JPH10228537A - 画素面積計算装置 - Google Patents

画素面積計算装置

Info

Publication number
JPH10228537A
JPH10228537A JP9029283A JP2928397A JPH10228537A JP H10228537 A JPH10228537 A JP H10228537A JP 9029283 A JP9029283 A JP 9029283A JP 2928397 A JP2928397 A JP 2928397A JP H10228537 A JPH10228537 A JP H10228537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
coordinate
area
edge
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9029283A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Wakayama
順彦 若山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9029283A priority Critical patent/JPH10228537A/ja
Publication of JPH10228537A publication Critical patent/JPH10228537A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はスキャンコンバージョンに際してア
ンチエリアシングのための面積計算を高速に実現する画
素面積計算装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 エッジDDA部101は、スキャンライ
ン単位に、前記図形のエッジとスキャンラインの上下境
界線との各交点の座標を算出する。該スキャンラインに
おいて、ライン初端面積部102により初端画素、ライ
ン終端面積部103により終端画素、104〜107に
より中間画素のそれぞれの面積が算出される。スキャン
ラインDDA部110は、前記エッジ部分にかかる画素
を走査するとともに走査中の画素を判別する。セレクタ
111は、判別結果に従って走査中の画素に対応する画
素面積を選択し、走査変換用の画素面積として出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータグラ
フィックスのアンチエリアシングを行うための画素面積
を計算する画素面積計算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータのCRT等の表示
装置ではドットの集まりとして図形や絵などの画像を表
示しているため、エイリアシングと呼ばれる不具合いが
発生する。エイリアシングには、斜め線が階段状のギザ
ギザ(ジャギーともいう)になること、ピクセルより小
さい形状が不正確になること、テクスチャーの模様の細
部が不正確になることなどがある。
【0003】コンピュータグラフィックスにおけるエイ
リアシングの発生を抑えるため、中間色や中間調を補う
ことによって滑らかに見えるように処理する技術がアン
チエイリアシングである。従来のアンチエリアシング法
は、『実践コンピュータグラフィックス』(日刊工業新
聞社)の第2章2.25及び2.26に記述されている
ように、基本的には大きく2つの方法にわかれている。
【0004】一つは、図2上段に示すように、ピクセル
をさらに細かい仮想的なサブピクセルに分割して図形を
描画し、平均化してピクセルに戻す方法である。分割数
は4、16等である。図2上段では、ピクセルを4分割
した仮想的なサブピクセル画面に、図形のエッジ部分2
02を描画した場合を示している。また、エッジ202
の右側が図形内部としている。この場合、各ピクセルの
輝度(中間調)は、ピクセル内部のサブピクセルの階調
値の単純平均あるいは重み付きの平均により求められ
る。その結果、図2下段のように、中間調のピクセルが
補われてギザギザが低減される。
【0005】もう一つは、描画すべき図形が直線や多角
形の場合に、ピクセル内にかかる図形の面積を計算し、
その割合に応じて中間調を得る方法がある。この方法
は、整数演算のみで直線描画を可能にしたBresenhamの
方法を変形することによって実現することができる。す
なわち、Bresenhamの方法にて直線を表すピクセルを1
つずつ決定し、これと同時に決定されたピクセルに隣接
するピクセルにかかる図形面積を計算することになる。
この結果も図2下段のようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術によれば、アンチエイリアシング処理を高速には実現
できないという問題があった。すなわち、前者の方法で
は、ピクセルを4あるいは16分割したサブピクセルに
対して描画することは計算量が膨大になってしまい、処
理時間がかかってしまうという問題があった。後者の方
法では、Bresenhamの方法によるピクセル決定と面積計
算とを交互に逐一行う必要があるため、処理速度の向上
が望めないという問題があった。
【0007】それゆえ、グラフィックスのスキャンコン
バージョン(走査変換)とアンチエイリアス処理とを1
フレーム時間内に行うことが困難だった。上記の課題に
鑑み本発明は、スキャンコンバージョンに際してアンチ
エリアシングのための面積計算を高速に実現する画素面
積計算装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の画素面積計算装置は、描画すべき画像の走
査変換に際して、描画すべき画像のエッジ部分が交差す
る画素について、画素面積に対して画像部分が占める面
積を計算する画素面積計算装置であって、スキャンライ
ン単位に、前記画像のエッジとスキャンラインに沿った
帯状の走査域の上下境界線との各交点の座標を算出する
座標算出手段と、該スキャンラインにおいて、算出され
た一方の交点を含む初端画素、算出された他方の交点を
含む終端画素、初端画素と終端画素との間に位置する中
間画素のそれぞれについて、画素に占める画像部分の面
積を算出する算出手段と、該スキャンラインにおいて前
記エッジ部分にかかる画素を走査するとともに、走査中
の画素が初端画素、終端画素、中間画素の何れであるか
を判別する判別手段と、判別結果に従って、算出手段の
算出結果のうち走査中の画素に対応する画素面積を選択
し、走査変換用の画素面積として出力する選択手段とを
備えている。この構成では、座標算出手段によりスキャ
ンラインにおけるエッジスパン(一方の交点から他の交
点まで)の部分が抽出され、当該エッジスパンに対して
算出手段により画素の種類毎に画像部分の面積が算出さ
れ、判別手段と選択手段により画素の走査に合わせて当
該画素の面積が得られる。
【0009】また、前記算出手段は、さらに一方の交点
と他方の交点との両者を含む平均画素について、画素に
占める画像部分の面積を算出し、判別手段は、さらに一
方の交点と他方の交点との両者が1つの画素に含まれる
場合には平均画素であると判別するように構成してもよ
い。さらに、前記算出手段は、座標算出手段に算出され
た一方の交点の座標と当該エッジの傾きとから初端画素
に占める画像部分の面積を算出する初端面積手段と、座
標算出手段に算出された他方の交点の座標と前記傾きと
から終端画素に占める画像部分の面積を算出する終端面
