JPH1022151A - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

Info

Publication number
JPH1022151A
JPH1022151A JP8173850A JP17385096A JPH1022151A JP H1022151 A JPH1022151 A JP H1022151A JP 8173850 A JP8173850 A JP 8173850A JP 17385096 A JP17385096 A JP 17385096A JP H1022151 A JPH1022151 A JP H1022151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
coil
adjustment circuit
circuit
voltage adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8173850A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3694992B2 (ja
Inventor
Kenji Naito
憲嗣 内藤
Yasunobu Saida
保信 才田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP17385096A priority Critical patent/JP3694992B2/ja
Publication of JPH1022151A publication Critical patent/JPH1022151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3694992B2 publication Critical patent/JP3694992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低コスト化及び小型化を図ることができるとと
もに、消費電力を低減することができる信頼性の高いフ
ライバックトランスを提供する。 【解決手段】一次コイル3の高圧端側に電源コイル21
を巻き上げ、この電源コイル21の巻き上げ端に整流ダ
イオード22を介して、抵抗R1、R2及びトランジス
タTrからなる電圧調整回路10を接続し、この電圧調
整回路10に並列に平滑用コンデンサCが接続され、高
圧発生回路10の抵抗R1、R2の接続点(電圧調整回
路10の出力端)にはコア2の二次側に巻回された中圧
コイル23が接続されている。制御電圧入力端子S1に
入力される制御電圧により可変調整された電圧(電圧調
整回路10の出力電圧)は中圧コイル23で昇圧されそ
の出力端側からフォーカス電圧が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機やディスプレイ装置等の陰極線管にアノード電圧を供
給するフライバックトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のフライバックトランスにおい
て、フォーカス電圧やスクリーン電圧を可変調整する手
段として、可変抵抗器を用いた機械的な調整手段に代え
て、トランジスタ等の半導体素子を電圧調整素子として
用いた電子的な調整手段が提案されている。
【0003】図11は、この種の従来のフライバックト
ランスの一例を示す回路図である。このフライバックト
ランス1はコア2に一次コイル3とその外側に二次コイ
ル4とを巻装してなり、一次コイル3の低圧端側には駆
動電源(入力電源)から駆動電圧B+が印加されてい
る。また、一次コイル3の高圧端側にはコレクタ電圧が
加えられている。
【0004】二次コイル4は複数段のコイル4a〜4e
に分割され、各段のコイル4a〜4eは整流ダイオード
5を介して直列に接続され、最終段のコイル4eの出力
端は、最終段の高圧整流ダイオード5fを介して陰極線
管6のアノードに接続されている。なお、各段のコイル
4a〜4eは、図示されていない高圧ボビンに、絶縁フ
ィルム等の絶縁材を介して積層巻きされている。
【0005】二次コイル4の中段とアース間には、抵抗
R1,R2の直列回路と、抵抗R1,R2の接続点にコ
レクタが接続されエミッタが接地されたトランジスタT
rとからなる電圧調整回路10が接続されている。トラ
ンジスタTrは電圧調整素子として機能するものであ
り、ベースに接続された制御電圧入力端子S1には制御
電圧が印加され、抵抗R1,R2の接続点(トランジス
