JPH10222068A - 防カビ用ラベルシール - Google Patents
防カビ用ラベルシールInfo
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- JPH10222068A JPH10222068A JP2788997A JP2788997A JPH10222068A JP H10222068 A JPH10222068 A JP H10222068A JP 2788997 A JP2788997 A JP 2788997A JP 2788997 A JP2788997 A JP 2788997A JP H10222068 A JPH10222068 A JP H10222068A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fungicide
- label seal
- label
- methoxycarbonylaminobenzimidazole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気記録媒体等に対して大きな効果が得られ
る防カビ対策を提供する。 【解決手段】 磁気記録媒体等の表示に用いられるラベ
ルシールにおいて、該ラベルシールの接着剤に防カビ剤
を含有する防カビ用ラベルシールを構成する。また、該
防カビ剤として、p−トリルジヨードメチルスルホン、
2,3,3−トリヨードアリルアルコール、2−メトキ
シカルボニルアミノベンズイミダゾール、2−メトキシ
カルボニルアミノベンズイミダゾールの塩からなる群の
中の少なくとも一種を用いる。
る防カビ対策を提供する。 【解決手段】 磁気記録媒体等の表示に用いられるラベ
ルシールにおいて、該ラベルシールの接着剤に防カビ剤
を含有する防カビ用ラベルシールを構成する。また、該
防カビ剤として、p−トリルジヨードメチルスルホン、
2,3,3−トリヨードアリルアルコール、2−メトキ
シカルボニルアミノベンズイミダゾール、2−メトキシ
カルボニルアミノベンズイミダゾールの塩からなる群の
中の少なくとも一種を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気記録媒
体等の表示に用いられるラベルシールに関し、更に詳し
くは該ラベルシールの接着剤に防カビ剤が含有されてい
る防カビ用のラベルシールに関する。
体等の表示に用いられるラベルシールに関し、更に詳し
くは該ラベルシールの接着剤に防カビ剤が含有されてい
る防カビ用のラベルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体を長期間、高温多湿の環境
下に放置しておくと、媒体自体やケースにカビが発生
し、衛生上や外観上の問題に留まらず、ドロップアウト
の増加等、記録情報の劣化、例えば再生音や再生画像の
質を低下させる要因の一つとなっている。
下に放置しておくと、媒体自体やケースにカビが発生
し、衛生上や外観上の問題に留まらず、ドロップアウト
の増加等、記録情報の劣化、例えば再生音や再生画像の
質を低下させる要因の一つとなっている。
【0003】このため、カビに対する障害を防ぐため
に、特開平3−214419号公報、特開平4−616
19号公報、特開平4−105215号公報、特開平4
−221424号公報に磁性層またはバックコート層に
防カビ効果のある添加剤を用いる方法が提案されてい
る。
に、特開平3−214419号公報、特開平4−616
19号公報、特開平4−105215号公報、特開平4
−221424号公報に磁性層またはバックコート層に
防カビ効果のある添加剤を用いる方法が提案されてい
る。
【0004】また、特開平4−113570号公報、特
開平4−205768号公報、特開平4−209382
号公報、特開平4−254975号公報、特開平4−2
55978号公報、特開平5−20832号公報、特開
平6−68649号公報等には、フロッピーディスクに
使用されるライナーの不織布に防カビ剤を含浸する方法
が提案されている。
開平4−205768号公報、特開平4−209382
号公報、特開平4−254975号公報、特開平4−2
55978号公報、特開平5−20832号公報、特開
平6−68649号公報等には、フロッピーディスクに
使用されるライナーの不織布に防カビ剤を含浸する方法
が提案されている。
【0005】また、テープやディスクといったメディア
を収納するカセット部や機構部品、およびカセットを保
管するケースに使用されるプラスチックに銀系無機化合
