JPH1022937A - 誤り補償装置および記録媒体 - Google Patents
誤り補償装置および記録媒体Info
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- JPH1022937A JPH1022937A JP17148296A JP17148296A JPH1022937A JP H1022937 A JPH1022937 A JP H1022937A JP 17148296 A JP17148296 A JP 17148296A JP 17148296 A JP17148296 A JP 17148296A JP H1022937 A JPH1022937 A JP H1022937A
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Abstract
化装置の誤り補償装置において、無線回線上のビット誤
り検出時の補償音声の品質を改善する。 【解決手段】 補間モード決定器103により復号化側
での伝送路誤りフレーム補間における補間モードを決定
し、そのモードフラグを復号化側に出力する。次に、ク
ラス分け器102により聴覚的に重要なパラメータクラ
ス0を2つのクラス(クラス0A、クラス0B)に分
け、CRC算出器104、105でそれぞれの別々にC
RC符号を算出して伝送する。そして復号化側で、符号
化側の補間モード決定器で得られたモードフラグと、最
重要クラスおよび次最重要クラスの誤り訂正後のビット
誤り検出の有無の組み合わせに応じて補間方法を変更す
ることにより、補間対象のフレームの音声の特徴に応じ
た音声品質劣化を抑えた補間を行うことができる。
Description
話等のディジタル移動通信端末に必須な音声符号化装置
の一部を構成し、無線回線での回線誤りによる音声品質
の劣化を補償する誤り補償装置およびそれをソフトウェ
ア化して記録した記録媒体に関する。
“Channel Coding For Digital SpeechTransmission In
Japanese Digital Cellular System” (by M.J.McLaug
hlin,電子情報通信学会 無線通信システム研究会、R
CS90−27) に記載されたものが知られている。図
4は従来の誤り補償装置の構成を示しており、入力音声
に対し音声符号化を行い、符号化パラメータを出力する
音声符号器401、符号化パラメータを聴覚的重要度に
応じて複数のクラスに分類するクラス分け器402、ク
ラス分けされたパラメータの内、最重要なクラスである
クラス0に対し復号側でのビット誤りを検出するための
CRCを算出するCRC算出器403、CRC算出器4
03出力のCRC、クラス0およびクラス0についで聴
覚的に重要なクラス1を合わせて畳み込み符号化を行う
畳み込み符号器404、および符号化データを他のフレ
ームのデータとあわせて多重化するインタリーブ器40
5で構成されている。
置においては、復号化側でのCRCによりビット誤り検
出を行う対象が、音声の特徴に関わらず常にクラス0全
体であるので、CRCによりビット誤りを検出した場
合、一般にはその前のフレームのパラメータを用いて音
声復号(フレーム補間)を行う。しかしながら、前の音
声フレームが、現フレームと類似の特徴を有する場合に
は(例えば母音等の定常区間)、そのような方法により
劣化の少ない補間が可能であるが、音声の過渡区間のよ
うな前フレームとのパラメータの特徴が大きく異なる場
合には、前フレームパラメータを用いた補間では補間に
よる音声品質の劣化が大きいという問題を有していた。
で、補間対象のフレームの音声の特徴を考慮することに
より、補間による音声品質劣化を抑えることのできる優
れた誤り補償装置およびそれを具現した記録媒体を提供
することを目的とする。