積手段と、初端画素に隣接する中間画素の初期面積を算
出する手段と、初期面積に、前記傾きを差分値として順
次加算することにより、各中間画素に占める画像部分の
面積を算出する中間面積手段とを有する構成としてもよ
い。
【0010】また、前記座標算出手段は、前記エッジ部
分の端点のX座標を、X座標初期値として保持するエッ
ジX座標初期値保持部と、前記エッジ部分の傾きの逆数
を、X座標差分値として保持するエッジX座標差分値保
持部と、スキャンライン毎に、前記エッジX座標初期値
に、前記エッジX座標差分値を順次加算することによ
り、前記画像のエッジとスキャンラインの前記下部境界
線との交点のX座標(以下現X座標と呼ぶ)を順次算出
する現X座標算出部と、現在のスキャンラインにおける
現X座標を遅延することにより、現スキャンラインの上
部境界線と前記エッジとの交点のX座標(以下前X座標
と呼ぶ)を保持する前X座標保持部と、現在のスキャン
ラインにおける現X座標と前X座標との大小を比較する
比較部と、比較結果に従って、小さい方を初端座標とし
て選択する初端選択部と、比較結果に従って、大きい方
を終端座標として選択する終端選択部とを有する構成と
してもよい。
【0011】さらに、前記比較部、初端選択部および終
端選択部の代わりに、エッジの傾きの正負に従って、ス
キャンラインにおける現X座標と前X座標とのうち小さ
い方を初端座標として選択する初端選択部と、エッジの
傾きの正負に従って、スキャンラインにおける現X座標
と前X座標とのうち大きい方を終端座標として選択する
終端選択部とを備えるようにしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、本発明の第1の実施形態にお
ける画素面積計算装置およびその周辺部分の構成を示す
ブロック図である。同図のように画素面積計算装置1
は、エッジDDA部101、ライン初端面積部102、
ライン終端面積部103、ライン中間面積初期部10
4、ライン中間面積差分部105、ライン中間面積部1
06、加算部107、ライン平均面積部108、ライン
全面積部109、スキャンラインDDA部110、セレ
クタ111から構成され、さらに周辺部分として画素値
決定部112、書き込み部113、フレームメモリ11
4を備え、2画面分のダブルバッファ構成のフレームメ
モリ114における非表示側の裏バッファに対して、1
フレーム時間内でスキャンコンバージョンと同時にアン
チエイリアス用の画素面積を算出するよう構成されてい
る。
【0013】エッジDDA部101は、描画すべき画像
例えばポリゴンなどの描画すべき図形のエッジ方向のD
DA(Digital Differencial Analiser)を行う。すな
わちエッジDDA部101は、図4(a)に示すよう
に、描画すべき図形のエッジ部分とスキャンラインの上
下境界線との各交点の座標を、DDAによりスキャンラ
イン毎に順次算出するとともに、当該エッジの傾きの絶
対値を算出する。図4(a)の例では、画面上の画素の
位置は、左上を原点とし1画素の縦横を1×1とした
(X,Y)座標で表される。X,Yは、それぞれ整数部
分と小数部分とからなる。この整数部分はピクセル境界
線を表し、例えば水平解像度が512画素の場合には9
ビット長である。小数部分はピクセル内の位置を表し、
例えば4ビット長である。同図(a)の場合、エッジD
DA部101は、スキャンラインnについては座標X1とX
2とを出力し、同様にn+1についてはX2とX3を、n+2につ
いてはX3とX4を順次出力して行く。以下、図4(b)に
示すようにスキャンラインの上下境界線とエッジとの交
点の座標のうち小さい方を初端(座標)又はIP、大きい
方を終端(座標)又はEP、エッジの傾きの絶対値をSLと
呼ぶ。また、初端を含む画素を初端画素、終端を含む画
素を終端画素、初端画素と終端画素との間の画素を中間
画素、初端と終端の両者を含む画素を平均画素、図形内
部の画素で図形のエッジが存在しない画素を全画素と呼
ぶ。さらに、初端画素、終端画素、中間画素、平均画
素、全画素それぞれに含まれる図形部分の面積をそれぞ
れ、単に初端画素の面積、終端画素の面積、中間画素の
面積、平均画素の面積、全画素の面積と略す。
【0014】ライン初端面積部102は、エッジDDA
部101から入力されるエッジの傾きの絶対値SLと初端
の座標IPとに基づいて、スキャンライン上の初端画素の
面積ACiniを(数1)に従って算出する。但し、fIPは初
端の座標IPの小数部分である。
【0015】
【数1】 この式は、スキャンラインに対して図5(a)のように
図形のエッジ401が交差している場合に、図5(b)
の拡大図に示すように画素403内の三角形の面積を表
している。ライン終端面積部103は、エッジDDA部
101から入力されるエッジの傾きの絶対値SLと前記座
標EPとに基づいて、スキャンライン上のエッジ終端画素
の面積ACtailを(数2)に従って算出する。但し、fEP
は終端の座標EPの小数部分である。
【0016】
【数2】 ライン中間面積初期部104は、エッジDDA部101
から入力されるエッジの傾きの絶対値SLと前記初端の座
標IPとに基づいて、スキャンライン上の中間画素の面積
計算に用いる初期値IACを(数3)に従って算出する。
【0017】
【数3】 この初期値IACは、図6(a)(b)に示すように最初
(初端画素の隣)の中間画素における図形面積から面積
SLを除いた部分の面積を意味し、正の値をとる場合と負
の値をとる場合とがあるが、何れにしても中間画素の面
積計算の基礎となる値である。
【0018】ライン中間面積差分部105は、エッジD
DA部101から入力されるエッジの傾きの絶対値SL
を、個々の中間画素の面積を計算するための差分値とし
て保持する。ライン中間面積部106及び加算部107
は、まず、(数4)に従って、ライン中間面積初期部1
04からの初期値IACにライン中間面積差分部105か
らの差分値SLを加算することにより最初の中間画素の面
積ACddaを算出し、次に、(数5)に従って、面積ACdda
に差分値SLを加算することにより、その隣の中間画素の
面積ACdda2を順次算出する。
【0019】
【数4】
【0020】
【数5】 ライン平均面積部108は、エッジDDA部101から
入力される初端の座標IPと終端の座標EPとに基づいて、
初端と終端とを含む平均画素の面積ACaveを(数6)に
従って算出する。
【0021】
【数6】 このACaveは、図5(c)、(d)に示すように図形の
エッジ部分がスキャンライン上の1画素を通過する場合
の面積である。ライン全面積部109は、全画素の面積
すなわち1を出力する。スキャンラインDDA部110
は、スキャンライン上の図形部分の画素のX座標を順次
指定する。その際、エッジDDA部101から入力され
る初端座標IP、終端座標EPとに基づいて、各画素毎に、
初端画素、中間画素、終端画素、平均画素、全画素の何
れであるかを示す種別情報を出力する。例えば、図5
(b)のスキャンラインの場合、種別情報は、画素40
3から407についてはそれぞれ初端、中間、中間、中
間、終端であることを示し、画素408以降は全画素で
あることを示す。なお同図では、図形の右側のエッジ部
分は図示していないが、同様に種別情報を出力するセレ
クタ111は、初端画素の面積、中間画素の面積、終端
画素の面積、平均画素の面積、画素の全面積のうち、ス
キャンラインDDA部110からの種別情報に対応する
面積を選択する。
【0022】画素値決定部112は、セレクタ111か
らの画素面積に比例した画素値(階調値、輝度値)を決
