JPH10225990A - 管路の補修被覆及びこの被覆を形成する方法 - Google Patents

管路の補修被覆及びこの被覆を形成する方法

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JPH10225990A
JPH10225990A JP3020897A JP3020897A JPH10225990A JP H10225990 A JPH10225990 A JP H10225990A JP 3020897 A JP3020897 A JP 3020897A JP 3020897 A JP3020897 A JP 3020897A JP H10225990 A JPH10225990 A JP H10225990A
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lining
pipe
resin
sleeve
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Shinkichi Ooka
伸吉 大岡
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Toa Grout Kogyo Co Ltd
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TOA GURAUTO KOGYO KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L58/00Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation
    • F16L58/02Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下水道等の本管、取付管、及びそれらの接合
部の補修が、接着性、耐久性、強度、収縮率に関して統
一の取れたものにすること。 【解決手段】 本管と取付管との内面を同等の硬化性樹
脂を用いて被覆し、本管と取付管との接合部分にも同じ
硬化性樹脂を用いて補修し、全体の被覆を同じ材料で連
続構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の下水道管、
ガス管、電線管等の既設管路の内面補修被覆及びこの被
覆を形成する方法に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、地中に埋設された例えば下水道
管は本管と取付管との組み合わせから成っており、取付
管は家庭や工場の集水桝と本管とを連結している。これ
ら本管や取付管は、ヒューム管、陶管、塩ビ管等から成
る単管を連接して構成されている。これら本管や取付管
は長期間使用されている間に、地盤沈下等により単管間
の継ぎ手部がずれて隙間ができたり、地圧や上載荷重、
地上からの振動や衝撃によって単管の一部にクラック等
が発生したり、また硫化水素やその他の腐食ガス及び付
着物等によって侵食(腐食)されるため、これらが原因
で漏洩が生じたり、また劣化したり管厚が薄くなるため
に強度が低下し、放置しておくと崩壊に至ることもあ
る。
【0003】このような問題に対処するために、従来様
々な既設管路内面補修方法が提案されている。これら方
法は、本管をマンホールとマンホールとの間で全体的に
補修する目的で、本管の一部を補修する目的で、取付管
全体又は一部を補修する目的で、そして本管と取付管と
の接合部を補修する目的で、その都度適当なものが個別
に選択され、適用されている。
【0004】特に本管と取付管との接合部分は、水平方
向に延びている本管に対して、取付管が角度を持って延
びているため、三次元的構造となっており、補修方法が
複雑であると共に荷重の作用も異なることから、これま
では、本管、取付管、本管と取付管との接合部分の補修
は、まちまちの方法及び材料で施工されており、このた
め、各々の補修材の重なり合う部分の接着性や耐久性、
材料の強度や収縮率などが異なり、必ずしも満足のいく
補修効果が得られてはいなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
