JPH10229486A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JPH10229486A
JPH10229486A JP9332073A JP33207397A JPH10229486A JP H10229486 A JPH10229486 A JP H10229486A JP 9332073 A JP9332073 A JP 9332073A JP 33207397 A JP33207397 A JP 33207397A JP H10229486 A JPH10229486 A JP H10229486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black
black streak
line
density
erasing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9332073A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Hashimoto
好之 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP9332073A priority Critical patent/JPH10229486A/ja
Publication of JPH10229486A publication Critical patent/JPH10229486A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本の綴じ目部分の影によって生じる黒すじの
みを除去することができる画像読取装置を提供する。 【解決手段】 本の綴じ目付近にイレース領域を設定し
てイレース信号を出力する手段と、綴じ目方向に並ぶ複
数の画素の濃度をレジスタ31記憶されている閾値と比
較する比較器31と、閾値以上の画素が複数連続する場
合に黒すじであると判断するカウンタ33と、イレース
信号が出力されている間のみ、検出された黒すじを消去
する黒すじ消去回路50とを有することを特徴とする画
像読取装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置に関
し、特に、ブック原稿を読み取るデジタル画像読取装置
において、ブックの綴じ目部分の影によって生じる黒す
じを消去することができる画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブック原稿を読み取る画像読取装置は、
本(ブック)を開いた状態で両方の頁を一度に読み取る
ものである。読み取った画像は複写機またはプリンタ、
あるいはコンピュータに画像データとして出力し、これ
ら複写機などによってペーパー上に画像形成されたり、
また、コンピュータによって様々な画像の加工に用いら
れる。このような画像読取装置においては、ブック原稿
の綴じ目の部分(中心部)に暗部が生じ、読み取った画
像の中央部分に黒すじが発生することがある。そして、
このような黒すじは画像の見栄えを悪くするためユーザ
ーから敬遠されていた。
【0003】従来のブック原稿読取装置では、この黒す
じの対策として、例えば、特開平6−46214号公報
あるいは特開平7−234555号公報に示されるよう
に、本の中心部の影部に発生する黒すじ領域をマスクし
て、黒すじが発生する付近の一定領域を白く消してしま
う方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の方法では、スキャン副走査方向の一定領域で、主走
査方向全ての画像を消去するため、本の中央部近くまで
文字などの画像がある場合、その画像も同時に消去され
てしまうという問題があった。また、本が傾いておかれ
た場合は更に広い領域を消す必要が生じ、余計に失われ
てしまう画像が多くなる。
【0005】そこで、本発明の目的は、ブックの綴じ目
部分の影によって生じる黒すじのみを除去することがで
きる画像読取装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、ブック原稿の綴じ目付近に
センターエリアを設定するセンターエリア設定手段と、
前記ブック原稿の綴じ目部分の影によって生じる黒すじ
の特徴を検出する黒すじ検出手段と、該黒すじ検出手段
が検出した黒すじを消去する黒すじ消去手段と、前記セ
ンターエリア設定手段により設定されたセンターエリア
に限り、黒すじ検出手段を機能させて、検出された黒す
じを消去する制御手段と、を有することを特徴とする画
像読取装置である。
【0007】このように構成された画像読取装置は、黒
すじ検出手段が黒すじの特徴を検出して、さらに、制御
手段によりこの黒すじ検出を黒すじが発生するブックの
センター部分でのみ検出を行い、検出した黒すじを黒す
じ消去手段によって消去する。
【0008】また、請求項2記載の本発明は、前記請求
項1記載の構成において、前記黒すじ検出手段は、読み
取った原稿画像のブック綴じ目方向に並ぶ複数の画素の
濃度を、予め記憶されている濃度閾値と比較し、該閾値
以上の画素が複数連続する場合に黒すじであると判断す
ることを特徴とする。これは、黒すじがブックの綴じ目
方向に連続するという特徴によって、黒すじを検出する
ものである。
【0009】また、請求項3記載の本発明は、前記請求
項2記載の構成において、前記黒すじ検出手段は、読み
取った原稿画像のブック綴じ目方向と直交する方向の画
像濃度の変化が、予め決められた値以上に変化した場合
に、これを黒すじではないと判断することを特徴とす
る。これは、黒すじの場合、ブックの綴じ目部分でその
濃度が徐々に変化して黒すじとなるのに対し、黒すじ付
近にある線画像では急激に画像の濃度が変化するため、
その濃度変化により、黒すじと線画像とを判別して黒す
じのみを検出するものである。
【0010】また、請求項4記載の本発明は、前記請求
項1記載の構成において、前記画像読取装置は、さら