の第1の発明は、復号化側での伝送路誤りフレーム補間
における補間モードを決定し、そのモードフラグを復号
化側に出力する補間モード決定器と、聴覚的に重要なパ
ラメータクラス0を2つのクラス(例えばクラス0A、
クラス0Bとする。)に分けるクラス分け器と、それぞ
れ別々にCRC符号を算出する2つのCRC算出器を設
けることにより、復号化側では、符号化側の補間モード
決定器で得られたモードフラグと、最重要クラスおよび
次最重要クラスの誤り訂正後のビット誤り検出の有無の
組み合わせに応じて補間方法を変更するようにしたもの
である。これにより、補間対象のフレームの音声の特徴
に応じた音声品質劣化を抑えた補間を行うことができ
る。
クラス0A+0Bに対するCRCとともに、補間モード
決定器により復号化側での伝送路誤りフレーム補間にお
ける補間モードを決定し、そのモードフラグに応じてク
ラス0Aのみに対するCRCまたはクラス0A+0Bに
対するCRCを切り替えて復号化側に伝送することによ
り、復号化側では、受信したCRCにより符号化側で決
定した補間モードを推定し、クラス0A+0Bの誤り検
出の有無の組み合わせに応じて補間方法を変更するよう
にしたもである。これにより、補間モード情報を伝送す
ることなく、補間対象のフレームの音声の特徴に応じた
音声品質劣化を抑えた補間を行うことができる。
補間モード決定器により復号化側での伝送路誤りフレー
ム補間における補間モードを決定し、そのモードフラグ
に応じてクラス0Aのみに対するCRCまたはクラス0
A+0Bに対するCRCを切り替えて復号化側に伝送す
ることにより、復号化側では、受信したCRCにより符
号化側で決定した補間モードを推定し、それに応じて補
間方法を変更するようにしたものである。これにより、
補間モード情報を伝送することなく、また補間モード推
定と誤り検出を1つのCRCで兼ねることにより、高い
伝送効率を維持したまま、補間対象のフレームの音声の
特徴を考慮した音声品質劣化を抑えた補間を行うことが
できる。
の第1の発明は、符号化側に、音声符号器と、音声符号
器出力の符号化パラメータを聴感的重要度に応じて2つ
以上の複数のクラスに分類するクラス分け器と、音声符
号器から得られる符号化パラメータを用いて復号化側で
の伝送路誤りフレーム補間における補間モードを決定
し、そのモードフラグを出力する補間モード決定器と、
最重要クラスと前記モードフラグからCRCを算出する
第1のCRC算出器と、次最重要クラスからCRCを算
出する第2のCRC算出器と、前記各CRC算出器から
出力された2つのCRCおよび少なくとも最重要クラス
と次最重要クラスを含む符号化パラメータに対し畳み込
み符号化を行う畳み込み符号器とを備え、復号化側で
は、符号化側の補間モード決定器で得られたモードフラ
グと、最重要クラスおよび次最重要クラスの誤り訂正後
のビット誤り検出の有無の組み合わせに応じて補間方法
を変更することを特徴とするものであり、これにより、
補間対象のフレームの音声の特徴を考慮した音声品質劣
化を抑えた補間を行うことができるという作用を有す
る。
第2の発明は、符号化側に、音声符号器と、音声符号器
出力の符号化パラメータを聴感的重要度に応じて2つ以
上の複数のクラスに分類するクラス分け器と、音声符号
器から得られる符号化パラメータを用いて復号化側での
伝送路誤りフレーム補間における補間モードを決定し、
そのモードフラグを出力する補間モード決定器と、最重
要クラスからCRCを算出する第1のCRC算出器と、
最重要クラスおよび次最重要クラスからCRCを算出す
る第2のCRC算出器と、第1のCRC算出器出力のC
RCと第2のCRC算出器出力のCRCをモードフラグ
に応じて切り替えるCRC出力切り替え器と、前記切り
替え器で選択されたCRCと、前記第2のCRC算出器
出力のCRCおよび少なくとも最重要クラスと次最重要
クラスを含む符号化パラメータに対し、畳み込み符号化
