JPH10229415A - Atmスイッチを用いたルータ装置 - Google Patents

Atmスイッチを用いたルータ装置

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JPH10229415A
JPH10229415A JP3064397A JP3064397A JPH10229415A JP H10229415 A JPH10229415 A JP H10229415A JP 3064397 A JP3064397 A JP 3064397A JP 3064397 A JP3064397 A JP 3064397A JP H10229415 A JPH10229415 A JP H10229415A
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cell
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atm
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Kazuho Miki
和穂 三木
正浩 ▲高▼取
Masahiro Takatori
Masahiko Takase
晶彦 高瀬
Masaru Murakami
勝 村上
Koji Wakayama
浩二 若山
哲郎 ▲吉▼本
Tetsuo Yoshimoto
Masao Kunimoto
雅夫 国本
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ATMスイッチを介し行う通信の多重度を向上
させ、多重化する通信間の通信遅延のばらつきを低減
し、多様な形態の通信に対応できるようにする。 【解決手段】 本発明によるルータ装置5では、ATMスイ
ッチ52と、ルーティング制御を行うIP制御部53と、多様
な通信が行われる複数の伝送路に対し個別に設けられた
複数種類のインタフェース部512〜517と、セル多重/分
離部511とを備え、各部間のセルの通信を識別情報によ
り管理する。IPノード41より送られたIPパケットは、イ
ンタフェース部512でIP処理を施され共通形式のセルに
変換される。そして、セルはセル多重/分離部で他のイ
ンタフェース部からのセルとセル単位にシリアル多重化
され、ATMスイッチ52へ送られる。各インタフェース部
及びセル多重/分離部は、上記識別情報の対応関係が登
録されたテーブルを持ち、通信するIPパケットやセルの
ヘッダ部に対し識別情報の設定や変換を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IP(Internet Prot
ocol)等、パケット交換方式のレイヤ3の処理が要求さ
れるパケットを、ATM(Asynchronous Transfer Mode)ス
イッチを用いて交換するルータ装置に関し、特に、その
ATMスイッチの1つの物理ポートについて複数の伝送路
の通信を多重化するルータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ATMの技術を利用してIPパケットの高速
な転送を可能とするネットワークとして、イプシロン・
ネットワークス社の提唱するIPスイッチングネットワー
クが知られている。このネットワークでは、図48に示
すようにIPスイッチ1とIPスイッチゲートウェイ2を備
え、IPスイッチゲートウェイ2に接続されたイーサネッ
ト(Ethernet)やFDDI等の従来のLAN・IPネットワークで
通信されるIPパケットを高速に転送及び交換することが
できる。
【0003】図48では、ネットワークをレイヤ2(下
位)とレイヤ3(上位)を分けて表しており、両者を結
ぶ太い線はレイヤ間での処理の移行を示している。LAN
・IPネットワークのルータ等であるIPノード4は、到着
したパケット(データグラム)に対し、まず、イーサネ
ット等のレイヤ2LANプロトコル処理を施してから、上位
のレイヤ3のIPプロトコル処理を行う。次に、そのパケ
ットを転送すべき方路を決定した後、再びレイヤ2の処
理を施し、隣接するノードへパケットを転送する。IPス
イッチングネットワークのIPスイッチゲートウェイ2も
同様に、転送する全てのパケットについてレイヤ2及び
レイヤ3の処理を行う。IPスイッチ1もレイヤ2及びレイ
ヤ3の処理を行うが、IPスイッチゲートウェイ2とIPス
イッチ1の間、あるいは、IPスイッチ1同士の間の通信
でカットスルーされるパケットについてはレイヤ2の処
理のみを施して転送する。図48では、このようにレイ
ヤ3の処理がカットスルーされることを示すために、レ
イヤ2とレイヤ3の間の太い線を点線で示している。
【0004】図49に、IPスイッチ1とIPスイッチゲー
トウェイ2の構成例を示す。IPスイッチ1は、ATMスイ
ッチ11とIP制御部12により構成され、ATMスイッチ
11の物理ポートに接続されたIPスイッチゲートウェイ
2や、ATM通信を行うIPノード3の間でATMセルの交換を
行う。IPスイッチゲートウェイ2は、IPノード4の接続
されたLAN・IPネットワークの各伝送路に個別に接続され
る複数のLANインタフェース部21A,21Bと、LANイ
ンタフェース部で通信されるIPパケットの多重/分離を
行うIPデータグラム多重/分離部22と、IP処理部23
と、ATMスイッチ11の物理ポートに接続されたATMイン
タフェース部24により構成される。このような構成に
おいて、IPスイッチ1のIP制御部12と、IPスイッチゲ
ートウェイ2のIP処理部23は、IFMP(Ipsilon Flow Ma
nagement Protocol)と呼ばれるプロトコルにより協調し
てIPに関わる通信制御を行う。ここで、フロー(flow)と
は、例えば、ある発信側端末から着信側端末へ送られる
一連のパケットの列を示す。また、IP制御部12は、GS
MP(General Switch Management Protocol) と呼ばれる
プロトコルにより、ATMスイッチ11と協調してVC(Virt
ual Channel:仮想チャネル)コネクションの制御を行
う。
【0005】IPスイッチ1を介して接続されたIPスイッ
チゲートウェイ2間の通信を、図50を用いて説明す
る。LAN・IPネットワークの複数のIPノード4からIPスイ
ッチゲートウェイ2に送られたIPパケットA,Bは、IP
データグラム多重/分離部22で例えばA,Bの順でシ
リアル多重化される。多重化されたIPパケットは、順次
IP処理部23でIP処理を施された後、ATMインタフェー
ス部24でATMセルに変換されてIPスイッチ1へ送られ
る。そして、IPスイッチ1に送られたATMセルは送信先
のIPスイッチゲートウェイ2へ転送され、ATMインタフ
ェース部24とIP処理部23の処理の後、IPデータグラ
ム多重/分離部22で順次IPパケットに合成され、転送
先のLANインタフェース部21へ送られる。各LANインタ
フェース部21は、IPパケットの全データを受け取った
後、個別にLAN・IPネットワークの伝送路へIPパケットを
送出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシステムでは、IPスイッチゲートウェイ2で転送す
るIPパケットをIP処理部23で全て処理しなければなら
ないため、IPスイッチゲートウェイ2での通信量が制限
され、システム全体での通信の多重度も上げることがで
きない。
【0007】また、IPスイッチゲートウェイ2では、IP
パケットをシリアル多重化した後にIP処理を行うため、
図50に示したように、ある伝送路よりデータ量の多い
IPパケットAが送られると、他の伝送路より送られたIP
パケットBの処理及び転送は大幅に遅れてしまう。これ
はアクセスの公平性が要求される公衆網において大きな
欠点である。
【0008】さらに、公衆網に適用する場合にはIPパケ
ットのサービスの他にフレームリレーや低速ATM、回線
エミュレーション等の多様なサービスが要求されるが、
IPスイッチゲートウェイ2では、構造上IPパケットのサ
ービスにしか対応できず、網運用に制約がある。
【0009】そこで、本発明は、ATMスイッチを介し行