に、読み取り中のブック原稿の少なくとも上部または下
部の予め定められた領域内の濃度を検出し、該検出した
濃度が一定濃度以下の場合に前記黒すじ消去手段の動作
を停止する黒すじ消去制御手段を有することを特徴とす
る。
【0011】また、請求項5記載の本発明は、前記請求
項1記載の構成において、前記センターエリア設定手段
は、設定するセンターエリアの広さを前記ブック原稿表
面の高さに応じて変更することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の一実施の形態を説明する。
【0013】《実施形態1》以下、まず、本発明を適用
した画像読取装置であるブック原稿読取装置の概要につ
いて説明し、その後、本発明を適用した黒すじ消去につ
いて詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明を適用するブック原稿読取
装置の全体構成を示す外観面である。このブック原稿読
取装置(以下単に装置と略記する)10は、左右それぞ
れ個別に上下動可能な原稿台1aおよび1bに、ブック
原稿がその左右頁の原稿面がほぼ水平に保たれた状態で
載置されて、撮像カメラ部2のCCDラインセンサによ
り画像を読み取る。この画像読み取りに際して、ミラー
5に写ったブック原稿の側面形状が、撮像カメラ部2内
の光学系を介してCCDラインセンサによって読み取ら
れて、原稿面の高さが検出される。また、前記CCDラ
インセンサにより、ミラー5に写った原稿台1aおよび
1bの側面に設けた白および黒の濃度パターンが撮影さ
れ、原稿台1aおよび1bの高さが検出される。これら
の原稿高さおよび原稿台高さの双方に基づいてより正確
な原稿面の高さを求め、これを用いて撮像カメラ部2に
おけるピント合わせや読み取った画像の歪みを補正し、
歪みのないブック原稿画像を得るものである。
【0015】撮像カメラ部2内部に設けられているCC
Dラインセンサは、装置手前から奥の方にフォトセンサ
が並ぶように配置(図中矢印A方向、主走査方向)され
ており、モータによって左右方向(図中矢印B方向、副
走査方向)に移動される。これにより光源3により照明
された原稿面からの反射光を受光して画像の読み取りが
行われる。画像読み取り動作は、まず、CCDラインセ
ンサが予備スキャンとして左右いずれかの方向から移動
して原稿面を読み取り原稿面の濃淡を判別するともに、
ミラー5に映しだされた画像から原稿面の高さおよび原
稿台の高さを求めて、これらから正確な原稿面の高さを
認識する。そして本スキャンとしてCCDラインセンサ
が移動して、予備スキャンによって得られた正確な原稿
面の高さにより本スキャン中の各スキャン位置における
原稿面の高さに適切な焦点合わせが行われて、画像読み
取りがなされる。なお、このブック原稿読取装置につい
ては公知であるで(例えば特開平8−242347号公
報)、その詳細な動作や構造についての説明は省略す
る。
【0016】図2は、上記装置に読み取り対象物である
ブック原稿を載置した様子を示す図である。この装置で
は、図示するようにブック原稿の中央部分、すなわちブ
ックの綴じ目部分が装置に示されているセンターマーク
に合うように載置する。これによりこの装置自体が載置
されたブック原稿の綴じ目の位置を認識できるようにな
る。
【0017】しかしながら、このセンターマークの位置
に対してブックの綴じ目の位置を合わせる場合、人手に
よる誤差が生じるため必ずしも正確な位置合わせがされ
ていない場合もある。したがって、この装置では、実際
のブックの綴じ目の位置はセンターマーク位置から多少
ずれていても、センターマーク付近のある一定の範囲内
であればその部分にブックの綴じ目の位置があると判断
する。
【0018】このようにして載置されたブック原稿を読
み取ったそのままの画像、すなわちセンターライン上の
黒すじ消去などの処理を施さなかった場合(ブック原稿
読み取りのための画像の歪みについては補正してある)
の画像の一例を図3に示す。図示するように、ブックの
綴じ目に相当する画像中央部分に黒すじが現れる。この
黒すじ部分を拡大したものを図4に示す。この図の例で
黒すじは、やや左に傾いている。これは、ユーザーがブ
ック原稿を原稿台に置いたとき、正確にまっすぐ置かず
やや左に傾いて置いたために生じたものである。正確に
まっすぐ置かれれば黒すじもまっすぐになり得るが、こ
れは人手による作業であるかぎり完全に真っ直ぐになる
とは限らない。そして、この例では、黒すじの間近ま
で、文字画像があるため、黒すじを完全に消すために黒
すじ付近のエリアを単純にマスクすると誤って文字の一
部も同時に消去してしまい、画像情報が失われてしまう
結果となる。
【0019】本発明は、この黒すじ周辺の元の画像自体
は消さずに黒すじのみを消去するものである。
【0020】以下、本発明を実施するための画像処理系
について説明する。
【0021】図5は、上記装置に内蔵されている画像処
理系のブロック図である。
【0022】まず、撮影ヘッド2に内蔵されているCC
Dラインセンサ10が原稿からの反射光を読み取ると、
A/D(デジタル/アナログ)変換器11によりアナロ
グ信号がデジタル信号に変換される。ここでは1画素に
つき8ビットの画像データに変換される。変換されたデ
ジタル信号は、第1画像処理回路12により濃度補正や
エッジ強調などのMTF変換処理が施される。
【0023】そして、MTF変換処理が施された画像デ
ータはセンターライン消去回路13に送られて、後に詳
述するようにセンター部分の黒すじの消去が行われる。
なお、この黒すじの消去は、CPU16からのイレース
信号により実行される。
【0024】黒すじの消去処理が行われた画像データは
第2画像処理回路14に送られて、変倍処理や2値化処
理が施されて出力I/F(インターフェース)15を介
して外部に出力される。出力された画像データは複写機
やプリンタ、あるいはコンピュータによって用紙上にプ
リントアウトされたり、画像の加工などに供される。