定する。例えば、16階調表示の場合、画素面積の小数
点以下4ビットをそのまま画素値としてもよい。この画
素値は、画素面積に比例しているのでエイリアスを低減
するになる。書き込み部113は、画素値決定部112
で決定された画素値を、フレームメモリ114に書き込
む。書き込み先の画素位置は、エッジDDA部101に
より指定されるスキャンライン(Y座標)、スキャンラ
インDDA部110に指定されるX座標で特定される。
【0023】フレームメモリ114は、2画面分のダブ
ルバッファ構成であり、表示側の表バッファと非表示側
の裏バッファとが交互に切り換えらる。表バッファは表
示装置(図外)の表示用に読み出され、裏バッファは、
スキャンコンバージョン用であり書き込み部113によ
り画素値が書き込まれる。図3は、エッジDDA部10
1及びスキャンラインDDA部110の詳細な構成を示
すブロック図である。
【0024】同図においてエッジDDA部101は、エ
ッジX座標初期値レジスタ300、エッジX座標差分値
レジスタ301、絶対値化部302、エッジX座標DD
A値レジスタ303、加算器304、現X座標レジスタ
305、前X座標レジスタ306、比較器307、初期
値セレクタ308、最終値セレクタ309からなる。エ
ッジX座標初期値レジスタ300は、描画すべき図形の
頂点の座標が入力され、そのX座標をエッジ部分のDD
A用の初期値として保持する。なお本実施形態では説明
を分かり易くするため、頂点の座標は画素境界線上にあ
る(小数部が0である)ものとする。
【0025】エッジX座標差分値保持部301は、描画
すべき図形のエッジ部分の傾きが入力され、その傾きの
逆数つまりY方向に1増加したときのX座標の差分値を
保持する。絶対値化部302は、描画すべき図形のエッ
ジ部分の傾きが入力され、その絶対値を、ライン初端面
積部102、ライン終端面積部103、ライン中間面積
初期部104、ライン中間面積差分部105、ライン平
均面積部108に出力する。
【0026】エッジX座標DDA値レジスタ303およ
び加算器304は、エッジX座標初期値レジスタ300
の初期値に、エッジX座標差分値保持部301の差分値
を順次加算することにより、スキャンライン毎に(エッ
ジDDA用のクロック毎に)画素境界線と描画すべき図
形のエッジ部分との交点のX座標(つまりエッジX座標
DDA値)を順次算出する。エッジX座標DDA値レジ
スタ303のエッジX座標DDA値は、頂点のX座標か
ら始まって、図4(a)の・・・X1、X2、X3、X4・・・
のように各X座標を表す。
【0027】現X座標レジスタ305は、エッジX座標
DDA値レジスタ303からのX座標を保持し、エッジ
DDA用クロック毎に更新する。つまりスキャンライン
下部境界線におけるエッジX座標DDA値(現X座標)
を小数部も含めて保持する。前X座標レジスタ306
は、現X座標レジスタ305の現X座標を遅延した値を
保持、すなわちエッジDDA用の1クロック前の現X座
標レジスタ305のX座標値を保持し、前記エッジDD
A用クロック毎に更新する。つまりスキャンライン上部
境界線におけるエッジX座標DDA値(前X座標)を小
数部も含めて保持する。
【0028】比較器307は、スキャンライン下部境界
線のエッジX座標と、スキャンライン上部境界線のエッ
ジX座標との大小関係を比較する。初期値セレクタ30
8は、スキャンライン下部境界線のエッジX座標と、ス
キャンライン上部境界線のエッジX座標とのうち、小さ
い方を選択して初端座標IPとして、ライン初端面積部1
02、ライン中間面積初期部104、ライン平均面積部
108に出力する。
【0029】最終値セレクタ309は、スキャンライン
下部境界線のエッジX座標と、スキャンライン上部境界
線のエッジX座標とのうち大きい方を選択して終端座標
EPとして、ライン終端面積部103、ライン平均面積部
108に出力する。また。図3におけるスキャンライン
DDA部110は、X初期値レジスタ310、X最終値
レジスタ311、スパンX座標DDA値レジスタ31
2、インクリメンタ313、初期値比較器314、最終
値比較器315、フラグ管理部316から構成される。
【0030】X初期値レジスタ310は、上記のエッジ
DDA用クロックの1クロック間、初期値セレクタ30
8からの初端座標をスキャンラインDDAの初期値とし
て保持する。X最終値レジスタ311は、上記のエッジ
DDA用クロックの1クロック間、最終値セレクタ30
9からの終端座標を保持する。この終端座標は、スキャ
ンラインDDAの最終値ではなく、スキャンラインDD
Aの区間(描画すべき図形がスキャンライン上に占める
区間であり、以下スパンと呼ぶ)内のアンチエイリアス
の対象となるエッジ部分の終端を表す。
【0031】スパンX座標DDA値レジスタ312およ
びインクリメンタ313は、スパンDDA用クロック毎
にスパン内の画素を順に指定して行く。具体的にはレジ
スタ312のスパンX座標DDA値は、IP、IP+1、IP+
2、IP+3・・・となる。ここでスパンDDA用クロック
は、上記のエッジDDA用クロックに対して、少なくと
も表示画面の水平画素数倍の周波数のクロックである。
【0032】初期値比較器314は、X初期値レジスタ
310のスキャンラインDDA初期値と、スパンX座標
DDA値レジスタ312のスパン座標DDA値とを比較
する。比較の結果、一致するときは1を不一致のときは
0を出力する。最終値比較器315は、X最終値レジス
タ311のエッジ終端座標と、スパンX座標DDA値レ
ジスタ312とを比較する。比較の結果、一致するとき
は1を不一致のときは0を出力する。
【0033】フラグ管理部316は、初期値比較器31
4、最終値比較器315の比較結果に基づいて、スパン
X座標DDA値レジスタ312のスパン座標DDA値が
示す画素の種別を判定しする。判定結果は、上記比較結
果と併せて種別情報としてセレクタ111に出力され
る。本実施形態では、種別情報は次のような4ビット
(b0-b3)フラグで表される。 b0-b3=0000:アイドル(いずれの画素でもない) b0-b3=1000:初端画素 b0-b3=0100:中間画素 b0-b3=0001:終端画素 b0-b3=1001:平均画素 b0-b3=0010:全画素 図7は、フラグ管理部316内部の動作論理を示すフラ
グの状態遷移図である。同図のおいてフラグの状態は、
上記のアイドル、初端、中間、終端、平均、全画素を表
す6種類ある。また[ ]内はフラグの値であり、矢線に
付された( )内は遷移条件を示している。図5(b)
に示したエッジ部分を例にとると、スパンX座標DDA
値レジスタ312のX座標が画素403を指すときは
(アイドルから)初端画素を示すフラグに遷移し、画素
404では(初端から)中間に、画素405、406で
は(中間から)中間に、画素407では(中間から)終
端に、画素408では(終端から)全画素に遷移するこ
とになる。
【0034】以上のように構成された本実施形態におけ
る画素面積計算装置について、その動作を説明する。図
8は、図5(b)に示したスキャンラインに対する画素
面積計算装置の動作タイミングを示すタイムチャートで
ある。エッジDDA部101では、初端座標IPと終端座
標EPとエッジの傾きの絶対値SLとを、エッジDDA用ク
ロックの1サイクル毎に初期値セレクタ308、最終値
セレクタ309から出力する。
【0035】今、同図のX2、X1が図5(b)の初端IP、
終端EPであるものとする。初端IP、終端EP、傾きSLに基
づいて、ライン初端面積部102、ライン終端面積部1
