JPH10229664A - コイル巻線方法とその装置 - Google Patents

コイル巻線方法とその装置

Info

Publication number
JPH10229664A
JPH10229664A JP3156497A JP3156497A JPH10229664A JP H10229664 A JPH10229664 A JP H10229664A JP 3156497 A JP3156497 A JP 3156497A JP 3156497 A JP3156497 A JP 3156497A JP H10229664 A JPH10229664 A JP H10229664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
copper wire
guide arm
fixed
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3156497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3580656B2 (ja
Inventor
Naoki Mizutani
直樹 水谷
Yasuo Wada
康雄 和田
Tetsuo Iida
哲夫 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP03156497A priority Critical patent/JP3580656B2/ja
Publication of JPH10229664A publication Critical patent/JPH10229664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3580656B2 publication Critical patent/JP3580656B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅線の巻回によるコイル製作時に、銅線の渡
り動作の時にガイドアーム先端で銅線を強制曲げで移動
させるので、ガイドアームに剛性を要し重量大となり上
下スイング動作に重力影響で銅線に不要力が加わり傷の
ある欠陥コイルとなる。又、巻型は銅線サイズや渡り寸
法の変更時にその都度取替えで、段取りの作業性が悪く
且つ銅線の幅寸法に合せて多種類の巻型を要し不経済で
ある。 【解決手段】 三日月形状の移動巻溝側部と、この移動
巻溝側部を蒲鉾形状の半円側側面に棚状に複数個並べて
巻溝胴部を形成し、第1及び第2固定巻溝側部で成る巻
回壁部と、この巻回壁部と巻溝胴部をスライドベース上
のベースに型空間を設けて対面配設してネジシャフトに
よって巻溝胴部を上下動させ前記第1及び第2固定巻溝
側部の側面にガイドピンを植設した巻型を形成してコイ
ル製作する。又、ガイドアームは上下・左右方向のスイ
ング機構である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の固定子
巻線に使用する平角銅線コイルの巻線方法とその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機である電動機の固定子スロット
に収納する固定子巻線(以下、巻線と呼ぶ)は、導体の
表面に絶縁物を被覆し形成の平角銅線コイルで、例えば
図20に示すような小判形コイル(以下、コイルと呼
ぶ)30である。これは絶縁被覆付きの平角銅線(以下、
銅線と呼ぶ)1を巻回して形成し、コイル30の胴部には
巻回崩れを防止する粘着テープ9が巻かれている。次に
従来のコイル30を製作する装置は銅線供給装置16と巻枠
27で形成され、それを説明する。
【0003】図21に示すように、銅線1を巻回したドラ
ム2が複数個縦方向に並べられ、ドラム2から解き外さ
れた銅線1に巻回時テンションを加えるサーボモータ2
aで駆動するワイヤデリーラ部3と、銅線1をガイドア
ーム15に供給する段差ローラ21とで銅線供給装置16が形
成される。尚、ガイドアーム15先端部には銅線1を供給
案内する案内孔(図示しない)を有する銅線案内部5aが
取付けてある。
【0004】一方、サーボモータMで駆動する巻型27
は、巻溝部27Aと巻溝側部27Bと中間巻溝側部27Eと支
持板27Gの組合わせで形成される。これらの構成部品は
夫々樹脂製でその形状は、図22に示すように支持板27G
を除いて夫々略半円形状である。即ち、巻溝部27Aは半
円側に貫通孔27c を有する略半円形状の巻板27a が構成
部品となり、巻溝側部27Bは胴部に貫通孔27c を有する
略半円形状の側板27b が構成部品となり、中間巻溝側部
27Eは一方が前記側板27b と同形状の中間側板27f と胴
部に貫通孔27c を有し先端部に凹み形状の係止部27d を
有するくちばし形状の係止部付中間側板27e が構成部品
となっている。そして、例えばコイル30が3個必要な時
は構成部品を、支持板27G→巻溝側部27B→巻溝部27A
→中間巻溝側部27E→巻溝部27A→中間巻溝側部27E→
巻溝部27A→巻溝側部27Bの順に支持板27Gに重ね合わ
せ、貫通孔27c に締付ボルトを挿入して締付け図22(a)
に示すような中間に空洞部28を有する巻型27を製作す
る。この時、巻溝部27Aの幅は銅線1幅と略同幅であ
る。尚、各構成部品を長さ方向に移動することにより長
さ方向寸法は拡縮可能となっている。
【0005】このような、銅線供給装置16と巻型27とを
使用して従来のコイル30の製作方法を説明する。まずド
ラム2から解き外された銅線1は、ワイヤデリーラ部3
でテンションが掛けられてガイドアーム15先端の銅線案
内部15a の案内孔を通過して、図20に示すようにガイド
アーム15と巻溝部27Aとが平行状態位置にセットし、人
手で銅線1を巻溝部27Aに位置決め巻回を開始する。す
ると、ガイドアーム15は巻型27の回転に追従し支点4を
中心とした上下方向のスイング可動する。そして、所定
数巻回すると1個のコイル30が形成され、外側の巻溝部