【0025】CPU16は、スキャンホームポジション
位置検出センサ17からの信号によりスキャン開始位置
を判断し、これを基準として、スキャン動作中に主走査
方向の1ラインごとに第1画像処理回路12が出力する
割り込み信号(H−SYNC)を受け、現在CCDライ
ンセンサがスキャンしている位置を常に監視し、スキャ
ン位置がブック原稿の綴じ目部分があるセンターエリア
領域(イレース領域)に達したら、イレース信号を出力
して(イレース信号Lo)黒すじの補正処理が実行され
るようにしている。なお、スキャンホームポジション位
置検出センサ17は、CCDラインセンサ10が予め決
められたホーム位置にあることを確認した場合に信号を
出力する。また、CPU16はスキャンモータ18を前
記割り込み信号にしたがって駆動し、CCDラインセン
サ10が副走査方向に移動するように制御している。
【0026】イレース信号をONにするセンターエリア
領域は、図6に示すように、本スキャン時には、CCD
ラインセンサが図中CCDスキャン(副走査)方向とし
て示される矢印の方向に移動するものとして、ブック原
稿の綴じ目付近の、図で示すB−C間となる。これは、
本の綴じ部が原稿台のセンターマークの近傍に設置され
るため、B−C間以外の場所に黒すじが発生する可能性
がないためである。言い替えれば黒すじが発生する可能
性のあるエリアをB−C区間に設定する必要がある。こ
のB−C間は本実施形態の様にユーザーが本の綴じ部を
原稿台上のセンターマークに合わせることを要求する装
置においては、ユーザーの最大設置誤差範囲をB−C間
として設定するとよい。また、設置されているブック原
稿の中央部を自動検出する装置の場合はその検出誤差の
最大値からB−C間の範囲を決めるとよい。
【0027】センターライン消去回路13は、本実施形
態では、一定濃度以上の画素が主走査方向(ブックの綴
じ目の方向)にN画素以上連続する画素ブロックを抽出
し、その画素ブロックおよびその画素ブロックと副走査
方向に前後にとなり合う画素ブロックを消去するもので
ある。
【0028】図7は、このセンターライン消去回路13
の構成を示すブロック図である。このセンターライン消
去回路13は、黒すじの検出を行う黒すじ検出ブロック
20と検出された黒すじ部分の消去を行う黒すじ消去ブ
ロック50に大別される。
【0029】第1画像処理回路12から送られた画像デ
ータ(8ビットデジタルデータ)は分岐されて、そのう
ちの一つは濃度検出ブロック30に入力される。濃度検
出ブロック30では、比較器31が入力された画像デー
タを1画素づつレジスタ32に予め記憶されている濃度
閾値と比較する。比較された結果、画像データの値がレ
ジスタ32の閾値より高い場合(画像データの濃度がレ
ジスタ32の閾値による濃度より濃い)、比較器31は
その出力をアクティブにする。そして、比較器31から
の信号は、N画素カウンタ33に入力される。
【0030】N画素カウンタ33は、比較器31の出力
のアクティブ状態が主走査方向にN画素以上続くか否か
を判断するもので、比較器31からの信号のアクティブ
状態をカウントし、予め決められたN画素以上続かなか
った場合にはリセット信号を出力し、比較器31の出力
のアクティブ状態がN画素以上連続した場合にはリセッ
ト信号を出力しない。
【0031】比較器31からの信号はまた、スタートア
ドレスレジスタ34とエンドアドレスレジスタ35にも
入力されており、スタートアドレスレジスタ34では比
較器31の出力がアクティブになったときの主走査方向
のアドレスがロードされ、エンドアドレスレジスタ35
では比較器31の出力がインアクティブに戻ったときの
主走査方向のアドレスがロードされる。それぞれのレジ
スタ34,35は、N画素カウンタ33が出力するリセ
ット信号によりリセットされて保持されている値はクリ
アされる。また、各レジスタ34,35にロードされた
アドレスは、ライン同期信号TGが入力されることによ
り、それぞれスタートアドレスラッチ36、エンドアド
レスラッチ37に保存され、同時に各レジスタ34,3
5に保持されていたアドレス値はリセットされる。
【0032】これにより、2つのアドレスの間(スター
トアドレスとエンドアドレスの間)が黒すじのある画素
ブロックであると検出される。そして、このアドレス
は、イレース信号生成回路38に送られる。
【0033】イレース信号生成回路38では、1ライン
分の中の黒すじの検出が終了したら、送られたスタート
アドレスとエンドアドレスを、主アドレスカウンタ39
からの主走査方向のアドレスと比較して、スタートアド
レスとエンドアドレスの間の画素ブロックのみ消去を行
うためのイレースタイミング信号を出力する。したがっ
て、このイレースタイミング信号は黒すじが検出された
ラインの次のラインの黒すじ検出中に出力されることに
なる。すなわち、黒すじが検出されたラインより1ライ
ン遅れてイレースタイミング信号が出力されることとな
る。このイレースタイミング信号は本実施形態において
は、黒すじを消去させるときにロー信号として出力され
る。
【0034】そして、イレースタイミング信号とCPU
16からのイレース信号が共にローのときにのみ論理回
路40を通して、後述する黒すじ消去ブロック50の各
AND回路51、52および53へ出力される信号がロ
ーになる。なお、論理回路40は2つの入力が共にロー
信号のときにのみロー信号を出力する。また、CPU1
6からのイレース信号は、本実施形態においてはイレー
ス領域の間ロー信号を出力する。
【0035】主走査アドレスは、主アドレスカウンタ3
9により生成されている。主アドレスカウンタ39は画
素クロック信号(SYNC、CCDラインセンサ上に並
んでいる各フォトセンサのチャージを1画素づつ読み出
すためのタイミング信号)をカウントして主走査方向の
アドレスを生成している。
【0036】黒すじ消去ブロック50は、3つのAND
回路51、52および53と、2つの1ラインFIFO
(ファーストインファーストアウト)メモリ54および