03は、図5(b)の初端画素403の面積、終端画素
407の面積それぞれを算出する。また、ライン中間面
積部106および加算器107は、スパンDDA用クロ
ックに従って初期値IAC、中間画素404、405、4
06の面積を順に算出する。
【0036】一方、スキャンラインDDA部110では
初期値比較器314、最終値比較器315の比較結果に
基づいてスパンX座標DDA値レジスタ312のX座標
が示す画素について、種別情報(フラグ)を出力する。
この種別情報に従って、セレクタ111は、当該画素の
面積を選択出力する。この面積に従って画素値決定部1
12によって当該画素の階調が決定され、書き込み部1
13によりフレームメモリ114に書き込まれる。その
結果、エッジ部のエイリアス(ジャギー)を低減した画
像を得ることができる。
【0037】なお、本実施例では、図4に示すような右
上がりの左エッジ(図形の左側のエッジ)部分の面積を
計算する例に説明したが、右下がりの左エッジである場
合にも本実施例の構成により画素面積を計算することが
できる。なぜなら、(数1)〜(数6)に示したよう
に、傾きSLの絶対値を用いて面積を計算しているの
で、図形の傾きの正負に関らないからである。
【0038】また、右上がりの右エッジ(図形の右側の
エッジ)部分の面積を計算する場合には、次のようにし
て計算することができる。すなわち、図1のブロック図
において、セレクタ111の後段に、1からセレクタ1
11の出力を減算する減算器を設ければ構成とすればよ
い。さらに、右下がりの右エッジ部分の面積についても
同様にして計算することができる。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2における画素面
積計算装置は、実施の形態1のエッジDDA部101の
内部構成の一部が異なる構成になっている。この点以外
は同じなので以下異なる点のみを説明する。
【0039】図9は、本実施の形態におけるエッジDD
A部101およびスキャンラインDDA部110の詳細
な構成を示すブロック図である。同図のエッジDDA部
101は、図3の比較器307が削除され、その代わり
に描画すべき図形エッジ部の傾きの符号ビットを初期値
セレクタ308、最終値セレクタ309の選択制御信号
としている点が異なっている。
【0040】すなわち初期値セレクタ308は、傾きが
正のとき現X座標レジスタ305のX座標を、負のとき
前X座標レジスタ306のX座標を選択する。最終値セ
レクタ309は、傾きが正のとき前X座標レジスタ30
6のX座標を、負のとき現X座標レジスタ305のX座
標を選択する。この構成によれば、実施の形態1におけ
る比較器307を削減することができるので、回路規模
をより低減することができる。 (実施の形態3)図10は、本発明の実施の形態3にお
ける画素面積計算装置およびその周辺部分を示すブロッ
ク図であり、図11(a)に示すような、1画素内に左
エッジと右エッジの両方が含まれる場合に、図形部分の
面積を計算するよう構成されている。
【0041】図10において、画素面積計算装置2は、
左エッジ面積算出部11、右エッジ面積算出部12、減
算器601、加算器602、減算器603とからなり、
周辺部分として画素値決定部112、書き込み部11
3、フレームメモリ114を有している。これらの構成
要素のうち、左エッジ面積算出部11および右エッジ面
積算出部12は、それぞれ実施の形態1の画素面積計算
装置1と同じである。また、画素値決定部112、書き
込み部113、フレームメモリ114は、実施の形態1
の同名の構成要素と同じである。以下、同じ点は説明を
省略し、異なる点を中心に説明する。
【0042】左エッジ面積算出部11は、図11(b)
に示すような面積Al、つまり左エッジによる画素面積
を計算する。右エッジ面積算出部12及び減算器601
は、図11(b)に示すような面積Ar、つまり右エッ
ジによる画素面積を計算する。減算器601は、1から
右エッジ面積算出部12の計算結果を減算している。
【0043】加算器602及び減算器603は、面積A
l、Arに基づいて図11(b)に示すような面積At
を計算する。この面積Atは、(数7)により求められ
る。(数7)を簡単化すれば(数8)になる。加算器6
02は(数7)におけるAl+Arを求める。さらに減
算器603はこの加算結果から1を減じて、面積Atを
求める。
【0044】
【数7】
【0045】
【数8】 以上の構成によれば、図11(a)に示すように1画素
の中に左エッジと右エッジの両者が存在する場合に、図
形部分の画素面積を正確かつ高速に計算することができ
る。 (実施の形態4)図12は、本発明の実施の形態4にお
ける画素面積計算装置の構成を示すブロック図である。
【0046】同図の画素面積計算装置3は、図形の頂点
が画素内部に存在する場合、言い換えれば、図形の頂点
X、Yが整数値でなく小数の値を持つ場合に、例えば図
13(a)に示すような画素901、902、903・
・・の図形部分が占める面積を計算するよう構成されて
いる。そのため画素面積計算装置3は、図1に示した画
素面積計算装置1に対して次の点が異なっている。すな
わち画素面積計算装置3は、図1のエッジDDA部10
1、ライン終端面積部103、ライン平均面積部10
8、ライン全面積部109の代わりに、エッジDDA部
131、ライン終端面積部133、ライン平均面積部1
38、ライン全面積部139がそれぞれ設けられ、新た
にバッファメモリ141と加算器142とが追加された
構成になっている。 以下、同じ構成要素は説明を省略
し、異なる構成要素を中心に説明する。
【0047】エッジDDA部131は、図1のエッジD
DA部101の機能に加えて、図13(b)に示すよう
に、図形の頂点が画素内の存在する場合には、その頂点
を境にスキャンラインを上下2つの新たなスキャンライ
ンに分割して、図13(c)、(d)に示すように分割
後の上のラインと下のラインのそれぞれに対して、エッ
ジDDAを行う。このとき、エッジDDA部131は、
分割後のスキャンラインの上下境界線とエッジの交点の
座標と当該ライン幅DYとを出力する。このライン幅D
Yは、分割されたラインにおける終端画素、平均画素、
全画素それぞれの面積計算に用いられる。
【0048】ライン終端面積部133は、ライン終端面
積部103の機能に加えて、分割後のラインにおける終
端画素の面積ACtailを(数9)に従って計算する。
【0049】
【数9】 ライン平均面積部138は、ライン平均面積部108の
機能に加えて、分割後のラインにおける平均画素の面積
ACaveを(数10)に従って計算する。
【0050】
【数10】 ライン全画素139は、ライン全面積部109の機能に
加えて、分割後のラインにおける全画素面積ACallを
(数11)に従って計算する。
【0051】
【数11】 (数9)〜(数11)によるライン終端面積、ライン平
均面積、ライン全面積は、実施の形態1の計算式を分割
後の各スキャンライン幅DYを基に補正したものであ
る。バッファメモリ141は、セレクタ111から出力
される各画素面積のうち、分割後の上のスキャンライン
における各画素面積を一時記憶するバッファである。
【0052】加算器142は、バッファメモリ141か
ら入力される分割後の上のスキャンラインにおける画素
面積と、セレクタ111から入力される下のスキャンラ
インにおける画素面積とを加算することにより、分割前
のスキャンラインにおける画素面積を得る。ただし、分
割されないスキャンラインについては、セレクタ111
