JPH10221016A - 視点位置検出装置 - Google Patents

視点位置検出装置

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JPH10221016A
JPH10221016A JP9022504A JP2250497A JPH10221016A JP H10221016 A JPH10221016 A JP H10221016A JP 9022504 A JP9022504 A JP 9022504A JP 2250497 A JP2250497 A JP 2250497A JP H10221016 A JPH10221016 A JP H10221016A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瞳孔画像信号の信号対雑音比の変動を抑えて
観察者の瞳孔を安定に抽出し、視点位置を正確に検出す
る。 【解決手段】 異なる波長の光を照射する第1の照明装
置1および第2の照明装置2を有する。第1の照明装置
1は撮像装置4と同軸上で観察者を照明し、第2の照明
装置2は撮像装置4と非同軸で観察者を照明する。撮像
装置4で撮像された画像は、第1の照明装置1を用いて
得られた画像と第2の照明装置2を用いて得られた画像
とに分けられて画像処理装置10に出力される。画像処
理装置10では、加算演算部13、減算演算部14およ
び除算演算部15によって、両画像の対応画素の輝度を
それぞれの画素ごとに加算および減算し、その演算結果
同士を除算する。除算結果は瞳孔抽出部16で2値化処
理され、これによって観察者20の瞳孔に対応する部分
を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者の視点位置
を常時検出してその検出した視点位置に応じて観察者に
常に正しい立体画像を呈示する立体表示装置等に用いる
視点位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、立体表示への要望が高まってお
り、様々な立体表示装置の研究が行われている。最近で
は特にレンチキュラスクリーンを用いて、両眼視差を有
する画像をそれぞれ左右の目に空間的に分離して呈示す
ることで立体視を実現する立体表示装置が注目されてい
る。この装置は特別なメガネを装着する必要がないとい
う利点を有している。ただし、この装置では立体視が可
能な領域が人間の両眼間隔程度に制限されてしまうとい
う問題があり、観察者は常に頭を固定して観察するとい
う不自然な体勢をとらなければならなかった。
【0003】このような問題点を解決するために観察者
の視点位置を常時検出して、その検出された視点位置に
応じて観察者に常に正しい立体画像を呈示する視点追従
型立体表示装置が知られている(例えば特開平1−10
7247号公報、特開平5−7123号公報など)。従
来の視点追従型立体表示装置では、視点位置を検出する
ために磁気センサや、反射鏡等を観察者に装着させる必
要があり、このことが観察者に違和感を与え、特別なメ
ガネを装着する必要がないというレンチキュラスクリー
ンを用いた立体表示装置の利点を低減してしまう原因と
なる。また、不特定多数の観察者が使用する場合、装着
型の視点検知装置を使用すると衛生上の問題も生じる。
【0004】そこで、例えば、特開平4−105432
号公報や特公平7−82539号公報には、観察者の撮
像画像から瞳孔のみを抽出して、観察者の瞳孔位置を非
接触で検出することが記載されている。これらの瞳孔検
出装置では、人間の瞳孔の反射特性を利用して瞳孔検出
を行っている。人間の瞳孔は、撮像装置と光軸を同軸と
する赤外光照明装置で照明すると瞳孔の反射率が顔面の
他の部分の反射率より大きくなるという性質があり、撮
像装置と光軸を非同軸とする赤外光照明装置で照明する
と瞳孔の反射率が顔面の他の部分の反射率より小さくな
るという性質がある。そこで、これら配置の異なる照明
装置を用いて得られたそれぞれの画像の対応画素を比較
すると、瞳孔部分の差が顔面部分の差より大きくなり、
人間の瞳孔部分だけを抽出することが可能となる。
【0005】図13は従来の瞳孔検出装置について説明
するための図である。
【0006】従来の瞳孔検出装置は、図13に示すよう
に、撮像装置104と、それぞれ観察者120の顔面を
照明する第1の赤外光照明装置101および第2の赤外
光照明装置102とを有する。第1の赤外光照明装置1
01は、その光軸が撮像装置104と同軸上に配置さ
れ、第2の赤外光照明装置102は、その光軸が撮像装
置104と非同軸に配置される。
【0007】この瞳孔検出装置では、第1の赤外光検出
装置101を用いて得られた画像I 1 と、第2の赤外光
検出装置102を用いて得られた画像I2 との差分すな
わちI1 −I2 を画像差分計算部111で計算し、その
後、瞳孔抽出部112で適当な2値化処理を行い、観察
者120の瞳孔位置を検出している。このように、従来
の検出装置装置では、それぞれの赤外光照明装置10
1,102を用いて得られたの画像の対応画素の比較演
算に差分演算を用いている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
瞳孔検出装置では、第1の赤外光照明装置を用いて得ら
れた画像と第2の赤外光照明装置を用いて得られた画像
との差分画像には、それぞれの照明装置の照明特性の差
がノイズ成分として存在する。そのため、高精度に瞳孔
を検出するには瞳孔成分とノイズ成分との信号対雑音比