を行う畳み込み符号器とを備え、復号化側では、誤り訂
正後の最重要クラスおよび最重要・次最重要クラスに対
するCRC演算により、符号化側で決定された補間モー
ドを推定し、その補間モードおよび最重要クラスおよび
最重要・次最重要クラスの誤り訂正後のビット誤り検出
の有無の組み合わせに応じて補間方法を変更することを
特徴とするものであり、これにより、補間対象のフレー
ムの音声の特徴を考慮した音声品質劣化を抑えた補間
を、補間モードフラグを伝送することなく行うことがで
きるという作用を有する。
第3の発明は、符号化側に、音声符号器と、音声符号器
出力の符号化パラメータを聴感的重要度に応じて2つ以
上の複数のクラスに分類するクラス分け器と、音声符号
器から得られる符号化パラメータを用いて復号化側での
伝送路誤りフレーム補間における補間モードを決定し、
そのモードフラグを出力する補間モード決定器と、最重
要クラスからCRCを算出する第1のCRC算出器と、
最重要クラスおよび次最重要クラスからCRCを算出す
る第2のCRC算出器と、第1のCRC算出器出力のC
RCと第2のCRC算出器出力のCRCをモードフラグ
に応じて切り替えるCRC出力切り替え器と、前記切り
替え器で選択されたCRCおよび少なくとも最重要クラ
スと次最重要クラスを含む符号化パラメータに対して畳
み込み符号化を行う畳み込み符号器とを備え、復号化側
では、誤り訂正後の最重要クラスおよび最重要・次最重
要クラスに対するCRC演算により、符号化側で決定さ
れた補間モードを推定し、その補間モードおよび最重要
クラスまたは最重要・次最重要クラスの誤り訂正後のビ
ット誤り検出の有無の組み合わせに応じて補間方法を変
更することにより、補間対象のフレームの音声の特徴を
考慮した音声品質劣化を抑えた補間を、補間モードフラ
グを伝送することなく、かつ1つのCRC符号の伝送の
みの高い伝送効率で行うことができるという作用を有す
る。
から図3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態にお
ける誤り補償装置の符号化側のブロック図を示したもの
である。図1において、101は音声符号器、102は
音声符号器出力の符号化パラメータを聴感的重要度に応
じて2つ以上の複数のクラスに分類するクラス分け器、
103は音声符号器から得られる符号化パラメータを用
いて復号化側での伝送路誤りフレーム補間における補間
モードを決定し、そのモードフラグを出力する補間モー
ド決定器、104は最重要クラスと前記モードフラグか
らCRCを算出する第1のCRC算出器(A)、105
は次最重要クラスからCRCを算出する第2のCRC算
出器(B)、106は前記CRC算出器出力の2つのC
RCおよび少なくとも最重要クラスと次最重要クラスを
含む符号化パラメータに対し畳み込み符号化を行う畳み
込み符号器、107は全伝送音声符号を他の伝送フレー
ムの符号と多重化して出力するインタリーブ器である。
いて、図1を用いて、まず符号化側の動作を説明する。
音声符号器101において、入力音声に対して音声符号
化を行い、符号化パラメータを出力する。次にクラス分
け器102で、符号化パラメータを聴覚的な重要度に応
じてクラス分けを行う。図1において、クラス0Aおよ
び0Bは、最も重要および次に重要なクラスで、これら
のクラス内のビットが誤ったまま復号を行うと復号音声
が大きく劣化する可能性のあるパラメータである。近年
の8kbps以下の低ビットレート符号化方式で主流の
CELP(CodeExcited Linear Prediction)符号化方
式では、声道情報を表すLSPやパワー、ラグ等のパラ
メータがこのクラスに対応する。そして、クラス0Aに
はそれらのパラメータの中で、特に重要なもの、すなわ
ちクラス0Aのみでも最小限の音声情報が伝送可能な符