からの画素面積をそのまま(0を加算して)出力する。
【0053】図14は、図12中のエッジDDA部13
1のより詳細な構成を示すブロック図である。同図のエ
ッジDDA部131は、図9に示したエッジDDA部1
01に比べて新たにY幅算出部151が追加された構成
となっているので、同じ点は説明を省略して異なる点を
中心に説明する。
【0054】Y幅算出部151は、分割後のスキャンラ
インについてY軸方向のスキャンライン幅DYを算出
し、エッジX座標差分値保持部301からの差分値とス
キャンライン幅DYとを乗算して加算器304に出力す
る。この乗算結果は、加算器304によりエッジX座標
DDA値レジスタ303のX座標DDA値と加算され
る。加算結果は、スキャンライン幅DYをもつ分割後の
スキャンラインのX座標DDA値を表す。このようにし
て、スキャンラインの有効幅が1より小さいスキャンラ
インに対してもX座標DDA値を正確に算出することが
できる。
【0055】図15は、図14中のY幅算出部151の
詳細な構成を示すブロック図である。Y幅算出部151
は、Y座標値レジスタ702、加算器703、Y更新点
レジスタ704、比較器705、セレクタ706、減算
器707、乗算器708とからなる。Y座標値レジスタ
702および加算器703は、スキャンラインを更新す
るたびに1ずつ増加させる。ただし、比較器705の比
較結果が一致するときは、スキャンラインの中に図形の
頂点が存在するので、加算器703は1回分の更新を停
止する。Y座標値レジスタ702は、スキャンラインを
示すY座標を保持する。
【0056】Y更新点レジスタ704は、図13(a)
に示すように、図形の頂点の座標(Y更新値)を保持す
る。Y更新点は図形の内部にあるので、整数部と小数部
とで表される。比較器705は、Y座標値レジスタ70
2からのY座標と、Y更新点レジスタ704からのY更
新点の整数部とを比較する。これによりスキャンライン
中にY更新点つまり図形の頂点が存在するか否かを検出
する。
【0057】減算器707は、Y更新点レジスタ704
からY更新値の小数部分を1から減算する。Y更新値の
小数部は図13(c)のように、分割後の上のスキャン
ライン幅DYを表すので、この減算結果は分割後の下の
スキャンライン幅DYを表す。セレクタ706は、比較
器705の比較結果が一致しない場合には、スキャンラ
イン幅として1を選択し、比較結果が一致する場合に
は、まず、Y更新点レジスタ704からのY更新値の小
数部を選択し、次に、減算器707の減算結果を選択す
る。つまり、図13(c)(d)のように、分割後の上
のスキャンライン幅DY、下のスキャンライン幅DYを
順次選択する。
【0058】乗算器708は、エッジX座標差分値保持
部301からのX座標差分値と、セレクタ706の出力
とを乗算する。これにより、分割後のスキャンラインに
対してはスキャンライン幅DYに応じたX座標DDA値
を得ることができる。以上のように構成された本実施形
態の画素面積計算装置について、その動作を説明する。
【0059】図13(a)は、図形(多角形)の頂点
X、Yが整数値でなく小数の値を持つ場合の頂点付近の
拡大図である。この時に一度に画素901、画素90
2、画素903の面積を求めることは困難である。そこ
で、本実施形態の画素面積計算装置3は、同図(b)に
示すように頂点をY更新点とし、スキャンラインをY更
新点の上の部分と下の部分に分割し、まず同図(c)に
示す分割後の上のスキャンラインについて、スキャンン
ライン幅DYの部分の各画素面積を計算する。計算され
た各画素面積は、バッファメモリ141に一時記憶され
る。
【0060】次に、画素面積計算装置3は、同図(d)
に示す分割後の下のスキャンンラインについても同様
に、当該スキャンライン幅DYの部分の各画素面積を計
算する。ただし、下のスキャンンラインにおける画素面
積算出時には、セレクタ111を介して出力される各画
素面積は、バッファメモリ141内の同じ画素内の画素
面積と加算される。つまり、上のスキャンラインと下の
スキャンラインとで個別に算出された画素面積が加算さ
れる。こうして、分割される元の有効幅1のスキャンラ
インにおける画素面積が得られる。
【0061】以上説明してきたように本実施形態では、
図形の頂点がスキャンラインの内部に存在する場合であ
っても、画素に占める図形部分の面積を正確かつ高速に
算出することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明の画素面積計算装置は、スキャン
ライン単位に、描画すべき画像のエッジとスキャンライ
ンに沿った帯状の走査域の上下境界線との各交点の座標
を算出する座標算出手段と、該スキャンラインにおい
て、算出された一方の交点を含む初端画素、算出された
他方の交点を含む終端画素、初端画素と終端画素との間
に位置する中間画素のそれぞれについて、画素に占める
画像部分の面積を算出する算出手段と、該スキャンライ
ンにおいて前記エッジ部分にかかる画素を走査するとと
もに、走査中の画素が初端画素、終端画素、中間画素の
何れであるかを判別する判別手段と、判別結果に従っ
て、算出手段の算出結果のうち走査中の画素に対応する
画素面積を選択し、走査変換用の画素面積として出力す
る選択手段とを備えている。この構成によれば、座標算
出手段によりスキャンラインにおけるエッジスパン(一
方の交点から他の交点まで)の部分が抽出され、当該エ
ッジスパンに対して算出手段により画素の種類毎に画像
部分の面積が算出され、判別手段と選択手段により画素
の走査に合わせて当該画素の面積が得られることになる
ので、スキャンコンバージョン(走査変換)時にリアル
タイムにアンチエリアシング用の画素面積を得ることが
できるという効果がある。
【0063】また、前記算出手段は、さらに一方の交点
と他方の交点との両者を含む平均画素について、画素に
占める画像部分の面積を算出し、判別手段は、さらに一
方の交点と他方の交点との両者が1つの画素に含まれる
場合には平均画素であると判別する構成としている。こ
の構成によれば、一方の交点と他方の交点との両者が1
つの画素に含まれる場合にも、アンチエイリアス用の画
素面積を高速に算出することができる。
【0064】さらに、前記算出手段は、座標算出手段に
算出された一方の交点の座標と当該エッジの傾きとから
初端画素に占める画像部分の面積を算出する初端面積手
段と、座標算出手段に算出された他方の交点の座標と前
記傾きとから終端画素に占める画像部分の面積を算出す
る終端面積手段と、初端画素に隣接する中間画素の初期
面積を算出する手段と、初期面積に、前記傾きを差分値
として順次加算することにより、各中間画素に占める画
像部分の面積を算出する中間面積手段とを有する構成と
している。この構成によれば、画像のエッジを含む画素
の種類毎に高速に画素面積を算出することができる。
【0065】また、前記座標算出手段は、前記エッジ部
分の端点のX座標を、X座標初期値として保持するエッ
ジX座標初期値保持部と、前記エッジ部分の傾きの逆数
を、X座標差分値として保持するエッジX座標差分値保
持部と、スキャンライン毎に、前記エッジX座標初期値
に、前記エッジX座標差分値を順次加算することによ
り、前記画像のエッジとスキャンラインの下部境界線と
の交点のX座標(以下現X座標と呼ぶ)を順次算出する
現X座標算出部と、現在のスキャンラインにおける現X
座標を遅延することにより、現スキャンラインの上部境
界線と前記エッジとの交点のX座標(以下前X座標と呼
ぶ)を保持する前X座標保持部と、現在のスキャンライ