を考慮して2値化する必要がある。瞳孔の反射特性には
個人差があり、また観察者が眼鏡等を使用した場合に瞳
孔の反射光強度が低下し、信号対雑音比が低下してしま
う。このように信号対雑音比に変動があると、瞳孔部分
を2値化処理によって抽出する場合に2値化閾値を一意
に決めにくく、安定な瞳孔検出が困難であった。
【0009】この従来の瞳孔検出装置の問題点につい
て、図14および図15を参照して説明する。
【0010】図14は、図13に示した瞳孔検出装置の
撮像装置で得られた画像を示す図であり、(a)は撮像
装置と光軸を同軸とする照明装置で得られた観察者の画
像、(b)は撮像装置と光軸を非同軸とする照明装置で
得られた観察者の画像である。また図15(a)〜
(f)はそれぞれ図10(a)、(b)における線分A
B間の画像の輝度分布を示す。
【0011】図15(a)に示すように、光軸が撮像装
置と同軸の照明装置を用いて得られた画像I1 では、瞳
孔部分120aに相当する成分である瞳孔成分121a
の輝度が顔部分120bに相当する成分の輝度より高く
なる。一方、図15(b)に示すように、光軸が撮像装
置と非同軸の照明装置を用いて得られた画像I2 では、
瞳孔成分121bの輝度が顔部分120bに相当する成
分の輝度より低くなる。そのため、これらの画像I1
2 の差分I1 −I2 をとると、図15(c)に示すよ
うに瞳孔成分121cが強調され、適当な2値化処理に
より瞳孔を抽出できる。
【0012】この差分画像にはそれぞれの照明装置の照
明特性の差がノイズ成分122として存在する。高精度
に瞳孔を検出するには、瞳孔成分121cとノイズ成分
122との信号対雑音比を考慮して2値化する必要があ
る。この場合、2値化の閾値Th1は図15(c)に示
すように設定すればよい。
【0013】しかし、瞳孔の反射特性の個人差や、眼鏡
の使用などにより瞳孔の反射光の強度が低下し、図15
(d)に示すように瞳孔成分121dのピーク値が小さ
くなる場合がある。このとき、図15(e)に示す、光
軸が撮像装置と非同軸の照明装置を用いて得られた画像
I2 との差分I1 −I2 をとると、図15(f)に示す
ように、瞳孔成分121fの輝度が低くなる。その結
果、瞳孔成分121fとノイズ成分122との信号対雑
音比が小さくなり、閾値Th2を決定するのが困難にな
る。
【0014】例えば、光軸が撮像装置と非同軸な照明装
置を用いて得られた画像において、瞳孔成分の輝度が5
0(任意単位;以下同様)、顔部分に相当する成分の輝
度が40であり、光軸が撮像装置と非同軸な照明装置を
用いて得られた画像において、瞳孔成分の輝度が0、顔
部分に相当する成分の輝度が30であった場合、差分画
像における瞳孔成分の輝度は50、ノイズ成分の輝度は
10となる。このときの信号対雑音比は5になるが、観
察者が眼鏡等を使用して瞳孔成分の輝度が50から10
に低下した場合、信号対雑音比は1となり、2値化によ
る瞳孔抽出が不安定になる。このように、瞳孔抽出が不
安定になると、観察者の顔面と瞳孔の識別が困難にな
り、正確な瞳孔の検出ができなくなる。
【0015】そこで本発明は、瞳孔画像信号の信号対雑
音比の変動を抑えて観察者の瞳孔を安定に抽出し、視点
位置を正確に検出する視点位置検出装置を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の視点位置検出装
置は、被検出者の顔面を撮像する撮像手段と、前記被検
出者の顔面を照明するための、光軸が前記撮像手段の光
軸と実質的に同軸にある第1の照明手段、および光軸が
前記撮像手段の光軸と非同軸にある第2の照明手段と、
前記被検出者が前記第1の照明手段で照明された状態で
前記撮像手段により撮像された画像である第1の画像
と、前記被検出者が前記第2の照明手段で照明された状
態で前記撮像手段により撮像された画像である第2の画
像との対応画素の輝度を、それぞれの画素ごとに加算す
る加算手段と、前記第1の画像と前記第2の画像との対
応画素の輝度を、それぞれの画素ごとに減算する減算手
段と、前記加算手段および前記減算手段で得られた演算
結果同士を、それぞれの画素ごとに除算する除算手段
と、前記除算手段での除算結果に基づいて、前記被検出
者の瞳孔に対応する部分を抽出する抽出手段とを有す
る。
【0017】また本発明の視点位置検出装置は、被検出
者の顔面を撮像する撮像手段と、前記被検出者の顔面を
照明するための、光軸が前記撮像手段の光軸と実質的に
同軸にある第1の照明手段、および光軸が前記撮像手段
の光軸と非同軸にある第2の照明手段と、前記被検出者
が前記第1の照明手段で照明された状態で前記撮像手段
により撮像された画像である第1の画像と、前記被検出
者が前記第2の照明手段で照明された状態で前記撮像手
段により撮像された画像である第2の画像との対応画素
の輝度を、それぞれの画素ごとに加算する加算手段と、
前記第1の画像と前記加算手段で得られた演算結果との
対応画素の輝度を、それぞれの画素ごとに除算する除算
手段と、前記除算手段での除算結果に基づいて、前記被
検出者の瞳孔に対応する部分を抽出する抽出手段とを有
する。
【0018】上記のとおり構成された本発明では、撮像
手段と同軸にある第1の照明手段で照明された被検出者
の顔面の画像である第1の画像と、撮像手段と非同軸に
ある第2の照明手段で照明された被検出者の顔面の画像
である第2の画像とを用いる。そして、これら2種類の
画像に対し、対応画素の輝度について各画素ごとに、加
算処理および減算処理を行い、これらの演算結果の比を