タTrのコレクタ)の電圧がフォーカス電圧Vfとして
出力されるように構成されている。
【0006】この構成においては、制御電圧入力端子S
1に印加される制御電圧を可変することによりトランジ
スタTrのインピーダンスが変化して、制御電圧に対応
してフォーカス電圧Vfが変化することになる。すなわ
ち、二次コイル4の中段から取り込まれた電圧は、抵抗
R1と、抵抗R2及びトランジスタTrの並列回路のイ
ンピーダンスとの比に分圧されて、抵抗R1,R2の接
続点からフォーカス電圧Vfとして出力される。このフ
ォーカス電圧Vfは陰極線管6の図示されていないフォ
ーカス電極に印加されている。
【0007】一般に、フォーカス電圧はアノード電圧に
対し、25%±2.5%の電圧が取り出されるようにな
っており、例えば、アノード電圧を27KVとした場
合、フォーカス電圧はその25%±2.5%とすると、
6.75±0.675KVとなり、この電圧を得るため
に、図11に示すように、二次コイル4を4a〜4eの
5段構成とした場合には、低圧端から第2段目の中段か
ら10.8KVの電圧が電圧調整回路10に印加される
ことになる。
【0008】また、二次コイルの最上段の電圧すなわち
アノード電圧を上記電圧調整回路に印加するようにした
構成のものもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
フライバックトランスにおいては、フォーカス電圧を出
力するための電圧は二次コイル4の中段または最上段か
ら取り込まれ、約10KV以上の高電圧が電圧調整回路
10に印加されることとなり、電圧調整回路10を構成
する抵抗R1,R2及びトランジスタTrは、10KV
以上の高電圧に耐え得る耐圧及び絶縁耐圧の高いものが
必要となり、さらには電圧調整回路10全体の絶縁耐圧
を高めるための手段を講じる必要があった。つまり、耐
圧及び絶縁耐圧の優れた高価で大型の抵抗、トランジス
タ等を必要とし、部品コスト及び製造コストが高くなる
とともに、大型化するという問題があった。
【0010】また、約10KV以上の高電圧を抵抗で分
圧してフォーカス電圧を取り出しているので、消費電力
が大きくなるという問題があった。
【0011】そこで、本発明の目的は、フォーカス電圧
等の電圧調整回路に印加される電圧を低くすることによ
り、低コスト化及び小型化を図ることができるととも
に、消費電力を低減することができる信頼性の高いフラ
イバックトランスを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、コアに巻装された一次コイ
ルと二次コイルと、半導体素子を含んで構成され該半導
体素子に入力される制御電圧により出力電圧が可変調整
される電圧調整回路とを備えてなるフライバックトラン
スにおいて、前記一次コイルに巻き上げられて前記電圧
調整回路の電圧調整範囲分の電圧を発生させる電源コイ
ルと、この電源コイルで発生した電圧を可変調整する前
記電圧調整回路と、前記コアの二次側に巻かれて前記電
圧調整回路で可変調整された電圧をフォーカス電圧に高
める中圧コイルとを有することを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項2に係る発明は、コアに巻装された
一次コイルと二次コイルと、半導体素子を含んで構成さ
れ該半導体素子に入力される制御電圧により出力電圧が
可変調整される電圧調整回路とを備えてなるフライバッ
クトランスにおいて、前記二次コイルの低圧端側に電圧
調整回路が接続されて二次コイルが電圧調整回路に電圧
調整範囲分の電圧を印加する電源コイルとして兼用され
ており、電圧調整回路の出力側には前記コアに対し二次
側に巻かれて電圧調整回路で可変調整された電圧をフォ
ーカス電圧に高める中圧コイルが接続されていることを
特徴とするものである。
【0014】請求項3に係る発明は、コアに巻装された
一次コイルと二次コイルと、半導体素子を含んで構成さ
れ該半導体素子に入力される制御電圧により出力電圧が
可変調整される電圧調整回路とを備えてなるフライバッ
クトランスにおいて、前記一次コイルの高圧端側の電圧
を電圧調整回路に印加して一次コイルを電圧調整回路の
電圧調整範囲分の電圧を印加する電源コイルとして兼用
させ、電圧調整回路の出力側には前記コアに対し二次側
に巻かれて電圧調整回路で可変調整された電圧をフォー
カス電圧に高める中圧コイルが接続されていることを特
徴とするものである。
【0015】請求項4に係る発明は、コアに巻装された
一次コイルと二次コイルと、半導体素子を含んで構成さ