物を含む防カビ剤をフィラーとして練り込む方法や、カ
セット表面に防カビ剤を噴霧する方法が知られている。
を収納するカセット部や機構部品、およびカセットを保
管するケースに使用されるプラスチックに銀系無機化合
物を含む防カビ剤をフィラーとして練り込む方法や、カ
セット表面に防カビ剤を噴霧する方法が知られている。
【0006】ここで、使用されている防カビ剤の例とし
て、例えば特開平4−205768号公報等では、揮発
性の防カビ剤として、プロムシンナムアルデヒド、2−
イソプロピル−5−メチルフェノール等、また不揮発性
の防カビ剤としては、2−(4−チアゾリール)−ベン
ズイミダゾール、ベンジルブロモアセテート、N−ジメ
チル−N′−フェノール−N′−(フルオロジクロロメ
チルチオ)−スルフアミド等を用いる方法が報告されて
おり、その他にもプラスチック等に用いられる防カビ剤
が使用されている。
て、例えば特開平4−205768号公報等では、揮発
性の防カビ剤として、プロムシンナムアルデヒド、2−
イソプロピル−5−メチルフェノール等、また不揮発性
の防カビ剤としては、2−(4−チアゾリール)−ベン
ズイミダゾール、ベンジルブロモアセテート、N−ジメ
チル−N′−フェノール−N′−(フルオロジクロロメ
チルチオ)−スルフアミド等を用いる方法が報告されて
おり、その他にもプラスチック等に用いられる防カビ剤
が使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法により磁気記録媒体自体やカセット等の機構部品に
防カビ剤を添加し、十分な効果を得るためには膨大な添
加量が必要であった。従って本発明の課題は、少ない防
カビ剤で大きな効果が得られる防カビ対策を提供する。
方法により磁気記録媒体自体やカセット等の機構部品に
防カビ剤を添加し、十分な効果を得るためには膨大な添
加量が必要であった。従って本発明の課題は、少ない防
カビ剤で大きな効果が得られる防カビ対策を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
なされたものであり、磁気記録媒体等の表示に用いられ
るラベルシールにおいて、該ラベルシールの接着剤に防
カビ剤を含有する防カビ用ラベルシールを構成する。ま
た、該防カビ剤として、p−トリルジヨードメチルスル
ホン、2,3,3−トリヨードアリルアルコール、2−
メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾール、2−メ
トキシカルボニルアミノベンズイミダゾールの塩からな
る群の中の少なくとも一種を用いて前記防カビ用ラベル
シールを構成し、上記課題を解決する。
なされたものであり、磁気記録媒体等の表示に用いられ
るラベルシールにおいて、該ラベルシールの接着剤に防
カビ剤を含有する防カビ用ラベルシールを構成する。ま
た、該防カビ剤として、p−トリルジヨードメチルスル
ホン、2,3,3−トリヨードアリルアルコール、2−
メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾール、2−メ
トキシカルボニルアミノベンズイミダゾールの塩からな
る群の中の少なくとも一種を用いて前記防カビ用ラベル
シールを構成し、上記課題を解決する。
【0009】磁性塗料中に添加したり、カセットを抗菌
処理する場合に比べ、防カビ剤の使用量が少なく、ラベ
ルシールの素材から徐々に防カビ剤が発散することで、
長期間にわたって防カビ効果が持続する。
処理する場合に比べ、防カビ剤の使用量が少なく、ラベ
ルシールの素材から徐々に防カビ剤が発散することで、
長期間にわたって防カビ効果が持続する。
【0010】
【発明の実施の形態】前述の課題を解決するために、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、カセットのラベルシ
ールに、人体に影響のない防カビ剤として、p−トリル
ジヨードメチルスルホン、2,3,3−トリヨードアリ
ルアルコール、2−メトキシカルボニルアミノベンズイ
ミダゾール、および2−メトキシカルボニルアミノベン
ズイミダゾールの塩のうち、少なくとも1種を保持させ
ることで、十分な防カビ性が発揮できることを見いだし
た。
発明者らは鋭意検討を行った結果、カセットのラベルシ
ールに、人体に影響のない防カビ剤として、p−トリル
ジヨードメチルスルホン、2,3,3−トリヨードアリ
ルアルコール、2−メトキシカルボニルアミノベンズイ
ミダゾール、および2−メトキシカルボニルアミノベン