求める。または、2種類の画像についての加算処理を行
い、その結果と第1の画像との比を求める。このよう
に、減算演算以外に、加算演算および除算演算を用い、
その結果から被検出者の瞳孔を抽出することで、被検出
者の瞳孔反射輝度が変動する場合においても、瞳孔画像
の信号対雑音比の変動が抑えられる。その結果、被検出
者の瞳孔は安定的に抽出され、正確な視点位置の検出が
可能となる。
【0019】上記の2種類の画像を得るためには、各照
明手段がそれぞれ異なる波長の光を照射するものとする
とともに、撮像手段に、これらの波長を分離する分光手
段および分離した光に対応する2つの撮像素子を用いた
り、または、各照明手段を、ともに同一波長の光を照射
するものとして一定の周期で交互に発光させ、撮像手段
が各照明手段の発光タイミングに同期して2種類の画像
を撮像するように構成してもよい。
【0020】また、上記の各演算および瞳孔に対応する
部分の抽出については、アナログ回路で実施することも
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0022】(第1の実施形態)図1は、本発明の視点
位置検出装置の第1の実施形態の構成図である。
【0023】図1に示すように、本実施形態の視点位置
検出装置は、波長がλ1の赤外光を照射する第1の照明
装置1と、波長がλ2の赤外光を照射する第2の照明装
置2と、第1の照明装置1および第2の照明装置2で照
明された観察者20(被検出者)の顔面を撮像する撮像
装置4と、撮像装置4で撮像された画像に、観察者20
の瞳孔位置を検出するための所定の処理を施す画像処理
装置10とを有する。本実施形態では、第1の照明装置
1の光源として、波長が850nmの発光ダイオードを
用い、第2の照明装置2の光源として、波長が940n
mの発光ダイオードを用いた。
【0024】第1の照明装置1および第2の照明装置2
は、いずれも観察者20の顔面を照明するものである。
第1の照明装置1から照射される赤外光は、ハーフミラ
ー3で反射された後、観察者20の顔面を照明する。こ
こで、ハーフミラー3で反射された赤外光は、その光軸
が撮像装置4の光学系の光軸と同軸とされ、第1の照明
装置1は、撮像装置4と同軸上で観察者20の顔面を照
明する。また、第2の照明装置2は、その光軸が撮像装
置4の光学系の光軸と非同軸となる位置に配置される。
【0025】画像処理装置10は、第1の照明装置1を
用いて得られた画像I1 を蓄積する第1の画像メモリ1
1と、第2の照明装置2を用いて得られた画像I2 を蓄
積する第2の画像メモリ12と、両画像I1 ,I2 の対
応画素の輝度を各画素ごとに加算する加算演算部13
と、両画像I1 ,I2 の対応画素の輝度を各画素ごとに
減算する減算演算部14と、加算演算部13および減算
演算部14での算出結果同士を各画素ごとに除算する除
算演算部15と、除算演算部15での除算結果に基づい
て観察者20の瞳孔に対応する部分を抽出する瞳孔抽出
部16と、その瞳孔に対応する部分の重心位置を求める
瞳孔位置検出部17とから構成される。ここでは、第1
の画像メモリ11および第2の画像メモリ12は、解像
度が512×512画素であるものを用いた。
【0026】撮像装置4は、赤外光を感知するものであ
る。以下に、この撮像装置4について図2を参照して説
明する。
【0027】撮像装置4は、入射光を2つの波長λ1,
λ2に分ける分光手段であるダイクロイックプリズム
5、第1の撮像素子6、第2の撮像素子7およびレンズ
8から構成され、波長λ1、λ2の2種類の波長の赤外
線画像を分離して撮像することができる。第1の撮像素
子6および第2の撮像素子7としては、それぞれ固体撮
像素子が用いられており、互いに同時刻の画像を撮像で
きるように同期をとって駆動される。さらに、撮像装置
4の内部には可視光を遮断するフィルタ9が挿入されて
おり、室内灯など可視光を照射する外部照明装置の影響
を受けないようにしてある。
【0028】本実施形態では、撮像装置4はNTSC規
格に準じたものとし、水平周波数が15.75kHz、
垂直周波数が60Hzである。また、ダイクロイックプ
リズム5としては、分離波長が900nmのものを用
い、フィルタ9は、遮断波長が800nmのものを用い
た。なお、ダイクロイックプリズム5の代りに、ダイク
ロイックミラーと通常のミラーとを組み合せて使用して
もよい。
【0029】観察者20は、それぞれ波長の異なる赤外
光を照射する第1の照明装置1および第2の照明装置2
によって照明され、撮像装置4内のダイクロイックプリ
ズム5によって観察者20の画像が第1の撮像素子6と
第2の撮像素子7とに分離されて撮像される。第1の照
明装置1の波長λ1の赤外光は第1の撮像素子6に到達
し、第2の照明装置2の波長λ2の赤外光は第2の撮像
素子7に到達する。第1の照明装置1は、撮像装置4と
同軸上で観察者20を照明するので、第1の撮像素子6
では観察者20の瞳孔が明るく撮像される。一方、第2
の照明装置2は撮像装置4と非同軸に配置されているの
で、第2の撮像素子7では観察者20の瞳孔が暗く撮像
される。第1の撮像素子6で撮像された画像すなわち第
1の照明装置1を用いて得られた画像I1 は、画像処理
装置4内の第1の画像メモリ11に蓄積される。第2の
撮像素子7で撮像された画像すなわち第2の照明装置2
を用いて得られた画像I2 は、画像処理装置4内の第2
の画像メモリ12に蓄積される。
【0030】次いで、これらの画像メモリ11,12の
対応画素ごとの輝度の和および差を、それぞれ加算演算
