JPH10221663A - 量子井戸構造光変調器 - Google Patents

量子井戸構造光変調器

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Publication number
JPH10221663A
JPH10221663A JP9022918A JP2291897A JPH10221663A JP H10221663 A JPH10221663 A JP H10221663A JP 9022918 A JP9022918 A JP 9022918A JP 2291897 A JP2291897 A JP 2291897A JP H10221663 A JPH10221663 A JP H10221663A
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JP
Japan
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layer
barrier
quantum well
holes
height
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Application number
JP9022918A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Matsui
康浩 松井
Satoko Kutsuzawa
聡子 沓沢
Shin Arataira
慎 荒平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 量子井戸構造の吸収層を具える光変調器にお
いて、吸収端のブロードニングと、フォトキャリアのパ
イルアップとを、同時に抑制する。 【解決手段】 井戸層としてのInGaAsP層および
障壁層としてのInGaAlAs層が交互に積層した量
子井戸層を吸収層として具えている。この量子井戸層の
価電子帯のエネルギ構造は、軽い正孔に対する障壁の高
さをΔEL とし、重い正孔に対する障壁の高さをΔEH
としたときに、ΔEL <ΔEH となっている。また、軽
い正孔に対する井戸の底のエネルギ準位をE1 とし、重
い正孔に対する井戸の底のエネルギ準位をE2 とし、重
い正孔に対する障壁のエネルギ準位をE3 としたとき
に、E3 <E1 <E2 となっている。そして、ΔEL
ゼロとしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信に用いて
好適な超高速光変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体光変調器の構成、動作原理
および特性は、例えば、文献1「PSSD93−14
(1993),pp37−42」や文献2「OPTOR
ONICS(1989),pp96−100」に開示さ
れている。半導体光変調器は、光吸収層の上下に、それ
ぞれクラッド層としてp型およびn型の半導体層を具え
るダイオード構造である(例えば文献2の図1)。そし
て、この光吸収層に逆電圧を印加することにより光吸収
層を通過する光が吸収される。半導体光変調器は、光吸
収層の構造に応じて、主として、次の2種類に分類され
ている。
【0003】第1の光変調器は、光吸収層として半導体
バルク結晶を用いるタイプである。このタイプの光変調
器は、電界を印加することで吸収層のバンドギャップが
実効的に小さくなるポッケルス効果を利用して光の吸収
係数を変化させ、変調を行うものである。
【0004】第2の光変調器は、光吸収層に量子井戸構
造を用いるタイプである。一般に、このタイプのもの
は、半導体多重量子井戸(MQW)電界吸収型光変調器
と呼ばれている。この光変調器の場合には、電界の印加
に伴って生じる量子閉込めシュタルク効果(QCSE)
を利用する。この効果により吸収係数を変化させて光変
調を行う。このMQW電界吸収型光変調器の動作原理
は、文献1および文献2に記載されているように、バン
ドギャップを実効的に小さくすることで吸収係数を変化
させる。すなわち、光吸収層である量子井戸構造に電界
を印加すると、量子井戸層のエネルギポテンシャルが通
常状態より傾斜し、そして、量子井戸におけるエネルギ
準位が印加電界の大きさに井戸の幅を掛けた量だけ実質
的に低くなるので、バンドギャップが実効的に小さくな
る。
【0005】このようなQCSEを用いた光変調器で
は、バンドギャップ近傍の波長に対応する吸収係数が電
界の印加に伴い急激に変化する。従って、高速な光変調
が可能である。この特色は、量子井戸構造のエネルギ準
位が量子化されており、すなわち、離散的になってお
り、この量子準位での状態密度が急激に変化するために
生じる。また、シート状の狭い領域にフォトキャリアと
して発生した電子および正孔が閉込められ、これらの間
のクーロン相互作用は通常より増大する。このため、発
生する励起子の結合エネルギは、室温で比較的安定に存
在できる程度の大きさになっている。よって、急峻な励