ズイミダゾールの塩のうち、少なくとも1種を保持させ
ることで、十分な防カビ性が発揮できることを見いだし
た。
【0011】ここで、前記2−メトキシカルボニルアミ
ノベンズイミダゾールの塩としては、炭素数7〜25の
アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩が好
適であり、例えばアルキル基の炭素数が12の場合に相
当する2−メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾー
ル・ドデシルベンゼンスルホン酸塩がその一つである。
ノベンズイミダゾールの塩としては、炭素数7〜25の
アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩が好
適であり、例えばアルキル基の炭素数が12の場合に相
当する2−メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾー
ル・ドデシルベンゼンスルホン酸塩がその一つである。
【0012】つぎにこの知見に基づいて構成した実施例
1〜12、および比較のための比較例1〜9について説
明する。本発明はこれらの実施例に限定されるものでな
いことは当然である。尚、特にことわりのない限り、実
施例、比較例中の「部」および「%」はそれぞれ「重量
部」および「重量%」を意味する。
1〜12、および比較のための比較例1〜9について説
明する。本発明はこれらの実施例に限定されるものでな
いことは当然である。尚、特にことわりのない限り、実
施例、比較例中の「部」および「%」はそれぞれ「重量
部」および「重量%」を意味する。
【0013】試験サンプルカセットテープの作製 つぎに示す磁性塗料液の組成に従い、防カビ剤を含まな
いVHS型のビデオテープを作成し、同様に防カビ剤を
含まないカセットケース、機構部品とから試験用のサン
プルカセットを作成した。
いVHS型のビデオテープを作成し、同様に防カビ剤を
含まないカセットケース、機構部品とから試験用のサン
プルカセットを作成した。
【0014】磁性塗料液 下記の磁性塗料組成を連続ニーダーで混練した後、サン
ドミルを用いて分散し、ポリイソシアネイトを4部とミ
リスチン酸を1部加え、1μmの平均口径を有するフィ
ルターで濾過し、磁性塗料液とした。 Co変性γ−Fe2 O3 100部 (BET法による比表面積 45m2 /g) MR−110 6部 (日本ゼオン社製) ポリウレタン樹脂 4部 (日本ポリウレタン社製 N−5033) カーボンブラック 5部 (CABOT社製 BP−L) α−Al2 O3 3部 (住友化学社製 AKP−30) ポリイソシアネイト 4部 (日本ポリウレタン社製 コロネートL) ミリスチン酸 1部 ステアリン酸ブチル 1部 メチルエチルケトン 80部 メチルイソブチルケトン 80部 トルエン 80部
ドミルを用いて分散し、ポリイソシアネイトを4部とミ
リスチン酸を1部加え、1μmの平均口径を有するフィ
ルターで濾過し、磁性塗料液とした。 Co変性γ−Fe2 O3 100部 (BET法による比表面積 45m2 /g) MR−110 6部 (日本ゼオン社製) ポリウレタン樹脂 4部 (日本ポリウレタン社製 N−5033) カーボンブラック 5部 (CABOT社製 BP−L) α−Al2 O3 3部 (住友化学社製 AKP−30) ポリイソシアネイト 4部 (日本ポリウレタン社製 コロネートL) ミリスチン酸 1部 ステアリン酸ブチル 1部 メチルエチルケトン 80部 メチルイソブチルケトン 80部 トルエン 80部
【0015】前記磁性塗料液を厚さが14μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムに4.0μmの厚みで塗
布し、乾燥、カレンダー処理後、硬化した。得られた幅
広の磁性フィルムを1/2インチ幅に裁断してVHS型
のビデオテープを作成した。
チレンテレフタレートフィルムに4.0μmの厚みで塗
布し、乾燥、カレンダー処理後、硬化した。得られた幅
広の磁性フィルムを1/2インチ幅に裁断してVHS型
のビデオテープを作成した。
【0016】実施例1 つぎに、VHS型ビデオカセット用のラベルの大きさ
(15cm×2cm)に紙(再生中性紙)を裁断し、ポ
リウレタン−ウレア系接着剤に防カビ剤としてp−トリ
ルジヨードメチルスルホンを5重量部混合したものをバ
ーコーターにて、前記裁断した紙に塗布してラベルシー
ルを作成した。また、前述の磁性塗料組成により得られ
