JPH10223038A - 照明器具のプルスイッチ引き紐構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】操作つまみ９を強く引くと、器具本体７に無理
な力が加わる。その結果、器具本体７が外れあるいは落
下する不安がある。この不安を解消する。 【解決手段】器具本体７に固定されるプルスイッチ本体
５を備える。プルスイッチ本体５を操作するプルスイッ
チ引き紐１を備える。プルスイッチ引き紐１は、一端
（結び目）２が器具本体７のだるま穴３に止着され、そ
こから延びた途中の箇所が前記プルスイッチ本体５の操
作竿６に装着された滑動環４を通過し、そから向きを変
えて操作つまみ９の位置まで延在するものである。滑動
環４によるプルスイッチ引き紐１の途中を引き留める機
構に、プルスイッチ引き紐１に限度を越えた張力が加わ
ったときに、該プルスイッチ引き紐１を釈放する特性を
与える。だるま穴３によるプルスイッチ引き紐１の一端
を止着する機構に、前記釈放にともなってプルスイッチ
引き紐１の張力方向が変化したときに、該プルスイッチ
引き紐１を解放する特性を与える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は器具本体に固定され
るプルスイッチ本体を備え、前記プルスイッチ本体を操
作するプルスイッチ引き紐を備える形態の照明器具のプ
ルスイッチ引き紐構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】器具本体に固定されるプルスイッチ本体
を備え、前記プルスイッチ本体を操作するプルスイッチ
引き紐を備える形態の照明器具のプルスイッチ引き紐構
造は既知である。その場合のプルスイッチ引き紐は、一
端が前記器具本体に止着され、そこから延びた途中の箇
所が前記プルスイッチ本体の操作竿に装着された滑動環
を通過し、そから向きを変えて操作つまみの位置まで延
在する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】操作つまみを強く引く
と、器具本体に無理な力が加わる。その結果、器具本体
が外れあるいは落下する不安がある。本発明はこの不安
を解消することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、器具本体に固
定されるプルスイッチ本体を備え、前記プルスイッチ本
体を操作するプルスイッチ引き紐を備える。前記プルス
イッチ引き紐は、一端が前記器具本体のだるま穴に止着
され、そこから延びた途中の箇所が前記プルスイッチ本
体の操作竿に装着された滑動環を通過し、そから向きを
変えて操作つまみの位置まで延在する。前記滑動環によ
る前記プルスイッチ引き紐の途中を引き留める機構に、
前記プルスイッチ引き紐に限度を越えた張力が加わった
ときに、該プルスイッチ引き紐を釈放する特性を与え
る。前記だるま穴による前記プルスイッチ引き紐の一端
を止着する機構に、前記釈放にともなって前記プルスイ
ッチ引き紐の張力方向が変化したときに、該プルスイッ
チ引き紐を解放する特性を与える。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１・図２を利用して、本発明の
実施形態について説明する。図１・図２の装置は器具本
体７に固定されるプルスイッチ本体５を備える。プルス
イッチ本体５を操作するプルスイッチ引き紐１を備え
る。プルスイッチ引き紐１は、一端（結び目）２が器具
本体７のだるま穴３に止着され、そこから延びた途中の
箇所が前記プルスイッチ本体５の操作竿６に装着された
滑動環４を通過し、そから向きを変えて操作つまみ９の
位置まで延在するものである。滑動環４によるプルスイ
ッチ引き紐１の途中を引き留める機構に、プルスイッチ
引き紐１に限度を越えた張力が加わったときに、該プル
スイッチ引き紐１を釈放する特性を与える。滑動環４は
針金を変形３字形に曲成したものであり、二つの環が閉
じた眼鏡形を呈する。プルスイッチ引き紐１を強く引っ
張ると、環の一方が図２のように崩れ、プルスイッチ引
き紐１を釈放する。だるま穴３によるプルスイッチ引き
紐１の一端を止着する機構に、前記釈放にともなってプ
ルスイッチ引き紐１の張力方向が変化したときに、該プ
ルスイッチ引き紐１を解放する特性を与える。だるま穴
３は大穴部小穴部を含み、結び目２が小穴部に位置して
いる場合は止着状態となる。ところが、前記釈放状態で
は、プルスイッチ引き紐１が操作竿６の方向に向かわ
ず、逆の操作つまみ９側に向かう。このため、結び目２
が大穴部に位置し、解放される。解放後のプルスイッチ
引き紐１をさらに引いても、プルスイッチ本体５・器具
本体７に力は及ばない。プルスイッチ引き紐１の釈放・
解放の用語を用いて説明したが、釈放だけでは不十分で
あり、器具本体７に過渡の張力が作用し器具本体７を落
下させる不安が残る。本発明は釈放に伴うプルスイッチ
引き紐１の張力方向の変化に注目し、その変化があった
ときに簡単確実に解放がなされるようにしたものであ
る。プルスイッチ引き紐１・だるま穴３間の止着機構は
簡単な構造であり、張力のレベル検知は不要であり、張
力方向に応動するだけで良い。滑動環４の変形事例を図
３を利用して説明する。滑動環４ａは前記同様の変形３
字形であるが、この場合は楕円環と円環を含む眼鏡形を
呈する。滑動環４ｂは変形Ｓ字形であり、楕円環と円環
を含む眼鏡形を呈する。滑動環４ｃは変形３字形であ
り、大きさの異なる一対の環を含む眼鏡形を呈する。滑
動環４ｄは変形Ｓ字形であり、大きさの異なる一対の環
を含む眼鏡形を呈する。だるま穴３の変形事例を図４を
利用して説明する。だるま穴３ａは通常の大穴部に蛇行
スリット形の小穴部を連接させた形態である。だるま穴
３ｂは通常の大穴部にスリット形の小穴部を連接させた
形態であり、スリットの途中に狭搾箇所を有する。だる
ま穴３ｃは半円状の大穴部にスリット形の小穴部を連接
させた形態であり、スリットは切り起こし形である。だ
るま穴３ｄは通常の大穴部に長大スリット形の小穴部を
連接させた形態である。いずれの場合もプルスイッチ引
き紐１は大穴部を介して小穴部に配置され、小穴部と着
脱自在に係合する。各小穴部の形状は通常の使用状態で
はプルスイッチ引き紐１が外れないように、やや外れ難
く配慮したものである。図５〜図７は照明器具全体ない
しはその器具本体７を詳しく開示したものである。これ
は天井直付形照明器具である。器具本体７から透光カバ
ー１０を外すと、器具本体７内部・環状蛍光ランプ１１
・プルスイッチ本体５・操作竿６・だるま穴３等が見え
る。プルスイッチ引き紐１は器具本体７周縁部まで延
び、そこから垂下される。