れ該半導体素子に入力される制御電圧により出力電圧が
可変調整される電圧調整回路とを備えてなるフライバッ
クトランスにおいて、前記コアに対し二次側に中圧コイ
ルを巻装し、この中圧コイルの一端側に逆向きダイオー
ドを介して電圧調整回路の一端側が接続され、電圧調整
回路の出力側は前記中圧コイルの低圧端側に接続され
て、中圧コイルに、前記電圧調整回路に電圧調整範囲分
の電圧を印加する電源コイルとしての機能と、電圧調整
回路で可変調整された電圧をフォーカス電圧に高める昇
圧コイルとしての機能を兼用させたことを特徴とするも
のである。
【0016】請求項5に係る発明は、コアに巻装された
一次コイルと二次コイルと、半導体素子を含んで構成さ
れ該半導体素子に入力される制御電圧により出力電圧が
可変調整される電圧調整回路とを備えてなるフライバッ
クトランスにおいて、電圧調整回路には該電圧調整回路
の電圧調整範囲分の電圧を発生して電圧調整回路に印加
する電源が接続され、電圧調整回路の出力側には前記コ
アに対し二次側に巻かれて電圧調整回路で可変調整され
た電圧をフォーカス電圧に高める中圧コイルが接続され
ていることを特徴とするものである。
【0017】上記の構成において、電源コイルや電源に
より、電圧調整回路の電圧調整範囲分の電圧が発生され
て電圧調整回路に印加される。電圧調整回路では、この
電圧調整範囲分の電圧の範囲内において電圧を可変調整
し、この可変調整された電圧は中圧コイルで昇圧されて
フォーカス電圧として出力される。
【0018】なお、本発明に係る電圧調整回路は、トラ
ンジスタ等の半導体素子を含んで構成され、この半導体
素子に印加される制御電圧により、電圧調整回路の出力
電圧が可変調整されるように構成された電子式の電圧調
整回路である。
【0019】すなわち、本発明は、電圧調整範囲分の電
圧である低い電圧が電圧調整回路に印加されるように構
成されており、電圧調整回路に印加される電圧を従来の
ものよりも大幅に低い電圧となるように構成したことを
特徴としたものである。
【0020】したがって、電圧調整回路を構成する抵抗
や半導体素子等の部品は、従来のものに比べ、耐圧及び
絶縁耐圧の極めて低いものを用いることができ、かつ電
圧調整回路全体の絶縁耐圧を高めるための種々の手段を
省略でき、部品コスト、製造コストを低減するとともに
小型化することができる。
【0021】また、抵抗などでネツエネルギーとして放
散される無駄なエネルギーの浪費を防止でき消費電力の
低減を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施例を示す
図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施例の説明
において、各実施例相互間及び従来例と同一または同一
機能のものについては同一符号を付し、その重複説明は
省略する。
【0023】図1は本発明の第1実施例の係るフライバ
ックトランスの回路図である。本実施例では、一次コイ
ル3の高圧端側に電源コイル21を巻き上げ、この電源
コイル21の巻き上げ端に整流ダイオード22を介し
て、抵抗R1、R2及びトランジスタTrからなる電圧
調整回路10を接続し、この電圧調整回路10に並列に
平滑用コンデンサCが接続されている。
【0024】本実施例では、電圧調整回路10の電圧調
整範囲分の電圧として例えばDC2.5KVが設定され
ており、電源コイル21はコレクタパルスをDC成分
(直流成分)で2.5KVの電圧が発生する巻回数だけ
巻き上げて形成されており、この電源コイル21で発生
した電圧は整流ダイオード22と平滑用コンデンサCに
より直流成分に変換されて、電圧調整回路10に2.5
KVの直流電圧が印加されるようになっている。
【0025】高圧発生回路10の抵抗R1、R2の接続
点(電圧調整回路10の出力端)には中圧コイル23が
接続されている。この中圧コイル23はコア2の二次側
に巻回されて、制御電圧入力端子S1に入力される制御
電圧により可変調整された電圧(電圧調整回路10の出
力電圧)を昇圧してその出力端側からフォーカス電圧を
出力するもので、この実施例において、例えば抵抗R
1、R2の比を1:9に設定した場合、電圧調整回路1
0の出力電圧をDC5.175KV昇圧するようにその
巻回数が設定されている。つまり、アノード電圧27K
V、フォーカス電圧6.75±0.675KVの設計値
とした場合、トランジスタTrがOFFの時、電圧調整
回路10の出力電圧は抵抗R1と抵抗R2とで分圧され
て2.25KVとなり、フォーカス電圧の上限値が7.
