JPH10225202A - 歩行型農作業機 - Google Patents

歩行型農作業機

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JPH10225202A
JPH10225202A JP3085097A JP3085097A JPH10225202A JP H10225202 A JPH10225202 A JP H10225202A JP 3085097 A JP3085097 A JP 3085097A JP 3085097 A JP3085097 A JP 3085097A JP H10225202 A JPH10225202 A JP H10225202A
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lowering
lever
lifting
wheel
elevating
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JP3085097A
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Masanori Nakano
将憲 中野
Tadayoshi Nakamura
忠義 中村
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前側昇降車輪の操作性を向上させること。 【解決手段】 ハンドルの近傍に、前側昇降車輪を昇降
調節するための昇降調節レバーを配設すると共に、同昇
降調節レバーと前側昇降車輪との間に昇降調節連動機構
を介設して、昇降調節レバーにより前側昇降車輪の機体
に対する支持高さを調節可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行型農作業機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行型農作業機の一形態として、
機体の下部に、左右一対の走行車輪と、両走行車輪の直
前方に配置したロータリ装置と、同ロータリ装置の直前
方に配置した前側昇降車輪とを設けると共に、機体より
後上方へ向けてハンドルを延設したものがある。
【0003】そして、前側昇降車輪の近傍で、かつ機体
の下方位置には、同前側昇降車輪を所定の高さにロック
するためのロック機構を設け、同ロック機構に操作レバ
ーを設けて、同操作レバーによりロック機構による前側
昇降車輪のロック及びロック解除の操作が行なえるよう
にしている。
【0004】このようにして、前側昇降車輪の高さを調
節することにより、ロータリ装置による耕耘深さの調節
やロータリ装置の非作業位置への保持が行なえるように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した歩
行型農作業機では、前側昇降車輪の高さ調節を行なう際
には、オペレータがハンドル操作位置である機体の後方
位置から、操作レバーのある機体の前側位置まで逐一移
動して、操作レバーを操作する必要性があり、しかも、
操作レバーは機体の下方位置に配置されているために、
オペレータは身をかがめた無理な体勢で操作しなければ
ならず、操作性が悪いという不具合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、機
体の下部に、左右一対の走行車輪と、両走行車輪の直前
方に配置したロータリ装置と、同ロータリ装置の直前方
に配置した前側昇降車輪とを設けると共に、機体より後
上方へ向けてハンドルを延設した歩行型農作業機におい
て、ハンドルの近傍に、前側昇降車輪を昇降調節するた
めの昇降調節レバーを配設すると共に、同昇降調節レバ
ーと前側昇降車輪との間に昇降調節連動機構を介設し
て、昇降調節レバーにより前側昇降車輪の機体に対する
支持高さを調節可能としたことを特徴とする歩行型農作
業機を提供せんとするものである。
【0007】また、本発明は、昇降調節連動機構は、前
後方向に伸延する連結ロッドの前端を前側昇降車輪に連
結すると共に、後端を昇降調節レバーに連結し、連結ロ
ッドに係止片を設ける一方、同連結ロッドの近傍に複数
の昇降位置決め用溝部を設けて、いずれか一つの昇降位
置決め用溝部に係止片を昇降調節レバーにより選択的に
係止可能としたことにも特徴を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0009】すなわち、本発明に係る歩行型農作業機
は、基本的構造として、機体にエンジンを設け、同エン
ジンにミッションケースを連動連結し、同ミッションケ
ースに左右一対の車軸を軸支持部材を介して回動自在に
支持させ、両車軸の外側端部にそれぞれ走行車輪を取付
け、両走行車輪の直前方にロータリ装置を配設し、同ロ
ータリ装置の直前方に前側昇降車輪を設ける一方、ロー
タリ装置の直後方に各種副作業装置を着脱自在に取付
け、各種副作業装置の上方には機体より後上方へ延設し
たハンドルを配置している。
【0010】このように、走行車輪の前方にロータリ装
置を配設することにより、ハンドルを操作しながら機体
の後方を歩行しているオペレータの安全性を確保してい
る。
【0011】そして、かかる歩行型農作業機は、特徴的
構造として、以下の構造を有している。
【0012】(1) 機体の後部に昇降機構を設け、同
昇降機構に各種作業装置を昇降自在かつ着脱自在に取付
け、同各種副作業装置に吊下げ支持具の下部を連結し、
同吊下げ支持具の上部に形成した係止部を、機体より後
上方へ伸延させて形成したハンドルに係止して、各種副
作業装置を上昇跳上げ状態にて吊下げ支持可能としてい
る。
【0013】このようにして、機体を旋回又は移動させ
る際には、各種作業装置をハンドルに吊下げ支持具を介
して上昇跳上げ状態に吊下げ支持することにより、ハン
ドルを下げ操作して、走行車輪を中心にロータリ装置を
上昇させた場合にも、各種副作業装置を接地させること
なく、楽に機体を旋回又は移動させることができる。
【0014】この際、各種副作業装置の荷重は、ハンド
ルに一部負担させることになるために、ハンドルの下げ
操作が楽に行なえて、機体の旋回・移動操作をスムーズ
に行なうことができる。
【0015】(2) 吊下げ支持具は、各種副作業装置
に連結するための左右一対の連結部と、両連結部より上
方へ立上げて形成した把持部と、同把持部より突出させ
て形成した係止部とを具備している。
【0016】このようにして、各種副作業装置をハンド
ルに吊下げ支持具を介して吊下げ支持する際には、オペ
レータは、一方の手でハンドルを把持した状態で、他方
の手で吊下げ支持具の把持部を把持すると共に上方へ引