ンにおける現X座標と前X座標との大小を比較する比較
部と、比較結果に従って、小さい方を初端座標として選
択する初端選択部と、比較結果に従って、大きい方を終
端座標として選択する終端選択部とを有する構成として
いる。この構成によれば、スキャンラインの端から端ま
でを走査するのではなく、初端座標から終端座標までの
部分、すなわちスキャンラインにおけるエッジスパンの
部分のみを抽出して、エッジ部分のみの画素面積の算出
を行うので、効率良く高速に画素面積を得ることができ
る。
【0066】さらに、前記比較部、初端選択部および終
端選択部の代わりに、エッジの傾きの正負に従って、ス
キャンラインにおける現X座標と前X座標とのうち小さ
い方を初端座標として選択する初端選択部と、エッジの
傾きの正負に従って、スキャンラインにおける現X座標
と前X座標とのうち大きい方を終端座標として選択する
終端選択部とを備える構成としている。この構成によれ
ば、エッジスパン部分の抽出、つまり初端座標と終端座
標の抽出を、より簡単な回路にて実現することができ
る。
【0067】また、前記判別手段は、現在のスキャンラ
インにおいて、初端画素から終端画素まで画素の順に走
査する走査部と、指定された画素の座標と初端座標と終
端座標とに基づいて、指定された走査中の画素が、初端
画素、終端画素、中間画素の何れであるかを判別する判
別部とを備える構成としている。この構成によれば、エ
ッジスパン部分におけるエッジの交差の仕方によって画
素の種類を簡単に判別することができる。
【0068】また、本発明の画素面積計算装置前記画素
面積計算装置2つを第1、第2計算部として備え、さら
に第1、第2計算部の計算結果に基づいて、1画素に前
記画像の2つエッジ部分が存在するときの画像部分の面
積を算出する算出部を備える構成としている。この構成
によれば、1画素に画像の左エッジと右エッジとが混在
するような複雑な場合であっても、スキャンコンバージ
ョン(走査変換)時にリアルタイムにアンチエリアシン
グ用の画素面積を得ることができる。
【0069】前記算出部は、第2計算部の計算結果を1
から減じる減算部と、第1計算部の計算結果と減算部の
減算結果とを加算し、この加算結果から1を減じる加減
算部とを有する構成としている。この構成によれば、加
算と減算という簡単な操作により、1画素に画像の2つ
エッジ部分が混在するような複雑な場合であっても、ス
キャンコンバージョン(走査変換)時にリアルタイムに
アンチエリアシング用の画素面積を得ることができる。
【0070】前記座標算出手段は、さらに、前記画像の
エッジの端点がスキャンラインに沿った帯状の上下境界
線の内部に存在する場合には、当該端点から上の境界線
までの幅をもつ第1スキャンラインと、当該端点から下
の境界線までの幅をもつ第2スキャンラインとに分割
し、第1、第2スキャンラインに対して前記交点の座標
を算出し、前記算出手段は、さらに、第1、第2スキャ
ンラインの幅に基づいて第1、第2スキャンライン内の
画素における画像部分の面積を算出する構成としてい
る。この構成によれば、画像の頂点(端点)がスキャン
ラインの内部に存在する場合であっても、画素に占める
図形部分の面積を正確かつ高速に算出することができ
る。
【0071】前記画素面積計算装置は、さらに前記画像
のエッジの端点がスキャンラインの上下境界線の内部に
存在する場合には、当該端点から上の境界線までの幅を
もつ第1スキャンラインと、当該端点から下の境界線ま
での幅をもつ第2スキャンラインとに分割し、第1、第
2スキャンラインそれぞれの幅を算出するY幅算出部
と、さらに、第1、第2スキャンラインに対しては、Y
幅算出部に算出された幅を、前記エッジX座標差分値保
持部のエッジX座標差分値と乗算する乗算部とを備え、
前記現X座標算出部は、第1、第2スキャンラインに対
して、乗算部の乗算結果に基づいて、前記現X座標を算
出する構成としている。この構成によれば、画像の頂点
(端点)がスキャンラインの内部に存在する場合であっ
ても、画素に占める画像部分の面積を正確かつ高速に算
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画素面積計算装
置およびその周辺部分の構成を示すブロック図である。
【図2】従来技術における、ピクセル分割の説明図であ
る。
【図3】実施の形態1におけるエッジDDA部101及
びスキャンラインDDA部110の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図4】(a) 描画すべき図形のエッジ部分とスキャ
ンラインの上下境界線との各交点の座標、及びエッジD
DA部101から出力される座標を示す図である。 (b) 初端画素、中間画素、終端画素の種類を示す説
明図である。
【図5】(a) エッジの初端位置と終端位置を示す図
である。 (b) 初端面積の説明図である。 (c) 平均面積の説明図である。 (d) 平均面積の拡大図である。
【図6】中間面積計算の説明図である。
【図7】フラグ管理部316内部の動作論理を示すフラ
グの状態遷移図である。
【図8】、スキャンラインに対する画素面積計算装置の
動作タイミングを示すタイムチャートである。
【図9】実施の形態2におけるエッジDDA部101お
よびスキャンラインDDA部110の詳細な構成を示す
ブロック図である。
【図10】実施の形態3における画素面積計算装置およ
びその周辺部分を示すブロック図であ
【図11】1画素内に左エッジと右エッジの両方が含ま
れる場合の、画素面積計算の説明図である。
【図12】実施の形態4における画素面積計算装置の構
成を示すブロック図である。
【図13】図形の頂点が画素内部に存在する例を示す説
明図である。
【図14】エッジDDA部131のより詳細な構成を示
すブロック図である。
【図15】Y幅算出部151の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 画素面積計算装置 101 エッジDDA部 102 ライン初端面積部 103 ライン終端面積部 104 ライン中間面積初期部 105 ライン中間面積差分部 106 ライン中間面積部 107 加算器 107 加算部 108 ライン平均面積部 109 ライン全面積部 110 スキャンラインDDA部 111 セレクタ 112 画素値決定部 113 部 114 フレームメモリ 131 エッジDDA部 133 ライン終端面積部 138 ライン平均面積部 139 ライン全画素 139 ライン全面積部 141 バッファメモリ 142 加算器 151 Y幅算出部 202 エッジ 202 エッジ部分 300 エッジX座標初期値レジスタ 301 エッジX座標差分値レジスタ 301 エッジX座標差分値保持部 302 絶対値化部 303 エッジX座標DDA値レジスタ 304 加算器 305 現X座標レジスタ 306 前X座標レジスタ 307 比較器 308 初期値セレクタ 309 最終値セレクタ 310 X初期値レジスタ 311 X最終値レジスタ 312 スパンX座標DDA値レジスタ 312 レジスタ 313 インクリメンタ 314 初期値比較器 315 最終値比較器 316 フラグ管理部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画すべき画像の走査変換に際して、描
    画すべき画像のエッジ部分が交差する画素について、画
    素面積に対して画像部分が占める面積を計算する画素面
    積計算装置であって、 スキャンライン単位に、前記画像のエッジとスキャンラ
    インに沿った帯状の走査域の上下境界線との各交点の座
    標を算出する座標算出手段と、 該スキャンラインにおいて、算出された一方の交点を含
    む初端画素、算出された他方の交点を含む終端画素、初
    端画素と終端画素との間に位置する中間画素のそれぞれ
    について、画素に占める画像部分の面積を算出する算出
    手段と、 該スキャンラインにおいて前記エッジ部分にかかる画素
    を走査するとともに、走査中の画素が初端画素、終端画
    素、中間画素の何れであるかを判別する判別手段と、 判別結果に従って、算出手段の算出結果のうち走査中の
    画素に対応する画素面積を選択し、走査変換用の画素面
    積として出力する選択手段とを備えることを特徴とする
    画素面積計算装置。
  2. 【請求項2】 前記算出手段は、さらに一方の交点と他
    方の交点との両者を含む平均画素について、画素に占め
    る画像部分の面積を算出し、 判別手段は、さらに一方の交点と他方の交点との両者が
    1つの画素に含まれる場合には平均画素であると判別す
    ることを特徴とする請求項1記載の画素面積計算装置。
  3. 【請求項3】 前記算出手段は、 座標算出手段に算出された一方の交点の座標と当該エッ
    ジの傾きとから初端画素に占める画像部分の面積を算出
    する初端面積手段と、 座標算出手段に算出された他方の交点の座標と前記傾き
    とから終端画素に占める画像部分の面積を算出する終端
    面積手段と、 初端画素に隣接する中間画素の初期面積を算出する手段
    と、 初期面積に、前記傾きを差分値として順次加算すること
    により、各中間画素に占める画像部分の面積を算出する
    中間面積手段とを有することを特徴とする請求項1又は
    2記載の画素面積計算装置。
  4. 【請求項4】 前記座標算出手段は、 前記エッジ部分の端点のX座標を、X座標初期値として
    保持するエッジX座標初期値保持部と、 前記エッジ部分の傾きの逆数を、X座標差分値として保
    持するエッジX座標差分値保持部と、 スキャンライン毎に、前記エッジX座標初期値に、前記
    エッジX座標差分値を順次加算することにより、前記画
    像のエッジとスキャンラインの前記下部境界線との交点
    のX座標(以下現X座標と呼ぶ)を順次算出する現X座
    標算出部と、 現在のスキャンラインにおける現X座標を遅延すること
    により、現スキャンラインの前記上部境界線と前記エッ
    ジとの交点のX座標(以下前X座標と呼ぶ)を保持する
    前X座標保持部と、 現在のスキャンラインにおける現X座標と前X座標との
    大小を比較する比較部と、 比較結果に従って、小さい方を初端座標として選択する
    初端選択部と、 比較結果に従って、大きい方を終端座標として選択する
    終端選択部とを有し、 前記一方の交点の座標は初端座標であり、前記他方の交
    点の座標は終端座標である ことを特徴とする請求項3
    記載の画素面積計算装置。
  5. 【請求項5】 前記比較部、初端選択部および終端選択
    部の代わりに、 エッジの傾きの正負に従って、スキャンラインにおける
    現X座標と前X座標とのうち小さい方を初端座標として
    選択する初端選択部と、 エッジの傾きの正負に従って、スキャンラインにおける
    現X座標と前X座標とのうち大きい方を終端座標として
    選択する終端選択部とを備えることを特徴とする請求項
    4記載の画素面積計算装置。
  6. 【請求項6】 前記判別手段は、 現在のスキャンラインにおいて、初端画素から終端画素
    まで画素の順に走査する走査部と、 指定された画素の座標と初端座標と終端座標とに基づい
    て、指定された走査中の画素が、初端画素、終端画素、
    中間画素の何れであるかを判別する判別部とを備えるこ
    とを特徴とする請求項4又は5記載の画素面積計算装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の画素面積計算装置2つを
    第1、第2計算部として備え、 さらに第1、第2計算部の計算結果に基づいて、1画素
    に前記画像の2つエッジ部分が存在するときの画像部分
    の面積を算出する算出部を備えることを特徴とする画素
    面積計算装置。
  8. 【請求項8】 前記算出部は、 第2計算部の計算結果を1から減じる減算部と、 第1計算部の計算結果と減算部の減算結果とを加算し、
    この加算結果から1を減じる加減算部とを有することを
    特徴とする請求項7記載の画素面積計算装置。
  9. 【請求項9】 前記座標算出手段は、さらに、前記画像
    のエッジの端点がスキャンラインの上下境界線の内部に
    存在する場合には、当該端点から上の境界線までの幅を
    もつ第1スキャンラインと、当該端点から下の境界線ま
    での幅をもつ第2スキャンラインとに分割し、第1、第
    2スキャンラインに対して前記交点の座標を算出し、 前記算出手段は、さらに第1、第2スキャンラインの幅
    に基づいて第1、第2スキャンライン内の画素における
    画像部分の面積を算出することを特徴とする請求項1又
    は2記載の画素面積計算装置。
  10. 【請求項10】 前記画素面積計算装置は、さらに前記
    画像のエッジの端点がスキャンラインの上下境界線の内
    部に存在する場合には、当該端点から上の境界線までの
    幅をもつ第1スキャンラインと、当該端点から下の境界
    線までの幅をもつ第2スキャンラインとに分割し、第
    1、第2スキャンラインそれぞれの幅を算出するY幅算
    出部と、 さらに、第1、第2スキャンラインに対しては、Y幅算
    出部に算出された幅を、前記エッジX座標差分値保持部
    のエッジX座標差分値と乗算する乗算部とを備え、 前記現X座標算出部は、第1、第2スキャンラインに対
    して、乗算部の乗算結果に基づいて、前記現X座標を算
    出することを特徴とする請求項4記載の画素面積計算装
    置。
JP9029283A 1997-02-13 1997-02-13 画素面積計算装置 Pending JPH10228537A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9029283A JPH10228537A (ja) 1997-02-13 1997-02-13 画素面積計算装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9029283A JPH10228537A (ja) 1997-02-13 1997-02-13 画素面積計算装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10228537A true JPH10228537A (ja) 1998-08-25

Family

ID=12271937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9029283A Pending JPH10228537A (ja) 1997-02-13 1997-02-13 画素面積計算装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10228537A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7339588B2 (en) 2005-03-31 2008-03-04 Fujitsu Limited Character image generating system, storage medium storing character image generating program and method