部13および減算演算部14で求め、それぞれの演算結
果の比を除算演算部15で求める。その後、瞳孔抽出部
16により2値化を行い、観察者20の瞳孔位置を求め
る。求められた瞳孔位置は2箇所となるので、瞳孔位置
検出部17で画像重心演算を行い、この求められた位
置、すなわち、2つの瞳孔の中心位置を求め、この位置
を観察者20の視点位置として出力する。これらの各種
演算および2値化処理は、電子計算機により実現され
る。また、視点位置検出は、撮像装置4の各フィールド
ごと、すなわち毎秒60回行われる。視点位置検出の分
解能は、1mmである。
【0031】次に、本実施形態の視点位置検出装置によ
る検出原理について、図3および図4を参照しつつ説明
する。
【0032】図3は、図2に示した撮像装置で得られた
画像を示す図であり、(a)は第1の撮像素子で撮像さ
れた観察者の画像、(b)は第2の撮像素子で撮像され
た観察者の画像である。また、図4(a)〜(f)は、
それぞれ図3(a)、(b)における線分AB間の画像
の輝度分布を示す。
【0033】図4(a)に示すように、第1の照明装置
1を用いて得られた画像I1 では、瞳孔部分20aに対
応する成分である瞳孔成分21aの輝度が、顔部分20
bに対応する成分の輝度より高くなる。一方、図4
(b)に示すように、第2の照明装置2を用いて得られ
た画像I2 では、瞳孔成分21bの輝度が顔部分20b
に対応する成分の輝度より低くなる。
【0034】ここで、加算演算部13、減算演算部14
および除算演算部15を用いて、各画素(x,y)ごと
に、以下の(1)式に示す関数I(x,y)に基づく演
算を行う。 I(x,y)=(I1(x,y)−I2(x,y))/(I1(x,y)+I2(x,y)) (1) (1)式において、I1 (x,y)は、第1の撮像素子
6で撮像された画像の輝度分布を示し、I2 (x,y)
は、第2の撮像素子7で撮像された画像の輝度分布を示
す。また、関数I(x,y)は、−1≦I(x,y)≦
1の間の値をとる関数であり、I1 (x,y)=I2
(x,y)において0の値をとる(但し、I 1 (x,
y)=I2 (x,y)≠0)とともに、I1 (x,y)
>I2 (x,y)においては0<I(x,y)≦1の値
をとり、I1 (x,y)<I2 (x,y)において−1
≦I(x,y)<0の値をとる。
【0035】図4(a)および図4(b)に示した画像
輝度分布に対して上記の演算を行うと、図4(c)に示
すように、顔部分20bに相当する成分の輝度の違いが
ノイズ成分22となって、0(ゼロ)付近に現れる。通
常、図4(b)における瞳孔成分21bの輝度は十分に
小さいので、図4(c)における瞳孔成分21cは1に
近い値をとる。したがって、ノイズ成分22に対して十
分にマージンのある値で閾値Th1を設定して2値化処
理を行えば、瞳孔成分21cだけを抽出できる。
【0036】ここで、観察者20が眼鏡等を使用してお
り、図4(d)に示すように、瞳孔成分21dの輝度が
低下する場合においても、図4(e)における瞳孔成分
21eの輝度が十分に小さければ、上記の演算を行うこ
とで、図4(f)示すように、瞳孔成分21fの輝度は
1に近い値をとる。したがって、瞳孔成分21fを抽出
するための2値化処理は、上記と同じ閾値Th1で行え
ばよく、観察者20の瞳孔反射強度が減少しても、瞳孔
成分21fを安定して抽出することができる。
【0037】以上説明した視点位置検出装置を用い、こ
の視点位置検出装置から2m離れた観察者20の顔面を
撮影したところ、各画像I1 ,I2 上の瞳孔成分(座標
(x P ,yP ))、および顔成分(座標(xF ,y
F ))の輝度がI1 (xP ,yP)=50(任意単位;
以下同様)、I2 (xP ,YP )=0、I1 (xF ,y
F)=40、I2 (xF ,yF )=30であった。この
とき、瞳孔成分および顔成分の輝度比較演算結果は、I
(xP ,yP )=1.00、I(xF ,yF )=0.1
4であり、信号対雑音比は7となる。したがって、2値
化処理の閾値Th1を0.5として、完全に瞳孔のみを
抽出できた。
【0038】ここで、観察者20が眼鏡を用いると、瞳
孔成分の輝度は、50から10へと低下し、各輝度は、
1 (xP ,yP )=10、I2 (xP ,yP )=0、
1(xF ,yF )=40、I2 (xF ,yF )=30
となった。この場合の各成分の輝度比較演算結果は、I
(xP ,yP )=1.00、I(xF ,yF )=0.1
4となり、眼鏡を用いない場合と変わらず、信号対雑音
比も7のままであった。信号対雑音比に変動がないの
で、この場合にも眼鏡を用いない場合と同様に閾値Th
1=0.5として2値化処理を行ったところ、完全に瞳
孔のみを抽出できた。
【0039】上述のように、本発明による視点位置検出
装置では、瞳孔成分の輝度すなわち瞳孔反射光強度に変
動があっても信号対雑音比は変動せず、安定な瞳孔抽出
を行うことが可能となり、正確な視点位置検知を行うこ
とができた。
【0040】本実施形態では、第1の照明装置1の光軸
を、ハーフミラー3を利用して撮像装置4の光軸と一致
させた例を示したが、観察者20の瞳孔を明るく撮像で
きる配置であれば両光軸は正確に一致していなくてもよ
い。また、第2の照明装置2は、赤外光を照射するもの
の代りに、室内灯など、可視光を照射する照明を用いて
もよい。この場合には、撮像装置4内にはフィルタ9は
挿入しない。また、ダイクロイックプリズム5は、可視
光と赤外光とに分離するものにする。さらに、撮像装置