号のみを分類する。例えば、LSPを多段または分割ベ
クトルで量子化する構成として、その1段目のベクトル
符号や低次側のベクトル符号、パワー情報をスカラ量子
化で量子化し、そのMSB側のビット、各サブフレーム
のラグ符号のうち、第1サブフレームのラグ符号、等で
ある。次にクラス1は、クラス0についで重要なクラス
で、符号誤りにより若干の劣化が生じるもの、クラス2
は、符号誤りが生じても最も劣化が少ないクラスであ
る。なお、本実施の形態においては、クラス1、2はな
くてもよい。次に、補間モード決定器103で復号化側
での補間モードを決定する。補間モードとして、前フレ
ーム符号化パラメータを使用して補間を行うモード(モ
ード1)と、現フレームの最重要クラスであるクラス0
Aのパラメータのみ使用するモード(モード2)のう
ち、現フレームの補間処理をした場合に音声品質劣化が
少ないモードを判定する。モード1は有声音の定常区間
などの符号化パラメータの変化が少ない場合、モード2
は過渡区間等の音声の特徴が大きく変化している場合に
相当する。判定方法としては、クラス0Aに含まれる符
号のみで復号したときのパラメータ(前述のCELPの
例では、例えば1段目のみで復号したLSP、MSB側
ビットのみで復号したパワー、第1サブフレームのラグ
符号)と前フレームのパラメータとで現フレーム入力音
声の各パラメータに対する歪みを各々計算し、それらの
組み合わせとして総合的に歪みが小さい方のモードを選
択する。次に、CRC算出器(A)104により前記補
間モード決定器103の出力のモードフラグとクラス0
Aに対してCRCを算出し、またCRC算出器(B)1
05によりクラス0Bに対してCRCを算出し、各々C
RCを出力する。そして畳み込み符号器106で、前記
CRC算出器出力の2つのCRCおよび少なくともクラ
ス0Aおよびクラス0Bそして必要な場合にはクラス1
を含めて畳み込み符号化を行い、インタリーブ器107
で現フレーム全符号化データおよび他の伝送フレームの
符号化データを多重化して伝送路上に出力する。
分離し、誤り訂正を行った後、クラス0Aおよびクラス
0Bそれぞれに対して誤りが含まれているかどうかを、
各々に対応するCRCを用いて判定(誤り検出)する。
そして、得られたクラス0A、0Bの誤り検出情報およ
び補間モードフラグの組み合わせに応じた補間処理を行
う。まず、クラス0A、0B共に誤りが検出されない場
合には補間モードフラグに関わらず受信した現フレーム
の符号化パラメータ全てを用いて通常の音声復号処理を
行う。補間モードがモード2でかつクラス0Aに誤りが
検出されず、クラス0Bに誤りが検出された場合は、音
声の過渡区間等で前フレームのパラメータより現フレー
ムのクラス0Aのみを用いた方が劣化が少ないと判定
し、クラス0Aのみまたはクラス1、2も用いた補間処
理を行う。その他の条件の場合は、前フレームのパラメ
ータを用いた補間の方が劣化が少ない(モード1)また
はモード2でもクラス0Aに誤りが含まれている場合な
ので、前フレームパラメータを用いた補間処理を行う。
復号化側での伝送路誤りフレーム補間における補間モー
ドを決定し、そのモードフラグを復号化側に出力する補
間モード決定器と、聴覚的に重要なパラメータクラス0
を2つのクラス(クラス0Aクラス0B)に分けるクラ
ス分け器と、それぞれの別々にCRC符号を算出するC
RC算出器を設けることにより、復号化側では、符号化
側の補間モード決定器で得られたモードフラグと、最重
要クラスおよび次最重要クラスの誤り訂正後のビット誤
り検出の有無の組み合わせに応じて補間方法を変更する
ことにより、補間対象のフレームの音声の特徴を考慮し
た音声品質劣化を抑えた補間を行うことができる。
施の形態における誤り補償装置の符号化側のブロック図
を示したものである。図2において、201は最重要ク
ラス(クラス0A)からCRCを算出する第1のCRC