う通信の多重度を向上させるルータ装置を提供すること
を目的とする。また、多重化する通信間の通信遅延のば
らつきを低減するルータ装置を提供することを目的とす
る。さらに、多様な形態の通信に対応できるルータ装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、通信においてパケット交換方式のレイヤ
3の処理を伴うパケットを、ATMスイッチを用いて交換
するルータ装置であって、セルの交換を行うATMスイッ
チと、前記パケットを伝送する複数の伝送路に接続され
た複数のインタフェース部と、前記ATMスイッチの1つ
の物理ポート及び前記複数のインタフェース部に接続さ
れたセル多重分離部と、前記レイヤ3の処理を自装置内
で実施及び管理するためのレイヤ3制御部とを備え、前
記各インタフェース部は、接続された前記伝送路より送
られたパケットをセルに変換して前記セル多重分離部へ
送信する手段と、前記セル多重分離部より送られたセル
をパケットに変換して前記接続された伝送路へ送出する
手段と、前記レイヤ3の処理のため、送受信するセル及
びパケットのヘッダ部の情報を変換する手段とを有し、
前記セル多重分離部は、接続された前記複数のインタフ
ェース部より送られたセルをシリアル多重化して前記AT
Mスイッチに送信する手段と、前記ATMスイッチより送ら
れたセルを分離し、送信先の前記伝送路に接続されたイ
ンタフェース部に配送する手段とを有し、前記レイヤ3
制御部は、前記各インタフェース部と、前記セル多重分
離部の接続されない前記ATMスイッチの物理ポートとに
対し設定された論理ポート番号と、前記インタフェース
部及び物理ポートでのセルのフローに対し設定された論
理チャネル情報と、前記インタフェース部でのパケット
のフローに対し設定されたレイヤ3のアドレス情報とを
含む、前記セルもしくはパケットのフローを識別するた
めの複数種類の識別情報を指定する通信により、前記イ
ンタフェース部及びATMスイッチと協調して前記レイヤ
3の処理を実施することで、前記パケットの交換の内容
を変更することを特徴とするルータ装置を提供する。
【0011】このようなルータ装置によれば、各インタ
フェース部において、パケット交換方式のレイヤ3の処
理とセル化を行い、セル多重分離部でセルの多重化を行
うため、レイヤ3の処理が要求されるパケットの通信遅
延を低減でき、自装置におけるパケットのフローの多重
度を向上させることができる。
【0012】また、本発明は、上記のルータ装置におい
て、前記セル多重分離部のシリアル多重化を行う手段
は、接続された前記複数のインタフェース部より送られ
たセルを、前記インタフェース部間での通信遅延のばら
つきが小さくなるようにセル単位に多重化することを特
徴とするルータ装置を提供する。
【0013】さらに、本発明は、ATMスイッチを用いて
正規のATM通信以外の通信のデータブロックの交換も行
うルータ装置であって、セルの交換を行うATMスイッチ
と、通信においてパケット交換方式のレイヤ3の処理を
伴うパケットを含む複数種類のデータブロックを個別に
伝送する1または複数の伝送路にそれぞれ接続された複
数のインタフェース部と、前記ATMスイッチの1つの物
理ポート及び前記複数のインタフェース部に接続された
セル多重分離部と、前記レイヤ3の処理を自装置内で実
施及び管理するためのレイヤ3制御部とを備え、前記各
インタフェース部は、前記伝送路より伝送されたデータ
ブロックを共通形式のセルに変換して前記セル多重分離
部へ送信する手段と、前記セル多重分離部より送られた
セルを前記接続された伝送路での通信に対応するデータ
ブロックに変換して前記伝送路に送出する手段と、前記
レイヤ3の処理が要求される場合に設けられ、前記レイ
ヤ3の処理のため、送受信するセル及びデータブロック
のヘッダ部の情報を変換する手段とを有し、前記セル多
重分離部は、前記複数のインタフェース部より送られた
セルをシリアル多重化して前記ATMスイッチに送信する
手段と、前記ATMスイッチから送られたセルを分離し、
送信先の前記伝送路に接続されたインタフェース部に配
送する手段とを有し、前記レイヤ3制御部は、前記各イ
ンタフェース部と、前記セル多重分離部の接続されない
前記ATMスイッチの物理ポートとに対し設定された論理
ポート番号と、前記インタフェース部及び物理ポートで
のセルのフローに対し設定された論理チャネル情報と、
前記インタフェース部でのパケットのフローに対し設定
されたレイヤ3のアドレス情報とを含む、前記セルもし
くはパケットのフローを識別するための複数種類の識別
情報を指定する通信により、前記レイヤ3の処理が要求
されるインタフェース部とATMスイッチと協調して前記
レイヤ3の処理を実施することで、前記パケットの交換
の内容を変更することを特徴とするルータ装置を提供す
る。
【0014】このようなルータ装置によれば、パケット
交換方式のレイヤ3の処理を要求するパケットの通信の
他に、例えば、上記レイヤ3の処理を要求するセルの通
信や、上記レイヤ3の処理を要求しない通信、回線交換
の通信等、複数の形態の通信の多重化及び交換を行うこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下で、本発明の実施の形態を、
図面を用いて説明する。
【0016】図1は、本発明の実施形態に係る多重化装
置付きIPスイッチ(ATMスイッチを用いたルータ装置)
が適用されるネットワークの一例を示す図である。図1
では、図48と同様に、ネットワークをレイヤ2(下
位)とレイヤ3(上位)の論理階層に分けて表してい
る。以下では、レイヤ3のプロトコルとしてIPを利用す
る例について説明するが、IP以外のレイヤ3のプロトコ
ルを用いることも可能である。
【0017】図のネットワークでは、フレームリレー上
でIPパケットを転送するフレームリレー・IPネットワー
クと、ATM上でIPパケットを転送するATM・IPネットワー
クとを接続したIPスイッチングネットワークが構成され
ている。また、そのIPスイッチングネットワークにはAT
MによりIP以外のトラヒックを転送するATM・非IPネット
ワークをも接続することができるので、レイヤ2のATMネ
ットワークは、IPパケットのサービスだけに限定しない
多様なサービスが提供可能なネットワークとなる。多重
化装置付きIPスイッチ5は、上記の様々な種類のネット
ワークの伝送路を収容し、ATMセルやIPパケットの交
換、IP、IFMP、GSMP等のプロトコル処理を実施する。
【0018】図2に、本実施形態に係る多重化装置付き
IPスイッチ5の構成例を示す。
【0019】図2で、多重化装置付きIPスイッチ5は、
複数のネットワークの伝送路を収容する多重化装置51
と、ATMセルの交換を行うATMスイッチ52と、IFMPとGS
MPに基づいてルーティング制御のためのIP処理を行うIP
制御部53により構成される。多重化装置51は、収容
する伝送路の他にATMスイッチ52の1つの物理ポート
にも接続され、その物理ポートとの間でATMセルの通信
を行う。多重化装置51が接続されないATMスイッチ5
2の他の物理ポートには、IP制御部53と、ATMセルの
通信を行うIPノード(ATM)3や隣接ノード6等の伝送路
が接続される。
【0020】多重化装置51は、収容する伝送路あるい
は伝送路群にそれぞれ対応して設けられた複数のインタ
フェース部512〜517と、セル多重/分離部511
からなる。インタフェース部512〜517は、収容し
た伝送路との間ではそこに接続されたノードと同じ形態
のIPパケットやセルの通信を行い、セル多重/分離部5
11との間では共通形式のセルの通信を行う。セル多重
/分離部511は、インタフェース部512〜517か
らのセルをシリアル多重化してATMスイッチ52へ送
り、ATMスイッチ52からのセルは分離して対応するイ
ンタフェース部512〜517へ送る。
【0021】ここで、多重化装置51は、多重化装置付
きIPスイッチ5内に複数個配置することができる。ま
た、配置するインタフェース部の種類及び数は任意に選
択することができる。例えば、多重化装置51とIP対応
フレームリレーインタフェース部を多数配置した場合に
は、大容量のIPスイッチゲートウェイの機能が実現され
る。以下では、まず、多重化装置51が複数のIP対応フ