4に用いられる撮像素子としては、固体撮像素子に限ら
ず、撮像管などの各種撮像素子を用いることができる。
【0041】(第2の実施形態)図5は、本発明の視点
位置検出装置の第2の実施形態の構成図である。
【0042】本実施形態の視点位置検出装置は、画像処
理装置30の構成が第1の実施形態と異なる。すなわ
ち、第1の画像メモリ31および第2の画像メモリ32
に蓄積された画像I1 ,I2 に対する演算部が、加算演
算部34および除算演算部35のみで構成されており、
除算演算部35では、第1のメモリ31に蓄積された画
像I1 と加算演算部34での演算結果との対応画素の輝
度の比を各画素ごとに求める。瞳孔抽出部36および瞳
孔位置検出部37については、第1の実施形態と同様で
ある。
【0043】なお、画像処理装置30を除く部分の構成
は第1の実施形態と同様であるので、図1と同じ符号を
付し、それらの説明は省略する。
【0044】本実施形態では、加算演算部34および除
算演算部35により、(2)式に示す演算結果を出力す
ることができる。 I(x,y)=I1(x,y)/(I1(x,y)+I2(x,y)) (2) この場合、関数I(x,y)はI1 (x,y)=I2
(x,y)において0.5の値をとる(但し、I1
(x,y)=I2 (x,y)≠0)とともに、I1
(x,y)>I2 (x,y)においては0.5<I
(x,y)≦1の値をとり、I1(x,y)<I2
(x,y)において0≦I(x,y)<0.5の値をと
る。
【0045】(2) 式は、第1の実施形態における
(1)式で出力される値の範囲を−1≦I(x,y)≦
1から0≦I(x,y)≦1へと線形に変換させたもの
であり、視点位置の検出の原理および効果は第1の実施
形態と同様である。
【0046】(第3の実施形態)図6は、本発明の視点
位置検出装置の第3の実施形態の構成図である。また、
図7は、図6に示した視点位置検出装置の撮像装置の構
成図である。
【0047】本実施形態の視点位置検出装置は、第1の
照明装置41および第2の照明装置42に、それぞれ同
一の波長の赤外光を照射するものを用いている。ここで
は、各照明装置41,42の光源として、波長が850
nmの発光ダイオードを用いている。これら第1の照明
装置41および第2の照明装置42の配置は、第1の実
施形態と同様である。
【0048】また、撮像装置44は、図7に示すよう
に、1つの撮像素子46と、レンズ48と、可視光を遮
断するフィルタ49とで構成され、撮像素子46からは
映像輝度信号Siiが出力される。撮像素子46から出力
された映像輝度信号Siiは、画像処理装置10に入力さ
れる。フィルタ49としては、遮断波長が800nmの
ものを用いている。上記のように、第1の照明装置41
および第2の照明装置42は同じ波長の赤外光を照射す
るものであるので、本実施形態では、撮像装置44内に
分光手段を備える必要はない。また、撮像素子46につ
いても1つだけでよいので、撮像装置44の構成が、第
1の実施形態と比較して簡単なものとなる。
【0049】画像処理装置10は、第1の実施形態で用
いたものと同様であるので、図1と同じ符号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。
【0050】さらに、本実施形態では同期信号発生装置
51および照明制御装置52が設けられている。第1の
照明装置41および第2の赤外光照明装置42は、同期
信号発生装置51からの同期信号Ssyにより撮像装置4
4のフィールド周期と同期して交互に発光する。同期信
号発生装置51で発生される同期信号SsyはNTSC規
格に準じ、水平周波数が15.75kHz、垂直周波数
が60Hzである。照明制御装置52は同期信号Ssy
うち垂直同期信号を分離し、各フィールドごとに図8に
示すような発光パタンで各照明装置41,42を発光さ
せる働きをする。本実施形態では、奇数フィールド時に
第1の照明装置41が発光し、偶数フィールド時に第2
の照明装置42が発光する。
【0051】画像処理装置10において、第1の画像メ
モリ11は映像輝度信号Siiの奇数フィールドのみでサ
ンプリングを行い、第2の画像メモリ12は映像輝度信
号S iiの偶数フィールドのみでサンプリングを行うよう
に設定されている。したがって、図8に示すように、第
1の照明装置41で照明したときの画像は第1の画像メ
モリ11に蓄積され、第2の照明装置42で照明したと
きの画像は第2の画像メモリ12に蓄積される。
【0052】これらの画像メモリ11,12の対応画素
ごとの輝度の和および差を、それぞれ加算演算部13お
よび減算演算部14で求め、それぞれの演算結果の比を
除算演算部15を用いて求める。その後、瞳孔抽出部1
6により2値化を行い、瞳孔位置検出部17で画像重心
演算を行うことで視点位置を検出する。本実施形態で
は、上述のように第1の画像メモリ11および第2の画
像メモリ12への画像の蓄積には2フィールド分の時
間、すなわち1フレーム分の時間が必要となるので、視
点位置の検出は毎秒30回行われる。また、視点位置の
検出の分解能は、1mmである。
【0053】瞳孔抽出の原理は第1の実施形態と同様で
あり、除算演算部15により、(1)式に基づく結果が
出力される。
【0054】本実施形態の視点位置検出装置を用い、こ
の視点位置検出装置から2m離れた観察者の顔面を撮影
したところ、各画像上の瞳孔成分(座標(xP ,y
P ))、および顔成分(座標(xF ,yF ))における
各輝度がI1 (xP ,yP )=50(任意単位;以下同