上げて、ハンドルに係止部を係止することにより、簡単
に各種副作業装置を吊下げ状態にすることができる。
【0017】また、各種副作業装置の吊下げ状態を解除
する際には、上記とは反対の手順を遡ることにより、簡
単に各種副作業装置の吊下げ状態を解除することができ
る。
【0018】(3) 吊下げ支持具の連結部と把持部と
の間に、左右一対の連結部の間隔を調節するための拡縮
調節部を介設している。
【0019】このようにして、各種副作業装置の作業部
が、複数条の畝間隔に適応させて左右幅調節が可能とな
っている場合にも、吊下げ支持具の拡縮調節部により左
右一対の連結部の間隔を拡縮調節することにより、各種
副作業装置をバランス良く吊下げ支持することができ
る。
【0020】従って、機体の旋回・移動操作を円滑かつ
確実に行なうことができる。
【0021】(4) ハンドルは、機体より後上方へ向
けて伸延する左右一対のハンドル本体と、両ハンドル本
体の後端間に介設した把持部形成体とにより、ループ状
に形成し、把持部形成体に、前後方向に対して傾斜状の
傾斜把持部を設けている。
【0022】このようにして、オペレータは、必要に応
じて傾斜把持部を楽に把持してハンドル操作を行なうこ
とができ、この際、傾斜把持部は前後方向に対して傾斜
していて、オペレータは不自然に手首を返すような握り
をしなくても、自然に、かつ、しっかりと傾斜把持部を
把持することができて、把持しているオペレータの手の
疲労も軽減することができるようになっている。
【0023】従って、ハンドル操作が確実に行なえて、
作業能率を向上させることができる。
【0024】(5) 把持部形成体の左右側端部に、そ
れぞれ傾斜把持部を設けている。
【0025】このようにして、オペレータは、機体の左
右いずれの側に立っていても、傾斜把持部を楽に把持し
て、ハンドル操作を確実に行なうことができる。
【0026】しかも、把持部形成体は、左右側端部の傾
斜把持部と、その間の把持部をそれぞれ直状に形成する
ことができるために、同把持部形成体を全体的に丸みを
帯びた円弧形状に形成する場合に比べて、加工が容易
で、安価に製造することができる。
【0027】(6) 左右側傾斜把持部の間に水平把持
部を形成している。
【0028】このようにして、把持部形成体を、それぞ
れ直状の左右側端部傾斜把持部と、その間に形成した直
状の水平把持部とにより形成することができるために、
同把持部形成体を全体的に丸みを帯びた円弧形状に形成
する場合に比べて、加工が容易で、安価に製造すること
ができる。
【0029】(7) ハンドルの近傍に、前側昇降車輪
を昇降調節するための昇降調節レバーを配設すると共
に、同昇降調節レバーと前側昇降車輪との間に昇降調節
連動機構を介設して、昇降調節レバーにより前側昇降車
輪の機体に対する支持高さを調節可能としている。
【0030】このようにして、オペレータはハンドル操
作位置にて昇降調節レバーを楽に操作することができ
て、前側昇降車輪の操作性を向上させることができる。
【0031】(8) 昇降調節連動機構は、前後方向に
伸延する連結ロッドの前端を前側昇降車輪に連結すると
共に、後端を昇降調節レバーに連結し、連結ロッドに係
止片を設ける一方、同連結ロッドの近傍に複数の昇降位
置決め用溝部を設けて、いずれか一つの昇降位置決め用
溝部に係止片を昇降調節レバーにより選択的に係止可能
としている。
【0032】このようにして、昇降調節レバーを操作し
て係止片を所望の昇降位置決め用溝部に係止することに
より、前側昇降車輪を円滑かつ確実に昇降位置調節する
ことができる。
【0033】(9) ミッションケース内において、左
右一対の車軸の内側端部に差動装置を連動連設し、同ミ
ッションケースの内面に、差動装置を支持するための支
持部を突設している。
【0034】このようにして、車軸に負荷が作用した場
合には、同車軸を軸支持部材と差動装置を介した支持部
とにより支持することができて、車軸の傾斜を防止する
ことができ、その結果、軸支持部材の破損を防止するこ
とができて、同軸支持部材のメンテナンス等を行なう頻
度を削減することができる。
【0035】(10) 支持部に、差動装置の左右方向
への横ずれを規制するための横ずれ規制部を設けてい
る。
【0036】このようにして、同横ずれ規制部により差
動装置の左右方向への横ずれを確実に規制することがで
きて、同差動装置の差動機能を良好に確保するこができ
る。
【0037】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0038】図1及び図2に示すAは、本発明に係る歩
行型農作業機であり、同歩行型農作業機Aは、主作業装
置としてのロータリ装置2を具備する農作業機本体1の
後方に、各種副作業装置としての播種装置3を昇降機構
4を介して昇降自在かつ着脱自在に連結しており、同播
種装置3は、図3にも示すように、農作業機本体1に設
けたハンドル30に吊下げ支持具5を介して上昇跳上げ位
置にて吊下げ支持可能としている。
【0039】農作業機本体1は、図1及び図2に示すよ
うに、機体10上にエンジン11を搭載すると共に、同機体
10の下部に駆動ケース12を連設しており、駆動ケース12
は、後下方へ向けて伸延するミッションケース13と、同
ミッションケース13の上部より前下方へ向けて伸延する
ロータリケース14とを一体的に形成し、ミッションケー
ス13の下部に左右一対の車軸15,15 を介して左右一対の
走行車輪16,16 を取付ける一方、ロータリケース14の下
部にロータリ軸17を左右方向に貫通させて設け、同ロー
タリ軸17に複数のロータリ爪18を取付けてロータリ装置
2を形成している。19は燃料タンクである。
【0040】そして、エンジン11にミッションケース13
を伝動ケース6を介して連動連結している。
【0041】機体10は、図3及び図4に示すように、エ
ンジン11を支持するエンジンフレーム20と、ロータリフ
レーム21とから形成しており、同ロータリフレーム21
は、略半円板状の左右一対の板体21a,21a を、ロータリ
ケース14を左右側方より挾持するように対向させて配置
し、両板体21a,21a の上端縁上に上方へ凸状に弯曲する
半円弧状のロータリカバー22を張設し、同ロータリカバ
ー22の左右側端縁にそれぞれサイドカバー23,23 を垂設
している。
【0042】そして、ロータリカバー22の略中央部に
は、図2、図4及び図5に示すように、ドレン案内溝24
を形成しており、同ドレン案内溝24は、ロータリカバー
22の前端から略中央部まで前後方向に伸延する左右一対
の縦リブ24a,24a と、両縦リブ24a,24a の後端を接続す
る横リブ24b とから形成している。28は取っ手であり、
