JPH10227481A - 空気調和器のドレン水飛散装置 - Google Patents

空気調和器のドレン水飛散装置

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JPH10227481A
JPH10227481A JP9031971A JP3197197A JPH10227481A JP H10227481 A JPH10227481 A JP H10227481A JP 9031971 A JP9031971 A JP 9031971A JP 3197197 A JP3197197 A JP 3197197A JP H10227481 A JPH10227481 A JP H10227481A
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JP
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drain water
drain
turntable
rotating disk
rotary disc
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JP9031971A
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Daisuke Tabata
大輔 田畑
Yasushi Jinno
寧 神野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの回転盤を駆動する必要トルクを軽減
して、ドレン水の水位が高くなってもドレン水を安定し
て掻き上げ適正に飛散させられるようにすることを目的
とする。 【解決手段】 回転盤4のドレン水3への浸漬部の回転
方向上流側の外周部に、この外周に沿った円弧面11を
近接させて配置し、回転盤4が回転されるときのドレン
水3との接触を制限することにより、上記の目的を達成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸発器で生成され
ドレンパンに貯留されたドレン水を凝縮器に向け飛散さ
せる回転盤を備えた空気調和器のドレン水飛散装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のドレン水飛散装置は、図
4に示すように蒸発器aで生成されるドレン水bを貯留
するドレンパンcの一部に回転盤dを設けたもので、こ
の回転盤dの回転によってドレンパンcに貯留されるド
レン水bを掻き上げて凝縮器eに向け矢印fで示すよう
に飛散させる。凝縮器eは空冷とともに前記飛散するド
レン水によっても冷却され凝縮効率が向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
造では、ドレン水bの水位が高くなるほど回転盤dの回
転が低速となってドレン水bの飛散高さが低くなるとと
もに、掻き上げ方向が左右に乱れてドレン水bの飛散域
が左右に拡がる。飛散高さが低いとドレン水bは凝縮器
eの下部にしか及ばないので凝縮効率は余り上がらな
い。また、ドレン水bの飛散域が左右に拡がると凝縮機
eの奥行寸法を越えて他の部分にも飛散して他の機器の
性能低下や寿命の低下等を招きかえって問題となる。
【0004】これは、ドレン水bの水位が高くなると回
転盤dの回転抵抗が増大し、これを駆動するモータgが
トルク不足となることが主な原因と思われる。
【0005】本発明の目的は、上記新たな知見に基づ
き、モータの回転盤を駆動する必要トルクを軽減して、
ドレン水の水位が高くなってもドレン水を安定して掻き
上げ適正に飛散させられるドレン水の飛散装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和器のド
レン水飛散装置は、上記のような目的を達成するため
に、蒸発器で生成されドレンパンに貯留されたドレン水
を凝縮器に向け飛散させる回転盤を備え、前記回転盤の
ドレン水への浸漬部の回転方向上流側の外周部に、この
外周に沿った円弧面を近接させて配置したことを特徴と
するものである。
【0007】このような構成では、回転盤はドレンパン
内に貯留されたドレン水に浸漬している部分でドレン水
と接しながら回転することにより、表面にドレン水を随
伴させる形で担持して掻き上げ、そのドレン水に回転に