55が繰り返し連続した回路である。この黒すじ消去ブ
ロック50では、主走査方向に各画素ごとのデータが2
つの1ラインFIFO54、55によってそれぞれ1ラ
イン分づつ記憶されて出力されるため、入力されたライ
ンに対し、出力画像データは2ライン分遅れて出力され
る。
【0037】この黒すじ消去ブロック50では、黒すじ
検出ブロック20が黒すじを検出していないとき、すな
わち、前述した黒すじ検出ブロック20の論理回路40
からの信号がハイのときには、全てのAND回路51、
52、53は入力されている画像データをそのまま出力
するため、1ラインFIFO54、55では、順次入力
されたデータを記憶し、その前に記憶していたデータを
出力する。
【0038】そして、黒すじ検出ブロック20が黒すじ
を検出したとき、すなわち、論理回路40からの信号が
ローとなったときには、全てのAND回路51、52、
53は入力されている画像データを出力しない。したが
って、その間1ラインFIFO54、55では、画像デ
ータとしては空白のデータが記憶されることなり、ま
た、最後のAND回路53では1ラインFIFO55に
記憶されている画像データを出力しないこととなる。
【0039】これにより、黒すじ検出ブロック20が黒
すじを検出したときには、その黒すじの検出したライン
自体は、1ラインFIFO54に記憶されるが、その次
のラインのときに、論理回路40から黒すじのある部分
についてはAND回路51、52、53にロー信号が入
るため、黒すじを検出したラインの1つ前のラインが記
憶されている1ラインFIFO55からの出力が黒すじ
部分と同じアドレス部分については出力されないことと
なる。したがって、黒すじを検出したラインの1つ前の
ラインについても、黒すじがある部分のと同じ部分につ
いて消去されることになる。また、黒すじのあるライン
は、1ラインFIFO54に記憶されているが、このラ
インが次のAND回路52を通過する際に、AND回路
52の論理回路40からの入力はローとなっているの
で、黒すじ部分は通過できず、1ラインFIFO55に
は、黒すじが消去されたデータが記憶される。
【0040】一方、黒すじの検出がなくなったとき、す
なわち、論理回路40からの信号がローからハイに変化
したときには、各AND回路51、52、53は全て画
像データを通過させるようになるが、この論理回路40
からの信号がローからハイに変化したときには、黒すじ
が検出されなかったデータ(黒すじが検出されなかった
ので信号がローからハイに変化した)が、AND回路5
1を通して1ラインFIFO54に入力されている。こ
のとき、この前の段階では、論理回路40はローを出力
していたので、この1ラインFIFO54に記憶されて
いるデータからは黒すじ部分が消去されて記憶されてい
る。したがって、このデータが出力画像データとして出
力されることとなり、結果的に黒すじを検出したライン
の次のラインについても黒すじ部分と同じアドレス部分
は消去されて出力されることとなる。
【0041】以上の動作を要約すれば、黒すじのあるラ
インを検出した場合には、黒すじのあるラインとそのラ
インの副走査方向に前後のラインについても黒すじのあ
る部分を同じ領域が消去されることになる。このように
黒すじの検出されたラインの前後のラインについても消
去する理由は、前記図4に示したように、黒すじは必ず
しも完全な直線ではなく、その前後に連続した線となら
ない飛び越し画素B1,B2,B3,B4…が存在する
ため、このような飛び越しの黒画素を消去するために、
黒すじを検出したラインの前後のラインについても、そ
の黒すじ検出部分と同じ領域を消去するようにしたもの
である。
【0042】なお、本実施形態では、上記のように黒す
じを検出したラインとその前後のラインの黒すじ部分を
消去することとしたが、さらに消去するライン数を増や
す場合には、1ラインFIFOメモリとAND回路のペ
アを増やすことで可能である。
【0043】ここで、N画素カウンタのN値について説
明する。このN画素カウンタ33のNの数は、上記した
通り、レジスタ32に記憶される閾値より濃い画素の数
をカウントして、そのカウント数が予め決められたNの
値より長く続く場合に黒すじとして判定する基準となる
ものである。すなわち、このN画素カウンタ33が、黒
すじは黒画素が主走査方向に連続するという特徴を有
し、一方、文字画像では連続しないという特徴の差を利
用して黒すじを抽出している。
【0044】そして、このNの値は、大きくすれば黒す
じとして比較的長いものしか検出せず、一方、Nの値を
小さくすれば黒すじとして短いもの、すなわち斜めの黒
すじを副走査方向に順次少しづつ黒すじとして検出して
行くことができる。したがって、装置上に載置されたブ
ック原稿の傾きに対してどの程度まで黒すじを検出する
かによってこのNの値を決定するとよい。
【0045】また、レジスタ32に記憶される濃度閾値
は、これまでの説明から分かるように、ブック原稿の綴
じ目付近でどの程度以上の濃度がある場合にそれを黒す
じとして判断するかを決定するものである。したがっ
て、この閾値の値も通常画像読み取りの際に黒すじ部分
の濃度の値を予め検出しておいて、その値を閾値とする
とよい。
【0046】次に、上述した画像処理系の動作手順につ
いて説明する。図8は、動作手順を示すフローチャート
である。まず、本スキャンが開始されると(S1)、C
CDセンサが副走査方向に移動して主走査方向1ライン
分を読み取る(S2)、そして、CPU16が第1画像
処理装置12からの割り込み信号を受けその割り込み数
をカウントすることで読み取りライン数をカウントアッ
プする(S3)。CPU16ではこのライン数から、C
CDラインセンサが黒すじを消去するための領域(イレ
ース領域)に達したか否かを判断して(S4)、イレー
ス領域に達していればイレース信号をローにする(S
5)。
【0047】その後、読み取りライン数のカウントを続
け(S6)、イレース領域を脱したことを検出すると
(S7)、イレース信号をハイにする(S8)。そして