た磁性テープを抗菌処理されていないカセットに収納し
てVHS型ビデオカセットを作成し、更にこのラベルシ
ールを前記VHS型ビデオカセットのケースに貼付け、
サンプルを作成した。
(15cm×2cm)に紙(再生中性紙)を裁断し、ポ
リウレタン−ウレア系接着剤に防カビ剤としてp−トリ
ルジヨードメチルスルホンを5重量部混合したものをバ
ーコーターにて、前記裁断した紙に塗布してラベルシー
ルを作成した。また、前述の磁性塗料組成により得られ
た磁性テープを抗菌処理されていないカセットに収納し
てVHS型ビデオカセットを作成し、更にこのラベルシ
ールを前記VHS型ビデオカセットのケースに貼付け、
サンプルを作成した。
【0017】実施例2 ラベルシールの防カビ剤として2,3,3−トリヨード
アリルアルコールを用いた以外は実施例1と同様にして
サンプルを作成した。
アリルアルコールを用いた以外は実施例1と同様にして
サンプルを作成した。
【0018】実施例3 ラベルシールの防カビ剤として2−メトキシカルボニル
アミノベンズイミダゾールを用いた以外は実施例1と同
様にしてサンプルを作成した。
アミノベンズイミダゾールを用いた以外は実施例1と同
様にしてサンプルを作成した。
【0019】実施例4 ラベルシールの防カビ剤として2−メトキシカルボニル
アミノベンズイミダゾール・ドデシルベンゼンスルホン
酸塩を用いた以外は実施例1と同様にしてサンプルを作
成した。
アミノベンズイミダゾール・ドデシルベンゼンスルホン
酸塩を用いた以外は実施例1と同様にしてサンプルを作
成した。
【0020】実施例5 従来のラベルシールをメチルエチルケトン(MEK)、
またはエタノールで10%濃度に溶解したp−トリルジ
ヨ−ドメチルスルホン溶液を防カビ剤として1分間含浸
した後、風乾した。また、前述の磁性塗料組成により得
られた磁性テープを抗菌処理されていないカセットに収
納してVHS型ビデオカセットを作成し、更にこのラベ
ルシールを前記VHS型ビデオカセットのケースに貼付
け、サンプルを作成した。
またはエタノールで10%濃度に溶解したp−トリルジ
ヨ−ドメチルスルホン溶液を防カビ剤として1分間含浸
した後、風乾した。また、前述の磁性塗料組成により得
られた磁性テープを抗菌処理されていないカセットに収
納してVHS型ビデオカセットを作成し、更にこのラベ
ルシールを前記VHS型ビデオカセットのケースに貼付
け、サンプルを作成した。
【0021】実施例6 ラベルシールの防カビ剤として2,3,3−トリヨード
アリルアルコールを用いた以外は実施例5と同様にして
サンプルを作成した。
アリルアルコールを用いた以外は実施例5と同様にして
サンプルを作成した。
【0022】実施例7 ラベルシールの防カビ剤として2−メトキシカルボニル
アミノベンズイミダゾールを用いた以外は実施例5と同
様にしてサンプルを作成した。
アミノベンズイミダゾールを用いた以外は実施例5と同
様にしてサンプルを作成した。
【0023】実施例8 ラベルシールの防カビ剤として2−メトキシカルボニル
アミノベンズイミダゾール・ドデシルベンゼンスルホン
酸塩を用いた以外は実施例5と同様にしてサンプルを作
成した。
アミノベンズイミダゾール・ドデシルベンゼンスルホン
酸塩を用いた以外は実施例5と同様にしてサンプルを作
成した。
【0024】実施例9 従来のラベルシールにメチルエチルケトン(MEK)、
またはエタノールで10%濃度に溶解したp−トリルジ
ヨードメチルスルホン溶液を防カビ剤として霧吹きにて
表面が濡れるまで噴霧した。また、前述の磁性塗料組成
により得られた磁性テープを抗菌処理されていないカセ
ットに収納してVHS型ビデオカセットを作成し、更に
このラベルシールを前記VHS型ビデオカセットのケー
スに貼付け、サンプルを作成した。
またはエタノールで10%濃度に溶解したp−トリルジ
ヨードメチルスルホン溶液を防カビ剤として霧吹きにて
表面が濡れるまで噴霧した。また、前述の磁性塗料組成
により得られた磁性テープを抗菌処理されていないカセ
ットに収納してVHS型ビデオカセットを作成し、更に
このラベルシールを前記VHS型ビデオカセットのケー
スに貼付け、サンプルを作成した。
【0025】実施例10 ラベルシールの防カビ剤として2,3,3−トリヨード
アリルアルコールを用いた以外は実施例9と同様にして
サンプルを作成した。
アリルアルコールを用いた以外は実施例9と同様にして
サンプルを作成した。
【0026】実施例11 ラベルシールの防カビ剤として2−メトキシカルボニル
アミノベンズイミダゾールを用いた以外は実施例9と同
様にしてサンプルを作成した。
アミノベンズイミダゾールを用いた以外は実施例9と同
様にしてサンプルを作成した。
【0027】実施例12 ラベルシールの防カビ剤として2−メトキシカルボニル
アミノベンズイミダゾール・ドデシルベンゼンスルホン
酸塩を用いた以外は実施例9と同様にしてサンプルを作
成した。
アミノベンズイミダゾール・ドデシルベンゼンスルホン
酸塩を用いた以外は実施例9と同様にしてサンプルを作
成した。
【0028】比較例1 前述の磁性塗料組成により得られた磁性テープを抗菌処
理されていないカセットに収納してVHS型ビデオカセ
ットを作成し、更に従来のラベルシールを前記VHS型
ビデオカセットのケースに貼付け、サンプルを作成し
た。
理されていないカセットに収納してVHS型ビデオカセ
ットを作成し、更に従来のラベルシールを前記VHS型
ビデオカセットのケースに貼付け、サンプルを作成し
た。
【0029】比較例2 前述の磁性塗料組成中に防カビ剤としてp−トリルジヨ
ードメチルスルホンを1重量部加えて磁性テープを作成
し、この磁性テープを抗菌処理されていないカセットに
収納してVHS型ビデオカセットを作成する。更に従来
のラベルシールを前記VHS型ビデオカセットのケース
に貼付け、サンプルを作成した。
ードメチルスルホンを1重量部加えて磁性テープを作成
し、この磁性テープを抗菌処理されていないカセットに
収納してVHS型ビデオカセットを作成する。更に従来
のラベルシールを前記VHS型ビデオカセットのケース
に貼付け、サンプルを作成した。
【0030】比較例3 防カビ剤として2,3,3−トリヨードアリルアルコー
ルを用いた以外は比較例2と同様にしてサンプルを作成
した。
ルを用いた以外は比較例2と同様にしてサンプルを作成
した。
【0031】比較例4 防カビ剤として2−メトキシカルボニルアミノベンズイ
ミダゾールを用いた以外は比較例2と同様にしてサンプ
ルを作成した。
ミダゾールを用いた以外は比較例2と同様にしてサンプ
ルを作成した。
【0032】比較例5 防カビ剤として2−メトキシカルボニルアミノベンズイ
ミダゾール・ドデシルベンゼンスルホン酸塩を用いた以
外は比較例2と同様にしてサンプルを作成した。
ミダゾール・ドデシルベンゼンスルホン酸塩を用いた以
外は比較例2と同様にしてサンプルを作成した。
【0033】比較例6 前述の磁性塗料組成中に防カビ剤としてp−トリルジヨ
ードメチルスルホンを1重量部加えて磁性テープを作成
し、この磁性テープを抗菌処理したカセットに収納して
VHS型ビデオカセットを作成する。更に従来のラベル
シールを前記VHS型ビデオカセットのケースに貼付
け、サンプルを作成した。
ードメチルスルホンを1重量部加えて磁性テープを作成
し、この磁性テープを抗菌処理したカセットに収納して
VHS型ビデオカセットを作成する。更に従来のラベル
シールを前記VHS型ビデオカセットのケースに貼付
け、サンプルを作成した。
【0034】比較例7 防カビ剤として2,3,3−トリヨードアリルアルコー
ルを用いた以外は比較例6と同様にしてサンプルを作成
した。
ルを用いた以外は比較例6と同様にしてサンプルを作成
した。
【0035】比較例8 防カビ剤として2−メトキシカルボニルアミノベンズイ
ミダゾールを用いた以外は比較例6と同様にしてサンプ
ルを作成した。
ミダゾールを用いた以外は比較例6と同様にしてサンプ
ルを作成した。
【0036】比較例9 防カビ剤として2−メトキシカルボニルアミノベンズイ
ミダゾール・ドデシルベンゼンスルホン酸塩を用いた以
外は比較例6と同様にしてサンプルを作成した。
ミダゾール・ドデシルベンゼンスルホン酸塩を用いた以
外は比較例6と同様にしてサンプルを作成した。
【0037】防カビ試験 市場でカビが発生した3種類の磁気テープカセットから
カビを採取して、それぞれJISサブロー培地に植え付
け培養した。上述した実施例1〜12、比較例1〜9の
VHS型ビデオカセットのサンプルを、カビを培養した
培地と共に、温度32℃、相対湿度90%の恒温槽に入
れ、4、8、12週間後のカビの発生状態を目視にて観
察した。その結果を表1に示す。評価基準としてカビが
殆ど発生していない場合を○印、カビが少し発生してい
る場合を△印、カビが多く発生している場合を×印で示
した。尚、表1中のラベルシールの防カビ剤欄のA〜D
は表2に示す防カビ剤である。
カビを採取して、それぞれJISサブロー培地に植え付
け培養した。上述した実施例1〜12、比較例1〜9の
VHS型ビデオカセットのサンプルを、カビを培養した
培地と共に、温度32℃、相対湿度90%の恒温槽に入
れ、4、8、12週間後のカビの発生状態を目視にて観
察した。その結果を表1に示す。評価基準としてカビが
殆ど発生していない場合を○印、カビが少し発生してい
る場合を△印、カビが多く発生している場合を×印で示
した。尚、表1中のラベルシールの防カビ剤欄のA〜D
は表2に示す防カビ剤である。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】表1に示すように、防カビ剤をテープに内
添したサンプルと、ラベルシールに防カビ剤を添加した
サンプルでは、共に防カビ効果は大きく、ラベルシール
に防カビ剤を添加することにより少量の防カビ剤でテー
プに内添したものと同様の効果が得られることがわか
る。
添したサンプルと、ラベルシールに防カビ剤を添加した
サンプルでは、共に防カビ効果は大きく、ラベルシール
に防カビ剤を添加することにより少量の防カビ剤でテー
プに内添したものと同様の効果が得られることがわか
る。
【0041】尚、本発明における防カビ剤の含有量は、
ラベルシール10cm2 当たり0.01〜10mgであ
り、好ましくは0.1〜1mgである。また、ラベルシ
ールに使用される接着剤にこの防カビ剤を混合する場
合、接着剤重量の5〜10重量%の範囲内とすることが
望ましい。
ラベルシール10cm2 当たり0.01〜10mgであ
り、好ましくは0.1〜1mgである。また、ラベルシ
ールに使用される接着剤にこの防カビ剤を混合する場
合、接着剤重量の5〜10重量%の範囲内とすることが
望ましい。
【0042】本発明で使用される防カビ剤のp−トリル
ジヨードメチルスルホン、2,3,3−トリヨードアリ
ルアルコール、2−メトキシカルボニルアミノベンズイ
ミダゾール、2−メトキシカルボニルアミノベンズイミ
ダゾールの塩は、少量でも防カビ効果が大きいこと、人
体に対する安全性が高いこと、防カビ効果が持続するこ
と、臭気が強くないこと等から、ラベルシールに用いる
上で適している。
ジヨードメチルスルホン、2,3,3−トリヨードアリ
ルアルコール、2−メトキシカルボニルアミノベンズイ
ミダゾール、2−メトキシカルボニルアミノベンズイミ
ダゾールの塩は、少量でも防カビ効果が大きいこと、人
体に対する安全性が高いこと、防カビ効果が持続するこ
と、臭気が強くないこと等から、ラベルシールに用いる
上で適している。
【0043】また、本発明に使用されるラベルシールの
基材は、従来より知られているものが使用可能であり、
例えば、紙(セルロース)、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビニー
ル等の石油化学系素材、アルミ箔、銅箔等の金属箔、そ
の他天然、人工の素材を問わずに使用できる。ここで
は、紙は一般的な化学処理を施した酸性紙および中性紙
であっても、また、薬品処理をしていない和紙であって
もよい。
基材は、従来より知られているものが使用可能であり、
例えば、紙(セルロース)、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビニー
ル等の石油化学系素材、アルミ箔、銅箔等の金属箔、そ
の他天然、人工の素材を問わずに使用できる。ここで
は、紙は一般的な化学処理を施した酸性紙および中性紙
であっても、また、薬品処理をしていない和紙であって
もよい。
【0044】また、印刷を施すため、紙の上に各種の薬
品処理をしてもよい。また、紙の上に印刷したPET等
のフィルムをラミネートする場合、このフィルムの接着
剤に防カビ剤を添加することで、同様の防カビ効果を得
ることも可能である。
品処理をしてもよい。また、紙の上に印刷したPET等
のフィルムをラミネートする場合、このフィルムの接着
剤に防カビ剤を添加することで、同様の防カビ効果を得
ることも可能である。
【0045】更に、ラベルシールに使用する接着剤は、
従来より知られているものが使用できる。例えば、ポリ
ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル系接着
剤等があり、特にポリウレタン−ウレア系樹脂の接着剤
が効果的である。これらの接着剤に対して重量比で5〜
10重量%の割合で防カビ剤を混合することで防カビ効
果を得ることができる。ここで、一般的な接着剤の塗布
量としては、1m2 当たり20〜50gが好ましく、塗
布量が少ない場合、例えばラベルシールが小さい等の場
合は、それに応じて防カビ剤の量を増やすことにより対
処することができることは当然である。
