JPH10229066A - ウェハ処理装置及びその方法、ウェハ搬送ロボット、半導体基体の製造方法並びに半導体製造装置 - Google Patents

ウェハ処理装置及びその方法、ウェハ搬送ロボット、半導体基体の製造方法並びに半導体製造装置

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JPH10229066A
JPH10229066A JP9030887A JP3088797A JPH10229066A JP H10229066 A JPH10229066 A JP H10229066A JP 9030887 A JP9030887 A JP 9030887A JP 3088797 A JP3088797 A JP 3088797A JP H10229066 A JPH10229066 A JP H10229066A
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JP
Japan
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wafer
substrate
processing
porous layer
processing apparatus
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JP9030887A
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Kazutaka Yanagida
一隆 柳田
Kiyobumi Sakaguchi
清文 坂口
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ウェハに施す処理を均一化することができ、ま
た、パーティクルによるウェハの汚染を防止することが
できるウェハ処理装置を提供する。 【解決手段】ホルダ駆動機構31は、把持部31aによ
ってウェハホルダ21を保持し、ウェハ処理槽11内で
揺動させる。この際、ウェハ41の外周部は揺動支援部
材13の先端部に接触して回転すると共に、ウェハホル
ダ41内で上下に移動する。したがって、効率的にウェ
ハ41を揺動させることができ、処理を均一化すること
ができる。また、超音波槽61より超音波を供給するこ
とにより処理速度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェハ処理装置及
びその方法、ウェハ搬送ロボット、半導体基体の製造方
法並びに半導体製造装置に係り、特に、ウェハを処理液
中に浸漬して処理するウェハ処理装置及びその方法、該
処理に好適なウェハ搬送ロボット、該処理を適用した半
導体基体の製造方法並びに半導体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェハを液中に浸漬して行う処理の代表
例としてウエットエッチングが挙げられる。ウエットエ
ッチングにおける1つの課題は、面内の均一化を図るこ
とにある。従来は、エッチング液を槽内で循環させて新
鮮なエッチング液を反応面に供給することにより面内の
均一性を担保していた。
【0003】また、ウェハを液中に浸漬して処理する他
の例としてウェハの洗浄処理が挙げられる。特開平8−
293478号には、ウェハの一部を液中に浸漬し、ウ
ェハを回転させながら超音波を供給することによりウェ
ハの洗浄効率を高めたウェハ洗浄装置が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−293478号に開示されたウェハ洗浄装置は、回
転しているカムをウェハに接触せしめてウェハを回転さ
せるものであって、カム及びその付属機構によるパーテ
ィクルの発生が問題となる。
【0005】また、このウェハ洗浄装置においては、超
音波の定常波の強度がウェハの中央部と周辺部とで異な
り、さらに、カムが超音波を伝達するための障害になる
ため、超音波がウェハの全面に対して均一に供給されな
い。したがって、均一にウェハを処理することができな
いという問題がある。
【0006】また、このウェハ洗浄装置においては、超
音波によりカムや槽内の液体が振動し、これによりウェ
ハも振動するため、ウェハとカムとの間に滑りが生じ易
く、ウェハが均一に回転しないという問題がある。
【0007】また、このウェハ洗浄装置においては、オ
リエンテーション・フラットが存在するウェハを処理す
る場合において、オリエンテーション・フラット部分と
それ以外の部分とで、カムがウェハに対して回転力を伝
達する条件が異なるため、ウェハが均一に回転しないと
いう問題がある。
【0008】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、ウェハに施す処理を均一化することを目的と
する。
【0009】また、本発明は、パーティクルによるウェ
ハの汚染を防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るウェハ処理
装置は、ウェハを処理液中に浸漬して処理するウェハ処
理装置であって、ウェハの処理槽と、ウェハを直接また
は間接に保持する保持部と、前記保持部を前記処理槽の
上方から支持して前記処理槽内において揺動させる駆動
部とを備えることを特徴とする。
【0011】前記ウェハ処理装置において、前記駆動部
は、他の装置との間でウェアを搬送するための搬送機構
と兼用されていることが好ましい。
【0012】前記ウェハ処理装置は、前記処理槽内に超
音波を誘導する超音波誘導手段をさらに備えることが好
ましい。
【0013】前記ウェハ処理装置は、前記駆動部によっ
てウェハを揺動させる際にウェハの外周部と接触して前
記駆動部による揺動動作を支援する揺動支援部材をさら
に備えることが好ましい。
【0014】前記ウェハ処理措置において、前記揺動支
援部材がウェハの外周部と接触する部分は、丸みを帯び
ていることが好ましい。
【0015】前記ウェハ処理装置において、前記揺動支
援部材がウェハの外周部と接触する部分には、ウェハ面
と略平行する方向に溝が形成されていることが好まし
い。
【0016】前記ウェハ処理装置において、前記溝はV
型の形状を有することが好ましい。
【0017】前記ウェハ処理装置において、前記溝は全
波整流波状の形状を有することが好ましい。
【0018】前記ウェハ処理装置において、前記処理槽
は、オーバーフロー槽を含む循環機構を有することが好
ましい。
【0019】前記ウェハ処理装置において、前記駆動部
は、ウェハの外周部が前記揺動支援部材に接触すること
により該ウェハが回転するように、前記保持部を揺動さ
せることが好ましい。
【0020】前記ウェハ処理装置において、前記超音波
誘導手段は、超音波槽と、超音波源と、前記超音波源の
位置を前記超音波槽内において調整する調整機構とを有
し、前記処理槽は、前記超音波槽に入れられた超音波伝
達媒体を介して超音波を伝達されることが好ましい。
