JPH10221617A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JPH10221617A
JPH10221617A JP9019522A JP1952297A JPH10221617A JP H10221617 A JPH10221617 A JP H10221617A JP 9019522 A JP9019522 A JP 9019522A JP 1952297 A JP1952297 A JP 1952297A JP H10221617 A JPH10221617 A JP H10221617A
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正樹 蜂須賀
Junichi Ichikawa
順一 市川
Mieko Ikuta
美枝子 生田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの露光光学系の各レーザ光の被走査面上
における副走査方向の像面湾曲、共役点湾曲、バウ(B
OW)の大きさを均一にすること。 【解決手段】 第1露光光学系Uk,Umおよび第2露光
光学系Uy,Ucは、反射光が直接被走査面に入射する位
置に配置され且つ前記回転多面鏡27および被走査面を
共役な関係とするシリンドリカルミラー29,31を有
し、前記シリンドリカルミラー29,31から被走査面
までの距離が同じ値に設定される。前記シリンドリカル
ミラー29,31のレーザ光Lk,Ly,Lm,Lcを折り
返す角度は同じ値に設定され、且つ1個の回転多面鏡2
7は2個の露光光学系で共有する。回転移動する像担持
体16k〜16cの表面(被走査面)に垂直な法線の下流
側および上流側のうちの同じ側からレーザ光Lk,Ly,
Lm,Lcが被走査面に入射するように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザプリンタ、レ
ーザ複写機、レーザファクシミリ等の画像形成装置にお
いて、複数のレーザビームをそれぞれ回転多面鏡で偏向
させて複数または1個の像担持体表面(被走査面)上に
静電潜像を形成する光走査装置に関する。前記画像形成
装置は、前記各静電潜像を異なる色のトナー像に現像
し、前記各トナー像を用紙等の被転写部材に重ねて転写
する。
【0002】
【従来の技術】前記種類の画像形成装置として、従来下
記の技術(J01),(J02)が知られている。 (J01)特開平2−184464号公報、特開平3−2
64970号公報等に記載の技術 これらの公報には、2個の露光光学系がそれぞれ出射す
る静電潜像書込用のレーザビームを1個の回転多面鏡で
反射して、共通の被走査面(1個の像担持体表面)また
は別々に設けた被走査面(2個の異なる像担持体表面)
を主走査方向に走査させるスプレイペイント式の光走査
装置が記載されている。
【0003】(J02)実公平6−35212号公報記載
の技術 この公報には、ダブルパス光学系を用いた光走査装置が
記載されている。このダブルパス光学系では、レーザ光
源から出射したレーザビームはfθレンズを通過して回
転多面鏡の反射面に収束する。そして、前記レーザビー
ムは、前記回転多面鏡への入射角が副走査方向に所定の
値α(0でない値)を有しており、前記回転多面鏡の反
射面から副走査方向に反射角度αで反射され、再び前記
fθレンズを通過した後、被走査面上に収束される。一
般に光走査装置において、前記回転多面鏡で収束して反
射されたレーザビームを被走査面上で副走査方向に結像
させ且つ前記回転多面鏡の反射面と被走査面とを光学的
に共役な関係とする光学系(回転多面鏡の面倒れで生じ
る副走査方向の走査位置ずれ(以下「ピッチムラ」とい
う。)を補正する光学系)が使用される。前記光学系と
して、副走査方向に光学的パワーを有するシリンドリカ
ルミラー、シリンドリカルレンズが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記(J02)に示す、
シリンドリカルミラーを有するダブルパス光学系を前記
(J01)に示す2個の露光系が1個の回転多面鏡を共有
するスプレイペイント式の光走査装置に適用した場合、
シリンドリカルミラーから被走査面までの距離が異なっ
たり、シリンドリカルミラーの折り返し角度および折り
返し方向が異なると、次の問題点が生じる。 (a)共役点湾曲が異なり回転多面鏡の面倒れによるピ
ッチムラが異なる。 (b)被走査面上(像担持体上)のビーム径が異なる
(ビーム径を絞る位置が目標位置の前後にずれて像面湾
曲(ビーム径が異なること)が生じる)。 (c)被走査面上の走査線に生じるバウ(BOW、弓状
の湾曲)の大きさおよび湾曲方向が異なる。 前記問題点(a)〜(d)により画質が低下するという問
題点が有った。
【0005】本発明は、前述の事情に鑑み、2個の露光
光学系が回転多面鏡を共有するスプレイペイント式の光
走査装置において、下記(O01)の記載内容を課題とす
る。(O01)2つの露光光学系の各レーザビームの被走
査面上における副走査方向の像面湾曲、共役点湾曲、バ
ウ(BOW)の大きさを均一にすること。
【0006】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0007】(第1発明)前記課題を解決するために、
本出願の第1発明の画像形成装置は、下記の要件を備え
たことを特徴とする、(A01)水平方向に移動する被転
写部材(P)の移動方向に互いに離れて配置されるとと
もに前記被転写部材(P)の表面に接触する被走査面を
有し前記被走査面の前記被転写部材(P)表面との接触
部分が前記被転写部材(P)と同一方向に回転移動する
第1像担持体(16k,16m)および第2像担持体(1
6y,16c)、(A02)鉛直な回転軸を有する回転多面
鏡(27)に画像書込用のレーザビームを副走査方向斜
めに入射させる光源光学系(Ak)および前記回転多面
鏡(27)から反射したレーザビームを前記第1像担持
体(16k,16m)上に収束させて前記被走査面の移動
方向である副走査方向に垂直な主走査方向に走査させる
走査光学系(Sk)を有し、前記第1像担持体(16k,
16m)上に静電潜像を書き込むダブルパス方式の第1
露光光学系(Uk,Um)、(A03)鉛直な回転軸を有す
る回転多面鏡(27)に画像書込用のレーザビームを副
走査方向斜めに入射させる光源光学系(Ay)および前
記回転多面鏡(27)から反射したレーザビームを前記
第2像担持体(16y,16c)上に収束させて前記被走
査面の移動方向である副走査方向に垂直な主走査方向に
走査させる走査光学系(Sy)を有し、前記第2像担持
体(16y,16c)上に静電潜像を書き込むダブルパス
方式の第2露光光学系(Uy,Uc)、(A04)反射光が
直接被走査面に入射する位置に配置され且つ前記回転多
面鏡(27)および被走査面を共役な関係とするシリン
ドリカルミラー(29,31)を有する前記第1露光光
学系(Uk,Um)および第2露光光学系(Uy,Uc)、
(A05)前記シリンドリカルミラー(29,31)から
被走査面までの距離が同じ値に設定されるとともに前記
シリンドリカルミラー(29,31)のレーザビーム
(Lk,Ly,Lm,Lc)を折り返す角度が同じ値に設定
され、且つ1個の回転多面鏡(27)を共有し、前記共
有する回転多面鏡(27)の互いに反対側に配置される
とともに前記副走査方向の入射角度が同一に設定された
前記第1露光光学系(Uk,Um)および第2露光光学系
(Uy,Uc)、(A06)前記回転移動する被走査面に垂
直な法線の下流側および上流側のうちの同じ側からレー
ザビーム(Lk,Ly,Lm,Lc)が被走査面に入射する
ように設定された前記第1露光光学系(Uk,Um)およ
び第2露光光学系(Uy,Uc)。
【0008】(第1発明の作用)前記構成を備えた第1
発明の画像形成装置では、水平方向に移動する被転写部
材(P)の移動方向に互いに離れて配置される第1像担
持体(16k,16m)および第2像担持体(16y,1
6c)は、前記被転写部材(P)の表面に接触する被走
査面を有する。前記被走査面の前記被転写部材(P)表
面との接触部分は前記被転写部材(P)と同一方向に回
転移動する。ダブルパス方式の第1露光光学系(Uk,
Um)の光源光学系(Ak,Am)は、鉛直な回転軸を有
する回転多面鏡(27)に画像書込用のレーザビーム
(Lk,Lm)を副走査方向斜めに入射させる。第1露光
光学系(Uk,Um)の走査光学系(Sk,Sm)は、前記
回転多面鏡(27)から反射したレーザビーム(Lk,
Lm)を前記第1像担持体(16k,16m)上に収束さ
せ且つ前記被走査面の移動方向である副走査方向に垂直
な主走査方向に走査させて、前記第1像担持体(16
k,16m)上に静電潜像を書き込む。ダブルパス方式の
第2露光光学系(Uy,Uc)の光源光学系(Ay,Ac)
は鉛直な回転軸を有する回転多面鏡(27)に画像書込
用のレーザビーム(Ly,Lc)を副走査方向斜めに入射
させる。第2露光光学系(Uy,Uc)の走査光学系(S
y,Sc)は、前記回転多面鏡(27)から反射したレー
ザビーム(Ly,Lc)を前記第2像担持体(16y,1
6c)上に収束させ且つ前記被走査面の移動方向である
副走査方向に垂直な主走査方向に走査させて、前記第2
像担持体(16y,16c)上に静電潜像を書き込む。
【0009】また、前記第1露光光学系(Uk,Um)お
よび第2露光光学系(Uy,Uc)を前記共有する回転多
面鏡(27)の互いに反対側に配置し、且つ前記各露光
光学系(Uk,Um,Uy,Uc)が出射するレーザビーム
を前記回転多面鏡(27)へ副走査方向斜めに入射させ
ることにより、前記各露光光学系(Uk,Um,Uy,U
c)をダブルパス方式の光学系に構成することができ
る。ダブルパス方式の光学系はレーザビームの必要な光
路長を小さなスペースで確保することができる。また、
前記第1露光光学系(Uk,Um)および第2露光光学系
(Uy,Uc)で回転多面鏡(27)を共有するので、前
記第1露光光学系(Uk,Um)、第2露光光学系(U
y,Uc)および回転多面鏡(27)によりスプレイペイ
ント型の走査光学系を構成することができる。スプレイ
ペイント型の走査光学系は、必要な回転多面鏡(27)
の使用数を減らすことができるので、画像形成装置の製
作コストを節約することができる。
【0010】前記第1露光光学系(Uk,Um)および第
2露光光学系(Uy,Uc)のシリンドリカルミラー(2
9および31)の反射光は、直接被走査面に入射する。
また、前記シリンドリカルミラー(29,31)は、前
記回転多面鏡(27)および被走査面を共役な関係とす
る位置に配置される。したがって、前記シリンドリカル
ミラー(29,31)から被走査面までの距離を同じ値
に設定することにより、副走査方向に光学的パワーを有
する部品の誤差により生じるバウ(BOW)の大きさを
同一にすることができる。また、前記第1露光光学系
(Uk,Um)および第2露光光学系(Uy,Uc)の各レ
ーザビーム(Lk,Ly,Lm,Lc)の被走査面への入射
方向は、前記回転移動する被走査面に垂直な法線の下流
側および上流側のうちの同じ側から入射するように設定
されているので、バウ(BOW)の向きが同一となる。
また、前記第1露光光学系(Uk,Um)および第2露光
光学系(Uy,Uc)は、前記シリンドリカルミラー(2
9,31)のレーザビーム(Lk,Ly,Lm,Lc)を折
り返す角度が同じ値に設定されているので、シリンドリ
カルミラー(29,31)により生じる副走査方向の共
役点湾曲および像面湾曲が同一になる。
【0011】(第2発明)また、本出願の第2発明の光
走査装置は、下記の要件を備えたことを特徴とする、
(B01)水平方向に移動する被転写部材(P)の表面に
接触する被走査面を有し前記被走査面の前記被転写部材
(P)表面との接触部分が前記被転写部材(P)と同一
方向に回転移動する像担持体(16a,16b)、(B0
2)鉛直な回転軸を有する回転多面鏡(27)に画像書
込用のレーザビーム(Lk,Ly,Lm,Lc)を副走査方
向斜めに入射させる光源光学系(Ak,Am)および前記
回転多面鏡(27)から反射したレーザビーム(Lk,
Ly,Lm,Lc)を前記像担持体(16a,16b)上に
収束させて前記被走査面の移動方向である副走査方向に
垂直な主走査方向に走査させる走査光学系(Sk,Sm)
を有し、前記像担持体(16a,16b)上に静電潜像を
書き込むダブルパス方式の第1露光光学系(Uk,U
m)、(B03)鉛直な回転軸を有する回転多面鏡(2
7)に画像書込用のレーザビーム(Lk,Ly,Lm,L
c)を副走査方向斜めに入射させる第2光源光学系(A
y,Ac)および前記回転多面鏡(27)から反射したレ
ーザビーム(Lk,Ly,Lm,Lc)を前記像担持体(1
6a,16b)上に収束させて前記被走査面の移動方向で
ある副走査方向に垂直な主走査方向に走査させる走査光
学系(Sy,Sc)を有し、前記像担持体(16a,16
b)上に静電潜像を書き込むダブルパス方式の第2露光
光学系(Uy,Uc)、(B04)被走査面に反射光を直接
入射させる位置に配置され且つ前記回転多面鏡(27)
および被走査面を共役な関係とするシリンドリカルミラ
ー(29,31)を有する前記第1露光光学系(Uk,
Um)および第2露光光学系(Uy,Uc)、(B05)前
記シリンドリカルミラー(29,31)から被走査面ま
での距離が同じ値に設定されるとともに前記シリンドリ
カルミラー(29,31)のレーザビーム(Lk,Ly,
Lm,Lc)を折り返す角度が同じ値に設定され、且つ1
個の回転多面鏡(27)を共有し、前記共有する回転多
面鏡(27)の互いに反対側に配置されるとともに前記
副走査方向の入射角度が同一に設定された前記第1露光
光学系(Uk,Um)および第2露光光学系(Uy,U
c)、(B06)前記回転移動する被走査面に垂直な法線
の下流側および上流側のうちの同じ側からレーザビーム
(Lk,Ly,Lm,Lc)が被走査面に入射するように設
定された前記第1露光光学系(Uk,Um)および第2露
光光学系(Uy,Uc)、(B07)1個の像担持体の被走
査面を共有する前記第1露光光学系(Uk,Um)および
第2露光光学系(Uy,Uc)。
【0012】(第2発明の作用)前記第1露光光学系
(Uk,Um)および第2露光光学系(Uy,Uc)では、
前記回転多面鏡(27)および被走査面間に配置された
光学部品の中で副走査方向に光学的パワーを有する部品
は前記シリンドリカルミラー(29,31)のみであ
る。また、本出願の第2発明の光走査装置では、前記第
1露光光学系(Uk,Um)および第2露光光学系(U
y,Uc)は、共有する同一の像担持体の表面(被走査
面)に静電潜像を書き込む。この第2発明は、前記共有
する被走査面に静電潜像を書き込む際(被走査面を走査
する際)、前記第1発明と同様の作用を奏する。すなわ
ち、前記シリンドリカルミラー(29,31)から被走
査面までの距離を同じ値に設定することにより、副走査
方向に光学的パワーを有する部品の誤差により生じるバ
ウ(BOW)の大きさを同一にすることができる。ま
た、前記第1露光光学系(Uk,Um)および第2露光光
学系(Uy,Uc)の各レーザビーム(Lk,Ly,Lm,
Lc)の被走査面への入射方向は、前記回転移動する被
走査面に垂直な法線の下流側および上流側のうちの同じ
側から入射するように設定されているので、バウ(BO
W)の向きが同一となる。また、前記第1露光光学系
(Uk,Um)および第2露光光学系(Uy,Uc)は、前
記シリンドリカルミラー(29,31)のレーザビーム
(Lk,Ly,Lm,Lc)を折り返す角度が同じ値に設定
されているので、シリンドリカルミラー(29,31)
により生じる副走査方向の共役点湾曲および像面湾曲が
同一になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
【0014】(第1発明の実施の形態1)第1発明の実
施の形態1の画像形成装置は、前記第1発明の画像形成
装置において、下記の要件を備えたことを特徴とする、
(A07)前記被走査面へのレーザビーム(Lk,Ly,L
m,Lc)の入射角が同一に設定された前記第1露光光学
系(Uk,Um)および第2露光光学系(Uy,Uc)。
【0015】(第1発明の実施の形態1の作用)本発明
の実施の形態1の画像形成装置では、前記第1露光光学
系(Uk,Um)および第2露光光学系(Uy,Uc)のレ
ーザビーム(Lk,Ly,Lm,Lc)の前記被走査面へ入
射角が同一に設定されているので、前記レーザビームの
バウ(BOW)の副走査方向の向きが同一となるだけで
なく、バウの大きさも同一となる。また、前記第1露光
光学系(Uk,Um)および第2露光光学系(Uy,Uc)
が同時に複数のビームを出射するマルチビーム露光光学
系である場合には、主走査方向の書込ドットの位置ずれ
を防止することができ、カラー画像書込の場合には、色
ずれを防止することができる。その理由を図5により説
明する。図5は2本のレーザビームL11,L12を出射す
る露光光学系により入射角度θで被走査面を走査する場
合の、2本の出射ビームL11,L12に生じる光路長の差
に基づく主走査ラインの長さの相違を示す図である。な
お、図5における入射角度θは、露光光学系の光軸と被
走査面の法線とのなす角度である。図5から分かるよう
に、露光光学系の光軸の入射角度θが90度以外の場合
には、2本のレーザビームL11,L12の被走査面までの
光路長に差が生じて、各レーザビームによる主走査ライ
ンの長さに差が生じる。
【0016】前記実施の形態2において第1および第2
の露光光学系がそれぞれ2本の出射ビームL11,L12お
よびL21,L22を出射する場合について考えると、各露
光光学系の光軸の入射角度θの値が異なれば、たとえ、
第1露光光学系の出射するレーザビームL11と第2露光
光学系の出射するレーザビームL21の主走査方向の長さ
を同一に設定しても、残りのレーザビームL12およびL
22の主走査ライン(被走査面上の主走査方向の書込ライ
ン)の長さが異なる。この場合、L12およびL22の間で
書込ドットの主走査方向の位置ずれが発生するので、色
ずれが発生することになる。しかしながら、前記第1発
明の実施の形態1では、第1露光光学系および第2露光
光学系の出射するレーザビームの入射角度が同一である
ので、前記L12およびL22の主走査ラインは、その長さ
が同一となり、書込ドットの位置ずれは生じない。
【0017】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の画像形成
装置の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図1は本発明の実施例1の画像形成装置
(タンデム式デジタルカラー複写機)の全体説明図であ
る。図2は前記図1に示す光走査装置の説明図で、図2
Aは平面図、図2Bは正面図で、前記図1の要部拡大図
である。図1、図2において、画像形成装置としてのタ
ンデム式デジタルカラー複写機Fは、上部にコピースタ
ートボタン、テンキー、表示部等を有するUI(ユーザ
インタフェース)と、原稿1を載置する透明なプラテン
ガラス2とを有している。プラテンガラス2の下側に
は、前記原稿1を照明しながら走査する原稿照明ユニッ
ト3が配置されている。原稿照明ユニット3は、原稿照
明用光源4および第1ミラー5を有している。また、プ
ラテンガラス2の下側には、前記原稿照明ユニット3の
移動速度の1/2の速度で移動するミラーユニット6が
配置されている。ミラーユニット6は、前記照明用光源
4から出射して原稿1で反射し、前記第1ミラー5で反
射した原稿画像光を反射する第2ミラー7および第3ミ
ラー8を有している。前記第3ミラー8で反射した原稿
画像光は結像レンズ9を通って、CCD(カラー画像読
取センサ)によりR,G,Bのアナログ信号として読み
取られる。
【0018】CCDで読み取られたR(赤色),G(緑
色),B(青色)の画像信号は、IPSに入力される。
IPSの作動はコントローラCにより制御されている。
また、IPSは、前記CCDで得られるR,G,Bの読
取画像のアナログ電気信号をデジタル信号に変換して出
力する画像読取データ出力手段11および前記RGBの
画像データをK(黒)、Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、およびC(シアン)の画像データに変換して濃度
補正、拡大縮小補正等のデータ処理を施し、書込用画像
データ(レーザ駆動データ)として出力する画像データ
出力手段12を有している。前記画像データ出力手段1
2は前記KYMCの画像データを一時的に記憶する画像
メモリ13を有している。
【0019】前記IPSの書込画像データ出力手段12
が出力するKYMCの4色の画像書込データ(レーザ駆
動データ)は、各色K,Y,M,Cのレーザ駆動信号出
力装置14k,14y,14m,14cにより構成されるレ
ーザ駆動信号出力装置14に入力される。前記各色のレ
ーザ駆動信号出力装置14k,14y,14m,14cは、
入力された画像データに応じたレーザ駆動信号を所定の
タイミングで、光走査装置Uに出力する機能を有してい
る。前記光走査装置Uは、KおよびYの画像書込用のK
Y用光走査装置U1と、MおよびCの画像書込用のMC
用光走査装置U2とを有している。
【0020】前記KY用光走査装置U1はK(黒)およ
びY(イエロー)の静電潜像を像担持体16kおよび1
6yにそれぞれ形成する第1の露光光学系(K露光光学
系)Ukおよび第2の露光光学系(Y露光光学系)Uyを
有している。また、前記MC用光走査装置U2はM(マ
ゼンタ)およびC(シアン)の静電潜像を像担持体16
mおよび16cにそれぞれ形成する第1の露光光学系(M
露光光学系)Umおよび第2の露光光学系(C露光光学
系)Ucを有している。黒の画像が形成される像担持体
16kの周囲には、帯電器17k、現像装置18k、クリ
ーナ19k等が配置されている。そして、他の前記像担
持体16y,16m,16cの周囲にもそれぞれ前記像担
持体16kの周囲と同様の帯電器17y,17m,17c、
現像装置18y,18m,18c、クリーナ19y,19
m,19c等が配置されている。前記現像装置18k,1
8y,18m,18cは、像担持体16k,16y,16m,
16c上の静電潜像を、K(黒)、Y(イエロー)、M
(マゼンタ)、C(シアン)の色のトナー像に現像する
装置である。
【0021】前記露光光学系UkおよびUyを有するKY
用光走査装置U1と、前記露光光学系Um,Ucを有する
MC用光走査装置U2とは同一に構成されているので、
図2によりKY用光走査装置U1を説明する。図2にお
いて、KY用光走査装置U1の第1露光光学系Ukおよび
第2露光光学系Uyはそれぞれ半導体レーザ光源21を
有している。前記各半導体レーザ光源21から出射した
レーザビームLk,Lyはそれぞれ、コリメータレンズ2
2、シリンダレンズ23を透過してミラー24に入射す
る。ミラー24で反射したレーザビームLk,Lyはそれ
ぞれFθレンズ26を透過して回転多面鏡27に入射す
る。前記符号21〜27で示された要素により光源光学
系Ak,Ayが構成されている。前記回転多面鏡27で反
射したレーザビームLk,Lyは前記Fθレンズ26を透
過して平面ミラー28で反射する。前記ミラー28と像
担持体16kとの間にはレーザビームLkを反射するシリ
ンドリカルミラー29が設けられている。また、前記ミ
ラー28と像担持体16mとの間には前記レーザビーム
Lyを反射する平面ミラー30およびシリンドリカルミ
ラー31が設けられている。
【0022】前記シリンドリカルミラー29,31は、
回転多面鏡27の面倒れ補正用の円筒反射面を有する部
材であり、入射したレーザビームLk,Lyをそれぞれ像
担持体16k,16yの表面(被走査面)Qk,Qyに収束
させる部材である。そして、前記シリンドリカルミラー
29,31は、前記回転多面鏡27および像担持体16
k,16m表面を共役な関係とする光学的パワー(回転多
面鏡27の反射面を物点とし被走査面を像点する光学的
パワー)を有している。また、前記シリンドリカルミラ
ー29のレーザビーム折り返し角(すなわち、シリンド
リカルミラー29へのレーザビームLkの入射方向と反
射方向とのなす角度)をθkとし、シリンドリカルミラ
ー31のレーザビーム折り返し角θyとした場合、θk=
θyに設定されている。前記シリンドリカルミラーによ
り折り返される反射光の方向は同一方向(図2B中、右
方向)に設定され、レーザビームLkおよびLyの被走査
面への入射角は同一に設定されている。したがって、前
記第1露光光学系および第2露光光学系の出射するレー
ザビームLk,Lyは、前記回転移動する被走査面に垂直
な法線の下流側および上流側のうちの同じ側から被走査
面に入射するように設定されている。
【0023】また、シリンドリカルミラー29と像担持
体16k表面の被走査面との距離をdkとし、シリンドリ
カルミラー31と像担持体16y表面の被走査面との距
離をdyとした場合、dk=dyに設定されている。前記
符号26〜29で示された要素により、K(黒)用の走
査光学系(像担持体表面の被走査面をレーザビームで主
走査方向(像担持体の軸方向)に走査する光学系)Sk
が構成されている。また、前記符号26〜28および3
0,31で示された要素により、Y(イエロー)用の走
査光学系(像担持体表面の被走査面をレーザビームで主
走査方向(像担持体の軸方向)に走査する光学系)Sy
が構成されている。また、前記符号21〜29で示され
た要素により露光光学系Ukが構成され、前記符号21
〜28および30,31で示された要素により露光光学
系Uyが構成されている。前記露光光学系Uk,Uyおよ
びそれらを支持する露光光学系支持部材(図示せず)に
よりKY用光走査装置U1が構成されている。
【0024】また、前記露光光学系Um,Ucも前記露光
光学系Uk,Uyと同様に構成されている。そして、レー
ザビームLm,Lcは像担持体16m,16c表面の入射位
置Qm,Qcに入射する。そして、各レーザビームLm,
Lcのシリンドリカルミラー29,31から像担持体1
6m,16c表面(被走査面)までの距離dm,dcは、d
k=dy=dm=dcに設定されている。前記KY用光走査
装置およびMC用光走査装置は、それぞれ、同じ部品を
使用して構成されており、部品を共通化することができ
るので、製作コストを節約することができる。
【0025】前記各露光光学系Uk,Uy,Um,Ucは、
レーザビームが回転多面鏡27に副走査方向斜めに入射
し、且つfθレンズ26を2回通るダブルパス方式の光
学系により構成されている。また、前記KY用光走査装
置は、回転多面鏡を共有する露光光学系UkおよびUyを
有するスプレイペイント型の構成を有している。また、
前記MC用光走査装置も同様に、回転多面鏡を共有する
露光光学系UmおよびUcを有するスプレイペイント型の
構成を有している。
【0026】前記光走査装置Uの各色の露光光学系U
k,Uy,Um,Ucは、前記レーザ駆動信号出力装置14
k,14y,14m,14cから入力された前記K,Y,
M,Cの各色のレーザ駆動信号に応じて、前記帯電器1
7k,17y,17m,17cにより一様に帯電された像担
持体16k,16y,16m,16cに静電潜像を書き込
む。像担持体16k,16y,16m,16cの前記静電潜
像は現像装置18k,18y,18m,18cによりK
(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)の各色のトナー像に現像される。
【0027】前記像担持体16k,16y,16m,16c
の下側には転写材搬送装置Hが配置されている。転写材
搬送装置Hは、前記図1に示すベルトモジュールBを有
している。ベルトモジュールBは、前後方向(X軸方
向)の両端部に設けた図示しないフロントプレートおよ
びリアプレートにより回転自在に支持されたベルト支持
用の駆動ロール41、剥離ロール42、テンションロー
ル43、およびアイドラロール44を有している。前記
ロール41〜44によって転写材搬送用のベルト45が
支持されている。前記ベルト45の上面(像担持体16
k,16y,16m,16cに接触する面)は水平に配置さ
れている。前記駆動ロール41の後端部には図示しない
被駆動歯車が装着されており、回転駆動力が伝達される
ように構成されている。
【0028】前記各像担持体16k,16y,16m,1
6cとベルト45とが接触する転写位置には転写器46
k,46y,46m,46cが配置されている。前記剥離ロ
ール42の上流側には剥離コロトロン47が配置され、
下流側にはストリッパ(剥離爪)48が配置されてい
る。前記ベルト45の左側には定着装置49が配置さ
れ、また、前記テンションロール43と駆動ロール41
との間にはベルト45の表面に付着したトナーを回収す
るためのベルトクリーナ50が配置されている。図1に
おいて、転写材搬送装置Hの下方に配置された給紙カセ
ット51には、被転写部材(用紙)Pが収容されてい
る。その被転写部材Pは、転写材取出ロール52により
取り出されてレジロール53に搬送される。レジロール
53は、搬送された被転写部材Pを所定のタイミング
で、前記ベルト45と吸着ロール54との間の転写材吸
着位置に搬送する。吸着ロール54は、被転写部材P
を、ベルトモジュールBに押し付けて吸着させるための
部材である。
【0029】前記転写材吸着位置でベルト45に吸着さ
れた被転写部材Pは、ベルト45により搬送される。そ
の際、ベルト45によって搬送される被転写部材P上の
画像形成開始位置と、転写材搬送方向の最も上流側に配
置されたK(黒)の像担持体16k上のK(黒)画像の
先端は、転写器46kと像担持体16kとの間の転写ポイ
ントで一致するように、被転写部材Pの搬送タイミング
および画像書込タイミングが決められている。転写ポイ
ントに達した被転写部材Pは、前記転写器46kにより
像担持体16k上の前記トナー像が転写される。このK
(黒)トナー像が転写された被転写部材Pは順次、像担
持体16y,16m,16cと転写器46y,46m,46c
との間の転写ポイントに搬送されるが、像担持体16
y,16m,16cの画像書込タイミングはY,M,Cの
各トナー像の先端が被転写部材Pに転写されたK(黒)
のトナー像の先端と一致するように決められている。
【0030】前記各色のトナー像が転写された被転写部
材Pは、前記剥離コロトロン47およびストリッパ48
等によって剥離ローラ42外周の剥離ポイントで剥離さ
れて定着装置49に搬送される。定着装置49でカラー
のトナー像が定着された被転写部材Pは排出ロール55
から排出トレイTRに排出される。なお、前記トナー像
が転写された後の像担持体16k,16y,16m,16c
表面はクリーナ19k,19y,19m,19cによってク
リーニングされる。
【0031】前述の複数のトナー像を順次転写材に転写
する多重転写式の画像形成装置Uにおいては、各被転写
部材P上での各色のトナー像の主走査方向および副走査
方向の書込開始位置がずれると色ずれが生じて画質が低
下してしまう。そこで、前記ベルト45の前記光走査装
置Ucの下流側の位置に、ベルト幅方向に離れた書込開
始位置の位置ずれ検出用の光源56,56(図1に1個
のみ図示)および画像位置センサ57,57が配置され
ている。前記画像位置センサ57の出力する画像位置信
号57aは、コントローラCに入力されて、前記各レー
ザ駆動信号出力装置14k,14y,14m,14cの書込
開始タイミングが調整されるようになっている。
【0032】(実施例1の作用)前記構成を備えた実施
例1では、前記KY用光走査装置U1を構成する前記第
1露光光学系Ukおよび第2露光光学系Uyのシリンドリ
カルミラー29および31の反射光は、直接被走査面に
入射する。また、前記シリンドリカルミラー29および
31は、前記回転多面鏡27および被走査面を共役な関
係とする位置に配置される。したがって、前記シリンド
リカルミラー27から被走査面までの距離を同じ値に設
定することにより、副走査方向に光学的パワーを有する
部品の誤差により生じるバウ(BOW)の大きさを同一
にすることができる。また、前記第1露光光学系Ukお
よび第2露光光学系Uyの各レーザビームの被走査面へ
の入射方向は、前記回転移動する被走査面に垂直な法線
の下流側および上流側のうちの同じ側から入射するよう
に設定されているので、バウ(BOW)の副走査方向の
向きが同一となる。また、前記第1露光光学系Ukおよ
び第2露光光学系Uyは、前記シリンドリカルミラー2
7のレーザビームLk,Lyを折り返す角度が同じ値に設
定されているので、シリンドリカルミラー27により生
じる副走査方向の共役点湾曲および像面湾曲が同一にな
る。したがって、位置ずれ(色ずれ)の目立たない高画
質の画像を得ることができる。
【0033】また、前記露光光学系Um,Ucにより構成
されるMC用露光光学系U2は、前記露光光学系Uk,U
yにより構成されるKY用光走査装置U1と同様に構成さ
れており、同様の作用を奏する。
【0034】(実施例2)図3は本発明の実施例2の画
像形成装置(タンデム式デジタルカラー複写機)の全体
説明図である。図4は前記図3に示す光走査装置の説明
図で、図4Aは平面図、図4Bは正面図で前記図3の要
部拡大図である。なお、この実施例2の説明において、
前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の
符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例
2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の
点では前記実施例1と同様に構成されている。前記実施
例1では像担持体16k,16y,16m,16cが4個設
けられていたのに対し、本実施例2では2個の像担持体
16a,16bが設けられている。そして、KY用光走査
装置U1のK露光光学系(第1露光光学系)UkおよびY
露光光学系(第2露光光学系)Uyから出射するレーザ
ビームLk,Lyは、前記1個の像担持体16aの表面
(被走査面)の異なる入射位置Qk,Qyで入射してい
る。像担持体16aの周りには、帯電器17a、Y(イエ
ロー)の現像装置18y、K(黒)の現像装置18k、ク
リーナ19、転写器46aが配置されている。したがっ
て、帯電器17aで帯電された像担持体16aの表面(被
走査面)はレーザビームLyで露光され(静電潜像が書
き込まれ)、現像装置18yでイエロートナー像に現像
され、続いてイエロートナ像の上から、レーザビームL
kで露光され、現像装置18kでK(黒)トナー像に現像
される。
【0035】前記第1露光光学系Ukおよび第2露光光
学系Uyでは、前記回転多面鏡27および被走査面間に
配置された光学部品の中で副走査方向に光学的パワーを
有する部品は前記シリンドリカルミラー29および31
のみである。また、この実施例2の光走査装置Uでは、
前記第1露光光学系Ukおよび第2露光光学系Uyは、共
有する同一の像担持体16aの表面(被走査面)に静電
潜像を書き込む。前記共有する像担持体16aの被走査
面に静電潜像を書き込む際(被走査面を走査する際)、
前記実施例1と同様の作用を奏する。すなわち、前記シ
リンドリカルミラー29および31から像担持体16a
の被走査面までの距離を同じ値に設定することにより、
副走査方向に光学的パワーを有する部品の誤差により生
じるバウ(BOW)の大きさを同一にすることができ
る。また、前記第1露光光学系Ukおよび第2露光光学
系Uyの各レーザビームLk,Lyの被走査面への入射方
向は、前記回転移動する被走査面に垂直な法線の下流側
および上流側のうちの同じ側から入射するように設定さ
れているので、バウ(BOW)の副走査方向の向きが同
一となる。また、前記第1露光光学系Ukおよび第2露
光光学系Uyは、前記シリンドリカルミラー29,31
のレーザビームLk,Lyを折り返す角度が同じ値に設定
されているので、シリンドリカルミラー29,31によ
り生じる副走査方向の共役点湾曲および像面湾曲が同一
になる。したがって、位置ずれ(色ずれ)の目立たない
高画質の画像を得ることができる。
【0036】また、MC用光走査装置U2のM露光光学
系UmおよびC露光光学系Ucから出射するレーザビーム
Lk,Lyは、前記1個の像担持体16bの表面(被走査
面)の異なる入射位置Qm,Qcで入射しており、前記K
Y用光走査装置U1と同様に構成され、同様の作用を奏
する。
【0037】前記給紙カセット51から取り出された被
転写部材(用紙)Pは、吸着ロール54により前記ベル
トモジュールBのベルト45により吸着され搬送され
る。前記被転写部材Pは像担持体16aのK(黒)およ
びY(イエロー)のトナー像が転写器46aにより同時
に転写される。この被転写部材Pは前記像担持体16b
のM(マゼンタ)およびC(シアン)のトナー像が転写
器46bにより転写される。このようにして、K,Y,
M,Cのトナー像が転写された被転写部材は前記定着装
置49で定着されてから排出ロール55から排出トレイ
TRに排出される。
【0038】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。
【0039】
【発明の効果】前述の回転多面鏡の回転軸を鉛直に配置
した複数の各光走査装置および水平に配置した複数の各
像担持体を用いた本発明の画像形成装置は、下記の効果
を奏することができる。(O01)本発明は、2個の露光
光学系が回転多面鏡を共有するスプレイペイント式の光
走査装置において、2つの露光光学系の各レーザビーム
の被走査面上における副走査方向の像面湾曲、共役点湾
曲、バウ(BOW)の大きさを均一にすることができ
る。したがって、画像の位置ずれによる色ズレが目立た
ず、高画質の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1の画像形成装置(タ
ンデム式デジタルカラー複写機)の全体説明図である。
【図2】 図2は前記図1に示す光走査装置の説明図
で、図2Aは平面図、図2Bは正面図で、前記図1の要
部拡大図である。
【図3】 図3は本発明の実施例2の画像形成装置(タ
ンデム式デジタルカラー複写機)の全体説明図である。
【図4】 図4は前記図3に示す光走査装置の説明図
で、図4Aは平面図、図4Bは正面図で前記図3の要部
拡大図である。
【図5】 図5は2本のレーザビームL11,L12を出射
する露光光学系により入射角度θで被走査面を走査する
場合の、2本の出射ビームL11,L12に生じる光路長の
差に基づく主走査ラインの長さの相違を示す図である。
【符号の説明】
Ak…光源光学系、Ay…光源光学系、P…被転写部材、
Sk…走査光学系、Sy…走査光学系、Uk,Um…第1露
光光学系、Uy,Uc…第2露光光学系、27…回転多面
鏡、(16k,16m)…第1像担持体、(16y,16
c)…第2像担持体、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする光
    走査装置、(A01)水平方向に移動する被転写部材の移
    動方向に互いに離れて配置されるとともに前記被転写部
    材の表面に接触する被走査面を有し前記被走査面の前記
    被転写部材表面との接触部分が前記被転写部材と同一方
    向に回転移動する第1像担持体および第2像担持体、
    (A02)鉛直な回転軸を有する回転多面鏡に画像書込用
    のレーザビームを副走査方向斜めに入射させる光源光学
    系および前記回転多面鏡から反射したレーザビームを前
    記第1像担持体上に収束させて前記被走査面の移動方向
    である副走査方向に垂直な主走査方向に走査させる走査
    光学系を有し、前記第1像担持体上に静電潜像を書き込
    むダブルパス方式の第1露光光学系、(A03)鉛直な回
    転軸を有する回転多面鏡に画像書込用のレーザビームを
    副走査方向斜めに入射させる第2光源光学系および前記
    回転多面鏡から反射したレーザビームを前記第2像担持
    体上に収束させて前記被走査面の移動方向である副走査
    方向に垂直な主走査方向に走査させる走査光学系を有
    し、前記第2像担持体上に静電潜像を書き込むダブルパ
    ス方式の第2露光光学系、(A04)反射光が直接被走査
    面に入射する位置に配置され且つ前記回転多面鏡および
    被走査面を共役な関係とするシリンドリカルミラーを有
    する前記第1露光光学系および第2露光光学系、(A0
    5)前記シリンドリカルミラーから被走査面までの距離
    が同じ値に設定されるとともに前記シリンドリカルミラ
    ーのレーザビームを折り返す角度が同じ値に設定され、
    且つ1個の回転多面鏡を共有し、前記共有する回転多面
    鏡の互いに反対側に配置されるとともに前記副走査方向
    の入射角度が同一に設定された前記第1露光光学系およ
    び第2露光光学系、(A06)前記回転移動する被走査面
    に垂直な法線の下流側および上流側のうちの同じ側から
    レーザビームが被走査面に入射するように設定された前
    記第1露光光学系および第2露光光学系。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の光走査装置、(A08)前記被走査面へのレ
    ーザビームの入射角が同一に設定された前記第1露光光
    学系および第2露光光学系。
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする光
    走査装置、(B01)水平方向に移動する被転写部材の表
    面に接触する被走査面を有し前記被走査面の前記被転写
    部材表面との接触部分が前記被転写部材と同一方向に回
    転移動する像担持体、(B02)鉛直な回転軸を有する回
    転多面鏡に画像書込用のレーザビームを副走査方向斜め
    に入射させる光源光学系および前記回転多面鏡から反射
    したレーザビームを前記第1像担持体上に収束させて前
    記被走査面の移動方向である副走査方向に垂直な主走査
    方向に走査させる走査光学系を有し、前記第1像担持体
    上に静電潜像を書き込むダブルパス方式の第1露光光学
    系、(B03)鉛直な回転軸を有する回転多面鏡に画像書
    込用のレーザビームを副走査方向斜めに入射させる第2
    光源光学系および前記回転多面鏡から反射したレーザビ
    ームを前記第2像担持体上に収束させて前記被走査面の
    移動方向である副走査方向に垂直な主走査方向に走査さ
    せる走査光学系を有し、前記第2像担持体上に静電潜像
    を書き込むダブルパス方式の第2露光光学系、(B04)
    被走査面に反射光を直接入射させる位置に配置され且つ
    前記回転多面鏡および被走査面を共役な関係とするシリ
    ンドリカルミラーを有する前記第1露光光学系および第
    2露光光学系、(B05)前記シリンドリカルミラーから
    被走査面までの距離が同じ値に設定されるとともに前記
    シリンドリカルミラーのレーザビームを折り返す角度が
    同じ値に設定され、且つ1個の回転多面鏡を共有し、前
    記共有する回転多面鏡の互いに反対側に配置されるとと
    もに前記副走査方向の入射角度が同一に設定された前記
    第1露光光学系および第2露光光学系、(B06)前記回
    転移動する被走査面に垂直な法線の下流側および上流側
    のうちの同じ側からレーザビームが被走査面に入射する
    ように設定された前記第1露光光学系および第2露光光
    学系、(B07)1個の像担持体の被走査面を共有する前
    記第1露光光学系および第2露光光学系。
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EP1619033A1 (en) 2004-07-21 2006-01-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device and scanning unit for use therein
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