JPH102265A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents
燃料噴射ポンプInfo
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- JPH102265A JPH102265A JP15543096A JP15543096A JPH102265A JP H102265 A JPH102265 A JP H102265A JP 15543096 A JP15543096 A JP 15543096A JP 15543096 A JP15543096 A JP 15543096A JP H102265 A JPH102265 A JP H102265A
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- barrel
- plunger
- fuel
- injection pump
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Abstract
(57)【要約】
【課題】燃料噴射ポンプにおいてプランジャの下降時に
バレル内に発生する負圧によるキャビテーションやエロ
ージョンが発生しないようにする。 【解決手段】プランジャ28はバレル22内で上下摺動可能
である。プランジャ28の上端には切り欠き部12がある。
プランジャ28が上昇すると、切り欠き部12の周面部13が
バレル22の燃料油流出入口４を塞ぎ、プランジャ28の逃
げ部14と油溜室３は遮断され、バレル22内の燃料油の圧
力が上昇し、等圧弁５から燃料油が吐出する。バレル22
の燃料油流出入口４の下方には油溜室23に連通した燃料
油吸い込み口24がある。噴射終わり後、プランジャ28が
燃料油流出入口４を閉止した状態でバレル22内を下降す
ると、プランジャの第２の逃げ部29に開口した燃料導入
路30が燃料油吸い込み口24に連通し、逆止弁31が作動し
てバレル内に燃料油が流入する。バレル22内には負圧が
発生せず、キャビテーションやエロージョンが発生しな
い。
バレル内に発生する負圧によるキャビテーションやエロ
ージョンが発生しないようにする。 【解決手段】プランジャ28はバレル22内で上下摺動可能
である。プランジャ28の上端には切り欠き部12がある。
プランジャ28が上昇すると、切り欠き部12の周面部13が
バレル22の燃料油流出入口４を塞ぎ、プランジャ28の逃
げ部14と油溜室３は遮断され、バレル22内の燃料油の圧
力が上昇し、等圧弁５から燃料油が吐出する。バレル22
の燃料油流出入口４の下方には油溜室23に連通した燃料
油吸い込み口24がある。噴射終わり後、プランジャ28が
燃料油流出入口４を閉止した状態でバレル22内を下降す
ると、プランジャの第２の逃げ部29に開口した燃料導入
路30が燃料油吸い込み口24に連通し、逆止弁31が作動し
てバレル内に燃料油が流入する。バレル22内には負圧が
発生せず、キャビテーションやエロージョンが発生しな
い。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばディーゼル
機関等の内燃機関に用いられる燃料噴射ポンプに関す
る。
機関等の内燃機関に用いられる燃料噴射ポンプに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図３及び図４は、従来のボッシュ型の燃
料噴射ポンプの構造と作動を示す。この燃料噴射ポンプ
は、円筒形のハウジング１内に固定されたバレル２を有
する。バレル２とハウジング１の間には供給源から送ら
れた燃料油が溜まる油溜室３が形成されている。バレル
２の内周面には燃料油流出入口４が開口している。前記
燃料油流出入口４はこの油溜室３に連通している。バレ
ル２の上端には等圧弁５が設けられている。等圧弁５
は、加圧された燃料油の圧力で作動して燃料油をバレル
２外に吐出させる吐出側チェックバルブ６と、戻り側チ
ェックバルブ７を有している。
料噴射ポンプの構造と作動を示す。この燃料噴射ポンプ