上記の欠点を回避克服すること、即ち本管、取付管、及
びそれらの接合部分において接着性、耐久性、強度、収
縮率に関して、統一の取れた被覆を得ると共にこの被覆
を効果的に形成する方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
によれば、上記の課題は、本管の内周面に硬化性樹脂を
用いて硬化形成された補修ライニングと、取付管の内周
面に上記と同種の硬化性樹脂を用いて硬化形成された補
修ライニングと、これら両ライニングの接続部に、両ラ
イニングに跨がって上記と同種の硬化性樹脂を用いて硬
化形成された補修ライニングとを有し、全ライニングが
連続して袋状になっている被覆によって解決される。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、上記の課
題は、本管の内周面に光硬化性樹脂を用いて硬化形成さ
れた補修ライニングと、取付管の内周面に上記と同種の
光硬化性樹脂を用いて硬化形成された補修ライニング
と、これら両ライニングの接続部に、両ライニングに跨
がって上記と同種の光硬化性樹脂を用いて硬化形成され
た補修ライニングとを有し、全ライニングが連続して袋
状になっている被覆によって解決される。
【0008】請求項3に記載の発明によれば、上記の課
題は、本管の内周面に熱硬化性樹脂を用いて硬化形成さ
れた補修ライニングと、取付管の内周面に上記と同種の
熱硬化性樹脂を用いて硬化形成された補修ライニング
と、これら両ライニングの接続部に、両ライニングに跨
がって上記と同種の熱硬化性樹脂を用いて硬化形成され
た補修ライニングとを有し、全ライニングが連続して袋
状になっている被覆によって解決される。
【0009】請求項1乃至3の構成によれば、被覆全体
が同一材料で形成されるので、被覆の重なり合う部分の
接着性が良く、材料の強度や耐久性、収縮率が同じにな
り、全体が袋状に連なっていることと相まって、全体的
に均質な補修効果が長期間に亙って維持できるという効
果が得られる。
【0010】請求項4に記載の本発明方法によれば、上
記の課題は、本管内に未硬化状態の樹脂を主体とする補
修用スリーブを導入し、このスリーブを本管内壁面に押
圧しながらスリーブ内にもたらされる樹脂硬化用手段に
より樹脂を硬化させて本管補修ライニングを形成し、ま
た取付管にも、その内部に上記と同種の未硬化状態の樹
脂を主体とする補修用スリーブを導入し、このスリーブ
を取付管内壁面に押圧しながら取付管用スリーブ内にも
たらされる樹脂硬化手段により取付管用スリーブの樹脂
を硬化させて取付管補修ライニングを形成し、本管と取
付管との接合部分において上記両ライニングの内部を連
通させ、更にこの接合部分に、上記両ライニングに跨が
っていて、本管用筒体と取付管用筒体を有し、上記と同
種の未硬化状態の樹脂を主体とする補修材を、その本管
用筒体を本管ライニングに嵌め、取付管用筒体を取付管
ライニングに嵌め、且つそれぞれ対向するライニング面
に押圧しながら両筒体にもたらされる樹脂硬化手段によ
り樹脂を硬化させ、上記の両ライニングに結合した接続
部補修ライニングを形成することによって解決される。
【0011】請求項5に記載の本発明方法によれば、上
記の課題は、本管内に光硬化性樹脂を含む未硬化状態の
樹脂を主体とする補修用スリーブを導入し、このスリー
ブを本管内壁面に押圧しながらスリーブ内に導入される
光エネルギー放出手段によりスリーブに光を照射し樹脂
を硬化させて本管補修ライニングを形成し、また取付管
にも、その内部に上記と同種の光硬化性樹脂を含む未硬
化状態の樹脂を主体とする補修用スリーブを導入し、こ
のスリーブを取付管内壁面に押圧しながら取付管用スリ
ーブ内に導入される光エネルギー放出用手段により取付
管用スリーブに光を照射し樹脂を硬化させて取付管補修
ライニングを形成し、本管と取付管との接合部分におい
て両ライニングの内部を連通させ、更にこの接合部分
に、上記両ライニングに跨がっていて、本管用筒体と取
付管用筒体を有し、上記と同種の光硬化性樹脂を含む未
硬化状態の樹脂を主体とする補修材を、その本管用筒体
を本管ライニングに嵌め、取付管用筒体を取付管ライニ
ングに嵌め、且つそれぞれ対向するライニング面に押圧