よる遠心力を与えて回転盤のドレン水への浸漬部の回転
方向下流側で飛散させる。このとき、回転盤はドレン水
への浸漬部の回転方向上流側の外周部にこれに沿う形状
の円弧面が近接していることにより、回転盤と接してそ
の回転に随伴しようとするドレン水の量が少なくなるよ
うに制限するので、回転盤を駆動するモータの必要トル
クを低減することができ、ドレン水の水位が高くなって
も従来通りの容量のモータにて回転盤を所定速度にて駆
動してドレン水を左右への拡がりなく必要高さまで飛散
させることができる。
【0008】前記円弧面が回転盤の回転軸線に平行であ
ると、この円弧面が回転盤に対して与えるドレン水との
接触域の制限は、回転盤の左右両面の双方に均等に働く
ので、回転盤が掻き上げ飛散させるドレン水の飛散方向
を回転盤の回転平面上に安定させやすい利点がある。
【0009】前記円弧面がこれよりも回転盤の回転中心
側に張り出した左右の張出面の間に設けられて回転盤の
外周部を受入れる溝の底部に形成されていると、回転盤
は円弧面による外周のドレン水との接触制限に加え、前
記溝の両側内面によって外周部左右両面もドレン水との
接触制限を受けるので、回転盤を駆動するモータの必要
トルクがさらに軽減され、ドレン水を所定域および所定
高さに、より安定して飛散させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の空気調和機のドレ
ン水飛散装置の幾つかの実施の形態について図1〜図3
を参照しながら説明する。
【0011】(実施の形態1)本実施の形態1のドレン
水飛散装置は、図1、図2に示すようにキャビネット1
内に蒸発器2および凝縮器7が設置される一体型の空気
調和機に適用しており、キャビネット1の底部には蒸発
器2で生成されるドレン水3を貯留するドレンパン5が
設けられている。しかし、室外機と室内機とに分離され
る分離型の空気調和機であっても、一方のキャビネット
に収容した蒸発器で生成されるドレン水が、凝縮器を収
容した他方のキャビネットのドレンパンに送られて貯留
されるような構成であれば、この凝縮器を収容している
側に本発明は適用できる。
【0012】本実施の形態1のドレン水飛散装置は、ド
レンパン5の一番低いドレン水貯留部5aに回転盤4が
設けられ、ドレン水貯留部5aに貯留されるドレン水3
に下部が浸漬するようにされる。本発明の場合、基本的
にはそのような浸漬状態が得られればよくドレン水貯留
部5aは必須とならない。回転盤4はモータ8によって
駆動されドレン水貯留部5aに貯留されるドレン水3を
表面に随伴させる形で掻き上げ、ドレン水3への浸漬部
の回転方向下流側でそのドレン水3に遠心力を与えて凝
縮器7に向け図1、図2に矢印Aで示す方向に飛散させ
る。これにより、凝縮器7は従来の場合同様に空冷と同
時に、前記飛散されるドレン水3によっても冷却されて
凝縮効率が向上し、空気調和性能を高める。
【0013】本実施の形態1の回転盤4は薄い円盤型の
もので、中央部から外周部に向けて肉厚が薄くなる左右
対称な形状とされ、この肉厚の変化による斜面4aの向
きによって前記遠心力によってドレン水3を飛散させる
左右方向が、回転盤4の回転平面上に収束し、飛散する
ドレン水3が凝縮器7にのみ及ぶようにしている。しか
し、これも必須ではなく、斜面4aが片側だけ、あるい
はこれのないものと云った各種の形態の回転盤4を用い
ることができる。また、飛散させるドレン水3が凝縮器
7の全高に及ばせる遠心力が得られるように回転盤4の
回転速度が適度に設定される。
【0014】しかし、これによっても、回転盤4はドレ
ン水3の水位が高くなると、回転盤が低速になりドレン
水3の飛散方向が左右に乱れて拡がり、また、飛散高さ
が低くなって凝縮器7の全高に及ばないことがときとし
て生じる。
【0015】これを解消するのに、本実施の形態1で
は、前記回転盤4のドレン水3への浸漬部の回転方向上
流側の外周部に、図1、図2に示すようにこの外周に沿
った円弧面11を近接させて配置してある。このように
すると、回転盤4が回転してドレン水3を前記のように
飛散させるとき、回転盤4はドレン水3への浸漬部の回
転方向上流側の外周部にこれに沿う形状の円弧面11が
近接していることにより、回転盤4と接してその回転に
随伴しようとするドレン水3の量が極く少なくなるよう
に制限する。このような制限によって回転盤4を駆動す
るモータ8の必要トルクが低減するので、ドレン水3の