様)、I2 (xP ,yP )=0、I1 (xF ,yF )=
40、I2 (XF ,YF )=30であった。このとき、
瞳孔成分および顔成分の輝度比較演算結果は、I(x
P ,yP )=1.00、I(xF ,yF )=0.14で
あり、信号対雑音比は7となる。したがって、2値化処
理の閾値を0.5として、完全に瞳孔のみを抽出でき
た。
【0055】ここで、観察者が眼鏡を用いると、瞳孔成
分の輝度は50から10と低下し、各輝度はI1 (x
P ,yP )=10、I2 (xP ,yP )=0、I1 (x
F ,y F )=40、I2 (xF ,yF )=30となっ
た。この場合の各成分の輝度比較演算結果は、I(x
P ,yP )=1.00、I(xF ,yF )=0.14
と、眼鏡を用いない場合と変わらず、信号対雑音比も7
のままであった。信号対雑音比に変動がないので、この
場合にも眼鏡を用いない場合と同様に閾値を0.5とし
て2値化処理を行ったところ、完全に瞳孔のみを抽出で
きた。
【0056】(第4の実施形態)図9は、本発明の視点
位置検出装置の第4の実施形態の構成図である。
【0057】本実施形態の視点位置検出装置は、画像処
理装置30の構成が第3の実施形態と異なっている。す
なわち、本実施形態では、第2の実施形態で用いたもの
と同様の画像処理装置30を用いており、第1の画像メ
モリ31および第2の画像メモリ32に蓄積された画像
に対する演算部が、加算演算部34と除算演算部35で
構成されている。したがって、この画像処理装置では、
加算演算部34および除算演算部35により、第2の実
施形態と同様に、(2)式に示す演算結果が出力され
る。
【0058】画像処理装置を除く構成は第3の実施形態
と同様であるので、図6と同じ符号を付し、その説明は
省略する。
【0059】視点位置の検出の原理および効果は第3の
実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0060】(第5の実施形態)図10は、本発明の視
点位置検出装置の第5の実施形態の構成図である。
【0061】本実施形態の視点位置検出装置は、第1の
照明装置1、第2の照明装置2、ハーフミラー3および
撮像装置4については第1の実施形態と同様であるが、
撮像装置4から出力される画像に対する処理をアナログ
回路によって実施するもので、図1に示した第1の画像
メモリ11、第2の画像メモリ12、加算演算部13、
減算演算部14、除算演算部15および瞳孔抽出部16
を、加算回路63、減算回路64、除算回路65および
コンパレータ66に置き換えたものである。なお、瞳孔
位置検出部68は、上述した各実施形態と同様に画像重
心演算を行うもので、この演算は電子計算機によって実
現している。
【0062】加算回路63は、撮像装置4から得られた
2種類の画像I1 ,I2 の映像輝度信号Siiの和をとる
ものである。減算回路64は、撮像装置4から得られた
2種類の画像I1 ,I2 の映像輝度信号の差をとるもの
である。除算回路65は、加算回路63および減算回路
64の出力信号同士を除算するものである。そしてコン
パレータ66は、除算回路65の出力信号に対して2値
化処理を行う回路である。このように、加算演算、減算
演算および2値化処理をアナログ回路で行うので、第1
の実施形態と比較して、電子計算機によるデジタル処理
量を低減でき、また、画像メモリを多数使用しなくても
よい。
【0063】さらに、本実施形態でも、第3の実施形態
と同様の同期信号発生装置69を有し、この同期信号発
生装置69による同期タイミングで、撮像装置4内の2
つの撮像素子6,7(図2参照)は同期をとって駆動さ
れる。撮像装置4から出力される、それぞれの撮像素子
6,7で得られた同時刻の映像輝度信号が、加算回路6
3および減算回路64においてそれぞれ処理され、加算
回路63および減算回路64それぞれの出力を結果を除
算回路65で処理することで、第1の実施形態で説明し
た(1)式に基づく演算を行う。
【0064】除算回路65の出力は、コンパレータ66
で2値化処理された後、同期信号発生装置69からの同
期信号Ssyと同期して画像メモリ67に蓄積され、瞳孔
位置検出部68で画像重心演算を行うことで瞳孔位置を
検出する。
【0065】瞳孔抽出の原理は第1の実施形態と同様で
あり、除算回路65より、式(1)に基づく結果が出力
される。
【0066】本実施形態の視点位置検出装置を用い、こ
の視点位置検出装置から2m離れた観察者20の顔面を
撮影したところ、各画像上の瞳孔成分(座標(xP ,y
P ))、および顔成分(座標(xF ,yF ))における
各輝度がI1 (xP ,yP )=50(任意単位;以下同
様)、I2 (xP ,yP )=0、I1 (xF ,yF )=
40、I2 (XF ,YF )=30であった。このとき、
瞳孔成分および顔成分の輝度比較演算結果は、I(x
P ,yP )=1.00、I(xF ,yF )=0.14で
あり、信号対雑音比は7となる。したがって、2値化処
理の閾値を0.5として、完全に瞳孔のみを抽出でき
た。
【0067】ここで、観察者20が眼鏡を用いると、瞳
孔成分の輝度は50から10と低下し、各輝度はI1
(xP ,yP )=10、I2 (xP ,yP )=0、I1
(xF,yF )=40、I2 (xF ,yF )=30とな
った。この場合の各成分の輝度比較演算結果は、I(x
P ,yP )=1.00、I(xF ,yF )=0.14
と、眼鏡を用いない場合と変わらず、信号対雑音比も7
のままであった。信号対雑音比に変動がないので、この