同取っ手28を把持することにより、ロータリ装置2を楽
に持上げてメンテナンス等を行なうことができる。
【0043】このようにして、エンジン11の前側下部に
形成したドレン排出部25(図1参照)より排出されるド
レンを、ドレン案内溝24に案内させて、同ドレン案内溝
24の前端より流下させてドレン容器等に、確実に受ける
ことができるようにしている。
【0044】また、ロータリケース14には、図1及び図
3に示すように、抵抗棒26を取付ブラケット27を介して
取付けており、同抵抗棒26は、ロータリ軸17の直後方に
位置するロータリケース14の下面位置より後下方へ向け
て突出させ、同抵抗棒26の先端26a をロータリ爪18の先
端回動軌跡の近傍に位置させている。
【0045】しかも、抵抗棒26は、図6に示すように、
断面V字状に形成して、頂部26b を前方に位置させてい
る。26c は補強板である。
【0046】このようにして、抵抗棒26によるロータリ
ケース14の直下方に形成される残耕を処理すると共に、
本機のダッシングを防止している。
【0047】この際、抵抗棒26は、ロータリケース14よ
り後下方へ向けて突出させると共に、頂部26b を前方へ
向けているために、同抵抗棒26により掻き分けられる耕
耘土は後方へスムーズに流れて、効率良く残耕処理がな
される。
【0048】また、農作業機本体1には、図1及び図2
に示すように、ハンドル30を設けており、同ハンドル30
は、ミッションケース13の左右側壁上部より後上方へ向
けて伸延させた左右一対のハンドル基部体31,31 と、各
ハンドル基部体31,31 の後端部に前端部を接続して後上
方へ伸延させた左右一対のハンドル本体32,32 と、両ハ
ンドル本体32,32 の後端間に横架状に一体成形した把持
部形成体33とからループ状に形成している。
【0049】ハンドル基部体31は、図7及び図8に示す
ように、パイプ状に形成すると共に、前端部31a を挾圧
して、外側方が開口する断面コ字状に形成し、同前端部
31aにボルト挿通孔31b,31b を形成している。
【0050】このようにし、ハンドル基部体31の剛性を
高くして、ハンドル30の取付け強度を高くすると共に、
振動を防止している。
【0051】しかも、前端部31a は、コ字状幅を六角ナ
ットの対向する二面の幅と合わせることにより、六角ナ
ットの回り止め機能をもたせることもできる。
【0052】そして、ハンドル基部体31,31 は、図3及
び図4に示すように、ミッションケース13の左右側壁上
部に突設した取付ボス部13a,13a と、後述する変速ガイ
ド体34の左右側壁部34a,34a 間に、上記取付ボス部13a,
13a を中心とする同心円上に貫通させて横架した二本の
取付パイプ35,35'の内のいずれか一方の左右側端部に取
付ボルト36,36 により取付けている。
【0053】このようにして、ハンドル基部体31,31
は、取付パイプ35の左右側端部に取付けた場合には、把
持部形成体33の地上高を高く設定することができると共
に、取付パイプ35' の左右側端部に取付けた場合には、
把持部形成体33の地上高を低く設定することができ、適
宜二段階の上下位置調節が行なえるようにしている。
【0054】また、図7に示すように、ハンドル基部体
31の内径は、ハンドル本体32の外径よりも大きく形成し
て、同ハンドル基部体31の後端部31c にハンドル本体32
の前端部32a を挿入して接続している。
【0055】このようにして、ハンドル30の剛性を高め
ると共に、振動の発生を防止している。
【0056】把持部形成体33には、図9及び図10に示
すように、ハンドル本体32,32 の後端より内側後方へ向
けて伸延し、かつ、前後方向に対して傾斜状の傾斜把持
部33a,33a を形成すると共に、両傾斜把持部33a,33a の
内側端間に前後方向に対して略直交する水平把持部33b
を形成している。
【0057】このようにして、オペレータは、本機の左
右いずれの側に立っていても、いずれか一方の傾斜把持
部33a,33a を楽に把持してハンドル操作を確実に行なう
ことができ、この際、傾斜把持部33a は前後方向に対し
て傾斜していて、オペレータは不自然に手首を返すよう
な握りをしなくても、自然に、かつ、しっかりと傾斜把
持部33a を把持することができて、把持しているオペレ
ータの手の疲労も軽減することができる。
【0058】従って、ハンドル操作を確実に行うことが
できて、作業能率を向上させることができる。
【0059】しかも、把持部形成体33は、左右側端部の
傾斜把持部33a,33a と、その間の水平把持部33b をそれ
ぞれ直状に形成することができるために、同把持部形成
体33を全体的に丸みを帯びた円弧形状に形成する場合に
比べて、加工が容易で、安価に製造することができる。
【0060】また、上記のように構成したハンドル30の
ハンドル本体32,32 間には、図9及び図10に示すよう
に、クラッチレバー40を、枢支片41,41 を介して起倒自
在に横架し、同クラッチレバー40と前記伝動ケース20内
に設けたクラッチ機構(図示せず)との間に、クラッチ
操作ワイヤ42を介設すると共に、クラッチレバー40を起
立する方向(図10において反時計方向)に回動付勢し
て、同クラッチレバー40が起立状態にてクラッチ機構を
動力切断状態にすると共に、同クラッチレバー40が倒伏
状態にてクラッチ機構を動力接続状態にするようにして
いる。
【0061】そして、クラッチレバー40は、図9に示す
ように、左右側取付基部40a,40a と、各取付基部40a,40
a より内方へ傾斜状に伸延させて、倒伏状態にて把持部
形成体33の左右側傾斜把持部33a,33a と上下に重合すべ
く形成した傾斜操作部40b,40b と、両傾斜操作部40b,40
b 間にあって前方へ凸状に屈曲させて形成した水平な中
央操作部40c と、同中央操作部40c と左右側傾斜操作部
40b,40b との間に形成される左右側接続部40d,40d とか
ら形成しており、左右側接続部40d,40d は、平面視にて
八字状となるように傾斜させて形成している。
【0062】このようにして、左右側取付基部40a,40a
と左右側傾斜操作部40b,40b と左右側接続部40d,40d と
により、後方へ凸状の左右側把持空間S1,S1 を形成する
と共に、左右側接続部40d,40d と中央操作部40c とによ
り前方へ凸状の中央把持空間S2を形成し、しかも、これ
ら把持空間S1,S1,S2は、八字状に配置した左右側接続部
40d,40d により可及的に広い空間を確保することができ
て、各操作部40b,40b,40c を把持し易いようにしてい
る。
【0063】この際、クラッチレバー40を倒伏させた場