算出器(A)、202は最重要クラス(クラス0A)お
よび次最重要クラス(クラス0B)からCRCを算出す
る第2のCRC算出器(AB)、203は第1のCRC
算出器(A)201出力のCRCとCRC算出器(A
B)202出力のCRCをモードフラグに応じて切り替
えるCRC出力切り替え器、204は切り替え器203
で選択されたCRCと、第2のCRC算出器202から
出力されたCRCおよび少なくとも最重要クラスと次最
重要クラスを含む符号化パラメータに対して畳み込み符
号化を行う畳み込み符号器である。他の構成は図1に示
した実施の形態1と同一なので、同じ構成要素には同じ
符号を付して重複した説明を省略する。
いて、図2を用いて、まず符号化側の動作を説明する。
音声符号器101による音声符号化、クラス分け器10
2による符号化パラメータのクラス分け、補間モード決
定器103による補間モードを決定は、実施の形態1の
動作と同一である。次に、CRC算出器(A)201に
よりクラス0Aに対してCRCを算出し、またCRC算
出器(AB)202によりクラス0Aおよびクラス0B
に対してCRCを算出する。そして、CRC出力切り替
え器203により、モードフラグがモード2の場合には
CRC算出器(A)201の出力CRCを、モード1の
場合にはCRC算出器(AB)202の出力CRCを畳
み込み符号器204へ出力するように切り替える。な
お、CRC算出器(AB)202の出力CRCは、切り
替え器203の結果に関わらず、別系統で畳み込み符号
器204へ出力する。畳み込み符号器204は、切り替
え器203の出力CRCおよびCRC算出器(AB)2
02の出力CRCと、クラス0Aおよびクラス0B、そ
して必要な場合にはクラス1を含めて畳み込み符号化を
行い、インタリーブ器107で現フレーム全符号化デー
タおよび他の伝送フレームの符号化データを多重化して
伝送路上に出力する。
分離し、誤り訂正を行った後、符号化側で決定した補間
モードを推定する。推定方法は、誤り訂正後のクラス
0A、クラス0A+クラス0Bの2種類に対して算出
したCRCと、符号化側の切り替え器203の出力CR
Cに対応する受信CRCを比較し、内容がと一致する
場合は補間モード2、と一致する場合は補間モード1
と推定する。なお、両方ともに一致または両方ともに不
一致の場合には判定不能とする。また、クラス0A+ク
ラス0B内に誤りが含まれているかどうかを符号化側か
ら伝送した別のCRCを用いて判定(誤り検出)する。
そして、得られたクラス0A+0Bの誤り検出情報およ
び推定補間モードの組み合わせに応じた補間処理を行
う。まず、クラス0A+0Bに誤りが検出されない場合
には、推定補間モードに関わらず、受信した現フレーム
の符号化パラメータ全てを用いて通常の音声復号処理を
行う。クラス0A+0Bに誤りが検出され、推定補間モ
ードがモード2の場合には、音声の過渡区間等で前フレ
ームのパラメータよりも現フレームのクラス0Aのみを
用いた方が劣化が少ないと判定し、クラス0Aのみまた
はクラス1、2も用いた補間処理を行う。その他の条件
の場合は、前フレームのパラメータを用いた補間の方が
劣化が少ないモード1、またはモード2でもクラス0A
に誤りが含まれている場合なので前フレームパラメータ
を用いた補間処理を行う。
クラス0A+0Bに対するCRCとともに、補間モード
決定器により復号化側での伝送路誤りフレーム補間にお
ける補間モードを決定し、そのモードフラグに応じてク
ラス0Aのみに対するCRCまたはクラス0A+0Bに
対するCRCを切り替えて復号化側に伝送することによ
り、復号化側では、受信したCRCにより符号化側で決
定した補間モードを推定し、クラス0A+0Bの誤り検
出の有無の組み合わせに応じて補間方法を変更すること
により、補間モード情報を伝送することなく、補間対象
のフレームの音声の特徴を考慮した音声品質劣化を抑え