レームリレーインタフェース部512を備える場合の構
成及び動作を説明し、その後で他のインタフェース部5
13〜517について説明する。
【0022】IP対応フレームリレーインタフェース部5
12は、1ないし複数のIPノード41の伝送路に接続さ
れ、HDLC(High level Data Link Control)を基にしたフ
レームリレーの通信を行う。ここで、IPノード41は、
ネットワーク層のプロトコルとしてIP(Internet Protoc
ol)を持ち、IPパケットをフレームリレーにより通信す
るものである。
【0023】図3に、多重化装置付きIPスイッチ5の構
成を機能的に細分化した例を示す。図3で、ATMスイッ
チ52は、各物理ポート毎に設けられた複数のATMイン
タフェース部523と、セル単位に通信経路を切り替え
るスイッチファブリック部521と、その切替えを制御
するスイッチ制御部522により構成される。ここで、
多重化装置付きIPスイッチ5の各部は、便宜上、スイッ
チファブリック部521側へ送られる信号を処理する上
り部と、スイッチファブリック部521側から送られた
信号を処理する下り部に分けている。スイッチ制御部5
22は、図中点線で示す制御線により各ATMインタフェ
ース部523の制御を行う。
【0024】図4は、多重化装置付きIPスイッチ5の他
の実現例を示す図である。
【0025】図4の多重化装置付きIPスイッチ5は、AT
Mスイッチと多重化装置を統合したものであり、セル多
重/分離部にATMインタフェース処理部の機能を持たせ
て図3の装置と同じ機能を実現する。以下では、この図
4に示す構成に基づいて説明を行う。
【0026】図4において、スイッチファブリック部5
21は、1〜12番の物理ポート番号が順次付された計
12個の物理ポートを持ち、1〜8番の物理ポートにそ
れぞれATMインタフェース部523A〜523Hが接続
され、9〜12番の物理ポートにはそれぞれセル多重/
分離部511A〜511Dが接続されている。各セル多
重/分離部511には、それぞれ16個のインタフェー
ス部が接続される。例えば、9番の物理ポートに接続さ
れたセル多重/分離部511Aには、16個のIP対応フ
レームリレーインタフェース部512A〜512Pが接
続されている。
【0027】図5に、多重化装置付きIPスイッチ5で用
いられる各種ポートの識別情報(アドレス情報)の対応
関係の一例を示す。
【0028】図5において、スイッチポート番号は、AT
Mインタフェース部やIP対応フレームリレーインタフェ
ース部等の各種インタフェース部のそれぞれに対し設定
されたシリアル番号でり、本例のATMインタフェース部
には物理ポート番号と同じ値が設定さている。このスイ
ッチポート番号はIP制御部53がポートを認識するのに
用いられる。
【0029】多重ポート番号は、セル多重/分離部51
1に接続されたインタフェース部に対し設定されたシリ
アル番号であり、本例では各セル多重/分離部511毎
に1〜16の値をとる。この多重ポート番号は各セル多
重/分離部511がインタフェース部のポートを認識す
るのに用いられる。
【0030】次に、PVC(Parmanent VC)により予め固定
的に張られるデフォルトVCと、IFMPとGSMPの処理により
動的に張られるリダイレクトVCのそれぞれについて、コ
ネクションの各種識別子を説明する。
【0031】ローカル識別子は、セル多重/分離部51
1とそれに接続された各インタフェース部の通信で利用
されるコネクションを一意に識別するための識別子であ
る。このローカル識別子と多重ポート番号により、セル
多重/分離部511内でのコネクションが一意に識別可
能となる。本例では、各IP対応フレームリレーインタフ
ェース部毎に128本のコネクションを想定し、デフォ
ルトVCに1番、リダイレクトVCには2番〜128番をそ
れぞれ割り当てている。
【0032】内部コネクション識別子は、セル多重/分
離部511間、ATMインタフェース部間、あるいは、こ
れら両者間の通信で利用されるコネクションを、セル多
重部511内であるいはATMインタフェース部523内
で、一意に識別するための識別子である。この内部コネ
クション識別子と物理ポート番号により、スイッチファ
ブリック部521内、すなわち多重化装置付きIPスイッ
チ5内のコネクションが一意に識別可能となる。本例で
は、ATMインタフェース部毎に4095本のコネクショ
ンを想定し、外部に接続される各ATMインタフェース部
523B〜523HにはデフォルトVCを1番、リダイレ
クトVCを2番〜4095番とする内部コネクション識別
子を割り当てている。IP制御部に接続されるATMインタ
フェース部523Aには、他の全てのインタフェース部
のデフォルトVCが集中するため、デフォルトVCを16番
〜86番、リダイレクトVCを128番〜4095番とす
る内部コネクション識別子を割り当てている。ここで、
残りの15番はスイッチ制御部へ接続するGSMP用のコネ
クションに用い、他の番号は欠番としておくかまたは他
の用途に用いる。一方、各セル多重/分離部511のコ
ネクションについては、図5に示すように、多重ポート
番号の若い順に1番〜2048番の内部コネクション識
別子を割り当てている。
【0033】VPI/VCIは、装置内部に限らず標準的に使
用されるコネクションの識別子である。例えばATMイン
タフェース部の外部との通信ではこのVPI/VCIが用いら
れる。本例ではVPIを全て0とし、VCIは内部コネクショ
ン識別子と同じ値としている。ただし、デフォルトVCに
は一律VPI=0,VCI=15(以下、これを(0,15)と表
記する)を割り当てる。また、セル多重/分離部511
のリダイレクトVCには、ローカル識別子の値に、例とし
て14を加えたVCI値を割り当てる。
【0034】以上で説明した各種ポート番号と各種識別
情報の対応関係を示す情報は、各種インタフェース部と
セル多重/分離部に設けられたテーブルに部分的に登録
されている。各種インタフェース部とセル多重/分離部
は、そのテーブルの登録内容に従って、通信するIPパケ
ットやセルに対しヘッダ部の識別情報(アドレス情報)
の変換を行う。
【0035】以下、多重化装置付きIPスイッチ5の各部
の詳細について説明する。
【0036】図6に、IP対応フレームリレーインタフェ
ース部512の構成を示す。
【0037】図示するように、IP対応フレームリレーイ
ンタフェース部512は、上り部5121と、下り部5
122と、IFMPの処理を行うIPフロー管理部5123と
からなる。上り部5121と下り部5122の各々は、
フレームリレーによるIPパケットの通信を行うフレーム
処理部、IP処理部、ALLタイプ5のプロトコルに従った処
理を行うALL5処理部、セルの通信を行うATM処理部、セ
ル及びIPパケットのヘッダ部の識別情報の変換に用いら
れるテーブルにより構成される。また、図6ではフレー
ム処理部に接続された伝送路が1本であるが、複数の伝
送路が接続されてもよい。
【0038】このような構成において、ネットワークよ
り上り部5121に送られたIPパケットは、フレーム処
理部51211で受信処理を施された後、IP処理部51
212でアドレス情報の検出等のIP処理が施される。そ
して、ALL5処理部51213でSAR-PDUフレームに分割
され、ATM処理部51214でテーブル51215の登
録内容により定まる識別情報(ローカル識別子)を設定
したセルに変換されて、セル多重/分離部511へ送ら
れる。
【0039】一方、セル多重/分離部511より下り部
5122に送られたセルは、ATM処理部51224で受
信処理を施された後、ALL5処理部51223でSAR-PDU
フレームに合成される。そして、IP処理部51222で
テーブル51225の登録内容に従いアドレス情報の設
定等のIP処理が施され、IPパケットとなってフレーム処
理部51221から伝送路に送出される。ここで、各テ
ーブルの登録内容は、IP制御部53との間で通信するIF
MPのメッセージに従いIPフロー管理部5123が更新す
る。
【0040】図7に、ATMインタフェース部523の構
成を示す。
【0041】図示するように、ATMインタフェース部5
23の上り部5231と下り部5232の各々は、転送