本スキャン動作が終了する(S9)。
【0048】以上のように構成された本装置によるブッ
ク原稿の読み取り結果は、ブックの綴じ目部分を広い範
囲で消去することなく、発生する黒すじのみを消去する
ことができる。したがって、綴じ目付近の文字画像を誤
って消してしまうようなことが非常に少なくなる。
【0049】《実施形態2》次に、上記実施形態に対し
て、濃度検出ブロックの構成のみが異なる他の実施形態
について説明する。
【0050】この実施形態2は、ブックの綴じ目近傍
に、綴じ目によって発生する黒すじと同じ方向の線画像
がある場合に、このような線画像を誤って消去しないよ
うにするためのものである。これは、例えば、罫線など
の線画像が綴じ目の近傍にある場合、すなわち、上記し
たイレース領域(図6におけるB−C区間)内にある場
合に、このような綴じ目と同じ方向の線を誤って黒すじ
として消去してしまうことを防止し、確実に黒すじのみ
を消去するものである。なお、後述する濃度検出ブロッ
ク以外の構成については上記実施形態1と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0051】図9は、綴じ目の近傍に罫線のあるブック
原稿を読み取った場合の中央部の副走査方向の濃度デー
タを示す図面である。この図で、中央部の山がブック原
稿の綴じ目部分の影による高濃度部を示している、そし
て、この山のピークが黒すじとなる部分である。また、
山の両側にある鋭いピークを示すものが罫線である。図
から分かるように、綴じ目部分は濃度がゆるやかに変化
し、罫線は濃度変化が急であることが分かる。すなわち
綴じ目部分は隣接する画像との濃度差が小さい。それに
対し罫線は変化点での濃度差が大きい。
【0052】本実施形態2では、この罫線と黒すじとで
周辺の画素との濃度差が違うことを利用して罫線と黒す
じとを判別しているものである。
【0053】図10は、変更した濃度検出ブロックの構
成を示すブロック図である。この濃度検出ブロック3
0′に入力された画像データは分岐して、その一つは、
前述した実施形態1同様に、比較器31に入りレジスタ
32の濃度閾値と比較される。また、分岐した他の画像
データは、平均化回路61と第2比較器62に入力され
る。
【0054】平均化回路61は足算器71、1/2割算
器72、1ラインFIFOメモリ73および74よりな
り、この平均化回路61に入力された画像データは、以
下式による演算が行われて、その出力データMとして現
在の画像のラインに近いほど重み付けが高くなった平均
濃度データを得る。
【0055】出力データM=(1/2)a+(1/2)
2 b+(1/2)3 c+(1/2)4 d+… (ただし式中、aは1ライン前の同じ画素のデータ、b
は2ライン前の同じ画素のデータ、cは3ライン前の同
じ画素のデータ、dは4ライン前の同じ画素のデータ、
…である) そして、ここで得られた以前のラインデータの平均値と
現在の画素の濃度差を第2比較器62で比較する。比較
は以下の様に行う。
【0056】現在第2比較器62に入力されている画素
データAの濃度と平均化回路61によって平均化された
以前までの平均濃度データB(前記出力データM)の差
の絶対値が、経験によって得られる濃度差の定数Kより
小さい場合、画素濃度がゆるやかに変化していると判断
し(綴じ部と判断)、先の比較器31の出力とAND回
路63によりANDをとって、出力をアクティブにす
る。逆に、濃度差が大きかった場合は、第2比較器62
の出力はアクティブにならない為、比較器31の出力は
AND回路63によって止められ、AND回路63の出
力はアクティブにならない。なお、平均化回路61に比
較器31の出力を入力して動作をストップさせているの
は、太い罫線等に対応するためである。これは、罫線に
よる高濃度部分が長く続くと周辺濃度も高くなり、コン
トラスト差がなくなってくる。このため高濃度部分に入
ったら平均化回路61をストップさせ、高濃度部に入る
前の平均値をキープするためである。
【0057】これにより、黒すじと罫線とが判別され
て、黒すじのみ消去されるようになる。
【0058】《実施形態3》ブック原稿の綴じ目付近に
発生する黒すじを消去する方法としては、既に説明した
ように、ブック原稿の綴じ目付近に予め黒すじ消去エリ
アを設定して、この部分の黒すじを検出して、これを消
去する方法があるが、このとき、黒すじ消去エリアを広
め目に設定すると、綴じ目付近の有効画像も消去されて
しまうという問題がある。このような不具合は、上述し
た各実施例においても、有効画像の特徴が黒すじの特徴
と酷似している場合には、起こり得る問題である。
【0059】そこで本実施形態3では、このような有効
画像の特徴が黒すじと酷似している場合に誤まって消去
される問題を防止する。
【0060】ブック原稿の綴じ目部分に発生する黒すじ
は、影によるものであるため、必ずブック原稿の上から
下のすべてに亘って、黒の高濃度画像となる。これに対
し、ブック原稿の多くは、上または下に余白部分があ
り、この余白部分のある原稿では、黒すじが発生してい
なければこの余白部分は白の低濃度領域となっている。
本実施形態3では、この余白部分の濃度から実際に黒す
じが発生している領域を検出して、有効画像部分の誤消
去を防止するものである。
【0061】図11は、黒すじが発生しているブック原
稿の一例を示す図面である。この図では、ブック原稿の
綴じ目付近に黒すじと黒カブリが発生している。
【0062】ここで、消去エリアは、図示するように、
ブック原稿の綴じ目部分の黒すじが発生する可能性のあ
る領域を設定しているが、この消去エリア内にも有効画
像があり、このまま、消去エリア内のすべてを消去する
と、有効画像まで消去されてしまう。
【0063】ところで、このようなブック原稿では、図
から分かるとおり、上部と下部にそれぞれ余白エリアが
存在する。そして、黒すじは、この余白エリアを含めて
上から下まで、すべて黒く高濃度になっている。しか
し、消去エリア内の黒すじ部分以外の領域では、上下に