た補間を行うことができる。
施の形態における誤り補償装置の符号化側のブロック図
を示したものである。図3において、301は最重要ク
ラス(クラス0A)からCRCを算出する第1のCRC
算出器(A)、302は最重要クラス(クラス0A)お
よび次最重要クラス(クラス0B)からCRCを算出す
る第2のCRC算出器(AB)、303は第1のCRC
算出器(A)301出力のCRCとCRC算出器(A
B)302出力のCRCをモードフラグに応じて切り替
えるCRC出力切り替え器、304は切り替え器303
で選択されたCRCと、第2のCRC算出器302から
出力されたCRCおよび少なくとも最重要クラスと次最
重要クラスを含む符号化パラメータに対して畳み込み符
号化を行う畳み込み符号器である。他の構成は図1に示
した実施の形態1と同一なので、同じ構成要素には同じ
符号を付して重複した説明を省略する。
いて、図3を用いて、まず符号化側の動作を説明する。
音声符号器101による音声符号化、クラス分け器10
2による符号化パラメータのクラス分け、補間モード決
定器103による補間モードを決定は、実施の形態1の
動作と同一である。次に、CRC算出器(A)301に
よりクラス0Aに対してCRCを算出し、またCRC算
出器(AB)302によりクラス0Aおよびクラス0B
に対してCRCを算出する。そして、CRC出力切り替
え器303により、モードフラグがモード2の場合には
CRC算出器(A)301の出力CRCを、モード1の
場合にはCRC算出器(AB)302の出力CRCを畳
み込み符号器304へ出力する。畳み込み符号器304
は、切り替え器303の出力CRCと、クラス0Aおよ
びクラス0Bそして必要な場合にはクラス1を含めて畳
み込み符号化を行い、インタリーブ器107で現フレー
ム全符号化データおよび他の伝送フレームの符号化デー
タを多重化して伝送路上に出力する。なお、実施の形態
2では、CRC算出器(AB)202の出力CRCは、
切り替え器203の出力CRCとは別系統で畳み込み符
号器204へ常時出力する構成であるが、本実施の形態
3では、CRCは、切り替え器303の出力CRCのみ
である。
分離し、誤り訂正を行った後、符号化側で決定した補間
モードを推定する。推定方法は、実施の形態2と同様で
あり、誤り訂正後のクラス0A、クラス0A+クラ
ス0Bの2種類に対して算出したCRCと、符号化側の
切り替え器303の出力CRCに対応する受信CRCを
比較し、内容がと一致する場合は補間モード2、と
一致する場合は補間モード1と推定する。なお、推定モ
ードが2の場合にはクラス0A内、推定モードが1の場
合にはクラス0A+0B内にビット誤りが含まれていな
いことを同時に示している。また、両方ともに一致また
は両方ともに不一致の場合には判定不能とする。そし
て、判定不能の場合を除き、推定補間モードに関わら
ず、受信した現フレームの符号化パラメータ全てを用い
て通常の音声復号処理を行う。すなわち、補間モードが
モード1と推定された場合、クラス0A+0Bに誤りが
含まれていないため、正しい受信符号を用いて劣化のな
い音声復号が行える。一方、モード2と推定された場
合、クラス0Bには誤りが含まれている可能性はあるも
のの、音声の過渡区間等で前フレームのパラメータより
も現フレームのクラス0Aを用いた方が補間による劣化
が少ないと判定されたフレームであるため、少なくとも
誤りのない現フレームのクラス0Aを復号に用いた方
が、前フレームのパラメータを用いるより劣化が少な
い。なお、判定不能の場合には、クラス0Aに誤りが含
まれているため、前フレームのパラメータを用いた補間
処理を行う。
補間モード決定器により復号化側での伝送路誤りフレー
ム補間における補間モードを決定し、そのモードフラグ
に応じてクラス0Aのみに対するCRCまたはクラス0
A+0Bに対するCRCを切り替えて復号化側に伝送す