するセルのヘッダ部の識別情報の変換等を行うATM処理
部と、識別情報の変換に用いられるテーブルにより構成
される。ここで、各テーブルの登録内容は、スイッチ制
御部522から制御線5233で送られる制御情報に従
い更新される。
【0042】図8に、セル多重/分離部511の構成を
示す。
【0043】図示するように、セル多重/分離部511
の上り部5111と下り部5112の各々は、セルの多
重/分離に用いられる時分割バスと、時分割バス上のセ
ルの伝送タイミングを調停する時分割バス調停部と、時
分割バスのセルのヘッダ部の識別情報の変換等を行うAT
M処理部と、識別情報の変換に用いられるテーブルによ
り構成される。ここで、各テーブルの登録内容は、スイ
ッチ制御部522から制御線5113により送られる制
御情報により更新される。
【0044】この構成において、各インタフェース部5
12〜517から上り部5111に送られたセルは、時
分割バス調停部51112により所定のタイミングで時
分割バス51111上に送出されてシリアル化される。
シリアル化された時分割バス51111上のセルは、AT
M処理部51113でヘッダ部の識別情報を変換されてA
TMスイッチ52の物理ポートに送出される。
【0045】一方、上記の物理ポートから下り部511
2へ送られたセルは、ATM処理部51123で識別情報
を変換された後、時分割バス調停部51122により時
分割バス51121上に送出され、送信先のインタフェ
ース部512〜517に取り込まれる。なお、上記構成
において、時分割バスを共通化して上り側セルと下り側
セルの伝送および調停を一括して行うようにしてもよ
い。また、時分割バス以外の方法でセルの多重/分離を
行ってもよい。
【0046】また、インタフェース部512〜517の
内、複数の伝送路に接続されたインタフェース部では、
伝送路との接続部分に、例えば、パラレル/シリアル変
換部を配置し、複数の伝送路から送られるパケット等を
シリアル化して入力し、逆に、交換後のパケット等は対
応する伝送路に送出する。
【0047】次に、多重化装置付きIPスイッチ5の動作
例を、IPノード41が隣接ノード6へ通信を行う場合を
例に説明する。
【0048】多重化装置付きIPスイッチ5での通信に
は、図9に示すようにIPデータをデフォルトVCによりIP
制御部53を介して通信するモードと、図10に示すよ
うにリダイレクトVCによりIP制御部53を介さずに通信
を行うモード(カットスルー)がある。通常、開始時に
はデフォルトVCによる通信がなされ、その後通信はリダ
イレクトVCによる通信に移行する。リダイレクトVCの設
定は、IFMPとGSMPのプロトコル処理により実施される。
【0049】ここで、上記の動作に関わるテーブルの登
録内容を説明する。
【0050】IP対応フレームリレーインタフェース部の
上り部5121A内のテーブルには、図11に示すよう
に、リダイレクトVCのIPパケットのIPフロー識別子とロ
ーカル識別子が登録される。IPフロー識別子が登録され
ていないIPパケットは全て、デフォルトVC、すなわち1
番のローカル識別子に対応する。IPフロー識別子は、発
側IPアドレスx.x.x.xと着側IPアドレスy.y.y.yからな
る。なお、IPフロー識別子としては、これらIPアドレス
と、TCPやUDP等の上位プロトコルのヘッダ内のポート番
号等を組み合わせたものや、ネットワークを識別するネ
ットワークアドレス等を用いてもよい。
【0051】セル多重/分離部の上り部5111A内の
テーブルには、図12に示すように、多重ポート番号と
ローカル識別子の値に対応して、出力物理ポート番号と
内部コネクション識別子が登録されている。これらの登
録は、固定的に登録されるデフォルトVC用と、更新がな
されるリダイレクトVC用に別れている。
【0052】IP制御部53に接続されたATMインタフェ
ース部の下り部5232A内のテーブル52322Aに
は、図13に示すように、内部コネクション識別子の値
に対応してVPI/VCIが登録されている。同様に、隣接ノ
ードに接続されたATMインタフェース部の下り部523
2B内のテーブル52322Bにも、図14に示すよう
に、内部コネクション識別子の値に対応してVPI/VCIが
登録されている。
【0053】IP制御部に接続されたATMインタフェース
部の上り部5231Aのテーブル52312Aには、図
15に示すように、VPI/VCIの値に対応して出力物理ポ
ート番号と内部コネクション識別子が登録されている。
【0054】以上のテーブルの登録内容に従い行われる
デフォルトVCによる通信を、図16〜図18を用いて説
明する。
【0055】図16において、IPノード41から送られ
た発側IPアドレスx.x.x.xと着側IPアドレスy.y.y.yの設
定されたIPバケットは、IP対応フレームリレーインタフ
ェース部の上り部5121Aで、最初、対応するIPフロ
ー識別子(x.x.x.x , y.y.y.y)がテーブルに登録されて
いないことからヘッダ部に各1番の多重ポート番号及び
ローカル識別子を設定したセル(図17(a))に変換さ
れ、セル多重/分離部の上り部5111Aに送られる。
上り部5111Aは、送られたセルを多重化した後、ヘ
ッダ部の識別情報をテーブルの登録内容を基に1番の出
力物理ポート番号と23番の内部コネクション識別子に
置き換え(図17(b))、セルをスイッチファブリック
部521へ送る。このセルはヘッダ部の出力物理ポート
番号に従いATMインタフェース部の下り部5232Aへ
転送される。下り部5232Aでは、送られたセルのヘ
ッダ部の内部コネクション識別子を基に(0,23)のVPI
/VCIを含むATMヘッダを生成し、送られたセルを標準フ
ォーマットのATMセル(図17(c))に変換してIP制御部
53へ送る。IP制御部53では、送られたATMセルからI
Pパケットを再生し、IPパケットのIPフロー識別子の値
を基にIP処理で新たな、出力物理ポートと、対応するデ
フォルトVCのVPI/VCIとを決定して、VPI/VCIを(0,1
6)に変換したATMセル(図18(a))をATMインタフェー
ス部の上り部5231Aへ送る。上り部5231Aで
は、送られたATMセルのヘッダ部に2番の出力物理ポー
ト番号と1番の内部コネクション識別子を設定し、その
ATMセルスイッチファブリック部521へ送る。このATM
セルはその出力物理ポート番号に従いATMインタフェー
ス部の下り部5232Bへ転送され、そこで(0,15)
のVPI/VCIを設定されて隣接ノード6へ送られる。
【0056】次に、カットスルーのための処理を、図1
9〜図24を用いて説明する。
【0057】図19において、IP対応フレームリレーイ
ンタフェース部512AからのIPデータのセルを受信し
たIP制御部53は、そのIPデータをリダイレクトVCによ
り通信できると判断すると、IP制御部53とIPノード4
1間にリダイレクトVCのコネクションを設定するための
GSMPのアッドブランチメッセージ(図20(a))を出力
する。このメッセージは、ATMインタフェース部523
Aとスイッチファブリック部521を介してスイッチ制
御部522に送られる。スイッチ制御部522は、送ら
れたメッセージを基にコネクション設定のための2つの
制御情報(図20(b),(c))を生成し、それぞれセル多
重/分離部511とATMインタフェース部523へ送
る。これにより、セル多重/分離部の上り部5111A
とATMインタフェース部の下り部5232Aの各テーブ
ルにはリダイレクトVC用の登録が追加される。そして、
スイッチ制御部522は、処理が終了した旨を知らせる
アッドブランチ応答メッセージをIP制御部53へ返送す
る。
【0058】アッドブランチ応答メッセージを受けたIP
制御部53は、IP対応フレームリレーインタフェース部
512Aへ通信をリダイレクトVCに切り替えるよう指示
するためのIFMPのリダイレクトメッセージ(図20
(d))を生成し送信する。送信されたメッセージは、ス
イッチファブリック部521とセル多重/分離部511
Aを介してIP対応フレームリレーインタフェース部51
2A内のIPフロー管理部5123へ送られる。IPフロー
管理部5123は、送られたメッセージを基に上り部の
テーブル51215Aに、上記IPパケットの通信のロー