余白があり、この余白部分は影の影響を受けていないの
で、白い低濃度になっている。本実施形態3は、この消
去エリア内における余白部分において黒すじを検出し
て、消去エリア内であっても、黒すじが発生していない
部分では、消去機能を停止させて、有効画像の消去を防
止する。
【0064】図12は、余白部分の検出により有効画像
の誤消去を防止するための回路構成を示すブロック図で
ある。なお、この回路は、前述した実施形態1におい
て、図7に示したセンターライン消去回路に有効画像の
誤消去を防止するための上下余白検出回路300を付加
したものであり、その他の構成は、図7に示したセンタ
ーライン消去回路と同様であるので、ここでは、上下余
白検出回路300の構成と動作についてのみ説明し、そ
の他の部分の説明は省略する。
【0065】この上下余白検出回路300は、入力画像
データの中からブック原稿読取りライン中の上下の余白
の有無を検出する。そして、余白があると検出した場合
には、この上下余白検出回路300からハイの信号が出
力される。この出力信号は、黒すじ検出ブロック20内
に設けたNAND回路301に入力され、NAND回路
301の出力をハイに固定する。これによりAND回路
51は、画像データを通過させるようになる。
【0066】図13は、上下余白検出部300の内部構
成を示すブロック図である。
【0067】この上下余白検出部300では、主アドレ
スカウンタ39(図12参照)からの信号”H_AD0
〜2”が上下部エリア指定信号発生回路304に入力さ
れ、この主アドレスカウンタ39(図12参照)からの
信号により主走査方向の所定のアドレス範囲を上部エリ
ア、下部エリアとして領域信号を生成する。
【0068】生成された領域信号は、上部エリア平均濃
度検出器302、および下部エリア平均濃度検出器30
3に入力される。それぞれの回路では、指定領域内の画
像データの平均値を求める。求められた平均値は、比較
器305および306で固定しきい値と比較され、平均
値がこのしきい値より低濃度であると検出された場合
に、それぞれの比較器305および306は、ハイ信号
を出力する。
【0069】そして、この上下余白検出回路300で
は、比較器305および306からの出力系統を4つ設
けており、出力1は、上部エリアに限り余白か否かを検
出した信号を出力し、出力2は下部エリアに限り余白か
否かを検出した信号を出力し、出力3は、上部エリアま
たは下部エリアのうち少なくとも一方の余白を検出した
信号を出力する。また、出力4は、上部エリアと下部エ
リアの両方に余白がある場合にのみ出力する信号で、ブ
ック原稿が傾いて置かれた場合に、黒すじが傾いて上部
または下部に白い低濃度部が生じたときに、黒すじのけ
し残しを防止するために使用する。なお、図中符号30
7はOR回路、符号308はAND回路である。
【0070】これらの各出力は、目的に応じて、操作パ
ネルからの入力によってスイッチ回路309により切り
替えられ、いずれか一つの出力がNAND回路301に
入力される。
【0071】このように、本実施形態3では、上部また
は下部、もしくはその両方の余白を検出することで、黒
すじ部分のみを正確に消去することが可能となる。
【0072】《実施形態4》黒すじ消去エリアの設定を
広くした場合に、有効画像まで誤って消去してしまう恐
れのあることは、上述した通りである。ところで、黒す
じ消去エリアの設定は、予め黒すじが発生しそうな部分
を予想して設定しているものであるが、黒すじ自体は、
ブック原稿の綴じ目部分の影により発生するものである
から、このブック原稿の影の大きさに合わせて、消去エ
リアの広さを設定することで、有効画像の誤消去を防止
することができる。
【0073】そこで、本実施形態4では、消去エリアそ
のものを黒すじの発生領域に合わせて変更することによ
り有効画像の誤消去を防止するものである。なお、本実
施形態4は、消去エリアの設定方法が他の実施形態と異
なるのみであり、装置構成や黒すじ自体の消去動作は前
述した各実施形態のいずれかと同様に実施するものであ
るで、これらの説明は省略する。
【0074】図14は本実施形態4の消去エリア設定原
理を説明するための図面である。
【0075】まず、図14Aに示しすように、厚みのあ
るブック原稿では、原稿表面の高さが高くなり、その
分、綴じ目部分において影が大きくなりやすく、その結
果、発生する黒すじの幅が広くなる。一方、図14Bに
示すように、厚さがうすく、比較的高さが低い原稿で
は、影の生じる部分も少なく、発生する黒すじの幅は狭
くなる。したがって、このようなブック原稿の高さに応
じて、黒すじの消去を行う範囲であるセンターエリア
(消去エリア)の広さを変更することにより、正確に黒
すじのみを消去できるようになる。
【0076】本実施形態4では、予備スキャン時におけ
る原稿高さの検出結果から、黒すじ消去エリアを設定し
ているイレース信号のイレース期間を示す信号出力(イ
レース期間においてロー信号)を可変することで、この
消去エリアの設定を読み取る原稿に合わせて変更するも
のである。なお、イレース期間を示す信号出力の変更
は、例えば図5に示したCPU16により、原稿高さに
応じて変更する。
【0077】図15は、本実施形態4における消去エリ
ア設定の動作を示すフローチャートである。
【0078】まず、予備スキャンを実行して原稿面の高
さを検出する(SS1)。この予備スキャンは、実施形
態1において説明したものと同じである。そして、この
予備スキャンにより検出した原稿高さの検出結果からそ
の最高値Hmaxを求める(SS2)。求めた最高値H
maxからセンターライン消去幅Lを求め、消去エリア
(イレース期間)を決定する(SS3)。消去エリア
は、ブック原稿の中央位置(原稿台上のセンターライ
ン)から±L/2となる。
【0079】センターライン消去幅Lは、下記式により
求める。
【0080】L=Hmax×0.1+10(mm) その後、この消去エリアを用いて、本スキャン実行時に