ることにより、復号化側では、受信したCRCにより符
号化側で決定した補間モードを推定し、それに応じて補
間方法を変更することにより、補間モード情報を伝送す
ることなく、また補間モード推定と誤り検出を1つのC
RCで兼ねることにより、高い伝送効率を維持したま
ま、補間対象のフレームの音声の特徴を考慮した音声品
質劣化を抑えた補間を行うことができる。
れば、復号化側での伝送路誤りフレーム補間における補
間モードを決定し、そのモードフラグを復号化側に出力
する補間モード決定器と、聴覚的に重要なパラメータク
ラス0を2つのクラス(クラス0Aラス0B)に分ける
クラス分け器と、それぞれの別々にCRC符号を算出す
るCRC算出器を設けることにより、復号化側では、符
号化側の補間モード決定器で得られたモードフラグと、
最重要クラスおよび次最重要クラスの誤り訂正後のビッ
ト誤り検出の有無の組み合わせに応じて補間方法を変更
することにより、補間対象のフレームの音声の特徴を考
慮した音声品質劣化を抑えた補間を行うことができると
いう効果が得られる。
+0Bに対するCRCとともに、補間モード決定器によ
り復号化側での伝送路誤りフレーム補間における補間モ
ードを決定し、そのモードフラグに応じてクラス0Aの
みに対するCRCまたはクラス0A+0Bに対するCR
Cを切り替えて復号化側に伝送することにより、復号化
側では、受信したCRCにより符号化側で決定した補間
モードを推定し、クラス0A+0Bの誤り検出の有無の
組み合わせに応じて補間方法を変更することにより、補
間モード情報を伝送することなく、補間対象のフレーム
の音声の特徴を考慮した音声品質劣化を抑えた補間を行
うことができるという効果が得られる。
決定器により復号化側での伝送路誤りフレーム補間にお
ける補間モードを決定し、そのモードフラグに応じてク
ラス0Aのみに対するCRCまたはクラス0A+0Bに
対するCRCを切り替えて復号化側に伝送することによ
り、復号化側では、受信したCRCにより符号化側で決
定した補間モードを推定し、それに応じて補間方法を変
更することにより、補間モード情報を伝送することな
く、また補間モード推定と誤り検出を1つのCRCで兼
ねることにより、高い伝送効率を維持したまま、補間対
象のフレームの音声の特徴を考慮した音声品質劣化を抑
えた補間を行うことができるという効果が得られる。
ブロック図
ブロック図
ブロック図
Claims (7)
- 【請求項1】 符号化側に、音声符号器と、音声符号器
出力の符号化パラメータを聴感的重要度に応じて2つ以
上の複数のクラスに分類するクラス分け器と、音声符号
器から得られる符号化パラメータを用いて復号化側での
伝送路誤りフレーム補間における補間モードを決定し、
そのモードフラグを出力する補間モード決定器と、最重
要クラスと前記モードフラグからCRCを算出する第1
のCRC算出器と、次最重要クラスからCRCを算出す
る第2のCRC算出器と、前記各CRC算出器から出力
された2つのCRCおよび少なくとも最重要クラスと次
最重要クラスを含む符号化パラメータに対して畳み込み
符号化を行う畳み込み符号器とを備え、復号化側では、
符号化側の補間モード決定器で得られたモードフラグ
と、および最重要クラスおよび次最重要クラスの誤り訂
正後のビット誤り検出の有無の組み合わせに応じて補間
方法を変更することを特徴とする誤り補償装置。 - 【請求項2】 補間モード決定器が、前フレーム符号化
パラメータを使用した補間(モード1)と、現フレーム
の最重要クラスのパラメータのみ使用した補間(モード
2)のいずれか現フレーム補間で生じる歪みが小さいモ
ードを判定し、モード2と判定され、かつ、復号側で最
重要クラスのビット誤り非検出で、次最重要クラス内の
ビット誤り検出の場合に、現フレームの最重要クラスの
パラメータを用いてフレーム補間を行うことを特徴とす