カル識別子を2番に変更する内容(図20(e))を登録
する。
【0059】この登録が終了すると、IPノード41から
のIPデータは、図21に示すように、リダイレクトVCに
よりIP制御部53へ送られるようになる。すなわち、IP
データは、まず、IP対応フレームリレーインタフェース
部512Aで、2番のローカル識別子を設定されたセル
(図22(a))に変換される。そして、セル多重/分離
部511Aで128番の内部コネクション識別子を設定
され(図22(b))、ATMインタフェース部523Aで
(0,128)のVPI/VCIの設定されたATMセル(図22
(c))となってIP制御部53へ送られる。そして、IP制
御部53から隣接ノード6へは、図16同様にデフォル
トVCにより送られる。
【0060】図23において、IPノード41からIPデー
タを受信した隣接ノード6も、そのIPデータをリダイレ
クトVCで通信できると判断すると、通信をリダイレクト
VCに切替えるよう指定するIFMPのリダイレクトメッセー
ジ(図24(a))を生成しIP制御部53へ送る。IP制御
部53は、このメッセージに応じて隣接ノード6とスイ
ッチファブリック部521間にリダイレクトVCのコネク
ションを設定するためのGSMPのムーブブランチメッセー
ジ(図24(b))を生成しスイッチ制御部522へ送
る。スイッチ制御部522では、このメッセージに応じ
てコネクション設定のための2つの制御情報(図24
(c),(d))を生成しそれぞれATMインタフェース部523
Bとセル多重/分離部511Aへ送る。これにより、AT
Mインタフェース部の下り部5232Bとセル多重/分
離部の上り部5111Aの各テーブルの登録内容が更新
され、IPノード41と隣接ノード6の間をIP制御部53
を介さずにリダイレクトVCで接続するカットスルーが成
立する。この後、スイッチ制御部522は、コネクショ
ン解除のための制御情報(図24(e))をATMインタフェ
ース部の下り部5232Aに送り、切替前のリダイレク
トVCのコネクションを解除させる。そして、最後に、処
理の完了を通知するムーブブランチ応答メッセージをIP
制御部53へ返送する。
【0061】次に、カットスルー成立後の通信を、図2
5及び図26を用いて説明する。
【0062】カットスルーが成立するとIPノード41か
ら隣接ノード6への通信は、図25に示すように、IP制
御部を介さずに全てリダイレクトVCで行われるようにな
る。すなわち、IPノード41からのIPパケットは、IP対
応フレームリレーインタフェース部512Aでセル(図
26(a))に変換され、セル多重/分離部511へ送ら
れる。このセルは、セル多重/分離部511で2番の物
理ポート番号を設定され(図26(b))、スイッチファ
ブリック部を介してATMインタフェース部の下り部52
32Bへ送られる。そして、ATMインタフェース部の下
り部5232Bで(0,16)のVPI/VCIを設定されたATM
セル(図26(c))に変換され隣接ノード6へ送られ
る。
【0063】以上で、IPノード41から隣接ノード6へ
通信を行う場合の多重化装置付きIPスイッチ5の動作例
を説明した。
【0064】次に、隣接ノード6がIPノード41へ通信
を行う場合の動作例を説明する。
【0065】この通信でも上述と同様の動作が行われ
る。通信状態も、図27に示すようにデフォルトVCによ
りIP制御部53を介して行われる通信から、図28に示
すようにリダイレクトVCによりIP制御部53を介さずに
行われる通信へ移行する。
【0066】ここで、上記の動作に関わるテーブルの登
録内容を説明する。
【0067】IP対応フレームリレーインタフェース部の
下り部5122A内のテーブルには、図29に示すよう
に、リダイレクトVCのIPパケットのローカル識別子とIP
フロー識別子が対応付けて登録される。
【0068】セル多重/分離部の下り部5112A内の
テーブルには、図30に示すように、内部コネクション
識別子の値に対応して多重ポート番号とローカル識別子
とが予め登録されている。これらの登録は、固定的に登
録されるデフォルトVC用と、更新がなされるリダイレク
トVC用に分かれている。
【0069】ATMインタフェース部の上り部5231A
と上り部5231B内の各テーブルには、それぞれ図3
1と図32に示すように、VPI/VCIの値に対応して出力
物理ポート番号と内部コネクション識別子が登録されて
いる。
【0070】以上のテーブルの登録内容に従い行われる
デフォルトVCによる通信を、図33〜図35を用いて説
明する。
【0071】隣接ノード6から送られたATMセル(図3
4(a))は、ATMインタフェース部の上り部5231Bで
1番の出力ポート番号と16番の内部コネクション識別
子を設定され(図34(b))、スイッチファブリック部
521を介してATMインタフェース部523Aへ送られ
る。ATMインタフェース部523Aは、送られたセルに
(0,16) のVPI/VCIを設定し(図34(c))、そのATM
セルをIP制御部へ送る。IP制御部はIP処理を行い、VPI/
VCIを(0,23)に変換したATMセル(図35(a))を出力
する。出力されたセルは、ATMインタフェース部の上り
部5231Aで9番の出力ポート番号と1番の内部コネ
クション識別子を設定され(図35(b))、スイッチフ
ァブリック部521を介してセル多重/分離部511A
へ送られる。セル多重/分離部511Aでは、送られた
セルの内部コネクション識別子に対応する各1番の多重
ポート番号とローカル識別子を設定し(図35(c))、
セルを出力する。そして、このセルはIP対応フレームリ
レーインタフェース部512Aに取り込まれIPパケット
に変換されてIPノード41へ送られる。
【0072】次に、カットスルーのための処理を、図3
6〜図41を用いて説明する。
【0073】図36において、隣接ノード6からのATM
セルを受信したIP制御部53は、そのセルをリダイレク
トVCにより通信できると判断すると、GSMPのアッドブラ
ンチメッセージ(図37(a))を生成しスイッチ制御部
522に送る。スイッチ制御部522は、送られたメッ
セージを基にコネクション設定のための制御情報(図3
7(b),(c))を生成し、それぞれATMインタフェース部の
下り部5232Aと上り部5231Bへ送る。この制御
情報によりATMインタフェース部の下り部5232Aと
上り部5231Bの各テーブルにリダイレクトVC用の登
録がなされる。そして、この登録後にスイッチ制御部5
22から送られるアッドブランチ応答メッセージに応じ
てIP制御部53は、IFMPのリダイレクトメッセージ(図
37(d))を生成し隣接ノード6へ送る。このメッセー
ジを受けた隣接ノード6は、以降、そのメッセージが指
定する(0,17)のVPI/VCIをATMセルに設定して送信を
行う。
【0074】上記処理により隣接ノード6の送信するAT
Mセルは、図38に示すように、リダイレクトVCによりI
P制御部53へ送られるようになる。ここで、ATMセルは
図39(a),(b),(c)に示すようにヘッダ部の識別情報を
順次変換されながらIP制御部53へ送られる。そして、
IP制御部53からIP対応フレームリレーインタフェース
部512Aへは、図33と同様にデフォルトVCにより送
られる。
【0075】図40において、隣接ノード6からのセル
を受信したIP対応フレームリレーインタフェース部51
2Aは、そのセルをリダイレクトVCで通信できると判断
すると、上記セルをリダイレクトVCで受信するための登
録(図41(a))を下り部5122のテーブルに行い、
通信をリダイレクトVCに切替えるよう指定するIFMPのリ
ダイレクトメッセージ(図41(b))を生成しIP制御部
53へ送る。IP制御部53は、このメッセージに応じて
IP対応フレームリレーインタフェース部512Aとスイ
ッチファブリック部521間にリダイレクトVCのコネク
ションを設定させるためのGSMPのムーブブランチメッセ
ージ(図41(c))を生成しスイッチ制御部522へ送
る。スイッチ制御部522では、このメッセージに応じ
てコネクション設定のための制御情報(図41(d),
(e))を生成しそれぞれセル多重/分離部511とATMイ
ンタフェース部の上り部5231Bへ送る。これによ