425KVとなるように設定されている。
【0026】トランジスタTrがON状態の時は制御電
圧によりトランジスタTrのインピーダンスが変化し、
抵抗R1と、R2及びトランジスタTrの並列回路のイ
ンピーダンスとの比で分圧された電圧調整回路10の出
力電圧が得られる。
【0027】中圧コイル23の出力電圧はダイオード2
4を介して直流のフォーカス電圧として陰極線管のフォ
ーカス電極に加えられるようになっている。
【0028】なお、電圧調整回路10の出力電圧の下限
値を限定するため、あるいはトランジスタTrの保護の
ために、トランジスタTrとアース間に抵抗を接続する
ようにしてもよい。
【0029】本実施例の回路構成によれば、電圧調整回
路10には電源コイル21で発生した電圧調整範囲分の
電圧が印加されるように構成されているため、電圧調整
回路10に印加される電圧は電源コイル21の電圧分
2.5KVとなり、従来例の10KV以上の電圧に比べ
極めて低い電圧となる。したがって、電圧調整回路10
を構成する抵抗R1、R2及びトランジスタTrは、従
来のものに比べ、耐圧及び絶縁耐圧の低いものでよく、
また、電圧調整回路10全体の絶縁耐圧も低くすること
ができる。つまり、耐圧及び絶縁耐圧の低い安価で小型
の抵抗、トランジスタを用いることができ、外部絶縁耐
圧を高めるための種々の手段を省略できるので、部品コ
スト、製造コストが低減されるとともに小型化されたも
のとなる。また、抵抗等で熱エネルギーとして放散され
る無駄なエネルギーの浪費を防止でき、消費電力の低減
が図られている。
【0030】図2は本発明の第2実施例の係るフライバ
ックトランスの回路図である。本実施例は、二次コイル
4に電圧調整回路10に電圧調整範囲分の電圧を印加す
るための電源コイルとしての機能を兼用させたことを特
徴としており、それ以外は第1実施例と同様である。図
において、二次コイル4の低圧端(4a)に電圧調整回
路10の入力端(抵抗R1)が接続され、二次コイル4
(4a)で発生した電圧調整範囲分の電圧が平滑用コン
デンサCで平滑整流されて電圧調整回路10に印加され
るようになっている。そして、電圧調整回路10から出
力される電圧は、コア2の二次側に巻回された中圧コイ
ル23によってフォーカス電圧に昇圧されて出力され
る。
【0031】本実施例では、上記第1実施例と同様の効
果を奏し、また、平滑用コンデンサCと電圧調整回路1
0の並列回路はスナバ回路として機能し、振動成分を除
去してリンギングの発生(陰極線管の画面の縞模様の発
生)を抑える作用をも行う。
【0032】次に、フライバックトランスの一次コイル
3を電圧調整回路10の電源コイルとして機能させた各
種実施例を図3〜図7に示す。
【0033】図3は第3実施例に係るフライバックトラ
ンスの回路図である。本実施例は、一次コイル3と二次
コイル4を共に電圧調整回路10の電圧調整範囲分の電
圧を発生させる電源コイルとして機能させたもので、二
次コイル4の低圧端側に電圧調整回路10の入力端を接
続し、電圧調整回路10と並列に平滑用コンデンサC
a,Cbの直列回路を接続している。そして、一次コイ
ル3の高圧端側と平滑用コンデンサCa,Cbの接続点
とをダイオード25を介して接続し、さらに、平滑用コ
ンデンサCa,Cbの接続点と二次コイル4の一段目の
コイル4aの出力端(巻終わり端)とをダイオード26
を介して接続している。
【0034】そして、電圧調整回路10の出力端は、コ
ア2の二次側に巻回した中圧コイル23に接続され、中
圧コイル23の出力端からダイオード24を介してフォ
ーカス電圧が出力されるようになっている。
【0035】本実施例もコンデンサCa,Cbと電圧調
整回路でスナバ回路を構成し、リンギングの発生を防止
する。本実施例も上記各実施例と同様な効果を奏する。
【0036】図4は第4実施例に係るフライバックトラ
ンスの回路図である。本実施例は、一次コイル3のみを
電圧調整回路10の電圧調整範囲分の電圧を発生する電
源コイルとして機能させたものである。そのため、二次
コイル4側と中圧コイル23側とは完全に分離されてお
り、電圧調整回路10の入力端と中圧コイル23の低圧
端(巻始め端)との間には、逆向きのダイオード27が
介設され、また、平滑コンデンサCa,Cbの接続点と
中圧コイル23の出力端との間には順方向のダイオード
28が接続されている。本実施例も上記各実施例と同様
の効果を奏する。
【0037】図5は第5実施例に係るフライバックトラ
ンスの回路図である。本実施例は、第4実施例の構成に
スクリーン電圧の電圧調整回路11を付加したものであ
る。このスクリーン電圧の電圧調整回路11は、フォー
カス電圧の電圧調整回路10と同様の構成であり、抵抗
R3、R4及びトランジスタTr1からなり、トランジ
スタTr1のベースにはスクリーン電圧を制御調整する
ための制御電圧が入力される制御電圧入力端子S2が接
続され、その入力端(抵抗R3)は電圧調整回路10の
入力端に接続され、その出力端となる抵抗R3、R4の
接続点からはスクリーン電圧Vsが出力される。この電
