
39となし、この斜状搬送部39より機体後方側の部分
は機体真後ろへ向かわせた搬送部となす。
【0042】係止爪選り装置20と結束装置22の間に
は、ここに達した藺草wの株端を切り揃えるために特公
平06−061177号に示すような株揃え切断装置を
設ける。その代わりに前記株揃え板装置23は省略す
る。
【0043】そして上記斜状搬送部39は株揃え切断装
置の切断処理が開始されるときまでに搬送を終了するも
のとする。これにより株揃え切断中の藺草wは茎先挟持
搬送装置10により機体真後ろへ搬送されるものとな
り、藺草w群は稈長方向と直交した平面で株端が揃った
状態に切断される。
【0044】茎先挟持搬送装置10は株揃え切断装置の
切断処理の後、藺草wの挟持搬送を終了して藺草wを解
放し、結束装置22がこの解放後の藺草wの一定位置を
結束する構成とする。
【0045】
【発明の効果】上記した本発明によれば、多条刈りの収
穫機を機体巾の大きな増大を伴うことなく実現できるも
のであり、例えば3条刈りの収穫機を従来の2条刈りの
ものとほぼ同一の機体巾とすることができ、この際、刈
り取り藺草等の株端を可及的に揃えることができると共
に、選りや結束処理の性能を低下させることのないもの
となる。
【0046】請求項2に記載のものによれば、斜状搬送
部の斜め搬送の影響を受けることなく、刈り取り茎稈群
を株揃え切断装置で切断することができ、株端が稈長方
向と直交した平面で揃うように切断できるものとなる。
【0047】請求項3に記載のものによれば、藺草等の
曲がりを変化させるための特別な押し装置を設けないで
も、刈り取り藺草等の株端の機体左右方向の位置を茎先
搬送経路の位置調整移動により変化させることができ、
これにより選り及び結束処理を藺草等の性状等の変化に
関係なく最適状態で行わせることができるものとなる。
【0048】請求項4に記載のものによれば、刈り取り
時の複数条列の藺草等を機体の正面視で左右対称に傾斜
させて刈り取ることを可能となし、同時に刈り取った複
数条列の茎稈群の株端を可及的に揃えることができるも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る茎稈収穫機の平面図であ
る。
【図2】上記収穫機の側面図である。
【図3】上記収穫機の刈り取り部の平面図である。
【図4】上記刈り取り部を示し、Aは刈り取り部の正面
図で、Bはその側面図である。
【符号の説明】
10 茎先挟持搬送装置 12 刈り取り装置 39 斜状搬送部 p2 斜状搬送部の搬送終端 p1 斜状搬送部の搬送始端 w 藺草を

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈り取り装置で刈り取った茎稈を茎先挟
    持搬送装置により挟持して機体後方へ吊り下げ搬送しな
    がらその株元側部分を機体左右向きへ横倒し姿勢として
    選り及び結束処理を行うようにした茎稈収穫機におい
    て、前記茎先挟持搬送装置の挟持搬送経路の全体又は一
    部を、機体前後方向に対し平面視斜状となされ且つ藺草
    を前記選りや結束処理を行う側から漸次遠ざかるように
    搬送する構成とした斜状搬送部となしたことを特徴とす
    る藺草等の茎稈収穫機。
  2. 【請求項2】 刈り取り茎稈が株揃え切断された後に結
    束処理される構成であって、茎先挟持搬送装置の斜状搬
    送部を、この挟持搬送装置で挟持搬送される刈り取り茎
    稈が株揃え切断領域に達する前にその挟持搬送を終了す
    る構成としたことを特徴とする請求項1記載の藺草等の
    茎稈収穫機。
  3. 【請求項3】 茎先挟持搬送装置の斜状搬送部の搬送終
    端部を機体左右向きへ位置調整変更可能となしたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の藺草等の茎稈収穫機。
  4. 【請求項4】 斜状搬送部の搬送始端の機体左右方向位
    置を同時に刈り取られる複数の茎稈条列の概ね中央点に
    合致させたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    藺草等の茎稈収穫機。
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