り、セル多重/分離部511の下り部とATMインタフェ
ース部の上り部5231Bの各テーブルにリダイレクト
VC用の登録がなされ、IPノード41と隣接ノード6の間
をIP制御部を介さずにリダイレクトVCで接続するカット
スルーが成立する。この後、スイッチ制御部522は、
コネクション解除のための制御情報(図41(f))をATM
インタフェース部の下り部5232Aに送り切替前のリ
ダイレクトVCのコネクション設定を解除させ、処理の完
了をムーブブランチ応答メッセージによりIP制御部53
へ通知する。
【0076】次に、カットスルー成立後の通信を図42
及び図43を用いて説明する。
【0077】カットスルーが成立すると、隣接ノード6
からIPノード41への通信は、図42に示すように、IP
制御部を介さずに全てリダイレクトVCで行われるように
なる。まず、隣接ノード6からのセル(図43(a))
は、ATMインタフェース部523Bでヘッダ部に識別情
報を設定され(図43(b))、セル多重/分離部511
へ送られる。送られたセルは、セル多重/分離部511
で1番の多重ポート番号を設定したセル(図43(C))
となり、IP対応フレームリレーインタフェース部512
Aに送られる。そして、IP対応フレームリレーインタフ
ェース部512AでIPパケットに変換されIPアドレスを
設定された後、IPノード41へ送られる。
【0078】以上で隣接ノード6からIPノード41へ通
信を行う場合の動作例を説明した。
【0079】次に、スイッチファブリック部521を介
して接続されたセル多重/分離部511間の通信の例
を、図44を用いて説明する。
【0080】図44において、同じセル多重/分離部5
11に接続された2つのIPノードから送信されたIPパケ
ットA,Bは、それぞれ、インタフェース部512A,
BでIP処理を施されセルに変換された後、セル多重/分
離部511でセル単位にシリアル多重化される。図示す
るように、セル化されたIPデータA,Bはインタフェー
ス部512A,Bから同じタイミングで出力された場合
にも、例えば所定の時間間隔で1セル毎に交互に多重化
される。そして、このセル列はスイッチファブリック部
521を介して送信先のセル多重/分離部511へ送ら
れる。送信先のセル多重/分離部511でセル列はセル
単位に分割され、送信先のインタフェース部512
A’,B’に取り込まれる。そして、IPパケットA,B
に再生され、伝送路へ送出される。
【0081】図50との比較から分かるように、多重化
装置付きIPスイッチ5では、IPデータを上記のように多
重化するため、データ量の多いIPパケットAと共に多重
化されるIPパケットBも小さい遅延時間で通信すること
ができる。この特性は、アクセスの公平性が重視される
公衆網等にとって非常に有用である。
【0082】また、図44及び図50にはIP処理により
生じる遅延時間を示していないが、多重化装置付きIPス
イッチ5では、多重化する各伝送路毎あるいは伝送路群
毎に設けられたインタフェース部のそれぞれにIP処理を
実施する機能を設けているため、図50の方法に比べIP
処理により生じる通信遅延を低減でき、これにより、シ
ステム全体でのトラヒックの多重度を上げることが可能
となる。
【0083】さらに、多重化装置付きIPスイッチ5で
は、物理ポートやスイッチポート等の各種識別情報の対
応関係を図5に示すように決め、各種インタフェース部
で識別情報を変換してセルの転送を行うため、その転送
制御のための制御情報の受け渡しは少なくて済む。ま
た、IP制御部53でも、スイッチポート番号によりポー
トの認識を行うことにより、一般的なIFMPやGSMPに従っ
てIP処理を実施することができる。
【0084】さて、図2で説明したように多重化装置付
きIPスイッチ5ではIPノード41と異なる通信を行うノ
ードや伝送路の通信も多重化及び交換することができ
る。以下では、図2のインタフェース部513〜517
について詳細に説明する。
【0085】図45に、図2のIP対応低速ATMインタフ
ェース部513の構成を示す。
【0086】このIP対応低速ATMインタフェース部51
3は、ネットワーク層のプロトコルとしてIPを持ちIPパ
ケットの情報をATMセルにより低速で通信するIPノード
(ATM)42の伝送路に接続される。図示するように、こ
のインタフェース部513は、図6のIP対応フレームリ
レーインタフェース部512において、フレーム処理部
51211,51221をATM・ALL処理部51311,
51321に置き換えた構成となっている。この構成に
おいて、上り部5131のATM・ALL処理部51311
は、伝送路から低速で送られたATMセルに受信処理を施
し、そのATMセルからIPパケットを再生してIP処理部5
1312に送る。以降のIP処理部、ALL5処理部、ATM処
理部の処理は、図6のインタフェース部512と同じで
ある。同様に下り部5132でも、IP処理部、ALL5処
理部、ATM処理部で図6のインタフェース部512と同
じ処理がなされ、IP処理部51322で処理されたIPパ
ケットが生成される。ATM・ALL処理部51321は、そ
のIPパケットをATMセルに変換して低速で伝送路に送出
する。多重化装置付きIPスイッチ5では、このインタフ
ェース部513を介して通信されるセルに対し、上述の
IP対応フレームリレーインタフェース部512で通信さ
れるセルと同様のIP処理および交換を行う。
【0087】図46に、IP非対応フレームリレーインタ
フェース部514の構成を示す。
【0088】このIP非対応フレームリレーインタフェー
ス部514は、IPを持たずフレームリレーの通信を行う
非IPノード43の伝送路に接続される。このインタフェ
ース部514は、IPに関わる処理を行う必要がないため
図6のIP対応フレームリレーインタフェース部512か
らIP処理部とIPフロー管理部を除いた構成となってい
る。この構成において、フレーム処理部とATM処理部
は、テーブルの登録内容に従いパケットとATMセルの識
別情報の変換処理を行う。また、このインタフェース部
514で通信されるセルは、IP制御部53を介さずに直
接交換及び転送される。
【0089】IP非対応低速ATMインタフェース部515
は、IPを持たずATMセルの通信を行う非IPノード(ATM)4
4の伝送路に接続される。このインタフェース部515
は、非IPノード(ATM)44とセル多重/分離部511間
で、ATMセルの通信速度の変換を行う回路(図示略)か
らなる。このインタフェース部515で通信されるセル
も、IP制御部53を介さずに直接交換及び転送される。
【0090】図2のIP非対応低速ATMインタフェース部
516は、IPを持ちATMセルの通信を低速で行うIPノー
ド(ATM)45の伝送路に接続される。このインタフェー
ス部516は、IPノード(ATM)45とセル多重/分離部
511間でATMセルとIMFPのメッセージの通信速度の変
換を行う回路(図示略)からなる。IP処理についはIPノ
ード(ATM)45において実施される。図2でATMスイッチ
52の物理ポートに接続されたIPノード(ATM)3も自ノ
ード内でIP処理を行い、通常のATM通信を行う。
【0091】図47に、回線エミュレーション用インタ
フェース部517の構成を示す。
【0092】回線エミュレーション用インタフェース部
517は回線交換ノード46の回線伝送路に接続され
る。図示するように、このインタフェース部517の上
り部5171と下り部5172は各々、回線処理部、AL
L1処理部、ATM処理部、テーブルにより構成される。上
り部5171で、回線伝送路より送られた信号は回線処
理部51711で受信処理とアドレス変換処理を施され
た後、ALL1処理部51712で、ALLタイプ1のプロトコ
ル処理によりATMセルに変換される。そして、変換され
たATMセルは、ATM処理部で識別情報を付加された後にセ
ル多重/分離部511へ送られる。一方、下り部517
2では、セル多重/分離部511から送られたATMセル
はATM処理部51723で受信処理を施された後、ALL1
処理部51722で回線伝送路の信号に変換され、さら
に回線処理部でアドレスの変換処理を施されて回線伝送
路に送出される。回線処理部およびATM処理部でのアド
