JPH10223547A - 縦型ウエハボート及びその縦型ボートの製造方法 - Google Patents

縦型ウエハボート及びその縦型ボートの製造方法

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JPH10223547A
JPH10223547A JP3561097A JP3561097A JPH10223547A JP H10223547 A JPH10223547 A JP H10223547A JP 3561097 A JP3561097 A JP 3561097A JP 3561097 A JP3561097 A JP 3561097A JP H10223547 A JPH10223547 A JP H10223547A
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cut
wafer boat
forming
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JP3561097A
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Atsuro Miyao
敦朗 宮尾
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Coorstek KK
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立工程を不要とし組立て精度の向上を図る
とと共に、パ−ティクルの発生を防止し、ウエハの面内
温度差を均一にすることができる縦型ウエハボ−ト及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体製造における熱処理工程に使用さ
れるウエハを面支持する縦型ウエハボート1において、
支柱2の上下両端部には天盤3と底盤4とが配置されて
おり、またこれらの間にはウエハを載置する複数の支持
盤5が所定の挿入空間6をもって配置されると共に、こ
れら支柱2、天盤3、底盤4、支持盤5は、円柱状のイ
ンゴットAを切り出すことによって、一体物として形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程の
熱処理工程で使用される縦型ウエハボート及びその縦型
ボートの製造方法に関し、特に面支持方式の縦型ボート
及びその縦型ボートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体の高集積化が進みディバイ
ス特性の高信頼性が求められ、半導体製造工程の熱処理
工程において、支柱に複数の溝が形成されることにより
ウエハを支持できるような縦型ウエハボ−トが用いられ
ている。しかしながら、ウエハが大口径になると、前記
ウエハボートではウエハのチッピング(破損)が発生
し、これに起因するダストが発生する。更に前記ウエハ
ボートでは、加熱処理時にウエハの自重に起因するウエ
ハの反り現象等による結晶構造上のスリップが発生す
る。そしてこれらが原因でICの製造歩留りを低下させ
るという技術的課題を有していた。
【0003】これらの問題を解決するために、例えば特
開平5−102056号公報に示されるように、数本の
支柱にウエハを載置する支持盤を多数溶接または接合す
る面支持方式の一体型ボートが提案されている。前記公
報に記載されたウエハボ−トを図12に基づいて説明す
る。図12に示す縦型ウエハボ−トにあっては、支柱2
1の上下両端部には天盤22と底盤23とが位置してお
り、これらの間には複数の支持盤24が所定の挿入空間
をもって配置されている。そして、天盤22、底盤23
及び各支持盤24は保持部材としての支柱21に溶接あ
るいは接合によって固定されている。また、前記支持盤
24には切り欠き部としてのスリット25が形成されて
おり、このようなスリット25が形成されている支持盤
24には加工対象となるウエハ26が置かれる。
【0004】このように構成されたウエハボ−ト20の
各挿入空間にウエハ26が一枚づつ挿入され支持盤24
に載せられる。そして、前記ウエハボ−ト20を縦型加
熱炉に納め、所定の拡散処理が行われる。そして、この
拡散工程によって不純物はウエハ26内に拡散し、生成
された拡散層により集積回路用のIC構成部品が形成さ
れる。所定の拡散処理の後、支持具は加熱炉から取り出
され、各ウエハ26は次の作業工程へと移送される。
【0005】このように上記提案のウエハボ−トにあっ
ては、支持盤によってウエハを面支持しているため、安
定した状態でウエハを支持することができ、ウエハの自
重によってウエハが湾曲してしまうことはなく、ウエハ
にそりが発生するのを回避することができる。また、ウ
エハは支持盤に載せられて位置しているため、下方のウ
エハの加工表面に、このパ−ティクルが落下することも
ない。そのためウエハのパ−ティクル付着に伴う品質の
低下を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平5−
102056号公報に示されるような支持盤を溶接また
は接合した面支持方式の一体型ボートにあっては、上述
したような効果を得ることができるが、各部材間を溶接
あるいは接合しなければならず、組立て精度を高めるこ
とは困難であった。また組立工程が必要なため、縦型ウ
エハボートを安価に製造することはできなかった。
【0007】またウエハを熱処理する従来の拡散炉等は
炉の外部にヒ−タを配置した外部加熱方式あるため、少
なからずウエハ面内の温度差が生ずる。特に、昇温や降
温する時に温度差が大きくなっていた。このように温度
差が生ずるとウエハにはスリップと呼ばれる結晶欠陥が
発生するためIC製造における歩留り低下の原因となっ
ていた。この温度差を少なくする為に、従来のウエハボ
−トでは、そのボート形状としてウエハを挿入する支持
盤のピッチ間隔を3mm以上あけていた。しかしなが
ら、この構成を採用してもウエハの面内温度分布は均一
なものとすることができないという技術的課題があっ
た。
【0008】本発明は、上記技術的課題を解決するため
になされたものであり、精度の必要な組立工程や溶接工
程を不要とする共に、ウエハの面内温度分布を均一にす
ることができる、更に改良された縦型ボート及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、本発明にかかる縦型ウ
エハボートは、半導体製造工程の熱処理工程で使用され
るウエハを面支持する縦型ウエハボートにおいて、支柱
の上下両端部には天盤と底盤とが位置しており、これら
の間にはウエハを載置する複数の支持盤が所定の挿入空
間をもって配置されると共に、これら支柱、天盤、底
盤、支持盤は、円柱状もしくは円筒状のインゴットを切
り出すことによって、一体物として形成されていること
を特徴としている。
【0010】また前記支持盤にその両側から平行に複数
のスリットを形成すると共に前記支持盤の表面に絶縁膜
を形成し、2本の支柱の上端部あるいは下端部に電源接
続される端子部を形成し、前記支持盤が発熱するように
形成されているのが望ましい。
【0011】また本発明にかかる縦型ウエハボートの製
造方法は、シリコンまたはカ−ボンからなる円柱状もし
くは円筒状のインゴットをカッターでインゴットの中心
軸に対し垂直にインゴットの中心軸より先まで切り込み
を入れ、かつ途中で切り込みを中止することによって未
切断部分を1箇所形成する工程と、前記インゴットの縦
方向に所定の間隔を持って、前記工程の切り込みを複数
回行うことにより、ウエハを載置する支持盤を複数形成
する工程とを備えることを特徴としている。
【0012】また本発明にかかる縦型ウエハボートの製
造方法は、シリコンまたはカ−ボンからなる円柱状もし
くは円筒状のインゴットをカッターでインゴットの中心
軸に対し垂直に切り込みを入れる第1の工程と、更に、
前記切り込みの方向とは反対の方向から回転式外周刃カ
ッターで前記切断面と段差を生じることなく垂直に切り
込みを入れ、かつ未切断部分を2個所設ける第2の工程
と、前記インゴットの縦方向に所定の間隔を持って、前
記第1及び第2工程を複数回行うことにより、ウエハを
載置する支持盤を複数形成し、かつ未切断部分を2か所
残すことにより2本の支柱を形成する第3の工程とを備
えることを特徴としている。
【0013】また支持盤を複数形成した後、少なくとも
前記支持盤の両側から平行に複数のスリットを形成する
工程と、前記スリットを形成した前記支持盤の表面に絶
縁膜を形成する工程と、支柱の上端部あるいは下端部に
電源接続の端子部を形成する工程とを備えるのが望まし
い。
【0014】以上のように、本発明にかかる縦型ウエハ
ボートは、ボ−トを構成する支柱、天盤、底盤、支持盤
は、円柱状もしくは円筒状のインゴットを切り出すこと
によって、一体物として形成されているために、各部材
間を溶接あるいは接合する必要がなく、組立工程が不要
であるばかりでなく、支持盤の面精度を良好なものにす
ることができる。しかも縦型ボートを安価に製造するこ
とができる。
【0015】また、前記支持盤にその両側から平行に複
数のスリットを形成すると共に前記支持盤の表面に絶縁
膜を形成し、支柱の上端部あるいは下端部に電源に接続
される端子部を形成し、前記支持盤が発熱するように形
成されているため、効率がよく、しかもウエハ各部を均
一に加熱することができる。その結果、ウエハに発生す
るスリップの低減を図ることができる。更に、上記した
製造方法によれば、前述の縦型ウエハボ−トを容易に得
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明の実施の形態
を図1乃至図2に基づいて説明する。ここで、図1は縦
型ウエハボ−トを示す斜視図であり、図2は、図1に示
された縦型ウエハボ−トを示す製造方法を説明するため
の断面図であって、(a)は回転式外周刃カッターを用
いて製造する方法を示す断面図、(b)は回転式内周刃
カッターを用いて製造する方法を示す断面図、(c)は
バンドソ−あるいはワイヤ−ソ−を用いて製造する方法
を示す断面図である。
【0017】図1に示すようにこの縦型ウエハボ−ト1
は、支柱2の上下両端部には天盤3と底盤4とが配置さ
れ、これらの間には複数の支持盤5が挿入空間6をもっ
て配置されている。そして、支柱2は、天盤3、底盤
4、支持盤5の両端に形成され、これら部材は円柱状の
インゴットAから挿入空間6を切り出すことによって、
一体物として形成される。なお、縦型ウエハボートの重
量を減少させるために、好ましくは支柱2のウエハ挿入
反対側部分は垂直に切断され、平坦部7が形成される。
一方、前記平坦部7を形成しない場合には切り込み深さ
を深くすることができるため、ウエハの支持面積を広く
することができる。
【0018】次に図1に示した縦型ウエハボ−ト1の製
造方法について図2(a)に基づいて説明する。まず、
シリコンまたはカ−ボンからなるインゴットAを素材と
し、このインゴットAの径より大きい径を有する回転式
外周刃カッターBで、インゴットAの中心軸に対し垂直
に、インゴットAの中心軸より先まで切り込みを入れ、
かつ途中で切り込みを中止することによって未切断部分
Cを形成する。更に同様に、前記外周刃カッターBでイ
ンゴットAの縦方向に所定の間隔をもって、複数の切り
込みを入れ、未切断部分Cを形成する。
【0019】前記未切断部分Cは三日月状に形成され、
この部分は図1に示す縦型ウエハボ−ト1の支柱2とな
るものであって、また外周刃カッターBによって切り込
まれた部分は、図1の挿入空間6となり、切り込まれな
い部分は図1の支持盤5となる。そして好ましくは、縦
型ウエハボート1の重量を減少させるために、ウエハ挿
入反対側部分を垂直に切断し、平坦部7を形成する。こ
の平坦部7は素材(インゴット)の段階で形成するのが
加工手順として望ましい。
【0020】以上のように、この縦型ウエハボ−ト1
は、支柱2、天盤3、底盤4、支持盤5が一体物として
構成されているために、各部材間を溶接あるいは接合す
る必要がなく、組立工程が不要であるばかりでなく、支
持盤の面精度を良好なものにすることができる。しかも
縦型ウエハボート1を安価に製造することができる。更
に、未切断部分C(支柱2)が三日月状をなし、その先
端がウエハ挿入側に位置しているため、支持盤5の曲げ
を防止することができ、縦型ウエハボ−トの精度を維持
することができる。
【0021】同様に、図2(b)に示すように、シリコ
ンまたはカ−ボンの円柱状インゴットAを素材とし、回
転式内周刃カッターDでインゴットA中心軸に対し垂直
に、インゴットAの中心軸より先まで切り込みを入れ、
かつ途中で切り込みを中止することによって未切断部分
Cを形成することによっても、縦型ウエハボ−ト1を形
成することができる。この場合には、回転式外周刃カッ
ターを用いる場合と比べ切断面の平坦度を向上させるこ
とができるため、支持盤の面精度が良い縦型ボ−トを製
造することができる。
【0022】同様に、図2(c)に示すように、シリコ
ンまたはカ−ボンの円柱状インゴットAを素材とし、バ
ンドソ−もしくはワイヤ−ソ−EでインゴットA中心軸
に対し垂直に、インゴットAの中心軸より先まで切り込
みを入れ、かつ途中で切り込みを中止することによって
未切断部分Cを形成することによっても、縦型ウエハボ
−ト1を形成することができる。この場合には、切断速
度を向上させることができるため、より短時間に縦型ボ
−トを製造することができる。特に、マルチワイヤ−ソ
−は同時に切り込みを入れることができるため、効率よ
く縦型ボ−トを製造することができる。
【0023】尚、上記実施形態において、支持盤の上に
ウエハを載置するために用いられるフォ−クが挿通する
スリットを、支持盤の未切断部分Cの反対側から形成し
てもよい。
【0024】次に、本発明の第2の実施形態を図3乃至
図5に基づいて説明する。ここで、図3は第2の実施形
態にかかる縦型ウエハボ−トを示す斜視図であり、図4
は、図4に示された縦型ウエハボ−トの製造方法を説明
するための断面図であって、図5は図4に示された他の
製造方法を説明するための断面図である。尚、図中、図
1乃至図2に示された部材と同一あるいは相当する部材
は同一の符号を付する。
【0025】図3に示すようにこの縦型ウエハボ−ト1
は、支柱2の上下両端部には天盤3と底盤4とが配置さ
れており、またこれらの間には複数の支持盤5が、所定
の挿入空間6をもって配置されている。そして、支柱2
は、天盤3、底盤4、支持盤5の両端に形成され、これ
ら部材は円柱状のインゴットAから挿入空間6を切り出
すことによって、一体物として形成される。なお、この
実施形態にあっては、第1の実施形態において形成され
た平坦部7は形成されない。この実施形態は、第1の実
施形態と比べて、支柱2を小さく形成することができ、
縦型ウエハボ−ト1を軽量に形成することができるとい
う特徴を有している。
【0026】次に図3に示した縦型ウエハボ−ト1の製
造方法について、図4に基づいて説明する。図4に示す
ように、シリコンまたはカ−ボンの円柱状インゴットA
を素材とし、このインゴットAの半径より大きい回転式
外刃カッターBでインゴットAの中心軸に対し垂直にイ
ンゴットAの中心より先まで切り込みを入れる。その
後、前記切り込みを入れた方向と反対の方向から、前記
切断面と段差を生じないように、同様のカッターBで切
り込みを入れ、未切断部分Cを2個所(両端)に形成す
る。
【0027】前記第1の実施形態で説明した縦型ウエハ
ボ−トと同様、前記未切断部分Cは三角状に形成され、
この部分は図3に示す縦型ウエハボ−ト1の支柱2とな
る。また外周刃カッターBによって切り込まれた部分
は、図3の挿入空間6となり、切り込まれない部分は図
3の支持盤5となる。
【0028】次に図5に基づいて製造方法の変形例につ
いて説明する。図5(a)に示すように、シリコンまた
はカ−ボンのインゴットAの半径より大きい径を有する
回転式外周刃カッターB1 でインゴットAの中心軸に対
し垂直にインゴットAの中心より先まで切り込みを入れ
る。更に、前記切り込み方向とは、反対の方向からイン
ゴットAよりも小径の回転式外周刃カッターB2 で同様
に切り込みを入れ、未切断部分C(支柱2)を2個所設
ける。この製造方法による場合には、支柱2は、前述の
製造方法と比べてウエハ挿入側の後方に位置させること
ができるため、図4に示す場合に比べて口径の大きなウ
エハを載置することができる。
【0029】また図5(b)に示すように、インゴット
Aの半径より大きい径を有する回転式外周刃カッターB
1 でインゴットAの中心軸に対し垂直にインゴットAの
中心より先まで切り込みを入れ、前記切り込み方向と
は、反対の方向からインゴットAよりも大径の回転式外
周刃カッターB2 で同様に切り込みを入れ、未切断部分
C(支柱2)を2個所設けても良い。また図5(c)に
示すように、インゴットAの半径より大きい径を有する
回転式内周刃カッターDでインゴットAの中心軸に対し
垂直にインゴットAの中心より先まで切り込みを入れ、
前記切り込み方向とは、反対の方向からインゴットAよ
りも小径の回転式外周刃カッターBで同様に切り込みを
入れ、未切断部分C(支柱2)を2個所設けても良い。
【0030】更に、図5(d)に示すように、インゴッ
トAの半径より大きい径を有する回転式内周刃カッター
DでインゴットAの中心軸に対し垂直にインゴットAの
中心より先まで切り込みを入れ、前記切り込み方向と
は、反対の方向からインゴットAよりも大径の回転式外
周刃カッターBで同様に切り込みを入れ、未切断部分C
(支柱2)を2個所設けても良い。また、図5(e)
(f)に示すように、バンドソ−あるいはワイヤ−ソ−
EでインゴットAの中心軸に対し垂直にインゴットAの
中心より先まで切り込みを入れ、前記切り込み方向と
は、反対の方向からインゴットAよりも大径あるいは小
径の回転式外周刃カッターBで同様に切り込みを入れ、
未切断部分C(支柱2)を2個所設けても良い。
【0031】以上のように、この第2実施形態において
も、縦型ウエハボ−ト1は、支柱2、天盤3、底盤4、
支持盤5が一体物として構成されているために、各部材
間を溶接あるいは接合する必要がなく、組立工程が不要
であるばかりでなく、支持盤の面精度を良好なものにす
ることができる。しかも縦型ウエハボート1を安価に製
造することはできる。
【0032】なお、上記実施形態において、支持盤の上
にウエハを載置するために用いられるフォ−クが挿通す
るスリットを形成してもよい。特に図6に示すように、
支持盤5の両側から平行に、フォ−ク8が挿通する複数
のスリット9を一定の間隔をもって形成し、前記フォ−
ク8を用いてウエハを支持盤の上に載置するようにする
のが好ましい。この場合には、スリット9が支持盤の両
側に形成されているため、支持盤の両側からフォ−ク8
を用いて、ウエハを支持盤に載置したりあるいは取出す
ことが容易にできる。
【0033】また、上記実施形態において、シリコンま
たはカ−ボンからなる円柱状のインゴットを用いた場合
について説明したが、図7(a)、(b)に示すよう
に、円筒状のインゴットを用いてもよい。図7中、図
1、図3に示された部材と同一部材は同一符号を付す
る。このシリコンまたはカ−ボンからなる円柱状のイン
ゴットの中心部分に開孔部10を形成し、その後、前記
した方法手段により、支柱2、天盤3、底盤4、支持盤
5を形成する。
【0034】このように、支持盤5を開孔部10を有す
る縦型ウエハボ−トにあっては、ウエハの取り出し工程
において、前記開孔部10を利用して図示しない押上げ
手段によって、ウエハを支持盤5の下方から前記ウエハ
を押上げ、ウエハと支持盤5との間の隙間にフォ−クを
差し込むことによって、ウエハを取り出すことができ
る。そのため、図6に示すようなスリット9を支持盤5
に設けなくとも、容易にウエハを取り出すことができ
る。
【0035】次に、本発明の第3の実施形態を図8乃至
図11に基づいて説明する。ここで、図8は第3の実施
形態にかかる縦型ウエハボ−トの斜視図であり、図9は
図8の支持盤の平面図であり、図10は図8に示された
縦型ウエハボ−トの等価回路を示す図であり、図11は
支持盤の変形例を示す平面図である。尚、図中、図1乃
至図6に示された部材と同一あるいは相当する部材は同
一の符号を付する。
【0036】この第3の実施形態にあっても、第2の実
施形態の場合と同様に、シリコンまたはカ−ボンのイン
ゴットAを素材とし、このインゴットAの半径より大き
いカッターBでインゴットの中心軸に対し垂直にインゴ
ットの中心より先まで切り込みを入れた後に、前記切り
込みの反対方向から同様にカッターBで互いの切断面が
段差を生じることなく垂直に切り込みを入れ、未切断部
分を2個所設る。これをボートの支柱2とし、図7に示
すようにウエハを載置するピッチ間隔ごとに、上記工程
の切り込みをインゴットの縦方向に複数回行うことによ
り、ウエハを載置する複数の支持盤5を形成する。
【0037】そして、この第3の実施形態の場合には、
更に図9に示すように支持盤5おいて左右対称に一定の
間隔をもって短冊状のスリット9を設け、その表面にシ
リカ膜や窒化珪素膜等の絶縁膜を設ける。またボート下
部は支持盤5よりも厚めにした2分割底盤4a、4b
に、それぞれにリード線を接続し、電源と接続するよう
に構成されている。したがって、各支持盤5は支柱2を
介して、電気的に接続されしかも一定の抵抗(R1 〜R
n )を有しているため、この縦型ウエハボ−ト1は図1
0に示す等価回路と同等の電気的特性を有している。
【0038】以上のように、この縦型ウエハボ−ト1に
あっては、各支持盤5及び天盤3が抵抗体(R1 〜R
n )になるために、電流が流れると各支持盤5及び天盤
3は発熱し、各支持盤5の上に載置されているウエハを
加熱する。即ち、従来の外部加熱方式に比べて、熱効率
がよく、しかもウエハ各部を均一に加熱することができ
る。その結果、ウエハに発生するスリップの低減を図る
ことができる。
【0039】尚、この第3の実施形態の場合には、イン
ゴットの中心軸と2本の支柱の中心軸は同一平面にある
のが望ましい。即ち、カッタ−の切り込み量を同じに
し、縦型ウエハボ−トを対称形にすることによって、均
一にウエハを加熱することができる。
【0040】また、天盤3についても、支持盤5と同様
なスリット9を形成するのが望ましい。天盤3の形状が
支持盤5の形状と異なると発熱量が異なるため、縦型ウ
エハボ−トの上下方向に温度ムラが生ずる。これを防止
するため、天盤3と支持盤5の形状を同一とするのが好
ましい。更に、上記実施形態では支持盤5よりも厚めの
2分割の底盤を用いた場合について説明したが、この底
盤4についても、縦型ウエハボ−トの上下方向に温度ム
ラが生ずるのを防止するために、支持盤5の形状と同一
にするのが好ましい。
【0041】また、図8に示すようにスリット9を支柱
2に対して略直角に形成すると、支柱2は両端部に形成
された短冊部5aの中央に位置することとなり、両端部
に形成された短冊部5aを均一に発熱させることができ
ない。これを解決するめるために、図11に示すよう
に、スリット9を支柱2に対して斜めに形成し、支柱2
が両端部に形成された短冊部5aの端部に位置するよう
に形成するとよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる縦型ウエ
ハボートは、ボ−トを構成する支柱、天盤、底盤、支持
盤は、円柱状のインゴットを切り出すことによって、一
体物として形成されているために、各部材間を溶接ある
いは接合する必要がなく、組立工程が不要であるばかり
でなく、支持盤の面精度を良好なものにすることができ
る。しかも縦型ボートを安価に製造することができる。
【0043】また、本発明にかかる縦型ウエハボート
は、前記支持盤にその両側から平行に複数のスリットを
形成すると共に前記支持盤の表面に絶縁膜を形成し、支
柱の上端部あるいは下端部に電源接続される端子部を形
成し、前記支持盤が発熱するように形成されているた
め、効率がよく、しかもウエハ各部の均一に加熱するこ
とができる。その結果、ウエハに発生するスリップの低
減を図ることができる。
【0044】本発明にかかる縦型ウエハボートの製造方
法によれば、前述の縦型ウエハボートを容易にしかも安
価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施形態を示す縦型ウエ
ハボ−トを示す斜視図である。
【図2】図1に示された縦型ウエハボ−トの製造方法を
説明するための断面図であって、(a)は回転式外周刃
カッターを用いて製造する方法を示す断面図、(b)は
回転式内周刃カッターを用いて製造する方法を示す断面
図、(c)はバンドソ−あるいはワイヤ−ソ−を用いて
製造する方法を示す断面図である。
【図3】本発明にかかる第2の実施形態を示す縦型ウエ
ハボ−トを示す斜視図である。
【図4】図3に示された縦型ウエハボ−トの製造方法を
説明するための断面図である。
【図5】図4に示された縦型ウエハボ−トの他の製造方
法を説明するための断面図である。
【図6】支持盤の変形例を示す平面図である。
【図7】支持盤の他の変形例を示す平面図である。
【図8】第3の実施形態にかかる縦型ウエハボ−トの斜
視図である。
【図9】図8の支持盤の平面図である。
【図10】図8に示された縦型ウエハボ−トの等価回路
を示す図である。
【図11】支持盤の変形例を示す平面図である。
【図12】従来の縦型ウエハボ−トを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 縦型ウエハボ−ト 2 支柱 3 天盤 4 底盤 4a、4b 2分割底盤 5 支持盤 6 挿入空間 7 平坦部 8 フォ−ク 9 スリット 10 開孔部 A インゴット B 回転式外周刃カッタ− C 未切断部 D 回転式内周刃カッタ− E バンドソ−、ワイヤ−ソ−

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体製造工程の熱処理工程で使用され
    るウエハを面支持する縦型ウエハボートにおいて、 支柱の上下両端部には天盤と底盤とが位置しており、こ
    れらの間にはウエハを載置する複数の支持盤が所定の挿
    入空間をもって配置されると共に、これら支柱、天盤、
    底盤、支持盤は、円柱状もしくは円筒状のインゴットを
    切り出すことによって、一体物として形成されているこ
    とを特徴とする縦型ウエハボート。
  2. 【請求項2】 前記支持盤にその両側から平行に複数の
    スリットを形成すると共に前記支持盤の表面に絶縁膜を
    形成し、2本の支柱の上端部あるいは下端部に電源接続
    される端子部を形成し、前記支持盤が発熱するように形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載された縦
    型ウエハボート。
  3. 【請求項3】 シリコンまたはカ−ボンからなる円柱状
    もしくは円筒状のインゴットをカッターでインゴットの
    中心軸に対し垂直にインゴットの中心軸より先まで切り
    込みを入れ、かつ途中で切り込みを中止することによっ
    て未切断部分を1箇所形成する工程と、前記インゴット
    の縦方向に所定の間隔を持って、前記工程の切り込みを
    複数回行うことにより、ウエハを載置する支持盤を複数
    形成する工程とを備えることを特徴とする縦型ウエハボ
    ートの製造方法。
  4. 【請求項4】 シリコンまたはカ−ボンからなる円柱状
    もしくは円筒状のインゴットをカッターでインゴットの
    中心軸に対し垂直に切り込みを入れる第1の工程と、 更に、前記切り込みの方向とは反対の方向から回転式外
    周刃カッターで前記切断面と段差を生じることなく垂直
    に切り込みを入れ、かつ未切断部分を2個所設ける第2
    の工程と、 前記インゴットの縦方向に所定の間隔を持って、前記第
    1及び第2工程を複数回行うことにより、ウエハを載置
    する支持盤を複数形成し、かつ未切断部分を2か所残す
    ことにより2本の支柱を形成する第3の工程とを備える
    ことを特徴とする縦型ウエハボートの製造方法。
  5. 【請求項5】 支持盤を複数形成した後、前記支持盤の
    両側から平行に複数のスリットを形成する工程と、 前記スリットを形成した後、少なくとも前記支持盤の表
    面に絶縁膜を形成する工程と、 支柱の上端部あるいは下端部に電源接続の端子部を形成
    する工程とを備えていることを特徴とする請求項4に記
    載された縦型ウエハボートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005072277A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Shin Etsu Handotai Co Ltd 熱処理用縦型ボート及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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