は、円筒形のハウジング１内に固定されたバレル２を有
する。バレル２とハウジング１の間には供給源から送ら
れた燃料油が溜まる油溜室３が形成されている。バレル
２の内周面には燃料油流出入口４が開口している。前記
燃料油流出入口４はこの油溜室３に連通している。バレ
ル２の上端には等圧弁５が設けられている。等圧弁５
は、加圧された燃料油の圧力で作動して燃料油をバレル
２外に吐出させる吐出側チェックバルブ６と、戻り側チ
ェックバルブ７を有している。
【０００３】前記バレル２の内部には、プランジャ８が
上下摺動可能に設けられている。開口したバレル２の下
端から突出したプランジャ８の下端にはプランジャガイ
ド９が設けられている。プランジャガイド９はハウジン
グ１内にあり、ハウジング１の下端の開口部に配置され
ている。ハウジング１の下端の開口部から覗いているプ
ランジャガイド９の下面には、機関に同期して作動する
カム１０が接している。ハウジング１とプランジャガイ
ド９の上面との間には、プランジャガイド９を下方に付
勢する復帰手段としてのばね１１が設けられている。
上下摺動可能に設けられている。開口したバレル２の下
端から突出したプランジャ８の下端にはプランジャガイ
ド９が設けられている。プランジャガイド９はハウジン
グ１内にあり、ハウジング１の下端の開口部に配置され
ている。ハウジング１の下端の開口部から覗いているプ
ランジャガイド９の下面には、機関に同期して作動する
カム１０が接している。ハウジング１とプランジャガイ
ド９の上面との間には、プランジャガイド９を下方に付
勢する復帰手段としてのばね１１が設けられている。
【０００４】前記プランジャ８の上端の周面には、前記
燃料油流出入口４を適当なストロークで開閉するための
切り欠き部１２が形成されている。この切り欠き部１２
は、プランジャ８の上端面と螺旋状の下端縁に区画され
てバレル２の内周面に摺接する周面部１３と、周面部１
３よりも凹んだ略周状の逃げ部１４と、プランジャ８の
上端面と前記逃げ部１４を連通する縦溝１５とを有して
いる。
燃料油流出入口４を適当なストロークで開閉するための
切り欠き部１２が形成されている。この切り欠き部１２
は、プランジャ８の上端面と螺旋状の下端縁に区画され
てバレル２の内周面に摺接する周面部１３と、周面部１
３よりも凹んだ略周状の逃げ部１４と、プランジャ８の
上端面と前記逃げ部１４を連通する縦溝１５とを有して
いる。
【０００５】前記バレル２の下端には、ピニオン１６が
回動可能に装着されている。ピニオン１６は筒体１７と
一体であり、筒体１７の下端には二面取り部１８があ
る。プランジャ８の下端には二面巾を有するつば部１９
が設けられており、前記筒体１７の二面取り部１８に係
合している。ハウジング１の内部には前記ピニオン１６
に係合するラック２０が設けられている。
回動可能に装着されている。ピニオン１６は筒体１７と
一体であり、筒体１７の下端には二面取り部１８があ
る。プランジャ８の下端には二面巾を有するつば部１９
が設けられており、前記筒体１７の二面取り部１８に係
合している。ハウジング１の内部には前記ピニオン１６
に係合するラック２０が設けられている。
【０００６】前記燃料噴射装置の作動を説明する。図４
（ａ）に示すように、プランジャ８の周面部１３がバレ
ル２の燃料油流出入口４を塞ぐと、プランジャ８の逃げ
部１４と油溜室３は遮断され、プランジャ８の上昇とと
もにバレル２内の燃料油の圧力が上昇していく。図４
（ａ）に示すように、プランジャ８の周面部１３が燃料
油流出入口４を塞いだ瞬間を突き始めと呼ぶ。更にプラ
ンジャ８が上昇すると、燃料油の圧力によって等圧弁５
の吐出側チェックバルブ６が開き、燃料油は図示しない
ノズルに圧送される。
（ａ）に示すように、プランジャ８の周面部１３がバレ
ル２の燃料油流出入口４を塞ぐと、プランジャ８の逃げ
部１４と油溜室３は遮断され、プランジャ８の上昇とと
もにバレル２内の燃料油の圧力が上昇していく。図４
（ａ）に示すように、プランジャ８の周面部１３が燃料
油流出入口４を塞いだ瞬間を突き始めと呼ぶ。更にプラ
ンジャ８が上昇すると、燃料油の圧力によって等圧弁５
の吐出側チェックバルブ６が開き、燃料油は図示しない
ノズルに圧送される。
【０００７】図４（ｂ）に示すように、プランジャ８の
上昇に伴って切り欠き部１２の周面部１３の下端縁が燃
料油流出入口４を通過し、燃料油流出入口４が切り欠き
部１２の逃げ部１４に開口すると、プランジャ８内の高
圧の燃料油は切り欠き部１２の縦溝１５から逃げ部１４
を通り、燃料油流出入口４を介して油溜室３に戻され
る。図４（ｂ）に示すように、プランジャ８が上昇して
燃料油流出入口４がプランジャ８の周面部１３の逃げ部
１４に開口した瞬間を突き終わりと呼ぶ。
上昇に伴って切り欠き部１２の周面部１３の下端縁が燃
料油流出入口４を通過し、燃料油流出入口４が切り欠き
部１２の逃げ部１４に開口すると、プランジャ８内の高
圧の燃料油は切り欠き部１２の縦溝１５から逃げ部１４
を通り、燃料油流出入口４を介して油溜室３に戻され
る。図４（ｂ）に示すように、プランジャ８が上昇して
燃料油流出入口４がプランジャ８の周面部１３の逃げ部
１４に開口した瞬間を突き終わりと呼ぶ。
【０００８】前記突き始めから突き終わりまで、実際に
燃料油を圧送しているプランジャ８の移動範囲の長さを
有効ストロークＳと呼ぶ。プランジャ８の有効ストロー
クＳは噴射量に比例する。ラック２０を移動させてピニ
オン１６を回転させ、これによってプランジャ８を回転
させて切り欠き部１２と燃料油流出入口４との位置関係
を変えれば、前記有効ストロークＳを変更することがで
きる。また、図４（ｃ）に示すように、プランジャ８の
切り欠き部１２の縦溝１５を燃料油流出入口４に一致さ
せれば、バレル２内の燃料油を加圧することができなく
なり、無噴射状態となる。
燃料油を圧送しているプランジャ８の移動範囲の長さを
有効ストロークＳと呼ぶ。プランジャ８の有効ストロー
クＳは噴射量に比例する。ラック２０を移動させてピニ
オン１６を回転させ、これによってプランジャ８を回転
させて切り欠き部１２と燃料油流出入口４との位置関係
を変えれば、前記有効ストロークＳを変更することがで
きる。また、図４（ｃ）に示すように、プランジャ８の
切り欠き部１２の縦溝１５を燃料油流出入口４に一致さ
せれば、バレル２内の燃料油を加圧することができなく
なり、無噴射状態となる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の燃料噴
射ポンプによれば、プランジャ８の下降行程においては
有効ストロークＳ分だけプランジャ８がバレル２の燃料
油流出入口４を塞いだ状態で下降することになる。この
時、バレル２内には負圧が生じてキャビティが発生する
ため、キャビテーション、エロージョンが発生してしま
うという問題があった。
射ポンプによれば、プランジャ８の下降行程においては
有効ストロークＳ分だけプランジャ８がバレル２の燃料
油流出入口４を塞いだ状態で下降することになる。この
時、バレル２内には負圧が生じてキャビティが発生する
ため、キャビテーション、エロージョンが発生してしま
うという問題があった。
【００１０】本発明は、プランジャの下降行程において
バレル内に負圧が生じないためにキャビテーションやエ
ロージョンが発生せず、このため損傷しにくく寿命が長
い燃料噴射ポンプを提供することを目的としている。
バレル内に負圧が生じないためにキャビテーションやエ
ロージョンが発生せず、このため損傷しにくく寿命が長
い燃料噴射ポンプを提供することを目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載された燃
料噴射ポンプは、燃料油流出入口と燃料油吸い込み口が
形成されたバレルと、前記バレルの内周面に接して上下
動可能に設けられ前記燃料油流出入口を開閉して前記バ
レル内に供給された燃料油に圧力を加えるプランジャ
と、前記バレルに設けられ前記プランジャによって加圧
された燃料油を吐出させる等圧弁と、前記プランジャが
前記燃料油流出入口を閉止した状態で前記バレル内を下
降する際に、前記プランジャと前記バレルに区画される
前記バレル内の空間に前記燃料油吸い込み口から燃料油
を導く燃料油導入手段を備えている。
料噴射ポンプは、燃料油流出入口と燃料油吸い込み口が
形成されたバレルと、前記バレルの内周面に接して上下
動可能に設けられ前記燃料油流出入口を開閉して前記バ
レル内に供給された燃料油に圧力を加えるプランジャ
と、前記バレルに設けられ前記プランジャによって加圧
された燃料油を吐出させる等圧弁と、前記プランジャが
前記燃料油流出入口を閉止した状態で前記バレル内を下
降する際に、前記プランジャと前記バレルに区画される
前記バレル内の空間に前記燃料油吸い込み口から燃料油
を導く燃料油導入手段を備えている。
【００１２】請求項２に記載された燃料噴射ポンプは、
バレルと、前記バレルの内周面に開口した燃料油流出入
口と、前記バレルの内周面に接して上下動可能に設けら
れ、前記燃料油流出入口と前記バレル内とを連通させる
切り欠き部を上端部に備え、上下動に伴い前記切り欠き
部で前記燃料油流出入口を開閉して前記バレル内に供給
された燃料油に間欠的に圧力を加えるプランジャと、前
記バレルの上端に設けられ前記プランジャによって加圧
された燃料油を吐出させる等圧弁と、前記燃料油流出入
口の下方において前記バレルの内周面に開口した燃料油
吸い込み口と、前記切り欠き部の下方において前記プラ
ンジャの周面に一端が開口するとともに前記プランジャ
の上端面に他端が開口するように形成され、前記プラン
ジャが前記燃料油流出入口を閉止した状態で前記バレル
内を下降する際に前記燃料油吸い込み口に連通し、前記
プランジャと前記バレルに区画される前記バレル内の空
間に前記燃料油吸い込み口から燃料油を導く燃料油導入
路を備えている。
バレルと、前記バレルの内周面に開口した燃料油流出入
口と、前記バレルの内周面に接して上下動可能に設けら
れ、前記燃料油流出入口と前記バレル内とを連通させる
切り欠き部を上端部に備え、上下動に伴い前記切り欠き
部で前記燃料油流出入口を開閉して前記バレル内に供給
された燃料油に間欠的に圧力を加えるプランジャと、前
記バレルの上端に設けられ前記プランジャによって加圧
された燃料油を吐出させる等圧弁と、前記燃料油流出入
口の下方において前記バレルの内周面に開口した燃料油
吸い込み口と、前記切り欠き部の下方において前記プラ
ンジャの周面に一端が開口するとともに前記プランジャ
の上端面に他端が開口するように形成され、前記プラン
ジャが前記燃料油流出入口を閉止した状態で前記バレル
内を下降する際に前記燃料油吸い込み口に連通し、前記
プランジャと前記バレルに区画される前記バレル内の空
間に前記燃料油吸い込み口から燃料油を導く燃料油導入
路を備えている。
【００１３】請求項３に記載された燃料噴射ポンプは、
請求項２記載の燃料噴射ポンプにおいて、前記燃料油流
出入口と前記燃料油吸い込み口が共通の燃料油供給源に
接続されたことを特徴としている。
請求項２記載の燃料噴射ポンプにおいて、前記燃料油流
出入口と前記燃料油吸い込み口が共通の燃料油供給源に
接続されたことを特徴としている。
【００１４】請求項４に記載された燃料噴射ポンプは、
請求項２記載の燃料噴射ポンプにおいて、前記燃料油導
入路に逆止弁が設けられたことを特徴としている。
請求項２記載の燃料噴射ポンプにおいて、前記燃料油導
入路に逆止弁が設けられたことを特徴としている。
【００１５】請求項５に記載された燃料噴射ポンプは、
請求項４記載の燃料噴射ポンプにおいて、前記プランジ
ャが前記燃料油流出入口を閉止した状態で前記バレル内
を下降する際に前記プランジャと前記バレルが区画する
前記バレル内の空間に発生する負圧と前記燃料油導入路
に供給される燃料油の圧力との差圧によって前記逆止弁
が作動することを特徴としている。
請求項４記載の燃料噴射ポンプにおいて、前記プランジ
ャが前記燃料油流出入口を閉止した状態で前記バレル内
を下降する際に前記プランジャと前記バレルが区画する
前記バレル内の空間に発生する負圧と前記燃料油導入路
に供給される燃料油の圧力との差圧によって前記逆止弁
が作動することを特徴としている。
【００１６】
【発明の実施の形態】図１及び図２を参照して本発明の
実施の形態の第１の例を説明する。従来の燃料噴射ポン
プと構造の異なる部分を中心に説明する。その他の部分
は従来の技術の項において説明した従来の燃料噴射ポン
プと同様の構造であり、当該部分には図３と同一の符号
を付して説明を省略する。
実施の形態の第１の例を説明する。従来の燃料噴射ポン
プと構造の異なる部分を中心に説明する。その他の部分
は従来の技術の項において説明した従来の燃料噴射ポン
プと同様の構造であり、当該部分には図３と同一の符号
を付して説明を省略する。
【００１７】プランジャ２８には、前記切り欠き部１２
の下方に第２の逃げ部２９が形成されている。第２の逃
げ部２９は周状の凹部であり、前記切り欠き部１２の逃
げ部１４とは連通していない。この第２の逃げ部２９に
は、燃料導入路３０の一端が開口している。燃料導入路
３０はプランジャ２８の中心を通って上方に延設され、
逆止弁３１を介してプランジャ２８の上端面に開口して
いる。
の下方に第２の逃げ部２９が形成されている。第２の逃
げ部２９は周状の凹部であり、前記切り欠き部１２の逃
げ部１４とは連通していない。この第２の逃げ部２９に
は、燃料導入路３０の一端が開口している。燃料導入路
３０はプランジャ２８の中心を通って上方に延設され、
逆止弁３１を介してプランジャ２８の上端面に開口して
いる。
【００１８】前記燃料油流出入口４の下方において、バ
レル２２の内周面には燃料油吸い込み口２４が形成され
ている。燃料油吸い込み口２４は油溜室２３に連通して
いる。ハウジング２１とバレル２２の間に形成された油
溜室２３を従来の油溜室３よりも大きくすることによ
り、燃料油吸い込み口を水平に形成することもできる
し、前記油溜室２３を従来の油溜室３と同じくし、燃料
油吸い込み口を斜目に形成してもよい。油溜室２３に
は、図示しない燃料油供給源から所定の供給圧力で燃料
油が供給される。
レル２２の内周面には燃料油吸い込み口２４が形成され
ている。燃料油吸い込み口２４は油溜室２３に連通して
いる。ハウジング２１とバレル２２の間に形成された油
溜室２３を従来の油溜室３よりも大きくすることによ
り、燃料油吸い込み口を水平に形成することもできる
し、前記油溜室２３を従来の油溜室３と同じくし、燃料
油吸い込み口を斜目に形成してもよい。油溜室２３に
は、図示しない燃料油供給源から所定の供給圧力で燃料
油が供給される。
【００１９】前記燃料油吸い込み口２４の位置と、第２
の逃げ部２９の位置は、次のように設定されている。即
ち、前記プランジャ２８の切り欠き部１２の周面部１３
が前記燃料油流出入口４を閉止した状態で、前記プラン
ジャ２８が前記バレル２２内を下降する際に、前記第２
の逃げ部２９は前記燃料油吸い込み口２４に連通する。
油溜室２３内にある燃料油の供給圧力（２〜５ｋｇ／ｃ
ｍ2 ）とプランジャ２８の下降時にバレル２２内に発生
する負圧（１ｋｇ／ｃｍ2 以下）との差圧によって逆止
弁３１が作動し、図１中に矢印で示すように、油溜室２
３内の燃料油は燃料油吸い込み口２４から第２の逃げ部
２９に入り、燃料導入路３０を通って解放された逆止弁
３１からバレル２２内の空間に導かれる。
の逃げ部２９の位置は、次のように設定されている。即
ち、前記プランジャ２８の切り欠き部１２の周面部１３
が前記燃料油流出入口４を閉止した状態で、前記プラン
ジャ２８が前記バレル２２内を下降する際に、前記第２
の逃げ部２９は前記燃料油吸い込み口２４に連通する。
油溜室２３内にある燃料油の供給圧力（２〜５ｋｇ／ｃ
ｍ2 ）とプランジャ２８の下降時にバレル２２内に発生
する負圧（１ｋｇ／ｃｍ2 以下）との差圧によって逆止
弁３１が作動し、図１中に矢印で示すように、油溜室２
３内の燃料油は燃料油吸い込み口２４から第２の逃げ部
２９に入り、燃料導入路３０を通って解放された逆止弁
３１からバレル２２内の空間に導かれる。
【００２０】このためバレル２２内には負圧が発生せ
ず、キャビティの発生も未然に防止される。このため、
バレル２２内では部品を損傷させる原因となるキャビテ
ィが発生せず、キャビテーションやエロージョンの発生
を防止することができるので、本例の燃料噴射ポンプは
従来品に比べて寿命が長い。
ず、キャビティの発生も未然に防止される。このため、
バレル２２内では部品を損傷させる原因となるキャビテ
ィが発生せず、キャビテーションやエロージョンの発生
を防止することができるので、本例の燃料噴射ポンプは
従来品に比べて寿命が長い。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、プランジャの下降時に
バレル内に燃料油を導入して負圧の発生を防止している
ので、バレル内では部品を損傷させる原因となるキャビ
ティが発生せず、キャビテーションやエロージョンの発
生を防止することができるので、本例の燃料噴射ポンプ
は従来品に比べて寿命が長いという効果がある。
バレル内に燃料油を導入して負圧の発生を防止している
ので、バレル内では部品を損傷させる原因となるキャビ
ティが発生せず、キャビテーションやエロージョンの発
生を防止することができるので、本例の燃料噴射ポンプ
は従来品に比べて寿命が長いという効果がある。
【図１】本発明の実施の形態の一例における部分断面図
である。
である。
【図２】（ａ）は本発明の実施の形態の一例におけるプ
ランジャの上端部の拡大図、（ｂ）は同縦断面図であ
る。
ランジャの上端部の拡大図、（ｂ）は同縦断面図であ
る。
【図３】従来の燃料噴射ポンプの断面図である。
【図４】従来の燃料噴射ポンプの作動を示す一部を切り
欠いた斜視図である。
欠いた斜視図である。
４ 燃料油流出入口 ５ 等圧弁 １２ 切り欠き部 ２２ バレル ２４ 燃料油導入手段としての燃料油吸い込み口 ２８ プランジャ ２９ 燃料油導入手段としての第２の逃げ部 ３０ 燃料油導入手段としての燃料導入路 ３１ 逆止弁
Claims (5)
- 【請求項１】 燃料油流出入口と燃料油吸い込み口が形
成されたバレルと、 前記バレルの内周面に接して上下動可能に設けられ前記
燃料油流出入口を開閉して前記バレル内に供給された燃
料油に圧力を加えるプランジャと、 前記バレルに設けられ前記プランジャによって加圧され
た燃料油を吐出させる等圧弁と、 前記プランジャが前記燃料油流出入口を閉止した状態で
前記バレル内を下降する際に、前記プランジャと前記バ
レルに区画される前記バレル内の空間に前記燃料油吸い
込み口から燃料油を導く燃料油導入手段を備えた燃料噴
射ポンプ。 - 【請求項２】 バレルと、 前記バレルの内周面に開口した燃料油流出入口と、 前記バレルの内周面に接して上下動可能に設けられ、前
記燃料油流出入口と前記バレル内とを連通させる切り欠
き部を上端部に備え、上下動に伴い前記切り欠き部で前
記燃料油流出入口を開閉して前記バレル内に供給された
燃料油に間欠的に圧力を加えるプランジャと、 前記バレルの上端に設けられ前記プランジャによって加
圧された燃料油を吐出させる等圧弁と、 前記燃料油流出入口の下方において前記バレルの内周面
に開口した燃料油吸い込み口と、 前記切り欠き部の下方において前記プランジャの周面に
一端が開口するとともに前記プランジャの上端面に他端
が開口するように形成され、前記プランジャが前記燃料
油流出入口を閉止した状態で前記バレル内を下降する際
に前記燃料油吸い込み口に連通し、前記プランジャと前
記バレルに区画される前記バレル内の空間に前記燃料油
吸い込み口から燃料油を導く燃料油導入路を備えた燃料
噴射ポンプ。 - 【請求項３】 前記燃料油流出入口と前記燃料油吸い込
み口が共通の燃料油供給源に接続された請求項２記載の
燃料噴射ポンプ。 - 【請求項４】 前記燃料油導入路に逆止弁が設けられた
請求項２記載の燃料噴射ポンプ。 - 【請求項５】 前記プランジャが前記燃料油流出入口を
閉止した状態で前記バレル内を下降する際に前記プラン
ジャと前記バレルが区画する前記バレル内の空間に発生
する負圧と前記燃料油導入路に供給される燃料油の圧力
との差圧によって前記逆止弁が作動する請求項４記載の
燃料噴射ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15543096A JPH102265A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 燃料噴射ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15543096A JPH102265A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 燃料噴射ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH102265A true JPH102265A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15605854
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15543096A Pending JPH102265A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 燃料噴射ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH102265A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009516804A (ja) * | 2005-11-23 | 2009-04-23 | ワルトシラ フィンランド オサケユキチュア | 容積式機関用の噴射ポンプ |
| JP2009121395A (ja) * | 2007-11-16 | 2009-06-04 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の高圧燃料供給装置 |
| KR20150010877A (ko) * | 2013-07-19 | 2015-01-29 | 현대중공업 주식회사 | 연료분사펌프의 분사장치 |
| JP2017180449A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | ハンビット プレシジョン カンパニー, リミテッドHANBIT PRECISION Co., Ltd. | 燃料噴射ポンプのオイルタンクピストン |
-
1996
- 1996-06-17 JP JP15543096A patent/JPH102265A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009516804A (ja) * | 2005-11-23 | 2009-04-23 | ワルトシラ フィンランド オサケユキチュア | 容積式機関用の噴射ポンプ |
| JP2009121395A (ja) * | 2007-11-16 | 2009-06-04 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の高圧燃料供給装置 |
| JP4595996B2 (ja) * | 2007-11-16 | 2010-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の高圧燃料供給装置 |
| US9169815B2 (en) | 2007-11-16 | 2015-10-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | High-pressure fuel supply apparatus for internal combustion engine |
| KR20150010877A (ko) * | 2013-07-19 | 2015-01-29 | 현대중공업 주식회사 | 연료분사펌프의 분사장치 |
| JP2017180449A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | ハンビット プレシジョン カンパニー, リミテッドHANBIT PRECISION Co., Ltd. | 燃料噴射ポンプのオイルタンクピストン |
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