27Aから中央の巻溝部27Aに銅線1を移行する(銅線1
の渡り動作と呼ぶ)。この移行は、ガイドアーム15の延
長線上に中央の巻溝部27Aを位置させて行うもので、銅
線供給装置16を軸方向に移動させ銅線1を中間巻溝側部
27Eの係止部27d に引掛けて行うが、銅線1は粘着テー
プ9を基点として移動して係止部27d を経てガイドアー
ム15先端の銅線案内部15a に達し、そこからガイドアー
ム15先端の銅線案内部15aの案内孔に行く状態となって
いる。そして、移行は巻型27で多数の完成コイル30を製
作する数だけ発生する。規定の完成コイル30が出来きる
と巻型27の空洞部28に位置する完成コイル30の胴部で巻
回崩れを防止する粘着テープ9を巻回する(図21参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような製作方法で
は、銅線1の渡り動作時に銅線供給装置16を軸方向に移
動させガイドアーム15先端の銅線案内部15a で銅線1を
保持しながら、ガイドアーム15を移行先の巻溝部27Aの
延長線上に位置させ、ガイドアーム15先端で銅線1を強
制的に曲げて移動させているので、移動の為の剛性をガ
イドアーム15に要して重量が大となる。これは、ガイド
アーム15の上下のスイング動作時に重力の影響によっ
て、銅線案内部15a を通過する銅線1に不必要な力が加
わり傷が発生し欠陥の有るコイル30となっていた。
【0007】又、巻型27を構成する巻溝部27Aと中間巻
溝側部27Eが夫々銅線1幅や渡り寸法に合った寸法形状
になっているから、銅線1サイズや渡り寸法の変更があ
った時には、その都度巻型27を取替えなけねばならず、
段取りの作業性が悪く且つ銅線1の幅寸法に合せて多種
類の巻型27を要し不経済である。
【0008】更には、中間巻溝側部27Eにはコイル30か
ら分離させる為の取手のようなものがないことから、渡
り動作時には本来なら銅線1が図22(b) の「右」側に示
すような[1a,1b,1c,1d ]と整列巻されて、同図「左」
側のように銅線1dが破線1d'の位置にあるべきものが実
線1d''位置にある。これを巻型27の縦断面状態にすると
同図(c) のように既に巻回の銅線1cの外周に巻回され
ず、崩れて巻型27の外周に[1d'']状態で巻回される。
【0009】そして、巻型27からコイル30を取外す前に
コイル30の仮止めと巻終り部及び渡り部の切断を人手に
よって行う為に非常に作業性が悪かった。本発明はこれ
らの課題を解決するもので、亀甲形コイルの傷の発生を
防止し且つ渡り時のコイル崩れ発生を防ぐ連続コイル巻
線方法と、コイルの粘着テープによる仮止めやコイルの
巻終り部と渡り部の切断といった付随作業の自動化と、
平角銅線のサイズや渡り寸法の変更に伴う段取り作業性
を向上させることを目的とする連続コイル巻線装置を提
供する。
【0010】
【課題を解決しようとする手段】本発明におけるコイル
巻線方法及びその装置は、請求項1では平角銅線を巻回
したドラムと、このドラムから解き外された平角銅線
(以下、銅線と呼ぶ)に巻回時テンションを加えるワイ
ヤデリーラ部と、銅線をガイドアームに供給する段差ロ
ーラと、根元を基点として上下方向にスイング可動する
ガイドアームと、これらドラム,ワイヤデリーラ部,段
差ローラ,ガイドアームとで形成される銅線供給装置
と、所定幅の銅線を巻回収納できる巻線巻回部と先端部
に係止部を有する巻回壁部とを交互に重合させて成る巻
型とを備えたコイル巻線装置において、前記ガイドアー
ムが根元を基点として上下方向と共に水平方向にもスイ
ング可動するコイル巻線装置である。
【0011】このように構成すると、実際の巻線工程に
おいて従来のコイル巻線装置では渡り動作時に水平方向
への銅線の案内はガイドアーム先端で強制的に曲げて行
わざるを得なかったので、ガイドアームに剛性が必要で
あり重量大であった。しかし、請求項1によりガイドア
ーム根元を基点として行うことができガイドアームは銅
線の動きに合わせてスイング動作するだけとなり、ガイ
ドアームが小剛性でよく軽量化となった。この為、ガイ
ドアームの上下スイング動作時に重力の影響によって、
銅線案内部を通過する銅線に不要な力が加わることがな
くなり、傷の発生を防ぎコイルの欠陥をなくすことがで
きる。
【0012】次に請求項2では、ドラムから解き外され
た銅線にワイヤデリーラ部で巻回時にテンションを加
え、該銅線を段差ローラを介してガイドアームに供給し
複数個隣接する巻線巻回部と先端部に係止部を有する巻
回壁部とで成る巻型へ送って小判形コイルを形成し、隣
接する一方の巻線巻回部から他方の巻線巻回部へ前記ガ
イドアームを該ガイドアームの根元を基点として上下方
向と共に水平方向にスイング可動させながら銅線を渡ら
せる巻回を連続して行うコイル巻線方法である。このコ
イル巻線方法により請求項1と同様の効果がある。
【0013】また請求項3ではコイル巻線装置が、三日
月形状の移動巻溝側部と、蒲鉾形状で半円側側面に棚状
に複数個の前記移動巻溝側部が植設され内部を長辺方向
に貫通するネジ孔が穿設された巻溝胴部と、先端部に係
止部を有するくちばし形状の係止部付先端部と馬蹄状で
先端が平面状の有する馬蹄状胴部とで成る第1固定巻溝
側部と、馬蹄状の第2固定巻溝側部とで成る巻回壁部
と、スライドベース上にL字形のベースを型空間を設け
て対面配設し、一方のベース側面に馬蹄状胴部の長脚を
当接させながら前記第1固定巻溝側部をベース背面に固
定し、他方のベース側面に長脚を当接させながら前記第
2固定巻溝側部をベース背面に固定し、第1及び第2固
定巻溝側部の内周とベース背面間に形成された内周空間
に前記巻溝胴部をベース背面側に平面側を当接させると
共に前記ネジ孔に螺合するネジシャフトによってスライ
ドベース上に固定し、前記ネジシャフトの回転による巻
溝胴部の移動により平角銅線の所定幅寸法に調整し移動
巻溝側部と固定巻溝側部間に前記巻線巻回部を形成する
巻型と、前記型空間で対峙する第1及び第2固定巻溝側
部の長脚側面の型空間角に対角線上に着脱若しくはスラ
イド可能に植設けたガイドピンとで形成される。