圧調整回路11以外の構成は、図4に示した第4実施例
のものと同様の構成であり、上記各実施例と同様の効果
を奏する。
【0038】図6は第6実施例に係るフライバックトラ
ンスの回路図である。本実施例は、第5実施例と同様に
第4実施例の構成にスクリーン電圧の電圧調整回路11
を付加したものである。本実施例の回路では、スクリー
ン電圧の電圧調整回路11の入力端を平滑コンデンサC
a,Cbの接続点(ダイオード25の出力端)に接続さ
れ、図5に示すものよりも、電圧調整回路11に印加さ
れる電圧が低くなるように構成されている。
【0039】図7は第7実施例に係るフライバックトラ
ンスの回路図である。本実施例は、2つのフォーカス電
圧を出力するいわゆるダブルフォーカスと呼ばれる回路
図であり、図4に示した第4実施例の構成にもう一つの
フォーカス電圧の回路を付加して構成されており、第1
のフォーカス電圧Vf1の電圧調整回路10と第2のフ
ォーカス電圧Vf2の電圧調整回路12が並列に接続さ
れている。
【0040】第2の電圧調整回路12も第1の電圧調整
回路10と同様の構成であり、抵抗R5、R6及びトラ
ンジスタTr2からなり、トランジスタTr2のベース
には第2のフォーカス電圧Vf2を制御調整するための
制御電圧が入力される制御電圧入力端子S3が接続さ
れ、その出力電圧は別の中圧コイル29で昇圧されダイ
オード30を介して第2のフォーカス電圧Vf2として
出力されるようになっている。
【0041】本実施例の構成においても、電圧調整回路
10、12にはいずれも電圧調整範囲分の電圧が印加さ
れるように構成されており、上記各実施例と同様な効果
を奏する。
【0042】なお、この第7実施例の回路に、第5及び
第6実施例で説明したスクリーン電圧の電圧調整回路1
1を付加することもできる。
【0043】次に、昇圧用の中圧コイル23を、電圧調
整回路10に電圧調整範囲分の電圧を印加する電源コイ
ルとして機能させた実施例を図8及び図9に示す。
【0044】図8は第8実施例に係るフライバックトラ
ンスの回路図である。本実施例は、中圧コイル23の低
圧端と電圧調整回路10の入力端を逆向きのダイオード
31で接続し、電圧調整回路10には、電圧調整回路1
0に印加される電圧を直流にする平滑用コンデンサCが
並列に接続されている。そして、中圧コイル23の出力
端にはダイオード33のカソード側が接続され、ダイオ
ード33のアノード側は接地されている。本実施例の回
路も、中圧コイル23が電源コイルとして機能し、中圧
コイル23で発生する電圧は平滑用コンデンサCにより
直流にされて電圧調整回路10に電圧調整範囲分の電圧
として印加されることとなり、電圧調整回路10の出力
電圧は中圧コイル23で昇圧され、さらに、ダイオード
24で整流されて直流のフォーカス電圧Vfとなって出
力される。この構成においても、上記各実施例と同様の
効果を奏する。
【0045】図9は第9実施例に係るフライバックトラ
ンスの回路図である。本実施例は、電圧調整回路10の
入力端を逆向きのダイオード33を介して中圧コイル2
3の出力端に接続し、中圧コイル23の低圧端とアース
間にダイオード34を接続して構成されている。本実施
例の回路も、中圧コイル23が電圧調整回路10に電圧
調整範囲分の電圧を印加する電源コイルとして機能し、
電圧調整回路10の出力電圧を中圧コイル23で昇圧
し、ダイオード24を介して直流のフォーカス電圧Vf
として出力するものであり、上記各実施例と同様の効果
を奏する。
【0046】次に、電圧調整回路10に電圧調整範囲分
の電圧として、別の電源を用いた実施例を図10に示
す。
【0047】図10は、第10実施例に係るフライバッ
クトランスの回路図である。本実施例は、電圧調整回路
10の入力端に電圧調整範囲分の電圧を印加する電源3
5を接続し、電圧調整回路10の出力電圧を中圧コイル
23で昇圧し、ダイオード24を介して直流のフォーカ
ス電圧Vfとして出力するものである。ダイオード24
の出力端側に接続された抵抗R、コンデンサCはフォー
カス電圧Vfの交流成分(リップル)を低減するための
ものであり、上記各実施例においても付加される場合が
ある。
【0048】本実施例においても、電源35の電圧は電
圧調整範囲分の低い電圧であり、上記各実施例と同様の
効果を奏する。
【0049】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではない。例えば、上記各実施例では、電圧調整素
子としてNPNトランジスタを用いたもので説明した
が、電圧調整素子はこれに限るものではなく、FET
(電界効果トランジスタ)等の他の半導体素子であって
もよいことは勿論である。また、電圧調整回路の回路構
成も、上記実施例に限定されるものではなく、半導体素
子を用いた様々な構成を採り得るものである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るフラ
イバックトランスによれば、電圧調整範囲分の低い電圧
が電圧調整回路に印加されるように構成されており、電