【0021】前記ウェハ処理装置において、前記駆動部
は、前記保持部を水平方向に駆動する第1駆動部と、前
記保持部を上下方向に駆動する第2駆動部とを有するこ
とが好ましい。
【0022】前記ウェハ処理装置において、前記保持部
は、前記処理槽の底面に対して略垂直にウェハを保持
し、前記駆動部は、前記処理槽の底面に対して略直交す
る面内においてウェハを揺動させることが好ましい。
【0023】前記ウェハ処理装置において、前記駆動部
は、ウェハが処理液により略均一に処理されるように、
前記処理槽内において前記保持部を揺動させることが好
ましい。
【0024】前記ウェハ処理装置において、前記保持部
は、複数のウェハを収容可能なウェハホルダを保持可能
であることが好ましい。
【0025】前記ウェハ処理装置において、前記処理
槽、前記保持部及び前記駆動部のうち少なくとも処理液
と接触する部分は、石英またはプラスチックで構成され
ていることが好ましい。
【0026】前記ウェハ処理装置において、前記処理
槽、前記保持部及び前記駆動部のうち少なくとも処理液
と接触する部分は、弗素樹脂、塩化ビニール、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)またはポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)のいずれかで構成されていることが好ましい。
【0027】本発明に係るウェハ搬送装置は、ウェハを
搬送するウェハ搬送装置であって、ウェハを直接または
間接に保持する保持部と、前記保持部を搬送経路に沿っ
て駆動する駆動部とを備え、前記駆動部は、前記搬送経
路の中途において、ウェハの処理槽内にウェハを浸漬し
揺動させることを特徴とする。
【0028】前記ウェハ搬送装置において、前記駆動部
は、前記保持部を水平方向に駆動する第1駆動部と、前
記保持部を上下方向に駆動する第2駆動部とを有するこ
とが好ましい。
【0029】前記ウェハ搬送装置において、前記保持部
は、前記処理槽の底面に対して略垂直にウェハを保持
し、前記駆動部は、前記処理槽の底面に対して略直交す
る面内においてウェハを揺動させることが好ましい。
【0030】前記ウェハ搬送装置において、前記駆動部
は、ウェハが前記処理槽内の処理液により略均一に処理
されるように、前記処理槽内において前記保持部を揺動
させることが好ましい。
【0031】前記ウェハ搬送装置において、前記駆動部
は、ウェハの外周部が前記処理槽内に形成された突出部
と接触することによりウェハの揺動動作が大きくなるよ
うに、前記処理槽内において前記保持部を揺動させるこ
とが好ましい。
【0032】前記ウェハ搬送装置において、前記駆動部
は、ウェハの外周部が前記処理槽内に形成された突出部
と接触することによりウェハが回転するように、前記処
理槽内において前記保持部を揺動させることが好まし
い。
【0033】前記ウェハ搬送装置において、前記保持部
は、複数のウェハを収容可能なウェハホルダを保持可能
であることが好ましい。
【0034】本発明に係る半導体製造装置は、前記ウェ
ハ搬送装置と、1または複数のウェハ処理装置とを含む
ことを特徴とする。
【0035】本発明に係るウェハ処理方法は、ウェハを
処理液中に浸漬して処理するウェハ処理方法であって、
ウェハ処理槽の上方からウェハを支持しつつ該ウェハを
処理液中に浸漬し、前記処理槽内において該ウェハを揺
動させることを特徴とする。前記ウェハ処理方法は、前
記ウェハを前記処理槽内において揺動させる一方で、前
記処理液に超音波を誘導することが好ましい。
【0036】前記ウェハ処理方法は、前記処理槽内にお
いてウェハを揺動させる際に、該ウェハの外周部を前記
処理槽内に形成された突出部と接触させることにより、
該ウェハの揺動動作を大きくすることが好ましい。
【0037】前記ウェハ処理方法は、前記処理槽内にお
いてウェハを揺動させる際に、該ウェハの外周部を前記
処理槽内に形成された突出部と接触させることにより、
該ウェハを回転させることが好ましい。
【0038】前記ウェハ処理方法は、ウェハが前記処理
液により略均一に処理されるように、該ウェハを揺動さ
せることが好ましい。
【0039】前記ウェハ処理方法は、前記処理液として
エッチング液を用いて、前記ウェハをエッチングするた
めに適している。
【0040】前記ウェハ処理方法は、前記処理液として
エッチング液を用いて、多孔質シリコン層を有するウェ
ハをエッチングするために適している。
【0041】本発明に係るSOIウェハの製造方法は、
前記ウェハ処理方法を工程の一部に適用してSOIウェ
ハを製造することを特徴とする。
【0042】本発明に係るウェハ処理方法は、前記ウェ
ハ処理装置を用いてウェハを処理することを特徴とす
る。
【0043】本発明に係るウェハ処理方法は、前記ウェ
ハ処理装置を用いて、ウェハに形成された特定の層をエ
ッチングすることを特徴とする。
【0044】本発明に係るSOIウェハの製造方法は、
前記ウェハ処理方法を工程の一部に適用してSOIウェ
ハを製造することを特徴とする。
【0045】本発明に係るウェハ処理方法は、超音波を
供給しながらウェハを処理するウェハ処理方法であっ
て、ウェハの全体を処理液中に浸漬し該ウェハに作用す
る超音波の強度を変化させながら処理することを特徴と
する。
【0046】本発明に係るウェハ処理方法は、超音波を
供給しながらウェハを処理するウェハ処理方法であっ
て、ウェハの全体を処理液中に浸漬し該ウェハを運動さ
せながら処理することを特徴とする。
【0047】本発明に係るウェハ処理方法は、超音波を
供給しながらウェハを処理するウェハ処理方法であっ
て、ウェハの全体を処理液中に浸漬し該ウェハを揺動さ
せながら処理することを特徴とする。
【0048】本発明に係るウェハ処理方法は、超音波を
供給しながらウェハを処理するウェハ処理方法であっ
て、ウェハの全体を処理液中に浸漬し、超音波の振動面
を横切るように該ウェハを揺動させながら処理すること
を特徴とする。
【0049】本発明に係るウェハ処理方法は、超音波を
供給しながらウェハを処理するウェハ処理方法であっ
て、ウェハの全体を処理液中に浸漬すると共に超音波の
振動面に対して略垂直に支持し、超音波の振動面を横切
るように該ウェハを揺動させながら処理することを特徴
とする。
【0050】本発明に係るウェハ処理方法は、超音波を
供給しながらウェハを処理するウェハ処理方法であっ
て、ウェハの全体を処理液中に浸漬すると共に超音波の
振動面に対して略平行に支持し、超音波の振動面を横切
るように該ウェハを揺動させながら処理することを特徴
とする。
【0051】本発明に係る半導体基体の製造方法は、第
1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層を
形成する工程と、非多孔質層を挟むようにして第1の基
体と別途用意した第2の基体とを貼り合わせる工程と、
貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、多孔質層が