起子吸収ピークが吸収端に現れ、これが吸収係数の急激
な変化に寄与する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MQW
電界吸収型光変調器では、フォトキャリアのパイルアッ
プと吸収端のブロードニングとが生じてしまうといった
問題がある。
【0007】光吸収により生じるフォトキャリアは、ひ
とつの井戸内に蓄積されてしまうことがあり、この現象
をパイルアップと呼ぶ。パイルアップが生じると、空間
電荷によるスクリーニングが発生し、印加電圧を実効的
に低減させてしまう。また、このスクリーニングによ
り、励起子の結合エネルギが減少し、室温励起子の解離
が起こる。更に、バンドフィリングによる吸収係数の低
下を招いてしまう。従って、パイルアップが起こると変
調特性が劣化してしまう。
【0008】フォトキャリアのパイルアップを防止する
には、フォトキャリアが量子井戸から掃き出される時間
(掃出時間)を短くすることが必要である。掃出時間は
特に正孔に対して長く、その律則過程は熱的に正孔が井
戸内から障壁層に飛び出す時間で決まる。この時間を短
くするには、量子井戸のポテンシャルの深さを浅くする
ことが望ましいが、このことは、量子閉込め効果を低減
させることに等しい。量子閉込め効果が低減すると、吸
収端のブロードニングが生じてしまい、MQW電界吸収
型光変調器の特色である急峻な吸収係数の変化が損なわ
れてしまう。従って、ブロードニングが生じると、消光
特性が劣化し、変調効率が低下してしまう。
【0009】上述したように、パイルアップは掃出時間
が比較的長いときに発生し、ブロードニングは掃出時間
が比較的短いときに発生する。従って、単純に掃出時間
を調整しても、パイルアップまたはブロードニングのい
ずれか一方が解消されるだけで、両者を同時に解消する
ことができない。
【0010】このように、パイルアップを抑制しようと
するとブロードニングが生じてしまい、これらを同時に
抑制できる構造を提供することが困難であった。
【0011】従って、従来より、パイルアップとブロー
ドニングの両方が抑制されたMQW電界吸収型光変調器
の出現が望まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の量子
井戸構造光変調器によれば、井戸層および障壁層が交互
に積層した半導体多重量子井戸層を具える電界吸収型光
変調器において、軽い正孔に対する障壁の高さをΔEL
とし、重い正孔に対する障壁の高さをΔEH としたとき
に、ΔEL <ΔEH となることを特徴とする。
【0013】一般に、量子井戸内では光吸収に応じて、
電子と、有効質量が電子と同程度の軽い正孔(ライトホ
ールとも称する。)と、有効質量が電子の10倍程度の
重い正孔(ヘビーホールとも称する。)とが発生する。
このように、有効質量が異なる2種類の正孔がフォトキ
ャリアとして発生する。
【0014】ここで、電子やライトホールのように有効
質量が軽いキャリアは波動関数のしみ出しが大きく、従
って、隣の井戸内への移動はトンネリングによる移動が
支配的である。これらのキャリアに対しては、障壁を比
較的高くしないとブロードニングが生じてしまいやす
い。一方、ヘビーホールは有効質量が大きいために波動
関数のしみ出しが小さく、上述したように、熱的な励起
による飛出しで隣の井戸内に移動する。掃出時間は障壁
の高さで決まるが、ヘビーホールに起因する吸収端のブ
ロードニングは生じにくい。
【0015】このように、有効質量の違いにより、キャ
リアは異なった特性を有する。従って、ライトホールと
ヘビーホールとに対して別々の障壁の高さを設定するこ
とにより、正孔のパイルアップと正孔に起因するブロー
ドニングとを同時に抑制することが可能になる。
【0016】そして、軽い正孔に対する障壁の高さを重
い正孔に対する障壁の高さに比較して小さくしてあるた
め、軽い正孔のパイルアップを抑制し、重い正孔による
ブロードニングの発生を抑制できる。このように、各々
の障壁の高さを適当に設定することにより、正孔全体の
パイルアップとブロードニングの発生とを同時に抑制す
ることができる。尚、この発明の量子井戸構造光変調器
において、好ましくは、前記軽い正孔に対する障壁の高
さΔEL をゼロにするのが良い。
【0017】また、この発明の量子井戸構造光変調器に
おいて、好ましくは、前記軽い正孔に対する井戸の底の
エネルギ準位をE1 とし、前記重い正孔に対する井戸の
底のエネルギ準位をE2 とし、前記重い正孔に対する障
壁のエネルギ準位をE3 としたときに、E3 <E1 <E
2 となるようにするのが良い。
【0018】このようにすると、軽い正孔のエネルギバ
ンドと重い正孔のエネルギバンドとの間で遷移が起きな
いので、変調に関係のない吸収を発生させなくて済む。
【0019】また、この発明の量子井戸構造光変調器に
おいて、好ましくは、前記井戸層を、圧縮歪みを導入し
たInGaAsP層とし、前記障壁層を、伸張歪みを導
入したInGaAlAs層とするのが良い。
【0020】このように歪みを導入したInGaAsP