圧調整回路を構成する抵抗や半導体素子等の部品は、従
来のものに比べ、耐圧及び絶縁耐圧の極めて低いものを
用いることができ、かつ電圧調整回路全体の絶縁耐圧を
高めるための種々の手段を省略でき、部品コスト、製造
コストを低減するとともに小型化することができる。
【0051】また、抵抗などでネツエネルギーとして放
散される無駄なエネルギーの浪費を防止でき消費電力の
低減を図ることができる。
【0052】したがって、低コスト化、小型化を図るこ
とができるとともに、消費電力を低減することができる
信頼性の高いフライバックトランスを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るフライバックトラン
スの回路図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るフライバックトラン
スの回路図である。
【図3】本発明の第3実施例に係るフライバックトラン
スの回路図である。
【図4】本発明の第4実施例に係るフライバックトラン
スの回路図である。
【図5】本発明の第5実施例に係るフライバックトラン
スの回路図である。
【図6】本発明の第6実施例に係るフライバックトラン
スの回路図である。
【図7】本発明の第7実施例に係るフライバックトラン
スの回路図である。
【図8】本発明の第8実施例に係るフライバックトラン
スの回路図である。
【図9】本発明の第9実施例に係るフライバックトラン
スの回路図である。
【図10】本発明の第10実施例に係るフライバックト
ランスの回路図である。
【図11】従来のフライバックトランスの回路図であ
る。
【符号の説明】
1 フライバックトランス 2 コア 3 一次コイル 4 二次コイル 10 電圧調整回路 23 中圧コイル(昇圧コイル)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアに巻装された一次コイルと二次コイ
    ルと、半導体素子を含んで構成され該半導体素子に入力
    される制御電圧により出力電圧が可変調整される電圧調
    整回路とを備えてなるフライバックトランスにおいて、 前記一次コイルに巻き上げられて前記電圧調整回路の電
    圧調整範囲分の電圧を発生させる電源コイルと、この電
    源コイルで発生した電圧を可変調整する前記電圧調整回
    路と、前記コアの二次側に巻かれて前記電圧調整回路で
    可変調整された電圧をフォーカス電圧に高める中圧コイ
    ルとを有することを特徴とするフライバックトランス。
  2. 【請求項2】 コアに巻装された一次コイルと二次コイ
    ルと、半導体素子を含んで構成され該半導体素子に入力
    される制御電圧により出力電圧が可変調整される電圧調
    整回路とを備えてなるフライバックトランスにおいて、 前記二次コイルの低圧端側に電圧調整回路が接続されて
    二次コイルが電圧調整回路に電圧調整範囲分の電圧を印
    加する電源コイルとして兼用されており、電圧調整回路
    の出力側には前記コアに対し二次側に巻かれて電圧調整
    回路で可変調整された電圧をフォーカス電圧に高める中
    圧コイルが接続されていることを特徴とするフライバッ
    クトランス。
  3. 【請求項3】 コアに巻装された一次コイルと二次コイ
    ルと、半導体素子を含んで構成され該半導体素子に入力
    される制御電圧により出力電圧が可変調整される電圧調
    整回路とを備えてなるフライバックトランスにおいて、 前記一次コイルの高圧端側の電圧を電圧調整回路に印加
    して一次コイルを電圧調整回路の電圧調整範囲分の電圧
    を印加する電源コイルとして兼用させ、電圧調整回路の
    出力側には前記コアに対し二次側に巻かれて電圧調整回
    路で可変調整された電圧をフォーカス電圧に高める中圧
    コイルが接続されていることを特徴とするフライバック
    トランス。
  4. 【請求項4】 コアに巻装された一次コイルと二次コイ
    ルと、半導体素子を含んで構成され該半導体素子に入力
    される制御電圧により出力電圧が可変調整される電圧調
    整回路とを備えてなるフライバックトランスにおいて、 前記コアに対し二次側に中圧コイルを巻装し、この中圧
    コイルの一端側に逆向きダイオードを介して電圧調整回
    路の一端側が接続され、電圧調整回路の出力側は前記中
    圧コイルの低圧端側に接続されて、中圧コイルに、前記
    電圧調整回路に電圧調整範囲分の電圧を印加する電源コ
    イルとしての機能と、電圧調整回路で可変調整された電
    圧をフォーカス電圧に高める昇圧コイルとしての機能を
    兼用させたことを特徴とするフライバックトランス。
  5. 【請求項5】 コアに巻装された一次コイルと二次コイ
    ルと、半導体素子を含んで構成され該半導体素子に入力
    される制御電圧により出力電圧が可変調整される電圧調
    整回路とを備えてなるフライバックトランスにおいて、 電圧調整回路には該電圧調整回路の電圧調整範囲分の電