レス変換処理はテーブルの登録内容に従って行われる。
【0093】以上のように、多重化装置付きIPスイッチ
5では、IPパケットのサービスの他にフレームリレーや
低速ATM、回線エミュレーション等の多様なサービスに
対応でき、柔軟な網運用が可能である。また、これらの
サービスを可能とする各インタフェース部513〜51
7と多重化装置51の間で通信されるセルはIP対応フレ
ームリレーインタフェース部512で通信されるセルと
同じ形式をとる。このため、セル多重/分離部511で
は、接続されたインタフェース部の種類を意識する必要
がなく、識別情報に従いATMセルの転送と識別情報の変
換を行えばよい。同様に、IP処理部53も、多重化装置5
1の数やそこに接続されたインタフェース部の種類を意
識する必要がなく、スイッチポート番号によりIP処理の
対象のノードを認識して一般的なIFMPとGSMPに基づくIP
処理を行えばよい。これらの特徴により、多重化装置付
きIPスイッチ5は、構成の変更や拡張にも容易に対応で
きる。
【0094】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ATMス
イッチを介し行う通信の多重度を向上させるルータ装置
を提供することができる。また、多重化する通信間の通
信遅延のばらつきを低減するルータ装置を提供すること
ができる。さらに、多様な形態の通信に対応できるルー
タ装置を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る多重化装置付きIPスイッチが適
用されるネットワークの例を示す図である。
【図2】 多重化装置付きIPスイッチの構成例を示す図
である。
【図3】 多重化装置付きIPスイッチのより詳細な構成
例を示す図である。
【図4】 多重化装置付きIPスイッチの他の構成例を示
す図である。
【図5】 多重化装置付きIPスイッチで用いられる各種
識別情報の対応関係の例を示す図である。
【図6】 IP対応フレームリレーインタフェース部の構
成例を示す図である。
【図7】 ATMインタフェース部の構成例を示す図であ
る。
【図8】 セル多重/分離部の構成例を示す図である。
【図9】 上りフローのデフォルトVCによる通信の例を
示す図である。
【図10】 上りフローのリダイレクトVCによる通信の
例を示す図である。
【図11】 IP対応フレームリレーインタフェース部上
り部Aのテーブルの例を示す図である。
【図12】 セル多重/分離部の上り部のテーブルの例
を示す図である。
【図13】 ATMインタフェース部の下り部Aのテーブ
ルの例を示す図である。
【図14】 ATMインタフェース部の下り部Bのテーブ
ルの例を示す図である。
【図15】 ATMインタフェース部の上り部Aのテーブ
ルの例を示す図である。
【図16】 上りフローでの処理シーケンスの例(その
1)を示す図である。
【図17】 上りフローでのセルフォーマットの例(そ
の1)を示す図である。
【図18】 上りフローでのセルフォーマットの例(そ
の2)を示す図である。
【図19】 上りフローでの処理シーケンスの例(その
2)を示す図である。
【図20】 上りフローに対する制御メッセージの例
(その1)を示す図である。
【図21】 上りフロー処理シーケンスの例(その3)
を示す図である。
【図22】 上りフローでのセルフォーマットの例(そ
の3)を示す図である。
【図23】 上りフローでの処理シーケンスの例(その
4)を示す図である。
【図24】 上りフローに対する制御メッセージの例
(その2)を示す図である。
【図25】 上りフロー処理シーケンスの例(その5)
を示す図である。
【図26】 上りフローでのセルフォーマットの例(そ
の4)を示す図である。
【図27】 下りフローのデフォルトVCによる通信の例
を示す図である。
【図28】 下りフローのリダイレクトVCによる通信の
例を示す図である。
【図29】 IP対応フレームリレーインタフェース部下
り部Aのテーブルの例を示す図である。
【図30】 セル多重/分離部の下り部のテーブルの例
を示す図である。
【図31】 ATMインタフェース部上り部Aのテーブル
の例を示す図である。
【図32】 ATMインタフェース部上り部Bのテーブル
の例を示す図である。
【図33】 下りフローでの処理シーケンスの例(その
1)を示す図である。
【図34】 下りフローでのセルフォーマットの例(そ
の1)を示す図である。
【図35】 下りフローでのセルフォーマットの例(そ
の2)を示す図である。
【図36】 下りフローでの処理シーケンスの例(その
2)を示す図である。
【図37】 下りフローに対する制御メッセージの例
(その1)を示す図である。
【図38】 下りフローでの処理シーケンスの例(その
3)を示す図である。
【図39】 下りフローでのセルフォーマットの例(そ
の3)を示す図である。
【図40】 下りフローでの処理シーケンスの例(その
4)を示す図である。
【図41】 下りフローに対する制御メッセージの例
(その2)を示す図である。
【図42】 下りフローでの処理シーケンスの例(その
5)を示す図である。
【図43】 下りフローでのセルフォーマットの例(そ
の4)を示す図である。
【図44】 多重化装置付きIPスイッチでのパケット遅
延の例を示す図である。
【図45】 IP対応低速ATMインタフェース部の構成例
を示す図である。
【図46】 IP非対応フレームリレーインタフェース部
の構成例を示す図である。
【図47】 回線エミュレーション用インタフェース部
の構成例を示す図である。
【図48】 従来のIPスイッチングネットワークの例を
示す図である。
【図49】 IPスイッチとIPスイッチゲートウェイの従
来例を示す図である。
【図50】 従来例におけるパケット遅延の例を示す図
である。
【符号の説明】
5・・・多重化装置付きIPスイッチ、51・・・多重化装置、
52・・・ATMスイッチ、53・・・IP制御部、511・・・セル
多重/分離部、512・・・IP対応フレームリレーインタ
フェース部、513・・・IP対応低速ATMインタフェース
部。
フロントページの続き (72)発明者 村上 勝 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 若山 浩二 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 ▲吉▼本 哲郎 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 国本 雅夫 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信においてパケット交換方式のレイヤ3
    の処理を伴うパケットを、ATMスイッチを用いて交換す
    るルータ装置であって、 セルの交換を行うATMスイッチと、前記パケットを伝送
    する複数の伝送路に接続された複数のインタフェース部
    と、前記ATMスイッチの1つの物理ポート及び前記複数
    のインタフェース部に接続されたセル多重分離部と、前
    記レイヤ3の処理を自装置内で実施及び管理するための
    レイヤ3制御部とを備え、 前記各インタフェース部は、接続された前記伝送路より
    送られたパケットをセルに変換して前記セル多重分離部
    へ送信する手段と、前記セル多重分離部より送られたセ
    ルをパケットに変換して前記接続された伝送路へ送出す
    る手段と、前記レイヤ3の処理のため、送受信するセル
    及びパケットのヘッダ部の情報を変換する手段とを有
    し、 前記セル多重分離部は、接続された前記複数のインタフ
    ェース部より送られたセルをシリアル多重化して前記AT
    Mスイッチに送信する手段と、前記ATMスイッチより送ら
    れたセルを分離し、送信先の前記伝送路に接続されたイ
    ンタフェース部に配送する手段とを有し、 前記レイヤ3制御部は、前記各インタフェース部と、前
    記セル多重分離部の接続されない前記ATMスイッチの物
    理ポートとに対し設定された論理ポート番号と、前記イ
    ンタフェース部及び物理ポートでのセルのフローに対し
    設定された論理チャネル情報と、前記インタフェース部