合には、左右側傾斜操作部40b,40bが、ハンドル30の左
右側傾斜把持部33a,33a と上下に重合して、各操作部40
b,40b と各把持部33a,33a とを一緒に把持することが楽
に行なえて、クラッチ機構を動力接続状態に保持したま
ま、歩行作業を行なうことができる。
【0064】そして、クラッチレバー40を離せば、同ク
ラッチレバー40は回動付勢力により起立状態に復元し
て、クラッチ機構を動力切断状態に保持する。
【0065】また、一方の手でハンドル30を把持すると
共に、他方の手でクラッチレバー40の中央操作部40c を
把持して、同中央操作部40c をわずかに倒伏作動させる
ことにより、クラッチ機構を半クラッチ状態に操作する
こともでき、この際、中央操作部40c は左右側傾斜操作
部40b,40b よりも前方へ配置して、中央把持空間S2を大
きく確保しているために、同中央操作部40c を把持して
いる一方の手に、ハンドル30を把持している他方の手を
近接させても、両方の手が相互に接触することがなく、
確実に半クラッチとクラッチ入りの繰返し操作を行なう
ことができて、クラッチ操作性を向上させることができ
る。
【0066】なお、半クラッチとクラッチ入りの繰返し
操作は、機体の移動時、作業開始初期時、及び旋回時に
適宜行なうことができる。
【0067】ここで、従来のクラッチレバー40は、倒伏
状態にてハンドル30の把持部形成体33に上下に重合する
ように形成されているために、半クラッチとクラッチ入
りの繰返し操作を行なう際に、クラッチレバー40と把持
部形成体33とをそれぞれ把持している手が相互に当って
操作しずらいという不具合があったが、上記のように構
成することにより、かかる不具合を解消することができ
る。
【0068】また、ミッションケース13の上部には、図
3及び図4に示すように、変速ガイド体34を取付けてお
り、同変速ガイド体34は、左右側壁部34a,34a と、両左
右側壁部34a,34a の上端間に横架した天井壁部34b と、
左右側壁部34a,34a の後端間に横架した後壁部34c とか
ら形成し、同天井壁部34b には、図11に示すように、
変速ガイド溝34d を形成している。
【0069】そして、左右側壁部34a,34a は、図3に示
すように、ミッションケース13の左右側壁の上縁部に下
側縁部をそれぞれ二本の取付ボルト45,45 により取付
け、左右側壁部34a,34a の上部を、前記したようにミッ
ションケース13に基端を固定した左右側ハンドル基部体
31,31 に、取付パイプ35を介して取付ボルト36により取
付けている。
【0070】このようにして、変速ガイド体34の左右側
壁部34a,34a は、それぞれミッションケース13の左右側
壁と左右側ハンドル基部体31とに取付ボルト45,45,36を
介して三点支持されて、堅固に取付けられている。
【0071】また、変速ガイド溝34d 中には、図11に
示すように、基端を後述するミッションケース13内の第
1・第2シフタ軸97,99 に連動連結した変速レバー47の
下部を挿通して、同変速レバー47を変速ガイド溝34d に
沿わせて変速操作可能としている。F1は前進低速位置、
F2は前進高速位置、Rは後進位置、Pはロータリ作業位
置、Nは中立位置である。
【0072】農作業機本体1には、図1〜図4に示すよ
うに、前側昇降車輪50を取付けており同前側昇降車輪50
は、車輪支持アーム51の先端に取付け、同車輪支持アー
ム51の基端に取付けたボス部51a を、ロータリフレーム
21を形成する左右一対の板体21a,21a の中央部に枢軸52
を介して上下回動自在に枢支し、同ボス部51a より上方
へ回動アーム53を立上げる一方、ハンドル30の近傍に昇
降調節レバー54を配設すると共に、同昇降調節レバー54
と上記回動アーム53との間に昇降調節連動機構55を介設
している。
【0073】そして、昇降調節連動機構55は、前後方向
に伸延する連結ロッド56の前端を回動アーム53の上端に
連結ピン57を介して連結し、同連結ロッド56の後部56a
を変速ガイド体34内に配置すると共に、左側方へ屈曲さ
せて、変速ガイド体34の左側壁部34a の中央部に形成し
た挿通孔58を通して外方へ突出させ、同突出端に昇降調
節レバー54の基端を一体的に連結しており、挿通孔58の
下側縁部には、昇降位置決め体59を取付け、同昇降位置
決め体59には複数の昇降位置決め用溝部59a,59b,59c を
形成して、いずれか一つの昇降位置決め用溝部59a,59b,
59c に連結ロッド56の後部56a,に連設した係止片56b を
係止可能としている。
【0074】このようにして、昇降調節レバー54を操作
して係止片60を昇降位置決め用溝部59a,59b,59c のいず
れかに係止させることにより、連結ロッド56→回動アー
ム53→車輪支持アーム51を介して前側昇降車輪50の機体
10に対する支持高さを円滑かつ確実に調節することがで
きる。
【0075】この際、昇降調節レバー54は、ハンドル30
の近傍に配置しているために、ハンドル30を一方の手で
把持したまま、他方の手で楽に操作することができ、前
側昇降車輪50の操作性を向上させることができる。
【0076】播種装置3は、図1及び図2に示すよう
に、支持機枠60の中央部に播種ホッパー61と播種繰出し
部62とシュート63を設け、同シュート63の下端に作溝器
64を取付け、同作溝器64の直後方位置に支持機枠60より
培土板65を垂下させて配置し、また、支持機枠60の前端
部には作業機側ヒッチ66を設け、また、支持機枠60より
後下方へ伸延した左右一対のローラ支持アーム60a,60a
間には鎮圧ローラ67をローラ支軸68を介して回転自在に
取付けている。
【0077】しかも、ローラ支軸68の左側端は、播種繰
出し部62と伝動機構69を介して連動連結して、圃場を牽
引されながら回転する鎮圧ローラ67の回転力を、伝動機
構69を介して播種繰出し部62に伝達して、同播種繰出し
部62を駆動させることができるようにしている。
【0078】このようにして、播種ホッパー61内の種子
は、播種繰出し部62によりシュート63へ繰出して、同シ
ュート63より作溝器64により作溝された溝中へ落下さ
せ、培土板65により培土して、鎮圧ローラ67により鎮圧
するようにしている。
【0079】昇降機構4は、図1、図2及び図12に示
すように、リンク支持体70と、同リンク支持体70に基端
を枢支した左右一対の上側リンク71,71 及び下側リンク
72と、これらリンク71,71,72の先端に取付けた本体側ヒ
ッチ73とから構成している。
【0080】リンク支持体70は、図12に示すように、
変速ガイド体34の後壁部34c に取付けた支持体前壁70a