層とInGaAlAs層とを用いれば、上述したエネル
ギ構造を有する量子井戸層を形成することができる。
【0021】次に、この発明の量子井戸構造光変調器に
よれば、井戸層および障壁層が交互に積層した半導体多
重量子井戸層を具える電界吸収型光変調器において、軽
い正孔に対する障壁の高さをΔEL とし、重い正孔に対
する障壁の高さをΔEH としたときに、ΔEL >ΔEH
となることを特徴とする。
【0022】このように、重い正孔に対する障壁の高さ
を軽い正孔に対する障壁の高さに比較して小さくしてあ
るため、重い正孔のパイルアップを抑制し、軽い正孔に
よるブロードニングの発生を抑制できる。従って、各々
の障壁の高さを適当に設定して、正孔全体のパイルアッ
プとブロードニングの発生とを同時に抑制することがで
きる。尚、この発明の量子井戸構造光変調器において、
好ましくは、前記重い正孔に対する障壁の高さΔEH
ゼロにするのが良い。
【0023】また、この発明の量子井戸構造光変調器に
おいて、好ましくは、前記軽い正孔に対する井戸の底の
エネルギ準位をE1 とし、前記重い正孔に対する井戸の
底のエネルギ準位をE2 とし、前記軽い正孔に対する障
壁のエネルギ準位をE3 としたときに、E1 >E2 >E
3 となるようにするのが良い。
【0024】このようにすると、軽い正孔のエネルギバ
ンドと重い正孔のエネルギバンドとの間で遷移が起きな
いので、変調に関係のない吸収を発生させなくて済む。
【0025】また、この発明の量子井戸構造光変調器に
おいて、好ましくは、前記井戸層を、伸張歪みを導入し
たInGaAsP層とし、前記障壁層を、圧縮歪みを導
入したInGaAlAs層とするのが良い。
【0026】このように歪みを導入したInGaAsP
層とInGaAlAs層とを用いれば、上述したエネル
ギ構造を有する量子井戸層を形成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明の構
成、配置関係および動作が理解できる程度に概略的に示
されており、また、以下に記載する数値条件等は単なる
一例に過ぎず、従って、この発明は、この実施の形態に
何ら限定されることがない。
【0028】[第1の実施の形態]図1は、量子井戸構
造光変調器の量子井戸層におけるエネルギ構造を模式的
に示すグラフである。縦軸にエネルギ準位を取り、横軸
に位置を取って示している。量子井戸層は、井戸層と障
壁層とが交互に積層した層であり、井戸層にはポテンシ
ャル井戸が形成されている。
【0029】図1において、伝導帯のバンド端CBは、
井戸層内でエネルギが落ち込むポテンシャル井戸の構造
を有しており、これを実線で示している。伝導帯に形成
される井戸の深さは、障壁のエネルギ準位E5 と井戸の
底のエネルギ準位E4 との差(E5 −E4 )で表され
る。
【0030】また、図1に示すように、量子井戸層のエ
ネルギ構造は、軽い正孔に対する障壁の高さと重い正孔
に対する障壁の高さとが異なる構造の価電子帯を有して
いる。軽い正孔に対する価電子帯のバンド端LHは、一
定のエネルギ状態を取り、これを一点破線で示してあ
る。重い正孔に対する価電子帯のバンド端HHは、井戸
層においてエネルギが増大するポテンシャル井戸を形成
しており、これを実線で示してある。
【0031】そして、図1に示すように、この量子井戸
層のエネルギ構造は、軽い正孔に対する障壁の高さをΔ
L とし、重い正孔に対する障壁の高さをΔEH とした
ときに、ΔEL <ΔEH となる構造を有している。すな
わち、軽い正孔が感じる井戸の深さに比べて、重い正孔
が感じる井戸の深さの方が大きい。
【0032】ここで、障壁の高さは、井戸層に形成され
るポテンシャル井戸の底に相当するエネルギ準位と、障
壁層に形成されるバリアの高さに相当するエネルギ準位
との差すなわち井戸の深さのことである。例えば、図1
に示す重い正孔に対するバンド端HHにおいて、井戸層
におけるエネルギ準位E2 と障壁層におけるエネルギ準
位E3 との差が、重い正孔に対する障壁の高さΔEH
相当している。尚、図1において、ΔEL はゼロ(0e
V)としてあるので、軽い正孔の井戸層におけるエネル
ギ準位と、軽い正孔の障壁層におけるエネルギ準位と
を、共にエネルギ準位E1 で示してある。但し、ΔEL
はゼロであることに限られず、ΔEL <ΔEH であれば
よい。
【0033】そして、上述したように、軽い正孔に対す
る井戸の底のエネルギ準位をE1 とし、重い正孔に対す
る井戸の底のエネルギ準位をE2 とし、重い正孔に対す
る障壁のエネルギ準位をE3 としたときに、この実施の
形態では、図1に示すように、E3 <E1 <E2 となっ
ている。このようにすると、軽い正孔のエネルギバンド
と重い正孔のエネルギバンドとの間で遷移が起きないの
で、変調に関係のない吸収を発生させなくて済む。図1
において、ホールに対する障壁の高さ(E2 −E1 )は
40meVである。
【0034】次に、上述したエネルギ構造を有する量子
井戸層を具えた、この実施の形態の量子井戸構造光変調
器の構造につき説明する。図2は、量子井戸構造光変調