黒すじ消去を行う。なお、本スキャンの実行は、例えば
前述した実施形態1において図8を参照して説明したと
おりである。
【0081】これにより、黒すじ発生部分を正確に予測
し、ブック原稿の綴じ目付近でも、原稿の厚さによって
黒すじ発生の可能性が低いものにあっては、余計な消去
エリアを設定することなく、確実に黒すじのみを消去す
ることができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項ご
とに以下のような効果を奏する。
【0083】請求項1記載の本発明によれば、ブックの
センタ部分にエリアを設定しそのエリア内において、黒
すじの特徴を検出し、その黒すじのみ消去することとし
たので、黒すじの消去の際に周辺の画像データが失われ
ることなく、黒すじのみ消去できる。
【0084】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の構成において、黒すじ検出に際して、予め設定し
た閾値と画像データを比較し、閾値より高い画素が複数
連続した場合に黒すじであると判断することとしたの
で、原稿上の文字画像と黒すじとを分離することがで
き、また、ブック原稿が斜めに載置されて、黒すじが斜
めに現れるような場合であっても検出できるようにな
る。
【0085】請求項3記載の本発明によれば、請求項2
記載の構成において、黒すじと線画像をその周辺濃度か
らの変化により判別することとしたので、黒すじの発生
するブックの綴じ目付近にある線画像を誤って消去する
ことがなく、画像データを損なわずに黒すじのみを消去
することができる。
【0086】請求項4記載の本発明によれば、請求項1
記載の構成において、ブック原稿の上下少なくとも一方
の特定の領域、例えばブック原稿の上下の余白部分の濃
度を検出し、この上下余白部分の濃度が一定濃度より低
いときには、黒すじ消去手段の動作を停止させることと
したので、ブック原稿の綴じ目部分の影によって生じる
黒すじを上下の余白部分の濃度により検出して、黒すじ
のある時にのみ黒すじ消去手段を機能させることができ
るようになり、黒すじと酷似した有効画像を誤って消去
してしまうようなことを防止することができる。
【0087】請求項5記載の本発明によれば、請求項1
記載の構成において、黒すじ消去手段を機能させるセン
ターエリアの範囲をブック原稿の高さに応じて変更する
こととしたので、ブック原稿の綴じ目部分の影によって
黒すじが発生する範囲にのみセンターエリアを設定し、
この部分でのみ黒すじ消去手段を機能させることができ
るようになり、余分な消去範囲の設定を防止して確実に
黒すじのみを消去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した実施形態1における画像読
取装置の外観図である。
【図2】 上記装置にブック原稿を載置した様子を示す
図面である。
【図3】 上記装置により読み取った、黒すじ消去処理
を施していない画像を説明するための図面である。
【図4】 上記図3に示される画像の黒すじ部分の拡大
図である。
【図5】 上記装置の画像処理系の構成を説明するため
のブロック図である。
【図6】 上記装置におけるセンターエリア(イレース
領域)を説明するための図面である。
【図7】 上記画像処理系の中で示されるセンターライ
ン消去回路の構成を説明するためのブロック図である。
【図8】 上記画像処理系の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】 ブック原稿の綴じ目付近の濃度分布を示す図
面である。
【図10】 実施形態2の濃度検出ブロックの構成を示
すブロック図である。
【図11】 黒すじが発生しているブック原稿の一例を
示す図面である。
【図12】 実施形態3における余白部分の検出により
有効画像の誤消去を防止するための回路構成を示すブロ
ック図である。
【図13】 上記図12に示される上下余白検出部の内
部構成を示すブロック図である。
【図14】 実施形態4の消去エリア設定原理を説明す
るための図面で、図13Aは、厚みのあるブック原稿と
黒すじの関係を示し、図13Bは、厚さの薄いブック原
稿と黒すじの関係を示す。
【図15】 実施形態4における消去エリア設定の動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…CCDラインセンサ、 11…A/D変換器、 12…第1画像処理回路、 13…センターライン濃度調整回路、 14…第2画像処理回路、 16…CPU、 20…黒すじ検出ブロック、 30,30′…濃度検出ブロック、 31…比較器、 32…レジスタ、 33…N画素カウンタ、 34…スタートアドレスレジスタ、 35…エンドアドレスレジスタ、 36…スタートアドレスラッチ、 37…エンドアドレスラッチ、 38…イレース信号生成回路、 39…主アドレスカウンタ、 40…論理回路、 50…黒すじ消去ブロック、 51,52,53,63…AND回路、 54,55,73,74…1ラインFIFOメモリ、 61…平均化回路、 62…第2比較器、 300…上下部余白検出回路、 301…NAND回路、 302…上部エリア平均濃度検出器、 303…下部エリア平均濃度検出器、 304…上、下部エリア指定信号発生回路、 305、306…比較器、 307…OR回路、 308…AND回路、 309…スイッチ回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブック原稿の綴じ目付近にセンターエリ
    アを設定するセンターエリア設定手段と、 前記ブック原稿の綴じ目部分の影によって生じる黒すじ
    の特徴を検出する黒すじ検出手段と、 該黒すじ検出手段が検出した黒すじを消去する黒すじ消
    去手段と、 前記センターエリア設定手段により設定されたセンター
    エリアに限り、黒すじ検出手段を機能させて、検出され