    でのパケットのフローに対し設定されたレイヤ3のアド
    レス情報とを含む、前記セルもしくはパケットのフロー
    を識別するための複数種類の識別情報を指定する通信に
    より、前記インタフェース部及びATMスイッチと協調し
    て前記レイヤ3の処理を実施することで、前記パケット
    の交換の内容を変更することを特徴とするルータ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のルータ装置であって、 前記セル多重分離部のシリアル多重化を行う手段は、接
    続された前記複数のインタフェース部より送られたセル
    を、前記インタフェース部間での通信遅延のばらつきが
    小さくなるようにセル単位に多重化することを特徴とす
    るルータ装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のルータ装置であって、 前記ATMスイッチの各物理ポートには、送受信するセル
    のヘッダ部の情報を変換する手段を備えたATMインタフ
    ェース部が配置され、 前記各インタフェース部と、前記セル多重分離部に接続
    されるATMインタフェース部との間の通信と、前記ATMイ
    ンタフェース部間の通信では、前記セルもしくはパケッ
    トのフローを識別するための複数種類の識別情報が個別
    に定義されており、 前記各インタフェース部およびATMインタフェース部の
    各々は、前記識別情報間の対応関係が登録され、かつ、
    前記ヘッダ部の情報を変換する手段の変換に利用される
    メモリを有し、 前記レイヤ3制御部が指定した識別情報を基に前記各メ
    モリの登録内容が更新されることを特徴とするルータ装
    置。
  4. 【請求項4】ATMスイッチを用いて正規のATM通信以外の
    通信のデータブロックの交換も行うルータ装置であっ
    て、 セルの交換を行うATMスイッチと、通信においてパケッ
    ト交換方式のレイヤ3の処理を伴うパケットを含む複数
    種類のデータブロックを個別に伝送する1または複数の
    伝送路にそれぞれ接続された複数のインタフェース部
    と、前記ATMスイッチの1つの物理ポート及び前記複数
    のインタフェース部に接続されたセル多重分離部と、前
    記レイヤ3の処理を自装置内で実施及び管理するための
    レイヤ3制御部とを備え、 前記各インタフェース部は、前記伝送路より伝送された
    データブロックを共通形式のセルに変換して前記セル多
    重分離部へ送信する手段と、前記セル多重分離部より送
    られたセルを前記接続された伝送路での通信に対応する
    データブロックに変換して前記伝送路に送出する手段
    と、前記レイヤ3の処理が要求される場合に設けられ、
    前記レイヤ3の処理のため、送受信するセル及びデータ
    ブロックのヘッダ部の情報を変換する手段とを有し、 前記セル多重分離部は、前記複数のインタフェース部よ
    り送られたセルをシリアル多重化して前記ATMスイッチ
    に送信する手段と、前記ATMスイッチから送られたセル
    を分離し、送信先の前記伝送路に接続されたインタフェ
    ース部に配送する手段とを有し、 前記レイヤ3制御部は、前記各インタフェース部と、前
    記セル多重分離部の接続されない前記ATMスイッチの物
    理ポートとに対し設定された論理ポート番号と、前記イ
    ンタフェース部及び物理ポートでのセルのフローに対し
    設定された論理チャネル情報と、前記インタフェース部
    でのパケットのフローに対し設定されたレイヤ3のアド
    レス情報とを含む、前記セルもしくはパケットのフロー
    を識別するための複数種類の識別情報を指定する通信に
    より、前記レイヤ3の処理が要求されるインタフェース
    部とATMスイッチと協調して前記レイヤ3の処理を実施
    することで、前記パケットの交換の内容を変更すること
    を特徴とするルータ装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のルータ装置であって、 前記セル多重分離部のシリアル多重化を行う手段は、接
    続された前記複数のインタフェース部より送られたセル
    を、前記インタフェース部間での通信遅延のばらつきが
    小さくなるようにセル単位に多重化することを特徴とす
    るルータ装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載のルータ装置であって、 前記ATMスイッチの各物理ポートには、送受信するセル
    のヘッダ部の情報を変換する手段を備えたATMインタフ
    ェース部が配置され、 前記各インタフェース部と、前記セル多重分離部に接続
    されるATMインタフェース部との間の通信と、前記ATMイ
    ンタフェース部間の通信では、前記セルもしくはパケッ
    トのフローを識別するための複数種類の識別情報が個別
    に定義されており、 前記各インタフェース部およびATMインタフェース部の
    各々は、前記識別情報間の対応関係が登録され、かつ、
    前記ヘッダ部の情報を変換する手段の変換に利用される
    メモリを有し、 前記レイヤ3制御部が指定した識別情報を基に前記各メ
    モリの登録内容が更新されることを特徴とするルータ装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1または4記載のルータ装置であっ
    て、 前記セル多重分離部と、当該セル多重分離部に接続され
    る複数のインタフェース部との組を、複数組備えること
    を特徴とするルータ装置。
JP3064397A 1996-09-03 1997-02-14 Atmスイッチを用いたルータ装置 Pending JPH10229415A (ja)

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US09/028,830 US6046999A (en) 1996-09-03 1998-02-13 Router apparatus using ATM switch
US09/498,353 US6424662B1 (en) 1996-09-03 2000-02-04 Router apparatus using ATM switch
US10/152,836 US6980553B2 (en) 1996-09-03 2002-05-23 Router apparatus using ATM switch
US10/894,056 US20050008025A1 (en) 1996-09-03 2004-07-20 Router apparatus using ATM switch

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JP2000290324A Division JP2001119412A (ja) 1997-02-14 2000-09-20 パケット交換装置及びそのパケット交換処理方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG101985A1 (en) * 2000-07-12 2004-02-27 Distribution Systems Res Inst Integrated information communication system
KR100440574B1 (ko) * 2001-12-26 2004-07-21 한국전자통신연구원 가변길이 패킷 스위칭 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG101985A1 (en) * 2000-07-12 2004-02-27 Distribution Systems Res Inst Integrated information communication system
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