と、同前壁70a の左右側端縁よりそれぞれ後方へ突出さ
せて形成した支持体左右側壁70b,70b とから平面視コ字
状に形成し、両支持体左右側壁70b,70b の後端面に昇降
案内面70c,70c を形成すると共に、各昇降案内面70c,70
c の上下部に、それぞれ上昇規制用凹部70d,70d と下降
規制用凹部70e,70e を形成している。
【0081】そして、支持体左側壁70b の上部には、上
昇位置保持用フック74を取付け、同上昇位置保持用フッ
ク74をコイルスプリング75により係止方向と係止解除方
向にそれぞれ支点越えして回動付勢している。74a はフ
ック枢支ピン、75a,75b はスプリング係止片である。
【0082】また、支持体左右側壁70b,70b の中途部に
は、それぞれピン挿通用長孔76,76を形成し、両長孔76,
76 中にスプリング連結ピン77を摺動自在に挿通し、同
スプリング連結ピン77と後述する本体側ヒッチ73の上端
部に突設したスプリング連結片78との間にコイルスプリ
ング79を介設している。
【0083】左右一対の上側リンク71,71 は、支持体左
右側壁70b,70b の後部に基端を内側方より枢支ピン71a,
71a を介して枢支し、各上側リンク71,71 の中途部より
外側方へそれぞれ突設した摺動ピン71b,71b を上記昇降
案内面70c,70c に摺接させ、各上側リンク71,71 の先端
を本体側ヒッチ73の左右側壁73b,73b の上部に連結ピン
71c,71c を介して連結している。
【0084】下側リンク72は、基端を支持体左右側壁70
b,70b の下部間に横架した連結支軸80の中途部にボス部
72a を介して枢支・連結し、先端を本体側ヒッチ73の左
右側壁73b,73b の下部間に横架した連結支軸81の中途部
にボス部72b を介して枢支・連結している。
【0085】本体側ヒッチ73は、図12〜図14に示す
ように、前壁73a と、同前壁73a の左右側端縁よりそれ
ぞれ後方へ突出させて形成した左右側壁73b,73b とから
平面視コ字状に形成し、前壁73a の上端中央部にスプリ
ング連結片78を突設し、また、左右側壁73b,73b の後側
上部には係止ピン85を横架し、また、左右側壁73b,73b
の後端下部にはそれぞれ連結ピン係合用凹部73c,73c を
形成し、また、前記連結支軸81の左右側端部に左右一対
の連結用フック82,82 の中途部を枢支すると共に、両連
結用フック82,82 の下端間を連結体83により連結し、右
側の連結用フック82の上端には係止用突片82a を外側方
へ突設し、同係止用突片82a に係止用凹部82b を形成
し、上記連結体83と左側壁73b に形成したスプリング係
止片73d とには、連結支軸81に巻回したトルクスプリン
グ84の端部84a,84b をそれぞれ係止して、上記連結ピン
係合用凹部73c,73c 間に係合される作業機側ヒッチ66に
設けた連結ピン66c を、連結用フック82により係止して
連結するようにしている。
【0086】また、左右側壁73b,73b の下部には、連結
解除レバー支軸86を横架し、同連結解除レバー支軸86の
右側端に連結解除レバー87の下端を取付け、同連結解除
レバー87の中途部に係止ピン87a を内方へ突設して、同
係止ピン87a の先端部を前記係止用突片82a の係止用凹
部82b に係止させることにより、連結用フック82,82を
トルクスプリング84の回動付勢に抗して連結解除位置に
保持させることができるようにしている。89は、連結解
除レバー87の後方回動を規制する規制ピンである。
【0087】しかも、連結解除レバー支軸86の中途部に
は、復帰用突片88を後方へ向けて突設している。
【0088】作業機側ヒッチ66は、図12〜図14に示
すように、本体側ヒッチ73の左・右側壁73b,73b 間に嵌
入可能な板体66a と、同板体66a の上端縁に形成した係
止用フック66b と、同板体66a の前面下部に軸線を左右
方向に向けて取付けた連結ピン66c と、板体66a の前面
下部に突設した作用片66d と、板体66a の後面に軸線を
上下方向に向けて取付けた連結用筒体66e とから形成し
ている。66f は連結孔である。
【0089】そして、係止用フック66b を、本体側ヒッ
チ73の係止ピン85に係止すると共に、連結ピン66c を本
体側ヒッチ73の連結ピン係合用凹部73c,73c に係合させ
るようにしている。
【0090】ここで、本体側ヒッチ73の連結用フック8
2,82 の後端には、連結ピン案内用傾斜面82c,82c を形
成しており、同連結ピン案内用傾斜面82c,82c に連結ピ
ン66cを押圧させながら、作業機側ヒッチ66を係止ピン8
5を中心に下方へ回動させると、連結用フック82,82 は
トルクスプリング84の回動付勢力に抗して連結解除方向
に回動され、連結ピン66c が連結ピン係合用凹部73c,73
c に係合すると、連結用フック82,82 がトルクスプリン
グ84の回動付勢力により連結側へ回動し、その結果、連
結ピン66c が連結状態となるようにしている。
【0091】また、連結を解除する際には、連結解除レ
バー87を、図13において時計方向へ回動操作して、係
止ピン87a の先端部を係止用突片82a の係止用凹部82b
に係止させることにより、連結用フック82,82 をトルク
スプリング84の回動付勢力に抗して連結解除位置に保持
させることができる。
【0092】かかる状態にて、作業機側ヒッチ66を本体
側ヒッチ73より取外すと、板体66aの前側下部に突設し
た作用片66d が復帰用突片88に当って、同復帰用突片88
を図13において反時計方向に回動させ、同復帰用突片
88に連結解除レバー支軸86を介して連設している連結解
除レバー87を、反時計方向に回動させて、係止ピン87a
の先端部を係止用凹部82b より係止解除する。
【0093】その結果、連結用フック82,82 は、トルク
スプリング84の回動付勢力により、自動的に元の連結姿
勢に回動復帰する。
【0094】このように、本実施例に係る本体側ヒッチ
73では、同本体側ヒッチ73を連結時に操作する必要がな
いために、一人の作業者が各種副作業機を両手で持って
連結作業を行なうことができ、連結作業性及び安全性を
良好に確保することができる。
【0095】吊下げ支持具5は、図1,図2及び図15
に示すように、上下方向に伸延する左右一対の支持具本
体5a,5a の各下端に、播種装置3に連結するための左右
一対の連結部5b,5b を設け、両支持具本体5a,5a の上部
間に左右方向に伸延する把持部5cを横架し、両支持具本
体5a,5a の上端間の間隔を縮幅させると共に、上端同士