器の構成を示す図である。この構成例の光変調器は、井
戸層および障壁層が交互に積層した半導体多重量子井戸
層を、上述した量子井戸層として具える電界吸収型光変
調器である。
【0035】図2に示すように、量子井戸構造光変調器
は、下部クラッド層としてp型InP層10を具えてい
る。そして、p型InP層10の上側に上述したエネル
ギ構造を有する半導体多重量子井戸層(以下、量子井戸
層と略称する。)12を具えている。また、更に量子井
戸層12の上側には、上部クラッド層としてのn型In
P層14が積層されている。
【0036】図2(A)に示す断面は、光導波部となる
量子井戸層12を含む位置で光変調器を切った切り口を
示している。量子井戸層12の両側方にはブロック層
(図示せず)が設けられていて、下側に設けられたp型
InP層10と上側に設けられたn型InP層14と共
に光が外部へ漏れないように構成している。また、量子
井戸層12の光が入射する端面と透過した光が出射する
端面とに、反射防止膜としてのAR層16および18が
それぞれ設けられている。そして、量子井戸層12に電
界を印加するため、p型InP層10およびn型InP
層14の表面に電極20および22がそれぞれ設けられ
ている。変調動作を行わせる際には、これら電極20お
よび22の間に、例えば交流電源を結合して、量子井戸
層12に周期的に大きさが変化する電界を印加する。
【0037】図2(B)は、図2(A)の実線Cで囲ん
だ領域を拡大して示す部分拡大図である。量子井戸層1
2は、井戸層としてのInGaAsP層24と、障壁層
としてのInGaAlAs層26とを、それぞれ交互に
積層させたものである。そして、InGaAsP層24
には圧縮歪みを導入してあり、InGaAlAs層26
には伸張歪みを導入してある。
【0038】この実施の形態では、波長が1.55μm
の光を変調する光変調器すなわち吸収端が1.55μm
の量子井戸層を有する光変調器の構成につき、一例とし
て説明する。このような量子井戸層を実現するために
は、井戸層として、バンドギャップ波長が1.6〜1.
8μmのInGaAsPを用いるのが適当である。例え
ば、井戸層をバンドギャップ波長が1.6μmのInG
aAsP層とするとき、井戸幅(井戸層の膜厚)を10
nm程度に設計することにより、吸収端を1.55μm
とすることができる。
【0039】上述の井戸層に対して、どのようなバンド
ギャップ波長のInGaAlAsを障壁層として用いる
のが適当であるかは井戸層に導入する歪みと密接に関係
している。そして、この関係を基にして井戸層および障
壁層に導入する歪み量と障壁層のバンドギャップ波長と
を決定し、軽い正孔に対する障壁の高さがゼロになる量
子井戸層の構成を設計する。次に、図3を参照して、こ
の関係につき説明する。
【0040】図3は、InGaAsP層のバンドギャッ
プ波長とInGaAlAs層のバンドギャップ波長との
関係を示すグラフである。図3のグラフには、横軸にI
nGaAsP層のバンドギャップ波長を1.0μmから
2.0μmまで0.05μmごとに目盛って示してあ
り、縦軸にInGaAlAs層のバンドギャップ波長を
0.60μmから1.80μmまで0.05μmごとに
目盛って示してある。
【0041】バンド不連続量(障壁の高さ)をゼロにす
る障壁層のバンドギャップ波長と井戸層のバンドギャッ
プ波長との組合せは、ファンデルワールスの計算法を用
いることにより求めている。そして、その求めた組合せ
を、黒丸、白丸および三角の記号で、図3のグラフ中に
示してある。
【0042】グラフ中の黒丸記号同士を順次に接続して
形成される曲線aは、InGaAsPの格子不整合を0
%とした場合のバンドギャップ波長の組合せを表してい
る。また、白丸記号で形成される曲線bは、InGaA
sPの格子不整合を−0.5%とした場合のバンドギャ
ップ波長の組合せを表している。また、三角記号で形成
される曲線cは、InGaAsPの格子不整合を−1.
0%とした場合のバンドギャップ波長の組合せを表して
いる。そして、InGaAsPの格子不整合を補償する
ため、InGaAlAsにも歪みを導入している。すな
わち、曲線a、曲線bおよび曲線cは、それぞれInG
aAlAsの格子不整合を0%、0.5%および1.0
%とした場合のバンドギャップ波長の組合せを示してい
る。尚、上述した格子不整合の正負の符号は、正の符号
が伸張を意味し、負の符号が圧縮を意味しているとす
る。
【0043】図3の曲線aによれば、井戸層としてバン
ドギャップ波長が1.6μmのInGaAsP層を用
い、InGaAsPとInGaAlAsの両方に歪みを
導入しない場合には、障壁層としてバンドギャップ波長
が1.52μmのInGaAlAs層を用いればよいこ
とが分かる。しかしながら、この場合には、井戸層と障
壁層とのバンドギャップ波長が近接しているため、障壁
のポテンシャルの高さを十分に高く取ることができず不
適当である。
【0044】次に、井戸層としてバンドギャップ波長が
1.6μmのInGaAsP層を用い、InGaAsP
に−0.5%の歪みを導入し、InGaAlAsに0.