【0014】このような構成によれば、銅線の幅寸法の
変更があった場合に巻型の巻溝部の幅方向の寸法を、ネ
ジシャフトを回転させ巻溝動部を移動させることにより
任意寸法に調整が可能となる。この結果、従来の銅線の
幅寸法変更があった場合はその都度巻型の取替えを要し
たが、その必要がなくなって段取り時間の作業性が向上
すると共に銅線の幅寸法に合わせた多種類の巻型の所持
が不要となり保管場所と製作費の点で経済性が向上し
た。
【0015】更に請求項4では、前記ガイドアームが上
下方向と共に水平方向にもスイング可動するコイル巻線
装置である。これによれば、請求項1,2,3を合算し
た作用効果が得られる。
【0016】或いは請求項5では、ドラムから解き外さ
れた銅線にワイヤデリーラ部で巻回時にテンションを加
え、該銅線を段差ローラを介してガイドアームに供給し
複数個隣接する巻線巻回部と巻回壁部とで成り中間部に
型空間の有する巻型へ送り、隣接する一方の巻線巻回部
から他方の巻線巻回部へ前記ガイドアームを該ガイドア
ームの根元を基点として水平方向にスイング可動させな
がら銅線を渡らせる巻回を、巻回壁部を構成する第1及
び第2固定巻溝側部に植設のガイドピンから係止部を介
し銅線を連続供給して行うコイル巻線方法である。
【0017】この方法によれば、巻線の渡り動作を巻型
の固定巻溝側部に植設のガイドピンにワイヤを係止しな
がら行うことにより、既に巻き終えたコイルの最外側銅
線が渡り方向に引っ張られるのを防止し、次に巻回され
るコイルの最内側銅線が巻溝に対して角度を持って巻回
されるのを防止する。これにより、巻線の渡り動作時に
発生していたコイルの崩れ現象を防止し、崩れる時に銅
線同士が擦合って発生していたコイルの傷を防ぎ、そし
てコイルの崩れを修正する手作業を省くことができ作業
性が良くなった。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1実施例について
図1乃至図15を参照し、従来構成と同じものは同じ符号
を使用して説明する。図1は、従来と同様に銅線供給装
置と巻型の配置構成図である。図において、平角銅線
(以下、銅線と呼ぶ)1を巻回したドラム2が複数個縦
方向に並べられ、ドラム2から解き外された銅線1に巻
回時テンションを加えるサーボモータ2aで駆動するワ
イヤデリーラ部3と、銅線1をガイドアーム5に供給す
る段差ローラ21とで銅線供給装置6が形成される。この
ガイドアーム5は、該ガイドアーム5が根元部を基点と
して水平且つ上下方向にスイング可動状態となってお
り、また先端部には銅線1を供給案内する案内孔(図示
しない)を有する銅線案内部15a が取付けてある。前記
ガイドアーム5の根元部構造は、支持台12上に断面形状
がL字型の水平方向スイングプレート13を左右方向支点
ピン19により取付け、この水平方向スイングプレート13
の側面に断面形状がL字型で下部にガイドアーム挿入孔
14a を有する上下方向スイングプレート14を上下方向支
点ピン17により取付ける。又、上下方向支点ピン17先端
には筒状のガイドローラ18が挿入されている。尚、ガイ
ドアーム5は上下方向支点ピン17を基点として上下方向
にスイングし、左右方向支点ピン19を基点として左右方
向にフロート可動する。
【0019】次に、サーボモータMで駆動する巻型7の
構成を説明する。巻型7は巻溝胴部7Aと移動巻溝側部
(以下、移動部という)7Bと固定巻溝側部(以下、固
定部という)7Cの組合わせで夫々樹脂製で形成され、
まずこれらの形状ついて説明する。巻溝胴部7Aは、図
3(a)に示すように蒲鉾形状の半円側側面に蒲鉾状の
短辺と平行となるネジ溝7Aaを長辺方向に複数個有し
(図では2個)、内部をネジシャフト7Hと螺合するネ
ジ孔7Acが長辺方向に貫通している。この巻溝胴部7A
のネジ溝7Aaに、三日月形状の移動部7Bを孔7Abを介
してネジ締めにより固定し棚状に配設する。固定部7C
は図4(a)に示すように、先端部に凹み形状の係止部
7caを有するくちばし形状の係止部付先端部7cbと馬蹄
状で長脚部7ccと平面状の先端7cdを有する馬蹄状胴部
7ceとで成る第1固定巻溝側部7CAと、馬蹄状で長脚
部7cgを有する第2固定巻溝側部7cfとで巻回壁部を形
成する。
【0020】続いて、これら巻溝胴部7Aと移動部7B
と固定部7Cのスライドベース7Gへの組立てについて
説明する。図5に示すように、スライド溝を有する矩形
状のスライドベース7GにL字形のベース11を型空間を
設け対面させて配設する。そして図5のまず右側(Aゾ
ーン表示のない側)から説明すると、一方のベース11に
ロックを置きその上に図4(a)で示すように、ベース
11側面に第2固定巻溝側部7cfの長脚部7cg内側を嵌合
させて最下位に置き(図で7Cg)、側面でネジ締めによ
り固定しベース11背面に巻回壁部である第2固定巻溝側
部7cfを配設する。すると、ベース11と第2固定巻溝側
部7cfの内側円弧と間には内周空間11aに形成されるの
で、該内側円弧と巻溝胴部7Aの外側円弧とを対面させ
ながら内周空間11a に巻溝胴部7Aを挿入する。そして
巻溝胴部7Aの最下位のネジ溝7Aaに孔7Abを介してネ
ジ締めにより移動部7Bを固定する。以下この組立てを
最上部まで繰返して行い片方の巻型7が形成される。
【0021】一方、図5の左側(Aゾーン表示側)は、
右側の最下位段階で第2固定巻溝側部7cf配設位置の左
側(Aゾーン表示側)へベース11と馬蹄状胴部7ceを右
側と同様に配設し、その先端7cdに係止部付先端部7cb
を固定する。そして、ベース11と馬蹄状胴部7ceとの内
周空間11b に巻溝胴部7Aを挿入し、ネジ溝7Aaに孔7
Abを介してネジ締めにより移動部7Bを固定する。以下
この組立てを最上部まで繰返して行い一方の巻型7が形
成される。すると、夫々の空間x,x1 である巻線巻回
部は、巻溝胴部7Aの巻溝胴ネジ山部(以下、巻線巻回
部という)7Ad に、従来の巻溝部27Aに相当する銅線
1の巻回場所が形成される。
【0022】次に、この巻型7使用により巻回される銅