JP2008226132A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Fujitsu Ltd アンチエイリアシング処理方法およびアンチエイリアシング処理装置
JP2009298023A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Roland Dg Corp 光造形方法、光造形装置および同光造形装置に適用される光造形用コンピュータプログラム
KR100994708B1 (ko) 2009-06-19 2010-11-16 계명대학교 산학협력단 안티 알리아싱을 위한 픽셀내 도형면적 산출 및 픽셀 분할방법 및 그에 따른 장치
JP2011065223A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Dainippon Screen Mfg Co Ltd データ変換方法、描画システムおよびプログラム
JP2020013250A (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置及び画像処理プログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7339588B2 (en) 2005-03-31 2008-03-04 Fujitsu Limited Character image generating system, storage medium storing character image generating program and method
JP2008226132A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Fujitsu Ltd アンチエイリアシング処理方法およびアンチエイリアシング処理装置
JP2009298023A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Roland Dg Corp 光造形方法、光造形装置および同光造形装置に適用される光造形用コンピュータプログラム
KR100994708B1 (ko) 2009-06-19 2010-11-16 계명대학교 산학협력단 안티 알리아싱을 위한 픽셀내 도형면적 산출 및 픽셀 분할방법 및 그에 따른 장치
JP2011065223A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Dainippon Screen Mfg Co Ltd データ変換方法、描画システムおよびプログラム
JP2020013250A (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置及び画像処理プログラム
US20200027255A1 (en) * 2018-07-17 2020-01-23 Kyocera Document Solutions Inc. Image processing apparatus and non-transitory computer readable recording medium
US10891767B2 (en) * 2018-07-17 2021-01-12 Kyocera Document Solutions Inc. Image processing apparatus and non-transitory computer readable recording medium for triangle-based pixel area calculations to perform anti-aliasing on edges in scan line conversions

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2910979B2 (ja) コンピュータグラフィックシステムのサブピクセルマスク発生方法および装置
US6768491B2 (en) Barycentric centroid sampling method and apparatus
US7764292B2 (en) Three dimensional graphics processing apparatus, image display apparatus, three dimensional graphics processing method, control program and computer-readable recording medium
JP4002871B2 (ja) デルタ構造ディスプレイでのカラー映像の表現方法及びその装置
JP3675488B2 (ja) 線形補間を用いて非同次2次遠近テクスチャマッピング座標を決定する回路
JPH0695273B2 (ja) デイスプレイ制御装置
JPH0792947A (ja) カラー表示システム
KR20020008047A (ko) 표시 방법
JP2001005989A (ja) アンチエイリアシング方法及びこれを用いた画像処理装置
JP3529759B2 (ja) 画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、プログラム実行装置、画像処理装置、及び画像処理方法
JP3668502B2 (ja) 液晶表示方法及び液晶表示装置
KR20060007054A (ko) 이미지 데이터의 래스터화를 슈퍼샘플링하는 방법 및시스템
JP4801088B2 (ja) 画素サンプリングの方法及び装置
JPH07282274A (ja) グラフィック表示装置
JP2885239B1 (ja) 画像処理装置
EP1465107A2 (en) Method and circuit for scaling raster images
US6271850B1 (en) Image generation apparatus, image generation method, image generation program recording medium, image composition apparatus, image composition method, and image composition program recording medium
JPH10228537A (ja) 画素面積計算装置
JPH11283047A (ja) 画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラム記録媒体、画像合成装置、画像合成方法、および画像合成プログラム記録媒体
JP3626709B2 (ja) アンチエイリアス処理装置
JP3642580B2 (ja) ドットマトリックス表示システム及びこのシステムでの表示データ変換方法
JPH08272351A (ja) 画像処理装置
JPS63113785A (ja) 図形表示方法
JP3538826B2 (ja) 演算回路および演算方法
JP2002156961A (ja) 表示回路