5%の歪を導入した場合には、障壁層としてバンドギャ
ップ波長が1.25μmのInGaAlAs層を用いれ
ばよいことが図3の曲線bから分かる。また、同じく井
戸層としてバンドギャップ波長が1.6μmのInGa
AsP層を用い、InGaAsPに−1%の歪みを導入
し、InGaAlAsに1%の歪を導入した場合には、
障壁層としてバンドギャップ波長が1.09μmのIn
GaAlAs層を用いればよいことが図3の曲線cから
分かる。これら2例の場合には、十分な高さのポテンシ
ャルが得られるため好適である。
【0045】以上のことから、井戸層に−0.5%以下
の歪みを内在させ、および障壁層に0.5%以上の歪み
を内在させた歪み超格子をInGaAsPおよびInG
aAlAsで形成することにより、軽い正孔に対するバ
ンド不連続量をゼロとし、吸収端が1.55μmの光変
調器を構成することが可能である。
【0046】尚、上述したように、各層に正負逆符号の
歪みを内在させて半導体超格子を形成する理由は、超格
子の平均的な歪み量をゼロとすることで、臨界膜厚(膜
厚の上限値)の制限を緩和するためである。理論的に
は、平均的な歪み量をゼロにすることにより臨界膜厚を
無限大にすることができる。図4は、1層当りの臨界膜
厚を、歪み量を変数として、マシューズの計算法で計算
した結果を示すグラフである。横軸に歪み量を0%から
3%まで0.1%ごとに目盛って示し、縦軸に臨界膜厚
を101 Åから103 Åまで対数表示で示してある。
【0047】図4の曲線aで示すように、歪み量が0.
5%の膜に対する臨界膜厚は50nmである。また、歪
み量が1.0%の膜に対する臨界膜厚は20nmであ
る。上述した構成例における井戸層の膜厚は10nm程
度であるから、この計算結果の臨界膜厚を超えていな
い。また、障壁層の膜厚も井戸層の膜厚と同程度にすれ
ば十分に機能し得る。従って、上述した構成例の量子井
戸層が実現可能であることが理解される。
【0048】更に、平均的な歪み量をゼロにした場合の
効果(歪み補償効果)を実証する実験データを図5に示
す。尚、マシューズの計算法を用いると、InGaAs
PおよびInGaAlAsの歪み補償効果とInGaA
sの歪み補償効果とがほぼ等しくなることから、InG
aAsを測定対象として用いている。
【0049】図5のグラフは、Inの組成を格子整合時
の0.53より大きくすることにより圧縮歪みを導入し
たInGaAsを井戸層とし、Inの組成を格子整合時
の0.53より小さくすることにより伸張歪みを導入し
たInGaAsを障壁層として歪み超格子を成長させた
ときの評価結果である。各膜厚は、10nmに固定して
いる。超格子構造をX線回折法で観察すると、超格子を
構成する層の繰返し構造の周期に対応したX線回折角の
微細構造が得られる。そして、このX線回折角θのピー
クの角度幅(半値幅)と、マシューズの計算により得た
理論値とを比較することにより、形成した超格子の結晶
性を評価することができる。
【0050】図5の横軸には、圧縮歪みを有するInG
aAsを構成するInの組成を、0.58から0.72
まで0.005ごとに目盛って示してある。図5の右側
縦軸には、X線回折角θの半値幅を、10secから1
000secまで対数表示で示してある。また、図5の
左側縦軸には、InGaAsの転位密度を、103 cm
-2から106 cm-2まで対数表示で示してある。InG
aAsの転位密度は、顕微鏡で観察することにより計測
した。グラフ中の白点は測定した回折角の半値幅のデー
タを示し、マシューズの計算法で得た曲線を破線aで示
してある。また、グラフ中の黒点は測定した転位密度を
示しており、マシューズの計算法で得た曲線を実線bで
示してある。
【0051】図5に示すように、圧縮歪みを導入したI
nGaAsのIn組成が増大するに従い、InGaAs
の転移密度が増大してゆくことが分かる。また、回折角
θの半値幅は、In組成の増加と共に増大してゆくこと
が分かる。これらの、増加率は、特に、In組成が0.
63から0.68の範囲で大きくなり、この範囲で結晶
性の劣化が大きい。そして、In組成が0.68近傍に
おいて格子緩和が生じていることが分かっている。図5
に示すように、理論値と測定値とは良好に一致してい
る。そして、In組成を0.68(1.0%の歪みを導
入することに相当する。)としたときの超格子は、全膜
厚が200nm(20nm×10周期)まで成長するこ
とが確かめられている。従って、各層は、臨界膜厚をは
るかに超えた厚みまで形成されており、歪み補償効果が
有効であることが理解される。
【0052】以上説明したようにして、図1に示したエ
ネルギ構造を有する量子井戸層が設計される。この実施
の形態では、量子井戸層12を、InGaAsP層24
と、InGaAlAs層26とを、交互に積層させて構
成している。ここでは、InGaAsP層24を5層と
し、InGaAlAs層26を5層として構成してい
る。InGaAsP層24は、In0.772 Ga0.228
0.8030.192 を材料とした膜厚6nmの層である。
また、InGaAlAs層26は、In0.386 Ga
0.464 Al0.15As1 を材料とした膜厚15nmの層で
ある。上述のInGaAsP層24のバンドギャップ波
長は1.77μmであり、InGaAlAs層26のバ
ンドギャップ波長は1.15μmである。そして、In
GaAsP層24のInの組成を、格子整合時に比べ1
0%増やすことにより、圧縮歪みを導入してある。ま
た、InGaAlAs層26のInの組成を、格子整合
時に比べ10%減らすことにより、伸張歪みを導入して
ある。このような構成の量子井戸層により、吸収端が
1.55μmの量子井戸光変調器を構成している。
【0053】尚、このような構成の量子井戸層12は、
膜厚の制御性に優れた有機金属気相成長法により作成さ
れる。この成長法によれば、1nm以下の膜厚を良好な
精度で制御することができる。上記InGaAsP層2
4は、基板温度を650℃とし、原料ガスとして、トリ
メチルインジウム(TMI)、トリエチルガリウム(T
EG)、アルシン(AsH3 )およびホスフィン(PH
3 )を含む混合ガスを用いて形成される。また、上記I
nGaAlAs26は、基板温度を650℃とし、原料
ガスとして、トリメチルインジウム(TMI)、トリエ
チルガリウム(TEG)、トリメチルアルミニュウム
(TMA)およびアルシン(AsH3 )を含む混合ガス
を用いて形成される。尚、上記各元素において、V族元
素の元素数量と III族元素の元素数量との比(V族元素
の元素数量/ III族元素の元素数量)を50〜200の
値とするのが好適である。
【0054】次に、量子井戸構造光変調器の特性につき
説明する。尚、所要に応じて、文献1および文献2に記
載の構成を挙げて、これらの対比を行う。
【0055】先ず、吸収端のブロードニングの抑制に関
して対比を行う。文献1には、井戸層をInGaAsと
し障壁層をInAlAsとした構成の量子井戸層(以
下、InGaAs/InAlAs層と略称する。)と、
井戸層をInGaAsとし障壁層をInGaAsPとし
た量子井戸層(以下、InGaAs/InGaAsP層
と略称する。)とに関して行った計算結果が示されてい
る。
【0056】このInGaAs/InAlAs層につい
て、電子に対する障壁の高さを計算してみると、450
meVである。これから、電子の掃出時間が5ps(ピ
コ秒)と計算される。掃出時間は、例えば、文献「IEE
E,J.Quantum Electron.,vol.24,p1524,1988」に記載さ
れているトンネル共鳴法を用いて計算する。従って、I
nGaAs/InAlAs層の場合、電子のパイルアッ
プが生じやすい。また、InGaAs/InGaAsP
層について、電子に対する障壁の高さを計算してみる
と、50meVである。これから、電子の掃出時間が
0.1psと計算される。従って、InGaAs/In
GaAsP層の場合、電子による吸収端のブロードニン
グが大きい。
【0057】次に、この実施の形態の量子井戸層12
は、電子に対する障壁の高さ(図1のエネルギE4 およ
びエネルギE5 の差)が220meVと計算される。ま
た、電子の掃出時間を計算すると0.37psとなる。
このように、文献1の構成に比較して、量子井戸層12
は、吸収端のブロードニングの抑制に対して優れた構造
を有している。
【0058】続いて、フォトキャリアのパイルアップの
抑制に関して対比を行う。文献1のInGaAs/In
AlAs層について、ホールに対する障壁の高さを計算
してみると、300meVとなる。これから、ホールの
掃出時間が20ns(ナノ秒)と計算される。このよう
に、InGaAs/InAlAs層の場合、ホールのパ
イルアップが生じやすい。また、文献1のInGaAs
/InGaAsP層について、ホールに対する障壁の高
さを計算してみると、200meVとなる。これから、
ホールの掃出時間が300psと計算される。このよう
に、InGaAs/InGaAsP層の場合にも、ホー
ルのパイルアップが生じやすい。
【0059】次に、この実施の形態の量子井戸層12
は、ホールに対する障壁の高さ(図1のエネルギ準位E
1 とエネルギ準位E2 との差)は40meVと計算され
る。そして、ホールに対する掃出時間を計算すると0.
9psとなる。従って、文献1の構成に比較して、量子
井戸層12は、フォトキャリアのパイルアップが小さい
構造を有している。
【0060】[第2の実施の形態]第2の実施の形態の
構成は、第1の実施の形態の構成の量子井戸層のエネル
ギ構造と異なっている。この点だけが異なり、その他の
構成は第1の実施の形態と同様であるから、重複する説
明は省略する。
【0061】図6は、第2の実施の形態の量子井戸層の
エネルギ構造を示す図である。図6に示すように、この
量子井戸層のエネルギ構造は、軽い正孔に対する障壁の
高さをΔEL とし、重い正孔に対する障壁の高さをΔE
H としたときに、ΔEL >ΔEH となる構造を有してい
る。すなわち、軽い正孔が感じる井戸の深さに比べて、
重い正孔が感じる井戸の深さの方が小さい。
【0062】図6に示す軽い正孔に対するバンド端LH
において、井戸層におけるエネルギ準位E1 と障壁層に
おけるエネルギ準位E3 との差が、軽い正孔に対する障
壁の高さΔEL に相当している。尚、図6において、Δ
H はゼロ(0eV)としてあるので、重い正孔の井戸
層におけるエネルギ準位と、重い正孔の障壁層における
エネルギ準位とを、共にエネルギ準位E2 で示してあ
る。但し、ΔEH はゼロであることに限られず、ΔEL
>ΔEH であればよい。
【0063】そして、上述したように、軽い正孔に対す
る井戸の底のエネルギ準位をE1 とし、重い正孔に対す
る井戸の底のエネルギ準位をE2 とし、軽い正孔に対す
る障壁のエネルギ準位をE3 としたときに、この実施の
形態では、図6に示すように、E1 >E2 >E3 となっ
ている。このようにすると、軽い正孔のエネルギバンド
と重い正孔のエネルギバンドとの間で遷移が起きないの
で、変調に関係のない吸収を発生させなくて済む。図6
において、ホールに対する障壁の高さ(E1 −E2 )は
40meVである。
【0064】次に、図7は、重い正孔に対する障壁の高
さがゼロになる量子井戸層を設計するために求めた、I
nGaAsP層のバンドギャップ波長とInGaAlA
s層のバンドギャップ波長との関係を示すグラフであ
る。図7は、第1の実施の形態で説明した図3に相当す
る図である。この実施の形態でも、吸収端が1.55μ
mである光変調器を構成する場合につき説明する。そし
て、図7を参照して、障壁層のバンドギャップ波長と井
戸層に導入する歪みとを求める。
【0065】図7のグラフには、横軸にInGaAsP
層のバンドギャップ波長を1.0μmから1.7μmま
で0.02μmごとに目盛って示してあり、縦軸にIn
GaAlAs層のバンドギャップ波長を0.60μmか
ら1.80μmまで0.05μmごとに目盛って示して
ある。
【0066】第1の実施の形態と同様に、重い正孔に対
するバンド不連続量(障壁の高さ)をゼロにする障壁層
のバンドギャップ波長と井戸層のバンドギャップ波長と
の組合せを、ファンデルワールスの計算法を用いること
により求めている。そして、その求めた組合せを、黒
丸、白丸および三角の各記号で、図7のグラフ中に示し
てある。
【0067】上述したようにE1 >E2 とするために
は、第1の実施の形態とは反対に、井戸層であるInG
aAsP層に伸張歪みを導入し、障壁層であるInGa
AlAs層に圧縮歪みを導入する。グラフ中の黒丸記号
同士を接続して形成される曲線aは、InGaAsPの
格子不整合を0%とした場合のバンドギャップ波長の組
合せを表している。また、白丸記号で形成される曲線b
は、InGaAsPの格子不整合を0.5%とした場合
のバンドギャップ波長の組合せを表している。また、三
角記号で形成される曲線cは、InGaAsPの格子不
整合を1.0%とした場合のバンドギャップ波長の組合
せを表している。そして、InGaAsPの格子不整合
を補償するため、InGaAlAsにも歪みを導入して
いる。すなわち、曲線a、曲線bおよび曲線cは、それ
ぞれInGaAlAsの格子不整合を0%、−0.5%
および−1.0%とした場合のバンドギャップ波長の組
合せを示している。
【0068】図7のグラフによれば、InGaAsPと
InGaAlAsの両方に歪みを導入しない場合には、
例えば、井戸層のバンドギャップ波長を1.6μmとす
るとき、障壁層としてバンドギャップ波長が1.5μm
のInGaAlAs層を用いればよいことが分かる。し
かし、この場合には、井戸層および障壁層のバンドギャ
ップ波長が近接しているため、障壁のポテンシャルの高
さを十分に高く取ることができないので不適当である。
【0069】次に、InGaAsPに0.5%の歪みを
導入し、およびInGaAlAsに−0.5%の歪を導
入した場合には、例えば、井戸層のバンドギャップ波長
を1.6μmとするとき、障壁層としてバンドギャップ
波長が1.4μmのInGaAlAs層を用いればよい
ことが分かる。また、InGaAsPに1%の歪みを導
入し、およびInGaAlAsに−1%の歪を導入した
場合には、例えば、井戸層のバンドギャップ波長を1.
6μmとするとき、障壁層としてバンドギャップ波長が
1.3μmのInGaAlAs層を用いればよいことが
分かる。これら2例の場合は、十分な高さのポテンシャ
ルが得られるため好適である。
【0070】以上のことから、井戸層に0.5%以上の
歪みを内在させ、および障壁層に−0.5%以下の歪み
を内在させた歪み超格子をInGaAsPおよびInG
aAlAsで形成することにより、軽い正孔に対するバ
ンド不連続量をゼロとし、吸収端が1.55μmの光変
調器を構成することが可能である。
【0071】以上説明したように、重い正孔に対するバ
ンド不連続量をゼロにした量子井戸層を構成することが
できる。但し、この構成例によれば、井戸層に伸張歪み
を導入するので、価電子帯頂上のバンドはn=1(nは
量子数)の軽い正孔であり、このため吸収される光は、
TM波に偏波した光(偏波方向が井戸層に垂直な光)だ
けである。
【0072】
【発明の効果】この発明の量子井戸構造光変調器によれ
ば、ライトホールとヘビーホールとに対して別々の障壁
の高さを設定することにより、正孔のパイルアップと正
孔に起因するブロードニングとを同時に抑制することが
可能になる。そして、軽い正孔に対する障壁の高さを重
い正孔に対する障壁の高さに比較して小さくしてあるた
め、軽い正孔のパイルアップを抑制し、重い正孔による
ブロードニングの発生を抑制できる。このように、各々
の障壁の高さを適当に設定することにより、正孔全体の
パイルアップとブロードニングの発生とを同時に抑制す
ることができる。従って、変調特性の劣化が従来のもの
より少ない。
【0073】また、この発明の量子井戸構造光変調器に
よれば、重い正孔に対する障壁の高さを軽い正孔に対す
る障壁の高さに比較して小さくしてあるため、重い正孔
のパイルアップを抑制し、軽い正孔によるブロードニン
グの発生を抑制できる。よって、各々の障壁の高さを適
当に設定して、正孔全体のパイルアップとブロードニン
グの発生とを同時に抑制することができる。このよう
に、変調特性の劣化が従来のものより少ない変調器が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の量子井戸層のエネルギ構造
を示す図である。
【図2】量子井戸構造光変調器の構成を示す図である。
【図3】バンド不連続量をゼロとする障壁層および井戸
層の組合せを示す図である。
【図4】臨界膜厚と歪み量との関係を示す図である。
【図5】歪み補償の実験データを示す図である。
【図6】第2の実施の形態の量子井戸層のエネルギ構造
を示す図である。
【図7】バンド不連続量をゼロとする障壁層および井戸
層の組合せを示す図である。
【符号の説明】
10:p型InP層 12:量子井戸層 14:n型InP層 16,18:AR層 20,22:電極 24:InGaAsP層 26:InGaAlAs層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 井戸層および障壁層が交互に積層した半
    導体多重量子井戸層を具える電界吸収型光変調器におい
    て、 軽い正孔に対する障壁の高さをΔEL とし、重い正孔に
    対する障壁の高さをΔEH としたときに、ΔEL <ΔE
    H となることを特徴とする量子井戸構造光変調器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の量子井戸構造光変調器
    において、 前記軽い正孔に対する井戸の底のエネルギ準位をE1
    し、前記重い正孔に対する井戸の底のエネルギ準位をE
    2 とし、前記重い正孔に対する障壁のエネルギ準位をE
    3 としたときに、E3 <E1 <E2 となることを特徴と
    する量子井戸構造光変調器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の量子井戸構造光変調器
    において、 前記軽い正孔に対する障壁の高さΔEL をゼロにしたこ
    とを特徴とする量子井戸構造光変調器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の量子井戸構造光変調器
    において、 前記井戸層を、圧縮歪みを導入したInGaAsP層と
    し、前記障壁層を、伸張歪みを導入したInGaAlA
    s層とすることを特徴とする量子井戸構造光変調器。
  5. 【請求項5】 井戸層および障壁層が交互に積層した半
    導体多重量子井戸層を具える電界吸収型光変調器におい
    て、 軽い正孔に対する障壁の高さをΔEL とし、重い正孔に
    対する障壁の高さをΔEH としたときに、ΔEL >ΔE
    H となることを特徴とする量子井戸構造光変調器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の量子井戸構造光変調器
    において、 前記軽い正孔に対する井戸の底のエネルギ準位をE1
    し、前記重い正孔に対する井戸の底のエネルギ準位をE
    2 とし、前記軽い正孔に対する障壁のエネルギ準位をE
    3 としたときに、E1 >E2 >E3 となることを特徴と
    する量子井戸構造光変調器。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の量子井戸構造光変調器
    において、 前記重い正孔に対する障壁の高さΔEH をゼロにしたこ
    とを特徴とする量子井戸構造光変調器。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の量子井戸構造光変調器
    において、 前記井戸層を、伸張歪みを導入したInGaAsP層と
    し、前記障壁層を、圧縮歪みを導入したInGaAlA
    s層とすることを特徴とする量子井戸構造光変調器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148575A (ja) * 2000-11-15 2002-05-22 Mitsubishi Electric Corp 光変調器および光変調器集積型レーザーダイオード
JP2015200854A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 三菱電機株式会社 電界吸収型半導体光変調器

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