しながら両筒体に光エネルギー放出用手段により光を照
射して樹脂を硬化させ、上記の両ライニングに結合した
接続部補修ライニングを形成することによって解決され
る。
【0012】請求項7に記載の本発明方法によれば、上
記の課題は、本管内に熱硬化性樹脂を含む未硬化状態の
樹脂を主体とする補修用スリーブを導入し、このスリー
ブを本管内壁面に押圧しながらスリーブ内にもたらされ
る熱供与手段によりスリーブに熱を供与し樹脂を硬化さ
せて本管補修ライニングを形成し、取付管にも、その内
部に上記と同種の熱硬化性樹脂を含む未硬化状態の樹脂
を主体とする補修用スリーブを導入し、このスリーブを
取付管内壁面に押圧しながら取付管用スリーブ内にもた
らされる熱供与手段により取付管用スリーブに熱を供与
し樹脂を硬化させて取付管補修ライニングを形成し、本
管と取付管との接合部分において両ライニングの内部を
連通させ、更にこの接合部分に、上記両ライニングに跨
がっていて、本管用筒体と取付管用筒体を有し、上記と
同種の熱硬化性樹脂を含む未硬化状態の樹脂を主体とす
る補修材を、その本管用筒体を本管ライニングに嵌め、
取付管用筒体を取付管ライニングに嵌め、且つそれぞれ
対向するライニング面に押圧しながら両筒体に熱供与手
段により熱を供与して樹脂を硬化させ、上記の両ライニ
ングに結合した接続部補修ライニングを形成することに
よって、解決される。
【0013】これら請求項4、5及び7の構成によれ
ば、同じ素材の材料が使用されるので、材料管理、生産
管理が容易になり、補修作業の際も同種の材料を取り扱
うことになるため、補修作業を行う際における気温など
の周囲の環境条件に対して、材料の性状、機能について
共通の認識で対応できる。特に、請求項5に記載のよう
に光で硬化する樹脂材料を使用した場合、光さえ当てな
ければ、硬化現象が起こらないので、製品(上記の補修
用スリーブ及び補修材)の保存期間が長く、しかも品質
が変わらないという効果があり、しかも、そのため事前
に工場生産できるので品質管理ができ、品質が安定して
いる。また、光硬化性樹脂は一定の波長の光を一定量照
射することにより、短時間の内に硬化するという効果が
あり、請求項6に記載のように電気供給により作動する
光エネルギー放出用ランプを使用すれば、施工設備は小
規模でよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は補修すべき既設の下水道管
の本管1及び取付管2の縦断面を示しており、本管1は
一方のマンホールMから他方のマンホールMの間におい
て、ヒューム管、陶管、塩ビ管等から成る単管を連接し
て構成されており、略水平方向に延びている。取付管2
は、例えば家庭の集水桝3から本管1まで略垂直に延び
ており、この取付管もヒューム管、陶管、塩ビ管等から
成る単管を連接して構成されている。
【0015】図中4は本管1の内面に被覆した補修ライ
ニングであって、このライニングは光硬化剤を含有する
未硬化状態の熱硬化性樹脂を含む筒状の補修用スリーブ
を本管1内に導入し、次にこのスリーブ内に圧搾空気を
供給してスリーブを本管内壁面に押圧しつつ、光を照射
し、樹脂を光硬化させることによって、設けられる。
【0016】上記の補修用スリーブは、ガラス繊維、ポ
リエステル繊維等の補強繊維からなる筒状のベース材に
未硬化状態の光硬化性樹脂(光硬化剤を含有する未硬化
状態の熱硬化性樹脂であってもよい)、例えばラジカル
重合系樹脂(エポキシアクリレート、ウレタンアクリレ
ート)、チオール・エン付加型樹脂、光カチオン重合型
樹脂、または不飽和ポリエステル系樹脂、を含浸させて
樹脂層を作り、この樹脂層の両面をポリウレタン・ポリ
アミドの合成薄膜やポリエチレンフィルム等のプラスチ
ック薄膜で保護したものである。
【0017】本管1内への未硬化状態の補修用スリーブ
の導入は、従来の反転方式或は引き込み方式で行われ
る。反転方式は、本管1の一端から未硬化状態の補修用
スリーブを同端部から供給される圧搾空気により順次反
転させつつ膨張させて本管の内壁面に押圧し、他端まで
この作業を行うものである。一方引き込み方式は、ロー
プ等によって未硬化状態の補修用スリーブを本管内に引
き込み、導入した後、スリーブ内への圧搾空気の供給に
より補修用スリーブを本管内周面に押圧するものであ