    た黒すじを消去する制御手段と、を有することを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記黒すじ検出手段は、読み取った原稿
    画像のブック綴じ目方向に並ぶ複数の画素の濃度を、予
    め記憶されている濃度閾値と比較し、該閾値以上の画素
    が複数連続する場合に黒すじであると判断することを特
    徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記黒すじ検出手段は、読み取った原稿
    画像のブック綴じ目方向と直交する方向の画像濃度の変
    化が、予め決められた値以上に変化した場合に、これを
    黒すじではないと判断することを特徴とする請求項2記
    載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記画像読取装置は、さらに、 読み取り中のブック原稿の少なくとも上部または下部の
    予め定められた領域内の濃度を検出し、該検出した濃度
    が一定濃度以下の場合に前記黒すじ消去手段の動作を停
    止する黒すじ消去制御手段を有することを特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記センターエリア設定手段は、設定す
    るセンターエリアの広さを前記ブック原稿表面の高さに
    応じて変更することを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
JP9332073A 1996-12-12 1997-12-02 画像読取装置 Withdrawn JPH10229486A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9332073A JPH10229486A (ja) 1996-12-12 1997-12-02 画像読取装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33222596 1996-12-12
JP8-332225 1996-12-12
JP9332073A JPH10229486A (ja) 1996-12-12 1997-12-02 画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10229486A true JPH10229486A (ja) 1998-08-25

Family

ID=26574071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9332073A Withdrawn JPH10229486A (ja) 1996-12-12 1997-12-02 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10229486A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239197A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Brother Ind Ltd 読取装置
JP2016225670A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239197A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Brother Ind Ltd 読取装置
JP2016225670A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100394202B1 (ko) 화상 보정 장치
US4899227A (en) Image processing apparatus detecting the size or position of an information portion of an original
JP3050007B2 (ja) 画像読取装置およびこれを備えた画像形成装置
JPH08228261A (ja) スキャナのための電子イメージ整合装置
US9571693B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
US5416605A (en) Print control method and apparatus for microfilm reader
JP3090848B2 (ja) 枠内領域矩形化装置
JPH11103380A (ja) 画像読み取り装置
US5282064A (en) Apparatus for simultaneous reading of reflective and light conductive portions of an original
JPH10229486A (ja) 画像読取装置
JP3404955B2 (ja) 原稿サイズ検知装置
JP3384208B2 (ja) 画像読み取り装置
JP3852247B2 (ja) 画像形成装置及び転写画像歪み補正方法
JPH08251387A (ja) デジタル複写機
JPH043656A (ja) 画像処理装置
JPH10224615A (ja) 画像読取装置
JP3312787B2 (ja) 画像処理システム
JP3430776B2 (ja) 画像読み取り装置
JPH09261448A (ja) 画像処理装置
JPH0519351A (ja) マイクロフイルムリーダ
JPH07245680A (ja) 画像読取装置及びそれを組み込んだ複写機
JP2576878B2 (ja) 画像処理装置
JP2000354150A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JPH10145602A (ja) 画像記録装置
JPH0553253B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301