る請求項1記載の誤り補償装置。 - 【請求項3】 符号化側に、音声符号器と、音声符号器
出力の符号化パラメータを聴感的重要度に応じて2つ以
上の複数のクラスに分類するクラス分け器と、音声符号
器から得られる符号化パラメータを用いて復号化側での
伝送路誤りフレーム補間における補間モードを決定し、
そのモードフラグを出力する補間モード決定器と、最重
要クラスからCRCを算出する第1のCRC算出器と、
最重要クラスおよび次最重要クラスからCRCを算出す
る第2のCRC算出器と、第1のCRC算出器出力のC
RCと第2のCRC算出器出力のCRCをモードフラグ
に応じて切り替えるCRC出力切り替え器と、前記切り
替え器で選択されたCRCと、前記第2のCRC算出器
出力のCRCおよび少なくとも最重要クラスと次最重要
クラスを含む符号化パラメータに対して畳み込み符号化
を行う畳み込み符号器とを備え、復号化側では、誤り訂
正後の最重要クラスおよび最重要・次最重要クラスに対
するCRC演算により、符号化側で決定された補間モー
ドを推定し、その補間モード、最重要クラスおよび/ま
たは最重要・次最重要クラスの誤り訂正後のビット誤り
検出の有無の組み合わせに応じて補間方法を変更するこ
とを特徴とする誤り補償装置。 - 【請求項4】 補間モード決定器が、前フレーム符号化
パラメータを使用した補間(モード1)と、現フレーム
の最重要クラスのパラメータのみ使用した補間(モード
2)のいずれか現フレーム補間で生じる歪みが小さいモ
ードを判定し、CRC出力切り替え器が、モード1の場
合に第2のCRC算出器側に、モード2の場合に第1の
CRC算出器側に切り替わり、復号化側でのCRC演算
により推定した補間モードがモード2で、かつ、最重要
クラスのビット誤り非検出で、次最重要クラス内のビッ
ト誤り検出の場合に、現フレームの最重要クラスのパラ
メータを用いてフレーム補間を行うことを特徴とする請
求項3記載の誤り補償装置。 - 【請求項5】 符号化側に、音声符号器と、音声符号器
出力の符号化パラメータを聴感的重要度に応じて2つ以
上の複数のクラスに分類するクラス分け器と、音声符号
器から得られる符号化パラメータを用いて復号化側での
伝送路誤りフレーム補間における補間モードを決定し、
そのモードフラグを出力する補間モード決定器と、最重
要クラスからCRCを算出する第1のCRC算出器と、
最重要クラスおよび次最重要クラスからCRCを算出す
る第2のCRC算出器と、第1のCRC算出器出力のC
RCと第2のCRC算出器出力のCRCをモードフラグ
に応じて切り替えるCRC出力切り替え器と、前記切り
替え器で選択されたCRCおよび少なくとも最重要クラ
スと次最重要クラスを含む符号化パラメータに対して畳
み込み符号化を行う畳み込み符号器とを備え、復号化側
では、誤り訂正後の最重要クラスおよび最重要・次最重
要クラスに対するCRC演算により、符号化側で決定さ
れた補間モードを推定し、その補間モードおよび最重要
クラスまたは最重要・次最重要クラスの誤り訂正後のビ
ット誤り検出の有無に応じて補間方法を変更することを
特徴とする誤り補償装置。 - 【請求項6】 補間モード決定器が、前フレーム符号化
パラメータを使用した補間(モード1)と、現フレーム
の最重要クラスのパラメータのみ使用した補間(モード
2)のいずれか現フレーム補間で生じる歪みが小さいモ
ードを判定し、CRC出力切り替え器が、モード1の場
合に第2のCRC算出器側に、モード2の場合に第1の
CRC算出器側に切り替わるように動作する請求項5記
載の誤り補償装置。 - 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の誤り
補償装置をソフトウェアで実現したプログラムを記録し
た記録媒体。
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