表出した第2の基体をエッチング液中に完全に浸漬した
状態で超音波を供給して多孔質層をエッチングして第2
の基体表面を表出させるエッチング工程とを含み、前記
エッチング工程において、第2の基体に作用する超音波
の強度を変化させることを特徴とする。
【0052】本発明に係る半導体基体の製造方法は、第
1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層を
形成する工程と、非多孔質層を挟むようにして第1の基
体と別途用意した第2の基体とを貼り合わせる工程と、
貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、多孔質層が
表出した第2の基体をエッチング液中に完全に浸漬した
状態で超音波を供給して多孔質層をエッチングして第2
の基体表面を表出させるエッチング工程とを含み、前記
エッチング工程において、第2の基体を運動させること
を特徴とする。
【0053】本発明に係る半導体基体の製造方法は、第
1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層を
形成する工程と、非多孔質層を挟むようにして第1の基
体と別途用意した第2の基体とを貼り合わせる工程と、
貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、多孔質層が
表出した第2の基体をエッチング液中に完全に浸漬した
状態で超音波を供給して多孔質層をエッチングして第2
の基体表面を表出させるエッチング工程とを含み、前記
エッチング工程において、第2の基体を揺動させること
を特徴とする。
【0054】本発明に係る半導体基体の製造方法は、第
1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層を
形成する工程と、非多孔質層を挟むようにして第1の基
体と別途用意した第2の基体とを貼り合わせる工程と、
貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、多孔質層が
表出した第2の基体をエッチング液中に完全に浸漬した
状態で超音波を供給して多孔質層をエッチングして第2
の基体表面を表出させるエッチング工程とを含み、前記
エッチング工程において、超音波の振動面を横切るよう
に第2の基体を揺動させることを特徴とする。
【0055】本発明に係る半導体基体の製造方法は、第
1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層を
形成する工程と、非多孔質層を挟むようにして第1の基
体と別途用意した第2の基体とを貼り合わせる工程と、
貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、多孔質層が
表出した第2の基体をエッチング液中に完全に浸漬する
と共に超音波の振動面に対して略垂直に支持した状態で
超音波を供給して多孔質層をエッチングして第2の基体
表面を表出させるエッチング工程とを含み、前記エッチ
ング工程において、超音波の振動面を横切るように第2
の基体を揺動させることを特徴とする。
【0056】本発明に係る半導体基体の製造方法は、第
1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層を
形成する工程と、非多孔質層を挟むようにして第1の基
体と別途用意した第2の基体とを貼り合わせる工程と、
貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、多孔質層が
表出した第2の基体をエッチング液中に完全に浸漬する
と共に超音波の振動面に対して略平行に支持した状態で
超音波を供給して多孔質層をエッチングして第2の基体
表面を表出させるエッチング工程とを含み、前記エッチ
ング工程において、超音波の振動面を横切るように第2
の基体を揺動させることを特徴とする。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施の形態を説明する。
【0058】[第1の実施の形態]図1Aは、本発明の
好適な実施の形態に係るウェハ処理装置の概略構成を示
す図である。この実施の形態に係るウェハ処理装置は、
エッチング、洗浄、その他の処理液をウェハに作用させ
る処理に幅広く適用可能である。
【0059】この実施の形態に係るウェハ処理装置10
0のうち処理液が接触し得る部分は、用途に応じて、石
英、プラスチック等で構成することが好ましい。プラス
チックとしては、例えば、弗素樹脂、塩化ビニール、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)またはポリエーテルエーテルケトン(P
EEK)等が好適である。このうち弗素樹脂としては、
例えば、PVDF,PFA,PTFE等が好適である。
【0060】このウェハ処理装置100は、ウェハ処理
槽11と、ウェハホルダ21をウェハ処理槽11内で揺
動させるためのホルダ駆動機構31とを有する。また、
ウェハ処理装置100は、超音波槽61を有することが
好ましい。
【0061】ウェハを処理する際には、ウェハ処理槽1
1に処理液を満たす。ウェハ処理槽11には、4面オー
バーフロー槽12が設けられており、フィルタを内蔵し
た循環器71により処理液をウェハ処理槽11の底部よ
りウェハ処理槽11内に供給する。ウェハ処理槽11か
ら溢れた処理液は4面オーバーフロー槽12に貯留さ
れ、4面オーバーフロー槽12の底部から循環器71に
向けて排出される。このウェハ処理装置100は、ホル
ダ駆動機構31によりウェハホルダ21を揺動させなが
ら同時に処理液を攪拌するため、処理液の液面を一定に
維持するために上記の4面オーバーフロー槽12を含む
循環系が極めて有用である。
【0062】ウェハホルダ21は、一般に市販されてい
る製品をそのまま使用することができるが、石英、プラ
スチック等で構成したものが好ましい。プラスチックと
しては、例えば、弗素樹脂、塩化ビニール、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)
等が好適である。このうち弗素樹脂としては、例えば、
PVDF,PFA,PTFE等が好適である。
【0063】ホルダ駆動機構31は、ウェハホルダ21
を把持する一対の把持部31aを有し、この一対の把持
部31aによりウェハホルダ21を把持してウェハ処理
槽11内に浸漬させると共に、ウェハ処理槽11内にお
いてウェハホルダ21を揺動させながらウェハ41に対
して所望の処理を施すことができる。したがって、ホル
ダ駆動機構31は、一方では、前の工程が終了したウェ
ハ41が収容されたウェハホルダ21をウェハ処理槽1
1に搬送する機能や次の工程に搬送する機能を有し、他
方では、ウェハ処理装置100の一部としての機能を有
する。
【0064】なお、この実施の形態は、把持部31aに
よりウェハホルダ21を保持することによりウェハ41
を間接的に保持するものであるが、例えば、把持部31
を吸着パッド等に置換えることにより、ウェハ41を直
接的に保持可能な構成にすることもできる。また、ウェ
ハ41の保持する方向は、ウェハ処理槽11の底面に垂
直な方向に限られず、例えば、該底面に平行する方向等
であっても良い。
【0065】ウェハ処理槽11の底部には、ホルダ駆動
機構31によりウェハ41を揺動する際に、ウェハ41
の揺動の効率を高めるための揺動支援部材13を備える
ことが好ましい。この揺動支援部材13は、ウェハホル
ダ21が移動する際に、ウェハホルダ21に保持された
ウェハ41の外周部に接触し、摩擦力によりウェハ41
を回転させると共にウェハホルダ21内で上下に移動さ
せる。したがって、この揺動支援部材13は、処理後の
ウェハの面内均一性を向上させる上で有用である。
【0066】さらに、この揺動支援部材13を上下(y
軸方向)及び/又は左右(x軸方向)に移動せしめる駆
動機構を備えることも有効である。この場合、揺動支援
部材13自体が移動することによりウェハ41を回転さ
せると共にウェハホルダ21内で上下に移動させること
ができる。したがって、ホルダ駆動機構31によりウェ
ハホルダ21を移動させる範囲を小さくすること、換言
すると、ウェハ処理槽11を小型化することができる。
【0067】超音波槽61内には、超音波源51が配さ
れ、超音波伝達媒体(例えば、水)で満たされている。
この超音波源51は、上下及び/または左右に超音波源
51の位置を調整するための調整機構62上に固定され
ている。この調整機構62により超音波源51とウェハ
処理槽11との位置関係を調整することにより、ウェハ
処理槽11、より詳しくはウェハ41に供給される超音
波を最適化することができる。超音波源51は、発生す
る超音波の周波数や強度を調整する機能を備えることが
好ましく、これにより超音波の供給をさらに最適化でき
る。このように、ウェハ41に対する超音波の供給を最
適化するための機能を備えることにより、多様な種類の
ウェハに個別に対応可能になる。
【0068】図1Bは、ホルダ駆動機構31の概略構成
を示す図である。把持部31aは、開閉用ロッド31b
を押し出すことにより開き、開閉用ロッド31bを縮め
ることにより閉じる。ホルダ駆動機構31は、水平駆動
軸31cを軸としてx軸方向に移動し、垂直駆動軸31
dを軸としてy軸方向に移動する。
【0069】図2A〜Eは、ウェハの揺動方式を説明す
るための図である。これらの図において、矢印はウェハ
ホルダ21の移動方向を示す。図2Aは、ウェハの揺動
動作を開始する直前の状態を示している。ウェハの揺動
動作の開始が指示されると、コンピュータ制御の下、先
ず、図2Bに示すように、ホルダ駆動機構31は把持部
31aを下方向に押し下げる。この押し下げの中途でウ
ェハ41の外周部は揺動支援部材13に接する。したが
って、ウェハ41は揺動支援部材13によって下部を支
えられる。
【0070】揺動支援部材13は、ウェハ41に接触す
る際に僅かではあるがパーティクルを発生させる可能性
がある。そこで、図3に示すように先端部分をR加工す
ることにより、滑らかにウェハ41と接するようにする
ことが好ましい。
【0071】揺動支援部材13は、ウェハ41の揺動を
支援できれば十分であるから、超音波の伝達を阻害しな
いような形状、例えば、薄板状にすることができる。こ
れにより、ウェハ41に供給される超音波を均一化し、
もってウェハ41に施す処理を均一化することができ
る。
【0072】また、このウェハ処理装置100は、ウェ
ハ41と揺動支援部材13との相対的な位置関係、換言
すると、ウェハ41とウェハ処理槽11との相対的な位
置関係を変化させながらウェハ41に対して処理を施す
ため、揺動支援部材13によって生じ得る僅かな超音波
の不均一性も問題とならない。
【0073】ウェハホルダ21の押し下げ量は、ある程
度大きい方が、ウェハ41と揺動支援部材13との接触
圧力を大きくすることができるため、揺動支援部材13
とウェハ41との滑りをなくして動作不良を防止するこ
とができる。これは、押し下げ量が小さすぎると、ウェ
ハ41に対する重力が揺動支援部材13の先端部に作用
する割合よりもウェハホルダ21に作用する割合が大き
くなるためである。この実施の形態に係る形状の揺動支
援部材13を用いた場合、押し下げ量は、ウェハ41が
揺動支援部材13に接触してから30mm程度とするこ
とが好ましい。
【0074】ウェハホルダ21の押し下げ動作が終了す
ると、ホルダ駆動機構31は、コンピュータ制御の下、
図2Cに示すように、把持部31aを右方向(x軸の正
方向)に移動させる。これにより、ウェハ41は、時計
回りに回転しながら、ウェハ処理槽11内において、右
方向(x軸の正方向)に略水平に移動する。把持部31
aの移動量は、ウェハホルダ21の下部の開口部に衝突
しない範囲に設定する必要がある。
【0075】ウェハホルダ21の右方向(x軸の正方
向)への動作が終了すると、ホルダ駆動機構31は、コ
ンピュータ制御の下、図2Dに示すように、把持部31
aを上方向に移動させる。把持部31aの移動量は、ウ
ェハ41が処理液の液面14の近傍に至らない範囲にす
ることが好ましい。これは、ウェハ41が液面14の近
傍に至ると、ウェハ41の表面にパーティクルが付着す
る虞があるからである。
【0076】ウェハのホルダ21の上方向への動作が終
了すると、ホルダ駆動機構31は、コンピュータ制御の
下、図2Eに示すように、把持部31aを左方向(x軸
の負方向)へ移動させ、初期状態(図2A)に戻す。
【0077】以上の動作(図2A→図2B→図2C→図
2D→図2E)を繰り返すことにより、ウェハ41を適
切に揺動させることができ、ウェハ41に施す処理を均
一化することができる。
【0078】このウェハ処理装置100に拠れば、超音
波槽61を調整することによって超音波の供給が最適化
された領域においてウェハ41を揺動させるため、ウェ
ハ41に作用する超音波を最適化することができる。
【0079】ところで、超音波の定常波は定間隔で腹
(強度が弱い部分)と節(強度が強い部分)とを有する
ことが知られている。したがって、超音波をウェハ処理
槽11内において均一化することは困難である。
【0080】しかし、このウェハ処理装置100は、ホ
ルダ駆動機構31によりウェハ41を揺動させるため、
超音波の強度の不均一な分布に拘わらず、ウェハ41に
対する処理を均一化することができる。なお、ウェハ4
1を移動させる方向は、例えば、水平方向のみ、垂直方
向のみ、斜め方向のみ等の単純なものであっても、ウェ
ハ41に対する処理の均一化に寄与させることができ
る。また、ウェハ41をその軸方向(Z軸方向)にも揺
動させることにより、水平面内における超音波の強度部
分によるウェハ間の処理の不均一性等をも是正すること
ができる。
【0081】このウェハ処理装置100は、さらに、揺
動支援部材13を備えているため、ウェハ41の揺動量
を効率的に高めることができる。なお、揺動支援部材1
3の固定位置はウェハ処理槽11の底部に限定されず、
ウェハホルダ21の全ウェハ41に接触し得る構造であ
れば、例えば、ウェハ処理槽11の側壁に固定しても良
いし、例えば、ホルダ駆動機構31に固定しても良い
(この場合は、把持部31aとの相対的な位置関係を変
化させる機構を設ける)。
【0082】さらに、このウェハ処理装置100に拠れ
ば、ウェハ処理槽11内に駆動機構が存在しないため、
駆動機構に起因するパーティクルが発生しない。
【0083】このウェハ処理装置100は、超音波槽6
1を備えない場合であってもウェハの処理に好適な装置
として機能し得る。すなわち、ホルダ駆動機構31によ
りウェハホルダ21をウェハ処理槽11内において揺動
させる機能を備えていれば、当該機能のみによってもウ
ェハ41に対する処理を均一化することができ、また、
処理液を攪拌する効果も奏する。また、例えば、ウェハ
41を処理する際に発生するガス等を効率的にウェハ4
1の表面から除去することもできる。さらに、ホルダ駆
動機構31をホルダ41の搬送機構及び揺動機構として
兼用することもできるためウェハの処理を効率化するこ
とができる。
【0084】図4は揺動支援部材の他の構成例を示す図
であり、(a)は全体図、(b)は一部拡大図である。
超音波の強度が強いと、揺動支援部材13の先端部分と
ウェハ41との間に滑りを生じ、ウェハ41を効率的に
揺動させることができなくなることが起こり得る。
【0085】図4に示す揺動支援部材13’は、一定間
隔でV型の溝13aを有する。このようなV型の溝13
aを設けることにより、ウェハ41との接触面積を増加
させることができ、また、挟み込むようにようにしてウ
ェハ41と係合するため、ウェハ41を揺動させる効率
が高まる。また、ウェハ41が振動して一時的に離れよ
うとしても、ウェハ41が正確に上下方向に移動しない
限り、ウェハ41との摩擦力が損なわれない。
【0086】揺動支援部材13’の先端部分の溝は、例
えば、13bのような形状、すなわち全波整流波状の形
状であっても良い。この場合、V型の溝13aのような
頂点を有さないため、ウェハ41との接触時におけるパ
ーティクルの発生を抑制することができる。
【0087】[第2の実施の形態]図5Aは、ウェハ処
理装置100を組み込んだウェハ処理システムの概略構
成を示す斜視図である。また、図5Bは、図5Aに示す
ウェハ処理システムの一部を示す正面図である。
【0088】このウェハ処理システムは、例えば、ロー
ダ、ウェハ処理装置(例えば、エッチング装置、洗浄装
置等)、スピンドライヤ、アンローダ等を組み合わせた
ものが好適である。
【0089】31’は、ホルダ駆動機構31と実質的に
同様の機能を有するホルダ駆動機構であり、ウェハホル
ダ21を把持するための把持部31a’を有し、ウェハ
ホルダ21を水平方向(各装置の配列方向)に駆動する
手段と、上下方向に駆動する手段とを有する。
【0090】このウェハ処理システムは、コンピュータ
制御の下、自動的にウェハを処理することができる。し
たがって、人間が介在することにより発生するパーティ
クルの付着を防止することができると共に工程を効率化
することができる。
【0091】[第3の実施の形態]この実施の形態は、
ウェハの揺動方式の他の例を提供する。図6A〜Dは、
この実施の形態におけるウェハの揺動方式を説明するた
めの図である。これらの図において、矢印はウェハホル
ダ21の移動方向を示す。図6Aは、ウェハの揺動動作
を開始する直前の状態を示している。ウェハの揺動動作
の開始が指示されると、コンピュータ制御の下、先ず、
図6Bに示すように、ホルダ駆動機構31は把持部31
aを右下方向に移動させる。この移動方向は、水平面に
対して約45度の角度が好適である。ウェハホルダ21
が右下方向に移動すると、ウェハ41の外周部は、ウェ
ハホルダ21の左側壁によって押されながら、揺動支援
部材13の先端部を支点として時計回り方向に回動す
る。
【0092】そして、さらにウェハホルダ21が右下方
向に移動すると、ウェハ41の重心が揺動支援部材13
の先端部の右側に移動することにより、ウェハ41はウ
ェハホルダ21の右側の側壁に向かって回動し、図6C
に示す状態になる。
【0093】さらに、ウェハホルダ21を右下方向に移
動させた後、次いで、図6Dに示すように、ホルダ駆動
機構31は把持部31aを左上方向に移動させる。この
移動方向は、図6Bに示す移動方向の逆方向とすること
が好ましい。
【0094】ウェハホルダ21が左上方向に移動する
と、ウェハ41の外周部は、ウェハホルダ21の右側壁
によって押されながら、揺動支援部材13を支点として
反時計回りに方向に回動する。そして、図6Aに示す状
態までウェハホルダ21を移動させることで1回の動作
が終了する。
【0095】以上の動作(図6A→図6B→図6C→図
6D)を繰り返すことにより、ウェハ41を適切に揺動
させることができ、ウェハ41に施す処理を均一化する
ことができる。
【0096】[第4の実施の形態]この実施の形態は、
他の構成のウェハ処理装置を提供する。図7は、この実
施の形態に係るウェハ処理装置の概略構成を示す図であ
る。なお、第1の実施の形態に係るウェハ処理装置10
0の構成と実質的に同一の構成要素には同一の符号を付
し、説明を省略する。
【0097】この実施の形態に係るウェハ処理装置10
1は、ウェハ移動機構80によって、ウェハ処理槽11
の底面に対して略平行(すなわち、超音波の振動面に対
して略平行)にウェハ41を保持して、ウェハ処理槽1
1内の処理液(例えば、洗浄液、エッチング液)に完全
に浸漬した状態で揺動させることにより、ウェハ41に
施す処理を均一化すると共にパーティクルによる汚染を
防止するものである。
【0098】ウェハ移動機構80は、アーム81によっ
てウェハ41を把持し、ウェハ処理槽11内においてウ
ェハ41を揺動させる。この揺動は、超音波の振動面を
横切るような方向(すなわち、上下方向)の他、該振動
面に平行な方向(すなわち、水平方向)が好ましい。
【0099】このウェハ処理装置101においても、ウ
ェハ41を処理液に完全に浸漬した状態で処理すること
が好ましく、この場合、処理液と気体との界面付近にお
いてウェハ41にパーティクルが付着することを防止す
ることができる。
【0100】このウェハ処理装置101に拠れば、ウェ
ハ41をウェハ処理槽11内で揺動させることにより、
ウェハ41に施す処理を均一化することができる。
【0101】[ウェハ処理装置の適用例]上記の実施の
形態に係るウェハ処理装置100は、例えば、エッチン
グ装置として好適である。かかるエッチング装置に拠れ
ば、1)均一にウェハをエッチングすることができ、
2)パーティクルによる汚染を軽減することができ、
3)エッチング速度を高めることができる。
【0102】さらに、ウェハ処理装置100は、多孔質
シリコン層を有するウェハをエッチングするエッチング
装置として好適である。K.Sakaguchi et al.,Jpn.Appl.
Phys.Vol.34,part1,No.2B,842-847(1995)において、多
孔質シリコンのエッチングのメカニズムが開示されてい
る。多孔質シリコンは、エッチング液が毛細管現象によ
って多孔質シリコンの微細孔に染み込んで該微細孔の孔
壁をエッチングすることによりエッチングされる。孔壁
が薄くなると、該孔壁は自立できなくなり、最終的には
多孔質層が全面的に崩壊しエッチングが終了する。この
時、エッチングの作用を補助せずに、エッチング液のみ
で孔壁を崩壊させる場合、孔壁をエッチングする速度が
遅く、エッチング時間が長くなる。また、多孔質が崩壊
した領域では、その下層のエッチングが起こるため、多
孔質シリコンウェハの面内及びウェハ間のエッチング速
度のばらつきを可能な限り抑えることが好ましい。
【0103】例えば、単結晶シリコン基板に多孔質シリ
コン層を形成し、該多孔質シリコン層の上にエピタキシ
ャル層を成長させ、その上に絶縁膜を形成した第1の基
板と、第2の基板とを、該絶縁膜を挟むようにして張り
合わせた後に、第1の基板の裏面から単結晶シリコン基
板を除去し、さらに多孔質シリコン層をエッチングして
SOIウェハを製造する方法においては、10の5乗程
度のエッチング選択比(多孔質シリコン/エピタキシャ
ル層)が得られれば十分である。
【0104】しかし、高い選択比のエッチング方法を用
いても、多孔質シリコン層がエッチングにより除去され
た後に表出するSOI層の表面は、僅かではあるがエッ
チングされる。この程度の不要なエッチングは、SOI
層の膜厚の均一性を極端に劣化させるものではないが、
さらに高い選択比や膜厚均一性が望まれるところであ
る。今後、ウェハサイズが拡大する中で、より厳しいS
OI層の膜厚均一性が要求されることが予想されるから
である。
【0105】上記のウェハ処理装置100を多孔質シリ
コンのエッチング装置に適用した場合、ウェハ処理槽内
でウェハを揺動させることにより、SOI層の面内のば
らつき、ウェハ間のばらつきを抑えることができ、より
高品位のSOI基板を製造することができる。
【0106】さらに、ウェハの揺動に加えて、超音波を
供給しながらエッチングを行うことにより、多孔質シリ
コン層の崩壊を促進することができ、エッチング時間を
短縮すると共にエッチングの選択比を向上させることが
できる。
【0107】以下に、上記の各実施の形態に係るウェハ
処理装置を用いて半導体基体を製造する方法の一例を示
す。
【0108】図8は、半導体基体の製造方法を示す工程
図である。概略的に説明すると、この製造方法は、単結
晶シリコン基板に多孔質シリコン層を形成し、該多孔質
シリコン層の上に非多孔質層を形成し、その上に好まし
くは絶縁膜を形成した第1の基板と、別途用意した第2
の基板とを、該絶縁膜を挟むようにして張り合わせた後
に、第1の基板の裏面から単結晶シリコン基板を除去
し、さらに多孔質シリコン層をエッチングして半導体基
板を製造するものである。
【0109】以下、図8を参照しながら半導体基体の具
体的な製造方法を説明する。
【0110】先ず、第1の基板を形成するための単結晶
Si基板501を用意して、その主表面上に多孔質Si
層502を形成する(図8(a)参照)。次いで、多孔
質Si層502の上に少なくとも一層の非多孔質層50
3を形成する(図8(b)参照)。非多孔質層503と
しては、例えば、単結晶Si層、多結晶Si層、非晶質
Si層、金属膜層、化合物半導体層、超伝導体層等が好
適である。また、非多孔質層503には、MOSFET
等の素子を形成しても良い。
【0111】非多孔質層503の上には、SiO2層5
04を形成し、これを第1の基板とすることが好ましい
(図8(c)参照)。このSiO2層504は、後続の
工程で第1の基板と第2の基板505とを貼り合わせた
際に、その貼り合わせの界面の界面準位を活性層から離
すことができるという意味でも有用である。
【0112】次いで、SiO2層504を挟むようにし
て、第1の基板と第2の基板505とを室温で密着させ
る(図8(d)参照)。その後、陽極接合処理、加圧処
理、あるいは必要に応じて熱処理を施すこと、あるいは
これらの処理を組合わせることにより、貼り合わせを強
固なものにしても良い。
【0113】非多孔質層503として、単結晶Si層を
形成した場合には、該単結晶Si層の表面に熱酸化等の
方法によってSiO2層503を形成した後に第2の基
板505と貼り合わせることが好ましい。
【0114】第2の基板505としては、Si基板、S
i基板上にSiO2層を形成した基板、石英等の光透過
性の基板、サファイヤ等が好適である。しかし、第2の
基板505は、貼り合わせに供される面が十分に平坦で
あれば十分であり、他の種類の基板であっても良い。
【0115】なお、図8(d)は、SiO2層504を
介して第1の基板と第2の基板とを貼り合わせた状態を
示しているが、このSiO2層504は、非多孔質層5
03または第2の基板がSiでない場合には設けなくて
も良い。
【0116】また、貼り合わせの際には、第1の基板と
第2の基板との間に絶縁性の薄板を挟んでも良い。
【0117】次いで、多孔質Si層503を境にして、
第1の基板を第2の基板より除去する(図8(e)参
照)。除去の方法としては、研削、研磨或いはエッチン
グ等による第1の方法(第1の基板を廃棄)と、多孔質
層503を境にして第1の基板と第2の基板とを分離す
る第2の方法とがある。第2の方法の場合、分離された
第1の基板に残留した多孔質Siを除去し、必要に応じ
てその表面を平坦化することにより再利用することがで
きる。
【0118】次いで、多孔質Si層502を選択的にエ
ッチングして除去する(図8(f)参照)。このエッチ
ングには、上記のウェハ処理装置100または101が
好適である。このウェハ処理装置は、ウェハ(この場
合、図8(e)に示すウェハ)をエッチング液に完全に
浸漬した状態で揺動させながら、超音波を供給するた
め、パーティクルによるウェハの汚染が少なく、エッチ
ング処理が均一化される。さらに、このウェハ処理装置
に拠れば、エッチング時間が短縮され、非多孔質層50
3と多孔質層504とのエッチング選択比が高くなる。
エッチング時間が短縮されるのは、超音波によりエッチ
ングが促進されるからであり、エッチング選択比が高く
なるのは、超音波によるエッチングの促進は、非多孔質
層503よりも多孔質層504に対して顕著に起こるか
らであると考えられる。
【0119】非多孔質層503が単結晶Siである場合
は、Siの通常のエッチング液の他、以下のエッチング
液が好適である。
【0120】(a)弗酸 (b)弗酸にアルコールおよび過酸化水素水の少なくと
も一方を添加した混合液 (c)バッファード弗酸 (d)バッファード弗酸にアルコールおよび過酸化水素
水の少なくとも一方を添加した混合液 (e)弗酸・硝酸・酢酸の混合液 これらのエッチング液により、多孔質層502を選択的
にエッチングし、その下層である非多孔質層503(単
結晶Si)を残すことができる。このようなエッチング
液による選択的なエッチングが容易なのは、多孔質Si
は、膨大な表面積を有するため、非多孔質Si層に対し
てエッチングの進行が極めて速いためである。
【0121】図8(e)は、上記の製造方法により得ら
れる半導体基板を模式的に示している。この製造方法に
拠れば、第2の基板505の表面の全域に亘って、非多
孔質層503(例えば、単結晶Si層)が平坦かつ均一
に形成される。
【0122】例えば、第2の基板505として絶縁性の
基板を採用すると、上記製造方法によって得られる半導
体基板は、絶縁された電子素子の形成に極めて有用であ
る。
【0123】
【発明の効果】本発明に拠れば、ウェハに施す処理を均
一化することができ、また、パーティクルによるウェハ
の汚染を防止することができる。
【0124】
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の好適な実施の形態に係るウェハ処理
装置の概略構成を示す図である。
【図1B】ホルダ駆動機構の概略構成を示す図である。
【図2A】ウェハの揺動方式を説明するための図であ
る。
【図2B】ウェハの揺動方式を説明するための図であ
る。
【図2C】ウェハの揺動方式を説明するための図であ
る。
【図2D】ウェハの揺動方式を説明するための図であ
る。
【図2E】ウェハの揺動方式を説明するための図であ
る。
【図3】揺動支援部材の構成例を示す図である。
【図4】揺動支援部材の他の構成例を示す図である。
【図5A】ウェハ処理装置を組み込んだウェハ処理シス
テムの概略構成を示す斜視図である。
【図5B】ウェハ処理装置を組み込んだウェハ処理シス
テムの概略構成を示す正面図である。
【図6A】ウェハ揺動方式の他の例を説明するための図
である。
【図6B】ウェハ揺動方式の他の例を説明するための図
である。
【図6C】ウェハ揺動方式の他の例を説明するための図
である。
【図6D】ウェハ揺動方式の他の例を説明するための図
である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係るウェハ処理装置
の概略構成を示す図である。
【図8】半導体基体の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
11 ウェハ処理槽 12 4面オーバーフロー槽 13,13’ 揺動支援部材 13a,13b 溝 14 液面 21 ウェハホルダ 31,31’ ホルダ駆動機構 31a,31a’ 把持部 31b 開閉用ロッド 31c 水平駆動軸 31d 垂直駆動軸 41 ウェハ 51 超音波源 61 超音波槽 62 調整機構 71 循環器 80 ウェハ移動機構 81 アーム 100,101 ウェハ処理装置 501 単結晶Si基板 502 多孔質Si層 503 非多孔質層 504 SiO2層 505 第2の基板

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェハを処理液中に浸漬して処理するウ
    ェハ処理装置であって、 ウェハの処理槽と、 ウェハを直接または間接に保持する保持部と、 前記保持部を前記処理槽の上方から支持して前記処理槽
    内において揺動させる駆動部と、 を備えることを特徴とするウェハ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動部は、他の装置との間でウェア
    を搬送するための搬送機構と兼用されていることを特徴
    とする請求項1に記載のウェハ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理槽内に超音波を誘導する超音波
    誘導手段をさらに備えることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のウェハ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動部によってウェハを揺動させる
    際にウェハの外周部と接触して前記駆動部による揺動動
    作を支援する揺動支援部材をさらに備えることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のウェ
    ハ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記揺動支援部材がウェハの外周部と接
    触する部分は、丸みを帯びていることを特徴とする請求
    項4に記載のウェハ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記揺動支援部材がウェハの外周部と接
    触する部分には、ウェハ面と略平行する方向に溝が形成
    されていることを特徴とする請求項4に記載のウェハ処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記溝はV型の形状を有することを特徴
    とする請求項6に記載のウェハ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記溝は全波整流波状の形状を有するこ
    とを特徴とする請求項6に記載のウェハ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記処理槽は、オーバーフロー槽を含む
    循環機構を有することを特徴とする請求項1に記載のウ
    ェハ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動部は、ウェハの外周部が前記
    揺動支援部材に接触することにより該ウェハが回転する
    ように、前記保持部を揺動させることを特徴とする請求
    項4に記載のウェハ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記超音波誘導手段は、超音波槽と、
    超音波源と、前記超音波源の位置を前記超音波槽内にお
    いて調整する調整機構とを有し、前記処理槽は、前記超
    音波槽に入れられた超音波伝達媒体を介して超音波を伝
    達されることを特徴とする請求項3に記載のウェハ処理
    装置。
  12. 【請求項12】 前記駆動部は、前記保持部を水平方向
    に駆動する第1駆動部と、前記保持部を上下方向に駆動
    する第2駆動部とを有することを特徴とする請求項1に
    記載のウェハ処理装置。
  13. 【請求項13】 前記保持部は、前記処理槽の底面に対
    して略垂直にウェハを保持し、前記駆動部は、前記処理
    槽の底面に対して略直交する面内においてウェハを揺動
    させることを特徴とする請求項1に記載のウェハ処理装
    置。
  14. 【請求項14】 前記駆動部は、ウェハが処理液により
    略均一に処理されるように、前記処理槽内において前記
    保持部を揺動させることを特徴とする請求項1に記載の
    ウェハ処理装置。
  15. 【請求項15】 前記保持部は、複数のウェハを収容可
    能なウェハホルダを保持可能であることを特徴とする請
    求項1に記載のウェハ処理装置。
  16. 【請求項16】 前記処理槽、前記保持部及び前記駆動
    部のうち少なくとも処理液と接触する部分は、石英また
    はプラスチックで構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のウェハ処理装置。
  17. 【請求項17】 前記処理槽、前記保持部及び前記駆動
    部のうち少なくとも処理液と接触する部分は、弗素樹
    脂、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
    リブチレンテレフタレート(PBT)またはポリエーテ
    ルエーテルケトン(PEEK)のいずれかで構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のウェハ処理装
    置。
  18. 【請求項18】 ウェハを搬送するウェハ搬送装置であ
    って、 ウェハを直接または間接に保持する保持部と、 前記保持部を搬送経路に沿って駆動する駆動部と、 を備え、前記駆動部は、前記搬送経路の中途において、
    ウェハの処理槽内にウェハを浸漬し揺動させることを特
    徴とするウェハ搬送装置。
  19. 【請求項19】 前記駆動部は、前記保持部を水平方向
    に駆動する第1駆動部と、前記保持部を上下方向に駆動
    する第2駆動部とを有することを特徴とする請求項18
    に記載のウェハ搬送装置。
  20. 【請求項20】 前記保持部は、前記処理槽の底面に対
    して略垂直にウェハを保持し、前記駆動部は、前記処理
    槽の底面に対して略直交する面内においてウェハを揺動
    させることを特徴とする請求項18に記載のウェハ搬送
    装置。
  21. 【請求項21】 前記駆動部は、ウェハが前記処理槽内
    の処理液により略均一に処理されるように、前記処理槽
    内において前記保持部を揺動させることを特徴とする請
    求項18に記載のウェハ搬送装置。
  22. 【請求項22】 前記駆動部は、ウェハの外周部が前記
    処理槽内に形成された突出部と接触することによりウェ
    ハの揺動動作が大きくなるように、前記処理槽内におい
    て前記保持部を揺動させることを特徴とする請求項18
    に記載のウェハ装置。
  23. 【請求項23】 前記駆動部は、ウェハの外周部が前記
    処理槽内に形成された突出部と接触することによりウェ
    ハが回転するように、前記処理槽内において前記保持部
    を揺動させることを特徴とする請求項18に記載のウェ
    ハ装置。
  24. 【請求項24】 前記保持部は、複数のウェハを収容可
    能なウェハホルダを保持可能であることを特徴とする請
    求項18に記載のウェハ搬送装置。
  25. 【請求項25】 請求項18乃至請求項24のいずれか
    1項に記載のウェハ搬送装置と、1または複数のウェハ
    処理装置とを含むことを特徴とする半導体製造装置。
  26. 【請求項26】 ウェハを処理液中に浸漬して処理する
    ウェハ処理方法であって、ウェハ処理槽の上方からウェ
    ハを支持しつつ該ウェハを処理液中に浸漬し、前記処理
    槽内において該ウェハを揺動させることを特徴とするウ
    ェハ処理方法。
  27. 【請求項27】 前記ウェハを前記処理槽内において揺
    動させる一方で、前記処理液に超音波を誘導することを
    特徴とする請求項26に記載のウェハ処理方法。
  28. 【請求項28】 前記処理槽内においてウェハを揺動さ
    せる際に、該ウェハの外周部を前記処理槽内に形成され
    た突出部と接触させることにより、該ウェハの揺動動作
    を大きくすることを特徴とする請求項26または請求項
    27に記載のウェハ処理方法。
  29. 【請求項29】 前記処理槽内においてウェハを揺動さ
    せる際に、該ウェハの外周部を前記処理槽内に形成され
    た突出部と接触させることにより、該ウェハを回転させ
    ることを特徴とする請求項26または請求項27に記載
    のウェハ処理方法。
  30. 【請求項30】 ウェハが前記処理液により略均一に処
    理されるように、該ウェハを揺動させることを特徴とす
    る請求項26乃至請求項29のいずれか1項に記載のウ
    ェハ処理方法。
  31. 【請求項31】 前記処理液としてエッチング液を用い
    て、前記ウェハをエッチングすることを特徴とする請求
    項26乃至請求項30のいずれか1項に記載のウェハ処
    理方法。
  32. 【請求項32】 前記処理液としてエッチング液を用い
    て、多孔質シリコン層を有するウェハをエッチングする
    ことを特徴とする請求項26乃至請求項30のいずれか
    1項に記載のウェハ処理方法。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載のウェハ処理方法を
    工程の一部に適用して半導体基体を製造することを特徴
    とする半導体基体の製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項1乃至請求項17のいずれか1
    項に記載のウェハ処理装置を用いてウェハを処理するこ
    とを特徴とするウェハ処理方法。
  35. 【請求項35】 請求項1乃至請求項17のいずれか1
    項に記載のウェハ処理装置を用いて、ウェハに形成され
    た特定の層をエッチングすることを特徴とするウェハ処
    理方法。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載のウェハ処理方法を
    工程の一部に適用して半導体基体を製造することを特徴
    とする半導体基体の製造方法。
  37. 【請求項37】 超音波を供給しながらウェハを処理す
    るウェハ処理方法であって、 ウェハの全体を処理液中に浸漬し該ウェハに作用する超
    音波の強度を変化させながら処理することを特徴とする
    ウェハ処理方法。
  38. 【請求項38】 超音波を供給しながらウェハを処理す
    るウェハ処理方法であって、 ウェハの全体を処理液中に浸漬し該ウェハを運動させな
    がら処理することを特徴とするウェハ処理方法。
  39. 【請求項39】 超音波を供給しながらウェハを処理す
    るウェハ処理方法であって、 ウェハの全体を処理液中に浸漬し該ウェハを揺動させな
    がら処理することを特徴とするウェハ処理方法。
  40. 【請求項40】 超音波を供給しながらウェハを処理す
    るウェハ処理方法であって、 ウェハの全体を処理液中に浸漬し、超音波の振動面を横
    切るように該ウェハを揺動させながら処理することを特
    徴とするウェハ処理方法。
  41. 【請求項41】 超音波を供給しながらウェハを処理す
    るウェハ処理方法であって、 ウェハの全体を処理液中に浸漬すると共に超音波の振動
    面に対して略垂直に支持し、超音波の振動面を横切るよ
    うに該ウェハを揺動させながら処理することを特徴とす
    るウェハ処理方法。
  42. 【請求項42】 超音波を供給しながらウェハを処理す
    るウェハ処理方法であって、 ウェハの全体を処理液中に浸漬すると共に超音波の振動
    面に対して略平行に支持し、超音波の振動面を横切るよ
    うに該ウェハを揺動させながら処理することを特徴とす
    るウェハ処理方法。
  43. 【請求項43】 半導体基体の製造方法であって、 第1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層
    を形成する工程と、 非多孔質層を挟むようにして第1の基体と別途用意した
    第2の基体とを貼り合わせる工程と、 貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
    基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、 多孔質層が表出した第2の基体をエッチング液中に完全
    に浸漬した状態で超音波を供給して多孔質層をエッチン
    グして第2の基体表面を表出させるエッチング工程と、 を含み、前記エッチング工程において、第2の基体に作
    用する超音波の強度を変化させることを特徴とする半導
    体基体の製造方法。
  44. 【請求項44】 半導体基体の製造方法であって、 第1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層
    を形成する工程と、 非多孔質層を挟むようにして第1の基体と別途用意した
    第2の基体とを貼り合わせる工程と、 貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
    基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、 多孔質層が表出した第2の基体をエッチング液中に完全
    に浸漬した状態で超音波を供給して多孔質層をエッチン
    グして第2の基体表面を表出させるエッチング工程と、 を含み、前記エッチング工程において、第2の基体を運
    動させることを特徴とする半導体基体の製造方法。
  45. 【請求項45】 半導体基体の製造方法であって、 第1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層
    を形成する工程と、 非多孔質層を挟むようにして第1の基体と別途用意した
    第2の基体とを貼り合わせる工程と、 貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
    基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、 多孔質層が表出した第2の基体をエッチング液中に完全
    に浸漬した状態で超音波を供給して多孔質層をエッチン
    グして第2の基体表面を表出させるエッチング工程と、 を含み、前記エッチング工程において、第2の基体を揺
    動させることを特徴とする半導体基体の製造方法。
  46. 【請求項46】 半導体基体の製造方法であって、 第1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層
    を形成する工程と、 非多孔質層を挟むようにして第1の基体と別途用意した
    第2の基体とを貼り合わせる工程と、 貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
    基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、 多孔質層が表出した第2の基体をエッチング液中に完全
    に浸漬した状態で超音波を供給して多孔質層をエッチン
    グして第2の基体表面を表出させるエッチング工程と、 を含み、前記エッチング工程において、超音波の振動面
    を横切るように第2の基体を揺動させることを特徴とす
    る半導体基体の製造方法。
  47. 【請求項47】 半導体基体の製造方法であって、 第1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層
    を形成する工程と、 非多孔質層を挟むようにして第1の基体と別途用意した
    第2の基体とを貼り合わせる工程と、 貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
    基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、 多孔質層が表出した第2の基体をエッチング液中に完全
    に浸漬すると共に超音波の振動面に対して略垂直に支持
    した状態で超音波を供給して多孔質層をエッチングして
    第2の基体表面を表出させるエッチング工程と、 を含み、前記エッチング工程において、超音波の振動面
    を横切るように第2の基体を揺動させることを特徴とす
    る半導体基体の製造方法。
  48. 【請求項48】 半導体基体の製造方法であって、 第1の基体の表面に形成された多孔質層上に非多孔質層
    を形成する工程と、 非多孔質層を挟むようにして第1の基体と別途用意した
    第2の基体とを貼り合わせる工程と、 貼り合わせてなる基体より第1の基体を除去して第2の
    基体上に多孔質層を表出させる除去工程と、 多孔質層が表出した第2の基体をエッチング液中に完全
    に浸漬すると共に超音波の振動面に対して略平行に支持
    した状態で超音波を供給して多孔質層をエッチングして
    第2の基体表面を表出させるエッチング工程と、 を含み、前記エッチング工程において、超音波の振動面
    を横切るように第2の基体を揺動させることを特徴とす
    る半導体基体の製造方法。
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