る。
【0018】光の照射は、上記のように本管内周面に押
圧された補修用スリーブ内において、光エネルギー(例
えば紫外線)放出用ランプを一方の端部から他端部へ向
けて移動させながら行われる。光エネルギーを照射する
ことにより、樹脂は硬化し、その結果本管の内周面に補
修ライニング4が形成される。使用する樹脂によって、
紫外線以外の光で硬化するものであれば、所要のものが
適用される。取付管2への補修ライニング5の形成も、
本管1の場合と同様の樹脂で製造された補修用スリーブ
を用いて、本管の場合と略同じ方法で行われる。勿論、
補修用スリーブの寸法は取付管の直径、長さに応じたも
のが使用される。なお補修ライニング5の形成に先立っ
て、本管1の補修ライニング4の取付管2に対応する箇
所には穴が開けられ、取付管と本管内部とは連通状態に
なされている。
【0019】補修用ライニング4、5の形成は、本管1
及び取付管2の何れを先に行ってもよい。
【0020】本管1及び取付管2への補修ライニング
4、5の形成後、両者の接続部での補修作業が行われ、
接続部における補修ライニング6が形成される。この補
修ライニング6を形成するために、図2に示すような補
修材7が予め制作される。補修材7は本管用筒体7a
と、取付管用筒体7bとから成っており、何れの筒体も
帯材を巻いて形成される。帯材は上記の補修用スリーブ
と同様の構成を有している。即ち、ガラス繊維、ポリエ
ステル繊維等の補強繊維からなるベース材に未硬化状態
の光硬化性樹脂(光硬化剤を含有する未硬化状態の熱硬
化性樹脂であってもよい)、例えばラジカル重合系樹脂
(エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート)、チ
オール・エン付加型樹脂、光カチオン重合型樹脂、また
は不飽和ポリエステル系樹脂、を含浸させて樹脂層を作
り、この樹脂層の両面をポリウレタン・ポリアミドの合
成薄膜やポリエチレンフィルム等のプラスチック薄膜で
保護したものであり、使用樹脂は本管、取付管のものと
同種のものである。取付管用筒体7bは、本管用筒体7
aの中央部に形成された穴7cから突き出され、下端に
形成されたフランジ部7dが本管用筒体の内周面に接着
乃至縫着されることによって、本管用筒体7aに取り付
けられている。
【0021】このように形成した補修材7を、本管1と
取付管2の接続部において、本管1と取付管2に形成し
た補修ライニング4及び5の内周面に固着するために、
特願平8−278644に示されている次のような装置
が使用される。即ち、この装置は、装置本体と、その装
置本体の両側に設けた一対の側蓋に両端部が気密に固定
され、半径方向に膨張・収縮可能な光透過性ゴム材より
なる第一筒状部と、その第一筒状部の軸方向中間部でそ
の第一筒状部の半径方向外方にT字状またはト字状に突
出して、その突出方向外方に移動自在に且つ、内部に気
体が出入自在に圧入されて前記第一筒状部と共に一体的
に膨張・収縮可能な光透過性ゴム材よりなる第二筒状部
と、前記第一筒状部の内部で且つ前記軸方向中間部に位
置し、その第一筒状部の直径より小なる直径を有し、光
透過性および剛性を有すると共に気密に形成される内容
器と、前記内容器に収容される光エネルギー放出用のラ
ンプと、前記第一筒状部および第二筒状部の内部に圧縮
空気を出入自在に送る筒状部空気導入手段と、前記両筒
状部内から独立して前記内容器内のみに連通し、内部に
空気を出入自在に送る容器内空気導入手段とを有してい
る。前記の第一筒状部は、上記補修材7の本管用筒体7
aをその外周部に巻付けた状態に保持し、第二筒状部は
取付管用筒体7bをその外周部に巻付けた状態に保持す
るようになされている。
【0022】本管1と取付管2の接続部に補修ライニン
グ6を形成する作業について説明すると、先ず補修材7
を上記のように保持した補修装置が本管1の端部からワ
イヤーによる牽引にて引き入れられ、同行するテレビジ
ョンカメラによるモニターにて監視しつつ所定の補修箇
所までもたらされる。その際、第一筒状部及び第二筒状
部は共に圧縮空気を送られていない状態にあり、特に第
一筒状部は半径方向に座屈した状態にあるので、第二筒
状部に遊嵌されている取付管用筒体7bは補修された本
管1の内径の範囲内に後退しており、従って補修材7を