    圧を発生して電圧調整回路に印加する電源が接続され、
    電圧調整回路の出力側には前記コアに対し二次側に巻か
    れて電圧調整回路で可変調整された電圧をフォーカス電
    圧に高める中圧コイルが接続されていることを特徴とす
    るフライバックトランス。
JP17385096A 1996-07-03 1996-07-03 フライバックトランス Expired - Fee Related JP3694992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17385096A JP3694992B2 (ja) 1996-07-03 1996-07-03 フライバックトランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17385096A JP3694992B2 (ja) 1996-07-03 1996-07-03 フライバックトランス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1022151A true JPH1022151A (ja) 1998-01-23
JP3694992B2 JP3694992B2 (ja) 2005-09-14

Family

ID=15968321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17385096A Expired - Fee Related JP3694992B2 (ja) 1996-07-03 1996-07-03 フライバックトランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3694992B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406572B1 (ko) * 2001-05-04 2003-11-20 삼성전자주식회사 Cdt전자총용 전원공급장치
CN109390142A (zh) * 2018-11-19 2019-02-26 中铁通信信号勘测设计院有限公司 一种相敏轨道变压电路及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406572B1 (ko) * 2001-05-04 2003-11-20 삼성전자주식회사 Cdt전자총용 전원공급장치
CN109390142A (zh) * 2018-11-19 2019-02-26 中铁通信信号勘测设计院有限公司 一种相敏轨道变压电路及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3694992B2 (ja) 2005-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5034973A (en) X-ray generator comprising switching voltage regulator to reduce harmonic current components for supplying constant power
US4435747A (en) High voltage supply system for medical equipment
JP3694992B2 (ja) フライバックトランス
JP2001037223A (ja) スイッチング電源回路
JP3336789B2 (ja) フライバックトランス
JPH0314863Y2 (ja)
JP4228524B2 (ja) オゾナイザ用電源
JPH11103574A (ja) フライバックトランス
JPH05227753A (ja) フライバックトランス
JPH05198444A (ja) ラインフィルタトランス並びに電源回路
JPH0511868A (ja) 電源回路
JPS63117662A (ja) 高電圧発生回路
JP2932836B2 (ja) 昇圧型スイッチングコンバータ
JP2791128B2 (ja) 電源装置
JP2004056926A (ja) 高電圧出力装置
JPS6130355Y2 (ja)
KR100218521B1 (ko) 고전압 발생 스위칭모드 전원 공급 장치
JP3191690B2 (ja) マグネトロン駆動用電源装置
JPH0116176Y2 (ja)
JPS62254574A (ja) 水平偏向出力回路
JPH0585104B2 (ja)
JPH1169791A (ja) スイッチング電源装置
JPH01214263A (ja) 電源装置
JPH11122502A (ja) 高電圧発生回路
JPH08316073A (ja) 高圧発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050620

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees