JPH10228970A - 回転コネクタ - Google Patents

回転コネクタ

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Publication number
JPH10228970A
JPH10228970A JP9029901A JP2990197A JPH10228970A JP H10228970 A JPH10228970 A JP H10228970A JP 9029901 A JP9029901 A JP 9029901A JP 2990197 A JP2990197 A JP 2990197A JP H10228970 A JPH10228970 A JP H10228970A
Authority
JP
Japan
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flat cable
case
guide ring
rotary connector
outer case
Prior art date
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Pending
Application number
JP9029901A
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English (en)
Inventor
Toshio Osawa
俊夫 大澤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のステアリング装置等に使用される回
転コネクタに関し、信頼性が高く騒音の低減化が図れる
回転コネクタを提供することを目的とする。 【解決手段】 フラットケーブル5を案内する部品を樹
脂製のガイドリング6とすることによって質量を小さく
し、内側ケース3または外側ケース1との衝突音を小さ
くでき、さらに、内側ケース3の回転による外側ケース
1の内周へのフラットケーブル5巻き付け終了時点か
ら、さらに内側ケース3が回転しても内側ケース3とガ
イドリング6が共に回転する構成にしたため、フラット
ケーブル5がガイドリング6の外周面に巻き付けられて
回転範囲の余裕が確保できて破損を防げるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のステアリン
グ装置等に使用され、外側ケースと相対的に回転可能な
内側ケースとを可撓性を有するフラットケーブルを利用
して電気的接続を行う際に使用される回転コネクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の回転コネクタは、トータル
コストに占める可撓性を有するフラットケーブルの割合
が高いため、必要とされるフラットケーブルの長さを短
くしてコストの低減化を図るようにしたものが、特開平
4−310445号公報に提案されている。
【0003】図12は上記特許公報に開示された回転コ
ネクタの概略構造を示す平面図であり、同図に示すよう
に、外側ケース51に対して内側ケース52が回動自在
に装着され、外側ケース51と内側ケース52との間に
形成されるリング状の空間部55内には可撓性を有する
フラットケーブル57が収納されている。このフラット
ケーブル57は外側ケース51と内側ケース52にそれ
ぞれの端部が固定されて外部に導出されると共に、空間
部55内で外側ケース51の外筒と内側ケース52の内
筒とに巻回方向を逆向きにした状態で収納され、この巻
回方向が反転される位置がU字状の反転部57Aとなっ
ている。
【0004】さらに、上記空間部55には、その周方向
に沿って連結部材54によって連結された複数個のロー
ラ53が配置されており、フラットケーブル57の反転
部57Aはローラ53Aに沿って反転するようにガイド
されている。
【0005】このように構成された回転コネクタにおい
て、例えば内側ケース52の反時計方向に回転すると、
フラットケーブル57の反転部57A、および連結部材
54に連結されたローラ53も空間部55の周方向に移
動し、フラットケーブル57の巻回状態は外側ケース5
1の外筒内面側が多くなった巻戻し状態となる。
【0006】さらに、内側ケース52を時計方向に回転
すると、フラットケーブル57の反転部57A、および
連結部材54に連結されたローラ53も同方向に移動
し、フラットケーブル57の巻回状態は内側ケース52
の内筒外面側に多く巻かれた巻き締め状態となるように
構成されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回転コネクタにおいては、可撓性を有するフラット
ケーブル57の周方向への動きを規制するための、連結
部材54によって連結された複数個のローラ53の質量
が大きく、外部または自動車からの振動によりフラット
ケーブル57と内側ケース52または外側ケース51と
の衝突音が大きく、自動車内に異音となって聞こえると
いう課題があった。
【0008】また、自動車のステアリング装置等に装着
される前に、手等により内側ケース52を反時計方向に
終端まで回転させると、図13に示すように内側ケース
52に固定されたフラットケーブル57の端部57B近
傍が反対方向に折り曲げられて折れてしまい、フラット
ケーブル57による電気的接続に支障を来すことがある
という課題があった。
【0009】本発明はこのような従来技術の課題を解決
するものであり、信頼性が高く、騒音の低減化が図れる
回転コネクタを安価に提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による回転コネクタは、リング状の空間内に配
置されてフラットケーブルを案内するガイド部材をフラ
ットケーブルの反転部が通過する切り欠き部を有したリ
ング状に形成し、その内周と内側ケース内筒外周とのク
リアランスよりも、その外周と外側ケース外筒内周との
クリアランスの方を大きくした樹脂製のガイドリングと
したものである。
【0011】この本発明により、ガイドリングの質量を
小さくすることができて衝突音を低減できるとともに、
外側ケース外筒内周に巻き付ける最終巻き戻し状態にお
けるフラットケーブルの破損も防ぐことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、円筒状の外側ケースと、この外側ケース内に相対的
に回転可能に収容された内筒を有する内側ケースと、上
記内側ケースと外側ケース間に形成される空間内にU字
状の反転部を介して上記内側ケース外周と外側ケース内
周に逆向きに巻回されるように収納された可撓性を有す
るフラットケーブルと、弾性を有する樹脂により薄肉の
リング状に形成されて上記空間内に収容され、その内周
と内側ケースの内筒外周とのクリアランスよりも、その
外周と外側ケース内周とのクリアランスが大きく、上記
フラットケーブルの反転部が通過する切り欠き部を有す
るガイドリングからなる構成の回転コネクタとしたもの
であり、フラットケーブルを案内する部分を樹脂製のガ
イドリングとすることによって質量を小さくし、内側ケ
ースまたは外側ケースとの衝突音を小さくできるという
作用を有する。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、フラットケーブルの反転部が通過するガ
イドリングの切り欠き部の端部を大径の円形ガイド部と
した構成のものであり、従来のローラ部の役目であるフ
ラットケーブル反転部の反転動作をスムーズにするガイ
ド部を一体に備えることができるという作用を有する。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、ガイドリング内周の対向した二ヵ
所から内方に突出した弾性舌片を設けると共に、内側ケ
ース内筒外周に一個の凹部を設けることにより、ガイド
リングの回転方向を規制するラチェット機構を構成した
ものであり、内側ケースの回転による外側ケースの内周
へのフラットケーブル巻き付け終了時点から、さらに内
側ケースが回転されても内側ケースとガイドリングが共
に回転されることにより、フラットケーブルがガイドリ
ングの外周面に巻き付けられることによって回転範囲の
余裕が確保できるので、フラットケーブルの長さを短縮
でき、低コスト化が図れるという作用を有する。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、フラットケーブル
の長手方向に配設する複数本の金属線のうち、少なくと
も1本を高弾力性の金属線で構成したものであり、フラ
ットケーブルの弾力性が大きくなって外側ケースの内周
への密着性が増し、ガイドリングの外周面側へ移動する
ことを防ぐことができてフラットケーブルのスムーズな
整列・移動を実現できるという作用を有する。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の発明において、フラットケーブル
が膨張係数の異なる二つの樹脂シートを複数本の金属線
の表裏にラミネート加工により貼着して構成したもので
あり、フラットケーブル単体で外方への巻き癖がついて
いるので、この巻き癖による外側ケースの内周への押圧
力が発生し、ガイドリングが外周面側へ移動することが
なくなるのでフラットケーブルのスムーズな整列・移動
を実現できるという作用を有する。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一つに記載の発明において、ガイドリングを弾
力性を有する樹脂シートを折曲げ形成したものであり、
ガイドリングを安価に形成できると共に、質量も小さく
できるという作用を有する。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項6記載の
発明において、ガイドリングの切り欠き部端部の円形ガ
イド部の先端を直線状に延長して帯状部を設け、この帯
状部を外側ケースの内周に沿って配設することにより、
フラットケーブルを外側ケース内周に押し付けるように
したものであり、帯状部でフラットケーブルを外側ケー
スの内周へ押圧し、フラットケーブルのスムーズな整列
・移動を実現できるという作用を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図11を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態によ
る回転コネクタの要部を示す平面図、図2は図1のA−
A線における断面図、図3は同フラットケーブルの一部
を破断して示す分解斜視図である。
【0020】同図において、1は円筒状の外側ケースで
あり、この外側ケース1の開口部に蓋をする円板状の蓋
部2により形成される円筒状の空間部4内に内筒3Aを
有する内側ケース3が回転可能に収容されており、これ
ら外側ケース1の外筒内面と内側ケース3の内筒3Aと
の間に形成される円筒状の空間部4内には可撓性を有す
るフラットケーブル5が収納されている。これらフラッ
トケーブル5の外側端部5Aは外側ケース1の外筒に、
内側端部5Bは内側ケース3の内筒3Aにそれぞれ固定
されて外部に導出されると共に、空間部4内で外側ケー
ス1の外筒と内側ケース3の内筒3Aとに巻回方向を逆
向きにした状態で収納され、この巻回方向が反転される
位置はU字状の反転部5Cとなっている。
【0021】また、上記空間部4には、その周方向に沿
って弾性を有する樹脂からなる薄肉のリング状で、その
内周と内側ケース3の内筒3A外周とりクリアランスよ
りも、その外周と外側ケース1の外筒内周とのクリアラ
ンスが大きく、フラットケーブル5の反転部5Cが通過
する切り欠き部6Aを有するガイドリング6が収容さ
れ、このガイドリング6の切り欠き部6Aの端部にはフ
ラットケーブル5の反転部5Cをガイドする大径の円形
ガイド部6Bが形成されている。
【0022】そして、フラットケーブル5は図4に示す
ように一対の樹脂シート5F,5G(例えば、ポリエチ
レンテレフタレート)間に長手方向に平行な3本の銅材
8A,8B,8Cを導体としてラミネート加工にて貼着
されたものであり、内側端部5Bは内側リード線5Dに
より、外側端部5Aは外側リード線5Eによってハンド
ル部側(図示せず)と車両側間(図示せず)と導通され
ている。
【0023】次に、この回転コネクタの動作について図
5により説明する。まず、図5(a)に示す回転コネク
タの内側ケース3を時計方向Aに回転すると、フラット
ケーブル5の反転部5C、およびガイドリング6とも空
間部4の周方向に移動し、フラットケーブル5の巻回状
態は外側ケース1の外筒内面側が多くなった巻戻し状態
となる。
【0024】また、図5(b)に示す回転コネクタの内
側ケース3を半時計方向Bに回転すると、フラットケー
ブル5の反転部5C、およびガイドリング6とも空間部
4の周方向に移動し、フラットケーブル5の巻回状態は
内側ケース3の内筒3A外周面側に多く巻かれた巻き締
め状態となる。
【0025】なお、可撓性を有するフラットケーブル5
の一対の樹脂シートの間に、ラミネート加工にて貼着さ
れる3本の導体のうち少なくとも1本を高弾力性の導体
で構成、例えば、2本を銅材とし、1本を銅材より高弾
力性のリン青銅材を用いることにより、3本の銅材を用
いたものよりもさらにフラットケーブル5の弾力性が大
きくなって、外側ケース1の外筒内面への密着性が増
し、ガイドリング6の外周面側へ移動することを防ぐこ
とができて、フラットケーブル5のスムーズな整列・移
動を実現できるものである。
【0026】さらに、ガイドリング6のフラットケーブ
ル5との接触面に摩擦係数を小さくする接触面の形状、
摩擦係数の小さい材質、あるいはフラットケーブル5と
接触するガイドリング6の面にフッ素などを含む摩擦係
数の小さい材料をコーティングすることにより、摩擦を
小さくし、フラットケーブル5のスムーズな整列・移動
をできるものである。
【0027】(実施の形態2)図6は本発明の第2の実
施の形態による回転コネクタに使用されるフラットケー
ブルの部分断面斜視図であり、本実施の形態において、
上記実施の形態1で説明した構成部分と同じ部分につい
ては同じ符号を付して説明を省略する。
【0028】図6(a)に示すように可撓性を有するフ
ラットケーブル11が、膨張係数の異なる二つの樹脂シ
ートを、膨張係数の大きい樹脂シートが外側となるよう
に、例えば、一方(外側)をポリエチレンテレフタレー
トの樹脂シート11Aとし、他方をこれよりも膨張係数
の小さいポリイミドの樹脂シート11Bで構成すること
により、ラミネート加工にて貼着される際に負荷される
温度領域(120℃)からの冷却過程で一方の樹脂シー
ト11A側に巻き癖が得られる。
【0029】これにより、図6(b)に示すようにフラ
ットケーブル11単体で外方への巻き癖がつき、この巻
き癖による外側ケース1の外筒内面への押圧力が発生
し、ガイドリング6の外周面側へ移動することが無くな
るので、フラットケーブル11のスムーズな整列・移動
を実現できるものである。
【0030】(実施の形態3)図7は本発明の第3の実
施の形態による回転コネクタの要部を示す平面図であ
り、本実施の形態においても上記実施の形態1で説明し
た構成部分と同じ部分については同じ符号を付して説明
を省略する。
【0031】同図に示すように、ガイドリング12の内
周の対向した二ヵ所から内方に突出した弾性舌片12E
を設けると共に、内側ケース13の内筒13A外周に一
個の凹部13Bを設けることにより、ガイドリング12
の回転方向を規制するラチェット機構を構成したもので
ある。
【0032】このような構成にすることにより、図8
(a)に示すように、回転コネクタの内側ケース13を
時計方向Aに回転すると、フラットケーブル5の反転部
5C、およびガイドリング12も空間部4の周方向に移
動し、フラットケーブル5の巻回状態は外側ケース1の
外筒内面側が多くなった巻戻し状態となる。この時、内
側ケース13の内筒13A外周面に巻回されたフラット
ケーブル5が無くなった時に現れる凹部13Bに、上記
ガイドリング12の弾性舌片12Eが挿入係合される。
【0033】そして、図8(b)に示す回転コネクタの
内側ケース13を、さらに時計方向Aに回転すると、内
側ケース13の凹部13Bに弾性舌片12Eが挿入係合
されたガイドリング12も時計方向に回転し、これによ
って外側ケース1の外筒内面側に巻回されたフラットケ
ーブル5はガイドリング12の外周面に巻き付けられる
ようになる。
【0034】この時、外側ケース1の外周内径を100
mm、ガイドリング12の大径の円形ガイド部12B以外
の外径を65mm、フラットケーブル5の厚みを0.15
mmとすると、図8(a)の状態から図8(b)の状態ま
での間に、さらに内側ケース13を約1.5回転させる
ことができる(なお、従来技術では図8(a)までの回
転しかできない。)。
【0035】従って、本回転コネクタが使用される自動
車のステアリング部の回転範囲は通常5回転必要である
ので、これを考慮すると従来技術のフラットケーブル長
の約70%(3.5/5.0)の短いフラットケーブル
5の長さで従来のものと同等の機能を実現できることに
なる。
【0036】また、内側ケース13を時計方向Aへ回転
させ、回転の終端ではフラットケーブル5の内側端部5
B近傍は図8(a)に示すようにガイドリング12の大
径の円形ガイド部12Bに沿うため、従来技術のような
フラットケーブルの端部が折れてしまう等の問題は生じ
ないものである。
【0037】(実施の形態4)図9は本発明の第4の実
施の形態による回転コネクタに使用されるガイドリンク
の斜視図であり、本実施の形態においても上記実施の形
態1および2で説明した構成部分と同じ部分についは同
じ符号を付して説明を省略する。
【0038】同図において、ガイドリング14は弾力性
を有する樹脂シート(例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート)を折曲げ加工して構成したものであり、樹脂成形
等で形成する場合等に比較してガイドリング14を安価
に形成できると共に、質量を小さくできるものである。
【0039】ここで、ガイドリング14の切り欠き部1
4Aを連結するフック14Fは、ガイドリング14が樹
脂シートにより形成されることにより剛性が小さくなる
ために、内側ケース3の内筒3A外周に巻回されたフラ
ットケーブル5が広がる力によってガイドリング14の
切り欠き部14Aが広がることを防ぐために設けたもの
である。
【0040】(実施の形態5)図10は本発明の第5の
実施の形態による回転コネクタの要部を示す平面図、図
11は同ガイドリングの斜視図であり、本実施の形態に
おいても上記実施の形態1,2および4で説明した構成
部分と同じ部分については同じ符号を付して説明を省略
する。
【0041】同図において、ガイドリング15は弾力性
を有する樹脂シート(例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート)により形成され、切り欠き部15A端部の円形ガ
イド15B先端を直線状に延長した帯状部15Gを、外
側ケース1の外筒内周に沿って配し、この帯状部15G
でフラットケーブル5を外側ケース1の外周内面に押し
付けるようにしたものである。
【0042】これにより、上記実施の形態1および2に
て説明したようなフラットケーブル5に高弾力性または
巻き癖を設け、外側ケース1の外周内面への密着性また
は押圧力を用いなくても、フラットケーブル5のスムー
ズな整列・移動を実現できるものである。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転コネ
クタのフラットケーブルを案内する部分を樹脂製のガイ
ドリングとすることによって質量を小さくし、内側ケー
スまたは外側ケースとの衝突音を小さくできるという効
果を有するものである。
【0044】また、内側ケースの回転による外側ケース
の内周へのフラットケーブル巻き付け終了時点から、さ
らに内側ケースが回転されても内側ケースとガイドリン
グが共に回転されることにより、フラットケーブルがガ
イドリングの外周面に巻き付けられることにより回転範
囲の余裕が確保できるので、フラットケーブルの破損を
防ぐことができると共に、フラットケーブルの長さを短
縮でき、高信頼性で低コスト化が図れるという効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回転コネクタ
の要部を示す平面図
【図2】図1のA−A線における断面図
【図3】同フラットケーブルの一部を破断して示す分解
斜視図
【図4】同フラットケーブルの部分断面斜視図
【図5】(a)同内側ケースを時計方向に回転した状態
を示す平面図 (b)同内側ケースを半時計方向に回転した状態を示す
平面図
【図6】(a)本発明の第2の実施の形態による回転コ
ネクタのフラットケーブルの部分断面斜視図 (b)同フラットケーブルに巻き癖がついた状態を示す
部分断面斜視図
【図7】本発明の第3の実施の形態による回転コネクタ
の要部を示す平面図
【図8】(a)同内側ケースを時計方向に回転した状態
を示す平面図 (b)同内側ケースをさらに時計方向に回転した状態を
示す平面図
【図9】本発明の第4の実施の形態による回転コネクタ
のガイドリングの斜視図
【図10】本発明の第5の実施の形態による回転コネク
タの要部を示す平面図
【図11】同ガイドリングの斜視図
【図12】従来の回転コネクタの概略構造を示す平面図
【図13】同内側ケースを半時計方向に終端まで回転し
た状態を示す平面図
【符号の説明】
1 外側ケース 2 蓋部 3 内側ケース 3A 内筒 4 空間部 5 フラットケーブル 5A 外側端部 5B 内側端部 5C 反転部 5D 内側リード線 5E 外側リード線 5F,5G 樹脂シート 6 ガイドリング 6A 切り欠き部 6B 円形ガイド部 8A,8B,8C 銅材 11 フラットケーブル 11A,11B 樹脂シート 12 ガイドリング 12B ガイド部 12E 弾性舌片 13 内側ケース 13A 内筒 13B 凹部 14 ガイドリング 14A 切り欠き部 14F フック 15 ガイドリング 15A 切り欠き部 15G 帯状部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、円筒状の外側ケースと、この外側ケース内に相対的
に回転可能に収容された内筒を有する内側ケースと、上
記内側ケースと外側ケース間に形成される空間内にU字
状の反転部を介して上記内側ケース外周と外側ケース内
周に逆向きに巻回されるように収納された可撓性を有す
るフラットケーブルと、樹脂により薄肉のリング状に形
成されて上記空間内に収容され、その内周と内側ケース
の内筒外周とのクリアランスよりも、その外周と外側ケ
ース内周とのクリアランスが大きく、上記フラットケー
ブルの反転部が通過する切り欠き部を有するガイドリン
グからなる構成の回転コネクタとしたものであり、フラ
ットケーブルを案内する部分を樹脂製のガイドリングと
することによって質量を小さくし、内側ケースまたは外
側ケースとの衝突音を小さくできるという作用を有す
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、ガイドリング内周の対向した二ヵ
所から内方に突出した弾性舌片を設けると共に、内側ケ
ース内筒外周に少なくとも一個の凹部を設けることによ
り、ガイドリングの回転方向を規制するラチェット機構
を構成したものであり、内側ケースの回転による外側ケ
ースの内周へのフラットケーブル巻き付け終了時点か
ら、さらに内側ケースが回転されても内側ケースとガイ
ドリングが共に回転されることにより、フラットケーブ
ルがガイドリングの外周面に巻き付けられることによっ
て回転範囲の余裕が確保できるので、フラットケーブル
の長さを短縮でき、低コスト化が図れるという作用を有
する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の発明において、フラットケーブル
が膨張係数の異なる二つの樹脂シートを複数本の金属線
の表裏にラミネート加工により貼着して構成されたもの
であり、フラットケーブル単体で外方への巻き癖がつい
ているので、この巻き癖による外側ケースの内周への押
圧力が発生し、ガイドリングが外周面側へ移動すること
がなくなるのでフラットケーブルのスムーズな整列・移
動を実現できるという作用を有する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一つに記載の発明において、ガイドリングが樹
脂シートを折曲げ形成されたものであり、ガイドリン
グを安価に形成できると共に、質量も小さくできるとい
う作用を有する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また、上記空間部4には、その周方向に沿
て樹脂からなる薄肉のリング状で、その内周と内側ケ
ース3の内筒3A外周とクリアランスよりも、その外
周と外側ケース1の外筒内周とのクリアランスが大き
く、フラットケーブル5の反転部5Cが通過する切り欠
き部6Aを有するガイドリング6が収容され、このガイ
ドリング6の切り欠き部6Aの端部にはフラットケーブ
ル5の反転部5Cをガイドする大径の円形ガイド部6B
が形成されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】同図に示すように、ガイドリング12の内
周の対向した二ヵ所から内方に突出した弾性舌片12E
を設けると共に、内側ケース13の内筒13A外周に
なくとも一個の凹部13Bを設けることにより、ガイド
リング12の回転方向を規制するラチェット機構を構成
したものである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】同図において、ガイドリング14は樹脂シ
ート(例えば、ポリエチレンテレフタレート)を折曲げ
加工して構成したものであり、樹脂成形等で形成する場
合等に比較してガイドリング14を安価に形成できると
共に、質量を小さくできるものである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】同図において、ガイドリング15は樹脂シ
ート(例えば、ポリエチレンテレフタレート)により形
成され、切り欠き部15A端部の円形ガイド15B先端
を直線状に延長した帯状部15Gを、外側ケース1の外
筒内周に沿って配し、この帯状部15Gでフラットケー
ブル5を外側ケース1の外周内面に押し付けるようにし
たものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の外側ケースと、この外側ケース
    内に相対的に回転可能に収容された内筒を有する内側ケ
    ースと、上記内側ケースと外側ケース間に形成される空
    間内にU字状の反転部を介して上記内側ケース外周と外
    側ケース内周に逆向きに巻回されるように収納された可
    撓性を有するフラットケーブルと、弾性を有する樹脂に
    より薄肉のリング状に形成されて上記空間内に収容さ
    れ、その内周と内側ケースの内筒外周とのクリアランス
    よりも、その外周と外側ケース内周とのクリアランスが
    大きく、上記フラットケーブルの反転部が通過する切り
    欠き部を有するガイドリングからなる回転コネクタ。
  2. 【請求項2】 フラットケーブルの反転部が通過するガ
    イドリングの切り欠き部の端部を大径の円形ガイド部と
    した請求項1記載の回転コネクタ。
  3. 【請求項3】 ガイドリング内周の対向した二ヵ所から
    内方に突出した弾性舌片を設けると共に、内側ケース内
    筒外周に一個の凹部を設けることにより、ガイドリング
    の回転方向を規制するラチェット機構を構成した請求項
    1または2記載の回転コネクタ。
  4. 【請求項4】 フラットケーブルの長手方向に配設する
    複数本の金属線のうち、少なくとも1本を高弾力性の金
    属線で構成した請求項1〜3のいずれか一つに記載の回
    転コネクタ。
  5. 【請求項5】 フラットケーブルが膨張係数の異なる二
    つの樹脂シートを複数本の金属線の表裏にラミネート加
    工により貼着して構成したものである請求項1〜4のい
    ずれか一つに記載の回転コネクタ。
  6. 【請求項6】 ガイドリングを弾力性を有する樹脂シー
    トを折曲げ形成したものである請求項1〜5のいずれか
    一つに記載の回転コネクタ。
  7. 【請求項7】 ガイドリングの切り欠き部端部の円形ガ
    イド部の先端を直線状に延長して帯状部を設け、この帯
    状部を外側ケースの内周に沿って配設することにより、
    フラットケーブルを外側ケース内周に押し付けるように
    した請求項6記載の回転コネクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1149739A2 (en) * 2000-04-14 2001-10-31 Niles Parts Co., Ltd. Rotary connector
CN102694325A (zh) * 2012-05-30 2012-09-26 北京朗视仪器有限公司 一种用于旋转结构中的线缆连接装置

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