を連結し、かつ、上端をフック状に屈曲させて係止部5d
を形成している。5eは連結片である。
【0096】そして、連結部5b,5b は、ローラ支持アー
ム60a,60a に連結ブラケット60b,60b を介して連結ピン
5f,5f により着脱自在に連結している。
【0097】このようにして、本機を旋回又は移動させ
る際には、播種装置3をハンドル30に吊下げ支持具5を
介して上昇跳上げ状態に吊下げ支持することにより、ハ
ンドル30を下げ操作して、走行車輪16,16 を中心にロー
タリ装置2を上昇させた場合にも、播種装置3を接地さ
せることなく、楽に本機を旋回又は移動させることがで
きる。
【0098】この際、播種装置3の荷重を、ハンドル30
に一部負担させることになるために、ハンドル30の下げ
操作が楽に行なえて、本機の旋回・移動操作をスムーズ
に行なうことができる。
【0099】そして、播種装置3をハンドル30に吊下げ
支持具5を介して吊下げ支持する際には、オペレータ
は、一方の手でハンドル30を把持した状態で、他方の手
で吊下げ支持具5の把持部5cを下方より把持すると共に
上方へ引上げて、ハンドル30の水平把持部33b に係止部
5dを係止することにより、播種装置3を簡単かつ確実に
吊下げ状態にすることができる。
【0100】また、播種装置3の吊下げ状態を解除する
際には、上記とは反対の手順を遡ることにより、播種装
置3の吊下げ状態を簡単に解除することができる。
【0101】そして、吊下げ支持具5は、不使用時に
は、図1に一点鎖線で示すように、前方へ傾倒させて、
播種装置3に安定状態にて支持させておくことができ
る。
【0102】また、駆動ケース12を形成するミッション
ケース13及びロータリケース14は、図16及び図17に
示すように、ミッションケース13にベアリングやオイル
シール等の軸支持部材13b,13b を介して回動自在に支持
させた左右一対の車軸15,15と、両車軸15,15 の内側端
部間に介設した差動装置90と、同差動装置90にスプロケ
ット91,92 及びチェーン93を介して連動し、かつ、ギア
94をもつ走行側中間軸95と、変速レバー47の操作に連動
して軸方向に変位し、かつ、この軸方向変位に追従して
軸方向に変位する動力伝達ギア96をもつ第1シフタ軸97
と、変速レバー47の操作に連動して軸方向に変位するシ
フトフォーク98をもつ第2シフタ軸99と、シフトフォー
ク98で軸方向に変位するギア100 をスプライン部101 を
介して支持するエンジン11からの入力軸102 と、走行側
動力を伝達する固定ギア103,104及びロータリ側動力を
伝達する空転ギア105 をもつ中間軸106 と、ギア107 を
もつロータリ側中間軸108 と、これにスプロケット109,
110 及びチェーン111 を介して連動するロータリ軸17を
具備している。
【0103】そして、図12に示すように、変速レバー
47は、前記変速ガイド体34の変速ガイド溝34d に沿って
シフト操作可能としている。
【0104】第1シフト軸97が中立位置Nの位置にある
とき、第2シフタ軸99を、中立位置N、ロータリ軸17を
回さないロータリ切の前進低速位置F1、ロータリ軸17を
回すロータリ作業位置Pの各位置に選択的に移動させる
ようにしている。
【0105】また、第2シフタ軸99が中立位置Nの位置
にあるとき、第1シフタ軸97を、中立位置N、ロータリ
軸17を回さないロータリ切の後進位置R、ロータリ軸17
を回さない前進高速位置F2の各位置に選択的に移動させ
るようにしている。
【0106】各シフタ軸97,99 には、図16及び図17
に示すように、各シフト段に対応する位置決め溝97a,99
a を設けており、図示しないコイルスプリングで付設す
るボール112,113 をそれぞれ係合させるようにしてい
る。114,115 はそれぞれ規制ボールである。
【0107】第1シフタ軸97に支持する動力伝達ギア96
は、第1シフタ軸97の軸方向変位に追従して軸方向に変
位し、変位位置に応じて出力側に取出す動力の伝達経路
を変更する動力伝達ギアを構成するものである。
【0108】差動装置90は、図17に示すように、左右
一対の車軸15,15 の内側端部とスプロケット91との間
に、スプロケット91と一体化した円柱状の一次側伝達部
材120と、この左右の端面に臨む円板形の左右一対の二
次側伝達部材121,121 と、これら一次側伝達部材120 と
二次側伝達部材121,121 との間に設けられる移動体122,
122 と、左右に対向する移動体122,122 間に介在させた
コイルスプリング123 とを備えている。
【0109】この移動体122 は、一次側伝達部材120 と
二次側伝達部材121 との間を互いに係合させる係合位置
と、この係合を解除させる解除位置とに移動可能とした
鋼球製のボールからなり、二次側伝達部材121 に作用す
る負荷が所定以上になったときに、この移動体122 は係
合位置から係合解除位置に待避して、動力の伝達が断た
れるようにしている。
【0110】このようにして、本機の直進走行時には、
一次側伝達部材120 と左右の二次側伝達部材121,121 と
が移動体122,122 により係合され、その直進性が保たれ
る。
【0111】一方、本機を旋回させる場合には、荷重が
作用する側の走行車輪16に、回転を拘束しようとする大
きな荷重負荷が作用するから、この大きな負荷が作用す
る側の二次側伝達部材121 と一次側伝達部材120 との間
でひねりが生じ、移動体122が離脱して、一次側伝達部
材120 と二次側伝達部材121 との係合が外れて、その大
きな荷重負荷が作用した方の車軸15への動力伝達が断た
れて、円滑な旋回が行なえる。
【0112】また、差動装置90にはロック機構125 を設
けており、同ロック機構125 は、前記各移動体122 が係
合位置に位置されて、一次及び二次側伝達部材120,121,
121が互いに係合されたとき、その係合状態を保持して
左右車軸15,15 の相対回転を規制する規制手段126 と、
この規制手段126 を操作する操作手段127 とを備えてい
る。
【0113】このようにして、操作手段127 を操作し
て、規制手段126 により左右側車軸15,15 の相対回転を
規制することにより、たとえ左右側車軸15,15 にかかる
トルク差が変動した場合でも、オペレータが意図しない
一次及び二次側伝達部材120,121,121 間のロック及びロ
ック解除が頻繁に行われることがなくなって、本機の安
定した直進走行性を確保でき、しかも、本機の畝越えも
確実に行なうことができる。
【0114】上記のような構成において、ミッションケ
ース13の下部内面には、差動装置90の下側周面を支持す
