JPH10229724A - 藺草等の茎稈収穫機 - Google Patents

藺草等の茎稈収穫機

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JPH10229724A
JPH10229724A JP5420697A JP5420697A JPH10229724A JP H10229724 A JPH10229724 A JP H10229724A JP 5420697 A JP5420697 A JP 5420697A JP 5420697 A JP5420697 A JP 5420697A JP H10229724 A JPH10229724 A JP H10229724A
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JP
Japan
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conveying
stock
holding
rush
stem
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Pending
Application number
JP5420697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Ide
健一 井手
Yasuo Moriyasu
康夫 森安
Norikazu Matsuo
憲和 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 茎先挟持搬送装置10により刈り取り藺草w
等を搬送しつつその株元側部分を横倒し姿勢にする際、
藺草等の品質を低下させることなく、刈り取り藺草等に
十分な選り作用を付与することができ、しかも選り出さ
れた屑藺等の散乱を防止できるものとする。 【解決手段】 刈り取り茎稈を茎先挟持搬送装置10に
より挟持して吊り下げ搬送するようにした茎稈収穫機に
おいて、前記搬送中に刈り取り茎稈の株端部を挟持搬送
してその茎稈の株元側部分を横倒し姿勢とする間に選り
作用を付与するものとした株元挟持搬送選り装置18を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈り取り藺草等を
茎先挟持搬送装置により挟持して吊り下げ搬送するよう
にした藺草等の茎稈収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】茎先挟持搬送装置による刈り取り藺草の
挟持搬送中に、送風装置の発生した風力で刈り取り藺草
を横倒し姿勢にしつつ、それに含まれる屑藺を排除する
ようにした風力選り装置を設けた構成となされた藺草収
穫機は存在している(特公平6−61177号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の収穫機
においては、空気力が主体となって、刈り取り藺草に選
り作用を付与するため、この処理を受ける刈り取り藺草
は係止爪による選り処理を受ける場合に較べて、損傷し
難いものとなる。
【0004】しかし、空気力による選り処理はその作用
力が十分なものとならず、また選り出された屑藺が空気
流動で散乱して作動部に噛み込んだり、その後の処理を
困難にする等の問題がある。
【0005】本発明は、このような実状の下、刈り取り
藺草等を横倒し姿勢とする過程で、その茎稈を傷めない
でこれの選り処理を行うことができ、しかも上記風力選
り装置による場合の問題を解消することのできる藺草等
の茎稈収穫機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、刈り取り茎稈を茎先挟持搬送装置によ
り挟持して吊り下げ搬送するようにした茎稈収穫機にお
いて、前記搬送中に刈り取り茎稈の株端部を挟持搬送し
てその茎稈の株元側部分を横倒し姿勢とする間に刈り取
り茎稈に選り作用を付与するものとした株元挟持搬送選