水位が高くなっても従来通りの容量のモータ8にて回転
盤4を所定速度にて駆動してドレン水3を左右への拡が
りなく必要高さまで飛散させることができる。
【0016】本実施の形態1の円弧面11はドレン水貯
留部5aの一隅に設置したブロック6によって形成して
ある。しかし、これに限られることはなく、例えば板部
材を湾曲させて円弧面11を形成したものでもよいし、
上記設置条件を満足すればどのように設けられてもよ
い。板部材であるとドレンパン5を構成する板部材自体
をプレス加工して形成することができるし、別の板部材
で形成して取付けるとドレンパン5の容量がブロック6
を用いる場合のように小さくならない利点がある。
【0017】本実施の形態1の円弧面11はまた、図2
に示すように回転盤4の回転軸線に平行になるようにし
てあり、このような向きの円弧面11が回転盤4に対し
て与えるドレン水3との接触域の制限は、回転盤4の左
右両面の双方に対し均等に働くので、回転盤4が掻き上
げ飛散させるドレン水3の飛散方向を回転盤4の回転平
面上に安定させやすい。
【0018】(実施の形態2)本実施の形態2は図3に
示すように、円弧面11がこれよりも回転盤4の回転中
心側に張り出した左右の張出面21の間に設けられて回
転盤4の外周を受入れる溝22の底部に形成されてい
る。これにより、回転盤4は円弧面11による外周のド
レン水3との接触制限に加え、前記溝22の両側内面2
2a、22aによって外周部左右両面もドレン水3との
接触制限を受ける。このため、回転盤4を駆動するモー
タ8の必要トルクが実施の形態1の場合よりもさらに軽
減されるので、ドレン水3を所定域および所定高さに、
より安定して飛散させることができる。
【0019】本実施の形態2の張出面21も円弧面であ
ることにより、回転盤4に随伴しようとするドレン水3
の動きを乱すことがなく、そのような乱れによりドレン
水3の飛散方向を乱すようなことを回避することができ
る。
【0020】他の構成および作用効果は実施の形態1と
変わらないので、共通する部材および部分には同一の符
合を付して重複する図示および説明は省略する。
【0021】
【発明の効果】本発明の空気調和器のドレン水飛散装置
によれば、回転盤を駆動するモータの必要トルクを低減
して、ドレン水の水位が高くなっても従来通りの容量の
モータにて回転盤を所定速度にて駆動してドレン水を左
右への拡がりなく必要高さまで安定して飛散させること
ができる。
【0022】請求項2の発明では特に、回転盤が掻き上
げ飛散させるドレン水の飛散方向を回転盤の回転平面上
により安定させやすい利点がある。
【0023】請求項3の発明では特に、回転盤を駆動す
るモータの必要トルクがさらに軽減され、ドレン水を所
定域および所定高さに、より安定して飛散させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す空気調和機のドレ
ン水飛散装置設置部の縦断面図。
【図2】図1の空気調和機のドレン水飛散装置設置部の
横断平面図。
【図3】本発明の実施の形態2を示す空気調和機のドレ
ン水飛散装置設置部の縦断面図。
【図4】従来のドレン水飛散装置を設置した空気調和機
の要部の縦断面図。
【符号の説明】
2 蒸発器 3 ドレン水 4 回転盤 5 ドレンパン 6 ブロック 7 凝縮器 8 モータ 11 円弧面 21 張出面 22 溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器で生成されドレンパンに貯留され
    たドレン水を凝縮器に向け飛散させる回転盤を備えた空
    気調和器のドレン水飛散装置において、 前記回転盤のドレン水への浸漬部の回転方向上流側の外
    周部に、この外周に沿った円弧面を近接させて配置した
    ことを特徴とする空気調和器のドレン水飛散装置。
  2. 【請求項2】 円弧面は回転盤の回転軸線に平行である
    請求項1に記載の空気調和器のドレン水飛散装置。
  3. 【請求項3】 円弧面はこれよりも回転盤の回転中心側
    に張り出した左右の張出面の間に回転盤の外周部を受入
    れるように設けられた溝の底部に形成されている請求項
    1、2のいずれか一項に記載の空気調和器のドレン水飛
    散装置。
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