るための左右一対の支持部13c,13c を突設している。
【0115】このようにして、車軸15,15 に負荷が作用
した場合には、同車軸15,15 を軸支持部材13b,13b と差
動装置90を介した支持部13c,13c とにより支持すること
ができて、車軸15,15 の傾斜を防止することができ、そ
の結果、ベアリングやオイルシール等の軸支持部材13b,
13b の破損を防止することができて、同軸支持部材13b,
13b のメンテナンス等を行なう頻度を削減することがで
きる。
【0116】また、支持部13c,13c には、それぞれ差動
装置90の左右方向への横ずれを規制するための横ずれ規
制部13d,13d を突設している。
【0117】このようにして、横ずれ規制部13d,13d に
より差動装置90の左右方向への横ずれを確実に規制する
ことができて、同差動装置90の差動機構を良好に確保す
ることができるようにしている。
【0118】図18〜図20は、第2実施例としての昇
降調節連動機構55を示しており、同昇降調節連動機構55
は、上下方向に伸延させて形成した係止体130 の下端
を、車輪支持アーム51の基部に左右一対の連結ブラケッ
ト131,131 を介して連結部材としての連結ピン132 によ
り連結し、同係止体130 の後端縁に上下伸延方向に間隔
を開けて複数の係止用凹部133 を形成して、いずれか一
つの係止用凹部133 を、ロータリフレーム21を形成する
左右一対の板体21a,21a 間に横架した係止部材としての
係止ピン134 に係止可能とし、同係止体130 の上端部
は、ロータリカバー22の中央部に開口した係止体突出口
135 より上方へ突出させ、同係止体130 の上端に操作用
把持体136 を設けている。
【0119】そして、連結ピン132 は、左右一対の連結
ブラケット131,131 にそれぞれ形成したピン挿通孔138,
138 中に、軸線を左右方向に向けて挿通し、同連結ピン
132の頭部132aと先端部132bとをそれぞれ左右一対の板
体21a,21a の内面に当接させて、前側昇降車輪50の昇降
調節時には、連結ピン132 が、左右一対の板体21a,21a
間を摺動移動するようにしている。
【0120】このように、連結ピン132 をロータリフレ
ーム21の左右側板体21a,21a 間にコンパクトに収容する
ことにより、組立・構造簡易にして、連結ピン132 の外
れを確実に防止することができる。
【0121】また、連結ピン132 の周面にはトルクスプ
リング137 を巻回して、同トルクスプリング137 の一端
137aを係止体130 に係止する一方、他端137bを車輪支持
アーム51に係止して、同トルクスプリング137 により係
止体130 を、図18において、時計方向に回動付勢し
て、係止用凹部133 を係止ピン134 に係止状態に保持す
ることができるようにしている。
【0122】従って、前側昇降車輪50の昇降調節作業を
行なう際には、操作用把持体136 を把持して、係止体13
0 を、トルクスプリング137 の回動付勢力に抗して回動
操作することにより、係止用凹部133 を係止ピン134 よ
り係止解除し、続いて、同係止体130 を上下方向にスラ
イド位置調節した後、適合する係止用凹部133 を係止ピ
ン134 に対面させると、トルクスプリング137 の回動付
勢力により簡単かつ確実に係止用凹部133 が係止ピン13
4 に係止されるために、かかる昇降調節作業を片手で楽
に行なうことができる。
【0123】図21〜図23は、第2実施例としての吊
下げ支持具5を示しており、同吊下げ支持具5は、左右
一対の連結部5b,5b と、両連結部5b,5b の間隔を調節す
るための拡縮調節部5g,5g と、両拡縮調節部5g,5g より
上方へ立上げて形成した支持具本体5aと、同支持具本体
5aの上端にT字状に交差させて設けた把持部5cと、同把
持部5cの両端にそれぞれ設けたフック状の係止部5d,5d
とから形成している。
【0124】そして、連結部5bは、上下方向伸延片5jと
左右方向伸延片5kとから逆L字状に形成している。
【0125】また、拡縮調節部5gは、連結部5bの左右方
向伸延片5kを挿通する筒状体5mと、同筒状体5mに取付け
て左右方向伸延片5kを締付け固定する締付け固定ネジ5n
とを具備している。
【0126】しかも、左右側の拡縮調節部5g,5g の筒状
体5m,5m は、内側端部同士を前後重合状態に連設して、
支持具本体5aの下端に取付けている。
【0127】このようにして、締付け固定ネジ5nを操作
して、各連結部5b,5b の左右方向伸延片5k,5k を適宜位
置調節することにより、上下方向伸延片5j,5j の左右間
隔を任意に調節することができる。
【0128】ここで、図21〜図23に示すように、作
業機側ヒッチ66には左右方向に伸延する取付フレーム14
0 を連結しており、同取付フレーム140 に左右一対の播
種装置3,3を条間隔に応じて取付け位置調節自在に取
付けている。
【0129】そして、上記した吊下げ支持具5は、上記
した播種装置3,3のように、左右方向の間隔が任意に
調節される各種副作業装置でも、拡縮調節部5g,5g によ
り左右一対の連結部5b,5b の間隔を拡縮調節することに
より、バランス良く吊下げ支持することができるように
している。
【0130】従って、この場合にも、本機の旋回・移動
操作を円滑かつ確実に行なうことができる。
【0131】図24は、第2実施例としての本体側ヒッ
チ73を示しており、同本体側ヒッチ73は、基本的構造を
前記した第1実施例としての本体側ヒッチ73と同様に構
成しているが、左側の連結用フック82の前側上部に突設
した上側スプリング係止ピン145 と、本体側ヒッチ73の
左側壁73b の下端後側部に突設した下側スプリング係止
ピン146 との間に、コイルスプリング147 を介設してい
る。
【0132】しかも、コイルスプリング147 は、連結用
フック82の連結支軸81を支点越えして、連結用フック82
を連結姿勢と連結解除姿勢とにそれぞれ姿勢保持するこ
とができるようにしている。148 はストッパーピンであ
る。
【0133】従って、各種副作業装置を連結する際に
は、あらかじめ連結用フック82を連結解除姿勢に保持さ
せておき、連結後に、連結用フック82を連結姿勢に保持
させることができて、連結作業は、両手で各種副作業装
置をかかえて行なうことができるために、連結作業性と
安全性とを良好に確保することができる。
【0134】また、各種副作業装置の連結解除作業も、
上記とは反対の手順で行なうことができ、両手で各種副
作業装置をかかえて行なうことができる。
【0135】図25及び図26は、第3実施例としての
本体側ヒッチ73を示しており、同本体側ヒッチ73は、左
右側壁73b,73b の上端に上方へ開口する上側係止用凹部
150を形成すると共に、左右側壁73b,73b の後端下部に
後方へ開口する下側係止用凹部151 を形成して、左右側
壁73b,73b にそれぞれ連結用フック82,82 を枢支ピン16
0,160 を介して取付けている。
【0136】また、上記した本体側ヒッチ73に連結する
作業機側ヒッチ66は、図25及び図26に示すように、
上下方向に伸延する支柱152 の上端部と中途部に、それ
ぞれ左右方向に伸延する係止用ロッド153,154 をそれぞ
れ交差状に貫通させて取付け、各係止用ロッド153,154
の左右側端部に鍔状の側壁受体155,155,156,156 を取付
け、支柱152 の下部に各種副作業装置連結枠体157 を取
付けている。
【0137】このようにして、あらかじめ左右側の連結
用フック82,82 を回動させて連結解除姿勢にしておくこ
とにより、上・下側係止用凹部150,151 を開放状態にし
て、まず、上側係止用凹部150 に作業機側ヒッチ66の上
側係止用ロッド153 を横架状に係止させ、同上側係止用
ロッド153 を回動支軸にして、作業機側ヒッチ66を前方
へ回動させることにより、下側係止用凹部151 に下側係
止用ロッド154 を楽に係止させることができ、続いて、
連結用フック82を回動させて下側係止用ロッド154 の左
側端部に係止して、同連結用フック82を連結姿勢にする
ことにより、簡単に連結作業を行なうことができる。
【0138】この際、各種副作業機を両手でかかえて連
結作業を行なうことができるために、連結作業性と安全
性とを良好に確保することができる。
【0139】また、各種副作業装置の連結解除作業も、
上記とは反対の手順を遡ることにより、簡単に行なうこ
とができる。
【0140】図27及び図28は、第2実施例としての
昇降機構4を示しており、同昇降機構4は、前記した第
1実施例としての昇降機構4と基本的構成を同じくして
いるが、本体側ヒッチ73と作業機側ヒッチ66とを一体的
に構成している点において異なる。
【0141】すなわち、昇降機構4は、本体側ヒッチ73
の後部に連結用筒体66e を取付けて構成している。73e
は連結孔、77' はスプリング連結ピン、165 は固定ボル
トである。
【0142】このようにして、昇降機構4と各種作業装
置との連結が容易に行なえるようにしている。
【0143】
【効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0144】 請求項1記載の本発明では、ハンドル
の近傍に、前側昇降車輪を昇降調節するための昇降調節
レバーを配設すると共に、同昇降調節レバーと前側昇降
車輪との間に昇降調節連動機構を介設して、昇降調節レ
バーにより前側昇降車輪の機体に対する支持高さを調節
可能としているために、オペレータは、ハンドル操作位
置にて昇降調節レバーを楽に操作することができて、前
側昇降車輪の操作性を向上させることができる。
【0145】 請求項2記載の本発明では、昇降調節
連動機構は、前後方向に伸延する連結ロッドの前端を前
側昇降車輪に連結すると共に、後端を昇降調節レバーに
連結し、連結ロッドに係止片を設ける一方、同連結ロッ
ドの近傍に複数の昇降位置決め用溝部を設けて、いずれ
か一つの昇降位置決め用溝部に係止片を昇降調節レバー
により選択的に係止可能としているために、昇降調節レ
バーを操作して係止片を所望の昇降位置決め用溝部に係
止することにより、前側昇降車輪を円滑かつ確実に昇降
位置調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歩行型農作業機の側面図。
【図2】同歩行型農作業機の平面図。
【図3】農作業機本体の側面説明図。
【図4】同農作業機本体の平面説明図。
【図5】ロータリカバーの一部断面図。
【図6】図3のI-I 線断面図。
【図7】ハンドル基部体の断面平面図。
【図8】同ハンドル基部体の端面正面図。
【図9】把持部形成体の平面説明図。
【図10】同把持部形成体の側面説明図。
【図11】変速ガイド溝の平面説明図。
【図12】昇降機構の左側面説明図。
【図13】本体側ヒッチの右側面説明図。
【図14】同本体側ヒッチの背面図。
【図15】吊下げ支持具の背面図。
【図16】駆動ケースの側面説明図。
【図17】同駆動ケースの断面説明図。
【図18】第2実施例としての昇降調節連動機構の側面
説明図。
【図19】同昇降調節連動機構の平面図。
【図20】連結ピンの取付説明図。
【図21】第2実施例としての吊下げ支持具を具備する
歩行型農作業機の側面図。
【図22】同歩行型農作業機の平面図。
【図23】同吊下げ支持具の背面図。
【図24】第2実施例としての本体側ヒッチの側面図。
【図25】第3実施例としての本体側ヒッチの側面図。
【図26】図25のII-II 線断面図。
【図27】第2実施例としての昇降機構の側面図。
【図28】同昇降機構の平面図。
【符号の説明】
A 歩行型農作業機 1 農作業機本体 2 ロータリ装置 3 播種装置 4 昇降機構 5 吊下げ支持具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の下部に、左右一対の走行車輪と、
    両走行車輪の直前方に配置したロータリ装置と、同ロー
    タリ装置の直前方に配置した前側昇降車輪とを設けると
    共に、機体より後上方へ向けてハンドルを延設した歩行
    型農作業機において、 ハンドルの近傍に、前側昇降車輪を昇降調節するための
    昇降調節レバーを配設すると共に、同昇降調節レバーと
    前側昇降車輪との間に昇降調節連動機構を介設して、昇
    降調節レバーにより前側昇降車輪の機体に対する支持高
    さを調節可能としたことを特徴とする歩行型農作業機。
  2. 【請求項2】 昇降調節連動機構は、前後方向に伸延す
    る連結ロッドの前端を前側昇降車輪に連結すると共に、
    後端を昇降調節レバーに連結し、連結ロッドに係止片を
    設ける一方、同連結ロッドの近傍に複数の昇降位置決め
    用溝部を設けて、いずれか一つの昇降位置決め用溝部に
    係止片を昇降調節レバーにより選択的に係止可能とした
    ことを特徴とする請求項1記載の歩行型農作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103858541A (zh) * 2012-12-14 2014-06-18 本田技研工业株式会社 耕耘机

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