り装置を設けた構成とする。
【0007】この際、株元挟持搬送選り装置は、茎先挟
持搬送装置に搬送される茎稈がこの株元挟持搬送選り装
置で横倒し姿勢とされる際に、その株端が描く円弧状軌
跡の半径方向上の内側箇所から外側箇所に渡って搬送作
用を持続するものとなし、またこの選り装置の搬送速度
は茎先挟持搬送装置のそれよりも適当に大きく設定す
る。そして株元挟持搬送装置の搬送始端部に、この近傍
に達した刈り取り茎稈の株元部を前記搬送始端に掻き込
むための株元掻き込み装置を設ける。
【0008】この発明によれば、株元挟持搬送選り装置
が刈り取り茎稈の株端部を挟持搬送する過程で、藺草の
茎稈にその株端側への引き抜き力を付与し、茎先を茎先
挟持搬送装置に挟持されてない移動可能な短い茎稈を、
その挟持力で抜き出し、搬送終端で解放し、落下させ
る。
【0009】この際、株元挟持搬送選り装置の搬送速度
を茎先挟持搬送装置のそれよりも適当に大きく設定した
ことは、株元挟持搬送選り装置で搬送される刈り取り茎
稈の層厚を小さくし、株元挟持搬送選り装置の挟持力に
よる選り処理を効果的となす。また、株元掻き込み装置
を設けたことは株元挟持搬送選り装置による搬送を円滑
で的確なものとなす。
【0010】上記発明は具体的には次のようになす。即
ち、株元挟持搬送装置は一組の案内車に掛け回され案内
されて移動される無端状のゴム質搬送ベルトを対状に設
け、これらゴム質搬送ベルトを互いに当接させる側へ適
当圧力で押圧した構成とする。そして株元掻き込み装置
は、案内車で案内移動される無端状のゴム質突起付ベル
トを対状に設け、これらベルトの突起により藺草の株元
を株元挟持搬送選り装置の搬送始端側近傍からこの搬送
始端に掻き込む構成とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図4を参照して、本発明に
係る藺草収穫機の実施例を説明する。図1及び図2に示
すように、この藺草収穫機はクローラ走行装置1の上部
に機台2を搭載し、この機台2の前部にシリンダ装置3
により上下作動される刈り取り部4を設け、上面には垂
直面交差式昇降リンク装置5を介して積載台6を上下作
動可能に設け、右側部には操縦部7を設けてなる。
【0012】上記刈り取り部4について説明すると、次
の通りである。即ち、最前部に分草板8a及び回転作動
する分草体8b等からなる分草装置8を設け、これに続
いて三つの引き起こし部9a、9b、9cからなる引き
起こし装置9、無端状の一対のゴム質搬送ベルト10
a、10bを備えた茎先挟持搬送装置10、及び茎先載
置搬送装置11をこの順に設け、また茎先挟持搬送装置
10の搬送始端の下方にレシプロ式刈り取り装置12を
設け、この刈り取り装置12の上方に下部係止搬送装置
13a及び上部係止搬送装置13bを設けて構成してい
る。
【0013】ここに、引き起こし部9a、9b、9cは
斜め上方へ並列されたタインtを連続的に上昇移動させ
るものとなし、各搬送ベルト10a、10bは前後に対
設された案内車14a、14bに掛け回され案内されて
移動するものとなし、茎先載置搬送装置11は前記案内
車14bの一つと同心に設けた案内車と後方の案内車1
5に無端状のゴム質搬送ベルト16を掛け回したものと
なし、上下部の係止搬送装置13a、13bは図4に示
すような係止爪16aを具備した無端状のゴム質搬送ベ
ルト16で係止搬送するものとなす。
【0014】茎先挟持搬送装置10の右側には後方へ向
けてやや上り傾斜となされた概ね水平状の搬送デッキ1
7が設けてあり、この搬送デッキ17の前縁は下方へ延
長し、この延長部を横向きの縦案内面17aとなしてあ
る。
【0015】縦案内面17aの前方には詳細を後述する
株元挟持搬送選り装置18が設けてあり、またこの装置
18の後方には持ち上げ搬送装置19、左右向きとなさ
れた係止爪選り装置20、切断排出装置21、結束装置
22、株揃え板装置23がこの順に設けてある。24は
搬送デッキ17の上面に位置した藺草wの株元に後方向
き搬送力を付与する後方搬送装置であり、25は刈り取
り部4の一定高さ位置に固定した束受け棒部材である。
【0016】ここに、持ち上げ搬送装置19は図4に示
すように縦案内面17aから前方へ係止爪19aを突出
させてこれを上方へ移動させる作動を繰り返すものとな
し、係止爪選り装置20は図3及び図4に示すように係
止爪26aを列設された二つの無端状のゴム質ベルト2
6、26を、左右に対設された案内車27a、27b及
び中間案内車27cに並列状に掛け回し、その下側作用
部26bが右向きf1へ移動されるものとなし、切断排
出装置21は図3及び図4に示すように右側の案内車2
7aと同芯で一体回転されるシリンダ形切刃体21aと
これの下方に位置して切刃体21aの受け刃として作用
する凹み付掻き込みロータ21bを設け、切刃体21a
を前面視右廻りへ回転させ、凹み付掻き込みロータ21
bを前面視左廻りへ回転させるものとなし、結束装置2
2は搬送デッキ17の上方に位置した上側要部22a
と、搬送デッキ17の下方に位置した図示しない下側要
部で藺草wを結束するものとなし、株揃え板装置23は
この位置に達した藺草束w1の株端を適当力で叩く図4
に示すような株揃え板23aを備えたものとなす。
【0017】このように構成した刈り取り部4の作用を
説明すると、クローラ走行装置1の作動による機体の進
行中、分草装置8が植立藺草wの条列間の絡みを解し、
引き起こし装置9の各引き起こし部9a、9b、9cが
タインtの上昇移動により3条の植立藺草wを順次に引
き起こし、このように引き起こされた藺草wの茎先を、
図示しない茎先掻き込み装置が茎先挟持搬送装置10の
搬送始端に掻き込み、一方では刈り取り装置12が植立
藺草wの株元を切断し、この後はこの刈り取り藺草wの
茎先を先挟持搬送装置10が挟持して後方へ吊り下げ搬
送するものとなる。
【0018】この吊り下げ搬送の過程で、上下部の係止
搬送装置13a、13bが刈り取り藺草wの株元側部分
を右側へ係止搬送し、続いて株元挟持搬送選り装置18
が刈り取り藺草wの株元側部分を右側へ搬送しつつ選り
作用を付与し、徐々に機体右方向へ向け横倒し姿勢とす
る。
【0019】このように横倒し姿勢となされて一定高さ
に達した株元側部分は、持ち上げ搬送装置19がその係
止爪19aで搬送デッキ17上面に持ち上げ、係止爪選
り装置20に供給する。係止爪選り装置20は係止爪2
6aを藺草w群の中に突き刺して稈長方向へ移動させ茎
先挟持搬送装置10に挟持されていない屑藺をその株元
側へ掻き出す。この選り処理を受けている間、係止爪選
り装置20には後続の藺草w群が供給されるため選り処
理を受けた藺草w群の株元側部分は切断排出装置21の
位置に押し移動される。切断排出装置21はここに達し
た藺草w群のうち引き出された屑藺を切刃体21aと凹
み付掻き込みロータ21bで引き抜きつつ、適当長さに
寸断し地上に落下させる。
【0020】こうして藺草w群の選り排出処理が終了す
ると、後向き搬送装置24がこの藺草w群を結束装置2
2に送り、結束装置22はこれを損傷させないように比
較的緩く結束し、結束後はその束w1を放出アームで束
保持領域R1(図1参照)に蹴り出すことを一定タイミ
ングで繰り返す。この蹴り出しに関連して株揃え板装置
23が作動し、束保持領域R1上の藺草束w1の株端を
叩き揃えるものとなる。
【0021】次に刈り取り部4から送り出される藺草束
w1を積載する積載処理構成を説明すると、次の通りで
ある。即ち、図1及び図2に示すように、機台2の前寄
り位置に設けた垂直搬送部28aとこれの上部から後方
へ張り出させた水平搬送部28bとを備えた藺草束積載
装置28が設けてある。
【0022】ここに垂直搬送部28aは、本体部29を
機台2上に起立させ、左右各側に駆動チェーンを上下向
きに張設し、これら駆動チェーン間に支持棒30を架設
し、これの適当間隔位置に束受け部材31を固定し、適
当タイミングで上下作動するようになしてある。
【0023】そして水平搬送部28bは、案内車を介し
て搬送ベルト32を前後向きに張設し、このベルト32
の走行移動により藺草束w1を前端部32aから後方へ
搬送して後端32bから落下させ、また後端32bの位
置を水平面交差式伸縮リンク装置33の伸縮作動により
後方或いは前方へ移動させ、この移動に連連して搬送ベ
ルト32の水平搬送部の長さが変化するようになしてあ
る。積載台6上には手押し荷車34が降ろし操作可能に
固定されている。
【0024】上記した積載処理構成の作用を説明する
と、積載台6は収穫開始時は垂直面交差式昇降リンク装
置5が伸張作動されていて、最高位置に上昇した状態と
なり、一方、垂直搬送部28aの束受け部材31は仮想
線位置kで待機し、また水平搬送部28bは例えばその
後端32bが最後方位置に達した状態となる。
【0025】この状態の下で刈り取り部4から束保持領
域R1に藺草束w1が放出されて株揃え板装置23が作
動すると、これに関連して垂直搬送部28aが作動して
その束受け部材31で束保持領域R1の藺草束w1を掬
い上げ、そのまま上方へ搬送して水平搬送部28bの前
端32aに搬送し、このように搬送した後は束受け部材
31が仮想線kの位置に戻されて待機する。
【0026】この垂直搬送部28aの作動に関連して水
平搬送部28bが作動し、搬送ベルト32の前端32a
に位置された藺草束w1を搬送ベルト32の移動で後方
へ搬送し、後端32bから手押し荷車34の荷台34a
上に落下させる。
【0027】そして次の藺草束w1が束保持領域R1に
放出されて株揃え板装置23が前述同様に作動すると、
上記積載処理動作が再び繰り返されるのであり、この
際、水平搬送部28bの後端は一束分だけ前方移動さ
れ、この状態で藺草束w1が前記荷台34a上に落下さ
れる。
【0028】このような作動が、刈り取り部4から放出
された各藺草束w1について一定回数行われると前記荷
台34a上の前後長さ範囲全体に藺草束w1が一層状に
積載され、この積載状態となったことに関連して積載台
6が藺草束w1の1層高さ分だけ下降し、以後は2層目
に藺草束w1の積載が上記に準じて行われる。これによ
り、前記荷台34a上には藺草束w1が落下による損傷
を伴うことなく整然と多段状に積載されるものとなる。
【0029】次に操縦部7の構成について説明すると、
最前部に操縦スタンド35を起立させ、その後方に操縦
席36を設けると共に、その上方には日除け覆い7aを
設け、操縦者が座乗して操縦できるようにしてある。
【0030】なお、38は操縦席36の下方に設けた原
動機で、各作動部に動力を供給するものとなしてあり、
また37は空気流発生装置で、噴出ノズル37aから圧
縮空気を噴射して垂直搬送部28aで搬送される藺草束
w1と束保持領域R1にある藺草束w1の茎稈の絡みを
解すものとなしてある。
【0031】本発明に係る藺草収穫機の全体構成は上記
の通りであるが、次にその要部構成、即ち茎先挟持搬送
装置10による挟持搬送の過程で刈り取り藺草wの株元
側部分を特定方向へ搬送して傾斜させ、この搬送中に選
り処理を付与する構成について詳細に説明する。
【0032】即ち、刈り取り装置12の右側で縦案内板
17aの前側に、刈り取り藺草wの株端部を挟持搬送し
てその藺草wの株元側部分を横倒し姿勢とする株元挟持
搬送選り装置18が設けてあり、この挟持搬送選り装置
18の搬送始端側に株元掻き込み装置39が設けてあ
る。
【0033】上記株元挟持搬送選り装置18は、茎先挟
持搬送装置10で搬送される藺草wがこの株元挟持搬送
選り装置18で横倒し姿勢とされる際にその株端が描く
図3に示すような円弧状軌跡mの半径方向上の内側箇所
から外側箇所に渡って搬送作用を持続するようになすの
であって、具体的には左右向きとなし搬送始端18aか
ら搬送終端18bに向けて一定角度の上り傾斜状に設け
てある。
【0034】この株元挟持搬送選り装置18は左右一対
の案内車40a、40bとこれら案内車の間に配置され
る複数の図示しない中間案内車とからなる一組の案内車
群に掛け回され案内されて移動される無端状のゴム質搬
送ベルト41を前後配置に対設し、これらゴム質搬送ベ
ルト41、41を互いに当接させる側へ適当圧力で押圧
する構成となしてある。この際、前後のゴム質搬送ベル
ト41、41による藺草wの挟持力は茎先挟持搬送装置
10のそれよりも弱くなすと共に、ゴム質搬送ベルト4
1、41による藺草wの搬送速度は茎先挟持搬送装置1
0や下部係止搬送装置13aのそれよりも大きくなすほ
か、ゴム質搬送ベルト41の外周部は藺草w茎稈を損傷
させない程度の比較的柔らかいものとなす。
【0035】そして株元掻き込み装置39は、下部係止
搬送装置13aの搬送終端で株元挟持搬送選り装置18
の搬送始端18a側の近傍に達した刈り取り藺草wの株
端部を前記搬送始端18aに掻き込むように作用するも
のであって、具体的には左右一対の案内車42a、42
bに掛け回され案内されて移動される無端状のゴム質突
起付ベルト43を株元挟持搬送選り装置18の搬送始端
18a部下方で前後配置に対設し、これらベルト43、
43の突起43a(図4参照)により藺草wの株元を株
元挟持搬送選り装置18の搬送始端18aへ掻き込む構
成としてある。
【0036】搬送デッキ17の下方には一般には省略さ
れることの多い送風装置44が設けてあり、この送風装
置44は株元挟持搬送選り装置18で挟持搬送される藺
草w群に風を後方から吹きかけ、株元挟持搬送選り装置
18で選られた屑藺の分離を補助するようにしてある。
【0037】上記のように構成した要部構成の作用を説
明すると、下部係止搬送装置13aが刈り取り藺草w1
の株元側部分を刈り取り装置12に沿って右側f1へ搬
送し、その搬送終端近傍に達したとき、株元掻き込み装
置39がその株元を株元挟持搬送選り装置18の搬送始
端18aに掻き込み、続いて一対のゴム質搬送ベルト4
1、41がこの株元を挟持して右側上り傾斜方向へ搬送
し、刈り取り藺草wの株元側部分を右向きへ横倒し姿勢
とする。
【0038】この際、茎先を茎先挟持搬送装置10で挟
持された刈り取り藺草wは株元挟持搬送選り装置18の
搬送中、株端がこれを挟持した一対のゴム質搬送ベルト
41、41の間で稈長方向へ滑りつつ、前記円弧状軌跡
mを経るように傾斜されるのであるが、茎先を茎先挟持
搬送装置10で挟持されてない刈り取り藺草(屑藺)w
は稈長方向の移動が容易であるから株元挟持搬送選り装
置18の搬送中、株端がこれを挟持した一対のゴム質搬
送ベルト41、41の間で稈長方向へ滑ることなく株元
挟持搬送選り装置18の搬送方向へ移動されて前記円弧
状移動軌跡mの半径方向へ強い力で徐々に抜き出され、
株元挟持搬送選り装置18の搬送終端に達したときその
挟持搬送から解放されて地上に落下されるものとなる。
この落下は送風装置44に補助され、屑藺は確実に選り
除去される。
【0039】また株元挟持搬送選り装置18の搬送速度
が茎先挟持搬送装置10や下部係止搬送装置13aのそ
れよりも大きいため、前者装置18で搬送される刈り取
り藺草w群の層厚は後者装置13aで搬送されるそれよ
りも小さくなり、株元挟持搬送選り装置18の選り作用
は一層効果的となる。
【0040】上記のようにして株元挟持搬送選り装置1
8による挟持搬送が終了した状態の刈り取り藺草wはそ
の株元側部分を一定高さ以上に位置されるものとなり、
続いてこれら藺草wは持ち上げ搬送装置19により持ち
上げ搬送されて係止爪選り装置20へ供給される。
【0041】こうして係止爪選り装置20へ達した刈り
取り藺草wは株元挟持搬送選り装置18で十分な選り処
理を受けているため、係止爪選り装置20は係止爪26
aによる補助的な選りを行うに過ぎず、この際、刈り取
り藺草wはその株元側部分を係止爪26aで掻きならさ
れて整えられる。
【0042】上記実施例は次のように変形することがで
きる。即ち、送風装置44を省略する。そして切断排出
装置21に代えて、上下一対のローラからなるローラ排
出装置を設け、このローラ排出装置は係止爪選り装置2
0が引き出した屑藺を引き出して放出するものとする。
また株元掻き込み装置39は一対のゴム質突起付ベルト
43、43に代えて、一対のゴム質スターホイールとな
してもよい。
【0043】
【発明の効果】上記した本発明によれば、茎先挟持搬送
装置により刈り取り藺草等を搬送しつつその株元側部分
を横倒し姿勢にする過程で、その株端部の挟持搬送によ
り、刈り取り藺草等に強力で高精度な選り作用を付与す
ることができ、また藺草を収穫する場合は、製品化後に
使用されることの少ない株端部を挟持するため藺草製品
の品質を低下させることがないのであり、また選りの主
作用を奏する従来の送風装置や補助的な送風装置44を
省略することができるため空気流による屑藺等の散乱及
びこれに伴う問題を防止することができると共に構造を
安価、軽量且つ簡易となすほか、静粛に作動するものと
なすことができるのである。
【0044】請求項2に記載のものによれば株元挟持搬
送選り装置を簡易に形成できるものであり、請求項3に
記載のものによれば株元挟持搬送選り装置による刈り取
り藺草等の搬送を円滑且つ安定的となすものであり、請
求項4に記載のものによれば刈り取り藺草等を傷つける
ことなく的確にその挟持搬送及び選り処理を行えるもの
となる。
【0045】請求項5に記載のものによれば、株元挟持
搬送選り装置により搬送される刈り取り茎稈の層厚を減
少させることができ、確実で効率的な選り処理を行える
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る茎稈収穫機の平面図であ
る。
【図2】上記収穫機の側面図である。
【図3】上記収穫機を示し、Aは刈り取り部の正面図
で、Bはその側面図である。
【図4】上記刈り取り部の平面図である。
【符号の説明】
10 茎先挟持搬送装置 18 株元挟持搬送選り装置 18a 株元挟持搬送選り装置の搬送始端 39 株元掻き込み装置 40a、40b 案内車 41 ゴム質搬送ベルト m 円弧状軌跡 w 藺草

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈り取り茎稈を茎先挟持搬送装置により
    挟持して吊り下げ搬送するようにした茎稈収穫機におい
    て、前記搬送中に刈り取り茎稈の株端部を挟持搬送して
    その株元側部分を横倒し姿勢とする間に刈り取り茎稈に
    選り作用を付与するものとした株元挟持搬送選り装置を
    設けたことを特徴とする藺草等の茎稈収穫機。
  2. 【請求項2】 茎先挟持搬送装置により搬送される刈り
    取り茎稈がこの株元挟持搬送装置で横倒し姿勢とされる
    際に、その株端が描く円弧状軌跡の半径方向上の内側箇
    所から外側箇所に渡って株元挟持搬送選り装置がその搬
    送作用を持続する構成としたことを特徴とする請求項1
    記載の藺草等の茎稈収穫機。
  3. 【請求項3】 株元挟持搬送選り装置の搬送始端部に、
    この近傍に達した刈り取り茎稈の株元部を前記搬送始端
    に掻き込むための株元掻き込み装置を設けたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の藺草等の茎稈収穫機。
  4. 【請求項4】 株元挟持搬送選り装置は、一組の案内車
    に掛け回され案内されて移動される無端状のゴム質搬送
    ベルトを対状に設け、これらゴム質搬送ベルトを互いに
    当接させる側へ適当圧力で押圧する構成となしたことを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の藺草等の茎稈収穫
    機。
  5. 【請求項5】 株元挟持搬送選り装置は茎先挟持搬送装
    置よりも搬送速度を適当に大きく設定してあることを特
    徴とする請求項1、2、3又は4記載の藺草等の茎稈収
    穫機。
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