従来より知られているものが使用できる。例えば、ポリ
ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル系接着
剤等があり、特にポリウレタン−ウレア系樹脂の接着剤
が効果的である。これらの接着剤に対して重量比で5〜
10重量%の割合で防カビ剤を混合することで防カビ効
果を得ることができる。ここで、一般的な接着剤の塗布
量としては、1m2 当たり20〜50gが好ましく、塗
布量が少ない場合、例えばラベルシールが小さい等の場
合は、それに応じて防カビ剤の量を増やすことにより対
処することができることは当然である。
【0046】尚、本発明の防カビ用ラベルシールはこれ
らの実施例に限定されるものでなく、オーディオカセッ
ト、ビデオカセット、フロッピーディスク、コンピュー
タ用データカセット等の他、防カビを必要とする如何な
る物品の識別ラベルとしても用いることが可能である。
また、ラベルの形状、素材、色彩、意匠等についても何
ら限定されるものではない。
らの実施例に限定されるものでなく、オーディオカセッ
ト、ビデオカセット、フロッピーディスク、コンピュー
タ用データカセット等の他、防カビを必要とする如何な
る物品の識別ラベルとしても用いることが可能である。
また、ラベルの形状、素材、色彩、意匠等についても何
ら限定されるものではない。
【0047】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
によると、ラベルシールにp−トリルジヨードメチルス
ルホン、2,3,3−トリヨードアリルアルコール、2
−メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾール、2−
メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾールの塩から
なる群の中の少なくとも一種を保持させることにより、
高温多湿の環境下においてもカビを発生させない保存性
に優れた磁気記録メディアを供給することができる。こ
れにより、従来の磁性塗料中に添加したり、カセットを
抗菌処理する場合に比べ、防カビ剤の使用量を少なくす
ることが可能となる。
によると、ラベルシールにp−トリルジヨードメチルス
ルホン、2,3,3−トリヨードアリルアルコール、2
−メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾール、2−
メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾールの塩から
なる群の中の少なくとも一種を保持させることにより、
高温多湿の環境下においてもカビを発生させない保存性
に優れた磁気記録メディアを供給することができる。こ
れにより、従来の磁性塗料中に添加したり、カセットを
抗菌処理する場合に比べ、防カビ剤の使用量を少なくす
ることが可能となる。
【0048】ラベルシールの素材から徐々に防カビ剤が
発散することで、長期間にわたって防カビ効果が持続す
る。またシール形状であるから、防カビ効果が低減した
場合でも、ラベルシールの交換を容易に行うことがで
き、防カビ対策を継続することができる。
発散することで、長期間にわたって防カビ効果が持続す
る。またシール形状であるから、防カビ効果が低減した
場合でも、ラベルシールの交換を容易に行うことがで
き、防カビ対策を継続することができる。
【0049】また、防カビ処理を施していない従来の磁
気記録媒体や、製造後、長時間が経過して防カビ効果が
小さくなった磁気記録媒体についても、本発明のラベル
シールを貼ることによって、カビの発生を防ぐことが可
能となる。
気記録媒体や、製造後、長時間が経過して防カビ効果が
小さくなった磁気記録媒体についても、本発明のラベル
シールを貼ることによって、カビの発生を防ぐことが可
能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 23/38 G11B 23/38 A
Claims (2)
- 【請求項1】 物品の表示に用いられるラベルシールに
おいて、 該ラベルシールの接着剤に防カビ剤が含有されているこ
と を特徴とする防カビ用ラベルシール。 - 【請求項2】 該防カビ剤として、p−トリルジヨード
メチルスルホン、2,3,3−トリヨードアリルアルコ
ール、2−メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾー
ル、2−メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾール
の塩からなる群の中の少なくとも一種からなることを特
徴とする、請求項1に記載の防カビ用ラベルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2788997A JPH10222068A (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 防カビ用ラベルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2788997A JPH10222068A (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 防カビ用ラベルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10222068A true JPH10222068A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12233470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2788997A Pending JPH10222068A (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 防カビ用ラベルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10222068A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006038935A1 (en) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Decal and method for treating surfaces |
US7802275B1 (en) | 1998-06-10 | 2010-09-21 | Dennis S. Fernandez | Digital television with subscriber conference overlay |
-
1997
- 1997-02-12 JP JP2788997A patent/JPH10222068A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7802275B1 (en) | 1998-06-10 | 2010-09-21 | Dennis S. Fernandez | Digital television with subscriber conference overlay |
US7880762B1 (en) | 1998-06-10 | 2011-02-01 | Dennis Fernandez | Digital television with subscriber conference overlay |
US7900235B1 (en) | 1998-06-10 | 2011-03-01 | Dennis S. Fernandez | Digital television with subscriber conference overlay |
US7917937B1 (en) | 1998-06-10 | 2011-03-29 | Dennis S. Fernandez | Digital television with subscriber conference overlay |
US8032915B1 (en) | 1998-06-10 | 2011-10-04 | Dennis Sunga Fernandez | Digital television with subscriber conference overlay |
US8072480B1 (en) | 1998-06-10 | 2011-12-06 | Fernandez Dennis S | Digital television with subscriber conference overlay |
WO2006038935A1 (en) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Decal and method for treating surfaces |
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