場合にも眼鏡を用いない場合と同様に閾値を0.5とし
て2値化処理を行ったところ、完全に瞳孔のみを抽出で
きた。
【0068】(第6の実施形態)図11は、本発明の視
点位置検出装置の第6の実施形態の構成図である。
【0069】本実施形態の視点位置検出装置は、第5の
実施形態で説明した減算回路64(図10参照)を省
き、撮像装置4の、第1の照明装置1を用いて得られる
画像I 1 の映像輝度信号Siiを直接、除算回路65に入
力するように変更したものである。したがって、本実施
形態では、加算回路63および除算回路65により、第
2の実施形態と同様に、(2)式に示す演算結果を出力
することができる。その他の構成については第5の実施
形態と同様であるので、図10と同一の符号を付し、そ
れらの説明は省略する。
【0070】視点位置の検出の原理および効果は第5の
実施形態と同様であるで、その説明は省略する。
【0071】(立体表示装置への適用例)本発明の視点
位置検出装置は、視点追従型立体表示装置へ適用するこ
とができる。
【0072】図12は、本発明の視点位置検出装置を用
いた視点追従型立体表示装置の全体構成を示す図であ
る。この視点追従型立体表示装置は、両眼視差を有する
画像を液晶プロジェクタ81からレンチキュラスクリー
ン82に投影し、両眼視差を有する画像をそれぞれ左右
の目に空間的に分離して呈示することで立体視を実現す
るものである。
【0073】レンチキュラスクリーン82には視点位置
検出装置80が取り付けられており、この視点位置検出
装置80で観察者20の視点位置を検出する。視点位置
検出装置80としては、上述の第1の実施形態〜第6の
実施形態で説明した、本発明の視点位置検出装置のいず
れかが用いられる。視点位置検出装置80には光学系制
御部83が接続されており、観察者20の視点位置に応
じて液晶プロジェクタ81内の視点追従光学系機構部8
4が制御される。なお、視点位置検出装置80により人
間の瞳孔は2つ抽出されるが、視点追従型立体表示装置
へ適用する場合は2つの瞳孔の中点を視点位置とする。
【0074】以上のように、本発明による視点位置検出
装置80を視点追従型立体表示装置へ適用したところ、
視点位置を非接触で正確に検出することが可能となり、
観察者20の負担の少ない立体表示装置を提供すること
ができた。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1の照
明手段で照明された被検出者の顔面の画像である第1の
画像と、第2の照明手段で照明された被検出者の顔面の
画像である第2の画像とを用い、これら2種類の画像に
対し、対応画素の輝度について、加算結果と減算結果と
の比、あるいは加算結果と第1の画像との比を各画素ご
とに求めることで、被検出者の瞳孔反射輝度が変動する
場合においても、被検出者の瞳孔を安定的に抽出でき、
正確な視点位置を検出することができる。
【0076】特に、各照明手段を、ともに同一波長の光
を照射するものとし、互いに一定の周期で交互に発光さ
せることで、撮像手段の構成を簡単にすることができ
る。
【0077】また、本発明の視点位置検出装置を視点追
従型立体表示装置に適用すれば、視点位置を非接触で正
確に検出することができるので、立体表示装置の観察者
の負担を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の視点位置検出装置の第1の実施形態の
構成図である。
【図2】図1に示した視点位置検出装置の撮像装置の構
成図である。
【図3】図2に示した撮像装置で撮像された画像を示す
図である。
【図4】図3に示した画像における線分AB間の画像の
輝度分布を示すグラフである。
【図5】本発明の視点位置検出装置の第2の実施形態の
構成図である。
【図6】本発明の視点位置検出装置の第3の実施形態の
構成図である。
【図7】図6に示した視点位置検出装置の撮像装置の構
成図である。
【図8】図6に示した視点検出装置における、同期信号
に対する照明装置および画像メモリの動作のタイミング
チャートである。
【図9】本発明の視点位置検出装置の第4の実施形態の
構成図である。
【図10】本発明の視点位置検出装置の第5の実施形態
の構成図である。
【図11】本発明の視点位置検出装置の第6の実施形態
の構成図である。
【図12】本発明の視点位置検出装置を適用した視点追
従型立体表示装置の全体構成を示す図である。
【図13】従来の瞳孔検出装置の構成図である。
【図14】図13に示した瞳孔検出装置の撮像装置で撮
像された画像を示す図である。
【図15】図14に示した画像における線分AB間の画
像の分布輝度を示すグラフである。
【符号の説明】
1,41 第1の照明装置 2,42 第2の照明装置 3 ハーフミラー 4,44 撮像装置 5 ダイクロイックプリズム 6 第1の撮像素子 7 第2の撮像素子 8,48 レンズ 9,49 フィルタ 10,30 画像処理装置 11,31 第1の画像メモリ 12,32 第2の画像メモリ 13,34 加算演算部 14 減算演算部 15,35 除算演算部 16,36 瞳孔抽出部 17,37,68 瞳孔位置検出部 20 観察者 20a 瞳孔部分 20b 顔部分 46 撮像素子 51,69 同期信号発生装置 52 照明制御装置 63 加算回路 64 減算回路 65 除算回路 66 コンパレータ 67 画像メモリ 80 視点位置検出装置 81 液晶プロジェクタ 82 レンチキュラスクリーン 83 光学系制御部 84 視点追従光学系機構部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06T 1/00 G06F 15/62 380 7/60 15/64 L 15/70 350Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出者の顔面を撮像する撮像手段と、 前記被検出者の顔面を照明するための、光軸が前記撮像