披装した補修装置は支障なく本管内を走行することがで
きる。
【0023】補修箇所に到達後、補修装置を回転させて
第二筒状部の軸線を取付管の軸線に整合させ、次いで第
一筒状部及び第二筒状部の内部に圧縮空気を供給し、そ
れらを膨張させて、本管用筒体7a及び取り付け管用筒
体7bをそれぞれ本管補修ライニング4及び取付管補修
ライニング5の内面に圧着する。次いで、内容器内の光
エネルギー放出用ランプ(例えば紫外線照射ランプ)を
点灯させ、その光エネルギーを補修用スリーブ内の樹脂
に照射する。照射された光硬化剤の作用により本管用筒
体及び取付管用筒体の樹脂は硬化し、その結果それぞれ
ライニング4及び5に接着した接続部補修ライニング6
が形成される。次いでランプは消灯され、第一筒状部及
び第二筒状部内の圧縮空気が放出され、第一及び第二筒
状部を縮小して補修ライニング6から脱離させ、しかも
その際第二筒状部を第一筒状部の軸線方向へ後退させ
る。従って、補修装置は本管内から引き出し可能の状態
になる。
【0024】熱硬化性樹脂を用いた補修用スリーブ及び
補修材を使用してのライニング4及び5及び補修ライニ
ング6の形成方法は、上記の場合と殆ど同じであるが、
異なる点は、樹脂の熱硬化を行わせるために、加圧と同
時に高温の湯、蒸気、或は加熱用ランプ等の熱源が補修
用スリーブ内に導入されることであり、加熱用ランプは
必要に応じてスリーブ内を走行せしめられる。その為
に、水を供給するための給水車、熱を発生させるための
ボイラー車、ランプに電気を供給し且つランプを走行さ
せるためのモーターに電気を供給するための設備が設け
られる。
【0025】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、本管及
び取付管の補修ライニング全体が性状、機能に関して均
一になり、総体的に統一のとれた作用を発揮し、また全
体が言わば袋状に繋がっているので、補修ライニングと
しての強力な機能が永続的に得られるという、本発明特
有の効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の補修ライニングを施した下水道管の
本管及び取付管の縦断面図である。
【図2】 本管と取付管との間の補修ライニングを形成
するための補修材の未硬化状態の斜視図である。
【符号の説明】
1・・・本管 2・・・取付管 3・・・集水桝 4・・・本管補修ライニング 5・・・取付管補修ライニング 6・・・接続部補修ライニング 7・・・接続部補修材 7a・・本管用筒体 7b・・取付管用筒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 23:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本管の内周面に硬化性樹脂を用いて硬化
    形成された補修ライニングと、取付管の内周面に上記と
    同種の硬化性樹脂を用いて硬化形成された補修ライニン
    グと、これら両ライニングの接続部に、両ライニングに
    跨がって上記と同種の硬化性樹脂を用いて硬化形成され
    た補修ライニングとを有し、全ライニングが連続してい
    ることを特徴とする、管路の補修被覆。
  2. 【請求項2】 本管の内周面に光硬化性樹脂を用いて硬
    化形成された補修ライニングと、取付管の内周面に上記
    と同種の光硬化性樹脂を用いて硬化形成された補修ライ
    ニングと、これら両ライニングの接続部に、両ライニン
    グに跨がって上記と同種の光硬化性樹脂を用いて硬化形
    成された補修ライニングとを有し、全ライニングが連続
    していることを特徴とする、管路の補修被覆。
  3. 【請求項3】 本管の内周面に熱硬化性樹脂を用いて硬
    化形成された補修ライニングと、取付管の内周面に上記
    と同種の熱硬化性樹脂を用いて硬化形成された補修ライ
    ニングと、これら両ライニングの接続部に、両ライニン
    グに跨がって上記と同種の熱硬化性樹脂を用いて硬化形
    成された補修ライニングとを有し、全ライニングが連続
    していることを特徴とする、管路の補修被覆。
  4. 【請求項4】 本管内に未硬化状態の樹脂を主体とする