【０００６】

【発明の効果】本発明は滑動環によるプルスイッチ引き
紐の途中を引き留める機構に、プルスイッチ引き紐に限
度を越えた張力が加わったときに、プルスイッチ引き紐
を釈放する特性を与え、まただるま穴によるプルスイッ
チ引き紐の一端を止着する機構に、前記釈放にともなっ
てプルスイッチ引き紐の張力方向が変化したときに、プ
ルスイッチ引き紐を解放する特性を与えたものである。
これによれば、操作つまみを強く引いた場合であって
も、器具本体に無理な力が加わることがなく、器具本体
が外れあるいは落下する不安が解消する。また、だるま
穴による前記解放特性の機構が簡単になり、総じて安価
となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明構造を示す側面図である。

【図２】 その釈放時の状態を示す図１同様の側面図で
ある。

【図３】 プルスイッチ引き紐の途中を引き留める機構
を例示する参考図である。

【図４】 だるま穴によるプルスイッチ引き紐の一端を
止着する機構を例示する参考図である。

【図５】 本発明構造を適用した照明器具の外観斜視図
である。

【図６】 図５の器具本体付近を示す正面図である。

【図７】 図６の底面図である。

【符号の説明】

１：プルスイッチ引き紐、２：結び目、３：だるま穴、
４：滑動環、５：プルスイッチ本体、６：操作竿、７：
器具本体、９：操作つまみ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】器具本体に固定されるプルスイッチ本体を
   備え、前記プルスイッチ本体を操作するプルスイッチ引
   き紐を備え、 前記プルスイッチ引き紐は、一端が前記器具本体のだる
   ま穴に止着され、そこから延びた途中の箇所が前記プル
   スイッチ本体の操作竿に装着された滑動環を通過し、そ
   から向きを変えて操作つまみの位置まで延在するもので
   あり、 前記滑動環による前記プルスイッチ引き紐の途中を引き
   留める機構に、前記プルスイッチ引き紐に限度を越えた
   張力が加わったときに、該プルスイッチ引き紐を釈放す
   る特性を与え、 前記だるま穴による前記プルスイッチ引き紐の一端を止
   着する機構に、前記釈放にともなって前記プルスイッチ
   引き紐の張力方向が変化したときに、該プルスイッチ引
   き紐を解放する特性を与えたことを特徴とする照明器具
   のプルスイッチ引き紐構造。