    手段の光軸と実質的に同軸にある第1の照明手段、およ
    び光軸が前記撮像手段の光軸と非同軸にある第2の照明
    手段と、 前記被検出者が前記第1の照明手段で照明された状態で
    前記撮像手段により撮像された画像である第1の画像
    と、前記被検出者が前記第2の照明手段で照明された状
    態で前記撮像手段により撮像された画像である第2の画
    像との対応画素の輝度を、それぞれの画素ごとに加算す
    る加算手段と、 前記第1の画像と前記第2の画像との対応画素の輝度
    を、それぞれの画素ごとに減算する減算手段と、 前記加算手段および前記減算手段で得られた演算結果同
    士を、それぞれの画素ごとに除算する除算手段と、 前記除算手段での除算結果に基づいて、前記被検出者の
    瞳孔に対応する部分を抽出する抽出手段とを有する視点
    位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の照明手段および前記第2の照
    明手段は、それぞれ異なる波長の光を照射するものであ
    り、 前記撮像手段は、入射光を前記第1の照明手段からの光
    と前記第2の照明手段からの光とに分離する分光手段
    と、前記分光手段によって分離された光のうち、前記第
    1の照明手段からの光が到達する第1の撮像素子と、前
    記第2の照明手段からの光が到達する第2の撮像素子と
    を有し、前記第1の撮像素子で撮像された画像を前記第
    1の画像とし、前記第2の撮像素子で撮像された画像を
    前記第2の画像とする請求項1に記載の視点位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の照明手段および前記第2の照
    明手段は、ともに同一の波長の光を照射するとともに一
    定の周期で交互に発光され、前記第1の照明手段が発光
    したときに前記撮像手段で撮像された画像を前記第1の
    画像とし、前記第2の照明手段が発光したときに前記撮
    像手段で撮像された画像を前記第2の画像とする請求項
    1に記載の視点位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記加算手段、前記減算手段、前記除算
    手段および前記抽出手段は、それぞれアナログ回路で構
    成される請求項1、2または3に記載の視点位置検出装
    置。
  5. 【請求項5】 被検出者の顔面を撮像する撮像手段と、 前記被検出者の顔面を照明するための、光軸が前記撮像
    手段の光軸と実質的に同軸にある第1の照明手段、およ
    び光軸が前記撮像手段の光軸と非同軸にある第2の照明
    手段と、 前記被検出者が前記第1の照明手段で照明された状態で
    前記撮像手段により撮像された画像である第1の画像
    と、前記被検出者が前記第2の照明手段で照明された状
    態で前記撮像手段により撮像された画像である第2の画
    像との対応画素の輝度を、それぞれの画素ごとに加算す
    る加算手段と、 前記第1の画像と前記加算手段で得られた演算結果との
    対応画素の輝度を、それぞれの画素ごとに除算する除算
    手段と、 前記除算手段での除算結果に基づいて、前記被検出者の
    瞳孔に対応する部分を抽出する抽出手段とを有する視点
    位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の照明手段および前記第2の照
    明手段は、それぞれ異なる波長の光を照射するものであ
    り、 前記撮像手段は、入射光を前記第1の照明手段からの光
    と前記第2の照明手段からの光とに分離する分光手段
    と、前記分光手段によって分離された光のうち、前記第
    1の照明手段からの光が到達する第1の撮像素子と、前
    記第2の照明手段からの光が到達する第2の撮像素子と
    を有し、前記第1の撮像素子で撮像された画像を前記第
    1の画像とし、前記第2の撮像素子で撮像された画像を
    前記第2の画像とする請求項5に記載の視点位置検出装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の照明手段および前記第2の照
    明手段は、ともに同一波長の光を照射するとともに一定
    の周期で交互に発光され、前記第1の照明手段が発光し
    たときに前記撮像手段で撮像された画像を前記第1の画
    像とし、前記第2の照明手段が発光したときに前記撮像
    手段で撮像された画像を前記第2の画像とする請求項5
    に記載の視点位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記加算手段、前記除算手段および前記
    抽出手段は、それぞれアナログ回路で構成される請求項
    5、6または7に記載の視点位置検出装置。
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