    補修用スリーブを導入し、このスリーブを本管内壁面に
    押圧しながらスリーブ内にもたらされる樹脂硬化用手段
    により樹脂を硬化させて本管補修ライニングを形成し、
    また取付管にも、その内部に上記と同種の未硬化状態の
    樹脂を主体とする補修用スリーブを導入し、このスリー
    ブを取付管内壁面に押圧しながら取付管用スリーブ内に
    もたらされる樹脂硬化手段により取付管用スリーブの樹
    脂を硬化させて取付管補修ライニングを形成し、本管と
    取付管との接合部分において上記両ライニングの内部を
    連通させ、更にこの接合部分に、上記両ライニングに跨
    がっていて、本管用筒体と取付管用筒体を有し、上記と
    同種の未硬化状態の樹脂を主体とする補修材を、その本
    管用筒体を本管ライニングに嵌め、取付管用筒体を取付
    管ライニングに嵌め、且つそれぞれ対向するライニング
    面に押圧しながら両筒体内にもたらされる樹脂硬化手段
    により樹脂を硬化させ、上記の両ライニングに結合した
    接続部補修ライニングを形成することを特徴とする、管
    路の補修被覆形成方法。
  5. 【請求項5】 本管内に光硬化性樹脂を含む未硬化状態
    の樹脂を主体とする補修用スリーブを導入し、このスリ
    ーブを本管内壁面に押圧しながらスリーブ内に導入され
    る光エネルギー放出手段によりスリーブに光を照射し樹
    脂を硬化させて本管補修ライニングを形成し、また取付
    管にも、その内部に上記と同種の光硬化性樹脂を含む未
    硬化状態の樹脂を主体とする補修用スリーブを導入し、
    このスリーブを取付管内壁面に押圧しながら取付管用ス
    リーブ内に導入される光エネルギー放出用手段により取
    付管用スリーブに光を照射し樹脂を硬化させて取付管補
    修ライニングを形成し、本管と取付管との接合部分にお
    いて両ライニングの内部を連通させ、更にこの接合部分
    に、上記両ライニングに跨がっていて、本管用筒体と取
    付管用筒体を有し、上記と同種の光硬化性樹脂を含む未
    硬化状態の樹脂を主体とする補修材を、その本管用筒体
    を本管ライニングに嵌め、取付管用筒体を取付管ライニ
    ングに嵌め、且つそれぞれ対向するライニング面に押圧
    しながら両筒体に光エネルギー放出用手段により光を照
    射して樹脂を硬化させ、上記の両ライニングに結合した
    接続部補修ライニングを形成することを特徴とする、管
    路の補修被覆形成方法。
  6. 【請求項6】 光エネルギー放出手段が光エネルギー放
    出用ランプである、請求項5に記載の管路の補修被覆形
    成方法。
  7. 【請求項7】 本管内に熱硬化性樹脂を含む未硬化状態
    の樹脂を主体とする補修用スリーブを導入し、このスリ
    ーブを本管内壁面に押圧しながらスリーブ内にもたらさ
    れる熱供与手段によりスリーブに熱を供与し樹脂を硬化
    させて本管補修ライニングを形成し、取付管にも、その
    内部に上記と同種の熱硬化性樹脂を含む未硬化状態の樹
    脂を主体とする補修用スリーブを導入し、このスリーブ
    を取付管内壁面に押圧しながら取付管用スリーブ内にも
    たらされる熱供与手段により取付管用スリーブに熱を供
    与し樹脂を硬化させて取付管補修ライニングを形成し、
    本管と取付管との接合部分において両ライニングの内部
    を連通させ、更にこの接合部分に、上記両ライニングに
    跨がっていて、本管用筒体と取付管用筒体を有し、上記
    と同種の熱硬化性樹脂を含む未硬化状態の樹脂を主体と
    する補修材を、その本管用筒体を本管ライニングに嵌
    め、取付管用筒体を取付管ライニングに嵌め、且つそれ
    ぞれ対向するライニング面に押圧しながら両筒体に熱供
    与手段により熱を供与して樹脂を硬化させ、上記の両ラ
    イニングに結合した接続部補修ライニングを形成するこ
    とを特徴とする、管路の補修被覆形成方法。
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