線1の幅調整について述べる。まずL字型のベース11の
下末端面にスライドベース7G上を自由にスライド可能
なブロック7Kを当接させる。ブロック7Kの上表面に
はネジ部が形成されており、このネジ部と螺合する巻枠
開放レバー7Lの拘束により両ベース11間にはコイル長
さを考慮した型空間7Mを有する状態で、両ベース11は
スライドベース7G上に固定される。次に両巻溝胴部7
Aをネジシャフト7Hとネジ貫通口7Acによってスライ
ドベース7Gに取付け、巻溝幅調整つまみ7Iによりネ
ジシャフト7Hを回転させると螺合するネジ孔7Acによ
って、巻溝胴部7Aがネジシャフト7H上を上下方向に
移動する。すると、巻溝胴部7Aのネジ溝7Aaに固定の
移動部7Bが上下方向に移動し、固定部7Cとの間に空
間xが形成される。この空間xを巻回される銅線1の幅
に調整する。この調整を図5を参照して説明する。図5
にA,B,Cゾーンの記載があるが、Aゾーンは銅線1
の幅が最大値の状態を示し、Bゾーンは最大値より小さ
い状態を示し、Cゾーンは銅線1の幅がない状態を示し
ている。
【0023】Aゾーンにおいて、移動部7Baと移動部7
Bbは上方向に移動して、移動部7Baと固定部7Ca間,移
動部7Bbと固定部7Cb間に夫々空間xを形成している。
この空間xは巻溝胴部7A表面に形成された銅線1の幅
となり、銅線1は巻溝胴部7A表面に直接巻回される。
次に銅線1がAゾーンよりも狭幅の時は、ネジシャフト
7Hを反転させて巻溝胴部7Aを降下させることにより
移動部7Be下降させて固定部7Cd間との空間x1 を空間
xより狭くして狭幅の銅線1に備える。更に移動部7Bf
を下降させて行くと固定部7Cf間との空間はなくなりC
ゾーンとなる。上記A,Bゾーンの状態において、ネジ
シャフト7Hをダブルナット7Jによって固定し夫々の
移動部7Bと固定部7C間に形成の空間(距離)を銅線
1の幅と規定する。尚、上記説明は移動部7Baと固定部
7Ca間を基準にして述べたが、移動部7Bbと固定部7Ca
間を基準にすればこの間に空間xが形成され、上述とは
反対側に夫々空間が巻回作業することは何ら問題なく可
能である。これは後述するガイドピン10との関係位置か
ら変ってくる。
【0024】続いて、巻型7の固定部7Cにガイドピン
10を植設する構成について図6を参照して述べる。図6
は説明簡単化の為に従来と同様の表示である(コイル30
が3個必要な事例)。図において、スライドベース7G
に取付けられた移動部7Bと固定部7Cがあって、係止
部7caを有する係止部付先端部7cbが図の左側(符号
(a),(b) 側)になった時(巻回作業に銅線1が係止部付
先端部7cb側面より上部にある)、第1固定巻溝側部7
CAの馬蹄状胴部7ceの上側で型空間7M側となる側面
(狭幅)角の右側(銅線1に対し右側=銅線1の渡り方
向)に、側面方向に出没するガイドピン10を着脱若しく
はスライド可能に植設する。又、第2固定巻溝側部7cf
が図の右側になった時は、第2固定巻溝側部7cfの下側
で型空間7M側となる側面(狭幅)角の右側で、前記第
1固定巻溝側部7CAの馬蹄状胴部7ceに取付けのガイ
ドピン10とは対角線上の位置に、側面方向に出没するガ
イドピン10を着脱若しくはスライド可能に植設する。こ
の巻型7でのガイドピン10の取付け位置関係は図6(a)
に示してある。尚、ガイドピン10の出没機構は、図7に
示すようにフレームにセツトされた複数本のガイドピン
10がレバー10a 操作により巻型7の固定部7C側面を出
没する。
【0025】以上の銅線供給装置6と巻型7を操作して
小判形コイル(以下、コイルと呼ぶ)30の製作方法を説
明する。まず巻型7は図5のAゾーン状態に移動部7B
と固定部7Cを全数セットする。次にドラム2から解き
外された銅線1は、ワイヤデリーラ2でテンションが掛
けられてガイドアーム5先端の銅線案内部5a の案内孔
を通過し、ガイドアーム5と巻線巻回部7Ad (従来の
巻溝部27A)とが平行にセット状態の巻溝胴ネジ山部7
Ad に人手で銅線1を位置決めして巻回を開始する。す
ると、サーボモータMの駆動により巻型7の係止部付先
端部7cbは上側→右側→下側→左側へと移動して一回転
するので、この動作に伴ってガイドアーム5が支点4を
基点として上下方向にスイング可動して巻線巻回部7A
d に銅線1が巻回されていく。そして、所定数巻回する
と1個のコイル30が形成され(図8参照)、外側の巻線
巻回部7Ad から中央の巻線巻回部7Ad に銅線1を移
行する(銅線1の渡り動作と呼ぶ→図9参照)。
【0026】この移行は、銅線供給装置6を軸方向に移
動させ固定部7Cの係止部付先端部7cbの係止部7caに
銅線1を引掛けて行うが、銅線1は固定部7Cに植設の
ガイトピン10を基点として移動して係止部7caを経てガ
イドアーム5先端の銅線案内部5a に達し、そこから銅
線案内部5a の案内孔に行く状態となっている。この巻
回操作は、図9の位置から巻型7の係止部付先端部7cb
が上側に行く図10に変ってガイドアーム5が上下方向に
スイングし、次に係止部付先端部7cbが右側に行く図11
に変って銅線1はガイドピン10に沿って曲り係止部付先
端部7cbの係止部7caを経てガイドアーム5先端の銅線
案内部5a に達し、図11に示す銅線供給装置6の軸方向
移動によりガイドアーム5の延長線上に中央の巻線巻回
部7Adが位置する。
【0027】この渡り動作時に、ガイドアーム5をフロ
ート動作させたことにより、ガイドアーム5先端での銅
線1を強制的に水平方向に曲げることがなくなり、従来
のガイドアーム15より低剛性であっても渡り動作が可能
となった。この結果、従来のガイドアームより軽量化す
ることができガイドアームの巻型に追従した上下方向の
スイング動作時に重力の影響によるコイル巻回時にガイ
ドアーム5の先端を通過する銅線1に加わる力を軽減
し、それによるコイル30の傷発生を防止できる。
【0028】又、ガイトピン10に銅線1を沿わすことに
よって、銅線1は巻型7の巻回場所となる巻線巻回部7
Ad に平行に出入りしながら且つガイドピン10によって
押えながら渡り動作を行うこととなり、銅線1が巻線巻
回部7Ad に入る前に巻線巻回部7Ad と平行になるよ
うにガイドピン10によりガイドされ、銅線1の巻回が円
滑に行うことができる。又、巻線巻回部7Ad の入口で
はコイル30の最内側に巻回された銅線1a が巻線巻回部
7Ad に対し角度をもって巻かれるのと渡りの水平方向
に引っ張られるのを防止でき、巻線巻回部7Ad の入口
のコイル30で最内側に巻回された銅線1a の外側に巻か
れた銅線1d を所定位置に配置させることができコイル
30の崩れを防止できる(図13参照)。そして、移行は巻
型7で多数のコイル30を製作する数だけ発生する。
【0029】次に規定のコイル30が出来きると巻型7は
停止する。この状態で巻型7の空洞部7Mに位置するコ
イル30の胴部に、巻回崩れを防止する粘着テープ9を巻
回する装置と銅線1の自動切断装置について説明する。
【0030】まずコイル30の仮止め機構は、図14に示す
ように一定長さの粘着テープ9を引出して切断するテー
プ自動切断装置12と、粘着テープ9を挟んで把持する粘
着テープ把持装置13と、その粘着テープ9をコイル30に
押当てる粘着テープ押付装置14と、コイル30に押付けら
れた粘着テープ9をローラ17でコイル30の側面に押付け
ながら貼付けていく粘着テープ貼付装置15と、粘着テー
プ把持装置13,粘着テープ押付装置14,粘着テープ貼付
装置15をテープ自動切断装置12とコイル30の間を移動さ
せるための図示しないロボットから構成される。
【0031】次に粘着テープ9の貼付について説明す
る。まずテープ自動切断装置12から粘着テープ9が引出
され、その粘着テープ9を図14の「Aの位置」で粘着テ
ープ把持装置13が把持して粘着テープ9はテープ自動切
断装置12で切断される。そして、図示しないロボットに
よって粘着テープ把持装置13,粘着テープ押付装置14,
粘着テープ貼付装置15を「Aの位置」から「Bの位置」
へ移動する。その後、粘着テープ把持装置13と粘着テー
プ押付装置14が下降を始める。
【0032】粘着テープ9がコイル30に接した時点で粘
着テープ把持装置13は停止するが、粘着テープ押付装置
14は更に下降してコイル30に粘着テープ9を押し当て
る。すると、粘着テープ把持装置13は粘着テープ9を離
して粘着テープ押付装置14と同時に上昇する。その後、
図示しないロボットによって粘着テープ把持装置13,粘
着テープ押付装置14,粘着テープ貼付装置15は「Bの位
置」から図15の「Cの位置」へ移動して粘着テープ貼付
装置15が下降し、スプリング16によって引合うローラ17
で粘着テープ9とコイル30を挟み込むことによりコイル
30に粘着テープ9を貼付ける。粘着テープ9の貼付けが
完了すると粘着テープ貼付装置15は上昇し、図示しない
ロボットによって粘着テープ把持装置13,粘着テープ押
付装置14,粘着テープ貼付装置15は、「Cの位置」から
「Aの位置」へ移動してコイル30仮止工程の1サイクル
が完了する。
【0033】以上の動作を繰返し行うことにより全ての
コイル30を仮止めすることができる。続いてエアニッパ
を図示しない駆動源によってコイル30の巻終り及び渡り
部へ移動し自動的に切断する。その後作業者が、まずガ
イドピン10をスライドして巻型内に引込めてから、巻型
7を長手方向に縮小してコイル30を取出す。これで連続
コイル巻線工程が終了する。
【0034】このように構成すると、実際の巻線工程に
おいて従来のコイル巻線装置では渡り動作時に水平方向
への銅線の案内はガイドアーム先端で強制的に曲げて行
わざるを得なかったので、ガイドアームに剛性が必要で
あり重量大であった。しかし、ガイドアーム根元を基点
として行うことができガイドアームは銅線の動きに合わ
せてスイング動作するだけとなり、ガイドアームが小剛
性でよく軽量化となった。この為、ガイドアームの上下
スイング動作時に重力の影響によって、銅線案内部を通
過する銅線に不要な力が加わることがなくなり、傷の発
生を防ぎコイルの欠陥をなくすことができる。
【0035】又、銅線の幅寸法の変更があった場合に巻
型の巻溝部の幅方向の寸法を、ネジシャフトを回転させ
巻溝動部を移動させることにより任意寸法に調整が可能
となる。この結果、従来の銅線の幅寸法変更があった場
合はその都度巻型の取替えを要したが、その必要がなく
なって段取り時間の作業性が向上すると共に銅線の幅寸
法に合わせた多種類の巻型の所持が不要となり保管場所
と製作費の点で経済性が向上した。
【0036】そして、巻線の渡り動作を巻型の固定巻溝
側部に植設のガイドピンにワイヤを係止しながら行うこ
とにより、既に巻き終えたコイルの最外側銅線が渡り方
向に引っ張られるのを防止し、次に巻回されるコイルの
最内側銅線が巻溝に対して角度を持って巻回されるのを
防止する。これにより、巻線の渡り動作時に発生してい
たコイルの崩れ現象を防止し、崩れる時に銅線同士が擦
合って発生していたコイルの傷を防ぎ、そしてコイルの
崩れを修正する手作業を省くことができ作業性が良くな
った。
【0037】次にガイトピン10の他の実施例について図
16を参照して説明する。図16(a) は、巻型7の固定部7
j で、型空間7Mに接するように断面形状が小判形のガ
イトピン10e を設ける。断面積の増加によりピン10e の
強度増加と固定部7j の両側面にピン10e があることか
ら巻回銅線1に対し方向性が不要である。また幅が広い
ので剛性が高く丈夫で長持ちする。更に、固定部7j の
どちらの辺にも接しているので渡りの方向が反対になっ
てもガイドピン10e の効果がある。図16(b) は、巻型7
の固定部7l で、型空間7Mから離れてピン10f を固定
部7l 片側側面に設ける。巻回銅線1の幅や強度によっ
て係止部7caとピン10f 間の距離調整を要する時に使用
する。そして、銅線1の渡り動作時に銅線1の水平方向
への変形量が小さくなるので、よりコイルの品質が向上
する。
【0038】図16(c) は、巻型7の固定部7m で、型空
間7Mから複数個のピン10g を設ける。図16(b) と同様
の目的に使用する。渡り動作時に銅線1が水平方向に曲
げられる力を、ガイドピン10g の本数分で分散して受け
るのでガイドピン10g 1本当たりの負担が小さくなり、
ガイドピン10g の寿命が延びる。
【0039】図16(d) は、巻型7の固定部7n で、型空
間7M面内にピン10h を設ける。ガイドピン10h をより
内側に植設することにより、渡り動作時に銅線1が巻型
により確実に平行に入ってくるので、銅線1がより安定
して巻回されコイル崩れ防止の効果が向上する。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ガイドア
ーム根元を基点として行うことができガイドアームは銅
線の動きに合わせてスイング動作するだけとなり、ガイ
ドアームが小剛性でよく軽量化となった。この為、ガイ
ドアームの上下スイング動作時に重力の影響によって、
銅線案内部を通過する銅線に不要な力が加わることがな
くなり、傷の発生を防ぎコイルの欠陥をなくすことがで
きる。
【0041】又、銅線の幅寸法の変更があった場合に巻
型の巻溝部の幅方向の寸法を、ネジシャフトを回転させ
巻溝動部を移動させることにより任意寸法に調整が可能
となる。この結果、銅線の幅寸法変更があった場合はそ
の都度巻型の取替えが不要となり段取り時間の作業性が
向上すると共に銅線の幅寸法に合わせた多種類の巻型の
所持が不要となり保管場所と製作費の点で経済性が向上
した。
【0042】そして、巻線の渡り動作を巻型の固定巻溝
側部に植設のガイドピンにワイヤを係止しながら行うこ
とにより、既に巻き終えたコイルの最外側銅線が渡り方
向に引っ張られるのを防止し、次に巻回されるコイルの
最内側銅線が巻溝に対して角度を持って巻回されるのを
防止する。これにより、巻線の渡り動作時に発生してい
たコイルの崩れ現象を防止し、崩れる時に銅線同士が擦
合って発生していたコイルの傷を防ぎ、そしてコイルの
崩れを修正する手作業を省くことができ作業性が良くな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す亀甲形コイルの製作装
置の概念図、
【図2】本発明の一実施例を示すゲイトアームの旋回機
構図、
【図3】本発明の一実施例を示す巻溝胴部と移動巻溝側
部の斜視図、
【図4】本発明の一実施例を示す固定巻溝側部の斜視
図、
【図5】本発明の一実施例を示す巻型の断面図、
【図6】本発明の一実施例を示すピン付巻型の断面図、
【図7】本発明の一実施例を示すガイドピン取付状況説
明図、
【図8】本発明の一実施例を示す平角銅線の巻型への巻
回図、
【図9】巻型の位置変更による平角銅線の巻型への巻回
図、
【図10】巻型の位置変更による平角銅線の巻型への巻回
図、
【図11】巻型の位置変更による平角銅線の巻型への巻回
図、
【図12】巻型の位置変更による平角銅線の巻型への巻回
図、
【図13】本発明の一実施例を示す平角銅線の巻型への正
常巻回説明図、
【図14】本発明の一実施例を示す平角銅線の自動切断装
置図、
【図15】本発明の一実施例を示す平角銅線の自動切断装
置図、
【図16】本発明の他の実施例を示すガイドピンの巻型へ
の取付け図、
【図17】亀甲形コイルの斜視図、
【図18】従来の図1相当図、
【図19】従来の巻型の構成部品図、
【図20】従来の図8相当図、
【図21】従来の図9相当図、
【図22】従来の図13相当図。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d …平角銅線、 2…ドラム、3
…ワイヤデリーラ部、 5,15…ガイド
アーム、6,16…銅線供給装置、 7,27…巻
型、 7A…巻溝胴部、7Ac…ネジ孔、 7Ad
…巻線巻回部、 7B…移動巻溝側部、7C…固定
巻溝側部、 7CA…第1固定巻溝側
部、7ca…係止部、 7cb…係
止部付先端部、7cc,7cg…長脚部、
7ce…馬蹄状胴部、7cf…第2固定巻溝側部、
7H…ネジシャフト、7G…スライドベース、
7M…型空間、10,10e,10f,10g,
10h …ガイドピン、11…ベース、 2
1…段差ローラ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平角銅線を巻回したドラムと、このドラ
    ムから解き外された平角銅線に巻回時テンションを加え
    るワイヤデリーラ部と、平角銅線をガイドアームに供給
    する段差ローラと、根元を基点として上下方向にスイン
    グ可動するガイドアームと、これらドラム,ワイヤデリ
    ーラ部,段差ローラ,ガイドアームとで形成される銅線
    供給装置と、所定幅の平角銅線を巻回収納できる巻線巻
    回部と先端部に係止部を有する巻回壁部とを交互に重合
    させて成る巻型とを備えたコイル巻線装置において、前
    記ガイドアームが根元を基点として上下方向と共に水平
    方向にもスイング可動することを特徴とするコイル巻線
    装置。
  2. 【請求項2】 ドラムから解き外された平角銅線にワイ
    ヤデリーラ部で巻回時にテンションを加え、該平角銅線
    を段差ローラを介してガイドアームに供給し複数個隣接
    する巻線巻回部と先端部に係止部を有する巻回壁部とで
    成る巻型へ送って小判形コイルを形成し、隣接する一方
    の巻線巻回部から他方の巻線巻回部へ前記ガイドアーム
    を該ガイドアームの根元を基点として上下方向と共に水
    平方向にスイング可動させながら平角銅線を渡らせる巻
    回を連続して行うことを特徴とするコイル巻線方法。
  3. 【請求項3】 平角銅線を巻回したドラムと、このドラ
    ムから解き外された平角銅線に巻回時テンションを加え
    るワイヤデリーラ部と、平角銅線をガイドアームに供給
    する段差ローラと、根元を基点として上下方向にスイン
    グ可動するガイドアームと、これらドラム,ワイヤデリ
    ーラ部,段差ローラ,ガイドアームとで形成される銅線
    供給装置と、所定幅の平角銅線を収納できる巻線巻回部
    と先端部に係止部を有する巻回壁部とを交互に重合させ
    て成る巻型とを備えたコイル巻線装置において、 三日月形状の移動巻溝側部と、 蒲鉾形状で半円側側面に棚状に複数個の前記移動巻溝側
    部が植設され内部を長辺方向に貫通するネジ孔が穿設さ
    れた巻溝胴部と、 先端部に係止部を有するくちばし形状の係止部付先端部
    と馬蹄状で先端が平面状の有する馬蹄状胴部とで成る第
    1固定巻溝側部と、馬蹄状の第2固定巻溝側部とで成る
    巻回壁部と、 スライドベース上にL字形のベースを型空間を設けて対
    面配設し、一方のベース側面に馬蹄状胴部の長脚を当接
    させながら前記第1固定巻溝側部をベース背面に固定
    し、他方のベース側面に長脚を当接させながら前記第2
    固定巻溝側部をベース背面に固定し、第1及び第2固定
    巻溝側部の内周とベース背面間に形成された内周空間に
    前記巻溝胴部をベース背面側に平面側を当接させると共
    に前記ネジ孔に螺合するネジシャフトによってスライド
    ベース上に固定し、前記ネジシャフトの回転による巻溝
    胴部の移動により平角銅線の所定幅寸法に調整し移動巻
    溝側部と固定巻溝側部間に前記巻線巻回部を形成する巻
    型と、 前記型空間で対峙する第1及び第2固定巻溝側部の長脚
    側面の型空間角に対角線上に着脱若しくはスライド可能
    に植設けたガイドピンとで形成されることを特徴とする
    コイル巻線装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドアームが上下方向と共に水平
    方向にもスイング可動する請求項3記載のコイル巻線装
    置。
  5. 【請求項5】 ドラムから解き外された平角銅線にワイ
    ヤデリーラ部で巻回時にテンションを加え、該平角銅線
    を段差ローラを介してガイドアームに供給し複数個隣接
    する巻線巻回部と巻回壁部とで成り中間部に型空間の有
    する巻型へ送り、隣接する一方の巻線巻回部から他方の
    巻線巻回部へ前記ガイドアームを該ガイドアームの根元
    を基点として水平方向にスイング可動させながら平角銅
    線を渡らせる巻回を、巻回壁部を構成する第1及び第2
    固定巻溝側部に植設のガイドピンから係止部を介し平角
    銅線を連続供給して行うことを特徴とするコイル巻線方
    法。
JP03156497A 1997-02-17 1997-02-17 コイル巻線方法とその装置 Expired - Lifetime JP3580656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03156497A JP3580656B2 (ja) 1997-02-17 1997-02-17 コイル巻線方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03156497A JP3580656B2 (ja) 1997-02-17 1997-02-17 コイル巻線方法とその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10229664A true JPH10229664A (ja) 1998-08-25
JP3580656B2 JP3580656B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=12334686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03156497A Expired - Lifetime JP3580656B2 (ja) 1997-02-17 1997-02-17 コイル巻線方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3580656B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008134A1 (de) 2004-07-20 2006-01-26 Elmotec Statomat Vertriebs Gmbh Herstellungsverfahren und -vorrichtung einer stator- oder rotorwicklung sowie entsprechend hergestellte stator- oder rotorwicklung
JP2013183543A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Aisin Aw Co Ltd 巻線装置および巻線方法
JP2014209834A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ステータコイルの巻線形成装置及び巻線形成方法
CN105225832A (zh) * 2014-05-26 2016-01-06 万润科技股份有限公司 绕线方法及装置
WO2017220825A1 (es) * 2016-06-22 2017-12-28 Santos Francisco Laserna Larburu Sistema de cableado inductivo para alimentación inalámbrica
TWI638374B (zh) * 2017-08-21 2018-10-11 萬潤科技股份有限公司 鐵芯捲繞線材之方法及裝置
CN109450196A (zh) * 2018-12-21 2019-03-08 株洲南方机电制造有限公司 端部为圆弧与直线成斜角的线圈成型方法及系统装置
CN113223852A (zh) * 2021-04-16 2021-08-06 杭州职业技术学院 一种电磁铁线圈绕线模具及其绕线方法
CN115514173A (zh) * 2022-09-23 2022-12-23 江苏北辰互邦电力股份有限公司 一种海上风电高压线圈自动绕线装置及其绕线方法
CN117829084A (zh) * 2024-03-04 2024-04-05 杭州广立微电子股份有限公司 一种三维网格绕线方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008134A1 (de) 2004-07-20 2006-01-26 Elmotec Statomat Vertriebs Gmbh Herstellungsverfahren und -vorrichtung einer stator- oder rotorwicklung sowie entsprechend hergestellte stator- oder rotorwicklung
US7703192B2 (en) 2004-07-20 2010-04-27 Elmotec Statomat Vertriebs Gmbh Method for producing a coil winding for stators or rotors of electrical machines
JP2013183543A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Aisin Aw Co Ltd 巻線装置および巻線方法
JP2014209834A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ステータコイルの巻線形成装置及び巻線形成方法
CN105225832A (zh) * 2014-05-26 2016-01-06 万润科技股份有限公司 绕线方法及装置
WO2017220825A1 (es) * 2016-06-22 2017-12-28 Santos Francisco Laserna Larburu Sistema de cableado inductivo para alimentación inalámbrica
TWI638374B (zh) * 2017-08-21 2018-10-11 萬潤科技股份有限公司 鐵芯捲繞線材之方法及裝置
CN109450196A (zh) * 2018-12-21 2019-03-08 株洲南方机电制造有限公司 端部为圆弧与直线成斜角的线圈成型方法及系统装置
CN109450196B (zh) * 2018-12-21 2024-03-19 株洲南方机电制造有限公司 端部为圆弧与直线成斜角的线圈成型方法及系统装置
CN113223852A (zh) * 2021-04-16 2021-08-06 杭州职业技术学院 一种电磁铁线圈绕线模具及其绕线方法
CN113223852B (zh) * 2021-04-16 2022-12-30 杭州职业技术学院 一种电磁铁线圈绕线模具及其绕线方法
CN115514173A (zh) * 2022-09-23 2022-12-23 江苏北辰互邦电力股份有限公司 一种海上风电高压线圈自动绕线装置及其绕线方法
CN115514173B (zh) * 2022-09-23 2023-09-26 江苏北辰互邦电力股份有限公司 一种海上风电高压线圈自动绕线装置及其绕线方法
CN117829084A (zh) * 2024-03-04 2024-04-05 杭州广立微电子股份有限公司 一种三维网格绕线方法
CN117829084B (zh) * 2024-03-04 2024-05-14 杭州广立微电子股份有限公司 一种三维网格绕线方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3580656B2 (ja) 2004-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7243873B2 (en) Winding method of multi polar armature and winding apparatus of same
TWI598282B (zh) Winding device and wire pairs of terminals bundling method
JPH10229664A (ja) コイル巻線方法とその装置
CN1267942C (zh) 用于电线圈的卷绕制造方法和设备
JP2004328844A (ja) 回転電機の整列巻線装置及び巻線方法
JP2682587B2 (ja) 巻線形成方法および巻線形成装置
KR20010085325A (ko) 전기적 변압기용의 연속 권취 방법 및 장치
JP2009033887A (ja) 巻線装置
JP7178856B2 (ja) 線材の巻線装置及びその巻線方法
KR101551803B1 (ko) 2단 코일 권선기 및 이를 이용한 2단 코일 권선 방법
JP2001297935A (ja) 巻線製造システムおよび巻線製造方法
JP2009065730A (ja) 巻線装置
EP0992043B9 (en) Coil winder and coil winding method
JP4713222B2 (ja) 巻線方法及び巻線装置
JP3365145B2 (ja) 巻線装置
CN116741531B (zh) 一种互感器绝缘聚酯薄膜梭子自动缠绕设备及其缠绕工艺
JP2000228851A (ja) コイル形成装置
JPH1032136A (ja) 巻線機
JP2002033234A (ja) コイルの巻線方法
JP2949687B2 (ja) コイル及びコイルの製造装置及び製造方法
JPH09315683A (ja) 電線巻取機
JP2002043135A (ja) フェライトボビン及びその製造方法
KR100429778B1 (ko) 새들 코일 제조장치
US8505589B2 (en) Arrangement and method for the wind of a single-layer-coil
JP4391654B2 (ja) 溶接機用トランス巻線装置およびトランスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040720

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term